1: 2015/09/16(水) 14:41:34.53 ID:Mh69nXkO.net
凛「オタクかぁ」
にこ「ドルオタと呼んで欲しいわね」
凛「どうして?」
にこ「オタクっていうとアニオタ……アニメオタクみたいじゃない」
凛「アニメオタクは嫌?」
にこ「嫌っていうか、立場を誤解されると困るのよ」
凛「凛はアニメ好きだよ」
にこ「へぇ、何見るの?」
凛「ドラえもん……」
にこ「ドラえもんねぇ……」
にこ「ドルオタと呼んで欲しいわね」
凛「どうして?」
にこ「オタクっていうとアニオタ……アニメオタクみたいじゃない」
凛「アニメオタクは嫌?」
にこ「嫌っていうか、立場を誤解されると困るのよ」
凛「凛はアニメ好きだよ」
にこ「へぇ、何見るの?」
凛「ドラえもん……」
にこ「ドラえもんねぇ……」
3: 2015/09/16(水) 14:54:32.96 ID:Mh69nXkO.net
凛「実は……その、ちょっと恥ずかしいんだけど……」
にこ「うん?どうしたのよ」
凛「ドラえもんの映画は……毎年観に行ってるんだ…」
にこ「ぷぷっ」
凛「わ、笑わないでよぉ」
にこ「なに?それでアニオタだっていうの?あー、おかし……」
凛「オタクっていうか、子供だなぁ、って……」
にこ「ドラえもんねぇ、昔は観てたんだけどね」
にこ「うん?どうしたのよ」
凛「ドラえもんの映画は……毎年観に行ってるんだ…」
にこ「ぷぷっ」
凛「わ、笑わないでよぉ」
にこ「なに?それでアニオタだっていうの?あー、おかし……」
凛「オタクっていうか、子供だなぁ、って……」
にこ「ドラえもんねぇ、昔は観てたんだけどね」
5: 2015/09/16(水) 14:56:58.10 ID:Mh69nXkO.net
凛「にこちゃん、アニメには興味ないの?」
にこ「あんまり……」
凛「へぇー……」
にこ「だから、私はドルオタなのよ、ドルオタ」
凛「ドルオタかぁ……」
にこ「学生は手持ち資金が貧弱なんだから、オタクの掛け持ちしてる余裕なんかないわよ」
凛「この道を行くと決めたんだね……」
にこ「そうよ……この果てしなく続くアイドル道を……」
にこ「あんまり……」
凛「へぇー……」
にこ「だから、私はドルオタなのよ、ドルオタ」
凛「ドルオタかぁ……」
にこ「学生は手持ち資金が貧弱なんだから、オタクの掛け持ちしてる余裕なんかないわよ」
凛「この道を行くと決めたんだね……」
にこ「そうよ……この果てしなく続くアイドル道を……」
6: 2015/09/16(水) 14:59:57.32 ID:Mh69nXkO.net
凛「ライブとかよく行くの?」
にこ「先週行ってきたばっかりよ」
凛「あっ、かよちんと?」
にこ「そうよ、花陽と」
凛「同じ趣味の友達ができて、かよちんも喜んでるよ、ありがとうにこちゃん!」
にこ「あ、うん……えーっと……」
凛「どうしたの?」
にこ「いや、そんな風に感謝されるっていうやり方もあるのか…って……」
凛「かよちんいっつも言ってるんだよ、にこちゃんと……にこちゃんとって……」
にこ「まぁ……感謝したいのはこっちでもあるんだから……そういうのは無しで、お互い様でいきたいんだけど……」
凛「ふぅん」
にこ「先週行ってきたばっかりよ」
凛「あっ、かよちんと?」
にこ「そうよ、花陽と」
凛「同じ趣味の友達ができて、かよちんも喜んでるよ、ありがとうにこちゃん!」
にこ「あ、うん……えーっと……」
凛「どうしたの?」
にこ「いや、そんな風に感謝されるっていうやり方もあるのか…って……」
凛「かよちんいっつも言ってるんだよ、にこちゃんと……にこちゃんとって……」
にこ「まぁ……感謝したいのはこっちでもあるんだから……そういうのは無しで、お互い様でいきたいんだけど……」
凛「ふぅん」
11: 2015/09/16(水) 15:02:52.90 ID:Mh69nXkO.net
