904: 2014/02/19(水) 15:50:37 ID:iTaRMfL.
モバマス連作短編30
「輝く世界の魔法」
忍「おはようございま……」
P「おはよ、何を途中で固まってんだ?」
忍「こんなに人がいないんだと思って」
P「今日は特別、言ったろ? シンデレラガールズフェスティバル」
忍「あ、そっか」
P「転入手続きは終わったか?」
忍「試験合格してよかったあ」
P「まあ、そういう学校だから」
忍「でも、今日はその準備で大忙しなんだよね?」
P「ああ、だから人も少ないだろ?」
忍「もしかして役立たずだから事務所にいろって言われたとか」
P「休暇中だったって言っただろ! 俺は先月ちょっと入院してたんだよ」
忍「怪我?」
P「ちょっと色々あったんだよ。それにこの前の765とうちのカバー企画の、参考にって送ったと思うけど」
「輝く世界の魔法」
忍「おはようございま……」
P「おはよ、何を途中で固まってんだ?」
忍「こんなに人がいないんだと思って」
P「今日は特別、言ったろ? シンデレラガールズフェスティバル」
忍「あ、そっか」
P「転入手続きは終わったか?」
忍「試験合格してよかったあ」
P「まあ、そういう学校だから」
忍「でも、今日はその準備で大忙しなんだよね?」
P「ああ、だから人も少ないだろ?」
忍「もしかして役立たずだから事務所にいろって言われたとか」
P「休暇中だったって言っただろ! 俺は先月ちょっと入院してたんだよ」
忍「怪我?」
P「ちょっと色々あったんだよ。それにこの前の765とうちのカバー企画の、参考にって送ったと思うけど」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(8) (電撃コミックスEX)
このSSはアイドルマスターシンデレラガールズの世界観を元にしたお話です。
複数のPが存在し、かつオリジナルの設定がいくつか入っています。
連作短編の形をとっており、
前のスレを読まないと話が分からない事もあるかと思います。
検索タグ:ありす「心に咲く花」
その為、最初に投下するお話は事前情報なしでも理解できる構成としました。
こんな雰囲気が好きだなと少しでも感じて頂けた方は前スレも目を通して頂ければ 嬉しく思います。
それでは、投下を開始します。
このSSはアイドルマスターシンデレラガールズの世界観を元にしたお話です。
複数のPが存在し、かつオリジナルの設定がいくつか入っています。
連作短編の形をとっており、
前のスレを読まないと話が分からない事もあるかと思います。
検索タグ:ありす「心に咲く花」
その為、最初に投下するお話は事前情報なしでも理解できる構成としました。
こんな雰囲気が好きだなと少しでも感じて頂けた方は前スレも目を通して頂ければ 嬉しく思います。
それでは、投下を開始します。
905: 2014/02/19(水) 15:51:36 ID:iTaRMfL.
忍「あれ? うん見た!」
P「あれ俺が企画した」
忍「へえ、凄いんだ」
P「ちなみに工藤さんなら誰に入れる?」
忍「如月千早さんかな、綺麗だって素直に思った」
P「まあ、妥当だな」
忍「でもよかったよ、渋谷凛も佐久間まゆも橘ありすも可愛かった」
P「これからその仲間入りだ、今日は見てるだけだが。パスは貰っただろ? 気楽に見て来い」
忍「Pさんも来るの?」
P「後で、やる事がないわけじゃないから」
忍「分かった、じゃあまた後で」
P「ただ現地に行っても仕事がなさそうなのが問題だな、本当に見てるだけかも」
聖來「あ……」
P「あれ俺が企画した」
忍「へえ、凄いんだ」
P「ちなみに工藤さんなら誰に入れる?」
忍「如月千早さんかな、綺麗だって素直に思った」
P「まあ、妥当だな」
忍「でもよかったよ、渋谷凛も佐久間まゆも橘ありすも可愛かった」
P「これからその仲間入りだ、今日は見てるだけだが。パスは貰っただろ? 気楽に見て来い」
忍「Pさんも来るの?」
P「後で、やる事がないわけじゃないから」
忍「分かった、じゃあまた後で」
P「ただ現地に行っても仕事がなさそうなのが問題だな、本当に見てるだけかも」
聖來「あ……」
906: 2014/02/19(水) 15:52:39 ID:iTaRMfL.
P「聖來さん、おはようございます」
聖來「お、おはよ」
P「やーっと会えた、このまま会えないかと思ってましたよ」
聖來「えっと、ごめん!」
P「いえ別に、利用させてもらいましたから」
聖來「利用?」
P「誰かが引っ掻き回さなかったら、俺もまゆも渋谷さんも動き出せなかった」
聖來「トラブルメーカーってこと?」
P「まあ、有り体に言えば。聖來さん年の割りにそういうところフットワーク軽いですから」
聖來「と、し、の、わ、り、に?」
P「冗談ですって、助かりました」
聖來「まだアタシも若い……よね?」
P「若いですよ、俺はもうおいさばらえてますから」
聖來「これからでしょ?」
P「プロデューサーって舞台装置だと思ってたんです」
聖來「お、おはよ」
P「やーっと会えた、このまま会えないかと思ってましたよ」
聖來「えっと、ごめん!」
P「いえ別に、利用させてもらいましたから」
聖來「利用?」
P「誰かが引っ掻き回さなかったら、俺もまゆも渋谷さんも動き出せなかった」
聖來「トラブルメーカーってこと?」
P「まあ、有り体に言えば。聖來さん年の割りにそういうところフットワーク軽いですから」
聖來「と、し、の、わ、り、に?」
P「冗談ですって、助かりました」
聖來「まだアタシも若い……よね?」
P「若いですよ、俺はもうおいさばらえてますから」
聖來「これからでしょ?」
P「プロデューサーって舞台装置だと思ってたんです」
907: 2014/02/19(水) 15:54:45 ID:iTaRMfL.
聖來「装置?」
P「そうです、アイドルに仕事を提供するだけの機械」
聖來「そんなのって」
P「そうですね、違うのかなって思い始めてきました」
聖來「アタシが言う権利なんてないかもしれないけど、違うよ」
P「アイドルを辞めた時点で、意味なんてなくなると思ったんです。俺の名前も、顔も、性格も、年齢も、
一切誰も気にする事はない。アイドルが輝いていればファンは満足ですし、それ以外に目を向ける必要性なんて全くない」
聖來「そういうところに目を向ける人もいるよ」
P「そんなところに目を向ける暇があったらアイドルの方を向いた方がいいですよ。ただそれでも俺の生きてきた過去が
アイドル達の未来に繋がることもあるのかもしれないって、そんな気がしてきたんです」
聖來「絶対に繋がってる」
P「色んな場所に色んなアイドルがいて、色んなプロデューサーもいる。その中でここにはこれだけの人が集まった。
そこに意味があるなら、プロデューサーとしてこれに勝る喜びもないかなと」
聖來「うん、示すよ。今日のステージで」
P「行きましょうか、待ちに待った夢の舞台へ」
P「そうです、アイドルに仕事を提供するだけの機械」
聖來「そんなのって」
P「そうですね、違うのかなって思い始めてきました」
聖來「アタシが言う権利なんてないかもしれないけど、違うよ」
P「アイドルを辞めた時点で、意味なんてなくなると思ったんです。俺の名前も、顔も、性格も、年齢も、
一切誰も気にする事はない。アイドルが輝いていればファンは満足ですし、それ以外に目を向ける必要性なんて全くない」
聖來「そういうところに目を向ける人もいるよ」
P「そんなところに目を向ける暇があったらアイドルの方を向いた方がいいですよ。ただそれでも俺の生きてきた過去が
アイドル達の未来に繋がることもあるのかもしれないって、そんな気がしてきたんです」
聖來「絶対に繋がってる」
P「色んな場所に色んなアイドルがいて、色んなプロデューサーもいる。その中でここにはこれだけの人が集まった。
そこに意味があるなら、プロデューサーとしてこれに勝る喜びもないかなと」
聖來「うん、示すよ。今日のステージで」
P「行きましょうか、待ちに待った夢の舞台へ」
908: 2014/02/19(水) 15:55:34 ID:iTaRMfL.
凛「大きい……」
奈緒「全員が立つからなあ、これだけ大きくてもまだ足りないんじゃないか?」
凛「4万人だって」
奈緒「完売したのか?」
凛「うん、さっき統括から聞いた」
奈緒「プレッシャーが半端じゃないな」
凛「それだけ期待されてる、まだまだ上には上がいるけど」
奈緒「5位だったもんな」
凛「……本当に掲げられるとは思ってなかった」
奈緒「ま、そんな時もあるって」
卯月「凛ちゃん、ここにいたんだ」
奈緒「おはよ、ニュージェネレーションの残りは?」
卯月「トレーナーさんと最終チェックしてる」
奈緒「大丈夫か?」
凛「始まれば何とかなるんじゃないかな、私達なりに」
奈緒「全員が立つからなあ、これだけ大きくてもまだ足りないんじゃないか?」
凛「4万人だって」
奈緒「完売したのか?」
凛「うん、さっき統括から聞いた」
奈緒「プレッシャーが半端じゃないな」
凛「それだけ期待されてる、まだまだ上には上がいるけど」
奈緒「5位だったもんな」
凛「……本当に掲げられるとは思ってなかった」
奈緒「ま、そんな時もあるって」
卯月「凛ちゃん、ここにいたんだ」
奈緒「おはよ、ニュージェネレーションの残りは?」
卯月「トレーナーさんと最終チェックしてる」
奈緒「大丈夫か?」
凛「始まれば何とかなるんじゃないかな、私達なりに」
909: 2014/02/19(水) 15:58:15 ID:iTaRMfL.
卯月「後ろにいる人達にまで届くかな?」
奈緒「叫んでみるか?」
凛「一人じゃまだ届かないだろうね」
卯月「皆で?」
凛「これだけいるなら届く、どこまでも」
泉「女P」
女P「調子は……聞くまでもなさそうね」
亜子「ここで一気に名前を売れば億万長者や!」
さくら「そんなにうまくいくかなぁ?」
先P「森久保ぉ!!」
拓海「ったく……本番前にかくれんぼかよ」
美嘉「また隠れちゃったの?」
女P「逃げたというか、プレッシャーに押し潰れてる」
奈緒「叫んでみるか?」
凛「一人じゃまだ届かないだろうね」
卯月「皆で?」
凛「これだけいるなら届く、どこまでも」
泉「女P」
女P「調子は……聞くまでもなさそうね」
亜子「ここで一気に名前を売れば億万長者や!」
さくら「そんなにうまくいくかなぁ?」
先P「森久保ぉ!!」
拓海「ったく……本番前にかくれんぼかよ」
美嘉「また隠れちゃったの?」
女P「逃げたというか、プレッシャーに押し潰れてる」
910: 2014/02/19(水) 15:58:58 ID:iTaRMfL.
