1: ◆/CNkusgt9A 2015/09/27(日) 17:18:25.761 ID:4NG/QaEE0.net
D 1.048596% シュタインズ・ゲート
2035.09.27 (Sat) 12:41
橋田家
鈴羽「今日は♪ たっのしっいな~っと♪」
鈴羽「ただいま~!」ガチャ
鈴羽「ただいま、ただいま、ただいま~ッ!!」
ダル(44)「おぅ、鈴羽。今日は早かったね」
鈴羽「授業は半ドンだし、寄り道しないで帰ってきたからね!」
鈴羽「それより父さん! 母さん何してたー?」
ダル「んお? 買い物とか掃除とか忙しそうだったけど……」
鈴羽「かいものぉ!?」キラキラ
ダル「時間があるなら母さんのこと手伝ってあげるべき」
鈴羽「いーの、いーの! 今日はね!」
ダル「(ちょっと伸び伸びと育て過ぎたかも)」
2035.09.27 (Sat) 12:41
橋田家
鈴羽「今日は♪ たっのしっいな~っと♪」
鈴羽「ただいま~!」ガチャ
鈴羽「ただいま、ただいま、ただいま~ッ!!」
ダル(44)「おぅ、鈴羽。今日は早かったね」
鈴羽「授業は半ドンだし、寄り道しないで帰ってきたからね!」
鈴羽「それより父さん! 母さん何してたー?」
ダル「んお? 買い物とか掃除とか忙しそうだったけど……」
鈴羽「かいものぉ!?」キラキラ
ダル「時間があるなら母さんのこと手伝ってあげるべき」
鈴羽「いーの、いーの! 今日はね!」
ダル「(ちょっと伸び伸びと育て過ぎたかも)」
2: 2015/09/27(日) 17:19:58.562 ID:4NG/QaEE0.net
※ドラえもんのパロ
鈴羽の部屋
鈴羽「学校の友達から、たーっくさんプレゼントもらっちゃった♪」
鈴羽「ラボのみんなからは何がもらえるかな~?」
由季(46)『鈴羽~、鈴羽~!!』
鈴羽「母さんの声だッ♪ 幸せがあたしを呼んでいるッ♪」
由季「鈴羽ッ!!」ガチャ
鈴羽「は~いッ♪」
由季「なんですかあなた! 家に帰って来て靴は脱ぎっぱなし、荷物は投げっぱなし!」
由季「それに庭の花壇の水やりはあなたの仕事でしょ!? 今日の朝も忘れて……」
由季「何度言ったらわかるのかしら!?」
鈴羽の部屋
鈴羽「学校の友達から、たーっくさんプレゼントもらっちゃった♪」
鈴羽「ラボのみんなからは何がもらえるかな~?」
由季(46)『鈴羽~、鈴羽~!!』
鈴羽「母さんの声だッ♪ 幸せがあたしを呼んでいるッ♪」
由季「鈴羽ッ!!」ガチャ
鈴羽「は~いッ♪」
由季「なんですかあなた! 家に帰って来て靴は脱ぎっぱなし、荷物は投げっぱなし!」
由季「それに庭の花壇の水やりはあなたの仕事でしょ!? 今日の朝も忘れて……」
由季「何度言ったらわかるのかしら!?」
4: 2015/09/27(日) 17:22:15.485 ID:4NG/QaEE0.net
鈴羽「そ、それは……あ、後でやろうと思ってたんだよ!」
由季「すぐやらなきゃやらないのと同じです! お花なんか枯れちゃったらおしまいなのよ!?」
由季「時間は待ってはくれないの!!」
由季「それで、今日の分の勉強はやったのかしら? あなた受験生でしょ?」
鈴羽「後でやるよ……」
由季「ハァ……外で遊ぶのはそろそろ止めて、勉強に打ち込んでほしいのだけど」
由季「将来大変な思いをするのは自分なのよ? 未来はどうなるかわからないんだから」
鈴羽「わかってる……でも、今日ぐらいは!」
由季「昨日も今日も明日も同じです! 今すぐ勉強を始めなさい!」
由季「全く、至さんが甘やかすから私が厳しくしないといけないんですからね!」
由季「すぐやらなきゃやらないのと同じです! お花なんか枯れちゃったらおしまいなのよ!?」
由季「時間は待ってはくれないの!!」
由季「それで、今日の分の勉強はやったのかしら? あなた受験生でしょ?」
鈴羽「後でやるよ……」
由季「ハァ……外で遊ぶのはそろそろ止めて、勉強に打ち込んでほしいのだけど」
由季「将来大変な思いをするのは自分なのよ? 未来はどうなるかわからないんだから」
鈴羽「わかってる……でも、今日ぐらいは!」
由季「昨日も今日も明日も同じです! 今すぐ勉強を始めなさい!」
由季「全く、至さんが甘やかすから私が厳しくしないといけないんですからね!」
5: 2015/09/27(日) 17:24:09.816 ID:4NG/QaEE0.net
鈴羽「……うるさいなぁ」ボソッ
由季「な に か 言 っ た?」
鈴羽「ガミガミガミガミうるさいって言ったんだよ!」
鈴羽「あれやれこれやれって、未来がどうなるかわからないって、いつもそればっかり!」
鈴羽「あたしはね、あたし自身の手で自分の未来くらい決めるよ! 母さんは心配しすぎ!」
鈴羽「あたしなら1人でやれる! どうして信用してくれないのさ!」
由季「まったく反省してないようね……」
鈴羽「もういいよ! 母さんなんて嫌いだ! ついでにセクハラ魔人の父さんも大っ嫌いだ!!」ダッ
由季「鈴羽!! 待ちなさい、どこ行くの!?」
鈴羽「出てく! もう2度とうちには帰らないから! それじゃ!!!」バタン
由季「す、鈴羽……」
由季「な に か 言 っ た?」
鈴羽「ガミガミガミガミうるさいって言ったんだよ!」
鈴羽「あれやれこれやれって、未来がどうなるかわからないって、いつもそればっかり!」
鈴羽「あたしはね、あたし自身の手で自分の未来くらい決めるよ! 母さんは心配しすぎ!」
鈴羽「あたしなら1人でやれる! どうして信用してくれないのさ!」
由季「まったく反省してないようね……」
鈴羽「もういいよ! 母さんなんて嫌いだ! ついでにセクハラ魔人の父さんも大っ嫌いだ!!」ダッ
由季「鈴羽!! 待ちなさい、どこ行くの!?」
鈴羽「出てく! もう2度とうちには帰らないから! それじゃ!!!」バタン
由季「す、鈴羽……」
6: 2015/09/27(日) 17:26:27.603 ID:4NG/QaEE0.net
橋田家 玄関
ダル「あれ、鈴羽。そんな服装して、また自転車でどっか出掛けるん?」
鈴羽「……ちょっとね」グスッ
鈴羽「……あたしが1人でもやれるっていう証明をしに行くんだ」
ダル「うん? まあ、夕飯までには帰ってくるのだぜ」
鈴羽「……ごめん、父さん。大好きだよ」
バタン
ダル「あれ、鈴羽。そんな服装して、また自転車でどっか出掛けるん?」
鈴羽「……ちょっとね」グスッ
鈴羽「……あたしが1人でもやれるっていう証明をしに行くんだ」
ダル「うん? まあ、夕飯までには帰ってくるのだぜ」
鈴羽「……ごめん、父さん。大好きだよ」
バタン
7: 2015/09/27(日) 17:29:47.026 ID:4NG/QaEE0.net
住宅街
鈴羽「取りあえず、大通りまでは手押しで歩こう」
鈴羽「さて、MTBでどこまで行こうかな……」トボトボ
鈴羽「ん、あれは……」
父親「ほーら肩車だぞー!」
女の子「わーい!」
母親「よかったね、《かがり》ちゃん」
鈴羽「……あれ、今耳鳴りが……」
母親「よかったね、○○ちゃん」
女の子「お父さん! お母さん! だーい好き!」
鈴羽「取りあえず、大通りまでは手押しで歩こう」
鈴羽「さて、MTBでどこまで行こうかな……」トボトボ
鈴羽「ん、あれは……」
父親「ほーら肩車だぞー!」
女の子「わーい!」
母親「よかったね、《かがり》ちゃん」
鈴羽「……あれ、今耳鳴りが……」
母親「よかったね、○○ちゃん」
女の子「お父さん! お母さん! だーい好き!」
8: 2015/09/27(日) 17:32:03.389 ID:4NG/QaEE0.net
鈴羽「……いいなぁ、仲良さそうで」
鈴羽「な、なに羨ましがってるんだろ、あたし」
グゥゥゥ
鈴羽「って、お昼ご飯食べてから家出すればよかった」
鈴羽「あたしにご飯を奢ってくれる人がいるところ……」
鈴羽「やっぱり、あそこしかないよね!」
鈴羽「な、なに羨ましがってるんだろ、あたし」
グゥゥゥ
鈴羽「って、お昼ご飯食べてから家出すればよかった」
鈴羽「あたしにご飯を奢ってくれる人がいるところ……」
鈴羽「やっぱり、あそこしかないよね!」
10: 2015/09/27(日) 17:35:11.135 ID:4NG/QaEE0.net
秋葉原 大檜山ビル前
鈴羽「取りあえず未来ガジェット研究所に来てみたけど」
鈴羽「ちーっす、もえねえさん」
萌郁(45)「鈴羽さん……いらっしゃい……」
鈴羽「今2階に誰かいる?」
萌郁「岡部くんなら……いると……思う……」
鈴羽「そっか、ありがと!」タッタッタッ
天王寺(57)「おう、今のは橋田の娘か?」
萌郁「…………」コクッ
天王寺「そうか、そういや今日だったな……」
鈴羽「取りあえず未来ガジェット研究所に来てみたけど」
鈴羽「ちーっす、もえねえさん」
萌郁(45)「鈴羽さん……いらっしゃい……」
鈴羽「今2階に誰かいる?」
萌郁「岡部くんなら……いると……思う……」
鈴羽「そっか、ありがと!」タッタッタッ
天王寺(57)「おう、今のは橋田の娘か?」
萌郁「…………」コクッ
天王寺「そうか、そういや今日だったな……」
13: 2015/09/27(日) 17:38:12.762 ID:4NG/QaEE0.net
未来ガジェット研究所
鈴羽「おっはー! オカリンおじさん居るー?」
岡部(43)「どうした家出少女。スポーティーな恰好をして。また性懲りもなく遊びに来たのか」
鈴羽「こ、今度は今までの家出と一味違うよ! もう絶対に帰らないから!」
岡部「笑止千万とはこのことだな」クックッ
