3: 2023/08/03(木) 19:31:02.12 ID:ThrVW8Zr.net
ほのにこ真ん中バースデーを意識して書いていたのですが、遅れまくって穂乃果ちゃんの誕生日当日に……。
穂乃果ちゃんお誕生日おめでとう!
穂乃果ちゃんお誕生日おめでとう!
4: 2023/08/03(木) 19:33:03.44 ID:ThrVW8Zr.net
希 「ふむふむ、これが例の呪いの……」
お坊さん 「ええ、私の方で除霊を試みたのですが、難しく。非常に申し訳ないのですが……東條さんの力をお借りしたいと」
希 「ウチに任しときっ! って言いたいところやけど、これって、目を離したら勝手に動くんやろ?」
お坊さん 「ええ」
希 「ってことは、除霊の糸口が掴めるまで、年中無休……そのうえ、持ち歩かないといけない……」
お坊さん 「本当に申し訳ないっ!」
希 「……」
お坊さん 「……?」
希 「高級焼肉……九人分チケット……」
お坊さん 「……」
お坊さん 「ええ、私の方で除霊を試みたのですが、難しく。非常に申し訳ないのですが……東條さんの力をお借りしたいと」
希 「ウチに任しときっ! って言いたいところやけど、これって、目を離したら勝手に動くんやろ?」
お坊さん 「ええ」
希 「ってことは、除霊の糸口が掴めるまで、年中無休……そのうえ、持ち歩かないといけない……」
お坊さん 「本当に申し訳ないっ!」
希 「……」
お坊さん 「……?」
希 「高級焼肉……九人分チケット……」
お坊さん 「……」
5: 2023/08/03(木) 19:34:24.77 ID:ThrVW8Zr.net
希 「高級焼肉……九人分チケット……?」
お坊さん 「……申し訳ないっ!」
希 「高級焼肉……九人分……っ!!」
お坊さん 「申し訳ないっ!!!!」
希 「高級焼肉!!!!」
お坊さん 「無理!!!!」
希 「高級焼肉!!!!」
お坊さん 「ヤダ!!!!」(せつ菜推し)
希 「高級焼肉〜〜!!!!!」
お坊さん 「……分かりましたよっ! 九人分買っておきますから!!」
希 「……」
希 「責任を持って、除霊させていただきますので、ご安心くださいっ!」
希 「ウチに任しときっ!」
お坊さん 「……申し訳ないっ!」
希 「高級焼肉……九人分……っ!!」
お坊さん 「申し訳ないっ!!!!」
希 「高級焼肉!!!!」
お坊さん 「無理!!!!」
希 「高級焼肉!!!!」
お坊さん 「ヤダ!!!!」(せつ菜推し)
希 「高級焼肉〜〜!!!!!」
お坊さん 「……分かりましたよっ! 九人分買っておきますから!!」
希 「……」
希 「責任を持って、除霊させていただきますので、ご安心くださいっ!」
希 「ウチに任しときっ!」
6: 2023/08/03(木) 19:35:48.91 ID:ThrVW8Zr.net
〜ある日の部室〜
ガチャ
穂乃果 「あれ?」
穂乃果 「にこちゃーん? どこいるのー?」
穂乃果 「おかしいなぁ……にこちゃんが部室に入るところ、さっき見たんだけどなぁ」
穂乃果 「話しかけようとしたら、先生に呼び止められて説教されちゃったから、話しかけられなかったけど……」
希 「zzz」 スピースピー
穂乃果 「あっ! 希ちゃん寝てる……静かにしないと……」
希 「って寝たらダメやん!!!!」 バッ
穂乃果 「希ちゃん!?」
ガチャ
穂乃果 「あれ?」
穂乃果 「にこちゃーん? どこいるのー?」
穂乃果 「おかしいなぁ……にこちゃんが部室に入るところ、さっき見たんだけどなぁ」
穂乃果 「話しかけようとしたら、先生に呼び止められて説教されちゃったから、話しかけられなかったけど……」
希 「zzz」 スピースピー
穂乃果 「あっ! 希ちゃん寝てる……静かにしないと……」
希 「って寝たらダメやん!!!!」 バッ
穂乃果 「希ちゃん!?」
7: 2023/08/03(木) 19:36:21.69 ID:ThrVW8Zr.net
希 「穂乃果ちゃん。おはよう!」
穂乃果 「すごい寝言だったね」
希 「えっ? そうかなあ」
穂乃果 「うん。すごく大きな声だった」
希 「気のせいじゃない? 寝ぼけてたとか」
穂乃果 「寝起きの人に言われることじゃないよ」
希 「疲れてるのかも。最近、ウチ寝れてなくて」
穂乃果 「えっ? どうかしたの!?」
希 「いやー、実は、呪いのギャルゲーを今所有してるんやけど」
穂乃果 「呪いのギャルゲー……?」
穂乃果 「すごい寝言だったね」
希 「えっ? そうかなあ」
穂乃果 「うん。すごく大きな声だった」
希 「気のせいじゃない? 寝ぼけてたとか」
穂乃果 「寝起きの人に言われることじゃないよ」
希 「疲れてるのかも。最近、ウチ寝れてなくて」
穂乃果 「えっ? どうかしたの!?」
希 「いやー、実は、呪いのギャルゲーを今所有してるんやけど」
穂乃果 「呪いのギャルゲー……?」
8: 2023/08/03(木) 19:37:07.49 ID:ThrVW8Zr.net
希 「それがなかなか厄介な代物なんよ。でもウチにかかれば、そんなものも無事に除霊完了……」
ゲーム 「ぴこぴこ」
希 「き、起動してる……」
穂乃果 「穂乃果が部室に入った時にはもう起動してたよ」
希 「もしかして誰か触ったの!? え、えっと」 カチャカチャ
希 「攻略対象に『矢澤にこ』……にこっち!?」
穂乃果 「どうしたの!? にこちゃんに何かあったの!?」
ゲーム 「ぴこぴこ」
希 「き、起動してる……」
穂乃果 「穂乃果が部室に入った時にはもう起動してたよ」
希 「もしかして誰か触ったの!? え、えっと」 カチャカチャ
希 「攻略対象に『矢澤にこ』……にこっち!?」
穂乃果 「どうしたの!? にこちゃんに何かあったの!?」
9: 2023/08/03(木) 19:38:16.14 ID:ThrVW8Zr.net
希 「……ど、どうやら、にこっち。このゲームの中に吸い込まれてしまったみたいや」
穂乃果 「ゲームの中に吸い込まれた!?」
希 「一応言っておくけど、ダイソンとか掃除機ってことではないよ?」
穂乃果 「穂乃果だって分かってるよ!! そのくらい!!」
希 「これはえらいことになってしまった……」
穂乃果 「ゲームの中に吸い込まれる呪いのギャルゲーだなんて……希ちゃん、お祓いはできないの!?」
希 「……できる」
穂乃果 「そ、それなら!」
希 「でも、できない」
穂乃果 「ど、どっちなの!?」
穂乃果 「ゲームの中に吸い込まれた!?」
希 「一応言っておくけど、ダイソンとか掃除機ってことではないよ?」
穂乃果 「穂乃果だって分かってるよ!! そのくらい!!」
希 「これはえらいことになってしまった……」
穂乃果 「ゲームの中に吸い込まれる呪いのギャルゲーだなんて……希ちゃん、お祓いはできないの!?」
希 「……できる」
穂乃果 「そ、それなら!」
希 「でも、できない」
穂乃果 「ど、どっちなの!?」
10: 2023/08/03(木) 19:39:55.27 ID:ThrVW8Zr.net
希 「実は除霊方法が今日の朝に判明して、今日の夜にはお祓いしようと思ってたんよ……その方法をここで試すことも可能なんだけど」
希 「その場合、ゲームの中に吸い込まれた人はそのままゲームの中……しかも呪いが消えたら、戻ってくることはできない」
穂乃果 「えっ!?」
希 「だからお祓いをするなら、中に吸い込まれた人がゼロの状態でしなきゃいけないんよ」
穂乃果 「お、お祓いはしなくちゃだけど、にこちゃんが帰ってこないだなんて絶対に嫌だよ!!」
希 「それならにこっちをここから救わないといけない」
穂乃果 「どうやったら救えるの!?」
希 「……救える条件はこのゲームをクリアすること。つまり」
希 「その場合、ゲームの中に吸い込まれた人はそのままゲームの中……しかも呪いが消えたら、戻ってくることはできない」
穂乃果 「えっ!?」
希 「だからお祓いをするなら、中に吸い込まれた人がゼロの状態でしなきゃいけないんよ」
穂乃果 「お、お祓いはしなくちゃだけど、にこちゃんが帰ってこないだなんて絶対に嫌だよ!!」
希 「それならにこっちをここから救わないといけない」
穂乃果 「どうやったら救えるの!?」
希 「……救える条件はこのゲームをクリアすること。つまり」
11: 2023/08/03(木) 19:40:34.77 ID:ThrVW8Zr.net
希 「にこっちの攻略!! にこっちの好感度を百パーセントにすることなんや!!」
穂乃果 「にこちゃんの好感度を百パーセントに!?」
希 「……」
穂乃果 「……」
穂乃果 「……にこちゃんって、なかなか素直じゃないよ?」
希 「知っとる。だから、ここからはとても大変だと思ってる」
穂乃果 「ギャルゲー……そんなのやったことないしなぁ、海未ちゃんも、当然そうだろうし、μ'sでやってそうなのは、それこそにこちゃんや、花陽ちゃん……?」
希 「とりあえず花陽ちゃんに連絡してみよう」 ポチポチ
穂乃果 「にこちゃんの好感度を百パーセントに!?」
希 「……」
穂乃果 「……」
