942: ◆f1paZe0QfUJl  2018/01/19(金) 23:08:23.68 ID:sBhycLIbo




前回はこちら


 《艦娘たちがコミュニケーション》龍田改二編

龍田(改二)「うふふふ~」ニッコリ

漣「はっはっはー」

龍田「うふふふふふ~」ニコニコ

漣「はは、は……」

龍田「う~ふ~ふ~ふ~ふ~♪」ニヤニヤ

#眼漣心「 な に が お か し い !!?」



提督「や、やめたまえ、漣君やめたまえ」

漣「だって、だってご主人様~! 龍田さん改二! なんで初期艦オブ初期艦の漣に改二が来てないのに、龍田さんの改二が実装されてるんですかー!?」

提督「そ、それは妖精君たちの気まぐれと大本営の意向としか……」

漣「ようするに運じゃないですかヤダー!!」グルングリン

ウサギ<ダンジョングルメ!チェケラッ!!

提督「うおっ!? ブ、ブレイクダンスはやめたまえ!」




龍田「うふふ、なんだかとってもイイ気分~」

他所提督「いや、うん、わかってたけどイイ性格してるね、お前」

龍田「このぐらいでなきゃ誰かさんの本妻は務まらないから~」

他所提督「ヘ、ヘー、ヒデー奴モイタモンダナー」

龍田「…………」

他所提督「やめて? 目だけ笑ってないのやめて?」

龍田「それはそれとして~、この艤装……どうかしら~?」クルクル

他所提督「どうって……そりゃ、ンンッ、さ、最高に決まってるダロ……」ゴニョゴニョ

龍田「え~? なにかしら~、聞こえなかったわ~?」

他所提督「う、うっせうっせ、バーカバーカ!!」




漣「……ご主人様」

提督「む、な、なんだね?」

漣「漣、唐突に世界の壁をぶん殴ってやりたくなりました」

漣「もういっそアニメ艦これの世界を流出させて、改二改修の大半をちゃぶ台返し……」ブツブツ

提督「やめろ」

漣「あ、ハイ」



※このお話は、個性的な艦娘たちと提督の鎮守府での日常をたんたんと描くだけのものです。
過度な期待はしないでください。

鎮守府での四方山話シリーズ



943: 2018/01/19(金) 23:09:04.23 ID:sBhycLIbo
《艦娘たちとコミュニケーション》年寄り編

《大本営》四方山鎮守府陣


提督父「こ~ん~に~ち~は~!!」

文月「あ~、おじいちゃん~」

弥生「おじい…様」

北方棲姫「ア、ジーチャン!」

提督父「――――」フゥ…

元帥「逝くな逝くな」

提督父「おっと、ハッハッハ、文ちゃんたちに会えたのが嬉しくて、つい」

文月「司令官よんでくる~?」

弥生「あっちに」

北方棲姫「ホッポガ呼ンデクル~!」

提督父「いや、鋼太郎には先に声を掛けてきた」

元帥「コイツがな、君たちにどうしても会いたいと言って聞かなかったんだよ」

提督父「あ、他人事みたいに言いやがって。お前だって文ちゃんたちに用があるだろーが!」

元帥「ンッ、ンンッ!」

文月「?」

弥生「?」

北方棲姫「ホプ?」

提督父「ほぅら、文ちゃんたちにお年玉だよ~。鋼太郎経由で渡そうとしたけど、そんなことしてもらうわけには、って断られたんだ」

文月「ほわぁ!?」

弥生「いい…んですか?」

北方棲姫「ホポォ!? オ年玉~!!」

提督父「ワッハッハ、鋼太郎には内緒だぞー?」

ポチ袋<矢でも鉄砲でも持ってこいやぁ

文月「」

弥生「」

北方棲姫「ホポォ!」

提督父「いやぁ、年に一度のおじいちゃんからのお駄賃だからな! どっかのケチな元帥様とは違って、こういう節目のイベントに糸目はつけないぞ~、私は!」

元帥「……それじゃ、コレは私からだ。春からだけじゃ不公平だからな」

ポチ袋<垂直に立つよ!

文月「」

弥生「」

北方棲姫「ブ厚~イ!」

944: 2018/01/19(金) 23:09:37.16 ID:sBhycLIbo


提督父「あっ!? お前ズルイぞ、子供にお金持たせすぎるのはダメとか人に言っといて!」

元帥「なんのことだ? 私はお前の金銭感覚のルーズさについて苦言を呈しただけだ」

提督父「あー、そうかそういうこと言っちゃうわけですか! じゃあ俺にも考えがあるもんね!」ツメツメ

ポチ袋<砲弾だって防げらァ!

元帥「…………」グイグイ

ポチ袋<大和砲持ってこいやァ!!