鈴羽「おじさん、1人でなにしてんの? ボッチ?」
岡部「んぐっ、お、俺は、来るべき聖戦に向けた準備をだな……」
鈴羽「戦争!? あたし、戦うよ! 一人前の戦士だからね!」
岡部「スターップ! お前が戦う必要はないッ!」
岡部「年端もいかぬ女子供を前線に立たせる指揮官など無能極まりないからな」
鈴羽「またそれぇ? そうだ、カップラーメンもらっていい?」
岡部「ああ、いいぞ。戸棚に入っている」
鈴羽「サンキュー♪」
鈴羽「おっはー! オカリンおじさん居るー?」
岡部(43)「どうした家出少女。スポーティーな恰好をして。また性懲りもなく遊びに来たのか」
鈴羽「こ、今度は今までの家出と一味違うよ! もう絶対に帰らないから!」
岡部「笑止千万とはこのことだな」クックッ
鈴羽「おじさん、1人でなにしてんの? ボッチ?」
岡部「んぐっ、お、俺は、来るべき聖戦に向けた準備をだな……」
鈴羽「戦争!? あたし、戦うよ! 一人前の戦士だからね!」
岡部「スターップ! お前が戦う必要はないッ!」
岡部「年端もいかぬ女子供を前線に立たせる指揮官など無能極まりないからな」
鈴羽「またそれぇ? そうだ、カップラーメンもらっていい?」
岡部「ああ、いいぞ。戸棚に入っている」
鈴羽「サンキュー♪」
15: 2015/09/27(日) 17:40:23.381 ID:4NG/QaEE0.net
ダル「あー、この歳で階段はきついお……今時こんなレトロな階段を放置してるテナントビルなんかないっつーの」
岡部「おう、ダルか。そろそろ来る頃だと思っていた」
ダル「まったく、俺の嫁がわんわん泣いて大変だったのだぜ?」
ダル「ほら、鈴羽。帰るお」
鈴羽「……嫌だ」
岡部「お前が甘やかしすぎた結果だなぁ」
ダル「そんなこと言っても、オカリンはこんな可愛い女の子を怒ったりできるん?」
岡部「フッ、俺を誰だと思っている。俺は、狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だッ!!」
岡部「俺ならば、たとえ鈴羽であろうとも、獅子のごとく崖の上から蹴り落とすことなど造作もない……」
鈴羽「うんうん♪ やっぱりオカリンおじさんはわかってるなー!」
岡部「なに、お前Mだったのか?」
鈴羽「いやそうじゃなくて、あたしを1人前の女として見てくれるのはオカリンおじさんしかいないってことだよ!」
岡部「おう、ダルか。そろそろ来る頃だと思っていた」
ダル「まったく、俺の嫁がわんわん泣いて大変だったのだぜ?」
ダル「ほら、鈴羽。帰るお」
鈴羽「……嫌だ」
岡部「お前が甘やかしすぎた結果だなぁ」
ダル「そんなこと言っても、オカリンはこんな可愛い女の子を怒ったりできるん?」
岡部「フッ、俺を誰だと思っている。俺は、狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だッ!!」
岡部「俺ならば、たとえ鈴羽であろうとも、獅子のごとく崖の上から蹴り落とすことなど造作もない……」
鈴羽「うんうん♪ やっぱりオカリンおじさんはわかってるなー!」
岡部「なに、お前Mだったのか?」
鈴羽「いやそうじゃなくて、あたしを1人前の女として見てくれるのはオカリンおじさんしかいないってことだよ!」
16: 2015/09/27(日) 17:43:26.484 ID:4NG/QaEE0.net
鈴羽「今日は絶対帰らないからね! 母さんひどいんだもん!」
ダル「母さんだってお前の将来を考えてのことなのだぜ。わかってやってくれよ」
鈴羽「どうしてあたしの母さんがあの人なんだろう。まゆねえさんだったらよかったのになー」
岡部「お前、生物の授業をまともに聞いてないのではないか」
鈴羽「アトラクタフィールドの収束としてあたしが生まれることは確定してるんだから、肉体的には別でも意識としては存在するってのは高校物理の常識だけど?」
岡部「ぐっ、この時代の超量子力学の話はやめろ……」
ダル「オカリン情けねえっす」
鈴羽「……今日は、あたしが生まれて母さんがガッカリした日なんだ」
ダル「それは言い過ぎなのだぜ、鈴羽」
鈴羽「だって、あたしが生まれてこなかったら母さんはあそこまで怒らなくて済んだんだよ!?」
鈴羽「あたしなんて、母さんにとっては生まれてこなければよかったんだよ」
鈴羽「あたしの人生は、無意味だったんだ……」
岡部「……ふむ」
ダル「母さんだってお前の将来を考えてのことなのだぜ。わかってやってくれよ」
鈴羽「どうしてあたしの母さんがあの人なんだろう。まゆねえさんだったらよかったのになー」
岡部「お前、生物の授業をまともに聞いてないのではないか」
鈴羽「アトラクタフィールドの収束としてあたしが生まれることは確定してるんだから、肉体的には別でも意識としては存在するってのは高校物理の常識だけど?」
岡部「ぐっ、この時代の超量子力学の話はやめろ……」
ダル「オカリン情けねえっす」
鈴羽「……今日は、あたしが生まれて母さんがガッカリした日なんだ」
ダル「それは言い過ぎなのだぜ、鈴羽」
鈴羽「だって、あたしが生まれてこなかったら母さんはあそこまで怒らなくて済んだんだよ!?」
鈴羽「あたしなんて、母さんにとっては生まれてこなければよかったんだよ」
鈴羽「あたしの人生は、無意味だったんだ……」
岡部「……ふむ」
18: 2015/09/27(日) 17:44:48.112 ID:4NG/QaEE0.net
ダル「じゃあ、行ってみる?」
鈴羽「……え?」
ダル「鈴羽の生まれた日に」
鈴羽「……無駄だよ。そんなことしたって、あたしの気持ちは変わらない」
岡部「どうした、怖気づいたのかバイト戦士よ」
鈴羽「べ、べつに怖くなんかないよ!」
岡部「ならばダルの言う通りにするのだな」
岡部「そんなことも実行できないほど貴様の精神はお子様だった、というのか?」
鈴羽「くっ……煽るのだけは上手いね。いいよ、わかった」
鈴羽「父さん、あたしを過去に送って。どうせあたしは、母さんに嫌われてることに変わりはないけどさ」
岡部「まったく……」
ダル「オーキードーキー。んじゃ、タイムマシンのとこへ行くお」
鈴羽「……え?」
ダル「鈴羽の生まれた日に」
鈴羽「……無駄だよ。そんなことしたって、あたしの気持ちは変わらない」
岡部「どうした、怖気づいたのかバイト戦士よ」
鈴羽「べ、べつに怖くなんかないよ!」
岡部「ならばダルの言う通りにするのだな」
岡部「そんなことも実行できないほど貴様の精神はお子様だった、というのか?」
鈴羽「くっ……煽るのだけは上手いね。いいよ、わかった」
鈴羽「父さん、あたしを過去に送って。どうせあたしは、母さんに嫌われてることに変わりはないけどさ」
岡部「まったく……」
ダル「オーキードーキー。んじゃ、タイムマシンのとこへ行くお」
19: 2015/09/27(日) 17:48:20.941 ID:4NG/QaEE0.net
大檜山ビル 増築階
鈴羽「久しぶりに来たけど、ここはすごいね……まさに秘密基地!」
岡部「この増築部分は天井を高く作らせたのだ。あるモノを作るためにな……」
鈴羽「このFG204型でしょ! いつ見てもかっこいいなー」
ダル「過去にも未来にも行けるお」
鈴羽「しっかしよく作ったよね、ホント尊敬するよ……」
岡部「どこかの天才脳科学者がシュタインズ・ゲート上でタイムマシンを開発しても世界が平和であることを証明しおったからな……」
ダル「出現座標調整は自在だからここからじゃなきゃ跳べない、ってことはないけど」
ダル「2010年頃からこのビルを増築した頃までなら震動が発生しても不審がられないから、やっぱここがベストなんだよね。計算楽だし」
岡部「実験の賜物だな」フゥーン
鈴羽「それ使い方間違ってない?」
鈴羽「久しぶりに来たけど、ここはすごいね……まさに秘密基地!」
岡部「この増築部分は天井を高く作らせたのだ。あるモノを作るためにな……」
鈴羽「このFG204型でしょ! いつ見てもかっこいいなー」
ダル「過去にも未来にも行けるお」
鈴羽「しっかしよく作ったよね、ホント尊敬するよ……」
岡部「どこかの天才脳科学者がシュタインズ・ゲート上でタイムマシンを開発しても世界が平和であることを証明しおったからな……」
ダル「出現座標調整は自在だからここからじゃなきゃ跳べない、ってことはないけど」
ダル「2010年頃からこのビルを増築した頃までなら震動が発生しても不審がられないから、やっぱここがベストなんだよね。計算楽だし」
岡部「実験の賜物だな」フゥーン
鈴羽「それ使い方間違ってない?」
20: 2015/09/27(日) 17:51:28.980 ID:4NG/QaEE0.net
ダル「一応トレーサーを改良したから、往路も復路も物理的タイムトラベルによる世界線変動は限りなくゼロ」
ダル「つっても、向こうでの行動は最小限に留めるのだぜ? バタフライ効果だけはどうしようもないっつーか」
鈴羽「わかってるよ。バッチリ頭に叩き込んである」
岡部「その能力を受験勉強に回すつもりはないのか」
鈴羽「模試に"タイムトラベル"って言う科目があれば絶対全国1位になれるのになー」
ダル「ま、鈴羽に物理学研究の素質があるのは父さん知ってるお」
鈴羽「……うん。嬉しいよ、父さん」
ダル「つっても、向こうでの行動は最小限に留めるのだぜ? バタフライ効果だけはどうしようもないっつーか」
鈴羽「わかってるよ。バッチリ頭に叩き込んである」
岡部「その能力を受験勉強に回すつもりはないのか」
