943: 2013/09/19(木) 01:29:07.99 ID:j/Ksazbyo





前話はこちら





ブロロロロロ…

あずさ「まだかかりそうですか?」

律子「ええ、交通法規をはみ出さない程度には飛ばしてますけど…」

伊織「『スタートスター』は駄目なの?」

亜美「まだ距離が足んないよ、もっと近付かないと」

律子「…ねぇあんた達、本当に…春香と戦うつもりなの…?」

伊織「そのつもりだけど」

律子「なんて言うか、話を聞いている限り…その…」

律子「逃げた方が…いいんじゃあないかしら…」

伊織「逃げるったって、どこに逃げるって言うのよ!」

律子「あーもう…そんなことわかってるわよ…」

律子「冗談よ冗談! もう腹を括るしかないでしょうがこんなの!」

あずさ「うふふ、律子さんでも冗談を言うんですね」

律子「はぁ…なんでそんな落ち着いていられるんですか…」



※このSSは「THE IDOLM@STER」のキャラクターの名前と「ジョジョの奇妙な冒険」の設定を使った何かです。過度な期待はしないでください。


春香「弓と矢」シリーズ

945: 2013/09/19(木) 01:52:52.17 ID:j/Ksazbyo
………

……

真「春香が来る…」

響「こうしちゃいられない、準備しないと…」

真美「ジュースは!?」

真「後だよそんなの!」

貴音「…そう…ですよね」

響「たかね、今はそんなので落ち込んでる場合じゃないでしょ」

やよい「終わったら、みんなで飲みましょう!」

真「…そうだね。全部終わったら…それがいいと思う」

雪歩「み、みんな…大丈夫…だよね? これでおかしかったのも全部、元に戻るんだよね…?」

響「ああ大丈夫! なんくるないさー!」

真美「うん! なんとかなるっしょ!!」

やよい「みんなでがんばりましょー!」

貴音「…待ってください」

真「貴音さん?」

947: 2013/09/19(木) 01:58:54.12 ID:j/Ksazbyo
貴音「聞けば美希や千早も負けた相手…何の策もなしに勝てるとは思えません」

響「みんなで戦えば、きっと勝てるよ!」

真「『ジ・アイドルマスター』…あれの打開策なんて、あるのか…?」

真美「無理…だよね」

やよい「『あい…』えっと、前のスタンドならたぶん大丈夫だったかもですけど…」

雪歩「前のスタンドかぁ…なんとかして、元に戻せないのかな」

真「…元に戻す?」

真美「そーいや、『ジ・アイドルマスター』って『矢』がくっついてできたんだよね?」

響「そっか! 何度でもやり直せるなら、いくら攻撃をしても無駄…だったら」

やよい「『矢』を取っちゃえば春香さんも元に戻るかも!」

真「だけど、本当に『矢』を取ったくらいで元に戻るのか…?」

貴音「しかし、無策のまま立ち向かうよりは…希望があると思います」

真「…それもそうだね」

949: 2013/09/19(木) 02:03:13.77 ID:j/Ksazbyo
真美「あ、あのさ…」

真「ん?」

真美「真美達ってどうすればいいかな…」

響「あ、そっか…二人とも、今のままじゃスタンドが使えないのか」

雪歩「あうぅ…ごめんなさいぃ…」

真「二人とも、上に行っててくれ」

雪歩「上に? みんなは…」

貴音「私達はここで春香を迎え撃ちます」

やよい「二人の分まで、私達が頑張ります!」

真美「…りょーかい。みんなならきっと大丈夫だよ」

雪歩「気をつけてね、みんな…」

パタパタパタ…

951: 2013/09/19(木) 02:05:34.47 ID:j/Ksazbyo
真「さて、春香から『矢』をどうやって取り上げる?」

真「『五感支配』…いや『六感支配』に加えて『過去』を変える能力まであるんだ」

響「まぁ、普通に戦うだけでも…難しいよね」

貴音「ええ。正面から挑めば、美希と千早を負かせた『スタンド』…まず勝つことはできないかと思われます」

貴音「しかし、それ故に…春香は自分の『スタンド』に相当の自信を持っているはず。まずは堂々と踏み込んでくるでしょう」

響「うん、美希と千早の話ではそうかも。随分余裕あったみたいだし」

真「! それなら…」クルッ

やよい「え? 私ですか?」

貴音「やよいの『げんきとりっぱぁ』動きを止めれば、私達の『スタンド』で能力を使われる前に取り上げるのは可能かもしれません」

響「できるか? やよい」

やよい「はい! 私の『ゲンキトリッパー』でなんとかなるなら、とっても嬉しいかも!」

真「それじゃやよい、今から…」

ドォ………ーン

・ ・ ・ ・

954: 2013/09/19(木) 02:08:02.80 ID:j/Ksazbyo
ゴゴゴゴ

春香「やっほ」

真「………!!」

ゴゴゴゴゴゴ

春香「本当にみんなここに集まってたんだね」

やよい「はわっ!? は、春香さん…」

真(早すぎる…!!)

貴音「なるほど。『あいどるますたぁ』で移動してきたのですね」

春香「ん? あれ…なんで貴音さんが『ジ・アイドルマスター』のことを知ってるの?」

真「…千早達から聞いた。キミに完敗したらしいけど…無駄なんかじゃあなかったってことだよ」

春香「ああ…千早ちゃん、まだ折れてなかったんだね…流石だなぁ…」

響「自分達はみんな春香の能力を知ってる、美希と千早から受け継いだんだッ!」

やよい「春香さんが『過去』を変えたって、消えたりしません!」

春香「いいや、消えるよ…」

春香「私がここで全員を倒せば…全部ね」

956: 2013/09/19(木) 02:10:34.32 ID:j/Ksazbyo
真(今の会話の間に…)

ウー ウッウー ウー

真(やよいが『ゲンキトリッパー』を仕掛けた、これなら…)

真「ボク達は…」パキッ

真「春香なんかに絶対負けたりしない…!」パキパキパキ

春香「いいや…やっぱり私には勝てなかったんだって…すぐ思い知ることになるよ」コツ コツ

真(! 春香が近付いてきた…)

真(『矢』を引き離すのなら、一番適任なのは貴音さんの『フラワーガール』だ)

響(わかってるぞ。まず自分達が春香の両腕を封じるんだ)

貴音(響、真、お願いします。動きを止めれば私が…)

春香「………」ピタ…

真「止まった!」ダッ

響「行くぞ!」ダム

春香「二人して飛び込んできたか…」

響「ドラァ!!」グババッ

真「オラァ!」ビュオッ

959: 2013/09/19(木) 02:12:03.39 ID:j/Ksazbyo
ゴォォォォォ

春香「フン!」

ゴゴゴゴゴ

真(これが…『ジ・アイドルマスター』、春香の新しいスタンドか!)

響(確かに、左手首に『矢』がついてるな!)

春香「無駄無駄無駄無駄」

ガシィ!!

春香「あれ? どうしたの、この手応えのなさは…」

真(よし、これで両腕を塞いだ!)

