1: 2014/09/22(月) 23:30:44.99 ID:OXwSgFN7.net
※希がにこに片思いしてる前提で進みます

2: 2014/09/22(月) 23:31:09.61 ID:OXwSgFN7.net
希「風邪ひいてまうなんて......」





<放課後>

海未「さあ今日も練習を始めましょう」

絵里「そうね 遅くなっちゃうし、今日はダンスレッスンの予定だしね」

凛「待ってたにゃー!」

花陽「凛ちゃん、ずっとウズウズしてたもんね」

凛「だって最近雨ばっかりだったんだもん!」

穂乃果「そうだよー! 梅雨でもないのにこの天気がおかしいんだよ!」

海未「そんなこと言ってないで、さっさと始めますよ」

ほのりん「「はあ~い」」

絵里「希? 行きましょっ」

希「うん」

この時は、まだ天気が良かったから大丈夫だと思ってたんだけどね
山じゃないし、急に天気が崩れるなんてまったく考えるわけもなく...

5: 2014/09/22(月) 23:32:08.70 ID:OXwSgFN7.net
海未「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー....ラストー!」

ジャジャーン

海未「はい、今日はここまで お疲れ様です」

ことり「久しぶりだったから、ちょっと疲れちゃったね...」

穂乃果「えぇ~...私はまだ物足りないかなぁ?」

凛「凛もにゃ!」


穂乃果ちゃんも凛ちゃんも元気やな~
そうゆう私もウキウキしてたのもあるから、ちょっと物足りないかな?


花陽「ハァ、ハァ、わ、私はもぅ...無理....」

真姫「さ、さすがの私も...キツイわ...」


かよちんは一番頑張ってたしね~、真姫ちゃんはいつもの強がりがないのは本当に疲れたのかな?
えりちと海未ちゃんはさすがやね、まだまだやれるって感じがする...
実際、まだやれるんだろうけど(笑)


希「そういえば、にこっちの姿が見えない気が...」

にこ「何? このにこが存在感がないって言いたいわけ?」

希「ひゃぅっ!!」

にこ「ちょっとぉ~、そんなに驚かなくてもいいじゃない?」

希「真後ろから声かけられたら、誰でも驚くって!?」

9: 2014/09/22(月) 23:41:44.24 ID:OXwSgFN7.net
にこ「まあいいわ、それじゃあ今日はちびたちのご飯作らないとだからお先に~」

海未「はい、お疲れさまでした」

絵里「じゃ、私も今日はお先に」

花陽「わ、私も先に帰るね?」

真姫「私も失礼するわ 新しい曲も考えたいし」

ことり「なら今日はもう解散でいいかな? 穂乃果ちゃん、海未ちゃん帰ろっ?」

海未「そうですね」


それに今日はみんな寄り道なしで帰るみたい...
ちょっと淋しいかな?

11: 2014/09/22(月) 23:46:47.15 ID:OXwSgFN7.net
穂乃果「え~...私はまだやってきたいよ!」

海未「では私たちは先に帰りますよ?」

穂乃果「えーそんなぁ~...」

凛「じゃぁ、穂乃果ちゃん? 凛と一緒にやるにゃー!」

海未「フフッ、一人より二人ですね それではほどほどにしてくださいね?」

穂乃果「は~い」

ことり「それじゃあ、また明日ね」


みんな帰っちゃったけど、私も穂乃果ちゃんと凛ちゃんとやってこうかな?


希「ウチも一緒にやってっていい?」

穂乃果「やったー! 希ちゃんも一緒だー!」

凛「テンションあがるにゃー!!」

12: 2014/09/22(月) 23:50:01.35 ID:OXwSgFN7.net






ふぅ...さすがに疲れた.....

穂乃果「さすがに疲れたね~...」

凛「凛はまだ大丈夫かな?」

希「凛ちゃんって、体力無尽蔵じゃないかな...?」

凛「そんなことないと思うけどな~?」

希「まあ、暗くなってきたしそろそろ帰ろうか?」

ほのりん「「うん」」

14: 2014/09/22(月) 23:54:40.93 ID:OXwSgFN7.net
穂乃果「また明日ね~」

凛「またね~、バイバイにゃ~」

希「また明日な~」


希(学校出てからすぐ一人で帰るのなんていつ振りだろう?)