鈴羽「模試に"タイムトラベル"って言う科目があれば絶対全国1位になれるのになー」
ダル「ま、鈴羽に物理学研究の素質があるのは父さん知ってるお」
鈴羽「……うん。嬉しいよ、父さん」
22: 2015/09/27(日) 17:55:45.832 ID:4NG/QaEE0.net
ダル「それで、父さんと一緒に行く?」
鈴羽「ううん、あたし1人で行ってくる」
岡部「……可愛い子には旅をさせよ、か。しかし、監視役がいなければ今回のミッションは意味がない」
鈴羽「ぐっ、たしかに」
岡部「仕方ない、ここは久しぶりにアルパカスーツを引っ張り出してくるか……」
鈴羽「え、変装するの?」
岡部「当然だ。2017年の"俺"は俺を見ていないからな、鉢合わせないためにも変装が必要だ」
鈴羽「(意味あるのかな、それ……)」
ダル「鈴羽も僕の昔のキャップを目深に被って行動するといいお。はい」ポフッ
鈴羽「う、うん……えへへ、ありがとっ」
ダル「んじゃオカリン、よろしくなー」
岡部「それではこれより、『巫女の予言作戦』<オペレーション・ヴォルヴァ>を開始するッ!」
岡部「ミッションを成功させるぞ、ラボメンナンバー008、阿万音鈴羽ッ!」
鈴羽「オーキードーキー、任せてよ!」
鈴羽「ううん、あたし1人で行ってくる」
岡部「……可愛い子には旅をさせよ、か。しかし、監視役がいなければ今回のミッションは意味がない」
鈴羽「ぐっ、たしかに」
岡部「仕方ない、ここは久しぶりにアルパカスーツを引っ張り出してくるか……」
鈴羽「え、変装するの?」
岡部「当然だ。2017年の"俺"は俺を見ていないからな、鉢合わせないためにも変装が必要だ」
鈴羽「(意味あるのかな、それ……)」
ダル「鈴羽も僕の昔のキャップを目深に被って行動するといいお。はい」ポフッ
鈴羽「う、うん……えへへ、ありがとっ」
ダル「んじゃオカリン、よろしくなー」
岡部「それではこれより、『巫女の予言作戦』<オペレーション・ヴォルヴァ>を開始するッ!」
岡部「ミッションを成功させるぞ、ラボメンナンバー008、阿万音鈴羽ッ!」
鈴羽「オーキードーキー、任せてよ!」
25: 2015/09/27(日) 18:00:52.051 ID:4NG/QaEE0.net
・・・
ダル「……無事出発できたっぽい。さすが僕」
「タイムマシンを造れば、娘の生まれた直後にだって戻ることができるぞ」
「なぁ、それはとても素晴らしいことだと思わないか」
ダル「おぉ、フェイ……あいや、留未穂たん。それ、アニメのセリフ?」
留未穂(42)「ううん、これはね、紅莉栖のパパが若い頃、タイムマシン研究をしてた時に言ってたセリフ」
留未穂「私のパパが持ってたカセットテープに吹き込んであったの」
ダル「……そっか。親父さんたちの世代の夢を、僕たちが叶えちゃったんだね」
留未穂「それってなんだか素敵なことだね」
ダル「なら、僕たちの夢は鈴羽の世代が叶えてくれるんかな」
留未穂「きっとそう……あの娘は、私たちの希望」
ダル「……無事出発できたっぽい。さすが僕」
「タイムマシンを造れば、娘の生まれた直後にだって戻ることができるぞ」
「なぁ、それはとても素晴らしいことだと思わないか」
ダル「おぉ、フェイ……あいや、留未穂たん。それ、アニメのセリフ?」
留未穂(42)「ううん、これはね、紅莉栖のパパが若い頃、タイムマシン研究をしてた時に言ってたセリフ」
留未穂「私のパパが持ってたカセットテープに吹き込んであったの」
ダル「……そっか。親父さんたちの世代の夢を、僕たちが叶えちゃったんだね」
留未穂「それってなんだか素敵なことだね」
ダル「なら、僕たちの夢は鈴羽の世代が叶えてくれるんかな」
留未穂「きっとそう……あの娘は、私たちの希望」
27: 2015/09/27(日) 18:03:35.658 ID:4NG/QaEE0.net
D 1.048596% シュタインズ・ゲート
2017.09.27 (Wed) 17:42
大檜山ビル 屋上
ズゥゥゥゥゥン
岡部「よし、世界線を変動させることなく到着したな」
鈴羽「へぇー、ホントだ。ここって昔は屋上だったんだね」
鈴羽「高層ビルが数えるくらいしかない……それにさっきまでピーカンに晴れてたのに、降り出しそうな曇天になってる!」
鈴羽「ホントに過去に来たんだ!」
岡部「浮かれるでない、鈴羽。スニーキングミッションであることを忘れたか?」
鈴羽「おっと、そうだった」
岡部「現在ラボメン及びブラウン管工房の人間は全員病院に居るからここで誰かに鉢合わせする心配はないが」
岡部「街に繰り出してからはわからん。極力人と会うのを避け、仮に遭遇してしまった場合は全力でごまかす」
鈴羽「なんかやることが言うわりにこっすいなー」
岡部「何を言う! これが世界を欺くための重要な条件なのだぞ!」
鈴羽「わかってるって。それじゃ、早速行こう!」
2017.09.27 (Wed) 17:42
大檜山ビル 屋上
ズゥゥゥゥゥン
岡部「よし、世界線を変動させることなく到着したな」
鈴羽「へぇー、ホントだ。ここって昔は屋上だったんだね」
鈴羽「高層ビルが数えるくらいしかない……それにさっきまでピーカンに晴れてたのに、降り出しそうな曇天になってる!」
鈴羽「ホントに過去に来たんだ!」
岡部「浮かれるでない、鈴羽。スニーキングミッションであることを忘れたか?」
鈴羽「おっと、そうだった」
岡部「現在ラボメン及びブラウン管工房の人間は全員病院に居るからここで誰かに鉢合わせする心配はないが」
岡部「街に繰り出してからはわからん。極力人と会うのを避け、仮に遭遇してしまった場合は全力でごまかす」
鈴羽「なんかやることが言うわりにこっすいなー」
岡部「何を言う! これが世界を欺くための重要な条件なのだぞ!」
鈴羽「わかってるって。それじゃ、早速行こう!」
28: 2015/09/27(日) 18:07:15.369 ID:4NG/QaEE0.net
六井記念病院
鈴羽「ここが、あたしの生まれた病院……?」
岡部「そうだ。たしか部屋は……しまった、あの日は色々あって俺も細かくは覚えていない」
鈴羽「使えない未来人だなー」
鈴羽「すいませーん。今日出産した、阿万音由季さんの部屋ってどこですか?」
受付嬢「産婦人科は5階になります」
鈴羽「ありがとうございまーす。ほら、オカリンおじさん、行くよ……って、あれ?」キョロキョロ
鈴羽「……アルパカマンに着替え中か」
鈴羽「ここが、あたしの生まれた病院……?」
岡部「そうだ。たしか部屋は……しまった、あの日は色々あって俺も細かくは覚えていない」
鈴羽「使えない未来人だなー」
鈴羽「すいませーん。今日出産した、阿万音由季さんの部屋ってどこですか?」
受付嬢「産婦人科は5階になります」
鈴羽「ありがとうございまーす。ほら、オカリンおじさん、行くよ……って、あれ?」キョロキョロ
鈴羽「……アルパカマンに着替え中か」
29: 2015/09/27(日) 18:11:53.930 ID:4NG/QaEE0.net
5階 産婦人科 502号室
鈴羽「まずはちょっと様子を見よう……」
るか(24)「由季さん、おめでとうございます! 可愛い赤ちゃんですね」
フェイリス(24)「とーってもキュートなベイビーちゃんなのニャ!」
鈴羽「(あ、あれって、るかにいさんとルミねえさん!?)」
鈴羽「(この頃のるかにいさんが女の子っぽかったってのはホントだったんだ……!)」
鈴羽「(そしてルミねえさんが暗黒の歴史書に封印したというニャンニャン語でしゃべってる……!)」
鈴羽「まずはちょっと様子を見よう……」
るか(24)「由季さん、おめでとうございます! 可愛い赤ちゃんですね」
フェイリス(24)「とーってもキュートなベイビーちゃんなのニャ!」
鈴羽「(あ、あれって、るかにいさんとルミねえさん!?)」
鈴羽「(この頃のるかにいさんが女の子っぽかったってのはホントだったんだ……!)」
鈴羽「(そしてルミねえさんが暗黒の歴史書に封印したというニャンニャン語でしゃべってる……!)」
30: 2015/09/27(日) 18:14:27.924 ID:4NG/QaEE0.net
萌郁(27)「それにしても……橋田くん、遅い……」
綯(18)「全く、こんな時まであの人ゲームやってるんじゃないですかね」
鈴羽「(もえねえさんは変わらないなー。この頃からボディコン美人だったんだ)」
綯「(そして、なえねえさんのギャル時代……! セーラー服がまぶしいッ!)」
由季(28)「仕方ないですよ、急でしたから……」
鈴羽「(母さん若いなー……今でも美人だけど、この頃はもっと美人だ)」
鈴羽「(でも、オカリンおじさんもまゆねえさんも……)」
鈴羽「(父さんも、まだ来てない……)」
綯(18)「全く、こんな時まであの人ゲームやってるんじゃないですかね」
鈴羽「(もえねえさんは変わらないなー。この頃からボディコン美人だったんだ)」
綯「(そして、なえねえさんのギャル時代……! セーラー服がまぶしいッ!)」
由季(28)「仕方ないですよ、急でしたから……」
鈴羽「(母さん若いなー……今でも美人だけど、この頃はもっと美人だ)」
鈴羽「(でも、オカリンおじさんもまゆねえさんも……)」
鈴羽「(父さんも、まだ来てない……)」
32: 2015/09/27(日) 18:18:26.442 ID:4NG/QaEE0.net
5階 廊下
鈴羽「…………」トボトボ
アルパカマン「ん、どうした鈴羽。様子を見に行ったのでは無かったのか?」
