1: 2015/10/03(土) 03:29:02.078 ID:Hf65zzIoH.net
後輩「だったら、なんで私の好意を受け取ってくれないんですか?」

先輩「それは…」

後輩「私が、こんなに愛しているのに…」

先輩「そんなこと言われてもな」

後輩「どうして?どうして?」

後輩「私のこと…お嫌いですか?」

先輩「いや、そんなことない…まぁ、ぶっちゃけ好きだけど…」

後輩「だったら…」

3: 2015/10/03(土) 03:32:03.283 ID:Hf65zzIo0.net
先輩「私、女だからね!?」

後輩「愛に性別は関係ない…」

先輩「いやいや、あるよ…十分ある」

後輩「じゃあ、無理やりに…」フッフッフ

先輩「身の危険を感じますので…」

先輩「失礼しまーす!!」ダッダッダ

後輩「あ、待ってください!!」タッタッタ

先輩「はぁはぁ…ココまで来れば」

5: 2015/10/03(土) 03:35:54.549 ID:Hf65zzIo0.net
後輩「私在る所に先輩あり…」

先輩「わぁ!!?」

先輩「驚かさないでよ…」

後輩「ごめんなさい、先輩」シュン

先輩「いや、まあ気にしなくていいけど…」

後輩「じゃあ、責任とって…」フフフ

先輩「落ち着けぃ!」バシッ

後輩「あひぃ~先輩もっと…」

先輩「うわぁ…」ゾクッ

後輩「冗談ですよ」///

8: 2015/10/03(土) 03:40:12.243 ID:Hf65zzIo0.net
先輩「それで、後輩ちゃんは一体なにをしたいの?」

後輩「そうですね…私は先輩と愛の巣を作れれば十分です」///

先輩「そうですか…」

後輩「どうですか?先輩」

先輩「まあ、アレだよね…却下だよね…当然として」

後輩「私は…先輩をこんなにも愛してるのに…先輩は…」

先輩「うん、性別をね…考えて…お願いだから」

後輩「だったら…先輩…彼氏を作ってください…」

先輩「へっ!?」///

先輩「なっなっなぜそうなる!!?」

後輩「そしたら、私…諦めます」

9: 2015/10/03(土) 03:43:20.480 ID:Hf65zzIo0.net
先輩「(う~ん…後輩の道を正すためにも…)」

先輩「(でも、今好きな人とかいないしな…どうしよ)」

後輩「先輩?」

先輩「そうねぇ…難しいわ」

後輩「ですよね~だから、私と」

先輩「それは無い」

後輩「先輩がシビアですぅ…」

先輩「いや、だって…今直面してる問題はまず性別だから」

後輩「わかってますよ…それくらいは」

10: 2015/10/03(土) 03:45:28.626 ID:Hf65zzIo0.net
先輩「てか、何?後輩ちゃんはアレなの…レOなの?」

後輩「はい」

先輩「即答っすか…」

先輩「(だったら、道正すうんぬんじゃなくなったわ…)」

先輩「もう、仕方ないわ…」

後輩「何がですか?」

先輩「え、ああ…こっちの話」

先輩「あのさ、後輩ちゃん」

後輩「何ですか?」

11: 2015/10/03(土) 03:48:06.652 ID:Hf65zzIo0.net
先輩「これ聞くの失礼かもしれないけど…」

先輩「後輩ちゃん…学校でいじめられてたりしないよね?」

後輩「はい、もちろん」

後輩「も、もしかして心配してくれたんですか!?」

先輩「え…いや、まあ」

後輩「うれしいです」///

先輩「(う~ん…見た目はかわいいのに…)」

後輩「どうしました?」ニコニコ

12: 2015/10/03(土) 03:50:41.583 ID:Hf65zzIo0.net
先輩「後輩ちゃん」

後輩「なんですか?」

先輩「後輩ちゃんって…本当にレOなの?」

後輩「と言いますと?」

先輩「いや、こういうのはもっとこう…隠すんじゃないかなぁ~って思って」

先輩「ここまで、オープンなのも…ちょっとおかしいかなって」

後輩「そうですか…」

後輩「実は私…」

13: 2015/10/03(土) 03:53:46.326 ID:Hf65zzIo0.net
後輩「自分を偽らないように生きてるんですよ」

先輩「そ、そうですか…」

後輩「だから、こんなにもオープンなんです…」

先輩「なんか、無理してるように見えるの…後輩ちゃん」

後輩「む、無理なんてしませんよ~」

先輩「いいのよ、別に…無理しなくても、話せなくても…」

先輩「ただ、相談くらいは乗ってあげれるから」

後輩「…」

14: 2015/10/03(土) 03:56:36.346 ID:Hf65zzIo0.net
後輩「まあ、その…男性恐怖症って奴ですかね…」

先輩「!」

後輩「私…その、男性の方が苦手で…」

後輩「まともに恋愛できないくらい…だったらいっそのこと」

後輩「女の子を好きになればいいのだって結論に至ったわけですよ!!」

先輩「そ、その結論に至る理由がよくわかんないけど…」

先輩「な、なんで男性恐怖症なの?」

後輩「それは、家庭の事情って奴ですよ」

先輩「あ、ごめんね…後輩ちゃん」

後輩「え、いやいや、別に気にしてませんから」

15: 2015/10/03(土) 03:58:51.240 ID:Hf65zzIo0.net
先輩「だったら…治そう!!」

後輩「え?」

先輩「その、男性恐怖症を!!」

後輩「え…いや、無理ですよ…私だって努力したんですよ…?」

後輩「でも、やっぱり怖いものは怖いですし…」

先輩「大丈夫!!私がついてるわ!!」

先輩「大船に乗ったつもりで!!」

後輩「せ、先輩~」ウルウル

後輩「わかりました!先輩、私…やってみます!!」

16: 2015/10/03(土) 04:02:06.534 ID:Hf65zzIo0.net
先輩「って大見得切ったけど…どうしよう」

先輩「(う~ん…やっぱり最初は…)」

先輩「どうよ、これ」

後輩「なんですか…それ」

先輩「男装よ?」

後輩「いや…男装ですかね…それ」

先輩「そうね…男装よ」

後輩「…」

先輩「さ、触れる?」

後輩「…」サワッ

先輩「あ、大丈夫みたいね…」

後輩「はい…なんとも感じませんですが…」

先輩「アレ…失敗だった?」

後輩「はい、すみませんが」

17: 2015/10/03(土) 04:04:45.849 ID:Hf65zzIo0.net
先輩「だったら、発想の転換!!」

女装男子「おい、先輩さん…何させてんすか」

先輩「これは、私の後輩の男子くん!」

後輩「は、はぁ…」

先輩「男子、こちらが、私の後輩の後輩ちゃん」

女装男子「どうもっす…」

女装男子「何?俺嫌われてんの?」

先輩「そうね…そうとも言えるわ」

女装男子「なんだそれ、ショックでかすぎだろ…初対面だぞ…」

20: 2015/10/03(土) 04:08:58.120 ID:Hf65zzIo0.net
先輩「大丈夫よ…だって、あなた初対面でいきなり女装で出てきてるし」