莉嘉「楽しいのにねーっ☆」
智絵理「がんばりましょう。がんばれば、きっと何かが変わります……」
女P「そうね、変わった。だから今日はそれを見せる日」
泉「ニューウェーブのまた新しい、一つの波……か」
先P「しかしまたとんでもない所に野外ステージを作ったもんだな」
女P「近くに病院あるけど、許可取ってるの?」
ちひろ「はい、それはもうしっかりと」
女P「……よく出ましたね?」
先P「まあ、出るだろうさ」
女P「何か事情でもあるの?」
智絵理「がんばりましょう。がんばれば、きっと何かが変わります……」
女P「そうね、変わった。だから今日はそれを見せる日」
泉「ニューウェーブのまた新しい、一つの波……か」
先P「しかしまたとんでもない所に野外ステージを作ったもんだな」
女P「近くに病院あるけど、許可取ってるの?」
ちひろ「はい、それはもうしっかりと」
女P「……よく出ましたね?」
先P「まあ、出るだろうさ」
女P「何か事情でもあるの?」
911: 2014/02/19(水) 15:59:36 ID:iTaRMfL.
先P「さあね、あるかもしれないしないかもしれない」
ちひろ「お二人とも、宜しくお願いしますね」
先P「あいあいさー」
女P「少し、様子でも見てきます」
ちひろ「もうすぐです」
先P「恨み言の一つも言いませんね、貴方は」
ちひろ「ありませんから、じゃあちょっと外の様子を見てきます」
先P「……敵わんな、あの姉弟にも」
ちひろ「お二人とも、宜しくお願いしますね」
先P「あいあいさー」
女P「少し、様子でも見てきます」
ちひろ「もうすぐです」
先P「恨み言の一つも言いませんね、貴方は」
ちひろ「ありませんから、じゃあちょっと外の様子を見てきます」
先P「……敵わんな、あの姉弟にも」
912: 2014/02/19(水) 16:01:03 ID:iTaRMfL.
あい「始まると思うと、嫌でも緊張してしまうな」
千枝「あいさんでもですか?」
あい「もちろん、千枝と同じだよ」
肇「どうしよう……」
あい「どうしようも何もないだろう、気にし過ぎだ」
肇「どうしてあんな事……」
千枝「あんな事? あ、ライブで――」
春菜「そこまでにしといてあげようね」
千枝「むぐむぐ……」
肇「聞いてました?」
春菜「お、応援の気持ちで」
ゆかり「ラジオのお話ですか?」
肇「はい、あのもしかして」
千枝「あいさんでもですか?」
あい「もちろん、千枝と同じだよ」
肇「どうしよう……」
あい「どうしようも何もないだろう、気にし過ぎだ」
肇「どうしてあんな事……」
千枝「あんな事? あ、ライブで――」
春菜「そこまでにしといてあげようね」
千枝「むぐむぐ……」
肇「聞いてました?」
春菜「お、応援の気持ちで」
ゆかり「ラジオのお話ですか?」
肇「はい、あのもしかして」
913: 2014/02/19(水) 16:02:01 ID:iTaRMfL.
ゆかり「丁度、プロデューサーさんと新幹線が一緒になりましてその時に」
あい「それで、彼は何か言っていたかい?」
ゆかり「楓さんには肇も勝てなかったかって笑ってましたよ」
肇「」
春菜「あいさん、どうフォローすれば」
あい「本人の登場を待つしかないだろう」
泰葉「おはようございます」
あい「おはよう」
肇「……おはようございます」
泰葉「どうかしたんですか?」
あい「触れないでやってくれ」
あい「それで、彼は何か言っていたかい?」
ゆかり「楓さんには肇も勝てなかったかって笑ってましたよ」
肇「」
春菜「あいさん、どうフォローすれば」
あい「本人の登場を待つしかないだろう」
泰葉「おはようございます」
あい「おはよう」
肇「……おはようございます」
泰葉「どうかしたんですか?」
あい「触れないでやってくれ」
914: 2014/02/19(水) 16:02:40 ID:iTaRMfL.
杏「思えばよくここまできたもんだよね」
まゆ「まだ途中です」
杏「そうだけどさ」
まゆ「彼女からのお願い、叶いそうですね」
杏「ま、ちょっと形は違うけど」
まゆ「それでも形になりました」
杏「そう」
まゆ「……ありがとうございました」
杏「何の事?」
まゆ「何の事でしょうか」
杏「自分でも分からないのにお礼?」
まゆ「はい、お礼です」
杏「そう、なら好きに言ってればいいよ」
まゆ「まだ途中です」
杏「そうだけどさ」
まゆ「彼女からのお願い、叶いそうですね」
杏「ま、ちょっと形は違うけど」
まゆ「それでも形になりました」
杏「そう」
まゆ「……ありがとうございました」
杏「何の事?」
まゆ「何の事でしょうか」
杏「自分でも分からないのにお礼?」
まゆ「はい、お礼です」
杏「そう、なら好きに言ってればいいよ」
915: 2014/02/19(水) 16:04:37 ID:iTaRMfL.
翠「はい、ええ、ここで……」
千秋「私が隣で――」
P「千秋さ……ああ打ち合わせ中ですか、すみません」
千秋「中途半端にしないで最後まで言いなさい」
P「大丈夫?」
翠「ええ、折角の時間をお邪魔はしません」
千秋「何を……」
翠「後でまた来ます」
P「礼儀正しいですよね、仕事してて本当に楽ですもん」
千秋「まるで私が楽じゃないみたいな言い方ね」
P「楽じゃありませんよ。映画の話、正式に決まりました」
千秋「そう」
P「内心、大喜びしてる顔ですね。千秋やったわ! って心の中でガッツポーズしてるのが見えますよ」
千秋「そうね」
P「へ?」
千秋「私が隣で――」
P「千秋さ……ああ打ち合わせ中ですか、すみません」
千秋「中途半端にしないで最後まで言いなさい」
P「大丈夫?」
翠「ええ、折角の時間をお邪魔はしません」
千秋「何を……」
翠「後でまた来ます」
P「礼儀正しいですよね、仕事してて本当に楽ですもん」
千秋「まるで私が楽じゃないみたいな言い方ね」
P「楽じゃありませんよ。映画の話、正式に決まりました」
千秋「そう」
P「内心、大喜びしてる顔ですね。千秋やったわ! って心の中でガッツポーズしてるのが見えますよ」
千秋「そうね」
P「へ?」
916: 2014/02/19(水) 16:07:57 ID:iTaRMfL.
千秋「何? 貴方も少しは喜びなさい」
P「まあ意外とお茶目なのは知ってます、今度の誕生日は熊さんのパジャマでいいですか?」
千秋「それを着て貴方の元へと行けばいいの?」
P「誕生日ケーキ作って待ってますよ」
千秋「……無駄に器用よね」
P「友達からお前は女の子かって突っ込まれるようになってきました、男らしい趣味を持ちたいです」
千秋「彼女みたいに?」
P「はい?」
李衣菜「ねえねえロックに決めてみたんだけど! どう!? どう!?」
P「スタッフ相手に何をやってんだあいつ」
千秋「ギターって逆さまに持つ物なのかしら?」
P「……あいつが言うならそうなんでしょう」
P「まあ意外とお茶目なのは知ってます、今度の誕生日は熊さんのパジャマでいいですか?」
千秋「それを着て貴方の元へと行けばいいの?」
P「誕生日ケーキ作って待ってますよ」
千秋「……無駄に器用よね」
P「友達からお前は女の子かって突っ込まれるようになってきました、男らしい趣味を持ちたいです」
千秋「彼女みたいに?」
P「はい?」
李衣菜「ねえねえロックに決めてみたんだけど! どう!? どう!?」
P「スタッフ相手に何をやってんだあいつ」
千秋「ギターって逆さまに持つ物なのかしら?」
P「……あいつが言うならそうなんでしょう」
917: 2014/02/19(水) 16:10:01 ID:iTaRMfL.
菜々「ウッサミーン! うーん、違う……」
美穂「違うんですか?」
菜々「ああえーっと、今日はいつもよりもフルパワーのウサミンパワーを」
こずえ「でんしゃでいちじかん?」
菜々「」
こずえ「って、マキノがいってたよー?」
菜々「電車と言ってもですね」
桃華「地球上の電車ではありませんわ」
こずえ「うちゅう?」
桃華「ええ、空よりも高く飛ぶ銀河鉄道ですの」
菜々「そ、そうなんですよ! 桃鼻ちゃんよくご存じですね!」
美穂「へぇーそうなんですか」
未央「そこ、納得するところ!?」
マストレ「本田、まだ話は終わってないが?」
918: 2014/02/19(水) 16:13:11 ID:iTaRMfL.
未央「誰かー、誰か私を助けてー!!」
星花「今日も未央さんは元気ですね」
ほたる「い、いいんでしょうか」
ありす「星花さん」
星花「ありすちゃん、おはようございます。お久しぶりですわね」
ありす「前に会った時、捨てた物が欲しくなる時ってありますか? って聞きました」
星花「舞台の時のお話?」
ありす「はい」
星花「覚えています、今日はその続きでしょうか?」
ありす「なくす前に気づけました、私にとって絶対になくしたらいけないものだと」
星花「ありす、とても響きのよい名前。心の音色がとても素敵なありすちゃんだから、それを忘れないで」
ありす「はい、もう忘れません。絶対に」
星花「今日も未央さんは元気ですね」
ほたる「い、いいんでしょうか」
ありす「星花さん」
星花「ありすちゃん、おはようございます。お久しぶりですわね」
ありす「前に会った時、捨てた物が欲しくなる時ってありますか? って聞きました」
星花「舞台の時のお話?」
ありす「はい」
星花「覚えています、今日はその続きでしょうか?」
ありす「なくす前に気づけました、私にとって絶対になくしたらいけないものだと」
星花「ありす、とても響きのよい名前。心の音色がとても素敵なありすちゃんだから、それを忘れないで」
ありす「はい、もう忘れません。絶対に」
919: 2014/02/19(水) 16:15:27 ID:iTaRMfL.
