421: ◆m9tEpcJqyE   2015/03/28(土) 01:50:48.48 ID:SUzyLUbPo




前回はこちら



【少し昔の出来事】


「 ほ ら は や く お ち ろ よ ~ 」

「あ……うわぁ……!!?」


ズドド……ガッ……ゴキッ――――!!




「……あ、あれ?」

「なんか動かなくなったね?」

「ど、どうしよう……」

「バケツの水かけておけばだいじょーぶだよ! それ!」(バシャー!


<行こ行こ~
<今日は誰の家で遊ぼっかー?
<公園でいいんじゃないかな~


「ぁ……ぅ……う゛……ぅ――――」






<お、おい、大丈夫か!? オイ――――オイ……!!?






《病院》

提督父「それで、どうしてウチの子がこんなことに?」

校長「そ、それは……その、こ、子供同士のふざけ合いと聞いて……」

提督父「……ふざけ合い? 最近の子供は遊びで人を階段から突き落として、挙句に掃除に使ったバケツの水をかけると言うのか?」

提督父「――――ふっざけるな……!!」

校長「ヒ、ヒッ……!」

校長「た、担任からは何も聞いていなかったんです……! 本当、本当ですっ!」

家令「旦那様、落ち着いてくださいませ……!」

提督父「…………ッ!」

提督父「今回の件については後日、じっくりと追及させてもらうからな……!!」




※このお話は、個性的な艦娘たちと提督の鎮守府での日常をたんたんと描くだけのものです。
過度な期待はしないでください。

鎮守府での四方山話シリーズ



422: 2015/03/28(土) 01:51:40.71 ID:SUzyLUbPo

提督母(八雲)「……」

提督「――――ぅ」(ボヤ…

提督母「!! め、目が覚めた!? お母さんのことわかる!?」

提督「…………か……さん?」

提督母「あぁ、よかった……! 階段から落と……落ちたって聞いて私、本当に……!」(手伸ばし

提督「―――――!!!」


 ――ほら、はやくおちろよ~

 ――――アハハ、泣いてるよコイツ~

 ――――――気持ち悪いんだよ混ざりもの~

 ――――――――近寄らないでよ、変な病気がうつったらどうするの?



提督「ぅぁ……あぁぁっ……!!?」(バシッ!

提督母「イタッ!? な、なに? 鋼ちゃん……!?」

提督「触るな……来るなッ!! クルナアアァァァッ!!」(バタバタッ

提督母「え? え? ど、どうしたの? ッ、頭を打ったんだから暴れちゃダメ――」

提督「ヒッ……わあっ、あ゛あッ……ガウウゥッ!!」(ガリッ!

提督母「ッッ……やめてっ、お願いだから大人しくして……!!」(ギュッ

提督「ウ゛ゥゥゥッ!!」(ポロポロ…




提督父「どうしたっ、何があった!?」

提督母「あなた……! お医者様を……早くお医者様を連れてきて……くぅッッ!?」

提督「わ、わかった、すぐに連れてくる!!」


提督「グギ……イ゛ギィィィイイッ!!!」(ガリギッ…!

提督母「ぐっ、あくぅぅ……!!」


<どうされました!?
<鋼太郎が……ウチの子が……!!






提督母「…………」(ズキ…ズキ…

提督父「母さん……手、噛まれたところは大丈夫かい?」

提督母「……あの子、どうしちゃったんですか?」

提督父「お医者様が言うには、一時的なストレス障害らしい」

提督父「イジメや……階段から落とされたショックで……人に対して拒絶反応が出ている、と」

提督母「――――どうしてウチの子がこんな目に……」

提督父「校長に問いただしたが……だいぶ前からイジメられていたらしい」

提督母「……艦娘の子供だから、ですか?」

提督父「……内地の、深海棲艦の脅威を体験していない人からすれば、艦娘も深海棲艦と大差ない、ということなんだろうな」

提督母「じゃあ……じゃあ、あの子がイジメられたのは私のせいということじゃないですか……!!」

423: 2015/03/28(土) 01:52:34.93 ID:SUzyLUbPo
(病室)

<それは違う! それだけは絶対に……違う!!
<ならどうして!? どうして、あの子がこんな目に遭わなきゃいけないの……!!?


提督「あ、あぅ、ぁ……ゴメンなさい、ゴメンなさい、ゴメンなさい――――」(ガタガタガタガタ…!





