1:◆5O/A9uxXpSAG 2012/05/27(日) 03:23:17.20 ID:nUFrAkpDO
宮藤「サーニャちゃんが猫になった!?」【前編】
宮藤「サーニャちゃんが猫になった!?」【後編】
の次スレです。初見の方は長いですがご一読くださいな
番外編も同一世界観で進行しています
宮藤芳佳「円卓の鬼神」
宮藤芳佳「ラーググリーズの亡霊」
145: 2012/06/02(土) 00:12:09.00 ID:DfNpXQLDO
~ブリーフィングルーム~
ミーナ「ということで第501統合戦闘航空団は基地南部のアドリア海沿岸に存在するネウロイの駐屯地を破壊します」
ミーナ「まだ連合軍から他の大規模作戦への参加要請は出ていないし、この周辺への被害を未然に防ぐチャンスです」
ミーナ「各員の奮戦を期待します。出撃は1130に開始、では解散!」
146: 2012/06/02(土) 00:13:08.39 ID:DfNpXQLDO
~ハンガー~
ゲルト「よし、電撃戦となれば譲れんな!」
エーリカ(ガリアの上陸作戦忘れたの~……)ゴロン
ゲルト「あれは戦力があちらの方が圧倒的だった!こちらはたかが大型が四機だろう?殺られはせん!」
ゲルト「それにカールスラントの伝統である電撃戦はフラウ、お前の『ダイブアンドズーム』にも通ずるものがだな?」
エーリカ「Zzz」
ゲルト「今寝るな!止めろ!冗談でもお前は今寝るなあああああああああああああ!」
147: 2012/06/02(土) 00:14:15.27 ID:DfNpXQLDO
もっさん(……少なくとも『烈風斬』二発分は魔法力がもつ、か)
もっさん(ふ……この身体が私の限界を引き延ばすなら……最後まで戦い続けてやる)
もっさん(――この手に刀が有る限り……な)
ミーナ「あの佇まい凛々しいわね///」
ペリーヌ(ええ、本当に///)
148: 2012/06/02(土) 00:14:54.90 ID:DfNpXQLDO
ウルスラ「……んしょ」
エイラ「ウルスラ、ヤバくないカ?」
ウルスラ「大丈夫です。コンテナ背負うだけですから」
エイラ「だけどソレ……大尉専用の物資以外にもなんか危なそうなもん積んでるじゃんかヨ」
ウルスラ「ストライカーに2セットと外部取り付けで6セットほどロケットブースター取り付けますし、これ海上漂着配置型なんですよ」
ウルスラ「着いたら下ろして戦闘しながら物資補給といったところでしょうか。まあロケットブースターが無ければ私では運べませんが」
149: 2012/06/02(土) 00:16:52.62 ID:DfNpXQLDO
エイラ「カールスラントの技術がぶっ飛んでるのは解ったヨ……」
ウルスラ「でも嬉しかったです」
エイラ「ン?」
ウルスラ「ちゃんと心配してくれる人が姉さん以外にも居てくれて」ニコ
エイラ「っ///」
ウルスラ「エイラさんが居てきっとサーニャさんは幸せですよ」
エイラ「ウルスラ///」
ウルスラ「まあ501は皆さんお優しいですけどね」
エイラ「うん……ソウダナ!」
150: 2012/06/02(土) 00:17:37.16 ID:DfNpXQLDO
~アドリア海沿岸~
もっさん「あれか……」
ペリーヌ「前線基地にはうってつけですわね」
リーネ「そういえば作戦内容がまだ知らされてませんけど」
もっさん「うむ、今回の作戦だがサーニャとウルスラ、ミーナをあの洞窟前まで到達させ……」カチャ
もっさん「今も確認したが洞窟最深部のコアへロケット攻撃を行う」
151: 2012/06/02(土) 00:18:33.06 ID:DfNpXQLDO
もっさん「敵主力は大型が最深部のものも合わせて4、あとは始まってからだ」
もっさん「とにかく重火力の二人を到達させ、奴等を壊滅させる!」
一同「了解!」
ウルスラ「コンテナの着水確認、砂浜漂着まで約三分……展開後は各個戦闘中に武装補充を!」
もっさん「よし、では――」
もっさん「――『オペレーション・スターゲイザー』、開始!」
152: 2012/06/02(土) 00:19:28.77 ID:DfNpXQLDO
エイラ「行くゾ、二人とも!回避は任せロ!」
ウルスラ「頼みます」
サーニャ「お願い、エイラ」
エイラ(両手に華ってか?ふふふ///)
ミーナ「油断しないでね!」
153: 2012/06/02(土) 00:20:30.80 ID:DfNpXQLDO
~洞窟上空~
キラン!
バグ’s「!」ギュイン
ペリーヌ「小型?なら『トネール』!」
バグ’s「
シャーリー「やるじゃんか!『120%トネール』!」
ペリーヌ「ふふん、今のは『100%トネール』ですわ!」
154: 2012/06/02(土) 00:21:34.69 ID:DfNpXQLDO
ピシュンピシュン……ブイイイイイイン!
エイラ「洞窟からカ!?」
エーリカ「不味いね!なんか来る!」
リーネ「えい!」ズキュン
ガスッ……ピシュイイイン!
155: 2012/06/02(土) 00:27:15.12 ID:DfNpXQLDO
大型A「!!!」シュウウ
大型B「!」
大型C「……」
一同「……でかい」
ルッキーニ「おお!?」
156: 2012/06/02(土) 00:27:57.36 ID:DfNpXQLDO
ルッキーニ「えーっとあっちの長いのがロブスターでしょ?」
ロブスター「!?」
ルッキーニ「そんで四角いのがワタリガニ!」
ワタリガニ「?」
シャーリー「昼飯さっき食ったろ……時間的にブランチだけど」
ルッキーニ「でも~!でねでねおっきいの「武者鎧「リュストゥング」だ」
宮藤「へ?」
157: 2012/06/02(土) 00:29:03.29 ID:DfNpXQLDO
ゲルト「あれはまさに甲冑……カールスラントの精神を形にしたネウロイじゃないか!」
もっさん「何をバカな……扶桑の武者鎧に決まっているだろう!」
ゲルト「なんだと?あの武骨さからすれば扶桑の鎧なんかよりカールスラントのリュストゥングだろう!」
もっさん「いや、譲らんぞ!あの細部の反りは扶桑でしか出来ん!」
ゲルト「しかしあの装甲の重ね張りの仕方はどう見てもカールスラントだ!」
エーリカ「うわ、始まった……」
精神「……」
158: 2012/06/02(土) 00:29:57.32 ID:DfNpXQLDO
宮藤「あ、あの?」
もっゲル「「宮藤!お前はどう思うんだ!?」」
宮藤「えっ!?」
もっさん「勿論、我が扶桑の伝統だよな?」
ゲルト「いいや、宮藤ならカールスラントの精神を理解出来る筈だ!」
もっゲル「「さぁ!どっちだ!?」」
159: 2012/06/02(土) 00:30:37.43 ID:DfNpXQLDO
宮藤「わ、私は……」
宮藤「――『扶洋折衷』だと思います!」
もっゲル「「なっ!?」」
エーリカ「おお?」
160: 2012/06/02(土) 00:31:11.77 ID:DfNpXQLDO
宮藤「この隊と同じでいいとこ取りしてるんだと思います!」
宮藤「だからこの隊が好きなんです!私は!」
もっゲル「「み……宮藤ぃいいいいいいいい!!!」」
宮藤「坂本さん!バルクホルンさぁん!」
ピシュイイイン!!!
161: 2012/06/02(土) 00:32:16.42 ID:DfNpXQLDO
精神「!!!」イラ
エーリカ「ああ……怒らしちゃったか~」
シャーリー「確かにいきなり臭い芝居は観たくないなぁ」
宮藤「氏ぬかと思った……」キィン
もっさん「バルクホルン!コイツは私とお前が!」スッ
ゲルト「ああ!勿論だ!」ガシィ
162: 2012/06/02(土) 00:33:02.78 ID:DfNpXQLDO
もっさん「この鎧型は私とバルクホルン、そっちのロブスターは宮藤、リーネ、ペリーヌ」
もっさん「ワタリガニはハルトマン、シャーリー、ルッキーニで頼む!」
一同「了解!」
エーリカ「そういやミーナたちは……うわ?」
163: 2012/06/02(土) 00:35:49.34 ID:DfNpXQLDO
~洞窟入り口前~
ミーナ「これは……ちょっとキツいわね!」
触手’s「ビビビビ!」
エイラ「ほっ!いよっ!そりゃ!ウリャア!」
ウルスラ「エイラさん、凄いですね?」ブン
エイラ「驚いてたら身が持たないゾ!サーニャを引っ張った反動でウルスラを振り回して……以下略ダ!」グイヒョイブン
サーニャ「あと少しよ、頑張って!」フワブィン
164: 2012/06/02(土) 00:36:37.24 ID:DfNpXQLDO
エーリカ「ギャグなしで『悪夢の突入作戦』してるよ……」
シャーリー「中尉!なんかコイツ火力がヤバイ!」
エーリカ「えっ?」
ワタリガニ「!!!」グルングルン
ルッキーニ「すっごい!足からビーム出して風車みたいに回ってるよ!」
エーリカ「わ、笑ってる場合じゃない!シャーリー!」
シャーリー「近接されたら氏ぬな……さっさとバラすぞ!」
165: 2012/06/02(土) 00:37:09.63 ID:DfNpXQLDO
宮藤「うくっ……ペリーヌさん、速いです!」
ペリーヌ「見れば解りますわ!リーネさん、狙撃はどうなってますの?」
リーネ「そ、それが……」ズキューン
ロブスター「!」シャキン
ピシュイン!
166: 2012/06/02(土) 00:37:52.11 ID:DfNpXQLDO
ズガアアアアアン!
ペリーヌ「砲弾を爪のビームで撃ち墜として?」
宮藤「あっ!?」
ピシュン!
宮藤「ぐっ!後ろへも撃てるんだ!」カシン
ペリーヌ「た、助かりましたわ!……でも、こんな風に逃げるなら」
167: 2012/06/02(土) 00:38:34.21 ID:DfNpXQLDO
宮藤「ペリーヌさん!何か有りますか?」
ペリーヌ「ええ、一回きりで三段攻撃をすれば撃墜出来るかもしれませんけど……」
リーネ「やりましょう!」
宮藤「うん!やろうよペリーヌさん!」
ペリーヌ「解りましたわ。ただ後ろへ撃てる事の危険が付き纏いますからお気をつけになって!」
168: 2012/06/02(土) 00:39:18.16 ID:DfNpXQLDO
宮藤「とにかくペリーヌさんの方へ!」
ロブスター「!、!」ピシュン
宮藤「二本同時!けど効かない!」ジジジジ
宮藤「ペリーヌさん!」
ペリーヌ「任せなさい!『トネール』!」
ズバババババッ――
169: 2012/06/02(土) 00:39:56.13 ID:DfNpXQLDO
ベリベリ……ピキッ!
ロブスター「!!?」グイン
宮藤「やった!急旋回させ……うわぁ!?」ジジビリ
宮藤「巻き込まないで下さいよ!ペリーヌさん!」
ペリーヌ「ごめん遊ばせ!仕上げをどうぞ、リーネさん!」
170: 2012/06/02(土) 00:41:33.39 ID:DfNpXQLDO
ロブスター「!」フラ
リーネ「機動が真っ直ぐ、真っ正面なら!――当たる!」
ズキューン!
ロブスター「
パリン!ズゴオオオォン――
171: 2012/06/02(土) 00:44:32.07 ID:DfNpXQLDO
宮藤「リーネちゃん!やったあ!」
リーネ「芳佳ちゃんとペリーヌさんのお陰だよ!」
宮藤「えへへ!ペリーヌさんもよく思い付きましたね!」
ペリーヌ「ふふん!ただの追い込み戦術なだけですわ!」
ペリーヌ「ま、名付けて『タンペット・デ・レテ』――夏の嵐とでもしておきましょうかしら?」
172: 2012/06/02(土) 00:45:54.00 ID:DfNpXQLDO
シャーリー「あっちは片付いたみたいだぞ……」
ルッキーニ「うーこのネウロイ、めんどくさい!」
ワタリガニ「!」パシュン
エーリカ「また来た!ブレイク!」
173: 2012/06/02(土) 00:46:35.45 ID:DfNpXQLDO
シャーリー「うーむ、薙ぎ払いと収束の攻撃パターンがあるのは解るんだけどさ?」
シャーリー「うわ、やべ」キィイイン
エーリカ「タイミングだよね……収束避けて薙ぎ払われてちゃいいとこないし」
ワタリガニ「!!!」ピシュイイイイン
ルッキーニ「あ!」
エーリカ「視えたね!」
シャーリー「な、何がどうした!?私、追われてて見えなかった!」
174: 2012/06/02(土) 00:48:09.37 ID:DfNpXQLDO
エーリカ「アイツ、撃つビームによって足の発射口が動いてるみたいだわ」
ルッキーニ「あたしたち見えたから!シャーリー、頼める?」
シャーリー「いつものか!オッケェイ!」
エーリカ「ちょいまち、私もいく!」
ワタリガニ「!!!」ピシュイイイン
175: 2012/06/02(土) 00:49:09.07 ID:DfNpXQLDO
ワタリガニ「!」チャキ
エーリカ「収束!来るよ!」
ジュブァアアアアア!
シャーリー「当たらんよっと!」キィイイイン
エーリカ「おお、流石シャーリー!はやい・おっきい・やわらかい!」プニ
シャーリー「誉めろー!もっと誉めろー!」
ルッキーニ「グランデフィゴーナ!ミスプロジェクト・マーキュリー!」プニ
シャーリー「よっしゃノって来たぁ!!!」
176: 2012/06/02(土) 00:50:19.14 ID:DfNpXQLDO
シャーリー「いくぜぇ!!!」キィイイイ
エールキ「「あれ?投げないの!?」」
ワタリガニ「!?」ピシュン
シャーリー「喰らええええええええええええええええええええええ!!!」
シャーリー「ハイスピードマルチレイヤーハリケーンシールドクラッシャアアアアァァァ!!!」
ガッシャアアアアン!
177: 2012/06/02(土) 00:50:56.25 ID:DfNpXQLDO
エーリカ「はぁ……何、今の?」
ルッキーニ「シャーリー……あたしたちがびっくりして固有魔法使うの解ってても今のは酷いよ」
シャーリー「いっやあ!昨日の宮藤の真似したくなってさ~!」
エーリカ「ルッキーニ、よく身が持つね……」
ルッキーニ「馴れたら気にならないよ……」
178: 2012/06/02(土) 00:51:48.42 ID:DfNpXQLDO
精神「……」ドシュウウウウ
もっさん「ふむ……六門同時射撃か」
ゲルト「くそ!効かん!」ガガガッ
もっさん「バルクホルン、コイツの装甲コンセプトは『扶洋折衷』――つまり弾に弱い箇所も有る筈だ!」
179: 2012/06/02(土) 00:52:46.54 ID:DfNpXQLDO
ゲルト「何、本当か少佐?」ヒュン
精神「……!」ズシャアアン
ゲルト「ぐっ!」キン
もっさん「もし私が武者鎧と西洋甲冑を融合させるならば機動性で大袖、つまり肩の当て板を付ける」
ゲルト「その当て板は何の役割が?」
もっさん「あれは打撃や矢を防ぐために有るんだ。だが西洋甲冑ほどに対弾性は無い」
183: 2012/06/02(土) 23:38:12.88 ID:DfNpXQLDO
ゲルト「ならば私が肩を狙い、少佐が胴で良いのか?」
もっさん「奴は鎖帷子を着けていないからな!あの隙間に一撃を加えてやる!」
精神「!!!」ズシャア!ポシュン
もっさん「私にビームは効かん!」シャキン
ゲルト「そうと決まれば!ふん!」
ゲルト「私にロケットの目眩ましが効くかアアアアァァァァ!!!」ズガガ
ロケット「
184: 2012/06/02(土) 23:39:06.81 ID:DfNpXQLDO
精神「!」カシャアン
腕「!!!」ピシュウウウン
ゲルト「次は腕か!」ガガガッ
左腕「!……!?