凛「どうだったの?ライブは」
にこ「もうサイコーよ……最ッ高」
凛「へぇー、どんな風に最高だったの?」
にこ「待って!」
凛「?」
にこ「言葉にするのが勿体無いのよ」
凛「え?どういうこと?」
にこ「うん、つまりね、ライブってのは体験でしょ?」
凛「うんうん……」
にこ「だからその体験記憶を言葉にしちゃうと……今度は自分の言葉に体験の記憶が縛られちゃうのよ」
凛「?」
にこ「もうサイコーよ……最ッ高」
凛「へぇー、どんな風に最高だったの?」
にこ「待って!」
凛「?」
にこ「言葉にするのが勿体無いのよ」
凛「え?どういうこと?」
にこ「うん、つまりね、ライブってのは体験でしょ?」
凛「うんうん……」
にこ「だからその体験記憶を言葉にしちゃうと……今度は自分の言葉に体験の記憶が縛られちゃうのよ」
凛「?」
14: 2015/09/16(水) 15:09:49.73 ID:Mh69nXkO.net
にこ「だから、ここが特に良かったって言っちゃうと、それ以外の場所が見えなくなるっていうか……」
凛「ふぅーん……」
にこ「体全体であのパフォーマンスを受け止めた……その記憶だけで十分なのよ、今は」
凛「今は?」
にこ「そもそも、良いものを見ると圧倒されて、なーんにも言葉に出ないのよ……まるで風呂上がりみたいに身体がぽわーんとして……」
凛「風呂上がり?ほかほかしてるの?」
にこ「うん、本当は終わった後、存分に花陽と語り尽くすつもりだったんだけど……」
凛「ふんふん」
にこ「なんか、お互い言葉が出なくてね……あ~っ、は~~っとか言って……咀嚼するのに、時間を下さいって感じだわ……」
凛「へーっ……そういうものなんだ……」
凛「ふぅーん……」
にこ「体全体であのパフォーマンスを受け止めた……その記憶だけで十分なのよ、今は」
凛「今は?」
にこ「そもそも、良いものを見ると圧倒されて、なーんにも言葉に出ないのよ……まるで風呂上がりみたいに身体がぽわーんとして……」
凛「風呂上がり?ほかほかしてるの?」
にこ「うん、本当は終わった後、存分に花陽と語り尽くすつもりだったんだけど……」
凛「ふんふん」
にこ「なんか、お互い言葉が出なくてね……あ~っ、は~~っとか言って……咀嚼するのに、時間を下さいって感じだわ……」
凛「へーっ……そういうものなんだ……」
16: 2015/09/16(水) 15:15:40.91 ID:Mh69nXkO.net
にこ「それでね、家に帰るでしょ、それから布団に入るじゃない」
凛「ふんふん」
にこ「そこからが大変なのよ、情報が遅れて一気に入ってくる……あ、あそこはこうで、ここはこう……って……」
凛「へぇ……」
にこ「それで、もう一人で興奮しちゃってるわけ……あーっ、これ……花陽に言えば良かった…これもこれも……って……大発見の連続よ」
凛「あはは……かよちんがいて、良かったね」
にこ「?」
凛「だって昔は言いたいことあっても一人で溜め込んでたんだよね?でも、今は違う……」
にこ「うん……そうね」
凛「名コンビだにゃー」
にこ「花陽とのコンビはあんたの方でしょ」
凛「かよちんは何にでも合うんだよ……まるで、カレールーのように……」
にこ「カレールー……」
凛「ふんふん」
にこ「そこからが大変なのよ、情報が遅れて一気に入ってくる……あ、あそこはこうで、ここはこう……って……」
凛「へぇ……」
にこ「それで、もう一人で興奮しちゃってるわけ……あーっ、これ……花陽に言えば良かった…これもこれも……って……大発見の連続よ」
凛「あはは……かよちんがいて、良かったね」
にこ「?」
凛「だって昔は言いたいことあっても一人で溜め込んでたんだよね?でも、今は違う……」
にこ「うん……そうね」
凛「名コンビだにゃー」
にこ「花陽とのコンビはあんたの方でしょ」