元帥『――――んで? 俺……おっと、私に泣き言か』

提督父「……おいおい、冷たいじゃないか」

元帥『久しぶりに私用の電話にかけてきたと思ったら、息子が虐められてるどうしよう、なんて相談だからな。そりゃ、反応も悪くなるさ』

提督父「……すまん」

元帥『……別に、いいさ。子供ができたんだから、って表舞台を休ませたのは私なんだからな』

元帥『それで、鋼ちゃん……鋼太郎君は大丈夫なのか?』

提督父「怪我は問題なかった。こういう言い方はしたくないが……艦娘の血を引いているからな、回復力は人よりも高かったんだろう」

元帥『女の子だったら絶対に凄い艦娘になるとはしゃいでたな、そういえば』

提督父「ハ、ハハ……」

元帥『……何の慰めにもならんが、そんなに自分を責めるな』

提督父「責めてなんか、ないさ。ただ……あの子にどう謝ればいいのかわからなくてな……」

元帥『お前が謝る必要はない。悪いのはお前たちじゃなくて、鋼太郎を虐めたクソ餓鬼どもや……そのクソ餓鬼にいらん先入観を吹き込んだバカ親どもだ』

提督父「わかっているさ……わかっているさ……!」

元帥『……歯がゆいとは思うが、落ち着くまで見守っておいてやれ。傍にいられるのは無理でも、自分の味方が近くにいれくれるのは、きっとあの子の助けになる』

提督父「――――だといいんだがな」

元帥『八雲さんのことも気にかけてやれよ。こんな状況、彼女を支えられるのは……もう、お前だけなんだからな』

提督父「……ああ」

424: 2015/03/28(土) 01:54:00.54 ID:SUzyLUbPo


《提督実家》離れ

提督「――――」

カリ……

提督「っ……ふっ……う゛うぅぅぎ……!!」

カリカリカリカリカリガリッ……!



家令「(坊ちゃま……ああ、坊ちゃまぁ……!!)」

お手伝いA「(ぎこちなくても、私たちには明るく笑いかけてくださっていた坊ちゃまが、あんな……ああっ、おいたわしや)」

お手伝いB「(なんとか元気づけてあげられたら……)」

お手伝いC「(坊ちゃまを怪我させた奴らは許さない……絶対に……絶対にだ!!)」








《鎮守府》提督の自宅


提督「―――――う……」(パチ…

提督「(夢……か)」

提督「随分と……懐かしい夢を見てしまった」

提督「……」



提督「――――あの頃から私は……やはり、成長できていないのだろうか」

提督「教えてくれないか、レ級……」(ギュッ…

452: 2015/03/30(月) 00:21:38.92 ID:QvWRYlpho
【艦娘行動学~洗濯物編~】

(提督、外出中・・・)

空<曇ッ天ッのッ道をッ~歩く(ry

提督「(いかん、天気が崩れてきた。この調子では鎮守府の方も危ういぞ)」

提督「朝、出しなに洗濯物を干してきたのは失敗だったな」

ポツ……ポツ……

提督「ふ、降りだしてしまった……」

提督「(秘書艦は……彼女だが、このようなことを頼んでいいものか……)」


ザザ……ザァァッ……


提督「(下着の類いは帰ってから洗濯するつもりで分けておいた……だから大丈夫、だ、大丈夫なはずだ)」

提督「くっ……な、南無三……!」

提督ケータイ<よく決断したな、バディ(ニッコリ


453: 2015/03/30(月) 00:22:25.41 ID:QvWRYlpho
(漣の場合)

漣「はいはーい。どしたのぉ、ご主人様? 何か忘れ物?」

提督『い、いや、そうではないのだが……』

提督『こんなことを頼むのは非常に心苦しいのだが……出かける前に洗濯物を干していて、な』

漣「洗濯物……あー、あー、なーるほど。いい感じにどんよりしてますねー、こっちも」

提督『よかった、そちらはまだ降りだしていないのだな』

漣「といっても、時間の問題だと思いますけどねー」

提督『そ、それで……その……』

漣「はいはい、漣にお任せあれ! テキトーに取り込んでおきますのでー、ご主人様は安心してお仕事してくださいな♪」

提督『すまない、恩に着るよ……で、では、執務室の引き出しに自宅の鍵のスペアがあるので……』

漣「あ、ご心配なく。漣、自分用の鍵持ってるのでー」

提督『……そういえば、前に妖精君が何本かスペアキーを作っていたか』

漣「そゆことです。それじゃー、切りますよー」

提督『あ、ああ……』


《鎮守府》提督の自宅

漣「フフフンフフフン、フ~フフンッ♪」(トリトリコミコミ

雨<北斗千手殺!(ポザァァァッ…

漣「おっとー、今のは危なかったー」

漣「……冗談はさて置き、ホントにギリギリでしたねー」

漣「ご主人様がもうちょっと電話するの遅かったら、洗濯物全滅するところでした」

漣「ここのとこ忙しかったですからねー、なかなかの量じゃないですか」(腕まくり

漣「とりあえず、この洗濯物を畳んで仕舞っちゃいましょうねー……」(オリオリたたみたたみ

(漣、洗濯物片づけ中・・・)


