604: ◆m9tEpcJqyE  2014/12/27(土) 22:29:42.28 ID:qyGC2W22o




前回はこちら



【もういくつ寝ると】

《鎮守府》執務室

漣「ほいさっさー! ご主人様~、鎮守府の居住区大掃除、無事終了しました!」

提督「う、うむ、普段から掃除するよう言っていたせいか、思ったよりも早く終わったな」

漣「ですねー。あ、ご主人様、執務室のお掃除も終わったんですよね? でしたらー、伊良湖さんがぜんざい持ってきてくれてますから、食堂――」

提督「何をしているのだね、早く食堂へ向かおうではないか」(キラキラ

漣「もう扉の前にいる!? はっや!」



《鎮守府》食堂

吹雪「う~、あったかー、生き返る~♪」

球磨「グ、グマ……も゛、餅が喉に……」(ピクピクッ

木曾「うおぉい!? しっかりしろ球磨姉ぇ!!」

多摩「まだ慌てる時間じゃない。さっさと掃除機取ってくるニャ!」


<ざわざわ……

提督「」(クルッ

漣「ハイ、ストーップ。人が多いからって帰ろうとしないでくださ~い」(ズルズル

提督「む、むう」(ジタバタ



北上level99(102)「お、提督じゃ~ん、こっち席空いてるよ~。ね、大井っちぃ?」

大井level99(121)「はぁっ? な、何で私に確認取るんですか、北上さん?」(キラキラ


文月「司令官、司令官~、栗ぜんざい美味しいよぉ~♪」(手フリフリ

弥生「お餅…ミョ、ミョ~ン」(テレ

蒼龍level99(111)「弥生ちゃん~、食べ物で遊んじゃダメだよー。提督、文月ちゃんと弥生ちゃんが一緒に食べたいんですって♪」


赤城level99(103)「……ごちそうさまでした」

大鳳「もう食べないんですか、赤城さん?」

瑞鳳level00(103)「まだお代わり1回しかしてないのに、ねえ?」

赤城「も、もうすぐお夕飯ですから」

祥鳳「……」(チラ

加賀「……」(フルフル

祥鳳「(もしかして、本人が気づいていないパターンですか)」

加賀「(あくまで赤城さんの中では尊敬すべき上官なの……今後どうなるかは不明だけれど)」

瑞鶴「? アハハ、ぜんざい美味しい~! おかわりー♪」


※このお話は、個性的な艦娘たちと提督の鎮守府での日常をたんたんと描くだけのものです。
過度な期待はしないでください。

鎮守府での四方山話シリーズ




605: 2014/12/27(土) 22:30:48.36 ID:qyGC2W22o
金剛level99(127)「Hey、提督ゥ~! ぜんざいを食べるなら、特別にcoffee淹れてあげてもいいデース♪」(※和菓子にコーヒーはよく合う

大和level99(128)「こちらに席が空いていますよ、提督!」(キラキラ

不知火level99(108)「し、司令、お餅と栗の甘露煮、どちらを食べますか!? りょ、両方ですか? 両方ですね!?」

陽炎「だから落ち着きなさいって、アンタ」


曙level99(101)「フ、フン、いつまでも入り口に突っ立ってないで好きな席に座れば!?」(ヨジヨジ

朧「(突き放しながら席を空ける……ツンデレの鏡)」

潮「(改二になったのに性能で勝ってなさそうなのはなんでかなぁ)」


川内「おーい、提督、コッチコッチ~!」

那珂「えっとぉ、神通ちゃんが~、提督と一緒にぜんざい食べたいな~って♪」

神通level99(130)「せ、川内姉さん!? 那珂ちゃんも、て、提督に迷惑かけないで……!」(アタフタ



提督「……先日のクリスマスパーティーから、みんなが妙に優しいというか、鎮守府が全体的にキラキラしているのだが、何か知らないかね?」

漣level99(130)「う~ん、残念ながら漣には心当たりありませんね~」

提督「そ、そうか……」

漣「まあまあ。細かいことは置いといて、ぜんざい食べましょ、ご主人様♪」

提督「う、うむ」


(提督、ぜんざい堪能中・・・)


提督「むぐむぐ……」(キラキラ

漣「そーいえば、ご主人様?」

提督「む?」

漣「最近は深海棲艦の連中もぱったり姿を見せなくなったせいで、漣たち全体的に暇してて、大本営から直々に許可が出て、結構長めの冬休みをいただけちゃうわけですがー……」




