1: 2015/10/15(木) 22:22:32.68 ID:9eGTHFqx.net
穂乃果「私が皆に支えてもらって、なんとかやってこられたからわかるんだ……生徒会長って、すごく大変だよ」
μ'sのラストライブから半年後のお話。
μ'sのラストライブから半年後のお話。
2: 2015/10/15(木) 22:25:48.50 ID:9eGTHFqx.net
~9月2日・生徒会室~
海未「穂乃果、こちらの資料出来上がりました」
ことり「会計表も完成したよ!」
穂乃果「ありがとー、こっちももうすぐ……よし!できたーっ!」
ことり「お疲れ様、穂乃果ちゃん♪」
穂乃果「ことりちゃんもお疲れ様ーっ!」
海未「これで2学期の開始は滞りなく進みそうですね」
穂乃果「うんっ!いやー、早めに終わって良かった良かった!」
コンコン ガチャッ
先生「2学期の準備の進み具合はどうだ?」
穂乃果「先生!それがなんと!もう終わったんですよ!」ムフー
先生「ほー、そりゃ結構。高坂も随分生徒会長が板についてきた感じだな」
穂乃果「はい、そりゃもうっ!もうすぐ就任してから1年ですからね!」
先生「その様子なら、最後の仕事も心配しなくてよさそうだな」
海未「穂乃果、こちらの資料出来上がりました」
ことり「会計表も完成したよ!」
穂乃果「ありがとー、こっちももうすぐ……よし!できたーっ!」
ことり「お疲れ様、穂乃果ちゃん♪」
穂乃果「ことりちゃんもお疲れ様ーっ!」
海未「これで2学期の開始は滞りなく進みそうですね」
穂乃果「うんっ!いやー、早めに終わって良かった良かった!」
コンコン ガチャッ
先生「2学期の準備の進み具合はどうだ?」
穂乃果「先生!それがなんと!もう終わったんですよ!」ムフー
先生「ほー、そりゃ結構。高坂も随分生徒会長が板についてきた感じだな」
穂乃果「はい、そりゃもうっ!もうすぐ就任してから1年ですからね!」
先生「その様子なら、最後の仕事も心配しなくてよさそうだな」
5: 2015/10/15(木) 22:27:28.12 ID:9eGTHFqx.net
穂乃果「ほぇ……最後の仕事?」
先生「ああ、2学期の準備以降は次の生徒会長の仕事だろ?」
穂乃果「次の生徒会長って……ええっ、私、生徒会長クビになっちゃうんですか!?」
先生「クビって、何言ってるんだ高坂……もうすぐ1年って自分で言ったじゃないか」
先生「それはつまり、もうすぐ任期満了ってことだろ」
穂乃果「任期……満……了?」
先生「最後の仕事、生徒会長の引き継ぎ……まさか何も考えてないってことはないだろ?」
穂乃果「あ、あはは……」
ことり「そういえば穂乃果ちゃん、夏休み前に休みの間に考えてくるって……」
海未「穂乃果、貴女まさか……!」
穂乃果「……うわぁぁぁー!すっかり忘れてたぁー!」
穂乃果「生徒会長の引き継ぎ、どーしよぉーっ!」
先生「ああ、2学期の準備以降は次の生徒会長の仕事だろ?」
穂乃果「次の生徒会長って……ええっ、私、生徒会長クビになっちゃうんですか!?」
先生「クビって、何言ってるんだ高坂……もうすぐ1年って自分で言ったじゃないか」
先生「それはつまり、もうすぐ任期満了ってことだろ」
穂乃果「任期……満……了?」
先生「最後の仕事、生徒会長の引き継ぎ……まさか何も考えてないってことはないだろ?」
穂乃果「あ、あはは……」
ことり「そういえば穂乃果ちゃん、夏休み前に休みの間に考えてくるって……」
海未「穂乃果、貴女まさか……!」
穂乃果「……うわぁぁぁー!すっかり忘れてたぁー!」
穂乃果「生徒会長の引き継ぎ、どーしよぉーっ!」
6: 2015/10/15(木) 22:28:43.68 ID:9eGTHFqx.net
先生「忘れてたって高坂、お前……」
穂乃果「こっ、ことりちゃん……私達が絵里ちゃんから生徒会引き継ぎの話受けたのって、いつだっけ?」
ことり「えーっと、確か……今日、くらいじゃなかったかなぁ……」
穂乃果「……だ、だよねぇ……」
海未「穂乃果!貴女という人は……一体いつになったらこういう失敗をしなくなるんですか!」
穂乃果「うわーん!だって誰にしたらいいかわからなかったんだもーん!」
海未「そうやっていつもいつも面倒事を後回しにしているからこうなるんです!」
穂乃果「それに今年の夏休みは自分で宿題終わらせるので精一杯だったんだよ!」
海未「それくらい当たり前でしょう、受験生なんですよ!?いいえ、そもそも受験生でなくとも宿題は自分でやるものです!」
穂乃果「うっ、確かにそうだけどさ……」
海未「生徒会の任期だって、3年生の受験を考えてこの時期に設定されているんですよ?」
穂乃果「えっ、そうなの?……そっか、受験か……」
海未「……はぁ……」
穂乃果「こっ、ことりちゃん……私達が絵里ちゃんから生徒会引き継ぎの話受けたのって、いつだっけ?」
ことり「えーっと、確か……今日、くらいじゃなかったかなぁ……」
穂乃果「……だ、だよねぇ……」
海未「穂乃果!貴女という人は……一体いつになったらこういう失敗をしなくなるんですか!」
穂乃果「うわーん!だって誰にしたらいいかわからなかったんだもーん!」
海未「そうやっていつもいつも面倒事を後回しにしているからこうなるんです!」
穂乃果「それに今年の夏休みは自分で宿題終わらせるので精一杯だったんだよ!」
海未「それくらい当たり前でしょう、受験生なんですよ!?いいえ、そもそも受験生でなくとも宿題は自分でやるものです!」
