1: 2010/10/08(金) 16:44:37.75 ID:6qTgbIbf0
親友…ともだち

2: 2010/10/08(金) 16:51:13.69 ID:6qTgbIbf0
「やっぱ律となんか友達にならなきゃ良かった!」






                            「え?」


けいおん!Shuffle 2巻 (まんがタイムKRコミックス)
3: 2010/10/08(金) 16:58:15.62 ID:6qTgbIbf0

「澪ちゃん、言い過ぎだよ」と唯に言われ、私はハッと我に返った。
けどそのときにはもう遅くて、律は何も言わずに部室を出て行った後だった。

あの後、家に帰っても今日の喧嘩が忘れられなかった。
いつもならかかってくるはずの律からの電話も無い。ベッドに寝転びながら携帯を見詰めていても
虚しいだけなので、私は溜息をついて携帯を脇に置いた。
やっぱり、少し言い過ぎたかな、と思って寝返りを打つ。

私にとってはいつもの喧嘩のつもりだった。けど、律にとっては違ったようだった。

『やっぱ律となんか友達にならなきゃ良かった!』

あの時の律の表情。凄く傷付いてた。
あんなこと言わなきゃ良かった、なんて今更後悔したって遅いんだけど。
壁に掛かったカレンダーを見る。明日は土曜日。なんてことは無い、普通の日。
私はもう一度携帯を手に取ると開けてみた。一件のメールすら届いてない。
自分から電話するのも癪なので、私は携帯を握ったまま目を閉じた。





4: 2010/10/08(金) 17:04:30.65 ID:6qTgbIbf0


「ねえねえ、みおちゃんっ」

律はいつのまにか私の傍にいて、その明るい笑顔を私に向けてくれていた。
小さな頃から恥かしがり屋で怖がり、おまけに泣き虫という私はあまり友達が居なくて、
学校の教室でも常に独りだった。そんなとき、決まって声を掛けてくるのが律だった。

律はその明るい性格でクラスの人気者。男子からも女子からも好かれていて、
初めは何で私に構ってくるの?って思ってた。

「うわー、きれいな髪だねー!」
「すごーい、左利きなんだー、みんな、みおちゃんすごいよー!」

おまけに私を皆の前に無理矢理にでも連れ出そうとする。私は目立つのが嫌で、
いつも律の後ろに隠れてた。
その頃は、「りっちゃんなんか大嫌い」だって、そう思ってた。

5: 2010/10/08(金) 17:10:46.21 ID:6qTgbIbf0
けどそんなある日。
確か小学校四年生の頃、私は全校生徒の前で作文を読むことになった。
恥かしくて怖くてどうしようもなくて、一人河原で落ち込んでいた私に声を掛けてきたのは
他でもない、律だった。

律は「どうしたの?」とあどけない表情で訊ねてきた。
私はそんな律を見て少しほっとして、作文のことを話した。途中、思わず大声を
出してしまっても律は私から離れなかった。離れるどころか、今まで以上に私に
構ってきた。

作文発表が上手く行った日から、私は律の家へ度々呼ばれた。
最初のうちは緊張しながら、だったけどいつのまにか自分の家のように馴染んでいった。
そして、いつのまにか私にとって律は「大嫌いな子」じゃなく、「友達」になった。

