1: 2012/07/16(月) 02:33:04.99 ID:xCE7mGiYo
2: 2012/07/16(月) 02:33:54.86 ID:xCE7mGiYo
春香「これ、プロデューサーさんの?」
P「いや、社長の私物だよ。社長室に飾っておくんだとさ」
春香「結構汚れてますね、古いものなんですか?」
P「なんでもこの前の旅行の時に骨董屋で見つけたらしくてな。俺も詳しくは知らないんだが」
春香「そうなんですか」
キラリ…
春香「なんだか、ちょっと気味が悪いですね…」
P「そうか?」
P「いや、社長の私物だよ。社長室に飾っておくんだとさ」
春香「結構汚れてますね、古いものなんですか?」
P「なんでもこの前の旅行の時に骨董屋で見つけたらしくてな。俺も詳しくは知らないんだが」
春香「そうなんですか」
キラリ…
春香「なんだか、ちょっと気味が悪いですね…」
P「そうか?」
3: 2012/07/16(月) 02:34:58.37 ID:xCE7mGiYo
春香「なんか、この『矢』…」
春香「見た目は古いんですけど、この刃の部分…ピカピカで…」
春香「吸い込まれそうな…」ス…
ソーッ…
P「おい春香、危ないぞ! 怪我でもしたらどうするんだ!」
春香「わ、そうですね!」バッ
春香(危ない危ない、何やってんだろ私…)
P「誰かが怪我したら大変だな…とりあえず、部屋まで持っていって…」
千早「あの…」ス…
千早「プロデューサー。少しいいですか?」
春香「千早ちゃん?」
P「ん? 千早か。どうした?」
春香「見た目は古いんですけど、この刃の部分…ピカピカで…」
春香「吸い込まれそうな…」ス…
ソーッ…
P「おい春香、危ないぞ! 怪我でもしたらどうするんだ!」
春香「わ、そうですね!」バッ
春香(危ない危ない、何やってんだろ私…)
P「誰かが怪我したら大変だな…とりあえず、部屋まで持っていって…」
千早「あの…」ス…
千早「プロデューサー。少しいいですか?」
春香「千早ちゃん?」
P「ん? 千早か。どうした?」
4: 2012/07/16(月) 02:36:03.03 ID:xCE7mGiYo
千早「話し中ごめんなさい春香。プロデューサーと少し相談したいことがあって…」
春香「ううん、大丈夫だよ」
P「相談か。わかった、会議室で話そう」
千早「ありがとうございます」
P「あ、春香。悪いけど、それ社長室まで持っていってくれないか?」
春香「いいですよ。社長室に置いておけばいいんですよね?」
P「ああ、頼む。怪我しないように気をつけてな」
春香「はいっ」
千早「それじゃ、プロデューサー…」
P「ああ、今行く」ス…
バタン!
春香「ううん、大丈夫だよ」
P「相談か。わかった、会議室で話そう」
千早「ありがとうございます」
P「あ、春香。悪いけど、それ社長室まで持っていってくれないか?」
春香「いいですよ。社長室に置いておけばいいんですよね?」
P「ああ、頼む。怪我しないように気をつけてな」
春香「はいっ」
千早「それじゃ、プロデューサー…」
P「ああ、今行く」ス…
バタン!
5: 2012/07/16(月) 02:38:02.47 ID:xCE7mGiYo
シィィーン…
春香(プロデューサーさんと千早ちゃんは行ってしまった)
春香(千早ちゃん、最近頑張ってるよね…テレビにもよく出てるし…)
春香(アイドルになったのは私と同じくらいの時期なのに、どんどん先に行っちゃって…)
春香(それに比べて私…全然駄目だなぁ…)
春香(才能、ないのかなぁ)
春香(ううん、弱音なんて吐いてちゃだめ! 私ももっと頑張らないと!)
春香「それにしても、この矢…」クル
ドドド
春香(あれ…? 矢は?)キョロキョロ
ドドドドドドド
春香(プロデューサーさんと千早ちゃんは行ってしまった)
春香(千早ちゃん、最近頑張ってるよね…テレビにもよく出てるし…)
春香(アイドルになったのは私と同じくらいの時期なのに、どんどん先に行っちゃって…)
春香(それに比べて私…全然駄目だなぁ…)
春香(才能、ないのかなぁ)
春香(ううん、弱音なんて吐いてちゃだめ! 私ももっと頑張らないと!)