穂乃果「うっ、確かにそうだけどさ……」
海未「生徒会の任期だって、3年生の受験を考えてこの時期に設定されているんですよ?」
穂乃果「えっ、そうなの?……そっか、受験か……」
海未「……はぁ……」
7: 2015/10/15(木) 22:29:27.80 ID:9eGTHFqx.net
>>4
なんかこちらこそごめんなさい
なんかこちらこそごめんなさい
9: 2015/10/15(木) 22:30:48.85 ID:9eGTHFqx.net
先生「えーっと……大丈夫なのか?」
海未「お見苦しいところをお見せしました、先生。ご安心ください、必ず期限までに次期会長を選定します」
海未「現会長が、責任を持って!」ニコッ
穂乃果「うっ……」
海未「大丈夫ですよね、会長?」
穂乃果「き、期限って一週間後だよね?それはちょっと……」
海未「大・丈・夫・で・す・ね?」
穂乃果「はい……」
先生「……プレッシャーをかけるわけじゃないが、期限までに時期生徒会長が決まっていない、なんて話は聞いたことがないな」
穂乃果「あ、あはははは、そ、そんなわけないじゃないですか先生!」
先生「なら良いんだが……最後の仕事、しっかり果たせよ。生徒会長」バタン
穂乃果「任せてください!」
穂乃果「……ふぅー……」
海未「お見苦しいところをお見せしました、先生。ご安心ください、必ず期限までに次期会長を選定します」
海未「現会長が、責任を持って!」ニコッ
穂乃果「うっ……」
海未「大丈夫ですよね、会長?」
穂乃果「き、期限って一週間後だよね?それはちょっと……」
海未「大・丈・夫・で・す・ね?」
穂乃果「はい……」
先生「……プレッシャーをかけるわけじゃないが、期限までに時期生徒会長が決まっていない、なんて話は聞いたことがないな」
穂乃果「あ、あはははは、そ、そんなわけないじゃないですか先生!」
先生「なら良いんだが……最後の仕事、しっかり果たせよ。生徒会長」バタン
穂乃果「任せてください!」
穂乃果「……ふぅー……」
11: 2015/10/15(木) 22:32:36.40 ID:9eGTHFqx.net
海未「……それで、どうするつもりですか?」
穂乃果「ううー、完全に忘れてた……どうしよう……」
ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「……ううん、大丈夫!悪いのは、忘れてた穂乃果だし!」
穂乃果「生徒会長としての、最後の仕事だもんね。ちゃんと責任をもってやり遂げるよ」
海未「穂乃果……」
穂乃果「よーし、頑張るぞー!やるったらやるっ!」
ことり「穂乃果ちゃん、頑張ってっ♪」
~部室~
穂乃果「というわけで……どうかな、凛ちゃん?」
凛「えええええぇぇぇぇぇ!?凛が生徒会長!?」
穂乃果「ううー、完全に忘れてた……どうしよう……」
ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「……ううん、大丈夫!悪いのは、忘れてた穂乃果だし!」
穂乃果「生徒会長としての、最後の仕事だもんね。ちゃんと責任をもってやり遂げるよ」
海未「穂乃果……」
穂乃果「よーし、頑張るぞー!やるったらやるっ!」
ことり「穂乃果ちゃん、頑張ってっ♪」
~部室~
穂乃果「というわけで……どうかな、凛ちゃん?」
凛「えええええぇぇぇぇぇ!?凛が生徒会長!?」
13: 2015/10/15(木) 22:33:42.19 ID:9eGTHFqx.net
凛「無理無理無理!凛、生徒会長ってタイプじゃないもん!」
穂乃果「それはほら……私だって全然そんなタイプじゃないよ?」
凛「凛知ってるよ、穂乃果ちゃんが生徒会長を立派にやってこられたのは、海未ちゃんとことりちゃんのおかげだって」
穂乃果「それは、たしかにそうだけど……」
凛「それに、部活動の部長は生徒会に入れないって聞いたにゃ!それって、かよちんと一緒に生徒会はできないってことでしょ?」
穂乃果「うん、そうなるね……」
凛「皆と一緒ならまだしも、一人で生徒会長なんてできないにゃ……」
穂乃果「……うん、そっか。ごめんね、突然こんなこと言っちゃって」
凛「ううん、こっちこそ力になれなくってごめん」
穂乃果「本当に嫌なら、無理にやってもらうわけにはいかないもん」
凛「そっか。頑張ってね、次期生徒会長探し」
穂乃果「うん、ありがとう」
穂乃果「それはほら……私だって全然そんなタイプじゃないよ?」
凛「凛知ってるよ、穂乃果ちゃんが生徒会長を立派にやってこられたのは、海未ちゃんとことりちゃんのおかげだって」
穂乃果「それは、たしかにそうだけど……」
凛「それに、部活動の部長は生徒会に入れないって聞いたにゃ!それって、かよちんと一緒に生徒会はできないってことでしょ?」
穂乃果「うん、そうなるね……」
凛「皆と一緒ならまだしも、一人で生徒会長なんてできないにゃ……」
穂乃果「……うん、そっか。ごめんね、突然こんなこと言っちゃって」
凛「ううん、こっちこそ力になれなくってごめん」
穂乃果「本当に嫌なら、無理にやってもらうわけにはいかないもん」
凛「そっか。頑張ってね、次期生徒会長探し」
穂乃果「うん、ありがとう」
14: 2015/10/15(木) 22:35:39.84 ID:9eGTHFqx.net
~翌日朝・2年生教室~
凛「ってことがあったんだー」
花陽「そうなんだ……」
真姫「……一体何をやってるのよ、穂乃果は」
