1: 2015/08/29(土) 01:30:31.90 ID:upbHj2ob.net
―音ノ木坂ハイスクール―
俺(はぁ、夜更かしが祟って朝から眠い)
俺(あ、南さんもう登校してるんだ……)
俺(やっぱり、可愛い、な……zzz)
キーンコーンカーンコーン
穂乃果「俺くん、ねえ俺くんってば!」
俺「あれ?穂乃果……?おはよ……」
穂乃果「おはよっ!もう、まだ始業の予鈴なったばっかりなのにもう居眠りしようとしてたの?」
俺「いや、まあ……」
穂乃果「ダメだよ、そんなローテンションじゃ!お天気だってこーんなにいいのに!ね?」
穂乃果「俺くん、ファイトだよっ♪」
俺「お、おう……!」
俺(はぁ、夜更かしが祟って朝から眠い)
俺(あ、南さんもう登校してるんだ……)
俺(やっぱり、可愛い、な……zzz)
キーンコーンカーンコーン
穂乃果「俺くん、ねえ俺くんってば!」
俺「あれ?穂乃果……?おはよ……」
穂乃果「おはよっ!もう、まだ始業の予鈴なったばっかりなのにもう居眠りしようとしてたの?」
俺「いや、まあ……」
穂乃果「ダメだよ、そんなローテンションじゃ!お天気だってこーんなにいいのに!ね?」
穂乃果「俺くん、ファイトだよっ♪」
俺「お、おう……!」
5: 2015/08/29(土) 01:38:07.82 ID:upbHj2ob.net
こいつは高坂穂乃果
1年の頃からのクラスメイト
入学した時の席が隣で、向こうから話しかけて仲良くなった
今のところ一番よく喋るし、おそらく俺が一番親しくしている奴
まあ、あいつはどうか知らないけど
男女の別なくみんなと親しくしているし、いつも元気でクラスの人気者だ
穂乃果「そうだ!俺くん、今度のファーストライブは絶対見に来てよね!穂乃果たち、一生懸命練習してるから!」
俺「あぁ、忘れてなかったらな」
穂乃果「ええ~そんなのダメだよ!絶対の絶対だよ!?」
俺「はいはい」
穂乃果「もおお~!!」ポカポカ
1年の頃からのクラスメイト
入学した時の席が隣で、向こうから話しかけて仲良くなった
今のところ一番よく喋るし、おそらく俺が一番親しくしている奴
まあ、あいつはどうか知らないけど
男女の別なくみんなと親しくしているし、いつも元気でクラスの人気者だ
穂乃果「そうだ!俺くん、今度のファーストライブは絶対見に来てよね!穂乃果たち、一生懸命練習してるから!」
俺「あぁ、忘れてなかったらな」
穂乃果「ええ~そんなのダメだよ!絶対の絶対だよ!?」
俺「はいはい」
穂乃果「もおお~!!」ポカポカ
9: 2015/08/29(土) 01:45:31.76 ID:upbHj2ob.net
こいつは最近友達とスクールアイドル活動なるものを友達と始めたらしい
なんでもうちの学校の廃校を阻止するという目的のためにやってるみたいだ
結構頑張って練習してるみたいだし、素直に応援はしたいと思う
ただライブを見に行くとなると、なんとなくそういうのはこっ恥ずかしい気がして気が咎める
それに穂乃果は贔屓目なしに可愛い方だと思うし、俺なんかが行かなくても人は集まるだろう
そして……
穂乃果「海未ちゃんことりちゃん、おっはよー!」
ことり「おはよう穂乃果ちゃん♪」
海未「穂乃果……もうあと少しで授業始まりますよ?」
一緒にスクールアイドルをやり始めたという、穂乃果の親友の南ことりさん
俺は最近彼女のことが気になって仕方ない
なんでもうちの学校の廃校を阻止するという目的のためにやってるみたいだ
結構頑張って練習してるみたいだし、素直に応援はしたいと思う
ただライブを見に行くとなると、なんとなくそういうのはこっ恥ずかしい気がして気が咎める
それに穂乃果は贔屓目なしに可愛い方だと思うし、俺なんかが行かなくても人は集まるだろう
そして……
穂乃果「海未ちゃんことりちゃん、おっはよー!」
ことり「おはよう穂乃果ちゃん♪」
海未「穂乃果……もうあと少しで授業始まりますよ?」
一緒にスクールアイドルをやり始めたという、穂乃果の親友の南ことりさん
俺は最近彼女のことが気になって仕方ない
12: 2015/08/29(土) 01:54:20.78 ID:upbHj2ob.net
彼女と、穂乃果、そして園田海未さんは幼なじみの親友同士だ
一緒にスクールアイドルを始めたのもこの3人
穂乃果と友達だから、南さんとは挨拶くらいはすることもあるけど、それだけだ
南さんは穂乃果みたいな溌剌としたタイプではない
俺(もうほんの少しだけ、距離が縮められればな……)
ーーーーー
ーーー
ー
キーンコーンカーンコーン
俺「ふぁ。。。」
穂乃果「もう!俺くんやっぱり1限から寝ちゃってた!」
俺「いやぁ、ごめんごめん……」
穂乃果「先生がこっちの方睨んできてヒヤヒヤしたんだからね!?」
俺「悪い、今日はもう寝ないから、多分……」
一緒にスクールアイドルを始めたのもこの3人
穂乃果と友達だから、南さんとは挨拶くらいはすることもあるけど、それだけだ
南さんは穂乃果みたいな溌剌としたタイプではない
俺(もうほんの少しだけ、距離が縮められればな……)
ーーーーー
ーーー
ー
キーンコーンカーンコーン
俺「ふぁ。。。」
穂乃果「もう!俺くんやっぱり1限から寝ちゃってた!」
俺「いやぁ、ごめんごめん……」
穂乃果「先生がこっちの方睨んできてヒヤヒヤしたんだからね!?」
俺「悪い、今日はもう寝ないから、多分……」
15: 2015/08/29(土) 01:59:36.05 ID:upbHj2ob.net
穂乃果「ねぇねぇ、そういえばさ!」
俺「ん?どうした?」
穂乃果「俺くん居眠りしちゃう前、ずっとことりちゃんの方見てた気がするんだけど……穂乃果の気のせいかな?」
ギクッ
俺「え、いや、別にそんなことないと思うけどなぁ……」
穂乃果「え~嘘だ~!絶対見てたもん、ことりちゃんの方~!」
俺「いやいや!マジで!絶対そんなことないって!ホントに!」
ていうか、声が大きいぞ!
穂乃果「怪しいなぁ~」
俺「…………」ゴクリ
俺「ん?どうした?」
穂乃果「俺くん居眠りしちゃう前、ずっとことりちゃんの方見てた気がするんだけど……穂乃果の気のせいかな?」
ギクッ
俺「え、いや、別にそんなことないと思うけどなぁ……」
穂乃果「え~嘘だ~!絶対見てたもん、ことりちゃんの方~!」
俺「いやいや!マジで!絶対そんなことないって!ホントに!」
ていうか、声が大きいぞ!