提督父「…………」

元帥「…………」

文月「こん、こんなにいらないよぉ~」

弥生「もらえ…ません」

北方棲姫「増設バルジヨリ厚イ~!!」

提督父「……ハッハッハ」

元帥「ハハハハ」

提督父「文ちゃんたちはいくら欲しい? いくらでもいいぞ!」

元帥「あんまり渡しても問題だからな、カードでいいか?」

文弥生北「「「」」」


【この後、二人の奥様が止め(物理)に来た】

962: 2018/02/14(水) 15:46:45.32 ID:zX6WYVPKo
《艦娘たちとコミュニケーション》大井編

文月「今日のごはんな~にかな~♪」

北上「今日のご飯は大井っち特製魚雷の天ぷらだよー」モグモグ

文月「え」

北上「いやー、やっぱ天ぷらは魚雷が一番美味しいよ。ねー、大井っち~」サクサク

大井「ウフフ、お代わりたくさん作っちゃいますね」

北上「私的にはオッケーかなー。うんうん、五連装酸素魚雷サイコー」

大井「そうだ、文月ちゃん。この間、提督が妖精さんたちと開発した艦首魚雷ありましたよね。天ぷらに使うから持ってきてくれます?」

文月「え、ダ、ダメだよ、危ないよぉ」

大井「いいから持ってきなさいよ、北上さんがお腹空かせてるんだから!」

北上「……あれー?」

大井「北上さん?」

北上「あれれ、イタ……イタタ、急にお腹が……」

文月「ほわぁ、ぎょ、魚雷たべるからだよ~。どうしよう大井ちゃん、北上ちゃんが~!」

大井「あらあら大変。えっと、魚雷と一緒にコレも用意しておいたのよね」

甲標的<開幕全弾駆逐艦一隻狙い

大井「これをおろし金ですり下ろして」ゴリゴリゴリゴリ

大井「ハイ、北上さん。これ飲んでください」

北上「サラサラゴクリ…………うん、お腹痛いの治ったー」

大井「魚雷の食べ過ぎにはやっぱり甲標的が一番効きますね!」

文月「え、ええ~!?」

963: 2018/02/14(水) 15:50:10.49 ID:zX6WYVPKo
《艦娘用宿舎》文月弥生の部屋


文月「――――――――!!?」

弥生「あ…おはよう文月ちゃん」

文月「……あれ~?」パチクリ

弥生「?」



文月「ねーねー北上ちゃん、お腹だいじょ~ぶ?」

北上「んえーお腹? 別になんともないよー」

文月「痛くなったら教えてね~、いたいのいたいのとんでけーってしてあげるから~」ナデナデ

北上「ウハハ、ちょっと文月ー、お腹撫でたらくすぐったいって」

文月「魚雷なんて食べたらメッだからね~」

北上「え、なにそれ怖」



大井「……どうしたんですかアレ。魚雷食べるってなんですか」

提督「き、昨日寝る前、日記に書いた通りブタが降ってくる児童書を読み聞かせたのだが……それだろうか」

大井「日記……ブタ? ああ、鉛筆を天ぷらにする奴。微妙に美味しそうなんですよね、あのシーン」

提督「う、うむ。サクサク感が伝わるからだろうか」

大井「そうそう。……せっかくだし、今日のお夕飯は天ぷらにしますね」

提督「む? そ、そうか、火傷をしないよう油はねに気をつけてな」

大井「もちろん提督も食べますよね?」

提督「ぬ?」

大井「 食 べ に 来 ま す よ ね ?」

提督「ご、ご相伴にあずかるよ」


北上「おー? なに、今日は提督もご飯食べに来るの?」

文月「ほわぁ、司令官とごはんいいな~」

北上「んじゃ文月も来なよ、弥生も誘ってさー」

文月「やった~!」

北上「それで大井っち、今日のご飯なーに?」

大井「天ぷらです」

文月「え……?」

大井「ウフフ、新鮮なぎょらいの天ぷらです♪」

文月「ほわぁ、文月やっぱり食堂で食べる~」パタパタ

北上「……ちょっと大井っち~?」

大井「いけない、魚介って言いたかったのに噛んじゃいました。ウフフ♪」

964: 2018/02/14(水) 15:57:29.72 ID:zX6WYVPKo
《妹より優れた姉しかいねえ》

《艦娘用宿舎》球磨の部屋


球磨「ク~マ~クマクマ~」ゴロゴロ

木曾「おーい球磨姉、休みだからってジャージでゴロゴロしてんなー。つーかもう晩飯前だぞ!」

球磨「ヴぉー……面倒くさいクマー。あ、お尻かゆいクマ」ポリポリ

木曾「だらしねーなあ。女らしさ皆無だし、そんなんじゃ嫁の貰い手ねえぞ」

球磨「嫁とか興味ないクマー。それはそれとして、球磨が本気だせば女らしくするとか余裕クマ」

木曾「昔はそうだったかもしれねーけど、今の球磨姉見てるとなあ」

球磨「……木曾、なんだその言い草は」

木曾「す、凄むのはやめてくれよ。多摩姉とか最近綺麗になって、ちゃんと身なり気にするようになったのに、球磨姉はそれと逆を行ってる気がするだけだから!」

球磨「むー、わかった、ちょっと部屋の外で待ってろ」

木曾「はあ?」




球磨「まったく木曾の奴には困ったもんだクマ。姉に対する敬意って奴が足りないクマ」

球磨「えーっと、たしか去年買った服がこの辺に……あったあった」ゴソゴソ

