1: 2011/10/11(火) 19:29:28.46 ID:+pPDDT+70
フェイリス「ニャンニャニャンニャニャーン♪」

フェイリス「凶真ー!遊びに来たニャーン♪」


フェイリス「……あれ、誰もいないのかニャ?」

フェイリス「おーい、誰かいないかニャー?」

フェイリス「……」


フェイリス「つまんないニャー……せっかく遊びに来たのにー!」

フェイリス「……」

フェイリス「ニャんか面白い物ないかニャー」

フェイリス「ニャンニャン♪ニャンニャン♪」


フェイリス「お、おお!こ、これは……っ!?」

フェイリス「禁断の扉を開く、鍵!……正しく何かのボタンスイッチニャ!」

フェイリス「そこにボタンがあったら……やることはただひとつ……」



フェイリス「……ポチッとニャ!」
STEINS GATE 牧瀬紅莉栖 運命探知の魔眼[リーディング シュタイナー] 1/7スケール プラスチック製 塗装済み完成品フィギュア

2: 2011/10/11(火) 19:32:22.84 ID:+pPDDT+70
no title

4: 2011/10/11(火) 19:38:48.24 ID:B+PPqkUS0
イメージが大惨事過ぎだろwww

6: 2011/10/11(火) 19:40:09.69 ID:+pPDDT+70
フェイリス「ゲホッ!……ニャホッ!!な、何が起こったニャ!?」


フェイリス「……え?……え!?」

フェイリス「け、研究室が……じゃないニャ……あれは……」


フェイリス「確か、電話レンジ(仮)……!」

フェイリス「バ、バラバラだニャー……」

フェイリス「どうして……」


紅莉栖「ちょっと岡部ー!今もの凄い音が聞こえたんだけど!大丈」

フェイリス「ニャ、ニャニャ?」

紅莉栖「あら?貴方確か……フェイリ……」

フェイリス「あ、あのー……そのー……」

紅莉栖「こ、これは……っ!?」

7: 2011/10/11(火) 19:45:57.47 ID:+pPDDT+70
フェイリス「……ニャフフ……見てしまったのニャ……」

紅莉栖「え、え、え?なんで?あれ、電話レンジ……あれ?」

フェイリス「禁断の扉は開かれてしまったのニャ……」

紅莉栖「なにこれ……バラバラに……嘘……」

フェイリス「そう、フェイリスは貴方の呼びかけに応えて召喚されし猫耳メイド」

紅莉栖「どうして……こんなことって……」

フェイリス「問おう、貴方が私のマスターニャ?」



紅莉栖「……」

フェイリス「……」



紅莉栖「貴方がやったの?」

フェイリス「てへぺろ♪」

11: 2011/10/11(火) 19:58:17.93 ID:+pPDDT+70
紅莉栖「えーっと……貴方はフェイリスさん……よね?」

フェイリス「そういう貴方は凶真の助手さん……クリスティーニャン!」

紅莉栖「助手でもクリスティーニャンでもない!私は牧瀬紅莉栖!!」

フェイリス「ニャニャー、改めてよろしくニャンニャン♪」

紅莉栖「まったく岡部のせいで……まあいいわ、よろしく、フェイリスさん。




    ――じゃない!」

フェイリス「ニャヒッ」

紅莉栖「これはどういうことなの!?説明して!!」

フェイリス「どういうこともニャにも……そういうことなのニャ♪」

紅莉栖「説明になってない!なんで電話レンジがバラバラになってるの!?」

フェイリス「そ、それは~……かくかくしかじかニャ♪」

紅莉栖「なるほど、かくかくしかじかなのね……ってわかるわけあるかーっ!」

フェイリス「クーニャンはノリがいいニャー」

15: 2011/10/11(火) 20:05:28.87 ID:+pPDDT+70
フェイリス「実はー……このボタンを押したらこんなことに……」スッ

紅莉栖「ボタン!?ボタンひとつでこんなこと起こるわけが……」


鈴羽「おっはー!外まで声が漏れてるよー?何を揉めて」

紅莉栖「あ……貴方は……」

鈴羽「牧瀬……紅莉栖……」

紅莉栖「阿万音……さん」

鈴羽「……」

紅莉栖「……」


フェイリス「何やら不穏な空気を感じるニャ……これは嵐の予感!」

鈴羽「……フンッ……で?一体何を揉めて」

鈴羽「……ん?」

鈴羽「……」


鈴羽「えっ……あれ……えぇっ!?」

18: 2011/10/11(火) 20:12:36.10 ID:+pPDDT+70
鈴羽「そ、そんな……あれって……」

フェイリス「えーっと……ニャン♪」

鈴羽「電話……レンジ……人類の……未来……」

フェイリス「爆発しちゃったニャン♪」

鈴羽「」


紅莉栖「とにかく、今はどうして電話レンジが爆発したのか考えないと」

鈴羽「……」

フェイリス「だーかーらー!これをポチッと押したらボカーンってニャー」

紅莉栖「なんでそんな、自爆スイッチじゃあるまいし……」


鈴羽「牧瀬……紅莉栖……」

紅莉栖「な、何?阿万音さん……」

鈴羽「お前が……お前の……っ!」

紅莉栖「え?」


鈴羽「お前の仕業かぁぁぁああああああ!!!」

30: 2011/10/11(火) 20:27:18.57 ID:+pPDDT+70
紅莉栖「ちょ、えぇ!?」

鈴羽「やっぱりお前はSERNのスパイ……!よくも、よくもぉぉおお!!」

紅莉栖「はぁ!?や、何、やめっ!」

鈴羽「許さない!お前はあたしが断罪する!!」

フェイリス「アニャニャニャ!やめ、やめるニャー!!
      これはフェイリスがやったことなのニャー!!」

鈴羽「違う!これは全部、牧瀬紅莉栖が仕込んだことっ!
   私たちを貶めるための罠!!」

フェイリス「え?そうなのかニャ??」

紅莉栖「そんなわけあるか、そんなわけあるかーっ!
    大事な事だから二回……ちょっと!放しなさいよー!!」

鈴羽「牧瀬紅莉栖……お前はここで……ッ!」



ダル「ウィーッス!みんなのスーパーハッカー参上だ、おっ☆」ゞ

  ――ワーワーギャーギャーニャーニャー!