7: 2010/10/08(金) 17:17:20.06 ID:6qTgbIbf0
――――― ――

いつのまにか昔のことを思い出しているとまどろんでしまっていて、私は重い目蓋をごしごしと擦った。
携帯を見てみるけど、やっぱり律からメールは来ていない。

「……バカ律」

――――― ――

8: 2010/10/08(金) 17:22:49.86 ID:6qTgbIbf0
「あ、そーだみおちゃん」
「なあに?」

首を傾げる私に、あの日律は得意げに胸を張り、「今日から私、みおって呼ぶからね!」
は?とますます首を捻らすと、律は照れ臭そうに頬を掻きながら言った。

「昨日クラスの男子に言われたんだよ、お前らなんで未だに呼び捨てじゃないんだ?って」

律の口調があまりにもそのクラスの男子の特徴を掴んでいた為、私は思わず噴出した。
それで律の言葉をちゃんと理解できていなくて、何も考えずに「そっか」と言った。

「それで、みおちゃんも今日から私のことりっちゃんじゃなくって律って呼んで!」
「うん……って、――え?」






9: 2010/10/08(金) 17:23:47.03 ID:6qTgbIbf0
>>6
悪いけど違う。

11: 2010/10/08(金) 17:33:40.01 ID:6qTgbIbf0
「だから、みおちゃんのことみおって呼ぶからみおちゃんも私のこと律って呼んでってこと!」
「……む、無理だよう」
「何でー?」
「だ、だって……」

恥かしいし、今までりっちゃんで慣れてたんだからそんな突然呼び方を直せるわけ無い。
私がぶんぶんと首を振ると、律はえーっと唇を軽く尖らせた。

「だって、このままじゃえっと、なんだっけ……?たにんぎょうぎ?みたいでしょ!」
「……別に今のままでも良いよ」
「だーめ!『友達』は呼び捨てじゃなきゃだめなのー!」
「そうなの……?」
「そ!だから今日からりっちゃんって呼んだら罰ゲームだから!」


13: 2010/10/08(金) 17:42:22.38 ID:6qTgbIbf0
「わ、わかったよ……」

律の言う『罰ゲーム』がどんなものかはわからないけど、(今なら「どうせ下らないことだろ」って流せるけど)
その頃の私は何か憶えてないけどとてつもなく恐ろしいことを想像したらしく、
こくこくと大きく頷いた。
丁度その時授業開始のチャイムが鳴り響いて、その時の難は逃れた。
心の準備もさせてもらえないまま「律って呼べー」なんて言われちゃ赤面して頭が爆発してしまう。




14: 2010/10/08(金) 17:47:06.86 ID:6qTgbIbf0
授業が終わると早速律は私の机に来て「なあなあ」と声を掛けてきた。私は教科書で
顔を隠して「何?」と返事をする。

「みおちゃ……あ、間違えた、えっと、みお!」
「ふえ!?」

わかってたとはいえ、突然律に呼び捨てにされ私は思わず声を上げてしまった。
教科書で顔を隠しておいて良かった、とほっとした。その時の私は耳まで真っ赤になっていて、
そんなとこ見られたら律にからかわれてしまう。

「な、な、なに?」
「えーっと……特に用はないっ、呼んでみただけ!」
「そ、そう」



16: 2010/10/08(金) 17:54:52.42 ID:6qTgbIbf0
そっと教科書から視線を上げると、律が気まずそうに私から視線を逸らしていた。
今思うと律も恥かしかったんだな、って思うけど、その時の私は少しだけ不安になった。
何か変なこと言っちゃったかな?って。

「りっちゃん……?」
「ん?……って、はい、だめー!」
「え?……あ!」

私ははっとして慌てて口に手を当てたが遅かった。さっきまでのいつもと違う感じの律は
もういつもの律に戻っていて、私は律に一発デコピンされた。
これが律の言う罰ゲームらしい。

「今度りっちゃんって言ったらもっとひどい罰ゲームだからねー!」
「わ、わかった……」

額を押さえ泣きそうになりながら頷くと、律は「あー、ごめんごめん」と頭を撫でてくれた。

17: 2010/10/08(金) 18:03:40.95 ID:6qTgbIbf0
――――― ――
律が私を「みおちゃん」じゃなくて「みお」と呼ぶようになったその日を境に、
律と一緒に居ることがますます多くなった。

