483: ◆f1paZe0QfUJl  2015/11/20(金) 07:48:12.07 ID:+C8w4EHtO




前回はこちら


 小ネタ
《艦娘たちと冬のコミュニケーション》金剛編:ジャパニーズ炬燵の魔力

《鎮守府》提督の家


炬燵<来いよ、何処までもポカポカに温めてやる

提督「炬燵で……笑顔を……」

提督「小腹が空いた……みかんでも食べるか」(ムキムキ



ドタドタ・・・!


提督「うぬ……?」

金剛「ウー! なんで急にこんなに寒くなるんデスカ!?」

提督「も、もう立派に冬だからな……」

金剛『訳:もう、こんなんだったら買い物なんて行くんじゃなかったわ!』(ゴソゴソ

提督「っ、足を押しつけないでくれるか、冷たいのだが」

金剛『訳:え~? なに~、聞こえな~い』(ムニムニプニプニ

提督『訳:こ、金剛、それ以上はやめたまえ……!』

金剛『訳:も~、うるさいわねえ』(ズポッ

提督「!? な、なにを……」


ガサガサモゾゴソ・・・スポッ!


金剛(密着)『訳:ンフフ、コレなら足がぶつからないでしょ?』

提督「」

金剛『訳:あ、みかんだ、もーらい♪』

提督「ひ、人が剥いたものを勝手に食べるのはどうかと思うぞ……」

金剛『訳:ケチ臭いわねー、いいじゃない、一粒ぐらい。……ほら、アーン』

提督『訳:じ、自分で食べるからやめてくれないか』

金剛「むー……提督、冷たいネー」(ゴロリ

提督『訳:こ、炬燵で眠ると風邪をひくぞ』

金剛「大丈夫デ~ス」(ヌクヌク

金剛『訳:アナタもちょっと横になったら? 気持ちいいわよ~』

提督「このスペースで二人、横になるのは……」

金剛『訳:……ちょっとぐらいいいじゃない、ね?』(上目遣い

提督「む……むう」


<ウッフッフ、提督抱き枕デース♪(ギュー
<やめたまえ……本当にやめたまえ(震え声



※このお話は、個性的な艦娘たちと提督の鎮守府での日常をたんたんと描くだけのものです。
過度な期待はしないでください。

鎮守府での四方山話シリーズ



485: 2015/11/20(金) 11:30:14.87 ID:otVRqEW6O
小ネタ
《艦娘たちと冬のコミュニケーション》球磨編

《鎮守府》運動場


球磨(体操着ブルマ)「ヴォー!? なんかめっちゃ寒いクマ!!」

木曾(体操着短パン)「11月なんだから当たり前だろ、球磨姉~」

多摩(ジャージブルマ)「……帰る。多ぁ摩は……こたつで丸くなる…ニャ」

球磨「そうはいかないクマー、今日の訓練が終わるまでおこたはお預けだクマ!」

多摩「……チッ」

球磨「ん? いま舌打ちしたかクマ?」

多摩「してないニャ?」

球磨「……♪」

多摩「……♪」

ガッ!!

木曾「ふ、二人とも満面の笑みで胸ぐら掴み合うなよ!?」

球磨「しょーがない、木曾に免じてさっきの舌打ちは不問にしてやるクマ」

多摩「ありがとニャー」

木曾「ホッ……」

球磨「う~、それにしても冷えるクマ」

球磨「先に体温めないと怪我しそうだクマー」

多摩「柔軟なら任せるニャ」

木曾「初っぱな柔軟やったらブチッていきそうだよな」

球磨「それは木曾が体固すぎなだけクマ」

多摩「ちゃんと風呂上がりに筋伸ばすニャ」

木曾「へーい」

球磨「んむむ……そうだ、球磨にいい考えがある、クマ!」

多摩木曾「??」

486: 2015/11/20(金) 11:30:44.01 ID:otVRqEW6O
(30分後)


提督(@スポーツウェア)「……そ、それで、準備体操の準備運動に熱が入って今に至ると」

球磨「思った以上に熱い戦いになったんだクマー」


木曾(@手四つ)「ぐぎ、ぎぎぎ……!」

多摩(@手四つ)「……どうした、それで全力ニャ?」

木曾「へ……へへっ、まだまだァ!」

多摩「なら多摩も本気出す……ニャアー!」

メキメキメキメキッ…!!