球磨「多摩が綺麗になった? 球磨だって本気出せばあれぐらいよゆーだクマー」ヌギヌギ


《球磨、着替え中・・・》


球磨(黒の白水玉ワンピ+ブラウンジャケット)「フフフフーン、どうだクマ!」

鏡<ふつくしぃ…

球磨「……うん、悪くないんじゃないかクマ? なんかイメージしてたのと違うけど、これはこれで」キャピーン

<オーイ球磨姉~、もう入っていいかー?

球磨「おー! そういえばもうすぐバレンタイデーだクマ。この格好でチョコ渡せば男なんてイチコロだクマ! 鎮守府だと提督しかいないけど」

<およ? なんだ珍しいな、せっかくだし寄ってけよ。球磨姉も中にいるし。多摩姉は……部屋に転がしておけば勝手に起きるだろ。

球磨「…………」

球磨「ゴホン……提督ー、コレあげるクマ。大丈夫クマ、中身はチョコだクマ。安心して食べるといいクマ――なーんて!」

提督「……お、お邪魔しているよ」

球磨「ヴォオォォォォォォォッ!!?」

提督「」ビクッ

球磨「な、ななななんで提督がここにいるんだっ……クマ」

提督「ひ、秘書艦の多摩君が寝たまま起きなくて宿舎まで運んで来たのだが、木曾君に誘われてだね……」

提督「あ、ああ、いや、先ほどの言動は可愛らしかったので、私は悪くないのではと思う、よ?」目逸らし

球磨「氏ぬぞー! 窓から飛び降りて氏んでやるぞクマー!! じゃなきゃ責任取れよクマー!!」

提督「こちらの詰みを作るのはやめたまえよ!?」



多摩「……目が覚めたらめかし込んだ姉が我が身を盾に、提督に交際を迫っていたニャ」

木曾「おお、起きたのか多摩姉」

多摩「……面倒だから聞かなかったことにして寝直すニャ」

木曾「いや、起きたんだったら降りろよ!?」

多摩「めーんどくさーいニャ~」

965: 2018/02/14(水) 16:12:12.18 ID:zX6WYVPKo
【バトルフリートガール大運動会】
1330水上競争
《運営本部》放送席


青葉『いやー、各鎮守府、特色ある応援で実に見応えがありました!』

霧島『審査団の点数もいい具合にばらけて、現在どの鎮守府も優勝を狙える位置にいます』

青葉『さてさて、応援合戦の後はお待ちかね! 各鎮守府選りすぐりの艦娘たちによる水上競争でっす!』

青葉『内容は実にシンプル! 艤装を使っての水上競走!』

霧島『艦艇操作だけでなく生身での戦闘、万が一の救命胴衣としての機能を持つ艤装。それをどれだけ使いこなせるかを披露していただきたいと思います』

青葉『さてさて、出場メンバーは~?』


《与太鎮守府》
天龍「おっしゃあ。お前ら気合いれて行くぜ!」

磯風「フッ、遠征で鍛えた水上移動の冴えを見せてやろう」

谷風「うへー、なんで谷風さん参加させられてんの?」

嵐「文句言うなって。ヘヘッ、こういう勝負たぎるじゃねーか!」


《井戸端鎮守府》
名取「み、みなさん頑張りましょう~……ファイト~、オ~」

天津風「逆に力抜けそうになるわね」

長良「みんな、ストレッチは入念にね!」

島風「はやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくレースレースレースレースレースレース……!」ガルルルルルルルッ

名取「ヒイィィッ!?」


《放談鎮守府》

利根「ナーッハッハ! 先鋒は我が輩に任せるのじゃ!」

矢矧「軽巡で出場するのは天龍さん、名取さん、長良さん、そして那珂さん……か」

能代「最新鋭軽巡として負けられない顔ぶれね」

初風「あれ、これもしかして私がアンカーの流れ? っていうか、阿賀野さんは?」

阿賀野「え? 阿賀野は提督日誌つけるので忙しいから無理かなぁ。あ、屋台のたこ焼きだ、能代能代~」

能代「さっきお昼食べたばかりでしょ!」

矢矧「……能代より上に姉さんなんていないわ」

初風「いや、阿賀野型の存在全否定か」


《四方山鎮守府》

漣「えー、それじゃ作戦を発表しまーす。まず漣が本気でぶっ飛ばして、大きく引き離してあとは流れでオナシャッス」

熊野「最近不祥事続きですわね、あそこも」

那珂「那珂ちゃんは~、アイドルだから角界の裏事情なんてわかんな~い!」

不知火「司令と妖精さんのお陰で完成した、不知火の艤装用CAS。存分にその力を披露します」

妖精A「あ、開発費は不知火さんのお給金から引いておきますのでー」

不知火「ぬい!?」

966: 2018/02/14(水) 16:12:42.72 ID:zX6WYVPKo
青葉『うーん、どこも気合十分ですねー!』

霧島『一部不穏な会話があった気がしますが……午後一の競技、大きくポイントを稼いで次に弾みをつけたいところです』

青葉『ここで一つ補足。青葉たちの艤装は燃料の他に感情をエネルギーに変換して、とんでもないパワーを発揮するという妖精さん印の不思議マシーン。テンション上がればそれだけ出せる馬力も変わってくるのです!』