もっさん「せいっ!」シュン
右腕「
185: 2012/06/02(土) 23:40:05.24 ID:DfNpXQLDO
精神「……!」ピシュン
精神「……!!」ドシュウウウウ
精神「……!!!」パシュン
もっゲル「「見切ったと言っている!!!」」
精神「!?」ドガアアアン
ゲルト「右肩っ!」グガガガ
もっさん「腰当て!」ズッシャアアア
ゲルト「左腕、左肩!」ガガガガッ
精神「……!」グギギ
もっさん「最後だ!」カチャ
186: 2012/06/02(土) 23:40:52.74 ID:DfNpXQLDO
精神「――!」
グオオオオオン!
ゲルト「特攻か!?」
もっさん「諦めぬ姿勢ッッネウロイながら誉めてやる!」
もっさん「だがなっ!」
ゲルト「振りかぶりの間合いが足りない!少佐っ!?」
187: 2012/06/02(土) 23:41:43.49 ID:DfNpXQLDO
「烈ッッ」
「風ッッ」
「ずぁあああああああんッッ!」
「――横一文字!!!」
「――!」
キンッ――
188: 2012/06/02(土) 23:42:33.11 ID:DfNpXQLDO
「……っ」
「……」
ズシャリ……
パァアアアアア――
「奴も……もののふ、だったか」
189: 2012/06/02(土) 23:43:36.61 ID:DfNpXQLDO
~洞窟入り口前~
触手「
触手「!」ヒュウウウ
触手’s「!!!」
ミーナ「再生されちゃ減らしきれないわね……」ガガッ
サーニャ「ミーナ中佐、洞窟内を探知しました。やっぱり奥に居ます」フィン
ミーナ「こちらもよ。距離は……200mってところかしら」キュイン
ウルスラ「エイラさん、まだいけますか?」
エイラ「大丈夫ダ!最近魔法力使って無かったからナ!」ググイ
190: 2012/06/02(土) 23:44:18.43 ID:DfNpXQLDO
ウルスラ「あと入り口まで30m近付けたら私とサーニャさんのフリーガーを撃ち込めますよ」
サーニャ「飛距離は大丈夫よ。エイラ」
エイラ「ほんとダナ?よーし」
エイラ「中佐、支援射撃頼むゾ!」
ミーナ「解ったわ!チャンスを作る!」
191: 2012/06/02(土) 23:44:56.02 ID:DfNpXQLDO
「はぁあああ……」キィイイン
「三人を射線に捉えた物だけを――」
「撃ち抜くっ!!!」
ズガガガガッ!
ガガガッ!ガガガガッッ!!!
192: 2012/06/02(土) 23:45:47.81 ID:DfNpXQLDO
エイラ「ヒャッホウ!ロックンロールダゾ!」キィイン
触手「
サーニャ「流石、ミーナ中佐……」
ウルスラ「エイラさん!」
エイラ「まっかせロ!タイミング図るからどんな体勢でも撃てヨ!」
193: 2012/06/02(土) 23:46:34.19 ID:DfNpXQLDO
エイラ「――あと三秒!」
エイラ「2、1……」
エイラ「――インパクトォオオオオ!!!」
ウルニャ「「全弾発射!!!」」
カシャン!
ドドドドッ……ヒュボッ!
ヒュルルルルル……
194: 2012/06/02(土) 23:47:27.43 ID:DfNpXQLDO
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ッ
エーリカ「あっ!?」
ペリーヌ「洞窟が高台ごと崩落しましたわね……」
宮藤「はぁ……終わった」
ルッキーニ「やたあ!帰ってご飯だぁ!」
リーネ「ふふっ、ちゃんと用意してあるからね」
195: 2012/06/02(土) 23:48:18.76 ID:DfNpXQLDO
ズズズズ……
ゲルト「む……?」
シャーリー「あれ……?」ピク
もっさん「……まだ終わっていないか」キィン
<<こちらウルスラ……敵超大型ネウロイ出現!>>
196: 2012/06/02(土) 23:51:06.63 ID:DfNpXQLDO
妖花「……」クネクネ
シャーリー「で、デビルフィッシュ……!?」
ルッキーニ「いや、イソギンチャクだね!」
ゲルト「ゲテモノ共のリーダー……一際威圧的だな」
<<こちらエイラ、ソイツの触手は一本一本ビームが撃てるんダ!気を付けてクレ!>>
197: 2012/06/02(土) 23:51:52.84 ID:DfNpXQLDO
宮藤「一本一本?うわっ!?」ピシィ
触手’sA「」ユラ
触手’sB「」クネッ
触手’sC「」フワ
触手’sD「」ヌル
198: 2012/06/02(土) 23:52:45.43 ID:DfNpXQLDO
ピシュウイイイイイイイィィ――
もっさん「全機ブレイク!ブレイク!」
エーリカ「ん~ざっと120本かな」ビシィイ
ゲルト「火線が飽和しているっ!長くは空域に留まれん!」ジリジリ
ペリーヌ「それにこれじゃ……『トネール』を撃つ隙が出来ませんわ!」ピシッ
妖花「――!」フワフワッ
199: 2012/06/02(土) 23:54:48.10 ID:DfNpXQLDO
もっさん「フォーメーションが……!?」
宮藤「あっ!」
エーリカ「うわぁ!やだちょっと!」ジジジ
シャーリー「なんだよ!?」ジジッ
ゲルト「ぐああっ!」ジジジジジ
妖花「……」フワフワ
ルッキーニ「リーネ、まさかこの狙い方……」
リーネ「うん……」
200: 2012/06/02(土) 23:55:33.80 ID:DfNpXQLDO
ペリーヌ「きゃああ!」ピシィイイン
ゲルト「ぐっ!奴め、自分の苦手なウィッチを率先して……ぐはっ!?」ジィイイイ
宮藤「二人とも!」ピシン
もっさん「被弾機は宮藤の救援を受け次第、全速離脱だ!」
もっさん「くっ……なるほどな――昨日の『飛龍』はこのためか!」
201: 2012/06/02(土) 23:57:12.12 ID:DfNpXQLDO
妖花「……」フワン
エイラ「で、残ったの私と中佐に少佐カ」
ミーナ「回避と予知……まあ、私たちで引き付けた方がね」
もっさん「負傷者、破損ユニットは無しか……ふん、補給の間くらいなんとかしてみせる!」シャキッ
もっさん「さあ――最後の仕上げだ!」
エイラ「私チャカ無いから手ぶらなんだけどナ~……拳銃でいいカ」クルクルパシ
妖花「――!」
202: 2012/06/02(土) 23:58:33.79 ID:DfNpXQLDO
~砂浜~
ゲルト「くっ……あれでは近付けん!」
サーニャ「三人は交戦中、有効打は……」
シャーリー「私の加速も周りが見てられないからな。衝突ってなぁ……」チラ
ペリゲル「「……」」
ウルスラ「バルクホルン大尉、セッティング完了しました」
つレヌスメタルBK5 50mm砲
203: 2012/06/03(日) 00:01:07.68 ID:t/WdmWEDO
ゲルト「よし!」ガシャ
ペリーヌ「大尉……一言よろしくて?」
ゲルト「ああ!なんだ?」ジャキイ
ペリーヌ「幾ら大尉が機関砲を持たないでそれを扱うとしてもストライカーへの衝撃や照準を考えると危険過ぎますわ!」
ペリーヌ「また無茶をっ……」
ゲルト「しかしな!今もミーナたちは戦闘中だ!」
ペリーヌ「解っていますわ!でもそれで味方を誤射していては!」
204: 2012/06/03(日) 00:04:45.22 ID:t/WdmWEDO
リーネ「――け、喧嘩してる場合じゃないです!」
ペリゲル「「っ!」」
リーネ「照準なら私がすれば大丈夫な筈です!回避が無理なら芳佳ちゃんに!」
宮藤「もちろん!シールドなら任せて!」
リーネ「みんなのしたいことは一緒なんですから!」
エーリカ「うんうん!頭冷やしたいなら海水ぶっかけてあげるよ?」
ペリゲル「「……」」
ゲルト「ふっ。済まん、ペリーヌ……焦りすぎたな私は」
ペリーヌ「大尉、リーネさん……」
205: 2012/06/03(日) 00:06:41.48 ID:t/WdmWEDO
ウルスラ「やっぱりこれを持ってきて正解でしたね」
つ改造型ストライカーユニット
シャーリー「おお?ただの『メッサーシャルフ』じゃないか?」
ルッキーニ「何コレ?」
ウルスラ「魔導エンジンのある部分にちょっとした改造を加えたものです」
ウルスラ「いきますよ!」シャコン
シュイイイイン!
206: 2012/06/03(日) 00:08:06.43 ID:t/WdmWEDO
ゲルト「これは……」
ウルスラ「今の皆さんなら活かし方が解る筈でしょう。さあ!」シュイイン
エーリカ「さっすがウルスラ!」
シャーリー「うんじゃ……」
シャーリー「――リベンジといこうかいっ!」
207: 2012/06/03(日) 00:11:41.76 ID:t/WdmWEDO
触手「!?」
エイラ「いった!少佐任せたゾ!」
ミーナ「決めて頂戴!」
もっさん「ああ!コレでミーナの総撃墜数200機達成だ!」
「烈ッッ――」
妖花「!!!」ピー
もっさん「うあ゛っ!?」ガァン
ミーナ「美緒!!!」
エイラ「『烈風斬』を精密狙撃して相殺……『エクスキャリバー』カヨ!?」
208: 2012/06/03(日) 00:13:30.76 ID:t/WdmWEDO
もっさん「刀の重心へ数十本束ねて撃ってきたらしいな……折れなくて良かった」
ミーナ「大丈夫なの!?」ダキッ
もっさん「ああ、しかし『紫電改』がオーバーヒート……無理をしたな」
ミーナ「それなら良かったけど……」
もっさん「済まん。また共同撃墜を足しての200機達成はお預けだ」
ミーナ「良いわよそんなの……美緒が無事ならね」
もっさん「ありがとう」ナデナデ
ミーナ「いいえ///」ギュ
209: 2012/06/03(日) 00:18:02.32 ID:t/WdmWEDO
エイラ「はぁ……はぁ……」
エイラ「私の未来予知があと少し広範囲デ――」
妖花「……!」ピシュピシュウン
エイラ「私があと少し速ければッ!!!」ヒュン
<<エイラ!回避だ!>>
210: 2012/06/03(日) 00:19:02.46 ID:t/WdmWEDO
ズドオオオオオオン!!!
妖花「!?」ズシャン
エイラ「今の……ほんとに大尉!?」
<<待たせたな!エイラ!>>
<<そして今のは私の力だけではないぞ!>>
<<にゃあ!>>
エイラ「リーネ、ダナ!?」
211: 2012/06/03(日) 00:19:56.14 ID:t/WdmWEDO
宮藤「エイラさぁああん!受け取ってください!」ブン
エイラ「お、オウ……!?」パシ
エイラ「って中身!」
シャーリー「きゅ」モソ
サーニャ「にゃあ」パフ
212: 2012/06/03(日) 00:21:02.07 ID:t/WdmWEDO
ペリーヌ「貴女の固有魔法は感知系ですわ!そう、サーニャさんも!」
ペリーヌ「貴女たち二人ならきっともっと先の目指したい未来も掴めるはず!」
ペリーヌ「シャーリーさんはそれを後押しする『ツバサ』!」
ペリーヌ「さあ!『ウィッチに不可能はない』ことをあのネウロイに魅せてあげなさいな!」ビシィ
エイラ「ペリーヌ……――」
エイラ「任せロォオオ!!!」
ルッキーニ(……少佐みたい)
エーリカ(ペリーヌ、政治家向きだわアンタ)
213: 2012/06/03(日) 00:21:53.32 ID:t/WdmWEDO
「はぁあああ……」
「魔導エンジンフルスロットル!!!」
「――サーニャ!」
「私に未来を視せてくれ!!!」
「にゃあ!」
キュイイイイン!
214: 2012/06/03(日) 00:22:42.17 ID:t/WdmWEDO
――っ……!?
――視える!
――サーニャが視ていた広い世界が!
――果てしない地平と
――輝く海に雲の流れる蒼い穹!
215: 2012/06/03(日) 00:24:21.35 ID:t/WdmWEDO
――そしてその未来を読む力を加速させてるのはシャーリー!
――私のスピードだけじゃない!
――未来まで……後押ししてくれる!
――やってやる!
――この未来を私が護るんだぁああああああ!!!
216: 2012/06/03(日) 00:25:09.46 ID:t/WdmWEDO
エイラ「――」
妖花「!!!」
エイラ「――ッ」
妖花「!?」
エイラ「――!」
217: 2012/06/03(日) 00:25:50.84 ID:t/WdmWEDO
ペリーヌ「『トネール』!『シュトゥルム』!『ルーチェ』!」ヒュアアン
エーリカ(ちょっと!使いこなしてるよこの娘!?)
ルッキーニ(地味に私の固有魔法に名前つけてるー!?)
ゲルト「エイラ……あれはまさか『質量を持った残像』!?」
リーネ(大尉!第二射を!)
ゲルト「任せろ!」
218: 2012/06/03(日) 00:26:58.14 ID:t/WdmWEDO
宮藤「銃をどうぞっ――エイラさん!」ブン
エイラ「――!」パシ
ガガガガガガッ!!!
妖花「???……!?」ガスガス
219: 2012/06/03(日) 00:28:10.56 ID:t/WdmWEDO
エイラ「――なんとぉおおおおお!!!」
妖花「――!」バキィ
フワン!
リネゲル(「当たれええええええええええええええええええええええ!!!」)
ヒュルルルルル
ズガアアアアアアアアアン!
パリッ……――
220: 2012/06/03(日) 00:29:20.93 ID:t/WdmWEDO
キラッ――
キラキラ
「――っあ」
「エイラさん!」
「……ラ?」
「大丈夫ですよ。もう」
「そっか……」
「疲れた……よ」
「お……やす……み」
「エイラ……さん?」
(嘘だろ?おい!)
(エ……エイラ?)
