641: ◆f1paZe0QfUJl  2017/08/01(火) 23:11:17.50 ID:g7BL0S0/o



前回はこちら


 《バトルフリートガールズ大運動会》準備編

鎮守府

提督「え、え~、というわけで来月、大本営正面海域にて我が四方山鎮守府と他所・メガネ・オネエ、四つの鎮守府合同で大規模演習……というか、運動会が行われることになった」

漣「運動会……懐かしい響きです」

朧「若い頃を思い出すね」

曙「いまだって十分若いでしょ!」

潮「アハハ……」


大井「なんだって私たちがそんなのに参加しないといけないのよ」

北上「休日返上はちょっとめんどいよねー」

伊勢「〆切……原稿あと100ページ……」ブツブツ

敷波「アタシらはいいけど、伊勢さんどうすんのさ。ここ何日か、ずっとこんな感じだけど」

青葉「新しく建設された瑞雲ランドのイベントにメインで関わることになって、一ヶ月ぐらい原稿止まったそーです」

那智「氏活問題じゃないか、それ?」

熊野「修羅場という奴ですわね」

伊勢「まっさらの原稿……白色コワイ……え……増量でいっぱい書けるドン☆……? アハ、アハハハハハ……!」

提督「も、もちろん出たくない者には強制しない、鎮守府の防衛もあるしな。その辺も元帥が手を回してくれるそうだが、この鎮守府の留守を預けられるのは君たちしかいないと、私は考えているし……」