漣「ほい、終了~」(引き出しパタン

漣「うーむ、ついでに部屋のお掃除もやっちゃいますかねー」(三角巾装備

漣「てやや~♪」(ドタドタドタドタ

454: 2015/03/30(月) 00:22:54.18 ID:QvWRYlpho


(漣、提督宅お掃除中・・・)


<下着……帰ってきてから洗うつもりだったんですかねえ? ほいさっさー、洗濯機にポイしちゃいましょうねー
<念のためー、念のため、ベッドの下もお掃除、お掃除!(ガサゴソ
<なかったか……んじゃ、本棚の裏はっと(ガタゴト
<ん~、クローゼットも映画のDVDケースも外れか……見つかんないですねー、ご主人様のトレジャーブック。せっかく参考にしようと思ったのに(パカパタ



(夜)

提督「……た、ただいま」

漣「お帰りなさい、ご主人様! 今、お夕飯の準備してますのでー、居間でくつろぐなりお風呂入っちゃうなりしてくださいな」

提督「う、うむ、今日はすまなかったな。洗濯物だけでなく、雑用までしてくれたみたいだし……」

漣「いえいえ、お気になさらず。この程度、初期艦の漣には朝飯……いやさ、夕飯前って奴です♪」

提督「そうか……と、とにかく、ありがとう、助かったよ」(ニ、ニコリ

漣「(ハイッ、ご主人様のデレいただきましたー!)」(キラキラ


<そだ、ご主人様~? 明日お休みなんですしー、久しぶりに漣とゲームでもしません?
<ゲーム……何をするのかね?
<んっとー、格ゲーとかデュエルとかパーティーゲーとかイロイロ?
<むう……きょ、今日は世話になったしな、付き合おう
<ktkr♪ 今日は寝かしませんよ~!

455: 2015/03/30(月) 00:23:44.59 ID:QvWRYlpho
(神通の場合)


神通「はい、神通です。提督、何かありましたか?」

提督『い、いや、そうではないんだ……』

提督『こんなことを頼むのは非常に心苦しいのだが……出かける前に洗濯物を干していて、な』

神通「あ……」(察し

提督『そちらはまだ降り始めていないのかね?』

神通「まだですが……もう、すぐにでも降りだしそうなお天気です」

提督『そ、そうか。それで……その……だね』

神通「……私でよろしければ、洗濯物の取り込み、やらせていただきます」(ニコリ

提督『すまない、恩に着るよ。で、では、執務室の引き出しに自宅の鍵のスペアがあるから、それを使ってくれたまえ』

神通「ハイ、神通に任せください」

提督『なるべく早く戻れるようにするので、ど、どうかよろしく頼む』



神通「引き出し……あ、あった、これですね」(ゴソゴソ

神通「(これが……これが提督のお家の鍵……)」(ゴクリンコ


《鎮守府》提督の自宅

<ガチャ……キィィ……

神通「お、お邪魔します……」(ソローリ

雨<忍法針地蔵!(ザザァァァ…

神通「あっ、いけない、早く洗濯物を取り込まないと……!」(パタパタ



神通「ハァ……ふぅ……な、なんとか……間に合いました」

神通「よ、よし、洗濯物畳んでしまいましょう」(たたみたたみ

神通「…………」(シワ伸ばしたたみたたみ

神通「(なんだか、こうしていると、しっ、しし、新婚さんになったみたいです)」(カァァ…

神通「ぁ……」

提督Yシャツ<…………

神通「…………」(ドキドキバクバク

神通「提督……」(ギュッ

提督Yシャツ<来いよ、何処までもクレバーに抱きしめてやる

神通「(洗剤の香りと……ほんの少しだけ、提督の匂い……)」(ギューッ







456: 2015/03/30(月) 00:24:14.64 ID:QvWRYlpho


神通「……ふわっ!? い、いけない、こんなことしてる場合じゃないのに」(アセアセ


(神通、洗濯物片づけ中・・・)


神通「ふぅ、これでおしまいですね」

神通「最近、提督お忙しかったから……お部屋、少し汚れていますね」

神通「余計な真似かもしれないけど……」


(神通、提督宅お掃除中・・・)


<あ……提督、し、下着は別に分けていたんですね
<……こ、これもお洗濯しておかないと、ですね(ドキドキッ
<うぅ……少し、体が火照って……。なんだか私、変態みたいです……





(夜)

提督「……た、ただいま」

提督「神通君はさすがにもう帰った…………ぬ?」

神通「……すぅ…………すぅ」

提督「(ソファーに座ったまま寝ている……)」

提督「…………」(チラッ

提督「(食事の準備をして、帰宅を待ってくれていた……のか?)」

神通「くぅ……すぅ……」

提督「うぬ?」

提督「(髪の毛に綿ぼこりが……)」(サワッ

神通「ん……ぅ?」(パチッ

提督「!?」

神通「提…督?」(ポヤー…


知らない内に眠っていた

髪を梳き上げる提督の手

那珂「カーニバルだよ♪」
川内「待ちに待った夜戦(意味深)だぁーー!!」


神通「ヒュイ!?」(ボンッ

提督「ち、違うぞ……これは、髪にほこりがついていたから……」(カタカタ…

神通「提督……あの、その……あの……」

神通「~~!!」(目ギューッ

提督「」

457: 2015/03/30(月) 01:03:11.67 ID:QvWRYlpho
(大和の場合)

《鎮守府》提督の自宅


大和「~♪」(トリコミトリコミ

携帯<Pr…

大和「!!」(シュバッ

大和「はい、大和です。提督、大和に何かご用でしょうか?」(キラキラ

提督『用と言えば用なのだが……す、すまない、こんなことを頼むのは非常に心苦しいのだが、実は洗濯物を干したまま出てしまったのだ』

提督『それで、その……こちらはもう雨が降り始めていて、だね……』

大和「ウフフ、皆まで仰らないでください。提督が大和に何を求めておられるのか、大和には全部わかっています」

大和「だって、提督と大和は強い……ここの誰よりも強い絆で結ばれているんですから」(恍惚顔

提督『む? う……うむ、そ……そう、か……』

大和「洗濯物のことはご安心ください、大和がきちんと責任を持って取り込んでいますから♪」

提督『取り込……んで? す、すまないが大和君、君は今どこに……』

雨<メテオラ!!

大和「あら、いけません。こっちも雨が降り始めちゃいました……。大和ももっと提督とお喋りしたいけど、続きは提督が帰ってきてから……ね?」

提督『あ、ああ……それでは、洗濯物のことよろしく頼んだよ』

携帯<ツー…ツー…ツー…

大和「ああ……本当に、本当に残念です。雨さえ降ってこなければ、もうちょっと提督の声を聞いていられたのに……忌々しい雨」(ハイライトOFF

大和「大和の耳に囁きかける提督の声……ンっ、フフ、病みつきになっちゃいそう」

大和「……いけない、こんなところではしたない。洗濯物も濡れてしまいます」(パタパタ

大和「提督のパートナーとして役目を果たさないといけませんからね♪」(ルンルン


(大和、洗濯物片づけ中・・・)

大和「ふぅ、これで干していた分は全部仕舞いました」

大和「……おかしいですね」(ボソッ

大和「あんなにたくさん洗濯物があったのに、どうして提督の下着が1枚もなかったのでしょうか? 変ですよね、おかしいですよね?」(首コキ…コキ…コキコキ…コキコキ……


(脱衣場)

大和「クスッ……フフフ……ほぅら、やっぱり。提督は恥ずかしがりやさんですね。大和に遠慮する必要なんてないのに」

提督下着<も、もうダメだぁ……おしまいだぁ……

大和「こんなに下着を溜め込んで……いけませんよ、提督?」(艶笑

大和「提督に常に清潔に、綺麗な服を着て快適に過ごしてもらうのも大和の役目なのですから、これもちゃんとお洗濯させてくれないと……」(ゴソッ

大和「スゥ………スン…………ハァ……………ンッ、フゥゥ…ンッ!」(ゾクゾクッ

大和「ハ……ン、ふぁ……提督ったら、本当にいけない人……」(モゾ…モゾモゾ…


大和「ンフッ……んっ……んっっ……あむ……ジュルル……!」


大和「やッ、これ止まらない……凄いです……大和、提督の香りだけで……も、大和こんなに……ン゛ンッ……ヤダ……ヤダヤダ、だめェ、もう……イっ……!!!」(ビクッビクンッ