凛「かよちんは何にでも合うんだよ……まるで、カレールーのように……」
にこ「カレールー……」
19: 2015/09/16(水) 15:22:21.54 ID:Mh69nXkO.net
にこ「凛はさ、花陽と一緒にいてアイドルに詳しくなったりとかはしなかったの?」
凛「うーん、あんまりかなぁ……」
にこ「そうなの?」
凛「かよちん、あんまり凛にそういう話しないし……」
にこ「へぇ、意外だわ……熱く語ってるかと思いきや……」
凛「あっ、でも、遊んだ時とかはCDショップについて行ったりはしてたよ」
にこ「ふぅん」
凛「だけど、詳しくなったりはしないかなぁ……ただかよちんが買い終わるの待ってただけで……」
にこ「そうなの」
凛「でも、たまに聞いたりもしたんだよ。これ何?って……」
にこ「そしたら?」
凛「えーっと……一言じゃ言い表せ無いみたいなこと、よく返された」
にこ「あー……わかるわ」
凛「わかるの?」
にこ「何ていうか……予備知識の無い人に説明するのは大変なのよ……その辺りはよくわかるわ」
凛「へぇー……」
凛「うーん、あんまりかなぁ……」
にこ「そうなの?」
凛「かよちん、あんまり凛にそういう話しないし……」
にこ「へぇ、意外だわ……熱く語ってるかと思いきや……」
凛「あっ、でも、遊んだ時とかはCDショップについて行ったりはしてたよ」
にこ「ふぅん」
凛「だけど、詳しくなったりはしないかなぁ……ただかよちんが買い終わるの待ってただけで……」
にこ「そうなの」
凛「でも、たまに聞いたりもしたんだよ。これ何?って……」
にこ「そしたら?」
凛「えーっと……一言じゃ言い表せ無いみたいなこと、よく返された」
にこ「あー……わかるわ」
凛「わかるの?」
にこ「何ていうか……予備知識の無い人に説明するのは大変なのよ……その辺りはよくわかるわ」
凛「へぇー……」
21: 2015/09/16(水) 15:28:25.75 ID:Mh69nXkO.net
にこ「でもさ、あんたも今はアイドルしてるわけでしょ?ちょっとくらい興味持ちなさいよ」
凛「う、うん、だからかよちんに聞いたんだ」
にこ「へぇ、なんて?」
凛「まずは何から聴いたり、観たりしたらいいかなって」
にこ「なるほど……花陽のチョイスが気になるわね……それで、何を勧められたの?」
凛「A-RISEだったよ」
にこ「あ、なるほどね……」
凛「凛ならとにかくこれ!だってさ」
にこ「理にかなってるわ……スクールアイドルにはスクールアイドルを勧める……ふむ……」
凛「それでまぁ、一通り動画とかあったから観たんだよね」
にこ「それで?どう思った?」
凛「うーん……可愛かったよ。それに、すっごく歌もダンスも上手かったし、べんきょーになったかな……」
にこ「へぇー……」
凛「う、うん、だからかよちんに聞いたんだ」
にこ「へぇ、なんて?」
凛「まずは何から聴いたり、観たりしたらいいかなって」
にこ「なるほど……花陽のチョイスが気になるわね……それで、何を勧められたの?」
凛「A-RISEだったよ」
にこ「あ、なるほどね……」
凛「凛ならとにかくこれ!だってさ」
にこ「理にかなってるわ……スクールアイドルにはスクールアイドルを勧める……ふむ……」
凛「それでまぁ、一通り動画とかあったから観たんだよね」
にこ「それで?どう思った?」
凛「うーん……可愛かったよ。それに、すっごく歌もダンスも上手かったし、べんきょーになったかな……」
にこ「へぇー……」
22: 2015/09/16(水) 15:32:47.04 ID:Mh69nXkO.net
凛「うん、まぁそれくらいかな……」
にこ「ふぅん……それ以上、興味は湧かなかった?」
凛「え、それは……」
にこ「もっとアイドルを知りたい!とはならなかったかしら」
凛「うーん……あんまり、かな……」
にこ「なるほどね。あんたのそういう正直なところ、好きよ」