女装男子「そういえばそうだった…」ハァ

女装男子「で?これどういうことっすか?」

先輩「まあ、簡単な話…後輩ちゃんと握手をしてみてってことかな?」

後輩「え!?先輩…いきなりそれは…」

女装男子「え…俺嫌われすぎじゃね?なにかしたっけ…?」

先輩「あ、そういえば説明がまだだったな…」

女装男子「いきなり女装されるわ…女子から嫌われるわさんざんすぎだろ」

先輩「聞いてるのか?男子」

女装男子「聞いてますよ…それで?なんですか」

21: 2015/10/03(土) 04:11:15.168 ID:Hf65zzIo0.net
先輩「後輩は男性恐怖症なんだ」

女装男子「え…ああ~だからか」

女装男子「全部つじつまあったな…」

先輩「だろ」

女装男子「それで、握手ねぇ…」

女装男子「そっちのペースでいいからとりあえずは」スッ

女装男子「握手…」

後輩「…」ビクビク

先輩「…」

女装男子「…」

後輩「…」ビクビク

先輩「…」

22: 2015/10/03(土) 04:13:54.261 ID:Hf65zzIo0.net
先輩「こ、後輩?無理にとは言わないよ~」

女装男子「なぁ…先輩、後輩さんってどれくらいの男性恐怖症なんだ?」

先輩「え…ああ、聞いてなかったな」

先輩「どれくらいなんだ?」

後輩「無理すると…気を失いそうになる程度…」

女装男子「え…それマズくね?」

先輩「や、やばいな…」

後輩「まだ、大丈夫…女装効果…」

先輩「おお、すごい!女装効果…」

女装男子「泣きたい…」

23: 2015/10/03(土) 04:18:08.657 ID:Hf65zzIo0.net
後輩「…」ギュッ

女装男子「お、おお…」ギュッ

後輩「…」

先輩「こ、後輩?」

後輩「だ、大丈夫…」

女装男子「お、おお…頑張ったな」

後輩「こんなことに付き合わせてごめんなさい…」

女装男子「あ、いや…別に気にするな…」

女装男子「おい、先輩、俺もう帰るからな」

先輩「ああ、付き合わせて悪かった」

女装男子「もう、いいよそれは」スタスタ

後輩「いい人ですね…」

先輩「ああ、悪い奴じゃない」

先輩「私の大切な後輩だ」

24: 2015/10/03(土) 04:20:07.384 ID:Hf65zzIo0.net
後輩「大切…ですか」

先輩「さぁ…次は!」

先輩「いよいよ、本番だな」

後輩「え?」

先輩「ココまで来れば…あとは…」

後輩「…」

男子「…」

先輩「どれくらい…近づけるか?」

男子「え…また俺?」

先輩「うん、今度は女装してないバージョン」

男子「まあ、前回よりはマシか」

25: 2015/10/03(土) 04:22:31.800 ID:Hf65zzIo0.net
男子「じゃあ、近づいていくぞ…」

後輩「う…うん…」

男子「…」ススーッ

後輩「…」

男子「…」スタスタ

後輩「…っ」

先輩「だ、大丈夫か?」

後輩「まだ…だ…大丈夫…」

男子「(なんか、悪いことしてる気分だ…)」

26: 2015/10/03(土) 04:24:40.180 ID:Hf65zzIo0.net
男子「…」

後輩「…」

先輩「おお、じゃあ、次は触ってみろ!!男子から」

男子「俺からかよ!」

後輩「…っ」

男子「だ、大丈夫か?」

後輩「なんとか…」

男子「む、無理はするなよ…」

男子「気絶とか…」

後輩「だ…だ…大丈夫」バタッ

男子「後輩さん!!?」

先輩「後輩!!」