霧島『人としての心が力の源というわけですね』

青葉『ハイ! そして青葉は艦娘のみなさまの為に! 日々を楽しく過ごせるよう、練りに練った記事企画満載の鎮守府通信を発刊している次第であります!』

霧島『ホホウ、それは実に興味深い。ですがその鎮守府通信、四方山鎮守府の中でしか流通していないのでしょう?』

青葉『ところがギッチョン! 四方山鎮守府まで行くのは遠くてちょっと……。そんな方には月刊鎮守府通信の通販サイト! 年間購読を契約していただきますと、青葉が我が身を盾に収集した選りすぐりの四方山鎮守府の艦娘や司令官のマル秘写真が――――ハッ!?』




提督「…………」

朧「どうする提督? 処す?」

提督「わ、私のケータイでサイトを閉鎖しておこう」

提督ケータイ『君の心を受信した』


霧島『あ、鎮守府通信のサイト、どのリンクからも繋がらなくなりましたよ』

青葉『ノオォォオォォォォッ!!?』



青葉(赤疲労)『さ、最近の司令官は青葉たちに遠慮しなくなって、打ち解けたみたいで、とっても嬉しい……な』

霧島『はい、しばらく青葉さん抜きで進行したいと思います。ご心配なく、艦娘の疲労はある程度すれば抜けますので』

<艦ガ出ルデー

霧島『はい、そろそろレースが始まる模様。各鎮守府の第一走者、母港のスタート位置についています』

青葉『コースは練習航海用のものを使用……最終走者は練習航海用コースに加えて長距離練習航海のコースを通って母港に帰還となりますぅ……』



天龍「へっ、ワリーが一発目から本気でいかせてもらうぜ!」

名取「ま、ま、負けないですぅ」

利根「後ずさりしながら言っても説得力がのう……」

漣「ふっふっふ、どうやら漣の真の力を解放する時が来たよーですな」


審判団『位置について……よーい!!』

天龍「――――」ギンッ

名取「…………!」キリッ

利根「お、始まるようじゃな」

漣「(オッス、オラ漣、いっちょやってみっか!)」

審判団『デュエル開始ィ!!』


天龍「おりゃあああぁぁぁぁっ!!」

名取「え、えぇ~~~~~い!!」

利根「行くのじゃー!!」

漣「ほいさっさー!!」

967: 2018/02/14(水) 16:13:32.63 ID:zX6WYVPKo
青葉『あ、あーっと! 青葉が落ち込んでる間にレーススタート! みなさんあり得ない勢いでコースへ!! すごい水しぶきです!』