みく「ククク……」
春菜「誰かと思えばこの前、私に負けた人」
みく「ふにゃあああああああ!! いつまでそれを言うの!?」
春菜「この眼鏡の輝きが曇らない内は」
みく「今日のみくは一味違うのにゃ! 出てくるのにゃ!」
春菜「……何が?」
みく「あれ?」
千枝「アナスタシアさんとのあさんならあっちで最終チェック中ですよ」
みく「……後で来るのにゃ!」
千絵「みくさんって……」
春菜「それ以上は言わない約束」
P「慌ただしいな、すみません」
友紀「あ、プロデューサー!」
P「別人です」
春菜「誰かと思えばこの前、私に負けた人」
みく「ふにゃあああああああ!! いつまでそれを言うの!?」
春菜「この眼鏡の輝きが曇らない内は」
みく「今日のみくは一味違うのにゃ! 出てくるのにゃ!」
春菜「……何が?」
みく「あれ?」
千枝「アナスタシアさんとのあさんならあっちで最終チェック中ですよ」
みく「……後で来るのにゃ!」
千絵「みくさんって……」
春菜「それ以上は言わない約束」
P「慌ただしいな、すみません」
友紀「あ、プロデューサー!」
P「別人です」
920: 2014/02/19(水) 16:16:49 ID:iTaRMfL.
友紀「何で逃げるの? ねえねえ、もう日本シリーズも終わって随分経つよ?」
P「苦い記憶が蘇ってきた」
友紀「忙しくっていけなかったからさ、代わりにキャンプでいいよ」
P「キャンプ? 沖縄ってことか?」
友紀「そうそう、全球団はまあ無理だとしても半分くらいは」
P「んなこと言ったって、来月ツアーあるでしょう」
友紀「……沖縄?」
P「福岡から始まって名古屋、仙台、札幌、広島、千葉、東京、横浜、神戸、大阪、埼玉」
友紀「よりによってその都市……」
P「また今度ですね、シーズン中と被らなくて残念だったなぁ姫川!」
友紀「スターズ最下位スターズ最下位スターズ最下位」
P「……大人げない」
P「苦い記憶が蘇ってきた」
友紀「忙しくっていけなかったからさ、代わりにキャンプでいいよ」
P「キャンプ? 沖縄ってことか?」
友紀「そうそう、全球団はまあ無理だとしても半分くらいは」
P「んなこと言ったって、来月ツアーあるでしょう」
友紀「……沖縄?」
P「福岡から始まって名古屋、仙台、札幌、広島、千葉、東京、横浜、神戸、大阪、埼玉」
友紀「よりによってその都市……」
P「また今度ですね、シーズン中と被らなくて残念だったなぁ姫川!」
友紀「スターズ最下位スターズ最下位スターズ最下位」
P「……大人げない」
921: 2014/02/19(水) 16:17:59 ID:iTaRMfL.
加蓮「見つけた」
楓「こんにちは」
加蓮「この時をずっと待ってた、やっと同じステージで歌える」
楓「リベンジですか?」
加蓮「そうだね、楓さんだけにはこだわりたいかな。勝敗決める方法なんてないんだけど」
楓「彼には?」
加蓮「ううん、自己満足だから。あの日、Pさんの期待に応えられなかった自分へのけじめみたいなもの。これは自分勝手な宣戦布告」
楓「では私も宣戦布告です」
加蓮「私に?」
楓「どっちがラブリーって言われるでしょうか」
加蓮「あれ、本気なんですね……」
幸子「それならボクの出番ですね!」
楓「こんにちは」
加蓮「この時をずっと待ってた、やっと同じステージで歌える」
楓「リベンジですか?」
加蓮「そうだね、楓さんだけにはこだわりたいかな。勝敗決める方法なんてないんだけど」
楓「彼には?」
加蓮「ううん、自己満足だから。あの日、Pさんの期待に応えられなかった自分へのけじめみたいなもの。これは自分勝手な宣戦布告」
楓「では私も宣戦布告です」
加蓮「私に?」
楓「どっちがラブリーって言われるでしょうか」
加蓮「あれ、本気なんですね……」
幸子「それならボクの出番ですね!」
922: 2014/02/19(水) 16:18:46 ID:iTaRMfL.
加蓮「……」
楓「……」
幸子「何ですかこの空気は!? 折角ボクが出てきたのに!」
楓「偶然、通りかかっったはいいものの」
加蓮「出てくるタイミングを完全に見失ってどうしようかと思いあぐねていたって感じ?」
幸子「そこでこのタイミングを選ぶところがボクのボクたる所以ですね!」
加蓮「そうですねー」
楓「い○ともー」
幸子「何でボクがおちょくられないといけないんですか」
楓「冗談はともかくとして」
幸子「本当に冗談だったんですか?」
楓「ファンの心を掴んでこそアイドル」
加蓮「うん」
楓「ファンの心も掴めないなら、諦めた方がいいですよ」
楓「……」
幸子「何ですかこの空気は!? 折角ボクが出てきたのに!」
楓「偶然、通りかかっったはいいものの」
加蓮「出てくるタイミングを完全に見失ってどうしようかと思いあぐねていたって感じ?」
幸子「そこでこのタイミングを選ぶところがボクのボクたる所以ですね!」
加蓮「そうですねー」
楓「い○ともー」
幸子「何でボクがおちょくられないといけないんですか」
楓「冗談はともかくとして」
幸子「本当に冗談だったんですか?」
楓「ファンの心を掴んでこそアイドル」
加蓮「うん」
楓「ファンの心も掴めないなら、諦めた方がいいですよ」
923: 2014/02/19(水) 16:21:36 ID:iTaRMfL.
加蓮「ふうん、そういう意味なんだ。宣戦布告って」
楓「私は鳩ですから」
加蓮「アイドルになってよかった、色んな夢ができたから。今日、その一つは叶えるけどね」
P「いい気迫だな」
幸子「Pさん」
P「今日、加蓮に関してはちょっとした発表がある」
加蓮「私? 新しい仕事?」
P「そう、俺が正式に加蓮と奈緒をユニットとしてプロデュースする」
幸子「……あの」
P「幸子はソロ」
幸子「いえ、そうではなく」
P「何だよ、ちゃんと俺が担当するって」
幸子「それならいいんです! 光栄に思って下さい、Pさんが可愛そうなのでボクがプロデュースされてあげます」
楓「私は鳩ですから」
加蓮「アイドルになってよかった、色んな夢ができたから。今日、その一つは叶えるけどね」
P「いい気迫だな」
幸子「Pさん」
P「今日、加蓮に関してはちょっとした発表がある」
加蓮「私? 新しい仕事?」
P「そう、俺が正式に加蓮と奈緒をユニットとしてプロデュースする」
幸子「……あの」
P「幸子はソロ」
幸子「いえ、そうではなく」
P「何だよ、ちゃんと俺が担当するって」
幸子「それならいいんです! 光栄に思って下さい、Pさんが可愛そうなのでボクがプロデュースされてあげます」
924: 2014/02/19(水) 16:23:11 ID:iTaRMfL.
楓「嫌なら嫌って言った方がいいですよ、幸子ちゃん」
加蓮「そうだよ無理することないって」
幸子「……Pさん」
P「するからそんな目で見るな、ああ言えばこう言われるのは予想ついてただろ?」
奈緒「ステージの反対側にいたのか、誰かいるとは思ってたけど」
加蓮「奈緒」
卯月「私達もいますよ」
加蓮「凛と奈緒は聞いてた?」
凛「ユニットの事なら統括から」
奈緒「ユニット?」
P「プロデューサー目線で申し訳ないんだけどさ」
加蓮「意味があるの?」
P「統括と三人組にしようとは話してたんだ。ニュージェネレーションの真似じゃないけど、そんな感じにしようって」
奈緒「それで何でこの三人なんだよ?」
加蓮「そうだよ無理することないって」
幸子「……Pさん」
P「するからそんな目で見るな、ああ言えばこう言われるのは予想ついてただろ?」
奈緒「ステージの反対側にいたのか、誰かいるとは思ってたけど」
加蓮「奈緒」
卯月「私達もいますよ」
加蓮「凛と奈緒は聞いてた?」
凛「ユニットの事なら統括から」
奈緒「ユニット?」
P「プロデューサー目線で申し訳ないんだけどさ」
加蓮「意味があるの?」
P「統括と三人組にしようとは話してたんだ。ニュージェネレーションの真似じゃないけど、そんな感じにしようって」
奈緒「それで何でこの三人なんだよ?」
925: 2014/02/19(水) 16:24:03 ID:iTaRMfL.
P「統括にとってこの最初にスカウトしたアイドルが渋谷さんで、俺がこの事務所で見た最初の二人は加蓮と奈緒だったから」
凛「何かいつまでも他人行儀だね」
P「他人行儀?」
凛「名前」
P「いいのか?」
凛「嫌ならそんな話題を振らない」
奈緒「ユニット組むのに一人だけ苗字って変だろ?」
P「神谷さんと北条さん」
加蓮「凛でいいでしょ」
P「……り、凛」
凛「何かまだ躊躇いが見える」
楓「きっと嫌いなんです」
P「嫌いじゃありませんよ!」
凛「何かいつまでも他人行儀だね」
P「他人行儀?」
凛「名前」
P「いいのか?」
凛「嫌ならそんな話題を振らない」
奈緒「ユニット組むのに一人だけ苗字って変だろ?」
P「神谷さんと北条さん」
加蓮「凛でいいでしょ」
P「……り、凛」
凛「何かまだ躊躇いが見える」
楓「きっと嫌いなんです」
P「嫌いじゃありませんよ!」
926: 2014/02/19(水) 16:24:53 ID:iTaRMfL.