漣「――――冬休み、ご主人様は何して過ごされるご予定で?」

606: 2014/12/27(土) 22:31:26.75 ID:qyGC2W22o
<シ~~~~~~~ン……


提督「(きゅ、急に辺りが水を打ったように)」(キョロ

提督「何をして過ごすと言われても……そ、そうだな」

提督「実家の者にも言われているし――――数年ぶりに実家に帰ってみようかと」


<――――――!!!!!!!?(ざわ…



提督「な、なんだ、どうした?」

漣「え、え~っと、ご主人様ァ? その帰省って……お一人様限定だったりします? 最近は物騒な世の中ですし、た、旅は道連れ世は情けってことで護衛の一人、二人は必要だったりしません?」

提督「む……た、確かに漣君の言うことにも一理ある、か」

提督「(まあ、地元には有名な温泉地もある……。そちらの観光を希望する子が多いなら、実家経由で融通を利かせることも可能だろう)」

提督「――――な、なんだったら、予定のある者は観光を兼ねて一緒に地元まで来るかね?」

漣「ふぁっ!?」

提督「護衛のためだけに帰省に付き合わせるというのも悪いのでな。な、なに、宿代なら心配ない、家の者に頼んで融通を利かせるし……最悪の場合、実家の客間を使わせてもらえるよう頼んで――」

漣「k……ktkrぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

提督「!?」(ビクッ!


<い、いいのね? 男に二言はないわヨ!?

<提督のご実家……体が火照ってきてしまいました…

<(提督の)お父さんとお母さんに会うの久しぶりだなぁ

<よ~し、提督の実家に遊びに行く人、この指と~まれ~

<ハーイ!!



