467: ◆5O/A9uxXpSAG 2012/06/27(水) 22:59:17.13 ID:HcOWw7JDO
ハイデマリー「私が幽霊と呼ばれてた頃、他のあだ名は『メリーさん』」
ハイデマリー「なんなのか調べてみたら怪談のお化けでした」
ハイデマリー「偶然の一致で名前の発音も近いですし、親近感が湧きまして」
ハイデマリー「唐突ですが501のウィッチを納涼がてら脅かしたいと思います」
468: 2012/06/27(水) 22:59:53.09 ID:HcOWw7JDO
ハイデマリー「今回の全体の協力者はサーニャさんとエイラさんです」
サーニャ「どうも」
エイラ「よろしくナ~」
ハイデマリー「お願いしますね」
469: 2012/06/27(水) 23:00:23.97 ID:HcOWw7JDO
ゲルト「何!?サーニャのストライカーから異常が!」
エイラ「……って訳デ。中佐、ごめんナ」
サーニャ「ごめんなさい」
ミーナ「良いわ。ならエイラさんにパーツを頼んで~……その間の夜間哨戒は持ち回りにしましょう!」
470: 2012/06/27(水) 23:00:53.28 ID:HcOWw7JDO
エイラ「んじゃ行くゾー」
ペリーヌ「なんで私ですの……」
エイラ「お前のくじ運を恨むんダナ」
ペリーヌ「とほほ……」
471: 2012/06/27(水) 23:01:44.18 ID:HcOWw7JDO
エイラ「……ん~、ペリーヌ。ここで待ってロ」
ペリーヌ「エイラさん!?」
エイラ「雲の下見てくるだけサ~」ボヒュッ
ペリーヌ「お待ちになって!……うぅ」
472: 2012/06/27(水) 23:02:57.96 ID:HcOWw7JDO
ペリーヌ「……」
ペリーヌ「し、静か過ぎますわ……」
ペリーヌ「無線を……」カチ
<<ザザ……ズ……ジャリ……ピー>>
<<ザッ……>>
ペリーヌ「あ、エイ<<……私、マリーさん>>
ペリーヌ「なっ!?」
473: 2012/06/27(水) 23:06:26.61 ID:HcOWw7JDO
<<今、貴女の15km先にいるの……ザザ>>
ペリーヌ「……なんですの?今のは」
ペリーヌ「き、きっと民間人のイタズラですわね!」
<<ザザ……私、マリーさん>>
ペリーヌ「ふ、ふん!」
474: 2012/06/27(水) 23:09:14.32 ID:HcOWw7JDO
<<今、貴女の7km先にいるのよ。今日は綺麗な満月ね……ザザ>>
ペリーヌ「……へ?」
ペリーヌ「今日は完璧な曇り……地上からは……」
<<私、マリーさん>>
ペリーヌ「っ!」
475: 2012/06/27(水) 23:13:47.79 ID:HcOWw7JDO
<<あと2kmで逢えるわ。待っててね>>
ペリーヌ「お、恐らく相手はウィッチですわ!」
ペリーヌ「わわわ、私の『トネール』で引っ捕らえて差し上げましてよ!?」
<<おーい、ペリーヌ。大丈夫カ?>>
476: 2012/06/27(水) 23:18:37.71 ID:HcOWw7JDO
ペリーヌ「エ、エイラさん!ど、どこに居ますの!」
<<ごめん、まだちょっとムリダナ>>
ペリーヌ「さ、さっきからなんだか変な無線が入ってますの!マリーさんとか言ってて!」
<<ここらのナイトウィッチはサーニャだけダゾ>>
<<それにマリーさんってメリーさんの間違いじゃないカ?>>
477: 2012/06/27(水) 23:22:08.06 ID:HcOWw7JDO
<<メリーさんは捨てられた人形が追っかけてくんダゾ?電話かけて>>
ペリーヌ「……」
<<結末は色々あるんだけどサ>>
<<まあ仕方無いナ、今お前を占ってやるヨ>>
<<えーっとペリーヌ。お前は<<私、マリーさん>>
ペリーヌ「……くっ!」
478: 2012/06/27(水) 23:26:58.21 ID:HcOWw7JDO
<<今、貴女の50m上空よ。綺麗な髪が月で輝いてr「『トネール』!」
ズシャアアアアアア!
ペリーヌ「や、やりましたわ!」
ペリーヌ「メリーさんだかアメリーさんだか知りませんけど<<私、マリーさん>>
ペリーヌ「え……?」
<<今>>
<<貴女の>>
ペリーヌ「~~!?」
<<すぐ後ろに居るの>>
――ッ
~THE END~
480: 2012/06/28(木) 23:06:51.22 ID:E6T+WhsDO
エイラ「くっくくく!ハイデマリー、面白かったゾ!」
ハイデマリー「そ、そうですか?」
サーニャ「ちょっと可哀想かも」
エイラ「たまにはあれくらいが良いんダ!くくく!」
481: 2012/06/28(木) 23:11:51.50 ID:E6T+WhsDO
ハイデマリー「えっと、じゃあ、また夜に」
エイラ「オウ、今日はシャーリーとだからナ。面白くなるゾ?」グヘヘ
サーニャ「エイラ、悪い顔」
エイラ「うぐ……だけど今はサーニャに何を言われても効かないゾー!……カハッ」
482: 2012/06/28(木) 23:16:06.13 ID:E6T+WhsDO
シャーリー「夜間かよぉ~……エイラ、ここらには夜間用の目標物って有るか?」
エイラ「有るナ。飛んでから教えるけど少なくとも三つくらいカ」
シャーリー「まずはそこから頼むよ」
エイラ「良いゾ。シャーリーもきっと見たことあるケド」
483: 2012/06/28(木) 23:20:30.22 ID:E6T+WhsDO
エイラ「あの岩は前にネウロイのビームで穴が空いてサ」
シャーリー「ふーん」
エイラ「この川に沿って海出たら、左側が基地ダゾ」
シャーリー「そーなのか」
エイラ「で、一本モミはよく通るダロ?」
シャーリー「おー!宮藤がぶつかりかけた奴な!」
484: 2012/06/28(木) 23:26:55.82 ID:E6T+WhsDO
エイラ「これで終わりダナ。役に立ったロ?」
シャーリー「ああ、バッチリだ!」
エイラ「サーニャと決めたから当たり前ダゾ!」
シャーリー「はいはい、夜間のプロ様方には敵いませんよ」
485: 2012/06/28(木) 23:33:32.82 ID:E6T+WhsDO
シャーリー「っと……」
エイラ「ん~私、あっちの雲の上を探してくるヨ。下の方は任せるゾ」ギュイン
シャーリー「あいよ」
エイラ(さーてうさちゃんの反応でも見ますかね)
486: 2012/06/28(木) 23:37:44.72 ID:E6T+WhsDO
シャーリー「眼が慣れたら月も星も明るいな~」
シャーリー「お、定時?エイラ~基地に連絡入れたか~?」
<<入れたゾー。もうちょっとで帰投J……ジャ>>
シャーリー「あり?」
487: 2012/06/28(木) 23:40:28.97 ID:E6T+WhsDO
シャーリー「エイラ?くそ……無線がイカれたのか」
シャーリー「上にいるっつってたしな」
シャーリー「もう一回……エイラ~?」
<<……ザリ>>
シャーリー「お、つながっt<<……私、マリーさん>>
488: 2012/06/28(木) 23:45:00.33 ID:E6T+WhsDO
<<今、貴女まで15kmのところなの。待っててね>>
シャーリー「……どちらさん?」
シャーリー「マリーなんてウィッチ、この周りに居たかぁ?」
シャーリー「……」
<<……私、マリーさん>>
489: 2012/06/28(木) 23:47:14.73 ID:E6T+WhsDO
シャーリー「どこの誰なんだよ?」
<<今は7kmよ。すぐに逢えるわ>>
シャーリー「マリィ……あ」
シャーリー(近付いてくるお化けに『メリーさん』って居たな)
シャーリー(それに……)
490: 2012/06/28(木) 23:51:40.38 ID:E6T+WhsDO
ペリーヌ『マ……が来ますわ』ガクブル
宮藤『ペリーヌさん、朝起きてから時々こんな感じになるんです』
シャーリー(まさか『メリーさん』ってマリーさんだったのか!?)