春香「それにしても、この矢…」クル
ドドド
春香(あれ…? 矢は?)キョロキョロ
ドドドドドドド
6: 2012/07/16(月) 02:39:02.20 ID:xCE7mGiYo
ズキッ!
春香「え…」
ズズズ…
・ ・ ・ ・ ・
春香(矢が…勝手に、私の手に刺さ…)
春香「痛っ!!」ブンッ!
ガシャァ!
春香「はぁ、はぁ…うっ」ズキッ
春香「あ…」ボタボタ
春香「え…」
ズズズ…
・ ・ ・ ・ ・
春香(矢が…勝手に、私の手に刺さ…)
春香「痛っ!!」ブンッ!
ガシャァ!
春香「はぁ、はぁ…うっ」ズキッ
春香「あ…」ボタボタ
7: 2012/07/16(月) 02:40:38.01 ID:xCE7mGiYo
ブシュゥゥゥゥゥゥ
春香「ひいっ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴ
春香「あ…あああっ! 血が…」
ゴゴゴゴ
春香「だっ、誰かッ!!」
ガチャリッ
P「春香! どうしたんだ!?」
千早「今何か、凄い音がしたけど…」
春香「プ、プロデューサーさん! 千早ちゃん! 血が、血がこんなにッ!!」
千早「…?」
P「別に、血なんて出ていないが…」
春香「はっ!?」
ピタァ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
春香(血が…もう止まっている…!? 床にも何もついていないッ!)
春香「ひいっ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴ
春香「あ…あああっ! 血が…」
ゴゴゴゴ
春香「だっ、誰かッ!!」
ガチャリッ
P「春香! どうしたんだ!?」
千早「今何か、凄い音がしたけど…」
春香「プ、プロデューサーさん! 千早ちゃん! 血が、血がこんなにッ!!」
千早「…?」
P「別に、血なんて出ていないが…」
春香「はっ!?」
ピタァ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
春香(血が…もう止まっている…!? 床にも何もついていないッ!)
8: 2012/07/16(月) 02:42:25.45 ID:xCE7mGiYo
P「春香…?」
春香(なに、今の…)
春香(わたし…幻覚を見たとでも言うの…?)
春香(いや、指にはかすかに感覚が残っている…確かに、私は怪我をしたッ!)
春香「した、はず…多分…確か…うーん…」
千早「春香、大丈夫…?」
P「…えーと…何かあったのか?」
春香「あっ、そうです! 矢、矢が私の手に刺さって…」
千早「矢…? 矢って、その床に転がっているやつかしら」
P「その割には傷は見えないが…」
春香「本当なんです!」
春香(なに、今の…)
春香(わたし…幻覚を見たとでも言うの…?)
春香(いや、指にはかすかに感覚が残っている…確かに、私は怪我をしたッ!)
春香「した、はず…多分…確か…うーん…」
千早「春香、大丈夫…?」
P「…えーと…何かあったのか?」
春香「あっ、そうです! 矢、矢が私の手に刺さって…」
千早「矢…? 矢って、その床に転がっているやつかしら」
P「その割には傷は見えないが…」
春香「本当なんです!」
9: 2012/07/16(月) 02:44:13.95 ID:xCE7mGiYo
P「ああ…別に嘘だなんて思ってないよ」
P「多分、引っ掛けたけど肉までは達していなかったんだろう」
春香(『引っ掛けた』…?)
春香(矢は私の手を思い切り貫いてた…)
千早「大した怪我じゃなくてよかった…」
春香(と思ったんだけど…傷跡もないし…これで貫いてたって方が無理がある…)
春香(うーん…やっぱり変な思い込みとかだったのかなぁ…)
春香(そうだ、見間違いだ。矢が私の方に倒れてきたもんだからびっくりしちゃっただけだよ)
P「一応、手当しておこう。古い物だ、変な菌が付着しているかもしれない」
春香「そうですか…? でも血も出てないし痛みもないしそこまでしなくても大丈夫ですよ」
千早「ちゃんとやっておいた方がいいと思うけれど…」
P「そうだぞ。春香に何かあったらどうするんだ」
春香(プロデューサーさん、私の体を心配して…)
P「アイドル活動にも支障が出るかもしれないからな」
春香(ですよねー)
P「多分、引っ掛けたけど肉までは達していなかったんだろう」
春香(『引っ掛けた』…?)