響(今だたかね、能力を使われる前に…)

貴音「『フラワーガール』」ヒュオッ

春香「三人がかりか…けど…」

ググ…

貴音「そこです」ヒュバァ

春香「! これは、腕にくっついてる『矢』を狙って…」

真(取った…!)

961: 2013/09/19(木) 02:12:43.28 ID:j/Ksazbyo
ゲシャァ!

真「え!?」

貴音「ぐ…!?」グオッ

春香「ざーんねん。はずれ」

真「け…蹴り!? だって!?」

春香「無駄無駄無駄無駄」ガン ガン ガン ドン ドン

真「うおっ!」ピキィ!

響「うわっ!!」ドグォ

バッ バッ

真「ど…どういうことだ!? なんで蹴ることができる!?」

響「やよいの『ゲンキトリッパー』で足は『くっつけ』られたはず…」

春香「『ゲンキトリッパー』ね…どうなの? やよい」

やよい「う…」ヘタリ

真「え?」

やよい「うう…」ガタガタ

真「や、やよい…!? どうしたんだ!?」

963: 2013/09/19(木) 02:14:20.42 ID:j/Ksazbyo
やよい「た…」

真「た?」

やよい「高いところは…やだ…」

真「な、何を言ってるんだやよい!? ここは…」

真「!! まさか…」

春香「『視覚支配』」

春香「やよいには、自分が断崖絶壁の上にいるように見えているだろうね…」

響「そういえば、やよいは『高所恐怖症』…」

貴音「卑劣な…」

真「やよい! それは幻覚だ!」

やよい「はぁっ、はぁっ」ブルブル

真(聞こえてないのか…!? 『音』でも恐怖心を煽られているのかもしれない!)

春香「はい、まずやよい」

965: 2013/09/19(木) 02:15:10.58 ID:j/Ksazbyo
春香「それにしても…なるほどね。どうするのかと思ったけど…ここを狙ってくるのか」

真「春香…!!」

貴音「真。まずはやよいを安全な場所へ移動させてください」

真「! はい…」

春香「まずは貴音さん? いいよ、相手してあげる!」

貴音「『フラワーガール』」ヒュオッ

シュバァ!

春香「ヴァイ!」グオ

ガシィ!!

貴音「む…」

ガキッ! バキィ!!

春香「無駄…」グ…

貴音「うっ…! これは…」グググ…

貴音(『フラワーガール』が押されている…!?)

967: 2013/09/19(木) 02:16:05.40 ID:j/Ksazbyo
春香「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」

ガギャ ギン ガリャ グギャ ガン

貴音「ぬぅ…っ」ブシュ

真「貴音さん!」

貴音「強い…」ポタッ

真(春香の『アイドルマスター』のパワーは貴音さんの『フラワーガール』を上回るのか…!?)

春香「弱い! やるならもっと本気でやってよ、貴音さん!」

ダムッ

春香「千早ちゃんや美希はこんなものじゃ…」

響「ドラァッ!!」ゴォォッ!!

春香「おっ…!?」サッ

バッチィィィ!!

ゴリュ

・ ・ ・

春香「ありゃ…」プラン

真(響の体当たりで腕が折れた! けど『矢』には当たっていない…)

春香「貴音さんは囮…響ちゃんの勢いを活かした攻撃は受けきれないか」

969: 2013/09/19(木) 02:16:25.79 ID:j/Ksazbyo
響(今から『視覚支配』を使っても…その場から逃げる前に攻撃してやる!)

響「行くぞ春香ッ!! ドラァ!」ゴォォォォォ…

春香「『ジ・アイドルマスター』」

ドォ…ーン

フッ

響「え」ゴォッ

貴音「な」ピタッ

ゴシャ

貴音「ぐっ…!?」

ドサッ

貴音「………」ゴフッ

響「た…たかね…」

春香「響の攻撃の直線上にいる私を取り除けば…」

春香「その先の『未来』で起こるのは『響が貴音さんにぶつかった』という事実」

貴音「う…く…」シン…

971: 2013/09/19(木) 02:16:53.63 ID:j/Ksazbyo
響「は…春香ァッ…!!」

春香「なに?」

響「ドラァッ!!」ダム

ス…

春香「『トライアル・ダンス』の脅威は真っすぐ飛んでくる…スピードの乗った力だけ」

ゥゥゥ…

春香「後ろにかわし、勢いが落ちたところで…捕まえる」

ガシィ!

響「あ…」ピタ…

春香「無駄だよ。こんな広い場所じゃあ響ちゃんの能力は活かせない」

春香「無駄無駄ァ」バガ ガ

響「おぶっ…」グギ

ドパァ!

真(バ…)

真(バカな…こんな、こんな…簡単に…)

春香「貴音さん…そして響ちゃん」

973: 2013/09/19(木) 02:17:19.47 ID:j/Ksazbyo
春香「さて…」

真「く…!」バッ

スタスタ

真「え?」

真(ボクは…無視?)

春香「真美と雪歩もいるよね…千早ちゃんと美希と『竜宮小町』以外はみんなここにいるはずだから」

真「…! ま、待て春香!」

コツ コツ コツ

真「ま…」

…………

雪歩「う、凄い音がしてるけど大丈夫かな…」

真美「大丈夫だよ、これはみんながはるるんを…」

真『真美ー! 春香がそっちに行った!!』

真美「うぉ…!?」

雪歩「真ちゃんの声…春香ちゃんが上ってくるってことは…」

真美「そ、そんな…だって、さっき来たばかりだよ!? 早すぎる!!」

975: 2013/09/19(木) 02:17:46.47 ID:j/Ksazbyo
コツ コツ

真『雪歩を連れて逃げろーッ!!』

真美「逃げろったって…」

雪歩「どこに行けば…」

コツ コツ

真美「ゆきぴょん、とりあえず上に逃げよう!」

雪歩「いや、でも…階段の方は春香ちゃんが来てるんだよね!?」

真美「あっ…い、いやでも! このままここにいたら…」

コツン!

春香「やっほ」

真美「は…」

雪歩「春香…ちゃん…」

春香「どうしたの? 二人揃って」

春香「あ、そっか。使えないんだね、二人とも…『スタンド』が」

真美「く…!」

977: 2013/09/19(木) 02:18:04.24 ID:j/Ksazbyo
雪歩「ち、近寄らないで! 近付いたら私の『スタンド』が…」

春香「どうするの?」

雪歩「悪い春香ちゃんなんて、ぼこぼこにして、めためたにして、ベンチの下に叩き込んでやっつけちゃうんだから…!」

春香「あはは。その頼りになる『スタンド』はいつになったら出てくるのかな?」

雪歩「うぅぅ…!」

春香「まぁ、あんなの出てきたとしても何も怖くないけど」

真美「はぁーっ、はぁーっ」ガタガタ

春香「真美の『スタートスター』も亜美がいなければ何もできない…」

春香「弱いものいじめみたいで気が引けるけど、まぁいっか。『ジ・アイドル…」

ピシ!