<<私、マリーさん>>
シャーリー「うぇ!?」
491: 2012/06/28(木) 23:55:10.79 ID:E6T+WhsDO
<<貴女の上空よ。もうあとは降りるだけ>>
シャーリー「……」
シャーリー「……おもしれぇじゃんか」
シャーリー「しかもこの音はストライカーのエンジン音」ピコピコ
シャーリー「で、確か姿を見るか触られたらアウトだよな」ニヤリ
492: 2012/06/29(金) 00:01:39.18 ID:cvuxaqcDO
<<私、マリーさん>>
シャーリー(来た!)
<<今>>
シャーリー「行くぜ!」ギュン
493: 2012/06/29(金) 00:03:50.75 ID:cvuxaqcDO
<<あ……っ>>
シャーリー「うりゃ!」ギュウウ
<<貴女の……っ>>
シャーリー「へへっ!」キィン
<<う……後ろに……>>
494: 2012/06/29(金) 00:07:57.90 ID:cvuxaqcDO
シャーリー「後ろでどうしたー?」キィイ
<<あ……ちょ……>>
シャーリー「ん~?」キィイイ
<<ま……待ってよぅ……>>
エイラ「Oh……」
495: 2012/06/29(金) 00:11:15.85 ID:cvuxaqcDO
シャーリー「お前じゃ追い付くのは無理だぜ?」
<<え……?>>
シャーリー「――お前に足りないもの、それは!」
シャーリー「情熱、息抜き、サボり癖、居眠り、無駄口、ジョーク、趣味!」
シャーリー「そして何よりもォオオオオ――」
シャーリー「――速さが足りないィイイイイイッッ!!!」
キィイイイイイイイイン……
キラン!
496: 2012/06/29(金) 00:12:47.54 ID:cvuxaqcDO
ブワッ!
ハイデマリー「きゃあ!?」ヒュルル
エイラ「よっと」ガシ
ハイデマリー「い、今の風圧は……」
エイラ「まさに『急兎隼を吹き飛ばす』ダナ」
497: 2012/06/29(金) 00:14:08.02 ID:cvuxaqcDO
ハイデマリー「うぅ……脅かせてないし、速いし、吹き飛ばされるし……」グス
エイラ「泣くなヨ~……」ナデナデ
ハイデマリー「ひぐっ……」
エイラ「はぁ……風を感じてもらって涼ませはしたんじゃねーノ?」
~THE END?~
498: 2012/06/29(金) 23:32:12.54 ID:cvuxaqcDO
ハイデマリー「うぅ……」
サーニャ「ハイデマリーさん……」
エイラ「いい加減泣き止めヨ~……サーニャより年上なのに手ぇ掛かりすぎダゾ」
サーニャ「でもエイラよりは年下よ」
エイラ「そ、そういう問題じゃねーヨ」
499: 2012/06/29(金) 23:34:02.99 ID:cvuxaqcDO
ハイデマリー「うん……泣いたらスッキリしました」
エイラ「持ち込み企画なんだからお前しか出来ない。自信持てナ」
ハイデマリー「はい」
サーニャ「今日は誰の番?」
エイラ「今日はヌルゲーダゾ。なにせあの二人だから……フフフ」
500: 2012/06/29(金) 23:36:49.31 ID:cvuxaqcDO
宮藤「え、エイラさん?お化け出るって本当ですか?」
エイラ「お?」
リーネ「し、シャーリーさんがペリーヌさんと話してたんですけど……」
エイラ「ん~少なくとも私は逢ってないけど、二人はきっとなんか有ったんダナ」
宮リネ「「!?」」
501: 2012/06/29(金) 23:38:50.51 ID:cvuxaqcDO
宮藤「あれ?ストライカーのエンジン回転数がおかしいな~……」
リーネ「うっ……急なさしこみが……」
エイラ「そうカ。お前らはそういう奴らなんダナ」
エイラ「もっと出来ると思ってたのにサ。失望したヨ」
エイラ「良いゾー。帰れ帰れ~宮藤はリーネのおっOい吸って寝てナ」
リーネ「ひゃ///な、なんてこt「はい!!!」
宮藤「あ」
502: 2012/06/29(金) 23:41:20.15 ID:cvuxaqcDO
エイラ「大丈夫カ~?なんか外ハネ食いちぎられたみたいになってるゾ……」
宮藤「おかしいんですよね~さっきから再生しないし、魔法力のバランスが……」フラ
リーネ「芳佳ちゃんなんて知らない!///」
エイラ「くっくくく」ヘヘッ
503: 2012/06/29(金) 23:42:43.45 ID:cvuxaqcDO
宮藤「やっぱり雲の上って綺麗だねー!」
エイラ「今日は一段とダナ」
リーネ「ナイトウィッチって一人で戦わなきゃならない代わりにこんな景色を独り占めなんですね」
エイラ「ム!サーニャは一人じゃないし、景色は基本私とだけのものだカンナー!」
宮藤「サーニャちゃん大好きですねーほんと」
エイラ「当たり前ダゾ、絶対譲らん!」
504: 2012/06/29(金) 23:44:08.67 ID:cvuxaqcDO
エイラ「っと……折り返しダナ」
宮藤「あと半分かー」
エイラ「宮藤、リーネと二人っきりにしてやるヨ」ズイ
宮藤「え?///」
エイラ「さっきのこと謝っとけ、損はないサ」
宮藤「エイラさん……」
505: 2012/06/29(金) 23:46:53.52 ID:cvuxaqcDO
エイラ「じゃあ夜間ひよっこのお前らじゃ無理な雲の下探索してくるゾ」
リーネ「え?」
エイラ「雲の上ならすぐ私から見つけてやれる。ゆったり二人で遊んでナー」スボ
宮藤「行っちゃったね」
リーネ「……」
506: 2012/06/29(金) 23:48:42.65 ID:cvuxaqcDO
宮藤「あのね、リーネちゃん……?」
リーネ「……」
宮藤「あれはエイラさんの煽りにわざと乗っただけで……」
リーネ「それで……?」
宮藤「えええっと、だから……」
507: 2012/06/29(金) 23:50:08.27 ID:cvuxaqcDO
リーネ「芳佳ちゃん……」
宮藤「は、はひ!」
リーネ「人生ってね、螺旋階段みたいなものなんだって」
リーネ「渦の外側は捻りがなだらかで歩きやすいけれど歩幅が必要」
リーネ「歩幅が必要ない内側はその代わりに捻りが急でとても歩けたものじゃない」
宮藤「……」
508: 2012/06/29(金) 23:51:56.37 ID:cvuxaqcDO
リーネ「私たちはまだ二段目にすら足を掛けていないの」
リーネ「もしかしたら今の時点で内側に居るのかもしれない」
宮藤「うん」
リーネ「だから……人生のちょうど良い歩幅と螺旋階段の捻りは探せるんだよ」
宮藤「……それって」
509: 2012/06/29(金) 23:53:11.39 ID:cvuxaqcDO
リーネ「次に一歩足を掛けるまでの時間はとても長いの」
リーネ「芳佳ちゃん」
リーネ「その時、貴女と一緒にいてもいい?」
宮藤「……っ」
宮藤「リーネちゃん!ごめん!」ダッ
リーネ「うん、芳佳ちゃん!気にしてなんかいないよ!」ダキッ
510: 2012/06/29(金) 23:55:33.65 ID:cvuxaqcDO
宮藤「良かった……ありがとう……!」スリスリ
リーネ「びっくりしただけだよ。大丈夫」ナデナデ
宮藤「うん!」
宮藤「……あ、エイラさんに連絡しなきゃ!」
リーネ「無線機切っちゃってたね」カチッ
511: 2012/06/29(金) 23:58:52.37 ID:cvuxaqcDO
<<……の>>
リーネ「え?」
宮藤「何……今の?」
<<私、マリーさん>>
宮リネ「「っ!?」」
<<今ね……>>
<<貴女たちのうs「「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」」
512: 2012/06/30(土) 00:01:25.50 ID:5tystUUDO
宮藤「逃げよう!?リーネちゃん!」
リーネ「芳佳ちゃん足引っ掛かってる!?」
宮藤「二人のストライカーの羽根が交差してるよ!?」
ガシャン
宮リネ「「あ!」」