ダル「お、おぉう……なんぞ?リアルキャットファイト?」

34: 2011/10/11(火) 20:36:12.92 ID:+pPDDT+70
ダル「うは……予想以上に醜……いや、段々と衣服がズレて、露出が」

紅莉栖「ちょっと橋田!見てないで阿万音さんを止めなさい!!」

鈴羽「邪魔しないでよ、橋田至!こいつはここで……っ!」

紅莉栖「痛っ!今髪引っ張ったわね!?そっちがその気なら私だって……っ!」

フェイリス「ニャニャニャニャ、二人ともやめるニャー!私の為に争わないでー!!」


ダル「じゃ、静かに頼むお?
   僕は今からこの買ってきた工口ゲーに集中するか……ら……?」

ダル「あれ……?」

ダル「研究室が……じゃない。電話レンジ(仮)……」




ダル「」

――このーっ!バカなの氏ぬのーっ!ニャンとぉーっ!

37: 2011/10/11(火) 20:49:04.81 ID:+pPDDT+70
ダル「こ、これは……ッ!?」


鈴羽「牧瀬紅莉栖、覚悟ォーッ!」

紅莉栖「大体貴方はなんなのよ!いつも私を目の敵にして」

フェイリス「もう二人を止めるにはアレしか……!
      凶真、最後にもう一度貴方に会いたかっ」



ダル「ちょ、ちょーっと質問!今から大事な確認をするおっ!!」

鈴羽「は!?」

紅莉栖「あ!?」

フェイリス「ニャ!?」




ダル「ここにあった、ボタンのついたリモコンみたいなの、誰か触ったかお?」

鈴羽「は!?」

紅莉栖「あ!?」

フェイリス「ニャ!?……あ、フェイリスが触っちゃったのニャ」

40: 2011/10/11(火) 20:56:35.30 ID:+pPDDT+70
ダル「」

ダル「ま、まさか……ボタンを押しちゃったのか……お?」

フェイリス「ニャフー……それはもう勢いよくポチッと……」

ダル「」



鈴羽「……何、どういうこと?」

紅莉栖「おい、橋田……あんたまさか……」



ダル「……」

ダル「……」

ダル「……ふぅ……」

鈴羽「……」

紅莉栖「……」

フェイリス「……ダルニャン?」


ダル「まず、これだけは言わせてくれ……ッ」

41: 2011/10/11(火) 20:58:47.86 ID:+pPDDT+70























ダル「やっちゃったんだぜ♪てへぺろ☆」

鈴羽「……」

紅莉栖「……」

フェイリス「……」

46: 2011/10/11(火) 21:14:19.60 ID:+pPDDT+70
ダル「まさか正常に機能するとは……やはり天才」

鈴羽「……」

ダル「こんなこともあろうかとぉッ!……を再現したくて作ったスイッチ」

紅莉栖「……」

ダル「その名もG-BACK 2nd EDITION ver.1.03!」

フェイリス「……」

ダル「いつ何時オカリンでいう「機関」に攻め込まれても、
   証拠を残さないために処理をするための装置」

ダル「これがあれば、
   どんな窮地に立たされても脱出出来るであろう隙を作れる奇跡の発明」

ダル「なんと火薬類は一切使っていないので、ご家庭でも安心して使えます!」

ダル「ただちょっと、派手過ぎるのが難点だけど、
   ……それさえ目を瞑ればなんの問題もありません!」

ダル「今回は試しに電話レンジ(仮)につけてみたけど、
   これはどんなモノにもくっつけられます!」

ダル「オカリンさえ気にいってくれれば、
   これこそ未来ガジェット9号機になる大発明だお!」

ダル「我ながら、今回は良い仕事をしたと自負してるお……デュフフ」

48: 2011/10/11(火) 21:16:44.18 ID:+pPDDT+70



















「お、おぼ、おうふ、そこは蹴ったら、あん、おぅ、らめ、ありがとうござい」

52: 2011/10/11(火) 21:27:05.44 ID:+pPDDT+70
ダル「」

フェイリス「それで、どうしたらいいかニャー?」

紅莉栖「……直すしかないでしょうね、一から」

鈴羽「……なーんだ、あたしってば勘違い勘違いあっはっはー」

紅莉栖「……」

鈴羽「……」

フェイリス「と、とにかく……凶真が来る前に対策を考えニャいと……」

紅莉栖「対策って……一日二日じゃどうにもできないわよコレ、バラバラだし」

フェイリス「そうじゃないニャ!……いやそうニャンだけども……!
      その間凶真にバレないようにするための対策ニャ!!」

鈴羽「あ、そっか……こんなの見たら岡部倫太郎は卒倒するだろうね」

紅莉栖「別にバレてもいいんじゃない?直せばいいだけだし」

フェイリス「そ、そんニャ~!フェイリスは怒られたくないのニャア!
      協力して欲しいニャ、クリスティーニャン♪」

紅莉栖「だからクリスティーニャンじゃないと……隠すったって無理でしょ?
     今はアレを作るために電話レンジに興味が集中してるんだから」

フェイリス「ニャニャ?アレってどういうことニャ?」

57: 2011/10/11(火) 21:42:45.93 ID:+pPDDT+70
紅莉栖「……フェイリスさんは知らないわけね……」

フェイリス「なんのことニャ?アレって……」

紅莉栖「それはもういいわ。
    今は、この状況を隠すことは出来ないってことだけわかって」

フェイリス「ニャア~!?クーニャンは薄情者なのニャ……鬼ー!悪魔ー!」

紅莉栖「鬼でも悪魔でもないわっ!
     ……いい?起きたことは取り返しがつかないの。
     やり直しもきかない、わかってフェイリスさん」

フェイリス「……ニャァー」


