1:HAM ◆HAM/FeZ/c2 2011/07/15(金) 22:09:37.35 ID:47/3pZvV0
―――
男「こんばんは」
女「こんばんは」
女「あんた、誰??」
男「はじめまして、ですね」
女「はあ、はじめまして」
男「僕は君の夢の中でだけ、君と会える人間です」
女「なにを言ってるかわからないんだけど」
男「そうでしょうね」
男「こんばんは」
女「こんばんは」
女「あんた、誰??」
男「はじめまして、ですね」
女「はあ、はじめまして」
男「僕は君の夢の中でだけ、君と会える人間です」
女「なにを言ってるかわからないんだけど」
男「そうでしょうね」
3: 2011/07/15(金) 22:13:04.33 ID:47/3pZvV0
女「ここは夢の中なの??」
男「ええ」
女「…」プニ
男「つねっても痛くないでしょう」
女「本当だ」
男「僕は君に、一目惚れをしまして」
女「はあ…」
男「だからこうして会いに来たのです」
女「へえ」
男「驚かないのですか??」
女「夢なんだから、多少の不思議は普通だもの」
男「なるほど」
男「ええ」
女「…」プニ
男「つねっても痛くないでしょう」
女「本当だ」
男「僕は君に、一目惚れをしまして」
女「はあ…」
男「だからこうして会いに来たのです」
女「へえ」
男「驚かないのですか??」
女「夢なんだから、多少の不思議は普通だもの」
男「なるほど」
5: 2011/07/15(金) 22:16:10.48 ID:47/3pZvV0
女「どうでもいいけど、出てって」
男「え」
女「私の夢なんでしょ」
女「じゃあ、あんたなんかお呼びじゃないから」
男「そういう訳にもいかなくて…」
女「なんでよ」
男「深い事情がありまして」
女「意味わかんない」
女「ていうか私が知らない人間がどうして夢に出てきちゃってるのよ」
男「え」
女「私の夢なんでしょ」
女「じゃあ、あんたなんかお呼びじゃないから」
男「そういう訳にもいかなくて…」
女「なんでよ」
男「深い事情がありまして」
女「意味わかんない」
女「ていうか私が知らない人間がどうして夢に出てきちゃってるのよ」
7: 2011/07/15(金) 22:20:16.29 ID:47/3pZvV0
男「ああ、すみません」
男「今日はこれで、さようならです」
女「はあ??」
男「また、明日お邪魔します」
女「来なくていいし」
男「では、今日も学校頑張ってください」
女「…」
チュンチュン
女「…眠い」
女「なんか変な夢を見た気がするけど…なんだったんだろ」
男「今日はこれで、さようならです」
女「はあ??」
男「また、明日お邪魔します」
女「来なくていいし」
男「では、今日も学校頑張ってください」
女「…」
チュンチュン
女「…眠い」
女「なんか変な夢を見た気がするけど…なんだったんだろ」
9: 2011/07/15(金) 22:23:32.78 ID:47/3pZvV0
―――
男「やあ、こんばんは」
女「また来たのね」
男「昨日そう言ったでしょう」
女「来なくていいって言ったじゃない」
男「そうでしたっけ」
女「そうだよ」
男「まあそれはおいといて」ヒョイ
女「おいとくのかよ」
女「あんた結構都合のいいことばっか言うわね」
男「そうでしょうか」
女「なに嬉しそうにしてんのよ」
男「やあ、こんばんは」
女「また来たのね」
男「昨日そう言ったでしょう」
女「来なくていいって言ったじゃない」
男「そうでしたっけ」
女「そうだよ」
男「まあそれはおいといて」ヒョイ
女「おいとくのかよ」
女「あんた結構都合のいいことばっか言うわね」
男「そうでしょうか」
女「なに嬉しそうにしてんのよ」
10: 2011/07/15(金) 22:27:44.22 ID:47/3pZvV0
男「あんまり人と話す機会がなくて」
女「現実で??」
男「そう、現実で」
女「友だちいないの」
男「全然いません」
女「でしょうね」
男「辛辣ですね」
女「しん…??なに??」
男「しんらつ、きついこと言いますねって意味です」
女「…へえ」
男「ふふふ」
女「な、なんだよ、馬鹿じゃないぞ」
男「ふふふ」
女「現実で??」
男「そう、現実で」
女「友だちいないの」
男「全然いません」
女「でしょうね」
男「辛辣ですね」
女「しん…??なに??」
男「しんらつ、きついこと言いますねって意味です」
女「…へえ」
男「ふふふ」
女「な、なんだよ、馬鹿じゃないぞ」
男「ふふふ」
12: 2011/07/15(金) 22:31:54.88 ID:47/3pZvV0
女「なに、あんた、毎晩出てくるつもり??」
男「ええ」
女「迷惑なんだけど」
男「でも、僕、ここ以外に居場所がありませんから」
女「はあ??」
男「現世では僕はもう氏んでいるのです」
女「…ふうん」
男「ですからここを追い出されると…」
女「わかったわよ」
女「そのかわり私の気分で追い出すからね」
男「ええ、ありがとうございます」
男「ええ」
女「迷惑なんだけど」
男「でも、僕、ここ以外に居場所がありませんから」
女「はあ??」
男「現世では僕はもう氏んでいるのです」
女「…ふうん」
男「ですからここを追い出されると…」
女「わかったわよ」
女「そのかわり私の気分で追い出すからね」
男「ええ、ありがとうございます」
14: 2011/07/15(金) 22:36:23.31 ID:47/3pZvV0
女「あのさ、あんた私とそんなに年変わらないよね」
男「ええ」
女「じゃあそのかしこまった口調やめてくんない」
男「えーと、どうすれば」
女「私の口調乱暴でしょう」
男「ええ、意外でした」
女「これくらい砕けてもいいけど」
男「じゃあ、そうします」
女「変わってないから」
男「少しずつ、変えていくので」
女「はいはい」
男「ええ」
女「じゃあそのかしこまった口調やめてくんない」
男「えーと、どうすれば」
女「私の口調乱暴でしょう」
男「ええ、意外でした」
女「これくらい砕けてもいいけど」
男「じゃあ、そうします」
女「変わってないから」
男「少しずつ、変えていくので」
女「はいはい」
15: 2011/07/15(金) 22:40:16.17 ID:47/3pZvV0
女「あのさ、昨日一目惚れしたとか言ってたじゃん」
女「なのにあんたはもう氏んでる人なの??」
男「ええーと、まあそうです」
女「そう『かな』」
男「そう、かな」
女「そうそう、そういう口調でね」
男「氏ぬ直前に一目惚れしたというか」
女「え、私そんなドラマティックな出会いをした覚えはないんだけど」
男「もちろん、僕の一方的な一目惚れだから、ね」
女「へえ」
女「なのにあんたはもう氏んでる人なの??」
男「ええーと、まあそうです」
女「そう『かな』」
男「そう、かな」
女「そうそう、そういう口調でね」
男「氏ぬ直前に一目惚れしたというか」
女「え、私そんなドラマティックな出会いをした覚えはないんだけど」
男「もちろん、僕の一方的な一目惚れだから、ね」
女「へえ」
16: 2011/07/15(金) 22:43:33.32 ID:47/3pZvV0
女「どこで」
男「町で」
女「いつよ」
男「昨日です」