卯月「でもそうすると私達の活動は減っちゃうんですか?」
統括「違うな」
P「統括」
統括「卯月、未央にも新ユニットを既に検討中だ」
卯月「私達も?」
凛「色々と動いてるんだね」
P「このままずっとって訳にもいかないさ。残すべき部分を残しながら、少しずつ変わっていく」
凛「そうやって、続いていくんだ」
P「そうだな」
統括「感傷に浸る時間はない」
P「そろそろ開場時間ですね」
凛「見せるよ。私達のこれまでと、これからを」
統括「違うな」
P「統括」
統括「卯月、未央にも新ユニットを既に検討中だ」
卯月「私達も?」
凛「色々と動いてるんだね」
P「このままずっとって訳にもいかないさ。残すべき部分を残しながら、少しずつ変わっていく」
凛「そうやって、続いていくんだ」
P「そうだな」
統括「感傷に浸る時間はない」
P「そろそろ開場時間ですね」
凛「見せるよ。私達のこれまでと、これからを」
927: 2014/02/19(水) 16:27:32 ID:iTaRMfL.
愛莉「皆さんお待たせしました、凄い歓声……」
蘭子「歓喜の声が祭壇に満ち、同胞たちの命の高鳴りが天に響く!」
愛莉「この瞬間を私達もずっと待ってました、今から何が始まるんだろうって胸がドキドキします」
蘭子「聞くがいい! 私たちが奏でる魂の歌声を! 」
愛莉「皆さんにとって、今日が忘れられない1日になります様に。始めましょう!」
蘭子 愛莉「シンデレラガールズフェスティバル!!」
凛「お待たせ!」
卯月「最初は私達です!」
未央「ニュージェネレーションが魅せちゃうよ!」
凛「うん、いい空気。今日を皆のホントの記念日にするよ」
蘭子「歓喜の声が祭壇に満ち、同胞たちの命の高鳴りが天に響く!」
愛莉「この瞬間を私達もずっと待ってました、今から何が始まるんだろうって胸がドキドキします」
蘭子「聞くがいい! 私たちが奏でる魂の歌声を! 」
愛莉「皆さんにとって、今日が忘れられない1日になります様に。始めましょう!」
蘭子 愛莉「シンデレラガールズフェスティバル!!」
凛「お待たせ!」
卯月「最初は私達です!」
未央「ニュージェネレーションが魅せちゃうよ!」
凛「うん、いい空気。今日を皆のホントの記念日にするよ」
928: 2014/02/19(水) 16:29:18 ID:iTaRMfL.
みく「やーっとみくの出番にゃ! 皆、待ってたかにゃー!?」
のあ「涼やかな……沈黙」
アナスタシア「スニェーク……雪降る夜のようですね」
みく「どうしていきなり静かになるの!?」
麗奈「アーッハッハッハッ!!」
みく「ど、どこにゃ!?」
麗奈「このライブはこのレイナ様が主役、魚も食べられない猫は引っ込んでなさい!」
みく「さ、魚!?」
麗奈「ハッ! いいザマね」
「そこまでだ!」
みく「今度は何!?」
のあ「……上」
アナスタシア「геро?й 、ヒーローですね」
のあ「涼やかな……沈黙」
アナスタシア「スニェーク……雪降る夜のようですね」
みく「どうしていきなり静かになるの!?」
麗奈「アーッハッハッハッ!!」
みく「ど、どこにゃ!?」
麗奈「このライブはこのレイナ様が主役、魚も食べられない猫は引っ込んでなさい!」
みく「さ、魚!?」
麗奈「ハッ! いいザマね」
「そこまでだ!」
みく「今度は何!?」
のあ「……上」
アナスタシア「геро?й 、ヒーローですね」
929: 2014/02/19(水) 16:32:00 ID:iTaRMfL.
光「魚が食べられなくてもいい。それでも猫キャラを演じようというその姿勢、感動した!!」
みく「キャラじゃないのにゃ!!」
光「今日は皆の希望が一つになった日、好き勝手にはさせない!」
麗奈「ヒーロー気取りがアタシに勝てるなんて思わないことね! このスペシャルバズーカ改を食らいなさい!」
光「やめろ! そんな事をしたらまた――」
みく「読めたにゃ」
麗奈「はっ、もう遅いわ! 食らえ――」
光「……成功作だったのか、照準が逆だけど」
みく「思いっきり自分に掛かったにゃ」
麗奈「せ、折角……」
のあ「誕生日おめでとう、みくちゃんと書いてあるわ」
みく「誕生日?」
アナスタシア「С Днем Рождения ……誕生日ですね、みく」
みく「キャラじゃないのにゃ!!」
光「今日は皆の希望が一つになった日、好き勝手にはさせない!」
麗奈「ヒーロー気取りがアタシに勝てるなんて思わないことね! このスペシャルバズーカ改を食らいなさい!」
光「やめろ! そんな事をしたらまた――」
みく「読めたにゃ」
麗奈「はっ、もう遅いわ! 食らえ――」
光「……成功作だったのか、照準が逆だけど」
みく「思いっきり自分に掛かったにゃ」
麗奈「せ、折角……」
のあ「誕生日おめでとう、みくちゃんと書いてあるわ」
みく「誕生日?」
アナスタシア「С Днем Рождения ……誕生日ですね、みく」
930: 2014/02/19(水) 16:33:56 ID:iTaRMfL.
みく「お、覚えててくれたのにゃ!?」
麗奈「たまたまよ、次は覚えておきなさい!」
愛莉「はーい、ケーキの入場ですよー!」
かな子「二人で作ったんですよ、そんなに大きいの作れなかったんですけど」
みく「……凄い」
春菜「では、これがアイドル一同からの誕生日プレゼントです。今日のイベントと誕生日が被った幸運は見事だね」
みく「う、う、嬉しい……」
春菜「じゃあ折角なので、ファンの皆さんもよければご一緒に!!」
ハッピーバースデーみくにゃん!!
麗奈「たまたまよ、次は覚えておきなさい!」
愛莉「はーい、ケーキの入場ですよー!」
かな子「二人で作ったんですよ、そんなに大きいの作れなかったんですけど」
みく「……凄い」
春菜「では、これがアイドル一同からの誕生日プレゼントです。今日のイベントと誕生日が被った幸運は見事だね」
みく「う、う、嬉しい……」
春菜「じゃあ折角なので、ファンの皆さんもよければご一緒に!!」
ハッピーバースデーみくにゃん!!
931: 2014/02/19(水) 16:35:58 ID:iTaRMfL.
瑞樹「さて、さっきまでの余韻が残っている中で出てくるのが私達っていうのも」
早苗「誕生日、いつまで楽しみだった?」
志乃「私は今も好きよ、お酒が飲めるもの」
瑞樹「別に誕生日じゃなくても飲んでるじゃない」
楓「誕生日に飲むお酒は特別なんです」
あい「飲みすぎにはくれぐれも注意してくれたまえ、今日の打ち上げで子供達の前で醜態を晒さないように」
早苗「大丈夫よ、もう立派な大人なんだから!」
あい「その言葉、信じてもいいのかな?」
早苗「もっちろん!」
あい「では、後ろのスクリーンに注目してもらえないだろうか。面白いものをお見せしよう」
瑞樹「ファンの人たちに? 聞いてないけど」
早苗「え、何?」
あい「見てのお楽しみさ」
早苗「誕生日、いつまで楽しみだった?」
志乃「私は今も好きよ、お酒が飲めるもの」
瑞樹「別に誕生日じゃなくても飲んでるじゃない」
楓「誕生日に飲むお酒は特別なんです」
あい「飲みすぎにはくれぐれも注意してくれたまえ、今日の打ち上げで子供達の前で醜態を晒さないように」
早苗「大丈夫よ、もう立派な大人なんだから!」
あい「その言葉、信じてもいいのかな?」
早苗「もっちろん!」
あい「では、後ろのスクリーンに注目してもらえないだろうか。面白いものをお見せしよう」
瑞樹「ファンの人たちに? 聞いてないけど」
早苗「え、何?」
あい「見てのお楽しみさ」
932: 2014/02/19(水) 16:36:49 ID:iTaRMfL.
早苗「いやー、あーもう美味いわ! 本当にサイコー!!」
志乃「あら美味しそう」
瑞樹「これ肇ちゃんのドラマの時の……」
あい「私も出演したドラマだが、これは撮影後の映像だ。当然、薫もそこにいた」
楓「ざわ……ざわ……」
早苗「反応をそのまま口に出さないで! いつ撮ったの!?」
あい「メイキング映像のおまけだが、なかなかいい笑顔だ」
瑞樹「こういう年の取り方はしたくないわね……」
早苗「ちょっと、どっちの味方なの!?」
志乃「あら美味しそう」
瑞樹「これ肇ちゃんのドラマの時の……」
あい「私も出演したドラマだが、これは撮影後の映像だ。当然、薫もそこにいた」
楓「ざわ……ざわ……」
早苗「反応をそのまま口に出さないで! いつ撮ったの!?」
あい「メイキング映像のおまけだが、なかなかいい笑顔だ」
瑞樹「こういう年の取り方はしたくないわね……」
早苗「ちょっと、どっちの味方なの!?」
933: 2014/02/19(水) 16:38:46 ID:iTaRMfL.
みりあ「えーっと、お酒って美味しいのかな?」
薫「お歌はすっごくきれいだったよ!」
舞「飲んだら歌も上手くなるの?」
仁奈「お酒の気持ちになるでごぜーますか?」
みりあ「なれるかな? 菜々さんに聞いてみよっか?」
舞「ステージ裏から悲鳴が聞こえたけど……」
みりあ「後でステージに出たときに答えを教えて下さいね! じゃあみりあ達でRomantic Now!!」
薫「お歌はすっごくきれいだったよ!」
舞「飲んだら歌も上手くなるの?」
仁奈「お酒の気持ちになるでごぜーますか?」
みりあ「なれるかな? 菜々さんに聞いてみよっか?」
舞「ステージ裏から悲鳴が聞こえたけど……」
みりあ「後でステージに出たときに答えを教えて下さいね! じゃあみりあ達でRomantic Now!!」
934: 2014/02/19(水) 16:39:45 ID:iTaRMfL.
