1: 2014/02/12(水) 08:21:47.33 ID:kwdkfeOt0
和「長野のような糞ド田舎でタコスを買い求めるなんて非効率です」

優希「だじぇ・・・」しゅん

7: 2014/02/12(水) 08:29:09.40 ID:kwdkfeOt0
和「これからはタコ焼きでパワーアップするようにすれば、食べ物の調達がすごく簡単になりますよ?」

優希「で、でも・・・」

和「毎回毎回須賀君に買いに走らせて・・・まぁ、それ自体は良いのですが」

和「それでもしタコスが買えなかったりすると優希は調子が悪くなるでしょう?オカルトです!」

優希「オカルトじゃないじぇ!私はタコスでパワーアップするんだじぇ!」
咲-Saki- 24巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

8: 2014/02/12(水) 08:32:00.81 ID:kwdkfeOt0
和「食べ物から受ける心理的な効果までは否定しませんが、あなたは以前タコさんウインナーでもパワーアップしたのですよね?」

優希「ううっ・・・そうだじぇ」

和「なら、タコ焼きの方が手軽に買えるじゃありませんか」

和「それに、タコスなんかよりタコ焼きの方が美味しいじゃないですか」ニコッ

優希「!!」

9: 2014/02/12(水) 08:35:01.46 ID:kwdkfeOt0
優希「それは違うじぇ!タコ焼きよりもタコスの方が美味しいじぇ!!」

和「ならどうしてタコス屋さんは無くてタコ焼き屋さんはあるんですか?」

優希「だじぇ・・・だじぇ・・・」

和「タコ焼きの方が大多数に支持されているからでしょう?ならタコ焼きの方がタコスより美味しいに決まってるじゃないですか」

優希「そんな事はないじぇ・・・ないんだじぇ・・・だって、えっと」

13: 2014/02/12(水) 08:38:04.77 ID:kwdkfeOt0
和「聞き分けてください優希。長野のような糞ド田舎では、タコスを食べるのは無理があるんです!」

優希「でも、でもぉ!」

和「・・・諦めて、タコ焼きを食べなさい」

ガチャ!

咲「それは違うよ和ちゃん!」

和「咲さん!?」

優希「咲ちゃんだじぇ!」

咲「長野は糞ド田舎だから、タコ焼き屋さんすらあるかどうか怪しいよ!?」

和「そんな・・・!」

21: 2014/02/12(水) 08:44:25.90 ID:kwdkfeOt0
和「うっかり失念していました。長野のような糞ド田舎にタコ焼き屋さんがあるわけがありませんでしたね」