穂乃果 「……にこちゃんって、なかなか素直じゃないよ?」
希 「知っとる。だから、ここからはとても大変だと思ってる」
穂乃果 「ギャルゲー……そんなのやったことないしなぁ、海未ちゃんも、当然そうだろうし、μ'sでやってそうなのは、それこそにこちゃんや、花陽ちゃん……?」
希 「とりあえず花陽ちゃんに連絡してみよう」 ポチポチ
12: 2023/08/03(木) 19:42:28.36 ID:ThrVW8Zr.net
希 「って花陽ちゃんは今日……!」
穂乃果 「そうだ……! お米全国ツアーの途中だった……!!」
希 「ファンと一緒に全国のお米を食べていくツアー……新潟だけ異様に滞在期間が長く、地方によってチケットの取りやすさが違すぎると賛否両論のツアー……」
穂乃果 「どうせなら穂乃果も行きたかったよ、お米ツアー……っ!!!!」
希 「花陽ちゃんに頼れないとなると……」
穂乃果 「……」
希 「やっぱりウチらが行かなくちゃいけない」
穂乃果 「……そうだよね。でも、穂乃果、ギャルゲーの経験なんてないよ?」
穂乃果 「そうだ……! お米全国ツアーの途中だった……!!」
希 「ファンと一緒に全国のお米を食べていくツアー……新潟だけ異様に滞在期間が長く、地方によってチケットの取りやすさが違すぎると賛否両論のツアー……」
穂乃果 「どうせなら穂乃果も行きたかったよ、お米ツアー……っ!!!!」
希 「花陽ちゃんに頼れないとなると……」
穂乃果 「……」
希 「やっぱりウチらが行かなくちゃいけない」
穂乃果 「……そうだよね。でも、穂乃果、ギャルゲーの経験なんてないよ?」
13: 2023/08/03(木) 19:44:02.91 ID:ThrVW8Zr.net
希 「ウチもない。でも逆に考えてみよう? 穂乃果ちゃん。ギャルゲーの攻略じゃなくて、にこっちの攻略だと」
穂乃果 「にこちゃんの攻略……」
希 「実際、穂乃果ちゃんは、ずっと閉じこもっていたにこっちを助け出せたでしょ? だからゲームの中でだってきっと大丈夫!」
穂乃果 「希ちゃん……」
希 「このお札を貼って? そしたら、ゲームに触っても吸い込まれないから。じゃあ早速プレイしてみよう」
穂乃果 「えっ? 希ちゃんは一緒にプレイしてくれないの?」
希 「悪いね穂乃果ちゃん。これ一人用なんだ」
…
…
…
穂乃果 「にこちゃんの攻略……」
希 「実際、穂乃果ちゃんは、ずっと閉じこもっていたにこっちを助け出せたでしょ? だからゲームの中でだってきっと大丈夫!」
穂乃果 「希ちゃん……」
希 「このお札を貼って? そしたら、ゲームに触っても吸い込まれないから。じゃあ早速プレイしてみよう」
穂乃果 「えっ? 希ちゃんは一緒にプレイしてくれないの?」
希 「悪いね穂乃果ちゃん。これ一人用なんだ」
…
…
…
14: 2023/08/03(木) 19:46:03.46 ID:ThrVW8Zr.net
『さっそく、校内を歩いてみよう。どこへ行く?』
穂乃果 「どこへ行く、か……それはもちろん」
穂乃果 「アイドル研究部の部室だよね!」
トントン
にこ 『ん? あんた、誰よ』
穂乃果 「おー、にこちゃんっぽい!」
希 「にこっちやからね。さて、ここからどうやって好感度を上げていくか。自由度は高いから、話しかけるなり物を渡すなり、やってみよう。穂乃果ちゃん」
穂乃果 「それなら……にこちゃんの喜びそうな……」
穂乃果 「どこへ行く、か……それはもちろん」
穂乃果 「アイドル研究部の部室だよね!」
トントン
にこ 『ん? あんた、誰よ』
穂乃果 「おー、にこちゃんっぽい!」
希 「にこっちやからね。さて、ここからどうやって好感度を上げていくか。自由度は高いから、話しかけるなり物を渡すなり、やってみよう。穂乃果ちゃん」
穂乃果 「それなら……にこちゃんの喜びそうな……」
15: 2023/08/03(木) 19:46:41.06 ID:ThrVW8Zr.net
『これ、矢澤さんにあげます。伝伝伝……伝説のアイドル伝説DVD全巻BOXです!』
にこ 『は?』
好感度が50下がった
穂乃果 「下がった!?」
希 「いやそれはそうなるよ、穂乃果ちゃん」
にこ 『言っとくけど、私はもうそれを三つは持ってるの。それに、これは本当にレアな、価値のつけられない大事なものなのよ?』
にこ 『それを会ったばかりの人にあげるって……アイドルを馬鹿にしてるの!?』
にこ 『出ていって!』
ガチャ
穂乃果 「そ、そんなぁ……」
希 「好感度、ゼロどころかマイナスからのスタートやね……」
にこ 『は?』
好感度が50下がった
穂乃果 「下がった!?」
希 「いやそれはそうなるよ、穂乃果ちゃん」
にこ 『言っとくけど、私はもうそれを三つは持ってるの。それに、これは本当にレアな、価値のつけられない大事なものなのよ?』
にこ 『それを会ったばかりの人にあげるって……アイドルを馬鹿にしてるの!?』
にこ 『出ていって!』
ガチャ
穂乃果 「そ、そんなぁ……」
希 「好感度、ゼロどころかマイナスからのスタートやね……」
16: 2023/08/03(木) 19:47:29.89 ID:ThrVW8Zr.net
穂乃果 「で、でも穂乃果は諦めないよ!!」
トントン
にこ 『……』
穂乃果 「にこちゃんに、む、無視された……」 グスッ
希 「ゲームの中のにこっちは、まだ穂乃果ちゃんたちと出会う前のにこっちなんよ。だから、気にしないで」
穂乃果 「うぅ……ギャルゲー難しいよぉ……」
トントン
穂乃果 「えっ? ノックしてないよ?」
希 「いや、それはゲームの音じゃなくて」
海未 「何してるんですか? 穂乃果? 希?」
穂乃果 「海未ちゃん……」
トントン
にこ 『……』
穂乃果 「にこちゃんに、む、無視された……」 グスッ
希 「ゲームの中のにこっちは、まだ穂乃果ちゃんたちと出会う前のにこっちなんよ。だから、気にしないで」
穂乃果 「うぅ……ギャルゲー難しいよぉ……」
トントン
穂乃果 「えっ? ノックしてないよ?」
希 「いや、それはゲームの音じゃなくて」
海未 「何してるんですか? 穂乃果? 希?」
穂乃果 「海未ちゃん……」
17: 2023/08/03(木) 19:48:22.50 ID:ThrVW8Zr.net
海未 「能天気が売りの穂乃果にしては、なぜだか暗い表情ですね」
穂乃果 「バカにしてる?」
希 「実は今ギャルゲーをやってて」
海未 「ぎゃ、ぎゃ、ギャルゲー!?///」 カァァ
海未 「そんなのハレンチですっ!!!! ハレンチすぎますっ!!!!///」
希 「ギャルゲーが何なのかは知っとるんやな」
穂乃果 「実は特別な事情があって……ぺらぺら」
海未 「ええっ!? にこが!?」
穂乃果 「海未ちゃんってギャルゲーできる?」
海未 「できるわけないでしょ!!! 穂乃果がやりなさい!!!」
穂乃果 「バカにしてる?」
希 「実は今ギャルゲーをやってて」
海未 「ぎゃ、ぎゃ、ギャルゲー!?///」 カァァ
海未 「そんなのハレンチですっ!!!! ハレンチすぎますっ!!!!///」
希 「ギャルゲーが何なのかは知っとるんやな」
穂乃果 「実は特別な事情があって……ぺらぺら」
海未 「ええっ!? にこが!?」
穂乃果 「海未ちゃんってギャルゲーできる?」
海未 「できるわけないでしょ!!! 穂乃果がやりなさい!!!」
18: 2023/08/03(木) 19:49:33.70 ID:ThrVW8Zr.net
穂乃果 「うーん……でも、今好感度最悪なんだよねえ……」
希 「まあまあ、諦めずに頑張ろう」
穂乃果 「むっ。他人事だと思ってぇ……」
『あっ、廊下を歩いてるのは矢澤先輩だ。やっぱりいきなりあれは間違ってたよな……最初は自己紹介から始めよう』
穂乃果 「そういえばこの主人公の設定ってどんな感じなの?」
希 「まあ大体穂乃果ちゃんと一緒だよ。にこっちの一つ下の女子高生。天真爛漫で素直で、ちょっとテストの点数が悪い」
穂乃果 「そんなところまで似なくても……」
希 「逆に言えば、これで好感度百パーセントになれば、穂乃果ちゃんとにこっちの相性は抜群ってことやね」
穂乃果 「えっ……///」
希 「まあまあ、諦めずに頑張ろう」
穂乃果 「むっ。他人事だと思ってぇ……」
『あっ、廊下を歩いてるのは矢澤先輩だ。やっぱりいきなりあれは間違ってたよな……最初は自己紹介から始めよう』
穂乃果 「そういえばこの主人公の設定ってどんな感じなの?」
希 「まあ大体穂乃果ちゃんと一緒だよ。にこっちの一つ下の女子高生。天真爛漫で素直で、ちょっとテストの点数が悪い」
穂乃果 「そんなところまで似なくても……」
希 「逆に言えば、これで好感度百パーセントになれば、穂乃果ちゃんとにこっちの相性は抜群ってことやね」
穂乃果 「えっ……///」
19: 2023/08/03(木) 19:50:22.45 ID:ThrVW8Zr.net
希 「あっ、イベントが進んだよ」
穂乃果 「う、うん」
海未 「……」
海未 (ギャルゲーなんて見ちゃいけないのに、視界が画面から離れません……!)