大井「――――ま、まあ、ね? よく知らない人に居座られても気分悪いですし?」

北上「ん~、最近の提督はいい感じだねえ。私らの喜ぶツボをよく心得てるよ、マジで」

提督「ぬ、ぬ?」

曙「別になんでいいから気にしなくていいのよ、クソ提督は!」

提督「う、うむ……では、競技の発表に移りたいと思う。競技は午前と午後でわかれていて――――」

《午前》
・艦隊演習

・艦船砲撃

・艦船競走

《午後》
・水上競争

・水上射撃

・水上棒倒し

・応援合戦

・水上障害物競走

・提督大トリ借り物競争

提督「他にも追加があるという話だが、いま決まっているのはこれだ。一応、こちらで人選は考えたが、立候補があればそちらを優先したいと思う」



※このお話は、個性的な艦娘たちと提督の鎮守府での日常をたんたんと描くだけのものです。
過度な期待はしないでください。

鎮守府での四方山話シリーズ



659: 2017/09/01(金) 00:23:55.72 ID:7NOXZwiDo
《バトルフリートガールズ大運動会》出発編


《鎮守府》執務室

<knock…knock…

提督「は、入りたまえ」


伊勢「あ、あ、あぁぁお、ばぁぁ……」ヨロヨロ

提督「」

青葉「伊勢さんっ、お、終わったんですか!?」

伊勢「終わった……終わったよ……一ヶ月で……とにかく書き上げたよ、私」

青葉「おめでとうございます! よくぞっ、よくぞ!」

伊勢「だって……私が書き上げないと、提督が安心して運動会に参加できない……だもの」(ガクッ

青葉「伊勢さん!? 誰か、医療班を! あと印刷所まで原稿特急でお願いしまーーーーす!!」


提督「……なぜ、私が運動会に参加したがっていることになっているのだ?」

660: 2017/09/01(金) 00:25:12.77 ID:7NOXZwiDo
《鎮守府》母港


提督「……え、えー、それではこれより点呼を取りたいと思う」

漣「名前を呼ばれたら手を挙げて返事してくださいねー」

<了解!
<クマニャーキッソー

憲兵B「留守の間、鎮守府は我々が責任をもってお守りしますので、どうか大会で盛大に活躍なさってください」

提督「も、申し訳ない、どうかよろしくお願いいたします。基本的になにかあれば妖精君が対処してくれると思いますが」

憲兵C「自分も見物したかったであります」

憲兵B「文句言うなよ……仕方ないだろ、隊長が真っ先に休み入れたんだから」

憲兵C「あの人もたいがいワーホリだし、いいんだけど別に……ハア」



川内「ねえねえ、夜戦ある? あるよね、絶対! よーし、夜戦最強の座は私がもらったー!」

那珂「じゃあじゃあ~、那珂ちゃんは鎮守府No.1アイドルで! キャハ☆」

神通「せ、川内姉さん、落ち着いて……。那珂ちゃん、もう少し声を小さく……」

文月「ほわぁ、みんなで大本営までお出かけ~」

弥生「ピクニック…みたい」

蒼龍「うんうん、一緒の艦で行けないのが残念だけどね!」

球磨「……いい感じだクマー」ギラリ

多摩「……仕上げてきたニャ」ギラギラ

木曾「なにをだよ!? 球磨姉も多摩姉も目ぇコエーよ!」

北上「いやぁ、にしても圧巻だねえ。ウチのエースが揃い踏みって感じで」

大井「観艦式に参加するには艦娘の数が少なすぎて、全員で出なきゃいけないだけですけどね」