菜々「Romantic Nowって、何だか懐かしい響きですよね。だ、れ、か、ロマンティック、と、め、て。なーんて、え? 古い?」
礼子「発売1985年だけど、菜々さんって呼んだ方がいいのかしら?」
菜々「そ、そそそんな事ないですよ礼子さん!!」
礼子「20歳くらいの子からちゃん付けで呼ばれるって厳しくないの?」
菜々「17歳ですから!!」
礼子「それで答えだけど」
菜々「本当にナナが答えるんですか?」
礼子「お酒で歌が上手くなるの?」
菜々「えー、あ! そうですウサミン星では15歳からお酒が飲めるんですけど、やっぱり歌はその人の持つ才能といいますか努力といいますか!」
礼子「……そう」
菜々「そうなんです!」
礼子「発売1985年だけど、菜々さんって呼んだ方がいいのかしら?」
菜々「そ、そそそんな事ないですよ礼子さん!!」
礼子「20歳くらいの子からちゃん付けで呼ばれるって厳しくないの?」
菜々「17歳ですから!!」
礼子「それで答えだけど」
菜々「本当にナナが答えるんですか?」
礼子「お酒で歌が上手くなるの?」
菜々「えー、あ! そうですウサミン星では15歳からお酒が飲めるんですけど、やっぱり歌はその人の持つ才能といいますか努力といいますか!」
礼子「……そう」
菜々「そうなんです!」
935: 2014/02/19(水) 16:40:58 ID:iTaRMfL.
法子「お酒が15歳からって凄い星!」
ゆかり「お酒が15歳なら結婚も15歳なんでしょうか」
響子「け、結婚!?」
ゆかり「例えばです、私達はまだ早いお話ですけど」
法子「可愛いかなあ、ドーナツ型のウェディングドレス!」
響子「でも、まだまだ遠いお話です!」
ゆかり「そうですね、10年経てばあるいは」
留美「10年ですって」
美優「そ、そんなお話をしてましたね」
留美「どうしてMCの順番がこうなのか分かったわ」
美優「10年……」
留美「どうして笑いが起こるのかしら」
美優「ほら、皆さんもそこは! えっと」
留美「そういえばこの前、ウェディングドレスを着た仕事があったのよ」
ゆかり「お酒が15歳なら結婚も15歳なんでしょうか」
響子「け、結婚!?」
ゆかり「例えばです、私達はまだ早いお話ですけど」
法子「可愛いかなあ、ドーナツ型のウェディングドレス!」
響子「でも、まだまだ遠いお話です!」
ゆかり「そうですね、10年経てばあるいは」
留美「10年ですって」
美優「そ、そんなお話をしてましたね」
留美「どうしてMCの順番がこうなのか分かったわ」
美優「10年……」
留美「どうして笑いが起こるのかしら」
美優「ほら、皆さんもそこは! えっと」
留美「そういえばこの前、ウェディングドレスを着た仕事があったのよ」
936: 2014/02/19(水) 16:41:48 ID:iTaRMfL.
美優「はい! 凄くお綺麗でした!」
留美「その反響でファンレターが男の子から届いたの」
美優「将来、僕が貰います! とかでしょうか?」
留美「るみちゃん結婚してって書いてあったわ」
美優「良かったですね」
留美「最初それを読んだ時に、子供から婚期を心配されてるのかしらって不安になったのだけれど」
美優「……」
留美「大丈夫よね?」
美優「……」
留美「まだ大丈夫よね?」
留美「その反響でファンレターが男の子から届いたの」
美優「将来、僕が貰います! とかでしょうか?」
留美「るみちゃん結婚してって書いてあったわ」
美優「良かったですね」
留美「最初それを読んだ時に、子供から婚期を心配されてるのかしらって不安になったのだけれど」
美優「……」
留美「大丈夫よね?」
美優「……」
留美「まだ大丈夫よね?」
937: 2014/02/19(水) 16:43:49 ID:iTaRMfL.
若葉「ファンレターですかぁ」
珠美「珠美はここでファンの方に申し上げたいことがあります!!」
若葉「珠美ちゃん?」
珠美「ファンレターは非常にありがたく読ませて頂いておりますが、珠美にランドセルはもう似合いませんから!!}
若葉「珠美ちゃん分かるよ!」
珠美「分かりますか!」
若葉「お酒も飲めますから、ブログで心配するコメントを頂けるのは嬉しいんですけどー」
珠美「年相応に扱って頂ければと思います!」
泰葉「年相応ですか」
ほたる「あんまり、考えたことなかったですね」
泰葉「やっぱり子役からこの世界にいると、どうしても大人びたっていうか」
ほたる「普通の子とは違う世界にいる事になりますから……」
泰葉「子供らしさって考えると、どうしても深く考えすぎて不自然になっちゃうもんね」
ほたる「まずは自分らしくです」
泰葉「そう、そこから」
珠美「珠美はここでファンの方に申し上げたいことがあります!!」
若葉「珠美ちゃん?」
珠美「ファンレターは非常にありがたく読ませて頂いておりますが、珠美にランドセルはもう似合いませんから!!}
若葉「珠美ちゃん分かるよ!」
珠美「分かりますか!」
若葉「お酒も飲めますから、ブログで心配するコメントを頂けるのは嬉しいんですけどー」
珠美「年相応に扱って頂ければと思います!」
泰葉「年相応ですか」
ほたる「あんまり、考えたことなかったですね」
泰葉「やっぱり子役からこの世界にいると、どうしても大人びたっていうか」
ほたる「普通の子とは違う世界にいる事になりますから……」
泰葉「子供らしさって考えると、どうしても深く考えすぎて不自然になっちゃうもんね」
ほたる「まずは自分らしくです」
泰葉「そう、そこから」
938: 2014/02/19(水) 16:44:54 ID:iTaRMfL.
友紀「やっぱりそうだよねー!!」
比奈「もう少しアイドルらしくするのもありとも思うんすけど」
友紀「いいんだって! さっきの二人もそう言ってたし!!」
ありす「とはいえ、キッチンでごぼうを持って構えるのはどうかと思いますが」
比奈「今日はリベンジって事すけど、審査は?」
ありす「柚さんはちょっと具合が悪いそうですので」
友紀「だからここにいるんでしょ?」
比奈「……聞いてない」
ありす「教えてませんでしたから、さあどうぞ。きっと食べれば黙ります」
友紀「ほらほら遠慮しないでいいから! ね!?」
比奈「もう少しアイドルらしくするのもありとも思うんすけど」
友紀「いいんだって! さっきの二人もそう言ってたし!!」
ありす「とはいえ、キッチンでごぼうを持って構えるのはどうかと思いますが」
比奈「今日はリベンジって事すけど、審査は?」
ありす「柚さんはちょっと具合が悪いそうですので」
友紀「だからここにいるんでしょ?」
比奈「……聞いてない」
ありす「教えてませんでしたから、さあどうぞ。きっと食べれば黙ります」
友紀「ほらほら遠慮しないでいいから! ね!?」
939: 2014/02/19(水) 16:46:07 ID:iTaRMfL.
藍子「ど、どんな味だったんでしょう」
美嘉「あんまり考えない方がいいと思う」
裕子「サイキックパワーで当ててみせます!」
藍子「料理の味をですか?」
裕子「はい、目を瞑れば見えてきますから……」
美嘉「……莉嘉」
藍子「……?」
裕子「むむむむむ……見えます、見えてきました! 分かりました!」
莉嘉「食べてみた方が早いって!」
藍子「あ」
美嘉「あんまり考えない方がいいと思う」
裕子「サイキックパワーで当ててみせます!」
藍子「料理の味をですか?」
裕子「はい、目を瞑れば見えてきますから……」
美嘉「……莉嘉」
藍子「……?」
裕子「むむむむむ……見えます、見えてきました! 分かりました!」
莉嘉「食べてみた方が早いって!」
藍子「あ」
940: 2014/02/19(水) 16:46:38 ID:iTaRMfL.
真奈美「見事な騙し討ちだった」
千枝「ありすちゃん、舞台裏で不思議そうな顔で裕子さんを見てましたよ」
真奈美「私とて、目を開けていきなり料理を放り込まれた平静を保てるかどうか」
千枝「真奈美さんは料理もできるんですか?」
真奈美「そこまでではないよ、趣味のレベルだ」
千枝「クリスマスの時に、ありすちゃんがケーキを作ってくれたんです」
真奈美「ほう、あの子も丸くなったね」
千枝「それで食べて、味は普通だったんですけど」
真奈美「……ああ」
千枝「次の日、お腹が痛くなって」
真奈美「それ以上はやめてあげなさい」
千枝「ありすちゃん、舞台裏で不思議そうな顔で裕子さんを見てましたよ」
真奈美「私とて、目を開けていきなり料理を放り込まれた平静を保てるかどうか」
千枝「真奈美さんは料理もできるんですか?」
真奈美「そこまでではないよ、趣味のレベルだ」
千枝「クリスマスの時に、ありすちゃんがケーキを作ってくれたんです」
真奈美「ほう、あの子も丸くなったね」
千枝「それで食べて、味は普通だったんですけど」
真奈美「……ああ」
千枝「次の日、お腹が痛くなって」
真奈美「それ以上はやめてあげなさい」
941: 2014/02/19(水) 16:47:52 ID:iTaRMfL.
イヴ「クリスマスと言えば私でーすっ!!」
泉「一日で世界を一周……必要とされる速度は」
亜子「というか飛行機で回ったら交通費が凄いことになりそう」
晶葉「前から聞いてみたかったんだが、ブリッツェンは本当に生物なのか?」
イブ「ちゃんと生きてますからぁー!」
泉「生物でなければ何?」
晶葉「この世には不思議な現象が五万とある、もしかしたら精霊の類かもしれない」
亜子「なんぼや!?」
イヴ「売りませんよ!?」
泉「一日で世界を一周……必要とされる速度は」
亜子「というか飛行機で回ったら交通費が凄いことになりそう」
晶葉「前から聞いてみたかったんだが、ブリッツェンは本当に生物なのか?」
イブ「ちゃんと生きてますからぁー!」
泉「生物でなければ何?」
晶葉「この世には不思議な現象が五万とある、もしかしたら精霊の類かもしれない」
亜子「なんぼや!?」
イヴ「売りませんよ!?」
942: 2014/02/19(水) 16:52:38 ID:iTaRMfL.