人気者の律の傍にいると、いつのまにか私の周りにも人が増えていった。
小学校の高学年になると、律以外の友達とも一緒に休み時間や休日に遊びに行くようになった。
その時の私は未だに律のことをりっちゃんと呼んでいた。
けど、私にとっての友達は律が一番で、律もそうなんだって、何となくそう思ってた。



18: 2010/10/08(金) 18:09:53.02 ID:6qTgbIbf0
「みおー、一緒に帰ろうぜー!」

学年が上り、クラスが離れてしまっても律は決まって私のクラスに顔を出し一緒に
帰ろうと言ってくれた。

「待って!」
「ほいほい」

急いでランドセルに教科書やノートを詰め込んで律の元に走り寄る。
それから私たちは並んで歩き出しながら、それぞれ今日あったことを話して笑い合う。

「りっちゃん、今日ね」

律はもう、私が中々呼び方を直さないので諦めたのか、その頃には罰ゲームがどうとか
呼び方がどうとか言わなくなっていた。


19: 2010/10/08(金) 18:24:25.77 ID:6qTgbIbf0
二人で並んで歩くとき、律は決まって私のすぐ隣を歩いた。けど最近は違った。
学年が上ってクラスが離れると、律と私の距離は離れていった。
身体の距離も、多分、心の距離も。
それでも律は私と帰るのをやめなかったし、私も律と一緒に遊ぶのを何よりも優先した。

ある日、私は律に今度の土曜、駅前のショッピングモールに行こうと誘った。
律は「え?」と一瞬戸惑った表情をしたあと、良いよ、っていつもの笑顔で頷いた。


21: 2010/10/08(金) 19:08:20.90 ID:6qTgbIbf0
次の土曜日、約束どおり私たちは駅前のショッピングモールに遊びに行った。
まだ小学生だったので、ほとんどのものを見るだけしか出来なかったけどそれでも
友達と一緒に買物するのは楽しかった。

歩きつかれて二人で近くにあった椅子に座って休んでいると、同級生の五人グループが
近付いてきた。どうやら律のクラスメートらしく、親しげに声を掛けてきた。

「あれ、律も来てたんだ?」
「今そこで凄い可愛いキーホルダー見つけたんだけど一緒に買わない?」

22: 2010/10/08(金) 19:11:59.66 ID:6qTgbIbf0
「あ、あぁ」

律は曖昧に返事をして、ちらりと私を見た。私は「良いよ」って言った。
私のことは気にしないで、って、そういいたかったけどそれだけで精一杯だった。

「あ、秋山さんも一緒に……」

五人グループの一人が気を遣ってそう言ってくれたけど、私は首を振った。
律はごめんな、と謝るとその五人に着いて行った。
五人と話す律の横顔は私と居るときより楽しそうで、少しだけ胸が痛んで目頭が熱くなった。


25: 2010/10/08(金) 19:41:41.02 ID:6qTgbIbf0
戻ってきた律は何でか不機嫌そうで、私も何でか気まずくて俯いた。

「次、どこ行く?」
「……、今日はもう帰ろっか」

このまま二人でいるのが嫌で、私がそう言うと律もほっとしたように「そうだな」って
頷いた。
帰り道は無言で歩いた。沢山話すことも、話したいこともあるのにどういうわけか言葉にならなかった。

「じゃ、また学校で」

お互い何も言わないまま、別れ道。私たちは一旦立ち止まると、向き合った。
律が軽く手を振り私に背を向けた。私は無意識のうちに呼び止めていた。

「りっちゃん!」

26: 2010/10/08(金) 19:46:51.14 ID:6qTgbIbf0
律の肩が大きく震えたのを今でも憶えてる。
あの時の律は、凄く怒ってた。

「何だよ?結局みおにとって私はなんなわけ?みおと一緒にいるせいで悪口言われたこと
だってあるのにさ、それでも私はずっとみおと一緒にいたのに……!」

「……え?」

「やっぱみおとなんか友達にならなきゃ良かった!」



27: 2010/10/08(金) 19:52:28.47 ID:6qTgbIbf0
どうして?どういうこと?何で?
私はわけがわからず、ただ頭が混乱してその場に突っ立っていることしか出来なかった。