(い、嫌……)
「にゃああああああああああああああああああああああああ!!!」
~THE END~
221: 2012/06/03(日) 01:33:03.96 ID:t/WdmWEDO
~アドリア海、砂浜~
もっさん「遂に完成したのか!」
ウルスラ「はい。これが特殊魔方陣展開型ストライカーです」
ウルスラ「エンジンのシールド出力装置のパターンメモリーを少し改造し」
ウルスラ「映写機の様に装着者の魔法力を使って地上、空中を問わずに『Trans』の魔方陣を展開出来ます」
ウルスラ「ただ壁や目標が無くても展開できる代わりに魔法力由来ですから完全な安定はしません」
ゲルト「いや、これは助かった!私のBK5の狙撃をリーネで最大限補正できたからな」ナデナデ
リーネ「に、にゃあ///」
222: 2012/06/03(日) 01:33:50.87 ID:t/WdmWEDO
もっさん「それにしてもエイラは凄まじいな」
シャーリー(まさか足りないからって私たちの魔法力まで使い始めるとは……)
エーリカ(バッテリーじゃないよ?ほんと)
ゲルト「ペリーヌもそうだが動物化にはまだ色々可能性が有るらしい」
ペリーヌ「組合せ次第でしょうね」
ミーナ「負担なく戦果に反映出来るならこれ程安心な事もないわ」
223: 2012/06/03(日) 01:34:19.11 ID:t/WdmWEDO
ウルスラ「ふふっ」
宮藤「エイラさんよく寝てますね」
エイラ「くぅ……」Zzz
サーニャ(エイラ、お疲れ様)チュ
~続く~
233: 2012/06/12(火) 23:49:52.42 ID:/tWVWyHDO
~501基地、昼過ぎの食堂~
ミーナ「ということで海岸の源泉を引いて、こちらでも露天風呂が使えるようになったそうよ」
もっさん「確かにわざわざ入りに行くのは面倒だからな。だがこれでいつでも入れる訳だ!」
宮藤「ロマーニャって想像より温暖ですしね!汗かいちゃって」
もっさん「訓練にも身が入るな!」
宮藤「それは「ええ、もちろんですわ!少佐!」
234: 2012/06/12(火) 23:50:31.43 ID:/tWVWyHDO
もっさん「おお、ペリーヌ!昼からの訓練に参加するか?」
ペリーヌ「こ、光栄ですわ!ぜひぜひ!」
ミーナ「はい、そこまで!少佐はまず私と今日の書類作成が有るわよ~」
ミーナ「それに休養は取らなきゃダメ。『紫電改』もパーツ交換が終わってないんだもの」
宮藤「そ、そうですよ!ペリーヌさんは食器洗い手伝って下さい!」
もっさん「仕方あるまいな……」
ペリーヌ「うぅ、リーネさんは?」
宮藤「ウルスラさんが身体検査中なんです。やっぱり異常が無いか気になるらしくて」
235: 2012/06/12(火) 23:51:09.03 ID:/tWVWyHDO
~ハンガー~
ウルスラ「はい、皆さん大丈夫ですね」
シャーリー(疲れてるけどな~)
エーリカ(ど疲れさん)
ウルスラ「今回の『Trans』で皆さんと器材に異常が認められませんでしたので、正式に『トランスストライカー』を配備します」
リーネ(え、でもどうやって運用を……)
ウルスラ「基本は私が。シュレックを撃ち切った後に皆さんのストライカーや衣服を回収しますからご心配なく」
236: 2012/06/12(火) 23:51:47.63 ID:/tWVWyHDO
ルッキーニ(んぅ~ウルスラ、もう行って良い?)
ウルスラ「あ、どうぞ。ルッキーニさん」
ルッキーニ(やったあ!ぴゅぴゅぴゅーん!)タタタ
エーリカ(あ~凄いわ~やっぱ体力が違うね?私、歳だわ)
サーニャ(ルッキーニちゃん、どこに行ったんですか?)
シャーリー(ん、虫取りさ。私も見てくるよ)
237: 2012/06/12(火) 23:52:53.84 ID:/tWVWyHDO
~基地裏手の森~
ルッキーニ「う゛~」
ルッキーニ(やっぱりお昼は居ないなぁ……)
ルッキーニ(次はえっと反対側の~)
ルッキーニ(うん、あそこだね)
ルッキーニ(とぉうー!!!)バッ
238: 2012/06/12(火) 23:54:13.27 ID:/tWVWyHDO
シャーリー(ルッキーニはどこいった?)
シャーリー(こりゃαでもβでも無くてまさかのγルート……)
シャーリー(あっち嫌なんだよな~蛇いるし)
シャーリー(今は身の危険感じるよ……うぅ)ブル
ガサッ
シャーリー(ひゃああああ!?)ビクビクゥ
239: 2012/06/12(火) 23:54:56.98 ID:/tWVWyHDO
ルッキーニ(あ!シャ~リ~!)スタン
シャーリー「」ガクガク
ルッキーニ(いっけな~い、びっくりさせ過ぎちゃった?)
シャーリー「」ピクピク
ルッキーニ(やっばい!シャーリー!)パシ
シャーリー「」キュウ
ルッキーニ(……)
240: 2012/06/12(火) 23:56:09.26 ID:/tWVWyHDO
シャーリー(ん……なんか視点が高い?)ブラン
ルッキーニ(ぁ、ひゃあありぃおひぃひゃにょ?)フゴ
シャーリー(ルッキーニ!?)
ルッキーニ(ぅん、あひゃひぃひゃぁお)
シャーリー(降ろせー!降ろしてくれー!)ジタバタ
ルッキーニ(ん?ええぉ)
シャーリー(まさかルッキーニに狩られるなんてな……もう、私ダメだ)ピョン
241: 2012/06/12(火) 23:57:01.15 ID:/tWVWyHDO
ルッキーニ(え~あたしシャーリー食べようなんてしてないよ?)
シャーリー(そうなのか?ほ、ほほほんとにか?)
ルッキーニ(気絶しちゃって運ぶのにくわえただっけだも~ん!)
シャーリー(ん~……)フルフル
ルッキーニ(大丈夫だよ!)ナデナデ
シャーリー(解った、大尉は知らんがルッキーニなら大丈夫だよな!)
ルッキーニ(うん!)
242: 2012/06/12(火) 23:58:28.94 ID:/tWVWyHDO
ルッキーニ(そんでこの木の股に~)
シャーリー(おう……なんかおかしくねぇか?)
ルッキーニ(うん、おかしいね)
ルッキーニ(昨日はこんな黒い塊無かったはずだよ)
モゾモゾ……カサ
シャーリー(蠢いてるな……)
ルッキーニ(……)フニ
243: 2012/06/12(火) 23:59:28.23 ID:/tWVWyHDO
ポロ……
カサ……カサ
ワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラ!!!
シャルッキ((ぎ、ぎにゃあああああああああああああああああああ!!?))ダダダッ
244: 2012/06/13(水) 00:00:48.79 ID:NcoYGLWDO
シャーリー(なんだよあれ!?)
ルッキーニ(知らないよ!)
シャーリー(はぁ、余計なもん触っちゃダメだっていつも言ってるだろ)
ルッキーニ(ごめんなしゃい……)
シャーリー(ところであれってほんとに虫か?)
ルッキーニ(えっ……いや……違うかも)
シャーリー(ならなんだ?)
ルッキーニ(黒くて~いっぱいで~カサカサしてるやつ!)
シャーリー(まさか……)
245: 2012/06/13(水) 00:02:02.11 ID:NcoYGLWDO
~ハンガー~
ウルスラ「バルクホルン大尉、どうしました?」
ゲルト「ああ、ウルスラ。さっきミーナがお前をストライカーの件で呼んでいたんだ」
ゲルト「あとリーネは宮藤が風呂に誘っていたぞ」
ウルスラ「済みません、じゃあ行ってきますね」
リーネ(わざわざどうもありがとうございます)ペコ
ゲルト「いや、私も入ろうかと思って居たからな。早速行くぞ」ヒョイ
リーネ(あっそんなだっこは……)
ゲルト「ふっ、今日は世話になったから気にするな」
246: 2012/06/13(水) 00:02:55.69 ID:NcoYGLWDO
~バルクホルンとエーリカの部屋~
エーリカ(ふふっふっふ~ん、ふふふ~んふふっふ~ふ!)ペラ
エーリカ(300 hundred o~ver~s!)ペラ
つ辞書&古文書
エーリカ(へ~、『アドリアの雷伝説』ねぇ)
エーリカ(なんか結局自分で訳して読んでるけど面白いわ、これ)
エーリカ(あと五冊それぞれタイトルあるし、行方不明にならなきゃ良いんだけど)
カサ
247: 2012/06/13(水) 00:03:37.39 ID:NcoYGLWDO
エーリカ(おろ?お菓子の袋が動いた?)
ガサガサ
エーリカ(なんだよ一体~?)カサ
ピョン♪
ピト♪
248: 2012/06/13(水) 00:04:18.40 ID:NcoYGLWDO
エーリカ(……は?)
エーリカ(ちょっとこれもしかして……)
ノミ?「カサカサ」モゾ
エーリカ(ノミだあああああああああああ!!!)
249: 2012/06/13(水) 00:05:36.39 ID:NcoYGLWDO
エーリカ(やだよ!何なのさ!)
ノミ?「カサ」
エーリカ(動くなぁ!痒い!)ヒリ
エーリカ(あり得ない……どっから来たの?)
エーリカ(まさか……エーリヒ連れてきた!?)
エーリヒ『(聞こえてないだろうが俺連れてくるわきゃねえじゃんか。エーリカさんよ……?)』
250: 2012/06/13(水) 00:08:00.45 ID:NcoYGLWDO
エーリカ(あとでとっちめてやる!)
エーリヒ『(はいはい、とばっちりとばっちり)』
エーリカ(それにしたってこれどうしよ!?)
ノミ?「カサカサ」
エーリカ(ええい!風呂に突撃じゃあああああああああああ!!!)
251: 2012/06/13(水) 00:08:40.64 ID:NcoYGLWDO
~露天風呂~
宮藤「ふぃ~///」
ペリーヌ「ま、悪くは有りませんわね」
宮藤「やっぱりお風呂は広くなきゃ!」
ペリーヌ「落ち着かないだけですわよ」
宮藤「そお?」
ペリーヌ「広い浴場を喜ぶのは貴女みたいな扶桑人とロマーニャ人くらいですわ」
宮藤「坂本さんも「だまらっしゃい!」
252: 2012/06/13(水) 00:09:14.95 ID:NcoYGLWDO
宮藤「それでなんでルッキーニちゃんが出てくるの?」
ペリーヌ「あら、ロマーニャと言えば浴場やアンフィテアトルムに代表される快楽、歓楽の追求が文化ですわよ」
宮藤「へぇ~」
ペリーヌ「闘技は野蛮ですけれど建造物や石像なんかはとても優美ね」
宮藤「ふーん」
ペリーヌ「……相づち打ってれば良い訳じゃなくってよ?」
宮藤「そういう訳じゃありませんよ!」
ペリーヌ「はぁ……」
253: 2012/06/13(水) 00:10:30.24 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「講釈はその辺で良かろう」
リーネ「にゃあ」
宮藤「バルクホルンさん!リーネちゃん!」
ペリーヌ「珍しい組み合わせですわね」
ゲルト「ふっ、世話になったからにはこれくらいはな」
リーネ「にゃうん!?」チャポ
宮藤「あは!リーネちゃん頭から入っちゃダメだって~」
254: 2012/06/13(水) 00:12:13.92 ID:NcoYGLWDO
ペリーヌ「まぁ……宮藤さんに飽き足らず次はリーネさんを?」
ゲルト「おい、ペリーヌ。な ん の 話 だ ?」
ペリーヌ「あら~ちょっと口が滑りましたわね」
ゲルト「頼むから宮藤には内密に……」
ペリーヌ「ならこの書類にサインを」
ゲルト「む、ガリアへの寄金……ちょっと待て!給料全額はあり得んぞ!?」
ペリーヌ「あ、妹さんの治療や学費なんかを払い終わってからで結構ですわ」
ペリーヌ「その頃はもう佐官級でしょうし?」
255: 2012/06/13(水) 00:13:01.57 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「……いや、止めておこう」
ペリーヌ「残念ですわね。宮藤さんにお話することが増えてしまいましたわ」
ゲルト「ぐっ……くそぅ」
ペリーヌ「とまあガリアジョークは置いておいて」
ゲルト「ガリアにしてはブラック過ぎじゃないか?あと私上官……」
宮藤「流石リーネちゃん!浮いてる~!」
リーネ(芳佳ちゃん?どういう意味かな?)チャプ
256: 2012/06/13(水) 00:13:46.28 ID:NcoYGLWDO
「ぐああああああああああああぅううう!!!」
バッシャアアアアン!
ペリゲル「「ぶっ」」ベチャア
宮藤「へっ!?」
リーネ「に、にゃ?」
プカ~……
257: 2012/06/13(水) 00:14:32.25 ID:NcoYGLWDO
エーリカ(ふ~往生したよ~)
リーネ(は、ハルトマンさん……どうしたんですか?)
エーリカ(いんやあエーリヒが部屋にノミ連れ込んでさぁ~それに私がやられちゃって)
エーリカ(一匹でも痒いもんだね~)
リーネ(それはそれは。でも実際ノミって一匹くらいじゃ痒くないらしいですよ?)
エーリカ(ほんと?)
リーネ(ええ、たぶん)
エーリカ(じゃああれって……)
258: 2012/06/13(水) 00:15:18.03 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「エーリカァ、貴様……」
ペリーヌ「ちょっと今のはハルトマン中尉でも手加減できませんわね」
エーリカ(おっとぉ……こりゃ地雷踏んだかぁ)
リーネ(それじゃ済みませんよ……)
ペリゲル「「このアドリア海に沈めてやる!」」
エーリカ(逃げる!ひたすら逃げる!)バシャバシャ
259: 2012/06/13(水) 00:16:35.12 ID:NcoYGLWDO
~隊長室~
もっさん「よし、終わりだ」
ミーナ「あら~なかなか早いわね?」
もっさん「扶桑人と風呂が合わさればネウロイ等には負けんさ!」
ミーナ「はぁ……またそれなの」
もっさん「そうだ、ミーナ。たまには一緒の風呂に入ろうじゃないか!」
ミーナ「えっ!いやえーっと……///」
もっさん「そう恥ずかしがるな!私が気にしないなら誰も気にしない!」
ミーナ「そういう問題じゃあ……///」
260: 2012/06/13(水) 00:19:17.02 ID:NcoYGLWDO
もっさん「ウルスラも来ないようだし、先に行こう!な?」
ミーナ「もう……美緒ったら強引ね///」
もっさん「はっはっは!ほらほら!」
ミーナ(仕方無いのよ、ミーナ。これは隊長として隊員とのスキンシップ……)
ミーナ(決して実は嬉しすぎるなんてバレちゃいけないわ///)
261: 2012/06/13(水) 00:19:59.40 ID:NcoYGLWDO
~露天風呂~
エーリカ「ぐぅううう……」グテ
ゲルト「場所を計算に入れなかったな?」
ペリーヌ「まあのぼせますわよね」
エーリカ(文字通り泳がされたと言うのか……この私が!?)
宮藤「あの~」
ゲルト「なんだ宮藤?」
宮藤「ハルトマンさんも何か言いたそうですし、そろそろ出ませんか?」ホワ
ゲルト「う、うむ///」
エーリカ(あ~あの目は宮藤の火照った身体狙いだね。うん)
リーネ(な!?)
262: 2012/06/13(水) 00:23:34.31 ID:NcoYGLWDO
~更衣室~
ゲルト「まったく……」
リーネ(ハルトマンさん……)
エーリカ(なんだい?リーネ)
リーネ(さっきのノミって黒かったですか?)
エーリカ(あ~黒かったね。なんか硬そうだったよ)
リーネ(あ、あれ……)
エーリカ(……なんと)
263: 2012/06/13(水) 00:24:13.46 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「ふむ」
ノミ?「カサ?」
エーリカ(まさかのお姉ちゃんの尻にくっついてるよッッ!)
リーネ(ど、どうしましょう!?)