にこ 『ん? げっ、あんたは昨日の……!』
『昨日はすいませんでした。私、高校二年生の高坂穂乃果と言います』
希 「穂乃果ちゃんの名前で登録しておいたんよ」
にこ 『なに? また私を揶揄うつもり?』
『違うんです!! 私はただ……』
海未 「なんと答えるつもりなんですか?」
穂乃果 「うーん……悩むよねえ……」
穂乃果 「う、うん」
海未 「……」
海未 (ギャルゲーなんて見ちゃいけないのに、視界が画面から離れません……!)
にこ 『ん? げっ、あんたは昨日の……!』
『昨日はすいませんでした。私、高校二年生の高坂穂乃果と言います』
希 「穂乃果ちゃんの名前で登録しておいたんよ」
にこ 『なに? また私を揶揄うつもり?』
『違うんです!! 私はただ……』
海未 「なんと答えるつもりなんですか?」
穂乃果 「うーん……悩むよねえ……」
20: 2023/08/03(木) 19:51:49.74 ID:ThrVW8Zr.net
希 「正直な気持ちを話してみれば? 穂乃果ちゃんがにこっちに対して思うこと」
穂乃果 「穂乃果がにこちゃんに対して思うこと?」
希 「うん。にこっちは素直ではないけど、真面目に向き合ったくれた人には、真面目に向き合ってくれると思うから。嘘をつかないでまっすぐ話すことが、一番の近道だよ、きっと」
穂乃果 「分かった……! チャレンジしてみるよ!」
『私はただ、矢澤先輩に話しかけるきっかけが欲しかったんです』
にこ 『?』
『矢澤先輩……実は私』
『スクールアイドルを始めたいんです』
にこ 『はっ!?』
海未 「ゲーム内でもスクールアイドルを始めるのですか!?」
穂乃果 「あはは……やっぱり、私、スクールアイドルやりたくて」
穂乃果 「穂乃果がにこちゃんに対して思うこと?」
希 「うん。にこっちは素直ではないけど、真面目に向き合ったくれた人には、真面目に向き合ってくれると思うから。嘘をつかないでまっすぐ話すことが、一番の近道だよ、きっと」
穂乃果 「分かった……! チャレンジしてみるよ!」
『私はただ、矢澤先輩に話しかけるきっかけが欲しかったんです』
にこ 『?』
『矢澤先輩……実は私』
『スクールアイドルを始めたいんです』
にこ 『はっ!?』
海未 「ゲーム内でもスクールアイドルを始めるのですか!?」
穂乃果 「あはは……やっぱり、私、スクールアイドルやりたくて」
21: 2023/08/03(木) 19:54:15.13 ID:ThrVW8Zr.net
『それで、スクールアイドルのことを調べているうちに、矢澤先輩のことを知ったんです』
にこ 『……』
『矢澤先輩の歌もダンスも、気が付けば夢中で見てて……すごく素敵で、だからこの人とスクールアイドルがしたい! って思ったんです』
希 「これが、穂乃果ちゃんがにこちゃんに対して思ってたことなんだね」
穂乃果 「うん。普段から思ってたことだから、言葉がすらすら出てきたよ」
にこ 『……それで私と仲良くなりたくて、あんなことをしたの?』
『はい。ごめんなさい、急に押しかけて、迷惑でしたよね』
穂乃果 「と、とりあえず、こんな感じでいいかな……?」
にこ 『……』
『矢澤先輩の歌もダンスも、気が付けば夢中で見てて……すごく素敵で、だからこの人とスクールアイドルがしたい! って思ったんです』
希 「これが、穂乃果ちゃんがにこちゃんに対して思ってたことなんだね」
穂乃果 「うん。普段から思ってたことだから、言葉がすらすら出てきたよ」
にこ 『……それで私と仲良くなりたくて、あんなことをしたの?』
『はい。ごめんなさい、急に押しかけて、迷惑でしたよね』
穂乃果 「と、とりあえず、こんな感じでいいかな……?」
22: 2023/08/03(木) 19:55:43.56 ID:ThrVW8Zr.net
にこ 『ん? でもそれだと、ちょっと変じゃない?』
『え?』
穂乃果 「え?」
にこ 『あなた、伝伝伝持ってたでしょ? でもその感じだとスクールアイドルは最近知ったみたいだし……当時から好きじゃなきゃ手に入らないわよ? 伝伝伝は』
穂乃果 「ええっ!?」
海未 「ボロが出てしまいましたね……」
希 「落ち着いて穂乃果ちゃん! ここはとにかく冷静に対応しよう」
穂乃果 「よし! 野生のちんすこうで気を逸らそう!」
希 「本当に落ち着いて穂乃果ちゃん!!! もっと良い手段があるって!!!!」
『え?』
穂乃果 「え?」
にこ 『あなた、伝伝伝持ってたでしょ? でもその感じだとスクールアイドルは最近知ったみたいだし……当時から好きじゃなきゃ手に入らないわよ? 伝伝伝は』
穂乃果 「ええっ!?」
海未 「ボロが出てしまいましたね……」
希 「落ち着いて穂乃果ちゃん! ここはとにかく冷静に対応しよう」
穂乃果 「よし! 野生のちんすこうで気を逸らそう!」
希 「本当に落ち着いて穂乃果ちゃん!!! もっと良い手段があるって!!!!」
23: 2023/08/03(木) 19:56:48.79 ID:ThrVW8Zr.net
穂乃果 「ど、どうすれば……!」
ガチャ
絵里 「ん? 何してるのあなたたち」
希 「えりち! 実は……ペラペラ」
絵里 「はあ!? 本当に何やってるのあなたたち!?」
海未 「……私も最初は同じ反応でしたよ。しかし、にこを救うためです。怒るのは後にして、この状況を解決しないと」
絵里 「うーん……スクールアイドルを始めたい、って言ったんでしょ。そのためにスクールアイドルを調べたとも」
穂乃果 「う、うん!」
絵里 「それなら、やっぱり伝伝伝は持ってなかったことにしたいわね。後追いなのに持ってたら、盗んだとか嫌な印象に持ってかれそうだわ。でもそうすると、辻褄が合わなくなると……」
ガチャ
絵里 「ん? 何してるのあなたたち」
希 「えりち! 実は……ペラペラ」
絵里 「はあ!? 本当に何やってるのあなたたち!?」
海未 「……私も最初は同じ反応でしたよ。しかし、にこを救うためです。怒るのは後にして、この状況を解決しないと」
絵里 「うーん……スクールアイドルを始めたい、って言ったんでしょ。そのためにスクールアイドルを調べたとも」
穂乃果 「う、うん!」
絵里 「それなら、やっぱり伝伝伝は持ってなかったことにしたいわね。後追いなのに持ってたら、盗んだとか嫌な印象に持ってかれそうだわ。でもそうすると、辻褄が合わなくなると……」
24: 2023/08/03(木) 20:09:54.88 ID:ThrVW8Zr.net
絵里 「……」 ムムム
海未 「絵里。考え込んでくれてますね」
穂乃果 「良かった……賢いときの絵里ちゃんだ……」
絵里 「閃いた。伝伝伝は友達の器用な人に作ってもらった偽物ってことにしなさい。中のディスクとかは見られてないんでしょ? 表面だけならそっくりに作れた、ってことで突き通せるでしょ」
希 「おおっ! さすがえりち!」
絵里 「ふふ、私はKKE……かしこいかわいいエリーチカと呼ばれた……」
海未 「早く入力してください、穂乃果」
穂乃果 「うん、分かったよ」 カチカチ
絵里 「ってスルー!?」
海未 「絵里。考え込んでくれてますね」
穂乃果 「良かった……賢いときの絵里ちゃんだ……」
絵里 「閃いた。伝伝伝は友達の器用な人に作ってもらった偽物ってことにしなさい。中のディスクとかは見られてないんでしょ? 表面だけならそっくりに作れた、ってことで突き通せるでしょ」
希 「おおっ! さすがえりち!」
絵里 「ふふ、私はKKE……かしこいかわいいエリーチカと呼ばれた……」
海未 「早く入力してください、穂乃果」
穂乃果 「うん、分かったよ」 カチカチ
絵里 「ってスルー!?」
25: 2023/08/03(木) 20:10:25.34 ID:ThrVW8Zr.net
『あの伝伝伝は本当は偽物なの。私の友達に器用な人がいて、表面だけだけど精巧に作ってもらったんだ。ネットで調べてだから、現物は見れなかったけどね』
にこ 『へえ……。よく見ないで怒っちゃったから、なんとも言えないけど、一瞬とはいえ私を騙せるほどそっくりに伝伝伝を作るなんて……なかなかやるわね、その子』
にこ 『……それに、私に話しかけるために、わざわざ伝伝伝の偽物を用意するなんて、あんたも変わったやつね』
希 「おっ、好印象かな?」
穂乃果 「やった! ひとまず、好感度プラマイゼロだね!」
好感度が40上がった
希 「さっき50下がったから……」
海未 「まだマイナスですね」
穂乃果 「そんなぁ!」
にこ 『へえ……。よく見ないで怒っちゃったから、なんとも言えないけど、一瞬とはいえ私を騙せるほどそっくりに伝伝伝を作るなんて……なかなかやるわね、その子』
にこ 『……それに、私に話しかけるために、わざわざ伝伝伝の偽物を用意するなんて、あんたも変わったやつね』
希 「おっ、好印象かな?」
穂乃果 「やった! ひとまず、好感度プラマイゼロだね!」
好感度が40上がった
希 「さっき50下がったから……」
海未 「まだマイナスですね」
穂乃果 「そんなぁ!」
26: 2023/08/03(木) 20:11:37.61 ID:ThrVW8Zr.net
にこ 『まあ、伝伝伝を雑に扱ったのは事実だから、そこは許せないし、それにスクールアイドルをやるですって?』
にこ 『スクールアイドルはそんな甘いもんじゃないのよ!!』
にこ 『……とりあえず、私用事あるから。また今度ね』
『矢澤先輩はそのまま職員室に入っていった。先生の説教の声が聞こえる』