「りっちゃ……」
「っ、ごめん」

律は私が泣き出すのを見ると、小さな声で謝った。それから私の涙を拭ってくれる
こともなく、ただもう一度「ごめん」を残すと走って行ってしまった。

私は夕日が沈んでしまうまで、ずっとそこで独り、泣いていた。


28: 2010/10/08(金) 19:55:41.94 ID:6qTgbIbf0
――――― ――

次の日、学校へ行っても私は誰にも話し掛けなかった。話し掛ける勇気がなかった。
『みおと一緒にいるせいで悪口言われたことだってあるのにさ』という律の声が
頭から離れない。

私、ひょっとして皆に嫌われてるんじゃないかって、そう思うと俯いて過ごすしかなかった。
私が今まで友達だって思ってた人も皆、私が律と一緒に居るから仲良くしていただけなのかなって。
それでも私に話しかけてくれる子は沢山いた。けど、私は以前みたいにその子たちの冗談に上手く笑えなく
なっていた。


30: 2010/10/08(金) 20:19:11.03 ID:6qTgbIbf0
あの日初めて律がいないとだめなんだって思った。
私の生活全てを支えてくれてたのは、私の心を支えてくれてたのは、律なんだって。

どうすればいいのかなあ?どうやって謝って、どうやって許してもらえばいいのかなあ?

泣きそうな頭で考えた。泣いても律がいないのに、拭ってくれる人がいないから私は
泣かないで考えた。必氏で泣くのを我慢した。
私の様子がおかしいと感じたクラスの子たちは皆優しくて、律の変わりに私の頭を撫でてくれた。
けど私は泣かなかった。泣いてしまったらよけいに律を怒らせちゃうって思ったから。

ねえ、りっちゃん、私はどうすればいいの?

私はあの時心の中で何度も何度も答えてくれるはずのない問い掛けを思い出の中の
律に問いかけた。


31: 2010/10/08(金) 20:23:36.83 ID:6qTgbIbf0
帰りのホームルームが終わった後、私はすぐに立ち上がって教室を出た。
いつもは先生の言いつけどおり荷物を整理するのは帰りの会が終わってからだった
けど、今日始めてその言いつけを破った。

とりあえず、律と一緒に帰らなきゃ、一緒に帰って謝らなきゃ、って思ったから。
律のクラスは終わるのが早いからもしかしたら帰っちゃったかも、って思いながら
教室を覗くと案の定誰も残っていなかった。私は半ば諦めながら下駄箱へ走った。

「……みお、一緒に帰ろうぜ」


32: 2010/10/08(金) 20:29:30.73 ID:6qTgbIbf0
律がいた。
私は驚いて立ち止まった。自分が言うはずだった台詞をとられ、私は大きく頷く
ことしか出来なかった。

「……待っててくれたの?」
「……まあな」

少し距離を開けながら私たちは並んで歩いた。
校門を出ると、周りには誰も居なくなった。どちらともなく足を止めた。

「みお、あのさ」
「りっちゃん、あの……」

ごめん

声が重なった。私と律は顔を見合わせると、思わず噴出して笑った。
律は笑いながら「何でみおが謝るんだよ」って言った。私も笑いながら
「りっちゃんこそ」って返した。

「……、まあ、その。土曜日の件」
「……うん、でもりっちゃんがあんなに怒ったのは私のせいでしょ?」

33: 2010/10/08(金) 20:32:54.18 ID:6qTgbIbf0
私が訊ねると律は暫く黙り込んだ後違うって言った。

「でも……」
「確かにみおのせいでもあるかもしんないけど……自分の心の問題だから。
なんていうかさ、みおがずっと呼び捨てにしてくれなくて、クラスも離れちゃって
不安だったんだと思う」
「不安?」
「みおが私から離れて行っちゃうんじゃないかって」