那智「行事の一環とはいえ、なかなかに血がたぎるな。まるで大規模作戦の決戦前のようだ」

熊野「他の鎮守府の方々とどこの鎮守府が最も優秀かを競うらしいですわね……フフ、腕が鳴りますわ」ポキボキ

衣笠「熊野ー、女の子が指の骨慣らすのどうかと思うよ」

羽黒「わ、私は喫茶間宮の出張店のお手伝いがんばりますね!」

敷波「羽黒さんって本当に重巡なのかな」

綾波「この間、艦艇起動の練習してましたよ?」

朧「改二艤装を背負えるぐらいには鍛え直されたみたい」

潮「那智さんだけじゃなくて、熊野さんまで訓練に参加したんだよね……」

曙「それだけど、熊野さん基準の特訓させられた羽黒さんが倒れて、最終的に那智さんとガチの殴り合いに発展してたわよ」

陽炎「ええ……」

雷「殴り合いっていうか……半分木人みたいになってたけどね、那智さんが」

不知火「熊野さんの体術は司令レベルですからね」

比叡「ヒエー、熊野さんとはケンカしないようにしないと」

満潮「熊野さんがおかしいのか、それとも艦娘と殴り合いできるのがおかしいのか……ココに長く居すぎてわかんなくなってるわね」

大和「提督の名誉のために、他の鎮守府の艦娘を薙ぎ払うのが大和の役目。見ててくださいね提督!」

赤城「全員がこの鎮守府の代表。慢心せず全力を尽くしましょう」

加賀「そうですね。わかった? 五航戦」

瑞鶴「フフーン、どこぞの一航戦と違って改二の私に慢心なんてあるわけないでしょ!」

大鳳「(それが慢心なんじゃないかなー。というか、それだと赤城さんまで……)」

661: 2017/09/01(金) 00:26:33.65 ID:7NOXZwiDo
瑞鳳「祥鳳姉、ハイ、お弁当!」

祥鳳「あら、ありがとう瑞鳳」

鳳翔「まさか私まで大本営に向かうことになるとは、驚きですね」

間宮「すみません、一緒に乗せてもらって」

伊良湖「私たちの艦、まだ実装できないんですよねえ……」

イムヤ「みんなに会うの久しぶりだな! う~、ちょっと緊張してきた!」

伊勢「艦妖精さんに航路の設定はしてもらったし……私、大本営まで寝るね~……」フラフラ

青葉「んん~、みんな楽しそうですねー! 運動会なんて派手なイベント、ウチでは絶対にやりませんし、来月の鎮守府通信が盛り上がりそうです!」


提督「……知らぬ間に、ずいぶんと」

金剛『訳:ずいぶんと、なに。人数増えたなーって?』

提督『訳:な、なぜわかった……』

金剛『訳:どうしてわからないと思うのかしら? まったく、これでも同レベルの鎮守府に比べたら少なすぎなんだから、しっかりしてちょうだい』

提督『訳:……努力しよう』

金剛『訳:はいはい、努力って素敵な言葉ね。ちゃんと行動で見せてくれるのを期待してるわ』ニッコリ

提督「ぬぐう……」


漣「ご主人様~、点呼おっけですー。いつでもいけますよー」

提督「そ、そうか、それでは――」

大和「はい、提督! ご質問よろしいでしょうか?」

提督「な、なんだね、大和君」

大和「ありがとうございます! これからみんなで出発するのですが……提督は、誰の艦に乗って大本営に向かわれるのですか?」

大和「ああ、もちろん大和はわかっていますよ? でも提督の口から仰っていただかないと、他の方も納得できませんし……ね?」


<ざわ…ざわ…!


提督「…………」ジリ…


ダッ……!!