凛「いやいや、でも!興味が湧かないって訳じゃなくて、かよちんやにこちゃんほどじゃ無いってだけで……」
にこ「いやいや、いいのよ、あんたはドルオタなんかにならなくて」
凛「……だけど、時々思うんだよね、凛がもう少しアイドルに詳しかったら、かよちんももっと楽しいと思うのに……」
にこ「ノーノー、それは違うわよ」
凛「違うの?」
にこ「ふぅん……それ以上、興味は湧かなかった?」
凛「え、それは……」
にこ「もっとアイドルを知りたい!とはならなかったかしら」
凛「うーん……あんまり、かな……」
にこ「なるほどね。あんたのそういう正直なところ、好きよ」
凛「いやいや、でも!興味が湧かないって訳じゃなくて、かよちんやにこちゃんほどじゃ無いってだけで……」
にこ「いやいや、いいのよ、あんたはドルオタなんかにならなくて」
凛「……だけど、時々思うんだよね、凛がもう少しアイドルに詳しかったら、かよちんももっと楽しいと思うのに……」
にこ「ノーノー、それは違うわよ」
凛「違うの?」
25: 2015/09/16(水) 15:41:01.87 ID:Mh69nXkO.net
にこ「何ていうか、こういう趣味は一人でひっそり楽しむところにも、また良さがあるっていうか……」
凛「へぇー……」
にこ「それに!友情なんてのは趣味が合うかどうかなんて、そんなに重要ないのよ!……たぶん」
凛「ふむふむ……じゃあ何なの?」
にこ「さぁ……」
凛「えーっ!何が重要なの?教えてよ!」
にこ「いや、理由はよくわかん無いけど、そういうものだろうなーって、あんたたち2人を見て思ったってだけの話よ」
凛「?」
にこ「趣味が全然違うあんたたち2人が親友である以上……そう考えるしか無いってわけ」
凛「ふぅーん……」
にこ「いや!ここは私の方から問うべきよね!……凛はどうして自分が花陽と仲が良いのかわかる?」
凛「だって、かよちん優しいんだもん……」
にこ「答えになって無いわよ、それはあんたが花陽を好きな理由……」
凛「どうなのかなぁ……お互い好きだから、それが答えじゃないのかな」
にこ「……」
凛「へぇー……」
にこ「それに!友情なんてのは趣味が合うかどうかなんて、そんなに重要ないのよ!……たぶん」
凛「ふむふむ……じゃあ何なの?」
にこ「さぁ……」
凛「えーっ!何が重要なの?教えてよ!」
にこ「いや、理由はよくわかん無いけど、そういうものだろうなーって、あんたたち2人を見て思ったってだけの話よ」
凛「?」
にこ「趣味が全然違うあんたたち2人が親友である以上……そう考えるしか無いってわけ」
凛「ふぅーん……」
にこ「いや!ここは私の方から問うべきよね!……凛はどうして自分が花陽と仲が良いのかわかる?」
凛「だって、かよちん優しいんだもん……」
にこ「答えになって無いわよ、それはあんたが花陽を好きな理由……」
凛「どうなのかなぁ……お互い好きだから、それが答えじゃないのかな」
にこ「……」
28: 2015/09/16(水) 15:50:36.34 ID:Mh69nXkO.net
にこ「なるほど……友情にも二種類あるのかしらね……そうなると……」
凛「二種類……」
にこ「一つ目は、お互いがお互いのことを好きな友情……これが凛と花陽の関係ね」
凛「ふむふむ」
にこ「もう一つは、何か共通の物を通じた友情……例えば、同じ趣味、それとか、同じ目標……私と花陽の関係はどっちかというとこっちね……」
凛「共通の目標って言ったら、ラブライブ優勝とか?μ'sもそれで団結してるのかなぁ……」
にこ「まぁ、そんな感じかしら……」
凛「でも!そんな風に分けるのは何だか……ヤダな」
にこ「そう?」
凛「だって、今はみんなお互いのことが好きだって……そう思いたいもん」
にこ「……なるほどね」
凛「友達って……全部そういうものじゃないかな……」
