比奈「まぁ確かに木場さんにはピッタリの言葉でスよね」ﾋｮｺｯ

P「なんだ比奈、知ってるのか？」

比奈「えぇまぁ。別に盗み聞きをしていたつもりは無いんでスけど」

真奈美「気にしていないよ。それで、『オッOイのついたイケメン』とはどういうものなんだい？」

比奈「一言で言えば『男前な女性』でスね」

P･ちひろ「「あぁ～」」

真奈美「一言で、と言うことは他にも意味があるのかい？」

比奈「そうでスね、似た意味の言葉では漢字の漢に女で『漢女（おとめ）』なんてものがありまス」

P「なんとなくわかってきたぞ。つまりは『漢（おとこ）』の女バージョンだ」

比奈「そうでス」

ちひろ「男の女バージョンってどういう意味ですか？」

P「普通男って漢字で書くと上が田んぼで下が力でしょう？でも男の中でも特に男らしい人に対して漢字の漢と書いて漢（おとこ）って表したりするんですよ。男の中の男!!ってニュアンスで」

真奈美「でもそれはあくまでも男性に対してだろう？」

比奈「だからこその『漢女（おとめ）』や『オッOイのついたイケメン』でスよ。木場さん、そこら辺の男よりもよっぽど男らしいじゃないでスか」

ちひろ「そうよね。もし真奈美さんが男だったら私間違いなく好きになってますよ」

P「まぁ真奈美さんは顔立ちもキリッとしてて格好良いしな」

真奈美「ふむ、褒めてもらっているというのはわかるが女としては少し複雑だな」

比奈「まぁ本人の前で言うのは私もどうかと思いまスけどね」

P「確かにな。可愛いとか綺麗って言うならわかるけど、イケメンっつうのはちょっとなぁ。ん？でも宝塚の男役なんかはどうなんだ？」

比奈「あの手の褒め言葉は『女性としての美しさがある上で』が一応前提としてありまスからね。宝塚みたいに男性の恰好をするのとはまた違うんでスよ」

ちひろ「奥が深いのねぇ」

比奈「個人の主観で違いまスし、ましてや定義があるものでもないんでそれこそニュアンスで考えるのが一番でスよ。もし気になるんでしたらググってみて下さい」

P「ふぅん……」

数日後

P「……と言う訳で、皆には『女性向けの女性アイドルユニット』として活動してもらいたい!!」

夏樹「いきなり呼び出されたと思ったら……」

沙紀「訳わかんないっすよプロデューサー」

あい「それが君のプロデュース方針だと言うならこちらも頭から否定するつもりは無いが、これはなんと言うか……」

涼「なんだよ『オッOイのついたイケメン』って」

P「いやな、この間比奈たちと話してて『格好良いアイドルもありだな』って思った訳よ。で、他のアイドル達にアンケートを受けてもらって選出した」

夏樹「いつの間にやってたんだよ……」

P「他にもアヤとか拓海とかいたんだけどな。拓海に格好良い衣装を着せるのはなんか負けだ気がするからやめた」

あい「拓海くん、可哀想に」

真奈美「プロデューサー、やるからにはもちろん上を目指すんだろう？」

P「もちろん！……付いてきてくれるか？」

あい「答えるまでも無いだろう？」

夏樹「アタシはPさんに背中を預けるって決めたんだ、信じてるよ？」

涼「どうせ嫌だって言っても説得するんでしょ？」

沙紀「でも嫌だなんて言う気はないんすよね？」

P「よし！必ず連れていくぞ、夢の舞台へ!!」

真奈美「あぁ!!」



彼女たちが“白組”で某歌合戦に出場することになるのはもう少し先のお話


おわり

某コミュニティサイトで木場さんの絵に『おっOいのついたイケメン』タグがついていたので思わず書いてみた。
本当はもっと木場さんの魅力を伝えたかったけど、それはまた別の機会に。
それでは失礼します。

乙

おつー