宮リネ「「お、墜ちるぅうううううううううううううううううううううううううううううう!!!」」
ギュウウウウウウウン……
513: 2012/06/30(土) 00:05:44.14 ID:5tystUUDO
ハイデマリー「くぅう……」キーン
ハイデマリー「あれ?二人は?」
<<こちらエイラ、墜落してきた二人をピックアップ>>
<<ハイデマリー、気絶させるなんてやるじゃんカ!>>
ハイデマリー「そ、そうですか?///」
<<オウ!んじゃまた昼に作戦会議でナ!>>
ハイデマリー「……うん、頑張ります!」グッ
~THE END~
515: 2012/06/30(土) 23:16:01.70 ID:5tystUUDO
ハイデマリー「あ、あの今日は誰ですか!」
エイラ「おお、いつになく元気ダナ」
サーニャ「昨日はそんなに上手く?」
エイラ「上出来じゃねぇカナ。アイツら仲直りしたあとのこと覚えてなかったし」
516: 2012/06/30(土) 23:17:16.89 ID:5tystUUDO
サーニャ「えーっと今日はルッキーニちゃんですね」
エイラ「んーん、なんとかなるナ。基本パターンで脅かせば大丈夫ダゾ」
ハイデマリー「そうですか!頑張ります!」
エイラ「その息ダ~」
エイラ(しかし奴はその道でマイスターと呼ばれる存在……果たして)
517: 2012/06/30(土) 23:19:12.08 ID:5tystUUDO
ルッキーニ「エイラ~……眠い~……!」
エイラ「そうカそうカ。口開けロ」
ルッキーニ「んぁあーん」
エイラ「ホレ」ポイ
ルッキーニ「ふにゅ?」モム
ルッキーニ「☆⊿⊥∟■&#◆↓→○$¢£∞≧$¥★☆※#&@§%£≧々〆〇ーβゐヮヰ♯♪!!?」
518: 2012/06/30(土) 23:20:52.29 ID:5tystUUDO
エイラ「美味いダロー?」
ルッキーニ「うべぇ!これあの不味い飴じゃん!」
エイラ「サルミアッキ不味いカ?」
ルッキーニ「不味い!エイラ、これ中佐に禁止にしてもらうよ!」
エイラ「え~、中佐は美味しいって言ってタゾ」
ルッキーニ「なん……だと……?」
519: 2012/06/30(土) 23:23:41.92 ID:5tystUUDO
エイラ「今日は天気が良いナ」
ルッキーニ「エイラ~どれくらいまで先いくの~?」
エイラ「今日は海のまん中までダゾ」
ルッキーニ「海ぃ!やったあ!」
エイラ「泳いで遊べないケド」
ルッキーニ「がびーん!」
520: 2012/06/30(土) 23:28:38.86 ID:5tystUUDO
ルッキーニ「うじゅ……広くて綺麗だけどつまんないなぁ」
エイラ「ん~……迷子になって欲しくないけど海面近くで遊んできていいゾ」
ルッキーニ「ほんと!?」
エイラ「でもネウロイ来たらヤバイから無線機入れとけヨ。あとこれは秘密だかんナ」
ルッキーニ「うん!ありがとエイラ!」カチ
エイラ「行ったカ……さて、バックアップバックアップ」
521: 2012/06/30(土) 23:30:16.61 ID:5tystUUDO
ルッキーニ「ふんふんふん!」バチ
ルッキーニ「なんかシャーリーが持ってけってライトくれたけど必要ないよね~」
ルッキーニ「お?」
ルッキーニ「お魚集まってきてる!これ捕れないかなぁ!」
ルッキーニ「エイラ~!網持ってな<<……私、マリーさん>>
ルッキーニ「ふにゃ?」
522: 2012/06/30(土) 23:32:52.01 ID:5tystUUDO
<<ふふっ、今は5マイルのとこに居るわ>>
ルッキーニ「だれ……?」
ルッキーニ「まさかシャーリーとペリーヌの話してたお化け……?」
<<私、マリーさん>>
<<今はやっと海岸よ。貴女まではもう少しかかるかしらね>>
523: 2012/06/30(土) 23:34:51.03 ID:5tystUUDO
ルッキーニ「うじゅ……あたし、シャーリーほど速くないよ?」
ルッキーニ「ど、どうしよう……エイラ!」
<<私、マリーさん>>
ルッキーニ「んひぃ!?やだよう!」
<<嫌がられてもあと2マイル。もう逃げられないわ>>
ルッキーニ「マーマ!シャーリー!エイラ~!」
ルッキーニ「だじゅげでぇー!!!」
524: 2012/06/30(土) 23:38:06.07 ID:5tystUUDO
<<私、マリーさん>>
<<やっと着いた>>
<<今ね>>
<<貴女の後ろにいるの>>
525: 2012/06/30(土) 23:39:09.96 ID:5tystUUDO
ハイデマリー「……」ソッ
ルッキーニ「……ぅ」フルフル
ハイデマリー「……あ」
ルッキーニ「うわぁあああああああああああああああああああああああああああん!!!」バッ
ハイデマリー「えっ!?」
526: 2012/06/30(土) 23:40:46.04 ID:5tystUUDO
ぷにん♪
ハイデマリー「!?///」
ルッキーニ「わあああぁ……あれ?」プニ
ハイデマリー「え、あ、ええええ……」
ルッキーニ「これは……なんと!?」モミ
527: 2012/06/30(土) 23:42:50.01 ID:5tystUUDO
エイラ「あ~ハイデマリー……捕まったカ」
ハイデマリー「え?え?///」
ルッキーニ「ハリ、サイズ、恐らく色ツヤも……S級!!!」モミ
エイラ「やっぱりナ」
ルッキーニ「素晴らしい!エイラ、これお持ち帰りしていい!?」プニフニ
エイラ「止めてヤレ」
ハイデマリー「ふ、ふひゅう!?///」フラ
528: 2012/06/30(土) 23:47:55.68 ID:5tystUUDO
ルッキーニ「え~!じゃあみんなのこと脅かしてたの~!?」スリスリ
ハイデマリー「え、ええ///」
エイラ「サーニャのストライカーはパーツの変え時だったからナ。私しかあそこは組み立てられないシ」
ルッキーニ「なら!なら!あたしも入れてよ!」
ルッキーニ「イタズラならあたしがいっちばーん!」グニ
ハイデマリー「ひゃあ!?///」
529: 2012/06/30(土) 23:50:53.58 ID:5tystUUDO
エイラ「ふうむ、上は脅かしにくいの多いしナ。頼むカ」
ルッキーニ「まっかせてよ!ね、マリー!」
ハイデマリー「うぅ……///」
エイラ「それはそうト」ズイ
ハイデマリー「あ、あの……エイラさん?」
エイラ「私への協力料がまだだったナ……ハイデマリー!」ガシィ
ハイデマリー「ひ、ひゃああああああああああああああああああああん!!?///」
~To Be Conti“nue“d ?~
531: 2012/07/01(日) 23:15:19.78 ID:aepBMwbDO
ルッキーニ「で、次どうするのー?」
サーニャ「えっと……なんでルッキーニちゃんが?」
エイラ「ふっ、よくあるこった気にスンナ」
ハイデマリー「///」
サーニャ「?」
532: 2012/07/01(日) 23:19:29.71 ID:aepBMwbDO
サーニャ「確か残りは?」
エイラ「カールスラント組と少佐ダナ。今日はハルトマン中尉が持ち回り」
ハイデマリー「え、ハルトマン中尉……?あ、そっか」
ルッキーニ「どうしたの?」
ハイデマリー「実はミーナ中佐たちとは前線で一度……それも最近」
533: 2012/07/01(日) 23:22:17.89 ID:aepBMwbDO
ハイデマリー「私はサーニャさんのいる部隊=501と思ってて」
エイラ「中佐たちもいるとは思わなかったのカ?」
ハイデマリー「聞いたはずですがすっかり」
ルッキーニ「あちゃー」
サーニャ「それって声の部分でマイナスですよね」
534: 2012/07/01(日) 23:24:12.27 ID:aepBMwbDO
エイラ「でもあの音感のある中佐以外なら大丈夫ダロー?」
ハイデマリー「たぶん……」
ルッキーニ「バレそうな魔法なら少佐もじゃない?」
サーニャ「そうね。今、無くしてたシフト表の写しを見つけたんだけど」