春香(矢は私の手を思い切り貫いてた…)
千早「大した怪我じゃなくてよかった…」
春香(と思ったんだけど…傷跡もないし…これで貫いてたって方が無理がある…)
春香(うーん…やっぱり変な思い込みとかだったのかなぁ…)
春香(そうだ、見間違いだ。矢が私の方に倒れてきたもんだからびっくりしちゃっただけだよ)
P「一応、手当しておこう。古い物だ、変な菌が付着しているかもしれない」
春香「そうですか…? でも血も出てないし痛みもないしそこまでしなくても大丈夫ですよ」
千早「ちゃんとやっておいた方がいいと思うけれど…」
P「そうだぞ。春香に何かあったらどうするんだ」
春香(プロデューサーさん、私の体を心配して…)
P「アイドル活動にも支障が出るかもしれないからな」
春香(ですよねー)
10: 2012/07/16(月) 02:46:27.72 ID:xCE7mGiYo
この後、私は千早ちゃんに(プロデューサーさんにではないのです…トホホ)手当てしてもらい、午後からのレッスンに出て今日の活動は終わりました。
そしてその夜…
私は信じられないような高熱を出し、翌日のアイドル活動を休み…
そして、さらに次の日…
熱が引いて事務所に着いた私は、そこで思いもよらないことを耳にするのでした…
そしてその夜…
私は信じられないような高熱を出し、翌日のアイドル活動を休み…
そして、さらに次の日…
熱が引いて事務所に着いた私は、そこで思いもよらないことを耳にするのでした…
11: 2012/07/16(月) 02:49:04.06 ID:xCE7mGiYo
春香「おはようございます!」
P「春香…」
P「風邪は、もう大丈夫か…?」
春香「はいっ! 一日休んだら、すっかり元気になりました!」
P「そうか…」
春香(あれ? なんだか、プロデューサーさんの顔が暗い…)
ズゥゥゥン…
春香(いや、プロデューサーさんだけじゃない…事務所にいるみんな伏し目がちだ)
P「春香…」
P「風邪は、もう大丈夫か…?」
春香「はいっ! 一日休んだら、すっかり元気になりました!」
P「そうか…」
春香(あれ? なんだか、プロデューサーさんの顔が暗い…)
ズゥゥゥン…
春香(いや、プロデューサーさんだけじゃない…事務所にいるみんな伏し目がちだ)
12: 2012/07/16(月) 02:53:22.44 ID:xCE7mGiYo
春香「…あ、あの…プロデューサーさん?」
P「…なんだ?」
春香「私が休んでる間、何かあったんですか?」
P「あ、そう言えば春香…お前…」ゴソゴソ
春香「は、はいっ? 私ですか!?」ドキィ
ゴゴゴゴゴ
P「お前…」
春香「は、はい…」タラ…
ゴゴゴゴゴゴゴ
P「…なんだ?」
春香「私が休んでる間、何かあったんですか?」
P「あ、そう言えば春香…お前…」ゴソゴソ
春香「は、はいっ? 私ですか!?」ドキィ
ゴゴゴゴゴ
P「お前…」
春香「は、はい…」タラ…
ゴゴゴゴゴゴゴ
13: 2012/07/16(月) 02:56:16.37 ID:xCE7mGiYo
P「一昨日、携帯忘れてっただろ。ほら」スッ
春香「あっ…」
春香(事務所にあったのかぁ…どおりで見つからないわけだ)
春香「預かっててくれたんですね、ありがとうございます」ペコ
P「いや…」
春香(えーと、とりあえずメール確認…)
P「ちょっと待て、メールにも書いてあるが直接話す」
春香「へ?(何を?)」
春香「あっ…」
春香(事務所にあったのかぁ…どおりで見つからないわけだ)
春香「預かっててくれたんですね、ありがとうございます」ペコ
P「いや…」
春香(えーと、とりあえずメール確認…)
P「ちょっと待て、メールにも書いてあるが直接話す」
春香「へ?(何を?)」
14: 2012/07/16(月) 02:58:48.23 ID:xCE7mGiYo