エーリカ(咬まれたら痒いんだよね……)
リーネ(でもどうやって伝えれば?)
エーリカ(よし、協力するんだリーネ!)
264: 2012/06/13(水) 00:28:12.78 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「ん?」クイ
リーネ「にゃ///」
エーリカ(アンタのケツに~)
リーネ「ひゃん///」
エーリカ(なんか付いてるよっと!)パシィ
ゲルト「……ふむ、スパンキングも程々にな」
ゲルト「むしろお前はされる方だが」
宮藤「スパンキングって?」
ペリーヌ「そ、そんな破廉恥なこと私に言わせないでくださいまし///」
265: 2012/06/13(水) 00:29:09.56 ID:NcoYGLWDO
エーリカ(クソバカトゥルーデェエエエ!!!)
リーネ(うぅ……恥ずかしい)グス
エーリカ(妹バカでわからず屋にはこうだ!)タン
ゲルト「――殺気!?」
エーリカ「――がぐぐぅううう!!!」
ガブゥ♪
ゲルト「あいったああああ!!?」ズキィイイン
266: 2012/06/13(水) 00:29:52.77 ID:NcoYGLWDO
宮藤「うわ」
ペリーヌ「は、破廉恥ですわ!破廉恥ですわ!」
ゲルト「ぐぬおおおおぉぉ……!」ジンジン
エーリカ(うん、不味いね。そんでもってぺっ!)プッ
つ黒い欠片
宮藤「これって虫?」
ゲルト「……まさかな」
267: 2012/06/13(水) 00:32:26.41 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「エーリカ、貴様が狂犬病にかかっていたとは――」
エーリカ(はい?)
ゲルト「――ふん、憎い私ごとあの世行き……なかなか洒落たことをするじゃないか」
宮藤「バルクホルンさん、絶対違いますよ?泳いでましたから」
ゲルト「だがウルスラにワクチンを打って貰えばそれも終わりだ!」
ゲルト「ふはははっ!エーリカ!貴様はそのあとで私がじっくり躾してやる!」ガシィ
エーリカ「きゃいん!」
宮藤「バルクホルンさん、明らかに症例が違いますって!」
ペリーヌ「ダメですわね。聴こえていませんわ」
268: 2012/06/13(水) 00:33:10.03 ID:NcoYGLWDO
~エイラとサーニャの部屋~
エイラ「Zzz」
サーニャ「ふにゃ……」ウトウト
サーニャ「ふー……」
サーニャ「Zz…「カサカサ」
サーニャ「にゃ?」ヒュイン
269: 2012/06/13(水) 00:35:44.96 ID:NcoYGLWDO
サーニャ(今のは……ノイズ?)
「カサカサカサカサ……ピョン」
サーニャ(え?)
ノミ?「!?」
サーニャ(……)
ノミ?「……」
270: 2012/06/13(水) 00:37:16.67 ID:NcoYGLWDO
サーニャ(ね、ネウロイ……!)
ノミ?「ピョン」
サーニャ(やだ、くっつかないで!)ブルブル
ノミ「!?」ピト
エイラ「Zz……g」
271: 2012/06/13(水) 00:39:28.91 ID:NcoYGLWDO
サーニャ(……なんだか)ドクン
ノミ?「?……!?」カサ
サーニャ(本能が……!)キラン
ペシィ!パシィ!
ノミ?「!!!」
サーニャ(待って、待ってってば!)ガリ
ノミ?「!」
サーニャ(フフフッ!)
ノミ?「ピョン!」
サーニャ(逃がさな「さ、サーニャ……///」
272: 2012/06/13(水) 00:40:13.95 ID:NcoYGLWDO
サーニャ(あっ、エイラ?)
エイラ「サーニャ……何で私の上で遊んでるんダ?///」
サーニャ(えっと、それは)
エイラ「し、しししかもなんか胸ばっかリ……///」
サーニャ(え!?///)
エイラ「猫パンチするならべ、別なとこがあるんじゃないかなッテ///」
サーニャ(あ、あのごめんなさい……///)ペコ
エイラ「謝るサーニャ可愛いんダナっ……ふぅ」
273: 2012/06/13(水) 00:41:29.88 ID:NcoYGLWDO
サーニャ(でもエイラ、大変なの。これで判る?)ヒュイン
エイラ「ん?魔導針……まさかネウロイなのカ!?」
サーニャ「にゃあ!」
エイラ「マジかよ~……まずは一旦『Trans』しなきゃナ」
サーニャ「にゃ」
エイラ「んしょ……アレ?」
サーニャ(どうしたの?)
エイラ「サーニャ、この部屋の中ってカーテン引いてないよナ?」
サーニャ(ええ、エイラを運んで貰った時にはもう暗かったから……)
エイラーニャ「「……」」
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ……
エイラーニャ「「~~~~!!!!?」」ダダダ
274: 2012/06/13(水) 00:42:29.25 ID:NcoYGLWDO
~廊下~
ダダダダダダダダ!!!
ウルスラ「二人ともどうしたんで「いいから来るんダナ!!!」
ウルスラ「あーれー」
エイラ「一大事なんだゾ!私とサーニャの愛の巣があああああ!!!」
ウルスラ「それでなんでハンガーへ連れていくんです?」
エイラ「あとで話すんダナ!!?」
サーニャ(あうあう……)ガタガタ
275: 2012/06/13(水) 00:43:13.85 ID:NcoYGLWDO
~ハンガー~
エイラ「ふぅ……」ゼエ
サーニャ「にゃ……」ケホ
ウルスラ「じゃあお話しください」
エイラ「いや、実はさ?サーニャが魔導針でネウロイ見つけたっていうんだケド」
エイラ「なんか特殊なやつで小さいらしいんダ」
ウルスラ「なるほど?」
サーニャ「それで……私たちの部屋の窓にびっしり……」ポフン
ウルスラ「ちょっとしたホラーですね……」
276: 2012/06/13(水) 00:44:08.86 ID:NcoYGLWDO
サーニャ「エイラの近くにいた時……だから単独行動していれば私が捕捉できるけどあんなにいっぱいじゃかえって……」
エイラ「生理的嫌悪感って奴ダゾ」
ウルスラ「ふむ……どうしましょうかね」
ウルスラ「そういえば攻撃は無かったんですか?」
サーニャ「えーと……くっつかれたら痒かったくらい……」
ウルスラ「小型なせいで瘴気も弱いと」
277: 2012/06/13(水) 00:44:55.35 ID:NcoYGLWDO
ウルスラ「そんな大規模に小型が居るならリーダーにコアがあるはずですけどね?」
エイラ「そうダナ」
サーニャ「あれ……」
エーリカ(あ、ウルスラ!助けて!)
ゲルト「ウルスラ、大変だ!貴様の姉が狂犬病にだな!?」
ウルスラ「……エイラさん一言どうぞ」
エイラ「私はうつして無いカンナー!」
ゲルト「さあ早くワクチンを!」
宮藤「だから違いますよ!バルクホルンさん!」
ペリーヌ「はあ……埒が空きませんわ」
ウルスラ「一旦落ち着きましょうか?」
278: 2012/06/13(水) 00:45:31.92 ID:NcoYGLWDO
エーリカ「私はトゥルーデのお尻にノミが居たのを教えてあげただけ!あと飛び込んだのはマジでごめん!」
ウルスラ「ほんとですか?」
リーネ「そうです……連れてきたのもきっとハルトマンさんですけど」
エイラ「なんだ、ネウロイそんなとこにも居たのカ?」
ゲルト「ネウロイだと!?」ガタ
宮藤「あ、動かないでください!」ポワポワ
ゲルト「む、済まん///」
ペリーヌ(下半身丸出しであの態度……)
エイラ(大尉も吹っ切れたナ……最近)
279: 2012/06/13(水) 00:46:06.79 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「つまりノミ型ネウロイがこの基地に沸いていると?」
エーリカ「ま、少なくともサーニャとエイラの部屋に居たんだし私の部屋に居てもおかしくは「なんか私たちの部屋が汚いみたいじゃないカー!」
ペリーヌ「で、どうするんですの……」
ウルスラ「コアを探しましょうか」
ウルスラ「恐らく群れは全てダミー。本体は何か違うことをしているかもしれません」
宮藤「違うこと……?」
280: 2012/06/13(水) 00:46:40.26 ID:NcoYGLWDO
~基地外周~
ルッキーニ(前方オールクリア……)キョロ
シャーリー(後方も近づく敵は確認できない)ピコピコ
シャーリー(にしても参った。追っかけて来てやがる)
ルッキーニ(あたしたち美味しくないのにね)
シャーリー(だよな~でもアレはネウロイ臭いし)
ルッキーニ(まずはウルスラのとこ行こうよ!)
シャーリー(オッケイ!……っと?)
281: 2012/06/13(水) 00:47:08.13 ID:NcoYGLWDO
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ……」
?「カサカサッ」
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサ!!!」
?「ピョン!」
282: 2012/06/13(水) 00:47:54.23 ID:NcoYGLWDO
シャーリー(今の跳ねた奴がボスか……)
ルッキーニ(シャーリー、どうしよう?)
シャーリー(私はひとっ走りウルスラんとこ行ってくるから、ルッキーニはアイツを仕留めないでポイントしといてくれ!)
ルッキーニ(え?潰しちゃダメ?)
シャーリー(一旦攻撃して失敗したら次が殺りにくくなるからな)
ルッキーニ(サーイエッサー!ルッキーニ少尉追跡するであります!)ダッ
シャーリー(よっしゃ!私も一気にトップスピードだ!)キィイイイイイン
283: 2012/06/13(水) 00:48:29.63 ID:NcoYGLWDO
~ハンガー~
サーニャ「にゃあ」ヒュア
エーリカ「うん、高性能レーダー『サーニャん』配備完了!」
ゲルト「で、秘密兵器はこの掃除機か」
つNilfisk社製掃除機
ウルスラ「以前姉様の部屋を掃除するために頼まれて作った市販品のモーター改造型です」
ウルスラ「もちろんその販売元はカールスラントですよ」
ゲルト「ふむ、やはりか!しっくり来る!」
エイラ「……なんかヤバイ未来が見えたようナ」
284: 2012/06/13(水) 00:49:00.37 ID:NcoYGLWDO
ペリーヌ「これの発電機はまさか……」
ウルスラ「大丈夫ですよ。ちゃんと有りますから」カシャ
宮藤「流石に『トネール』じゃ壊れま「お黙りなさいな!」
ゲルト「ならば試運転といくか!」
ゲルト「はぁあああ……」カチ
キィイイイイイイイン!!!
285: 2012/06/13(水) 00:50:08.14 ID:NcoYGLWDO
シャーリー(この隔壁の裏が~っと!)キィイイ
シャーリー(ドリフトタァアアアアン!!!)グルッ
シャーリー(そんでもって二回半捻り着地ぃ!)クルルルスタッ
一同「あ」
シャーリー「きゅ?」
ボ――
286: 2012/06/13(水) 00:51:09.97 ID:NcoYGLWDO
シャーリー「なんで掃除機なんか構えてんだよ!?」
宮藤(シャーリーさんのお尻も……///)ポワワワ
ゲルト「済まん……済まん」
エイラ(いや~焦ったナ?)コソ
エーリカ(吸い込まれないでいきなりお尻つっかえたとか……流石シャーリーだわ、うん)コソ
リーネ「で、でもこれでネウロイは!」
シャーリー「ああ、そうだ!今調度ルッキーニがボス追跡してるんだよ!」
ゲルト「ほう?貴様らにしては仕事が早いな」
シャーリー「私たちだってそんなサボってねぇさ!」
サーニャ「にゃ~……にゃ」ピッ
ウルスラ「あっちは……浴場?」
287: 2012/06/13(水) 00:51:58.08 ID:NcoYGLWDO
シャーリー「いっちょド派手に行くかぁ!」
エイラ「コアさえ壊せば全滅するからナ!」
エーリカ「トゥルーデ、サーニャんは吸ったらダメだからね?」
ゲルト「エイラごと吸い込まん限り大丈夫だ!」
宮藤「それじゃネウロイ駆除作戦開始!」
一同「おー!」
288: 2012/06/13(水) 00:52:38.45 ID:NcoYGLWDO
~露天風呂~
ミーナ「///」
もっさん「どうしたミーナ?あんまり気持ちよくて言葉も出んか!はっはっは!」
ミーナ「え、ええ///」
ミーナ(髪を下ろした美緒……)
ミーナ(こんな眼福ッッ!)
ミーナ(ミーナ、貴女はなんて愚かなの!)
ミーナ(よく考えたら二人っきりで入るチャンスなんてブリタニアじゃ溢れてたわよね!?)
289: 2012/06/13(水) 00:53:31.23 ID:NcoYGLWDO
ミーナ(私は自分の抵抗感で入らなかったのよ!だけど!)
もっさん「♪」ツヤッ
ミーナ(なんて輝きのコントラストなの!///)
ミーナ(健康的な小麦色の日焼けした肌と好対照に強調される柔肌――)
ミーナ(――まるでラインの流れのようにしなやかな黒髪と沈みゆく朱の夕陽が美緒の美を引き立てているわッッ!)
ミーナ(……もしやペリーヌさんはこれを私よりも知っていたと!?そんな!)
ミーナ(でもこの奇跡の光景は私だけの物だわ!)
ミーナ(そうよッッ!フフッ……アーッハッハッハッ!!!)タラー
290: 2012/06/13(水) 00:55:10.42 ID:NcoYGLWDO
もっさん「ミーナ?おーい?」
ミーナ「///」
もっさん「大丈夫か?」
ミーナ(か、顔が近いわ///)
もっさん「お前鼻血出てるんだが……そろそろ上がるぞ?」
ミーナ「へ?……やだほんと」タラ
もっさん「恐らく普段入らんからか~。まあ、ミーナが気に入ったなら私はいつでも付き合うがな?」
ミーナ「も、もちろんお願いするわ!」
もっさん「ふっ、まずはのぼせない入り方を知らんとダメだな」
?「……」ジー
291: 2012/06/13(水) 00:55:59.90 ID:NcoYGLWDO
~更衣室前~
ルッキーニ(……どーしよ)
シャーリー「ルッキーニ!どうした?」
ルッキーニ(シャ~リ~!あのね?あのね!)
サーニャ「にゃ……」ゾク
エイラ「う゛っ!?」
292: 2012/06/13(水) 00:56:39.17 ID:NcoYGLWDO
ガラガラガラッ
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサ」
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ」
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ」
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ」
ノミ?’s「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
バタン!
293: 2012/06/13(水) 00:57:19.15 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「……今のは」ゼエゼエ
エーリカ「あんだけ集まるとなんか別の生物だわ」
リーネ「ひゃああぁ……」ダキ
ペリーヌ「なんておぞましい……!」ダキ
宮藤「みんな~!」タタタ
ウルスラ「中佐の机の上にこれが」
つメモ(少佐に誘われたのでお風呂へ行ってきます!ちょっと待っててね♪)
294: 2012/06/13(水) 00:58:14.86 ID:NcoYGLWDO
エイラ「ウソダロ……」
シャーリー「少佐、アンタって人は何なんだよ?」
ルッキーニ(も、もしかして……)
リーネ「まだこの中にミーナ中佐と坂本少佐が!?」
ペリーヌ「坂本少佐……今いきますわぁああああああああああああああああああああああああああ!!?」ガッ
エーリカ「待てーい!早まるなぁ!」バチコーン
295: 2012/06/13(水) 00:58:57.10 ID:NcoYGLWDO
ペリーヌ「……」キュウ
エーリカ「僚機は必ず連れ帰る!それが私!」
宮藤「や、やり過ぎじゃあ……」ポワワ
ウルスラ「今の状況は?」
ゲルト「ノミが」
リーネ「部屋中に」
エイラ「……ムリダナ」
ウルスラ「把握しました」
296: 2012/06/13(水) 01:00:17.53 ID:NcoYGLWDO
ウルスラ「最大出力でドアを開けた瞬間に吸い込みましょう」
エーリカ「よし来た!」ガシ
ゲルト「いくぞ!」カチッ
シャーリー「インゲェエエエエエイジッッ!!!」グッ
ガラララッ!