鈴羽「……父さんがね、居ないんだ」
アルパカマン「……あー、そう言えばそうだった。そんなこともあったな」
鈴羽「どうしてッ!? 父さんだけはあたしを溺愛してくれてるんじゃなかったの!?」
鈴羽「いの一番に駆けつけてると信じてたのに……」
アルパカマン「いや、それはやつのせいではない」
鈴羽「え……どういうこと?」
アルパカマン「俺たちはこの日、とある大切な人に定期報告をしに行っていたのだ」
アルパカマン「しかし、ヤブ医の讒言を浅はかにも信じてしまった俺たちは、鈴羽の出産に立ち会うことができなかった」
アルパカマン「なに、心配することは無い。今にやってくるさ」
鈴羽「う、うん……」
鈴羽「…………」トボトボ
アルパカマン「ん、どうした鈴羽。様子を見に行ったのでは無かったのか?」
鈴羽「……父さんがね、居ないんだ」
アルパカマン「……あー、そう言えばそうだった。そんなこともあったな」
鈴羽「どうしてッ!? 父さんだけはあたしを溺愛してくれてるんじゃなかったの!?」
鈴羽「いの一番に駆けつけてると信じてたのに……」
アルパカマン「いや、それはやつのせいではない」
鈴羽「え……どういうこと?」
アルパカマン「俺たちはこの日、とある大切な人に定期報告をしに行っていたのだ」
アルパカマン「しかし、ヤブ医の讒言を浅はかにも信じてしまった俺たちは、鈴羽の出産に立ち会うことができなかった」
アルパカマン「なに、心配することは無い。今にやってくるさ」
鈴羽「う、うん……」
33: 2015/09/27(日) 18:22:31.897 ID:4NG/QaEE0.net
>>31
しまった綯ちゃん氏大学一年生だった なぜセーラー服
しまった綯ちゃん氏大学一年生だった なぜセーラー服
34: 2015/09/27(日) 18:23:55.837 ID:4NG/QaEE0.net
飯食ってちょっと頭冷やしてくる
40: 2015/09/27(日) 18:43:54.939 ID:4NG/QaEE0.net
萌郁(27)「それにしても……橋田くん、遅い……」
綯(18)「全く、こんな時まであの人ゲームやってるんじゃないですかね」
鈴羽「(もえねえさんは変わらないなー。この頃からボディコン美人だったんだ)」
綯「(そして、10代のなえねえさん……! あたしが小さい頃よく遊んでもらったみたい、あんまり覚えてないけど……)」
由季(28)「仕方ないですよ、急でしたから……」
鈴羽「(母さん若いなー……今でも美人だけど、この頃はもっと美人だ)」
鈴羽「(でも、オカリンおじさんもまゆねえさんも……)」
鈴羽「(父さんも、まだ来てない……)」
綯(18)「全く、こんな時まであの人ゲームやってるんじゃないですかね」
鈴羽「(もえねえさんは変わらないなー。この頃からボディコン美人だったんだ)」
綯「(そして、10代のなえねえさん……! あたしが小さい頃よく遊んでもらったみたい、あんまり覚えてないけど……)」
由季(28)「仕方ないですよ、急でしたから……」
鈴羽「(母さん若いなー……今でも美人だけど、この頃はもっと美人だ)」
鈴羽「(でも、オカリンおじさんもまゆねえさんも……)」
鈴羽「(父さんも、まだ来てない……)」
42: 2015/09/27(日) 18:44:27.808 ID:4NG/QaEE0.net
5階 廊下
鈴羽「…………」トボトボ
アルパカマン「ん、どうした鈴羽。様子を見に行ったのでは無かったのか?」
鈴羽「……父さんがね、居ないんだ」
アルパカマン「……あー、そう言えばそうだった。そんなこともあったな」
鈴羽「どうしてッ!? 父さんだけはあたしを溺愛してくれてるんじゃなかったの!?」
鈴羽「いの一番に駆けつけてると信じてたのに……」
アルパカマン「いや、それはやつのせいではない」
鈴羽「え……どういうこと?」
アルパカマン「俺たちはこの日、大切な人に定期報告をしに行っていたのだ」
アルパカマン「しかし、ヤブ医の讒言を浅はかにも信じてしまった俺たちは、鈴羽の出産に立ち会うことができなかった」
アルパカマン「なに、心配することは無い。今にやってくるさ」
鈴羽「う、うん……」
鈴羽「…………」トボトボ
アルパカマン「ん、どうした鈴羽。様子を見に行ったのでは無かったのか?」
鈴羽「……父さんがね、居ないんだ」
アルパカマン「……あー、そう言えばそうだった。そんなこともあったな」
鈴羽「どうしてッ!? 父さんだけはあたしを溺愛してくれてるんじゃなかったの!?」
鈴羽「いの一番に駆けつけてると信じてたのに……」
アルパカマン「いや、それはやつのせいではない」
鈴羽「え……どういうこと?」
アルパカマン「俺たちはこの日、大切な人に定期報告をしに行っていたのだ」
アルパカマン「しかし、ヤブ医の讒言を浅はかにも信じてしまった俺たちは、鈴羽の出産に立ち会うことができなかった」
アルパカマン「なに、心配することは無い。今にやってくるさ」
鈴羽「う、うん……」
44: 2015/09/27(日) 18:45:37.434 ID:4NG/QaEE0.net
ダル(26)「す~ず~は~~~~~~~ッ!!!!!!!」ドタドタ
鈴羽「ふぇっ!?」
ダル「すずは、すずは、す~ず~は~ッ!!!!」ドタドタ
鈴羽「あ、あたしはここだけど!!」
ダル「んお!? 君誰!? いや、今は君みたいな美少女に構ってる場合じゃないんだお!!」
ダル「待ってろ~!! らぶりーまいどーたーぁっ!!!」ドタドタ
鈴羽「父さん……今よりすっごく太ってる……」
まゆり(23)「はぁ……はぁ……ダルくん、まゆしぃより早く走ってるよ……」
鈴羽「あ、まゆね……え……さんっ!? 嘘、今と全く見た目が変わってない!?」
まゆり「……えっと、オカリンのお友達かな? あれ、オカリンは?」
アルパカマン「岡部倫太郎なら階段の踊り場でバテている。さあ、ここは俺に任せて早く行くのだ、まゆりッ!」
まゆり「う、うん! わかった! ダルくん待って~!」
鈴羽「あたしたちも行こう!」
鈴羽「ふぇっ!?」
ダル「すずは、すずは、す~ず~は~ッ!!!!」ドタドタ
鈴羽「あ、あたしはここだけど!!」
ダル「んお!? 君誰!? いや、今は君みたいな美少女に構ってる場合じゃないんだお!!」
ダル「待ってろ~!! らぶりーまいどーたーぁっ!!!」ドタドタ
鈴羽「父さん……今よりすっごく太ってる……」
まゆり(23)「はぁ……はぁ……ダルくん、まゆしぃより早く走ってるよ……」
鈴羽「あ、まゆね……え……さんっ!? 嘘、今と全く見た目が変わってない!?」
まゆり「……えっと、オカリンのお友達かな? あれ、オカリンは?」
アルパカマン「岡部倫太郎なら階段の踊り場でバテている。さあ、ここは俺に任せて早く行くのだ、まゆりッ!」
まゆり「う、うん! わかった! ダルくん待って~!」
鈴羽「あたしたちも行こう!」
45: 2015/09/27(日) 18:47:39.726 ID:4NG/QaEE0.net
502号室
ダル「すずは~ッ!! んほぉ、大きくて可愛い女の子だお!! 由季たんそっくり!!」スリスリ
由季「……至さん。それ、私です。赤ちゃんはあっち」
ダル「いやぁ、ごちそうさまです」
綯「テンパりすぎです」
ダル「どれどれ~? んん~? んんん~~!?」
ダル「……か、かわゆすグホァ」バタッ
るか「は、橋田さん!?」
フェイリス「ここまで来るのに全身全霊を捧げたみたいニャ」
萌郁「…………」パシャ パシャ
ダル「すずは~ッ!! んほぉ、大きくて可愛い女の子だお!! 由季たんそっくり!!」スリスリ
由季「……至さん。それ、私です。赤ちゃんはあっち」
ダル「いやぁ、ごちそうさまです」
綯「テンパりすぎです」
ダル「どれどれ~? んん~? んんん~~!?」
ダル「……か、かわゆすグホァ」バタッ
るか「は、橋田さん!?」
フェイリス「ここまで来るのに全身全霊を捧げたみたいニャ」
萌郁「…………」パシャ パシャ
47: 2015/09/27(日) 18:49:08.449 ID:4NG/QaEE0.net
鈴羽「可愛いの!? 見せて見せて!!」
アルパカマン「不用意に乗り込むなと! ええい、ままよ!」
フェイリス「ニャッ!? アルパカっぽい変なのが来たニャ!?」
綯「な、なんなんですかぁ!?」
アルパカマン「俺か? 俺の名は―――」
アルパカマン「天が呼ぶ! 地が呼ぶ! アンデスが呼ぶ!」
アルパカマン「アキバが生んだ謎のヒーロー!」
アルパカマン「アルパカマン、参上!」シュバッ
まゆり「まゆしぃにも赤ちゃん見せて~!」
アルパカマン「…………」
まゆり「わぁ~、かわいいねぇ♪」
鈴羽「なにこのへちゃむくれ。しわしわの猿みたい」
ダル「さ、さ、さ、猿とはなんだーッ!!!!!」
鈴羽「ひえっ!?」
アルパカマン「こ、ここはひとまず退散だッ!!」
アルパカマン「不用意に乗り込むなと! ええい、ままよ!」
フェイリス「ニャッ!? アルパカっぽい変なのが来たニャ!?」
綯「な、なんなんですかぁ!?」
アルパカマン「俺か? 俺の名は―――」
アルパカマン「天が呼ぶ! 地が呼ぶ! アンデスが呼ぶ!」
アルパカマン「アキバが生んだ謎のヒーロー!」
アルパカマン「アルパカマン、参上!」シュバッ
まゆり「まゆしぃにも赤ちゃん見せて~!」
アルパカマン「…………」
まゆり「わぁ~、かわいいねぇ♪」
鈴羽「なにこのへちゃむくれ。しわしわの猿みたい」
ダル「さ、さ、さ、猿とはなんだーッ!!!!!」
鈴羽「ひえっ!?」
アルパカマン「こ、ここはひとまず退散だッ!!」
48: 2015/09/27(日) 18:52:36.845 ID:4NG/QaEE0.net
由季「……あの人たち、なんなんです?」
ダル「さっきからうろちょろしてるんだお。全く、親の顔が見てみたいっつーの」
ダル「そいや、綯様のお父たまは?」
綯「大切な人に報告に行くんだって言って行っちゃいました。あと様付けやめてください」
ダル「あー、入れ違いになったのかもわからんね」
由季「天王寺さんには色々とお世話になりました」
由季「知識も経験もない私たちをサポートしてくれたのは、他でもない天王寺さんですから」
綯「……赤ちゃんが元気で良かったけど、由季さんも元気で良かったです」グスッ
由季「もしかしたら、綴さんが見守っていてくれたのかも知れませんね……」
ダル「さっきからうろちょろしてるんだお。全く、親の顔が見てみたいっつーの」
ダル「そいや、綯様のお父たまは?」
綯「大切な人に報告に行くんだって言って行っちゃいました。あと様付けやめてください」
ダル「あー、入れ違いになったのかもわからんね」
由季「天王寺さんには色々とお世話になりました」
由季「知識も経験もない私たちをサポートしてくれたのは、他でもない天王寺さんですから」
綯「……赤ちゃんが元気で良かったけど、由季さんも元気で良かったです」グスッ
由季「もしかしたら、綴さんが見守っていてくれたのかも知れませんね……」
50: 2015/09/27(日) 18:54:26.527 ID:4NG/QaEE0.net
ダル「ゆ、由季たん!!」
由季「どうしたんですか、改まって」
ダル「そ、その、この度は、僕の、本当に、あ、あ、ありがとう……なのだぜ!」
由季「うふふ。これからもよろしくお願いしますね、パパ♪」
ダル「君と娘に、一生、萌え☆萌えキューン!!!」
フェイリス「なんだかしまらないニャン」
るか「でも、橋田さんらしくていいと思います」
綯「あ、オカリンおじさん!」
由季「どうしたんですか、改まって」
ダル「そ、その、この度は、僕の、本当に、あ、あ、ありがとう……なのだぜ!」
由季「うふふ。これからもよろしくお願いしますね、パパ♪」
ダル「君と娘に、一生、萌え☆萌えキューン!!!」
フェイリス「なんだかしまらないニャン」
るか「でも、橋田さんらしくていいと思います」
綯「あ、オカリンおじさん!」
52: 2015/09/27(日) 18:55:51.642 ID:4NG/QaEE0.net
岡部(25)「ハァ……フゥ……ヒィ……す、鈴羽はどこだ。鈴羽を出せ……!」
まゆり「目が血走ってるよー、オカリン」
萌郁「岡部くん……水、飲む……?」
オギャア、オギャア
まゆり「もーっ、オカリンが怖いから泣き出しちゃったのです」
岡部「な、なに!? 俺のせいなのか!?」
由季「あらあら、お腹がすいたのかしら」
岡部「腹が減っているのか!? ならば、ここにマッドな団子がたくさんあるぞ!!」
まゆり「お団子はまだ早いんじゃないかなー」
るか「まだ赤ちゃんですから、お乳が良いと思います」
ダル「お、お乳? お、お、お、オチチですとぉーッ!?」
綯「さすがに自重してください!」
まゆり「目が血走ってるよー、オカリン」
萌郁「岡部くん……水、飲む……?」
オギャア、オギャア
まゆり「もーっ、オカリンが怖いから泣き出しちゃったのです」
岡部「な、なに!? 俺のせいなのか!?」
由季「あらあら、お腹がすいたのかしら」
岡部「腹が減っているのか!? ならば、ここにマッドな団子がたくさんあるぞ!!」
まゆり「お団子はまだ早いんじゃないかなー」
るか「まだ赤ちゃんですから、お乳が良いと思います」
ダル「お、お乳? お、お、お、オチチですとぉーッ!?」
綯「さすがに自重してください!」
53: 2015/09/27(日) 18:59:11.905 ID:4NG/QaEE0.net
廊下
鈴羽「……ふふっ。この頃のみんな、楽しそうだね」
アルパカマン「そうだな」
鈴羽「でもさー、未来から来たって言う"あたし"の名前が"鈴羽"だったから鈴羽って名前にしたのはわかるけど」
鈴羽「そんなの気にせず、もっと可愛い名前をつけてもよかったんじゃないかな?」
アルパカマン「馬鹿言え。お前のその名は、世界の支配構造をも跳躍する崇高なモノなのだぞ」
鈴羽「"羽"はわかるけど、じゃー"鈴"はなんなのさ!」
アルパカマン「そ、それはだな……」
鈴羽「……ふふっ。この頃のみんな、楽しそうだね」
アルパカマン「そうだな」
鈴羽「でもさー、未来から来たって言う"あたし"の名前が"鈴羽"だったから鈴羽って名前にしたのはわかるけど」
鈴羽「そんなの気にせず、もっと可愛い名前をつけてもよかったんじゃないかな?」
アルパカマン「馬鹿言え。お前のその名は、世界の支配構造をも跳躍する崇高なモノなのだぞ」
鈴羽「"羽"はわかるけど、じゃー"鈴"はなんなのさ!」
アルパカマン「そ、それはだな……」
54: 2015/09/27(日) 19:02:45.506 ID:4NG/QaEE0.net
502号室
るか「そう言えば、さっきまで曇ってたのに雲間から日が差し込んでますね」
フェイリス「きっとスズニャンがエンジェルだから太陽の贈り物を持ってきたんだニャ!」
岡部「レンブラント光線は別名、エンジェルラダーとも言うしな」
まゆり「窓際のお花も嬉しそうだねー♪」
萌郁「でも……この花は……春の花……」
ダル「僕、生命工学の技術も勉強したんだお」
ダル「ま、僕クラスになれば時期外れでも花を咲かせるように魔改造するくらい朝飯前っつーか」
由季「この鉢植えのお花は、至さんが結婚式の時に私にくれたものなんです」
由季「それから株を分けて、今でも家で育ててるんですよ」
フェイリス「素敵だニャァ♪」
るか「そう言えば、さっきまで曇ってたのに雲間から日が差し込んでますね」
フェイリス「きっとスズニャンがエンジェルだから太陽の贈り物を持ってきたんだニャ!」
岡部「レンブラント光線は別名、エンジェルラダーとも言うしな」
まゆり「窓際のお花も嬉しそうだねー♪」
萌郁「でも……この花は……春の花……」
ダル「僕、生命工学の技術も勉強したんだお」
ダル「ま、僕クラスになれば時期外れでも花を咲かせるように魔改造するくらい朝飯前っつーか」
由季「この鉢植えのお花は、至さんが結婚式の時に私にくれたものなんです」
由季「それから株を分けて、今でも家で育ててるんですよ」
フェイリス「素敵だニャァ♪」
55: 2015/09/27(日) 19:06:02.058 ID:4NG/QaEE0.net
綯「お父さんの育った国では、5月1日にその花を愛する人に贈る習慣があるそうです」
岡部「百合科の花なら全力を出せそうな気がする、と鼻を鳴らしていた百合厨はどこのどいつだったかな」
ダル「ちょ、べ、別に、この花の別名が『谷間の姫百合』だからって興奮したわけじゃないんだからね!」
綯「ダルおじさん……」(無表情)
ダル「綯様、顔が怖いお……」
綯「様付けはやめてくださいって言いましたよね」(無表情)
ダル「ガクブル……」
萌郁「花言葉は……"幸福が帰る"、"幸福の再来"……」
岡部「さすが閃光の指圧師<シャイニング・フィンガー>。ググるスピードも天下一だな」
まゆり「きっとね、別の世界のスズさんが、もう1度みんなに幸福を運んできてくれたんだと思うなー」
岡部「リインカーネイション、生まれ変わり、ということだな」
岡部「百合科の花なら全力を出せそうな気がする、と鼻を鳴らしていた百合厨はどこのどいつだったかな」
ダル「ちょ、べ、別に、この花の別名が『谷間の姫百合』だからって興奮したわけじゃないんだからね!」
綯「ダルおじさん……」(無表情)
ダル「綯様、顔が怖いお……」
綯「様付けはやめてくださいって言いましたよね」(無表情)
ダル「ガクブル……」
萌郁「花言葉は……"幸福が帰る"、"幸福の再来"……」
岡部「さすが閃光の指圧師<シャイニング・フィンガー>。ググるスピードも天下一だな」
まゆり「きっとね、別の世界のスズさんが、もう1度みんなに幸福を運んできてくれたんだと思うなー」
岡部「リインカーネイション、生まれ変わり、ということだな」
56: 2015/09/27(日) 19:10:53.787 ID:4NG/QaEE0.net
フェイリス「もえニャン! ポケコンを見せるニャン!」
萌郁「どうぞ……」
フェイリス「ニャにニャに……!」
フェイリス「『森の守護神、セント・レオナードが修行に出た際、森で大蛇に襲われた』ニャ!」
フェイリス「『命からがら大蛇を倒したレオナードは、血だらけになって大地に横たわった』!」
フェイリス「『そして、血に染まった大地から、"森の鈴"が一斉に咲き出した』……ニャ!!」
るか「か、かっこいいお話ですね」
岡部「まさにウロボロス的円環を破壊した鳳凰院凶真の伝説のようではないかッ!」フゥーン
まゆり「もうオカリンには血まみれになってほしくないな……」
岡部「まゆりよ、案ずるでない! 2度とやつらに後れなど取らぬ! フゥーハハハ!」
綯「このお花から取って、この子の名前が鈴羽ちゃんなんですか?」
ダル「あそっか、綯ちゃん氏には話してなかったっけ」
由季「ホントはちょっと込み入った事情があるんだけどね……」
萌郁「どうぞ……」
フェイリス「ニャにニャに……!」
フェイリス「『森の守護神、セント・レオナードが修行に出た際、森で大蛇に襲われた』ニャ!」
フェイリス「『命からがら大蛇を倒したレオナードは、血だらけになって大地に横たわった』!」
フェイリス「『そして、血に染まった大地から、"森の鈴"が一斉に咲き出した』……ニャ!!」
るか「か、かっこいいお話ですね」
岡部「まさにウロボロス的円環を破壊した鳳凰院凶真の伝説のようではないかッ!」フゥーン
まゆり「もうオカリンには血まみれになってほしくないな……」
岡部「まゆりよ、案ずるでない! 2度とやつらに後れなど取らぬ! フゥーハハハ!」
綯「このお花から取って、この子の名前が鈴羽ちゃんなんですか?」
ダル「あそっか、綯ちゃん氏には話してなかったっけ」
由季「ホントはちょっと込み入った事情があるんだけどね……」
58: 2015/09/27(日) 19:12:19.939 ID:4NG/QaEE0.net
紅莉栖(24)「でも、その花って毒があるわよ」
紅莉栖「コンバラトキシン、コンバラマリン、コンパロシド……耳かき一杯で致氏量になる」
岡部「おお、助手よ。遅かったではないか」
紅莉栖「無茶言うな! これでも和光の研究所から全速力で来たんだからね!」
紅莉栖「出産がこの時期になるだろうからって教授に無理言って日本での研究に参加させてもらったのに」
紅莉栖「結局私1人出遅れちゃったのよね……ハァ」
ダル「つーか牧瀬氏、僕が植物学における初歩的なことに対策を打ってないと思うん?」
紅莉栖「どういうこと?」
ダル「変な虫が寄り付かないような毒性はそのままに、人体には無害化しておきますた!」
紅莉栖「コンバラトキシン、コンバラマリン、コンパロシド……耳かき一杯で致氏量になる」
岡部「おお、助手よ。遅かったではないか」
紅莉栖「無茶言うな! これでも和光の研究所から全速力で来たんだからね!」
紅莉栖「出産がこの時期になるだろうからって教授に無理言って日本での研究に参加させてもらったのに」
紅莉栖「結局私1人出遅れちゃったのよね……ハァ」
ダル「つーか牧瀬氏、僕が植物学における初歩的なことに対策を打ってないと思うん?」
紅莉栖「どういうこと?」
ダル「変な虫が寄り付かないような毒性はそのままに、人体には無害化しておきますた!」
59: 2015/09/27(日) 19:14:14.989 ID:4NG/QaEE0.net
紅莉栖「嘘でしょ……橋田ってバイオテクノロジーもいけたの?」
ダル「ぶっちゃけると研究機関にハッキングしてデータを使わせてもらっただけなのだが」
紅莉栖「普通に犯罪だろ馬鹿者」
ダル「いやぁ、足がつくようなドジは踏んでないっつーか」
まゆり「ねぇねぇクリスちゃん! こっちに来て! スズちゃんかわいいよー♪」
紅莉栖「どれどれー……か、かわいい/// なにこれ、天使?」
紅莉栖「由季さん、すごいわ……! あなたって、すごい!」
ダル「鈴羽は、僕と由季たんの天使だお! キリッ!」
由季「ふふっ、鈴羽の羽は天使の羽かも知れませんね」
ダル「ぶっちゃけると研究機関にハッキングしてデータを使わせてもらっただけなのだが」
紅莉栖「普通に犯罪だろ馬鹿者」
ダル「いやぁ、足がつくようなドジは踏んでないっつーか」
まゆり「ねぇねぇクリスちゃん! こっちに来て! スズちゃんかわいいよー♪」
紅莉栖「どれどれー……か、かわいい/// なにこれ、天使?」
紅莉栖「由季さん、すごいわ……! あなたって、すごい!」
ダル「鈴羽は、僕と由季たんの天使だお! キリッ!」
由季「ふふっ、鈴羽の羽は天使の羽かも知れませんね」
60: 2015/09/27(日) 19:17:31.313 ID:4NG/QaEE0.net
廊下
アルパカマン「紅莉栖のやつめ、病室の前でスタンバっている俺や鈴羽に目もくれず部屋に飛び込むとは、どんだけ鈴羽に会いたかったんだ」
アルパカマン「それでいて部屋に入るやいなや理系知識全開で冷静を装うとか……あいつは一体何と戦っているんだ?」
鈴羽「紅莉栖さん、わっかいなー。タカビーなのは昔からか」
アルパカマン「静かにしろ! やつの耳に『ツン』だの『デレ』だのという単語が入ったが最後、その身がどうなるかお前も知っているだろう!」
鈴羽「おっとそうだった……」
鈴羽「前に言った時はあやうく脳をぐちゃぐちゃにされそうになったからね。父さんが」
鈴羽「紅莉栖さんには気を付けないと」
アルパカマン「……これも、世界線の収束か」
アルパカマン「紅莉栖のやつめ、病室の前でスタンバっている俺や鈴羽に目もくれず部屋に飛び込むとは、どんだけ鈴羽に会いたかったんだ」
アルパカマン「それでいて部屋に入るやいなや理系知識全開で冷静を装うとか……あいつは一体何と戦っているんだ?」
鈴羽「紅莉栖さん、わっかいなー。タカビーなのは昔からか」
アルパカマン「静かにしろ! やつの耳に『ツン』だの『デレ』だのという単語が入ったが最後、その身がどうなるかお前も知っているだろう!」
鈴羽「おっとそうだった……」
鈴羽「前に言った時はあやうく脳をぐちゃぐちゃにされそうになったからね。父さんが」
鈴羽「紅莉栖さんには気を付けないと」
アルパカマン「……これも、世界線の収束か」
61: 2015/09/27(日) 19:19:27.198 ID:4NG/QaEE0.net
502号室
岡部「ラボメンナンバー008、阿万音鈴羽ッ!! ここに、ラボメンとしての証、ラボメンバッジを授ける!!」
ダル「オカリンそれ持ってきてたん? GJと言わざるを得ない件」
まゆり「ようやくラボメンが全員そろったねー♪ まゆしぃは、とっても、とーっても嬉しいのです♪」
萌郁「あとでみんなで……トゥットゥルー、って……挨拶を……」
紅莉栖「ホントに岡部の言う通りに実現するとはね……」
フェイリス「凶真の双眸には未来を見通す心眼、運命探知の魔眼<リーディング・シュタイナー>が宿っているのニャ!」
るか「すごいです! おか、じゃなかった、凶真さん!」
綯「これでラボの仲間が揃ったんですね。いいなぁ」
綯「私はお父さんにラボのメンバーにはなるなって厳しく言われてたから……」
まゆり「綯ちゃんにもねー、いつか出来ると思うなー。一緒に何か作ったり、研究したりする仲間」
綯「まゆりおねえちゃん……うん、ありがとう!」
岡部「ラボメンナンバー008、阿万音鈴羽ッ!! ここに、ラボメンとしての証、ラボメンバッジを授ける!!」
ダル「オカリンそれ持ってきてたん? GJと言わざるを得ない件」
まゆり「ようやくラボメンが全員そろったねー♪ まゆしぃは、とっても、とーっても嬉しいのです♪」
萌郁「あとでみんなで……トゥットゥルー、って……挨拶を……」
紅莉栖「ホントに岡部の言う通りに実現するとはね……」
フェイリス「凶真の双眸には未来を見通す心眼、運命探知の魔眼<リーディング・シュタイナー>が宿っているのニャ!」
るか「すごいです! おか、じゃなかった、凶真さん!」
綯「これでラボの仲間が揃ったんですね。いいなぁ」
綯「私はお父さんにラボのメンバーにはなるなって厳しく言われてたから……」
まゆり「綯ちゃんにもねー、いつか出来ると思うなー。一緒に何か作ったり、研究したりする仲間」
綯「まゆりおねえちゃん……うん、ありがとう!」
62: 2015/09/27(日) 19:23:00.271 ID:4NG/QaEE0.net
紅莉栖「賢い子に育って欲しいわ」
まゆり「きっと優しい子になると思うなー」
フェイリス「とびっきり可愛い子に育つはずだニャ!」
るか「元気いっぱいな子に育ってほしいですね」
萌郁「人見知りしない子に……なってほしい……」
綯「えっと、強い子になってほしい、です」
岡部「お前らの勝手な願望を押し付けるでないッ!」
岡部「鈴羽はこの俺、鳳凰院凶真の手下となるべくマッドサイエンティストとして育て上げるのだからな!」
ダル「それは牧瀬氏との間に出来る子どもに託すべきだろJK」
紅莉栖「なぁっ!?///」
ダル「鈴羽が世界一可愛い女の子になるのは疑いの余地なしなのだぜ」
由季「鈴羽、生まれてきてくれてありがとう……」
まゆり「きっと優しい子になると思うなー」
フェイリス「とびっきり可愛い子に育つはずだニャ!」
るか「元気いっぱいな子に育ってほしいですね」
萌郁「人見知りしない子に……なってほしい……」
綯「えっと、強い子になってほしい、です」
岡部「お前らの勝手な願望を押し付けるでないッ!」
岡部「鈴羽はこの俺、鳳凰院凶真の手下となるべくマッドサイエンティストとして育て上げるのだからな!」
ダル「それは牧瀬氏との間に出来る子どもに託すべきだろJK」
紅莉栖「なぁっ!?///」
ダル「鈴羽が世界一可愛い女の子になるのは疑いの余地なしなのだぜ」
由季「鈴羽、生まれてきてくれてありがとう……」
63: 2015/09/27(日) 19:27:08.229 ID:4NG/QaEE0.net
廊下
鈴羽「あたしのラボメンバッジ、生まれた時にもらってたんだね」
鈴羽「それに"幸福の再来"......あの花にそんな意味があったなんて、あたし、知らなかった」
鈴羽「ううん、知ろうともしなかったんだ。2人の結婚式の日に、父さんが母さんに贈った花だったなんて……」
アルパカマン「ならば、今すぐにでもやれることがあるのではないか」
鈴羽「うん……あたし、家に帰らなきゃ!」タッ
アルパカマン「あっ、おい! 待てィ! 俺を置いていくな!」
鈴羽「もーっ。早く着替えてきなよ! 先行ってるよー」
アルパカマン「……鈴羽? ホントに置いていかないよな? 待っててくれるよな?」
アルパカマン「もし置いていかれたら、俺はまた18年間を現在時点から過ごさねばならん……」
アルパカマン「いやいや、そもそもオリジナルの"俺"が存在している時点で俺は岡部倫太郎としての社会的地位を喪失しているではないかッ!!」
アルパカマン「待って!! お願いだから待ってて!! おじさんに優しくして!!」
鈴羽「あたしのラボメンバッジ、生まれた時にもらってたんだね」
鈴羽「それに"幸福の再来"......あの花にそんな意味があったなんて、あたし、知らなかった」
鈴羽「ううん、知ろうともしなかったんだ。2人の結婚式の日に、父さんが母さんに贈った花だったなんて……」
アルパカマン「ならば、今すぐにでもやれることがあるのではないか」
鈴羽「うん……あたし、家に帰らなきゃ!」タッ
アルパカマン「あっ、おい! 待てィ! 俺を置いていくな!」
鈴羽「もーっ。早く着替えてきなよ! 先行ってるよー」
アルパカマン「……鈴羽? ホントに置いていかないよな? 待っててくれるよな?」
アルパカマン「もし置いていかれたら、俺はまた18年間を現在時点から過ごさねばならん……」
アルパカマン「いやいや、そもそもオリジナルの"俺"が存在している時点で俺は岡部倫太郎としての社会的地位を喪失しているではないかッ!!」
アルパカマン「待って!! お願いだから待ってて!! おじさんに優しくして!!」
64: 2015/09/27(日) 19:30:33.772 ID:4NG/QaEE0.net
六井記念病院 玄関
鈴羽「急げ急げっ! 急ぐ必要はないけどっ!」
天王寺(39)「のわっ!?」
鈴羽「うわっ!?」ドーン
天王寺「だ、大丈夫か、嬢ちゃん……?」
鈴羽「イテテ……うん、平気。だってあたしは、戦士だからね!」
天王寺「はぁ? 何言ってんだおめぇ」
鈴羽「って、店長!? 相変わらずマッチョだねー」
鈴羽「母さ、えっと、阿万音由季さんのお見舞い?」
天王寺「ちょっと野暮用があってな、今戻ってきたんだよ」
鈴羽「その、手に持ってるお花は……?」
天王寺「あぁ、これは俺が出る時に阿万音のお嬢さんから分けてもらったんだ」
天王寺「昔世話になった人が好きだったから持ってったはいいが、どうも先客が居たみたいでかぶっちまってな……」
天王寺「仕方ないから持って帰ってきたってわけだ」
鈴羽「ふーん……」
鈴羽「急げ急げっ! 急ぐ必要はないけどっ!」
天王寺(39)「のわっ!?」
鈴羽「うわっ!?」ドーン
天王寺「だ、大丈夫か、嬢ちゃん……?」
鈴羽「イテテ……うん、平気。だってあたしは、戦士だからね!」
天王寺「はぁ? 何言ってんだおめぇ」
鈴羽「って、店長!? 相変わらずマッチョだねー」
鈴羽「母さ、えっと、阿万音由季さんのお見舞い?」
天王寺「ちょっと野暮用があってな、今戻ってきたんだよ」
鈴羽「その、手に持ってるお花は……?」
天王寺「あぁ、これは俺が出る時に阿万音のお嬢さんから分けてもらったんだ」
天王寺「昔世話になった人が好きだったから持ってったはいいが、どうも先客が居たみたいでかぶっちまってな……」
天王寺「仕方ないから持って帰ってきたってわけだ」
鈴羽「ふーん……」
65: 2015/09/27(日) 19:33:19.451 ID:4NG/QaEE0.net
鈴羽「だったらさ……それ、あたしにくれない?」
天王寺「はぁ? なんでそうなる」
鈴羽「あたしも今日誕生日なんだよね……絶対、絶対大切に育てるからさ!」
鈴羽「頼むよ、店長!」
天王寺「……わかったよ。ただし、絶対大切に育てるんだぞ? 枯らしたりなんかしたら、承知しねえからな!」
鈴羽「わかってるって! ありがと! 君って良いやつだね!」
天王寺「バイトのくせに偉そうにすんな! ほら、急いでるならとっとと帰れ」
鈴羽「おっとそうだった! それじゃ、またね! 天王寺裕吾!」タッタッタッ
天王寺「……なんだ、今のは」
天王寺「俺は、幻覚でも見てたのか? ありゃまるで……」
天王寺「あの人の生まれ変わりじゃねえか……」
天王寺「はぁ? なんでそうなる」
鈴羽「あたしも今日誕生日なんだよね……絶対、絶対大切に育てるからさ!」
鈴羽「頼むよ、店長!」
天王寺「……わかったよ。ただし、絶対大切に育てるんだぞ? 枯らしたりなんかしたら、承知しねえからな!」
鈴羽「わかってるって! ありがと! 君って良いやつだね!」
天王寺「バイトのくせに偉そうにすんな! ほら、急いでるならとっとと帰れ」
鈴羽「おっとそうだった! それじゃ、またね! 天王寺裕吾!」タッタッタッ
天王寺「……なんだ、今のは」
天王寺「俺は、幻覚でも見てたのか? ありゃまるで……」
天王寺「あの人の生まれ変わりじゃねえか……」
67: 2015/09/27(日) 19:36:30.152 ID:4NG/QaEE0.net
D 1.048596% シュタインズ・ゲート
2035.09.27 (Sat) 17:32
橋田家 庭
シャー
鈴羽「…………」
由季「……鈴羽。お花の水やりは母さんがやっておきましたよ」
鈴羽「……うん。もう手遅れなのはわかってるけど、さ」
由季「……今日は日差しが強かったから、夕方もあげたほうがよかったかもね」
鈴羽「うん……」
由季「……あら、鉢植え作ったの?」
鈴羽「……部屋で育てようと思ってね」
由季「そう……終わったら手を洗って、キッチンの手伝いお願いね」
鈴羽「わかってるよ……」
2035.09.27 (Sat) 17:32
橋田家 庭
シャー
鈴羽「…………」
由季「……鈴羽。お花の水やりは母さんがやっておきましたよ」
鈴羽「……うん。もう手遅れなのはわかってるけど、さ」
由季「……今日は日差しが強かったから、夕方もあげたほうがよかったかもね」
鈴羽「うん……」
由季「……あら、鉢植え作ったの?」
鈴羽「……部屋で育てようと思ってね」
由季「そう……終わったら手を洗って、キッチンの手伝いお願いね」
鈴羽「わかってるよ……」
69: 2015/09/27(日) 19:41:29.260 ID:4NG/QaEE0.net
橋田家 鈴羽の部屋
鈴羽「ここに飾って……と」
鈴羽「ん、鉢に何か書いてある……『2017.09.23』、か」
鈴羽「……えへへ」ニヤニヤ
まゆり(41)「ス~ズ~さん♪」
鈴羽「おわっ、まゆねえさん。うちに来てたんだ、いらっしゃい」
まゆり「オカリンから聞いたよ~。18年前はどうだった?」
鈴羽「……あたしって、みんなに歓迎されて生まれてきてたんだね。知らなかった」
まゆり「当たり前だよー。スズさんが生まれた日は、今でもよく憶えてるよ。とっても嬉しかったなぁ」
鈴羽「収束だからって事務的に処理されても仕方ないかなって思ってたけどさ」アハハ
鈴羽「ここに飾って……と」
鈴羽「ん、鉢に何か書いてある……『2017.09.23』、か」
鈴羽「……えへへ」ニヤニヤ
まゆり(41)「ス~ズ~さん♪」
鈴羽「おわっ、まゆねえさん。うちに来てたんだ、いらっしゃい」
まゆり「オカリンから聞いたよ~。18年前はどうだった?」
鈴羽「……あたしって、みんなに歓迎されて生まれてきてたんだね。知らなかった」
まゆり「当たり前だよー。スズさんが生まれた日は、今でもよく憶えてるよ。とっても嬉しかったなぁ」
鈴羽「収束だからって事務的に処理されても仕方ないかなって思ってたけどさ」アハハ
71: 2015/09/27(日) 19:42:40.961 ID:4NG/QaEE0.net
まゆり「……スズさんはね、色んな世界の、色んなラボメンに望まれて、ここに居るんだよ」
鈴羽「うん……あたしね、向こうで店長に『バイト』って呼ばれたんだ」
まゆり「あの時働いてたのは今と変わらず萌郁さんだったと思うけど……」
鈴羽「きっとさ、どこかの世界線ではあたし、ブラウン管工房でバイトしてたんだよ!」
まゆり「店長さんもあの日はとっても喜んでたからね、きっとそうなんだねー♪」
鈴羽「……母さんも、あたしが生まれてきて、嬉しかった、みたいだった」
まゆり「……ユキさんがキッチンで呼んでたよ。行こう?」
鈴羽「……うん」
鈴羽「うん……あたしね、向こうで店長に『バイト』って呼ばれたんだ」
まゆり「あの時働いてたのは今と変わらず萌郁さんだったと思うけど……」
鈴羽「きっとさ、どこかの世界線ではあたし、ブラウン管工房でバイトしてたんだよ!」
まゆり「店長さんもあの日はとっても喜んでたからね、きっとそうなんだねー♪」
鈴羽「……母さんも、あたしが生まれてきて、嬉しかった、みたいだった」
まゆり「……ユキさんがキッチンで呼んでたよ。行こう?」
鈴羽「……うん」
72: 2015/09/27(日) 19:44:55.626 ID:4NG/QaEE0.net
居間
鈴羽「手伝いに来たよ、母さん」ガチャ
パーン! パーン!
「「「「「「「「「「HAPPY BIRTH DAY!」」」」」」」」」」
鈴羽「なぁっ……」
まゆり「さぁスズさん、入って入って~♪」
岡部「作戦は成功したようだな。これが、『巫女の予言作戦』<オペレーション・ヴォルヴァ>の全貌だッ!」
ダル「さすがの我が家も11人入るとリビングダイニングがもみくちゃになっているのだぜ」
天王寺「しかし、立派な家だ。お前さんもいっちょまえに一家の大黒柱だなぁ」
ダル「いやあ、照れるっす」
由季「ごめんねぇっ!! スズちゃぁんっ!!」
由季「今日1日冷たくしてごめんねぇっ!!!」ダキッ
鈴羽「か、母さん。みんなの前で、恥ずかしいよ……」
鈴羽「手伝いに来たよ、母さん」ガチャ
パーン! パーン!
「「「「「「「「「「HAPPY BIRTH DAY!」」」」」」」」」」
鈴羽「なぁっ……」
まゆり「さぁスズさん、入って入って~♪」
岡部「作戦は成功したようだな。これが、『巫女の予言作戦』<オペレーション・ヴォルヴァ>の全貌だッ!」
ダル「さすがの我が家も11人入るとリビングダイニングがもみくちゃになっているのだぜ」
天王寺「しかし、立派な家だ。お前さんもいっちょまえに一家の大黒柱だなぁ」
ダル「いやあ、照れるっす」
由季「ごめんねぇっ!! スズちゃぁんっ!!」
由季「今日1日冷たくしてごめんねぇっ!!!」ダキッ
鈴羽「か、母さん。みんなの前で、恥ずかしいよ……」
74: 2015/09/27(日) 19:48:31.796 ID:4NG/QaEE0.net
由季「岡部さんが、下げて上げる作戦のほうがいいからって言って……グスッ……」
岡部「な、全部俺のせいにするでない!」
鈴羽「そういうことだったんだ……」ジロッ
ダル「いや、全部オカリンのせいじゃねーって」
天王寺「俺がお前さんにプレゼントを渡すのに必要だったからな」
鈴羽「あっ……」
綯(36)「お父さん! それ、元々由季さんのお花でしょ?」
天王寺「わかってるって。一応新しく用意させてもらったからよ」
鈴羽「あの時はありがとう、店長。大事に育てるよ!」
岡部「な、全部俺のせいにするでない!」
鈴羽「そういうことだったんだ……」ジロッ
ダル「いや、全部オカリンのせいじゃねーって」
天王寺「俺がお前さんにプレゼントを渡すのに必要だったからな」
鈴羽「あっ……」
綯(36)「お父さん! それ、元々由季さんのお花でしょ?」
天王寺「わかってるって。一応新しく用意させてもらったからよ」
鈴羽「あの時はありがとう、店長。大事に育てるよ!」
75: 2015/09/27(日) 19:50:43.352 ID:4NG/QaEE0.net
ダル「それに、鈴羽が家から離れてくれないとサプライズパーティーの準備ができなかったわけですしおすし」
鈴羽「え、じゃぁ……」
まゆり「実はスズさんが家を出た後、私たちで準備してたんだよー」
るか(42)「今年は土曜日だったから、みんな集まりやすかったんだと思います」
留未穂「やっぱり誕生日パーティーは盛大にやらないとね!」
萌郁「アルバムも……画像データ、まとめてきた、から……後で、見る……?」
紅莉栖(43)「実際顔合わせも兼ねてるわよね。一戸建てのこの家が一番集まりやすいし」
紅莉栖「岡部が居なかったら私、この辺に住んでたかも」
ダル「ちょ、溜まり場にするのはラボだけで勘弁」
岡部「あそこは度重なる研究のせいで老朽化が激しいからな」
岡部「ホントに11人も集まったら底が抜けるかも知れん」
鈴羽「え、じゃぁ……」
まゆり「実はスズさんが家を出た後、私たちで準備してたんだよー」
るか(42)「今年は土曜日だったから、みんな集まりやすかったんだと思います」
留未穂「やっぱり誕生日パーティーは盛大にやらないとね!」
萌郁「アルバムも……画像データ、まとめてきた、から……後で、見る……?」
紅莉栖(43)「実際顔合わせも兼ねてるわよね。一戸建てのこの家が一番集まりやすいし」
紅莉栖「岡部が居なかったら私、この辺に住んでたかも」
ダル「ちょ、溜まり場にするのはラボだけで勘弁」
岡部「あそこは度重なる研究のせいで老朽化が激しいからな」
岡部「ホントに11人も集まったら底が抜けるかも知れん」
76: 2015/09/27(日) 19:52:25.810 ID:4NG/QaEE0.net
鈴羽「ってことは、オカリンおじさんがラボに居たのって、あたしを捕獲するためだったの?」
岡部「言い方ッ! フッ、それだけではないぞ」
岡部「18歳の誕生日を迎えるお前へのサプライズガジェットを開発していたのだ!」
岡部「(ついにこいつは18歳になったんだよな……2010年に出会ったα、βの阿万音鈴羽と同い年だ)」
鈴羽「うわー! なんだろなんだろ!……まさか、エOチなものじゃないよね?」
岡部「フッフッフ……括目せよッ!!」
岡部「言い方ッ! フッ、それだけではないぞ」
岡部「18歳の誕生日を迎えるお前へのサプライズガジェットを開発していたのだ!」
岡部「(ついにこいつは18歳になったんだよな……2010年に出会ったα、βの阿万音鈴羽と同い年だ)」
鈴羽「うわー! なんだろなんだろ!……まさか、エOチなものじゃないよね?」
岡部「フッフッフ……括目せよッ!!」
78: 2015/09/27(日) 19:55:21.250 ID:4NG/QaEE0.net
岡部「未来ガジェット927号機! 名付けてッ! 『着せ替えるんです』ッ!!」
ダル「ポケコンじゃん」
紅莉栖「ネーミングもパクってるし古すぎ」
岡部「ぐっ! これをAR機能なんかと一緒にするでない!」
岡部「これはな、対象者の生体以外を分子レベルで分解し、VR技術を用いて予めセットしていた衣装に再構築する……」
岡部「……かのようにホログラムで演出するカメラなのだ!」
鈴羽「要するに"居ル夫。"に変身バンクシステムを追加した映像をプロジェクションマッピングできる、ってこと?」
岡部「仮面ライダーにも魔法少女にもTV演出そのままに変身できるぞ」
ダル「ポケコンじゃん」
紅莉栖「ネーミングもパクってるし古すぎ」
岡部「ぐっ! これをAR機能なんかと一緒にするでない!」
岡部「これはな、対象者の生体以外を分子レベルで分解し、VR技術を用いて予めセットしていた衣装に再構築する……」
岡部「……かのようにホログラムで演出するカメラなのだ!」
鈴羽「要するに"居ル夫。"に変身バンクシステムを追加した映像をプロジェクションマッピングできる、ってこと?」
岡部「仮面ライダーにも魔法少女にもTV演出そのままに変身できるぞ」
81: 2015/09/27(日) 19:56:33.810 ID:4NG/QaEE0.net
由季「今度はスズちゃんにどんなコスプレをしてもらおうかしら……!」
まゆり「レイヤーの血が騒ぐねえ、ユキさん♪」
萌郁「撮影と録画は……任せて……」
ダル「もう工口しか利用方法が思いつかないお!!」
由季「至さん? エOチな話題はスズちゃんの前ではしないでくださいっていつも言ってますよね?」
ダル「いやあ、つい由季たんと2人きりの時のノリで工口トークしちゃったお」
紅莉栖「ふむん……でも、確かにVR技術を使ってデッドスポット、つまり視覚の氏角になるところに脳内情報を落とし込めば……」
紅莉栖「周囲との共通認識を構築することで変身バンクはリアライズできるかも知れないわ」
岡部「貴様はその歳になってまだ魔法少女への変身願望を持っているのか?」
紅莉栖「はぁっ!? そんなわけないから!! 私はあくまで可能性の話をだな!!」
鈴羽「ふふ、あははっ! なんだかラボって感じだね……くふふっ」
まゆり「レイヤーの血が騒ぐねえ、ユキさん♪」
萌郁「撮影と録画は……任せて……」
ダル「もう工口しか利用方法が思いつかないお!!」
由季「至さん? エOチな話題はスズちゃんの前ではしないでくださいっていつも言ってますよね?」
ダル「いやあ、つい由季たんと2人きりの時のノリで工口トークしちゃったお」
紅莉栖「ふむん……でも、確かにVR技術を使ってデッドスポット、つまり視覚の氏角になるところに脳内情報を落とし込めば……」
紅莉栖「周囲との共通認識を構築することで変身バンクはリアライズできるかも知れないわ」
岡部「貴様はその歳になってまだ魔法少女への変身願望を持っているのか?」
紅莉栖「はぁっ!? そんなわけないから!! 私はあくまで可能性の話をだな!!」
鈴羽「ふふ、あははっ! なんだかラボって感じだね……くふふっ」
84: 2015/09/27(日) 20:01:55.649 ID:4NG/QaEE0.net
留未穂「ラボメン特製スペシャルバースデーケーキもみんなで作ったよ♪」
るか「おいしくできてるといいんですが」
綯「由季さんに教えてもらって、私もお手伝いしました!」
紅莉栖「私は遅くなっちゃったから手伝えなくてごめんね」
まゆり「ごめんねクリスちゃん、私が迷子になっちゃったから……」
岡部「(まゆりによる紅莉栖足止め作戦は成功したようだな……助かった)」
由季「スズちゃんの好きないちごショートですよ」
ダル「キターーーー!!」
鈴羽「わあっ、すっごい大きいねぇ」
ダル「鈴羽、鈴羽。今のセリフ、もちょっと工口く言ってみてくれない?」
由季「あら、人数が11人だと綺麗に分けられなかったんですが、至さんは無くていいんですね。助かります」ニコッ
ダル「Oh......」
紅莉栖「自業自得よ」
るか「おいしくできてるといいんですが」
綯「由季さんに教えてもらって、私もお手伝いしました!」
紅莉栖「私は遅くなっちゃったから手伝えなくてごめんね」
まゆり「ごめんねクリスちゃん、私が迷子になっちゃったから……」
岡部「(まゆりによる紅莉栖足止め作戦は成功したようだな……助かった)」
由季「スズちゃんの好きないちごショートですよ」
ダル「キターーーー!!」
鈴羽「わあっ、すっごい大きいねぇ」
ダル「鈴羽、鈴羽。今のセリフ、もちょっと工口く言ってみてくれない?」
由季「あら、人数が11人だと綺麗に分けられなかったんですが、至さんは無くていいんですね。助かります」ニコッ
ダル「Oh......」
紅莉栖「自業自得よ」
85: 2015/09/27(日) 20:07:19.188 ID:4NG/QaEE0.net
留未穂「さぁ、ロウソクに火もつけたし、バシッと決めちゃって!」
岡部「閃光の指圧師<シャインイング・フィンガー>よ! 撮影の用意は出来ているか!?」
萌郁「抜かりない」
るか「それでは皆さん、準備はいいですか」
綯「ほら、お父さんも恥ずかしがってないで言おう?」
天王寺「わ、わかってらぁ」
岡部「閃光の指圧師<シャインイング・フィンガー>よ! 撮影の用意は出来ているか!?」
萌郁「抜かりない」
るか「それでは皆さん、準備はいいですか」
綯「ほら、お父さんも恥ずかしがってないで言おう?」
天王寺「わ、わかってらぁ」
86: 2015/09/27(日) 20:07:58.805 ID:4NG/QaEE0.net
岡部「クククッ……この空間を監視している、機関、異次元、虚数世界、あるいは霊体の、ありとあらゆる存在に告ぐ!」
岡部「お前だ、お前! モニタのそっち側にいる、間抜け面の貴様だ!」
岡部「貴様らも鈴羽の誕生日を祝う用意ができているはずだ。だからこそ、ここに存在しているのであろう!?」
岡部「ならばッ!! 呪文を一斉に唱えよッ!!」
まゆり「せーのっ!!」
岡部「お前だ、お前! モニタのそっち側にいる、間抜け面の貴様だ!」
岡部「貴様らも鈴羽の誕生日を祝う用意ができているはずだ。だからこそ、ここに存在しているのであろう!?」
岡部「ならばッ!! 呪文を一斉に唱えよッ!!」
まゆり「せーのっ!!」
87: 2015/09/27(日) 20:11:24.039 ID:WLyjEx06M.net
ハッピーバースデー
88: 2015/09/27(日) 20:11:43.754 ID:4NG/QaEE0.net
終わらせてもいいけど待ってみる
96: 2015/09/27(日) 20:26:09.987 ID:4NG/QaEE0.net
鈴羽「……みんな、ありがとう!!」
フーッ
鈴羽「あたしの生まれた日」
おしまい
フーッ
鈴羽「あたしの生まれた日」
おしまい
98: 2015/09/27(日) 20:28:14.283 ID:4NG/QaEE0.net
反物質が発売されたら矛盾だらけのSSなんだろうけど鈴羽が幸せなら問題ないよね
99: 2015/09/27(日) 20:28:34.937 ID:WLyjEx06M.net
乙
102: 2015/09/27(日) 20:32:24.217 ID:4NG/QaEE0.net
106: 2015/09/27(日) 20:33:32.089 ID:4NG/QaEE0.net
引用元: 鈴羽「あたしの生まれた日」
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