P「春香、落ち着いて聞いてほしい」
ドドド
春香「な、なんですかあらたまって…」
P「お前が休んでいた昨日、社長が…」
ドドドドド
春香「社長? 高木社長がどうかしたんですか?」
P「亡くなった。倒れて病院に運ばれてから、すぐに…」
春香「………え」
ドドドドドドドドドドドド
ドドド
春香「な、なんですかあらたまって…」
P「お前が休んでいた昨日、社長が…」
ドドドドド
春香「社長? 高木社長がどうかしたんですか?」
P「亡くなった。倒れて病院に運ばれてから、すぐに…」
春香「………え」
ドドドドドドドドドドドド
15: 2012/07/16(月) 03:04:55.52 ID:xCE7mGiYo
春香「高木社長が…氏んだ…?」
P「………」
春香「やっ、やだなぁ~っプロデューサーさん! そんな冗談笑えませんよ~」
P「本当だ。明日には葬儀を行う」
春香「………」
P「すまないな…今は大事な時期だってのに」
春香「ど、どうしてプロデューサーさんが謝るんですか…」
P「………」
春香「…高木社長、何かの病気だったんですか?」
P「…矢だ」
春香「…え」ゾク
春香「矢って…あの…『弓と矢』…?」
ドドドドド
P「ああ…昨日、社長があの矢を腕に引っ掛けたんだ…」
P「傷はちょっとしたもんで、しばらくはスーツに穴が空いたことばかり気にしていたんだが」
P「昼過ぎにいきなり苦しみだして…そのまま…」グ…
春香「わ、わかりました…もういいです、はい…」
P「………」
春香「やっ、やだなぁ~っプロデューサーさん! そんな冗談笑えませんよ~」
P「本当だ。明日には葬儀を行う」
春香「………」
P「すまないな…今は大事な時期だってのに」
春香「ど、どうしてプロデューサーさんが謝るんですか…」
P「………」
春香「…高木社長、何かの病気だったんですか?」
P「…矢だ」
春香「…え」ゾク
春香「矢って…あの…『弓と矢』…?」
ドドドドド
P「ああ…昨日、社長があの矢を腕に引っ掛けたんだ…」
P「傷はちょっとしたもんで、しばらくはスーツに穴が空いたことばかり気にしていたんだが」
P「昼過ぎにいきなり苦しみだして…そのまま…」グ…
春香「わ、わかりました…もういいです、はい…」
16: 2012/07/16(月) 03:09:13.84 ID:xCE7mGiYo
P「春香…顔色が悪いぞ。大丈夫か…?」
春香「あ、あはは…やっぱり…そう見えちゃいます…?」
春香(正直言って『怖い』…高木社長が氏んだ…? しかも、あの『矢』のせいで…)
春香(私も怪我をした、あの矢の…せいで…)ゾゾゾ
P「風邪、治ったんだよな。体調は本当に大丈夫なのか…?」
春香「は、はい…むしろ前よりも元気になってるくらいで」
P「そうか…」
春香「あ、あはは…やっぱり…そう見えちゃいます…?」
春香(正直言って『怖い』…高木社長が氏んだ…? しかも、あの『矢』のせいで…)
春香(私も怪我をした、あの矢の…せいで…)ゾゾゾ
P「風邪、治ったんだよな。体調は本当に大丈夫なのか…?」
春香「は、はい…むしろ前よりも元気になってるくらいで」
P「そうか…」
17: 2012/07/16(月) 03:15:30.59 ID:xCE7mGiYo
P「律子に頼んである。今日の帰り、病院で診てもらってくれ」
春香「え、でも私は別に…」
P「春香!」
春香「…っ…」ビクッ!
春香「は、はい…」
P「あ…すまん、脅かすつもりじゃあないんだが…」
P「社長にあんなことがあった後じゃ…」
春香「心配、してくださってるんですよね。ありがとうございます…」
春香「私も…ちゃんと調べてもらって安心したいって気持ちはあるので、ちゃんと診てもらいますね」
P「ああ、頼む」
春香「え、でも私は別に…」
P「春香!」
春香「…っ…」ビクッ!