木曾「ちょー!? 多摩姉、痛いっ! ギブ! ギブギブギブーッ!!」

多摩「フッ……姉より優れた妹なんて存在しないのニャ」

木曾「フーッ、フーッ! うぅ、マジなんなんだよウチの姉たち……」

球磨「提督もこれから訓練クマ?」

提督「う、うむ、軽くだが」

球磨「だったら提督も球磨と『押しくらまんじゅう』で体あっためるクマー♪」

提督「(私の知っている押しくらまんじゅうとはなんだったのか)」

球磨「よーしっ、じゃあ提督、手を出すクマー!」(肩グルグル

提督「む、むう」(オズオズ

球磨「いくクマー……ぁ」

提督「?」

球磨「な、なんでもないクマー」(ギュッ

提督「な、ならいいのだが……」(ギュッ

球磨「う、ヴォー……」(モジモジ…


木曾「……球磨姉の顔、ものすごい勢いで赤くなってんだけど」

多摩「冷静になって、提督と向き合って手を握り合う状況を恥じらっているんだニャ」


球磨「(提督の手、でっかいクマー! ゴツゴツだしあったかいし、男の人って感じで、な、なんか恥ずかしいクマー!!)」(目グルグル

提督「(や、やはり私と手を合わせているからだろうか……そうだ、そうに違いない、きっと汚いと……ばい菌がうつると思われて……)」(キリキリキリ…



木曾「提督あれ、ゼッテー自分の手がバッチイからとか考えてるぜ」

多摩「救いようのないアホニャ」

489: 2015/11/20(金) 14:33:20.82 ID:vsZ2aRMqO
小ネタ
《艦娘たちと冬のコミュニケーション》蒼龍文月弥生編:蒼龍文月弥生とかまくら


《鎮守府》中庭

蒼龍「ふわー、辺り一面ギンセカイって奴ですね」

妖精A「いい仕事させてもらいました」

妖精B「簡単に溶けない人工雪です、存分に遊んでください」

妖精C「では我々はこの辺で」

提督「あ、ああ、助かったよ」


文月「あはは! 弥生ちゃん、見て見て~、え~ぃ♪」(ばふー

文月の人型<わふー♪

弥生「弥生…も……ぇぃ!」(ぼふー

弥生の人型<……♪


蒼龍「あはは、前に提督のご実家に行った時も同じことしたのに……」

提督「だ、誰も踏んでいない雪道は進んでみたくなるものだよ」

蒼龍「あー……提督にもそういうとこあるんですね」

提督「い、いや、他にやりたい人がいて文句を言われるのが怖いので、私は空想でしかやったことがないが」

蒼龍「」

提督「さ、さて、かまくらだったな、文月君たちのお願いは」

提督「ふ、二人とも、雪遊びもいいが、早めにかまくらを作らないと日が落ちてしまうぞ」

文月「あ……ゴメンねぇ、司令官~」(ショボリ

弥生「遊ぶの…夢中でした」(シュン…

提督「い、いや、怒ってはいないよ」

蒼龍「そうだよー。提督はただ、早くかまくら作って、中で文月ちゃんたちとお話したかっただけなんだから」

蒼龍「ですよね、提督♪」

文月「ホント~?」

弥生「お話…するんですか?」

提督「っ、う……う……うむ」

文月「ほわぁ……やぁった~!」(ピョンピョン

弥生「弥生…かまくら、作ります」(腕まくり

蒼龍「さっ、文月ちゃんたちの気合入りましたし、私たちも頑張りましょうね!」

提督「(そ、蒼龍君の文月たちの扱いが堂に入ったものになってきたな……)」

蒼龍「それじゃーかまくら作り、よーい……スタート♪」

文月「ほわぁ~!」

弥生「行き…ます!」

提督「……私も、頑張るか」



(提督&蒼龍文月弥生、かまくら作り中・・・)