春香「ん?」

ピシ!ピキピキピキ

春香「床が…」

979: 2013/09/19(木) 02:18:31.00 ID:j/Ksazbyo
真「オラァッ!!」

ドッボォォ

春香「やっぱり真か…」

雪歩「真ちゃん…!!」

真「そこまでだ、春香…喰らえッ!!」ドギュン

春香「ち…!」バッ

真「!」ブルン

春香「『ストレイング・マインド』…下の階から無理矢理床をブチ抜いてきたのか」

真「ボクを無視するなんてひどいじゃあないか、春香」

春香「忘れたの? 私の『アイ・ウォント』にこっぴどくやられたことを」

真「ボクはもうあの時のボクじゃあない!」

真美「まこちん!」

真「雪歩、真美、ボクが春香を引き付ける! その間に逃げるんだ!」

真美「わかった! ゆきぴょん!」

雪歩「う、うん」

981: 2013/09/19(木) 02:19:27.33 ID:j/Ksazbyo
春香「逃がすと思う?」

真「いいや…そうするしかないだろう、春香は」

春香「?」

真「『アイドルマスター』の能力を使えば、わけのわからないままにみんな倒すことはできる」

真「けど、それじゃ恐怖心を植え付けることは出来ない。自分の力を存分に思い知らせてから倒す…だから、ボク達はまだ全滅していないんだろう?」

春香「ま、そうだね。何より無抵抗のままじゃ私もつまらないし」

真「だからこそ、ボクがここで何もしないうちに倒されることはない。ボク達にも勝機がある」

春香「ないよ」

真「別に能力で雪歩達を追いかけてもいいさ」

真「けれど、ボクを放って雪歩達の所に行くということは、ボクから逃げることだ」

真「無敵の『アイドルマスター』の能力を使ってまでボクから逃げたいってことだ…そうなってしまうんだよ、春香」

真「『スタンド』は精神力のエネルギー、例え『矢』でパワーアップしてもそれは…」

春香「はいはい、つまり…」

ゴゴゴゴ

春香「どうしても先に倒されたいってことなんだよね? 真は」

ゴゴゴゴゴ

真「………」

16: 2013/09/23(月) 00:06:34.31 ID:ahT0XPkjo
真「………」チラ…

真美「はぁ、はぁ」タタタタ

春香「真美達がそんなに気になる?」

春香「心配しなくても逃がさないよ、誰も。真美も雪歩も、真も…伊織達もね」

真(『硬化散弾銃』は…無理か、二人に当たる危険がある)

真(近付いて、直接殴るしかない!)

真「オラオラオラオラ」ズバババ

スゥ…

真「!」

真「春香の姿が消えた…これは『五感支配』、いや『六感支配』か!」

春香「真相手になんて『ジ・アイドルマスター』の能力を使うまでもないでしょう?」ヒュッ

真「ぐ…!」ゴシュ

ビキッ

真(背後から殴られた…『ストレイング・マインド』にヒビが入ったか)

真「オラァッ」グルン

シン…

真「う…」

19: 2013/09/23(月) 00:18:55.57 ID:ahT0XPkjo
真(まずいな…『アイ・ウォント』の能力を攻略できないようじゃ話にならない)

真(『視覚支配』をしているのなら、耳を研ぎすませば…)

………

真(何も聞こえない…)

ミシ…

真「ぐあ…っ!?」

ギリリリ

真「オラァ!」

ブオンッ

真「く…」

真(そ、そうだ…今の春香は『二つ』の感覚を『支配』できるんだった…)

真(じゃあ…どうするんだ? 伊織がいれば『動体センサー』が使えるけど、ボク一人じゃあ感覚を研ぎすませても限界がある…)

真「………」グッ

スゥ…

真「やめた。無闇に突っ込んでも自分の首を絞めるだけだ」

21: 2013/09/23(月) 00:26:25.31 ID:ahT0XPkjo
春香「やめた? それって…」

ズズ…

春香「負けを認める…『降参』ってこと? 真」

真「いいや、自分から突っ込むのをやめるってことさ」

真「どうせ当たらないんだ、自分から動いても無駄だと思ってね」

春香「カウンター狙いでもするの?」

春香「『ストレイング・マインド』の防御力とパワーを考えれば、飛び込んでいくなんて自殺行為でしかないよ…」

真「ふーん? なるほどね。春香の『アイドルマスター』はボクのスタンド相手に正面から挑めるほど強くないのか」

春香「………」ピク…

真「自分のスタンドに随分と自信を持ってるようだけどさ…」

真「『ストレイング・マインド』にビビって攻撃も出来ないなら、そんなもの最強でも無敵でもなんでもないんじゃない?」

春香「…なるほどね。そう来るのか…」

春香「いいよ、乗ってあげる。どうせ先に雪歩と真美を片付けても真と戦うしかないし」フッ…

24: 2013/09/23(月) 00:29:27.60 ID:ahT0XPkjo
シィーン

真(『集中』しろ…春香が攻撃した瞬間を見極めるんだ…)

真(正面からぶつかれば、ボクの『ストレイング・マインド』は誰にも負けない!!)

ドッ

・ ・ ・

真(正面…)

ピキ ピキピキ

真「ぐっ!? 『ストレイング・マインド』の鎧が…」

ガシャァ!!

真「割れた…」

春香「『ジ・アイドルマスター』のパワーは『フラワーガール』を上回るんだよ…ブチ抜けないとでも思った?」

春香「そして、一瞬の隙があれば『ジ・アイドルマスター』は射程距離の外に…」

真「ブチ抜けないだなんて思ってないさ…」

真「春香がボクの鎧を抜くにはその『スタンド』の腕を叩き込むしかないとは思っていたけど…ね」

春香「うっ!」

ギッ ギギ

春香「『ジ・アイドルマスター』の拳が…割れた鎧に引っかかってる…!」

真「ブチ抜かせたんだよボクは。春香、キミを捕まえるためにね」

26: 2013/09/23(月) 00:32:42.98 ID:ahT0XPkjo
真「オラァッ!!」

春香「ち…!」バッ

バッギャァァァン

春香「あがっ…!!」ブシャァ

真(肩をブチ抜いた!)

