1: 2011/10/01(土) 01:25:50.28 ID:8cyOOzfaO
美也「すー…すー…」
橘「な…何なんだ…?どういう事なんだ!!」
橘「な…何なんだ…?どういう事なんだ!!」
2: 2011/10/01(土) 01:27:59.21 ID:8cyOOzfaO
橘(と…とにかく一旦落ち着こう…。し、深呼吸だ…!)
橘「スーハースーハー」
橘(…)
橘(美也、何かいい匂いだな…)
橘「スーハースーハー」
橘(…)
橘(美也、何かいい匂いだな…)
6: 2011/10/01(土) 01:29:47.53 ID:8cyOOzfaO
橘(…じゃなくて!)
橘(さ…昨晩一体何があったのか、思い出さなきゃ…)
橘(…)
橘(…何故だ!何も思い出せないよ!)
橘(さ…昨晩一体何があったのか、思い出さなきゃ…)
橘(…)
橘(…何故だ!何も思い出せないよ!)
7: 2011/10/01(土) 01:32:10.26 ID:8cyOOzfaO
橘(ま…参ったな…。どうしよう…?)
橘「…そうだ!」
橘(美也の様子を見れば何か痕跡が残っているかもしれない…!)
橘「」ジー
橘「…か、可愛い寝顔だな…」
橘「…そうだ!」
橘(美也の様子を見れば何か痕跡が残っているかもしれない…!)
橘「」ジー
橘「…か、可愛い寝顔だな…」
8: 2011/10/01(土) 01:33:56.99 ID:8cyOOzfaO
橘「うん…可愛い…」
橘(…じゃなくて!)
橘(…いや、待てよ?普段より可愛く見える
というのも手掛かりの一つじゃないか…?)
橘(…じゃなくて!)
橘(…いや、待てよ?普段より可愛く見える
というのも手掛かりの一つじゃないか…?)
9: 2011/10/01(土) 01:35:33.12 ID:8cyOOzfaO
橘(あと…何か痕跡らしいものがあれば…)ジー
橘「…」
橘(美也の…か、掛け布団をめくってみるか…?)
橘「…」
橘(美也の…か、掛け布団をめくってみるか…?)
11: 2011/10/01(土) 01:38:41.45 ID:8cyOOzfaO
橘「…」ソー
美也「う…ん」ゴソ
橘「うっ!?」ビクッ
橘(い…今起きられたらまずいんじゃないのか!?)
橘(美也を起こさない様に行動しないと…)
橘(かっ…掛け布団をめくるのは危険過ぎる…)
橘「どうしよう…」ボソ
美也「う…ん」ゴソ
橘「うっ!?」ビクッ
橘(い…今起きられたらまずいんじゃないのか!?)
橘(美也を起こさない様に行動しないと…)
橘(かっ…掛け布団をめくるのは危険過ぎる…)
橘「どうしよう…」ボソ
12: 2011/10/01(土) 01:41:13.09 ID:8cyOOzfaO
橘(…いっその事、美也を一気に起こして聞いてみるか?)
橘(でもなあ…)
橘(よくよく見たら)
橘(僕も全裸なんだよな…)
橘(でもなあ…)
橘(よくよく見たら)
橘(僕も全裸なんだよな…)
13: 2011/10/01(土) 01:43:32.93 ID:8cyOOzfaO
橘「かと言ってこのまま放ってもおけない…」ボソ
橘「…」
橘(…そうだ!)
橘(いっその事何も無かった事にしてしまえばいいんだ!)
橘「…」
橘(…そうだ!)
橘(いっその事何も無かった事にしてしまえばいいんだ!)
14: 2011/10/01(土) 01:46:19.84 ID:8cyOOzfaO
橘(いつもの朝と同じ状態にするんた…!)
橘(つまり、今から僕がしなくちゃいけない事は…)
・橘がパジャマを着る
・美也にパジャマを着せる
・美也を美也の部屋に移動させる
橘(こ、これしかない…!)
橘(つまり、今から僕がしなくちゃいけない事は…)
・橘がパジャマを着る
・美也にパジャマを着せる
・美也を美也の部屋に移動させる
橘(こ、これしかない…!)
16: 2011/10/01(土) 01:49:25.27 ID:8cyOOzfaO
橘(まずは僕がパジャマを着よう…!)
橘(美也を起こさない様に…静かに)
橘「…」ゴソゴソ
橘(よし、布団から抜け出したぞ!)
橘「さて、パジャマは、と…」キョロキョロ
橘「…」
橘(何で脱ぎ捨ててあるんだ…!?)
橘(美也を起こさない様に…静かに)
橘「…」ゴソゴソ
橘(よし、布団から抜け出したぞ!)
橘「さて、パジャマは、と…」キョロキョロ
橘「…」
橘(何で脱ぎ捨ててあるんだ…!?)
18: 2011/10/01(土) 01:51:31.91 ID:8cyOOzfaO
橘「…」ジー
橘(これは…なんというか…)
橘(焦って脱ぎ捨てた感のある脱ぎ方だな…)
橘(昨晩僕は何を焦ってたんだ…?)
橘(と、とにかくパジャマを着よう…!)ガサガサ
橘(これは…なんというか…)
橘(焦って脱ぎ捨てた感のある脱ぎ方だな…)
橘(昨晩僕は何を焦ってたんだ…?)
橘(と、とにかくパジャマを着よう…!)ガサガサ
19: 2011/10/01(土) 01:54:40.68 ID:8cyOOzfaO
橘「…」ガサガサ
美也「うーん…」モゾッ
橘「!?」ビクッ
橘(ま…まずい!起こしてしまったのか!?)アセアセ
美也「にぃに…もっとぉ…」ムニャムニャ
橘「ね…寝言…か?びっくりした…」ボソ
橘(…)ガサガサ
橘(…ってええっ!?何だ今の寝言!?)
