423: ◆f1paZe0QfUJl 2015/07/02(木) 01:28:13.33 ID:4PW/5fFzo




前回はこちら


 【提督たちがコミュニケーション】後輩提督編

《鎮守府》母港


後輩提督「うはー! 来たよ来たよ、先輩の鎮守府~!」

後輩提督「四方鎮、キター!!」(゜∀゜ 三 ゜∀゜)

提督「…………」(キリキリキリキリ

漣「テンション高っ!」

提督「は、初めて大本営で会った時からあのような感じ、だったよ」

後輩提督「ウッヒョー、もしかして綾波型艦娘の《漣》!? 四方山鎮守府の【駆逐戦姫】の漣ちゃんだー! 写メいい!?」(パシャーッ

漣「ちょっ、許可取る前に撮らないでくれませんかー!?」

提督「な、なんだね、その深海棲艦じみた呼び名は……?」

後輩提督「え!? ご存じないのですか!」

漣「(ウ、ウゼー……)」

後輩提督「この間出た『提督のススメ』で四方山鎮守府の特集やってたんですけどね」

提督「(そういえば、先々月辺りに取材が来ていたな……。写真を撮られるのが怖くて、広報担当の青葉君に丸投げしたが)」

後輩提督「それで、先輩だけじゃなくて、ここの鎮守府の主力の紹介もやってたんですよ! ホラホラ!」(ズイズイ

提督「ち、近い……近い、よ」

漣「うわ、ホントに載ってる。なになに……『四方山鎮守府の提督が全幅の信頼を寄せる初期艦! 【駆逐戦姫】の戦闘力は、かの大和型にも匹敵する!!』?」

漣「全幅の信頼だなんてそんな~、それほどでもありますがー♪」(ニヨニヨ

提督「い、いつの間に、漣君にこんな字が……」

後輩提督「他にもありますよー? 神通ちゃんの【鬼姫】とかー、大和ちゃんの【秀真の桜花】とか金剛ちゃんの【戦乙女(ヴァルキュリア)】とか!!」

提督「…………」(胃薬ザラザラ

後輩提督「いやー、みんな見た目よし戦果よしで一般受けもいいから、大本営もノリノリで考えてるみたいですよ。深海との戦い終わったらアイドルやれそーですね♪」(ケラケラ

提督「な、なにをやっているのか、大本営は」(キリキリキリキリ

後輩提督「まあまあ。他所提督さんのところの【ソード†ダンサー】なんて二つ名つけられた子に比べれば全然マシですし♪」

後輩提督「この稼業、民草に支持されなきゃ、私たちだけじゃなくて艦娘のみんなまでおまんま食い上げですから。やんややんやで持ち上げてもらえるよう、提督の私たちがしっかりやらなきゃですよ!」(ニッコリ