提督「(どういうことだろう……致命的な間違いを犯した気がする)」(キリキリ…

632: 2014/12/28(日) 21:24:20.25 ID:vTeaPpiiO
【ケッコンカッコカリしりーず】瑞鶴編


瑞鶴「翔鶴姉がケッコンカッコカリしちゃいました……」

提督「お……おめでとう?」

瑞鶴「どこの馬の骨とも知れない提督に翔鶴姉、取られたぁ~……」(メソメソ

瑞鶴「翔鶴姉も翔鶴姉で『瑞鶴にもイイ人が早く見つかるといいわね』、とか言ってくるし……」

瑞鶴「うぅー、こうなったら翔鶴姉がビックリするくらい優しくてかっこいい人、掴まえてやる~」

瑞鶴「…………って、ん?」

提督「な、なんだね?」

瑞鶴「ぃ……い……」

瑞鶴「いたぁー!!」

提督「!?」


※その後、なんやかやして瑞鶴が提督をGETした


(提督、瑞鶴、休日)
《鎮守府》提督宅

瑞鶴「フンフフンフ~ン♪」(掃除なう

瑞鶴「よぅっし、お掃除終了! それじゃ、そろそろお昼の準備…………」

漣「…………」(つー


漣「まるでなってないですねぇ」(埃ふぅっ

瑞鶴「…………」

瑞鶴「あ、あのー、何で漣さんがウチにいらっしゃるんでしょーか?」

漣「アハハ、ちょーっとご主人様に今度の海域攻略の相談をー、ね?」(澄んだ金色の眼

瑞鶴「あ、ハイ……」(ゾクッ



瑞鶴「(や、やっと漣さん帰ってくれた……怖かったぁ)」

瑞鶴「はーい、提督さん、ご飯できたわよ!」

提督「そ、そうか、ありがとう」

瑞鶴「フッフッフ、今日のお昼は美味しい、美味しい、瑞鶴特製カレー(市販ルー)……」

<ピンポーン

提督「ら、来客のようだな」

瑞鶴「ムー、ご飯時に一体誰よまったく……」


瑞鶴「はいはーい、どちら様ー?」(ガチャー

大和「ごめんなさい、こんな時間に」

瑞鶴「あれ、大和さん? どしたんですか、急に」

大和「いえ……少し料理を作りすぎたのでお裾分けに」(ドドン

大和「お口に合うかわかりませんけど、大和特製牛タンカレー、提督と一緒に食べてください♪」(目が笑ってない

瑞鶴「……わ、わーい、ありがとうございまーす」(ブルッ

633: 2014/12/28(日) 21:24:48.16 ID:vTeaPpiiO
瑞鶴「(牛タンカレー、ほっぺたが落ちちゃうくらい美味でした)」

瑞鶴「し、市販のルーで作ったカレーだって美味しいし……!」(ぐぬぬ

瑞鶴「ハァ……提督さんとケッコンカッコカリしてから、やけに人が訪ねてくるようになったなぁ」(チラッ

金剛「HEY、提督ゥ! いいお茶の葉が手に入ったからteatimeに招待しに来たネー」

提督「む、そ、それは……」

金剛「遠慮しないで! お茶菓子は間宮さんの焼き菓子を用意してるんダカラ!」(グイグイ

提督「わ、わかった、わかったから引っ張らないでくれ……!」

金剛「じゃあ瑞鶴ゥ、ちょっと提督借りて行きマース♪」

瑞鶴「あ、ちゃんと返してくださいよ~? なーんちゃって……♪」

金剛「…………」(ジロッ

瑞鶴「こ、金剛さん……?」(タジ…

金剛「No problem! 氏ぬまで借りるだけデース」(ズルズルズル

提督「ぬ、ぬおぉぉ!?」(ジタバタ

瑞鶴「(ちょっと漏れちゃうかと思った……)」



提督「……なんとか…夕飯までには帰ってこれたか」(ヨロ…

瑞鶴「えーっと、お疲れ様。ね、ねえ提督さん、今日夕飯の後さ………や…夜戦とか、どう……」(ゴニョゴニョ

<ピンポーン

瑞鶴「…………はーい」(ガチャ

蒼龍「こんばんわー!」(ニコニコ

文月「瑞鶴ちゃん、こんばんわー!」

弥生「こんばん…わ」

瑞鶴「えと、蒼龍さんに文月ちゃん、それに弥生ちゃんまで……どしたの?」

蒼龍「いやぁ、急にお邪魔しちゃって。どうしても、文月ちゃんと弥生ちゃんが提督とご飯食べたいって聞いてくれなくて……」

蒼龍「あ、ちゃーんとみんなで食べられるように料理、作ってきたから安心してね!」(ウインク

文月「わぁい、司令官、司令官~♪」

弥生「デッキの構築…一緒に考えましょう♪」

提督「う、うむ、わかったから二人で膝の上に乗るのは……」


蒼龍「ウフフ、ごめんなさい。文月ちゃんも弥生ちゃんも、提督のこと大好きだから……ね?」(ニィ…

瑞鶴「……そ、そうなんだー」(ゴクリ

634: 2014/12/28(日) 21:25:18.17 ID:vTeaPpiiO
提督「じ、神通君? こんな時間にどうして……か、体も冷えきっているではないか……」