美也「うーん…」モゾッ
橘「!?」ビクッ
橘(ま…まずい!起こしてしまったのか!?)アセアセ
美也「にぃに…もっとぉ…」ムニャムニャ
橘「ね…寝言…か?びっくりした…」ボソ
橘(…)ガサガサ
橘(…ってええっ!?何だ今の寝言!?)
20: 2011/10/01(土) 01:57:40.17 ID:8cyOOzfaO
橘(と…とりあえずパジャマを着たが…)
橘(今の寝言…凄く気になる内容だったな…)ゴクリ
橘(まあ寝言だから、夢の中での話ならいいんだけど…)
橘(さて、次は美也にパジャマを着せないと…!)
橘(今の寝言…凄く気になる内容だったな…)ゴクリ
橘(まあ寝言だから、夢の中での話ならいいんだけど…)
橘(さて、次は美也にパジャマを着せないと…!)
21: 2011/10/01(土) 02:01:01.31 ID:8cyOOzfaO
橘(美也に気づかれないように…そっとだ…
そっと掛け布団をめくるぞ…!)
橘「…」ソー
美也「すー…すー…」
橘(…ふう、美也は起きてないな…)ホッ
橘「…!」ビクッ
橘(こ…こいつ下半身も素っ裸じゃないか!!)
そっと掛け布団をめくるぞ…!)
橘「…」ソー
美也「すー…すー…」
橘(…ふう、美也は起きてないな…)ホッ
橘「…!」ビクッ
橘(こ…こいつ下半身も素っ裸じゃないか!!)
23: 2011/10/01(土) 02:04:56.53 ID:8cyOOzfaO
橘(本当、一体昨晩何があったんだよ!?)
橘「…っ」ジー
橘(い、いや…見てる場合じゃない…)
橘(先ずは下着から着せないとな…)ドキドキ
橘「パ、パンツを探さないと…」ボソ
橘「…っ」ジー
橘(い、いや…見てる場合じゃない…)
橘(先ずは下着から着せないとな…)ドキドキ
橘「パ、パンツを探さないと…」ボソ
26: 2011/10/01(土) 02:09:24.95 ID:8cyOOzfaO
その日、七咲はある約束をしていた。
ここ最近、水泳部の朝練続きで、クラスメイトと
一緒に登校する事が出来ない日が続いていた。
流石の七咲も、たまにはクラスメイトと仲良く和気藹々と
登校してみたいと常々感じていた。
そんなある日のある放課後の申し出だった。
美也「逢ちゃん!明日朝練ないなら一緒に登校しよーよ!」
七咲は快諾した。
ここ最近、水泳部の朝練続きで、クラスメイトと
一緒に登校する事が出来ない日が続いていた。
流石の七咲も、たまにはクラスメイトと仲良く和気藹々と
登校してみたいと常々感じていた。
そんなある日のある放課後の申し出だった。
美也「逢ちゃん!明日朝練ないなら一緒に登校しよーよ!」
七咲は快諾した。
28: 2011/10/01(土) 02:13:17.70 ID:8cyOOzfaO
橘「ふぅ…」
美也「すー…すー…」
橘(た…大変だった…!)ゼェゼェ
橘(しかし何とか美也にパンツを穿かせる事に成功したぞ!)グッ
橘(次はパジャマか…何処だろう…?)キョロキョロ
橘(…あった!これか!)ヒョイッ
橘「…」
橘(こ、これ…ボタンが全部飛んでるぞ…!)
美也「すー…すー…」
橘(た…大変だった…!)ゼェゼェ
橘(しかし何とか美也にパンツを穿かせる事に成功したぞ!)グッ
橘(次はパジャマか…何処だろう…?)キョロキョロ
橘(…あった!これか!)ヒョイッ
橘「…」
橘(こ、これ…ボタンが全部飛んでるぞ…!)
30: 2011/10/01(土) 02:16:57.06 ID:8cyOOzfaO
橘(これじゃあ美也にパジャマを着せられない!)
橘(ど…どうする…?)
橘「…そうだ!」
橘(先ずは美也を美也の部屋に移動させ、
美也の部屋の箪笥から別のパジャマを探して、それを着せよう!)
橘(僕は天才か…)
橘(ど…どうする…?)
橘「…そうだ!」
橘(先ずは美也を美也の部屋に移動させ、
美也の部屋の箪笥から別のパジャマを探して、それを着せよう!)
橘(僕は天才か…)
34: 2011/10/01(土) 02:20:06.43 ID:8cyOOzfaO
テクテク
七咲「ここが美也ちゃんの家か」
七咲「さてと、じゃあお邪魔しようかな…」ヒョイッ
七咲は水泳部で鍛え上げた脚力を駆使し、
橘家の門扉を軽々と飛び越えた。
七咲「ここが美也ちゃんの家か」
七咲「さてと、じゃあお邪魔しようかな…」ヒョイッ
七咲は水泳部で鍛え上げた脚力を駆使し、
橘家の門扉を軽々と飛び越えた。
38: 2011/10/01(土) 02:22:22.36 ID:8cyOOzfaO
七咲「次はドアか…」
ガチャッ!ガチャッ!
七咲「駄目だ、鍵がかかってしまってる…」
七咲「これじゃあ美也ちゃんの家に入れないな…」
七咲「どうしよう…?」
ガチャッ!ガチャッ!
七咲「駄目だ、鍵がかかってしまってる…」
七咲「これじゃあ美也ちゃんの家に入れないな…」
七咲「どうしよう…?」
40: 2011/10/01(土) 02:24:51.13 ID:8cyOOzfaO
七咲(扉が駄目なら窓から入るしかないな…)
七咲(でもそれって美也ちゃんのご家族に失礼だよね…)
七咲「それに窓にも鍵がかかってるっぽいし…」ボソ
七咲(でもそれって美也ちゃんのご家族に失礼だよね…)
七咲「それに窓にも鍵がかかってるっぽいし…」ボソ
42: 2011/10/01(土) 02:28:05.49 ID:8cyOOzfaO
七咲(あっ、そうだ!)
七咲(トイレの窓には鍵なんて普通かけないよね)スタスタ
七咲(それにトイレからだったら、あまり
美也ちゃんのご家族に迷惑もかからないはず…)スタスタ
七咲「よし、ここからお邪魔しよう…」
バッ!!
七咲「お邪魔します、美也ちゃんのクラスメイトの七咲です!」
七咲(トイレの窓には鍵なんて普通かけないよね)スタスタ
七咲(それにトイレからだったら、あまり
美也ちゃんのご家族に迷惑もかからないはず…)スタスタ
七咲「よし、ここからお邪魔しよう…」
バッ!!
七咲「お邪魔します、美也ちゃんのクラスメイトの七咲です!」
45: 2011/10/01(土) 02:31:15.24 ID:8cyOOzfaO
七咲は元気良く、尚且つよく通る声でそう挨拶しながら
橘家のトイレの窓をくぐった。
七咲「え…うわっ!?」グラリ
しかし窓をくぐり抜ける際に身体のバランスを崩し、
トイレを目がけて頭から真っ逆さまに落ちてしまったのでたる。
橘家のトイレの窓をくぐった。
七咲「え…うわっ!?」グラリ
しかし窓をくぐり抜ける際に身体のバランスを崩し、
トイレを目がけて頭から真っ逆さまに落ちてしまったのでたる。
46: 2011/10/01(土) 02:34:41.87 ID:8cyOOzfaO
ドテーン!!
橘「うわっ!?」ビクッ
橘「な、何の音だ…!?」ドキドキ
美也「うーん…すー…すー…」
橘(よ…良かった…。美也は今の音で起きなかったみたいだ…)ホッ
橘(確か、一階から聞こえたよな…行ってみよう!)スタスタ
橘「うわっ!?」ビクッ
橘「な、何の音だ…!?」ドキドキ
美也「うーん…すー…すー…」
橘(よ…良かった…。美也は今の音で起きなかったみたいだ…)ホッ
橘(確か、一階から聞こえたよな…行ってみよう!)スタスタ
49: 2011/10/01(土) 02:38:51.50 ID:8cyOOzfaO
七咲「いつつ…」
七咲(まさか私とした事が、こんなドジをするなんて…)
七咲「あっ」ビクッ
七咲(トイレの中に身体の一部が浸かったせいで
上半身がびしょ濡れだ…)
七咲(おまけに臭いし…)ハァ
七咲(まさか私とした事が、こんなドジをするなんて…)
七咲「あっ」ビクッ
七咲(トイレの中に身体の一部が浸かったせいで
上半身がびしょ濡れだ…)
七咲(おまけに臭いし…)ハァ
50: 2011/10/01(土) 02:41:28.67 ID:8cyOOzfaO
橘(確か一階のこの辺りで物音がしたんだよな…)スタスタ
橘(この辺りだから…やっぱりトイレかな?)スタスタ
橘(一応中を確認しておくか…)
ギィィ
橘(この辺りだから…やっぱりトイレかな?)スタスタ
橘(一応中を確認しておくか…)
ギィィ
51: 2011/10/01(土) 02:44:46.59 ID:8cyOOzfaO
七咲逢は橘美也のクラスメイトである。
そしてそれ以上に、橘美也の良き理解者であり、親友である。
そして更にそれ以上に、橘美也の兄である
橘純一を誰よりも想い、慕っていた。
その橘純一が今、自分の眼前に、立っていた。
そしてそれ以上に、橘美也の良き理解者であり、親友である。
そして更にそれ以上に、橘美也の兄である
橘純一を誰よりも想い、慕っていた。
その橘純一が今、自分の眼前に、立っていた。
54: 2011/10/01(土) 02:51:39.46 ID:8cyOOzfaO
しかし橘は七咲の姿を確認する事は出来なかった。
橘がトイレの中の七咲に向かって視線を落とすより一瞬早く、
七咲の地を這う右足が橘の両足を横に薙ぎ払っていたのだ。
刈られた橘の両足が地を離れ、その身体が倒れ込むその際に
七咲の身体はトイレのドアをくぐり抜け、
七咲の両足は橘家の二階への階段を掛け上がっていた。
橘がトイレの中の七咲に向かって視線を落とすより一瞬早く、
七咲の地を這う右足が橘の両足を横に薙ぎ払っていたのだ。
刈られた橘の両足が地を離れ、その身体が倒れ込むその際に
七咲の身体はトイレのドアをくぐり抜け、
七咲の両足は橘家の二階への階段を掛け上がっていた。
55: 2011/10/01(土) 02:55:44.90 ID:8cyOOzfaO
橘「いたっ!」ズテーン
橘「な…何だ今のは!何処に行ったんだ!?」キョロキョロ
七咲「うわああああ美也ちゃああああん!!!!」ドタタタタ
七咲(こんな汚水にまみれた姿を先輩に見られる訳にはいかない!)ドタタタタ
七咲(美也ちゃんを連れ出して、二階の窓から飛び降りて
一刻も早く逃げるんだ!!)ドタタタタ
橘「な…何だ今のは!何処に行ったんだ!?」キョロキョロ
七咲「うわああああ美也ちゃああああん!!!!」ドタタタタ
七咲(こんな汚水にまみれた姿を先輩に見られる訳にはいかない!)ドタタタタ
七咲(美也ちゃんを連れ出して、二階の窓から飛び降りて
一刻も早く逃げるんだ!!)ドタタタタ
57: 2011/10/01(土) 03:01:31.51 ID:8cyOOzfaO
七咲「美也ちゃんの部屋…あった!」シュザーッ
ガチャッ!!