春香「は…はは…! そうこなくちゃ…!」

春香「これほどの力…これほどの強さを持つみんなを倒してこそ、この『弓と矢』の力を証明できる…!!」

真(『ジ・アイドルマスター』に変化がない…)

真(やっぱり、あの『矢』を直接狙わなきゃ駄目か…)

ドォ……ーン

真「………」

春香「これで…ダメージもなくなった」

春香「続けていれば、先に倒れるのは真の方かな」

真「いや、今のでわかった」

春香「ん? 何が?」

28: 2013/09/23(月) 00:35:53.77 ID:ahT0XPkjo
真「妙だと思ったんだよ。やよいと響と貴音さんを倒した後、ボクを無視して上に登ったのがさ」

真「春香、今『アイドルマスター』の能力を使ったよね」

春香「うん。治ったのを見れば隠しようがないし…隠す意味もないから言うけど、使ったよ。それが何?」

真「そう、能力は使った…なのに、どうしてボクは無傷でいられるんだ?」

春香「…? そんなの、私が攻撃しなかったからに決まって…」

真「どうして攻撃しなかったんだい?」

春香「………」

真「今の攻撃をなかったことにして、逆にボクにダメージを与える…絶好のチャンスだったじゃないか」

真「ボクが『矢』を狙ってるのはわかってるはずだろ? 長引けばそれだけボクにもチャンスは増える…」

真「それなのに、今のタイミングで攻撃しないってのはどういうことだ?」

春香「別に、なんでもいいじゃない。今言った通り、真にとってはチャンスでしょう?」

真「ボクが思うに…春香、キミは攻撃しなかったんじゃあない、できなかったんだ」

春香「………」

真「ボクが『ストレイング・マインド』を纏っているのは春香にとって不都合…そうだろ?」

春香「不都合? なんで?」

真「それはわからないけど…理由なんて必要ないよ。実際にそうなってる、そうじゃないならボクはもう倒れてるはずだ」

真「これがあれば不意打ちで倒されることはない…それだけわかれば充分さ」

春香「へぇ…そう」

真(春香が何度『過去』を変えようと…何度でも食らいついてやる!)

30: 2013/09/23(月) 00:42:04.10 ID:ahT0XPkjo
春香「まぁ、確かに…真の『ストレイング・マインド』は私にとってちょっと不都合かもね」

真「あれ、認めるのか?」

春香「だからと言って…勝つのは私だけど」ス…

シン…

真(静かだ…)

真(どこから来ても関係ない…春香の攻撃が来た瞬間、腕の『矢』に向かって『ストレイング・マインド』を叩き込む! それだけだ!)

春香「無駄ァッ!!」ヒュッ

ドゴ! バキィッ!!

真「うお…!(背中が…)」

真「両腕か! でもこれだけじゃあ致命傷にはならないよ」

春香「そう。それで、真はどうやって背中の方にいる私に攻撃を…」

真「オラッ…」クッ

ガン!

パリィィィン

春香「!」

32: 2013/09/23(月) 00:44:13.97 ID:ahT0XPkjo
ドス ドス

春香「痛っ!」

真「足下の床を砕いてぶつけた。一瞬の隙があれば『ストレイング・マインド』は…」グルン

春香「うわっ…」パッ

真「キミに攻撃できる!!」

春香「………」

真「オラァーッ」ドバ

ス…

・ ・ ・ ・

真「え…」ァァ

真「は…ちょっ…」ァァァアッ

ガッシャァァァアアァ…

真「あ…!!」

ガシャ! ガシャン!

真美「え!?」ザッ

雪歩「あ…」

雪歩「あた…あたま…春香ちゃんの頭が…『地面に落として踏みつけられたトマト』みたいに!!」

34: 2013/09/23(月) 00:45:19.65 ID:ahT0XPkjo
ピュー プピュー

真美「ひ…血…!」

真(今…)

真美「こんな終わり方って…ないよ…」

雪歩「うぅ…」

真(今、春香は自分から飛び込んできた…)

真(なんで…? いや、そんなのは関係ない…ボクはこの手で春香を…)

真「………」

ゴゴ

真(いや、ちょっと待て…)

ゴゴゴ

真(春香の頭はコナゴナにフッ飛んだんだよな…)

ゴゴゴゴゴゴ

真(じゃあ、どうして春香のスタンドの頭はフッ飛んでいないんだ…?)

ドォ………ーン

36: 2013/09/23(月) 00:46:34.94 ID:ahT0XPkjo
雪歩「へ…」

パリ…

真「ぅぁ…」パラ…

真「あああ…ああああ…!!」パラパラパラ

ズズ…

春香「これが…」

春香「これが『ジ・アイドルマスター』」

春香「仮に私の体が一瞬でバラバラにされたとしても…いや、『ジ・アイドルマスター』ごと『消滅』させられたとしても」

春香「私の『精神』だけはそこに残り、自動的に能力が発動する」

春香「そして、『ジ・アイドルマスター』の能力により…私の頭がフッ飛ばされたという『過去』は消え去る」

真「『ストレイング・マインド』が…」

真「ぐぁ…」ブシュ

春香「わかる? 例え私をコナゴナにしようが、眠らせようが、焼き尽くそうが…」

春香「全部無駄。どんな『スタンド』でも、私を倒す事はもうできないの」

38: 2013/09/23(月) 00:47:50.85 ID:ahT0XPkjo
真「う…」クラッ

真(この傷、春香はボクを攻撃できないんじゃ…なかったのか…?)

春香「全身の鎧を壊したんだよ、無理せず倒れちゃった方がいいんじゃない?」

真「だ…れが…」

雪歩「真ちゃん…!」

真美「くっ…ゆきぴょん、早く逃げ…」

ゴン!!

真美「いたっ!?」

雪歩「え、これ…こっち、階段じゃないよ…!!」ペタペタ

ス…

真美「嘘っしょ…『視覚支配』…」

真「なん…だと…」

春香「そこで待ってなよ。真が倒れたらすぐに相手してあげるからさ」

40: 2013/09/23(月) 00:48:10.79 ID:ahT0XPkjo
真「はぁー、はぁーっ、はぁー…」

真(怖い…)

春香「ん? もしかして、もう終わりかな?」

真(春香自身もだが…そうじゃあない…)

真(ボクの手には、春香を殴り頃した感触がまだ残っているんだッ!! こんなに恐ろしいことがあるか!?)

春香「さっさと片付けてあげるよ。これ以上戦わせるのも可哀想だし」

真(いや、ビビってどうする! 雪歩と真美のためにも、春香にやられたみんなのためにも…)

真「『ストレイング・マインド』…」ギギギギギギ

春香「おっと、砕かれた鎧を補うために…残った部分を集中してるのかな?」

真「『チアリングレター』ァァァァァァァ!!」ゴォォォォ

春香「無駄無駄無駄無駄」

春香「『ジ・アイドルマスター』」

ドォ………ーン

ヒュォォォォ…

春香「これで、終わり」

真「う…」ボコッ

ボゴォ

真「あ…! ……!!」

ドサァ

春香「真で、六人…これで半分か」

42: 2013/09/23(月) 00:48:40.38 ID:ahT0XPkjo
真美「まこちんまで…」

雪歩「春香ちゃんが、こんな…」

春香「さぁーて…」クル!

春香「もう戦えるのはいないよね。」

雪歩「うぅ…」バッ

真美「はぁ、はぁ…」ダラダラ

春香「さて、どうしようか…」

春香「向かってくるならそのまま倒せばいいけど…向かってこないんじゃあ一方的にやるしかないかな」

春香「かと言って…何も出来ないまま倒しても、『何か出来れば対抗できる』と希望を与えることになるしなぁ」

ズ…

FS「………」

真美「!」

44: 2013/09/23(月) 00:49:15.07 ID:ahT0XPkjo
真美(『ファースト・ステージ』が…そっか、今ゆきぴょんが見てないから…)

真美(ゆきぴょんの目を隠さないと)ギュッ

雪歩「え、真美ちゃん…?」

春香「仲いいね。それなら仲良く二人一緒に倒してあげよっか」

FS(双海真美…)

真美(今のうちに一発! 打ち込んでやっちゃえ!)