神通「ごめんなさい、提督……どうしても提督にお会いしたくて……来て、しまいました」(ニコ…

提督「と、とにかく中に入りたまえ。瑞鶴君は寝ているが、温かい飲み物ぐらいは出してあげられ……!?」

神通「……」(ギュッ…

提督「神通君……な、何を…………い、いけない、私には瑞鶴君が…」

神通「もう……無理なんです、これ以上耐えるなんて……」(ポロポロ

提督「じ、神通君……」

神通「一度だけで構いませんから……どうか、どうか情けを……」




加賀「…………とまあ、あなたが半ば強引に提督とケッコンカッコカリしたせいで、鎮守府でシュラバヤ沖海戦が」

瑞鶴(新婚カッコカリ)「ア、アハハー、いくら提督さんが人気者でも、それはさすがに……」

加賀「甘いわね。ただでさえ求めていたものが、ポッと出の小娘に浚われたのよ?」

加賀「…………そうしたら、どんな手を使ってでも奪い返したくなるに決まってるじゃない」

瑞鶴「そ、そんな……」(涙目

加賀「(まあ、これはお昼のドラマの受け売りだけれど」(ケロッ

瑞鶴「加~賀~さ~ん~!?」

加賀「……さすがにたちが悪かったわね」(目逸らし

瑞鶴「ったく、ただでさえポーカーフェイスなんだから止めてくださいよ」(安堵

加賀「……そういえば今日、提督はどうされたの?」

瑞鶴「久しぶりに体動かしたいから、って修練場に行ってますけど?」

加賀「そういえば、赤城さん……今日はやけにおめかしして弓の稽古に出掛けたけど、まさか」(口押さえ

瑞鶴「…………」(ガタッ

<て、提督さんが浮気なんてするわけないけど、念のため、念のため様子見てきますぅーーーっ!(ダダダダッ



加賀「……ハァ、やっと帰ってくれたわ」

加賀「(提督と一緒にいないと寂しいから、って毎回、私に惚気話を聞かせに来るのは勘弁してもらいたうものね)」(食傷

642: 2014/12/28(日) 23:55:35.18 ID:58hkgTRWO
【事故キス(故意)】

1:漣の場合
旬彩《鳳翔》

漣「アッハハハ! お酒のお代わりktkr♪」

提督「さ、漣君、酒はもうその辺に……」

漣「なんのぉ、まだまだ~」

漣「こーしてご主人様と差しで飲むなんてホンッッッット~に久しぶりですから……今日はとことん付き合ってあただきますよ~」

提督「」

鳳翔「あらあら、とってもはしゃいでるわね漣ちゃん。はい、追加の厚揚げの餡掛け」(コトッ

提督「む、むう……」

漣「おつまみキタコレ! ンッマァ~♪」


(2時間後)

《鎮守府》提督宅
(寝室)

漣「んぁ~……ふにぃ♪」(ベロベロン

提督「ぬ、く……着いたぞ、漣君」(ヨタヨタ

漣「んむ~……ご苦労様であります、ご主人様ァ~」(敬礼

提督「そ、そう思うなら、酒は一人で歩けるぐらいに留めてくれたまえ……」

提督「と、とりあえず私は水を取ってくるから、ベッドで横になっていたまえ」

漣「う~……クフフフ、てやや~♪」(腕ハグッ!

提督「ぐあっ!?」(ドサッ

漣「キャー♪」(バタッ

ベッド<来いっ、俺が受け止めてやる!

643: 2014/12/28(日) 23:56:46.76 ID:58hkgTRWO
提督「さ、漣君、何をするのだ。悪ふざけにしても、少々羽目を外し過ぎでは……!」

漣「ンフフ~……チュッ♪」(ズキューン

提督「むぶっ!?」

漣「んッ……ふ……チュプ…………ハ…ン…」

提督「」

漣(真っ赤)「ぷはー…………キャハー、やったぁ! さすが漣ッ、みんなにできないことを平然とやってのける! そこに痺れるっ、憧れるぅ~!!」(ジタバタ

漣「…………あ、ヤバ、意識飛びそ…」

漣「……すやぁ」

提督「」

漣「ウェヒヒ……ご主人様ぁ、もちょっと……漣に構ってくれていい…………むぅ、無視かよっ」(ゴロンッ

提督「」(唇擦り

提督「ぬ…………ぬうぅ」(悶絶


(翌朝)

漣「」(土下座

漣「さ、漣、昨晩は……その、ご主人様に、と、とんでもないことをしでかしてしまい……嬉しい反面、穴があったら入りたいと言いますかー……」

提督「さ、漣君、顔を上げてくれ……」

漣「はぅぅぅ……」(羞恥

提督「アレは……漣君も相当、酔っていたから起きたことで……そ、そう、言うなれば事故という奴だ」

漣「」(ピクッ

提督「むしろ謝るべきは、不意を衝かれたとはいえ回避してあげられなかった私で……」

漣「回…避」(ピクピクッ

提督「なかなかに難しいことだとは思うが、私と口づけをしてしまったなどという不快な記憶は1日でも早く消去してしまうのが……」

漣「えっとぉ、ご主人様~?」

提督「うぬ……?」

漣「あんまりチキンしてるとぶっ飛ばしますよ♪」

提督「」


<いくら酔ってるからって、好きでもない男性にキスするよーなビXチじゃないんですよぉ……(ガッシ!

<ぬう!?

<ご主人様がッ! 惚れるまでッ!! キスするのをやめない!!!