七咲「美也ちゃ…あれっ!いない!?」
七咲「美也ちゃんっ!!何処ォ!?」ダダダダ
研ぎ澄まされた七咲の感覚が、走りながらも視界の隅に
眠っている美也を捉えた。
七咲「いたぁ!!」ギュルン
七咲「…ってここ、先輩の部屋じゃ!?」ビクッ
ガチャッ!!
七咲「美也ちゃ…あれっ!いない!?」
七咲「美也ちゃんっ!!何処ォ!?」ダダダダ
研ぎ澄まされた七咲の感覚が、走りながらも視界の隅に
眠っている美也を捉えた。
七咲「いたぁ!!」ギュルン
七咲「…ってここ、先輩の部屋じゃ!?」ビクッ
59: 2011/10/01(土) 03:05:00.38 ID:8cyOOzfaO
七咲(な…なんで美也ちゃんが先輩の部屋で寝てるの…!?)
七咲(…いや、考えるのは後!早く美也ちゃんを
起こして連れ出さないと!)タタッ
七咲「美也ちゃん、起き」ビクッ
美也「すー…すー…」
七咲(何でパンツ一丁で寝てるの!!?)
七咲(…いや、考えるのは後!早く美也ちゃんを
起こして連れ出さないと!)タタッ
七咲「美也ちゃん、起き」ビクッ
美也「すー…すー…」
七咲(何でパンツ一丁で寝てるの!!?)
60: 2011/10/01(土) 03:09:45.74 ID:8cyOOzfaO
七咲(せ…先輩の部屋で…は…裸で…何で…)ガク
七咲(も、もしかして…二人は…そういう…!?)ガクガク
…タッタッタッタッ
橘(今二階から声がした…!僕の部屋の辺りだ…!)タッタッタッ
七咲(しまった!先輩が近付いてきてる!早く逃げないと…)ガクガク
七咲(…ってあ、あれ!?あ、足が動かない…!?)ガクガク
七咲(も、もしかして…二人は…そういう…!?)ガクガク
…タッタッタッタッ
橘(今二階から声がした…!僕の部屋の辺りだ…!)タッタッタッ
七咲(しまった!先輩が近付いてきてる!早く逃げないと…)ガクガク
七咲(…ってあ、あれ!?あ、足が動かない…!?)ガクガク
66: 2011/10/01(土) 03:16:10.53 ID:8cyOOzfaO
橘「…?」
橘(お、おかしいな…誰も居ないぞ…?)キョロキョロ
橘「…」シーン
橘(物音もしない…)
橘「…!」ハッ
橘(これが噂の…ポルターガイスト…か…?)ブルブル
七咲(…)ガクガク
七咲(辛うじて押し入れの中に隠れたけど…
これからどうしよう…?)ガクガク
橘(お、おかしいな…誰も居ないぞ…?)キョロキョロ
橘「…」シーン
橘(物音もしない…)
橘「…!」ハッ
橘(これが噂の…ポルターガイスト…か…?)ブルブル
七咲(…)ガクガク
七咲(辛うじて押し入れの中に隠れたけど…
これからどうしよう…?)ガクガク
68: 2011/10/01(土) 03:20:35.24 ID:8cyOOzfaO
橘(だとしたら僕の家はとんだ幽霊屋敷じゃないか…
何てことだ…怖すぎるよ…)ブルブル
美也「すー…すー…」
橘(…い、いや…ポルターガイストは一旦置いといて、
先ずはこのパンツ一丁の美也をどうするかが問題だな…)ゴクリ
七咲(あ…押し入れの隙間から先輩と美也ちゃんの様子が見える…)ガクガク
七咲(先輩と美也ちゃんの秘密を垣間見る事が出来るんじゃ…)ガクガク
何てことだ…怖すぎるよ…)ブルブル
美也「すー…すー…」
橘(…い、いや…ポルターガイストは一旦置いといて、
先ずはこのパンツ一丁の美也をどうするかが問題だな…)ゴクリ
七咲(あ…押し入れの隙間から先輩と美也ちゃんの様子が見える…)ガクガク
七咲(先輩と美也ちゃんの秘密を垣間見る事が出来るんじゃ…)ガクガク
69: 2011/10/01(土) 03:25:03.77 ID:8cyOOzfaO
橘(き…気を取り直して…)フゥ
橘(美也を起こさない様に、美也の部屋に連れて行こう…)
橘(これは大丈夫なはずだ…。寝入っている美也を
抱っこして運ぶのは今日が初めてじゃないんだし…)
橘「よっと」ヒョイッ
七咲(えっ!?美也ちゃんをお姫様抱っこしてる…!?)ガクガク
ガクガクガクガク
七咲(ああっ駄目だ…!ショックが大きくて膝が…)ガクガク
橘(美也を起こさない様に、美也の部屋に連れて行こう…)
橘(これは大丈夫なはずだ…。寝入っている美也を
抱っこして運ぶのは今日が初めてじゃないんだし…)
橘「よっと」ヒョイッ
七咲(えっ!?美也ちゃんをお姫様抱っこしてる…!?)ガクガク
ガクガクガクガク
七咲(ああっ駄目だ…!ショックが大きくて膝が…)ガクガク
72: 2011/10/01(土) 03:30:50.37 ID:8cyOOzfaO
美也「…ふぇ?」
橘「!?」ビクッ
美也「…にぃに、何してるの…?」
橘(し…しまった!油断して動作が荒くなったか!?)
七咲(あっ、美也ちゃんが起きた!?)ガクガク
橘「み…美也…これは…だな…」アセアセ
橘「!?」ビクッ
美也「…にぃに、何してるの…?」
橘(し…しまった!油断して動作が荒くなったか!?)
七咲(あっ、美也ちゃんが起きた!?)ガクガク
橘「み…美也…これは…だな…」アセアセ
73: 2011/10/01(土) 03:34:13.24 ID:8cyOOzfaO
美也「えいっ」チュッ
橘「な!?」ビクッ
美也「おはようのチューなのだ。にししし!////」
七咲「おは…っ!?」ガクガク
この時、この瞬間。
七咲はこの世に生まれ落ちて以来、
今までに無い程の失意と便意を感じ取った。
橘「な!?」ビクッ
美也「おはようのチューなのだ。にししし!////」
七咲「おは…っ!?」ガクガク
この時、この瞬間。
七咲はこの世に生まれ落ちて以来、
今までに無い程の失意と便意を感じ取った。
75: 2011/10/01(土) 03:37:35.47 ID:8cyOOzfaO
橘「お…」
橘「おはようのチューって何だよ!?」
七咲(何だよ!?)ガクガクジワァ
美也「おはようのチューは、おはようのチューなのだ!」
橘「い…いや!答えになってないよ!」
七咲(答えンなってねえよ!!)ガクガクジワァ
橘「おはようのチューって何だよ!?」
七咲(何だよ!?)ガクガクジワァ
美也「おはようのチューは、おはようのチューなのだ!」
橘「い…いや!答えになってないよ!」
七咲(答えンなってねえよ!!)ガクガクジワァ
79: 2011/10/01(土) 03:42:04.74 ID:8cyOOzfaO
美也「昨晩はおやすみのチューもしたじゃんか」
橘「なん…だって…!?」ワナワナ
七咲(なん…だと…!?)ガクジワァァ
美也「そして、その後も…いっぱい…したよ?///」カァァ
橘「いっぱい、って…まさか…!?」
七咲(う…嘘…)ガクジワァァァ
橘「なん…だって…!?」ワナワナ
七咲(なん…だと…!?)ガクジワァァ
美也「そして、その後も…いっぱい…したよ?///」カァァ
橘「いっぱい、って…まさか…!?」
七咲(う…嘘…)ガクジワァァァ
80: 2011/10/01(土) 03:48:06.85 ID:8cyOOzfaO
七咲はその後も襖越しの橘と一緒に、美也の口から発せられる
信じられない昨晩の出来事を耳に流し込まれ続けた。
汚水で汚れてしまった七咲の上半身に呼応するかの様に、
彼女の下半身もまた、金色の汚水を垂らし始めた。
汚水は彼女の強くひき締まった大腿をつたい、
福羅牧に沿って綺麗な曲線を描きながら、
愛する橘純一の部屋を静かに濡らし始めたのであった。
信じられない昨晩の出来事を耳に流し込まれ続けた。
汚水で汚れてしまった七咲の上半身に呼応するかの様に、
彼女の下半身もまた、金色の汚水を垂らし始めた。
汚水は彼女の強くひき締まった大腿をつたい、
福羅牧に沿って綺麗な曲線を描きながら、
愛する橘純一の部屋を静かに濡らし始めたのであった。
81: 2011/10/01(土) 03:51:33.66 ID:8cyOOzfaO
美也「にぃには昨晩の事、覚えてないの?」
橘「全く覚えてないよ…というか実の妹とそんな事を僕は…!?」
美也「…?」クンクン
橘「…ん?」クンクン
美也「何だかこの部屋」
橘「…く、臭いな」
橘「全く覚えてないよ…というか実の妹とそんな事を僕は…!?」
美也「…?」クンクン
橘「…ん?」クンクン
美也「何だかこの部屋」
橘「…く、臭いな」
83: 2011/10/01(土) 04:00:12.97 ID:8cyOOzfaO
七咲(…)バシャバシャ
七咲(…)バシャバシャ
七咲(…はっ!)バシャバシャ
七咲(私…こんな所で一体何を…?)バシャバシャ
七咲にとってあまりにも強い衝撃。
七咲の脳はその衝撃を少しでも緩和する為、
七咲の意思とは無関係に七咲の意識を失わせ、
尚且つ過去2時間分の記憶を強制的に抹消していた。
七咲(ここ…ど…何処だろう…?)バシャバシャ
七咲(…)バシャバシャ
七咲(…はっ!)バシャバシャ
七咲(私…こんな所で一体何を…?)バシャバシャ
七咲にとってあまりにも強い衝撃。
七咲の脳はその衝撃を少しでも緩和する為、
七咲の意思とは無関係に七咲の意識を失わせ、
尚且つ過去2時間分の記憶を強制的に抹消していた。
七咲(ここ…ど…何処だろう…?)バシャバシャ
84: 2011/10/01(土) 04:02:53.49 ID:8cyOOzfaO
七咲(それに…このひどい臭い…)バシャバシャ
七咲(一体何処から臭って来ているんだろう…?)バシャバシャ
七咲(…!)バシャバシャ
七咲「ええっ!?」バシャバシャ
七咲「わ…私…おしっこ…漏らしてる…?」バシャバシャ
七咲(一体何処から臭って来ているんだろう…?)バシャバシャ
七咲(…!)バシャバシャ
七咲「ええっ!?」バシャバシャ
七咲「わ…私…おしっこ…漏らしてる…?」バシャバシャ
86: 2011/10/01(土) 04:05:33.74 ID:8cyOOzfaO
七咲「んっ…!」ググッ
ピタッ
七咲(よし…おしっこが止まった…)ホッ
バシャバシャバシャバシャ
七咲「ええっ!?何で!?」バシャバシャ
橘「い…今、押し入れから…」
美也「声が…聞こえた…よね?」
ピタッ
七咲(よし…おしっこが止まった…)ホッ
バシャバシャバシャバシャ
七咲「ええっ!?何で!?」バシャバシャ
橘「い…今、押し入れから…」
美也「声が…聞こえた…よね?」
88: 2011/10/01(土) 04:09:42.50 ID:8cyOOzfaO
七咲(…はっ!)バシャバシャ
スタ…
七咲(外から誰か近付いてくる…?)バシャバシャ
スタ…
七咲(誰かは分からないけど、こんな姿を目撃されたら
七咲一族末代迄の恥だ…!)バシャバシャ
スタ…
七咲(どうにかして顔を見られない様に逃げないと…!)バシャバシャ
スタ…
七咲(外から誰か近付いてくる…?)バシャバシャ
スタ…
七咲(誰かは分からないけど、こんな姿を目撃されたら
七咲一族末代迄の恥だ…!)バシャバシャ
スタ…
七咲(どうにかして顔を見られない様に逃げないと…!)バシャバシャ
90: 2011/10/01(土) 04:12:32.05 ID:8cyOOzfaO
七咲(な、何か顔を隠すものは…)ガサガサバシャバシャ
スタ…
七咲「…あった、これだ!」バシャバシャ
橘「行くぞ、美也…!」ドキドキ
美也「う、うん…!」ドキドキ
ガラガラッ!!
橘「誰だっ!?そこに居る臭い奴は!?」バッ
スタ…
七咲「…あった、これだ!」バシャバシャ
橘「行くぞ、美也…!」ドキドキ
美也「う、うん…!」ドキドキ
ガラガラッ!!
橘「誰だっ!?そこに居る臭い奴は!?」バッ
93: 2011/10/01(土) 04:20:47.60 ID:8cyOOzfaO
襖の向こう側の異臭漂う空間。
そこには、
びっしょり濡れた輝日東高校の制服を着、
異臭を放つ靴下と靴を履き、
まるで水道の蛇口から出る水の様に、
股関から放尿し続ける
イナゴマスクの仮面を被った女が立っていた。
そこには、
びっしょり濡れた輝日東高校の制服を着、
異臭を放つ靴下と靴を履き、
まるで水道の蛇口から出る水の様に、
股関から放尿し続ける
イナゴマスクの仮面を被った女が立っていた。
96: 2011/10/01(土) 04:24:51.06 ID:8cyOOzfaO
七咲(えっ!?せ、先輩!?)バシャバシャ
七咲(…とパンツ一丁の美也ちゃん!?)バシャバシャ
七咲(これってどういう…?)バシャバシャ
七咲(い、いや!そんな事を考えてる暇はないっ!)バシャバシャ
七咲(今は一刻も早くこの場から立ち去るんだ!)バシャバシャ
ダダダダッ
橘「あっ!ま、待てっ!」ダダダダ
七咲(…とパンツ一丁の美也ちゃん!?)バシャバシャ
七咲(これってどういう…?)バシャバシャ
七咲(い、いや!そんな事を考えてる暇はないっ!)バシャバシャ
七咲(今は一刻も早くこの場から立ち去るんだ!)バシャバシャ
ダダダダッ
橘「あっ!ま、待てっ!」ダダダダ
100: 2011/10/01(土) 04:28:51.71 ID:8cyOOzfaO
橘は素早く部屋の入口に回り込んだ。
橘「に、逃がさないぞ!お前は誰だ!?」ドキドキ
七咲(なっ…名乗れる訳がない…!偽名を使わないと!)
七咲「見て分からないのか小僧!イナゴマスクだ!!」バシャバシャ
橘「なっ…?」
橘「に、逃がさないぞ!お前は誰だ!?」ドキドキ
七咲(なっ…名乗れる訳がない…!偽名を使わないと!)
七咲「見て分からないのか小僧!イナゴマスクだ!!」バシャバシャ
橘「なっ…?」
102: 2011/10/01(土) 04:32:07.54 ID:8cyOOzfaO
橘「ふ…ふざけた事を…!と、とにかくっ…その…」
七咲「な、何だ小僧!言ってみろ!」バシャバシャ
橘「しょ…小便を止めろ!」
七咲(先輩それは私も止めたいんです…)
七咲「断る!」バシャバシャ
七咲「な、何だ小僧!言ってみろ!」バシャバシャ
橘「しょ…小便を止めろ!」
七咲(先輩それは私も止めたいんです…)
七咲「断る!」バシャバシャ
104: 2011/10/01(土) 04:37:12.99 ID:8cyOOzfaO
橘「な、何て堂々とした変態だ…こ、こうなったら!
無理矢理にでもその仮面を剥いでやるぞ…!」ジリジリ
七咲(そ、それは困ります先輩!どうしよう…?)バシャバシャ
七咲(そ、そうだ!自分から偽名を名乗って
仮面を取る必要が無い様にしよう!)バシャバシャ
無理矢理にでもその仮面を剥いでやるぞ…!」ジリジリ
七咲(そ、それは困ります先輩!どうしよう…?)バシャバシャ
七咲(そ、そうだ!自分から偽名を名乗って
仮面を取る必要が無い様にしよう!)バシャバシャ
107: 2011/10/01(土) 04:40:30.08 ID:8cyOOzfaO
七咲「ま…待って橘君!私よ!」バシャバシャ
橘「!?」ビクッ
橘(も、もしかして…僕の知ってる人なのか…?)
七咲「お、驚かせてごめんね?私よ、森島はるかよ!」バシャバシャ
七咲(森島先輩すみません…)
橘「!?」ビクッ
橘(も、もしかして…僕の知ってる人なのか…?)
七咲「お、驚かせてごめんね?私よ、森島はるかよ!」バシャバシャ
七咲(森島先輩すみません…)
112: 2011/10/01(土) 04:46:07.43 ID:8cyOOzfaO
橘(も…森島先輩!?た、確かにこいつは輝日東高校の制服を着ているな…)
橘「ほ、本当に森島先輩なんですか…!?」
七咲「そ、そうよ!わお!わお!」バシャバシャ
橘(あ、怪しい…。けれど森島先輩ならこれぐらいの事は
平然とやってのける人だ…!)
橘「ほ、本当に森島先輩なんですか…!?」
七咲「そ、そうよ!わお!わお!」バシャバシャ
橘(あ、怪しい…。けれど森島先輩ならこれぐらいの事は
平然とやってのける人だ…!)
116: 2011/10/01(土) 04:53:29.11 ID:8cyOOzfaO
七咲「め…迷惑かけちゃってごめんね!ついでにおしっこもかけちゃって」バシャバシャ
七咲「これからはこんな事はしないわ。だからそこ、通して欲しいな?」バシャバシャ
橘「う…」
橘(…ま、待てよ…?森島先輩ほどの身体能力の持ち主が
僕ごときを相手に通してくれる様に懇願するなんて
可笑しくないか…?)
橘(よ…よし!カマをかけてみよう…!)
橘「こ…ここを通りたかったら、僕を倒してからにして下さい!」
七咲「なっ…!?」バシャバシャ
七咲「これからはこんな事はしないわ。だからそこ、通して欲しいな?」バシャバシャ
橘「う…」
橘(…ま、待てよ…?森島先輩ほどの身体能力の持ち主が
僕ごときを相手に通してくれる様に懇願するなんて
可笑しくないか…?)
橘(よ…よし!カマをかけてみよう…!)
橘「こ…ここを通りたかったら、僕を倒してからにして下さい!」
七咲「なっ…!?」バシャバシャ
117: 2011/10/01(土) 04:56:32.07 ID:8cyOOzfaO
七咲「そんな事出来るわけ…!」ハッ
七咲(そ、そうか…私が本当に森島先輩かどうか
先輩は試そうとしているんだ…!)バシャバシャ
七咲(じゃあ生半可にやったところで先輩には信じてもらえない…!)バシャバシャ
七咲(だったら!)バシャバシャ
七咲(そ、そうか…私が本当に森島先輩かどうか
先輩は試そうとしているんだ…!)バシャバシャ
七咲(じゃあ生半可にやったところで先輩には信じてもらえない…!)バシャバシャ
七咲(だったら!)バシャバシャ
118: 2011/10/01(土) 04:59:29.37 ID:8cyOOzfaO
橘「い、行きますよ!」ジリッ
七咲「ど、どこからでもかかってきなさい!」バシャバシャ
橘「…」ジリ
七咲「…」バシャ
橘「やあ!」タタッ
七咲「ど、どこからでもかかってきなさい!」バシャバシャ
橘「…」ジリ
七咲「…」バシャ
橘「やあ!」タタッ
120: 2011/10/01(土) 05:03:51.34 ID:8cyOOzfaO
七咲は仮面の下で思わず溜め息をついてしまった。
自分が今まで憧れていた先輩は、思わず欠伸が出るほど
のんびりとした速さで走り迫って来るのだ。
ああ、あの右拳を当てたいんだな、先輩 は。
等と考えながら七咲はその右拳を左手で そっと触れ、
橘の拳の軌道を反らした。
自分が今まで憧れていた先輩は、思わず欠伸が出るほど
のんびりとした速さで走り迫って来るのだ。
ああ、あの右拳を当てたいんだな、先輩 は。
等と考えながら七咲はその右拳を左手で そっと触れ、
橘の拳の軌道を反らした。
124: 2011/10/01(土) 05:09:39.55 ID:8cyOOzfaO
橘「わわっ!?」
橘はバランスを崩しよろよろと軽くふらついたが、
すぐに体勢を立て直し、再び七咲の方へと向き直った。
丁度目の前、すぐ側に、イナゴマスクの仮面があった。
橘「う、うわっ」バッ
橘が慌てて距離を取り直した。
取り直そうとした。
よりも更に早く、イナゴマスクの右足は橘の両足を刈り取り、
あっという間に橘を地に伏せさせた。
橘はバランスを崩しよろよろと軽くふらついたが、
すぐに体勢を立て直し、再び七咲の方へと向き直った。
丁度目の前、すぐ側に、イナゴマスクの仮面があった。
橘「う、うわっ」バッ
橘が慌てて距離を取り直した。
取り直そうとした。
よりも更に早く、イナゴマスクの右足は橘の両足を刈り取り、
あっという間に橘を地に伏せさせた。
126: 2011/10/01(土) 05:13:03.12 ID:8cyOOzfaO
橘「うう…っ!」
七咲「こ…これで私が森島はるかだって事、分かってもらえたかしら?」バシャバシャ
橘「こ、この見事な身体さばき…間違いなく森島先輩だ…!」
七咲「じ、じゃあ私はこれで」バシャバシャ
スタスタ…
美也「本当にそうかなー?」
七咲「こ…これで私が森島はるかだって事、分かってもらえたかしら?」バシャバシャ
橘「こ、この見事な身体さばき…間違いなく森島先輩だ…!」
七咲「じ、じゃあ私はこれで」バシャバシャ
スタスタ…
美也「本当にそうかなー?」
128: 2011/10/01(土) 05:16:47.70 ID:8cyOOzfaO
その無垢な「本当にそうかなー」という声は
七咲の耳元で起こったものだった。
七咲(美也ちゃん!?)バッ
反射的に後ろに飛び下がった七咲を追いかけず、
美也はただじっと見つめていた。
七咲の耳元で起こったものだった。
七咲(美也ちゃん!?)バッ
反射的に後ろに飛び下がった七咲を追いかけず、
美也はただじっと見つめていた。
129: 2011/10/01(土) 05:18:41.42 ID:8cyOOzfaO
美也「みゃーの方がね」
美也「もっと正確に」
美也「判断出来ると思うんだ。」
七咲「美也ちゃん…やるつもり!?」バシャバシャ
美也「もっと正確に」
美也「判断出来ると思うんだ。」
七咲「美也ちゃん…やるつもり!?」バシャバシャ
134: 2011/10/01(土) 05:27:36.99 ID:8cyOOzfaO
美也を見据えた筈の七咲の視界には、
橘の部屋の家具だけが映っていた。
七咲は美也を見て捉える事は出来なかったが、
自身の懐に感じた風に反応する事は出来た。
咄嗟に腰を捻った七咲の身体のすぐ側を、
美也の小さな拳が高速ですり抜けていくのが分かった。
橘の部屋の家具だけが映っていた。
七咲は美也を見て捉える事は出来なかったが、
自身の懐に感じた風に反応する事は出来た。
咄嗟に腰を捻った七咲の身体のすぐ側を、
美也の小さな拳が高速ですり抜けていくのが分かった。
135: 2011/10/01(土) 05:32:56.25 ID:8cyOOzfaO
美也の小さな拳はすり抜けた。
美也の小さな身体もすり抜けた。
ただ美也の頭だけは七咲の顔を見据えていた。
目が合った。
その瞬間七咲は腹部に強い衝撃を感じた。
咄嗟に見た自分の脇腹に、美也の左拳が突きささっていた。
美也の小さな身体もすり抜けた。
ただ美也の頭だけは七咲の顔を見据えていた。
目が合った。
その瞬間七咲は腹部に強い衝撃を感じた。
咄嗟に見た自分の脇腹に、美也の左拳が突きささっていた。
136: 2011/10/01(土) 05:38:21.47 ID:8cyOOzfaO
美也には、仮面の奥の人間の顔が苦しんでいるのがありありと伝わった。
その仮面が、ぐるりと斜めに傾いた。
七咲の顔が傾いたのではない。
知らぬ間に両足を払われた美也の身体が、
バランスを崩し、傾いたのである。
その仮面が、ぐるりと斜めに傾いた。
七咲の顔が傾いたのではない。
知らぬ間に両足を払われた美也の身体が、
バランスを崩し、傾いたのである。
139: 2011/10/01(土) 05:51:05.92 ID:8cyOOzfaO
二人同時に倒れ込む結果となった。
七咲は咄嗟に立ち上がる
よりも一瞬早く、美也の膝が七咲の顔の目の前にあった。
膝が、当たった。
イナゴマスクの仮面が割れ、割られた仮面の中には、
いつもの無表情な七咲の顔があった。
しかし美也は七咲の顔を確認することは出来なかった。
膝が当たるよりも一瞬早く、美也の顎を七咲の右拳がかすめ、通過していた。
美也が倒れ込むより先に、七咲は橘の部屋を飛び出し、
二階の窓から飛び降りて、一目散に駆け出していたのであった。
七咲「あっ…」ピタッ
七咲「そう言えば私、今日美也ちゃんと
一緒に登校する約束をしてたんだった…。」
おしまい
七咲は咄嗟に立ち上がる
よりも一瞬早く、美也の膝が七咲の顔の目の前にあった。
膝が、当たった。
イナゴマスクの仮面が割れ、割られた仮面の中には、
いつもの無表情な七咲の顔があった。
しかし美也は七咲の顔を確認することは出来なかった。
膝が当たるよりも一瞬早く、美也の顎を七咲の右拳がかすめ、通過していた。
美也が倒れ込むより先に、七咲は橘の部屋を飛び出し、
二階の窓から飛び降りて、一目散に駆け出していたのであった。
七咲「あっ…」ピタッ
七咲「そう言えば私、今日美也ちゃんと
一緒に登校する約束をしてたんだった…。」
おしまい
142: 2011/10/01(土) 06:00:41.73 ID:uisMn6r00
橘さんが一番まともだなんて
143: 2011/10/01(土) 06:06:34.04 ID:8cyOOzfaO
おかしいよね
最初はえOちいのを書こうと思ってスレ立てるんだけど
気が付いたら皆戦ってるんだよね
最初はえOちいのを書こうと思ってスレ立てるんだけど
気が付いたら皆戦ってるんだよね
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