春香「…?」コツ コツ

FS「………」ビュゴ

真美(はるるんは気づいてない! そのまま行け…!)

春香「ああ、後ろか」ヒュン

FS「…グッ…!」ガギャン

グバガァーッ

真美「え…」

春香「なに…いたの? 『ファースト・ステージ』」

46: 2013/09/23(月) 00:49:41.69 ID:ahT0XPkjo
春香「真がまた立ち上がってきたのかと思ったけど」

FS「私ナド眼中ニナイ…ト言ウコトカ」

真美「そ、そんな…どうして…」

春香「ん?」

真美「どうして後ろにいるってわかったのさ…」

春香「それは、真美のお陰でわかったんだよ。私を見てなかったから何かと思って」

真美「嘘…」

FS「シャァッ」ブンッ

春香「無駄ァッ」グゴォォ

FS「オブッ」ギリギリギリ

春香「遅すぎる…」ググッ

ブチン!!

ゴロン

真美「あ、頭が!」

グギャ!!

FS「ウグォ!? ォォォォ…貴様、天海春香 私ヲ踏ミツケ…」

春香「ほら、そのまま消えちゃいなよ」グリグリ

48: 2013/09/23(月) 00:50:51.47 ID:ahT0XPkjo
FS「双海…真美…」

真美「はぇ!?」

FS「萩原雪歩ヲ…頼ム」

スゥ…

真美「う…う…」ギュッ

雪歩「ま、真美ちゃん…」

春香「もうここには助けに入る人は誰もいない」

………

響「あぐ…」

貴音「………」

やよい「……うぅ…」ブルブル

………

真「…く…」

春香「さぁ…どうする? 真美、雪歩」

真美「うわああああああああああああああああああああ」

76: 2013/10/02(水) 00:02:54.03 ID:SsdnoNXIo
真美「うああああああああああああ…」

春香「………」ザッ ザッ

雪歩「うっ、はぁっ」

真美(やられる…何も出来ないまま…)

春香「………」ピタ…

真美「ん!?」

春香「うーん…やっぱり駄目だなぁ」

真美「だ、駄目って何が…」

春香「10秒」

真美「へ?」

春香「私はこれから10秒間『なにもしない』」

春香「その間に攻撃してもいいし逃げてもいい」

雪歩「それって…」

真美「そ、そんなの意味ないじゃん! はるるんのスタンドで全部戻せるんだから!」

春香「そう? やるだけやった方が後悔を残さずに済むんじゃない」

78: 2013/10/02(水) 00:05:40.52 ID:SsdnoNXIo
春香「いち」

真美「!」

春香「に、さん」

雪歩「ま、真美ちゃん、どうしよう…」

真美(本当に、何もする気がないんだ)

真美(例えこんな無防備になっても、『それでも真美達は何も出来ない』って認めさせるために…)

真美「………」スッ

雪歩「真美ちゃん…?」

真美「『スタートスター』…」ズ

春香「そのスタンドで攻撃してくる? いいよ、来なよ」

真美「………」

雪歩「………」

春香「………」

シィーン…

春香「…10秒」

80: 2013/10/02(水) 00:14:18.14 ID:SsdnoNXIo
春香「何もしないってことは…諦めたってことでいいのかな。なら…」

真美「!」ピクッ

真美「来た…!」

春香「来た? 何が」

真美(亜美が『スタートスター』の射程距離の中に入った! これで『ワープ』できる!)

真美「真美は諦めたんじゃない、『何もしないこと』を選んだんだよ!」

真美(あっちにはいおりんやあずさお姉ちゃん…りっちゃんがいるし、真美だって亜美と一緒なら戦える!)

真美(まずはこの場から脱出して、はるるんの『スタンド』の対策をしないと…)

真美「ゆきぴょん、掴まって!」

雪歩「う、うん…」

真美「『スタートスター』!!」

パッ

春香「『ジ・アイドルマスター』」

ドォ………ーン

・ ・ ・

真美「へ…」

84: 2013/10/02(水) 17:57:39.00 ID:7kTOXtjTo
春香「本気で逃げられると思った? 無駄無駄」

真美(戻された…『ワープ』しても逃げられない…?)

真美(いや、戻されたとしても…こんな能力、そんな何回も使えるワケないじゃん!)

真美「もう一回『ワープ』するよ、ゆきぴょ…」

真美「…!!」

雪歩「え…」

ドドドド

真美「う…」

真美「動かされてる…!!」

真美(ゆきぴょんがはるるんを挟んで反対側に…!)

ドドド

春香「ほら…一人なら逃げられるかもよ? どうするの、まーみー?」

雪歩「ひっ…」

真美「ううう、うあああああ…!!」ダダッ

春香「突っ込んで来るか…あまり賢いとは言えないかな」

86: 2013/10/02(水) 18:03:43.14 ID:7kTOXtjTo
真美「『スタートスター』ッ!!」ビュン

春香「フン」

パシィ

春香「無駄ァッ」ドス

真美「ぉ…」ミシ…

雪歩「真美ちゃん…!」

真美「げほ、がほっ」

春香「無駄無駄無駄無駄」ゴ ゴ ゴォッ

真美(あ…駄目だ、これ…やられる…真美も、まこちんみたいに…)

グイッ

真美「あたっ!?」ドン!

春香「…ん?」ピタッ

真美「誰!? 真美のこと引っ張ったの!?」

真美「って…あ…」

亜美「そう、亜美です」バァーン

88: 2013/10/02(水) 18:04:09.00 ID:7kTOXtjTo
真美「亜美、どうしてこっちに…」

亜美「真美とゆきぴょんが出てきたと思ったらすぐ消えるんだもん、ビクったYOー」

亜美「でも、なんか凄くヤバそうってのはわかった。だから飛んで来た」

春香「『スタートスター』でこっちに飛んできたのか…」

亜美「これは、はるるんもなかったことにはできないっしょ」

春香「なかったことにする?」

春香「なんでなかったことにするの? これを待ってたんだよ、私は」

亜美「は? どゆこと?」

春香「だってさ、『スタートスター』って二人揃って真価を発揮するスタンドなんだよね?」

春香「つまり、二人まとめて倒さないと…納得しないってことでしょう?」

真美「…っ!!」

春香「そして…もう遠くには逃げられないよ」

亜美「それはそーかもね」

春香「さぁ、抵抗しなよ! すればするほど自分の無力を思い知る…!」

90: 2013/10/02(水) 18:04:30.82 ID:7kTOXtjTo
春香「『ジ・アイドルマスター』!」

グォォォォ

真美(『ワープ』で下の階に逃げ…)チラッ

雪歩「真美ちゃん…!」

真美(や、駄目だ…ゆきぴょんを置いていったら何をされるかわかんない!)

亜美「………」

真美「亜美、なにボーっとしてんのさ!? このまんまじゃ…」

亜美「大丈夫」

真美「へ?」

グッ!