霧島『開始の合図を出した審判団の方、吹き飛んでましたね』

青葉『あ、受け身取ってますね。さすが憲兵隊所属。さて各選手、スタートと同時にトップスピードまで加速。勢いを頃すことなく、第一コーナーに突っ込んでいきます!』


天龍「おっしゃ、いただきぃ!」

名取「っ、うううぅぅ~!!」


青葉『コーナーを抜けて先頭は天龍さん! その後を名取さんが追いかける形……おやや!?』


利根「のじゃのじゃのじゃのじゃじゃじゃ~!!」


青葉『気の抜ける奇声をあげながら利根さんが徐々に距離を詰めていく!』


天龍「ちぃっ、もう追いついてきやがった……!」

名取「も、もうちょっとぉ!!」

利根「出遅れはしたが、一度加速してしまえばこっちのものじゃー!」


霧島『艤装の運用は乗艦時以上に気合が物を言いますからね。掛け声はともかく、相当気持ちが乗っている様です』

青葉『いっつもだいたいテンション高いですからねー。軍学校時代の話ですが、そのテンションに艤装がついてこれなくて、カタパルトが不調になったりしてました』

霧島『その辺りは改二改装で問題解決したそうですけどね。おっと、第二コーナー目前、後方から急激に追い上げてきました』


漣「どけぇぇぇっ轢きっ頃すぞぉぉぉぉっっ!!」

ウサギ<インド人を右に

天龍「どわぁ!?」

名取「ひゃいぃ!?」

利根「ぢぐまぁー!?」


霧島『ええ、とても柄の悪い雄叫びをあげながら漣さん、圧倒的コーナリング性能で他選手を牛蒡抜きです』

青葉『四方山鎮守府の漣さんは別名・角攻めの鬼ですからねー』

霧島『ほほう、それはすごい! 地元ではかなり鳴らしているというわけですね』

青葉『いえ、いま思いつきました』

霧島『…………』眼鏡OFF

青葉『すみません、それ最後の味方さえ敵に回す禁術ですからー!?』

霧島『眼鏡がないとよく見えないんですよね、ええ』眼鏡ON

青葉『え、ええっと、少々実況席で問題が起きましたが、そうこうしている間にレースは第二走者に!』

霧島『トップは現在四方山鎮守府、そこから与太、放談、井戸端鎮守府と続きます』


漣「お願いしまっす、熊野さん!」

熊野「お任せあれっ、ですわ!!」

漣「あ(察し)」

ウサギ<フラグの熊モンロード

968: 2018/02/14(水) 16:14:49.15 ID:zX6WYVPKo
天龍「悪ぃ、抜かれた!」

磯風「なに、取り戻してみせるとも!」


利根「すまんのじゃー!」

矢矧「勝負はここからよ!」


名取「ゴ、ゴメンなさい!」

天津風「オッケー、任せて。いい風来てるから!」


青葉『さあ第二走者のターン! 改二改装が来て絶好調の熊野さん、軽快な走りだし!』

霧島『気合も重要ですが、改二改装のあるなしは戦力に大きく関わりますからね』

青葉『ハイ! なので青葉はじめたくさんの艦娘が改二改装を待っているので、大本営には期待してます! 期待! して! ます!!』

霧島『大事なことなので二回言ったようですね』



提督父「おいおい、言われてるぞ~?」

元帥「……改二の文句は妖精たちに言ってくれ」

妖精A「遺憾の極み」

妖精B「いじめ? いじめですか?」

妖精C「軍上層部のパワハラ体質は依然変わらず……」

元帥「人聞きの悪いこと言うのはやめろ!」

妖精ABC「「「怒ったぞ逃げろー」」」クモノコ

提督父「ハッハッハ、相変わらず妖精さんたちに舐められてるなー、お前」

元帥「妖精に好かれすぎなんだよ、お前の家系が!」



青葉『おっとぉ、青葉が陳情している間にレースに動きが!』

霧島『やはり海上活動時の駆逐艦の加速性能は頭一つ抜けていますね』


磯風「磯風の戦歴は伊達ではないぞ。忘れるな!」

天津風「なんの! 次世代型駆逐艦のプロトタイプの力、見せてあげるわ!」

磯風「ぐうぅっ!? プロトタイプ、なんというパワーワード……!!」

天津風「そこにダメージ受けるの!?」

矢矧「うふっ、面白いわね。そ~いうことなら、次世代型軽巡の私も仕掛けていいのかしら、ねっ!」

熊野「ま、まぁ……や、やるじゃありませんの。本気を出してあげてもいいのよ!?」

969: 2018/02/14(水) 16:15:28.03 ID:zX6WYVPKo
青葉『あ、ああ~、熊野さんもっと頑張ってくださいよ~!』

霧島『はい、そこ肩入れ禁止ですよ。えー、四方山鎮守府、リードを大きく失い全チームほぼ横並びに』

青葉『ううー……えー、一応フォローしておくと熊野さんが遅いわけではなく、各クラスの中でも優秀な艦娘が集まっているからです』

霧島『加えて改装されたばかりの改二艤装がまだ体に馴染んでいないのでしょう。改二改装は強力ですが、使いこなすには相応の練度が必要ですので』

青葉『なるほどー、改二改装が実装されたら青葉も気をつけたいなと思います!』

青葉『そうこうしている間に第二レースも終盤。順位は天津風さん、磯風さん、続いて熊野さん、同着で矢矧さん』

霧島『序盤から天津風さんの伸びが素晴らしかったですね』


天津風「あとは任せたわよ!」

長良「うん、平気! ここからはウチの独壇場だよ!」


磯風「僅かに及ばなかったか!」

谷風「谷風にお任せ、出撃ぃ……なんつって!」


熊野「私ともあろう者が……申し訳ありませんわ!」

那珂「熊野ちゃんお疲れ様~! 那珂ちゃんセンター(順位的な意味で)いっきま~す! キャハ☆」


矢矧「リードされた分は取り戻したわ、頑張って!!」

能代「了解、任せてよ!」



金剛『訳:他の鎮守府もやるわね』

提督『訳:う、うむ。一進一退、どこが勝ってもおかしくない』

金剛『訳:そうね。でも、ま、勝つのは私たちの鎮守府よ』

提督『訳:……根拠は?』

金剛『訳:学生の頃からずっとそうだからよ。アナタが一番――フフ、万年次席の私が言うんだから確実よ』

提督『訳:べ、別に君に嫌がらせしたくてやっていたわけではないのだ……すまない』

金剛「…………」

提督「こ、金剛?」

<ファッ○!! ココデソレ言ウ? アナタ、頭鋼材デデキテルデスカー!?
<や、やめたまえ、やめ……!


潮「あ、あわわ、金剛さんが怒っちゃった……」

朧「嵐のようなローキック……流石ね」

曙「いや、そこに感心するの?」

潮「さ、漣ちゃんたちに言って止めてもらわなきゃ!」

朧「だね。ちょっと待ってて」

朧ケータイ「RRR・・・ただいま漣様を呼び出し中・・・」

朧「……ん、もしもし、漣? いま大丈夫?」

漣『無ぅ~理~! あっ、コラ、暴れんな、暴れんなよ……!』

<キャー! 那珂さーん!! 頑張ってくださーい、那~珂~さ~ん!!

漣『ちょ、ちょっと勝手に四方山陣営に紛れ込んだ熱狂的な野w…ファンを憲兵さんに引き渡してくるのでー。ご主人様に漣は頑張ってますと伝えて(ry』


朧「ダメみたい」

潮「そっかー……」

970: 2018/02/14(水) 16:16:12.49 ID:zX6WYVPKo
朧ケータイ「私としましては、このまま金剛様が冷静になるまで待つことを提案いたします」

朧「そだね。あ、みんなの様子、ちゃんと撮ってる?」

朧ケータイ「ハイ、万事抜かりありません」


曙「…………」

潮「曙ちゃん、どうしたの?」

曙「いや、朧の携帯なんだけどさ」

潮「ああ、03ちゃんいいよね……。私もああいう賢い子欲しいな~」

曙「それはそうなんだけど……」

潮「うん?」

曙「……冷静に考えたらさ、フツーに喋ったり歩き回ったりする携帯っておかしくない?」

朧「え、そう?」



大井「北上さんの活躍、撮り逃さないでよね。あと、容量余ったら他の子たちと……提督のも1、2枚」

大井ケータイ「ルルル……ルル……」

大井「ちょっと返事は?」

大井ケータイ「お前は圏外だ」

大井「……ウッフッフ、ずいぶんと含みのある言葉ですこと。魚雷撃たれたいの?」

大井ケータイ「お前の心(殺意)を受信した」

大井「へし折ってゴミ籠に放り込むわよ!?」



満潮「よっし、いけー! そこよ那珂さん、やっちゃえ~!!」シュッシュッ

<笑顔ナドイラヌゥ…!!!

満潮ケータイ「アイドルがしちゃいけない顔で疾走してますね」


曙「ほらぁっ、油断したら増えてるし!!」

潮「わ~、満潮ちゃんもAD(アドミラル)フォンに機種変したんだ、いいなぁ」

曙「え、あれそういう名前だったの!?」




青葉『なにやら面白そうなことが起きてる気配がビンビンで青葉、マイ鎮守府に戻りたくて仕方がありません!!』

霧島『実況のお仕事が終わるまで我慢してください』

青葉『はーい……。え~、ただいま第三走者がアンカーにバトンを手渡そうというところですね!』

971: 2018/02/14(水) 16:16:44.36 ID:zX6WYVPKo

那珂「な、那珂ちゃん、ガワイイッ……ゲホッ、ガハ、オェ……!」

不知火「な、那珂さんお疲れ様です」

那珂「トップ取り返じたよ……あどよろじぐ~……」

不知火「はい、不知火にお任せください!」


長良「クッソ~、抜かされた! ゴメン島風、ラスト任せたよ!」

島風「…………」

長良「あれ、島風?」


能代「うう、阿賀野姉おとなしくさせるので思ってたより体力が……」

初風「あー、お疲れ様。さって、アンカーがんばりますか!」


谷風「ハヒィ~、お疲れぃ」

嵐「ヘヘッ、ドベからの逆転劇、燃えるぜー!!」


島風「フ~ン、フフフンフ~♪」ストレッチ~

長良「あ、あれれ、島風? 島風~? もうみんな先に行っちゃったよ? レース、レース負けちゃうって!」

島風「えー? 大丈夫だって、長良さん」ノビノビー

長良「なんで!? ほら、ああぁ、みんなもうあんな遠くに~!」

島風「だから心配ないってばー。だって――――みんな遅いもん」ニヤッ

島風「行くよ、連装砲ちゃん!」

連装砲ちゃん<リミッター解除:リアクターマイト起動確認

長良「ちょ――――ブワプァーーーーッ!?」



青葉『な、なんだー!? のんびりストレッチしていた島風選手がスタートした瞬間、巨大な水柱が……これ、ちょっと、ええ!?』

霧島『なんの前振りもなく長良さんが沈んでしまいましたね。あ、見てください、海面に鉢巻だけ浮いてますよ』

青葉『怖いから触れませんからねその解説!!』


嵐「ンゲッ!?」

島風「アハハハッ、おっそ~い!!」

初風「ちょっと、冗談でしょ――!?」


島風「え~? なにか言ったー?」



不知火「――――!?」

島風「ほら、もう追いついちゃった」

連装砲ちゃん<バート先生ハ嘘ツキダ

972: 2018/02/14(水) 16:23:21.27 ID:zX6WYVPKo
このスレのバトルフリートガール大運動会で最終回……のはずでしたが!
PC故障や書き溜めでロスタイムがあるので次スレに続行します!