穂乃果「怪しいなぁ~」
俺「…………」ゴクリ
18: 2015/08/29(土) 02:05:42.22 ID:upbHj2ob.net
穂乃果「もしかしてぇ~」
俺「う、うん……」
穂乃果「俺くん、ことりちゃんと仲良くなりたいの?」
俺「いや、それは……」
弱った
ここで否定しても、すでに怪しまれているのは確定だ
どうせこれから先も自分からアタックする勇気なんてありゃしないんだし
それなら今ここで白状して穂乃果に頼んで、仲を取り持ってもらうほうが良いかもしれない
それに穂乃果は仲良くなりたいのかと聞いてきた
ここで頷いても好きとか片想いとかいう話にはならないはずだ、多分
俺「……う、うん、まぁそう……かな?」
俺「う、うん……」
穂乃果「俺くん、ことりちゃんと仲良くなりたいの?」
俺「いや、それは……」
弱った
ここで否定しても、すでに怪しまれているのは確定だ
どうせこれから先も自分からアタックする勇気なんてありゃしないんだし
それなら今ここで白状して穂乃果に頼んで、仲を取り持ってもらうほうが良いかもしれない
それに穂乃果は仲良くなりたいのかと聞いてきた
ここで頷いても好きとか片想いとかいう話にはならないはずだ、多分
俺「……う、うん、まぁそう……かな?」
19: 2015/08/29(土) 02:13:19.04 ID:upbHj2ob.net
穂乃果「やっぱり~!?穂乃果、ちょっと前からなんとなくそうなんじゃないかなーと思ってたんだよね!」
俺「ほ、ホントかよ……」
穂乃果「そっかー、じゃあ分かった!私、俺くんがことりちゃんともっと仲良くなれる方法考えてみるよ!」
俺「マジで?」
穂乃果「うん!みんなで仲良く出来た方が楽しいに決まってるもん!」
穂乃果「大丈夫!穂乃果に任せて!」
穂乃果が想像以上に純粋な奴で助かった
俺「ほ、ホントかよ……」
穂乃果「そっかー、じゃあ分かった!私、俺くんがことりちゃんともっと仲良くなれる方法考えてみるよ!」
俺「マジで?」
穂乃果「うん!みんなで仲良く出来た方が楽しいに決まってるもん!」
穂乃果「大丈夫!穂乃果に任せて!」
穂乃果が想像以上に純粋な奴で助かった
21: 2015/08/29(土) 02:29:53.55 ID:upbHj2ob.net
ーーーーー
ーーー
ー
キーンコーンカーンコーン
穂乃果「おーい、俺くーん!」
俺「おう」
穂乃果「今日は私たち放課後の練習お休みだから、一緒に帰らない?」
俺「おっけー」
穂乃果「もちろんことりちゃんも誘おうね!ホントは海未ちゃんも一緒が良かったんだけど、部活の方に出るっていうから……」
俺「え"」
今朝相談して、その日の放課後にいきなりこれかよ……
俺「えっと、やっぱ今日は一人で帰るわ……」
穂乃果「あー俺くんの意気地なしー!ことりちゃんと仲良くなりたいんでしょ?善は急げ、だよ!」
そう言って、穂乃果は俺の手首を掴み校門へとズカズカ歩き出す
ーーー
ー
キーンコーンカーンコーン
穂乃果「おーい、俺くーん!」
俺「おう」
穂乃果「今日は私たち放課後の練習お休みだから、一緒に帰らない?」
俺「おっけー」
穂乃果「もちろんことりちゃんも誘おうね!ホントは海未ちゃんも一緒が良かったんだけど、部活の方に出るっていうから……」
俺「え"」
今朝相談して、その日の放課後にいきなりこれかよ……
俺「えっと、やっぱ今日は一人で帰るわ……」
穂乃果「あー俺くんの意気地なしー!ことりちゃんと仲良くなりたいんでしょ?善は急げ、だよ!」
そう言って、穂乃果は俺の手首を掴み校門へとズカズカ歩き出す
22: 2015/08/29(土) 02:37:00.09 ID:upbHj2ob.net
校門ではすでに南さんが待っていた
ことり「あっ、穂乃果ちゃん!と……俺くん……」
穂乃果「おまたせー!」
俺「……」
穂乃果「俺くんも連れてきたけど、大丈夫?」
ことり「うんっ……!よ、よろしくね……///」
俺「う、うん……///」
穂乃果「よし、それじゃあいこっか!」
まともに言葉が出てこない俺とは対照的に、穂乃果は元気よく歩き出す
ことり「あっ、穂乃果ちゃん!と……俺くん……」
穂乃果「おまたせー!」
俺「……」
穂乃果「俺くんも連れてきたけど、大丈夫?」
ことり「うんっ……!よ、よろしくね……///」
俺「う、うん……///」
穂乃果「よし、それじゃあいこっか!」
まともに言葉が出てこない俺とは対照的に、穂乃果は元気よく歩き出す
25: 2015/08/29(土) 02:51:58.20 ID:upbHj2ob.net
穂乃果「それでね、海未ちゃんったらーーー」
ことり「ふふっ、海未ちゃんらしいねーーー」
穂乃果と南さんがいつものように話しているのを横で聞いて歩いているだけの居心地の悪い時間が続く
こんなことなら、やっぱり今日は無理にでもパスするべきだった……
穂乃果「……もう!俺くんも黙ってないで、いつもみたいに楽しい話いっぱいしてよ!」
そう言って、穂乃果が俺の反対側の隣に移動してくる
南さんと、穂乃果の二人に挟まれるようになって歩く俺
近い、近すぎる……
穂乃果「俺くんね、今朝ことりちゃんと仲良くなりたい~って言ってたから今日誘ったんだ!」
ことり「えっ、そ、そんな……///」
俺「そ、それはお前に問い詰められて仕方なく……てかそれ本人の前で言うか!?」
穂乃果「え~隠してたってしょうがないよ!それにこっちのほうがすぐ仲良くなれるでしょ?」
ことり「ふふっ、海未ちゃんらしいねーーー」
穂乃果と南さんがいつものように話しているのを横で聞いて歩いているだけの居心地の悪い時間が続く
こんなことなら、やっぱり今日は無理にでもパスするべきだった……
穂乃果「……もう!俺くんも黙ってないで、いつもみたいに楽しい話いっぱいしてよ!」
そう言って、穂乃果が俺の反対側の隣に移動してくる
南さんと、穂乃果の二人に挟まれるようになって歩く俺
近い、近すぎる……
穂乃果「俺くんね、今朝ことりちゃんと仲良くなりたい~って言ってたから今日誘ったんだ!」
ことり「えっ、そ、そんな……///」
俺「そ、それはお前に問い詰められて仕方なく……てかそれ本人の前で言うか!?」
穂乃果「え~隠してたってしょうがないよ!それにこっちのほうがすぐ仲良くなれるでしょ?」
26: 2015/08/29(土) 02:59:02.91 ID:upbHj2ob.net
ことり「俺くん、それホント……?」
俺「え、う、うん……」
ことり「そ、そっか、なんだか嬉しいな……///」
俺「……///」
こんな形でいきなり接近して、どうなるかと思ってたけど
少なくとも印象は悪くなさそうだった
ちょっとだけ安堵するとともに、小さくはにかむ南さんの笑顔を見て心拍数が高まる
穂乃果「良かった~これで二人も今日から友達、だね!」
やっぱり、こいつにはしばらく敵いそうにない
俺「え、う、うん……」
ことり「そ、そっか、なんだか嬉しいな……///」
俺「……///」
こんな形でいきなり接近して、どうなるかと思ってたけど
少なくとも印象は悪くなさそうだった
ちょっとだけ安堵するとともに、小さくはにかむ南さんの笑顔を見て心拍数が高まる
穂乃果「良かった~これで二人も今日から友達、だね!」
やっぱり、こいつにはしばらく敵いそうにない
29: 2015/08/29(土) 03:12:33.19 ID:upbHj2ob.net
ーーーーー
ーーー
ー
穂乃果「それじゃあ、私こっちだから!ことりちゃん、俺くん、また明日ね!」
ことり「うんっ!またね穂乃果ちゃん」
俺「気をつけろよ~」
別れ道に差し掛かると、穂乃果が抜けて二人きりになってしまった
俺「えっと、南さんはこっち?」
ことり「うん」
俺「そっか、じゃあしばらく一緒だね……」
ことり「そ、そうだね……///」
南さんの歩調に合わせ、ゆっくりと歩く
少しだけ沈黙が二人を包んだが、程なくして南さんの方がそれを破る