漣「あ、逃げた」

金剛「アッハッハ、相変わらずですネー」

神通「(ほっぽちゃんがいたら、一緒に大本営に向かえたんでしょうか……)」

蒼龍「文月ちゃんか弥生ちゃんの艦……だとケンカになっちゃうし、しょうがないよね」

大和「もう、恥ずかしがって逃げちゃうなんて、提督ったら初々しいですね!」


【最終的に妖精さんの艦載機に乗ることになった】



瑞鶴「……あれ? ようするにこれ、大本営つくまで提督さん空母の間を渡り歩く感じ?」

加賀「では私の分は赤城さんに加算で」

赤城「!?」

675: 2017/09/10(日) 00:48:42.68 ID:JMWbNxhqo
【鎮守府アローン】
《鎮守府近海》

《流星改》

妖精「カットビングですー、われわれ!」

提督「安全操縦を心がけてくれると助かる」

妖精「ちぇー……了解ですー」

漣『あー、テステス。快適な空の旅をお楽しみ中のご主人様~、聞こえますー?』チクチク

提督「あ、ああ、聞こえるよ」

提督「(誰の艦にも乗らないと言ってから、漣君の反応がチクチクと胃に刺さる……)」

漣『とりま、大本営まで艦隊組んで移動中の我々なのですがー、どうもさっきから落ち着かなくて』

提督「落ち着かない……鎮守府を空けるのはやはり不安かね」

漣『や、憲兵さんの部隊が留守番してくれてるので、それはないのですが。鎮守府合同で競技ってことで、どこが格上か知らしめてやんよ的な意気込みも十分』

提督「ふ、ふむ、ではなんだね?」

漣『んー、それがよくわっかんなくて……。なーんか忘れてるような?』
提督「忘れ……艤装や兵装だろうか」

漣『喉元まで出かかってるんですけどねー。点呼の時からずーっと引っかかってるのですよ』

提督「点呼の時から……」

漣『神通さんや金剛さんたちも同じようなこと言ってましたし……ご主人様もなんか思い出したら一報くださいな』

提督「あ、ああ、了解した」




《鎮守府》母港


吹雪「あれー……今日だったよね、大本営に向かうの?」

吹雪「朝起きたら誰もいないし……あれー? あれれー?」

吹雪「まさか置いてかれた? いやいや、まさかそんんな、提督も一緒なのに……ねえ?」

吹雪「ちゃんと貰った資料に集合時間は9時って書いてあるし……9、時……」

吹雪「……………………」マジマジ

吹雪「……もしかしてこれ、7だったりする?」カタカタ


旅のしおり<わっかんねー。7じゃねーの? 知らんけど
空っぽの母港<……かわいそうな子


吹雪「ア゛ーーーーーーーーッ!?」両頬押さえ

676: 2017/09/10(日) 00:50:25.81 ID:JMWbNxhqo



憲兵B「あれ、残留者? もしかして置いていかれた?」

憲兵C「フッ……まるで将棋の二歩だな……」

憲兵B「君、少し黙れ」

憲兵C「あれ、ガチギレ!?」



《洋上》

提督「妖精君、すまないが艦隊を確認させてもらえないか」

妖精「オッケーですー」

提督「ひのふのみのよ――――――――む、一隻足りない??」

提督「ハッ!? ふ、吹雪君の艦はどこだ!?」

漣『それだーーーー!!』


【この後、無茶苦茶鎮守府に通信した】

677: 2017/09/10(日) 00:51:28.19 ID:JMWbNxhqo
《大本営》母港


他所「よーす、久しぶりだな!」

メガネ「ホントだね。みんな提督になってから、こうして顔を合わせる機会が少なくなっちゃって……」

オネエ「頼りがないのは元気な証拠って言うけど、少し寂しいわよねー」

提督「う、うむ、そうだな。だが、みんなの活躍はよく耳にしているので安心はしている」

他所「それを言ったらお前んとこもだろーがよー」

メガネ「一番の出世頭となると、玖珂君のところかオネエのとこだよね」

提督「……む?」

オネエ「あー、ほら、ウチは大和ちゃんと武蔵ちゃんが所属してるしね?」

他所「そーだそーだ、ウチの連中が劣ってるなんてこれっぽっちも思ってねえけど、軍艦の代名詞みたいな艦娘を率いてる意味をちっとは考えやがれ」

メガネ「(日本国民に大人気だった長門を部下にしてる君もたいがいなんだけどね)」

提督「戦艦の所属数でいうなら他所が一番だったと思うのだが……」

オネエ「ねえー?」

他所「ハッ、大型建造一発で大和と武蔵を託された連中は言うことが違うぜ」





漣「……ご主人様が軽口に普通に言葉を返してる」(驚愕

神通「――――」(ポロポロ…

北方棲姫「ジ、神通、オ腹イタイ!? ホッポ、ナデナデスルヨ!?」

金剛「提督の友達関係を再認識して感極まってるだけネー」

蒼龍「お友達、すっごくいい人たちなのがこれでもかってぐらい伝わってきますね」

大和「ちょっと照れてしまいますね、あんな風に大和がいることをステータスだなんて言われると……♪」

漣「(この駄級っぷりがなければ、マジで提督を落とすだけの艦娘かよ!だったのですが)」

神通「(大和さんがマトモだったら……どれだけ頑張っても私なんかじゃ……)」

金剛「(大和には今のままでいてもらわないとヤバイわ、私のサイドエフェクトがそう言ってるもの)」

蒼龍「(性格はともかく、『大和』の艦娘って時点で男の人が全財産奉げて交際申し込んでもおかしくないもんなー……)」

大和「?」

707: 2017/09/22(金) 22:56:14.78 ID:YwV0P4ZVo
《艦娘たちとコミュニケーション》金剛編

《鎮守府》執務室


文月(提督の膝)「えへへ~」

提督「……そ、そろそろ降りてくれないだろうか」カリカリカリカリ

文月「ま~だだよぉ~」

提督「ぬう……」カリカリカリカリ

金剛(秘書艦)「フフ、相変わらず懐かれてますネー」

提督「み、見ていないで助けてくれないだろうか……」

金剛「エー? 文月は提督を応援してるだけですよネー?」

文月「うんー。司令官~、がんばれ、がんばれ~♪」

提督「」


(翌日)

弥生「今日は…弥生の番」

提督「い、いつの間に順番制になったのだね?」

弥生「蒼龍さんが、仲よく交代しようねって……ダメ、ですか?」

提督「ぐぬ、ぬう……」

提督「ダメでは、ないよ」カリカリカリカリ

弥生「……♪」

金剛「フーン……」ジー


(さらに翌日)