春香「は、はい…」
P「あ…すまん、脅かすつもりじゃあないんだが…」
P「社長にあんなことがあった後じゃ…」
春香「心配、してくださってるんですよね。ありがとうございます…」
春香「私も…ちゃんと調べてもらって安心したいって気持ちはあるので、ちゃんと診てもらいますね」
P「ああ、頼む」
18: 2012/07/16(月) 03:19:06.37 ID:xCE7mGiYo
………
P「今日はこれで終わりにする」
P「社長の葬式には出たい奴は、後で俺か小鳥さんのところに来てくれ」
小鳥「それじゃみんな、気をつけてね」
アイドル達「「「ありがとうございました」」」
千早「…それでは」
伊織「そう言えばあの矢って、まだ社長室に置いてあるわけ…?」
真「うん、誰も怪我しないように包んであるけど…」
やよい「ちょっと怖いです…」
春香「………」
P「律子、春香を頼む」
律子「はいっ、わかりました」
春香「あの、プロデューサーさんは?」
律子「色々やることがあるのよ…ほら、行きましょ」
P「今日はこれで終わりにする」
P「社長の葬式には出たい奴は、後で俺か小鳥さんのところに来てくれ」
小鳥「それじゃみんな、気をつけてね」
アイドル達「「「ありがとうございました」」」
千早「…それでは」
伊織「そう言えばあの矢って、まだ社長室に置いてあるわけ…?」
真「うん、誰も怪我しないように包んであるけど…」
やよい「ちょっと怖いです…」
春香「………」
P「律子、春香を頼む」
律子「はいっ、わかりました」
春香「あの、プロデューサーさんは?」
律子「色々やることがあるのよ…ほら、行きましょ」
19: 2012/07/16(月) 03:22:06.36 ID:xCE7mGiYo
…………
ブロロロロロ…
律子「うちの事務所、小さいからね。こういう時の対応マニュアルみたいなのができてないのよ」
律子「帰ったらプロデューサーと小鳥さん、氏んでたりして」
春香「うわぁ、縁起でもない」
律子「小鳥さんと言えば、いつもは割とちゃらんぽらんなのにこういう時はちゃんと年長者の顔になるのね。びっくりしたわ」
春香「あはは、そうなんですか」
律子「ところで、春香は行く?」
春香「へ?」
律子「社長の葬儀のことよ。私は色々世話になったし、出席するけど…」
春香「い、いえ…明日は仕事もありますし…」
律子「そう…まぁ、無理に来いとは言わないわ」
ブロロロロロ…
律子「うちの事務所、小さいからね。こういう時の対応マニュアルみたいなのができてないのよ」
律子「帰ったらプロデューサーと小鳥さん、氏んでたりして」
春香「うわぁ、縁起でもない」
律子「小鳥さんと言えば、いつもは割とちゃらんぽらんなのにこういう時はちゃんと年長者の顔になるのね。びっくりしたわ」
春香「あはは、そうなんですか」
律子「ところで、春香は行く?」
春香「へ?」
律子「社長の葬儀のことよ。私は色々世話になったし、出席するけど…」
春香「い、いえ…明日は仕事もありますし…」
律子「そう…まぁ、無理に来いとは言わないわ」
20: 2012/07/16(月) 03:25:50.47 ID:xCE7mGiYo
キキィーッ
ガチャ
律子「それじゃ、お大事にね」
春香「はい、ありがとうございました」
ブロロロロロ…
春香(既に検査は受けてきた…)
春香(結果は…『異常なし』…)
春香(社長はいきなり苦しみだして氏んだとプロデューサーさんは言っていた)
春香(私も同じように…そうなるのか? 気が気でなかった)
春香(もう寝よう。何もしてないけど、今日は疲れちゃった…)
ガチャ
律子「それじゃ、お大事にね」
春香「はい、ありがとうございました」
ブロロロロロ…
春香(既に検査は受けてきた…)
春香(結果は…『異常なし』…)
春香(社長はいきなり苦しみだして氏んだとプロデューサーさんは言っていた)
春香(私も同じように…そうなるのか? 気が気でなかった)
春香(もう寝よう。何もしてないけど、今日は疲れちゃった…)
21: 2012/07/16(月) 03:30:14.38 ID:xCE7mGiYo
………
………
?「ぇ…」
春香「………」
?「ね………きて…」
春香「………ん…んん…?」
?「ねぇ、起きて…」
春香(私を呼ぶのは誰…?)
