借金取り「臓器を売ってもらうしかないねぇ」

女「！！　そ、そんな……」

女「……ぞ、臓器を売るよりも前に出来ることがあるはずです！」

借金取り「例えば？」

女「え？　……そ、その水商売とか……」

女「そういうのでお金作るので3日……いて、1日だけでも……！」

借金取り「>>15」

身体を売るのはやめろ！！

借金取り「身体を売るのはやめろ！！」

女「な……そ、そこまでするつもりはありません！」///

女「それに臓器売るのだって別の意味で身体を売ってるじゃないですか……」

借金取り「>>23」

たしかに

借金取り「たしかに」

女（な、納得してくれた……）

女「とにかく借金取りさんの言うような事はしません」

女「だから、待ってくれますよね……？」

借金取り「わかった」

～キャバクラ～

女（これは身体を売るような真似では無いはず……）

女（うーでも緊張するなぁ、お酒もあんまり飲めないし）

女（でも日払いで割のいいのなんてそうそう無いし……覚悟決めないと）

黒服「おい女、ご指名だ」

女「……え!?　本当ですか」

黒服「ああ」

女「はーい♪」

女（私もしや結構イケてる!?）

～ホール～

女「初めまして、新人の女……えっ」

借金取り「…………」

女「ど、どうして借金取りさんがここに?!」

借金取り「>>32」

いや...一目見た時からエOチだなって...

借金取り「いや……一目見た時からエOチだなって……」

女「……ああそうですか」ｼﾞﾄﾒｰ

女「でも残念ながらここはそういうお店じゃないので」

女「楽しくお金を……じゃなくてお酒を飲んで素敵な一時を、いいですね？」

借金取り「わかった」

女「それじゃあ何飲まれますか？」

借金取り「>>42」

一番高い奴を空けてくれ

借金取り「一番高い奴を空けてくれ」

女「……へ？」

借金取り「早く」

女「あ、は、はい……すみませーん！」

～時間経過～

店長「スゴイじゃない女ちゃん、初日であんな太客つかむなんて」

女「あはははは……」

店長「それじゃあこれ今日の給料ね」

女「ありがとうございます」

女（借金取りさん……一体何が目的なの？）

～翌日～

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ｶﾞﾁｬｯ

女「借金取りさん」

女「これ……」ｻｯ

借金取り「…………」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

借金取り「確かに受け取った。それじゃ来月な……」

女「ま、待ってください！」

女「これはあなたのお金じゃないですか!!」

女「あなたがお店でお金を落としてくれたから払えた……」

女「一体何が目的なんですか?!」

借金取り「>>52」

当ててみな

借金取り「当ててみな」

女「えぇ……？そう言われても……」

女（……私と借金取りさんの関係なんて借主と貸主でしか無いし……）

女（あ、でも昨日のあれ……「身体を売るのはやめろ！」って迫真だった）

女（その上、私にわざわざお金を落とすような事をしたのは……まさか?!）

女「もしかして……」

借金取り「ん？」

女「私のことが、好き……とか？」

借金取り「>>60」

当たり前でしょ！私が腹を痛めて産んだ子なんだから！！

借金取り「当たり前でしょ！」

女「し、借金取りさん……！」

借金取り「私が腹を痛めて産んだ子なんだから！！」

女「……へ？」

借金取り「もう、ホントこの子は……これで分かるでしょ？」

ｶﾁｬｯ

女「あ、サングラスを……ってか、母さん？？！！」

母「威勢よく『一人暮らしする！』なんて言い出したと思ったら」

母「このザマなんてね……」

女「え、え……どういう事?!」

母「あんたが闇金のビルに入ってくのを偶然見かけたの」

母「それですぐに肩代わりをし……ようと思ったんだけど」

母「お灸を据えるため一回くらい返済させようかなって」

母「借金取りさんにお願いして代わりに私が催促したのよ」

ﾀｯﾀｯ

借金取り「あ、今ネタバラシ中なんですね」

女「！」

母「ほんとすみません、ウチの娘が……」

借金取り「いや、金さえ戻ってくればこちらとしてはね」

母「これ、お納めください」

借金取り「……はい、これで完済ですね」

借金取り「お嬢ちゃん、お母さんの事を悲しませるような真似もうしちゃ駄目だぞ？」

借金取り「それじゃ」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

女「……」ﾎﾟｶｰﾝ

母「もしお母さんが気が付かなかったらあんた臓器を売ってたかもしれないんだよ?!」

母「一人暮らしはやめてもう家に戻ってくるように！いいわね！」

こうして私の夢の一人暮らし生活は終わりを告げた

完

乙

こんな綺麗に終わるスレ久々に見たよ

感動いたしましたわ