花陽「でも、穂乃果ちゃんらしくはあるよね。今に全力、っていうかさ」
凛「それで結局自分が困ってたらしょうがないにゃ」
花陽「あ、あはは……」
真姫「けど、凛が断ったってことはまだ次期生徒会長は決まってないのよね?」
凛「そうだと思うよ」
真姫「一体、どうするつもり──「失礼しますっ!」うえぇ!?」
2年「嘘、あれって……」
2年「間違いない!高坂先輩だよ!」
2年「園田先輩に、南先輩……元μ'sの3年生組が揃ってる……!」
凛「ってことがあったんだー」
花陽「そうなんだ……」
真姫「……一体何をやってるのよ、穂乃果は」
花陽「でも、穂乃果ちゃんらしくはあるよね。今に全力、っていうかさ」
凛「それで結局自分が困ってたらしょうがないにゃ」
花陽「あ、あはは……」
真姫「けど、凛が断ったってことはまだ次期生徒会長は決まってないのよね?」
凛「そうだと思うよ」
真姫「一体、どうするつもり──「失礼しますっ!」うえぇ!?」
2年「嘘、あれって……」
2年「間違いない!高坂先輩だよ!」
2年「園田先輩に、南先輩……元μ'sの3年生組が揃ってる……!」
15: 2015/10/15(木) 22:37:25.50 ID:9eGTHFqx.net
穂乃果「2年生の皆さん、こんにちは!生徒会長の高坂穂乃果です!」
海未「そして副会長の園田海未と」
ことり「会計の南ことりです♪」
穂乃果「今日は皆さんに、お願いがあって来ました!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん……?」
穂乃果「皆さんが支えてくれたおかげで、私は今まで生徒会長を務めることができました」
穂乃果「しかし、任期が終わる直前の今、まだ次期生徒会長が決められていません」
穂乃果「急なご提案になってしまうこと、申し訳なく思います」
穂乃果「ですが!今ここで、皆さん2年生の中から次期生徒会長を募集したいと思います!」
穂乃果「音ノ木坂のことを思い、音ノ木坂のために頑張りたいと思う方がいれば、是非生徒会長に立候補してもらいたいと思います」
穂乃果「突然のことではありますが、どうか──」
穂乃果・ことり・海未「よろしくお願いします!」
海未「そして副会長の園田海未と」
ことり「会計の南ことりです♪」
穂乃果「今日は皆さんに、お願いがあって来ました!」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん……?」
穂乃果「皆さんが支えてくれたおかげで、私は今まで生徒会長を務めることができました」
穂乃果「しかし、任期が終わる直前の今、まだ次期生徒会長が決められていません」
穂乃果「急なご提案になってしまうこと、申し訳なく思います」
穂乃果「ですが!今ここで、皆さん2年生の中から次期生徒会長を募集したいと思います!」
穂乃果「音ノ木坂のことを思い、音ノ木坂のために頑張りたいと思う方がいれば、是非生徒会長に立候補してもらいたいと思います」
穂乃果「突然のことではありますが、どうか──」
穂乃果・ことり・海未「よろしくお願いします!」
16: 2015/10/15(木) 22:38:36.01 ID:9eGTHFqx.net
ザワ…ザワ…
穂乃果「……」ギュッ
花陽「あ、あの……」
穂乃果「!はいっ!」バッ
穂乃果「……って、花陽ちゃん……?」
花陽「あのね、穂乃果ちゃん」
穂乃果「どうしたの?」
花陽「2年生の皆にとって、穂乃果ちゃんってね。μ'sのリーダーで、生徒会長で……ヒーローみたいな存在なの」
穂乃果「ヒーロー!?穂乃果が!?え、えへへ、なんだか照れちゃうな……」
花陽「うん。だけど……だからね、穂乃果ちゃん」
花陽「穂乃果ちゃんを継いで、生徒会長になるのって……皆にとって、すっごくハードルが高いの」
穂乃果「あ……」
花陽「少なくとも、この場で手を挙げられる人はいないと思う……」
穂乃果「そ、そっか……」
ことり「だったら、興味のある人がいたら後で生徒会室に来てもらうようにしようよ」
海未「そうですね。そこで説明や質問もできますから」
穂乃果「じゃあ、もしやりたいなーって思う人がいたら生徒会室まで来てください!」
穂乃果「……」ギュッ
花陽「あ、あの……」
穂乃果「!はいっ!」バッ
穂乃果「……って、花陽ちゃん……?」
花陽「あのね、穂乃果ちゃん」
穂乃果「どうしたの?」
花陽「2年生の皆にとって、穂乃果ちゃんってね。μ'sのリーダーで、生徒会長で……ヒーローみたいな存在なの」
穂乃果「ヒーロー!?穂乃果が!?え、えへへ、なんだか照れちゃうな……」
花陽「うん。だけど……だからね、穂乃果ちゃん」
花陽「穂乃果ちゃんを継いで、生徒会長になるのって……皆にとって、すっごくハードルが高いの」
穂乃果「あ……」
花陽「少なくとも、この場で手を挙げられる人はいないと思う……」
穂乃果「そ、そっか……」
ことり「だったら、興味のある人がいたら後で生徒会室に来てもらうようにしようよ」
海未「そうですね。そこで説明や質問もできますから」
穂乃果「じゃあ、もしやりたいなーって思う人がいたら生徒会室まで来てください!」
17: 2015/10/15(木) 22:40:15.69 ID:9eGTHFqx.net
真姫「……春休みにも思ったけど、人気がありすぎるってのも考えものね」
凛「そうだねー。それに、凛達は1クラスで1学年……学年全員が顔見知りみたいなものだしね。なかなか決心つかないと思うよ」