ギュイイイイイイイイイイイ――
ノミ?’s「!?」
ノミ?’s「!!?」
297: 2012/06/13(水) 01:01:46.03 ID:NcoYGLWDO
――露天風呂
?「……」
彼は未だ二人の魔女の肢体を捉えていた
使命を帯びてはや二週間ほど……
小型な身体と妨害電波、あらゆる波の反射の少ないフォルムを駆使して
三人の感知型ウィッチから発見されずにいたのだった
298: 2012/06/13(水) 01:02:22.67 ID:NcoYGLWDO
?「……」
最近やっとマザーが褒美として部下をくれた
今、囮として使っているが役には立たない……
もう少しこの二人を観察したら一旦離脱しよう
――そんなときだった
299: 2012/06/13(水) 01:03:34.02 ID:NcoYGLWDO
ミーナ「あぅ///」フラ
バシャアッ
もっさん「ミーナ!……ほら、掴まれ」
ミーナ「ごめんなさい……美緒///」
もっさん「ふっ、いつも世話をかけているからな」
?「……!?」
――青天の霹靂とはこの事だ
300: 2012/06/13(水) 01:04:35.39 ID:NcoYGLWDO
今の波に拐われて水に落ちた彼は掴まるものをとっさに探した
そこまではよかったのだが――
?「!?」
そう、この波を起こした本人の臀部にしがみついてしまったのだ
下は水――手を離せば即氏だろう
しかしこの魔女の臀部から離れようにも身体が麻痺して動かない
彼は困惑する
301: 2012/06/13(水) 01:06:58.68 ID:NcoYGLWDO
~更衣室~
ゲルト「ぬおりゃああああああああああああああああああああああ!!!」
ズ シ ュ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ――
ノミ?’s「カサカ
ノミ?’s「
ノ
エーリカ「ちょっとウルスラ!私の『シュトゥルム』より火力あるよこれ!?」
ノミ?’s「ピギャ
ウルスラ「オーバーロードしてますね!」
宮藤「なんですかそれ!」
ノミ?’s「ギャギャッ
シャーリー「過負荷のこった!まさか!?」
ルッキーニ(にっ……)
リーネ「げっ……」
エイラ「ロー!!!」
ズガアアアアァ!!!――
302: 2012/06/13(水) 01:09:22.84 ID:NcoYGLWDO
~更衣室浴場側前~
ミーナ「ふぅ///」
もっさん「ぬ、眼帯が」スル
ミーナ「あら、取ってあげるわね」
もっさん「ああ、済まん……ミーナ?」キィイイン
ミーナ「何かしら?」
もっさん「お前の尻に――ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアァ!!!
303: 2012/06/13(水) 01:10:26.99 ID:NcoYGLWDO
吹き飛ぶ黒い欠片――
扉の破片――
彼はそのできごとを記録する――
動けないが故にその記憶は着実に――
自身へ迫る地面も――
304: 2012/06/13(水) 01:11:15.06 ID:NcoYGLWDO
――プチッ♪
305: 2012/06/13(水) 01:12:27.48 ID:NcoYGLWDO
ゲルト「う、ううん?」ボロ
宮藤「み、皆さん生きてますか……!?」
シャーリー「タンクがボムったな……」ゲホ
ルッキーニ「に゛ゃ……」ピク
エイラ「さ、ささサーニャ!?」
サーニャ「にゃぅ~」フラ
ウルスラ「皆さん大丈夫ですね……済みませんでした」
リーネ「仕方無いですよ……」
エーリカ「まあ爆発は何とかだって言うじゃん!」
306: 2012/06/13(水) 01:13:05.78 ID:NcoYGLWDO
もっさん「うぐぐ……なんだ今のは……」
ミーナ「いたたた……」サスサス
もっさん「む……なんと?」キュイン
ミーナ「どうかしたの?」
もっさん「ああ、実は「ミーナ中佐、坂本さん無事ですかぁ!」
もっさん「なんだ?今の爆発はお前たちか!」
ゲルト「少佐、それは酷いな!私たちもちゃんと戦っていたんだ!」
ミーナ「え?」
307: 2012/06/13(水) 01:13:40.35 ID:NcoYGLWDO
ウルスラ「――という訳でして」
ミーナ「なるほどね。でもコア持ちは何処に行ったのかしら?」
シャーリー「爆発で吹っ飛んだのかねぇ……」
ゲルト「ふむ……」
もっさん「――いや、ミーナが撃墜したぞ」
一同「……今なんと?」
308: 2012/06/13(水) 01:14:22.76 ID:NcoYGLWDO
もっさん「実は風呂から上がってのぼせたミーナを支えていたら眼帯を落としてな?」
宮藤「はぁ」
もっさん「拾ってくれたミーナの尻に私の『魔眼』が反応したんだ」
リーネ「えっ?」
シャーリー「オイオイ、マジかよ!」
もっさん「それを言おうと屈んだミーナに声をかけた瞬間……」
ゲルト「爆発か?」
もっさん「そうだ、そして目が覚めたらミーナは尻餅を突いていた」
309: 2012/06/13(水) 01:15:23.41 ID:NcoYGLWDO
もっさん「そして居なくなったコアの無いネウロイの群れ……ここから導き出される答えは――」
エールッキ「(ネウロイをでっかいケツで潰したぁ!!?)」
宮藤「そ、そんなまさか!」
リーネ「……」パクパク
エイラ「……ノーコメントダゾ。な、サーニャ」
サーニャ「……」コク
ゲルト「流石ミーナ……」タジ
シャーリー「敵わねぇな……」ビクッ
ウルスラ「……興味深いです」サッ
ミーナ「え、何でみんな逃げるのよ?」
310: 2012/06/13(水) 01:16:26.39 ID:NcoYGLWDO
エーリカ「いや……ごめんミーナ。ウルスラ、行こうか?」ササッ
ウルスラ「後片付けをしなくては」スタスタ
ルッキーニ(あ、あたしは知らないもん!)トトト
ミーナ「待ってってば!」
ゲルト「済まんミーナ!」ダッ
シャーリー「ちょっと今は怖い!」キィイイン
エイラ「サーニャ、逃げるゾ!」
サーニャ「にゃ」
宮藤「ごめんなさいミーナ中佐ぁ!!!」
リーネ「芳佳ちゃん待ってよ~!!!」
311: 2012/06/13(水) 01:17:04.07 ID:NcoYGLWDO
ミーナ「何なのよぉ……」ウル
もっさん「仕方あるまい。完全な素手でネウロイを破壊したなどごく少数だからな」
ミーナ「うぅ……」
もっさん「……ある意味、私も畏怖と敬意を感じたぞ」
ミーナ「美緒まで……酷いわぁ……」グス
312: 2012/06/13(水) 01:18:10.06 ID:NcoYGLWDO
もっさん「――そうだ!喜べ、ミーナ!」
ミーナ「な゛に゛を?」グズ
もっさん「今ので通算200機撃墜じゃないか!めでたいな!」
ミーナ「へ?そんなぁ……」
もっさん「遂にウチは200機超えが三人か!はっはっはぁ!」
ミーナ「こんな200機記念なんてイヤよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
313: 2012/06/13(水) 01:19:05.47 ID:NcoYGLWDO
ウルスラ「次の日、勲章が朝一番で届いたのと新聞に載った事を本人が知るのが同時だったのは別の話で」
ウルスラ「徒手空拳によるネウロイ撃破がカールスラント軍以外でも戦意高揚に一役買ったというのも別の話ですね」
ウルスラ「……そしてペリーヌ中尉が瓦礫の山から発見されたのは非公式記録です」
~続く~
317: 2012/06/17(日) 01:40:00.97 ID:84n5P4dDO
~501基地、レクリエーションルーム~
サーニャ「Zzz」
エイラ「さっテト」カタン
つ円形の文字盤
エイラ「これ使うのいつ以来ダ?」
エイラ「確か~宮藤の来る前「おーエイラ、何してんのさ?」
318: 2012/06/17(日) 01:40:44.90 ID:84n5P4dDO
エーリカ「何これ!楽しそうじゃん!」
エイラ「戦闘の次の日に中尉が起きてるなんて珍しいナ」
エーリカ「だって朝っぱらから勲章授与やら片付けやら……刀埋まってて時間帯間違った『烈風斬』とか……」
エーリカ「寝るのはちょい無理だわ」
エイラ「アレは焦ったナ。でもツンツン眼鏡が盗さ「ちゃんと許可は取っておりますわ!」
ペリーヌ「人聞きの悪いこと仰らないで下さる?」
319: 2012/06/17(日) 01:41:21.79 ID:84n5P4dDO
エイラ「オ、オウ……そういえばお前」
エーリカ「生きてたの?」
ペリーヌ「喧嘩売ってますわよね?」
エーリカ「いや、だってねぇ?」
ペリーヌ「元はといえばハルトマン中尉が無理矢理お止めになるからですわ!」
エイラ「埋まりながら少佐の制服抱き締めて喘いでたのどこのどいつダ……」
320: 2012/06/17(日) 01:41:57.24 ID:84n5P4dDO
エーリカ「で、話戻すけどペリーヌが盗撮してたの?」
ペリーヌ「戻すのそこですの……」
エーリカ「冗談だよ~」
エイラ「盗撮……」
ペリーヌ「そうですわ!エイラさん、貴女に一つ苦情を!」
321: 2012/06/17(日) 01:42:37.14 ID:84n5P4dDO
ペリーヌ「なんで音声と映像で分けて渡すんですのよ!?」
エイラ「エ?」
ペリーヌ「中佐にもこっそり渡して!まさか今度なにか有ったときは反対にして渡そうと思ってたんじゃないんですの!?」
エイラ「ギクゥ!?」
ペリーヌ「やはりですのね!貴女って人は抜け目無いんですから!」
エーリカ「話が読めないよ……」
322: 2012/06/17(日) 01:43:30.73 ID:84n5P4dDO
エイラ「で、でもちゃんと報酬としてダナ?」
ペリーヌ「ええ、それに文句は言いませんわ」
ペリーヌ「……まぁまた良ければ次も///」
エイラ「フフン、お前も好き者ヨ……」ククク
エーリカ「サ~ニャ~ん~、エイラが浮気してるよ~」
サーニャ「ふにゃぁ~」Zzz
323: 2012/06/17(日) 01:44:16.93 ID:84n5P4dDO
エーリカ「そんでこれの話さね」
ペリーヌ「あら……水晶入りのウィジャ盤?」
エイラ「ペリーヌ、そんな物と一緒にスンナ」
エイラ「もしこれがウィジャ盤だったら亡霊がお前の後ろに群がってるゾ?……あ、今もカ」
エーリカ「背中つつつー」
ペリーヌ「ひぃ!?」ゾク
324: 2012/06/17(日) 01:45:02.12 ID:84n5P4dDO
エイラ「コイツはだいぶ前にブリタニアで買ったフォーチュンアイテムでナ」
エーリカ「あー確かにあっちじゃオカルトなもん部屋にゴロゴロしてたね」
エイラ「買ったは良いけど二、三回使ったあと一旦使うの止めててサ」
ペリーヌ「あら、何故?」
エイラ「コイツ無駄に魔法力喰うんダヨ」
エーリカ「へ~?」
325: 2012/06/17(日) 01:45:32.25 ID:84n5P4dDO
エイラ「そんで宮藤来てから忙しくて使えなくってサァ」
エーリカ「魔法力使うってすごいね」
エイラ「ウ~ン、コイツは東方の掘り出し物らしいからナ」
ペリーヌ「つまり『烈風丸』と同じと言いたいんですのね」
エイラ「正確にゃ違うだろうケド」
326: 2012/06/17(日) 01:46:10.49 ID:84n5P4dDO
エーリカ「じゃあさ!使って見せてよ!」
ペリーヌ「そうね。百聞は一見に如かずですわよ」
エイラ「しっかたないナァ~なら!」
エイラ「――『Dr.エイラに聞いてみて』ダゾ!」
ペリエー「「なっ!?」」
327: 2012/06/17(日) 01:47:26.77 ID:84n5P4dDO
エイラ「おろ?どうかしたカ?」
エーリカ「エイラ、止めとこうか。うん」
ペリーヌ「魔法力を使い過ぎるのは非効率ですわ」
エイラ「いや、なんでダヨ?こう盤に念じてナ」
エイラ「――我が魔法体系を司るオーフェンよ」
エイラ「――ハオユンライラ」
エイラ「――この乙女の願いを叶えよ!」
ピシュイイイイン
328: 2012/06/17(日) 01:47:58.42 ID:84n5P4dDO
エイラ「うん、今日のラッキー方角は東ダナ!」
エーリカ「……大丈夫だよね?」
ペリーヌ「……流石にギリギリかと」
エイラ「ほんと何だよお前ら?あ、ペリーヌ」
ペリーヌ「なんですの?」
エイラ「少佐n「ダメ!それは色々ともっとダメ!」
329: 2012/06/17(日) 01:48:53.72 ID:84n5P4dDO
サーニャ「にゃあん……///」Zzz
ペリーヌ「ふぅ……解っていただけたかしら?」
エイラ「むー!ならこれでドウダ!」ダン
つマグカップ
エーリカ「またなんか曰く付き……?」
エイラ「これはスオムスに伝わる魔法のマグカップなんダゾ!」フフン
330: 2012/06/17(日) 01:49:40.63 ID:84n5P4dDO
ペリーヌ「……まさか中にココアを注いで念じると?」
エイラ「うん、楽器持った妖せ「はいやめー!はいやめー!」
エーリカ「話がごちゃごちゃになるから止めようね?」
ペリーヌ「二頭身の妖精なんて貴女の連れてきたので十分ですわ」
エイラ「訳がわからんゾ……」シュン
ペリーヌ(なんであれやこれや出てくるんですの!?)
エーリカ(解る人には解るけど通好み過ぎだよ!?)
331: 2012/06/17(日) 01:50:19.37 ID:84n5P4dDO
~ハンガー~
ルッキーニ「よっ」ガシャ
シャーリー「随分積め込めたなぁ?」
ルッキーニ「うん!ウルスラの持ってきたこのコンテナ借りてね~!」
シャーリー「集合住宅みたいだ。アパートとか」
ルッキーニ「うじゅ、ウサギ小屋?」
シャーリー「都市型集合住宅の誤訳な。狭くて落ち着くし、個人的にゃ悪くないんだけどね~」
332: 2012/06/17(日) 01:50:48.16 ID:84n5P4dDO
シャーリー「そういやお前今日の虫取り行ったか?」
ルッキーニ「あ、まだだった!」
シャーリー「頼むからγルートは動物化中には止めてくれ……」
ルッキーニ「ん、考えとく~」
シャーリー「こら、ルッキーニ!」スカ
ルッキーニ「つっかまらないよーだ!」ピョン
シャーリー「待てやゴラアアアア!!!」ダッ
ルッキーニ「ふっふふーん!」
333: 2012/06/17(日) 01:52:48.46 ID:84n5P4dDO
~隊長室~
宮藤(さて、私は今動物化してるわけですが)
ミーナ「なるほどね?なら~」ポヨ
もっさん「つまりこちらを押さえてだな」ユサ
ゲルト「いや、やり過ぎだ」プル
リーネ「でもこうしないとはみ出ちゃいますよ」ポヨン
宮藤(下から見上げるのって絶景だね///)
334: 2012/06/17(日) 01:53:24.79 ID:84n5P4dDO
宮藤(だっておっOいが会話してるんだよ!?)