《この後、無茶苦茶(花京院風に)レロレロレロレロされた》

650: 2014/12/29(月) 08:23:05.65 ID:CJMAQXN0O
【事故キス(故意)】

1:神通の場合
旬彩《鳳翔》

那珂「キャハハ、神通ちゃんお顔真っ赤~♪」

神通「う、うぅん……まだ。この神通、まだ潰れません……もう一杯くらい!」

川内「よぉし、その調子だー!」

提督「じ、神通君、酒にあまり強くないのだからその辺に……。那珂君と川内君も、こういう飲ませ方はやめたまえよ」(オロオロ

鳳翔「ま、まあ、本当に辛くなりそうなら提督が止めてあげてくださいな」

提督「む、むう」

鳳翔「(それに辛くなりそうといっても、神通ちゃん、まだ……お猪口で5杯目ですし)」


(1時間後)

神通「……はぁ、美味しいですね提督」(ぽやぁ~

提督「あ、あまり無理をしてはいけないぞ……」

神通「はい……う、うぅん」(体預け

神通「すみません……少し、眠…………くぅ」

提督「」

那珂「神通ちゃんってば、大っ胆~!」

川内「ヒューヒュー! アチチのチーだねー」

提督「き、君たちは小学生かね……」

鳳翔「神通ちゃんも潰れてしまいましたし……あの、提督、そろそろ店じまいの方を……」

提督「む、も、もうそんな時間か……。すまなかったな、鳳翔君」

提督「で、では、那珂君、川内君、ここの支払いは私がしておくので、君たちは……」

川内「皆まで言わなくていいって、提督~」(ガタッ

那珂「軽巡洋艦 那珂! 空気読んでお先に失礼しまァ~す、キャハ♪」(ガタタッ

提督「ま、待ちたまえ、神通君も連れて帰って……!」


<よーし那珂~、宿舎に戻ったら飲み直しだー!

<え~、お肌荒れちゃうなぁ……


提督「…………」

神通「ん……ぅ」(むにゃむにゃ

提督「ほ、鳳翔君、申し訳ないのだが神通君を座敷で休ませて……」

鳳翔「あ、じゃあ片付け始めますので、お気をつけて」(ニッコリ

提督「(望みが断たれた……)」

651: 2014/12/29(月) 08:23:45.02 ID:CJMAQXN0O
《鎮守府》提督宅
(寝室)

提督「……っ、く……や、やっと……着いた」(カタカタ

神通「ぅ…………提、督?」(ポケー

提督「む、め、目が覚めたかね。すまない、宿舎の部屋まで運びたかったのだが、玄関が施錠されていてな、仕方なく……」(赤疲労

神通「ここ……提督のお家、ですか……」(ぽややぁ~

提督「う、うむ」

提督「少し横になっていたまえ。今、温かい飲み物を作って……」

神通「……」(ぐいっ

提督「ぬお……!?」

ベッド<シャア! どしたァ、かかってこいオラァ!!


提督「じ、神通君、急に引っ張るのはやめてくれないか…………神通君?」

神通「提督……私、少し飲みすぎちゃったみたいです……」(潤んだ瞳

提督「じ、神通君、何のつもり……ま、待ちたま……!?」

神通「ン…………提督……チュ……クチュ」(頭押さえ

提督「む、うぶ……むむぅ……!?」(ジタバタ

神通「ちゅる……ハァ……ンンッ、んうッ…!」

神通「じゅる………コクっ…」(嚥下

提督「………ぁ…」

神通「提督……神通は本気…ですよ」(艶笑


<神通…君

<ぁ……♪


《この後、しめやかに上下した。そして激しく前後した。さらに艶かしく上下されて……情熱的に上下した。》


(翌朝)