真姫「……ねぇ、ところで凛。どうして凛だけが生徒会長に誘われたのかしら?私達にも声がかかっててもおかしくないじゃない」
凛「かよちんは、アイドル研究部の部長でしょ?部長は、生徒会には入れないんだよ」
真姫「ああ、そうね。……副部長は?」
凛「大丈夫だと思うよ。そもそも副部長って、凛達が勝手に言ってるだけで正式に登録してるわけじゃないし……」
真姫「そうね、そうよね。……うん、ありがとう」
花陽「何何、何の話?」
凛「あ、かよちんおかえりー」
真姫「何でもないわよ。それより凛、1時間目の宿題はちゃんとやってきたんでしょうね?」
凛「ああ!忘れてたにゃあああああ!?かよちん助けてー!」
花陽「あ、あはは……」
凛「そうだねー。それに、凛達は1クラスで1学年……学年全員が顔見知りみたいなものだしね。なかなか決心つかないと思うよ」
真姫「……ねぇ、ところで凛。どうして凛だけが生徒会長に誘われたのかしら?私達にも声がかかっててもおかしくないじゃない」
凛「かよちんは、アイドル研究部の部長でしょ?部長は、生徒会には入れないんだよ」
真姫「ああ、そうね。……副部長は?」
凛「大丈夫だと思うよ。そもそも副部長って、凛達が勝手に言ってるだけで正式に登録してるわけじゃないし……」
真姫「そうね、そうよね。……うん、ありがとう」
花陽「何何、何の話?」
凛「あ、かよちんおかえりー」
真姫「何でもないわよ。それより凛、1時間目の宿題はちゃんとやってきたんでしょうね?」
凛「ああ!忘れてたにゃあああああ!?かよちん助けてー!」
花陽「あ、あはは……」
18: 2015/10/15(木) 22:41:22.92 ID:9eGTHFqx.net
~放課後・部室~
穂乃果「ごめんね皆、お待たせ!」
凛「あー、やっと来たー!遅いよ、穂乃果ちゃん!」
花陽「あれ、海未ちゃんとことりちゃんは?」
穂乃果「ごめんねー、今日は3人とも生徒会室にいなくちゃで、私もすぐに戻るんだ」
真姫「そういえば、今日は生徒会室で待つって言ってたわね」
穂乃果「海未ちゃんから練習メニューだけ貰って来たから、練習は2年生中心で進めてね!」
凛「うん、任せて!」
亜里沙「ハラショー……生徒会長って大変なんですね……!」
雪穂「生徒会長が大変って言うより、仕事溜めてたお姉ちゃんが悪いんでしょ?」
穂乃果「あー、ひどーい!雪穂は一度、生徒会長になってこの大変さを知るべ……き……」
雪穂「お姉ちゃん?どしたの、黙っちゃって?」
穂乃果「そうだよ!この手があった!」
穂乃果「ごめんね皆、お待たせ!」
凛「あー、やっと来たー!遅いよ、穂乃果ちゃん!」
花陽「あれ、海未ちゃんとことりちゃんは?」
穂乃果「ごめんねー、今日は3人とも生徒会室にいなくちゃで、私もすぐに戻るんだ」
真姫「そういえば、今日は生徒会室で待つって言ってたわね」
穂乃果「海未ちゃんから練習メニューだけ貰って来たから、練習は2年生中心で進めてね!」
凛「うん、任せて!」
亜里沙「ハラショー……生徒会長って大変なんですね……!」
雪穂「生徒会長が大変って言うより、仕事溜めてたお姉ちゃんが悪いんでしょ?」
穂乃果「あー、ひどーい!雪穂は一度、生徒会長になってこの大変さを知るべ……き……」
雪穂「お姉ちゃん?どしたの、黙っちゃって?」
穂乃果「そうだよ!この手があった!」
19: 2015/10/15(木) 22:42:22.44 ID:9eGTHFqx.net
雪穂「この手?この手って……どの手?」
穂乃果「雪穂!生徒会長やらない!?」
雪穂「はぁぁぁぁ!?待って、いつの話それ!?」
穂乃果「もちろん今の話だよ!」
雪穂「無理無理無理!私入学して半年経ってないんだよ!?」
穂乃果「そこはほら……私の妹だし?」
雪穂「全然理由になってないじゃん!そりゃ、私だってもしかしたらいつかはって思ってるけど……」ボソッ
穂乃果「え、何て?」
雪穂「何でもない!とにかく、今私が生徒会長とかあり得ないから!」
穂乃果「どうしても?」
雪穂「どうしても!」
穂乃果「だよねぇ……」ガクッ
穂乃果「雪穂!生徒会長やらない!?」
雪穂「はぁぁぁぁ!?待って、いつの話それ!?」
穂乃果「もちろん今の話だよ!」
雪穂「無理無理無理!私入学して半年経ってないんだよ!?」
穂乃果「そこはほら……私の妹だし?」
雪穂「全然理由になってないじゃん!そりゃ、私だってもしかしたらいつかはって思ってるけど……」ボソッ
穂乃果「え、何て?」
雪穂「何でもない!とにかく、今私が生徒会長とかあり得ないから!」
穂乃果「どうしても?」
雪穂「どうしても!」
穂乃果「だよねぇ……」ガクッ
21: 2015/10/15(木) 22:42:59.86 ID:9eGTHFqx.net
真姫「いや、どう考えても無理があるでしょ……」
穂乃果「良いアイディアだと思ったんだけどなぁ……」
真姫「それより穂乃果……」
凛「そういえば穂乃果ちゃん、生徒会室に戻らなくていいの?」
穂乃果「あっ、そうだった!じゃあ私、もう戻るね!」
凛「行ってらっしゃい、頑張ってね!」
真姫「……」
凛「よーし、それじゃ早速練習……あれ、真姫ちゃんどうしたの?」
真姫「え?べ、別に何でもないわよ!練習するんでしょ?」
花陽「……うん、そうだね。じゃあ皆、屋上行こっか?」
一年「はいっ!」
穂乃果「良いアイディアだと思ったんだけどなぁ……」
真姫「それより穂乃果……」