ゲルト「それならいっそ強引に!」プルルン
もっさん「一理あるな」
リーネ「ダ、ダメですよ!」ポヨヨン
ミーナ「止めなさい」
宮藤(ふむ、それでそれで?)ハアハア
335: 2012/06/17(日) 01:53:55.38 ID:84n5P4dDO
ミーナ「なら最後のこれは扶桑に頼めばどうかしら?」
もっさん「良かろう」
ゲルト「ふう、決まったな」プルン
リーネ「私なんかが予算に口出しして良かったんですか?」ポヨン
ミーナ「大丈夫よ。みんなに聞いてみて決めたかったからね」ポヨ
もっさん「それじゃ連絡して来るか」プル
ガチャ
ミーナ「ええ、三人も解散でいいわ」
宮藤(そんな……絶景が!?)
336: 2012/06/17(日) 01:55:03.32 ID:84n5P4dDO
ゲルト「ああ、宮藤。居たんだったn……」
ゲルト(私としたことが!?)
ゲルト(いやこれはチャンスだ!)
リーネ「じゃあ行こっか、芳佳ちゃん」スッ
宮藤(うん///)ピョン
ゲルト「宮藤、よ、良ければだな?私がお前をだっこ……あれ?」
バタン!
ミーナ「トゥルーデ、もう貴女に言うことは無いわ……」ハア
ゲルト「ぐぬぬ……ううっ……」グス
337: 2012/06/17(日) 01:55:50.62 ID:84n5P4dDO
~レクリエーションルーム~
エイラ「ぜぇ……」
ペリーヌ「ダメですわよ……」
エーリカ「いやほんと何なのさ」
エイラ「ならコイツダァアアアアア!!!」
つ某有名なブローチ
338: 2012/06/17(日) 01:56:25.51 ID:84n5P4dDO
エーリカ「なんと!?」
ペリーヌ「貴女……それは!」
エイラ「ふふふ、恐れおののくんダナ!」
エイラ「これこそ『月に代わってお仕置きよ』ダゾ!」ピカーン
ペリーヌ「くぅうう……」
エーリカ「なんか後光射してるよ!?」
339: 2012/06/17(日) 01:56:55.92 ID:84n5P4dDO
エイラ「そんでもってメイクアーップ!」
ペリーヌ「させませんわ!」パシ
エイラ「あっ!返せヨー!」
エーリカ「ペリーヌ、こっち!」
ペリーヌ「ええ!」ポイ
340: 2012/06/17(日) 01:57:32.82 ID:84n5P4dDO
エイラ「ところでお前ら、なんか忘れてないカ?」
ペリーヌ「へ?」
エイラ「じゃじゃーん!ハート・ムーン・ブローチ!」ガバッ
エーリカ「あれは実写版の!?」
ペリーヌ「謀られましたわ!」
341: 2012/06/17(日) 01:58:33.03 ID:84n5P4dDO
エイラ「ムーン・プリズムパワー!メイクアップ!」
ピカーン♪キュキュッ♪
エイラ「愛と正義の美少女戦士――セーラー〇ーン!」
エイラ「月に代わってお仕置きダゾ♪」チュッ
342: 2012/06/17(日) 01:59:18.22 ID:84n5P4dDO
エーリカ「なんか腹立つ!」
ペリーヌ「はっ!?もしやこれを使えば!」パシ
エーリカ「あっ!ペリーヌずっこい!」
ペリーヌ「ムーン・パワー!」
ピカーン!
ペリーヌ「愛と正義の美少女戦士っ!セー〇ームーン!」
ペリーヌ「月に代わってお仕置きよ♪」パチッ
343: 2012/06/17(日) 02:00:26.79 ID:84n5P4dDO
エーリカ「だからなんでウインクするかねぇ!?」
エイラ「やるじゃないカ!だけど私の方が上ダゾ!」
ペリーヌ「仕方ないでしょう!?アイテムの差ですわ!」
エーリカ「ぐや゛じい゛……」
?「話は聞かせてもらいましたよ!」バタン
エイペリ「「その声は!?」」
344: 2012/06/17(日) 02:01:43.53 ID:84n5P4dDO
ウルスラ「姉樣!さあ私と!」ヒュン
エーリカ「解った!」パシィ
ウルスラ「ウルウルウルスラ♪」クル
エーリカ「エルエルエーリカ♪」クル
ウルリカ「プロミネンス・ドレスアーップ!!!」
フワン♪
345: 2012/06/17(日) 02:02:54.58 ID:84n5P4dDO
エーリカ「おお!流石だよウルスラ!」
ウルスラ「私に諦めは有りませんから」
ウルスラ「あとは竹井大尉に感謝です」
エイラ「ぐっ……まさか某ふたごプリンセスで攻めてきやがったカ!?」
ペリーヌ「はぁ、敵わないですわ」
ウルスラ「なにか……視線が?」
346: 2012/06/17(日) 02:03:30.53 ID:84n5P4dDO
サーニャ「……」ジー
エイラ「サーニャ起こしちまったじゃんカヨ……」
エーリカ「いや、それよりあの目は……」
ペリーヌ「……」
ウルスラ「呆れてますね」
347: 2012/06/17(日) 02:04:28.25 ID:84n5P4dDO
サーニャ「……」ジー
サーニャ「……」パチ
サーニャ「……」ジー
サーニャ「……」パチクリ
サーニャ「……」ジー
サーニャ「……」ゴシゴシ
348: 2012/06/17(日) 02:05:14.34 ID:84n5P4dDO
エーリカ「うぐぅ……」ズキ
ペリーヌ「あの純真な瞳……」
ウルスラ「……心が折れますね」
エイラ「サーニャに呆れられタ……氏にたい……」
サーニャ(……私もやりたいなぁ///)
~続く~
354: 2012/06/23(土) 01:36:24.76 ID:/aKyVWyDO
~エイラとサーニャの部屋~
サーニャ「……にゃ~あ」ムク
エイラ「フーフー」
サーニャ「みゃーう」
エイラ「クゥン。キャウゥ」
サーニャ「にゃおおーん」
355: 2012/06/23(土) 01:37:21.21 ID:/aKyVWyDO
~キャットドア~
エイラ「ウァ」グイ
サーニャ「にゃ」スル
エイラ「クゥ」パタン
サーニャ「にゃにゃあ」ペコ
エイラ「クフゥン///」
356: 2012/06/23(土) 01:38:06.36 ID:/aKyVWyDO
~廊下~
サーニャ「にゃー」
エイラ「フゥーン」
サーニャ「みゃおん……」ウトウト
エイラ「キャッキャッ」カプ
サーニャ「みゃ、みゃ~ご///」
357: 2012/06/23(土) 01:38:41.63 ID:/aKyVWyDO
エイラ「クン、コッコッコッ」
宮藤「わおん!」タタッ
サーニャ「にゃ」
宮藤「あう、あうー」
エイラ「フフゥン」
宮藤「わう~ん」
358: 2012/06/23(土) 01:39:26.98 ID:/aKyVWyDO
宮藤「くぅん!」
シャーリー「おはよ、宮藤にエイラとサーニャ。……なるほど、ちびトリオか~」
エイラ「キュイ!」
シャーリー「いや怒るなって」
サーニャ「……みゃーう」クテ
シャーリー「あー?サーニャ、腹減ってんのか」
359: 2012/06/23(土) 01:40:03.98 ID:/aKyVWyDO
~食堂~
サーニャ「はむはむ」モグ
ミーナ「それでね?」
ウルスラ「構いませんよ。設計図と報告書ですか」
ミーナ「ええ、この動物化現象はまだ上層部でもちゃんと把握されてないわ」
ミーナ「勘づかれて悪い状況に転化する前に先手を打ちたいの」
ゲルト「ふむ、それでどう手を打つ?」
360: 2012/06/23(土) 01:40:51.09 ID:/aKyVWyDO
ミーナ「ウルスラさん、貴女を呼んだときにどういうルートを使ったか解る?」
ウルスラ「私は本国のガランド少将から501への招聘を受けましたが」
もっさん「ああ、ガランド少将なら……しかし処理を任せ切ってしまっていいのか?」
ミーナ「上官は活用するものよ。それが私たちを信頼してくれているなら尚更ね」
エーリカ「なるほど!ミーナも活用すれば!」
ルッキーニ「おお!」
シャーリー「はいはい、お前らそれ以上は禁止な」
361: 2012/06/23(土) 01:41:32.97 ID:/aKyVWyDO
エイラ「ケプ」フゥ
宮藤「ん~」ペロペロ
サーニャ「にやゃゃあ~///」ゴロ
リーネ「はい、お粗末さま」
ペリーヌ「リーネさんの次は宮藤さん……なんか私、良い様にこき使われてる気がしますわ」カチャカチャ
362: 2012/06/23(土) 01:42:05.29 ID:/aKyVWyDO
エイラ「クゥ、ワァウン?」
サーニャ「にゃー」
宮藤「あう!あうぅ」
エイラ「グルゥー」
宮藤「わん!うー!」
サーニャ「に、にゃあゃ……」
363: 2012/06/23(土) 01:42:39.31 ID:/aKyVWyDO
エイラ「キャウ!キュルルルッ!」
宮藤「がるるる!」
エイラ「ガァアアアー!」
宮藤「がう!がぎゃあああ!」
サーニャ「にゃ……」オロオロ
364: 2012/06/23(土) 01:43:15.04 ID:/aKyVWyDO
宮藤「きゅーん……」ボロ
エイラ「フンッ!」
宮藤「うぅ……がう!」ポワポワ
エイラ「ガッ!?」
宮藤「がう!」キラリン
365: 2012/06/23(土) 01:43:49.90 ID:/aKyVWyDO
エイラ「グガアアアア!」バキッ
宮藤「きゃいん!?」
宮藤「がう!」ピカリン
エイラ「ヘッ……ヘッ」ハァハァ
宮藤「あう!がうー?」クイッ
エイラ「グゥウ!」
366: 2012/06/23(土) 01:44:29.01 ID:/aKyVWyDO
サーニャ「みゃーご!」
サーニャ「にゃあ~、にゃおん!」
エイ宮「「!」」
サーニャ「にゃ」
エイラ「……クフゥーン」ペコ
宮藤「うぅん……」ペコ
サーニャ「にゃああ~」ニコ
367: 2012/06/23(土) 01:45:27.86 ID:/aKyVWyDO
~滑走路~
宮藤「あう、わん?」
エイラ「フワァン、キャルゥ」
サーニャ「にゃぁおぉぉん」
宮藤「うー」
ポテンポテン
368: 2012/06/23(土) 01:46:30.63 ID:/aKyVWyDO
宮藤「うぅ?」
エーリカ「あう!」
つサッカーボール
エイラ「クヒュン」
エーリカ「あうぅ~!」
宮藤「わん!」
369: 2012/06/23(土) 01:47:01.08 ID:/aKyVWyDO
サーニャ「にゃー」フリフリ
エイラ「キャルル!」ピッ
エーリカ「がうがうがうがうー」
宮藤「わん!」
エーリカ「あうーん!」クルクルッ
370: 2012/06/23(土) 01:47:32.69 ID:/aKyVWyDO
エーリカ「きゅうーん……」ヘッヘッ
宮藤「ぐへぇ……」パタ
エイラ「キュ?」コロコロ
エーリカ「あぅう」
エイラ「クゥー」ハァ
371: 2012/06/23(土) 01:48:15.09 ID:/aKyVWyDO
サーニャ「にゃぁ」トロン
エイラ「クゥン」
サーニャ「にゃ」ダキ
エイラ「クゥ///」
サーニャ「ふにゃ……」Zzz
エイラ「~~///」
372: 2012/06/23(土) 01:48:43.83 ID:/aKyVWyDO
エーリカ「あう、がうぅ?」
宮藤「わん!」
エーリカ「きゃわん!」ゲシ
宮藤「う、あう、がう!」トン
エーリカ「ぐぅ!」ドン
373: 2012/06/23(土) 01:49:19.76 ID:/aKyVWyDO
~ハンガー横~
ゲルト「ふむ///」
ウルスラ「で、どうする気ですか?」●REC
ゲルト「これを撮るのはクリスへの土産にだが」
ウルスラ「……他には使いませんよね?」
ゲルト「なんの話だ///」
ウルスラ「っ!」
ゲルト「ウルスラ、なんの話だ?///」
374: 2012/06/23(土) 01:50:27.62 ID:/aKyVWyDO
エーリカ「……ぅう」ヘタッ
宮藤「くぅ~」ヘナヘナ
エーリカ「あう」
宮藤「ふん?」
エーリカ「がう、くふ~ぅん」
宮藤「わん。あう」
エーリカ「ふふん」
375: 2012/06/23(土) 01:53:36.47 ID:/aKyVWyDO
~隊長室~
ミーナ「で、美緒。貴女本当に――」
もっさん「大丈夫だ。この地を奪還するまではもたせて見せる」
ミーナ「……」
もっさん「2倍が1.8倍になっただけだぞ。問題ない」
ミーナ「そうかしら……」
もっさん「大丈夫だと言っている。お前はゆったり構えていろ、な?」
ミーナ「ええ……」
376: 2012/06/23(土) 01:54:23.33 ID:/aKyVWyDO
~基地外周の森~
エーリカ「あう、ふんふん!」
エイラ「キャアウ……」ズシ
サーニャ「Zzz」
宮藤「うぅーるる?」キョロ
「おぉーこれまたレアな虫さん!」
377: 2012/06/23(土) 01:55:11.48 ID:/aKyVWyDO
シュタン!