提督「…………」(茫然自失

提督「……」(チラッ

神通「クゥ……スゥ……」(腕枕

提督「(この夢、長いな)」(ハイライトOFF


《なお、逃れようのない現実だった模様》

669: 2014/12/30(火) 00:33:55.25 ID:l9wGeRA0o
【事故キス(故意)】

3:金剛の場合
《鎮守府》提督宅

金剛『訳:ちょっと~、お酒なくなってるわよー!? ハイ、おーかーわーりー!』

提督『訳:も、もう勘弁してくれ……。君もいくらなんでも飲みすぎだ、もう酒はやめろ』

金剛『訳:えぇ~、意地悪ぅ~!』(グイグイッ

提督『訳:ひ、引っ張るな、こぼれる……!』

金剛『訳:ブー、なによ、固いこと言わないでよぉ』

金剛『訳:それともなに? 私と飲んでても楽しくないって言うの~?』(ダキーッ

提督『訳:え、ええい、いきなり家に乱入して一緒に酒を飲めと言ったり、無茶苦茶な飲み方をして絡んできたり……い、いつもの金剛らしくないぞ、どうしたんだ』(引き離し

金剛『訳:っ……』(ギリッ

提督『訳:な、なんだね……?』

金剛『訳:……こうやって二人きりになるのすっごく久しぶりなんだから、ちょっとぐらいはしゃいでもいいじゃない』(ボソッ

提督「こ、金剛……?」

金剛『訳:アナタの前ぐらいなんだから……こんな風にバカできるの』(ポロ…ポロ…

提督「な……泣くな金剛…」(オロオロ

金剛『訳:うるさい、泣いてなんかないわよ……ッ、ぅく……ちょっと、気が緩んだだけ――――』

提督「…………お、お願いだから泣かないでくれ」(ギュッ

金剛「ァ……」

提督「そ、その、さっきの発言が君を傷つけたことは謝る……。ただ、そのだな、私が知っている金剛はいつも明るく、みんなを引っ張っていく人間だったので、今日みたいな姿はイメージになかったというかだな……」

金剛『訳:……それは、勘違いよ』(ギュゥ

金剛『訳:だって、こんな風に誰かに――ううん、アナタに甘えてなきゃ、ホントはとっくの昔に潰れちゃってたんだから』

670: 2014/12/30(火) 00:34:51.28 ID:l9wGeRA0o

提督「そ、そうだったのか……?」

金剛『訳:女の子はいろいろ大変なのよ』(頬スリスリ

金剛『訳:だからね、軍学校でアナタが私を負かして1番じゃなくしてくれた時……悔しかったのと同じくらい、嬉しかった』(じぃっ

提督『訳:あの……日本人はどこだ、と血眼になって探していたアレがか』

金剛『訳:……ウン。私が勝手に背負ってた重荷を取り払ってくれた……その、「ライバル(王子様)」に会いたかったから』(照れ笑い

提督『訳:わ、私はそんな立派な人物では……』

金剛『訳:今にして思えば、安っぽいヒロイン願望だったのかもしれないけど……』

金剛『――――コミュ障で人間恐怖症な王子様なら、それで丁度いいバランスよね♪』(グイッ

提督「―――むぶっ!?」

金剛『……ちゅっ……んふ……好きよ…ずっと、ずっと前から……ここの、どの艦娘よりも先に、アナタのこと好きだったんだから』(…ギュウッ!

提督「…………」

金剛「――――ぷはっ……エ、エヘヘ、ちょっとハードだったネー」

提督「ど、同意もなしにされると、事故同然で私としても反応に困る……」

金剛『訳:ちょ、ちょっと、人がありったけの勇気を振り絞って――――んむぅっ!?』

提督「――っ、は…………だ、だ……だから、これでお相子だ」(顔背け

金剛「ァ……ェ……エ?」(プルプル

提督「す、すまん、大丈夫か?」

金剛「~~~~~~!!!!」



<―――こ、こんなことされたら、もう抑えられないに決まってるじゃないバカァ!!(ガバァッ!!

<ぬぉっ!?

<これでfinish!? な訳無いデショ! 両想いだってわかったなら、もう何も怖くないデース♪(チュッ……チュッ!

<や……やめろォ!!?




(翌朝)