μ'sに入ってからは、みんなと少し寄り道したりすることが多くなったし
何より、えりちやにこっちがたいてい途中まで一緒だったりしたからな~


ポツッ ポツッ

希「えっ、嘘!? 雨降ってきた!」


なんで今日に限って傘持ってないのかな、私!?
天気予報なんて信じるんじゃなかった!
降水確率10%なんて嘘じゃん!


希「やばい...本降りになってきた」ダッ

希「なんで今日に限ってー!?」





ホントは解散した時すぐ帰っておけばよかったかな?と思っても後の祭り...

15: 2014/09/22(月) 23:58:16.44 ID:OXwSgFN7.net
もちろん、家までだいぶ距離残ってたし、住宅地だから雨宿りなんてできないし
すぐシャワー浴びればと思っていたけど....


希「ダメだったか.....」

希「38.5℃...結構高熱やん....」


こういう時、一人暮らしってツラいなー...
運よくといっていいのかな?今日は土曜日だから学院は休みだけど...


希「みんな心配してるかなぁ...」






あかん...ホントに滅入りそう.....

16: 2014/09/22(月) 23:59:58.03 ID:OXwSgFN7.net
ピンポーン


あれ?こんな時間に誰やろ...?


ガチャリ


え...? なんで鍵が......?

20: 2014/09/23(火) 00:08:33.08 ID:ne7V+MFA.net
にこ「希ー? 生きてるー?」

希「にこっち!? ゲホッゲホッ」

にこ「...なに驚いてんのよ」

希「なんで、にこっちがウチの家の鍵持ってるの?」

にこ「なんでって...ああ、そっか。絵里から借りたのよ」

希「えりちから?...そういえば、何かあった時のために合鍵渡してたっけ...?」

にこ「あんたねぇ...大事なことなんだから忘れるんじゃないわよ」

希「ご、ごめん...ケホッ」

にこ「ほら、寝てなさい」

希「う、うん...」

希「ところで、どうしてにこっちが家に?」

にこ「そんなの看病しに来たからに決まってるじゃない」

希「え? ありがたいけど、練習は?」

にこ「そんなのあんたが心配で集中できるわけないじゃない///」

希「...ありがと///」

24: 2014/09/23(火) 00:13:03.79 ID:ne7V+MFA.net
にこ「みんなには、希のためにも練習に専念してって言っといたから」

希「うん...///」


にこっち、やさしいなぁ~...///


にこ「台所借りるわよー」

希「うん、どうぞ~」


...でも、普段ならみんなが、特にえりちや穂乃果ちゃんが飛んできそうで、
にこっちなら、『あんた弛んでるんじゃないの?』とか言いそうなのに...
...聞いてみよっかな?


希「ねぇにこっち...? どうしてにこっちが来たの?」

にこ「だから、言ったじゃない? あんたが心配だからよ」

希「でも普段なら、えりちや穂乃果ちゃんあたりやと思うけど...?」

にこ「そ、それは...、びょ、病人食作れる人が私しかいなかったからよ///」

希「そ、そう...」


海未ちゃんとかことりちゃんとか花陽ちゃんとか、作れる人いそうだけど...


にこ「それより、食欲は? おかゆくらいなら食べれる?」

希「食欲は大丈夫やよ」

25: 2014/09/23(火) 00:18:00.84 ID:ne7V+MFA.net
にこ「.......」

トントントン

希「......」

希(なんかにこっちがウチのために料理してると思うと...ドキドキする///)


なんかこういうのって...いいなぁ~......///


にこ「おまたせ にこ特製の玉子がゆよ」

希「ありがとな~」

にこ「......」

希「にこっち?」

にこ「フーフー..../// は、はい、あ~ん...///」

希「ふぇっ///」

にこ「は、早く食べなさいよ...///」

希「う、うん...あ、あ~ん///」

にこ「どう?///」

希「おいしい///」

にこ「そ、そう...///」

30: 2014/09/23(火) 00:30:02.74 ID:ne7V+MFA.net
希「ごちそうさま~」

にこ「はい、おそまつさま」

希「いやぁ~、やっぱりにこっちのご飯はおいしいわ~」

にこ「そりゃ、毎日作ってるからね」フフン

にこ「それより、熱はどう?」

希「まだあんまり下がってはいないかな?」

にこ「どれどれ...」コツン

希「...!?///」


え?ええっ? に、にこっちのか、顔が顔が顔が...!?!?
近い近い近い近い近い近い~!?!?///
大きなぱっちりした目、手入れを欠かしてない綺麗な肌...
何よりやわらかそうなクチビル...///

ダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメ/////
ただでさえ、いつも茶化して誤魔化してるのにー///
これはダメ! が、我慢なんて出来ないよ~///


にこ「...っと、また熱上がったんじゃない?」

希「////////」

にこ「...希?」

希「あ、あの...わたし......///」ポツリ

にこ「あ、ところで薬はあるの?」

希「えっ/// うん、リビングのほうに救急箱が...」

にこ「待ってなさい」タタタッ

希「.......///」


わたし、いま何を言おうとしたの?///

34: 2014/09/23(火) 00:41:42.99 ID:ne7V+MFA.net




穂乃果「希ちゃん、おっはよー!」ダキッ

希「ひゃっ、ほ、穂乃果ちゃん、おはよ~」ニコッ

海未「風邪治ったんですね よかったです」

ことり「でも、穂乃果ちゃんも凛ちゃんも大丈夫だったのに、希ちゃんだけなんて...」

穂乃果「私たちは折り畳みが入れてたから濡れなかったけど、希ちゃんは?」

希「たはは...あの日、たまたま傘を入れ忘れてたもんでねー」

穂乃果「穂乃果たちがまだ練習したいなんて言わなかったら...」

希「穂乃果ちゃん? そんなこと言っちゃダメやよ?」

穂乃果「...だって......、また私が...ムグッ」

希「あの日は、ウチだって練習したかったんやから穂乃果ちゃんのせいやない。わかった?」

穂乃果「う、うん...」

海未「では行きましょうか」

35: 2014/09/23(火) 00:56:17.60 ID:ne7V+MFA.net
絵里「希、おはよ」ニコッ

希「えりち、おーはよっ」ニコッ

絵里「心配したわよー、土日で治ってよかったわ」

希「えりちもありがとね~ にこっちに鍵渡してくれて」

絵里「気にしなくていいわよ、にこのほうから訊かれたもんだから貸したんだし」

希「...え? にこっちが?」


てっきり、えりちやみんなが頼んだのかと思ってたんだけど...


絵里「あんなにこは、初めて見たわぁ... 練習なんてしてられないって、あのにこがね~」クスクス

希「え?...ぇえっ!?///」

絵里「...? 希?」

希「/////」シュー...

絵里「のぞみー?」


え?にこっちが...?ウチのことそんなに心配してくれてたの?
え、じゃ、じゃあ...一昨日来てくれたのって...///

イヤイヤイヤ、決めるのは早計過ぎ! 落ち着け、私///


絵里「...これは重症ね」フフフ

37: 2014/09/23(火) 01:06:49.02 ID:ne7V+MFA.net




にこ「希ー」

希「っ!?///」

ガタガタガタン

絵里「ちょ、ちょっと希!? 大丈夫?」

希「だ、だだだ、だ、だい、だ、大丈夫やよ...?///」

にこ「希? あんたホントは治ってなかったりしないわよねー?」ズイッ

希「い、いいいいいややな~、ちゃ、ちゃんと完治しとるよ?///」


あかんあかんあかん///
なにこれ... 一昨日からなんかおかしい...
にこっちのことは大好きだし、一昨日は熱もあったからだと思ってたけど...
なんでこんなに落ち着かないのーー!?!?


にこ「本当でしょうね~?...ちょっと顔貸しなさい」スッ

希「っ!?///」バッ

にこ「ちょっと、なんで逃げるのよ!」ズイッ

希「っ///」ススッ

...ダッ

にこ「あ、ちょっと!」

絵里「希!?」

38: 2014/09/23(火) 01:15:01.67 ID:ne7V+MFA.net
タッタッタッ

に、逃げ出してしまった...
だけど、だけどだけど~...
あのままだったら、私どうかしちゃう///


希「~~~~~~/////」


どうしよう... このままじゃ、練習も出来ない...
にこっちの傍にるとおかしくなっちゃう///
おまけに心臓が爆発しそう...ドキドキしすぎ///


バタン

希「屋上なら、しばらく大丈夫やな...ハァハァ」


でも、ほんとにどうしよう...
落ち着いてきたら、どうしてかってのはわかった気がするけど...


希「恋煩い...ってこと、かな...///」


...自分でわかってるなら......とは思うけど...


希「...現実って難しいな......」


話しで聴くような解決策って...


希「わたしには...難しいよ~」





“告白”なんて...