なので今回はここまで

次回『しまかぜの少女』

外に出るので次スレは明日辺り立てる予定
本当に書くの遅くて申し訳ないです

973: 2018/02/14(水) 16:36:13.52 ID:tH68124ro
乙です

974: 2018/02/14(水) 16:38:27.44 ID:U0PrE7kBO

986: 2018/02/27(火) 22:12:25.47 ID:rkXNw4sZo
【バトルフリートガールズ大運動会】
『しまかぜの少女』

※前回までのお話:島風の可愛さが最速だった



青葉『なななんとぉ! 最後にスタートした島風選手、全員をごぼう抜きであっという間にトップに立った!! その速度まさに豪速の島風、つむじかぜの如しだー!!』

霧島『余裕をアピールしてか、バック走で不知火選手を煽っていますね』

青葉『もともと最速を自称していましたし、それに足るだけの速度は持っていたのですが、島風選手のあの速さは尋常ではありません。一体どういうカラクリなのかー!?』

霧島『実況席だけでなく観客席も盛り上がっています。……おや?』

霧島『えー、ここで運営本部より島風選手の艤装について説明が来ました』

霧島『彼女の艤装の半分を占める連装砲ちゃんには、大本営の工廠妖精で秘密裏に開発した新型の妖精缶とタービンが組み込まれているそうです』


提督「!!」ガタッ

妖精ABC「「「!!」」」ガタタッ

漣「はいソコー、新型に反応しなーい」


青葉『それはまたウチの司令官が好きそうな……。それがあの速さの秘密なんですね』

霧島『妖精さん曰く、「アイツらだけ好き勝手開発楽しそうでムシャクシャしてやった。オリジナルにはほど遠い性能だがいい仕事をした、満足している」だそうです』

青葉『……妖精さんって、気が向いたら好き勝手開発する存在じゃありませんでした?』

霧島『四方山鎮守府の中ではそうなんでしょうね、四方山鎮守府の中では』

青葉『いつの間にか青葉の常識が大破していました』ズゥン

霧島『はい、打ちひしがれている青葉さんは置いといて解説を続けましょう。ゴールせずに2位の不知火選手を煽っているのはどうかと思いますが、このレース、井戸端鎮守府が制する可能性が高くなりましたね』



島風「あ~あ、みんな遅いからガッカリ。ね、連装砲ちゃん」

連装砲ちゃん<今日ハ上ニハ上ガイルニツイテ勉強シヨウ!

不知火「くっ――――!」

【カッコカリモード】発動


島風「だから遅いって~」ニヤニヤ

青葉『し、不知火選手、艤装のリミッターを解除するも島風選手との距離いっこうに縮まりません! むしろジワジワと離されていくー!!』

霧島『船速高速と最速にここまで差があるとは驚きです』

青葉『先頭の島風選手、練習航海コースを抜けて長距離練習航海のコースへ! これは勝負あったかー!?』

987: 2018/02/27(火) 22:13:39.88 ID:rkXNw4sZo

不知火「いいえ、勝つのは不知火です……!」


霧島『いえ、少し待ってください。不知火選手に動きが――』

青葉『ちょっとちょっと不知火さーん! そっち母港、コースは逆方向ですよー!?』

霧島『大本営母港には、現在各鎮守府の艦艇が停泊しています。不知火さんは自分の乗る駆逐艦【不知火】のところに向かっているようです』

青葉『おっとぉ? 艦首のところになにやら人影ならぬ妖精影が!』


妖精A「こんなことも」

妖精B「あろうかと」

妖精C「スタンバっておきました」

妖精ABC「「「イラッシャイマセーご注文をどうぞですー」」」


不知火「ハイ! CAS起動、インストレーションシステムコール――――!!」

妖精A「ハッチ開くですー」

妖精B「オーラーイ、オーラーイ」

妖精C「成功確率は勇気で補うです?」


青葉『えぇ……』

霧島『あー……コレ絶対に鋼太郎兄様が一枚噛んでますね』



漣「……ご主人様?」

提督「ああ! 以前より考案していた新しい艤装、それがアレだ」

提督「海域によって艦艇の兵装を交換するのは常識だが、その状況に合わせた兵装を操作する艤装はプログラムによる切り替えしか行われていない。そこが僅かな齟齬を生んでいる、というのが妖精君たちと出した結論だ。例えばだが、雷巡や潜水艦が先制雷撃を行った際、同じ艦に攻撃が何故か一隻に集中してしまったりだな。それらの問題を解決するために出した答え、それが『特化』だよ。不知火君の艤装はその雛形とすべく妖精君たちと改造改修したもの。艦艇を動かす部分をコアとして残し、想定される状況下で最も効果的なパーツを外付けして演算の補助をさせる。言ってみれば漣君や朧君の艤装ウサギやカニを融合させるようなものだね。必然、艤装そのものの性能が向上し、生身での海上戦闘でも効果を発揮するのだ。今回不知火君が装着したのは回避性能や推進力を限界まで高めたものだが、他にも対空特化、対潜特化、砲戦特化といった様々な艤装パーツを用意してある。ゆくゆくは全員の艤装コアをアルティメットX化――――」ペラペラペラリンチョ