提督「……そうだな」

漣「(……言動ちゃらんぽらんだけど、相当切れるタイプだ、この人)」

後輩提督「いやー、それにしても先輩の鎮守府にお邪魔できてよかったー。ウチの秘書艦の子も、前の日眠れないぐらい楽しみにしてて」

後輩提督「ね、ハルハル! ……あれ、ハルハル? ハルハ~ル?」

漣「……そういえば、母港に接岸した後、後輩提督さんとまったく別の方向に歩いていきましたねー。てっきり、お花を摘みに行ったんだと」

後輩提督「マジで!? またあの子、勝手に……!」

提督「ま、まだ治っていなかったのだね、彼女の方向音痴は」

漣「方向音痴ってレベルではないと思うのですが、それは」

後輩提督「とにかく探さないと! ハルハル! ハ↑ル↓ハールぅ~!!」

提督「待ちたまえ、わ、私たちも一緒に捜す。行こう、漣君」

漣「ほ、ほいさっさー!」




※このお話は、個性的な艦娘たちと提督の鎮守府での日常をたんたんと描くだけのものです。
過度な期待はしないでください。

鎮守府での四方山話シリーズ



424: 2015/07/02(木) 01:29:04.28 ID:4PW/5fFzo





榛名「……ここはどこなのでしょうか」(キョロキョロ

神通「あ、あの、どちらさまですか?」

榛名「! ア、アナタはもしかして、川内型2番艦軽巡洋艦艦娘の神通さん!?」

神通「ひっ!? え、あの、その、は、はい、そうですが……」

川内「どしたの、神通~?」(ヒョコ

那珂「アッレ~、もしかしてお客様?」(ヒョコッ

榛名「ア、アア!? 【鬼姫】神通さんだけじゃなくて、その姉妹艦の川内さんと那珂ちゃんさんまで!!」

榛名「榛名、感激です! 四方山鎮守府の特記戦力に並ぶ方たちを生で見ることができるなんて!!」

榛名「『提督のススメ』でも全然インタビューの取れないことで有名な四方山鎮守府の主力艦娘にお会いできるなんて、夢のようです!!」

榛名「ぁぁあのっ、もしよかったらサインいただいてもよろしいでしょうか!?」(ズズズイッ

川内「え、な、なにこの人」

那珂「えっと~、もしかして那珂ちゃんたちのファン?」

榛名「キャー! キャー! 提督に着いてきてよかったです! 鋼太郎兄様も見れたし、漣さんや川内型三姉妹も会えたし、榛名は……榛名はもう!!」(ブンブン




金剛「……えっと、もしかして榛名? 何してるデスカ」

比叡「うわ、榛名だ! どうしてここにいるんですか!?」

榛名「あ、金剛姉様! 比叡姉様もお久しぶりです!!」

神通「あ……や、やっぱり、金剛さんたちの姉妹でしたか。服装が似ているから、もしかしてと思っていたんですけど……」

榛名「ご挨拶が遅れました! 金剛型3番艦《榛名》です、よろしくお願い致します!」

川内「ちょっと金剛さん、そっちの妹さん、テンション高すぎなんだけど」

那珂「ファンは大事にしなきゃだけどー、いきなりサインとかお願いしてくるのはマナー違反かなーって」

金剛「Sorry……この子、ちょっとミーハーなとこがあって」

比叡「コラ、榛名! 金剛姉様に迷惑かけちゃダメでしょ!」

榛名「ゴメンなさい、比叡姉様……。榛名、鋼太郎兄様の鎮守府に来れたのが嬉しすぎて、つい我を失ってしまいました」

金剛「まったく、アナタは……。それで、提督とアナタのところの提督はどこにいるの?」

榛名「わかりません! 気がついたら榛名、一人でここを彷徨っていましたから!」

神通「そ、それって……もしかして、迷子?」

榛名「ハイ! 榛名は迷子でも大丈夫です!!」

金剛「迷子の時点で大丈夫じゃないのヨ!!」

川内「他よりちっちゃいとは言っても、鎮守府は大きいし構造も複雑だからね」

那珂「そーいう問題じゃないと思うなー、那珂ちゃん」

454: 2015/07/04(土) 01:46:18.42 ID:DJLJpQEPo
【提督たちがコミュニケーション】後輩提督編

(夜)
旬彩《鳳翔》


鳳翔「後輩提督さん、ようこそいらっしゃいました。今日は腕によりをかけて作りますから、たくさん食べていってくださいね♪」

後輩提督「あざーす! ハグハグ……っは~、ウマし!?」

榛名「パクパク……わぁ、ホントです!」

後輩提督「あー、いいなー、鳳翔さんのTHEおかみ感、私が男なら放っておかないのになー!」

鳳翔「あらあら、ありがとうございます」

鳳翔「とっても元気な方ですね、後輩提督さん。他所提督さんたちもそうですけど、提督のお知り合いは明るい方が多いんですね、ウフフ」

提督「(な、なにやら含みを感じる表現だ……お前は根暗のくせに、と皮肉られているのだろうか? それとも、お、お前のように駄人間にはもったいない知り合いだと……そうだ、きっとそうだ)」(カタカタ

漣「あのー、ご主人様? 一人で鬱ループ始動してません?」(ジト目

提督「そんな、ことは」

金剛『訳:ハァ~。まったく、榛名が来るなら教えてよ、ビックリするじゃない』

提督『訳:す、すまない、私が伝えなくても、榛名君の方で連絡するだろうと』

金剛『訳:そーやって相手がしてくれるだろうって期待するの、悪い癖よー』(頬プニプニ

提督『訳:や、やめたまえよ……』

金剛『訳:ヤーダ♪』



榛名「っ~~~~!」(バンバンバンッ

榛名「(見てください、見てください! 私が言った通りでしょう、金剛姉様と鋼太郎兄様はあの通り、ラブラブなんです!)」(イヤンイヤン

後輩提督「(確かに……私があんなことやったら、先輩は残像残して消えるか、医務室に送られるかだもんね)」

後輩提督「(てか、ハルハルって先輩×金剛ちゃん押しなんだ? 英国で助けて貰ったエピソードとかあるから、私てっきり……)」

榛名「(榛名は鋼太郎兄様の善良なファンだから大丈夫です!)」(サムアップ

後輩提督「(あ、そっち)」

榛名「(でも、本音をいうと榛名、ちょっぴり悩んでいます……。本当に、鋼太郎兄様と金剛姉様が添い遂げてもいいのか、と)」(唇噛みしめ

後輩提督「(ハルハル?)」

榛名「(だって、初期艦の漣さんとの長年連れ添った夫婦みたいな気の置けない関係もいいですし、神通さんとお互いに慈しみ合う相思相愛な関係も見たいですし……あっ、もちろん金剛姉様との過去の決別を乗り越えた熱愛も見たいんですけど!!)」

榛名「他にも他にも、四方山鎮守府には大和さんとか空母の方々とか軽巡、重巡、駆逐艦艦娘さんとの素敵な組合わせが……!」O(≧∇≦)O

後輩提督「わかるー、超わかるよハルハルー!」(σ≧▽≦)σ

<キャッキャッ!
<ウフフフ♪


漣「……変わってますね、アナタたちの妹さん。後輩提督さんも負けず劣らず、アレな感じですがー」

金剛「ア、アハハ」

比叡「ハグハグ……昔からマイペースというか、独特の感性を持ってる子でしたから」(ムーシャムシャ

漣「独特……例えば?」

比叡「えーっと、クレーンが好きらしくて、ちっちゃい時は夕方までずーーっとクレーンを眺めたり、絵を描いてました!」

漣「えー……」

比叡「本人に楽しい? って聞いたら、『常識に捕らわれてはいけないのです!』って怒られたんですよね……」(遠い目

漣「フルーツ(笑)」

提督「(なに、幼少期とは艦船や重機に夢中になるのではないのか?)」(困惑

鳳翔「夢中になりすぎるのはどうか、というお話ですよ♪」(ひそっ

提督「!?」

455: 2015/07/04(土) 01:48:27.88 ID:DJLJpQEPo
(翌朝)
《鎮守府》母港


後輩提督「いやー、昨日は美味しいご飯をたくさんご馳走になりました!」

榛名「あんなにたくさん食べたのは初めてです! 本当にありがとうございました!」

後輩提督「呉は提督が複数所属の鎮守府ですけど、あんまり留守にするのもなんですし。そろそろお暇いたしまっす!」(敬礼

提督「う、うむ、帰りの航路、気をつけて」(敬礼

後輩提督「(一応、耳に入れておきますが、最近小規模の鎮守府や基地泊地がいくつも潰されています)」(ヒソ…

後輩提督「(僅かに生き残った提督や艦娘の証言では、以前、1度だけ存在を確認された離島棲鬼と、新種と思われる複数の鬼号、姫級、それと……)」

後輩提督「(幼い少女型の深海棲艦に襲われた、と)」

提督「(少女型の、深海棲艦)」(ピクッ

後輩提督「(……艦娘や民衆をいたずらに不安にしてしまうということで、大本営では箝口令が敷かれています。今はまだ、胸に納めておいてください)」

後輩提督「まあ、先輩相手に無駄な心配だとは思いますけどね~!」

榛名「なんの話をされたのですか?」

後輩提督「え~? 他所提督さんのとこみたいに、複数の艦娘と関係持っちゃダメですよ~って話♪」

提督「!!?」

榛名「英雄、色を好むという奴ですか。さ、さすがの榛名も、それはちょっと……」

後輩提督「大丈夫、大丈夫。相手の承諾があれば4人までお手つきOKって昔の偉い人も言ってるから!」

提督「そ、それはイスラム教の話で、それも、相当に裕福で、だ、男性の甲斐性がなければ到底実現し得ない話だよ」

後輩提督「アハハハ! 他所提督さんができてるんだし、先輩も普通にやれそうですけどね!」

提督「(こ、後輩提督の中で、私はそのように軽い男に思われているのだろうか……)」

後輩提督「(だって、先着4名ぐらいまでなら、普通に押し倒されて関係持っちゃいそうだもん、先輩!)」

後輩提督「それじゃ、あんまり長話も迷惑でしょうし、私たち帰りますね! 先輩、みなさま、お世話になりました~!」

後輩提督「いくよっ、ハルハル!」

榛名「ハイ! 榛名、いつでもいけます!!」

榛名「金剛姉様、鋼太郎兄様、あ、あと比叡姉様、また時間ができたらお邪魔しますね!!」

金剛「OK、歓迎するワ! 道中、気をつけるのヨ!」

比叡「ちょっと榛名っ、『あ、あと』ってどういう意味ですかー!?」


<……榛名、いつでも出港できます!(脱兎
<よっしゃ、行けー!!(追走

比叡「コラーッ、榛名ー!?」(プンスカ




漣「騒がしい方たちでしたねー」

提督「そ、そうだな」

漣「……ちなみにー、先ほど話に出ました4人までお手つきおkというのはー」(チラッチラッ

提督「漣君? き、君はなにを言っているのだね?」(オロオロ

漣「あー、やぱっり勝ち残るのは一人だけですか……デスヨネー」(ハイライトOFF

提督「」






提督「(しかし……少女型の深海棲艦、か)」

提督「(レ級、なのか)」

482: 2015/07/07(火) 01:03:56.00 ID:mVNNOnweO
【後異類婚姻譚(のちのいるいこんいんたん)】

《???》


離島棲鬼「……暇ネ」


<ガチャ…


離島棲鬼「?」

北方棲姫「……」(ヒョコッ

離島棲鬼「アラ……北方棲姫、マダ寝テナカッタノ?」

北方棲姫「眠クナイ!」(ハプハプッ

北方棲姫「ダカラ、眠クナルマデゴ本読ンデ!」

離島棲鬼「仕方ノナイ子ネエ……」

離島棲鬼「マ、イイワ。今日ハココデ寝テイイカラ、ベッドニオ入リナサイ」

北方棲姫「ホクホ~♪」(ポフン

離島棲鬼「サテ、何ノオ話ヲシヨウカシラ」(ウムム

北方棲姫「――――!!」(ドキワク

離島棲鬼「ソウネエ、ソレジャア……昔話デモシヨウカシラ」(ニッコリ

北方棲姫「ホポオォォ! 桃太郎? 金太郎? ソレトモ、ナラ梨採リ? 拾イ物分配? ……ワカッタ、叺狐!」(フンスフンスッ!

離島棲鬼「(コノ好キナ物ノノメリ具合ハ完全ニ遺伝ヨネエ)」

離島棲鬼「ソレジャ、始メルワヨ……『カワイソウナ鳥』」

北方棲姫「鳥サン! 鳥サン!」

離島棲鬼「フフ、ソウヨ鳥サンノオ話ヨ~」(ナデナデ

離島棲鬼「コホン――――今カラホンノ少シ昔ノコト」

483: 2015/07/07(火) 01:04:34.68 ID:mVNNOnweO


『 あるところに、それはそれはとても珍しい鳥のひなが生まれました 。
 そのひなが生まれた時、親鳥やその仲間はとてもとても喜びました 。
「きっとこの子は素晴らしく綺麗で、大きな鳥に育ってくれる」
 ひな鳥を見た人は、誰もがそう口にしました。
 大切に大切に育てられたひな鳥はすくすくと育ち、少し内気で、恥ずかしがりやではありますが、とても優しく、聡明な子になりました。
 生まれたばかりの頃は短かった羽も、大きくなるにつれ、どんどん長く、美しくなります。
 日に当たると翡翠や瑪瑙のような光沢を放つ、たいそう美しい羽を持った我が子に、親鳥やその仲間は喜びに涙を流しました。



 けれども、ある日のこと。
 巣立ちの勉強をするために人里へ降りたひな鳥は、 貧しい家の童をいじめている里の童たちを見つけました。
 恥ずかしがりやではありましたが、とても優しかったひな鳥は、いじめている童たちに「そんなことをしてはいけないよ」と諭しました。
 ところが、里の童はそんなひな鳥に腹を立てて、あろうことかひな鳥の綺麗な羽を毟りはじめたのです。
 里の童たちがどうしてそんなことをするのか、ひな鳥にはわかりませんでした。
 なので、もう一度、「そんなことをしてはいけないよ」と諭しました。
 里の童たちは余計に腹を立て、次から次に綺麗な羽を引き抜いていきます。
 ひな鳥は、自分の言い方が悪かったのだろうと思い、今度は「そんなことはやめて」とお願いしました。
 けれども里の童たちは、そんなひな鳥のお願いに顔を見合わせて、ケラケラと笑うだけです。
 次から次に、綺麗な羽が引き抜かれていきます。痛みに耐えながら、「どうしてそんなことをするの」と、ひな鳥は尋ねました。
 けれども、里の童たちはひな鳥の羽に手を伸ばすのをやめてくれません。
 それどころか、周りで見ていた童たちにも「お前たちもやりなよ」と呼びかけさえしました。
 「やめて! やめて!」
 ひな鳥が悲しそうに叫びますが、ひな鳥の美しい羽を求める童は跡を絶ちません。
 ついには、先ほどひな鳥が助けた貧しい家の童や、里の童たちの親まで加わって、ひな鳥の羽を毟っていきました。



 その日の夕方のこと。
 ひな鳥の帰りが遅いことを心配して、人里まで捜しに来た親鳥は、変わり果てたひな鳥の姿を見てたいそう驚きました。
 あれほど綺麗だった羽は全て毟りとられ、みすぼらしい色に成り果てていました。
 大きくなりかけだった翼も、折られてしまったのか、あらぬ方を向いています。
 何があったのか。心配して駆け寄ろうとした親鳥に、ひな鳥は「もうやめて、もうやめて」と泣きながら逃げ出しました。
 親鳥が必氏に追いかけても、「来るな、来るな」と逃げてしまいます。
 かわいそうに、すっかり怯えきったひな鳥には、親鳥でさえ恐ろしい化け物に見えるようになってしまったのです。』


484: 2015/07/07(火) 01:05:16.07 ID:mVNNOnweO



離島棲鬼「……ソノ後、ヒナ鳥ガドウナッタノカ知ル者ハドコニモイナイソウナ」

離島棲鬼「ハイ、オシマイ。ソロソロ眠クナッタカシラ?」

北方棲姫「」(プルプル

北方棲姫「ウッ、グス……」(ギューッ

離島棲鬼「アラアラ、逆ニ目ガ冴エチャッタカシラ」(ナデナデ

北方棲姫「鳥サン、カワイソ……童タチ、悪者!」(ワンワン

離島棲鬼「ソウヨネ、イイコトシタ鳥サンヲ飛ベナクシチャウ連中ナンテ、イナイ方ガイイワヨネエ」

北方棲姫「鳥サン、北方ガ守ル! 童タチハヤッツケル!」(プンスカ

離島棲鬼「イイ子、イイ子……パパモキット喜ンデクレルワ」(クスクス

北方棲姫「!!」(パアァァッ

離島棲鬼「デモ、夜更カシスル子ハ叱ラレチャウカラ、ソロソロネンネシマショウネ~」(胸トントン

北方棲姫「ンッ! イイ子ニシテ寝ル!」(目ギューッ





北方棲姫「ホピィ~……ホポ~……」(zzZ

離島棲鬼「ヤレヤレ、ヤット寝タワ」

離島棲鬼「フフ……タクサン眠ッテ、ウント強クナッテネ、私ノカワイイヒナ鳥サン?」(おでこチュッ

北方棲姫「~♪」(ムニャムニャ

502: 2015/07/08(水) 16:43:21.29 ID:AFdt0WEmO
【ケッコンカッコカリしりーず】川内編

(なんやかやして川内とケッコンカッコカリした)

(朝)
《鎮守府》執務室


川内「おっはよー、提督! 今日の出撃だけど、夜戦してもいいっ!?」

提督「……川内君、ひ、秘書艦の仕事をしてくれないだろうか」

川内「は~い」


(昼)
《鎮守府》食堂

川内「お昼だ~! 提督、ちゃんとご飯食べて……食べてないじゃーん!?」

川内「もー、ご飯たくさん食べないと夜戦で動けないよ? ほら、オカズ分けてあげるから口開けて……はい、ア~ン♪」

提督「た、食べる……食べますから、やめてもらえないだろうか」(カタカタ

提督「……みんなの、目とか怖い……から」


<提督と夜戦……
<アーンって……見せつけるようにアーンって!
<ナチュラルにイチャイチャしてるなー……
<もうマジ無理ぃ、耐えられない
<うろたえるな小僧ども!!

川内「ヘヘ、美味しいねー、提督!」(テレテレ

503: 2015/07/08(水) 16:43:54.64 ID:AFdt0WEmO

(夜)
《鎮守府》執務室

川内「はぁ~、お仕事終了ー……今日も疲れたねー」

提督「(私の疲れの8割は君が原因だがな)」(グッタリ

川内「よーしっ、それじゃ気分転換に夜戦だァーーー!!」

提督「せ、川内君、もう夜も更けているから、もう少し静かに……」

川内「あ、そっか、いけない、いけない!」(テへへ

提督「そ、それにだね、夜戦演習はつい先日行ったし、他の艦娘ももう就寝しているだろうから……」

川内「うーん、さすがの私も一人で夜戦は疲れちゃうしなー」(腕組み

提督「(その言い方だと、頑張れば夜戦できそうなのだが……まさか、分身?)」

川内「提督が相手じゃなー、魚雷ぶっ放すわけにもいかないし……しょーがないか」

提督「よ、よかった、諦めてくれたのだね……」

川内「ニヒヒ!」(ガバッ

提督「!?」

川内「だから、提督……『コッチ』の夜戦、しよ♪」(艶笑

提督「それは、お、一昨日したばかり……」

川内「(ケッコンカッコカリしてるから)いいじゃーん! やろーよ、ね~!」

川内「……ダメ?」(上目遣い

提督「む……うぐ、ぬ……」(クラクラ


<やったぁー!!待ちに待った、夜戦だー!!
<せ、川内君、声を、もう少し声を抑えてくれないだろうか?





《鎮守府》執務室前

神通「提督……川内姉さん……」(夜食持ってきた

神通「……」(ハイライトOFF

504: 2015/07/08(水) 16:44:35.60 ID:AFdt0WEmO


(後日)
《艦娘用宿舎》神通の部屋

川内「ねーねー、神通~、最近元気ないんだけど大丈夫?」

神通「……元気、ですよ」

神通「提督が幸せなら、私はそれだけで……」(ハイライトOFF

川内「んー、あ、そうだ! 神通、私にいい考えがあるよ!」

神通「え?」





川内「……というわけで! 神通も一緒に夜戦しよー、提督!」

提督「君は何を言っているのかね?」(真顔

川内「だって提督、ちょっと前に他所提督に借りた『提督のグルメ~美人軽巡姉妹の夜戦丼~』ってDVD見てたでしょ」

川内「そーいう夜戦も一度やってみたかったんだよね! それにほら、神通も元気になって、提督もとっても気持ちよくなって一石三鳥だよ!」(ニコニコ

提督「それはっ、きょ、興味本位で……それ以前に、な、何故君がそのことを……!」

提督「い、いや、それは後で必ず聞くとしよう。じ、神通君、川内君を止めて……」

神通「てっ、提督……あの、その……あの!」

神通「……提督が、お相手なら……私は……そ……そういう初めてでも、大丈夫、です」(ボソボソ

提督「」

川内「ほらー、神通もいいって言ってるじゃーん!」(あすなろ抱き

川内「だ・か・ら、提督……夜戦、しよ♪」(耳元囁き

提督「っ、うぐ……う、うぅぅ……」



《この後、メンタルが大破したり理性が轟沈したりで大変なことになった》※夜戦(意味深)的な意味で

506: 2015/07/08(水) 16:49:08.75 ID:AFdt0WEmO
【艦娘たちとコミュニケーション】七夕編

《鎮守府》食堂


北上「さーさーのーはーフンフフフーン」

大井「まったく……なんで私と北上さんが七夕の飾りつけなんてしなきゃならないの」(ブツブツ

北上「まーまー、大井っち。みんなでパーッと騒ぐためにやってると思えば楽しいよー、そこそこ」

大井「……北上さんがそう言うなら」


吹雪「ただいま戻りましたー」

敷波「ひゃー、疲れたー」

綾波「ですねー。あ、私、お茶取ってきますね」

北上「おかえりー。どうだったー?」

吹雪「はいっ、バッチリです!」

敷波「今、球磨さんたちが立ててくれてるよ」

北上「どれどれ~?」

大井「うわ、またずいぶんと立派なもの持ってきたわね……」

吹雪「鎮守府から来ましたって言ったら、山の持ち主さんが奮発してくれたんです」

北上「うんうん、一応私たちって正義の味方やってるもんねー。よきにはからえ、なーんて」

吹雪「いえ、この間、司令官に漁船の発電機直してもらったとかで」

北上「あ、そっち」

大井「(コミュ障のくせに、なんでそういう根回しはできてるのよ……)」

508: 2015/07/08(水) 16:52:47.31 ID:AFdt0WEmO




球磨「木曾、多摩! しっかり縄を引っ張るクマー!」

木曾「おうっ!」

多摩「ニャァアアアッ!!」(フカーッ

文月「みんなぁ、ガンバレ、ガンバレ♪」

弥生「わ…ぁ」(キラキラ

球磨「っし、しょっと! よーし、固定完了したクマ!」

木曾「プーッ、宴会前だってのに疲れたぜ」

多摩「(今日のご馳走、全メニュー制覇するニャ)」(生唾ゴクリ

文月「んしょ、んしょ!」

弥生「よい…しょ、よい…しょ」

球磨「よーし、折り畳みテーブルはそこに置くクマ」

文月「ほわぁ、重かったねぇ」

弥生「う…ん」

球磨「よく頑張ったクマ、よい子だクマー」(ナデナデ

文月「えへへ~」

弥生「くすぐったい…です」

蒼龍「おーい、短冊とペン、たくさん持ってきたよー」

瑞鶴「あと、竹の飾りもね!」(ゴッソリ

大鳳「おり紙の輪っか、たくさん作りました!」(ドサーッ

木曾「なんかスゲーことになってきたな」

多摩「ここのみんなは基本、お祭りとか大好きニャ」

文月「さーさーのぉはー♪」(短冊カキカキ

弥生「さーらさ…ら♪」(短冊カキカキ

蒼龍「とれどれ~? 二人はどんなお願い書いてるのかな~」

球磨「球磨にも見せるクマー!」

<えぇ~、見ちゃダメだよぉ~♪
<メッ…です
<エー、文月ちゃんたちの意地悪ー
<見るなと言われると余計見たくなるクマー!
<アハハハ!

509: 2015/07/08(水) 16:54:06.46 ID:AFdt0WEmO
《鎮守府》執務室


漣「……盛り上がってますねー」(ぽけー

提督「じ、神通君たちも、朝早くから鳳翔君や間宮君の手伝いで料理を作ってくれているな」

漣「それはご主人様に喜んでもらいた……まあ、美味しいものが食べられるので、漣的にはおkですが」

漣「それにしても、七夕パーティーですか……」

漣「一年に一度、お空の上で乳繰りあうカップルも、下界で我々がご利益にあやかろうとしてるとは夢にも思わないよねぇ」(ゲス笑い

提督「 や め た ま え 」

漣「ニャハハ、冗談は置いといて。年に一回の逢瀬、ロマンチックだとは思いますが、ご主人様的にはどうです?」

提督「私は……ロマンチック云々どころではない、かな。そんな状況にしてしまった相手に申し訳なくて、きっと、し、氏にたくなる」(カタカタ

漣「あー……」

漣「でも、まあ、ご主人様がそーいう人なのはみんなよっっく理解してるので、ご安心を」

提督「?」

漣「……天の川程度、ちょちょいと渡って会いに行きますよ、ってことです。言わせんな恥ずかしい!」(ブーブー

提督「そ、そういう意味か」

漣「そういう意味ですよー」

提督「……そう、か」

漣「あれ、もしかしてご主人様、照れてます?」(ニヤニヤ

提督「そんな、ことは」(目逸らし

漣「またまたー、素直じゃないんだからー、コノコノ♪」

提督「ぬ、うぬ……」

<knock…knock…

雷「司令官ー、お料理できたから呼びにきたわ!」(バーンッ

満潮「鳳翔さんに頼まれたから呼びにきたわよ、フンッ」

朧「提督、実は私、お腹空いてます」

曙「欲しいもの先に食べられたくなかったらさっさと来なさいっ、クソ提督!」

潮「えっと、神通さんとか金剛さんとか大和さんたちも、たくさんお料理作ってくれてましたよ……エヘヘ」


漣「これはこれはー、騒がしいお出迎えですね」

提督「わ、私はもう少しで今日の分の執務が終わるので……漣君は彼女らと先に行きたまえ」

漣「え~、そこはもうちょっと空気読んでくださいよー」

漣「まあ、いつも通りといえばいつも通りなんですけど……ヨッコイショ」

漣「それじゃ、先に行ってますから、ご主人様も早めに合流ヨロです」(ノシ

提督「あ、ああ、善処しよう」


<竹で炊いた炊き込みご飯、とーっても美味しいんだから!
<飲み勢用に竹で燗したお酒も用意してるわよ
<なにそれ、超ウマそうじゃないですか
<当たり前でしょ! みんなで頑張って作ったんだから!




提督「…………」(カリカリカリカリ

提督「天の川を渡って……か。ウチの艦娘たちだと、何故か容易に想像できるな」(苦笑

提督「天の川を渡ってまで、か」

提督「……私は、その想いに応えられるのだろうか」


《なお、七夕パーティーの余興にて彦星、織姫の指名&命令権を拒否して、天の川(海)へ駆け出した模様》

510: 2015/07/08(水) 17:00:37.39 ID:v4ygG5OPo
乙です

513: 2015/07/08(水) 18:01:52.19 ID:6KB1jWNo0
乙でございます


次回はこちら



引用元: 【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話9