40: 2014/09/23(火) 01:23:43.06 ID:ne7V+MFA.net




大事をとって、今日は練習を休みにしてもらったけど...
どうしよう...全然解決なんてしてない......


「希ー」


一体どうしたらいいんだろう...
勇気を出して告白したとして、もし断られたら?


「おーい、希ー?」


断られた挙句、友達としても一緒にいられないとしたら?


「聞いてんの、希ー?」


もし、そうなったら...私どうなっちゃうの?」


にこ「希っ!!」グイッ

希「ひゃっ!?」

43: 2014/09/23(火) 01:25:50.84 ID:ne7V+MFA.net
ダンッ

希「え...? に、にこっち!?///」

にこ「やっと気が付いたのー? 考え事でもしてたの?」

希「う、うん... じゃ、じゃあ寄りたいところあるから...///」ヨコメ

ガッ

希「わぁっとっと...!?」

希「あのー、にこっち? なんで股下に脚を入れてるの?///」

にこ「あんたを逃がさないためよ?」

希「で、でもっ、もうちょっと別の方法があるんじゃ...///」


に、にこっちの脚が私の脚とー///
ヤバいヤバい...何とか堪えてるのにこれはダメー!?


にこ「私との身長さの問題よ... 自分で言っててむなしいけど」

にこ「それよりも何で逃げるの?」

希「い、いやぁ...逃げてなんて」

にこ「嘘よ。 あんた、私だけ避けてるわよね?」

希「そ、そんなことあらへんよー?」

にこ「...私何かしたかしら?」

希「そんなこないよっ!!」

45: 2014/09/23(火) 01:31:18.56 ID:ne7V+MFA.net
にこ「...そう、なら話して」

希「...え?」

にこ「何を悩んでるのか、話して」

希「な、なんで、話さないかんの?」

にこ「それは、希のこと好きすぎて心配なのよ」

希「......」


............え?


にこ「私は、希のこと好きよ? おちゃらけてるところも、影ながらみんなを支えて
   いるのも、普段は見せない女の子な部分も...」

にこ「全部ひっくるめて、あなたのことが愛おしくて可愛くて、心配になるくらい好きなの」

にこ「だから、話して...」

希「///////////////」シュー


え?...どういうこと?
にこっちが私を好き?...え? そんなことあるの?
私の聞き間違い? いや、そんなことのほうが...///


にこ「の、希っ! あなたはどう思ってるの?」

希「///...わ、わたしは...///」

46: 2014/09/23(火) 01:32:19.06 ID:ne7V+MFA.net
...悩んでても......逃げ道ないよね?
...勇気出せ、私!


希「わ、私も! に、にこっちのことがしゅきですっ!///」


...あ...かんじゃった.../////


希「え、えっと、あの、そのっ///」

にこ「......」スッ

希「あ、あのっ、え~とっ...んんっ!」

チュッ

希「.......///」

にこ「ありがと、希///」

希「......はぅっ/////」ヘナヘナ

にこ「ごめんね? 実は絵里から話は聞いてたから、確信があって強引にいかせてもらったわ」

にこ「でも希のことが好きな気持ちに嘘はないわ」ニコッ

希「ず、ずるいんやね...にこっち///」

にこ「ふっふ~ん、これでもμ'sの小悪魔担当ですから///」

希「なぁ~に~それ///」


ふふっ、おかしい...
あんなに悩んでたりしたのが嘘みたい
でも、気持ちを伝えるのが解決策ってホントだんたんだね///
いまはとにかくうれしくてうれしくて幸せ...///


にこ「これで私たちは恋人よ? これからもよろしくね、希///」

49: 2014/09/23(火) 01:35:39.27 ID:ne7V+MFA.net


友人リクで書いたものをせっかくなので、修正入れながら上げました~
別作業の片手間なのと眠気がピークなんで、ラスト投稿までちょっと走りました

のぞにこは、初めて書きましたが、書いててこの希、イイなと思ったのは内緒

50: 2014/09/23(火) 01:36:16.95 ID:xkQ0oNOp.net

53: 2014/09/23(火) 03:37:39.89 ID:ysadhtoI.net
すげー良かった

一日で完結するところも良かった。
ただ告白するまですこし伸ばして欲しかった
次回に期待

55: 2014/09/24(水) 12:47:28.06 ID:UN3w2b63.net
あ^~いいですわぞ~

引用元: 希「.....ウチとしたことが.......」