490: 2015/11/20(金) 14:41:33.97 ID:vsZ2aRMqO

提督「あとは内側も水で濡らして固くして……よ、よし、できた」

提督「文月、弥生君、お、お疲れ様。かまくらは無事完成したよ」

文月「えへへ、やったぁ……っくち!」

弥生「……ズズっ、寒…い」

提督「ず、ずっと雪に触っていたからな……」

蒼龍「みんな~、お待たせ~。鳳翔さんに七輪とお餅貰ってきたよー」

提督「た、助かるよ。では、な、中に断熱シートとござを敷いて……みんな、入りたまえ」

蒼龍「七輪置いて~、炭入れて~」

蒼龍「すぐに暖かくなるから、もうちょっと頑張ってねー」

文月「えぇ~……」

文月「そぉだ、文月いいこと考えた~」(トコトコ

提督「ぬ……?」

文月「えへへ~、よいしょぉ」(チョコン

文月「司令官のお膝の上、あったか~い♪」(背中預け

提督「」

弥生「ぁ……ふ、文月ちゃんだけ…ズルい」

弥生「や、弥生も…司令官にひっつき、ます」

蒼龍「んー、でも提督はもう(精神的に)定員オーバーだし……」

弥生「うぅ……」(ショボリ

蒼龍「だから、弥生ちゃんはこーっち♪」(ギューッ

弥生「わ…わ…」

蒼龍「えへへー、弥生ちゃんあったかーい」

弥生「え…えへへ……蒼龍さんも、あったかい…です」

<さー、お餅焼いてっちゃうよー
<文月、砂糖しょうゆがいいな~
<弥生は…大根おろし
<わ、私も砂糖醤油で……
<はいはーい、わかってますって♪




瑞鶴「加賀さん、なんかあそこだけ世界が違うんですけど……」

加賀「着実に外堀を埋めていってるわね、蒼龍は」

加賀「それに引き換え、赤城さんはというと……」

赤城「な、なんですか? ほら、お餅が焼けましたよ」(プクーッ

加賀「焼き餅作ってるだけ、ですね」

瑞鶴「あ、上手い!」

赤城「な、なんの話かしら?」(目キョドキョド

500: 2015/11/20(金) 23:30:36.75 ID:i8mJMofLO
小ネタ
《艦娘たちと冬のコミュニケーション》曙編:冬物ショッピング

《鎮守府近郊》繁華街


提督「う、うう……」(ドキバク

曙「ちょっと、か、買い物に来ただけでなにビビってるの? あり得ないから!」

提督「し、しかし、クリスマス商戦が始まっているせいか、街がきらびやかで……ま、眩しい」

曙「負の走光性とか……」(ドン引き

提督「な、情けない提督ですまない」

曙「べ、別に! クソ提督が情けないなんて、とっくに知ってるし!」

曙「そんなことよりっ、今日は私のMVPお祝いなんだから、ちゃ、ちゃんと付き合ってよね!?」

提督「う、うむ……善処……しよう」(キリキリキリ…

提督「(今日は氏んだら……君に会えるのだろうか、レ級)」(悲壮な決意

レ級『マーダダメダヨー』

提督「!?」


曙「ほ、ほら、ボーッと突っ立ってないで! 冬物を買いに行くんだからね、提……クソ提督!」

提督「(わざわざ、クソとつけ直さなくてもいいのではないだろうか……)」


(提督&曙、買い物中・・・)


<アジャジャシター

提督「こ、これで最後かね?」

曙「えっ!? う、うん、そうね!」

曙「そ……それじゃ、そろそろ帰りましょうか」

提督「う、うむ」

トコトコ・・・

曙「……ゆ、夕方になるとちょっと冷えるわね」

提督「む? そ、そうだな」

曙「その……クソ提督は冬物、もう用意したの?」

提督「わ、私は去年のものを出すだけ、だな……おそらく」

曙「そ、そう」

曙「…………」

提督「曙君?」

曙「ど……どうせそんなことだろーと思ったから!!」(ガサゴソ

ズイッ!

