443: ◆m9tEpcJqyE  2014/12/22(月) 16:38:05.84 ID:Go3h14ZUO




前回はこちら



【極楽の長匙】


《鎮守府》食堂

北上「~♪」(ペラ…

北上「さてさて、明日の甘味巡りはどこ行きましょうかねぇ」

北上「ここいら近辺のはあらかた行っちゃったし……巡るなら観光地とか、他県になっちゃうよねー」

北上「うーん…………考えててもいい案浮かばないから提督に相談してこよー」(雑誌ぽーい

北上「いっざ、フーンフーンフーフーフッフーン~♪♪」(コロッケの鼻歌




漣「カーッ、今日の演習疲れたわー、カーッ! ……まさか相手が神通さん、那珂ちゃんさん、川内さんの軽巡三姉妹とは」

漣「しかも向こうの戦艦、大和さんだし。さすがの漣も無理だわ……うぐぐ、何も言えねぇ」(グヌヌ

曙「漣が一隻で神通さんを食い止めてくれてたのにボロ負けだったね……」

朧「減速せずに艦の脇をすり抜けてくる人たちだし、仕方ない」


(朧回想中・・・)

駆逐艦 漣『逃がさないよ……漣はしつこいから!』(ドリフト!!
軽巡洋艦 神通『油断しましたね……次発装填済みです!』(ターン!!
漣『っ……オリャァァァッ!!』
神通『ヤアァァァァッ!!』


軽巡洋艦 川内『アハハ、よぉーし、夜戦だァー!』(ズシャー!
軽巡洋艦 那珂『よぉーし、那珂ちゃん今日もカワイィ♪』(ズザザーッ!