27: 2015/10/03(土) 04:28:58.728 ID:Hf65zzIo0.net
後輩「う…ん?」

後輩「ここは…」

先輩「あ、目が覚めたか…」

男子「…だ、大丈夫ですか…後輩さん」

後輩「えっと…ごめんなさい、私迷惑掛けたみたいみたいで…」ペコッ

先輩「いや、今回は私が悪い…後輩、ごめん」

男子「いや、元はといえば…俺が」

先輩「違う、お前はいっさい悪くないんだ、もちろん後輩も」

後輩「でも、私が…私がこんなんだから…」

先輩「無理は禁物ってことだ…次からはもう少し慎重に行くよ…」

男子「まだ、続けれるか?後輩さん」

後輩「うん、先輩もやる気だし!私も頑張るよ」

男子「だったら良いけど…」

28: 2015/10/03(土) 04:32:05.443 ID:Hf65zzIo0.net
男子「…先輩、ちょっといいですか?」

先輩「なんだ?男子」

男子「後輩さんの男性恐怖症の理由ってなんですか?」

先輩「え…家庭の事情らしいが…」

男子「家庭の事情か」

先輩「どうした?」

男子「いや、だったら…どんな家庭だったんだろうな…と思いまして」

先輩「それは…」

男子「まあ、理由はあるんだろうけどさ…」

男子「あそこまでって相当なことですよね…」

先輩「それは…そうだな」

29: 2015/10/03(土) 04:34:57.545 ID:Hf65zzIo0.net
男子「まあ、後輩さんにとっては思い出したくも無い記憶だろうし」

男子「あんまり、詮索するのは良くないですよね」

先輩「…そうだな」

男子「だったら、力にはなってあげましょうかね…」

先輩「助かるよ…男子」

男子「いいえ…まあ、先輩に振り回されるのなんて慣れっこです」

先輩「言うようになったな」

先輩「そろそろ、戻るか」

男子「そうですね」

30: 2015/10/03(土) 04:38:29.588 ID:Hf65zzIo0.net
男子「やっぱりいきなり触るのは難易度高いんだよ!」

先輩「そうだな…だったら…やっぱり後輩から触ってもらう形で」

男子「いや、大して変わんないだろ!」

後輩「でも、そっちの方が…」

男子「そ、そうか?だったら」

後輩「…」ソーッ

男子「…」

後輩「…」ゴクッ

先輩「…」ドキドキ

31: 2015/10/03(土) 04:40:32.657 ID:Hf65zzIo0.net
後輩「…」ギュッ

男子「さ、触れた…」

後輩「…」ニコッ

先輩「やった!やった!!!」

後輩「な、なんとか…ここまでできました」

先輩「ああ!!」

後輩「それで…私…気付きました」

先輩「ん?何にだ?」

32: 2015/10/03(土) 04:44:16.074 ID:Hf65zzIo0.net
後輩「やっぱり私…先輩のことが大好きだってぇぇ!!」ガバッ

先輩「なぜだぁ!?」

後輩「やっぱりぃ…私は先輩のものですぅ…」

先輩「いや、後輩…そこは普通男子に惚れる所だろ?」

男子「何言ってんすか」

先輩「え?」

男子「お、俺も…その先輩好きだし…負けらんねぇよ…」///

先輩「え…そうだったの?」

後輩「先輩は私のです!」

男子「いいや!俺がもらう!!」

後輩「私!」

男子「俺!」

後輩・男子「先輩はどちらを選びますか!!?」

先輩「うん…わたしはどちらも選ばん!」

終わり

33: 2015/10/03(土) 04:46:49.ウンコ ID:Pgsyw4UI0.net
まだイントロと

引用元: 後輩「先輩…なんで私を避けるんですか…?」先輩「え、いや避けてないけど」