提督「……こ、これは?」

曙「見ればわかるでしょ……マフラー」(ソッポ

曙「じ、自分用の買ったついでに、クソ提督の分も見繕っておいたから!」

白黒チェックのマフラー<長いものに巻かれろ

提督「そ、そうだったのか……わざわざすまない」

曙「別に……ただ、い、いつも頑張ってくれてるから、そのお礼よ……」(ゴニョゴニョ

提督「……こうして気遣ってもらえるというのは、とてもありがたいことだと思うよ」(ニコリ

曙「な、なによ、こういう時だけ…………っっっ、キモイのよっ、このクソ提督ッ!!」(脱兎

提督「」

501: 2015/11/20(金) 23:32:18.27 ID:i8mJMofLO


提督「……鎮守府に戻るか」(トボトボ

提督「このマフラー、ハンドメイド……か」

提督「……温かいな」




《艦娘用宿舎》朧の部屋

曙「失敗した失敗した失敗した失敗した……」(ブツブツ

朧「渡すとこまでは上手くいったけど、その後がダメだったね」(アミアミ

曙「だ、だって、いきなり微笑んでくるんだもん……あんなの卑怯よ」

朧「あー……真剣モードの提督はいろいろズルいからね」

曙「ちゃんと言えなかった……私の手作りだ、って」

朧「ドンマイ☆」

曙「うぅぅ~」(シクシク

朧「(提督のことだから、ちゃんと曙の手作りってことぐらいは気づいてると思うけど……ね)」(アミアミ

曙「……朧はなに編んでるの?」

朧「提督と七駆の分の腹巻き」

曙「へー、腹巻……え?」

朧「腹巻き」

曙「あ、うん」


【なおその冬、提督と七駆艦娘、朧の腹巻きを甚く重宝する模様】

508: 2015/11/21(土) 10:11:43.18 ID:hHXDQPiLO
小ネタ
《艦娘たちと冬のコミュニケーション》大和編

《鎮守府近郊》繁華街

カランカラーン♪

店員「いらっしゃいませー! 何名様でしょうか!」

提督「あ、あの……一人なのですが……」


大和「あっ、提督! て・い・と・く、こっちですよー♪」

店員「あっ、お待ち合わせでしたか、失礼しました! では、あちらのお席までご案内します!」

提督「」


店員「お冷やです。ご注文が決まりましたらお呼びください♪」

提督「……ハイ」

大和「ウフフ、このお店はパフェと紅茶のセットがオススメみたいですよ?」

提督「う、うむ、そうか……では、それで……」

大和「では、提督がこちらの苺パフェで……うん♪ 大和は抹茶パフェにします」

大和「すみませーん、苺パフェと抹茶パフェ、両方紅茶のセットでお願いしまーす♪」

<カシコマリ!