超弩級戦艦 大和『訓練用の模擬弾ではありますが、直撃すれば轟沈は必至なので……ちゃんと避けてくださいね?』(苦笑



朧「(ウチの主力の壁は高い……)」(首フリフリ

朧携帯<その分、上を目指す意欲も高まるかと

朧「そうだね、頑張ろう」

衣笠「イタタ……すれ違い様に雷撃喰らって転んじゃったよぉ」

潮「だ、大丈夫ですか?」

伊勢「ヘーキヘーキ、打ち身擦り傷なんて唾つけときゃ治るって」

漣「んな大雑把なのは、うら若き乙女としてどうなんですかねー…………ん?」

月刊SweetS<ちょいとお待ちよ、そこ行くお嬢さん。ここに耳寄りなお話が……

漣「もー、誰ですか? こんなとこに雑誌放り出して行った……の……はぁっ!?」

曙「ひゃっ!? ちょ、何よいきなりどーしたの!?」

漣「ぁ……アハハ、シャックリ、ちょっとシャックリが出ただけですよー……ハァヒック!」(ワタワタ

漣「シャックリ止まらないのでー、漣ちょーっとお水飲んできまーす!」(ドダダダッ

潮「……ど、どうしたんだろうね、漣ちゃん」

伊勢「さあねー」

衣笠「うー、やっぱりコブできてるよぉ……」


朧「…………」(パラパラ

月刊SweetS<ちょいとお待ちよ、そこ行くお嬢さん。ここに耳寄りなお話が……

朧「(なるほど、これが原因ね……たぶん)」


※このお話は、個性的な艦娘たちと提督の鎮守府での日常をたんたんと描くだけのものです。
過度な期待はしないでください。

鎮守府での四方山話シリーズ




444: 2014/12/22(月) 16:39:05.73 ID:Go3h14ZUO
《鎮守府》執務室

漣「ご……ご主人様~、来週のお休み、漣とお出かけしません?」(ガチャッ

提督「きゅ、急にどうしたのかね……?」(ビクッ

漣「そ、それは、そのぉ……当日お話しますから、ちょっとだけ! ちょーっと遠出するだけですから、ね!」(ズズィッ

提督「ヒッ……わ、わかった、わかったから、ああ、あまり近寄りすぎないでくれ……」

漣「……シャッ!」(ガッツポーズ

漣「突然、申し訳ありませんでしたー。それじゃ漣、ランチをいただいてきますのでー……アデュー!」


提督「……何だったのだ一体」



(翌週、提督休日)
《シュウマイの有名な街》

提督「(どこへ連れてこられるのかと思えば……喫茶店か)」

漣「さ、さあ、ここに漣オススメの一品があるのです」

提督「急な誘いだったので軍事法廷にでも連行されるのかと思ったよ」(安堵

漣「何でお出かけの誘いが軍法会議に直結してんですか……」

提督「……あ、あり得るのではないかね?」

漣「ないです」(断言

提督「ぬう……」

漣「さあさ、店先で首傾げてないで入りますよー。すみませ↑ん、限定メニュー予約した者ですけどー」(ギクシャク



店員「お待たせしました~、1日3食男女ペアのお客様(意味深)限定パフェ『とらいあんぐるハート』で~す♪ 」(ドンッ

とらいあんぐるハート<優しい恋は、好きですか?

提督「」

店員「それで、これが専用のスプーンになりま~す。食べ方は……言わなくても大丈夫ですよね~♪」(スタコラサッサ

専用スプーン<長ァァァァイッ!! 説明不要ッッッ!!

漣「わ、わぁ~……どうしよ、想像してたよりもゴッツイ恥ずかしいのが来ちゃった」

提督「……さ、漣君? まさかとは思うが……こ、これを私に食べろと……言うの、かね?」(ダラダラ

漣「えと、まあ、その……ハイ」(目逸らし

漣「さ、さすがのご主人様も、こういう系統のメニューは食べたことないだろなーと思いましてー」

漣「雑誌の評価見た感じ、味もかなり美味しいらしいので満足いただけるかと……だ、騙されたと思って、さあ、さあさあさあ!」(真っ赤っか

提督「(事実、騙されて来たようなものだが……)」(キリキリ

445: 2014/12/22(月) 16:40:20.14 ID:Go3h14ZUO
漣「はわわわわ……」(目グルグル

提督「(ここまで来て……食べずに帰るというのは、パフェにも……漣君にも申し訳ない、か)」

提督「(……帰ったら胃薬を飲んで寝込もう)」(アーン

提督「むぐ……」

漣「(ほ……ホワァァーー!? ホッ、ホッ、ホワァァーーー!!?)」

漣「(ご主人様が食べた、漣のアーンしてパクってかとにねはみるのゆまなまや……!!)」(思考ショート

提督「……す、素直に美味しいと言いづらいが、なるほど、これは……男女ペア限定メニューにしておくには惜しい一品だ」(キラキラ

提督「……漣も、食べてみるかね?」(恐る恐る

漣「よ………よろこんでェーーー!!!」(最敬礼

提督「お、落ち着きたまえ……」


<……あ、フツーに美味しい

<うむ……これを一人では注文できないというのは、いささか納得がいかない(キラキラ


<あ、あのー、そんなに美味しくて気に入ったんでしたら、ま、また漣が同行しちゃいましょうか? なーんて……

<い、いや、それは結構。これを何度もとなると、私の胃がもたないのでな(どキッパリ

<……ドーゾ、ゴ主人様~、オ代ワリデス♪

<ム、ムグー!?

457: 2014/12/22(月) 23:22:08.86 ID:dPfAoyxiO
(箸休めもとい長匙休め)
【教えて窮救流先生!】


《鎮守府》執務室

提督「…………フゥ」(カリカリ

金剛『訳:どうしたの、元気ないじゃない』

提督『訳:少し……考え事をしていてな』(暗鬱

金剛『訳:もぅ、またそんなアンニュイな顔して。乳酸菌、足りてないんじゃない?』

提督『訳:……乳酸菌で躁効果が得られるとは初耳だな』

金剛『訳:さあ? 前に漣が曙に「乳酸菌取ってるゥ?」って聞いてたから』

金剛『訳:まあ、それは置いとくとして、暗い顔しない! 悩みっていうのは笑って解決するものなんだからね!』

提督『訳:……そう、かもしれんな』

金剛『訳:そうそう、それでいいの。じゃ、私は紅茶淹れてくるから、楽しみにしてなさい♪』(ウインク




提督「解決、か」

提督「…………」(カタタ、カタカタッ

窮救流先生<迷える子羊よ、悩みを書き込むがいい。さすれば汝、窮地より救われん

提督「…………」(カチャカチャ……カタ

検索内容:クリスマス パーティー 逃げ方



金剛「なに調べてるネー」(チョップ!