鈴羽「……これじゃ可哀想だよ。ほら、あたしも一緒に謝るからさ、元気出してよ」

フェイリス「ニャニャ、まったく無関係の人間に手を差し伸べるニャンて……」

鈴羽「なーに言ってんの!君、多分ラボメンでしょ?あたしもラボメンなんだ!
   だったら仲間は助けあわなくっちゃ!……どっかの薄情者とは違ってね」

紅莉栖「ちょ、どういう意味よ?
    ……大丈夫、私がなんとしても直すから心配しないでフェイリスさん」

鈴羽「そんなこと言って……まさかあんた何か細工する気じゃ」

紅莉栖「はぁ!?じゃ、貴方が直してくれるって言うの阿万音鈴羽さん?」

61: 2011/10/11(火) 21:53:17.74 ID:+pPDDT+70
鈴羽「……」

紅莉栖「……」


フェイリス「どうしてこんなことになっちゃったのかニャー……」

ダル「守りたい、その笑顔……!大丈夫だお、フェイリスたん。
  僕が君の笑顔を取り戻してみせる!」

紅莉栖「お前がぶちこわしたんだろ」

鈴羽「橋田至は反省するべき」

ダル「……この空気、ゾクゾクするお」




岡部「フゥーハハハ!只今帰ったぞ皆の衆!鳳凰院凶真である!!」

フェイリス「!?」

紅莉栖「!!」

鈴羽「!!」シャッ

ダル「お、お帰りオカリン」

64: 2011/10/11(火) 22:00:37.62 ID:+pPDDT+70
岡部「なんだなんだー?揃いも揃って何をしている?」

フェイリス「いや、あの、凶真……」

鈴羽「あ、あはは……お帰り、岡部倫太郎」

岡部「……んー?なんだ、バイト戦士よ、またサボっているのか?
   ミスターブラウンに怒られるぞ?」

鈴羽「あ、そ、そうだった!あたしってば忘れてたよー!
   じゃ、みんなまったねー!!」

フェイリス「え!?ちょ、スズニャーン!!」

紅莉栖「なんというエスケープ」

岡部「?……それはそうと助手、頼まれていたものは揃えたぞ」

紅莉栖「あ、え、うん、お疲れ様」

岡部「……」

ダル「……」


岡部「おい、ダル」

ダル「なんだお」

岡部「なんでそんなにボロボロなのだ?」

66: 2011/10/11(火) 22:07:53.13 ID:+pPDDT+70
ダル「なーに……そこの子猫ちゃんたちに構ってあげていたら」

紅莉栖「……」ギロッ

ダル「……い、いやぁ、実は階段でこけてしまいまして、フヒヒ」

岡部「……」


岡部「……何故フェイリスがいるのだ?」

フェイリス「ニャ、ニャー!あ、遊びに来たんだニャー!悪いかニャー?」

岡部「いや、別に問題はないな……」

紅莉栖「……」


岡部「だが、なんだ?この変な空気は……」

フェイリス「!」

紅莉栖「……」

ダル「……」


岡部「違和感だ……俺の第六感<シックスセンス>が違和感を感じている……っ!」

紅莉栖「気のせいじゃないの?」

70: 2011/10/11(火) 22:15:36.09 ID:+pPDDT+70
岡部「ククク……間違いない!お前たち、何か俺に隠し事をしているな?」

フェイリス「そ、そんニャことニャいニャニャ!フェイリス、嘘つかない」

紅莉栖「厨二病乙」


岡部「無駄だ。俺を謀ろうとしても、この違和感は拭えない!」

紅莉栖「はいはい、ワロスワロス」

岡部「助手ぅ!いつもの言葉にキレがないぞ?……ククク、俺にはわかる」

紅莉栖「今日も鳳凰院さんは楽しそうで何よりです」


岡部「そうだな……この違和感は……そう!そこだっ!!」

フェイリス「!!」

岡部「そこの研究室が怪しい」

74: 2011/10/11(火) 22:23:42.25 ID:+pPDDT+70
フェイリス「ニャニャニャそれは違うと思うニャニャ」

岡部「目が泳いでいるぞ猫娘」

ダル「オカリーン!もうやめろー!それ以上はこの僕が許さない!!」

岡部「何を許さないのだ?……やはりこの奥になにか」

紅莉栖「……あえて言ってあげるけど、
    それがシュタインズなんちゃらの選択なのね?」

岡部「フッ……恐れるものなど何もない!
   何が待ち受けていようと、俺は乗り越えてみせる。
   この選択は、間違いなんかじゃ、ない!!」

フェイリス「ニャニャニャ凶真ー!」

岡部「行くぞ違和感!――エル・プサイ・コングルゥ」











――Beginning of fight――

79: 2011/10/11(火) 22:31:35.68 ID:+pPDDT+70
岡部「おっと電話だ」

フェイリス「ニャア~……」

紅莉栖「……ゴクリッ」

ダル「……ふぅ」


岡部「少し待て、この電話に出たら続きを問いただすぞ」

フェイリス「やめておいたほうがいいのニャー……」ボソボソ



岡部「どれどれ……もしもし、俺……だッッッ!!??」


no title

85: 2011/10/11(火) 22:39:50.27 ID:+pPDDT+70
岡部「うぅ……ぐぅ……あぁぁぁあああ!」

フェイリス「え?……きょ、凶真?」

岡部「……ぬ……ぅぅ」

紅莉栖「?……何、どうしたの」


岡部「はぁ……ああ……」

フェイリス「……凶真?」

岡部「……ぐっ……フェイリス……か?」

フェイリス「う、うん。どうしたのニャ?なんか苦しそうだけど……」


岡部「いや、なんでもない……今回はフェイリスがいるのか……」

フェイリス「?」

紅莉栖「ちょっと岡部?電話はどうしたの?」

岡部「電話?……ああ、いや、なんでもない……」

紅莉栖「なんでもないって……ああ、そうか。またいつもの厨二病だったってことね」

岡部「……ああ、そうだな。……それより、タイムリープマシンの方は順調か?」

91: 2011/10/11(火) 22:47:53.09 ID:+pPDDT+70
紅莉栖「え?何、タイムリープマシンって……」

岡部「あ……いや、電話レンジ(仮)のことだ。改造の方は順調か?」

紅莉栖「……なるほど、そういう意味ね。岡部にしては単調なネームングセ……」

フェイリス「あわあわわニャニャ……」

紅莉栖「あ……」


岡部「フゥー……どうした?作業を続けてくれ……俺は少し外に……」

フェイリス「きょ、凶真ぁ……」

紅莉栖「岡部……あの、落ち着いて、
    ……あ、いや何故か落ち着いてるから聞いて?」

岡部「……なんだ?……俺は忙しいんだ……話しだったら明日のサイク」

フェイリス「その、電話レンジ(仮)のことニャンだけども~……?」

岡部「……何?」

紅莉栖「……あー、もう!まどろっこしいからこれを見なさい!」シャッ

岡部「何を……電話レンジ(仮)を見たところで俺は……」


岡部「」

94: 2011/10/11(火) 22:53:08.99 ID:+pPDDT+70
岡部「こ、これ……」

フェイリス「ご、ごめんなさい……凶真」

岡部「フェ、フェイリス……ごめん……って……これ」

紅莉栖「見ての通りよ……」

岡部「見ての……見ての!?だってこれは……」

ダル「オカリン……現実を受け入れろ……電話レンジ(仮)は……」


















フェイリス「爆発しちゃったニャ」岡部「」

97: 2011/10/11(火) 22:59:17.08 ID:+pPDDT+70
岡部「爆発……だと?」

フェイリス「ごめんなさい……」

ダル「いやぁ~、
  僕が作った装置をうっかりフェイリスたんが触ってしま……」

ダル「僕の……触る……フェイリスたん……ふひ」

紅莉栖「おい!
    ……そこのHENTAIが作った自爆スイッチを、
    フェイリスさんが押しちゃったのよ」

フェイリス「そしたらこんなことに、なっちゃったのニャン☆」キラッ

岡部「」



岡部「う、嘘だ……こんなこと……あるわけ……」

100: 2011/10/11(火) 23:08:35.87 ID:+pPDDT+70
紅莉栖「とりあえず、なんとか新しく作り直すから、
    タイムリープマシン?はしばらくお預けね」

岡部「あ……おあ……お預けとは……どのくらい……」

紅莉栖「さぁ?
    まず電話レンジを元の状態に戻す、
    ……というか買い替えたりして新しくしないといけないから、
    いつになるやら」

ダル「まぁ、スイッチ作っちゃった僕の責任があるから、
   ……電話レンジはなんとしても直すお」

岡部「それは……13日も越えるのか?タイム……リープマシンは……」

ダル「13日?ま、それくらいには電話レンジは元に戻ってると思うお」

紅莉栖「色々やってたら三日以上はかかるんじゃない?
    パーツも集めないといけないし……」


岡部「そ、そんな……バカな……」

フェイリス「きょ、凶真?大丈夫かニャ……?顔がすごく青い……けど」

岡部「これは……まさかッ!」ダッ

フェイリス「え!?ちょ、凶真ぁー!」

120: 2011/10/11(火) 23:48:01.17 ID:+pPDDT+70
岡部「世界線が……世界線が……!」ダダダ

鈴羽「あるぇ~?岡部倫太郎!どうしたのさ、そんなに慌てて」

岡部「鈴……羽!鈴羽!世界線がっ世界線は!?」

鈴羽「は!?な、なにぃ~!?揺~ら~さ~な~い~で~よ~」

岡部「ダイバージェンスメーターだ!世界線変動率はどうなってる!?」

鈴羽「え~!?ど~う~い~う~こ~と~!?……どうして、そ~れ~を~」

岡部「変わったかもしれないんだ!これで……まゆりも……お前も……」

鈴羽「うぅ~……岡部倫太郎……・どういうことなの?」

岡部「説明は後だ……今、持ってないのか?」

鈴羽「あるけど……ちょっと待ってて……」

122: 2011/10/11(火) 23:52:08.30 ID:+pPDDT+70
鈴羽「……はい、これ……」


     0.337188


岡部「な!?」

鈴羽「……どういうことか、説明してくれる?」

岡部「変わって……ない……」

鈴羽「岡部……倫太郎?」



岡部「変わって、ない!!」

125: 2011/10/11(火) 23:57:11.99 ID:+pPDDT+70
岡部「こんなことが……」

鈴羽「岡部倫太郎、君は……」


岡部「……クッ!」ダッ

鈴羽「へ?ちょ、ちょっと~!」



岡部「……ッ!」バンッ

紅莉栖「ビクッ」

フェイリス「あ、凶真……」

ダル「もう戻ってきたお」


岡部「助手……電話レンジ(仮)は?」

紅莉栖「バラバラですが、何か?」


岡部「……」

126: 2011/10/12(水) 00:02:25.19 ID:phrutIti0
鈴羽「岡部倫太郎ー!話しはまだ」



フェイリス「フニャー!?」

紅莉栖「ちょっと、岡部!?」

岡部「フェイリス……」ガシッ

ダル「オオオオオカリンお前何を」


フェイリス「い、痛い……凶真」

岡部「お前……自分が何をしたか……っ」

紅莉栖「やめなさい岡部!」

ダル「オカオカオカリンそそそそれは絶対に許されない行為だおおおお」

岡部「お前は……っ!未来を……っ!!」ググッ

フェイリス「きょ、凶真ぁ……」


鈴羽「ていっ!」

岡部「ぐぉ」

132: 2011/10/12(水) 00:09:37.15 ID:phrutIti0
鈴羽「やめなよ、岡部倫太郎」

岡部「鈴羽……」

フェイリス「きょ、凶真……ごめん、なさ……」

ダル「ッ!!

   オカリン……泣かせたな……フェイリスたんを泣かせたなぁぁあああ!!」

紅莉栖「やりすぎよ岡部!フェイリスさんに謝りなさい!!」


岡部「お前たちは……お前たちは何もわかってない!」

紅莉栖「!」

ダル「!」

フェイリス「……」

岡部「電話レンジが……タイムリープマシンが……」

鈴羽「……」


岡部「……ゆりの……命がかかってるんだ!!」


岡部「くそぉっ!」ダダダ

136: 2011/10/12(水) 00:16:23.27 ID:phrutIti0
フェイリス「凶真……」

紅莉栖「どういうことなのよ……」

ダル「オカリンはやっちゃあならないことをした!僕は怒ったぞー!!」

鈴羽「彼は……」


     「トゥットゥルー♪」

      「「「「!?」」」」



まゆり「まゆしぃです☆……ってあれ?みんなどうしたのー?」

紅莉栖「ま、まゆり……」

ダル「お、おかえりまゆ氏……」

フェイリス「……」

鈴羽「あー……えっと……」

まゆり「わかったー!またオカリンが何かしちゃったんだね?
    今走ってどこかいくのが見えたし、ホントにしょうがないねー」

鈴羽「うーん、そうなんだけど……それだけでもないっていうか……」

138: 2011/10/12(水) 00:20:06.18 ID:phrutIti0
まゆり「んー?

    ……あれ?電話レンジちゃんは??
    それ……」

紅莉栖「それがね……まゆり……――」












まゆり「えぇー!?」

フェイリス「――……というわけなんだニャン」

142: 2011/10/12(水) 00:34:08.34 ID:phrutIti0
まゆり「あぁー……電話レンジちゃんが~……」

紅莉栖「ハァ……もう起こったことをとやかく考えるのは止めましょう。
    今はこれからのことを考えるのが先」

フェイリス「……」

鈴羽「……あ、あたしもバイトが終わったら何か手伝うよ!
   だからさ……元気だしなよ、フェイリス」

紅莉栖「ほら、橋田!いつまでも逆立ってないで手伝いなさい」

ダル「とっくにお気づきなんだろう?
   穏やかな心を持ちながら、激しい怒りによって目覚めた戦士。
   俺がスーパーハッカーダルだ」



フェイリス「凶真……フェイリス、凶真を捜してくるニャ!」ダッ

ダル「ッ!……フェイリスたん!?フェイリスたーん!!」

紅莉栖「……岡部のことは彼女に任せましょう。
    こっちは電話レンジをなんとしても直すのよ」



フェイリス「凶真……」

151: 2011/10/12(水) 00:45:35.75 ID:phrutIti0
岡部「どうすれば……どうしたらいいんだ……」

岡部「タイムリープマシンが……タイムリープが出来ない……」

岡部「このままでは……まゆりが……」

岡部「……そうだ、タイムリープ出来ないというわけではない……はずだ!」

岡部「整理しろ……整理するんだ……」


岡部「この世界線では、11日現在で電話レンジが爆発してしまった」

岡部「だが、世界線変動率が変わっていない、ということは」


岡部「タイムリープマシンは完成する、ということだ」

岡部「でなければ、鈴羽がいる理由が出来ない!」

岡部「ディストピアを作るのは、俺たちが完成させたマシンがあったからだ」

岡部「その未来は、この世界線でも変わらない」


岡部「だが、完成する日時が……ズレた?」

岡部「この世界線は……タイムリープマシンの完成がズレた世界線……」

153: 2011/10/12(水) 00:54:16.63 ID:phrutIti0
岡部「……そうか、ということは、世界線変動率は……」

岡部「……俺の度重なるタイムリープが、若干のズレを引き起こしたのか?」

岡部「俺が……気が付かないくらいのごくわずかな……」


岡部「は……はは……」

岡部「そういえば……何度タイムリープしたっけなぁ……?」

岡部「まゆりと……鈴羽の思い出を守るために……」


岡部「まだ……覚えてるな……俺」

岡部「まだ大丈夫だ……俺は……」

岡部「そうだ……タイムリープマシンが完成したら、
   またタイムリープすればいいだけの話しだ」

岡部「焦ることはない、焦ることは……」

岡部「たとえ13日に、完成しなくとも……」


岡部「……」

157: 2011/10/12(水) 00:58:27.65 ID:phrutIti0
岡部「ダメだ!!」

岡部「ダメだ……この世界線は変わって……ないんだ……」

岡部「この、α世界線は……っ!」



岡部「13日に、まゆりが氏ぬ……」

岡部「これだけは、揺るがない……」



岡部「い、一度くらいなら……」

岡部「……違う……」



岡部「違う違う違う違う違う!!」

159: 2011/10/12(水) 01:02:02.93 ID:phrutIti0
岡部「こ、この世界線をタイムリープすれば……」

岡部「いや、この世界線でタイムリープし続けるということは……!」



岡部「まゆりの氏を、見続けていかなければならないと、いうことだ……」

岡部「この世界線は……!





   まゆりが氏んでから、タイムリープをしなければならない、世界線」


岡部「……」

岡部「整理……出来た……」

163: 2011/10/12(水) 01:08:15.43 ID:phrutIti0
岡部「こんなの……こんなことが……」

岡部「二人を助けるために、迷い込んだ道の先が……!」

岡部「こんな、こんな結末なのかよっ!!」



岡部「そもそも、俺はタイムリープ出来るのか?」

岡部「タイムリープマシンが完成したからと言って、俺が使える状況になるか?」


岡部「ラウンダーは……タイムリープマシンが完成したから攻めてきた……」

岡部「ここでは、13日に完成しなければ攻めてはこない?」

岡部「……」

岡部「だ、ダメだ……わからない……わからない……わからない!」


岡部「どうしたらいいんだ、どうしたら……」

岡部「紅……紅莉栖……紅莉栖に助けを……」

168: 2011/10/12(水) 01:17:09.67 ID:phrutIti0

         ――解放はあるの?


岡部「……っ」


         ――13日?ま、それくらいには電話レンジは元に戻ってると思うお。


岡部「D……メール……」


         ――あの日のあたしを、引き止めないようにしてほしい。


岡部「この世界線を、抜け出す……方法……」




フェイリス「凶真!」

169: 2011/10/12(水) 01:20:56.83 ID:phrutIti0
岡部「……っは!?……フェ、フェイリス……?」

フェイリス「はぁ、はぁ、やっと、見つけた……」

岡部「どうして、お前がここに」

フェイリス「どうしてって……フェイリスのせいだから……ニャ」


岡部「……あ……」

フェイリス「……」


岡部「……っ!!」

フェイリス「……っ!?」ビクッ


岡部「……す」

フェイリス「ニャフゥ……ゥゥ……」

岡部「すまない……」

フェイリス「……え」

172: 2011/10/12(水) 01:26:59.85 ID:phrutIti0
岡部「すまなかった……」

フェイリス「あ、あの……凶真……」

岡部「……」


フェイリス「ごめんなさい、フェイリスのせいで……電話レンジを壊しちゃって……」

岡部「もう……いい……気にする……な」

フェイリス「でもっ!」

岡部「もういいって言ってるだろ!?」

フェイリス「ニャフゥゥゥ……」


岡部「いい……もういいんだ……」

フェイリス「凶真……どうして……」



フェイリス「どうしてそんな、泣きそうな顔してるんだニャ……」

173: 2011/10/12(水) 01:31:30.99 ID:phrutIti0
岡部「……」

フェイリス「電話レンジが壊れちゃったからかニャ?」

岡部「……ああ、そうだ」

フェイリス「嘘」

岡部「な」

フェイリス「その、タイムリープマシンが完成しないからニャ?」

岡部「……そうだよ。俺は」

フェイリス「嘘」

岡部「何!?」


フェイリス「凶真は嘘ついてる、ニャ」

179: 2011/10/12(水) 01:34:58.16 ID:phrutIti0
岡部「そんなこと……」

フェイリス「嘘」

岡部「俺はタイムリープが出来なくなったから」

フェイリス「嘘」

岡部「じ、人類の英知が込められた発明をお前が壊したから」

フェイリス「嘘、嘘、大嘘ニャ……」


岡部「お前……なんで……」

フェイリス「フェイリスには、わかるんだニャ」


岡部「……」

フェイリス「……」

183: 2011/10/12(水) 01:45:06.42 ID:phrutIti0
岡部「……フェイリス……なら例え話につきあって……くれないか?」

フェイリス「例え……話?」


岡部「そうだ……お前だったらどうするか……」

フェイリス「凶……真?」


岡部「例えば、ある人間に、大切な人がいたとする」

岡部「その大切な人が、氏んでしまう未来があるとする」

岡部「だが、ある人間には、その未来を変えられる力がある」

フェイリス「……」

岡部「しかし、変えた先の未来では、
   ある人間の、大切な仲間の想い出を犠牲にしなければならない」

フェイリス「!!」

岡部「そして、ある人間にはもうひとつ道がある」

岡部「大切な人が氏ぬ未来にも、大切な仲間の想い出を犠牲にする未来にも」

岡部「到達しないで、現在をやり直し続ける道だ」

フェイリス「そ、そんな」

189: 2011/10/12(水) 01:57:57.65 ID:phrutIti0
岡部「フェイリス、お前だったらどれを選ぶ?」

岡部「大切な人を救うため、仲間の想い出を犠牲にしてでも未来へ進む道か」

岡部「どっちも救うために、何度も同じ道を進み続けるか」

フェイリス「フェ、フェイリスは……フェイリスは……」

岡部「お前だったら……どうするんだ?」




フェイリス「フェイリスは……大切な人を……救うためなら……」

岡部「……」

フェイリス「犠牲に、するニャ」

岡部「なん……だと?」


フェイリス「フェイリスは……大切な人を救うためなら、
      想い出を犠牲にしてでも前に進みたいニャ!」

岡部「そんな……身勝手が……」

194: 2011/10/12(水) 02:06:29.14 ID:phrutIti0
フェイリス「想い出は、また作れるニャ!だったら……」

岡部「もう作れないんだ!」

フェイリス「え?」

岡部「失った想い出は、もう二度と作ることは出来ない……」

フェイリス「そんニャ……それでも……」


フェイリス「フェイリスは大切な人を、救うニャ」

岡部「そのためなら、仲間のことはどうだっていいとでもいうのか!?」

フェイリス「どうだっていいなんてことない!……でも、救う道を選ぶならなら……」

フェイリス「最初から、ひとつだけしかないよ……」

岡部「だが、まだ繰り返す道が」

フェイリス「そんなのは道じゃない!……それじゃ、どっちも救われない」

岡部「そんなこと……」

フェイリス「凶真、それは大切な仲間が望んだことなの?」

196: 2011/10/12(水) 02:15:13.54 ID:phrutIti0
岡部「……」

フェイリス「フェイリスは……よくわからないけど……」

フェイリス「ある人間にとっての大切な人と、
      大切な仲間にとっての大切な人は……同じじゃないの?」

岡部「それは……」


フェイリス「ある人間が、何度も同じ道を繰り返して、どっちも救った気でいるなら……」

フェイリス「それは嘘。


      ただ、嫌なことから目を背けて、逃げ続けてるだけだよ……」

岡部「……」


岡部「それでも……俺は……」

フェイリス「でも、もう繰り返して、逃げ続けることは、出来ないんでしょ?」

岡部「!?」

フェイリス「だったら、いくべきだよ!凶真は――」


岡部「俺は……っ」

197: 2011/10/12(水) 02:23:50.02 ID:phrutIti0


紅莉栖「今日も、こないわね」

鈴羽「よーし、これでいいかなー?橋田至ー?」

ダル「おk。……っしゃあ!電話レンジ(仮)2nd EDITION ve」

紅莉栖「それはいいから、岡部を呼んだら?」

ダル「せっかくだから最後まで言わせてくれても……」

まゆり「じゃじゃーん!まゆしぃも完成しましたー!」

鈴羽「お、それかわいいねー!椎名まゆり」

まゆり「えっへへ~スズさんも着てみる~?」

鈴羽「あはは……それは遠慮しておくよ」

フェイリス「……」

まゆり「……フェリスちゃん?元気がないよ……」

フェイリス「あ、ご、ごめんニャ!フェイリスは元気だニャ!!」


ダル「オカリン……許せん、許せんよなぁ……フェイリスたんを悲しませて!」

フェイリス「ち、違うニャー!フェイリスは凶真のこと……」

202: 2011/10/12(水) 02:30:50.59 ID:phrutIti0
フェイリス「……」

まゆり「フェリスちゃん……」

鈴羽「……」



岡部「なんだ?揃いも揃って、辛気臭い顔をして」ガチャッ

紅莉栖「ちょ、おま、岡部」

鈴羽「岡部倫太郎!」

まゆり「オカリン」

ダル「オォォオオカリンンンン!!」


フェイリス「凶真……」

203: 2011/10/12(水) 02:36:51.04 ID:phrutIti0
ダル「貴様ァ!どの面下げてこの俺の前に立ちはだか」

紅莉栖「橋田はちょっと黙ってて」ブンッ

ダル「ありがとうございます!」ドゴォッ


鈴羽「岡部倫太郎……」

岡部「鈴羽……お前もいるんだな……」

まゆり「オカリン……あ、そうだ!バナナがあるんだよ、食べる~?」

フェイリス「……」

まゆり「……あ、それともからあげ↑↑がいいかなぁ~?おでん缶もあるよ~」

紅莉栖「……」

岡部「……」

まゆり「あ、う……(´・ω・`)」

205: 2011/10/12(水) 02:44:36.80 ID:phrutIti0
岡部「さっそくだが……お前たちはもう帰れ」

紅莉栖「ま、その前に色々説明しなさいよ!」

岡部「話すことは」

鈴羽「あるよね?岡部倫太郎。無いとは言わせないよ」


ダル「そうだ!フェイリスたんを悲しませた罪。その血で贖って」

紅莉栖「黙れ」ブンッ

ダル「ご褒美です!」ドゴォッ


まゆり「あ、あのね?まゆしぃは喧嘩は良くないな~と思うのです」

フェイリス「凶真」


岡部「……どうしても、言わないと駄目か?」

紅莉栖「私たちは、仲間でしょ?……聞く権利がある」



紅莉栖「岡部、あんたタイムリープしてきたんでしょ?」

206: 2011/10/12(水) 02:49:48.73 ID:phrutIti0
岡部「……そうだ。
   ……俺は、未来から来た……」

鈴羽「やっぱり……じゃあダイバジェンスメーターを知っていたのも」

岡部「お前から……聞いた」

鈴羽「ということは……全部知ってるんだね?」

岡部「ああ」


紅莉栖「どういうこと?説明して、貰えるわよね」

ダル「え、え?なんぞ?どゆこと??」

まゆり「オカリンは未来人なのー?」

フェイリス「……ッ」


岡部「いいか、今から話すのは厨二病の妄想なんかじゃない」

岡部「全て、真実だ」

208: 2011/10/12(水) 02:58:03.16 ID:phrutIti0







紅莉栖「――……つまり、未来を変えるには、IBN5100を手に入れるしかないと」

鈴羽「だから、私が過去に跳んで、IBN5100を手に入れてくる」

岡部「だが、それは失敗する」

鈴羽「……」

フェイリス「……」


まゆり「……え、えっとねぇ?
   だったら、ちゃんと直るまでタイムマシンちゃんを修理すればいいんじゃないかなー?」

ダル「そ、そうだお。そうすれば僕だってなんとか……」

岡部「それは……っ……出来ない」

鈴羽「どうして……?」

岡部「出来ないんだ……」

フェイリス「……」

210: 2011/10/12(水) 03:03:39.48 ID:phrutIti0
岡部「……ラウンダーが……それを許してはくれないだろう」

紅莉栖「そう……なら……」

鈴羽「……考えられる手は、ひとつだけだね」


紅莉栖「橋田。Dメールの準備を」

ダル「ま、牧瀬氏?それって」

岡部「待て!待ってくれ……」

鈴羽「待たなくていいよ。あたしは、あたしの使命を果たす」

岡部「そんな……っ!それでは、お前の想い出が犠牲に」

鈴羽「バカにしないでッ!」

岡部「……!」

211: 2011/10/12(水) 03:10:31.37 ID:phrutIti0
鈴羽「あたしは、戦士なんだ。
   使命を果たすためなら、なんだってする」

岡部「お前は……っ!俺たちと過ごした想い出も消えるんだぞ!?
   それでもいいの」

鈴羽「……消えないよ」

岡部「え」

鈴羽「君たちと過ごした想い出は消えない。あたしの中に、ちゃんと残ってる」

岡部「そんなのッ!世界線が変われば全てなかったことに」

鈴羽「大丈夫」

岡部「何が」

鈴羽「きっと、どこかに残ってるから!」

岡部「鈴羽……」


鈴羽「君が、世界線を越えても、記憶を持ち続けるように」

紅莉栖「……」

フェイリス「……」

鈴羽「たとえ、なかったことになっても、想い出はちゃんと残るよ」

214: 2011/10/12(水) 03:15:15.25 ID:phrutIti0
鈴羽「だからさ、岡部倫太郎」

鈴羽「いきなよ」

鈴羽「その先に、幸せな未来が待ってるんだから!」

岡部「お前……」


ダル「オカリン……オカリンは行くべきだお」

岡部「ダル……だがそれでは」

ダル「オカリンは頑張ってたんだろ?鈴羽を救うために。
   ……でももう十分だと思うお」

鈴羽「そうだよ。……あたしは今、幸せだよ?大切な想い出が、残ったからさ」

ダル「あ、えっと……」


フェイリス「凶真……」

岡部「フェイリス……」

フェイリス「正しいことなんて、わからないニャ」

217: 2011/10/12(水) 03:21:58.27 ID:phrutIti0
フェイリス「でも、それでも誰かを救いたいって気持ちは嘘じゃないから」

フェイリス「凶真はそれを、貫き通してみるべきなのニャ」

フェイリス「嘘は、つかないで」

岡部「俺は……」


まゆり「まゆしぃは、嫌だよ……」

岡部「ま、まゆり……?」

まゆり「……でも、スズさんが決めたんだったら、しょうがないね……」

岡部「……」

紅莉栖「……」

まゆり「オカリン……まゆしぃは」


紅莉栖「岡部!」グイッ

岡部「うおっ何を……」

紅莉栖「ここでは言えないのかもしれないけど、世界線を越えても私はいる」

紅莉栖「だから、また何かあったら相談しなさい。
     貴方は、一人じゃない」

219: 2011/10/12(水) 03:34:41.93 ID:phrutIti0
岡部「……わかった」

紅莉栖「……ねぇ、まだ時間はある?」

岡部「……?ああ」


紅莉栖「なら、やっぱりもう少しだけ想い出を、作らない?」

鈴羽「え?でも、それよりも早く行った方が」

紅莉栖「いいから、せっかく親子の再会なんだし……。
     早く行っても遅く行っても、結果は変わらないでしょ?」

鈴羽「そ、そうだけど……」


まゆり「まゆしぃは賛成です!」

フェイリス「フェイリスもそれがいいと思うニャ!」

岡部「お前たち……」

ダル「うは、なにこの流れ、僕は感動した」


ダル「僕の作った爆発で、僕の想い人が爆発させて、
   爆発した先には娘との出会いが待っていて、爆発が繋いだ運命!」

ダル「運命は爆発だ!デスティニー!!」

221: 2011/10/12(水) 03:43:03.82 ID:phrutIti0
鈴羽「みんな……」

岡部「すまない……俺は……俺たちにはこれぐらしか……」


フェイリス「そうと決まれば、パーティーだニャン!」

まゆり「そう、コスプレパーティーだよー!!」

紅莉栖「なん……だと……」

まゆり「想い出を作るならコスプレしかないのです!
    きっと、ずっと忘れられない想い出になるよ~!!」

鈴羽「あ……はは……ホントにやるの?」

ダル「構わん、パパが許す。やれ、鈴羽たん」


岡部「フ……ハハ……」

岡部「なんだこれは……これは……俺が久しく忘れていた……」

岡部「刺激と……彩りある世界ではないか……」

岡部「爆発して……絶望しきっていたのに……こんな未来が……」



ダル「この世界線はワシが育てた。僕はリア充だー!!」

222: 2011/10/12(水) 03:48:13.47 ID:phrutIti0











鈴羽「そろそろ、かな……」

岡部「……ああ」

紅莉栖「……こっちは準備出来てるわよ」

フェイリス「ワクワクするニャ」

まゆり「Zzz」

ダル「リア充な僕があまり目立ってない気がするけど気のせいかな」



鈴羽「それじゃ、みんなまたね」

岡部「……俺は、忘れない。俺が……覚えてるから」

鈴羽「うん」

223: 2011/10/12(水) 03:52:05.43 ID:phrutIti0
鈴羽「父さん!」

ダル「!?……はい!」

鈴羽「あたしは、絶対やり遂げるから!」

ダル「鈴羽……」

鈴羽「あはは……なんだか、こんなことが前にもあった気がするよ。
   もう、思い残すこともない」



岡部「……目指すは、1%の向こう側……っ!」

紅莉栖「岡部も、気をつけて」



――バチバチバチバチバチ




フェイリス「凶真!」

224: 2011/10/12(水) 03:58:46.47 ID:phrutIti0



フェイリス「凶真は、凶真の信じた道を進んで!」

フェイリス「凶真の信じた道をっ!私たちも信じてるから!!」

岡部「フェイリス……」


フェイリス「がんばってニャ……フェイリスも、凶真のためなら――」


紅莉栖「今よっ!岡部――」




岡部「想い出は、消えない……」

岡部「俺はっ!鈴羽との想い出も連れて行く!!」

岡部「――エル・プサイ・コングルゥ!!」



     ――メールを送信しました――


        0.33718 → 0.409431

225: 2011/10/12(水) 04:01:12.37 ID:phrutIti0
――その先で、どんな未来が待ち受けようとも、

           俺は、もう逃げる道は選ばない――


     スレ フェイリス「爆発しちゃったニャ」岡部「」

おわり

226: 2011/10/12(水) 04:03:36.76 ID:sUnMZYNS0

序盤が嘘のように中盤以降良かった

228: 2011/10/12(水) 04:05:09.62 ID:phrutIti0
―――――――――――――――――
   ―――――――――――――
     ――――――――――


フェイリス「どうして……フェイリスが負けるはずなんて……」

フェイリス「……あれ?ここは、凶真のラボ……」

フェイリス「いつの間にか、辿り着いてたニャ……」


フェイリス「誰かー?いるかニャー?」

フェイリス「……」

フェイリス「ニャんか、気が晴れる面白い物ないかニャー」



フェイリス「お、おお!こ、これは……っ!?」

フェイリス「禁断の扉を開く、鍵!……正しく何かのボタンスイッチニャ!」

フェイリス「そこにボタンがあったら……やることはただひとつ……」



フェイリス「……ポチッとニャ!」
                        おわる

229: 2011/10/12(水) 04:07:37.71 ID:IXevExAt0
岡本太郎END乙

231: 2011/10/12(水) 04:12:12.16 ID:phrutIti0
お疲れ様でした。
即興だけに、もの凄いふいんき()が変わってしまったと思います。
私もこんなになるとは思いませんでした。

また次の世界線でお会いしましょう。
久しぶりの新規で楽しかったー!

引用元: フェイリス「爆発しちゃったニャ」岡部「」