大和「せ、せっかくですから分けっこもしましょうね……?」(ドキドキ

提督「…………」

提督「(私はいま不思議な出来事をほんのちょっぴりだが体験している。い、いや、体験したというよりは全く理解を超えていたのだが……)」

提督「(あ……ありのまま、いま起きていることを話そう……。

『私は誰にも目的地を告げることなく鎮守府を出て街へ来たのに、たまたま入った喫茶店では大和君が席を取って待っていた』

な、なにを言っているのかわからないと思うが、私もなぜ大和君がここにいるのかまったくもってわからない……)」

大和「提督、聞いていますか? もう、提督ったら意地悪しないでくださいっ」(プンスカ

提督「あ、ああ、すまない」

店員「苺パフェと抹茶パフェ、お待たせしましたー! 紅茶もすぐに持ってきますからね!」

大和「わぁ、とっても美味しそうですね♪」

提督「そ、そうだね」

提督「(わからないことを考えるのはやめよう……)」(ハイライトOFF

大和「では、コホン! 提督……あ~ん♪」

提督「」

509: 2015/11/21(土) 10:13:49.84 ID:hHXDQPiLO
《鎮守府近郊》駅前


大和「ハァ……パフェ、とって美味しかったですね♪」(腕組み

提督「……(コクリ)」(腕組まれ

大和「……雪、積もってきましたね」

提督「あ、朝から各地で積雪があるとニュースで言っていたからな」

大和「クリスマスも……こんな風に雪が降ってくれたら、きっと素敵な思い出になります。ね、提督」(ウットリ

提督「……う、うむ? そ、そうだな?」

大和「ウフフ、同じ気持ちですね、嬉しい!」

提督「(できれば私は、クリスマスに限らず盆暮れ正月も外に出ず、部屋に引きこもりたいが……)」

大和「大切な人と過ごす時の雪って、特別な気分に浸れて大和は好きです♪」

提督「そ……そう、か」

提督「(言動にいろいろ戸惑わされる子だが、こ、こうまで純粋な好意をぶつけられると……こう、な)」

大和「? どうかされましたか、提督?」

提督「い、いや」

提督「(顔が……あ、熱い……)」(ボボボッ

520: 2015/11/23(月) 00:28:48.42 ID:Sl4LEEjpo
小ネタ
《艦娘たちと冬のコミュニケーション》神通編

《艦娘用宿舎》

ピー!

37.7℃


提督「う、うむ、少し下がったようだね」

神通(E:寝間着)「す、すみません……今日から私が秘書艦なのに執務のお手伝いもせず、提督にこんな看病なんて……」

提督「ふ、普段の執務程度なら、私一人でやれないこともないしな……。遠征に出る前、川内君たちにも言われたし……」

神通「……そうですか」(ショボリ

提督「あ、いや、これは秘書艦をしてもらわなくてもいいとか、川内君たちに言われて仕方なくという意味ではなくてだね……」

神通「――――フフ、わかってます。少し意地悪しちゃいました、すみません」

提督「む……」

提督「な、なにか食べられそうかね? 簡単なスープなら用意があるが」

神通「あ……い、いただきます」

提督「で、では、温めなおしてこよう。あまり味には期待しないでもらえると助かるのだがな」

神通「(提督の手作り、なんだ)」

521: 2015/11/23(月) 00:31:12.33 ID:Sl4LEEjpo




提督「お、起きられるかね?」

神通「ん……はい、だ、大丈夫です」

提督「では、や、火傷をしないよう気をつけてな」(皿出し

神通「はい……フー、フー……」

神通「――――美味しい」

提督「そ、そうか」(ホッ

神通「提督と同じ……とても優しい味がします」(ニコリ

提督「ぅ……ま、ま、間宮君のところで買ってきたアイスもある。熱がある時は一段と美味しく感じるはずだ」

神通「楽しみです。でも、全部は食べられないから、提督と半分こでお願いしますね?」

提督「わ、わかった」

提督「――――早くよくなるといいな」(ゴニョゴニョ

神通「こんな風に提督に優しくしてもらえるなら、もう少しだけ病気でも悪くない気がします」

提督「し、心労で私が倒れてしまうよ」

神通「じゃあ、その時は私が看病しないとですね」(クスクス

提督「神通君……」






(扉の隙間)

川内「…………」(ジー

那珂「…………」(ジジー

川内「(ンッン……なーにが、『――――早くよくなるといいな』よ!)」

川内「(ウチの妹は不治の病かなにかか!?)」

那珂「(神通ちゃんも提督も、二人の世界に入っちゃってる感じだよね~)」

川内「(遠征土産のパイナップルの缶詰はもうちょっと後かな)」

那珂「(このまま、神通ちゃんの看病は提督に全部任せちゃおっか)」

川内「(いや、それはいくらなんでも――――)」



<あ、あの、提督。私、少し疲れてしまいました……。だから、あの、その……あ、あーん……。
<……え?
<――――ダメ、ですか?