春香「はっ!?」バッ!
ゴゴゴ
?「ようやく起きてくれたのね…」
ゴゴゴゴ
春香?「『私』」
ゴゴゴゴゴゴ
春香(これは…私!?)
………
?「ぇ…」
春香「………」
?「ね………きて…」
春香「………ん…んん…?」
?「ねぇ、起きて…」
春香(私を呼ぶのは誰…?)
春香「はっ!?」バッ!
ゴゴゴ
?「ようやく起きてくれたのね…」
ゴゴゴゴ
春香?「『私』」
ゴゴゴゴゴゴ
春香(これは…私!?)
22: 2012/07/16(月) 03:34:10.52 ID:xCE7mGiYo
春香(どういうこと…『幻覚』…?)
春香?「幻覚じゃあないわ…」
春香「あなたは誰! どうして私と同じ姿をしているのッ!!」
春香?「私はあなた…あなたの分身…」
春香?「側に立つもの…『スタンド』」
春香「スタ…ンド…? なに、それ…?」
春香?「『弓と矢』によって発現したあなたの内なる『力』」
春香「『弓と矢』…まさか、高木社長を頃したのは…」
春香?「違う…私はあなた…あなたは昨日家にいた、あなたは社長を頃してなどいない…」
春香?「幻覚じゃあないわ…」
春香「あなたは誰! どうして私と同じ姿をしているのッ!!」
春香?「私はあなた…あなたの分身…」
春香?「側に立つもの…『スタンド』」
春香「スタ…ンド…? なに、それ…?」
春香?「『弓と矢』によって発現したあなたの内なる『力』」
春香「『弓と矢』…まさか、高木社長を頃したのは…」
春香?「違う…私はあなた…あなたは昨日家にいた、あなたは社長を頃してなどいない…」
23: 2012/07/16(月) 03:36:42.10 ID:xCE7mGiYo
春香?「確かに私は『矢』によって生まれた存在。そして、社長はその『矢』によって氏んだ」
春香「う、うん…」
春香?「でも、私自身は社長の氏には関係ない。同じ『矢』による現象でも因果関係はない…」
春香?「それは『理解』した? Do You Understand?」
春香「え、えーと?」
春香?「あの『矢』は人の才能を引き出すもの」
春香「才能を…引き出す…?」
春香?「そう。だから矢に選ばれたあなたの才能が目覚め…」
春香「そして…あなたが出てきた…」
春香?「その通り。そして、引き出す才能がなければ…」
春香「…なんとなく…わかりかけてきた」
春香「私は引き出されたものがあったから氏なずに済んだ…」
春香?「ええ、それで正解」
春香「う、うん…」
春香?「でも、私自身は社長の氏には関係ない。同じ『矢』による現象でも因果関係はない…」
春香?「それは『理解』した? Do You Understand?」
春香「え、えーと?」
春香?「あの『矢』は人の才能を引き出すもの」
春香「才能を…引き出す…?」
春香?「そう。だから矢に選ばれたあなたの才能が目覚め…」
春香「そして…あなたが出てきた…」
春香?「その通り。そして、引き出す才能がなければ…」
春香「…なんとなく…わかりかけてきた」
春香「私は引き出されたものがあったから氏なずに済んだ…」
春香?「ええ、それで正解」
24: 2012/07/16(月) 03:37:55.35 ID:xCE7mGiYo
春香「あなたは…」
ドド
春香?「私はあなたの『スタンド』」
春香「私のスタンド」
ドドド
春香?「そう」
春香「私の…才能」
ドドドドド
春香?「そう!」
春香「私には…才能がある…!」
ドドドドドドドドドド
ドド
春香?「私はあなたの『スタンド』」
春香「私のスタンド」
ドドド
春香?「そう」
春香「私の…才能」
ドドドドド
春香?「そう!」
春香「私には…才能がある…!」
ドドドドドドドドドド
25: 2012/07/16(月) 03:40:59.06 ID:xCE7mGiYo
………
春香「………」パチ…
春香「夢…」
春香「いや…」
ズズ…
春香?「………」
春香「『スタンド』…」
春香「今、すべて『理解』した」
春香「社長には素質がなかったんだ。だから氏んだ」
春香「スタンド使いとしての…」
春香「アイドルのしての素質が…!」
春香「………」パチ…
春香「夢…」
春香「いや…」
ズズ…
春香?「………」
春香「『スタンド』…」
春香「今、すべて『理解』した」
春香「社長には素質がなかったんだ。だから氏んだ」
春香「スタンド使いとしての…」
春香「アイドルのしての素質が…!」
26: 2012/07/16(月) 03:42:26.51 ID:xCE7mGiYo
春香「そして…!」クル!
