1: 2013/04/01(月) 02:07:45.94 ID:RHQA4oFN0
紅莉栖「も、もう四月になっただけあってさすがに暖かいわね、上着いらないわ」 ヌギッ

  ゆさっ ゆさっ

岡部「……じょ、助手よ……」

ダル「Oh……牧瀬氏……」

まゆり「……紅莉栖ちゃんは今日もかわいいねぇ☆」

紅莉栖「さ、サンクス、まゆりもかわいいわよ……」

岡部「……う、うむ……うん」

紅莉栖「……あ、あぁなんか肩こっちゃったな!ちょっと軽く体操でもしようかしら!いっちに、いっちに」

  ゆっさゆっさ どたぷん! どたぷん!

岡部「…………」

まゆり「…………トゥットゥルー」

紅莉栖(ほ、ほんの出来心のイタズラだったのに……どうして誰からもツッコミが無いの?
     何この空気?!頼むから誰か何か言ってよ!!)

ダル「こんな時……どんな顔したらいいか分からないお……」

紅莉栖(笑えよベジータ)
STEINS GATE 牧瀬紅莉栖 運命探知の魔眼[リーディング シュタイナー] 1/7スケール プラスチック製 塗装済み完成品フィギュア

10: 2013/04/01(月) 02:20:46.27 ID:RHQA4oFN0
紅莉栖「か、かーっ!なんか知んないけどめちゃくちゃ肩こるわ、かーっ!」

  たゆん! たゆん!

岡部「…………お、俺だ。例の件について話がしたい。ああそうだ、機関の奴らが我がラボに――」

紅莉栖(お!よしよし、このさい鳳凰院モードでいいから状況を変えてよ!)

岡部「ええっと、その、何と言ったらいいか……な、なんでもない。さらばだ」 スッ

紅莉栖(無いんかい!いつものエルプサイ何とかも言ってないし!)

ダル「あー、牧瀬氏牧瀬氏……」

紅莉栖「な、何かしら?」(よ、よし!橋田のHENTAI発言をトリガーにして笑いを生む流れに――)

ダル「そ、その見事なお、おっ、おっp

岡部「ストォーーーーーーーァップ!!」 ガシッ!

ダル「んむっ!むぐむぐ」

岡部「危なかった……我が右腕に宿りし暗黒龍が"滅殺の言霊"を紡ぎだすところだった」

紅莉栖(もおおぉぉぉフォローのつもりかこの岡部ええぇぇ!!)

紅莉栖(っていうか、これ……みんなジョークだって分かってない?私が真剣(マジ)でやってると思ってるの?!)

16: 2013/04/01(月) 02:31:05.26 ID:RHQA4oFN0
紅莉栖(こうなったら……)

紅莉栖「そ、そういえば岡部、今日って何月の何日だったかしら??」

岡部「む……お前も先ほど言っていたではないか。今日から4月、4月の1日だ」

紅莉栖「あぁーそうね!4月1日よね!四月!馬鹿だなぁ私!今日が何日か忘れるなんて」

ダル「…………」

紅莉栖「英語で言うとエイプリルね!エイプリル、ふぅーぅ、なんだか疲れちゃった、肩こるなぁ!」

  ゆっさゆっさ たぷん!

紅莉栖(これだけアピールすれば分かってくれるわよね?)



岡部「……ダルよ、ちょっと屋上まで顔を貸せ」

ダル「え?あ、うん」

まゆり「まゆしぃはコス衣装を作らないと……」



紅莉栖(え、あれ?スルー? 何?もしかしてドン引きするほどつまらないって事?!)


紅莉栖(……欝だ氏にたい)

20: 2013/04/01(月) 02:42:30.75 ID:RHQA4oFN0
~屋上~

ダル「んで何の話?って聞くまでも無いおね」

岡部「うむ。ダルよ……助手のアレ、どう思う?」

ダル「どう思うも何もやりすぎにも程があるっしょ。一夜にして桐生氏超えとか地球がヤバイ」

岡部「そうだな……うん」

ダル「牧瀬氏的にはエイプリルフールネタのつもりっしょ、明らかに。
    だったらネタにしてイジったほうが浮かばれるんじゃね?シリコンは水に浮かないらしいけど」

岡部「うん、いや、それは分かっているのだがな」

ダル「ていうかさっき僕がそうしようとしたら止めたっしょ」

岡部「当たり前だろう!たとえネタとはいえ、身体的コンプレックスというものに触れるのは危険だ!」

ダル「まあ今回は牧瀬氏自身がネタにしてるわけだけど……」

岡部「本人がネタにしていることがより悲壮感を醸し出しているとは思わないか?」

ダル「正直禿同」

33: 2013/04/01(月) 02:57:44.26 ID:RHQA4oFN0
岡部「というか、まさか本当に手術をしてしまった訳ではないよな?」

ダル「いやぁ、あれは詰め物だね。身体の動きとおっOいの揺れに微妙なズレがあるから間違いないお。
    揺れ具合から質量を推察する限り、たぶん詰めてるのは水風船だお」

岡部「ふむ。ダルのそういうHENTAI的観察力は折り紙付きだからな、信用しよう」

ダル「いやぁそれほどでも。
    ていうかどうするん?今日一日ずっとラボがあんな空気になるなら言われなくてもスタコラサッサしたい」

岡部「敵前逃亡は許さんぞ。しかし、まぁ…どうにかするしかないだろうな」

ダル「どうにかって?」

岡部「う~む……」

 ・ ・ ・

まゆり「えっとね、紅莉栖ちゃん……」

紅莉栖「何、まゆり?」 タユン

まゆり「紅莉栖ちゃんの、その……そのネクタイ、かわいいね~☆」

紅莉栖「そ、そう?これは菖蒲院女子学園の制服のやつよ」

紅莉栖(絶対私の胸を見てるのに、全く話にしない……まゆりに気を使われてしまっている……)

紅莉栖(どんどん惨めな気分になってきた。あぁ、自分にDメールを送りたい!軽率なことはするなと!)

36: 2013/04/01(月) 03:13:17.52 ID:RHQA4oFN0
タン タン タン タン ガチャ

岡部「ふ、フゥーハハハ!混沌の主、今ここに帰還せり!」

紅莉栖「長かったわね。橋田と屋上でHENTAIトークでもしてきたの?」 ユサッ

ダル「まぁそんなところだお」

岡部「そんなところではない!……こ、これより、"特攻作戦(オペレーション・ジークフリード)"を開始する」

ダル「マジでやるのか。オカリン、あんた今輝いてるぜ」

まゆり「軸、振り?」

紅莉栖「まーた何かくだらないことを――」

岡部「紅莉栖!!覚悟ォッ!!!」

  ダダダダダッ ダキッ!

紅莉栖「ひゃわっ!な、なん、なん……」

まゆり「わぁ~!オカリン急に紅莉栖ちゃんに抱きつくなんて大胆だねぇ~☆」

岡部「許せ紅莉栖、これもお前のためなのだ!!」 ギュウウゥッ

紅莉栖「ちょ、何これなんなのこれぇ、あぁっ!」

39: 2013/04/01(月) 03:18:38.76 ID:RHQA4oFN0
岡部「もっと強く!もっとだ!!」 ギュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥ

紅莉栖「んあっ!へ、HENTAI岡部っ!そ、それ以上は――」


    パンッ!!
                パンッ!!


        ビシャアアアァァァ



岡部「…………」 ビショビショ

紅莉栖「…………」 ペタ~ン

ダル「……ムチャしやがって……」

まゆり「……まゆしぃ、タオル取ってくるね」




紅莉栖「…………くっ」

46: 2013/04/01(月) 03:31:40.01 ID:RHQA4oFN0
紅莉栖「………じゃ、じゃーん!ど、ドッキリでしたぁ~!」 ウルウル

ダル「違うよ、全然違うよ」

紅莉栖「ほら、きょ、今日はエイプリルフールだから!エイプリルフールだからね!!」 ポロポロ

岡部「もういい、もういいんだ、紅莉栖」

紅莉栖「何がいいのかしら?あっはっは、エイプリルフールって楽しいわねぇ~」 ポロポロ

岡部「紅莉栖!」 ダキッ ギュッ

紅莉栖「はうっ」

岡部「……正直、驚いたとも。だが紅莉栖、お前の本質は胸の大きさで決まるものではないだろう?」

紅莉栖「えっ?そ、そりゃそうよ、っていうかそんな大げさな話じゃ」

岡部「いつも快活で切れ味鋭く知識は深遠、そして俺を、俺達を守るため共に闘ってくれた――
    そんな所に俺は惚れているんだ」

紅莉栖「ほっ!?ほ、ほれ…そ、そんなこと突然耳元で、反則よ……」 ギュ

岡部「紅莉栖……」

紅莉栖「岡部……」



ダル「もう毎度毎度の展開過ぎて壁を叩く気力も残ってないお。はいはい爆発爆発」

55: 2013/04/01(月) 03:45:33.19 ID:RHQA4oFN0
ダル「ともあれオカリンのジゴロパワーで何とかなって良かったお」

岡部「誰がジゴロだ!!」

まゆり「えへへ~、オカリンは紅莉栖ちゃん一筋だもんね。はいタオル」

岡部「お、おう……そうだな」

紅莉栖「わ、私一筋って、でへへ……」

岡部(しかし実際何とか乗りきれて良かった。こんなにイジりづらいネタは他にそうそうあるまいな)

<ガチャ

萌郁「……こんにちは……」

まゆり「わぁ~萌郁さん、トゥットゥ………ルー…………」

岡部「……し、指圧師……」

ダル「Oh…………」


    ペッタ~~~~ン   (服の下でサラシぐるぐる巻き)

萌郁「……………今日は、肩、こらない……………」  スッ スッ


紅莉栖「………………………………………くっ」
                                    ~おしまい~

56: 2013/04/01(月) 03:46:11.17 ID:6r0Y6sVv0

57: 2013/04/01(月) 03:46:44.68 ID:XEHKEoK30

引用元: 紅莉栖「は、ハロー」どたぷ~ん 岡部「!!?!?」