ことり「俺くん、穂乃果ちゃんと仲良いよね」
俺「うん、まあ南さんたちほどではないけど……そこそこね」
ことり「そうかな?私穂乃果ちゃんがこんなに親しくしてる男の人、俺くんが初めてだと思う」
俺「へ、へぇ……」
意外だった
ことり「穂乃果ちゃん、私とか海未ちゃんと話してる時も俺くんの話結構してて、それ聞いて私も仲良くなりたいって思ってたから……///」
俺「う、うん……///」
ーーー
ー
穂乃果「それじゃあ、私こっちだから!ことりちゃん、俺くん、また明日ね!」
ことり「うんっ!またね穂乃果ちゃん」
俺「気をつけろよ~」
別れ道に差し掛かると、穂乃果が抜けて二人きりになってしまった
俺「えっと、南さんはこっち?」
ことり「うん」
俺「そっか、じゃあしばらく一緒だね……」
ことり「そ、そうだね……///」
南さんの歩調に合わせ、ゆっくりと歩く
少しだけ沈黙が二人を包んだが、程なくして南さんの方がそれを破る
ことり「俺くん、穂乃果ちゃんと仲良いよね」
俺「うん、まあ南さんたちほどではないけど……そこそこね」
ことり「そうかな?私穂乃果ちゃんがこんなに親しくしてる男の人、俺くんが初めてだと思う」
俺「へ、へぇ……」
意外だった
ことり「穂乃果ちゃん、私とか海未ちゃんと話してる時も俺くんの話結構してて、それ聞いて私も仲良くなりたいって思ってたから……///」
俺「う、うん……///」
31: 2015/08/29(土) 03:20:16.23 ID:upbHj2ob.net
ふと横をみると、タイミング悪く彼女がそうする瞬間と重なった
こころなしか頬が赤い気がする南さんとバッチリ目が合う
ことり「あっ……///」
俺「っ……ご、ごめん///」
ことり「う、ううん、私こそごめんね……///」
ことり「だから、今日こうやって一緒に帰れて嬉しい……///」
俺「あ、ありがとう……///」
ことり「こちらこそ……///」
それだけ話すと、お互い恥ずかしくなってまた黙り込んでしまう
でも、さっきみたいな気まずい沈黙じゃない
少なくとも俺はそう感じた
こころなしか頬が赤い気がする南さんとバッチリ目が合う
ことり「あっ……///」
俺「っ……ご、ごめん///」
ことり「う、ううん、私こそごめんね……///」
ことり「だから、今日こうやって一緒に帰れて嬉しい……///」
俺「あ、ありがとう……///」
ことり「こちらこそ……///」
それだけ話すと、お互い恥ずかしくなってまた黙り込んでしまう
でも、さっきみたいな気まずい沈黙じゃない
少なくとも俺はそう感じた
34: 2015/08/29(土) 03:25:38.34 ID:upbHj2ob.net
ーーーーー
ーーー
ー
それからはいくらも言葉を交わさずに、別れの時間が来てしまった
ことり「じゃあ、私はこっちだから……」
俺「うん、分かった……じゃあ、気をつけてね」
ことり「うん、また明日!」
南さんはそう言って控えめに手を振り、早足気味に去っていった
まあ、結果オーライといったところかな……
ーーー
ー
それからはいくらも言葉を交わさずに、別れの時間が来てしまった
ことり「じゃあ、私はこっちだから……」
俺「うん、分かった……じゃあ、気をつけてね」
ことり「うん、また明日!」
南さんはそう言って控えめに手を振り、早足気味に去っていった
まあ、結果オーライといったところかな……
35: 2015/08/29(土) 03:35:34.31 ID:upbHj2ob.net
ー翌日ー
穂乃果「俺くん、おはよっ!」
俺「おはよう……」
穂乃果「で、昨日はどうだったの!?」ズイッ
俺「ど、どうって言うと……?」
穂乃果「昨日の帰りの話だよー、俺くんとことりちゃん、穂乃果と別れたあとたしか同じ方向でしょ?どんなお話したのか聞かせてよっ!」
俺「別に普通だよ、特別どうってこちょは……」
穂乃果の追及に参っていると、思わぬ来訪者が現れた
ことり「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「あ、ことりちゃん!おはよっ!」
ことり「うん、おはよう♪」
ことり「……俺くんも、おはよっ♥」
俺「あ、う、うん……おはよう///」
穂乃果「俺くん、おはよっ!」
俺「おはよう……」
穂乃果「で、昨日はどうだったの!?」ズイッ
俺「ど、どうって言うと……?」
穂乃果「昨日の帰りの話だよー、俺くんとことりちゃん、穂乃果と別れたあとたしか同じ方向でしょ?どんなお話したのか聞かせてよっ!」
俺「別に普通だよ、特別どうってこちょは……」
穂乃果の追及に参っていると、思わぬ来訪者が現れた
ことり「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「あ、ことりちゃん!おはよっ!」
ことり「うん、おはよう♪」
ことり「……俺くんも、おはよっ♥」
俺「あ、う、うん……おはよう///」
36: 2015/08/29(土) 03:38:47.89 ID:upbHj2ob.net
挨拶だけ済ませると、足早に自席へと戻っていく南さん
穂乃果「へぇ~」ニヤニヤ
俺「な、なんだよ……」
穂乃果「良かったね!俺くん!」
俺「だから何がだよ!」
穂乃果のやつ、図ったな
ーーーーー
ーーー
ー
穂乃果「へぇ~」ニヤニヤ
俺「な、なんだよ……」
穂乃果「良かったね!俺くん!」
俺「だから何がだよ!」
穂乃果のやつ、図ったな
ーーーーー
ーーー
ー
42: 2015/08/29(土) 03:55:23.08 ID:upbHj2ob.net
それからは、徐々に南さんとも仲良くなっていって、園田さんも入れて4人で話したりすることも増えていった
まあ、これもきっかけを作ってくれた穂乃果のお陰だし、感謝しなくちゃいけないのかも
彼女達のアイドル活動も、最初はガラガラのライブでどうなることかと思ったけれど……
だんだんと軌道に乗って来たみたいで、ますます精を出していたようだった
そんなある日のこと
ーーーーー
ーーー
ー
ことり「あの、俺くん!」
俺「南さん、何か用?」
廊下で南さんに呼び止められる
振り返ってみると、何やら緊張した面持ちで立っている彼女がいた
ことり「あのね、大事な話があるんだけど……」
俺「う、うん?」
ことり「放課後の3時半に、アルパカ小屋の前まで来て欲しいの……」
俺「分かった、待ってるよ」
ことり「ありがとう、そ、それじゃっ、またねっ!」タッタッ
まあ、これもきっかけを作ってくれた穂乃果のお陰だし、感謝しなくちゃいけないのかも
彼女達のアイドル活動も、最初はガラガラのライブでどうなることかと思ったけれど……
だんだんと軌道に乗って来たみたいで、ますます精を出していたようだった
そんなある日のこと
ーーーーー
ーーー
ー
ことり「あの、俺くん!」
俺「南さん、何か用?」
廊下で南さんに呼び止められる
振り返ってみると、何やら緊張した面持ちで立っている彼女がいた
ことり「あのね、大事な話があるんだけど……」
俺「う、うん?」
ことり「放課後の3時半に、アルパカ小屋の前まで来て欲しいの……」
俺「分かった、待ってるよ」
ことり「ありがとう、そ、それじゃっ、またねっ!」タッタッ
46: 2015/08/29(土) 04:07:34.26 ID:upbHj2ob.net
アルパカ小屋の前というロケーション設定が気になったが、大事な話と言われて思い浮かぶ事はそう多くない
期待と不安が半々くらいで入り混じった気持ちだった
約束の時刻にそこへ向かうと、南さんはすでに落ち着かない様子で待っていた
俺「ごめん、待った?」
ことり「ううん!全然大丈夫だよ……」
俺「そっか……それで、話って?」
ことり「え、えっとね?う~んと、う~ん……」モジモジ
ことり「あ、あのっ!俺くんって、今つ、付き合ってる人とか、いる……の?
ドキッ
俺「い、いや、いないよ……」
ことり「そ、そうなんだ……」ホッ
期待と不安が半々くらいで入り混じった気持ちだった
約束の時刻にそこへ向かうと、南さんはすでに落ち着かない様子で待っていた
俺「ごめん、待った?」
ことり「ううん!全然大丈夫だよ……」
俺「そっか……それで、話って?」
ことり「え、えっとね?う~んと、う~ん……」モジモジ
ことり「あ、あのっ!俺くんって、今つ、付き合ってる人とか、いる……の?
ドキッ
俺「い、いや、いないよ……」
ことり「そ、そうなんだ……」ホッ
51: 2015/08/29(土) 04:19:54.74 ID:upbHj2ob.net
ことり「それでね、あの、えっと……うぅ……」
ことり「私ね、私……あなたのことが、好き……です……///」
俺「っ……///」
ことり「だから、その、えっと……うぅ~……///」
いつの間に彼女は、緊張と恥ずかしさからか目に薄っすらと涙をためていた
いてもたってもいられなくなり、彼女の手をギュッと掴んだ
ことり「きゃっ……///」
俺「俺も、南さんのこと好きだ!」
ことり「えっ……///」
俺「だから、俺と、俺と……付き合って下さい!」
ことり「っ……はいっ!///」
なにか熱いものが込み上げてくる感覚を胸に抱きながら、俺は優しく彼女のことを抱きしめた
ことり「私ね、私……あなたのことが、好き……です……///」
俺「っ……///」
ことり「だから、その、えっと……うぅ~……///」
いつの間に彼女は、緊張と恥ずかしさからか目に薄っすらと涙をためていた
いてもたってもいられなくなり、彼女の手をギュッと掴んだ
ことり「きゃっ……///」
俺「俺も、南さんのこと好きだ!」
ことり「えっ……///」
俺「だから、俺と、俺と……付き合って下さい!」
ことり「っ……はいっ!///」
なにか熱いものが込み上げてくる感覚を胸に抱きながら、俺は優しく彼女のことを抱きしめた
55: 2015/08/29(土) 04:28:07.74 ID:upbHj2ob.net
ーーーーー
ーーー
ー
その日は練習をほんの少し早めに切り上げた彼女と二人きりで帰った
地面には西日に照らされた二人の影が長く伸びている
ことり「ごめんなさい、こんな時間になるまで待たせちゃって……」
俺「いいって、気にしないでよ」
会話は多くないけれど、二人の心の中は同じ幸せで満たされているはずだった
俺はそっと隣で歩く彼女の手を取る
ことり「あっ……///」
彼女の細い指が、俺の指の間に滑り込んできた
ーーー
ー
その日は練習をほんの少し早めに切り上げた彼女と二人きりで帰った
地面には西日に照らされた二人の影が長く伸びている
ことり「ごめんなさい、こんな時間になるまで待たせちゃって……」
俺「いいって、気にしないでよ」
会話は多くないけれど、二人の心の中は同じ幸せで満たされているはずだった
俺はそっと隣で歩く彼女の手を取る
ことり「あっ……///」
彼女の細い指が、俺の指の間に滑り込んできた
56: 2015/08/29(土) 04:36:54.65 ID:upbHj2ob.net
ことり「あのね、ことり、すごく不安だったの……」
俺「どうして?」
ことり「だって、俺くんと穂乃果ちゃん、すっごく仲良いんだもの」
ことり「それに、穂乃果ちゃんすっごく可愛いし、優しいし、ことりなんかよりずっと良い子だと思うから……」
ことり「だから、俺くんと穂乃果ちゃんは絶対にいつか付き合うんだろうなって、そう思ってたの」
ことり「だから、今日俺くんを待ってる時も、ずーっとドキドキして不安だったの……」
俺「まさか、全然そんなことないって」
俺「俺と穂乃果は、ただの友達、別に全然そういう関係じゃないし、意識したこともないよ」
俺「どうして?」
ことり「だって、俺くんと穂乃果ちゃん、すっごく仲良いんだもの」
ことり「それに、穂乃果ちゃんすっごく可愛いし、優しいし、ことりなんかよりずっと良い子だと思うから……」
ことり「だから、俺くんと穂乃果ちゃんは絶対にいつか付き合うんだろうなって、そう思ってたの」
ことり「だから、今日俺くんを待ってる時も、ずーっとドキドキして不安だったの……」
俺「まさか、全然そんなことないって」
俺「俺と穂乃果は、ただの友達、別に全然そういう関係じゃないし、意識したこともないよ」
58: 2015/08/29(土) 04:47:42.45 ID:upbHj2ob.net
ことり「そうかな……俺くんはそうでも、穂乃果ちゃんはそうじゃないかもしれない……」
俺「どういうこと?」
ことり「ううん、何でもない!ごめんね、ことりさっきから変なことばっかり言って……」
俺は彼女の不安を消すように、繋いだ手をほんの少しだけ強くした
俺「俺は前からずっと、南さんのこと好きだったよ」
ことり「嬉しい……///」
ことり「でーも、」
そう言うと、彼女は立ち止まって俺の方に向き直った
ことり「ことりのことは、ことりって呼んでほしいな……///」
俺「う、うん///」
俺「どういうこと?」
ことり「ううん、何でもない!ごめんね、ことりさっきから変なことばっかり言って……」
俺は彼女の不安を消すように、繋いだ手をほんの少しだけ強くした
俺「俺は前からずっと、南さんのこと好きだったよ」
ことり「嬉しい……///」
ことり「でーも、」
そう言うと、彼女は立ち止まって俺の方に向き直った
ことり「ことりのことは、ことりって呼んでほしいな……///」
俺「う、うん///」
60: 2015/08/29(土) 05:09:06.60 ID:upbHj2ob.net
俺「こ、ことり……///」
ことり「はい、良く出来ました♪」
そう言って、俺の頭を撫でようと背伸びしたことりの頬にそっと触れる
ことり「あっ……///」
不意をつかれた彼女の唇に手を伸ばし、そのままそっと
ことり「んっ……ちゅっ……ちゅるっ……あむっ……ちゅっ…ちゅっ///」
いつの間にか別れ道に差し掛かっていることも忘れ、二人は長いついばむようなキスをした
ことり「はい、良く出来ました♪」
そう言って、俺の頭を撫でようと背伸びしたことりの頬にそっと触れる
ことり「あっ……///」
不意をつかれた彼女の唇に手を伸ばし、そのままそっと
ことり「んっ……ちゅっ……ちゅるっ……あむっ……ちゅっ…ちゅっ///」
いつの間にか別れ道に差し掛かっていることも忘れ、二人は長いついばむようなキスをした
61: 2015/08/29(土) 05:16:51.49 ID:upbHj2ob.net
ーーーーー
ーーー
ー
穂乃果「えぇえええ!俺くんとことりちゃん、いつの間に付き合い始めてたの!?」
ことり「うんっ♪」
俺「まあ、ついこの間からな……」
海未「こここ交際だなんてはは破廉恥すぎます!!!///」
ことり「も~海未ちゃんったら~///」
穂乃果「そうだよ海未ちゃん!せっかく二人ともカップルになれたんだからちゃんとお祝いしてあげなきゃ!」
穂乃果「二人ともおめでとう!」
ことり「ありがとう穂乃果ちゃん♪」
俺「あ、ありがとな……」
ーーー
ー
穂乃果「えぇえええ!俺くんとことりちゃん、いつの間に付き合い始めてたの!?」
ことり「うんっ♪」
俺「まあ、ついこの間からな……」
海未「こここ交際だなんてはは破廉恥すぎます!!!///」
ことり「も~海未ちゃんったら~///」
穂乃果「そうだよ海未ちゃん!せっかく二人ともカップルになれたんだからちゃんとお祝いしてあげなきゃ!」
穂乃果「二人ともおめでとう!」
ことり「ありがとう穂乃果ちゃん♪」
俺「あ、ありがとな……」
64: 2015/08/29(土) 05:22:27.99 ID:upbHj2ob.net
海未「コホンッ、ま、まあ百歩譲って交際は認めるとしましょう!ただし、くれぐれも校内の風紀を乱すような行動が無いよう気をつけて下さい!///」
海未「それと俺さん!ことりは私達の大切な親友です、もしも悲しませるようなことがあったら私が許しませんからね!?」
俺「わ、分かったよ、おっかないな……」
ことり「もう~海未ちゃんたら心配性なんだから~♪」テレテレ
穂乃果「ホントほんと!眉間にシワが増えちゃうよ~?」
海未「とりあえず!お、おめでとうございます……///」
ことり「ありがとう海未ちゃん♪」
俺「ありがとな」
海未「それと俺さん!ことりは私達の大切な親友です、もしも悲しませるようなことがあったら私が許しませんからね!?」
俺「わ、分かったよ、おっかないな……」
ことり「もう~海未ちゃんたら心配性なんだから~♪」テレテレ
穂乃果「ホントほんと!眉間にシワが増えちゃうよ~?」
海未「とりあえず!お、おめでとうございます……///」
ことり「ありがとう海未ちゃん♪」
俺「ありがとな」
67: 2015/08/29(土) 05:30:27.23 ID:upbHj2ob.net
ーほのホームー
穂乃果「はぁ~ことりちゃんに彼氏か~いいなぁ~」
穂乃果「私もいつか彼氏とかできるのかな?」
穂乃果「いいな~私も恋愛とかしてみたいな~憧れるな~!」キラキラ
穂乃果(でも……)
穂乃果(恋愛するって言っても、相手はどんな人?彼氏にするならどんな人がタイプかなんて、穂乃果考えたこともなかったや)
穂乃果(いつか私もことりちゃんみたいに素敵な王子様と出会えるのかな?)
穂乃果(ことりちゃんみたいに……?)
穂乃果(俺くんみたいな……王子様?)
穂乃果「はぁ~ことりちゃんに彼氏か~いいなぁ~」
穂乃果「私もいつか彼氏とかできるのかな?」
穂乃果「いいな~私も恋愛とかしてみたいな~憧れるな~!」キラキラ
穂乃果(でも……)
穂乃果(恋愛するって言っても、相手はどんな人?彼氏にするならどんな人がタイプかなんて、穂乃果考えたこともなかったや)
穂乃果(いつか私もことりちゃんみたいに素敵な王子様と出会えるのかな?)
穂乃果(ことりちゃんみたいに……?)
穂乃果(俺くんみたいな……王子様?)
72: 2015/08/29(土) 05:45:09.61 ID:upbHj2ob.net
ーーーーー
ーーー
ー
キーンコーンカーンコーン
穂乃果(はぁ、なんかもやもやしてよく眠れなかったな……)
穂乃果(ことりちゃんも俺くんも幸せになったんだから、もっと嬉しくてハッピーにならなくちゃおかしいはずなのに)
穂乃果(どうしよう、穂乃果悪い娘だ……)
俺「穂乃果……穂乃果?」
穂乃果「えっ……」ドキッ
俺「おはよっ」
穂乃果「あ、うんっ!おはよっ俺くん!」ドキドキ
俺「体調悪いのか?」
穂乃果「へ?ぜ、全然そんなことないよ!穂乃果今日も元気いっぱい、ファイトだよっ!」グッ
俺「そうか?ならいいけど」
ーーー
ー
キーンコーンカーンコーン
穂乃果(はぁ、なんかもやもやしてよく眠れなかったな……)
穂乃果(ことりちゃんも俺くんも幸せになったんだから、もっと嬉しくてハッピーにならなくちゃおかしいはずなのに)
穂乃果(どうしよう、穂乃果悪い娘だ……)
俺「穂乃果……穂乃果?」
穂乃果「えっ……」ドキッ
俺「おはよっ」
穂乃果「あ、うんっ!おはよっ俺くん!」ドキドキ
俺「体調悪いのか?」
穂乃果「へ?ぜ、全然そんなことないよ!穂乃果今日も元気いっぱい、ファイトだよっ!」グッ
俺「そうか?ならいいけど」
75: 2015/08/29(土) 05:53:24.06 ID:upbHj2ob.net
ーーーーー
ーーー
ー
穂乃果(はぁ、なんか練習もいつもより身が入んないな)
穂乃果(どうしちゃったんだろ、私……)
海未「ワンツースリーフォー!ワンツースリーフォー!」
グキッ
穂乃果「痛っ!」
海未「穂乃果?大丈夫ですか?」
穂乃果「う、うん、ちょっと捻っただけだから!大丈夫だよ」
穂乃果「でも一応保健室行ってくるね!みんなは練習続けてて!」
ことり「じゃあ私も一緒に……」
穂乃果「大丈夫、一人で歩けるし平気だよ~」
ことり「でも……」
穂乃果「ホントに大丈夫だから!行ってくるね!」
バタンッ
ーーー
ー
穂乃果(はぁ、なんか練習もいつもより身が入んないな)
穂乃果(どうしちゃったんだろ、私……)
海未「ワンツースリーフォー!ワンツースリーフォー!」
グキッ
穂乃果「痛っ!」
海未「穂乃果?大丈夫ですか?」
穂乃果「う、うん、ちょっと捻っただけだから!大丈夫だよ」
穂乃果「でも一応保健室行ってくるね!みんなは練習続けてて!」
ことり「じゃあ私も一緒に……」
穂乃果「大丈夫、一人で歩けるし平気だよ~」
ことり「でも……」
穂乃果「ホントに大丈夫だから!行ってくるね!」
バタンッ
77: 2015/08/29(土) 06:01:44.03 ID:upbHj2ob.net
凛「なんか今日の穂乃果ちゃん変じゃないかにゃ~?」
花陽「うん、心配だね……」
ことり「…………」
ーーーーー
ーーー
ー
穂乃果「はぁ~なんか今日はダメダメだな、私……」
穂乃果「いたたた……」
俺「穂乃果?」
穂乃果(えっ……)ドキッ
穂乃果「お、俺くん、どうしたのこんな時間まで?」
俺「日直の仕事が長引いてさ、今帰ろうと思ってたとこなんだけど……お前こそどうしたんだ?」
穂乃果「えーっと、ちょっと練習中に足捻っちゃったみたいで、保健室に行こうと思ってたところなんだ!」
穂乃果「それじゃまた明日ね!お疲れさま!」
花陽「うん、心配だね……」
ことり「…………」
ーーーーー
ーーー
ー
穂乃果「はぁ~なんか今日はダメダメだな、私……」
穂乃果「いたたた……」
俺「穂乃果?」
穂乃果(えっ……)ドキッ
穂乃果「お、俺くん、どうしたのこんな時間まで?」
俺「日直の仕事が長引いてさ、今帰ろうと思ってたとこなんだけど……お前こそどうしたんだ?」
穂乃果「えーっと、ちょっと練習中に足捻っちゃったみたいで、保健室に行こうと思ってたところなんだ!」
穂乃果「それじゃまた明日ね!お疲れさま!」
79: 2015/08/29(土) 06:05:03.04 ID:upbHj2ob.net
ギュッ
穂乃果「えっ……?」
俺「びっこ引いてるじゃん、一人じゃ危ないだろ」
俺「肩貸すから、掴まれよ」グイッ
穂乃果「あっ……///」
穂乃果(ダメだよ、そんなの……)
ーーーーー
ーーー
ー
穂乃果「えっ……?」
俺「びっこ引いてるじゃん、一人じゃ危ないだろ」
俺「肩貸すから、掴まれよ」グイッ
穂乃果「あっ……///」
穂乃果(ダメだよ、そんなの……)
ーーーーー
ーーー
ー
81: 2015/08/29(土) 06:13:40.83 ID:upbHj2ob.net
ー保健室ー
俺「誰もいないな……」
穂乃果「うん……」
俺「まあ足首捻ったんなら、ここらへんの湿布貼ってテーピングしときゃ大丈夫だろ」ガチャガチャ
穂乃果「あ、あの、あとは自分でできるからだよ……」
俺「自分じゃ上手くできないだろ、遠慮すんなよ」
穂乃果「でも……」
俺「靴脱がすぞ」
穂乃果「あっダメっ……///」
俺「誰もいないな……」
穂乃果「うん……」
俺「まあ足首捻ったんなら、ここらへんの湿布貼ってテーピングしときゃ大丈夫だろ」ガチャガチャ
穂乃果「あ、あの、あとは自分でできるからだよ……」
俺「自分じゃ上手くできないだろ、遠慮すんなよ」
穂乃果「でも……」
俺「靴脱がすぞ」
穂乃果「あっダメっ……///」
82: 2015/08/29(土) 06:20:04.20 ID:upbHj2ob.net
俺「ごめん、痛かったか?」
穂乃果「ううん、そうじゃないけど……」
俺「変な声出すなよ……靴下も脱がすけどいいよな」
穂乃果「うん……///」
穂乃果(そんなに見ちゃいやだよ……///)
俺「じゃあ適当に巻いてくけど、あんま期待すんなよ?」
穂乃果「う、うん、お願いします……」
ペタペタ
俺(ほっそい脚……)
穂乃果(ダメだよ、そんなに優しくしたら、私……///)
穂乃果「ううん、そうじゃないけど……」
俺「変な声出すなよ……靴下も脱がすけどいいよな」
穂乃果「うん……///」
穂乃果(そんなに見ちゃいやだよ……///)
俺「じゃあ適当に巻いてくけど、あんま期待すんなよ?」
穂乃果「う、うん、お願いします……」
ペタペタ
俺(ほっそい脚……)
穂乃果(ダメだよ、そんなに優しくしたら、私……///)
84: 2015/08/29(土) 06:28:32.13 ID:upbHj2ob.net
ーーーーー
ーーー
ー
俺「できた……」
穂乃果「うわあすごい!ありがとう、俺くん!」
穂乃果「これでもう大丈夫だよ!」
俺「大丈夫って言うけど、もう今日は練習はやめたほうがいいだろ、ちょっと腫れてたし」
穂乃果「えっダメだよそんなの!みんなまだ頑張ってるのに……」
俺「そうやって無理して後で余計悪くした方がみんなに迷惑かかるだろ……上から荷物持ってくるからここで座ってろ、家まで送ってくから」
穂乃果「あっ……」
ガララッ
穂乃果(もうダメだよ、これ以上優しくされたら穂乃果もう自分の気持ちに嘘つけなくなっちゃう……)
ーーー
ー
俺「できた……」
穂乃果「うわあすごい!ありがとう、俺くん!」
穂乃果「これでもう大丈夫だよ!」
俺「大丈夫って言うけど、もう今日は練習はやめたほうがいいだろ、ちょっと腫れてたし」
穂乃果「えっダメだよそんなの!みんなまだ頑張ってるのに……」
俺「そうやって無理して後で余計悪くした方がみんなに迷惑かかるだろ……上から荷物持ってくるからここで座ってろ、家まで送ってくから」
穂乃果「あっ……」
ガララッ
穂乃果(もうダメだよ、これ以上優しくされたら穂乃果もう自分の気持ちに嘘つけなくなっちゃう……)
86: 2015/08/29(土) 06:36:03.63 ID:upbHj2ob.net
ーほのホームー
ガラガラッ
穂乃果「もうホントにここまでで大丈夫だよぉ~」
俺「せめて部屋までは荷物運ばせてくれ」
穂乃果「うん……」
俺「お邪魔しま~す」
ガラガラッ
ガラガラッ
穂乃果「もうホントにここまでで大丈夫だよぉ~」
俺「せめて部屋までは荷物運ばせてくれ」
穂乃果「うん……」
俺「お邪魔しま~す」
ガラガラッ
88: 2015/08/29(土) 06:45:24.16 ID:upbHj2ob.net
ーほのルームー
ドサッ
俺「ふぅ……」
穂乃果「なんか色々ありがとう……」
俺「そんなに気にするなって、友達なんだからさ」
ズキッ
穂乃果「友達……うん、そうだよね……」
俺「じゃあ、今日いっぱいは絶対安静にしておけよ?」
穂乃果「もう帰っちゃうの?せっかく上がったんだし、おやつにお饅頭でも……」
俺「い、いやぁ今日はやめとくよ、いきなり上がって迷惑だったろうし、妹さんとかと鉢合わせても気まずいしさ……」
俺「じゃあまた明日な」
穂乃果「あっ……」
穂乃果(行かないで……///)
ギュッ
ドサッ
俺「ふぅ……」
穂乃果「なんか色々ありがとう……」
俺「そんなに気にするなって、友達なんだからさ」
ズキッ
穂乃果「友達……うん、そうだよね……」
俺「じゃあ、今日いっぱいは絶対安静にしておけよ?」
穂乃果「もう帰っちゃうの?せっかく上がったんだし、おやつにお饅頭でも……」
俺「い、いやぁ今日はやめとくよ、いきなり上がって迷惑だったろうし、妹さんとかと鉢合わせても気まずいしさ……」
俺「じゃあまた明日な」
穂乃果「あっ……」
穂乃果(行かないで……///)
ギュッ
91: 2015/08/29(土) 06:55:06.08 ID:upbHj2ob.net
俺「?おいおい、急にどうしたんだよ、子どもじゃないんだかr……」
穂乃果「行かないで!」ガバッ
俺「おわっ!!!」
ドテッ
穂乃果「お願い、少しだけこうしていさせて……///」
ギュウウッ
俺「…...分かった」
俺「…………」ナデッ
穂乃果「あっ……///」
穂乃果「行かないで!」ガバッ
俺「おわっ!!!」
ドテッ
穂乃果「お願い、少しだけこうしていさせて……///」
ギュウウッ
俺「…...分かった」
俺「…………」ナデッ
穂乃果「あっ……///」
92: 2015/08/29(土) 07:03:55.71 ID:upbHj2ob.net
穂乃果「あのね、穂乃果、ホントはすごく悪い娘だったんだ……」
俺「…………」
穂乃果「今まで全然大切にしてなかったくせに、友達が持っていった瞬間、どうしてもそれが欲しくて欲しくてたまらなくなっちゃうの……///」ギュッ
俺「っ……!///」
穂乃果「友達の幸せを祝ってあげなきゃいけないのに、どうしても心から祝福してあげられないの……」グスンッ
俺「…………!」
穂乃果「近くにいる時は大切さに気付こうともしなかったくせに、遠くに行っちゃった瞬間にその人のかけがえのなさに気づいて、寂しくて寂しくってどうしようもなくなっちゃうんだよぉ……」ポロポロ
俺「穂乃果っ!!」ギュウウウッ
穂乃果「…………///」グスンッ
俺「…………」
穂乃果「今まで全然大切にしてなかったくせに、友達が持っていった瞬間、どうしてもそれが欲しくて欲しくてたまらなくなっちゃうの……///」ギュッ
俺「っ……!///」
穂乃果「友達の幸せを祝ってあげなきゃいけないのに、どうしても心から祝福してあげられないの……」グスンッ
俺「…………!」
穂乃果「近くにいる時は大切さに気付こうともしなかったくせに、遠くに行っちゃった瞬間にその人のかけがえのなさに気づいて、寂しくて寂しくってどうしようもなくなっちゃうんだよぉ……」ポロポロ
俺「穂乃果っ!!」ギュウウウッ
穂乃果「…………///」グスンッ
95: 2015/08/29(土) 07:11:05.19 ID:upbHj2ob.net
俺「俺も、一緒だ……」
穂乃果「え……?」グスンッ
俺「近くにある宝物には見向きもしないで、ないものねだりで遠くばっかり見つめてた」
穂乃果「……///」ギュッ
俺「こんなに健気で、こんなに儚くて、こんなにも愛おしいのに……」
俺(どうして、気付けなかったんだろう)
穂乃果「もっと、もっとギュってして……///」
ギュッ
穂乃果「え……?」グスンッ
俺「近くにある宝物には見向きもしないで、ないものねだりで遠くばっかり見つめてた」
穂乃果「……///」ギュッ
俺「こんなに健気で、こんなに儚くて、こんなにも愛おしいのに……」
俺(どうして、気付けなかったんだろう)
穂乃果「もっと、もっとギュってして……///」
ギュッ
99: 2015/08/29(土) 07:20:41.52 ID:upbHj2ob.net
穂乃果「ねぇ、お願い……一回だけでいいの……」
穂乃果「この一度限りでいいから、穂乃果に……ちょうだい?///」
俺「穂乃果っ!///」ガバッ
穂乃果「んっ……///ちゅっ……ちゅぷっ……あむっ……れろっ……ちゅっ///」
穂乃果(どうしよう、こんなの駄目なのに///)
穂乃果(俺くんはもう穂乃果のもとを離れて、ことりちゃんのものなはずなのに///)
穂乃果(私今、頭も体もとろけちゃいそうなくらい、幸せで心が満たされてたまらないの///)
穂乃果「あっ……////」
ーーーーー
ことり「…………穂乃果ちゃん」ボソッ
穂乃果「この一度限りでいいから、穂乃果に……ちょうだい?///」
俺「穂乃果っ!///」ガバッ
穂乃果「んっ……///ちゅっ……ちゅぷっ……あむっ……れろっ……ちゅっ///」
穂乃果(どうしよう、こんなの駄目なのに///)
穂乃果(俺くんはもう穂乃果のもとを離れて、ことりちゃんのものなはずなのに///)
穂乃果(私今、頭も体もとろけちゃいそうなくらい、幸せで心が満たされてたまらないの///)
穂乃果「あっ……////」
ーーーーー
ことり「…………穂乃果ちゃん」ボソッ
103: 2015/08/29(土) 07:30:10.13 ID:upbHj2ob.net
ーーーーー
ーーー
ー
キーンコーンカーンコーン
俺「お、おはよっ…///」
穂乃果「おはよう……///」
俺「あ、足首治ったか?」
穂乃果「う、うん、俺くんのお陰で……」
俺「そっか、よかった……」
穂乃果「えへへっ……///」
ことり「穂乃果ちゃん、俺くん、おはよっ♪」ニコニコ
穂乃果「こ、ことりちゃん、おはよう……」
俺「おはよう、ことり」
ーーーーー
ーーー
ー
ことり「穂乃果ちゃんっ♪」
穂乃果「なに?ことりちゃん」
ことり「今日放課後時間あるかな~?」
ーーー
ー
キーンコーンカーンコーン
俺「お、おはよっ…///」
穂乃果「おはよう……///」
俺「あ、足首治ったか?」
穂乃果「う、うん、俺くんのお陰で……」
俺「そっか、よかった……」
穂乃果「えへへっ……///」
ことり「穂乃果ちゃん、俺くん、おはよっ♪」ニコニコ
穂乃果「こ、ことりちゃん、おはよう……」
俺「おはよう、ことり」
ーーーーー
ーーー
ー
ことり「穂乃果ちゃんっ♪」
穂乃果「なに?ことりちゃん」
ことり「今日放課後時間あるかな~?」
110: 2015/08/29(土) 07:36:22.08 ID:upbHj2ob.net
穂乃果「うん、大丈夫だよ……?」
ことり「よかった~♪じゃあ今日は久々にことりの家に遊びに来ない?」
穂乃果「うん、いいよ~!」
ことり「やった!帰りに美味しいケーキ買っていこうね♪」
穂乃果「わぁ~、楽しみ!」
穂乃果(そうだよ、昨日は俺くんと私しか家にいなかったし、あれからことりちゃんが来たなんて話も聞いてないし)
穂乃果(まさかね、あれは私と俺くんの昨日限りの秘密だもん)
穂乃果(昨日限り……)
ことり「よかった~♪じゃあ今日は久々にことりの家に遊びに来ない?」
穂乃果「うん、いいよ~!」
ことり「やった!帰りに美味しいケーキ買っていこうね♪」
穂乃果「わぁ~、楽しみ!」
穂乃果(そうだよ、昨日は俺くんと私しか家にいなかったし、あれからことりちゃんが来たなんて話も聞いてないし)
穂乃果(まさかね、あれは私と俺くんの昨日限りの秘密だもん)
穂乃果(昨日限り……)
113: 2015/08/29(土) 07:42:10.49 ID:upbHj2ob.net
ー放課後、ことホームー
穂乃果「お邪魔しまーす」
ことり「今日はお母さんも遅いし思う存分くつろいでね」
穂乃果「うんっ!そういえば海未ちゃんは誘わなくてよかったの?」
ことり「海未ちゃんは部活に出るって言ってたよ?」
穂乃果「そうだっけ?まあいっか」
ことり「新しいお店のケーキ美味しそうだね~」
穂乃果「いっぱい種類買えてよかったね!早く食べよっ♥」
穂乃果「お邪魔しまーす」
ことり「今日はお母さんも遅いし思う存分くつろいでね」
穂乃果「うんっ!そういえば海未ちゃんは誘わなくてよかったの?」
ことり「海未ちゃんは部活に出るって言ってたよ?」
穂乃果「そうだっけ?まあいっか」
ことり「新しいお店のケーキ美味しそうだね~」
穂乃果「いっぱい種類買えてよかったね!早く食べよっ♥」
114: 2015/08/29(土) 07:50:19.69 ID:upbHj2ob.net
ことり「穂乃果ちゃんはケーキを食べる前にその汚い手を洗ったほうがいいんじゃないかな~♪」
穂乃果「えっ……」ゾクッ
穂乃果「そ、そうだよね!外から帰ってきたらまずは手を洗わないとね!」
ことり「手を洗うよりも前に穂乃果ちゃんは私に話すことがあるんじゃないかな~?」
穂乃果「っ……!」サーッ
穂乃果「な、なんの話?」
ことり「あれ、とぼけちゃうの?」
穂乃果「えっ……」ゾクッ
穂乃果「そ、そうだよね!外から帰ってきたらまずは手を洗わないとね!」
ことり「手を洗うよりも前に穂乃果ちゃんは私に話すことがあるんじゃないかな~?」
穂乃果「っ……!」サーッ
穂乃果「な、なんの話?」
ことり「あれ、とぼけちゃうの?」
121: 2015/08/29(土) 07:59:15.33 ID:upbHj2ob.net
ことり「穂乃果ちゃんと俺くん、前から付き合ってたのに私に黙ってて、私に告白させるように仕向けて影で笑ってたの?」
穂乃果「ち、違うよ、全然そんなことない!」
穂乃果「昨日のあれはなんていうか、あーんよく説明できないけど、とにかく私と俺くんは付き合ってなんかないよ!」
ことり「そうだよね、俺くんがそんな酷いことする人なはずないもん、ことりのことずーっと前から好きだったって言ってくれたもん」
穂乃果「っ……!」
穂乃果「昨日のは、その……とにかくごめん!」
ことり「ううん、謝らなくていいよ、分かってるから」ニコッ
穂乃果「ち、違うよ、全然そんなことない!」
穂乃果「昨日のあれはなんていうか、あーんよく説明できないけど、とにかく私と俺くんは付き合ってなんかないよ!」
ことり「そうだよね、俺くんがそんな酷いことする人なはずないもん、ことりのことずーっと前から好きだったって言ってくれたもん」
穂乃果「っ……!」
穂乃果「昨日のは、その……とにかくごめん!」
ことり「ううん、謝らなくていいよ、分かってるから」ニコッ
124: 2015/08/29(土) 08:05:04.24 ID:upbHj2ob.net
ことり「穂乃果ちゃんが人の彼氏を部屋に連れこんで誘惑して横取りしちゃう汚らしい泥棒さんだってこと♪」
穂乃果「ち、ちがっ……」ゾワッ
穂乃果「き、昨日は、足挫いた穂乃果を俺くんが部屋まで連れてってくれて……」
ことり「それで~?」
穂乃果「それから、私、わ……」ポロポロ
ことり「いいよ穂乃果ちゃん、無理に言い訳しなくても」
穂乃果「ち、ちがっ……」ゾワッ
穂乃果「き、昨日は、足挫いた穂乃果を俺くんが部屋まで連れてってくれて……」
ことり「それで~?」
穂乃果「それから、私、わ……」ポロポロ
ことり「いいよ穂乃果ちゃん、無理に言い訳しなくても」
128: 2015/08/29(土) 08:14:21.34 ID:upbHj2ob.net
ことり「ひどいよ穂乃果ちゃん、私穂乃果ちゃんのことも俺くんのことも大大大大大好きなのに……」
ことり「穂乃果ちゃんはその一つを私から奪い去って、私の大好きな穂乃果ちゃんじゃなくなっちゃうの?」
穂乃果「ごめん……ごめんね‥…」ポロポロ
ことり「…………」
ことり「なーんて、そんなことあるわけないよね♪」
穂乃果「ぇ……?」
ことり「可愛くて優しくて、私のだ~い好きな穂乃果ちゃんがそんなことするはずないもの」
ことり「きっと今私の目の前にいる泥棒さんは穂乃果ちゃんじゃなくて、本物の穂乃果ちゃんをどこかに隠しちゃってるんだよ!」
穂乃果「こ、ことりちゃん?なに、それ……?」ガクガク
ことり「穂乃果ちゃんはその一つを私から奪い去って、私の大好きな穂乃果ちゃんじゃなくなっちゃうの?」
穂乃果「ごめん……ごめんね‥…」ポロポロ
ことり「…………」
ことり「なーんて、そんなことあるわけないよね♪」
穂乃果「ぇ……?」
ことり「可愛くて優しくて、私のだ~い好きな穂乃果ちゃんがそんなことするはずないもの」
ことり「きっと今私の目の前にいる泥棒さんは穂乃果ちゃんじゃなくて、本物の穂乃果ちゃんをどこかに隠しちゃってるんだよ!」
穂乃果「こ、ことりちゃん?なに、それ……?」ガクガク
134: 2015/08/29(土) 08:26:16.03 ID:upbHj2ob.net
穂乃果「いや、やめて……そんなものしまってよことりちゃん……」ポロポロ
ことり「もう悪さできないようにっ」
ガンッ!
穂乃果「痛っ!……」ドサッ
ことり「まずはこの汚らしい手から取り除かないと……」スッ
穂乃果「ぃゃ……や……め……」
ことり「えいっ」ザシュッ
穂乃果「っ……!!!」
ことり「もう悪さできないようにっ」
ガンッ!
穂乃果「痛っ!……」ドサッ
ことり「まずはこの汚らしい手から取り除かないと……」スッ
穂乃果「ぃゃ……や……め……」
ことり「えいっ」ザシュッ
穂乃果「っ……!!!」
137: 2015/08/29(土) 08:29:15.83 ID:upbHj2ob.net
ことり「ねえ穂乃果ちゃんはどこ?穂乃果ちゃんを返して……」ザシュッ ザシュッ
ことり「穂乃果ちゃんを返してよっっ!!!!」グサッ!
穂乃果「」
ことり「穂乃果ちゃん……穂乃果ちゃん……」ポロポロ
ドスッ
ドスッ
ドスッ
ーーーーー
ーーー
ー
ことり「穂乃果ちゃんを返してよっっ!!!!」グサッ!
穂乃果「」
ことり「穂乃果ちゃん……穂乃果ちゃん……」ポロポロ
ドスッ
ドスッ
ドスッ
ーーーーー
ーーー
ー
143: 2015/08/29(土) 08:43:14.57 ID:upbHj2ob.net
ーーーーー
ーーー
ー
ピッ……ピッ……ピッ
俺「…………」
希「俺くん、点滴だけじゃ治らへんよ?」
希「辛いのは分かるけど、何か口に入れへんと身体に毒やで?」
俺「…………」
プシューッ
希「あ、にこちゃん、みんな……」
にこ「希!あんた何やってんのよ!」ツカツカ
ガシャンッ!
にこ「全部こいつのせいで穂乃果も!ことりも!」ボカスカ
真姫「にこちゃん落ち着いてっ!」ガシッ
にこ「海未も、みんなの夢も、幸せも……」グスッ
希「にこちゃん……」
凛「うっ、ぅわぁああああああん!!!」ボロボロ
花陽「凛ちゃん……ぅうっ……」ギュッ
にこ「うぅっ……」ボロボロ
絵里「…………」
ーーーーー
ーーー
ー
ーーー
ー
ピッ……ピッ……ピッ
俺「…………」
希「俺くん、点滴だけじゃ治らへんよ?」
希「辛いのは分かるけど、何か口に入れへんと身体に毒やで?」
俺「…………」
プシューッ
希「あ、にこちゃん、みんな……」
にこ「希!あんた何やってんのよ!」ツカツカ
ガシャンッ!
にこ「全部こいつのせいで穂乃果も!ことりも!」ボカスカ
真姫「にこちゃん落ち着いてっ!」ガシッ
にこ「海未も、みんなの夢も、幸せも……」グスッ
希「にこちゃん……」
凛「うっ、ぅわぁああああああん!!!」ボロボロ
花陽「凛ちゃん……ぅうっ……」ギュッ
にこ「うぅっ……」ボロボロ
絵里「…………」
ーーーーー
ーーー
ー
150: 2015/08/29(土) 08:49:38.31 ID:upbHj2ob.net
ーーーーー
ーーー
ー
俺「っ!!!」ガバッ
俺「ハァーッ……ハァーッ……」ダラダラ
俺(ひどい夢だった……)
穂乃果「あっ、俺くんやっと起きた!もーお昼休み始まってるよー?」
俺「ほ、穂乃果、おはよう……」
穂乃果「ふふっ、おはよっ!」
ことり「あっ、俺くん♪」
ビクッ
ことり「ふふっ、おはよっ♪」ニコッ
俺「お、おはよう……」ゾワッ
ーFinー
ーーー
ー
俺「っ!!!」ガバッ
俺「ハァーッ……ハァーッ……」ダラダラ
俺(ひどい夢だった……)
穂乃果「あっ、俺くんやっと起きた!もーお昼休み始まってるよー?」
俺「ほ、穂乃果、おはよう……」
穂乃果「ふふっ、おはよっ!」
ことり「あっ、俺くん♪」
ビクッ
ことり「ふふっ、おはよっ♪」ニコッ
俺「お、おはよう……」ゾワッ
ーFinー
151: 2015/08/29(土) 08:50:28.34 ID:shkZ4U1Z.net
終わったのか…?
153: 2015/08/29(土) 08:51:06.86 ID:4Q9QyTBr.net
なんか笑った
156: 2015/08/29(土) 08:54:37.08 ID:upbHj2ob.net
俺くんってよくある表現だし変にアルファベットでS君とかたかしくんとかより広く受け入れられ易いと思ってたけどそうでもない?
160: 2015/08/29(土) 08:58:06.32 ID:upbHj2ob.net
頭の中にずっと書きたいネタとしてあって、本当はもっと長い時間かけて書きたかったんだけどどうも荒らされるらしいから途中から急ピッチで仕上げた
ただ多かれ少なかれこういう結末になるのは決まってたので
ただ多かれ少なかれこういう結末になるのは決まってたので
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