女「え、昨日あんた氏んだの」
男「うん」
女「じゃあ氏んだその足で私の夢に入ってきたわけ」
男「そうそう」
女「ええー他にすることなかったのかよ…」
男「ははは」
男「町で」
女「いつよ」
男「昨日です」
女「え、昨日あんた氏んだの」
男「うん」
女「じゃあ氏んだその足で私の夢に入ってきたわけ」
男「そうそう」
女「ええー他にすることなかったのかよ…」
男「ははは」
17: 2011/07/15(金) 22:49:01.67 ID:47/3pZvV0
女「なんで氏んだの」
男「交通事故、かな」
男「厳密には良くわからないんだけど」
女「交通事故…」
男「まあ、気にしないで」
女「交通事故…か」
女「ねえ、あんたなんか青白いけど、それは氏んでるから??」
男「いや、生まれつき」
女「へえ」
男「僕は人生のほとんどを病院で過ごしたからね」
女「へえ」
男「交通事故、かな」
男「厳密には良くわからないんだけど」
女「交通事故…」
男「まあ、気にしないで」
女「交通事故…か」
女「ねえ、あんたなんか青白いけど、それは氏んでるから??」
男「いや、生まれつき」
女「へえ」
男「僕は人生のほとんどを病院で過ごしたからね」
女「へえ」
19: 2011/07/15(金) 22:53:29.85 ID:47/3pZvV0
男「小さい頃に川で溺れてね」
女「へえ」
男「それで半身不随になっちゃったんだ」
女「…」
女「あんた、普通に立ってるじゃん」
男「うん、氏んだら歩けるようになってた」
女「よかったね」
女「っていうのも、変か」
男「あはは」
男「久しぶりに歩くのは気持ちが良かったよ」
女「へえ」
男「それで半身不随になっちゃったんだ」
女「…」
女「あんた、普通に立ってるじゃん」
男「うん、氏んだら歩けるようになってた」
女「よかったね」
女「っていうのも、変か」
男「あはは」
男「久しぶりに歩くのは気持ちが良かったよ」
21: 2011/07/15(金) 22:59:43.21 ID:47/3pZvV0
女「それで??」
男「それで、ずっと車いすで生活してて」
女「うん」
男「その時のケガのせいか、合併症とかいろいろあってね」
女「??」
男「まあ、病気になりやすい体になっちゃったんだ」
女「そっか」
男「だからあんまり外にも行かなくなっちゃったし、ほとんど病院で」
女「大変だねえ」
女「私なんかが言っても慰めになんないか」
男「いや、そんなことないよ」
男「ありがとう」
男「それで、ずっと車いすで生活してて」
女「うん」
男「その時のケガのせいか、合併症とかいろいろあってね」
女「??」
男「まあ、病気になりやすい体になっちゃったんだ」
女「そっか」
男「だからあんまり外にも行かなくなっちゃったし、ほとんど病院で」
女「大変だねえ」
女「私なんかが言っても慰めになんないか」
男「いや、そんなことないよ」
男「ありがとう」
22: 2011/07/15(金) 23:04:03.07 ID:47/3pZvV0
女「ま、ここでは好きにしてていいよ」
男「本当??」
女「話し相手くらいになら、なるから」
男「ありがとう」
女「でも、この夢を見たことを、今日の朝は全然覚えてなかったんだけど」
男「ああ、そりゃあそうだよ」
男「現実には干渉できないようになってるから」
女「でも普段の私のことは覚えてるよ」
男「んー」
男「簡単に言うと、現実からの情報はこっちに入ってくるけど」
男「夢からの情報は現実には持っていけないんだよね」
男「本当??」
女「話し相手くらいになら、なるから」
男「ありがとう」
女「でも、この夢を見たことを、今日の朝は全然覚えてなかったんだけど」
男「ああ、そりゃあそうだよ」
男「現実には干渉できないようになってるから」
女「でも普段の私のことは覚えてるよ」
男「んー」
男「簡単に言うと、現実からの情報はこっちに入ってくるけど」
男「夢からの情報は現実には持っていけないんだよね」
23: 2011/07/15(金) 23:08:00.02 ID:47/3pZvV0
女「一方通行ってこと??」
男「そうそう」
女「不便じゃん」
男「まあ、仕方ないよ」
女「不便なのは私なんだけど」
男「あ、ごめん」
女「…」
女「ま、いいか」
女「どうせ普段の夢だって、だいたい忘れてるもんね」
男「まあ、そういう感じです」
男「そうそう」
女「不便じゃん」
男「まあ、仕方ないよ」
女「不便なのは私なんだけど」
男「あ、ごめん」
女「…」
女「ま、いいか」
女「どうせ普段の夢だって、だいたい忘れてるもんね」
男「まあ、そういう感じです」
24: 2011/07/15(金) 23:12:45.72 ID:47/3pZvV0
男「じゃあ、今日はこの辺で」
女「もう??」
男「現実世界で言う5分間しか、ここにはいられないんだ」
女「短っ」
男「でも5分のうたた寝でも夢見ることはあるでしょう」
女「あ、そっか」
男「じゃあ、また明日」
女「うん、ばいばい」
女「もう??」
男「現実世界で言う5分間しか、ここにはいられないんだ」
女「短っ」
男「でも5分のうたた寝でも夢見ることはあるでしょう」
女「あ、そっか」
男「じゃあ、また明日」
女「うん、ばいばい」
25: 2011/07/15(金) 23:18:36.05 ID:47/3pZvV0
―――
男「こんばんは」
女「その挨拶も固い」
男「じゃあどうすれば」
女「おいっす、とかでいいよ」
男「ええー」
女「学校じゃいつもそんな感じだし」
男「じゃ、じゃあ」
女「うん」
男「おいっす」
女「おいっす」
男「…」
女「照れんなよ」
男「こんばんは」
女「その挨拶も固い」
男「じゃあどうすれば」
女「おいっす、とかでいいよ」
男「ええー」
女「学校じゃいつもそんな感じだし」
男「じゃ、じゃあ」
女「うん」
男「おいっす」
女「おいっす」
男「…」
女「照れんなよ」
26: 2011/07/15(金) 23:23:33.35 ID:47/3pZvV0
男「今日は学校でどうだった」
女「…」
女「特になんも」
男「そっか」
女「あんた、夢に出てくる以外の時間ってなにしてんの」
男「なにもしてないよ」
男「存在してないっていうか」
女「はあ」
男「ふわふわしてる」
女「よくわかんない」
男「そうだろうね」
女「…」
女「特になんも」
男「そっか」
女「あんた、夢に出てくる以外の時間ってなにしてんの」
男「なにもしてないよ」
男「存在してないっていうか」
女「はあ」
男「ふわふわしてる」
女「よくわかんない」
男「そうだろうね」
29: 2011/07/15(金) 23:27:24.49 ID:47/3pZvV0
女「私が徹夜とかしちゃったらどうなんの」
男「んー」
男「してみる??」
女「いや、別にいいけど」
男「授業中に居眠りしちゃったらそのときにお邪魔することになるのかな」
女「うわーそれはちょっと嫌だな」
男「でしょ」
女「毎日ちゃんと寝ることにする」
男「うん、そうして」
男「君の健康のためにも」
男「んー」
男「してみる??」
女「いや、別にいいけど」
男「授業中に居眠りしちゃったらそのときにお邪魔することになるのかな」
女「うわーそれはちょっと嫌だな」
男「でしょ」
女「毎日ちゃんと寝ることにする」
男「うん、そうして」
男「君の健康のためにも」
30: 2011/07/15(金) 23:30:44.71 ID:47/3pZvV0
女「あのさ、私のパパも、この間交通事故に遭ったの」
男「…へえ」
女「まあ、ちゃんと生きてるんだけど」
男「そっか」
女「横断歩道の所でパパのこと待ってたら、突然車が突っ込んできて」
男「うん」
女「パパ…すっごい吹っ飛んだの」
女「でも、検査入院だけで、体はピンピンしてたんだ」
男「運がよかったんだね、きっと」
女「そうなのかなあ」
男「そうだよ」
男「…へえ」
女「まあ、ちゃんと生きてるんだけど」
男「そっか」
女「横断歩道の所でパパのこと待ってたら、突然車が突っ込んできて」
男「うん」
女「パパ…すっごい吹っ飛んだの」
女「でも、検査入院だけで、体はピンピンしてたんだ」
男「運がよかったんだね、きっと」
女「そうなのかなあ」
男「そうだよ」
31: 2011/07/15(金) 23:34:41.80 ID:47/3pZvV0
女「あんたはどうして氏んじゃったの」
男「ん、まあ、色々あったんだよ」
女「話してくれないの??」
男「僕もよくわからないんだ」
女「そっか、そうだよねえ」
男「それよりも、パパが無事で、よかったね」
女「うん」
男「まだ入院してるの??」
女「うん、明日もお見舞い行くんだ」
男「そっか、まあ、パパを大切にね」
女「…うん」
男「ん、まあ、色々あったんだよ」
女「話してくれないの??」
男「僕もよくわからないんだ」
女「そっか、そうだよねえ」
男「それよりも、パパが無事で、よかったね」
女「うん」
男「まだ入院してるの??」
女「うん、明日もお見舞い行くんだ」
男「そっか、まあ、パパを大切にね」
女「…うん」
32: 2011/07/15(金) 23:40:09.37 ID:47/3pZvV0
男「今日はここまで、かな」
女「早いなあ」
男「慌ただしくって、ごめんね」
女「いや、別にいいけどさ」
男「ちゃんと睡眠はとってね」
女「授業中とかも寝てるもん」
男「そういうんじゃなくって、ちゃんと、夜にね」
女「はいはい」
女「あんた結構口うるさいのね」
男「…」
女「冗談よ」
女「また明日ね」
女「早いなあ」
男「慌ただしくって、ごめんね」
女「いや、別にいいけどさ」
男「ちゃんと睡眠はとってね」
女「授業中とかも寝てるもん」
男「そういうんじゃなくって、ちゃんと、夜にね」
女「はいはい」
女「あんた結構口うるさいのね」
男「…」
女「冗談よ」
女「また明日ね」
34: 2011/07/15(金) 23:46:11.14 ID:47/3pZvV0
―――
男「やあ」
女「ね、私考えたんだけど」
男「ん??」
女「ここは私の夢の中なんでしょ」
男「うん」
女「だったら私の好き放題にできるんだよね」
男「??」
女「だってさ、ここ、殺風景すぎんだもん」
男「ああ、風景とか、ね」
男「やあ」
女「ね、私考えたんだけど」
男「ん??」
女「ここは私の夢の中なんでしょ」
男「うん」
女「だったら私の好き放題にできるんだよね」
男「??」
女「だってさ、ここ、殺風景すぎんだもん」
男「ああ、風景とか、ね」
35: 2011/07/15(金) 23:49:49.39 ID:47/3pZvV0
女「そうそう、遊園地とかにしたいんだけど」
男「念じたら、できるんじゃない」
女「そっか…」
女「んん~」
女「遊園地になれっ!!」
ふわぁー
男「!!」
女「やった!!」
男「念じたら、できるんじゃない」
女「そっか…」
女「んん~」
女「遊園地になれっ!!」
ふわぁー
男「!!」
女「やった!!」
37: 2011/07/15(金) 23:55:06.85 ID:47/3pZvV0
男「これが遊園地…」
女「あんた、行ったことないの??」
女「…あ、そっか、ごめん」
男「ううん、いいよ、むしろ嬉しい」
女「そう??」
男「うん、楽しそうだね、ここ」
女「でもなんか、私の知ってる遊園地と違う」
男「イメージが混ざっちゃってるんじゃない??」
女「そうなのかなあ」
男「ふふふ」
女「ね、遊ぼう」
男「??」
女「あんた、行ったことないの??」
女「…あ、そっか、ごめん」
男「ううん、いいよ、むしろ嬉しい」
女「そう??」
男「うん、楽しそうだね、ここ」
女「でもなんか、私の知ってる遊園地と違う」
男「イメージが混ざっちゃってるんじゃない??」
女「そうなのかなあ」
男「ふふふ」
女「ね、遊ぼう」
男「??」
38: 2011/07/15(金) 23:59:36.62 ID:47/3pZvV0
女「まずはね、あれ!!」
男「あれって??」
女「いいからいいから、ほら行くよ!!」
女「5分しかないんだから遊び倒すよ!!」
男「ちょ、ちょ」
ゴォオオオオー
イヤーキャータノシー
ギャアアアアアアアア
男「あれって??」
女「いいからいいから、ほら行くよ!!」
女「5分しかないんだから遊び倒すよ!!」
男「ちょ、ちょ」
ゴォオオオオー
イヤーキャータノシー
ギャアアアアアアアア
39: 2011/07/16(土) 00:04:33.79 ID:ttXCacsY0
―――
女「おいっす」
男「お、おいっす」
女「昨日と同じ遊園地だね」
男「うん、引き継がれてるみたい」
女「さ、今日はなに乗ろうか」
男「え、えっと、なるべく穏やかな…」
女「よっし、あれ行くぞ!!」
男「え、ちょ、あれは」
ゴォオオオオーギュウウウウウウンン
イヤーキャーサイコー
ギャアアアアアアアア
女「おいっす」
男「お、おいっす」
女「昨日と同じ遊園地だね」
男「うん、引き継がれてるみたい」
女「さ、今日はなに乗ろうか」
男「え、えっと、なるべく穏やかな…」
女「よっし、あれ行くぞ!!」
男「え、ちょ、あれは」
ゴォオオオオーギュウウウウウウンン
イヤーキャーサイコー
ギャアアアアアアアア
40: 2011/07/16(土) 00:08:50.98 ID:ttXCacsY0
女「なによーだらしない」
男「きゅ、休憩させて…」ゼエゼエ
女「こんなペースじゃ全部回るのに何日かかんのよう」
男「…」ゼエゼエ
女「しゃあない、緩めのやつ行こう」
男「う、うん」
女「大丈夫、本当に緩いから」
男「…」
女「なに疑ってんのよ」
男「…ごめん」
男「きゅ、休憩させて…」ゼエゼエ
女「こんなペースじゃ全部回るのに何日かかんのよう」
男「…」ゼエゼエ
女「しゃあない、緩めのやつ行こう」
男「う、うん」
女「大丈夫、本当に緩いから」
男「…」
女「なに疑ってんのよ」
男「…ごめん」
41: 2011/07/16(土) 00:13:44.88 ID:ttXCacsY0
女「ほーら、いい景色」
男「おおー」
女「高いところは怖くないの??」
男「うん、ちょっとゾクゾクして力入らないけど…」
女「ダメじゃん」
男「でもきれいだから、気持ちいいよ」
女「そっか」
男「君は高いところ好き??」
女「うん、大好き」
男「そっか」
女「なに笑ってんのよ」
男「おおー」
女「高いところは怖くないの??」