春香「ん!?」

ググッ…

春香「お…」

春香「押し戻…される…?」

92: 2013/10/02(水) 18:04:49.03 ID:7kTOXtjTo
?「亜美と真美をまとめて片付ける…ね。すんなり行くと思ったの?」

ドドド

春香「これは…」

ドドドド

?「アンタのいるようなところに、亜美一人で行かせるわけないでしょうが」

春香「この…『煙』のスタンドは…」

ドドドドドドドド

モクモクモク

伊織「『スモーキー・スリル』ッ!!」ブワァ

春香「伊織かッ!」

ブオン

ドッギャアアアア

春香「ぐっ!!」グシャ

伊織「くたばりやがれッ! HARUKAAAAAAッ!!」

94: 2013/10/02(水) 18:05:00.87 ID:7kTOXtjTo
ドォ

……

………

春香「『ジ・アイドルマスター』…」

春香「ふー…脳天カチ割られるかと思ったよもう」

春香「『スタートスター』で一緒に飛んできたのか…」

真美「『スタートスター』ッ!!」

春香「!」

ビュン

春香「…と、これは違うか。真美が闇雲に攻撃してきただけだっけ」スッ

真美「ぉ…」クラ…

雪歩「真美ちゃん…!」

真美「げほ、がほっ」

春香「さてと…そろそろかな。この辺に…」ギュ

ヒュン

春香「無駄ァッ!!」グアン

伊織「ぐっ!?」ドグォ

96: 2013/10/02(水) 18:05:27.24 ID:7kTOXtjTo
ドヒュゥン

ボフゥ!!

伊織「は!? な…何!?」

亜美「亜美です」バァーン

春香「ふぅーむ…ブッ飛ばしても『煙』で自分の体を受け止められるか…」

伊織「ま、まるでわかってたみたいに…」

春香「説明してあげたいけど…時間がないからねぇ」

春香「駄目押しにもう一発」タッ

伊織「ぐ…『スモーキー…」

春香「ヴァイッ!!」ブンッ

………

……



ーン

98: 2013/10/02(水) 18:05:38.97 ID:7kTOXtjTo
伊織「へ!?」

グワオッ

伊織「ちょっ…!」モクモク

ブワァ!!

春香「『煙』が腕にまとわりついて…」ギュゥゥゥゥ…

春香「でも…無駄ァ!!」ビン!

バスゥ

伊織「とっ…」ポンッ

ドサァ

伊織「ち…やっぱり駄目か!」ムクッ

伊織(今こっちが攻撃したのに、いつの間にか攻撃されていた…)

春香「『スモーキー・スリル』を腕だけに集中しても、完全には止められないみたいだね。勢いを頃すならこれで充分だけど」

伊織(そして春香にダメージはなし…か。やれやれだわ)

100: 2013/10/02(水) 18:05:53.64 ID:7kTOXtjTo
真美「ゆきぴょん!」

亜美「大丈夫?」

雪歩「う、うん…私は大丈夫…だけど」

真美「下に逃げるよ! 今度こそ捕まって!」

雪歩「…うん」

ヒュン

春香「あ」

伊織「あーあ、逃がしちゃってやんの。まとめて倒すとか息巻いてたクセにね」

伊織「別に追いかけてもいいわよ? この伊織ちゃん相手だもの、逃げても仕方ないわ」

春香「まさか」クルッ

春香「じっくりとやることにするよ、伊織を料理した後に…ね」

伊織「はっ! できるもんならやってみなさいよこのマヌケッ!」

102: 2013/10/02(水) 18:06:07.46 ID:7kTOXtjTo
春香「思えば、伊織を『スタンド使い』にした時からおかしくなったんだよね…」

伊織「私が『スタンド使い』になった時?」

春香「『弓と矢』…そして『スタンド』の素晴らしさ! 私をアイドルとして成功させてくれたこの力…!」

伊織「………」

春香「反対したのは美希と貴音さんと…あとは千早ちゃんくらいで、他はみんなわかってくれてたのに」

春香「伊織を取り逃して…まず真に裏切られ、そこから一人、もう一人とどんどん離れていって…」

春香「千早ちゃんも何故か『スタンド』を使えるようになってるし、気づいたらもう私だけ…どうして、こうなっちゃったんだろ」

伊織「おかしくなった、ですって? どうしてこうなっちゃった、ですって?」

伊織「何もおかしくなんてない、恐怖で押さえつけたかりそめの『団結』なんて簡単に崩れさるわ」

伊織「そんでもって春香、おかしいのはこうなったことじゃない」

伊織「おかしいのはアンタよ…最初からアンタ一人だけがおかしいのよッ!」

春香「おかしい? それは違うよ。ただ新しいものだから受け入れられないだけ…」

春香「最初は戸惑っても、ちゃんと知れば素晴らしいものだってわかってくれるはずだよ」

伊織「まだ言うか…」

104: 2013/10/02(水) 18:06:31.01 ID:7kTOXtjTo
伊織「アンタさ…自分が成功できたのは『弓と矢』のお陰だって本気でそう思ってるわけ?」

春香「当たり前だよ。これのお陰で私は自分の『才能』に気づけたんだから」

伊織「…そう。だったら、やっぱりアンタに屈してやることなんてできないわね」

春香「私と戦う気? わからないの?」

伊織「何がよ…?」

春香「周りを見なよ。もう伊織しか残っていない…他はみんな『ジ・アイドルマスター』に敗れていった」

春香「やよいに貴音さんに響ちゃん…真の『ストレイング・マインド』だってそう。私に傷一つ残すことすらできなかった」

伊織「言いたいことがあるなら、はっきり言いなさいよ」

春香「だからさぁ…伊織の『スモーキー・スリル』なんかじゃ私の『矢』の力には絶対に勝てないってことだよ」

伊織「やる前から諦めるくらいなら…」スゥ…

伊織「最初からこんなところに来ないわよ!」

ドムン ドシュ バシュゥゥ

106: 2013/10/02(水) 18:06:50.39 ID:7kTOXtjTo
ゴォオォ

春香「今の会話の中で床に落ちてた破片とか石ころを集めてたのか…抜け目ないなぁ」

春香「守って、『ジ・アイドルマスター』」

キン ガキィ

タッタッタッ

春香「なるほど、つかず離れず…私の射程距離の外から戦うつもりか」

春香「私と戦うなら何か策があるかと思ったけど…この程度? ガッカリだよ伊織」

モクモクモク

伊織「叩き付けろ『スモーキー…」

春香「無駄ァッ!!」

バフォ!!

伊織「ちょっ…」

春香「無駄無駄ァ! そんな貧弱な『煙』のスタンドで私の『ジ・アイドルマスター』とやりあえるわけがないでしょう!」

伊織「う…」

108: 2013/10/02(水) 18:07:03.16 ID:7kTOXtjTo
クルッ

春香「んん?」

タタタ

春香「ちょっとどうしたの伊織。私と戦うんじゃなかったの?」

春香「真っすぐ窓に向かって…逃げる気?」

伊織(やっぱり私の『スモーキー・スリル』で春香相手に正面からやりあうのは無理だわ…なら…)

タン!