にこ「わかったわ。あくまでもこの分類は友情の、ほんの入り口だけに当てはまる話……それからは、みんな一緒ってわけね」
凛「うん、やっぱりそうだと思うよ……」
凛「二種類……」
にこ「一つ目は、お互いがお互いのことを好きな友情……これが凛と花陽の関係ね」
凛「ふむふむ」
にこ「もう一つは、何か共通の物を通じた友情……例えば、同じ趣味、それとか、同じ目標……私と花陽の関係はどっちかというとこっちね……」
凛「共通の目標って言ったら、ラブライブ優勝とか?μ'sもそれで団結してるのかなぁ……」
にこ「まぁ、そんな感じかしら……」
凛「でも!そんな風に分けるのは何だか……ヤダな」
にこ「そう?」
凛「だって、今はみんなお互いのことが好きだって……そう思いたいもん」
にこ「……なるほどね」
凛「友達って……全部そういうものじゃないかな……」
にこ「わかったわ。あくまでもこの分類は友情の、ほんの入り口だけに当てはまる話……それからは、みんな一緒ってわけね」
凛「うん、やっぱりそうだと思うよ……」
29: 2015/09/16(水) 15:56:14.47 ID:Mh69nXkO.net
凛「なんだかこんがらがって来ちゃった……」
にこ「うーん、私も何だかわかんなくなってきたわ」
凛「まぁ色々あるけど、凛はにこちゃんのこと、好きだよ」
にこ「えっ、うん……」
凛「どうしたの……?」
にこ「……いや、ちょっとびっくりしただけ……、そんなこと、サラッと言えるのね」
凛「?」
にこ「いや、何でもないわ、何でも……すごいわね、あんた」
凛「……?」
にこ「まぁ、この話はもういいわ……それより……」
にこ「うーん、私も何だかわかんなくなってきたわ」
凛「まぁ色々あるけど、凛はにこちゃんのこと、好きだよ」
にこ「えっ、うん……」
凛「どうしたの……?」
にこ「……いや、ちょっとびっくりしただけ……、そんなこと、サラッと言えるのね」
凛「?」
にこ「いや、何でもないわ、何でも……すごいわね、あんた」
凛「……?」
にこ「まぁ、この話はもういいわ……それより……」
31: 2015/09/16(水) 16:01:04.21 ID:Mh69nXkO.net
にこ「ドルオタねぇ」
凛「?」
にこ「そうやって自分の立場を一言で片付けられるの、あんまり気持ちの良いものじゃないわね……」
凛「ドルオタって言われるの嫌?」
にこ「うーん……否定できないけど、なんだか否定したいような、そんな微妙な気持ち……」
凛「じゃあさ、なんて言えば良いのかな?アイドル好き?」
にこ「そっちの方がいいかもね」
凛「じゃあ凛もそっちを使うよ」
にこ「いやいや……無理しなくていいのよ、そんなの」
凛「だってにこちゃんが嫌っていうなら……」
にこ「嫌って言っても、そこまで嫌じゃ無いのよ、そりゃあ知らない人に言われたらムッとするけど、凛なら全然問題無いっていうか……」
凛「うーん……そうなの?」
にこ「うん、そういうもんよ……」
凛「?」
にこ「そうやって自分の立場を一言で片付けられるの、あんまり気持ちの良いものじゃないわね……」
凛「ドルオタって言われるの嫌?」
にこ「うーん……否定できないけど、なんだか否定したいような、そんな微妙な気持ち……」
凛「じゃあさ、なんて言えば良いのかな?アイドル好き?」
にこ「そっちの方がいいかもね」
凛「じゃあ凛もそっちを使うよ」
にこ「いやいや……無理しなくていいのよ、そんなの」
凛「だってにこちゃんが嫌っていうなら……」
にこ「嫌って言っても、そこまで嫌じゃ無いのよ、そりゃあ知らない人に言われたらムッとするけど、凛なら全然問題無いっていうか……」
凛「うーん……そうなの?」
にこ「うん、そういうもんよ……」
32: 2015/09/16(水) 16:10:21.90 ID:Mh69nXkO.net