535: 2012/07/01(日) 23:27:42.96 ID:aepBMwbDO
エイラ「無くしてたのカ~お茶目ダナ」
サーニャ「えへへ」
ルッキーニ「あー少佐と中佐は最後とその前だ。中佐が最後で良かったね」
ハイデマリー「ならバルクホルン大尉までで止めますか」
エイラ「――何言ってんダ?お前」
536: 2012/07/01(日) 23:29:37.55 ID:aepBMwbDO
エイラ「そこで諦めちまうのかヨ!」
エイラ「全員やりきってこそ夜間最強のウィッチダロー!!?」
エイラ「サーニャの憧れの人ならナァ!」
エイラ「もっと熱くなれヨー!!!」
537: 2012/07/01(日) 23:31:49.35 ID:aepBMwbDO
ハイデマリー「……!」
ルッキーニ「中佐だって少佐だって欠点はあるしー」
サーニャ「そうですよ」
エイラ「諦めたらそこでおしまいだかんナ!」
ハイデマリー「……うん!やってみます!」
538: 2012/07/01(日) 23:34:04.48 ID:aepBMwbDO
エーリカ「ん~夜間飛行なんて『アンフィテアトルム』以来だわ」
エイラ「夜間にあんまり飛ばねーからナ。こっちのは」
エーリカ「それに~ペリーヌ、お化け見たらしいじゃん!シャーリーも!」
エーリカ「楽しみだな~!なんかワクワクするね!」
エイラ「そ、そうカ……」
539: 2012/07/01(日) 23:35:32.49 ID:aepBMwbDO
エーリカ「お化けー!未確認飛行物体ー!ウルスラのミサ~イル~!」
エイラ「ま~ネウロイからしたらロケットランチャーは怖いだろうナ」
エーリカ「あの子のは図らずも爆発する兵器だよ……絶対」
エイラ「自分の妹に何言ってンダ……」
エーリカ「あ、悪い意味じゃないよ!ただ最後まで派手にってのがウルスラ’s Weaponだからさ!」
540: 2012/07/01(日) 23:37:23.18 ID:aepBMwbDO
エイラ「そんでなんでカールスラント組が最後に揃ってンダ?」
エーリカ「くじ運良かったからかな~」
エイラ「へいへい。今日は昼間にネウロイ来なくて良かったナ……」
エーリカ「私とエイラ、必ず引っ張り出されるからね」
エイラ「ダナ」
541: 2012/07/01(日) 23:39:17.62 ID:aepBMwbDO
エーリカ「おろ?エイラ、どーしたの?」
エイラ「ちょっと北側見てくるヨ。付いてくるカ?」
エーリカ「いや、今日の私の勘は北が危ないって告げてる……じゃあ後で会おう!」
エイラ「ああ……」
エイラ「アイツ……サボる気ダナ?」
542: 2012/07/01(日) 23:40:58.89 ID:aepBMwbDO
エーリカ「ふー、やっぱお月見しながら食べるチョコおいしー!」
エーリカ「思えばなんか遠くまで来ちゃったなぁ」
エーリカ「……別に良いよ」
エーリカ「一人でもやってけてるさ!ね、ウーシュ!」
<<ブブ……ズザッ>>
543: 2012/07/01(日) 23:44:32.83 ID:aepBMwbDO
エーリカ「おお!?」
<<私、マリーさん>>
<<今からそちらへ行くわ。待っててね>>
エーリカ「うん!」
<<え>>
544: 2012/07/01(日) 23:47:47.20 ID:aepBMwbDO
エーリカ「マリーさんかぁ!マジで来ちゃったよ!」
エーリカ「これは一世一代……捕まえるしかないね!」
<<私、マリーさん>>
<<あと3分で貴女の空域に着くわ>>
エーリカ「はっやくぅ!早くぅ!」
<<急かされても……>>
545: 2012/07/01(日) 23:50:33.29 ID:aepBMwbDO
<<……私、マリーさん>>
エーリカ「今どこ!?早く早く!」
<<……ブツ>>
エーリカ「切らないでよー!」
546: 2012/07/01(日) 23:52:22.89 ID:aepBMwbDO
エーリカ「……あれ?」
<<……ズ……ピー>>
エーリカ「もしかして退治しちゃった?」
エーリカ「私、エクソシストになれるかも!」
「私、マリーさん」
エーリカ「!?」
「今……ね」
「貴女の後ろにいるの……」
547: 2012/07/01(日) 23:55:02.94 ID:aepBMwbDO
エーリカ「……ふふっ」
「……?」
エーリカ「――『バニシングシャドー』!!!」
ギュルルルルルル――
「きゃあ!?」
548: 2012/07/01(日) 23:57:59.88 ID:aepBMwbDO
――フッ……
ハイデマリー「くっ……」
ハイデマリー「『シュトゥルム』……?中尉はどこn<<私、リカちゃん!>>
ハイデマリー「!?」
<<今、マリーさんの後ろにいるよっ!>>
エーリカ「ひっさしぶり~!元気してた~?」
549: 2012/07/02(月) 00:01:04.26 ID:MnFP7RHDO
ハイデマリー「も、もちろん」
エーリカ「まーこんな手の込んだ……いや、お手軽なイタズラをわざわざこっちに来てしてるくらいだもんね!」
ハイデマリー「あ、あの……怒ってないんですか?」
エーリカ「怒らないよー!ま、ミーナはヤバイかもね」
ハイデマリー「うぅ……」
550: 2012/07/02(月) 00:02:38.25 ID:MnFP7RHDO
エーリカ「でも夜間のこういう訓練ってしたことないから楽しかったな!」
エイラ「中尉はいつもしてねーダロ」
エーリカ「あ、エイラ。そうだっけ?」
ハイデマリー「ふふっ」
エーリカ「うん!いい笑顔だ!」
551: 2012/07/02(月) 00:05:28.69 ID:MnFP7RHDO
エーリカ「あとの三人も脅かすんでしょー?」
ハイデマリー「はい、でも……」
エーリカ「付き合い長い私が参加しないわけにいかないね!」
エイラ「最後にゃガッツリ怒られんゾ」
エーリカ「気にしないよ!むしろさっき言った通り、訓練にしちゃえばいいじゃん!」
エイラ「敵わねぇナァ……」
ハイデマリー「じゃあ……お願いします」
エーリカ「おっまかせあれー!」
~To Be Continued !?~
552: 2012/07/02(月) 23:43:30.21 ID:MnFP7RHDO
ルッキーニ「ここがあーで~こーで!」
エーリカ「そりゃマズイわ!ダメだって!」
ハイデマリー「いや……そんな」
サーニャ「……え?」
エイラ「ツッコんで良いゾ。アイツらそれ待ちだからナ」
553: 2012/07/02(月) 23:46:03.51 ID:MnFP7RHDO
エーリカ「じゃあ、第一回トゥルーデをびっくりさせよう作戦会議始めるよー!」
エイラ「大尉カ……なんかもうアレだよナ」
エーリカ「私が一発殴るでも良いけどね」
ルッキーニ「うじゅ、昨日また芳佳に振られてたよ?」
エーリカ「素で振られてっから救いようないんだアレ……宮藤に気がないから」
ハイデマリー「あ、あの?」
554: 2012/07/02(月) 23:48:12.75 ID:MnFP7RHDO
エーリカ「でもハイデマリーって今の階級、少佐でしょ?」
ハイデマリー「はい。あのあとちょっと色々有って気が付いたら」
エーリカ「つまりトゥルーデを上回ってる……ふふふ」
エイラ「何考えてんダヨ……」
サーニャ「?」
555: 2012/07/02(月) 23:49:15.33 ID:MnFP7RHDO
エーリカ「いや~考えてみなよ。トゥルーデがサーニャんに階級抜かれたとするじゃん?」
エイラ「ああ」
エーリカ「その階級とのギャップと自分が妹みたいな子に命令されるのってさ?」
エイラ「……」ゾクゥ
エイラ「サーニャ、502に転属しよう。あそこオラーシャ近いシ」
サーニャ「え?」
556: 2012/07/02(月) 23:52:54.75 ID:MnFP7RHDO
ルッキーニ「……寒気しゅる」