咲「そうだよ和ちゃん。長野は糞ド田舎なんだから、タコ焼き屋さんなんてそうそう無いよ」

和「これでは私の論理が根底からくつがえってしまいましたね」

咲「仕方ないよ。和ちゃんは関西圏から転校してきたんだもん。
長野のような糞ド田舎にだってタコ焼き屋さんくらいあると思っちゃうのは当然だよ」

和「長野を過信してしまいましたね・・・」

24: 2014/02/12(水) 08:48:45.47 ID:kwdkfeOt0
優希「ほら見たことかだじぇ!」

和「すみません優希。偉そうにアドバイスしておきながら、この体たらくです」ペコリ

優希「わかれば良いんだじぇ!さ、今から仲直りのタコスを食べようじぇ!」

和「そうですね。私、買ってきます」

咲「ちょっ、和ちゃん!?」

和「あっ!」

優希「買ってきてくれるなら、駅前のパン屋さんのがいいんだじぇ!
タコス屋さんは無いけど、駅前のパン屋さんにはタコスがあるんだじぇ!」

咲「・・・ごめんね優希ちゃん」

25: 2014/02/12(水) 08:51:21.93 ID:kwdkfeOt0
優希「じぇ?」

咲「優希ちゃんが行きつけのパン屋さん。潰れちゃったんだ」

優希「だじぇ!?」

咲「もうあそこのタコスは食べられないんだよ」

優希「そ、そんな・・・この辺では、あの店しかタコスが売ってないんだじぇ・・・?」ガクガク

和「・・・黙っていてすみません」

優希「だじぇ、だじぇ・・・」ガクガクガクガク

28: 2014/02/12(水) 08:55:03.52 ID:kwdkfeOt0
優希「そ、そうだ!学食だじぇ!」ぱぁぁ

優希「清澄には学食にタコスがあるんだじぇ!だから私はこの学校に入ったんだじぇ!」

むくり

久「タコスならもうメニューには無いわよ」

和「部長!いたんですか?」

久「ええ。ずっと寝てたわ」

優希「それより、学食にタコスが無いってなんなんだじぇ!?」

30: 2014/02/12(水) 08:59:14.52 ID:kwdkfeOt0
咲「・・・学食のタコス、優希ちゃんしか食べないらしいんだ」

優希「じぇ!?」

和「それに、学校の理事が冷凍食品会社から接待を受けた疑惑もあるんです」

優希「?? それがどうしてタコスとつながるんだじぇ?」

久「つまりね優希。冷食会社の売れ残りのタコスを、学校側が大量に買わされていたんじゃないか?って問題が出てしまったのよ」

優希「あのタコス・・・冷食だったんだじぇ!?」

31: 2014/02/12(水) 09:01:44.47 ID:kwdkfeOt0
和「そうなんです。レンジでチンしただけの即席タコスです」

咲「しかも、全然売れなかった売れ残りの」

久「長野のような糞ド田舎では、冷食でもタコスは売れなかったのよ」

優希「そんな・・・でも、あのタコスはとっても美味しかったんだじぇ!」

久「・・・そう言ってるのは優希だけなの」

優希「だじぇぇ・・・だじぇ・・・」

33: 2014/02/12(水) 09:05:27.87 ID:kwdkfeOt0
久「そんな疑惑がある食品を学食で販売する事は出来ないとして、廃止になったわ」

優希「そんなぁ!それじゃあ、今後私は何を食べればいいんだじぇ!?」

和「・・・タコ焼きを、食べましょう」

優希「だから、長野にタコ焼きは無いんだじぇ」

咲「今度、学食のメニューにタコ焼きが増える事が決まったんだよ」

優希「そうなんだじぇ?」

久「そうよ。・・・冷食のタコ焼きが、ね」

優希「納得がいかないじぇ!!」

36: 2014/02/12(水) 09:08:08.52 ID:kwdkfeOt0
優希「どうして冷食のタコスはダメで、冷食のタコ焼きは有りなんだじぇ!?」

久「タコ焼きは人気があるからよ。冷食なら店で売ってる出来たてのタコ焼きより安いし、学生たちの人気メニューになるでしょうね」

優希「あんまりだじぇ!あんまりだじぇーー!!」うわーん!

和「優希・・・」ぐすっ

咲「優希ちゃん。すべては長野が、糞ド田舎の長野が悪いんだよ」ポロポロ

39: 2014/02/12(水) 09:11:55.65 ID:kwdkfeOt0
優希「そ、そうだじぇ!」

優希「染谷先輩んちの喫茶店で、タコスを作ってもらえばいいんだじぇ!」ぱぁぁ

優希「もう私にはそれしか道が無いんだじぇ!!」

久「・・・。」

ガチャ

まこ「なんじゃ?わしの話が出とったようじゃが」

優希「染谷先輩っ!」

41: 2014/02/12(水) 09:15:18.41 ID:kwdkfeOt0
まこ「なんじゃ優希?目が真っ赤じゃぞ?」

優希「染谷先輩!染谷先輩の喫茶店でタコスを売って欲しいんだじぇ!!」

まこ「はっはっは!そりゃ無理じゃのう!」

優希「じぇ!?」

まこ「長野のような糞ド田舎じゃ、タコスなんて優希しか食わんじゃろ?」

優希「そ、そんな・・・じぇ」プルプルプルプル

まこ「タコ焼きで良ければメニューにあるぞ?ま、冷食なんじゃがの!」

優希「うわぁああああん!!」びえーん

まこ「なんじゃ!?」びくっ

久「とどめだったみたいね・・・」

44: 2014/02/12(水) 09:21:26.74 ID:kwdkfeOt0
咲「そ、そうだ優希ちゃん!まだ京ちゃんがいるよ!」

優希「・・・京太郎?」ぐすっ

咲「そうそう!店で売ってないなら自分たちで作っちゃえばいいんだよ!」

優希「ううっ、手作り、かぁ。・・・それもいいかもしれないじぇ」

和「そうですね。手作りタコス美味しいですもんね」

ガチャ

京太郎「よお優希!今度みんなでタコ焼きパーティーとかしないか?タコ焼きならみんなも食べられるしさ!」

優希「うわぁあああああああああん!!」ぶわぁっ

46: 2014/02/12(水) 09:25:42.13 ID:kwdkfeOt0
京太郎「ど、どうしたんだ優希!?」

優希「京太郎のアホぉ!バカ犬ー!!」ぶぇーん

京太郎「なんだってんだよいったい!?」

咲「京ちゃん。タイミングが悪過ぎるよ」

和「ある意味奇跡ですねSOA」

京太郎「はぁ!?」

優希「ううっ、ぐすっ、私はもう、一生タコスは食べられないんだじぇ?」

47: 2014/02/12(水) 09:31:37.05 ID:kwdkfeOt0
和「こうなったら、やはり他の『タコ』が付く食べ物で代用するしかありませんね」

咲「でも、長野は糞ド田舎だからタコ焼き屋さんも無いし」

まこ「糞ド田舎で海すら無いから生のタコさえ入手出来んぞ」

和「そこまで糞ド田舎だったとは。長野恐るべしですね」

優希「和は・・・私は明日から何を食べればいいんだじぇ?」

久「・・・生のタコが無理なら、保存用のタコがあるじゃない!」

優希「じぇ?」

49: 2014/02/12(水) 09:34:07.18 ID:kwdkfeOt0
久「おつまみ用の『酢ダコ』よ!」ばーん

優希「酢ダコ・・・」

和「さすが部長!着眼点が違いますね!」

咲「これなら海すら無い糞ド田舎の長野でも買えますね!」

まこ「さすがじゃ久!これなら安いしたくさん入ってるぞ!」

優希「しかも絶賛されてるじぇ・・・」

51: 2014/02/12(水) 09:37:43.64 ID:kwdkfeOt0
久「さあ優希。さっそく開けて食べてみて!」

優希(・・・駄菓子屋さんで見かけるフタのついたプラスチックのケースだじぇ。
中に串に刺さった酢ダコがたくさん入ってるじぇ)

パカッ

むわーーん

優希「く、臭っ!」うえっ

53: 2014/02/12(水) 09:39:47.45 ID:kwdkfeOt0
和「うっ」
咲「うわっ」
久「くっ」
まこ「くっさ!」
京太郎「優希、フタ閉めてくれ」

優希「わ、わかったじぇ・・・」パコッ

優希「・・・独特の酸っぱい臭いが部室に充満してるじぇ」

久「却下ね、酢ダコ」

優希「もうどうしたらいいのかわからないじぇ」ぐすっ

54: 2014/02/12(水) 09:42:25.44 ID:kwdkfeOt0
咲「そ、そうだ!フタを開けたままだから臭いんだよ!」

和「そうですね。もっと小分けにされたパックの酢ダコがあれば、それならもっと臭いは抑えられるのでは?」

優希「そんな酢ダコがあるんだじぇ?」

咲「え?えっと・・・」

久「優希。今度からはこの『よっちゃんイカ』を食べてパワーアップしなさい」

優希「もはやタコですらないじぇ!?」

55: 2014/02/12(水) 09:48:37.78 ID:kwdkfeOt0
久「味は酢ダコと似たようなものじゃない」

優希「たしかにそうだけど!タコスからはあまりにかけ離れているじぇ!!」

まこ「仕方がないことなんじゃ。長野は糞ド田舎じゃから、タコスが無くなったら代用品はよっちゃんイカしか無いんじゃ」

優希「あんまりだじぇ・・・あんまりだじぇぇ・・・」ポロポロ

和「優希、聞き分けなさい。糞ド田舎の長野にはもうよっちゃんイカしか無いんです」

咲「明日から優希ちゃんはタコスじゃなくてよっちゃんイカでパワーアップするしかないんだよ」

優希「酸っぱいじぇ・・・まるで人生のように酸っぱい味しかしないんだじぇ・・・」もぐもぐもぐもぐ


業務用の冷凍タコスを通販する事にしましたとさ

完!

56: 2014/02/12(水) 09:50:09.82 ID:AOTtm3NeO
東京に転校するしかないじぇ

57: 2014/02/12(水) 10:29:32.45 ID:OKHSk8ip0
じぇじぇじぇ…

引用元: 和「優希は『タコ』の付く食べ物が好きならタコ焼きでいいのでは?」