凛「ちょっと話ズレちゃうけど……そうやって好きなものがある人のこと、すごく羨ましいなぁって、よく思うの」
にこ「へぇ、何かのオタクになりたいの?」
凛「いや、何ていうか……」
にこ「あんた、身体動かすの好きじゃない。それに、えーっと……ほら、ラーメンとかも。それで十分じゃないの?」
凛「それは趣味っていうか……」
にこ「うーん……大事なのは、自分が何を好きなのか、そんなことよりも……自分の気持ちに素直かどうかってことだと思うのよね」
凛「素直かどうか……?」
にこ「興味があることは、やればいいし……無いならやっても仕方ないし……ほら、そこはもう自分と相談でしょ?」
凛「ふむふむ……」
にこ「うーん、そんな感じよ、多分……他人にどうこう言われて、他人の目を気にして、好きとか嫌いとかを曲げるのが一番ダメなこと……そう思うのよね」
凛「あっ!それじゃ……」
にこ「どうしたの?」
凛「ちょっとわかっちゃったかも」
にこ「へぇ、何かのオタクになりたいの?」
凛「いや、何ていうか……」
にこ「あんた、身体動かすの好きじゃない。それに、えーっと……ほら、ラーメンとかも。それで十分じゃないの?」
凛「それは趣味っていうか……」
にこ「うーん……大事なのは、自分が何を好きなのか、そんなことよりも……自分の気持ちに素直かどうかってことだと思うのよね」
凛「素直かどうか……?」
にこ「興味があることは、やればいいし……無いならやっても仕方ないし……ほら、そこはもう自分と相談でしょ?」
凛「ふむふむ……」
にこ「うーん、そんな感じよ、多分……他人にどうこう言われて、他人の目を気にして、好きとか嫌いとかを曲げるのが一番ダメなこと……そう思うのよね」
凛「あっ!それじゃ……」
にこ「どうしたの?」
凛「ちょっとわかっちゃったかも」
34: 2015/09/16(水) 16:31:33.16 ID:Mh69nXkO.net
凛「かよちんもそう思ってるから……自分の好きなもの、他人に押し付けようとしないのかも」
にこ「そういうことね。自分に趣味を合わせようと無理しないでいいって思ってるのよ」
凛「やっぱりかよちんは優しいにゃ……」
にこ「……結論、いっつもそれね」
凛「そうかな、あはは」
にこ「いいんじゃない。それで……」
凛「凛ってバカだし、難しいこと考えるの苦手だけど……だから逆に、信じたいものは疑わず信じ続けたい……そう思うのかな」
にこ「あんたがバカだなんて、私は一度も思ったこと無いわよ」
凛「そうなの?よく言われてる気がするけど……」
にこ「本気で思ってるわけないじゃない、そんなの」
凛「でも、テストの点も悪いし、みんなの話が難しくなったらついていけないし……」
にこ「バカってのはね、自分のやってることがわかってない人のことを言うの」
凛「……」
にこ「それに、何でもシンプルに考えられるっての、最高の褒め言葉なのよ。複雑な問題の中から、一番大事なものを選び出す……すごいことなの」
凛「そうなのかな……そんな風に言われたの初めて……」
にこ「抽象化っていうのよ、そういうの。立派な能力だと思うわ」
凛「……なんだか、嬉しいなぁ」
にこ「そういうことね。自分に趣味を合わせようと無理しないでいいって思ってるのよ」
凛「やっぱりかよちんは優しいにゃ……」
にこ「……結論、いっつもそれね」
凛「そうかな、あはは」
にこ「いいんじゃない。それで……」
凛「凛ってバカだし、難しいこと考えるの苦手だけど……だから逆に、信じたいものは疑わず信じ続けたい……そう思うのかな」
にこ「あんたがバカだなんて、私は一度も思ったこと無いわよ」
凛「そうなの?よく言われてる気がするけど……」
にこ「本気で思ってるわけないじゃない、そんなの」
凛「でも、テストの点も悪いし、みんなの話が難しくなったらついていけないし……」
にこ「バカってのはね、自分のやってることがわかってない人のことを言うの」