伊織「よし、壁の方まで来た…これで…」サッ

ガッ

春香「ま…わかってたけどね。遅かれ早かれそうすることは」

伊織「! この感触…」

春香「窓を開けて…そこから逃げようと思った?」

ズズズ…

春香「ブッブ~ハズレ。そっちは窓じゃありませ~ん」

110: 2013/10/02(水) 18:07:18.78 ID:7kTOXtjTo
春香「千早ちゃん達はまだ対抗できてたのに、みんな『六感支配』に引っかかりすぎだよ」

春香「こっちは案外『ジ・アイドルマスター』がなくてもなんとかなったかもね」

伊織「ねぇ、春香…」

春香「ん? 何?」

伊織「私の『スモーキー・スリル』は微量でも大気中に残しておけばその場所の状態を感知してくれるわ」

伊織「目で見なくても、こっちが窓じゃあない…ただの壁だなんて知ってるのよ」

春香「は? なら自分から追いつめられに来たってこと? マゾなの?」

伊織「わからないの?」

春香「だから何が? 会話になってないよ。どうせハッタリ…」

?「オラァッ!!」ギュオン!

春香「!?」バッ

ゴロゴロ

春香「今の攻撃は…」

ドドド

伊織「ちっ、肝心なところで外してるんじゃあないわよ」

?「人を使っておいて…」

伊織「真」

真「なんて言い草だよ、伊織」

ドド

112: 2013/10/02(水) 18:08:06.87 ID:7kTOXtjTo
春香「真…? さっき全身の鎧を砕いて『再起不能』したはずなのに…」

真「傷なら…」

ギギギ ギギギ ギギ

真「『チアリングレター』…これで見えるか? ボクの体から出た血を『固めて』塞いだ」

春香「…!」

真「それに伊織一人に任せてなんておけないからね。眠ってなんていられないさ」

伊織「なんか引っかかるけどそういうことよ」

春香「真はもっと後ろの方にいたはず…どうやって音もなく私の後ろまで来た…?」

伊織「はぁ? アンタまだわかってないのね」

モクモクモク

春香「! 『スモーキー・スリル』…そっか、真が動いてきたんじゃあなく…」

真「そう。伊織が倒れてたボクを『スモーキー・スリル』引っ張ってきて…本当、人使い荒いよ」

春香「何かと思えば…」

春香「一人じゃあ勝てないから、真に頼ろうってことか」

伊織「は? アンタがそれを言うの? 『矢』に頼り切ってるアンタが!」

春香「フン…」

114: 2013/10/02(水) 18:08:23.93 ID:7kTOXtjTo
春香「そうだね…何人集まってこようが、私にはこの『矢』がある」

スゥ…

春香「『視覚支配』そして『聴覚支配』! 一度私に敗れた真が復活した程度じゃあ…」

伊織「………」モクモクモク

春香「どうにもならないよ!」

伊織「そっちよ、真!」

真「わかってるって!」ギギ

春香「なに…?」

真「オラァッ!!」バッ

春香「っ!」タッ

真「後ろに飛んだか…!」ダッ

春香(そこはさっき真が空けた穴だよ…落ちるか、足を引っかける!)

伊織「飛べッ!」

真「おおッ!」ガッ

春香「は!?」

真「オラオラオラオラ」ズン ダン ダン ダン

春香「うお…」

パシィ!

春香「腕が…」カチコチ

116: 2013/10/02(水) 18:08:38.98 ID:7kTOXtjTo
春香「真の動きが全然違う…!?」

春香「まさか…」ピタ…

真「オラァ!!」ヒュッ

・ ・ ・

春香(『触覚支配』…)

伊織「これって…春香の反応が消えたわ。目にも見えない、音も聞こえないってことは…」

真「動きを…止めたのか?」

春香(『スモーキー・スリル』が私の動きを感知しているのか…単体では大したことはないけど、サポートに回るとちょっと厄介かもね)

春香(動けば音を出して気づかれる…『ジ・アイドルマスター』で…)

春香(いや、伊織に『ジ・アイドルマスター』を使うのはまだ早いか…)

春香(使う必要もない。この距離なら、直接…)

伊織「そっちね! 息づかいが聞こえるわッ!」

春香「そんな音まで拾えるのか…」タッ

春香「でも、気づくのが一瞬遅かったね」ド ド ド ド

真「! 伊織の方に向かって行った…!」

118: 2013/10/02(水) 18:09:00.61 ID:7kTOXtjTo
伊織「『スモーキー・スリル』…」スゥゥーッ

春香「遅い! 『煙』が集まる前にこっちの方が…」

ビタァ!

春香「ム!?」グラッ

ビターン!!

伊織「え!?」ビクッ

ピタッ

伊織「…え?」グッ

スゥ…

真「なんだ!? 春香がうつ伏せで倒れてる!?」スッ

ピタ…

真「…あれ? 足が…」ググッ

春香「これは…私の体が床に『くっつく』この能力は…!」

?「春香さんが何しようとしても…」

やよい「動けないなら関係ないかなーって」

真「やよい!?」

120: 2013/10/02(水) 18:09:39.44 ID:7kTOXtjTo
春香「今度はやよいか…」

春香「『視覚支配』を解いたつもりはないんだけど…この短時間で克服したとでも…?」

やよい「いえ、高いところはやっぱり怖いかもです…けど」

チ…

伊織「やよい、その目元についてる『カウント』は…」

?「見えているのが恐怖ならば、いっそ見えなくすればいい」

あずさ「『ミスメイカー』。やよいちゃんの『視覚』を『眠らせ』たわ」

伊織「あずさ! アンタも着いたのね!」

春香「…なにそれ」

あずさ「さぁ、伊織ちゃん! 動きを止めれば、あなたの『スモーキー・スリル』は反撃を受けない…一方的に攻撃できるわ!」

やよい「伊織ちゃん! 今だよっ、春香さんを!!」

伊織「ええ、わかったわ!」

シュゥゥゥゥ…

真「伊織! このコンクリートの破片を!」ヒュッ

伊織「ナイス!」パシッ

春香「うおお! 動けない!!」モゾモゾ

伊織「そこよ!!」ブオッ

ガッ!