川内「(……前言撤回。もうこの際だから、神通が満足するまで二人っきりにしてやろう)」

那珂「(風邪の時って、人に甘えたり普段は言えないわがまま言えたりするもんねー♪)」


【なお提督、神通の復調と入れ替わりに風邪をひいた模様】

532: 2015/11/23(月) 13:30:46.47 ID:i2t/RXUYO
小ネタ
《艦娘たちと冬のコミュニケーション》漣編

《鎮守府》執務室

提督「…………」(カリカリカリカリ

パタパタパタタパタ・・

提督「……む、戻ってきたか」

漣「うー、さぶさぶ……雨降ってきましたよ、ご主人様ー」

提督「こ、この季節の雨は身にしみるからな」

漣「ハーッ……もう、漣のお手々が真っ赤ですよ」

提督「す、すまない、手が放せないからと、書類を届けるのを頼んだりしなければ……」

漣「いやいや、それは秘書艦としてやんなきゃダメっしょ」

漣「逆に、こんな寒空の下をご主人様歩かせて風邪ひかれるとか大問題ですよ」

提督「そ、そこまで体は弱くないつもりだが」

漣「(まあねー。ご主人様、メンタル以外はそこらの戦艦艦娘より頑丈でしょうし)」

漣「うぐぅ、指先ひゃっこーい。ご主人様~、あっためて~♪」(ピトッ

提督「うぬっ……!? さ、漣君、首に触らないでくれるか……」

漣「えー、いいじゃないですか、ちょっとぐらい。サービス、サービス♪」

提督「サ、サービスは強要するものでは……っ、ふ!?」

漣「ぐふふ、ええのんか? ここがええのんか?」(ゴソゴソ

提督「や、やめたまえ……! 襟の中に手を突っ込むのは……!」

漣「よいではないかー、よいではないかー♪」


ドタバタドッタン・・・!

533: 2015/11/23(月) 13:32:52.24 ID:i2t/RXUYO

大和「失礼します、提督♪ 雨が降って寒くなってきたので、大和、甘酒を作って……」

漣「あ」

提督「や……大和君……」

大和「…………」


提督の服の中に手を突っ込んでいる漣さん+涙目の提督=提督の貞操の危機


大和「提督……漣さんに襲われているんですね!? 待っててください、すぐに貴方の大和が助けてあげますから!!」

漣「襲っ……一緒にしないでいただけますかァー!?」

大和「嫌がる提督のお体に触っているのは事実でしょう! この……泥棒猫!」

漣「ハッ! どの口でそんなこと言ってんですかねー、この駄級さんはー」

大和「……今日という今日は容赦しません」

漣「上等……」



大和「さざなみぃぃぃーーーー!!」

漣「ヤァマトォォォォ!!」

提督「……」(ピポパ

満潮『はいはい、なに、どうかしたの?』

提督「ああ、満潮君か……これから2名、入渠することになると妖精君たちに伝えてくれないか」

提督「あと、神通君たちに連絡して担架も2つ……ああ、お願いする」

満潮『それはいいけど……えっと、どうかしたの? な、なんか声が怒ってるんだけど……あと、後ろですごい叫び声も……』

提督「……怒ってなんていないよ……私は、怒ってなんて」

満潮『そ、そう? ならいいんだけど……』

逆鱗提督「……漣君、大和君」

漣「げ……」

大和「はっ!?」

提督「(無言の手刀)」




<はにゃあああああ!?(中破)
<うきゃあああああ!?(大破)

満潮「……怒ってるじゃない」

満潮「つーか、なにやってるのよウチの主力たちは」(頭痛

534: 2015/11/23(月) 13:38:18.54 ID:i2t/RXUYO
無言の手刀オチなんてサイテー
小ネタ終了、次からまた本編再開します

軽巡棲姫ネタとかやれたら面白そうですね
どうやっても提督のメンタルは大破しそうですが

536: 2015/11/23(月) 13:51:14.50 ID:Y/QiULMto
乙です

初期艦は中破で済むのか…

544: 2015/11/23(月) 23:24:20.62 ID:ysrQWQhc0
乙デースッ!
筆頭勢と古参組の話は安定感があるなぁ

545: 2015/11/23(月) 23:36:16.98 ID:fBnhigj7o

きっと漣は中破ストッパー効いたんだよ(白目


次回はこちら


引用元: 【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話9