凛「……」
にこ「それに、何でもシンプルに考えられるっての、最高の褒め言葉なのよ。複雑な問題の中から、一番大事なものを選び出す……すごいことなの」
凛「そうなのかな……そんな風に言われたの初めて……」
にこ「抽象化っていうのよ、そういうの。立派な能力だと思うわ」
凛「……なんだか、嬉しいなぁ」
35: 2015/09/16(水) 16:38:43.84 ID:Mh69nXkO.net
にこ「……グダグダと喋っちゃったわ、悪い癖ね」
凛「にこちゃんの話、聞いてて面白いよ」
にこ「そう?」
凛「うん、色々考えてるんだなぁ、凄いなーって……」
にこ「考えるよりも行動する事が大事だって、知ってるんだけどね。いっつも口だけ頭だけになりがちだから……そこは反省しないと」
凛「にこちゃんはね、優しいとか、可愛いっていうより……かっこいいって感じかな?」
にこ「へぇ?」
凛「かよちんとよく言うんだよ、にこちゃんはかっこいいって……」
にこ「どこがかっこいいのかしら」
凛「うーん、自分に厳しいところ、かな?」
にこ「そうでもないと思うけど……私って結構ズルするし、卑怯なことも考えたりするし……」
凛「ほら、そうやって厳しく自分を見てる……」
にこ「……あー」
凛「そこがかっこいいって、思ってるんだよ」
にこ「良いのかしらねぇ、それって……」
凛「にこちゃんの話、聞いてて面白いよ」
にこ「そう?」
凛「うん、色々考えてるんだなぁ、凄いなーって……」
にこ「考えるよりも行動する事が大事だって、知ってるんだけどね。いっつも口だけ頭だけになりがちだから……そこは反省しないと」
凛「にこちゃんはね、優しいとか、可愛いっていうより……かっこいいって感じかな?」
にこ「へぇ?」
凛「かよちんとよく言うんだよ、にこちゃんはかっこいいって……」
にこ「どこがかっこいいのかしら」
凛「うーん、自分に厳しいところ、かな?」
にこ「そうでもないと思うけど……私って結構ズルするし、卑怯なことも考えたりするし……」
凛「ほら、そうやって厳しく自分を見てる……」
にこ「……あー」
凛「そこがかっこいいって、思ってるんだよ」
にこ「良いのかしらねぇ、それって……」
36: 2015/09/16(水) 16:44:40.52 ID:Mh69nXkO.net
凛「結局、いままでの全部ひっくるめて、友達は友達なんじゃないかな?」
にこ「どういうこと?」
凛「趣味とか、目標とか、性格とか……あとは、ちょっとした、喋り方とか……動きとか……その全部で、友達のことを好きになるんじゃないかな……って」
にこ「分けて考えるものじゃないってことね」
凛「それこそ、どこが好きなんて説明ができないよ。にこちゃんがさっき言ってた、ライブの話と一緒だね」
にこ「?」
凛「言葉にしちゃったら、好きなものが言葉に縛られちゃって、見えなくなるものがあるって……」
にこ「なるほどね……」
にこ「どういうこと?」
凛「趣味とか、目標とか、性格とか……あとは、ちょっとした、喋り方とか……動きとか……その全部で、友達のことを好きになるんじゃないかな……って」
にこ「分けて考えるものじゃないってことね」
凛「それこそ、どこが好きなんて説明ができないよ。にこちゃんがさっき言ってた、ライブの話と一緒だね」
にこ「?」
凛「言葉にしちゃったら、好きなものが言葉に縛られちゃって、見えなくなるものがあるって……」
にこ「なるほどね……」
37: 2015/09/16(水) 16:50:31.18 ID:Mh69nXkO.net
凛「それに、ライブは全身で体験するって……それも、友達と同じじゃないかな?」
にこ「どういうこと?」
凛「うん、だから……その人の全部を見て、好きになるんだから……お互いのこと、全部をぶつけ合って、考えてるのと同じじゃないかな……って」
にこ「ふーん……」
凛「えーっと……なんだろ、何言ってるのかな……また分かんなくなってきた」
にこ「いやいや、よく分かったわよ、面白いじゃない」
凛「そうかなぁ……」
にこ「うんうん……」
にこ「どういうこと?」
凛「うん、だから……その人の全部を見て、好きになるんだから……お互いのこと、全部をぶつけ合って、考えてるのと同じじゃないかな……って」
にこ「ふーん……」
凛「えーっと……なんだろ、何言ってるのかな……また分かんなくなってきた」
にこ「いやいや、よく分かったわよ、面白いじゃない」
凛「そうかなぁ……」
にこ「うんうん……」
38: 2015/09/16(水) 16:55:42.00 ID:Mh69nXkO.net
凛「あ、もうこんな時間、そろそろ行くね」
にこ「花陽とデートだっけ?」
凛「うん!デート!にこちゃんも来る?」
にこ「私は用事あるから、いいのよ」
凛「そっかぁ……ざんねん」
にこ「楽しんできなさい、じゃあね」
凛「うん、ばいばーい」
にこ「……」
凛「にこちゃん」
にこ「なによ」
凛「ううん、ありがとう」
にこ「……何にお礼言ってるのよ」
凛「……なんとなく」
にこ「……そう、早く行ったら?」
凛「あっ、うん、それじゃあね……」
にこ「じゃあね……」
にこ「花陽とデートだっけ?」
凛「うん!デート!にこちゃんも来る?」
にこ「私は用事あるから、いいのよ」
凛「そっかぁ……ざんねん」
にこ「楽しんできなさい、じゃあね」
凛「うん、ばいばーい」
にこ「……」
凛「にこちゃん」
にこ「なによ」
凛「ううん、ありがとう」
にこ「……何にお礼言ってるのよ」
凛「……なんとなく」
にこ「……そう、早く行ったら?」
凛「あっ、うん、それじゃあね……」
にこ「じゃあね……」
39: 2015/09/16(水) 17:04:38.83 ID:Mh69nXkO.net
にこ(ドルオタねぇ……)
にこ(いつからだっけ?思い出せないわね……)
にこ(まぁでも、これで良かったって、今思えてるからそれでいいのよね)
にこ(シンプルに……シンプルにいきましょ)
にこ(凛みたいに)
にこ(それが多分、一番良いのよね)
にこ(色々考えたら、なにも考えないことが答えになって帰ってきた)
にこ(好きなものに正直に……信じることを裏切らずに……)
にこ(私だって、初めからそう生きたかったのよ)
にこ(わかんないものね、誰が答えを持ってるかなんて)
にこ(咀嚼するのに、相変わらず時間はかかりそうだけど…)
にこ(ゆっくり待つことにするわ)
にこ(答えも成功も、いつだって、それを待ってる人にしかやって来ないんだから……)
にこ(また明日も、そうやって……)
にこ(私は、待ち続けるのよ)
にこ(待ち続けるだけよ……)
おわり
にこ(いつからだっけ?思い出せないわね……)
にこ(まぁでも、これで良かったって、今思えてるからそれでいいのよね)
にこ(シンプルに……シンプルにいきましょ)
にこ(凛みたいに)
にこ(それが多分、一番良いのよね)
にこ(色々考えたら、なにも考えないことが答えになって帰ってきた)
にこ(好きなものに正直に……信じることを裏切らずに……)
にこ(私だって、初めからそう生きたかったのよ)
にこ(わかんないものね、誰が答えを持ってるかなんて)
にこ(咀嚼するのに、相変わらず時間はかかりそうだけど…)
にこ(ゆっくり待つことにするわ)
にこ(答えも成功も、いつだって、それを待ってる人にしかやって来ないんだから……)
にこ(また明日も、そうやって……)
にこ(私は、待ち続けるのよ)
にこ(待ち続けるだけよ……)
おわり
41: 2015/09/16(水) 17:15:07.22 ID:cldLNiNk.net
乙!よかっった
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