エーリカ「襲うね。まず確実に襲うね」
ハイデマリー「え……お、襲う?」
エイラ「つまりこーだこウ」プニン
ハイデマリー「ひゃん!?///」
エーリカ「もっとヤバイかもね~」
557: 2012/07/02(月) 23:54:25.40 ID:MnFP7RHDO
ルッキーニ「で、マリーをどうすんの?」
サーニャ「エイラ、めっ」ナデナデ
ハイデマリー「うぅ……」
エイラ「ゴメンヨーサーニャァ……」
エーリカ「そりゃトゥルーデは基本むっつりよ」
ルッキーニ「……いや、最近解放してない?」
エーリカ「つまりここから導き出される答えは!」
558: 2012/07/02(月) 23:55:31.15 ID:MnFP7RHDO
ゲルト「ふむ、夜風は風情がある……」
エイラ「ん、早いナ。大尉」
ゲルト「いや、な?サーニャが飛べない分、少しでも広く長くと」
エイラ「コース決まってんだから気にしなくていいゾ」
ゲルト「そうか……まあ私の気分だ」
559: 2012/07/02(月) 23:56:43.57 ID:MnFP7RHDO
ゲルト「ところでサーニャのストライカーはなんとかならないのか?」
エイラ「アレ、今飛べない訳じゃないんダ……」
ゲルト「何?」
エイラ「けど今、三時間くらい無理に飛ばしたら使い物にならなくなる……いや吹っ飛ぶカモ」
ゲルト「む……済まない」
560: 2012/07/02(月) 23:58:21.91 ID:MnFP7RHDO
エイラ「大尉が謝ることじゃねーヨ。寿命だからナ」
エイラ「――たださ」
ゲルト「ん……」
エイラ「飛べなくて辛いのはサーニャだよ」
エイラ「サーニャは穹だけが自分の居場所だってブリタニアの頃に考えてたんだ」
ゲルト「……」
561: 2012/07/03(火) 00:00:22.26 ID:JO8FS6ODO
エイラ「だって……みんなとすれ違い続けてさ。変な話、私としか話さない週も有ったくらいなんだ」
エイラ「……でもな」
エイラ「今はやっと居場所だって思えた場所が、さ。出来たんだ」
エイラ「だから飛べなくても……みんなと一緒に居られる」
エイラ「辛いかもしれないけど――サーニャはもう一人じゃないから」
562: 2012/07/03(火) 00:01:13.73 ID:JO8FS6ODO
エイラ「そして私は支えたい。サーニャをいつまでも」
ゲルト「……」
エイラ「大尉?」
ゲルト「いや……済まん。……あの頃」
ゲルト「そうか……みんな、か」
563: 2012/07/03(火) 00:02:01.98 ID:JO8FS6ODO
ゲルト「……」
エイラ「しんみりしちまっタ。ゴメン」
エイラ「まあ、サーニャには少し早いパスハ……復活祭休暇にしといてやってクレ」
エイラ「……ちょっと上見てくるナ」
ゲルト「……ああ」
564: 2012/07/03(火) 00:04:07.72 ID:JO8FS6ODO
ゲルト「……関わりなど必要ないか」
ゲルト「バカなことを考えていたな」
ゲルト「あの事故よりも前……宮藤が隊に来なかったら」
ゲルト「私はあのままだったんだ……」
ゲルト「自分と誰かの……一対一の関わりを他人任せにした報い……くっ」
565: 2012/07/03(火) 00:04:57.24 ID:JO8FS6ODO
<<……>>
ゲルト「……ん」
<<……私、マリーさん>>
<<貴女まであと4マイル。待ってて>>
ゲルト「……シャーリーの言っていた幽霊か」
566: 2012/07/03(火) 00:06:48.35 ID:JO8FS6ODO
ゲルト「ふっ、幽霊に同情されるとはな……しかし」
<<私、マリーさん>>
<<貴女まであと少し……もう少し……>>
ゲルト「……」
ゲルト「はっ!?」
567: 2012/07/03(火) 00:08:07.15 ID:JO8FS6ODO
ゲルト(私の妹の中でも最新に登録された……)
ゲルト(そうだ!確かあの妹の二つ名は『サン・トロンの幽霊』!)
ゲルト(声は間違いない……だが何故……)
<<私、マリーさん>>
<<寂しさは独りじゃ癒せない……>>
ゲルト(ッッ!)
568: 2012/07/03(火) 00:09:25.57 ID:JO8FS6ODO
ゲルト(……ミーナから少佐になったと聞いたような)
ゲルト(私より上の階級……)
ゲルト(これは……)
ハイデマリー『この私がお姉様に命じます!ネウロイを駆逐しなさい!』
ゲルト『Jawohl,Herr Major Schnaufer !』
ゲルト(リアル絶対服従プレイ……だと!?///)
569: 2012/07/03(火) 00:10:26.84 ID:JO8FS6ODO
<<私、マリーさん>>
ゲルト「はうっ///」
<<もう少しで着くよ……お姉ちゃん///>>
ゲルト「……」
ゲルト「グフゥアァ!?」
570: 2012/07/03(火) 00:11:21.21 ID:JO8FS6ODO
ゲルト(こっちか!こっちだったのか!?)
ゲルト(そりゃそうだ!ハイデマリーにツンデレは……似合わんこともない?)
ゲルト(それよりもこのシュチュエーション!!!)
ゲルト(くふぅうえうう)
571: 2012/07/03(火) 00:12:01.70 ID:JO8FS6ODO
ハイデマリー『お姉ちゃん、私の方が階級上になっちゃったね』
ゲルト『マr……いや、少佐』
ハイデマリー『嫌だよ……そういうの』ダキッ
ゲルト『ぬ、少佐……お止めください』
ハイデマリー『どうしてもそう呼ぶなら命じます』
ハイデマリー『今だけ……いえ、これからも私のそばに居てっ……!』
572: 2012/07/03(火) 00:13:17.61 ID:JO8FS6ODO
ゲルト「――ハイデマリィイイイイ<<私、マリーs>>イイイイイイイイイイイイイイイ!!!」
ゲルト「早くイタズラは止めてこのお姉ちゃんの胸に飛び込んでおいでぇええええええ<<……貴女の後ろn>>ええええええええええええええええええ!!!」
ゲルト「いや、確実に!」
ゲルト「い、今すぐだ!むぅかぁえにいってやるぞ!どこだぁああああああああああああ!!?」ハアハア
573: 2012/07/03(火) 00:15:16.60 ID:JO8FS6ODO
<<私、イッル>>
<<エーンド、リカちゃん!>>
ゲルト「な、お前たち!?」
<<<<氏ねこのシスコォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーン!!!>>>>
……グチャア!
574: 2012/07/03(火) 00:16:16.47 ID:JO8FS6ODO
エイラ「やっぱりムリだっタナ」
エーリカ「このクズ、下手に怖がりなの年下に嫌われることだから。他はなんでもクソ度胸」
ハイデマリー「うぅ……」
エイラ「……ならはっきり嫌いって言ってやれば良かったんジャネ。真っ白にナンゾ」
エーリカ「おぉ、とんと思い付かなかった!最近目に余るから撲りたくてさ!」
575: 2012/07/03(火) 00:17:02.84 ID:JO8FS6ODO
ミーナ「あら?」
ミーナ「……フラウのストライカーが」
ミーナ「基地内には……居ない」キュイン
ミーナ「お 外 で 何 し て る の か し ら ね ? 」ゴゴゴ
~THE END……~
577: 2012/07/03(火) 22:34:45.31 ID:JO8FS6ODO
エイラ「……」
エーリカ「……」
ルッキーニ「……」
サーニャ「ど、どうしたの?」
ハイデマリー「いったい何が?」
578: 2012/07/03(火) 22:36:02.89 ID:JO8FS6ODO
エーリカ「私から話そっか、うん」
エーリカ『うえ!?ミーナ!』
ミーナ『あら、フラウ。ストライカーなんて朝までどこに持っていっていたのかしら?』
エーリカ『いや~その……部屋でゆっくり機体磨こうかなってさっきまで』
ミーナ『へ~?ならなんで基地内に居なかったのかしら?』
579: 2012/07/03(火) 22:37:07.92 ID:JO8FS6ODO
エーリカ『……観念したよ。実は一昨日の夜間哨戒で絶景ポインツ見つけてさぁ?』
エーリカ『月見しながら食べるチョコの美味しいこと!』
ミーナ『もっともらしい言い訳ね。誰に習ったのかしら?』
エーリカ『いや……本当のことだよ?』
ミーナ『ならストライカーの私的使用で懲罰を受けてもらわなくちゃ』
580: 2012/07/03(火) 22:39:14.49 ID:JO8FS6ODO
エーリカ『うげぇ!マジで……』
ミーナ『当たり前よ。懲罰内容は~そうね!』
ミーナ『私室清掃、シャワー室清掃、ハンガー清掃のどれがいいかしら?』
エーリカ『~~!?』
ミーナ『選ばなかったら全部よ~?』
581: 2012/07/03(火) 22:40:10.14 ID:JO8FS6ODO
エーリカ「ぐすっ……伯爵の教えてくれたことはミーナに効かなかったよ」
エイラ「クルピンスキー中尉カ……」
エーリカ「なんでエイラ知ってるの?あと大尉じゃない?」
エイラ「502に厄介になってたからナ。大尉じゃないのはストライカーの私的使用で隊内降格喰らったってサ」
ルッキーニ「うー……どっちもどっちだね」
582: 2012/07/03(火) 22:41:54.26 ID:JO8FS6ODO
ルッキーニ「あたしはね……」
ミーナ『ルッキーニさん、ちょっといいかしら?』
ルッキーニ『ふぁあ……なぁに?ちゅうさぁ?』
ミーナ『貴女、夜間哨戒でお化けは見たの?』
ルッキーニ『ううん。見てないよ~』
ミーナ『おかしいわね~ハルトマン中尉は見たって言っていたのに』
ルッキーニ『!?』
583: 2012/07/03(火) 22:43:10.30 ID:JO8FS6ODO
ルッキーニ『あ、あたしのときは調子悪かったんじゃないのかな?』
ミーナ『そうかもしれないわね』
ルッキーニ『それに海の上だったからね!』
ミーナ『あら、それもそう……ごめんなさいね。起こしちゃって』
ルッキーニ『ううん!今から遊びに行ってくるー!』
584: 2012/07/03(火) 22:45:19.70 ID:JO8FS6ODO
ルッキーニ「中尉~!」
エーリカ「いや私、ミーナとその話してないもん。ルッキーニの日から出てないことになってるよ?」
エイラ「カマかけたナ……」
エーリカ「情報戦の鬼だからね、ミーナ」
585: 2012/07/03(火) 22:47:01.62 ID:JO8FS6ODO
エイラ「じゃあ最後は私ナ……」
エイラ『大尉~……大丈夫カ?』
ゲルト『むぅ……記憶がお前と別れてから後の分がないんだ』
ミーナ『詳しく聴かせてくれる?』
エイラ『ちゅ、中佐?』
586: 2012/07/03(火) 22:49:05.47 ID:JO8FS6ODO
ゲルト『ああ、覚えている分で良ければ』
ミーナ『ならできごとをまとめて話してみて』
ゲルト『……エイラと二人で話をしながら飛行した』
ゲルト『二人とも感傷的になって離れた……あとは覚えていない』
ミーナ『へぇ……エイラさん。トゥルーデに何があったか判る?』
エイラ『サァ?』
587: 2012/07/03(火) 22:50:47.04 ID:JO8FS6ODO
エイラ『フラフラ飛んでっから拾ったんだケド……』
ミーナ『ありがとう。宮藤さんたちとも似てるわね……』
ミーナ『シャーリーさんとペリーヌさんの話も気になるし』
ゲルト『ではミーナ、またあとで』
エイラ『私も行くヨ』
588: 2012/07/03(火) 22:52:36.08 ID:JO8FS6ODO
エイラ「正直不味かったナ……私が訳ありで離れてるのがバレバレだカラ」
ハイデマリー「あの、なんだかすごくご迷惑を……」
エーリカ「気にしない気にしない!常習犯は怒られたって懲りないの!」
ルッキーニ「うん!だいじょーぶ!」
サーニャ「エイラは?」
エイラ「私もダ。最後までやれない作戦なんて嫌だからナ」
589: 2012/07/03(火) 22:53:29.27 ID:JO8FS6ODO
ハイデマリー「皆さん……」ウル
エイラ「オラ、ないてんじゃねーヨ!今日は少佐ダゾ!」
エーリカ「あの人が鬼門だよね……叩っ斬られたりして!」
ハイデマリー「ひっ!?」
ルッキーニ「マリー、大丈夫だよ!私とハルトマン中尉とシャーリーがまだ斬られてないもん!」
サーニャ「呆れられてるだけじゃ……」
590: 2012/07/03(火) 22:54:53.69 ID:JO8FS6ODO
エイラ「要はサ。『魔眼』に映らなきゃ良いんダロ」
ルッキーニ「無理じゃなーい?よっぽど厚い雲とかないと」
サーニャ「……少佐の魔眼は透視も含むから」
ハイデマリー「そんなにですか?」
エイラ「『魔眼』の応用で先読みし始める人だカンナ」
591: 2012/07/03(火) 22:56:14.69 ID:JO8FS6ODO
ルッキーニ「それにれっぷーざん有るし、危ないよ?」
エイラ「私なら避けれなくも無いケド……」
サーニャ「私ほどハイデマリーさんを振り回せないんじゃ……」
ルッキーニ「うじゅ」プニ
ハイデマリー「ひゃん!?///」
エーリカ「あ!」
592: 2012/07/03(火) 22:57:45.31 ID:JO8FS6ODO
エーリカ「『魔眼』……破れたかも!」
エイラ「マジカヨ!?」
エーリカ「単純だよ!単純!」
エーリカ「だってこっち向かせなきゃ良いんだもん!」
ハイデマリー「え?」
エーリカ「だからさ~!」
593: 2012/07/03(火) 22:59:32.57 ID:JO8FS6ODO
もっさん「夜……か」
エイラ「うえぇ、少佐もかヨー……」
もっさん「いや、なにぶん身体が疼くのでな」
エイラ「あー殺る気……ダナ」
もっさん「ん?やる気ならたっぷりだぞ!はっはっは!」
594: 2012/07/03(火) 23:02:25.16 ID:JO8FS6ODO
エイラ「明日は雨が降るかもナ」
もっさん「雲が流れている……ふむ」
もっさん「しかしロマーニャの雨など珍しいだろう」
エイラ「四月は普通に降るっぽいゾ~」
もっさん「そうか」
595: 2012/07/03(火) 23:03:03.87 ID:JO8FS6ODO
エイラ「この感じ……?」ピク
もっさん「ネウロイか!」
エイラ「いや……ごめん少佐、確認に行ってくるヨ」
もっさん「ああ!」
エイラ(っかしいな……ネウロイマジで来やがった)
596: 2012/07/03(火) 23:04:29.18 ID:JO8FS6ODO
もっさん「……ふむ」
もっさん(ミーナからエイラと離れるなとは言われたが……)
もっさん(ふっ……『魔眼』でも視えん距離をよく探知する)
<<……私、マリーさん>>
もっさん「……ふん」
597: 2012/07/03(火) 23:06:21.87 ID:JO8FS6ODO
<<今ね、貴女の後方10kmにいるの>>
もっさん「10km……まだだな」カチャ
<<私、マリーさん>>
<<今は5km先よ>>
もっさん「よし……正体を視てやる!」クルッ
598: 2012/07/03(火) 23:08:16.84 ID:JO8FS6ODO
もっさん「……!?」キィン
ネウロイ「……」
もっさん「ネウロイが!?」
<<私、マリーさん>>
<<今、貴女まで3kmに近づいたわ>>
599: 2012/07/03(火) 23:09:50.23 ID:JO8FS6ODO
もっさん「貴様がペリーヌたちを……いいだろう!」
もっさん「さあ来るがいい!斬り伏せてやる!」
<<こちらエイラ!コア付きがどっかにいるみたいダ!>>
もっさん「任せろ!」
600: 2012/07/03(火) 23:10:33.32 ID:JO8FS6ODO
<<私、マリーさん>>
もっさん「視えている!」
ネウロイ「!」
<<今、貴女n「――烈!」
「風ッッ!!!」
「ざああああああああああああああああああああああああああああああん――!!!」
ズシャアアアアアアアアアアアアアアアッ
601: 2012/07/03(火) 23:11:50.23 ID:JO8FS6ODO
キラキラ……
もっさん「……」ブン
もっさん「ふぅ」チン
エイラ「……ソイツだったのカ」
もっさん「雲の中に潜んでいたらしいな。『魔導針』でも発見は無理だったろう」
もっさん「それより小型の処理、助かった」
もっさん「お前がお化け騒動の犯人だとミーナが疑っていたが違ったようだしな」
エイラ「ああ、そうなのカ……あっ!」
602: 2012/07/03(火) 23:12:35.86 ID:JO8FS6ODO
ハイデマリー「し……氏ぬかと思った」ケホッ
エーリカ『まずエイラがネウロイ発見した振りして少佐から離れるでしょ?上がいいかな』
エーリカ『そんでハイデマリーは少佐の前方下側から接近。魔法を避けてね』
エーリカ『これで最初から後ろにいるの~っつったら振り向くから簡単に背後取れるよ?』
エーリカ『あとはたぶん少佐が勝手に落ち込んで終わりだよ!』
ハイデマリー「……なんで本物のネウロイが?うぅ」グス
~THE END~
604: 2012/07/04(水) 22:31:31.35 ID:YdF1bAHDO
ハイデマリー「ぐぅう……」グスン
エーリカ「いやほんと泣きすぎ!アンタダメだわ」
ハイデマリー「ひぃいい……」ブワッ
ルッキーニ「マリー……泣き虫だね」
エイラ「許してヤレ。流石に昨日はイレギュラーだったし、烈風斬は初見にキツイ」
605: 2012/07/04(水) 22:32:24.23 ID:YdF1bAHDO
エイラ「で、最後。ミーナ中佐とネタバラシになる訳ダナ」
エーリカ「三次元空間把握……かくれんぼで一番嫌われるチート……」
ルッキーニ「うじゅぅ……」
サーニャ「あの、みんな」
エイラ「おお!どしタ?」
606: 2012/07/04(水) 22:34:21.54 ID:YdF1bAHDO
サーニャ「エイラは解ってくれると思うんだけどね。……実は感知系の魔法にも短所ってあるの」
エーリカ「魔法力喰いまくるとかじゃなくて?」
サーニャ「うん。精度を上げようとするとそれだけ集中しなきゃいけなくなるの」
ルッキーニ「あー少佐の眼帯ってなんかそれだよね!」
エーリカ「ガランド将軍も照準器使ってたなぁ」
607: 2012/07/04(水) 22:35:08.02 ID:YdF1bAHDO
エイラ「私とかサーニャの場合は空間や対象へ集中するゾ」
サーニャ「ええ、でも私はどちらかと言えば平面寄りなの」
エーリカ「……そっか。だからミーナいっつも眉間に皺寄せてんだ!」
エイラ「大概お前たちのせいだケド……」
エールキ「「あっははは~!」」
608: 2012/07/04(水) 22:39:28.22 ID:YdF1bAHDO
エーリカ「でもつまりは精度だけじゃなく、立体把握もしてるから集中しまくりでしょ!」
エイラ「それを乱すのが必要……でもルッキーニの騒いでる横で使ってるゾ?」
ルッキーニ「よく頼んでる~!」
サーニャ「そこは私やハイデマリーさんの出番よ」
ハイデマリー「ふぇ……」
609: 2012/07/04(水) 22:40:48.92 ID:YdF1bAHDO
サーニャ「ラジオの周波数を『魔導針』で無線機へ飛ばすの。特別ノイズの酷いところを」
エイラ「耳元でそれハ……」
エーリカ「耳のいいミーナにそれするの……?」
ルッキーニ「サーニャ……怖い……」
サーニャ「でもこれで中佐を脅かせるわ」
610: 2012/07/04(水) 22:41:46.87 ID:YdF1bAHDO
ルッキーニ「マリー、出来る?」
ハイデマリー「気が進みませんが……もちろん」
エイラ「でもよく思い付いたナ、流石サーニャ!」
エーリカ「ほんとだよ!えげつないのと一番遠いのに!」
サーニャ「私だけ役にたってなかったから……」
ハイデマリー「そんなことない!」
611: 2012/07/04(水) 22:42:52.87 ID:YdF1bAHDO
ハイデマリー「私の話を聞いてくれて……誘ってくれたのはサーニャさんだから!」
サーニャ「ハイデマリーさん///」
ハイデマリー「サーニャさん///」
エーリカ「良いの?エイラ」
エイラ「憧れってのは邪魔しちゃいけねぇヨ」
ルッキーニ「おっとなー!」
612: 2012/07/04(水) 22:43:54.46 ID:YdF1bAHDO
エイラ「小雨……本降りに……」ピッ
つTHE WORLD
エイラ「逆位置?なるカ……」
ミーナ「エイラさん、今日くらいは休みでも良いわよ?」
エイラ「お、中佐。私もそう思うケド……」
ミーナ「昨日のことも有るわよね。行きましょう」
613: 2012/07/04(水) 22:44:31.98 ID:YdF1bAHDO
ミーナ「……夜の雲の上ってほんと静か」
エイラ「太陽が眠ってるから大気も眠ってるんダ」
ミーナ「あら、詩的ね」
エイラ「私だってサーニャに付き合って飛んでたら詩の一つや二つ思い付くサ」
ミーナ「そうなの」
614: 2012/07/04(水) 22:45:32.32 ID:YdF1bAHDO
エイラ「……」
ミーナ「……」
エイラ(クソ、離れられない……仕方ないか)カチッ
<<……私、マリーさん>>
ミーナ「えっ……!?」
615: 2012/07/04(水) 22:46:44.43 ID:YdF1bAHDO
<<今、貴女の3マイル先なの。ふふっ>>
ミーナ「エイラさん、今のって!」
エイラ「ン?流れ星カー?」
ミーナ「……っ!」
ミーナ(まさか私にしか聴こえてないの?)
616: 2012/07/04(水) 22:48:22.16 ID:YdF1bAHDO
<<私、マリーさん>>
<<あと1.5マイル……貴女で最後なのよ>>
ミーナ「そんな……エイラさん!無線は通じてる!?」
エイラ「うん、どした中佐?」
エイラ(切ってますけどね)
ミーナ「くっ!」
617: 2012/07/04(水) 22:49:02.43 ID:YdF1bAHDO
ミーナ(KOOLになりなさい!ミーナ!)
ミーナ(近付いて来てるのよ!?)
ミーナ(なら空間把握で判るじゃない!大丈夫よ!)
エイラ「中佐、なしたノ?」
<<私、マリーさん>>
618: 2012/07/04(水) 22:50:25.17 ID:YdF1bAHDO
ミーナ「チャンスだわ!」
<<今、0.3マイル……さあ……一呼吸よ>>
ミーナ「……!」キィイイン
ミーナ(見つけt<<カナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナ>>
619: 2012/07/04(水) 22:52:02.45 ID:YdF1bAHDO
ミーナ「は……うっ!?」キィーン
ミーナ「っく……何?……今の」カチ
ミーナ「……はぁっ……エイラさん?」
「私、マリーさん」
ミーナ「っ……!」
「今ね――」
「――最後の獲物の後ろにいるの」
ミーナ「きゃ……」
ミーナ「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁ!!?」
~THE END~
620: 2012/07/04(水) 23:00:42.16 ID:YdF1bAHDO
エイラ「……すんません」
ハイデマリー「……済みませんでした」
ミーナ「ほんとに怖かったんだから!ねぇ!?」ウル
エイラ(一番良いリアクション取ってくれるなんて……流石中佐、裏切らない)
ミーナ「しかもみんなにやってたなんて!ハイデマリーさん、貴女こんな娘だったのかしら!?」ウル
ハイデマリー「あぅ……」ウル
エイラ(アンタの方がこぇえよ!?)
621: 2012/07/04(水) 23:02:02.40 ID:YdF1bAHDO
エイラ「でも中佐、これ訓練なんダゾ?」
ミーナ「はぁ!?」グス
エイラ「夜間の単独飛行でどこまで不測の事態に耐えられるカ」
エイラ「救援の際、ハイデマリーが対応するために慣れてない全員のデータが欲しいらしくてサ?」
ミーナ「だから私にも……」グスグス
ハイデマリー「ごめんなさい……」
622: 2012/07/04(水) 23:03:33.91 ID:YdF1bAHDO
ミーナ「良いわ……良いわよ。気にしないわ!」キリッ
ミーナ「でも二人とも処罰は受けてもらいます!」
エイラ「極刑と降格以外ならなんデモ」
ミーナ「貴女たちには夜間哨戒をサーニャさんが復帰するまで休みなしでしてもらうわ!」
ミーナ「あと主犯のハイデマリーさんはみんなの模擬戦の相手を!」
ミーナ「データを取ったなら還元してもらわなくちゃ!」
ハイデマリー「はい……ところでなぜこんなに軽いんですか?」
623: 2012/07/04(水) 23:04:28.73 ID:YdF1bAHDO
ミーナ「言わせるの……?」
エイマリ「「ごくり」」
ミーナ「隊長が怖がったなんて知られたら笑われちゃうじゃない……///」
ミーナ「フラウやルッキーニさんに弄られ、美緒に笑われるなんて……考えただけで恥ずかしいわ///」
エイラ(あー乙女でしたね。忘れてましたわ)
624: 2012/07/04(水) 23:06:49.10 ID:YdF1bAHDO
ミーナ「良い!?秘密よ!」ギロ
エイラ「ま、任せロ!」
ハイデマリー「はいぃ!」
ミーナ「じゃあこの話はおしまい!帰るわよぉ!」
625: 2012/07/04(水) 23:08:11.22 ID:YdF1bAHDO
エイラ「短かったナ」
ハイデマリー「いえ、良い思い出が出来ました」
エイラ「私もダヨ」
ハイデマリー「……っ」ウル
エイラ「泣くナヨー!」
626: 2012/07/04(水) 23:09:22.65 ID:YdF1bAHDO
エイラ「お前最初から泣きすぎなんダヨ!大胆なとこと差が酷い!」
ハイデマリー「えっ……」
エイラ「思い返してミロ!最初の夜!」
ハイデマリー「……」
627: 2012/07/04(水) 23:11:05.07 ID:YdF1bAHDO
エイラ「ん~やっぱサーニャ置いてきて正解だったナ」
エイラ「オラーシャの魔導還流ユニットなんて私しか弄れないし……サーニャに事故られたら泣くゾ」
エイラ「はぁ……」
エイラ「ゆっくり行くカ」
628: 2012/07/04(水) 23:11:56.45 ID:YdF1bAHDO
エイラ「サーニャってスゲーナ」
エイラ「夜間チャット出来るから暇じゃねーモン」
エイラ「……」
エイラ「だー!暇ダ!」
629: 2012/07/04(水) 23:12:52.54 ID:YdF1bAHDO
エイラ「ドロー!」ピッ
つWHEEL OF FORTUNE
エイラ「正位置!まあまあツイてるナ!」
エイラ「これはサーニャのパーツが早く届くか、サーニャとゆっくり休暇か、サーニャと……ン?」
<<……ザリ>>
630: 2012/07/04(水) 23:14:51.11 ID:YdF1bAHDO
エイラ「ノイズ……いや……」
<<私、マリーさん>>
<<今ね、貴女の3マイル先にいるの>>
エイラ「ひっでぇイタズラ……暇潰しにゃ持ってこいダナ。フフフッ」ピキン
631: 2012/07/04(水) 23:16:26.09 ID:YdF1bAHDO
<<私、マリーさん>>
エイラ「……」
<<あと1マイル、逃がさない>>
エイラ「……っ」
632: 2012/07/04(水) 23:17:31.52 ID:YdF1bAHDO
<<私、マリーさん>>
<<ねぇ……>>
<<もう貴女の後ろにいるの>>
エイラ「……」フルフル
633: 2012/07/04(水) 23:20:29.51 ID:YdF1bAHDO
「ふふっ……」スッ
エイラ「……」スカ
「……?」スッ
エイラ「……」ヒョイ
「っ?へ?」
634: 2012/07/04(水) 23:21:13.62 ID:YdF1bAHDO
「っく!」ガッ
エイラ「……」フラ
「なんで?……あれ?」スカスカッ
エイラ「……」ヒュン
「えぇ……」
635: 2012/07/04(水) 23:22:32.38 ID:YdF1bAHDO
エイラ「どこのどいつか知らないけど幽霊の私に触れるなんてムリダナ」
「ふえっ!?」
エイラ「イタズラなんかするとナ~」
エイラ「祟 っ ち ま う ぞ ?」クルッ
ハイデマリー「あう……あうあう……きゅう」ガクッ
エイラ「えっ?なんで気絶……小心者なら最初から止めろヨー」
636: 2012/07/04(水) 23:23:43.07 ID:YdF1bAHDO
サーニャ「お帰り、エイラ」
エイラ「おーまだ起きてたのカー?」
サーニャ「うん、眠れないからボルシチ作ってたの」
エイラ「やったー!サーニャの手料理ダー!」
サーニャ「ふふっ、どうぞ。ところでその人は誰?」
エイラ「小心者なイタズラビギナー」ドサ
637: 2012/07/04(水) 23:24:38.80 ID:YdF1bAHDO
サーニャ「……あ」
ハイデマリー「」
サーニャ「ハイデマリーさん?」
エイラ「おお、夜間チャットの管理人カ……え?」
サーニャ「なんでこんなところに……」
638: 2012/07/04(水) 23:25:24.16 ID:YdF1bAHDO
ハイデマリー「うぅ……はっ!?……生きてる」
サーニャ「ハイデマリーさん……ですよね」
ハイデマリー「ええ。貴女は?」
サーニャ「サーニャです。一昨日もチャットで」
ハイデマリー「良かった……ちゃんと501に着いた……」
エイラ「何が良いんダヨ?」ハフハフ
ハイデマリー「∀†‡ヶ¶ゐΔΕΠΡヮヰ♯♭♪ξΩ!?」
639: 2012/07/04(水) 23:26:29.11 ID:YdF1bAHDO
サーニャ「そうですか。あの話を本当に!」
ハイデマリー「夜間戦闘に不慣れなウィッチの救援で想定される状況の例を検証する。この前のサーニャさんとの話題でして」
エイラ「ふーん、でも留守にしてきていいのカ?」
ハイデマリー「守備も堅いですし、ロマーニャ側の新興勢力偵察もかねて……それに私、司令なので」
エイラ「はいはい、ワンマンアーミーワンマンアーミー」
640: 2012/07/04(水) 23:27:49.21 ID:YdF1bAHDO
ハイデマリー「……っ」ジワ
エイラ「うえ!?違うからナ?」
エイラ「私もサーニャもそんなんだから一緒だなってサ!」
ハイデマリー「うくっ……済みません」
エイラ(なんだよー!?泣き虫過ぎんだろー!)
641: 2012/07/04(水) 23:30:48.76 ID:YdF1bAHDO
ハイデマリー「だって……エイラさんに……」
サーニャ「エイラ?」
エイラ「いや、なんもしてねーヨ!脅かされたから脅かし返したケド」
サーニャ「エイラ、酷い」
エイラ「うっ!?ハイデマリーなんとかしてクレ!」
ハイデマリー「うぅ……」
エイラ(お前ほんとに夜間最強かよ!あぁん!?)
642: 2012/07/04(水) 23:31:45.79 ID:YdF1bAHDO
エイラ「ぐす……サーニャー」
サーニャ「ゆるサーニャん!」
エイラ「」バタ
ハイデマリー「ぐす……あ」グー
サーニャ「お腹減ってますか?ならボルシチでも?」
ハイデマリー「……お願いします///」
643: 2012/07/04(水) 23:33:03.49 ID:YdF1bAHDO
エイラ「じゃあちゃっちゃと隠れ場所案内しとくカー」
サーニャ「きっと『アンフィテアトルム』が調度良いわ」
ハイデマリー「『アンフィテアトルム』?」
エイラ「基地の裏手にあるでっけー円形闘技場サ。今の基地出来る前は二週間あっちで過ごしたんダ」
サーニャ「設備はそのままだし、人一人なら十分だと思います」
ハイデマリー「何から何まで……済みません」ペコペコ
エイラ(解った。コイツ、他人の保護欲を駆り立てるタイプだ……はぁ)
エイラ「これからどうなんのかネー……」
644: 2012/07/04(水) 23:34:13.92 ID:YdF1bAHDO
エイラ「ダロ?」
ハイデマリー「……はい」
ハイデマリー「でも」
エイラ「?」
645: 2012/07/04(水) 23:35:27.26 ID:YdF1bAHDO
ハイデマリー「――サーニャさんとの繋がりで501の皆さんと仲良くなれて……」
ハイデマリー「エイラさん、ありがとうございました!」
エイラ「……お前そんだけ喋れるようになったから許してやっカ」
ハイデマリー「えへへ///」ニコ
エイラ「っ!?」ドキ
646: 2012/07/04(水) 23:36:20.78 ID:YdF1bAHDO
エイラ「ふんっ!でも泣き虫は次会うまでに直しとけヨ!」
ハイデマリー「はいっ!」
エイラ「さよならは言わないゾ!またナ!」クルッ
ハイデマリー「じゃあ、また!」
プロロロロ……
「――……私も楽しかったよ。マリー」
~FiN~
647: 2012/07/04(水) 23:38:49.54 ID:YdF1bAHDO
これでこのお話は終わりです
ハイデマリーさんを書いてあげたかったので一週間かけてみました
ちなみに基地の裏のアンフィテアトルムはいやぷにの舞台で時間軸的には2.5話だったり
http://mup.vip2ch.com/dl?f=32692
次回は日常の第三部から
ではまたお付き合いくださいな
以下日付が変わり次第またちょっとだけおまけ
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