茄子「不思議なことですか」
千秋「そうね、貴方のことね」
卯月「茄子さんは凄いですよねー」
千秋「どうして私がこの二人に挟まれることになったのかしら」
茄子「秋茄子コンビって言われてるじゃないですか」
千秋「本当に誰が言い出したのよ……」
卯月「美味しそうですよ?」
千夏「さて、もしかしたら今日の最大の盛り上がりかもしれないわね」
千秋「何、その箱?」
千夏「この中に三枚のくじが入ってるの。一枚は大吉、一枚は吉、一枚は凶」
千秋「……私に凶を引かせたいだけ?」
卯月「そんなのひいてみなければ分かりません!」
千夏「もちろん、対策は考えてあるわ」
千秋「そうね、貴方のことね」
卯月「茄子さんは凄いですよねー」
千秋「どうして私がこの二人に挟まれることになったのかしら」
茄子「秋茄子コンビって言われてるじゃないですか」
千秋「本当に誰が言い出したのよ……」
卯月「美味しそうですよ?」
千夏「さて、もしかしたら今日の最大の盛り上がりかもしれないわね」
千秋「何、その箱?」
千夏「この中に三枚のくじが入ってるの。一枚は大吉、一枚は吉、一枚は凶」
千秋「……私に凶を引かせたいだけ?」
卯月「そんなのひいてみなければ分かりません!」
千夏「もちろん、対策は考えてあるわ」
943: 2014/02/19(水) 16:53:31 ID:iTaRMfL.
千秋「生半可な対策じゃ意味ないわよ?」
千夏「まず、最初に卯月ちゃんが箱に手を入れる」
卯月「はい!」
千夏「茄子ちゃんがそこに手を入れて」
茄子「こうですかー?」
千秋「何、この茶番?」
千夏「いいから見てなさい、二人とも選んだ?」
茄子「一枚ですよねー?」
卯月「大丈夫です」
千夏「いつもの通りなら、茄子ちゃんは大吉で卯月ちゃんは吉。残った一枚は」
千秋「私が引くんでしょうね」
千夏「さあ選びなさい、とはいっても余り物だけど」
千秋「……これでいいの?」
千夏「ええ、ありがとう」
千夏「まず、最初に卯月ちゃんが箱に手を入れる」
卯月「はい!」
千夏「茄子ちゃんがそこに手を入れて」
茄子「こうですかー?」
千秋「何、この茶番?」
千夏「いいから見てなさい、二人とも選んだ?」
茄子「一枚ですよねー?」
卯月「大丈夫です」
千夏「いつもの通りなら、茄子ちゃんは大吉で卯月ちゃんは吉。残った一枚は」
千秋「私が引くんでしょうね」
千夏「さあ選びなさい、とはいっても余り物だけど」
千秋「……これでいいの?」
千夏「ええ、ありがとう」
944: 2014/02/19(水) 16:55:45 ID:iTaRMfL.
卯月「私が大吉なんでしょうか?」
千夏「開いてみたら?」
卯月「……吉です」
千夏「え!?」
千秋「どうして貴方がそこまで驚くのよ、ほら凶よ」
茄子「大吉ですー」
千夏「……結果がねじ曲がってる」
千秋「どういうこと?」
千夏「晶葉ちゃんに頼んで、それぞれ三人に反応するくじを作ってもらったの」
千秋「反応?」
千夏「それぞれ三人特有の波長に反応して、その手に吸い込まれるように引かれるくじを。
実験もして、その時は成功したのに……」
卯月「吉ですよ?」
茄子「大吉です」
千秋「どういうことなの?」
千夏「未来が彼女達の思う様に動いた、としか」
千夏「開いてみたら?」
卯月「……吉です」
千夏「え!?」
千秋「どうして貴方がそこまで驚くのよ、ほら凶よ」
茄子「大吉ですー」
千夏「……結果がねじ曲がってる」
千秋「どういうこと?」
千夏「晶葉ちゃんに頼んで、それぞれ三人に反応するくじを作ってもらったの」
千秋「反応?」
千夏「それぞれ三人特有の波長に反応して、その手に吸い込まれるように引かれるくじを。
実験もして、その時は成功したのに……」
卯月「吉ですよ?」
茄子「大吉です」
千秋「どういうことなの?」
千夏「未来が彼女達の思う様に動いた、としか」
945: 2014/02/19(水) 16:56:31 ID:iTaRMfL.
都「これは謎ですね!!」
あい「謎なんだろうか」
都「謎ですよ、そして事件です」
あい「美羽、君は何をしているんだい?」
美羽「氏体がしたいんです」
あい「……その迷走ぶりは嫌いではないよ」
薫「じけんー!?」
都「そうです、何者かに殺害されて」
あい「ちょっと待ってくれ、この台本のない寸劇は私も参加するのか?」
薫「はーい、かおるに逮捕されたい人は手をあげてー!!」
あい「喜ぶといい名探偵、容疑者は数万人規模だ」
都「この中に犯人が……?」
あい「というより、美羽くんはどれだけの人間から恨みをかっていたのだろうか」
あい「謎なんだろうか」
都「謎ですよ、そして事件です」
あい「美羽、君は何をしているんだい?」
美羽「氏体がしたいんです」
あい「……その迷走ぶりは嫌いではないよ」
薫「じけんー!?」
都「そうです、何者かに殺害されて」
あい「ちょっと待ってくれ、この台本のない寸劇は私も参加するのか?」
薫「はーい、かおるに逮捕されたい人は手をあげてー!!」
あい「喜ぶといい名探偵、容疑者は数万人規模だ」
都「この中に犯人が……?」
あい「というより、美羽くんはどれだけの人間から恨みをかっていたのだろうか」
946: 2014/02/19(水) 16:58:56 ID:iTaRMfL.
P「盛り上がってるな」
凛「ここにいたんだ」
P「しぶ……凛」
凛「しぶりん?」
P「……いや、えーっとだな」
凛「もしかして嫌われてる?」
P「……似てるんだよ」
凛「誰に?」
P「あいつに」
凛「ふーん、何となく分かった」
P「統括から言われたことないか?」
凛「ないけど、そう思わせる素振りは何度かあったかな」
P「なるほど、何とも言えないな」
凛「ここにいたんだ」
P「しぶ……凛」
凛「しぶりん?」
P「……いや、えーっとだな」
凛「もしかして嫌われてる?」
P「……似てるんだよ」
凛「誰に?」
P「あいつに」
凛「ふーん、何となく分かった」
P「統括から言われたことないか?」
凛「ないけど、そう思わせる素振りは何度かあったかな」
P「なるほど、何とも言えないな」
947: 2014/02/19(水) 16:59:51 ID:iTaRMfL.
凛「そう?」
P「だって……ああ俺が言うことでもないか」
凛「私に兄がいたらあんな感じなのかなって」
P「統括みたいな兄?」
凛「変なのかな?」
P「そんなの人それぞれだ」
凛「あの人も、もう少し踏み込んだら普通の人だったりするのかな」
P「あっち」
凛「トレーナーさん……」
P「凛のライブを見てる時も穏やかな顔してるよ、あの人は」
凛「よく見てるんだ?」
P「凛が俺にアイドルとしての理想を重ねたように、俺はあの人にプロデューサーとしての理想を重ねているところがあるから」
P「だって……ああ俺が言うことでもないか」
凛「私に兄がいたらあんな感じなのかなって」
P「統括みたいな兄?」
凛「変なのかな?」
P「そんなの人それぞれだ」
凛「あの人も、もう少し踏み込んだら普通の人だったりするのかな」
P「あっち」
凛「トレーナーさん……」
P「凛のライブを見てる時も穏やかな顔してるよ、あの人は」
凛「よく見てるんだ?」
P「凛が俺にアイドルとしての理想を重ねたように、俺はあの人にプロデューサーとしての理想を重ねているところがあるから」
948: 2014/02/19(水) 17:02:22 ID:iTaRMfL.
凛「……分かるかも」
P「違うのは態度だけだな、それともう一つ聞いておくが」
凛「もう出番」
P「そんな普通の男だって分かった相手にプロデュースして欲しい理由って何だ?」
凛「それを私も知りたい、それじゃ」
P「……女ってめんどくさい」
ルキトレ「本当だよねー」
P「アイドル見てなくていいのか?」
ルキトレ「ここがステージが一番よく見える場所だから」
P「凛と加蓮と奈緒でユニットを組むって言って、その後でユニット名の話になったんだ」
ルキトレ「決まりそう?」
P「全員、案が一緒だった」
ルキトレ「え? 一緒?」
P「俺が最後にライブをした場所の名前、そんなとこに気を遣わなくてもいいのにな」
P「違うのは態度だけだな、それともう一つ聞いておくが」
凛「もう出番」
P「そんな普通の男だって分かった相手にプロデュースして欲しい理由って何だ?」
凛「それを私も知りたい、それじゃ」
P「……女ってめんどくさい」
ルキトレ「本当だよねー」
P「アイドル見てなくていいのか?」
ルキトレ「ここがステージが一番よく見える場所だから」
P「凛と加蓮と奈緒でユニットを組むって言って、その後でユニット名の話になったんだ」
ルキトレ「決まりそう?」
P「全員、案が一緒だった」
ルキトレ「え? 一緒?」
P「俺が最後にライブをした場所の名前、そんなとこに気を遣わなくてもいいのにな」
949: 2014/02/19(水) 17:04:29 ID:iTaRMfL.
凛「今日、皆に発表があるんだ」
奈緒「三人でユニットを組むんだよな」
加蓮「それで、名前だけでも発表しちゃおうかなって思って」
奈緒「本当にあれでいいのか?」
加蓮「案が同じだったんだから文句なし、だよね?」
凛「奈緒と加蓮が同じこと考えてるとは思わなかった」
奈緒「いいだろ、このメンバーだとあれしか思い浮かばなかったんだから」
加蓮「ついに、かあ」
奈緒「泣くなよ」
加蓮「泣いてないって、でも……嬉しい」
凛「うん、私も嬉しい」
加蓮「凛と一緒だからってのも、当然あるからね」
奈緒「そこいちゃいちゃするなって、発表はどうするんだ?」
奈緒「三人でユニットを組むんだよな」
加蓮「それで、名前だけでも発表しちゃおうかなって思って」
奈緒「本当にあれでいいのか?」
加蓮「案が同じだったんだから文句なし、だよね?」
凛「奈緒と加蓮が同じこと考えてるとは思わなかった」
奈緒「いいだろ、このメンバーだとあれしか思い浮かばなかったんだから」
加蓮「ついに、かあ」
奈緒「泣くなよ」
加蓮「泣いてないって、でも……嬉しい」
凛「うん、私も嬉しい」
加蓮「凛と一緒だからってのも、当然あるからね」
奈緒「そこいちゃいちゃするなって、発表はどうするんだ?」
950: 2014/02/19(水) 17:20:59 ID:iTaRMfL.
凛「曲も何もかも未定だけど、名前だけは決まったから発表します」
加蓮「奈緒、言っていいよ」
奈緒「え、いいのか?」
凛「ほら、緊張しないで」
奈緒「わ、分かってる」
加蓮「3」
凛「2」
奈緒「よ、よし!」
加蓮「1」
奈緒「じゃあ発表する!」
凛「トライアドプリムス!」
奈緒「」
加蓮「凛……前のラジオでやられたのまだ根に持ってた?」
凛「やられた側の痛みを知って欲しかったから」
奈緒「だからってあたしにやるなよ!」
加蓮「奈緒、言っていいよ」
奈緒「え、いいのか?」
凛「ほら、緊張しないで」
奈緒「わ、分かってる」
加蓮「3」
凛「2」
奈緒「よ、よし!」
加蓮「1」
奈緒「じゃあ発表する!」
凛「トライアドプリムス!」
奈緒「」
加蓮「凛……前のラジオでやられたのまだ根に持ってた?」
凛「やられた側の痛みを知って欲しかったから」
奈緒「だからってあたしにやるなよ!」
951: 2014/02/19(水) 17:23:15 ID:iTaRMfL.
凛「さて、もうそろそろ終わりが近づいてきちゃったね」
奈緒「次は何だ?」
凛「……観客に後ろを向く様に指示を出して? ってカンペが出てる」
加蓮「何だろ、奈緒は知ってる?」
奈緒「あたし達の視界の先って事だろ? 暗くてよく――」
春香「リベンジですよ! リベンジ!」
雪穂「春香ちゃん……」
伊織「一人で負けただけじゃない、こっちにまで押し付けないでくれる?」
真「そうだよ春香、僕たちは今日はゲストなんだから。勝負とかじゃないよ」
奈緒「次は何だ?」
凛「……観客に後ろを向く様に指示を出して? ってカンペが出てる」
加蓮「何だろ、奈緒は知ってる?」
奈緒「あたし達の視界の先って事だろ? 暗くてよく――」
春香「リベンジですよ! リベンジ!」
雪穂「春香ちゃん……」
伊織「一人で負けただけじゃない、こっちにまで押し付けないでくれる?」
真「そうだよ春香、僕たちは今日はゲストなんだから。勝負とかじゃないよ」
952: 2014/02/19(水) 17:24:38 ID:iTaRMfL.
美希「立ち直るのに時間かかりすぎなの」
千早「せ、接戦だったじゃない」
響「5位と8000票差って接戦って言うのか?」
貴音「響、数が全てではありませんよ」
真美「あの時に限れば全てだと思う」
あずさ「ま、まあ今日はお祭りだから……」
亜美「そうそう、そんな細かい事は気にせずにさー」
やよい「うっうー! 皆さん楽しみましょう!!」
先P「で、勝手に呼んだのは誰だ?」
女P「もう答えるまでもないでしょ」
千早「せ、接戦だったじゃない」
響「5位と8000票差って接戦って言うのか?」
貴音「響、数が全てではありませんよ」
真美「あの時に限れば全てだと思う」
あずさ「ま、まあ今日はお祭りだから……」
亜美「そうそう、そんな細かい事は気にせずにさー」
やよい「うっうー! 皆さん楽しみましょう!!」
先P「で、勝手に呼んだのは誰だ?」
女P「もう答えるまでもないでしょ」
953: 2014/02/19(水) 17:28:27 ID:iTaRMfL.
P「出てくるのかなって思ってましたよ」
765P「ばれてたか」
P「一週間の休みなんて不自然すぎますから、俺を抜きにして進めたい話があるんだろうなあと」
765P「あれはそんなんじゃない、ちひろさんからの善意だよ」
律子「そうやってすぐに人を勘ぐる癖は治した方がいいわよ」
P「勘繰られるような事をするからです」
765P「前の企画はいい布石になったよ」
P「ありがとうございます、忘れられないライブになります」
765P「いや、こっちこそいい経験だ」
765P「ばれてたか」
P「一週間の休みなんて不自然すぎますから、俺を抜きにして進めたい話があるんだろうなあと」
765P「あれはそんなんじゃない、ちひろさんからの善意だよ」
律子「そうやってすぐに人を勘ぐる癖は治した方がいいわよ」
P「勘繰られるような事をするからです」
765P「前の企画はいい布石になったよ」
P「ありがとうございます、忘れられないライブになります」
765P「いや、こっちこそいい経験だ」
954: 2014/02/19(水) 17:30:11 ID:iTaRMfL.
凛「あ、6位」
春香「ろく……」
美希「事実なの」
加蓮「凛は何位だっけ?」
春香「5位です!」
凛「たった1票!」
奈緒「変わらないだろ」
加蓮「負けは負けだって、だから次が楽しみになるんだから」
奈緒「次か、今日は……後で聞けばいいか」
凛「何の話?」
加蓮「何でも、始まるみたいだよ」
春香「皆と一緒に! 輝きの向こう側へ!!」
春香「ろく……」
美希「事実なの」
加蓮「凛は何位だっけ?」
春香「5位です!」
凛「たった1票!」
奈緒「変わらないだろ」
加蓮「負けは負けだって、だから次が楽しみになるんだから」
奈緒「次か、今日は……後で聞けばいいか」
凛「何の話?」
加蓮「何でも、始まるみたいだよ」
春香「皆と一緒に! 輝きの向こう側へ!!」
955: 2014/02/19(水) 17:33:17 ID:iTaRMfL.
律子「懐かしい?」
P「……そうだな」
昨日までの生き方を 否定するだけじゃなくて
これから進む道が見えてきた
奈緒「凄いな……」
加蓮「やっぱり上には上がいるね」
凛「進んでるのは私達も同じ」
加蓮「うん、そうだね」
奈緒「ああ、あたし達だってこれからだ」
輝いたステージに立てば 最高の気分を味わえる
全てが報われる瞬間 いつまでも続け
肇「春香さんと同じステージに立って、歌ったんだもんね」
ありす「歌っただけです、まだ同じステージには立てません」
肇「また明日から」
ありす「始まります。私だけの、橘ありすの道です」
どんなに遠くても行こう 憧れの世界
夢だけでは終わらせたくない
P「……そうだな」
昨日までの生き方を 否定するだけじゃなくて
これから進む道が見えてきた
奈緒「凄いな……」
加蓮「やっぱり上には上がいるね」
凛「進んでるのは私達も同じ」
加蓮「うん、そうだね」
奈緒「ああ、あたし達だってこれからだ」
輝いたステージに立てば 最高の気分を味わえる
全てが報われる瞬間 いつまでも続け
肇「春香さんと同じステージに立って、歌ったんだもんね」
ありす「歌っただけです、まだ同じステージには立てません」
肇「また明日から」
ありす「始まります。私だけの、橘ありすの道です」
どんなに遠くても行こう 憧れの世界
夢だけでは終わらせたくない
956: 2014/02/19(水) 17:33:59 ID:iTaRMfL.
未央「ついに! 最後の曲になっちゃっいました!」
卯月「初めて全員で歌うから上手くいくか分かりませんけど」
凛「どこまでも届く歌にしたい。ここにいる……ううん、世界中に響かせるから!」
お願い シンデレラ夢は夢で終われない
動き始めてる 輝く日のために
――
―
卯月「初めて全員で歌うから上手くいくか分かりませんけど」
凛「どこまでも届く歌にしたい。ここにいる……ううん、世界中に響かせるから!」
お願い シンデレラ夢は夢で終われない
動き始めてる 輝く日のために
――
―
957: 2014/02/19(水) 17:35:08 ID:iTaRMfL.
エピローグ
花が咲いて、そして
女「おはようございます!!」
女P「おはよう、退院したの先週よね? もう大丈夫なの?」
女「はい、お陰様でもう元気です」
先P「まさかプロデューサーになろうとするとはな」
女「いいんです、春香も杏もまゆも頑張ってます……それに、彼がいますから」
女P「もったいないわね」
女「そんな事ありません。それで今日、私が同行するアイドルって――」
凛「ふうん、アンタが私のプロデューサー?」
女「……り……ん?」
凛「まあ、悪くないかな」
女「凛!!」
凛「やっと――」
未央「しぶりんの友達!? 私はね――」
卯月「島村卯月!! しまむーじゃないよ! 島村卯月だからね!」
花が咲いて、そして
女「おはようございます!!」
女P「おはよう、退院したの先週よね? もう大丈夫なの?」
女「はい、お陰様でもう元気です」
先P「まさかプロデューサーになろうとするとはな」
女「いいんです、春香も杏もまゆも頑張ってます……それに、彼がいますから」
女P「もったいないわね」
女「そんな事ありません。それで今日、私が同行するアイドルって――」
凛「ふうん、アンタが私のプロデューサー?」
女「……り……ん?」
凛「まあ、悪くないかな」
女「凛!!」
凛「やっと――」
未央「しぶりんの友達!? 私はね――」
卯月「島村卯月!! しまむーじゃないよ! 島村卯月だからね!」
958: 2014/02/19(水) 17:36:21 ID:iTaRMfL.
女「しまむー?」
未央「そう、この子の名前。シマ・ムー」
卯月「違うからね!!」
凛「……もう」
先P「めでたしめでたし、ですか?」
ちひろ「いえ、これから新しいステージが始まるんです」
統括「当然だ」
ちひろ「おはよう」
統括「凛」
未央「そう、この子の名前。シマ・ムー」
卯月「違うからね!!」
凛「……もう」
先P「めでたしめでたし、ですか?」
ちひろ「いえ、これから新しいステージが始まるんです」
統括「当然だ」
ちひろ「おはよう」
統括「凛」
959: 2014/02/19(水) 17:37:43 ID:iTaRMfL.