金剛「た、立てない……。うー……昨日の無理が祟ったみたいデース……」(ズキズキズキズキッ

提督「」(さめざめ

金剛『訳:ちょっと、どーして被害者みたいにしてるのよ!? 昨日、最後の方、私に、あ、あんなに恥ずかしいことさせたくせに!!』

提督「言うな……それ以上、何も言わないでくれ…」(悔恨

金剛『訳:うるさい! このバカ! エOチ! ムッツリスケベ~!!』(ポカポカッ

提督『訳:あ、暴れるなっ……その前にまず服をだな……!』


《この後、提督と金剛は二人そろって執務と任務に盛大に遅刻した》¥

691: 2014/12/30(火) 22:51:26.05 ID:l9wGeRA0o
【事故キス(故意)】

4:蒼龍の場合
《鎮守府近郊》繁華街

蒼龍「あはは、あははは~♪」(ダキ~

提督「だ、大丈夫かね、蒼龍君」

蒼龍「大丈夫ですよ~! ちょっとポワポワしてるけど……あ~、美味しかったですね、さっきのお店~」

提督「う、うむ、わざわざ予約してまで来た甲斐があったというものだ」

蒼龍「でも嬉しいなぁ、『あの』提督が食事に誘ってくれるなんて!」

提督「(あの、という部分に随分な皮肉を感じる……)」(被害妄想

提督「いや、なに、蒼龍君には普段世話になっているからな……」

蒼龍「ん~、そうでしたっけ?」

提督「ふ、文月君や弥生君の世話を君に任せてばかりだからな……」

蒼龍「――――おぉ」(ポンッ

蒼龍「テヘヘ、なんかいっつも一緒にいるから、そーいうの全然気にしてなかった」

提督「そ、そうか」

蒼龍「でもでも、こーやって提督が労ってくれるのはすっごく嬉しいな~」(腕ギュウ

提督「うぬ……」

蒼龍「――――あ」(ギューッ

提督「ど、どうかしたのかね……?」(グググ…!

蒼龍「あー……その…」(目泳ぎ

提督「…………?」(チラ


レジャーホテル(意味深)<歓迎しよう、盛大にな!

692: 2014/12/30(火) 22:54:10.56 ID:l9wGeRA0o
提督「」

蒼龍「え、えへへ……」(上目遣い

提督「……さ、さすがに道が悪いな、あちらの方を歩こうか」

蒼龍「……むぅ」(グイッ

蒼龍「――――チュッ!」

提督「ぬ……!?」

蒼龍「私が、文月ちゃんや弥生ちゃんのお母さん。それで、提督がお父さん……そんな状態なの、嫌じゃないけど……私だって女の子ですよ」

蒼龍「好きな人と一緒にお出かけしたり……ば、場合によっては、さっきみたいに、キ、キスしたり……あと―――」(ゴニョゴニョ

蒼龍「……提督、私、頑張ってるよね? 役に立ってる? ねぇ、提督は私のこと……どう思ってるの?」(じーーーーーーーーー

提督「わ、私などが相手でも構わないのか……君は」(おそるおそる

蒼龍「提督が、私のこと文月ちゃんと弥生ちゃんのお世話役として見てるんじゃないなら……大歓迎ですよ」(ニッコリ

レジャーホテル(意味深)<いいか、俺は面倒が嫌いなんだ(意訳:さっさとチェックインしろやコラ)


提督「…………ッ」(グイ

蒼龍「嬉しいなぁ♪」



<か、艦載機(九九式艦爆)の練度(意味深)もバッチリですから、期待しててくださいね!

<あ、あまりそういうことを大声で叫ばないでくれたまえ


(30分後)

<ンッ……やだやだやだぁ

<っ、大丈夫か、蒼龍君……?

<ぅく……や、止めたらもっとやだぁ……!