漣「よし連れて行け」ニッコリ

金剛「Hey 提督~、ちょっとコッチ来るネー」

神通「あの、提督、すみませんがこちらへ……少しお話が」

提督「ぬ、ぬお?」

988: 2018/02/27(火) 22:15:37.91 ID:rkXNw4sZo


島風「あーぁ、提督が同期のとこにいる艦娘はすごいって褒めてたけどガッカリ、前の艤装のままでも私が一番速いじゃない。ね、連装砲ちゃん!」

連装砲ちゃん<全テヲ超越シタ最強最速ノ艦娘:島風!


不知火「――――それはどうかしら?」

島風「オウ?」


ズバシャアアァァァァツ!!


島風「ぷわぁっ、もぉーなに――!!?」ビショビショ

不知火「まだこんなところにいたんですね」

島風「なっ……わ、私に追いついた!?」

不知火「追いついた? いいえ、今度はアナタが追いかける番ですよ」ドウッ!!


島風「オウ!?」

連装砲ちゃん<宇宙デ最高ニ美シイ宇宙船!?

不知火「――――フッ、遅いのね?」

青葉『えー、今から司令官に対してウチの鎮守府筆頭勢による査問会が行われていますが、それはひとまず置いておきましょう! 不知火選手、新たな艤装の力で島風選手を追い抜き、先ほどの』

島風「――――上ッ等!!」

連装砲ちゃん<キミノ心ニブーストファイア!


不知火「ぬい……さすがに一筋縄ではいきませんか……!」

島風「フ、フッフーン! 速きことしまかぜの如しだもん!」

不知火「(この加速……艤装だけでなく全身がバラバラになりそうです――――ですが!)」

島風「(く、苦しい、けど楽しい……楽しい楽しい! 本気の本気の島風と競走できる人がいるなんて――――でも!!)」

青葉『抜きつ抜かれつ、時に体をぶつけ合いながら不知火選手と島風選手すさまじいデッドヒート!!』

霧島『長距離練習航海のコースなのにもう折り返し地点ですね』


折り返し地点(ブイ)<インド人ヲ左大回リニ!

不知火「この勝負、貰います……! 司令のために!」

島風「速さだけは誰にも負けないんだからー!!」

989: 2018/02/27(火) 22:22:04.68 ID:rkXNw4sZo


霧島『両者の速度はほぼ互角。このコーナーを制した方が勝ったと言えるでしょう』

青葉『折り返し地点目前でも両選手、速度落とさずー! そのままコーナーへと突き進む――――!!』


ツルーーーーンッ!

不知火「ぬい?」

島風「オウ?」

不知火「にゅいっ、ぐへっ、ブハッゴフボニュウウッ――――!!!!?」ビターンドバシャ!ビビビビビビッッ!!ズッシャババババババババゴボボーッッッ!!!


ゴボボ…ポプ……テピピ…………ック

島風「」

連装砲ちゃん<ヤア、今日ノ島風ノレースハ楽シカッタカナ?


霧島『うわあ、海面を1海里ぐらい滑っていきましたよ、うわあ』

青葉『不知火さーーーーーーーーーーーーーん!!!!!?』


【この後、駆逐艦『不知火』が救助に駆けつけた】




名取「い、一等ですよ島風ちゃん……おめでとう?」

島風「や~だ~、つまんない~!! もう一回競走したい~!」

長良「まあまあ」





陽炎「ほら、いい加減泣きやみなさいって……。もー、司令~!」

不知火(大破)「グズッ……ズビ…す、ずびばぜん司゛令ぇ……ぬひぃぃぃん……!」

提督(中破)「い、いいんだ、悪いのはよかれと思って君の艤装を改造した我々だ、すまない」

妖精A「本当に申し訳ない」

妖精B「慣らしを行う時間がなかった」

妖精C「次の艤装はもっと上手にやるです」

陽炎「ぜんっぜん反省してないでしょ妖精さんたち!」



青葉『えー、非常に残念ながら鼻血を出したら負けのルールに則り不知火選手、レース脱落です』

霧島『バトルフリートガールズ大運動会は正々堂々、平和で健全な試合をモットーとしていますからね、仕方ないですね』

青葉『不知火選手の脱落で最下位となってしまった四方山鎮守府! この後の競技での巻き返しが期待されまっっす!!』

霧島『贔屓はどうかと思いますが、大会を盛り上げてもらいたいですね。……他意はありませんよ、ええ』


次回はこちら


引用元: 鎮守府の四方山話