凛「あ、曲できたんだ?」
統括「トライアドプリムスの旗となる曲だ」
女「トライアドプリムス?」
凛「新しいユニット、奈緒と加蓮の三人で。担当はプロデューサー」
未央「いいなー、しぶりんだけ」
統括「何を言っている、お前達もだ」
卯月「あるんですか!?」
統括「ニュージェネレーションも平行して活動を行う、覚悟しておけ」
凛「もちろん、これからだって残していくから。私達の足跡」
統括「トライアドプリムスの旗となる曲だ」
女「トライアドプリムス?」
凛「新しいユニット、奈緒と加蓮の三人で。担当はプロデューサー」
未央「いいなー、しぶりんだけ」
統括「何を言っている、お前達もだ」
卯月「あるんですか!?」
統括「ニュージェネレーションも平行して活動を行う、覚悟しておけ」
凛「もちろん、これからだって残していくから。私達の足跡」
960: 2014/02/19(水) 17:38:17 ID:iTaRMfL.
千枝「Pさんお出かけかー」
加蓮「恋しい?」
千枝「ライブいくなら、ブイブイで!」
肇「聞こえなーいなんにもきこえなーい!!」
加蓮「寂しいからって人の古傷を抉るのはやめてあげなよ」
奈緒「Pさんの机に座ってたって何にもないだろ?」
千枝「あるもんっ」
泰葉「何があるの?」
千枝「ぱんぱかぱーん!」
泰葉「アルバム?」
藍子「あ、もしかして撮ってくれてるんでしょうか」
春菜「カメラあげてたもんね」
泰葉「カメラ……」
奈緒「千枝、ちょっと待て」
加蓮「恋しい?」
千枝「ライブいくなら、ブイブイで!」
肇「聞こえなーいなんにもきこえなーい!!」
加蓮「寂しいからって人の古傷を抉るのはやめてあげなよ」
奈緒「Pさんの机に座ってたって何にもないだろ?」
千枝「あるもんっ」
泰葉「何があるの?」
千枝「ぱんぱかぱーん!」
泰葉「アルバム?」
藍子「あ、もしかして撮ってくれてるんでしょうか」
春菜「カメラあげてたもんね」
泰葉「カメラ……」
奈緒「千枝、ちょっと待て」
961: 2014/02/19(水) 17:39:13 ID:iTaRMfL.
千枝「まずいちまいめー!」
加蓮「何……あ……」
奈緒「ああああああああああああああああ見るなああああああああ!!」
千枝「PCに取り込んで送信しちゃいました」
奈緒「誰に!?」
千枝「まゆさんに」
奈緒「」
加蓮「まさか幼馴染だったなんて衝撃的だったよ……」
泰葉「あの、千枝ちゃん?」
千枝「制服姿、とってもお似合いですね」
泰葉「うん、いい笑顔で言ってくれるのは嬉しいんだけど」
千枝「楓さんに送っておきました!」
泰葉「」
加蓮「何……あ……」
奈緒「ああああああああああああああああ見るなああああああああ!!」
千枝「PCに取り込んで送信しちゃいました」
奈緒「誰に!?」
千枝「まゆさんに」
奈緒「」
加蓮「まさか幼馴染だったなんて衝撃的だったよ……」
泰葉「あの、千枝ちゃん?」
千枝「制服姿、とってもお似合いですね」
泰葉「うん、いい笑顔で言ってくれるのは嬉しいんだけど」
千枝「楓さんに送っておきました!」
泰葉「」
962: 2014/02/19(水) 17:41:11 ID:iTaRMfL.
肇「よかった……私は撮られてない」
楓「制服で征服、しちゃう?」
千枝「楓さんそれどこから持ってきたんですか?」
奈緒「セーラー服……」
加蓮「何かあれだよ、あれ」
楓「うふふ」
奈緒「うふふって」
肇「Pさんって制服好きなんですか?」
泰葉「いえ、そういう訳ではないと思いますけど」
杏「あいつにそんな趣味ないって」
千枝「未来の義妹ちゃん!」
杏「うん、絶対に嫌だ」
楓「制服で征服、しちゃう?」
千枝「楓さんそれどこから持ってきたんですか?」
奈緒「セーラー服……」
加蓮「何かあれだよ、あれ」
楓「うふふ」
奈緒「うふふって」
肇「Pさんって制服好きなんですか?」
泰葉「いえ、そういう訳ではないと思いますけど」
杏「あいつにそんな趣味ないって」
千枝「未来の義妹ちゃん!」
杏「うん、絶対に嫌だ」
963: 2014/02/19(水) 17:43:16 ID:iTaRMfL.
千枝「飴あげるよ」
杏「お姉ちゃんって呼べばいい?」
奈緒「それでいいのか?」
杏「もう誰でもいいよ、諦めた。そっかー、こうなるのかー」
泰葉「似てないにも程があります」
杏「まあねー、昔からよく言われる」
千枝「Pさんの好きな食べ物は?」
杏「うわ、そういう質問してくるんだ」
千枝「気になってるの千枝だけじゃないよ?」
杏「……あのハーレム男」
杏「お姉ちゃんって呼べばいい?」
奈緒「それでいいのか?」
杏「もう誰でもいいよ、諦めた。そっかー、こうなるのかー」
泰葉「似てないにも程があります」
杏「まあねー、昔からよく言われる」
千枝「Pさんの好きな食べ物は?」
杏「うわ、そういう質問してくるんだ」
千枝「気になってるの千枝だけじゃないよ?」
杏「……あのハーレム男」
964: 2014/02/19(水) 17:44:03 ID:iTaRMfL.
P「何か噂話されてる気がする」
ありす「自意識過剰です」
P「花粉症じゃないと信じたいんだけどな」
ありす「大人になってから掛かることもあるみたいです」
P「絶対になりたくないな」
ありす「なのに自ら山に行くんですね」
P「目指すは苺だ」
ありす「1年ぶりですね」
P「まさか次に来るのが一年後になるとは思ってなかった」
ありす「懐かしささえ感じます」
P「あの頃はここまで続くとは思ってなかったからな」
ありす「自意識過剰です」
P「花粉症じゃないと信じたいんだけどな」
ありす「大人になってから掛かることもあるみたいです」
P「絶対になりたくないな」
ありす「なのに自ら山に行くんですね」
P「目指すは苺だ」
ありす「1年ぶりですね」
P「まさか次に来るのが一年後になるとは思ってなかった」
ありす「懐かしささえ感じます」
P「あの頃はここまで続くとは思ってなかったからな」
965: 2014/02/19(水) 17:45:47 ID:iTaRMfL.
ありす「私も、そうだったのかもしれません」
P「今はどう受け止めてる?」
ありす「名前、呼んでくれませんか?」
P「名前? ありす」
ありす「Pさんが呼んでくれたから、私はここにいるんです。今まで私の中にいなかった花が心の中に生まれて……咲いたんです」
P「呼んでくれたからか、じゃあ今は咲き誇ってるんだな」
ありす「Pさんが呼ぶ度に咲きますから、だから……」
P「だから?」
ありす「大好きになりました」
P「そうか」
ありす「軽く流しましたね」
P「流して欲しそうだから」
ありす「はい、流して下さい。まだ追いついてませんから」
P「じゃあ何で言ったんだ?」
P「今はどう受け止めてる?」
ありす「名前、呼んでくれませんか?」
P「名前? ありす」
ありす「Pさんが呼んでくれたから、私はここにいるんです。今まで私の中にいなかった花が心の中に生まれて……咲いたんです」
P「呼んでくれたからか、じゃあ今は咲き誇ってるんだな」
ありす「Pさんが呼ぶ度に咲きますから、だから……」
P「だから?」
ありす「大好きになりました」
P「そうか」
ありす「軽く流しましたね」
P「流して欲しそうだから」
ありす「はい、流して下さい。まだ追いついてませんから」
P「じゃあ何で言ったんだ?」
966: 2014/02/19(水) 17:46:24 ID:iTaRMfL.
ありす「確認です」
P「確認か」
ありす「はい、1年ごとに」
P「じゃあ俺も確認かな」
ありす「何のです?」
P「憧れは憧れって気づけたのはありすのお陰だから」
ありす「……それは、春香さんへの気持ちですか?」
P「そう、俺自身がよく分かってなかった。あの時になってようやく分かったんだよ」
ありす「……」
P「俺にもいつか花が咲くのかもな」
ありす「かも、ですか」
P「そう」
ありす「私の花は簡単には枯れませんから、待ってます」
P「待てるのか? いつになるかも分からないのに」
P「確認か」
ありす「はい、1年ごとに」
P「じゃあ俺も確認かな」
ありす「何のです?」
P「憧れは憧れって気づけたのはありすのお陰だから」
ありす「……それは、春香さんへの気持ちですか?」
P「そう、俺自身がよく分かってなかった。あの時になってようやく分かったんだよ」
ありす「……」
P「俺にもいつか花が咲くのかもな」
ありす「かも、ですか」
P「そう」
ありす「私の花は簡単には枯れませんから、待ってます」
P「待てるのか? いつになるかも分からないのに」
967: 2014/02/19(水) 17:46:57 ID:iTaRMfL.
ありす「背が伸びて、髪形も変わって、見える景色も変わります。それでも名前は変われません、だからいいんです」
P「今日の苺、美味しいといいな」
ありす「レパートリー増えましたから、帰ったら作ります」
P「楽しみにしてる」
ありす「Pさん」
P「何だよ……ありす」
ありす「また、咲きました」
P「今日の苺、美味しいといいな」
ありす「レパートリー増えましたから、帰ったら作ります」
P「楽しみにしてる」
ありす「Pさん」
P「何だよ……ありす」
ありす「また、咲きました」
968: 2014/02/19(水) 17:50:42 ID:iTaRMfL.
以上で完結です。
22日に投下したかったのですが、諸事情により今日になりました。
好き放題に書き続けて約1年、楽しかったです。
読んで頂いた皆様、本当にありがとうございました。
22日に投下したかったのですが、諸事情により今日になりました。
好き放題に書き続けて約1年、楽しかったです。
読んで頂いた皆様、本当にありがとうございました。
969: 2014/02/19(水) 18:36:37 ID:1ePWatH2
おもしろかった、最終話は特に面白かった
972: 2014/02/19(水) 19:29:50 ID:QYGJ4GLo
おつおつ
長かったねぇ、お疲れさま
おもしろかったよ
長かったねぇ、お疲れさま
おもしろかったよ
引用元: ありす「心に咲いた花」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります