1: 2013/09/16(月) 01:40:07.13 ID:jKCpgAuc0
苗木「きっと霧切さんにはなにか理由があったんだ、そうに違いない、だから、だから彼女を責めるなんて出来ないよ」

苗木「……でも」

苗木「でも、そのためにボクは氏んでも構わないって思われたんだよね……」

苗木「霧切さんに、見捨てられた」

苗木「う、うぅ……ぐすっ……」

苗木「こんな暗くて、臭くて、汚いところ嫌だよ……」

苗木「誰か助けてよ!!」

苗木「誰か……誰かぁ……」

苗木「うわああああああああああ!!!!!」

4: 2013/09/16(月) 01:44:18.11 ID:jKCpgAuc0
…………

……

苗木「うぅ……あれ、ここは、どこ?」

苗木「確かボクは希望ヶ峰学園に入学して、それから……それから?」

苗木「ダメだ、なにも思い出せないよ……」

苗木「どうしてボクはこんなところに?」

6: 2013/09/16(月) 01:49:02.69 ID:jKCpgAuc0
ひゅーん、どさっ!

苗木「うわぁっ!? なにか降ってきた……」

苗木「なんだこれ……粗大ごみ?」

霧切「粗大ごみとは失礼ね」

苗木「しゃ、喋った!」

霧切「苗木君、待たせて悪かったわね」

苗木「え、どうしてボクの名前を?」

霧切「……そうね、そんな態度を取られても文句は言えないわね」

苗木「?」

10: 2013/09/16(月) 01:52:28.27 ID:jKCpgAuc0
霧切「苗木君、私はあなたを助けに着たのよ」

苗木「助けに?」

霧切「ええ、とりあえずこれを食べて」

苗木「うん、誰かわからないけどありがとう!」

霧切「……フフ、少し、辛いわね」

苗木「? いただきます」

霧切「苗木君、許して貰おうとは思ってないわ、でも不便でしょう? そろそろ、それはやめましょう」

苗木「それ?」

霧切「そう、あくまでシラを切るのね」

14: 2013/09/16(月) 01:57:52.35 ID:jKCpgAuc0
霧切「苗木君、一度で良いわ、名前を呼んでくれないかしら」

苗木「えっと、それじゃあ君の名前を教えてくれないかな?」

霧切「っ……き、霧切響子よ」

苗木「えっとじゃあ、霧切響子さん……これで良いの?」

霧切「……ええ、でもいつもみたいに呼んで欲しかったわ」

苗木「ごめんね、ボクは君のこと、知らないんだよ」

霧切「苗木君、あまりふざけないで、そろそろ話を進めましょう」

苗木「ボクは本気なんだけどな……」

霧切「っ! そ、そう……そう、よね……」

21: 2013/09/16(月) 02:09:57.77 ID:jKCpgAuc0
霧切「……苗木君」

苗木「なにかな?」

霧切「どうしたら、許してくれるのかしら」

苗木「え? 別に許すも何もないよ?」

霧切「嘘よ、だって私は……」

苗木「えっと、じゃあボクは君を許してあげる、これで良いかな?」

霧切「苗木、君?」

苗木「どうしたの? 許してあげるから気にしなくて良いんだよ?」

霧切「本当に、許してくれるの?」

苗木「うん、知らない女の子にそんな顔させたくないしね」

霧切「そ、そう……知らない女の子ね……」

25: 2013/09/16(月) 02:16:37.56 ID:jKCpgAuc0
苗木「ねえ、君はどうしてボクのことを知ってるの?」

霧切「どうしてってそれは、苗木君と、みんなと一緒に過ごしてきたからよ」

苗木「そうなんだ……覚えてないなぁ」

霧切「……どうして」

苗木「え?」

霧切「どうして、覚えてないなんて言うの」

苗木「だって、ボクは君を知らないし……」

霧切「それは違うわッ!!!」

28: 2013/09/16(月) 02:21:35.22 ID:jKCpgAuc0
霧切「お願い苗木君、もう、もう堪えられないの、苗木君にそんな風に言われたら、私は希望を失うのよ」

苗木「えぇっ、そ、そんなこといきなり言われても……」

霧切「苗木君……っ!」

苗木「ど、どうして泣くの!? な、泣かないで、ね?」

霧切「……泣いてなんていないわ」

苗木「え、えぇっと……困ったなぁ」

34: 2013/09/16(月) 02:32:25.55 ID:jKCpgAuc0
苗木「あのさ、こんなこと言っても信じてもらえないだろうけどさ」

霧切「……なにかしら」

苗木「ボク、記憶を失ってるみたいなんだ」

霧切「え?」

苗木「確かボクは、希望ヶ峰学園ってとこに入学するために学園に入ったんだけど……気が付いたらここに」

霧切「ま、まさか本当、なの?」

苗木「……うん」

霧切「記憶喪失だったのね……フフ」

42: 2013/09/16(月) 02:42:18.66 ID:jKCpgAuc0
霧切「――ということで、何かがおかしい学級裁判で、苗木君はクロにされてここに着たのよ」

苗木「そんなこと、簡単には信じられそうにないけど、うん、君はこんな冗談言わなさそうだしね」

霧切「わかってくれたのね」

苗木「うん、ボクは君の話を、君のことを信じるよ!」

霧切「ええ、ありがとう」

霧切(問題は、私が苗木君をクロに仕向けたことを話すかどうか)

>>44

①苗木のために嘘をつく
②正直に事実を話す
③苗木との関係を捏造する

44: 2013/09/16(月) 02:42:58.68 ID:hDCgZ5IWi

52: 2013/09/16(月) 02:51:19.99 ID:9S6atetd0
捏造の内容が気になりますなぁ

53: 2013/09/16(月) 02:51:36.74 ID:jKCpgAuc0
霧切「記憶を失って、こんな話をしても信じてくれた……愛というのは、こういうものなのかしら」

苗木「あ、愛?」

霧切「ええ、なぜこんなところにいる苗木君を私が助けに来たのか、それで理解出来るでしょ?」

苗木「も、もしかして、恋人だったボクを、助けようってこと?」

霧切「そうよ苗木君、あなたは私を響子さんと呼んでいて、二人は愛し合っていたの」

霧切「だからこそ、私はこんなところまで来たのよ!」

苗木「き、響子さん……」

54: 2013/09/16(月) 02:52:21.44 ID:pekxmgvn0
これアカンやつや

61: 2013/09/16(月) 02:59:02.03 ID:jKCpgAuc0
霧切「さあ誠君! 今こそ二人で黒幕を、全ての謎を暴いてみせるのよ!」

苗木「うん響子さん!」

霧切「あのドアを抜ければ学園に戻れるはず……でも、その前に」

苗木「?」

霧切「誠君、今のあなたには抵抗があるかもしれないけど……キス、しましょう」

苗木「なっ、き、キスぅっ!?」

霧切「恋人との感動の再開なの、お願い誠君……」

苗木「う……うん、わかったよ、響子さん」

霧切「それじゃあ……」

苗木「ん……」

ちゅっ

65: 2013/09/16(月) 03:02:45.11 ID:Ijp9Do3I0
それでいいのか霧切さん

66: 2013/09/16(月) 03:02:57.47 ID:zl96eln/0
これには黒幕も絶望

69: 2013/09/16(月) 03:05:16.99 ID:jKCpgAuc0
学級裁判

モノクマ「うぷぷ、うぷぷぷぷ」

モノクマ「苗木君、君は霧切さんに騙されているんだよ」

モノクマ「君達が恋人だった事実はないんだよ」

モノクマ「こんなタイミングで、そんな下らない嘘をつくような人の話を君は信じちゃうのかな?」

モノクマ「ほら苗木君、なんならみんなに聞いてみなよ、響子、誠、なーんて呼び方、なかったってみんな言うよ?」

モノクマ「うぷぷ、さあ、嘘つきはお仕置きしなきゃね?」




BADEND

71: 2013/09/16(月) 03:07:50.60 ID:jKCpgAuc0
セーブデータをロードしますか?

72: 2013/09/16(月) 03:08:24.59 ID:Ijp9Do3I0
YES

74: 2013/09/16(月) 03:10:16.98 ID:jKCpgAuc0
霧切「――ということで、何かがおかしい学級裁判で、苗木君はクロにされてここに着たのよ」

苗木「そんなこと、簡単には信じられそうにないけど、うん、君はこんな冗談言わなさそうだしね」

霧切「わかってくれたのね」

苗木「うん、ボクは君の話を、君のことを信じるよ!」

霧切「ええ、ありがとう」

霧切(問題は、私が苗木君をクロに仕向けたことを話すかどうか)

>>78

①苗木のために嘘をつく
②正直に事実を話す
③苗木との関係を捏造する

78: 2013/09/16(月) 03:11:32.22 ID:3Yfl/xbE0

82: 2013/09/16(月) 03:20:55.21 ID:jKCpgAuc0
霧切「……苗木君、最後に一つ話があるの」

苗木「うん、なにかな」

霧切「実は、苗木君がクロになったのは私のせいなの」

苗木「……え?」

霧切「もしもあの時私がクロになっていたら、事実はわからないままだったわ」

苗木「な、なにを言ってるの?」

霧切「だから、私は、生き延びるために苗木君を……」

苗木「え、あれ、待って、そんな……なにか、思い出しそう……あ」

霧切「苗木君?」

苗木「う、うわあああああああああああああああああああ!!!!!!」

86: 2013/09/16(月) 03:25:29.12 ID:jKCpgAuc0
苗木「ぼ、ボクはあの時、霧切さんに見頃しに……うぅぅっ……」

霧切「苗木君、本当に、本当にごめんなさい」

苗木「はぁ、はぁ……で、でも、助けに来てくれたってことは……」

霧切「ええ、本当は、苗木君を見頃しになんてしたくなかったの……」

苗木「霧切、さん……霧切さぁん!」

ぎゅっ!

91: 2013/09/16(月) 03:35:39.06 ID:jKCpgAuc0
苗木「良かった、霧切さんに捨てられたわけじゃなくて」

霧切「でも、事実は事実よ」

苗木「それでも、霧切さんが助かってボクも生きてる……だから、良いんだ」

霧切「苗木君……」

苗木「でも、このまま一人で氏ぬんじゃないかって、怖かった……」

ぎゅうう

霧切「……ごめんなさい」

苗木「良いよ、やっぱり全ては黒幕のせいなんだから!」

霧切「苗木君……」

苗木「さあ! 行こう、最終決戦に!」


TRUE END

92: 2013/09/16(月) 03:36:32.31 ID:jKCpgAuc0
おしまい

93: 2013/09/16(月) 03:37:03.88 ID:D2AzrcQa0
はやっ!

94: 2013/09/16(月) 03:37:16.78 ID:3Yfl/xbE0
1ルートもみてえええ

98: 2013/09/16(月) 03:47:18.92 ID:jKCpgAuc0
本当に書きたかったのは霧切さんに見捨てられてショックで幼児退行した苗木
でも気が付いたらただの記憶喪失になった

99: 2013/09/16(月) 03:52:01.82 ID:thcVP7iP0
おつ

引用元: 苗木「霧切さんに見捨てられて」