34: 2010/10/08(金) 20:38:57.87 ID:6qTgbIbf0
律はそう言うと「あんなこと言ってほんとごめんな、実際あんなこと思ってないし」と
おどおどと続けた。

「あの時さ、クラスメートの奴等がみおの悪口いっぱい言ってて腹が立って、
ほぼ喧嘩別れみたいに帰ってきちゃってさ。よけいに苛立ってたんだよ、だから……
みお傷付けちゃったよな……?ごめんな?」

そんなこと。
律がそんなこと考えてるなんて初めて知って、吃驚して、私はその時また思わず
噴出してしまった。

「な、なんだよ?」
「ううん……、私こそごめん」

私は笑いながらそう謝った。律がふっと肩の力を抜いた。
帰ろっか、って律が歩き出した。私は先に歩き出した律の手を握って引きとめた。





35: 2010/10/08(金) 20:41:23.72 ID:6qTgbIbf0
「みお?」

今なら言える気がした。今じゃないといけない気がした。

「りつ」
「へ?」

「私、絶対律から離れないよ。私は律を親友(ともだち)だって思ってるから」


36: 2010/10/08(金) 20:44:34.25 ID:6qTgbIbf0
律はきょと、とした表情をすると、「うん」とすぐに頬を赤く染め顔を逸らした。
私も恥かしくなって手を離して俯いた。

その日の帰り道、私たちは並んで歩いた。
ずっとずっと近い距離で。身体も、心の距離も。

ふいに触れた手を、そっと律が掴んできた。私もその手をぎゅっと握り返した。
私たちはその日やっと本当の親友になった。


37: 2010/10/08(金) 20:50:19.41 ID:6qTgbIbf0


携帯が手の中で震えて私は目を覚ました。

「ん……、寝ちゃってた……」

昔のことを思い出してるとどうしてこう眠くなっちゃうんだろう。
小さく欠伸をすると、携帯を開けた。律からの電話だった。
壁に掛かったカレンダーを見る。明日は土曜日。なんてことは無い、普通の日。
普通の日、だけど私たちにとっては特別な日。

私たちにとってはいつの日も特別な日なんだ、なんていったら律はどんな反応するだろう。
でも本当に、私はそうだと思ってる。だって、私たちはいつでも一緒に居た。
どんな日でも一緒に居た。どの日も私たちの記念日だって、そう胸を張って言える気がする。

……って、私は何を。昔の夢を見たからかな、苦笑を浮かべた。



39: 2010/10/08(金) 21:02:08.19 ID:6qTgbIbf0

今日の私の言葉と昔律が私に言った言葉が同時に蘇る。
あの日の私と同じように、きっと今日の律は傷ついた。
私にとってはなんてことは無い喧嘩。けど律は傷付いた。でもきっとすぐに私たちは
笑い合える。

なあ、律、そうだろ?
だって、私にとって、律は特別だから。律にとってもきっと、私は特別だから。

切れてしまった携帯を見詰めながら心の中で律に呼びかけた。

明日、律に会いに行こう。会って律の手を握って「大好きだよ」って言ってやろう。
ただ今日は、あの日の仕返し。

「バカ律」

ふふっと笑って携帯の電源を切った。
きっと明日には、私のこの左手はあの小さな手を握ってる。
律の手の温もりを思い出しながら、私は再び目を閉じた。

終わり。





40: 2010/10/08(金) 21:03:51.29 ID:6qTgbIbf0
なんか最後のほうごめん、小さい頃の律澪が書きたかっただけww
いや、もう律澪っていうか色々おかしくなったけどorz
今度は澪が始めて律を殴った話を書いてみたいwww

41: 2010/10/08(金) 21:07:53.31 ID:ceEIxvV00
終わりか

引用元: 澪『親友記念日』