春香?「………」ズ…
春香「私には、『ある』ッ! 素質が…『力』が!!」
春香?「………」ズズ…
春香「さぁ、私の『スタンド』ッ!! 真の姿を現しなさいッ!」
春香?「………」ズズズ…
春香(『私と同じ姿』…これは私のイメージ。夢の中で聞こえていたのは私の『心の声』)
春香(スタンドの姿が変わっていく…より『強く』、より『洗練された』…本来の形に…!)
スタンド「………」ズズズズ…
キラ…
ゴゴゴゴゴゴ
春香「これが私のスタンド…名前は、私の曲から取って…」
ゴゴゴゴゴゴゴ
春香「『アイ・ウォント』」
春香「『アイ・ウォント』と名付けるッ!」
バァーン
春香?「………」ズ…
春香「私には、『ある』ッ! 素質が…『力』が!!」
春香?「………」ズズ…
春香「さぁ、私の『スタンド』ッ!! 真の姿を現しなさいッ!」
春香?「………」ズズズ…
春香(『私と同じ姿』…これは私のイメージ。夢の中で聞こえていたのは私の『心の声』)
春香(スタンドの姿が変わっていく…より『強く』、より『洗練された』…本来の形に…!)
スタンド「………」ズズズズ…
キラ…
ゴゴゴゴゴゴ
春香「これが私のスタンド…名前は、私の曲から取って…」
ゴゴゴゴゴゴゴ
春香「『アイ・ウォント』」
春香「『アイ・ウォント』と名付けるッ!」
バァーン
27: 2012/07/16(月) 03:43:19.94 ID:xCE7mGiYo
春香「誰もいない社長室…高木社長はもういない」
春香「だったら、765プロのために…新しい社長が必要だよね…」
春香「実力からいって…次の社長は私かな」
春香「なーんて、それは冗談だけど…」
春香「まぁ、社長についてはプロデューサーさん達がなんとかするでしょ」
春香「案外、プロデューサーさんが社長になっちゃったりして」
春香「………」
春香「765プロは変わる」
ゴゴゴゴ
春香「いえ、変えてみせる…私がこの『スタンド』で」ス…
ガシィ!!
春香「この『弓と矢』で…ね」キラリ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
To Be Continued...
春香「だったら、765プロのために…新しい社長が必要だよね…」
春香「実力からいって…次の社長は私かな」
春香「なーんて、それは冗談だけど…」
春香「まぁ、社長についてはプロデューサーさん達がなんとかするでしょ」
春香「案外、プロデューサーさんが社長になっちゃったりして」
春香「………」
春香「765プロは変わる」
ゴゴゴゴ
春香「いえ、変えてみせる…私がこの『スタンド』で」ス…
ガシィ!!
春香「この『弓と矢』で…ね」キラリ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
To Be Continued...
28: 2012/07/16(月) 03:56:12.84 ID:1f1wDPjgo
社長とばっちり過ぎてワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
30: 2012/07/16(月) 05:05:42.39 ID:XsWWJOFGo
スタンド名wwwwwwwwww
31: 2012/07/16(月) 05:46:06.15 ID:yd6hL0zvo
オリジナルスタンドか
32: 2012/07/16(月) 06:42:03.86 ID:WpeXJbY9o
引用元: 春香「あれ、なんですかこの『弓と矢』?」
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