金剛「フンフン、なるほどネ~?」

提督「ちょ、ちょっと待て、なぜ君まで私の膝に乗っているのだ?」

金剛「Why? それはモチロン、知的好奇心を満たすためデース」

金剛『訳:文月と弥生のあんなに安心した様子を見たら試してみたくもなるわよ』

提督『訳:き、君と文月君たちではいろいろ違いすぎると思うのだが。な、なにより……その、重――』

金剛『訳:それ以上口に出したら後悔させるわよ?』

提督『訳:……なんでも、ない』

金剛『訳:ハイ、よろしい♪』

金剛「~♪」

提督「(前が見えないので仕事ができない。そ、それに……)」

金剛『訳:ン……さすがにバランス取るのは難しいわね。鋼太郎、もうちょっと足を広げてよ』グリグリ

提督『訳:あ、あまり身じろぎしないでくれるか。その、なんだ、困る』

金剛『訳:困るってなに…………ああー、なるほど~?』

提督「…………」目逸らし

金剛『訳:……スケベ』ニヤニヤ

提督『訳:と、とんだ言いがかりではないだろうか』

金剛『訳:あら、そんなこと言うならいろいろ試してあげてもいいんだけどー?』

提督「や、やめたまえ……やめたまえ……」


<ね、とりあえず向かい合ってみよっか?
<ヤメロォ!?
<ンー、聞こえまセーン♪


【この後、(金剛だけ)無茶苦茶スッキリした】

747: 2017/10/03(火) 19:32:25.46 ID:pVIlEeW8o
【艦娘たちとコミュニケーション】秋刀魚編

(払暁)
《鎮守府》母港


伊勢「……また来たね、この時期が」

提督「ああ!」

球磨「フッフッフ~、血が滾るクマー」

アキノジキサンマリョウニメザメルタマ「ウゥゥゥゥ……!」

曙(グランダー装備)「ヒ、ヒイ……ちょっと、多摩さんが変なことになってるんだけど!」

木曾「だ、大丈夫だ、秋刀魚を食わせりゃ戻る……たぶん!」

曙「たぶん!?」

伊勢「みんな、準備はいい!? 船は港に用意してもらってるからね、気張っていくよ!」

提督「準備ができているなら出発しよう」

<オー!
<ウアァァァァァァァッ!!(エヴァ走り
<ああっ、多摩が泳いで漁場に向かおうとしてるクマー!?
<いかん、まず多摩君を正気に戻さねば……!



北上「……なにあの集団?」

大井「秋刀魚のシーズンだから漁に出るんですって」

北上「提督と伊勢は知ってたけど、メンツ増えたねー」

大井「バカみたいに獲ってこないか心配だわ……」

北上「えー? いいじゃん私、秋刀魚嫌いじゃないよ」

大井「ウチで食べきれる量ならいいんですけどね」

北上「…………あー」


【なお、鎮守府海域から一時的に秋刀魚が姿を消す模様】

748: 2017/10/03(火) 19:34:01.91 ID:pVIlEeW8o
【バトルフリートガールズ大運動会】祭り、始まる


《大本営》教練場


元帥「えー、では開会にあたり艦娘宣誓を駆逐艦艦娘『漣』、『嵐』両名に行ってもらう」

漣「えー、エフッエフッエフッ……」

嵐「(いや、マジメにやろーぜ?)」

漣「(はーい、反省してまーす)」

漣「しょーがないにゃあ。――宣誓! 我々艦娘はバトルフリートガールズの精神に則り!」

嵐「最初からちゃんとやってくれよ……。コホン、正々堂々と戦うことを!」

漣嵐「「誓います!」」

<パチパチパチパチ!!


他所「完全にノリが運動会じゃね? 観艦式ってこんなだったっけ?」

メガネ「艦娘も普通にこーいうことしますよーっていう外へのアピールも兼ねて、去年辺りからこんな感じになったらしいよ」

オネエ「艤装大破した瞬間とか、えOちぃところ修正して出してる映像記録、結構売れ行き好調みたいよ?」

提督「だ、大丈夫なのかそれは……? 逆に世間から白い目を向けられるのでは……」

北方棲姫(短パン体操着)「白……? ホッポモ白イヨ、スゴク白イ! グラーフトカローマガホッポハ色白ッテ!」(グイグイ

提督「ま、まだ式の途中だからな、もう少し静かに」

北方棲姫(ゼッケン『ほっぽ』)「ハーイ!」

提督「だ、だからだね……」

メガネ「ハアァァ~、かぁいい、かぁいいよぉ北方棲姫ちゃん! 玖珂君、あとで写真を撮らせてくれないかい? 大丈夫、言い値で払うから!」

他所「オメーの言動、犯罪臭すげーんだよ少し落ち着け!」

オネエ「こればっかりは治らないみたいねー。まあ、お嫁さんはノーマルだし、ちびっ子に手を出したりはしないから安心っちゃ安心なんだけど」


元帥『そこのアホ共ォ!! さっきからピーチクパーチクやかましいぞ! 開会式終わるまで腕立て!』

提督ズ「「「「は、はいぃ!!」」」」




提督「ああ……恥ずかしい……みんなが見ている前で罰を受けている……う、うぅ」

北方棲姫(提督の背中)「アハハ、パパノオ馬サンスゴイ! 揺レル~、落チル~」キャッキャ

メガネ「いいなあ、玖珂君……僕もホッポちゃんを背中に乗せて体を上下したい」

他所「お前なー、ほんとなー、最近はそういうのマジで危ないんだからやめろよな!?」

オネエ「とんだとばっちりねー、私たち」


<ヒソヒソ…
<アレガ四方山ノ……
<他ノ三人モ元帥ノ肝イリダト聞イテタケド……
<ヤンチャナトコロモアッテ可愛イカモ……ジュルリ


金剛『訳:もう、恥かかせないでよね!』

龍田「ウフフ、後でお仕置きが必要かしら~」

名取「あ、あうぅ……顔から火が出ちゃう……」

武蔵「まったく……親友が集まって盛り上がるのはわかるけど、な」(ポリポリ


【この後、提督ーズは延々1時間腕立てを続けた模様】

749: 2017/10/03(火) 19:34:32.74 ID:pVIlEeW8o


提督「……さ、さすがに腕に来る」

他所「お、おいおい玖珂~、鈍ったんじゃねえの? 俺はぜんぜん余裕だぜ?」

メガネ「ハ、ハッハッハ、そんなこと言ってるけど君、腕がプルップルしてるよ? おおっと、メガネが……」

オネエ「アナタも、メガネの位置を定められないぐらい手が震えてるじゃない」


北方棲姫「ホプゥ、楽シカッタ!」

文月「ホッポちゃん久しぶりぃ~」

弥生「遊びに来ました…」

北方棲姫「文月、弥生! パパ、文月ト弥生ガイル!」

提督「い、一緒に来たからな」

北方棲姫「エ……ホッポハ一緒ニ来テナイヨ?」

提督「き、君は大本営にいたからな」

北方棲姫「ホプゥ……ソッカ」ショボリ

文月「ホッポちゃんは文月たちといっしょのチームだって~」

弥生「がんばり…ましょう」

北方棲姫「ン! ホッポガンバル!!」フンス

文月「えいえいお~」

弥生「おー…」

北方棲姫「オー!!」


オネエ「あらあら、ちっちゃい子たちは無邪気ねえ」

他所「なあ玖珂、後で菊月も混ぜてやってくんね? アイツなに意地張ってんのか知らねーけど、一緒に来たがらねーんだよ」

提督「あ、ああ、もちろん構わないぞ。ちゅ、昼食の時間に文月君たちにお弁当を持たせて向かわせるよ」

他所「おー、さんきゅー」

ゲッターメガネ「ハァ……ハァ……なんだこれは、僕は……氏ぬのか? 幸せすぎるだろう、文月ちゃん弥生ちゃんホッポちゃんが目の前ではしゃぎ戯れている! そうか、ちっちゃいとは……可愛いとは……!」