凛「そういえば穂乃果ちゃん、生徒会室に戻らなくていいの?」
穂乃果「あっ、そうだった!じゃあ私、もう戻るね!」
凛「行ってらっしゃい、頑張ってね!」
真姫「……」
凛「よーし、それじゃ早速練習……あれ、真姫ちゃんどうしたの?」
真姫「え?べ、別に何でもないわよ!練習するんでしょ?」
花陽「……うん、そうだね。じゃあ皆、屋上行こっか?」
一年「はいっ!」
22: 2015/10/15(木) 22:44:22.79 ID:9eGTHFqx.net
~帰り道~
凛「それで、結局生徒会長やりたいって人はいなかったの?」
花陽「うん、帰る前に生徒会室には寄ってみたんだけど、今日は誰も来なかったって」
真姫「そう……ほんとにどうするつもりなのかしら」
花陽「……ねぇ、真姫ちゃん」
真姫「……何?」
花陽「何か……気にしてる?」
真姫「えぇ!?私が!?」
凛「そうそう!真姫ちゃん、今日ずーっと変じゃなかった?」
真姫「変って、そんな……いや、そうね……ねぇ、花陽、凛」
凛「何何?」
花陽「どうしたの?」
真姫「私って……そんなに生徒会長に向いてないかしら?」
凛「それで、結局生徒会長やりたいって人はいなかったの?」
花陽「うん、帰る前に生徒会室には寄ってみたんだけど、今日は誰も来なかったって」
真姫「そう……ほんとにどうするつもりなのかしら」
花陽「……ねぇ、真姫ちゃん」
真姫「……何?」
花陽「何か……気にしてる?」
真姫「えぇ!?私が!?」
凛「そうそう!真姫ちゃん、今日ずーっと変じゃなかった?」
真姫「変って、そんな……いや、そうね……ねぇ、花陽、凛」
凛「何何?」
花陽「どうしたの?」
真姫「私って……そんなに生徒会長に向いてないかしら?」
23: 2015/10/15(木) 22:45:15.65 ID:9eGTHFqx.net
凛「生徒会長に……」
花陽「向いてない……?」
真姫「あ、べ、別に自分が生徒会長に向いてるとか思ってるわけじゃないのよ?むしろ自分でも向いてないと思うわ、うん」
凛「あー、そっか!真姫ちゃん、穂乃果ちゃんに生徒会長に誘われてないのが寂しいんだ!」
真姫「さ、寂しいってわけじゃないわよ!……ただ、穂乃果はどうして声をかけてくれないんだろう、って思うだけで……」
花陽「真姫ちゃんは……生徒会長に、なりたいの?」
真姫「……そうね、生徒会長そのものになりたいのかと聞かれたら……きっと答えはNoね」
真姫「さっきも言ったけど、自分が生徒会長に向いてるとも思わないし」
真姫「……だけど」
花陽「……だけど?」
真姫「穂乃果と、音ノ木坂の力になりたいか、だったら」
真姫「間違いなく、Yesよ」
花陽「向いてない……?」
真姫「あ、べ、別に自分が生徒会長に向いてるとか思ってるわけじゃないのよ?むしろ自分でも向いてないと思うわ、うん」
凛「あー、そっか!真姫ちゃん、穂乃果ちゃんに生徒会長に誘われてないのが寂しいんだ!」
真姫「さ、寂しいってわけじゃないわよ!……ただ、穂乃果はどうして声をかけてくれないんだろう、って思うだけで……」
花陽「真姫ちゃんは……生徒会長に、なりたいの?」
真姫「……そうね、生徒会長そのものになりたいのかと聞かれたら……きっと答えはNoね」
真姫「さっきも言ったけど、自分が生徒会長に向いてるとも思わないし」
真姫「……だけど」
花陽「……だけど?」
真姫「穂乃果と、音ノ木坂の力になりたいか、だったら」
真姫「間違いなく、Yesよ」
24: 2015/10/15(木) 22:46:31.10 ID:9eGTHFqx.net
花陽「そっか……」
真姫「だけど、穂乃果が私に声をかけてこない以上、私から生徒会長になりたいって言うのも変な話じゃない」
凛「んー、つまり……真姫ちゃんは、穂乃果ちゃんと音ノ木のために生徒会長になりたいってこと?」
真姫「あくまで私が必要とされるなら、だけどね」
凛「それなら、明日穂乃果ちゃんにそう言いに行けばいいんじゃないかにゃ?」
花陽「うん、私もそう思うな」
真姫「なっ……!あなたたち、ちゃんと話聞いてたの!?」
凛「だって、もしも何か理由があったって、穂乃果ちゃんに直接聞けば教えてくれるでしょ?」
花陽「それに、思い出してみて?絵里ちゃんも穂乃果ちゃんも、廃校を止めるために……学校のために、一生懸命だったでしょ?」
花陽「だったら、学校のためにって気持ちは……きっと、立派な生徒会長になりたい理由だよ」ニコッ
真姫「凛……花陽……」
真姫「だけど、穂乃果が私に声をかけてこない以上、私から生徒会長になりたいって言うのも変な話じゃない」
凛「んー、つまり……真姫ちゃんは、穂乃果ちゃんと音ノ木のために生徒会長になりたいってこと?」
真姫「あくまで私が必要とされるなら、だけどね」
凛「それなら、明日穂乃果ちゃんにそう言いに行けばいいんじゃないかにゃ?」
花陽「うん、私もそう思うな」
真姫「なっ……!あなたたち、ちゃんと話聞いてたの!?」
凛「だって、もしも何か理由があったって、穂乃果ちゃんに直接聞けば教えてくれるでしょ?」
花陽「それに、思い出してみて?絵里ちゃんも穂乃果ちゃんも、廃校を止めるために……学校のために、一生懸命だったでしょ?」
花陽「だったら、学校のためにって気持ちは……きっと、立派な生徒会長になりたい理由だよ」ニコッ
真姫「凛……花陽……」
25: 2015/10/15(木) 22:48:29.32 ID:9eGTHFqx.net
凛「そうと決まったら、早速明日穂乃果ちゃんのとこに行こう!」
真姫「うぇえ、明日!?わ、私にだって心の準備が……」
花陽「そっか、真姫ちゃん生徒会長になるんだねー……」シミジミ
真姫「まだなるって決めたわけでもない~!」
ワイワイ
真姫(……ありがとう、凛、花陽)
真姫(勇気、出たわ)
~翌日・生徒会室前~
真姫「……とはいえ、扉を前にすると緊張するわね」
真姫「一人で大丈夫なんて意地張らずに、二人についてきてもらえば良かったかしら……」
真姫「……?」
真姫「中から声が……あの3人かしら」
真姫「うぇえ、明日!?わ、私にだって心の準備が……」
花陽「そっか、真姫ちゃん生徒会長になるんだねー……」シミジミ
真姫「まだなるって決めたわけでもない~!」
ワイワイ
真姫(……ありがとう、凛、花陽)
真姫(勇気、出たわ)
~翌日・生徒会室前~
真姫「……とはいえ、扉を前にすると緊張するわね」
真姫「一人で大丈夫なんて意地張らずに、二人についてきてもらえば良かったかしら……」
真姫「……?」
真姫「中から声が……あの3人かしら」
26: 2015/10/15(木) 22:51:19.21 ID:9eGTHFqx.net
ことり「今日も、誰も来ないねー……」
海未「どうするつもりですか、穂乃果?」
穂乃果「……」
海未「この時期まで次期生徒会長を決めていなかったことを、今更責めるつもりはありません」
海未「ですが、来週までには決まっていなければならないのも事実なんです」
海未「推薦を募るにしても、時間は必要です。決断の時期としては……今日はもう、ギリギリのラインですよ」
穂乃果「……うん、そうだね……だけどね、海未ちゃん」
穂乃果「皆に推薦で選ばれたら、きっとその人は断れなくなっちゃう」
穂乃果「私が皆に支えてもらって、なんとかやってこられたからわかるんだ……生徒会長って、すごく大変だよ」
穂乃果「だからね、学校のことを思ってやりたいって言ってくれるような、そんな人に継いでほしいと思うんだ」
穂乃果「けど、これは私のわがままだし……そもそも私がちゃんとしてればよかったんだよね……」
海未「ええ、そうですね……困ったものです、本当に」ガタッ
ことり「うん、そうだね、海未ちゃん」ガタッ
海未「どうするつもりですか、穂乃果?」
穂乃果「……」
海未「この時期まで次期生徒会長を決めていなかったことを、今更責めるつもりはありません」
海未「ですが、来週までには決まっていなければならないのも事実なんです」
海未「推薦を募るにしても、時間は必要です。決断の時期としては……今日はもう、ギリギリのラインですよ」
穂乃果「……うん、そうだね……だけどね、海未ちゃん」
穂乃果「皆に推薦で選ばれたら、きっとその人は断れなくなっちゃう」
穂乃果「私が皆に支えてもらって、なんとかやってこられたからわかるんだ……生徒会長って、すごく大変だよ」
穂乃果「だからね、学校のことを思ってやりたいって言ってくれるような、そんな人に継いでほしいと思うんだ」
穂乃果「けど、これは私のわがままだし……そもそも私がちゃんとしてればよかったんだよね……」
海未「ええ、そうですね……困ったものです、本当に」ガタッ
ことり「うん、そうだね、海未ちゃん」ガタッ
27: 2015/10/15(木) 22:52:40.77 ID:9eGTHFqx.net
穂乃果「ど、どうしたの?二人とも立ち上がって……」
海未「そんなの、決まっているでしょう?」
海未「……生徒会長募集の、呼びかけに行くんです」
穂乃果「え……」
ことり「穂乃果ちゃんがそう言うと思って……ちゃーんと、チラシも作ってたんだよ♪」
穂乃果「海未ちゃん……ことりちゃん……ありがとう……!」
海未「穂乃果はここで待っていてください。入れ違いで希望者が来るかもしれませんから」
穂乃果「うんっ!任せて!」
真姫「……」
真姫「って、出てくる!」ササッ
ガチャッ バタン
真姫「……別に、隠れる必要なんてなかったじゃない」
真姫「さぁ……行くわよ」
海未「そんなの、決まっているでしょう?」
海未「……生徒会長募集の、呼びかけに行くんです」
穂乃果「え……」
ことり「穂乃果ちゃんがそう言うと思って……ちゃーんと、チラシも作ってたんだよ♪」
穂乃果「海未ちゃん……ことりちゃん……ありがとう……!」
海未「穂乃果はここで待っていてください。入れ違いで希望者が来るかもしれませんから」
穂乃果「うんっ!任せて!」
真姫「……」
真姫「って、出てくる!」ササッ
ガチャッ バタン
真姫「……別に、隠れる必要なんてなかったじゃない」
真姫「さぁ……行くわよ」
29: 2015/10/15(木) 22:53:36.48 ID:9eGTHFqx.net
コンコン
穂乃果「っ!はーい、どうぞ!」
ガチャッ
真姫「ごきげんよう、穂乃果」
穂乃果「あれ、真姫ちゃん?生徒会室に用事?」
真姫「ええまぁ、そんなところね……次期生徒会長探し、難航してるみたいね」
穂乃果「うーん、そうなんだよね……けどね、今海未ちゃんとことりちゃんが二人で呼びかけしてくれてるから、きっとすぐ見つかるよ!」
真姫「……ねぇ、穂乃果」
穂乃果「なぁに?」
真姫「生徒会長……私、なってもいいわよ」
穂乃果「えっ?」
真姫「穂乃果さえよければ、私が次の生徒会長になるって言ってるの」クルクル
穂乃果「ま……」
穂乃果「……真姫ちゃんはダメだよっ!」
真姫「──え?」
穂乃果「っ!はーい、どうぞ!」
ガチャッ
真姫「ごきげんよう、穂乃果」
穂乃果「あれ、真姫ちゃん?生徒会室に用事?」
真姫「ええまぁ、そんなところね……次期生徒会長探し、難航してるみたいね」
穂乃果「うーん、そうなんだよね……けどね、今海未ちゃんとことりちゃんが二人で呼びかけしてくれてるから、きっとすぐ見つかるよ!」
真姫「……ねぇ、穂乃果」
穂乃果「なぁに?」
真姫「生徒会長……私、なってもいいわよ」
穂乃果「えっ?」
真姫「穂乃果さえよければ、私が次の生徒会長になるって言ってるの」クルクル
穂乃果「ま……」
穂乃果「……真姫ちゃんはダメだよっ!」
真姫「──え?」
32: 2015/10/15(木) 23:03:34.22 ID:9eGTHFqx.net
真姫「え……あ……」ポロッ
真姫「どうして……どうしてそんなこと言うのよ……!」ポロポロ
真姫「そりゃ、私だって自分が生徒会長に向いてるとは思わないけど……だけど、穂乃果の力になれたら、って……」
真姫「自分で望んで入ったわけじゃないこの学校だって……」
真姫「音ノ木坂だって、今は大好きなのに!」
穂乃果「え、あ、えっとね、違うの!泣かないで真姫ちゃん!」アタフタ
穂乃果「向いてるとか向いてないとかじゃなくって……だって、生徒会長ってすっごく忙しいんだよ!?」
真姫「……は?」
穂乃果「海未ちゃんがね、3年生が9月までしか生徒会長がやれないのは、受験に集中するためだ、って言ってて……」
穂乃果「それで、真姫ちゃんって将来はお医者さんになるでしょ?きっと3年生になったら、たくさん勉強しなくちゃいけなくって……」
穂乃果「だから生徒会長をお願いして、真姫ちゃんの勉強の邪魔になったらやだなーって!」
真姫「どうして……どうしてそんなこと言うのよ……!」ポロポロ
真姫「そりゃ、私だって自分が生徒会長に向いてるとは思わないけど……だけど、穂乃果の力になれたら、って……」
真姫「自分で望んで入ったわけじゃないこの学校だって……」
真姫「音ノ木坂だって、今は大好きなのに!」
穂乃果「え、あ、えっとね、違うの!泣かないで真姫ちゃん!」アタフタ
穂乃果「向いてるとか向いてないとかじゃなくって……だって、生徒会長ってすっごく忙しいんだよ!?」
真姫「……は?」
穂乃果「海未ちゃんがね、3年生が9月までしか生徒会長がやれないのは、受験に集中するためだ、って言ってて……」
穂乃果「それで、真姫ちゃんって将来はお医者さんになるでしょ?きっと3年生になったら、たくさん勉強しなくちゃいけなくって……」
穂乃果「だから生徒会長をお願いして、真姫ちゃんの勉強の邪魔になったらやだなーって!」
33: 2015/10/15(木) 23:04:26.52 ID:9eGTHFqx.net
真姫「……それが、私に声をかけなかった理由?」ゴシゴシ
穂乃果「そ、そうだけど……」
真姫「……ぷっ」
真姫「あはははは、何よそれ……可笑しい」
穂乃果「ま、真姫ちゃん?どうしたの……?」
真姫「ねぇ、穂乃果。私、医学部に入るための勉強なら、1年生の頃からやってるわよ?」
穂乃果「ええっ!?学校の勉強とは別に!?」
真姫「ええ、もちろん。一日も欠かしたことはないし、苦だと思ったこともないわ」
穂乃果「だって、真姫ちゃんにはスクールアイドルがあって、作曲もして……」
真姫「それでも、よ」
穂乃果「……ほぇ~……」ポカーン
真姫「これでわかったでしょ?穂乃果が私の勉強の心配するなんて、10年早いのよ」
穂乃果「と、年下に10年早いって言われた……」
穂乃果「そ、そうだけど……」
真姫「……ぷっ」
真姫「あはははは、何よそれ……可笑しい」
穂乃果「ま、真姫ちゃん?どうしたの……?」
真姫「ねぇ、穂乃果。私、医学部に入るための勉強なら、1年生の頃からやってるわよ?」
穂乃果「ええっ!?学校の勉強とは別に!?」
真姫「ええ、もちろん。一日も欠かしたことはないし、苦だと思ったこともないわ」
穂乃果「だって、真姫ちゃんにはスクールアイドルがあって、作曲もして……」
真姫「それでも、よ」
穂乃果「……ほぇ~……」ポカーン
真姫「これでわかったでしょ?穂乃果が私の勉強の心配するなんて、10年早いのよ」
穂乃果「と、年下に10年早いって言われた……」
34: 2015/10/15(木) 23:08:05.29 ID:9eGTHFqx.net
真姫「それに、そんな心配今更よ。だって私、1年生の……穂乃果と出会う前から、もう自習は始めてたもの」
穂乃果「え……」
真姫「だけど、穂乃果との出会いを勉強の邪魔だなんて思ったことないわ」
真姫「だって、スクールアイドルとしての活動は……それ以上に大切なものを、私にくれたもの」
穂乃果「そ、それって……」
真姫「考えてもみてよ。あなたと出会った頃の私が……生徒会長をやりたいだなんて、言い出したと思う?」
穂乃果「あっ……」
真姫「穂乃果には、すごく感謝してる……だから、あなたの力になりたいの」
真姫「それが、素敵な思い出がたくさんできたこの学校のためになるなら、なおさらね」
穂乃果「真姫ちゃん……」
真姫「改めて聞くわ。私を……次期生徒会長に、任命してくれる?」
穂乃果「……」
穂乃果「うん!喜んでっ!」
穂乃果「え……」
真姫「だけど、穂乃果との出会いを勉強の邪魔だなんて思ったことないわ」
真姫「だって、スクールアイドルとしての活動は……それ以上に大切なものを、私にくれたもの」
穂乃果「そ、それって……」
真姫「考えてもみてよ。あなたと出会った頃の私が……生徒会長をやりたいだなんて、言い出したと思う?」
穂乃果「あっ……」
真姫「穂乃果には、すごく感謝してる……だから、あなたの力になりたいの」
真姫「それが、素敵な思い出がたくさんできたこの学校のためになるなら、なおさらね」
穂乃果「真姫ちゃん……」
真姫「改めて聞くわ。私を……次期生徒会長に、任命してくれる?」
穂乃果「……」
穂乃果「うん!喜んでっ!」
35: 2015/10/15(木) 23:09:36.43 ID:9eGTHFqx.net
真姫「そ……ありがと」
穂乃果「こっちこそありがとー、真姫ちゃん!」ダキッ
真姫「うぇえ!?だ、抱きつかないで!」
穂乃果「そっかー……真姫ちゃんが生徒会長なら、私も安心だなー」
真姫「そ、そう?さっきも言ったけど、あんまり自信があるわけじゃないのよ?」
穂乃果「ううん、絶対そう!だって真姫ちゃん、頭良くて、私より大人っぽくて……しかも、友達思い!」
真姫「ちょ、ちょっと……」
穂乃果「うん、真姫ちゃんなら絶対大丈夫!ぜーったい良い学校になるよ!」
真姫「……ほ、穂乃果がそう言うなら……頑張ってみるわ」クルクル
穂乃果「うんっ!」
真姫(悩んでたのがバカみたい……ホント、いつも無意識のうちに人を救うんだから)
穂乃果「頑張って、真姫ちゃん!」
真姫「ええ、穂乃果」
穂乃果「こっちこそありがとー、真姫ちゃん!」ダキッ
真姫「うぇえ!?だ、抱きつかないで!」
穂乃果「そっかー……真姫ちゃんが生徒会長なら、私も安心だなー」
真姫「そ、そう?さっきも言ったけど、あんまり自信があるわけじゃないのよ?」
穂乃果「ううん、絶対そう!だって真姫ちゃん、頭良くて、私より大人っぽくて……しかも、友達思い!」
真姫「ちょ、ちょっと……」
穂乃果「うん、真姫ちゃんなら絶対大丈夫!ぜーったい良い学校になるよ!」
真姫「……ほ、穂乃果がそう言うなら……頑張ってみるわ」クルクル
穂乃果「うんっ!」
真姫(悩んでたのがバカみたい……ホント、いつも無意識のうちに人を救うんだから)
穂乃果「頑張って、真姫ちゃん!」
真姫「ええ、穂乃果」
36: 2015/10/15(木) 23:13:05.60 ID:9eGTHFqx.net
~一週間後~
真姫「それじゃ、そろそろ出番だから。行ってくるわね」
花陽「いってらっしゃい、真姫ちゃん」
凛「頑張ってね!」
真姫(全く、今考えても笑っちゃうわ……私が生徒会長だなんて)
真姫(正直、今でも上手くやれる自信なんてないし)
真姫(……けど、そうね)
司会「続きまして、生徒会長挨拶。生徒会長、お願いします」
──だって真姫ちゃん、頭良くて、私より大人っぽくて……しかも、友達思い!──
──真姫ちゃんなら絶対大丈夫!ぜーったい良い学校になるよ!──
──頑張って、真姫ちゃん!──
真姫(あんなこと言われちゃったら……頑張るしかないじゃない)
真姫「皆さん、こんにちは。この度新生徒会長となりました──」チラッ
穂乃果「!」ニコッ
真姫「……」フッ
真姫「西木野真姫です」
真姫「それじゃ、そろそろ出番だから。行ってくるわね」
花陽「いってらっしゃい、真姫ちゃん」
凛「頑張ってね!」
真姫(全く、今考えても笑っちゃうわ……私が生徒会長だなんて)
真姫(正直、今でも上手くやれる自信なんてないし)
真姫(……けど、そうね)
司会「続きまして、生徒会長挨拶。生徒会長、お願いします」
──だって真姫ちゃん、頭良くて、私より大人っぽくて……しかも、友達思い!──
──真姫ちゃんなら絶対大丈夫!ぜーったい良い学校になるよ!──
──頑張って、真姫ちゃん!──
真姫(あんなこと言われちゃったら……頑張るしかないじゃない)
真姫「皆さん、こんにちは。この度新生徒会長となりました──」チラッ
穂乃果「!」ニコッ
真姫「……」フッ
真姫「西木野真姫です」
37: 2015/10/15(木) 23:19:42.88 ID:9eGTHFqx.net
どっとはらい。
これにて完結です!
穂乃果の後に生徒会長になりそうなのは真姫ちゃんかなーと思いますが、じゃあ受験どうするのかって考えた結果こうなりました。
選挙についてですが、SIDでは絵里も人がいなくての任命でしたしないんじゃないかな、と。
自分が書いたSSでは絵里は1年で生徒会長に仕立て上げられてたりと校則は適当なとこありますが……
本編には出せない裏設定になってしまいましたが、副会長は放送部のあの子です。
最後までお付き合いありがとうございました!
これにて完結です!
穂乃果の後に生徒会長になりそうなのは真姫ちゃんかなーと思いますが、じゃあ受験どうするのかって考えた結果こうなりました。
選挙についてですが、SIDでは絵里も人がいなくての任命でしたしないんじゃないかな、と。
自分が書いたSSでは絵里は1年で生徒会長に仕立て上げられてたりと校則は適当なとこありますが……
本編には出せない裏設定になってしまいましたが、副会長は放送部のあの子です。
最後までお付き合いありがとうございました!
38: 2015/10/15(木) 23:24:08.72 ID:Sui52EmH.net
乙
選挙ない学校もあるんだ
選挙ない学校もあるんだ
41: 2015/10/15(木) 23:39:44.71 ID:0pq81dnN.net
あとがきが凄くアレな以外はよかった
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります