197: ◆f1paZe0QfUJl  2015/09/30(水) 22:43:24.95 ID:HBuwMDOEO




前回はこちら


 【艦娘たちとコミュニケーション】イムヤ編


イムヤ「ウムム……!」(ポチポチ

提督「な、なにを唸っているのかね?」

イムヤ「あ、提督」

イムヤ「実は最近、配信の始まったゲームをプレイしてるんだけどね……」

イムヤ「これがまた渋くて。ガチャを引いてもサーヴァントと礼装がごちゃ混ぜでロクなもの出てこないし、サーヴァントもレア度の低いのばかりで、もー!」

提督「あ、ああ、それはあれかね、聖杯を巡って英霊が戦うという……」

イムヤ「そうそれっ、提督も知ってるの!?」

提督「う、うむ、大本営で稀に話す提督がプレイしていて、私も勧められてな」

提督「まさか、ゲームのためだけにスマートフォンを買わされるとは思わなかったよ……」

提督ケータイ『写真にテレビにゲーム……携帯のコミュニケーションツール化は留まるところを知らないな』

イムヤ「アハハ! これは原作も激熱だから、ファンとしてプレイをオススメするね!」

提督「彼も同じことを言っていたな」

提督「(もっとも……彼は、月姫・歌月十夜をプレイしていない内はまだルーキーと言っていたが……奥が深いな、パソコンゲームというものも)」

イムヤ「それでそれで、提督はどんなパーティ組んでるの? 見せて見せて!」

提督「む、わ、私のパーティか? もうここ最近は触っていないのだが……」

あるてら
ロビン・フッド
ヘラクレス
ジャンヌ・ダルク
クー・フーリン

イムヤ「――――☆5持ってるんだ提督」

提督「最初の方に貰った石でガチャを回したら引いた」

提督「続けざまに出てきたので、宝具?というものも強化したのだが……」

イムヤ「……チッ、幸運スキルの高い提督はこれだから」

提督「」

イムヤ「あっ……い、いや、やっぱり乱数の偏りってあるんだね~、アハハハハ」(ハイライトOFF

提督「(イムヤ君の目が、まったく笑っていない……!)」

イムヤ「試行回数が少ないのかな、やっぱり……うん、そうだよね、きっとそう、次回したら出てくる……出てくるから、もう1回だけ……」(プルプル

提督「 落 ち 着 き た ま え 」

提督ケータイ『多々買えば多々買うほど傷を負う……。業が深いな、課金兵というのは』



※このお話は、個性的な艦娘たちと提督の鎮守府での日常をたんたんと描くだけのものです。
過度な期待はしないでください。

鎮守府での四方山話シリーズ



210: 2015/10/01(木) 22:34:58.90 ID:SMQenLLTO
【深海棲艦は静かな海の夢を見るのか】

《鎮守府》執務室



提督「……なるほど」

提督「君たちだけで深海棲艦と対峙するとは……。危険な真似をしたものだ」

妖精A「よかれと思って、勝手にやりました」

妖精B「傷心中の提督さんに会わせたらマズイと判断したですです」

妖精B「スン↓マセーン↑(゜∀゜)!!!」

提督「い、いや、責めているわけではないよ。ただ……ありがとうと言いたかっただけだ」

提督「それで、彼女はなんと?」

妖精A「『アノ子』ノ寝顔、トテモ可愛イラシイカラ見ニ来テアゲテ……だそうです」

妖精B「かちこみに来いということです?」

妖精C「正々堂々、相手してやんよ」(シュババッ

妖精A「艦娘のみなさんはいつでも出られるそーです」

妖精B「提督さんの復活に備えて、虎視眈々と牙を研いでいました」

妖精C「この恨み晴らさでおくべきかと鬼気迫る様子でした」

提督「……少し、考えさせてもらえるだろうか」

妖精A「らじゃーです」

妖精B「では、そのように艦娘さんたちに伝えておくです」

妖精C「……提督さん、どうか悔いなき選択を」


パタパタ…


提督「『あの子』、か」

提督「……まだ弄ぶつもりなのか、貴様は!」(ギリッ




《???》

コポコポ…


離島棲鬼「……フゥ」

港湾棲姫「大丈夫?」

離島棲鬼「エエ、大丈夫ヨ。少シ疲レタダケ」

港湾棲姫「ソウ、ナライイ……」

離島棲鬼「提督モ元気ヲ取リ戻シタミタイダシ……」

離島棲鬼「モウスグ再会デキソウネ。ヨカッタワネ――――レ級?」


レ級「――――――――」



コポコポ………ゴポ…

232: 2015/10/06(火) 09:55:57.91 ID:r1ru1S9Xo
喫茶《間宮》


提督「…………」(ブツブツ

大和「…………」(ジーーーー

提督「…………」(ブツブツ

大和「……提督、ア~ンしてください?」

提督「む……」(アーン

大和「…………うふふ♪」

提督「…………」(モキュモキュ

羽黒「し、司令官さん、どうしちゃったんでしょうか……」

伊良湖「これ幸いと、大和さんがア~ンしても気がつかないくらい考え込んでますね」

羽黒「あ、あれが、みなさんが言う『本気モード』なんでしょうか……」

提督「……やはり元帥殿には話す必要がある、か」

提督「ケーキ、ごちそうさま。今日はこの辺りで失礼させてもらうよ」


スタスタスタ…

間宮「あ、ありがとうございました」

間宮「…………」(ハイライトOFF

羽黒「て、店長?」

間宮「提督さんがケーキを残、した? もしかして、スポンジの焼きが悪かったのかしら……それともクリームの攪拌具合が……フルーツの水気で味がぼやけちゃったとか」(ブツブツ

間宮「……伊良湖ちゃん、悪いんだけど閉店のプレート出してきてくれる?」

伊良湖「きゅ、急にどうしたんですか?」

間宮「ちょっとケーキのレシピを一から見直そうと思うの」(キリッ

伊良湖「ええー……」



羽黒「す、すみません、お皿をお下げしてもぉ……」

大和「ウフフ、提督ったらお残しなんていけない人。仕方ないですね、大和が責任を持っていただきます♪」

羽黒「あ、じゃ、じゃあ、新しいフォークをお持ちしま……」

大和「ぁー……ンッ」

大和「フフ、ウフフ……ケーキ、美味しいですね提督……」(恍惚

羽黒「(し、司令官さんが元気になったから、元に戻っちゃった……)」

233: 2015/10/06(火) 09:56:49.55 ID:r1ru1S9Xo
《大本営》元帥の執務室

霧島「元帥、兄さ……四方山の提督から電話です」

元帥「私だ。もう大丈夫なのかね?」

提督『そ、その節は大変ご迷惑を……』

元帥「それは構わん。君が心折られるのは慣れているのでな」

提督『』

元帥「ただ、まあ……今回は複雑な折れ方をしてそうだったので、心配ではあった」

霧島「(心の折れ方に複雑かどうかの違いってあるのでしょうか)」

元帥「ひとまずは立ち直ったこと、おめでとうと言っておく」

提督『あ、ありがとう、ございます』

元帥「礼ならこちらが言いたいぐらいだ。君のところの艦娘にな」

提督『は?』

元帥「君と彼女……それとも彼女たちか? まあ、誰でも構わんが、お互いに必要としていることを教えてもらったのだろう?」(ニヤリ

提督『う……』

元帥「クク、それについての報告は後日、しっかり聞かせてもらうとして――――」

霧島「(容赦ないですね)」

元帥「私に連絡してきたのは、新種の深海棲艦について話があるからかね」

提督『……はい』

提督『今回の連続襲撃事件に決着をつけたいと思います』

元帥「こう言ってはなんだが、君が出る必要はないぞ。少なくとも大本営では、君が参加しない方向で作戦を考えているしな」

提督『お気遣いありがとうございます。ですが、いつまでも不貞腐れているわけにはいかないと思い知らされたので』

提督『こちらがどう考えていようと、向こうは……「奴」はまた、ちょっかいをかけてきます。それをわざわざ待ってやる義理はありません』

元帥「君の方から出向く、と」

元帥「ということは、つまり君はもう、奴らがどこに陣取っているのか当たりをつけているのだな」

提督『はい。妖精君たちが、鎮守府に現れた深海棲艦から聞き出してくれていました』

提督『私が「アノ子」を……レ級を沈めた場所』

提督『――――サーモン海域です』


《南方海域》サーモン海域北方

超戦艦《北方棲姫》

コポ……ゴポポ……

レ級「――――」

北方棲姫「……」(ジィ

離島棲鬼「フフ、ソレガ気ニナルノ、北方棲姫?」

北方棲姫「コノオネーチャン、寝テルノ?」

離島棲鬼「エエ、ソウヨ、グッスリ眠ッテイルワ」

離島棲鬼「提督ノ指揮デ広イ海ヲ駆ケ回ル夢ヲ見ナガラ……ネ」

北方棲姫「ホポォ!? ホッポモ、ホッポモパパト一緒ニ航海スル!」(フンスフンス

離島棲鬼「ソウ、ナラ提督ニオ願イシナクチャネ」

離島棲鬼「ソウスレバ北方棲姫ノコト、必ズ受ケ入レテクレルワ」

離島棲鬼「アナタモソウ思ウデショウ、レ級?」


レ級「――――――――」

ゴポポ……ゴポ…

240: 2015/10/07(水) 01:46:15.02 ID:2W/A6flqo
【艦娘たちとコミュニケーション】間宮編

《鎮守府近郊》商店街


間宮「あと、は……そうですね、そこの大根と人参を三本をいただけますか」

八百屋店主「はいよ! いつもありがとよ、こいつはオマケだ!!」(南瓜

間宮「あら、ありがとうございます♪」



間宮「ふぅ、南瓜をいただいたのはいいけど、少し重たいですね」

間宮「安いからって、調子に乗ってお米まで買ったのは失敗でしたね」(ヨタヨタ

間宮「艤装を着けていない時は基本非力ですからね、私たち……ハァ」(一部除く



提督「だ、大丈夫かね?」

間宮「提督? どうされたんですか、こんなところで。お散歩ですか?」

提督「い、いや、今度の秋祭りの件で街の人たちと話があったのでな……」

提督「それよりも、お、重いだろう、荷物を持とう」

間宮「あ、ありがとうございます」

提督「買い物はこれで終わりかね?」

間宮「あ、いえ、実はお肉屋さんに寄らないとでして……」

提督「む……し、仕方あるまい、そちらへ向かうとしよう。日が落ちる前に鎮守府に戻らないとな」

間宮「あ、はい」

提督「…………」(スタスタ

間宮「…………」(テコテコ

間宮「(提督と二人きりでお買いものというのは初めてでしたね)」

提督「あ、歩く速さはこれで問題ないかね? もしついてこれないなら、ちゃんと言ってくれたまえよ」

間宮「は、はい」

間宮「(こっちの歩く速さとか気にしてくれるんですね。それに、さりげなく車道側を歩いてくれてるし……)」

間宮「(じ、神通さんたちの気持ちが少しわかりますね、これは)」


肉屋「おう、間宮ちゃん! 今日は提督さんと一緒に買い物デートかい?」

間宮「つ、ついさっき、そこでバッタリとー」

肉屋「いやいや、隠さなくていいって! いやあ、二人もなかなか隅に置けねえなあ!!」

間宮「あの、だから本当にそういうのじゃ……!」

提督「……すまない……私のような者が同行したせいで、間宮君に不名誉を与えてしまってすまない」(ススス

間宮「提督も! 変に気を遣って離れなくて大丈夫ですから!」(アタフタ




鳳翔(@買い物中)「あらあら、まあまあ」

鳳翔「たまにはこちらのお店で、と思って足を向けてみたら……」

鳳翔「ウフフ、提督と間宮さん。相性はバッチリそうですし、こんなところウチの子たちに見られたら大変ですね♪」

259: 2015/10/09(金) 11:54:11.69 ID:zqdyDC5qO
【艦娘たちとコミュニケーション】文月弥生編

早朝
《鎮守府》食堂


文月「……」(ポー

弥生「……」

那珂「おっはよー♪ 那珂ちゃんスマーイル、キラッ☆」

那珂「今日から一緒に遠征だね~♪ ちゃんと朝ごはん食べてぇ、元気いっぱいにして出発しよ~、オー!」

文月「ズビ……あー、那珂ちゃんだぁ、おはよぉ~♪」

弥生「おはよ…コンッ…ざいます」

那珂「……えっと~、二人ともどしたの? ちょっと顔赤いけど」

文月「えへへ…今日は朝からポカポカだね~」

弥生「あつ…い」

那珂「……」(チラッ

温度計<秋~、秋だよ~……肌寒いからお布団で二度寝するよ~……うにゅう

文月「けほっ……うぅ~……」

弥生「クチュン……ぁ、お鼻が……」

那珂「うん、二人とも那珂ちゃんと一緒に医務室に行こっか」

文月「んぅ?」

弥生「?」

260: 2015/10/09(金) 11:54:56.64 ID:zqdyDC5qO
《艦娘用宿舎》文月弥生の部屋

提督「二人同時に8度を超える熱とはな……」

提督「お風呂から上がったら、ちゃんと髪と体を拭きなさいと言っただろうに」

文月「司令官~、ゴメンねぇ……コンコンッ」

弥生「ぅ……う……」

提督「べ、別に怒ってはいない。遠征中に熱が出たりしなくてよかった」

提督「医務室で冷やピタを頂いたのでそれを貼ろう」(ペタペタ

文月「ほわぁ、ひんやりするね~……」

弥生「気持ちいい…です」

提督「鳳翔君に氷嚢をお願いしているから、しばらくはそれで我慢してほしい」

文月「はぁい……」

弥生「了解…しました」

提督「(喉が乾いてはいけないな、今のうちに薄めたスポーツ飲料と……)」

提督「(やはり桃缶は必須)」

提督「すまない、少し席を外すよ」(立ち上がり


くいっ……

提督「む……?」

文月「うぅ~……司令官、行っちゃやだぁ……」

弥生「置いて…かないで」

提督「い、いや、飲み物と口に入りそうなものを取りに行くだけなのだが……」

文月「やぁ~だぁ~……」(ぐずぐず

弥生「や…」(駄々駄々

提督「」



鳳翔「お待たせしました。提督、文月ちゃんたち用の氷嚢、お持ち……あらあら」

提督「ほ、鳳翔君、申し訳ないのだが追加で薄めたスポーツ飲料と桃缶をお願いできるだろうか……」

文月「すぅ……すぅ……」(指握り

弥生「ん……」(袖掴み

鳳翔「はい、かしこまりました」

鳳翔「もうすぐ、蒼龍ちゃんがお粥を持ってきてくれますから、それまで頑張ってくださいね♪」

提督「む……むう」

261: 2015/10/09(金) 12:08:54.53 ID:zqdyDC5qO


文月「ずび……司令官~、あ~ん」

弥生「ふー…してください」

提督「そ、その前に鼻をかみたまえ。弥生君もだ」

文月「ちーん…!」

弥生「ちーん…」

提督「ハァ……では、口を開けたまえ」

文月「あ~……♪」

弥生「あ…ん♪」


蒼龍「(いいなあ、文月ちゃんと弥生ちゃん……)」(じーーーー



文月「司令官~……汗かいて気持ち悪いよぉ……」

弥生「弥生…くさくないですか……?」

提督「で、では温タオルを用意するので、それで体を拭いてもら……」

文月「うぅ~、ベタベタするぅ」(ヌギヌギ

弥生「気持ち悪い…です」(ヌギヌギ

提督「待ちた……!」

漣「ほいさっさー!! こんなこともあろーかと、呼ばれて飛び出てババーンと参上!」(ズシャシャー!