男「うん、ちょっとゾクゾクして力入らないけど…」
女「ダメじゃん」
男「でもきれいだから、気持ちいいよ」
女「そっか」
男「君は高いところ好き??」
女「うん、大好き」
男「そっか」
女「なに笑ってんのよ」
42: 2011/07/16(土) 00:17:44.94 ID:ttXCacsY0
女「ていうか、今日はなんだか長い気がするんだけど」
男「んー」
男「同じ5分の夢でも、長いときもあれば短いときもあるでしょ」
女「そういうもんか」
男「5分で世間話しかしない夢もあれば、大冒険もできる」
女「大冒険かあ…」
男「あ、ただの例え、だけど」
女「ふふ」
男「もっとたくさん回る??」
女「いや、今日はこれでいいや」
女「楽しかったよ」
男「…」
男「ありがとう」
男「んー」
男「同じ5分の夢でも、長いときもあれば短いときもあるでしょ」
女「そういうもんか」
男「5分で世間話しかしない夢もあれば、大冒険もできる」
女「大冒険かあ…」
男「あ、ただの例え、だけど」
女「ふふ」
男「もっとたくさん回る??」
女「いや、今日はこれでいいや」
女「楽しかったよ」
男「…」
男「ありがとう」
43: 2011/07/16(土) 00:21:40.49 ID:ttXCacsY0
女「なんであんたがお礼言うのよ」
男「いや、だって、僕のわがままで君の夢を占領してるわけだし」
女「私はそんな風に思ってないから」
女「そりゃあ最初はなんだコイツって思ったけど」
男「はは」
女「夢で自由に動けるってのは気持ちいいもんね」
男「そうでしょ」
女「明日はなにすっかねえ」
男「考えといて」
女「あんたも考えてよ」
男「知識が乏しいもんで、ね」
女「そっか」
男「いや、だって、僕のわがままで君の夢を占領してるわけだし」
女「私はそんな風に思ってないから」
女「そりゃあ最初はなんだコイツって思ったけど」
男「はは」
女「夢で自由に動けるってのは気持ちいいもんね」
男「そうでしょ」
女「明日はなにすっかねえ」
男「考えといて」
女「あんたも考えてよ」
男「知識が乏しいもんで、ね」
女「そっか」
44: 2011/07/16(土) 00:25:32.84 ID:ttXCacsY0
―――
男「ねえ、昨日乗りそこねたやつがあるんだけど…」
女「ん??どれ??」
男「…メリーゴーランド」
女「ぷっ」
男「笑わないでよ」
女「だって、あんた、メリーゴーランドって」クスクス
男「いや、もう、いいよいいよ」
女「あはは、よし、乗ろ」
男「いや、もう…」
女「いいから、いいから」
男「ねえ、昨日乗りそこねたやつがあるんだけど…」
女「ん??どれ??」
男「…メリーゴーランド」
女「ぷっ」
男「笑わないでよ」
女「だって、あんた、メリーゴーランドって」クスクス
男「いや、もう、いいよいいよ」
女「あはは、よし、乗ろ」
男「いや、もう…」
女「いいから、いいから」
46: 2011/07/16(土) 00:28:47.03 ID:ttXCacsY0
男「こんなんだったなー」
男「ちっちゃい頃に乗った記憶があってさ、懐かしくなっちゃって」
女「あー私も昔は乗った気がするな」
男「やっぱ幼稚かな??」
女「確かにもう乗んないなあ」
男「そうだよね…」
女「ほら、早く乗って」
男「う、うん」
女「よいしょ」
男「ちっちゃい頃に乗った記憶があってさ、懐かしくなっちゃって」
女「あー私も昔は乗った気がするな」
男「やっぱ幼稚かな??」
女「確かにもう乗んないなあ」
男「そうだよね…」
女「ほら、早く乗って」
男「う、うん」
女「よいしょ」
47: 2011/07/16(土) 00:33:06.20 ID:ttXCacsY0
男「ちょ、なんで同じとこに乗るの」
女「いいじゃん、別のに乗っても面白くないでしょ」
男「だからって…」
女「照れるな照れるな」ニヤニヤ
男「…」
女「うひひ」ギュ
男「…」
女「ほら、動かすよー」
ウイイイン
男「おっと」
女「あはは、揺れるねえ」
女「いいじゃん、別のに乗っても面白くないでしょ」
男「だからって…」
女「照れるな照れるな」ニヤニヤ
男「…」
女「うひひ」ギュ
男「…」
女「ほら、動かすよー」
ウイイイン
男「おっと」
女「あはは、揺れるねえ」
49: 2011/07/16(土) 00:38:21.46 ID:ttXCacsY0
男「あ、汗臭くない??」
女「はあ??失礼ねえ」
男「じゃ、じゃなくて、僕が」
女「ああ…別に気になんないけど」
男「そっか」
女「夢に匂いってあんのかねえ」
男「どうなんだろ」
女「でもなんか、落ち着く感じ」スウスウ
女「病院生活してたわりには、背中大きいねえ」スウスウ
男「う、うん…」ドキドキ
女「はあ??失礼ねえ」
男「じゃ、じゃなくて、僕が」
女「ああ…別に気になんないけど」
男「そっか」
女「夢に匂いってあんのかねえ」
男「どうなんだろ」
女「でもなんか、落ち着く感じ」スウスウ
女「病院生活してたわりには、背中大きいねえ」スウスウ
男「う、うん…」ドキドキ
50: 2011/07/16(土) 00:44:12.04 ID:ttXCacsY0
―――
男「やあ」
女「おう」
男「今日はどこに行きたい??」
女「今日はねえ、世界遺産が見たい」
男「たとえば??」
女「うーん」
女「モアイ像とか!!」
男「ああ、いいね」
女「よっし、モアイ像に…なれー!!」
ふわぁー
男「そのかけ声はちょっと違う気がする」
男「やあ」
女「おう」
男「今日はどこに行きたい??」
女「今日はねえ、世界遺産が見たい」
男「たとえば??」
女「うーん」
女「モアイ像とか!!」
男「ああ、いいね」
女「よっし、モアイ像に…なれー!!」
ふわぁー
男「そのかけ声はちょっと違う気がする」
52: 2011/07/16(土) 00:48:40.87 ID:ttXCacsY0
女「あれ??」
男「モアイ像、一体だけだね」
女「もっといっぱいあるんじゃないの??」
男「いや、僕も実物は見たことないし」
女「こんなんだったかなあ」
男「君のイメージがそのまま風景になるんだと思うけど…」
女「情報が足らないのかなあ」
男「うーん」
女「なんかシュールだね」
男「まったく同じこと思った」
男「モアイ像、一体だけだね」
女「もっといっぱいあるんじゃないの??」
男「いや、僕も実物は見たことないし」
女「こんなんだったかなあ」
男「君のイメージがそのまま風景になるんだと思うけど…」
女「情報が足らないのかなあ」
男「うーん」
女「なんかシュールだね」
男「まったく同じこと思った」
53: 2011/07/16(土) 00:53:17.62 ID:ttXCacsY0
女「もっと知ってるやつじゃないとダメなのかなあ」
男「まあ、面白いから、いいんじゃない」
女「触れるかな」
男「遊園地のアトラクションに乗れるんだから、大丈夫だと思うよ」
女「…」サワサワ
男「どう??」
女「なんかふわふわしてる」
男「うーん」サワサワ
男「やっぱり知らないものはイメージしにくいんだろうね」
女「ちぇー」
男「まあ、面白いから、いいんじゃない」
女「触れるかな」
男「遊園地のアトラクションに乗れるんだから、大丈夫だと思うよ」
女「…」サワサワ
男「どう??」
女「なんかふわふわしてる」
男「うーん」サワサワ
男「やっぱり知らないものはイメージしにくいんだろうね」
女「ちぇー」
54: 2011/07/16(土) 00:59:51.41 ID:ttXCacsY0
女「よし、ラクガキしよう」
男「え、でも」
女「夢なんだから気にしなーい」
ふわぁー
男「これ、ペンキ??」
女「そ」
女「私こういうの得意なんだよ」
男「得意って言われても…」
女「おりゃー」
ビシャア
男「あああ、世界遺産が…」
男「え、でも」
女「夢なんだから気にしなーい」
ふわぁー
男「これ、ペンキ??」
女「そ」
女「私こういうの得意なんだよ」
男「得意って言われても…」
女「おりゃー」
ビシャア
男「あああ、世界遺産が…」
56: 2011/07/16(土) 01:03:27.06 ID:ttXCacsY0
女「あー面白かった」
男「素敵なおひげですね…」
女「あんたも書く??」
男「いや、遠慮しとく」
女「なによう、意気地無し」
男「なんか、こう、罪悪感が」
女「夢なんだから、気にしちゃダメ」
男「まったく」
女「明日はどこに行こうかなあ」
男「よく知ってるとこにしようね」
女「はいはい」
男「素敵なおひげですね…」
女「あんたも書く??」
男「いや、遠慮しとく」
女「なによう、意気地無し」
男「なんか、こう、罪悪感が」
女「夢なんだから、気にしちゃダメ」
男「まったく」
女「明日はどこに行こうかなあ」
男「よく知ってるとこにしようね」
女「はいはい」
57: 2011/07/16(土) 01:10:46.50 ID:ttXCacsY0
女「それにしても、口調がずいぶん砕けたわねえ」
男「そうかな」
女「やりゃあできるじゃん」
男「ははは」
女「現実世界の私に情報が引き継げたら、世界遺産の写真とか見まくるんだけどなあ」
男「残念ながらそれは…」
女「わーかってるって、言ってみただけ」
男「じゃあ、また明日ね」
女「うん、ばいばい」
男「あ、モアイはどうするの」
女「消しとく」
ふわぁー
男「手慣れてきたねえ」
女「はは」
男「そうかな」
女「やりゃあできるじゃん」
男「ははは」
女「現実世界の私に情報が引き継げたら、世界遺産の写真とか見まくるんだけどなあ」
男「残念ながらそれは…」
女「わーかってるって、言ってみただけ」
男「じゃあ、また明日ね」
女「うん、ばいばい」
男「あ、モアイはどうするの」
女「消しとく」
ふわぁー
男「手慣れてきたねえ」
女「はは」
59: 2011/07/16(土) 01:14:16.38 ID:ttXCacsY0
―――
男「おいっす」
女「おいっす」
女「さ、今日はなににラクガキしようか」
男「趣旨が昨日と違う…」
女「私がよく覚えてるものと言えば…」
男「いえば??」
女「ピラミッドとか!!」
男「ああ」
女「いでよ!!ピラミッド!!」
ふわぁー
男「いやあ、魔法使いみたいだねえ」
女「へっへ」
男「おいっす」
女「おいっす」
女「さ、今日はなににラクガキしようか」
男「趣旨が昨日と違う…」
女「私がよく覚えてるものと言えば…」
男「いえば??」
女「ピラミッドとか!!」
男「ああ」
女「いでよ!!ピラミッド!!」
ふわぁー
男「いやあ、魔法使いみたいだねえ」
女「へっへ」
60: 2011/07/16(土) 01:19:22.79 ID:ttXCacsY0
男「でも遠いよ」
女「うん、遠いね」
男「なんでそばに作らなかったの」
女「そばから見た写真なんて見たことないもん」
男「…」
女「…」
男「あそこまで歩く??」
女「いいや、見るだけで」
男「だね」
女「うん、遠いね」
男「なんでそばに作らなかったの」
女「そばから見た写真なんて見たことないもん」
男「…」
女「…」
男「あそこまで歩く??」
女「いいや、見るだけで」
男「だね」
61: 2011/07/16(土) 01:23:48.61 ID:ttXCacsY0
女「よし、どうせなら」
女「いでよ!!スフィンクス!!」
ふわぁー
男「おおお」
女「かっこいい!!」
男「あれ、でもスフィンクスって二匹いるんだっけ」
女「…あれ??」
男「狛犬と混同してない??」
女「…」
女「ま、気にすんな」
男「変な光景だな」
女「いでよ!!スフィンクス!!」
ふわぁー
男「おおお」
女「かっこいい!!」
男「あれ、でもスフィンクスって二匹いるんだっけ」
女「…あれ??」
男「狛犬と混同してない??」
女「…」
女「ま、気にすんな」
男「変な光景だな」
62: 2011/07/16(土) 01:27:26.21 ID:ttXCacsY0
女「ピラミッドって砂漠の真ん中に立ってるイメージあるじゃん」
男「うん」
男「え、違うの??」
女「いや、合ってるんだけどね」
男「??」
女「真ん前に観光客向けのハンバーガーショップが建ってるんだってさ」
男「本当??」
女「なんか萎えるよねえ」
男「シュールだねえ」
女「再現してみる??」
男「いやあ…いいよ」
男「うん」
男「え、違うの??」
女「いや、合ってるんだけどね」
男「??」
女「真ん前に観光客向けのハンバーガーショップが建ってるんだってさ」
男「本当??」
女「なんか萎えるよねえ」
男「シュールだねえ」
女「再現してみる??」
男「いやあ…いいよ」
63: 2011/07/16(土) 01:32:02.31 ID:ttXCacsY0
―――
女「今日さ、パパが退院したんだ!!」
男「そっか、よかったね」
女「うん」
男「本当に」
女「うん♪」
男「なんともなかった??」
女「うん、いっぱい調べたけど、なんともなかったんだって」
男「そっか」
女「あ、ごめんね、なんか」
男「なんで謝るの」
女「今日さ、パパが退院したんだ!!」
男「そっか、よかったね」
女「うん」
男「本当に」
女「うん♪」
男「なんともなかった??」
女「うん、いっぱい調べたけど、なんともなかったんだって」
男「そっか」
女「あ、ごめんね、なんか」
男「なんで謝るの」
67: 2011/07/16(土) 01:37:37.59 ID:ttXCacsY0
女「あんた、事故で氏んじゃったんでしょ」
男「それとこれとは別だよ」
男「気にしてないから、さ」
女「う、うん」
男「さ、今日はなにかしたいことは??」
女「うーんと、ね」
男「うん」
女「たとえば、ここで勉強しても起きたら忘れちゃうよねえ」
男「勉強??」
女「うん」
男「テストかなにかがあるの??」
女「うん、明日から」
男「それとこれとは別だよ」
男「気にしてないから、さ」
女「う、うん」
男「さ、今日はなにかしたいことは??」
女「うーんと、ね」
男「うん」
女「たとえば、ここで勉強しても起きたら忘れちゃうよねえ」
男「勉強??」
女「うん」
男「テストかなにかがあるの??」
女「うん、明日から」
69: 2011/07/16(土) 01:41:32.44 ID:ttXCacsY0
男「僕も勉強は苦手だし」
女「うーん」
男「まあ、起きたら忘れちゃうだろうなあ」
女「だよねえ」
男「やばいの??」
女「やばすぎ」
男「やばすぎかあ」
女「もう補習はいやだよー」
男「はは」
女「笑うな!!」
女「うーん」
男「まあ、起きたら忘れちゃうだろうなあ」
女「だよねえ」
男「やばいの??」
女「やばすぎ」
男「やばすぎかあ」
女「もう補習はいやだよー」
男「はは」
女「笑うな!!」
70: 2011/07/16(土) 01:45:29.53 ID:ttXCacsY0
―――
男「やあ」
女「うん…」
男「元気ないね」
女「うん…」
男「テスト、ダメだった??」
女「うん…」
男「ま、気にしないで、元気出して」
ふわぁー
女「なにこれ、ケーキ??お菓子??」
男「テスト残念パーティー」
女「ちょ、こら!!」
男「やあ」
女「うん…」
男「元気ないね」
女「うん…」
男「テスト、ダメだった??」
女「うん…」
男「ま、気にしないで、元気出して」
ふわぁー
女「なにこれ、ケーキ??お菓子??」
男「テスト残念パーティー」
女「ちょ、こら!!」
71: 2011/07/16(土) 01:49:18.75 ID:ttXCacsY0
男「ダメだった??」
女「ちょっとは気遣え!!」
男「あ、気を遣ったつもりだったんだけど…」
女「ばか!!」
男「ああ、ごめん、そんなつもりじゃ…」
女「…もう」
男「ゴメン、消すね」
女「…」
女「いい、食べる」
男「え」
女「いいから!!そのケーキちょうだい」
男「は、はい」
女「ちょっとは気遣え!!」
男「あ、気を遣ったつもりだったんだけど…」
女「ばか!!」
男「ああ、ごめん、そんなつもりじゃ…」
女「…もう」
男「ゴメン、消すね」
女「…」
女「いい、食べる」
男「え」
女「いいから!!そのケーキちょうだい」
男「は、はい」
73: 2011/07/16(土) 01:53:26.31 ID:ttXCacsY0
女「大体ねえ、あの先生テスト範囲広すぎるっつうのよ」モグモグ
男「へえ…」
女「ていうか古代の文化とか知ったこっちゃないし」モグモグ
男「う、うん」
女「日本語が喋れたら、英語も古文も漢文もいらないわよねえ」モグモグ
男「う、うん??」
女「聞いてんの??」モグモグ
男「あ、うん」
女「あんたもそう思うでしょ」モグモグ
男「いや、僕はちょっと…」
女「なによ」モグモグ
男「へえ…」
女「ていうか古代の文化とか知ったこっちゃないし」モグモグ
男「う、うん」
女「日本語が喋れたら、英語も古文も漢文もいらないわよねえ」モグモグ
男「う、うん??」
女「聞いてんの??」モグモグ
男「あ、うん」
女「あんたもそう思うでしょ」モグモグ
男「いや、僕はちょっと…」
女「なによ」モグモグ
74: 2011/07/16(土) 02:00:01.95 ID:ttXCacsY0
男「僕は、君が勉強できる環境を羨ましいと思うから…」
女「どうしてよ、しんどいだけだよ??」
男「僕は通信教育しかやったことないから」
女「あ」
男「先生とか友達と勉強できるのが、羨ましい、かな」
女「そっか」
男「うん」
女「そりゃね、私も、勉強全部が嫌いなわけじゃないよ」
男「そっか」
女「どうしてよ、しんどいだけだよ??」
男「僕は通信教育しかやったことないから」
女「あ」
男「先生とか友達と勉強できるのが、羨ましい、かな」
女「そっか」
男「うん」
女「そりゃね、私も、勉強全部が嫌いなわけじゃないよ」
男「そっか」
75: 2011/07/16(土) 02:07:41.50 ID:ttXCacsY0
女「夢でも味、するんだねえ」
男「全部食べたね…」
女「太るかな」
男「いや、ちょうど良いんじゃない??」
女「ちょうどって、なにが」
男「肉づき??」
女「あのね、そういうこと女の子に言わないの」
男「あ、ダメだった??」
女「そういうときは、『全然太ってないじゃん』とか言っとけばいいのよ」
男「全然太ってないよ」
女「そうそう」
男「全部食べたね…」
女「太るかな」
男「いや、ちょうど良いんじゃない??」
女「ちょうどって、なにが」
男「肉づき??」
女「あのね、そういうこと女の子に言わないの」
男「あ、ダメだった??」
女「そういうときは、『全然太ってないじゃん』とか言っとけばいいのよ」
男「全然太ってないよ」
女「そうそう」
76: 2011/07/16(土) 02:11:26.71 ID:ttXCacsY0
―――
女「ねえ」
男「ん??」
女「あんたといると、楽しい」
男「そ、そう」
女「もっと長い時間喋ってたいんだけど」
男「それは、どうかな」
女「やっぱ無理か」
男「現世の君に、負担がかかるかもしれないから、5分だけなんだ」
女「そっか」
男「でも、嬉しいよ」
女「ん??」
男「楽しいって言ってくれて」
女「ふふふ」
女「ねえ」
男「ん??」
女「あんたといると、楽しい」
男「そ、そう」
女「もっと長い時間喋ってたいんだけど」
男「それは、どうかな」
女「やっぱ無理か」
男「現世の君に、負担がかかるかもしれないから、5分だけなんだ」
女「そっか」
男「でも、嬉しいよ」
女「ん??」
男「楽しいって言ってくれて」
女「ふふふ」
78: 2011/07/16(土) 02:19:42.29 ID:ttXCacsY0
女「現世じゃあんま、友だちいないんだ」
男「そうなの??」
女「人見知りしちゃうの」
男「そうは見えないけどなあ」
女「だから、こんな風に誰かと打ちとけるのは珍しいのよ」
男「光栄だね」
女「なんでだろ」
男「夢だからじゃない??」
女「はは、そうかもね」
男「そうなの??」
女「人見知りしちゃうの」
男「そうは見えないけどなあ」
女「だから、こんな風に誰かと打ちとけるのは珍しいのよ」
男「光栄だね」
女「なんでだろ」
男「夢だからじゃない??」
女「はは、そうかもね」
79: 2011/07/16(土) 02:25:17.36 ID:ttXCacsY0
女「人を好きになるって、どういう気持ち??」
男「んーなんていうか、顔を思い浮かべると幸せになるっていうか」
女「ふうん」
男「ちょっとしたやり取りで、嬉しくなるっていうか」
男「逢えたらホッとするっていうか」
女「そっか」
男「君は、人を好きになったことはないの??」
女「大恋愛ってのは、ないかな」
男「そうなんだ」
女「意外??」
男「うん、まあ」
男「んーなんていうか、顔を思い浮かべると幸せになるっていうか」
女「ふうん」
男「ちょっとしたやり取りで、嬉しくなるっていうか」
男「逢えたらホッとするっていうか」
女「そっか」
男「君は、人を好きになったことはないの??」
女「大恋愛ってのは、ないかな」
男「そうなんだ」
女「意外??」
男「うん、まあ」
81: 2011/07/16(土) 02:28:58.58 ID:ttXCacsY0
女「私、あんたのこと、ちょっと好きかも」
男「!!」
女「なんて、ね」
男「びっくりさせないでよ」
女「でも、夢であんたと逢えると、ホッとするよ」
男「僕も…」
女「ドキドキは、あんましないけど」
男「ははは」
女「あんたが生きてたらなあ」
女「っと、ごめん」
男「ははは」
男「!!」
女「なんて、ね」
男「びっくりさせないでよ」
女「でも、夢であんたと逢えると、ホッとするよ」