<そ、そうか……(困惑



《なお、九九式艦爆だけでは制空権確保できず、大破着底した模様》

706: 2014/12/31(水) 12:41:43.06 ID:+6wyfEEbO
【事故キス(故意)】
5:大和の場合

旬彩《鳳翔》


提督「…………」

大和「提督ぅ、杯が空になっていますよ? ハイ、ろうぞ~」(トットットッ

提督「む……大和君、もうそろそろ」

大和「ふぇ、何でしょうか~?」(ベロベロ

鳳翔「あらあら、珍し……大変ですね、大和ちゃんったらすっかり出来上がっちゃって」

提督「……ハァ。し、仕方あるまい、宿舎まで送ってくるとしよう」

大和「やぁん、提督、大胆です……」

提督「し、しっかりしたまえ」

鳳翔「あら? でも、この時間だともう宿舎の玄関は施錠されてるんじゃありません?」

提督「……ほ、鳳翔君、もしよければなのだが座敷を」

鳳翔「ゴメンなさいね、提督。もう閉店の時間ですから♪」

提督「」


《鎮守府》提督宅寝室

提督「ぐ、ぅ……ふぅ……」(コ口リン

提督「ゼヒッ……ゼヒッ……!」(赤疲労

大和「ンン……」(モゾモゾ

提督「はぁ……こうして眠っているところだけ見れば、絵に描いたような大和撫子なのだが」

提督「前々から疑問なのだが、何故この子は好意……だと思われるものだ……おそらく、たぶん、を真っ直ぐにぶつけてくれるのか」

大和「…………」(コ口リン

提督「……できることなら、その気持ちに応えてあげられるだけの甲斐性と……耐久力が欲しいところなのだが、な」(キリキリ…

提督「…………卑怯だな、私は。大和君が聞いていないのをいいことに、このような告白をして」

提督「(……少し、飲み直すとするか)」(ギシッ

大和「本当に……提督はずるい方です」(袖掴み

提督「ぬ……や、大和君……起きていた、のか」

大和「はい、つい今しがた」

707: 2014/12/31(水) 12:43:42.85 ID:+6wyfEEbO
大和「……提督、大和はこれからズルい質問をさせていただきます」

大和「提督にとって、大和は迷惑な女でしょうか。会って間もない頃から、こうして愚にもつかない、浅はかな好意をぶつけてくる、重しにしかならない存在でしょうか……?」

提督「ぬ……」

大和「……初めてお会いした時からお慕いしております」

大和「それは大和が、『最強の戦艦』と称えられながら、何も救うこともできずに沈んだ船の艦娘で……ただ自分を認めて、高みへと導いてくれる『提督』を求めていたからなのかもしれません」

大和「ただ、本物の恋がとんなものかも知らずに、身を焼くような恋をしているという、幼稚な思い込みなのかもしれません」

大和「……ですから、提督。大和が抱いているこの想いが本物なのかどうか、確かめさせてください」

提督「た、確かめる……?」

大和「大和のことを……抱いてくださいませんか」

提督「大和君、君は何を言って……」

大和「…………チュッ」

提督「な……」

大和「クス……酔った上での事故、です。ですから、これが一夜の過ちでも大和は構いません」

大和「大和のことを……受け止めてください」(ぎゅ…う

提督「大和君……君は、本当にズルいな」

提督「そんな風にこわれたら……私に断りようがないと知って……」(ぎゅっ

大和「……申し訳ありません」

提督「な、なにぶん、こうしたことは初めてなので……あまり優しくはしてやれないぞ、たぶん」

大和「構いません、どうか提督の思うまま、大和の中にあるかもしれない、偽りの想いを砕いてしまうぐらいに激しくお願い………んンっ!?」


(翌朝)

提督「…………大和君」

大和「あ……おはようございます、提督」(ゴソ…

大和「す、すみません、すっかり眠りこけてしま……いたっ」

提督「だ、大丈夫か」

大和「ハ、ハイ……少し、いえ、かなり恥ずかしさは残っていますが」(照れ

提督「……やはり、思い込み…だったかね」

大和「……はい」(コクリ

提督「そう、か」

大和「ええ……大和の提督への想いが偽りかもしれないというのは、やはり思い込みだったみたいです♪」

提督「……ぬ?」

大和「やはり、やはり大和が思っていた通り、提督は大和の大切な方……いえ、大和は提督のものなんだとハッキリと確信しました!」(キリッ

大和「天にも昇る想いというのは、まさに昨晩のセッ……コホン、営みのことを言うのですね」(うっとり

提督「…………」

提督「(なんだ……こう、無性に疲れた)」(ガックリ

大和「名実ともに繋がりを得た大和は、間違いなく提督の一番……フフ、ウフフフフ」

大和「この戦い……大和の勝利です」(計 画 通 り

大和「みなさーん! 大和はぁ! 玖珂大和でございまぁす! 玖ー珂ーヤーマー…………!!」(※玖珂・・提督苗字

提督「やめたまえよ!?」



《なお、この後、鎮守府で正妻戦争(物理)が勃発した模様》

708: 2014/12/31(水) 12:45:15.38 ID:+6wyfEEbO
事故キスが事故(を起こさせる)キス(故意)でしかなかった
とりあえず、今年の煩悩はこれで祓ったので次からは実家ネタいきます

709: 2014/12/31(水) 12:54:17.39 ID:VOCfDRgv0
鳳翔さんと憲兵さん実はグル?

710: 2014/12/31(水) 13:15:37.44 ID:Mfaoz58zO
おつデース
何気に駄級戦艦のフォローが入ってて良かったです
ところで、提督の名字が那珂ちゃんに見えてしまったので那珂ちゃんのファンやめます



次回はこちら


引用元: 【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話5【ネタ募集】