あずさ「『矢』を捉えた…!」

122: 2013/10/02(水) 18:10:04.99 ID:7kTOXtjTo
伊織「う…おおおおおおおおおお!!」ギリリリリリ

春香「ま、まずい…! やめて…!!」

バリィィ

春香「あ…」

真「や…」

カラァァァン

春香「あああああああああああああああああ」

春香「私の…私の『矢』が…ッ!」

真「やったぞッ! 春香が『矢』を落とした!!」

伊織「よし、これで…」

あずさ「…………」

やよい「? あずささん、寒いんですか? ちょっと震えてます」

伊織「やよい、それは武者震いと言うか…喜びの震えと言うか」

あずさ「…違う」

伊織「もう、なによあずさ…仕方ないじゃない、上手い言葉が見つからなくて…」

あずさ「ねぇ、春香ちゃん…」

春香「………」

あずさ「『矢』を落としたのに…どうしてそのスタンドは『アイ・ウォント』に戻らないのかしら」

真「……………は?」

春香「あー…やっぱ気づいちゃいますよねぇ…」

124: 2013/10/02(水) 18:10:26.74 ID:7kTOXtjTo
ゴゴゴゴゴゴ

伊織「え…なに? …え? 冗談…よね…」

やよい「私、見えないからよくわかんないけど…春香さんの『スタンド』の感じ、あんまり変わってない気がするかも…」

真「ちょ、ちょっと待ってくれ…どういうことだ…」

春香「この『矢』は私の『ジ・アイドルマスター』の一部となっている」

春香「『ジ・アイドルマスター』自体が『スタンド』であり、『矢』でもあるってこと」

伊織「は、はぁ? だから何なのよ…」

春香「だから…無駄なんだよ。こんなこと、私の爪を剥がすのと何も変わらない。これを叩き落としても、何の意味もない」

真「『矢』を狙っても何の意味もない…だって…?」

真「馬鹿な、それじゃあ…本当に『無敵』じゃあないか…!」

伊織「あずさ! 『ミスメイカー』で『矢』に触れて『眠らせる』ことは…」

春香「やってみる? いいよ。どうぞ、あずささん」

あずさ「………」スッ

スカッ

あずさ「素手で触れない…本当に、『スタンド』なのね…これ」

126: 2013/10/02(水) 18:10:51.52 ID:7kTOXtjTo
伊織「ス、スタンドでもなんでも…それが『ジ・アイドルマスター』を作ったんでしょ? なら、それを『眠らせ』れば…」

真「無理だよ…」

真「それを『眠らせ』たとしても、壊したとしても…きっと『アイドルマスター』の能力が自動的に発動してしまう。無意味だ…」

伊織「な…何を諦めムードになってんのよ! まだ手はあるはず…!!」

伊織「そうだわ、射程距離の外まで動かせば…」

やよい「多分…できないと思うよ。春香さんの言うのがほんとうなら、その『矢』がもう春香さんの『スタンド』だから」

あずさ「能力なら消すことはできる。けど、『スタンド』自体を射程距離の外に持っていってもどうにかすることはできないわ…」

伊織「そんな…」

春香「『矢』さえ剥がせば…本当に勝てると、少しでも思ったの?」

春香「無駄なんだよ無駄無駄」

春香「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」

春香「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」

伊織「く…」

伊織(本当に…無駄なの? もう、どうにもならないの…?)

128: 2013/10/02(水) 18:11:04.59 ID:7kTOXtjTo
春香「さてと…もういいよね? もうどうしようもないってことを身を持って知ったよね」

ゴゴゴゴゴゴ

春香「私もこのまんまじゃ何もできないし…」モゾモゾ

春香「全部終わらせてあげる。これ以上無駄なことをさせるのも可哀想だし」

ゴゴゴ

伊織「『ジ・アイドルマスター』の能力を使うつもり…!?」

あずさ「今、春香ちゃんに能力を使わせたら…」

やよい「はわっ、なんとかして止めないと…」

真「止めるったって…」

ゴゴゴゴゴゴ

真「…どうやって?」

春香「『ジ・アイドルマスター』」

ドォ



……

………

130: 2013/10/02(水) 18:11:24.53 ID:7kTOXtjTo
ゴゴゴゴ ゴゴゴ

春香「………」

春香「ここは『私だけの世界』…」

春香「この中なら全てが私の思い通りになる。もう『伏目がちな昨日』なんていらない」

真「春香がうつ伏せで倒れてる!?」スッ

ピタ…

真「…あれ? 足が…」

春香「一人ずつ、順番に…『再起不能』させてあげるよ」

春香「その後は逃げていった真美と亜美と雪歩も倒し…」

春香「外に律子さんもいるでしょう。全滅、これで終わり」

やよい「春香さんが何しようとしても…」

やよい「動けないなら関係ないかなーって」

真「やよい!?」

春香「『ゲンキトリッパー』…地面いっぱいに仕掛けてるみたいだけど…」

ヒョイッ

春香「この空間の中じゃそもそも当たらないんだよねぇ」ツカツカ

132: 2013/10/02(水) 18:11:37.54 ID:7kTOXtjTo
あずさ「さぁ、伊織ちゃん! 動きを止めれば、あなたの『スモーキー・スリル』は反撃を受けない…一方的に攻撃できるわ!」

やよい「伊織ちゃん! 今だよっ、春香さんを!!」

伊織「え…ええ!」

真「伊織! このコンクリートの破片を!」ヒュッ

伊織「…ナイスよ真!」パシッ

春香「ほら、伊織の攻撃も…」

伊織「そこよ!!」ブオッ

春香「こうして見当違いの方向に」

ググッ

・ ・ ・ ・

フォン

バキャァ!!

春香「……… …………」フラッ

春香「…は?」

ドク ドク

134: 2013/10/02(水) 18:11:49.34 ID:7kTOXtjTo
伊織「行け、『スモーキー・スリル』ッ!!」ブオッ

バキッ!!

春香「え? ………」

ブシュ

春香「な…」フラッ

春香「…なに?」

春香(殴られた…? 伊織に…『スモーキー・スリル』に?)

伊織「これが…」

ドドドド ドド

伊織「あんたの能力ってわけ」

ドドドド

春香「い…おり…?」

伊織「なるほど、言われてみれば真もやよいも…みんな妙な動きをしているわ。『一度起こっている』ってことか」

136: 2013/10/02(水) 18:11:59.47 ID:7kTOXtjTo
春香「なんで…?」

伊織「ん?」

春香「どうして動けるの…? どうして私に攻撃できる…?」

伊織「さぁ…アンタの能力のことなんて大して知らないわよ。出来るんなら、出来るんでしょ」

春香「できるわけがないッ! この『過去の世界』…私の『ジ・アイドルマスター』が触れたもの以外は、決して変わらない行動をするはず!!」

春香「なんで自由に動けるの、伊織!?」

伊織「触れたもの以外…か。なるほどね」

伊織「それだったら…触れてるわよ、春香」

春香「は…?」

スゥ…

春香「あ…」

春香「ああ…ああああ…!!」

春香(『スモーキー・スリル』は『煙』のスタンド…空気中に漂っていた、それに…)

伊織「あんたの『ジ・アイドルマスター』は触れた」

伊織「だから、アンタの言う…『過去』が変わったんじゃない? アンタが私に触ったから」

138: 2013/10/02(水) 18:13:00.66 ID:7kTOXtjTo
おっと…
本日分はこれで終了です。支援ありがとうございました。
次は…月曜?

春香「弓と矢」『ジ・アイドルマスター』【後編】



139: 2013/10/02(水) 18:24:11.78 ID:1J9RnR3XO

140: 2013/10/02(水) 18:24:31.60 ID:F8I9flVw0
乙です
なるほどこうなるのか…
伊織のセリフも微妙に変わってるな

141: 2013/10/02(水) 18:30:38.59 ID:ugzsnvWg0

はるちんのスタンド、完全無敵かとおもいきやまさかの弱点


引用元: 真「『弓と矢』を…ブッ壊すッ!」