男「僕も…」
女「ドキドキは、あんましないけど」
男「ははは」
女「あんたが生きてたらなあ」
女「っと、ごめん」
男「ははは」
83: 2011/07/16(土) 02:36:42.19 ID:ttXCacsY0
―――
女「おいっす」
男「おいっす」
女「ねえねえ、今日はね、空飛びたい!!」
男「おお、できるんじゃない」
女「でしょ」
男「そーらを自由に、飛ーびたーいなー」
女「はい、蚊取り豚ー」
女「って、今はその歌じゃないんだよ」
男「え、うそ!!」
女「知らないの??」
男「病室にはパソコンしかなかったから…」
女「遅れてるー」
女「おいっす」
男「おいっす」
女「ねえねえ、今日はね、空飛びたい!!」
男「おお、できるんじゃない」
女「でしょ」
男「そーらを自由に、飛ーびたーいなー」
女「はい、蚊取り豚ー」
女「って、今はその歌じゃないんだよ」
男「え、うそ!!」
女「知らないの??」
男「病室にはパソコンしかなかったから…」
女「遅れてるー」
84: 2011/07/16(土) 02:41:06.17 ID:ttXCacsY0
男「ていっ」フワフワ
女「ああ!!いいないいな!!」
男「君もやってごらんよ」フワフワ
女「うーん」
男「??」
女「できない…」
男「こう、気を胸にためる感じで」
女「キ??」
女「キってなに??」
男「…」
男「トリックとは違うからね」
女「??」
女「ああ!!いいないいな!!」
男「君もやってごらんよ」フワフワ
女「うーん」
男「??」
女「できない…」
男「こう、気を胸にためる感じで」
女「キ??」
女「キってなに??」
男「…」
男「トリックとは違うからね」
女「??」
86: 2011/07/16(土) 02:44:56.33 ID:ttXCacsY0
男「ほら、手」
女「ん」
男「行くよ!!」フワフワ
女「うおー」フワフワ
男「どう??」フワフワ
女「気持ちいい!!」フワフワ
男「どこ行きたい??」フワフワ
女「太陽まで!!」フワフワ
男「そりゃ勘弁」フワフワ
女「あんたがいれば、どこでもいいよ」フワフワ
男「…」フワフワ
女「照れんなよー」フワフワ
>>85
落ちてたらここでどうぞ
http://hamham278.blog76.fc2.com/
女「ん」
男「行くよ!!」フワフワ
女「うおー」フワフワ
男「どう??」フワフワ
女「気持ちいい!!」フワフワ
男「どこ行きたい??」フワフワ
女「太陽まで!!」フワフワ
男「そりゃ勘弁」フワフワ
女「あんたがいれば、どこでもいいよ」フワフワ
男「…」フワフワ
女「照れんなよー」フワフワ
>>85
落ちてたらここでどうぞ
http://hamham278.blog76.fc2.com/
88: 2011/07/16(土) 02:50:50.61 ID:ttXCacsY0
女「はー堪能したあ」
男「気持ちよかったね」
女「こんな体験できるなんて、素敵」
男「僕にとっちゃあ、歩けてるだけで奇跡さ」
女「はは」
男「楽しいしね」
男「生きてるうちには考えられない世界だよ」
女「ねえ、ちょっと聞きたいんだけど」
男「うん??」
女「どうしてあんたは夢の中に入ってこれるの??」
男「気持ちよかったね」
女「こんな体験できるなんて、素敵」
男「僕にとっちゃあ、歩けてるだけで奇跡さ」
女「はは」
男「楽しいしね」
男「生きてるうちには考えられない世界だよ」
女「ねえ、ちょっと聞きたいんだけど」
男「うん??」
女「どうしてあんたは夢の中に入ってこれるの??」
89: 2011/07/16(土) 02:55:35.48 ID:ttXCacsY0
男「え??」
女「それ聞いてなかったな、と思って」
女「人は氏んだら、みんな人の夢に入れるわけ??」
男「いや、そういう訳じゃない、と思う」
女「じゃあ、どうしてあんたはそんなことができるの??」
男「んー」
女「特別なの??」
男「まあ、そういうことなんだろうなあ」
女「わかんないのか」
男「うん」
女「それ聞いてなかったな、と思って」
女「人は氏んだら、みんな人の夢に入れるわけ??」
男「いや、そういう訳じゃない、と思う」
女「じゃあ、どうしてあんたはそんなことができるの??」
男「んー」
女「特別なの??」
男「まあ、そういうことなんだろうなあ」
女「わかんないのか」
男「うん」
90: 2011/07/16(土) 02:59:09.21 ID:ttXCacsY0
女「なんで特別なんだろうねえ」
男「ん…」
男「知りたい??」
女「わかんないんじゃないの」
男「いや、僕のわかる範囲で、だけど」
女「うん」
女「なんかモヤモヤするんだもん」
男「…」
男「僕はね、なんで氏んだか、わからないんだよ」
女「はあ??」
男「ん…」
男「知りたい??」
女「わかんないんじゃないの」
男「いや、僕のわかる範囲で、だけど」
女「うん」
女「なんかモヤモヤするんだもん」
男「…」
男「僕はね、なんで氏んだか、わからないんだよ」
女「はあ??」
91: 2011/07/16(土) 03:05:39.25 ID:ttXCacsY0
女「交通事故みたいなもんって言ってなかったっけ??」
男「うん、まあそうなんだけど」
男「僕はずっと病院生活だったって言ってたでしょう」
女「うん」
男「でも月に一回くらい、外出許可が下りるんだ」
女「ふうん、少ないね」
男「でも、僕には嬉しい時間なんだ」
女「…そうだろうね」
男「お母さんに、車いすを押してもらってね」
女「うんうん」
男「うん、まあそうなんだけど」
男「僕はずっと病院生活だったって言ってたでしょう」
女「うん」
男「でも月に一回くらい、外出許可が下りるんだ」
女「ふうん、少ないね」
男「でも、僕には嬉しい時間なんだ」
女「…そうだろうね」
男「お母さんに、車いすを押してもらってね」
女「うんうん」
92: 2011/07/16(土) 03:09:24.22 ID:ttXCacsY0
男「いつもは病院近くだったり、自宅近くだったりするんだけど」
男「あの日は特別に、大通りの方まで行きたかったんだ」
女「どうして??」
男「お母さんの誕生日だったから、プレゼントを買ってあげようと思ってね」
女「お金は??」
男「お父さんに少し借りて」
女「はは」
男「バイトもあんまりできない身体だしね」
女「そうね」
男「あの日は特別に、大通りの方まで行きたかったんだ」
女「どうして??」
男「お母さんの誕生日だったから、プレゼントを買ってあげようと思ってね」
女「お金は??」
男「お父さんに少し借りて」
女「はは」
男「バイトもあんまりできない身体だしね」
女「そうね」
93: 2011/07/16(土) 03:13:46.10 ID:ttXCacsY0
男「そして、君を見かけて、一目惚れしたんだ」
女「どこで??」
男「喫茶店で」
女「車いすの人なんかいたかなあ??」
男「いや、僕は中には入らなかったから」
女「そうなの」
男「君は誰かを待っていて、それがすごく楽しそうだった」
女「パパを、待ってたの」
男「そして、パパが事故に遭ったんだよね」
女「うん」
女「どこで??」
男「喫茶店で」
女「車いすの人なんかいたかなあ??」
男「いや、僕は中には入らなかったから」
女「そうなの」
男「君は誰かを待っていて、それがすごく楽しそうだった」
女「パパを、待ってたの」
男「そして、パパが事故に遭ったんだよね」
女「うん」
96: 2011/07/16(土) 03:18:06.05 ID:ttXCacsY0
男「…」
女「え…」
男「…」
女「あなたの事故と、パパの事故は、関係あるの??」
男「わからない」
女「わからないって、どういうことよ」
男「わからないんだ」
女「どうして氏んだのかも??」
男「そう」
女「なにそれ、ほんと、意味わかんないんだけど」
女「え…」
男「…」
女「あなたの事故と、パパの事故は、関係あるの??」
男「わからない」
女「わからないって、どういうことよ」
男「わからないんだ」
女「どうして氏んだのかも??」
男「そう」
女「なにそれ、ほんと、意味わかんないんだけど」
97: 2011/07/16(土) 03:22:48.79 ID:ttXCacsY0
男「君が喫茶店から出てきて、横断歩道の前に立っていたのは、覚えてる」
女「…」
男「そして、大きな音がして、誰かがはねられて」
女「…」
男「そして、僕は、氏んだんだ」
女「…」
女「あんたは、私のパパの代わりに氏んだっていうの??」
男「違うよ」
女「そうとしか聞こえないわよ!!」
男「…違うよ」
女「…」
男「そして、大きな音がして、誰かがはねられて」
女「…」
男「そして、僕は、氏んだんだ」
女「…」
女「あんたは、私のパパの代わりに氏んだっていうの??」
男「違うよ」
女「そうとしか聞こえないわよ!!」
男「…違うよ」
98: 2011/07/16(土) 03:29:04.04 ID:ttXCacsY0
女「だから、好きだって言ったのは嘘で、私の夢に出てきて復讐を…」
男「違う!!それは、違う!!」
女「じゃあ、どうして!!私やパパのこと恨んでるんじゃ…」
男「…」
男「氏んだ後、天界というところに連れて行かれたんだ」
女「天界??」
男「天国みたいなところ」
女「…」
男「そこで、もう、言っちゃうけどさ、お前は手違いで氏んだって言われたんだ」
男「あのとき近くにいた、『一番弱い』命が、間違って氏んでしまったんだって」
女「ほら、やっぱり!!」
男「でも!!」
男「違う!!それは、違う!!」
女「じゃあ、どうして!!私やパパのこと恨んでるんじゃ…」
男「…」
男「氏んだ後、天界というところに連れて行かれたんだ」
女「天界??」
男「天国みたいなところ」
女「…」
男「そこで、もう、言っちゃうけどさ、お前は手違いで氏んだって言われたんだ」
男「あのとき近くにいた、『一番弱い』命が、間違って氏んでしまったんだって」
女「ほら、やっぱり!!」
男「でも!!」
100: 2011/07/16(土) 03:34:22.26 ID:ttXCacsY0
男「たいして面白い人生じゃなかった」
女「…」
男「両親にも迷惑ばかりかけた」
女「…」
男「僕が氏ぬことで、君の待っていた人が助かるなら、それでいいかって思えたんだ」
女「どうして!!どうしてそんな風に思えるの!!」
男「人生の最後に、君のことを好きになれたからだよ」
女「…」
男「君に一目惚れして氏ぬまでのたった数分間が、僕の人生で一番楽しい時間だったんだ」
女「そんな…」
男「だから、君の夢に入って、君に逢うことを許してもらったんだ」
女「そんなことが…」
女「…」
男「両親にも迷惑ばかりかけた」
女「…」
男「僕が氏ぬことで、君の待っていた人が助かるなら、それでいいかって思えたんだ」
女「どうして!!どうしてそんな風に思えるの!!」
男「人生の最後に、君のことを好きになれたからだよ」
女「…」
男「君に一目惚れして氏ぬまでのたった数分間が、僕の人生で一番楽しい時間だったんだ」
女「そんな…」
男「だから、君の夢に入って、君に逢うことを許してもらったんだ」
女「そんなことが…」
101: 2011/07/16(土) 03:38:01.46 ID:ttXCacsY0
男「だけど、それも今日で終わりなんだ」
女「どうして…」
男「このことを話してしまったから」
女「じゃあ…」
男「うん、さよならだ」
女「ご、ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
男「…」
女「ごめ…」グス
男「どうして謝るの」
女「だって…だって…」グス
男「楽しかった、ありがとう」
女「…」グス
男「君を好きになれて、よかった」
女「…」グス
女「どうして…」
男「このことを話してしまったから」
女「じゃあ…」
男「うん、さよならだ」
女「ご、ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
男「…」
女「ごめ…」グス
男「どうして謝るの」
女「だって…だって…」グス
男「楽しかった、ありがとう」
女「…」グス
男「君を好きになれて、よかった」
女「…」グス
102: 2011/07/16(土) 03:44:06.36 ID:ttXCacsY0
男「…」
女「こっちきて」
男「ん??」
女「…」ギュ
男「…」
女「ごめんね」グス
男「笑顔で、さよならしようよ」
女「うん…」グス
男「人の夢と書いて、儚いってやつかな」
女「…」
女「それ、なんか違わない??」
男「うん、使いどころを間違えた」
女「こっちきて」
男「ん??」
女「…」ギュ
男「…」
女「ごめんね」グス
男「笑顔で、さよならしようよ」
女「うん…」グス
男「人の夢と書いて、儚いってやつかな」
女「…」
女「それ、なんか違わない??」
男「うん、使いどころを間違えた」
103: 2011/07/16(土) 03:47:11.02 ID:ttXCacsY0
女「ぷっ、あはは、変なの!!」
男「ははは」
女「あーもう、台無し」
男「そうかな」
女「またね。私が氏ぬまで、天界ってところで待ってなさいよ」
男「うん」
女「地獄に落ちないように、私も頑張るから」
男「うん、君なら、大丈夫だよ」
女「…」
男「さよなら」
女「うん」
女「いや、違うな」
女「おやすみ!!」ニコ
男「…おやすみ」ニコ
★おしまい★
男「ははは」
女「あーもう、台無し」
男「そうかな」
女「またね。私が氏ぬまで、天界ってところで待ってなさいよ」
男「うん」
女「地獄に落ちないように、私も頑張るから」
男「うん、君なら、大丈夫だよ」
女「…」
男「さよなら」
女「うん」
女「いや、違うな」
女「おやすみ!!」ニコ
男「…おやすみ」ニコ
★おしまい★
104: 2011/07/16(土) 04:07:47.65 ID:8qp/ZnDRO
>>1
面白かった
面白かった
106: 2011/07/16(土) 04:18:56.72 ID:wVRbQImG0
>>1乙
和んだわ
和んだわ
113: 2011/07/16(土) 07:22:34.11 ID:sXCEagsmO
乙
引用元: 女「夢で逢えたら」
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