提督「ぬお!? こ、金剛、いつの間に戻ってきたのだ……!?」

金剛『訳:どんな悩みかと思って心配してみたら……っっっとにアナタってダメな人ね!?』(チョップチョップチョップ!

提督「うぬ、ぐお……!? や、やめろ金剛……!」

金剛『訳:うるさい、このどてかぼちゃっ! 女の子にとってクリスマスがどんなに大切な日だと……もうっ、もぉ~!』(ポカポカポカ!

提督「や、やめたまえ……やめたまえ……!?」(護身完成!

463: 2014/12/23(火) 14:57:31.93 ID:YE7hWmBRo
【極楽の長匙】その2
《鎮守府》執務室

提督「(結局、あれから丸1日寝込む羽目になった……)」(キリキリ

提督「あのパフェ単品で見れば値段、質、量とバランスの取れた素晴らしいものだというのに……何故、ああも過酷な条件を付与するのか」

提督「……もう二度とアレを口にする機会がないというのは、些か残念ではある」(ポソ


<knock…knock…


提督「む…………は、入りたまえ」

神通「し、失礼します」

提督「神通君か……。何かあったのかね?」

神通「提督……あの…その…………あのっ」

提督「う、うむ」

神通「スー……ハァ…………もしよろしければ、今度のお休み……あの、神通とお出かけしませんか?」

提督「」

神通「ぁ……ご、ご用があるなら、そちらを優先して欲しいです……お暇でしたらというだけで、だから……えっと」(しどろもどろ

提督「…………だ、大丈夫だ、問題ない」

神通「! ほ、本当に……?」(パァァァァッ!

提督「う、うむ。あまりに遠い場所でなければ、なんとか、な」

提督「それで……出かけるのはいいとして、どこか希望はあるのかね?」

神通「そ、それは当日まで内緒にしておいていただけませんか?」(モジモジ

提督「(うぬ……? そ、そこはかとなく嫌な予感が)」(ゾワゾワ

虫の報せの虫<いい加減、そろそろ休ませてくんね……?

464: 2014/12/23(火) 14:58:27.68 ID:YE7hWmBRo
(次の提督休日)
《某レンガ造りの建物が有名な街》

《見覚えのある喫茶店》

提督「……」

神通「その、ここでしか食べられない限定のパフェがあるよ、って那珂ちゃんが」

神通「とっても美味しいんだよ、って予約までしてくれたんですよ」(ニコニコ

提督「……そ、そうか、それは…ありがたい話、だな」

神通「じゃ、じゃあ、入りますね……。す、すむません、限定パフェの予約をした者ですが……」

店員「あ、ハ~イ! お待ちしておりまし……た?」

提督「……」(キリキリ

店員「え、え~と……アレレぇ?」

神通「ど、どうかしましたか?」

店員「い、いえいえー、当店は残酷なまでに全てを受け入れますので、ご心配なく!」

神通「??」



神通「げ、限定ってどんなパフェなんでしょう……私、気になります」(ドキドキ

神通「あの、提督も気になりますよね?」(ソワソワ

提督「む……う、うむ、そうだな」

店員「お待ったせしました~! 1日3食男女ペア(意味深)限定パフェ『とらいあんぐるハートS2U』になりま~す♪」(ドンッ

とらいあんぐるハートS2U<一緒に暮らして、くれますか?


神通「ふぇ……えぇぇっ!?」

提督「………」(諦観

店員「えっと~、食べ方は……勿論、ご存知ですよね♪ では、ごゆっくり!」(ピューンッ

専用スプーン<長ァァァァイッ!! 説明不要ッッッ!!

提督「…………」

神通「あ、あの、提督……コレって、あの、その……」(オロオロ

提督「那珂君からは何も聞いてたいなかった……そうだね?」

神通「ハ……ハイ、私は何も……ほっ、本当です、信じてください……!」(半泣き

提督「いいさ、神通君は悪くない……悪く、ないんだ」(ハイライトOFF

提督「……甘味を粗末に扱うことは万氏に値する。だから、我々には……コレを食する義務がある」

提督「神通君……食べようか」(覚悟完了

神通「…………ハイッ」(凛!!


<て、提督……ァ、ア~ンして……して……うぅぅっ!(悶え

<そ、そこまでする必要はないのでは……?

<ダ、ダメです……ァ、ア~ン……

<(南無三)ムグ…………味は本当に素晴らしいのだがな。じ、神通君も食べてみたまえ

<ァ…ン……本当に、美味しいです

<そ、そうか、それはよかった

<こんなに恥ずかしいと私、混乱してしまいます…

<私は今すぐこの場で、カードに封印されたい気分だよ……(赤疲労

479: 2014/12/23(火) 21:22:33.75 ID:YE7hWmBRo
【こちらを立てればあちらが立たず】

《鎮守府》食堂

文月「いくよぉ、ミラクルシンクロ・フュージョン発動ぉ! おいで~、ナチュル・ガイアストライオ! バトルするよぉ……ナチュル・ガイアストライオで弥生ちゃんにダイレクト・アタック~!」

弥生「ト、トラップ発動…デモンズ・チェーン――」

文月「えへへ~、モンスター効果発動ぉ! 手札のレベル・スティーラーを墓地に送ってトラップを無効にするね?」

弥生「ぁ……」(LP1700→0

文月「ほわぁ、文月の勝ちぃ♪」

弥生「…………うぅ~!!」(ジワ…

文月「んぅ?」

弥生「――――司令…官」(パタパタ



赤城「(連続で7回も完封されたんですもの、さすがに堪えますよね)」(目下連敗中

瑞鳳「(なかなかやるわね、文月ちゃん。でも、瑞鳳はその2歩先を行くよ)」(デュエリストの眼差し

480: 2014/12/23(火) 21:23:29.99 ID:YE7hWmBRo
《鎮守府》執務室

弥生「ヒック……グス……文月ちゃんに、全然…勝てないです」(グシグシ

提督「(い、いきなり執務室に飛び込んできて泣かれるのは……キツイ)」(ギリギリギリギリ…

金剛(当日秘書艦)「ホラ、机に突っ伏してないで、弥生の相談に乗ってあげるデース」

提督「う、うぬ……」

提督「ひとまず、どういうデッキを使っているのか見せてもらえるだろうか? 話はそれからだ」

弥生「は…い」

(提督、デッキ確認中・・・)

提督「(お、王様ばりのハイランダーとスタンダードを混ぜて煮詰めたようなデッキだった……)」

金剛「(あー……コレは、ウン)」

弥生「……」(ショボリ

金剛「そ、そんなにショゲてちゃダメヨ。こういうのはいろいろ試行錯誤して強くなるものなんダカラ!」

提督「しかし、このままでは弥生君がカードそのものを嫌ってしまう可能性もある」

金剛「た、確かにそれはあり得るネー」

提督「――――ひ、一つ提案があるのだが」

弥生「?」

481: 2014/12/23(火) 21:24:07.94 ID:YE7hWmBRo
(後日)

弥生「バトル…です。超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラで…ナチュル・エクストリオを攻撃します」

文月「う、うぅ……トラップ発動ぉ、魔法の筒――」

弥生「モンスター効果…ORUを1つ使って、スペリオル・ドーラを対象に効果発動。こ、これでトラップの効果を受け…ません」

文月「ぁ――――」(LP1200→800

弥生「ブンボーグ001で…攻撃するね?」

文月「っ……」(LP800→0

弥生「や…った♪ 司令官…勝てました」(ギュー

提督「そ、そうか……」(ナデナデ

瑞鳳「ブンボーグに列車組み込んで、とにかく超火力で叩き潰す……また事故率の高そうなものを」

提督「電池メンのある種の派生ということで、大本営から試験運用を兼ねてブンボーグを頂いたのでな。そこに少し趣味も混ぜてみたのだが……回った時の爆発力は下手をすれば私のデッキ以上になったか」

弥生「可愛くて…かっこよくて……楽しいかったです」(ニパー

提督「ああ、よかったな」(ナデナデ

文月「…………ひ…ぐすっ」(プルプル

提督「うぬ?」

文月「わぁ~~~~ん! 司令官の…ヒッ…意地悪ぅ……弥生ちゃんばっかり……」

文月「文月のこと…応援してくれなかっ……う゛うぅぅ~っ!!!」(地団駄

提督「な、何を言って……お、落ち着きたまえ文月君!」(オロオロ

文月「ふぇ~~~~ん……!!」(ダダダッ

提督「文月君!? 待ちたまえ、文月君……!」

瑞鳳「あ~、きっと文月ちゃん的に、提督が弥生ちゃんの味方をしたみたいに感じたんだねー……」

提督「そ、そんなつもりは……。私はただ、弥生君にもデュエルの楽しさを知ってもらいたかっただけで……」

蒼龍「言い訳は後でじっくり聞きますからっ、早く文月ちゃんを追いかけますよ!?」

提督「う、うむっ」(シュタタッ

弥生「ぁ…や、弥生も」(トタトタ


瑞鳳「なんだろ、いろいろ見せつけられたようなこの感じ……」(モヤモヤ

《なお、瑞鳳の呟きに賛同する艦娘が少なからずいた模様》

489: 2014/12/23(火) 23:35:06.49 ID:YE7hWmBRo
【極楽の長匙】その3
《鎮守府》執務室


提督「(二度と口にする機会はないだろうと思っていたパフェを食べることになるとは……)」

提督「(嘘偽りなく美味しかったと言おう……が、神通君と食べさせ合ったというのは、今思い出しても胃に来るものがある)」(ズキズキ

金剛「また青い顔してマース」

金剛「今度は何があったネー?」

提督「き、君には関係のないことだ」(アセアセ

金剛「ムッ……!」

提督「(漣君、神通君と続いたのだ、さすがにもうあそこに出向くことはないだろうが――)」

提督「(ただ、前回よりも味が向上していたのが気がかりだ。まさか次はあれ以上のモノを出すというのか……うぅむ)」(悶々

金剛『訳:まあ、アナタが何で悩んでようが関係ないんだけど……』

金剛『訳:ねえ、アナタ、明後日お休みだったでしょ? ちょっと付き合ってもらいたいトコがあるんだけど……い、いい?』

提督『訳:形ばかりの確認をされても困るのだが……。どうせコチラに拒否権はないのだろう?』

金剛『訳:フ、フフーン、よくわかってるじゃない! それじゃ、明後日の朝8時に鎮守府正門前! 遅れちゃだめだからね!?』

提督『訳:あ、ああ、わかったわかった』(嘆息

金剛「(ヤ、ヤッタ~、久しぶりのお出かけよ! とっておきのお洋服、着ていかなきゃ!!)」

提督「(どうせロクでもない用事に付き合わされるのだろうな……)」(マンネリ感

490: 2014/12/23(火) 23:37:36.35 ID:YE7hWmBRo
(2日後、提督休日)
《怪獣王にぶち抜かれたビルのある街》


《見覚えのある喫茶店》

提督「…………」(キリキリキリキリ…

金剛『訳:ちょっと、アナタの大好きな甘い物を食べられる場所に連れてきてあげたのに、どうして氏にたそうな顔してるのよ』

提督『訳:……それはたぶん気のせいだ』

金剛『訳:そ、そう? ならいいんだけど……』

金剛「スミマセーン、限定パフェ予約してた金剛といいマ~ス!」(バーン

店員「はいは~い、心待ちにしており……まァ!?」

提督「…………」(ギリキュウキリ…!

金剛「ど、どうしたネー?」

店員「いえいえ~、私はしがない1店員……ただお客様に美味しい飲み物とお菓子をお出しするのがお仕事ですので~」

金剛「???」

提督「(本格的に氏にたくなってきた)」



店員「はいよ、お待たせしました~。1日3食男女ペア(意味深)限定パフェ『とらいあんぐるハートver2.5』でーす」(デデドンッ

とらいあんぐるハートver2.5<思い出してくれますか?


店員「食べ方は、そちらの男性のお客様がよっっくご存じですので~……ごゆっくり~♪」

専用スプーン<長ァァァァイッ!! 説明不要ッッッ!!


金剛『訳:わ、わぁ~、まさかこんな形で出されるなんて思ってなかったわー』(ドキドキワクワク

提督『訳:……そうだったな、君は昔からそうやって下手な嘘で私を困らせるのが得意だったな』(暗鬱

金剛『訳:と、得意って、何もそんな言い方しなくても――――?』

提督『訳:……どうした、食べないのかね?』(アーン

提督『訳:それとも……君の方から食べさせてくれるのかね?』(フンッ

金剛『訳:えっ……えっ!?』(真っ赤

提督「(1秒でも早く食べ終えて店を出なくては……私の、私の胃がもたない!!)」(ズッキンズッキン

<ァ、ア~ン……ンム!

<少なくとも……このパフェの味は保障しょう

<ムグムグ……た、確かに提督が太鼓判を押すだけあって美味しいネー

<そうだろう……だから、もっと早く――――

<……でもさ、どうしてココのカップル限定パフェが美味しいってアナタが 知 っ て る の か し ら ?

<……………………(目逸らし

<アハハ、ねえ、何でかしら? 私にもわかるように教えてくれないかしら……ねえ?(ビッキビキ

<お、落ち着きたまえ(震え声



店員「(修羅場や沖海戦の始まりである……)」

494: 2014/12/24(水) 01:48:11.57 ID:D90dfqbao
【極楽の長匙】その4
《鎮守府》執務室


提督「(……もうしばらくパフェは食べなくていいかもしれない)」(グッタリ

提督「(機嫌を損ねた金剛にディナーまで付き合わされたせいで胃も重い)」

提督「(まったく、ヤケ酒するなんて金剛らしくもない……。部屋まで運べと言いながら、私の家でなければ許可しないと駄々まで捏ねて)」

提督「(少し疲れた……)」(うつ伏せ

大和(当日秘書艦)「(て、提督がかつてないほど疲れておられます)」

大和「(こんな時こそ、提督の大和の出番です……!!)」

大和「あ、あの、提督、ひとつご提案があるのですがよろしいでしょうか!!」(敬礼

提督「―――うぬ?」(氏んだ魚のような目

495: 2014/12/24(水) 01:51:32.31 ID:D90dfqbao
(翌週、提督休日)
《破壊魔獣にもぎ取られた観覧車のある街》


《見覚えのある喫茶店》


大和「さあ、着きましたよ提督。大和が調べた結果、ココの限定パフェなら提督のお眼鏡にかなうと――」

提督「――――ゴフッ」(吐血

大和「て、提督? どうされたのですか、提督!?」

提督「だ……大丈夫だよ、問題ない」

大和「そ、そうですか? とてもそうには見えないのですが……と、とにかく……店内へ」

大和「すみません、本日予約を入れていた者ですが!」

店員「はぁ~い、お待ちしてー……うっわ、また来た」(害虫を見る目

提督「」(ゴプッ

大和「提督? しっかりしてください、提督!!」

提督「あ、ああ、すまない、寝不足で少し意識を失っていたようだ……」

店員「じゃ、席案内しますんでー、ドーゾー」

大和「ず、ずいぶんと接客態度のなってない店員さんですね……」(プンスカ

提督「いいんだ……いいんだ、君に落ち度はないのだから」(ヨロヨロ


店員「ほいよ、1日3食男女ペア(意味深)限定パフェ『とらいあんぐるハートV3』~」

店員「ごゆっくり~」

とらいあんぐるハートV3<守りたいもの、ありますか?


大和「な、何なんでしょうか、あの店員さんの態度は……!」(プンスカ

提督「(本当にそろそろ舌を噛み切ってやろうか……)」


専用スプーン<長ァァァァイッ!! 説明不要ッッッ!!

<むー……いろいろ納得いきませんが、パフェをいただきましょうか

<そう……そうだな

<で、では、提督――――アーン♪

<…………モグ

<ウフフ、こうしてると何だか提督と大和が特別な関係のようですね!

<……少し聞きたいのだが、最近大和君、何か悪い物でも食べたかね?

<? いいえ、大和はいつも通り提督の大和のつもりですが?

<(本格的に医療班に診察してもらった方がいいのだろうか……)

496: 2014/12/24(水) 01:57:55.86 ID:D90dfqbao
目標のところまで書けなかったのは無念ですが、今日はここまで
明日はいろいろあって夜は投下できないかもですが、それまでに何かしら投下する予定です

497: 2014/12/24(水) 02:24:18.79 ID:G3Wer8Iwo
乙 リア充かおのれww

498: 2014/12/24(水) 03:46:15.88 ID:LHiYAwNso
リア充どころかやり手のホスト並みのとっかえひっかえ…(実情スルー



次回はこちら


引用元: 【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話5【ネタ募集】