ルッキーニ「みんなどしたの?こんなとこに」ガシ
エーリカ「あうー!?」ジタバタ
宮藤「わん、わん」
ルッキーニ「へー、そなんだ」
サーニャ「Zzz♪」ハム
エイラ「キュ、キュウン///」ゾク
378: 2012/06/23(土) 01:55:42.28 ID:/aKyVWyDO
ルッキーニ「じゃあじゃあ!かくれんぼしない?」
エーリカ「あう!」
宮藤「ふぅん」コク
シャーリー「見つけたぞルッキーニ、かくれんぼするって?」カサ
ルッキーニ「うん!」
エイラ「キュー」
379: 2012/06/23(土) 01:56:24.85 ID:/aKyVWyDO
シャーリー「ん、エイラ。お前そのままでやれよ」
エイラ「グルゥ!?」
サーニャ「……Zz」ガシ
シャーリー「『回避のエイラ』はサーニャを見捨てちまうのか?」
エイラ「グッ……ガウガウ!」
シャーリー「冗談だよ!ハンデやるから参加しな」
380: 2012/06/23(土) 01:57:00.21 ID:/aKyVWyDO
~木陰~
ゲルト「ええい!リベリアン邪魔だ!」
ウルスラ「これ以上は無理ですよ」
ゲルト「だがリベリアンは今は良いんだ!宮藤たちを写せ!」
ウルスラ「階段から万歳しながら落ちないでくださいね……」
381: 2012/06/23(土) 01:57:37.50 ID:/aKyVWyDO
ウルスラ「そういえば今までのフィルムどうしました?」
ゲルト「ん?お前は持っていないのか」
ウルスラ「大尉に預けたはずですが?」
ゲルト「ぬ……」
ウルスラ「まさか日向に置きっぱなしなんてあり得ませんけど……」
ゲルト「……置きっぱなしだとどうなる?」
ウルスラ「簡単に言うと全部パアですね」
ゲルト「……マズイッッ!」
382: 2012/06/23(土) 01:59:02.11 ID:/aKyVWyDO
シャーリー「……2、1、0!」
ルッキーニ「捜すぞー!」
シャーリー「アイツらを私たちが探した方が絶対楽しいもんな」
ルッキーニ「みんな鼻効くし、サーニャはレーダー有るからね~」
シャーリー「んじゃ、ルッキーニはあっちな」
ルッキーニ「アイアイサー!」
383: 2012/06/23(土) 01:59:37.09 ID:/aKyVWyDO
~ハンガー横~
ゲルト「……嘘だろ」
つ暖まったフィルムの缶
ゲルト「ふんっ!」カパ
ゲルト「……はぁ」ペリペリ
ゲルト「くっついてるじゃないか……クソッ」
ゲルト「私の楽しみがあぁぁ……ひぐっひぐっ……寝よう……しばらく立ち直れない……」グス
384: 2012/06/23(土) 02:00:13.28 ID:/aKyVWyDO
~木陰~
ウルスラ「新品フィルムと姉様たちの安全は代えられませんよ」
つ撮影カバン
ウルスラ「さてと、あちらが見つかったら帰りますかね」●REC
シャーリー「おいおい……宮藤、お前だけだぞ見つかったの」
宮藤「くぅん……」
ルッキーニ「お尻出してるんだもん!」
宮藤「ぅうん……」
385: 2012/06/23(土) 02:01:11.30 ID:/aKyVWyDO
ルッキーニ「でもハルトマン中尉もエイラとサーニャも見つからないね」
シャーリー「およそ見当はつくさ。たぶんあの岩の影だな」
ルッキーニ「なんで?」
シャーリー「見てろよ~?」
つ小さな丸太
宮藤「……」ゾク
386: 2012/06/23(土) 02:01:58.36 ID:/aKyVWyDO
シャーリー「バンカーバスター!」ガス
ゴーン……
エーリカ「&*★@§¥℃☆▼※!?」ドテン
ルッキーニ「おお!木を蹴っ飛ばすのと同じだね!」
シャーリー「そ!実はこの岩の周りだけわざと泳がしといたんだよな~」
エーリカ「」キュウ
宮藤「あう!?」ポワポワ
387: 2012/06/23(土) 02:03:17.24 ID:/aKyVWyDO
シャーリー「さて次はエイラだな~」
ルッキーニ「サーニャにしがみつかれてたね」
シャーリー「ほんとならアイツらがこっちに居ると思ったんだけどなぁ」
シャーリー「ルッキーニ、お前この近くに草むら知らないか?」
ルッキーニ「知ってるよ!こっちこっち!」
388: 2012/06/23(土) 02:03:48.10 ID:/aKyVWyDO
~草むら~
サーニャ「Zzz」
エイラ「クフゥ……」
シャーリー「エイラ~もう貴隊は包囲されている~出てこーい!」
エイラ「……」
ルッキーニ「国に家族が居るだろー!」
エイラ「……」
389: 2012/06/23(土) 02:04:16.09 ID:/aKyVWyDO
エイラ「……」ハァ
サーニャ「……みゃ?」パチ
エイラ「クアゥ」
サーニャ「ふにゃあ……?」
エイラ「クキャン」
サーニャ「にゃ……」ジト
390: 2012/06/23(土) 02:05:00.63 ID:/aKyVWyDO
エイラ「キャウン!?」
シャーリー「おー見っけたぜ!二人とも」
サーニャ「ふしゃあ!!!」ガリッ
エイラ「クヒュン……」ウルウル
シャーリー「……お取り込み中かぁ」
391: 2012/06/23(土) 02:05:43.03 ID:/aKyVWyDO
~サウナ~
シャーリー「いや~設営の関係でこっちしか使えないのかよ。まあ、たまには良いか!」ツヤツヤ
ルッキーニ「あじゅぃ……」
エーリカ「あぅ……」グデン
宮藤「くぅん?」ポワポワ
エイラ「ウゥ」グス
サーニャ「みゃーご……」ペコペコ
392: 2012/06/23(土) 02:06:26.11 ID:/aKyVWyDO
ガチャ
ウルスラ「あ、皆さんお揃いですね」
シャーリー「おうよ。ウルスラはこっち派か?」
ウルスラ「そこまででもないですが、まあ」
エーリカ「うるぅー」スリスリ
ウルスラ「姉様、追加の湯気上げますね」
エーリカ「きゃいん!?」
393: 2012/06/23(土) 02:07:05.44 ID:/aKyVWyDO
~外、新設水風呂~
シャーリー「ふぃ~」
宮藤「くぅん~///」キラキラ
ルッキーニ「シャーリーのおっOいは私のだよ!芳佳!」
ウルスラ「よいしょ」チャポ
エーリカ「ひゃん!?」ゾクッ
エイラ「キャウ」
サーニャ「にゃゃやあ~」
394: 2012/06/23(土) 02:07:39.93 ID:/aKyVWyDO
エイラ「クキュルゥ」
シャーリー「ん、そうだ」
シャーリー「なんだかんだ戦ってきてバカやって……でもそれで良かったんだ」
シャーリー「これからもきっと変わらない」
エイラ「フゥン」
シャーリー「それはお前もだよな。エイラ」
エイラ「クゥーン」
395: 2012/06/23(土) 02:08:13.98 ID:/aKyVWyDO
~夜、ハンガー~
エイラ「キャウウン!」ポフン
サーニャ「にゃああん!」ポフン
モクモクモク
エイラ「ん……さて今日も行くんダナ」
サーニャ「今日は陸地の持ち回りよ」スルスル
エイラ「そっカ、よいしょ」パチン
サーニャ「でもほんとにごめんね、エイラ」
エイラ「ちょっとビックリしただけダゾ。よくあるこった気にスンナ」
396: 2012/06/23(土) 02:09:02.38 ID:/aKyVWyDO
サーニャ「さあ、行きましょう」プロロロ
エイラ「帰ってきたらまた『Trans』しとこうナ」プロロロ
サーニャ「良いのかしら」
エイラ「そんだけの事してんダ。当然のご褒美ダゾ」
サーニャ「うん」
エイラ「はぁ、今宵も月は紅くて綺麗ダナ……サーニャ」
サーニャ「うん!」
~続く~
397: 2012/06/23(土) 02:09:34.13 ID:/aKyVWyDO
~ハンガー内、ウルスラの部屋~
ブロロロロロ……
ウルスラ「お二人ですね。行ってらっしゃい」
ウルスラ「さて……」
つ机の上に広がる書類、図面、写真、レコード、フィルム
ウルスラ「これは……『Me262』でこちらが『BK5』?」
ウルスラ「確かあのレポートが~」
398: 2012/06/23(土) 02:10:15.03 ID:/aKyVWyDO
~一時間後~
ウルスラ「片付けたら出てきて良かったです」
つBF109 K4TF『トランスストライカー』図面
ウルスラ「写しを作って……えっとレポートは集めてまとめれば」
ウルスラ「よいしょ……」カサ
ブービ「ぐふぅ」ヒョイ
ウルスラ「ありがとう、ブービ」ナデナデ
ブービ「ふぅうう!」
399: 2012/06/23(土) 02:11:33.15 ID:/aKyVWyDO
~二時間後~
ブービ「Zzz」
ウルスラ「はぁ……やっとまとめ終わった……」
ウルスラ「……」
ウルスラ「仕方ないですね」カチャ
つネガフィルムと音声テープ
ウルスラ「複製を……」
400: 2012/06/23(土) 02:12:15.46 ID:/aKyVWyDO
~明け方~
つマスターポジフィルムとレコード
ウルスラ「寝よう……」
ミーナ「ウルスラさん?」コンコン
ウルスラ「み……ミーナ中佐、何かご用ですか?」ガチャ
ミーナ「あら、まさかこんな時間まで働かせちゃうなんて……ごめんなさいね」
ウルスラ「いえ、途中から私のプライベートな事をしていたものですから……」
401: 2012/06/23(土) 02:12:45.46 ID:/aKyVWyDO
ミーナ「ん~カメラにフィルムにテープ……これね?」
ウルスラ「お恥ずかしながら……」
ミーナ「何を編集してたの?」
ウルスラ「えっと……大した物では……」
ミーナ「ウルスラさんがのめり込むのは何か興味が有るわね~。観てもいい?」ヒョイ
ウルスラ「あっ……」
ミーナ「ダメかしら?」キラキラ
ウルスラ「……大丈夫です」
402: 2012/06/23(土) 02:13:21.91 ID:/aKyVWyDO
ミーナ「じゃあこれと提出書類は戴いていくわね」
ウルスラ「……はい」ボー
ミーナ「ふふっ、おやすみ。今日はもちろんお昼からで良いからね」パタン
ウルスラ「おやすみなさい……」
ウルスラ「……」パタン
ウルスラ「Zzz……」
~続く~
406: 2012/06/24(日) 01:50:38.85 ID:LyUZDk3DO
~オラーシャ、ペテルブルク近郊森林地帯上空~
ニパ「カンノ!あと3だ!」
管野「わあってる!」ズガッカチャ
ネウロイ「
管野「弾切れか!?」カチン
ニパ「っ!墜ちろ!」ガガガン
ネウロイ「!!?
407: 2012/06/24(日) 01:51:26.39 ID:LyUZDk3DO
ニパ「いける!」
ネウロイ「……」クルッ
管野「逃がすかぁああああああああああああああああああああああ!!!」
ネウロイ「!?」
ニパ「なっ!?」
408: 2012/06/24(日) 01:52:16.08 ID:LyUZDk3DO
管野「衝撃のぉおおお……――」シュイン
管野「――フゥウァアアアアストブリットォオオオオオオオオ!!!」
ガッ――
キィイイイイイイイイン!
409: 2012/06/24(日) 01:53:00.00 ID:LyUZDk3DO
ネウロイ「!……!?」キュルルル
管野「決まったぜ!」
ガンッ☆
ニパ「ぐにゃあ!?」ガス
管野「へ?」
410: 2012/06/24(日) 01:53:35.09 ID:LyUZDk3DO
ニパ「うわああああぁぁぁ……」キュルルル
管野「嘘だろ……」
ニパ「バカンノ覚えてrガサガサガサガサガサ
管野「ニパ、南無三」
<<こちらサーシャ。管野さん、ニパさんはどうかしたんですか?>>
411: 2012/06/24(日) 01:54:13.76 ID:LyUZDk3DO
管野「オレの弾が切れちまって往生しかけたんだけどニパが追い込んでくれてな~」
管野「丁度いいし、パンチ一発打ち込んだら吹っ飛んだネウロイがニパに~」
<<ニ パ さ ん に ?>>
管野「ぶっかった」
412: 2012/06/24(日) 01:54:54.25 ID:LyUZDk3DO
<<はぁ……なんで臆面もなく>>
管野「仕方無いって。アイツが鈍臭かったのがわりぃ」
<<それで彼女は?>>
管野「墜落したけど森ん中に墜ちたから大丈夫だろ」
管野「ストライカーも壊れて無かったとは思う。でもあれじゃ枝で飛び立てないな」
<<了解です>>
413: 2012/06/24(日) 01:55:37.84 ID:LyUZDk3DO
<<位置座標は大体把握できてますから、目印をお願いします>>
管野「ん~、一際でっけえ木の1キロ四方かな」
<<はい、ではアウロラ中尉の回収班が向かいます。管野さんは<<ナオちゃん暇かい?>>
管野「中尉、どうした?」
414: 2012/06/24(日) 01:56:13.72 ID:LyUZDk3DO
<<ここ一週間であっちは戦力増強してたみたいでね?>>
<<大型が4、小型が10……いやもっとかな?>>
管野「これで貸し借り無しだぞ」
<<助かる。銃は有るかい?>>
管野「ねぇけどニパとネウロイをノックアウトした拳なら有るぜ」
<<十分!十分!先生とジョゼちゃんじゃ決め手が足りないからさ>>
415: 2012/06/24(日) 01:56:59.94 ID:LyUZDk3DO
~502基地~
サーシャ「……ということで」
アウロラ「じゃあ隊を2つに分けて私の指揮がニパを、片方で交戦中のバックアップに当たらせるかな」
サーシャ「お願いします……」
アウロラ「とりあえず多くて2.5機の損傷で40機オーバーの戦果だろう」
アウロラ「上出来だ。隊長も喜ぶさ」
サーシャ「そういう問題では……いいえ、止めますね」
416: 2012/06/24(日) 01:57:40.10 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「では行くか!回収班A分隊は私とニパを!」
アウロラ「残りはカンノと伯爵のバックアップに向かえ!」
隊員一同「イエス、マム!」
アウロラ「いい返事だ!」
417: 2012/06/24(日) 01:58:30.87 ID:LyUZDk3DO
~夜、墜落地点~
ニパ「……ぁ」パチ
ニパ「氏ななかっただけいっかな……」
ニパ「ストライカーは……大丈夫、壊れてない」
ニパ「へへっ、今日は珍しくツイてたね」
418: 2012/06/24(日) 01:59:12.81 ID:LyUZDk3DO
フワ――
ニパ「風……?」
ニパ「今日の紅い月……綺麗だ」
ニパ「雲が切れたからとっても空気が澄んでて……」
ド ク ン
419: 2012/06/24(日) 01:59:48.14 ID:LyUZDk3DO
ニパ「うっ!?」ズキィ
ニパ「ちょっと……私がこんな……」
ド ク ド ク
ニパ「ひっ……ぁ……」バタ
ニパ「くぅ……」
420: 2012/06/24(日) 02:00:32.62 ID:LyUZDk3DO
ド ッ ク ン
「うぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――
――ッ
421: 2012/06/24(日) 02:01:12.41 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「っくしぃ!」
アウロラ「誰か噂してるか?」ズズ
ハユハ「隊長、もう少しでニパの墜落地点着きますよ」
アウロラ「ああ……それにしても最近、月が紅いな」
422: 2012/06/24(日) 02:02:04.86 ID:LyUZDk3DO
ハユハ「何なんですかね?」
アウロラ「判らんが狂気の月など長くは見られたものではない。あんなもの」
ハユハ「お嫌いですかい?」
アウロラ「いや、コイツがこの前から警戒していてな」
フェンリル「……」
423: 2012/06/24(日) 02:02:46.48 ID:LyUZDk3DO
ハユハ「……なんか有りそうっすな」
アウロラ「永く霊体のフェンリルが実体化し続けて居るなどあり得ん……」
フェンリル「ッ!グルゥ!」
アウロラ「む……?」
――パアッ
424: 2012/06/24(日) 02:03:40.22 ID:LyUZDk3DO
ハユハ「光?しかも青の……魔法力ですかね」
アウロラ「……フェンリル、そうだな?」
フェンリル「グガゥ、グルル」
アウロラ「……」
アウロラ「ハユハ、全車両に通達。『到着次第、許可するまで待機せよ』」
425: 2012/06/24(日) 02:04:44.26 ID:LyUZDk3DO
~墜落地点~
ニパ「……」
ニパ(……あれ~?)
ニパ(この手の届きにくい感じに)グイ
ニパ(見慣れた長い尻尾……)フリフリ
ニパ(そんでもって地面が近い)
426: 2012/06/24(日) 02:05:46.88 ID:LyUZDk3DO
ニパ「キュウ」
ニパ(ストライカーでっかいなぁ……)ジー
ニパ(入れるもん、これ)スポ
ニパ(うん)
ニパ(みんな……私、イタチになっちゃったよ)グスッ
427: 2012/06/24(日) 02:06:28.99 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「ニパ~、どこだ~?助けに来たぞー?」
フェンリル「……」クン
フェンリル「ガル、ガウウ」タッ
アウロラ「解った。見つけたら報せてくれ」
フェンリル「グゥ」ダダダッ
428: 2012/06/24(日) 02:07:21.42 ID:LyUZDk3DO
ニパ(何なのさ……月見してただけだよ?)
ニパ(ツイてるなんて幻想だ……)
ニパ(アンラッキーの神様、もし見てるならさ)
ニパ(もう私、好きにして……どうしようもないよ)
ガサガサッ
429: 2012/06/24(日) 02:08:10.30 ID:LyUZDk3DO
ニパ(流石だね。仕事早いったらありゃしない)
ガサガサ
ニパ(食べられておしまいか……)
ガサッ
ニパ(グッバイ、世界)
ニパ(嫌いじゃなかったよ、私の運命――)
430: 2012/06/24(日) 02:09:28.60 ID:LyUZDk3DO
フェンリル(……口煩いイタチも居たもんだ)
ニパ(ホッキョクオオカミかぁ。にしちゃあデカイ?)
フェンリル(オイ、聴いているのか)
ニパ(うん、私を食べに来たオオカミさんでしょ)
ニパ(はい、どうぞ。たぶん不味いけど)ゴロン
431: 2012/06/24(日) 02:11:23.21 ID:LyUZDk3DO
フェンリル(ニパ、貴様……このフェンリルを愚弄するか!)
ニパ(……フェンリルってお姉さんの?)
フェンリル(気が付かなかったというのか)
ニパ(え、いや、なんか素敵なおじ様だったんですね)
フェンリル(誉めても許さん)
432: 2012/06/24(日) 02:12:14.65 ID:LyUZDk3DO
ニパ(でもなんで私がニパだって?)
フェンリル(匂いは変わらん。いつも見つけてやっているのは誰だと思っている?)
ニパ(えーと……ごめんなさい)
フェンリル(実質アウロラの仕事を手伝っているだけだ)
フェンリル(――が貴様には不幸のルーンが刻まれているらしい……前世で何かやらかしたな)
ニパ(え、前世関係有るの!?)
433: 2012/06/24(日) 02:12:57.55 ID:LyUZDk3DO
ニパ(で、私どうしたら良いの?)
フェンリル(事が事だ。まずはアウロラを呼ぶ)
ニパ(お姉さん、私のこと誰か判るかなぁ……)
フェンリル(そこは任せろ……では)
フェンリル「――アォオオオオオオゥウウウウ……!!!」
434: 2012/06/24(日) 02:14:34.27 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「見つけたか!」ガサ
フェンリル「ガフ」グイ
アウロラ「……くわえているのはイタチ?今日の飯か」
フェンリル「グゥ」ブンブン
ニパ「キュウ!?」ブランブラン
435: 2012/06/24(日) 02:17:18.99 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「違うのか?まあ、良い」
ニパ「キュウ!」
アウロラ「ストライカーとMGに衣服は有るんだな」
アウロラ「裸で何を……」
フェンリル「ガゥ」グイ
アウロラ「なんだフェンリル?そのイタチがどうk……オイ」
ニパ「キュウ~ン」ウルウル
アウロラ「もしかしてニパか、そのイタチ」
フェンリル「ガウ」
ニパ「キュウ!」
436: 2012/06/24(日) 02:18:09.79 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「何故こうなった?」
フェンリル(魔法力の暴走だろう。永らく見てきた歴史の中でも珍しくはある)
アウロラ「魔法力の……暴走?」
フェンリル(恐らく月だ。やはり危惧しては居たが防ぐのは無理だったな)
アウロラ「月……」
437: 2012/06/24(日) 02:18:44.19 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「ちょっと待っていろ。まずは荷物をまとめる」
ニパ(ねぇ、なんで話通じてるのさ)
フェンリル(俺は眼が合っている時のみテレパシーが使える)
ニパ(いいな~)
フェンリル(千年を経ねば使えん。諦めろ)
438: 2012/06/24(日) 02:21:08.55 ID:LyUZDk3DO
~明け方、車中~
ハユハ「ってこたあ、お前がニパ?」
ニパ(そうだってば!)
アウロラ「しかしどうしたものかな……」
フェンリル(隊の奴等は信じないだろうな)
439: 2012/06/24(日) 02:22:23.57 ID:LyUZDk3DO
ハユハ「んじゃ、俺らが口裏合わせしとけばなんとかなりません?」
アウロラ「ふむ……ニパがいつも通り方向を間違って直進、森の中で行方不明……」
アウロラ「隣の捜索部隊に引き継いだから私たちは帰投した」
アウロラ「戻す方法を見つけるまではこれで通す……三日以上はもたないが」
フェンリル(上手くいくと思うか……?)
ニパ(ムリダナ……)
440: 2012/06/24(日) 02:22:56.56 ID:LyUZDk3DO
~昼過ぎ、502基地~
グンドュラ「お帰り、ニパは無事かい?」
アウロラ「いや……発見出来なかった」
グンドュラ「なんだって!?」
アウロラ「ストライカーとMGは見つけたんだが足跡は何故か基地と反対に向かっていてね……」
グンドュラ「アンラッキィ……」
アウロラ「仕方なく隣の捜索部隊に引き継いだ」
グンドュラ「ん?」
441: 2012/06/24(日) 02:23:46.32 ID:LyUZDk3DO
グンドュラ「どこの隊だい?」
アウロラ「378だけど……」
グンドュラ「それはおかしいな。彼らは昨日から休暇だ」
アウロラ「っ!?」
グンドュラ「あとジープの後ろのシートからニパのセーターがはみ出てる」
アウロラ「……ぬぅ」
グンドュラ「話してくれるかな?何があったか」
442: 2012/06/24(日) 02:24:39.04 ID:LyUZDk3DO
~隊長室~
グンドュラ「中尉、私の眼を欺くのは無理だよ」
アウロラ「あっははは……」
グンドュラ「で、このフェレットがニパ?」
ニパ「キュウ……」
グンドュラ「ま~可愛くなったもんだ」ナデナデ
443: 2012/06/24(日) 02:25:20.52 ID:LyUZDk3DO
グンドュラ「幸い今は私以外全員出払っているからさ。この事は伏せても良いんだが……」
アウロラ「戻す方法が見つからないからね……」
グンドュラ「まあ仕方無いよ」
アウロラ「スオムスの古い伝承だとまさにこんなのが有るんだけど治し方までわからないからな」
ニパ「キュ……」
444: 2012/06/24(日) 02:26:08.11 ID:LyUZDk3DO
グンドュラ「じゃあニパはスオムス本国に一旦呼び戻された事にしようか」
グンドュラ「これなら時間を稼げる筈だ」
アウロラ「恩に着るよ……」
グンドュラ「いや、いつも『ブレイクウィッチーズ』を回収してもらってるし」
グンドュラ「今回の事もニパを助けてくれての事だからむしろ済まなかった」
445: 2012/06/24(日) 02:27:01.38 ID:LyUZDk3DO
グンドュラ「ところで二人は今日が何の日か知ってるかい?」
アウロラ「……さぁ?」
ニパ(知らないなぁ)
グンドュラ「昨日発覚して今日はちょっとしたイベントな訳でさ。みんなはそれで居ないんだ」
グンドュラ「そしてニパをこの隊に戻す作戦も思い付いたから協力してくれ」
446: 2012/06/24(日) 02:27:50.03 ID:LyUZDk3DO
~夜、ハンガー~
伯爵「いや~楽しかった!派手に遊んだね~!」
ロスマン「アンタはいつも通りでしょ……」
下原「皆さん、あの、ありがとうございました!」
管野「いつもの礼だ。気にすんな」
ジョゼ「そうですよ」
サーシャ「まあ昨日の戦果のお陰で今日は楽ができる。こういう時はこの隊のことを誉められますね」
447: 2012/06/24(日) 02:28:41.90 ID:LyUZDk3DO
ロスマン「あら?隊長とアウロラ中尉……」
グンドュラ「うん、お帰り」
伯爵「昨日の立役者なニパくんは?」
アウロラ「ああ、さっき本国に発ったよ」
グンドュラ「なんかちょっと顔借りたいって上層部からの話でね~」
448: 2012/06/24(日) 02:29:25.91 ID:LyUZDk3DO
ジョゼ「残念ですね」
アウロラ「置いてきぼり食って、その上本国送りで悔しがってたよ」
サーシャ「へぇ」
グンドュラ「ま、そんなお詫びと日頃の感謝を込めて私からもプレゼントだ!」
つ『誕生日おめでとう』バースデーカードとちょっと大きめな箱
下原「わぁ!ありがとうございます!」
449: 2012/06/24(日) 02:30:18.17 ID:LyUZDk3DO
伯爵「うん、開けてみなよ~!隊長からのプレゼントなんてなかなか無いよ~?」
下原「そうですね。では失礼して」
ロスマン「何かしらね?」
グンドュラ「どうぞどうぞ」
下原「開けますね!」カサカサ
パカッ
450: 2012/06/24(日) 02:31:28.94 ID:LyUZDk3DO
ニパ「キュウ!」ヒョコ
サーシャ「あら!」
ジョゼ「か、可愛いです!」
伯爵「あんれま、これフェレットじゃん!見つけたのアウロラ中尉かい?」
アウロラ「あ、ああ!実はいつの間にかジープに乗っててさ」
グンドュラ「マスコット代わりといっちゃなんだがこれから隊で飼っても良いからね」
管野「……」ジト
451: 2012/06/24(日) 02:32:25.77 ID:LyUZDk3DO
ロスマン「……下原さん?」
下原「……」
サーシャ「どうしました?」
下原「うぅ……」グス
グンドュラ「あ、なんか不味かったか?」
下原「いえ……大丈夫です……」グスン
下原「ただ……この子可愛くて可愛くて///」ギュ
ニパ「グェ……」
伯爵「あ~スイッチ入った系?」
452: 2012/06/24(日) 02:33:34.69 ID:LyUZDk3DO
下原「み、皆さん!今日は私がこの子と寝ても良いですか!?」
ジョゼ「うん。良いと思う」
サーシャ「もちろんどうぞ」
下原「やったあ!」
アウグン((あ、ニパ……氏亡フラグ建ったな))
伯爵「うん、じゃあ寝るかぁ~。明日こそやっこさん来るかもだし」
ロスマン「そうね。そうしましょう」
管野「……おやすみ」
453: 2012/06/24(日) 02:36:57.45 ID:LyUZDk3DO
~下原の部屋~
ニパ「キュウ~……」グテ
下原「可愛いなぁ///」プニプニ
ニパ(幾ら隊に合流しなきゃならなくても)
下原「~♪」
グンドュラ『三人ともプレゼント用意してないしさ?』
アウロラ『なるほど!』
454: 2012/06/24(日) 02:38:05.80 ID:LyUZDk3DO
ニパ(私自身がプレゼントって……)
下原「オコジョちゃんなに考えてるの~?」
ニパ「キュウァ~……ア……」フワ
下原「あー眠いんだ?」
ニパ(うん、色々有ったから寝かせて欲しいな)
455: 2012/06/24(日) 02:39:52.91 ID:LyUZDk3DO
下原「よいしょ」パチ
下原「じゃあ寝よっか!おいで!」
ニパ「クゥウ……」タジ
下原「遠慮しなくて良いよ!ほら~!」ガシィ
ニパ「キュウ~!?」
下原「ふへへへ……///」ワキワキ
ニパ(うわ……)
ニパ(うわあああああああああああああああああああああああ……)
456: 2012/06/24(日) 02:40:50.18 ID:LyUZDk3DO
~次の日~
ニパ「」
ニパ「」
ニパ(はっ!?朝か……)
ニパ(下原少尉……酷い)
ニパ(うぅ……お嫁にいけないよ……)フワ
457: 2012/06/24(日) 02:41:37.98 ID:LyUZDk3DO
ニパ(ふわ?)フワ
ニパ(……)ゴロン
黒兎「Zzz~///」
ニパ「」
ニパ「キュウウウゥ!?」
458: 2012/06/24(日) 02:42:35.93 ID:LyUZDk3DO
黒兎(ふにゅ……オコジョちゃんどうしたの?)
ニパ(……下原少尉)
下原(え?ニパさんどこ?)
ニパ(ここ)
下原(お、オコジョちゃんが喋ってる!?)
ニパ(いや、自分の状況考えようか)
459: 2012/06/24(日) 02:43:44.63 ID:LyUZDk3DO
下原(……昨晩はごめんなさい)
ニパ(もう良いよ……)
下原(でもなんで私が兎になってるんでしょうか?)フリフリ
ニパ(月なんて見てないよね)
下原(まさかニパさんと寝たから?)
ニパ(あーそうかもね)
下原(責任……取ってくださいね///)
ニパ(こっちのセリフだよ)
460: 2012/06/24(日) 02:44:44.08 ID:LyUZDk3DO
「おーい!下原~!入るぞー!」ガチャ
ニパ下原((えっ!?))
管野「やっぱり朝は腹へっ……!?」
管野「……」
ニパ「キュ、キュウ」
461: 2012/06/24(日) 02:45:54.18 ID:LyUZDk3DO
管野「お前、ニパだよな。あとそっちの兎は下原」
下原「……!」
管野「昨日から気になってたんだ。あんな人懐っこいイタチなんか居ないからな」
管野「でも……お前らどうやって動物になんかなったんだよ……」
ニパ下原((……さぁ))フン
管野「揃って首かしげやがって腹立つ……///」
462: 2012/06/24(日) 02:46:41.52 ID:LyUZDk3DO
ジョゼ「あのう~……え!?」
管野「あぁ、ジョゼ。これはな」
サーシャ「管野さん、ストライカーの……ウサギ!?」
管野「大尉……えっと」
伯爵「へ~二人とも可愛いじゃないか!」
ロスマン「はいそこのエセ伯爵に教育的指導~」ゲシ
管野「……」
463: 2012/06/24(日) 02:47:50.10 ID:LyUZDk3DO
アウロラ「バレちゃったな……」
グンドュラ「まあ下手にニパだけ動物化してても説得力ないしさ……話しやすくはなったかも」
アウロラ「なら戦力ダウンとサーシャさんの小言の回避は……?」
グンドュラ「……」
アウグン「「ムリダナ」」
~続く?~
464: 2012/06/24(日) 02:48:27.34 ID:LyUZDk3DO
とまあこんな感じで502も混乱していくわけで
未来で噂されてくしゃみしてるのはお気にせず
ちなみにハユハさんのジョブはスナイパーで名前はシm……
ではまた今度お会いしましょう
ウルスラ「サーニャさん以外も動物になりました」エイラ「キャウ!」【後編】
465: 2012/06/24(日) 20:24:12.86 ID:y2hgLTPDO
乙、やりたい様にやればいいと思う。
ネタが切れたら終わらせにいけば良いさ。
ネタが切れたら終わらせにいけば良いさ。
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