漣「ここは漣に任せて、ご主人様はお部屋の外へどぞー♪」

提督「ありがとう……漣君、本当にありがとう……!」

漣「いえいえー、万が一いや億が一にもご主人様が一線を越えちゃうことはないと信じているのですがー」

漣「他所の鎮守府の提督みたいに、睦月型の子に目覚めちゃったら漣たちが大変ですから」

提督「漣君の中で私は文月君たちに手を出しかねない変質者と思われているのだろうか……」(絶望

漣「いやいや。やっぱりご主人様には? 漣たちみたいなオ・ト・ナ!な艦娘がお似合いということですよー」(ドヤ顔

提督「え?」

漣「え?」





大和「離してください!! 大和もっ、大和も風邪をひくんです……!」

神通「やめて、ください!! こんな時間に冷水を浴びたら、本当に体を壊してしまいます……!」

大和「だって……だって! 羨ましいじゃないですかーつ、大和も文月ちゃんたちみたいに、提督に付きっきりで看病してもらいたいんです!!」

神通「そ、それは……私だってそうですが……」

大和「ですよね? ですよね! そしてあわよくば、寒さに震える体を提督の肌で暖めてもらったりしたいですよね……!」

神通「……そ、そんな破廉恥なこと、私は考えてないです!!」(アタフタ



川内「ちょっとだけ考えてたな、あれは」

那珂「神通ちゃん……」

青葉「(青葉、いいこと考えちゃいました!!)」


【後日、鎮守府通信にて、艦娘の理想の看病シチュエーショントップ10が発表された】

273: 2015/10/11(日) 16:23:08.65 ID:4nxp0G5Lo
【艦娘たちとコミュニケーション】曙編

《鎮守府》廊下


曙(当日秘書艦)「あ、伊勢さん」

伊勢「やっほ、提督。曙ちゃんもおはよー」

伊勢「いやー、気がつけばもう10月たねえ」

提督「まったくだな。年々、年が経つのが早くなっているようだ」

伊勢「またまた~。まだまだ若いくせに」

提督「き、君たちを見ていると若さの差を感じずにはいられないのだよ」

伊勢「アハハ、まあ元気な子が多いしね」

伊勢「……と、それはいいとして、天気も安定したし、一本いっとく?」(クイッ

提督「そ、そうだな、伊勢君がよければ……」

伊勢「行く行く! ここで趣味が合うの提督ぐらいだし、私は大歓迎よ」

提督「で、では、次の休日に行くとしよう」

伊勢「オッケー、じゃあ明明後日だね。場所はどうしよっか……」

提督「そ、そうだな、十月に入ったことだし――――」



曙「(釣りか…)」



(2日後)
《鎮守府》工廠

提督「…………」(カチャカチャ

曙(@しゃがみ)「…………」(じー

提督「……あ、曙君?」(リールジコジコ

曙「…………」(じーー

提督「も、もし私の勘違いなら謝るが……あ、曙君も釣り……参加したいのだろうか?」

曙「!?」

曙「べっ、別にそんなつもりで見てたわけじゃないけど! 仕方ないわねっ、断ったらカワイソーだし、参加したげるわ!」

提督「そ、そうか……」

提督「日にちは先ほど、伊勢君と話していた通りで、場所は○○港だ」

提督「曙君、釣りの道具は……」

曙「もっ、持ってるに決まってるでしょ!?」

曙「ちょっと私、買い物に行かなきゃいけないから! じゃあね!」

バタバタバタ…!

提督「……大丈夫なのだろうか」

274: 2015/10/11(日) 16:25:36.56 ID:4nxp0G5Lo
《鎮守府近郊》釣具店

<らっしゃ~せ~

曙「えっと、クソ提督がいつも釣りの時に持って行ってたのは……」

曙「釣り竿、リール、クーラー、あと糸と……帽子でしょ、ポケットたくさんついたジャケットにポーチ、あ、あと長靴!」

曙「ついでに、この釣りの教本も買っとこうかな」


<あざ~した~

曙「あとは、薬局で酔い止めを買っておしまい、と。普通の漁船なんて乗ったことないし、念には念を入れておかないと」

曙「うん、これで完璧ね!」(ガッチャガッチャ

曙「(たくさん釣ったら、クソ提督と釣りの話とかできるようになるわよね……!)」(ワクワク


(当日)
《○○港》波止場

<ミャー……ミャー……

提督(@ラフ私服)「……」

伊勢(@カジュアル私服)「……」


釣り人A「おー、ずいぶん気合い入った格好してるなあ、あっちの嬢ちゃん!」

釣り人B「こっちの獲物まで釣られないよう、頑張りゃな~な!」


グランダー曙「~~~~!」(プルプル




《艦娘用宿舎》曙の部屋

朧「波止場釣りだったんだ……」

曙「……いつも伊勢さんと沖釣りの話してるから、今回もそうだと思ったのよ」(三角座り

朧「次は沖釣りに連れていってもらう約束したんだし、よかったんじゃないかな」

曙「…………うん」(コクコク

朧「潮に焼き芋わけてもらったんだけど、食べる?」

曙「……食べる」



<それはそうと、釣果はどうだったの?
<……坊主
<そっか……そっか

285: 2015/10/12(月) 02:50:16.15 ID:Zaqw3dOho
《艦娘用宿舎》金剛の部屋

(浴室)


金剛『訳:さあ~、お客様? どんな髪型をご希望ですか~?』(ショキショキ

提督『訳:ま、眉にかからない程度に短く……』

金剛『訳:んもう、そこは芸能人の誰それみたいに格好よくって言ってくれないと』

提督『訳:そ、そんなことを言ったら芸能人の方に失礼だろう。私の顔なんて、鏡に映ったものと目を合わせたくないレベルなのに』

金剛「(もう少し自信持って……って言っても無意味なんでしょうねー)」

金剛『訳:まあ、自分に自信ないよ~なんて言いながら、女の子に粉かけまくる人よりはマシよね』

提督「ぬ……?」

金剛「自信ないくせに女の子攻略してるスケコマシって言ったのデス」

提督『訳:な、なんだそれは、人聞きの悪い』

金剛「……漣」

提督「……」(ピク

金剛「……神通」

提督「……」(ビクゥッ

金剛「フフ……」(シャキーンシャキーン!

提督「――――」(ガタガタ

金剛『訳:ま、他にも名前を挙げたい子はいるんだけど――――』


ギュウッ…!

提督「こ、金剛?」

金剛『訳:……貴方なら大丈夫よ』

提督「……そう、だろうか」

金剛『訳:昔なら絶対に、髪なんて切らせてくれなかったじゃない』

金剛『訳:それだけ私たちを信じられるようになったってことでしょ』

金剛『訳:貴方が信じてくれてるなら、私たちに怖いものなんてないんだからね?』(ギュッ

提督「そ、そうか」

金剛『訳:……なによ、もうちょっと反応あってもいいんじゃない?』(頬スリスリ

提督『訳:か、勘弁してくれ』

286: 2015/10/12(月) 02:52:40.76 ID:Zaqw3dOho
球磨多摩曙の限定グラで消沈していた艦これ熱が復活しました
書き溜めるか、書けた分を投下していくかどちらがいいのか判断に悩みますが、今日はこれだけです

……もうシンクロ次元は滅ぼしていいんじゃないかな

287: 2015/10/12(月) 04:16:06.62 ID:+9G5e8H0o


288: 2015/10/12(月) 09:35:35.03 ID:P4oNw5S/0
まあ秋刀魚でも釣って落ち着こうぜ


次回はこちら



引用元: 【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話9