希 「にこっち、ゲーム内でも先生に怒られてるんやね」
絵里 「にこ〜っ!!! また課題を提出しなかったの!?」
穂乃果 「あはは……。ん、あれ? 画面に何か出てる」
にこ 『スクールアイドルはそんな甘いもんじゃないのよ!!』
にこ 『……とりあえず、私用事あるから。また今度ね』
『矢澤先輩はそのまま職員室に入っていった。先生の説教の声が聞こえる』
希 「にこっち、ゲーム内でも先生に怒られてるんやね」
絵里 「にこ〜っ!!! また課題を提出しなかったの!?」
穂乃果 「あはは……。ん、あれ? 画面に何か出てる」
27: 2023/08/03(木) 20:12:22.72 ID:ThrVW8Zr.net
『先ほど、器用な友達というワードを入力しました。ここで新キャラクターを追加してください』
海未 「選択肢によって、途中でキャラクターを追加できるのですか……!?」
絵里 「へえ、このゲーム、呪いのゲームってのもあるんだろうけど、色々画期的ね」
穂乃果 「器用な友達かあ……それなら」 ポチポチ
『器用な友達は、南ことり、でよろしいですか?』
穂乃果 「うん! 穂乃果の周りで、器用と言えばやっぱりことりちゃんだよ!!」
希 「キャラデザも性格設定も、なるべくことりちゃんに寄せてるんやね」
穂乃果 「やるなら本格的に、だよ!!」
希 「もしかしたら穂乃果ちゃんはゲームの才能があるのかもなあ……」
海未 「選択肢によって、途中でキャラクターを追加できるのですか……!?」
絵里 「へえ、このゲーム、呪いのゲームってのもあるんだろうけど、色々画期的ね」
穂乃果 「器用な友達かあ……それなら」 ポチポチ
『器用な友達は、南ことり、でよろしいですか?』
穂乃果 「うん! 穂乃果の周りで、器用と言えばやっぱりことりちゃんだよ!!」
希 「キャラデザも性格設定も、なるべくことりちゃんに寄せてるんやね」
穂乃果 「やるなら本格的に、だよ!!」
希 「もしかしたら穂乃果ちゃんはゲームの才能があるのかもなあ……」
28: 2023/08/03(木) 20:32:46.03 ID:ThrVW8Zr.net
海未 「あっ、ことりが出てきましたよ!」
ことり 『穂乃果ちゃん。こないだ私が作った伝伝伝は役に立った?』
『すごく役に立ったよ!! ありがとう、ことりちゃん!!』
ことり 『ふふ、それなら良かった♪』
穂乃果 「とりあえず、少しずつにこちゃんの好感度が元に戻り始めたし、一歩前進だね!!」
ことり 『あっ、そうだ。穂乃果ちゃんが喜ぶかと思って、こんなものも作ってみたんだ』
『不思議な懐中時計、をもらった』
ことり 『これを使えば、何かしらの形でゲームオーバーしたときに、その前の場面まで戻れちゃうの♪ 便利だよね!』
絵里 「なんか、このことり、ちゃっかりとんでもないもの作ってない……?」
希 「メタキャラ、ってやつやね」
海未 「逆に言えば、ここからはゲームオーバーという概念があるということですね。一挙一動に気をつけてください、穂乃果」
穂乃果 「う、うん……! 分かった……!」
ことり 『穂乃果ちゃん。こないだ私が作った伝伝伝は役に立った?』
『すごく役に立ったよ!! ありがとう、ことりちゃん!!』
ことり 『ふふ、それなら良かった♪』
穂乃果 「とりあえず、少しずつにこちゃんの好感度が元に戻り始めたし、一歩前進だね!!」
ことり 『あっ、そうだ。穂乃果ちゃんが喜ぶかと思って、こんなものも作ってみたんだ』
『不思議な懐中時計、をもらった』
ことり 『これを使えば、何かしらの形でゲームオーバーしたときに、その前の場面まで戻れちゃうの♪ 便利だよね!』
絵里 「なんか、このことり、ちゃっかりとんでもないもの作ってない……?」
希 「メタキャラ、ってやつやね」
海未 「逆に言えば、ここからはゲームオーバーという概念があるということですね。一挙一動に気をつけてください、穂乃果」
穂乃果 「う、うん……! 分かった……!」
29: 2023/08/03(木) 20:34:53.43 ID:ThrVW8Zr.net
『さて、今日はどうするかなぁ』
絵里 「今日もアイドル研究部の部室に行くわよ」
穂乃果 「いや……今日はにこちゃんには会わないよ」
海未 「え……穂乃果!? これはにこを攻略するゲームなんですよ!?」
穂乃果 「確かにそうだけど、私はにこちゃんにスクールアイドルを一緒にやりたいって言ったんだよ? そしたら、最低限、体力をつけたりダンスの練習をしておかなくちゃ!」
絵里 「変にリアリストね。でも穂乃果、これはゲームなのよ?」
穂乃果 「だけど、このにこちゃんは、本物のにこちゃんなんだから、やっぱりスクールアイドルへの熱意は試されちゃうよ。頑張らないと!」
海未 「一理ありますね……」
穂乃果 「じゃあ練習開始だ!! とりあえず走ろう!!」
絵里 「今日もアイドル研究部の部室に行くわよ」
穂乃果 「いや……今日はにこちゃんには会わないよ」
海未 「え……穂乃果!? これはにこを攻略するゲームなんですよ!?」
穂乃果 「確かにそうだけど、私はにこちゃんにスクールアイドルを一緒にやりたいって言ったんだよ? そしたら、最低限、体力をつけたりダンスの練習をしておかなくちゃ!」
絵里 「変にリアリストね。でも穂乃果、これはゲームなのよ?」
穂乃果 「だけど、このにこちゃんは、本物のにこちゃんなんだから、やっぱりスクールアイドルへの熱意は試されちゃうよ。頑張らないと!」
海未 「一理ありますね……」
穂乃果 「じゃあ練習開始だ!! とりあえず走ろう!!」
30: 2023/08/03(木) 20:42:24.47 ID:ThrVW8Zr.net
『はあ、はあ……やっぱり普段走ってないのに急に走ったらへとへとだよ』
海未 「なんだか最初の頃を思い出します」
穂乃果 「うん! あれから、どんどん仲間が集まって、今のμ'sができたんだよね」
穂乃果 「……だから、絶対に、にこちゃんは助け出さなくちゃ!!」
海未 「……もちろんです」
希 「大事な仲間。こんなところでお別れなんてしたくないっ!」
絵里 「その心意気、穂乃果ハラショーだわ!! にこを救いましょう!!」
穂乃果 「μ'sはみんながいるからμ'sなんだ!」
海未 「なんだか最初の頃を思い出します」
穂乃果 「うん! あれから、どんどん仲間が集まって、今のμ'sができたんだよね」
穂乃果 「……だから、絶対に、にこちゃんは助け出さなくちゃ!!」
海未 「……もちろんです」
希 「大事な仲間。こんなところでお別れなんてしたくないっ!」
絵里 「その心意気、穂乃果ハラショーだわ!! にこを救いましょう!!」
穂乃果 「μ'sはみんながいるからμ'sなんだ!」
31: 2023/08/03(木) 20:42:57.53 ID:ThrVW8Zr.net
『次はダンスステップだ!』
『うわわ! あ痛い~い! ふわぁ、ホントに難しいや。みんなよく出来るなぁ……。よし、もう一回! せーの!』
海未 「なんだか、このゲーム、あの頃の穂乃果をまるで見てたかのような演出をしますね……」
希 「もしかしたら、にこっちの記憶から読み取ってるのかも」
穂乃果 「え?」
絵里 「そう考えると納得できることもあるわ。穂乃果がいくらこだわったからって、ゲーム内で作ったキャラがあんなに現実そっくりにはならないもの。南ことりという存在を、ゲームがそれこそ知ってないとね」
海未 「しかし、そう考えると、あの穂乃果が一人で練習してたのを、私とことりだけでなく、にこもどこかで見てたことになりますね……」
穂乃果 「ええっ!? あの時点で!?」
希 「……にこっちなら、十分あり得るかもね」
穂乃果 「にこちゃん……」
『うわわ! あ痛い~い! ふわぁ、ホントに難しいや。みんなよく出来るなぁ……。よし、もう一回! せーの!』
海未 「なんだか、このゲーム、あの頃の穂乃果をまるで見てたかのような演出をしますね……」
希 「もしかしたら、にこっちの記憶から読み取ってるのかも」
穂乃果 「え?」
絵里 「そう考えると納得できることもあるわ。穂乃果がいくらこだわったからって、ゲーム内で作ったキャラがあんなに現実そっくりにはならないもの。南ことりという存在を、ゲームがそれこそ知ってないとね」
海未 「しかし、そう考えると、あの穂乃果が一人で練習してたのを、私とことりだけでなく、にこもどこかで見てたことになりますね……」
穂乃果 「ええっ!? あの時点で!?」
希 「……にこっちなら、十分あり得るかもね」
穂乃果 「にこちゃん……」
32: 2023/08/03(木) 20:44:28.48 ID:ThrVW8Zr.net
にこ 『……ステップ下手くそね、それにあんなんじゃ怪我するわ。急に慣れてないことするんじゃないわよ』
絵里 「ゲーム内のにこも、窓から穂乃果を見ていたのね」
にこ 『だけど、私が見てなくても、練習に一生懸命取り組んでる。それに、あの純粋な瞳……スクールアイドルに惹かれてしょうがないって瞳……』
にこ 『……ふん。だからって私が簡単に心許すわけないけどね』
好感度が30上がった
海未 「ということは好感度プラス20です……!」
穂乃果 「やった!!! 好感度がゼロを超えた!!」
絵里 「ちなみに、好感度百パーセントっていうのは、どれくらいの数値なの、希」
希 「100、やね。つまりあと80でクリアってことや!」
絵里 「ゲーム内のにこも、窓から穂乃果を見ていたのね」
にこ 『だけど、私が見てなくても、練習に一生懸命取り組んでる。それに、あの純粋な瞳……スクールアイドルに惹かれてしょうがないって瞳……』
にこ 『……ふん。だからって私が簡単に心許すわけないけどね』
好感度が30上がった
海未 「ということは好感度プラス20です……!」
穂乃果 「やった!!! 好感度がゼロを超えた!!」
絵里 「ちなみに、好感度百パーセントっていうのは、どれくらいの数値なの、希」
希 「100、やね。つまりあと80でクリアってことや!」
33: 2023/08/03(木) 20:45:28.49 ID:ThrVW8Zr.net
穂乃果 「そう考えると、まだまだ道のりは遠そうだね……」
絵里 「いやそうとは限らないわよ。やり方によるだろうけど、一気に好感度が上がるタイミングがあるかもしれないわ」
ガチャ
凛 「あれ? みんなで何してるの?」
海未 「凛。えっとですね、これは、その……ぎゃ、ぎゃ、ぎゃ……///」
凛 「ぎゃ? ぎゃってなに?」
絵里 「言えないなら無理しなくて良いわよ、海未。ギャルゲーをやってるのよ」
凛 「ギャルゲー!?!?」
凛 「……ってなに?」
絵里 「いやそうとは限らないわよ。やり方によるだろうけど、一気に好感度が上がるタイミングがあるかもしれないわ」
ガチャ
凛 「あれ? みんなで何してるの?」
海未 「凛。えっとですね、これは、その……ぎゃ、ぎゃ、ぎゃ……///」
凛 「ぎゃ? ぎゃってなに?」
絵里 「言えないなら無理しなくて良いわよ、海未。ギャルゲーをやってるのよ」
凛 「ギャルゲー!?!?」
凛 「……ってなに?」
34: 2023/08/03(木) 20:46:30.53 ID:ThrVW8Zr.net
希 「実は凛ちゃん……こういうことがあってな、ペラペラ……」
凛 「ええっ!? にこちゃんがこの中に!?」
海未 「それで穂乃果が頑張ってくれてるのですが……」
穂乃果 「今のところは順調だよ。練習も頑張ってるし、にこちゃんの好感度もきっと上昇中だよ!」
にこ 『あいつ、最近来ないわね……』
絵里 「って、さっそくにこ、寂しがってるじゃない」
穂乃果 「ええっ!?」
にこ 『……また練習してるのかしら。ふん、いくら小手先の練習をしたって、すぐには上手くならないわよ。あんなに強引に会いにきたっていうのに』
凛 「ええっ!? にこちゃんがこの中に!?」
海未 「それで穂乃果が頑張ってくれてるのですが……」
穂乃果 「今のところは順調だよ。練習も頑張ってるし、にこちゃんの好感度もきっと上昇中だよ!」
にこ 『あいつ、最近来ないわね……』
絵里 「って、さっそくにこ、寂しがってるじゃない」
穂乃果 「ええっ!?」
にこ 『……また練習してるのかしら。ふん、いくら小手先の練習をしたって、すぐには上手くならないわよ。あんなに強引に会いにきたっていうのに』
36: 2023/08/03(木) 20:48:50.38 ID:ThrVW8Zr.net
にこ 『……はあ』
凛 「にこちゃん、ため息ついてるね」
絵里 「穂乃果。確かに練習も大切だけど、にこに会いに行った方が良いんじゃない?」
穂乃果 「そうだね……じゃあにこちゃんに会いに」
ことり 『ちょっと待って、穂乃果ちゃん!』
海未 「ことりが話しかけてきましたね」
絵里 「もしかしてまた、クリアに便利なアイテムをくれるのかしら」
『どうしたの、ことりちゃん』
ことり 『最近、練習で疲れてるんじゃない? ちょっと保健室で寝た方がいいんじゃないかな』
凛 「にこちゃん、ため息ついてるね」
絵里 「穂乃果。確かに練習も大切だけど、にこに会いに行った方が良いんじゃない?」
穂乃果 「そうだね……じゃあにこちゃんに会いに」
ことり 『ちょっと待って、穂乃果ちゃん!』
海未 「ことりが話しかけてきましたね」
絵里 「もしかしてまた、クリアに便利なアイテムをくれるのかしら」
『どうしたの、ことりちゃん』
ことり 『最近、練習で疲れてるんじゃない? ちょっと保健室で寝た方がいいんじゃないかな』
37: 2023/08/03(木) 20:52:21.19 ID:ThrVW8Zr.net
穂乃果 「えっ? でも、にこちゃんに会いに行かないと……」
絵里 「わざわざ言ってくるってことは、もしかして知らないだけでこのゲーム、体力ゲージでもあるのかしら」
海未 「体力がゼロになったら、ゲームオーバーになるということですか?」
希 「でも体力なんて概念があったら、最初に説明されるとは思うけど……」
凛 「でも呪いのゲームなのに、そんな親切なのかにゃ?」
穂乃果 「言われてみると……」
ことり 『そうだ、穂乃果ちゃん! もしも休めないならこれを飲んで! ことり特製元気になるジュース!』
穂乃果 「おおっ! ことりちゃん親切だ!」
海未 「さすがことりですね。ゲーム内でも、とても気遣ってくれます」
絵里 「わざわざ言ってくるってことは、もしかして知らないだけでこのゲーム、体力ゲージでもあるのかしら」
海未 「体力がゼロになったら、ゲームオーバーになるということですか?」
希 「でも体力なんて概念があったら、最初に説明されるとは思うけど……」
凛 「でも呪いのゲームなのに、そんな親切なのかにゃ?」
穂乃果 「言われてみると……」
ことり 『そうだ、穂乃果ちゃん! もしも休めないならこれを飲んで! ことり特製元気になるジュース!』
穂乃果 「おおっ! ことりちゃん親切だ!」
海未 「さすがことりですね。ゲーム内でも、とても気遣ってくれます」
38: 2023/08/03(木) 20:53:08.38 ID:ThrVW8Zr.net
『ありがとうことりちゃん! さて、このジュース、飲む? 飲まない?』
穂乃果 「当然飲むよ!」
『美味しい! ありがとうことりちゃん!』
ことり 『良かった、良かった。それより、穂乃果ちゃん、また矢澤さんに会いに行こうとしたの?』
『うん! そうだよ!』
ことり 『へえ……そうだよね、矢澤さん、すごく可愛いもんね』
海未 「なんだか、ことりの表情読めなくないですか?」
穂乃果 「えっ? そうかなぁ、いつものことりちゃんだよ?」
穂乃果 「当然飲むよ!」
『美味しい! ありがとうことりちゃん!』
ことり 『良かった、良かった。それより、穂乃果ちゃん、また矢澤さんに会いに行こうとしたの?』
『うん! そうだよ!』
ことり 『へえ……そうだよね、矢澤さん、すごく可愛いもんね』
海未 「なんだか、ことりの表情読めなくないですか?」
穂乃果 「えっ? そうかなぁ、いつものことりちゃんだよ?」
39: 2023/08/03(木) 20:54:06.90 ID:ThrVW8Zr.net
ことり 『ことりが欲しくなっちゃうくらい……♪』
絵里 「どことなく不穏ね」
『あはは、急に何言ってるのことりちゃ……あれ、意識が遠く……』
『……』
ことり 『ふふ。穂乃果ちゃん、おやすみ』
穂乃果 「ええっ!?」
『しばらく経ったあと、穂乃果は保健室で目を覚ました。慌てて、アイドル研究部の部室へ行くと、そこに一枚の紙が置いてあった』
『にこちゃんは、私のものだよ、穂乃果ちゅん』
ゲームオーバー 『ことりのおやつ』
絵里 「どことなく不穏ね」
『あはは、急に何言ってるのことりちゃ……あれ、意識が遠く……』
『……』
ことり 『ふふ。穂乃果ちゃん、おやすみ』
穂乃果 「ええっ!?」
『しばらく経ったあと、穂乃果は保健室で目を覚ました。慌てて、アイドル研究部の部室へ行くと、そこに一枚の紙が置いてあった』
『にこちゃんは、私のものだよ、穂乃果ちゅん』
ゲームオーバー 『ことりのおやつ』
40: 2023/08/03(木) 20:55:15.31 ID:ThrVW8Zr.net
穂乃果 「なんで!?」
海未 「ことり……!?」
凛 「ええっ!? ゲームオーバーになっちゃったよ!?」
希 「まさかの展開やね……」
絵里 「とりあえず、早くゲームを再開しましょう。あの懐中時計のおかげで場面は戻るはずだわ」
にこ 『……はあ』
凛 「にこちゃん、ため息ついてるね。寂しそう」
穂乃果 「そうだね……じゃあにこちゃんに会いに」
海未 「おバカ! 穂乃果、同じことになるでしょ!」
穂乃果 「あっ、そっか」
海未 「ことり……!?」
凛 「ええっ!? ゲームオーバーになっちゃったよ!?」
希 「まさかの展開やね……」
絵里 「とりあえず、早くゲームを再開しましょう。あの懐中時計のおかげで場面は戻るはずだわ」
にこ 『……はあ』
凛 「にこちゃん、ため息ついてるね。寂しそう」
穂乃果 「そうだね……じゃあにこちゃんに会いに」
海未 「おバカ! 穂乃果、同じことになるでしょ!」
穂乃果 「あっ、そっか」
41: 2023/08/03(木) 20:56:10.27 ID:ThrVW8Zr.net
海未 「とにかくことりとの合流は避けて通らなければいけません。今日はにこは諦めて、練習に没頭してください」
穂乃果 「分かったよ!」
『ポツポツ……大変だ。雨が降り始めた』
穂乃果 「雨で外じゃ活動できない!?」
凛 「テンション上がるにゃーーーーー!」
穂乃果 「言ってる場合じゃないよ!!」
海未 「懐かしいですけど、これじゃ練習ができません。どうすれば……」
ガチャ
真姫 「なにしてるの?」
海未 「真姫。実は、その、ぎゃ、ぎゃ、ぎゃ……///」
真姫 「ぎゃ、なによ」
穂乃果 「分かったよ!」
『ポツポツ……大変だ。雨が降り始めた』
穂乃果 「雨で外じゃ活動できない!?」
凛 「テンション上がるにゃーーーーー!」
穂乃果 「言ってる場合じゃないよ!!」
海未 「懐かしいですけど、これじゃ練習ができません。どうすれば……」
ガチャ
真姫 「なにしてるの?」
海未 「真姫。実は、その、ぎゃ、ぎゃ、ぎゃ……///」
真姫 「ぎゃ、なによ」
42: 2023/08/03(木) 20:57:13.28 ID:ThrVW8Zr.net
希 「ギャルゲーをやっとるんよ。実はペラペラ」
真姫 「はぁ!? ゲームの中に人が!? イミワカンナイ!」
絵里 「それはそうなんだけど、実際に起きてるから問題なのよ」
凛 「ミトメラレナイワァ」
絵里 「凛〜〜?」
凛 「すみませんっ!!」
穂乃果 「なんだか賑やかになってきたね」
凛 「ここは部室だから、そりゃみんな集まってくるにゃ。かよちんは用事があるからいないけど……うぅ、かよちん……」
真姫 「ああ、また落ち込んで」
真姫 「はぁ!? ゲームの中に人が!? イミワカンナイ!」
絵里 「それはそうなんだけど、実際に起きてるから問題なのよ」
凛 「ミトメラレナイワァ」
絵里 「凛〜〜?」
凛 「すみませんっ!!」
穂乃果 「なんだか賑やかになってきたね」
凛 「ここは部室だから、そりゃみんな集まってくるにゃ。かよちんは用事があるからいないけど……うぅ、かよちん……」
真姫 「ああ、また落ち込んで」
43: 2023/08/03(木) 20:58:35.68 ID:ThrVW8Zr.net
『雨も降っちゃったし、どうしようかなぁ』
穂乃果 「どうしようかなぁ……」
絵里 「穂乃果。とにかく落ち着いて、冷静に選択しなさい。じゃないとまたゲームオーバーになるわよ」
穂乃果 「雪穂〜お茶〜」
絵里 「落ち着きすぎよ」
真姫 「でもそれなら、普通に、にこちゃんに会いにいけば良いじゃない」
海未 「しかしにこに会いに行ったら、ことりに眠らされてしまいます……」
真姫 「だから、そこでジュースを飲まなきゃ良いじゃない」
穂乃果 「どうしようかなぁ……」
絵里 「穂乃果。とにかく落ち着いて、冷静に選択しなさい。じゃないとまたゲームオーバーになるわよ」
穂乃果 「雪穂〜お茶〜」
絵里 「落ち着きすぎよ」
真姫 「でもそれなら、普通に、にこちゃんに会いにいけば良いじゃない」
海未 「しかしにこに会いに行ったら、ことりに眠らされてしまいます……」
真姫 「だから、そこでジュースを飲まなきゃ良いじゃない」
44: 2023/08/03(木) 20:59:33.89 ID:ThrVW8Zr.net
一同 「「……」」
真姫 「え? 私なにか変なこと言ったかしら」
海未 「思いつきませんでした! さすがです、真姫!」
穂乃果 「ことりちゃんの施しを断るなんて、ことりちゃんに頼りまくってる穂乃果じゃ全く思いつかなかったよ!」
絵里 「天才だわ……さすが真姫……」
真姫 「今更言うのも何だけど、大丈夫なの、このグループは……」
希 「安心して、真姫ちゃん。ウチがμ'sを支えるから!」 ドヤッ
真姫 「今回元を辿れば、希のせいでしょ」
希 「」 シュン
凛 「希ちゃん、落ち込んじゃったにゃ」
真姫 「めんどくさい!!」
真姫 「え? 私なにか変なこと言ったかしら」
海未 「思いつきませんでした! さすがです、真姫!」
穂乃果 「ことりちゃんの施しを断るなんて、ことりちゃんに頼りまくってる穂乃果じゃ全く思いつかなかったよ!」
絵里 「天才だわ……さすが真姫……」
真姫 「今更言うのも何だけど、大丈夫なの、このグループは……」
希 「安心して、真姫ちゃん。ウチがμ'sを支えるから!」 ドヤッ
真姫 「今回元を辿れば、希のせいでしょ」
希 「」 シュン
凛 「希ちゃん、落ち込んじゃったにゃ」
真姫 「めんどくさい!!」
46: 2023/08/03(木) 23:47:04.70 ID:ThrVW8Zr.net
ことり 『そうだ、穂乃果ちゃん! もしも休めないならこれを飲んで! ことり特製元気になるジュース!』
穂乃果 「よし! 今度こそ断ってみせる!」
『ありがとうことりちゃん! さて、このジュース、飲む? 飲まない?』
穂乃果 「の、飲まないよ!」
ことり 『えっ……? 穂乃果ちゃん……?』
穂乃果 「ごめんね……ことりちゃん……!!」
海未 「ぐっ。良心が痛みますが、クリアのためです! 穂乃果耐えてください!」
ことり 『……』
絵里 「諦めてくれたのかしら」
希 「でも、さっきのゲームオーバーを見るに、まだ油断はできない……!」
穂乃果 「よし! 今度こそ断ってみせる!」
『ありがとうことりちゃん! さて、このジュース、飲む? 飲まない?』
穂乃果 「の、飲まないよ!」
ことり 『えっ……? 穂乃果ちゃん……?』
穂乃果 「ごめんね……ことりちゃん……!!」
海未 「ぐっ。良心が痛みますが、クリアのためです! 穂乃果耐えてください!」
ことり 『……』
絵里 「諦めてくれたのかしら」
希 「でも、さっきのゲームオーバーを見るに、まだ油断はできない……!」
47: 2023/08/03(木) 23:47:54.61 ID:ThrVW8Zr.net
ことり 『穂乃果ちゃん』
凛 「胸のあたりをギュッってしてるにゃ……?」
海未 「ほ、穂乃果!! 早くそのセリフを飛ばしてください!!」
穂乃果 「な、なんで!?」
海未 「あれが来ます!!」
穂乃果 「あれが!?」
絵里 「あ、あれが来るの……!? そんなぁ、終わりだわ……!!」
凛 「あれ、あれって何!? 何のこと!? 絵里ちゃんにはあれが何か分かるの!?」
絵里 「いや分からないわ」
凛 「胸のあたりをギュッってしてるにゃ……?」
海未 「ほ、穂乃果!! 早くそのセリフを飛ばしてください!!」
穂乃果 「な、なんで!?」
海未 「あれが来ます!!」
穂乃果 「あれが!?」
絵里 「あ、あれが来るの……!? そんなぁ、終わりだわ……!!」
凛 「あれ、あれって何!? 何のこと!? 絵里ちゃんにはあれが何か分かるの!?」
絵里 「いや分からないわ」
48: 2023/08/03(木) 23:48:48.28 ID:ThrVW8Zr.net
ことり 『おねがぁいっ!!』
海未 「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
穂乃果 「ことりちゃぁぁぁぁぁぁ」
真姫 「バカらしいわ……」
『さて、このジュース、飲む? 飲まない?』
海未 「の、飲みましょう、穂乃果……」
穂乃果 「そ、そうだね、ことりちゃんのお願いだもんね……」
真姫 「それでいいの? 穂乃果」
穂乃果 「!」
真姫 「にこちゃんを、助けたいんじゃないの」
穂乃果 「にこちゃん……」
穂乃果 「……」
海未 「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
穂乃果 「ことりちゃぁぁぁぁぁぁ」
真姫 「バカらしいわ……」
『さて、このジュース、飲む? 飲まない?』
海未 「の、飲みましょう、穂乃果……」
穂乃果 「そ、そうだね、ことりちゃんのお願いだもんね……」
真姫 「それでいいの? 穂乃果」
穂乃果 「!」
真姫 「にこちゃんを、助けたいんじゃないの」
穂乃果 「にこちゃん……」
穂乃果 「……」
49: 2023/08/03(木) 23:51:21.04 ID:ThrVW8Zr.net
穂乃果 『ねえ、にこちゃん』
にこ 『ん? なによ』
穂乃果 『もしもさ、もしもだよ』
にこ 『……何よ勿体ぶって』
穂乃果 『穂乃果がさ、にこちゃんのこと好きって言ったらどうする?』
にこ 『いつも言ってるじゃない』
穂乃果 『それはそうだけど! そういうのじゃなくて、もっと、その……恋愛的な意味で』
にこ 『はあ? にこたちはアイドルなのよ?』
穂乃果 『もしもだよ、もしも! にこちゃんのプロ意識を試したんだよ!』
にこ 『へえ……穂乃果のくせに、生意気なことしてくるじゃない。でもアイドルの私が、誰かと恋に落ちることなんて』
穂乃果 『……』
にこ 『ん? なによ』
穂乃果 『もしもさ、もしもだよ』
にこ 『……何よ勿体ぶって』
穂乃果 『穂乃果がさ、にこちゃんのこと好きって言ったらどうする?』
にこ 『いつも言ってるじゃない』
穂乃果 『それはそうだけど! そういうのじゃなくて、もっと、その……恋愛的な意味で』
にこ 『はあ? にこたちはアイドルなのよ?』
穂乃果 『もしもだよ、もしも! にこちゃんのプロ意識を試したんだよ!』
にこ 『へえ……穂乃果のくせに、生意気なことしてくるじゃない。でもアイドルの私が、誰かと恋に落ちることなんて』
穂乃果 『……』
50: 2023/08/03(木) 23:52:19.01 ID:ThrVW8Zr.net
にこ 『でも、あんたかぁ』
穂乃果 『……むっ』 プクッ
にこ 『なんで頬膨らせてるのよ』
穂乃果 『お子ちゃまだって、穂乃果をバカにしたんでしょ』
にこ 『してないわよ。私はただ』
にこ 『……もし、穂乃果なら、そういう勘違いもありかなって話』
穂乃果 『どういう勘違い?』
にこ 『……はあ』
穂乃果 『ため息!?』
にこ 『私は正真正銘、あの日に生まれ変わったのよ。そう、あの曇天が晴れた日に』
穂乃果 『?』
穂乃果 『……むっ』 プクッ
にこ 『なんで頬膨らせてるのよ』
穂乃果 『お子ちゃまだって、穂乃果をバカにしたんでしょ』
にこ 『してないわよ。私はただ』
にこ 『……もし、穂乃果なら、そういう勘違いもありかなって話』
穂乃果 『どういう勘違い?』
にこ 『……はあ』
穂乃果 『ため息!?』
にこ 『私は正真正銘、あの日に生まれ変わったのよ。そう、あの曇天が晴れた日に』
穂乃果 『?』
51: 2023/08/03(木) 23:53:17.45 ID:ThrVW8Zr.net
にこ 『まあ、アホに話しても仕方ないか』
穂乃果 『にこちゃんよりはアホじゃないけど!?』
にこ 『いやあんたよりは流石に頭良いわよ!? 高校三年生よ!?』
穂乃果 『高校三年生で穂乃果と同じレベルなのが問題なんでしょ!?』
にこ 『うるさいわね!! パン食べてれば満足するくらい単純なくせに!!』
穂乃果 『うなっ!?』
穂乃果 「……」
真姫 「……その顔。にこちゃんとの大切な思い出を思い出したでしょ。それならすることは一つよ、穂乃果」
穂乃果 「にこちゃんと喧嘩したことを思い出したよ」
真姫 「なんで?」
穂乃果 『にこちゃんよりはアホじゃないけど!?』
にこ 『いやあんたよりは流石に頭良いわよ!? 高校三年生よ!?』
穂乃果 『高校三年生で穂乃果と同じレベルなのが問題なんでしょ!?』
にこ 『うるさいわね!! パン食べてれば満足するくらい単純なくせに!!』
穂乃果 『うなっ!?』
穂乃果 「……」
真姫 「……その顔。にこちゃんとの大切な思い出を思い出したでしょ。それならすることは一つよ、穂乃果」
穂乃果 「にこちゃんと喧嘩したことを思い出したよ」
真姫 「なんで?」
52: 2023/08/03(木) 23:54:10.44 ID:ThrVW8Zr.net
穂乃果 「……」
ポチッ
ことり 『……ふふ、穂乃果ちゃんは感が鋭いんだね。そうだよ、このジュースはただのジュースじゃない』
ことり 『あーあ、私もにこちゃんのこと気になってたけど』
ことり 『穂乃果ちゃんのスクールアイドルの情熱には勝てないや』
絵里 「突破できたのかしら……?」
海未 「ギリギリでした。危うく飲むの選択肢を選ぶところでした、恐ろしい力っ……!」
凛 「ギリギリだったのは穂乃果ちゃんと海未ちゃんだけだったと思うけど……」
ポチッ
ことり 『……ふふ、穂乃果ちゃんは感が鋭いんだね。そうだよ、このジュースはただのジュースじゃない』
ことり 『あーあ、私もにこちゃんのこと気になってたけど』
ことり 『穂乃果ちゃんのスクールアイドルの情熱には勝てないや』
絵里 「突破できたのかしら……?」
海未 「ギリギリでした。危うく飲むの選択肢を選ぶところでした、恐ろしい力っ……!」
凛 「ギリギリだったのは穂乃果ちゃんと海未ちゃんだけだったと思うけど……」
53: 2023/08/03(木) 23:57:44.68 ID:ThrVW8Zr.net
ガチャ
にこ 『穂乃果……!?』
『矢澤先輩。会いに来ました』
にこ 『今日は練習はしなくて良いの?』
『雨だったので……というか、私が練習してたの知ってたんですね』
にこ 『……たまたまね、見かけたのよ』
『矢澤先輩、お願いがあります』
にこ 『なに? 一緒にスクールアイドルやりたいって話?』
『それも、大事ですけど、今したいお願いはそうじゃなくて』
にこ 『え?』
にこ 『穂乃果……!?』
『矢澤先輩。会いに来ました』
にこ 『今日は練習はしなくて良いの?』
『雨だったので……というか、私が練習してたの知ってたんですね』
にこ 『……たまたまね、見かけたのよ』
『矢澤先輩、お願いがあります』
にこ 『なに? 一緒にスクールアイドルやりたいって話?』
『それも、大事ですけど、今したいお願いはそうじゃなくて』
にこ 『え?』
54: 2023/08/03(木) 23:58:40.88 ID:ThrVW8Zr.net
『私のダンスを見てくれますか』
ポツポツ
ポツポツ
希 「実際に現実世界も降ってきたね、雨……」
真姫 「降水確率、20%くらいだったのに……」
凛 「凛は知ってたよ。今日雨が降るって」
海未 「なぜですか?」
凛 「かよちんが言ってたの。雨が降り始めて、止むまでの時間まで正確に」
絵里 「えぇ……それってもはや天気予報士を超えてない?」
凛 「お米を学んでいくうちに、極めた観察眼なんだって」
ポツポツ
ポツポツ
希 「実際に現実世界も降ってきたね、雨……」
真姫 「降水確率、20%くらいだったのに……」
凛 「凛は知ってたよ。今日雨が降るって」
海未 「なぜですか?」
凛 「かよちんが言ってたの。雨が降り始めて、止むまでの時間まで正確に」
絵里 「えぇ……それってもはや天気予報士を超えてない?」
凛 「お米を学んでいくうちに、極めた観察眼なんだって」
55: 2023/08/03(木) 23:59:25.71 ID:ThrVW8Zr.net
ガチャ
ことり 「あれ、何してるの? みんな?」
一同 「「……」」
ことり 「えっ……その表情はいったい……」
海未 「ことり。私はあなたを信じてますからね」
絵里 「ことり……魔性の女だわ……!」 ガクガク
凛 「さっきのことりちゃん、めちゃくちゃ怖かったにゃー」
ことり 「ど、どういうこと……!?」
ことり 「穂乃果ちゃん!?」 チラッ
穂乃果 「ことりちゃん……」
ことり 「……」 ドキドキ
穂乃果 「どんまい」
ことり 「ええっ!?」 ガビーン
ことり 「あれ、何してるの? みんな?」
一同 「「……」」
ことり 「えっ……その表情はいったい……」
海未 「ことり。私はあなたを信じてますからね」
絵里 「ことり……魔性の女だわ……!」 ガクガク
凛 「さっきのことりちゃん、めちゃくちゃ怖かったにゃー」
ことり 「ど、どういうこと……!?」
ことり 「穂乃果ちゃん!?」 チラッ
穂乃果 「ことりちゃん……」
ことり 「……」 ドキドキ
穂乃果 「どんまい」
ことり 「ええっ!?」 ガビーン
56: 2023/08/04(金) 00:01:19.39 ID:CLyieMhE.net
にこ 『ダンスを見て欲しいって言ったって、雨降ってるわよ』
『それなら、空き教室を探してそこで踊ります』
にこ 『普段練習してる場所じゃなくて良いの?』
『どこだとしても、実力を発揮できなきゃ、矢澤先輩を納得させることはできませんから……!』
ことり 「なんだかよく分からないけど、このゲームの穂乃果ちゃん、かっこいいね!」
真姫 「ことりの重圧にも負けなかったからかしら」
ことり 「ことりの知らないところでいったい何が……」
『それなら、空き教室を探してそこで踊ります』
にこ 『普段練習してる場所じゃなくて良いの?』
『どこだとしても、実力を発揮できなきゃ、矢澤先輩を納得させることはできませんから……!』
ことり 「なんだかよく分からないけど、このゲームの穂乃果ちゃん、かっこいいね!」
真姫 「ことりの重圧にも負けなかったからかしら」
ことり 「ことりの知らないところでいったい何が……」
57: 2023/08/04(金) 00:03:29.57 ID:CLyieMhE.net
『見ててください、矢澤先輩っ!!』
ホップ
ステップ
ジャンプ
にこ 『……』
穂乃果 「っ!!」
穂乃果 「まさかのリズムゲー!?」
希 「穂乃果ちゃーーーん! にこっちを助けてあげて!」
海未 「頑張ってください穂乃果!!」
穂乃果 「ぐぬぬぬぬぬっ!」 ポチポチ
絵里 「にこを、取り戻して! 穂乃果!!」
凛 「頑張れーーーー! 穂乃果ちゃーーーん!!」
穂乃果 「おりゃぁぁぁぁぁ!」 ポチポチ
真姫 「穂乃果、あと少しよ!!」
ことり 「穂乃果ちゃん!! ラストだよ!!」
穂乃果 「にこちゃん……っ!!」 ポチポチ
『矢澤先輩……っ!!』
ホップ
ステップ
ジャンプ
にこ 『……』
穂乃果 「っ!!」
穂乃果 「まさかのリズムゲー!?」
希 「穂乃果ちゃーーーん! にこっちを助けてあげて!」
海未 「頑張ってください穂乃果!!」
穂乃果 「ぐぬぬぬぬぬっ!」 ポチポチ
絵里 「にこを、取り戻して! 穂乃果!!」
凛 「頑張れーーーー! 穂乃果ちゃーーーん!!」
穂乃果 「おりゃぁぁぁぁぁ!」 ポチポチ
真姫 「穂乃果、あと少しよ!!」
ことり 「穂乃果ちゃん!! ラストだよ!!」
穂乃果 「にこちゃん……っ!!」 ポチポチ
『矢澤先輩……っ!!』
58: 2023/08/04(金) 00:04:45.86 ID:CLyieMhE.net
穂乃果 「『どうかこの気持ち届いてっ!!!!』」
ホップ
ステップ
ジャンプ
『……』
にこ 『……穂乃果』
『……はあ、はあ、どうですか、矢澤先輩』
にこ 『矢澤にこよ。下の名前で呼んで』
『えっ?』
にこ 『見て。外が晴れたわ』
にこ 『これからの練習忙しくなりそうね』
『それって……!!』
ホップ
ステップ
ジャンプ
『……』
にこ 『……穂乃果』
『……はあ、はあ、どうですか、矢澤先輩』
にこ 『矢澤にこよ。下の名前で呼んで』
『えっ?』
にこ 『見て。外が晴れたわ』
にこ 『これからの練習忙しくなりそうね』
『それって……!!』
59: 2023/08/04(金) 00:07:15.80 ID:CLyieMhE.net
にこ 『言っとくけど』
にこ 『厳しいわよ』
にこ 『アイドルってのは笑顔を見せる仕事じゃない。笑顔にさせる仕事なの』
にこ 『分かるでしょ? 穂乃果?』
『はい!!!!』
にこ 『それなら……よしっ!!』
好感度が80上がった
【矢澤にこ】クリア!!
ピカーーーーーンッ
にこ 「zzz」 スピースピー
穂乃果 「……えっ?」
にこ 『厳しいわよ』
にこ 『アイドルってのは笑顔を見せる仕事じゃない。笑顔にさせる仕事なの』
にこ 『分かるでしょ? 穂乃果?』
『はい!!!!』
にこ 『それなら……よしっ!!』
好感度が80上がった
【矢澤にこ】クリア!!
ピカーーーーーンッ
にこ 「zzz」 スピースピー
穂乃果 「……えっ?」
60: 2023/08/04(金) 00:08:25.02 ID:CLyieMhE.net
穂乃果 「寝てるにこちゃんが目の前に!?」
希 「穂乃果ちゃん……! クリアや、クリアしたんよ!!」
穂乃果 「本当!? やったーーー!!!」
にこ 「……うぅ、何よ、あんたたち、人が気持ちよく寝てるっていうのにうるさいわよぉ」
穂乃果 「にこちゃん! にこちゃん! やった! やった!!」 ギュッ
にこ 「って穂乃果!? 抱きつくな! 暑苦しいっ!」
真姫 「てっきり二人のスクールアイドルの日々で、好感度がマックスになると思ってたのだけれど、案外早かったわね」
絵里 「……きっと、一緒にスクールアイドル始めた時点でにこの好感度は100%だったのよ。ゲームの中でも、実際でもね」
希 「穂乃果ちゃん……! クリアや、クリアしたんよ!!」
穂乃果 「本当!? やったーーー!!!」
にこ 「……うぅ、何よ、あんたたち、人が気持ちよく寝てるっていうのにうるさいわよぉ」
穂乃果 「にこちゃん! にこちゃん! やった! やった!!」 ギュッ
にこ 「って穂乃果!? 抱きつくな! 暑苦しいっ!」
真姫 「てっきり二人のスクールアイドルの日々で、好感度がマックスになると思ってたのだけれど、案外早かったわね」
絵里 「……きっと、一緒にスクールアイドル始めた時点でにこの好感度は100%だったのよ。ゲームの中でも、実際でもね」
61: 2023/08/04(金) 00:15:31.15 ID:CLyieMhE.net
海未 「そういえば、凛。雨が止む時間は花陽によるといつ頃なのですか?」
凛 「もうすぐだよ。かよちん曰く、屋上で虹がかかるから是非見て欲しいんだって」
穂乃果 「虹!? 行こっ、にこちゃん!!」 ダッ
にこ 「私寝起きなんだけど!?」 タタタッ
ことり 「あはは……相変わらず、穂乃果ちゃんは元気だね」
希 「それが穂乃果ちゃんの魅力ってことやね」
希 「……本当にありがとう、穂乃果ちゃん」
ガチャ
穂乃果 「見て! にこちゃん! 虹!」
にこ 「綺麗だけど、こんな慌てて走って見るもんじゃないでしょ……はあ、はあ」
凛 「もうすぐだよ。かよちん曰く、屋上で虹がかかるから是非見て欲しいんだって」
穂乃果 「虹!? 行こっ、にこちゃん!!」 ダッ
にこ 「私寝起きなんだけど!?」 タタタッ
ことり 「あはは……相変わらず、穂乃果ちゃんは元気だね」
希 「それが穂乃果ちゃんの魅力ってことやね」
希 「……本当にありがとう、穂乃果ちゃん」
ガチャ
穂乃果 「見て! にこちゃん! 虹!」
にこ 「綺麗だけど、こんな慌てて走って見るもんじゃないでしょ……はあ、はあ」
62: 2023/08/04(金) 00:16:12.34 ID:CLyieMhE.net
穂乃果 「だって、だって、嬉しいんだもん!! って、にこちゃんに言っても分からないか。あはは……」
にこ 「なんとなく覚えてるわよ」
穂乃果 「えっ!?」
にこ 「……なんとなくだけどね」
穂乃果 「……」
にこ 「……」
穂乃果 (あのゲームは、にこちゃんのことを改めてたくさん教えてくれた。にこちゃんの優しさ、にこちゃんの悲しい気持ち、にこちゃんのアイドルへの熱い気持ち)
穂乃果 (……それと、ことりちゃんに取られちゃうのが怖かった。だから)
穂乃果 「にこちゃん」 スッ
にこ 「なによ、そんな顔近づけて」
にこ 「なんとなく覚えてるわよ」
穂乃果 「えっ!?」
にこ 「……なんとなくだけどね」
穂乃果 「……」
にこ 「……」
穂乃果 (あのゲームは、にこちゃんのことを改めてたくさん教えてくれた。にこちゃんの優しさ、にこちゃんの悲しい気持ち、にこちゃんのアイドルへの熱い気持ち)
穂乃果 (……それと、ことりちゃんに取られちゃうのが怖かった。だから)
穂乃果 「にこちゃん」 スッ
にこ 「なによ、そんな顔近づけて」
63: 2023/08/04(金) 00:17:02.77 ID:CLyieMhE.net
穂乃果 「言いたいことがあるんだ」
にこ 「勿体ぶらずに言いなさいよ」
穂乃果 「穂乃果、ゲームのにこちゃんだけじゃなくて」
穂乃果 「その、あの……」
にこ 「なんでそこで言い淀むのよ」
穂乃果 「……現実の、にこちゃんも、攻略したいというか、その///」
にこ 「はあ!?///」
スッ
にこ 「……へ?」
穂乃果 「今のが私の気持ちだから!!」 タタタッ
にこ 「ちょ穂乃果!? 今のって……!!」
にこ 「勿体ぶらずに言いなさいよ」
穂乃果 「穂乃果、ゲームのにこちゃんだけじゃなくて」
穂乃果 「その、あの……」
にこ 「なんでそこで言い淀むのよ」
穂乃果 「……現実の、にこちゃんも、攻略したいというか、その///」
にこ 「はあ!?///」
スッ
にこ 「……へ?」
穂乃果 「今のが私の気持ちだから!!」 タタタッ
にこ 「ちょ穂乃果!? 今のって……!!」
64: 2023/08/04(金) 00:18:04.75 ID:CLyieMhE.net
にこ 「行っちゃった……」
にこ 「あ、いや、その」
にこ 「え、まじなの、穂乃果」
にこ 「それは流石に照れるというか」
にこ 「……///」 フラフラ
パタリ
にこ 「なんというか」
にこ 「……晴れてるわね、空」
おわり
にこ 「あ、いや、その」
にこ 「え、まじなの、穂乃果」
にこ 「それは流石に照れるというか」
にこ 「……///」 フラフラ
パタリ
にこ 「なんというか」
にこ 「……晴れてるわね、空」
おわり
66: 2023/08/04(金) 01:20:20.66 ID:2KKOJbye.net
乙
ほのにこ久しぶりかも
ほのにこ久しぶりかも
67: 2023/08/04(金) 07:07:24.96 ID:7d6HlBDy.net
ハッピーエンドね
引用元: にこ 「ふたり晴れ模様」
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