大和「ハァーッ……ハァァーッ……ア…ァ……」(蕩け顔

458: 2015/03/30(月) 01:03:43.50 ID:QvWRYlpho




洗濯機<モォ~メント!(ゴウンゴウン

大和「……少し、気をやり過ぎて大変なことになっちゃいました」

大和「ちょっとスースーしますし……もう、提督が悪いんですよ?」(テレテレ

大和「さて、と……お洗濯している間にお掃除をして、お夕飯の準備もしてしまわないと」

大和「ウフフ、お仕事でとてもお疲れの提督のために、とっても、とっても精力のつくものを作ってあげないと」

大和「あぁ……でも、元気になり過ぎたら、大和が耐えられなくなってしまうかも……♪」

大和「……もうやめてくださいと懇願する大和を組み伏せて、どんなに泣き叫んでも構わず、果てることのない情欲を注ぐ提督も素敵ですね」(ゾクゾクッ

大和「お夕飯の前にちゃんと身を清めて……その前にあのお薬も取ってきて……クス、クスクスクスッ」(ブツブツブツブツ…


妖精A「(提督さんに借りた/0のBOX返しにきたら、えらいもんに出くわしたです)」

妖精B「(早いとこ退散しましょう)」

妖精C「(これは逃走にあらず、戦略的撤退です)」

469: 2015/03/30(月) 02:44:21.77 ID:QvWRYlpho
(蒼龍の場合)

蒼龍「はぁ~い、どうかしましたか提督?」

提督『じ、実は……だね、よかれと思って、出かける前に洗濯物を干したのだが……』

蒼龍「洗濯物って……えぇー!? 今日はお昼過ぎ天気が崩れるってニュースで言ってましたよ!?」

提督『ら、らしいな……。こちらは今、酷い雨だよ』

蒼龍「えっと……よかった、こっちはまだ降ってませんね」

提督『そうか……そ、それで、こんなことを頼むのは非常に心苦しいのだが……』

蒼龍「アハハ、洗濯物の回収ですね? 任せて♪」

<鍵は引き出し……? 了解です!



(同時刻)
《鎮守府》提督の自宅

文月「お留守番~、お留守番~♪」(提督と朝ご飯を食べに来た

弥生「~♪」(同上

文月「……お空、真っ黒だねぇ」(じぃ~

弥生「少し怖い…です」

文月「ざぁ~って雨が降ってきそ~」(ワクワク

弥生「弥生…濡れるの苦手…です」

文月「文月はねぇ、お風呂とプールならへっちゃらだよぉ~」

弥生「弥生も…それなら」

弥生「あ……」

文月「んぅ? どうしたのぉ、弥生ちゃん?」

弥生「司令官、朝、お洗濯…してました」

文月「たいへんだぁ、洗濯物が濡れちゃうね~」

弥生「弥生たちで…お家の中に取り込む?」

文月「うん~! きっと、ありがとうって司令官、言ってくれるよぉ~♪」

弥生「……うん♪」

470: 2015/03/30(月) 02:44:54.48 ID:QvWRYlpho
雨<ミサイルパーティーを使えばあるいは……

文月「ほわぁ!? 雨、降ってきちゃった……!」

弥生「急がない…と」


文月「うんしょ、うんしょ」

弥生「う…ん……」

文月「弥生ちゃん、大丈夫~?」

弥生「このシーツが取れない…です」(グッ、グッ

文月「文月も手伝うよぉ~……せ~の」

弥生「え…いっ」

洗濯物<倒れるかよ……倒れるとしても前のめりだ! そうだろ君島!

文月「あっ……!」

弥生「え……」


バッシャーン


文月「あう……せ、洗濯物がぁ……」

弥生「ど、泥んこ…」

文月「…………ッ……グスッ……うぅぅ~…」

弥生「ふ、文月…ちゃん、泣かないで」

文月「だって……だってぇ、文月がせ~のって引っ張ったから……」(プルプル…

文月「エクッ……う゛……うぇぇぇん……」(ポロポロ

弥生「あ……え、と……」(オロオロ

弥生「…………グスッ」(ポロポロ…



蒼龍「わちゃあ、間に合わなかったー……って、文月ちゃん、弥生ちゃん!?」

文月「蒼龍ちゃ~ん……」(メソメソ

弥生「ふぇ…ぇん」(クシクシ

蒼龍「二人とも、ど、どうしたの? 泣かないで、ね!?」




(夜)

蒼龍「それで、洗濯物はビショビショだし、文月ちゃんと弥生ちゃんは大泣きしてるし……大変だったんですよ~」(タタミタタミ

提督「そ、そうか……それは、すまなかった」

蒼龍「いえいえ、別に提督が悪いわけじゃないですから」

蒼龍「ただ、文月ちゃんも弥生ちゃんも、提督が喜んでほしかっただけだから……あまり怒らないであげてほしいなー、って」

提督「む、無論だ。私が天気予報を見ていなかったせいで、文月君たちが酷い目にあったのだからな……」

蒼龍「もー、そうやって落ち込むのもなしですって」(苦笑



文月「司令官~……えへへ」(ゴロン

弥生「ぅ……すぅ」(モゾ…

<あ、そ、それで、濡れちゃった洗濯物と一緒に……し、下着も洗っておきましたから……
<あ、洗ったのかね……
<は、はい、その、一緒にやっちゃった方が節約になりますし?
<そうか……あ、ありがとう

471: 2015/03/30(月) 02:46:00.04 ID:QvWRYlpho
(金剛の場合)

《鎮守府》提督の自宅


金剛(襷ポニテ)『訳:はーい、どうしたの? アナタが電話かけてくるなんて珍しいじゃない』(パタパタ

提督「訳:あ、ああ、すまない金剛、一つお願いがあるのだが」

金剛『訳:ん~、何~?』(パンパンッ

提督「訳:じ、実はな、今朝出る時に洗濯物を干してきてしまってな……」

金剛『訳:今日、雨降るって天気予報で言ってたんだけど~?』

提督「訳:き、昨日はテレビを点けなかったのだ……」

金剛『訳:はいはい、わかったわかった』

金剛『訳:洗濯物の取り込みはやっといてあげるから、アナタはちゃんとお仕事頑張ってきて!』

提督「訳:りょ、了解した。では、よろしく頼むぞ……」


雨<時雨散花!!

金剛「オット、降ってきましたネー」(アタフタ


(金剛、洗濯物片づけ中・・・)

金剛「フゥ、これでおしまいっと」

金剛「(別にしてあった下着はもうすぐ洗い終わるし、そっちは部屋干しにして……)」

金剛「次はお家のお掃除デース♪」(パタパタバタバタ


(金剛、提督宅お掃除中・・・)


金剛「ンフフッ、Dinnerの準備もこれでFinish!」

金剛「ン~~! 動き回ってちょっと疲れたデース、tea timeにするネ」(ルンルン



(夜)

提督「…………」

金剛「あら、お帰りなさい。早かったですネー」(ソファーゴロゴロ

提督「た、ただいま……ではなくて、どうして、私の家で寛いでいるのだ?」

金剛『何故って洗濯物取り込んだり、お掃除したり、晩ご飯の準備したりで疲れたからよ』

提督『訳:わ、私が言っているのはそういうことではなく……』

金剛『訳:何よ、ハッキリしないわねえ』(足パタパタ

提督『訳:……いや、もういい。君がフリーダムなのは今に限ったことではないしな』

提督『訳:とりあえず、寝そべって足を動かすのはやめたまえ。その……み、見えてしまうぞ』(目逸らし

金剛『訳:……えOち』(ジト目

提督『訳:何故そうなるのだ……』


<ご飯の準備できてるわ、先に食べる? それともお風呂?
<ぬ……で、では、先に食事を取りたい、かな……
<オッケー! すぐに用意するから座ってて♪
<……その、ありがとう
<フフ、どーいたしまして!

473: 2015/03/30(月) 02:48:19.55 ID:QvWRYlpho
寝落ちしていました。艦娘行動学洗濯物編これで終了、おやすみなさい
どこのルートを通ったかは好みにお任せします
ただし、この中に1つ、バッドエンドがある!

474: 2015/03/30(月) 03:04:02.15 ID:3wCtapg30
おつですー
金剛か漣ルートとみた・・・普通に考えれば大和ルートがBADじゃねww?

475: 2015/03/30(月) 03:24:29.54 ID:mx8gJfAbo
乙です。
大変良かったです。
てかもう超駄級さんはもう坊の岬にでも単独吶喊でもさせないと提督の身が・・・・wwwwww



次回はこちら


引用元: 【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話7