オネエ「ちょっと、このバカ、変な真理の扉開きかけてるわよ!?」

<やべえっ、玖珂思いっきりぶん殴れ!
<わ、私がか!?
<アタシたちじゃ手加減できないもの、お願いよ玖珂ちゃん!!
<わ、わかった……対空防御!!
<うわらば!?
<ギャハハハ!? バッカお前、昇竜コマンドはやりすぎだろ!
<玖珂君の623Pは優秀よね~



漣「あちらはだいぶ盛り上がってますねー」

神通「て、提督も普段より心なしか顔色が……」

金剛「アイツらが集まると、なんでか提督も知能指数が下がるデース」

大和「男の方だって無邪気にはしゃぎたい時があるんですよ。もちろん大和はああいう提督も愛してますけど」

蒼龍「あ、文月ちゃんたちが手を振ってる。やっほ~♪」フリフリ

750: 2017/10/03(火) 19:35:00.88 ID:pVIlEeW8o


龍田「向こうほど私たちは心穏やかじゃないんだけどね~」

天龍「まったくだぜ、わかってんのかよウチの提督は」

日向「今回の競技会、実質どこの鎮守府が最も優れているかを証明するものだからな」

長門「なに、その程度は我々の提督も理解しているだろう。常々奴だって口にしているだろう、『俺のとこの艦娘たちが一番強ぇ』と!」

菊月「う、うむ。文月たちには悪いが、今回ばかりは馴れ合いなし……む?」


文月「えへへ~、菊月ちゃん~、大会始まるまでいっしょにあ~そ~ぼ~」

弥生「え…っと、弥生もいっしょに…いいですか?」

北方棲姫「ホッポ、ボール持ッテルヨ!」ブニブニ

猫艦載機<断ッテオクケド、僕ハボールジャナイヨ?

菊月「む、うぅ」チラーリ

天龍「あー……オメーは気にせず遊んでこいよ」

龍田「大会は真剣だけど、菊月ちゃんのお友達だもの大歓迎よ~」

菊月「フ、フフ、そうか、なら仕方がないな! ちょっと文月たちの相手をしてやってくる!」

日向「どれ、せっかくだ瑞雲を一つ貸してやろう」

長門「いや日向、瑞雲でどう遊べというんだ?」


文月「ほわぁ、瑞雲だ~」

弥生「この型ははじめて…見ました。ここ…どうなってるんでしょう?」

文月「ねぇねぇ、これバラしちゃってい~い?」

菊月「お、おい、なに言ってるんだ文月?」

北方棲姫「ホッポハ零ホシイ」

日向「あ、ああ、瑞雲が、私の瑞雲が……!」

文月「ふ~ん、こうやったら翼とれるんだ~……えいっ」

瑞雲<俺達の背中に翼はない……

菊月「わあぁぁぁぁぁっ!?」

日向「(声にならない悲鳴)」


龍田「……あら~」

天龍「子供ってコエーな」

長門「日向のあんな絶望した顔見たのは初めてだ」

扶桑「大会前からショックなことが起きるなんて」

山城「日向さんも不幸だわ……」


【なお、瑞雲はエンジン不調が解消した模様】

751: 2017/10/03(火) 19:35:29.54 ID:pVIlEeW8o
(艦娘、作戦会議中・・・)


漣「えー、さてさて、大本営から通達のあった競技の一覧、みなさんちゃんと持ってますかー?」

<モッテルー
<モチロンダクマー


《観艦式プログラム》

0900 艦隊演習

1000 艦艇砲撃競争

1100 艦艇レース


1145 昼食


1300 応援合戦

1330 水上競争

1415 水上射撃

1500 水上棒倒し

1545 水上障害物競走

1630 借り物競争


漣「午前の演習はまあ、いつも通り。みなさん、思う存分やっちゃってください。編成は後程、ご主人様から発表がありますので」

比叡「はい! 気合! 入れて! いきます!」フンス

不知火「粉骨砕身、敵を打ち砕いてみせます」フンスフンス

陽炎「頃し合いじゃないんだから……」


漣「砲撃競争は的当てですな。だんだん的が遠くになって、一番遠くまで当てた艦の勝ち点みたいな? これは部門別で空母の方も参加になります」

大和「フフ、これに関しては大和の右に出る者なしですね」

金剛「ムー、こればっかりは否定できないデス」

漣「そですねー。ご主人様も大和さんが適任だって言ってましたし」

赤城「こういうゲーム的なのもたまにはいいものですね」

加賀「ええ、そうね」

大鳳「やる以上は全力で頑張りましょう!」

瑞鶴「うんうん!」

漣「艦艇レースは決められたコースをぐるーっと巡って戻ってくる、艦版の競走です」

漣「午後からのは……最後の借り物だけご主人様や他のとこの提督さんも参加するだけど、後は読んだらわかりますよね? はい、しゅーりょー」

漣「格付けってわけじゃないですが、他の鎮守府もガチ気味で勝負してくると思いますので……みなさん、ウチの実力ってもんをこれでもかってぐらい見せてやろうじゃないですか!」

<オー!!
<ブッツブセー!
<シンノゾウトメテクレルニャ

漣「ほんでこれが今回出場する各鎮守府の艦娘一覧ですね。とりあえず覚えておく感じで」

752: 2017/10/03(火) 19:36:06.48 ID:pVIlEeW8o
【与太鎮守府陣営】


龍田

天龍

菊月

日向

扶桑

山城

長門

陸奥

古鷹

加古

古鷹

龍鳳

磯風

谷風



伊26


【井戸端鎮守府陣営】


名取





ヴェールヌイ

雪風

島風

時津風

天津風

長良

五十鈴

天城

葛城

大鷹

ウォースパイト

Iowa

伊504

753: 2017/10/03(火) 19:40:24.31 ID:pVIlEeW8o
【放談鎮守府陣営】


武蔵

秋津洲

サラトガ

リシュリュー

アクィラ

利根

筑摩

阿賀野

能代

矢矧

酒匂

初風

秋雲

山風

伊13

伊14



青葉「やあやあ、さすがにそうそうたる顔ぶれですねー」

衣笠「う~、ちょっと緊張してきたかも」

熊野「相手にとって不足なし、ですわ!」

那智「ああ、まったくだ」

イムヤ「あ、潜水艦の艦娘、みんな軍学校の時の後輩じゃない」

鳳翔「はあ~……」ビックリ

間宮「どうしたんですか、鳳翔さん?」

鳳翔「いえ……ウチって他の鎮守府の出場艦娘の合計と変わらないんだなーって」

間宮「同型艦がいるとややこしくなるからって理由で、あちらの方たちがメンバーも工夫してくださったんですよね……」

伊良湖「そ、それは言わない約束じゃ……」



提督「……ほ、北方棲姫の面倒を見てくれている大本営の艦娘に挨拶してくる」ソソクサ

漣「逃げおった」

金剛「やれやれデース」

754: 2017/10/03(火) 19:41:38.49 ID:pVIlEeW8o
今回はこれだけ
他所提督たちの鎮守府名、センス皆無ですがこんな感じで

755: 2017/10/03(火) 20:13:23.46 ID:p1Lis3SBP
乙です。

帰りの航空機の中で読みながらニマニマが止まらず。
コーヒーをサーブしにきたCA氏に変な顔で見られたのは秘密。
あれは いいものだ(マ○ベ風

756: 2017/10/03(火) 20:25:50.00 ID:QKxMetyuo
乙です


次回はこちら



引用元: 鎮守府の四方山話