155: ◆f1paZe0QfUJl  2018/05/22(火) 01:08:36.93 ID:zFuGaHOqo




前回はこちら


 《ビスマルクの一日秘書艦》


ビスマルク「来たわよ」

提督「」

ビスマルク「元帥から聞いてるでしょうけど、今日一日、秘書艦っていうものを体験させてもらうわ。よろしくね、提督……提督?」

漣「あー、いま意識がシャットダウンしてるだけなのでー、すぐ再起動するのでお気になさらず」

ビスマルク「聞いてはいたけど本当に厄介ね……」

ビスマルク「まあいいわ、それで秘書艦ってなにをすればいいのかしら?」

漣「とりま、ご主人様に書類持ってきたりお茶淹れたりですな」

ビスマルク「ふーん。あ、そうだご飯は提督が用意してくれるのかしら?」

漣「はぃ?」右京ボイス

ビスマルク「日本式でも構わないけど、できればドイツ式がいいわね。オヤツに甘い物があると嬉しいわ」

漣「…………」

ビスマルク「ああ、あと肌に悪いから残業とか夜戦はしないから」

漣「よ~し歯を食いしばれ、秘書艦の心得を漣が叩き込んであげましょう」

ビスマルク「?」




川内「夜戦!? 夜戦っていま言った誰か!?」

神通「お、落ち着いて川内姉さん」

那珂「川内ちゃんは本当に夜戦バカだなあ……」



※このお話は、個性的な艦娘たちと提督の鎮守府での日常をたんたんと描くだけのものです。
過度な期待はしないでください。

鎮守府での四方山話シリーズ



156: 2018/05/22(火) 01:09:09.48 ID:zFuGaHOqo
《赤城さんは慢心しない》


青葉「赤城さん、赤城さん! プレゼントです!」

赤城「なんですか?」


【提督にアーンされて笑顔でポークジンジャー頬張る赤城の図】


青葉「青葉、感激です! 司令官の成長ぶりに思わずシャッターを切ってしまいました!」

赤城「」



提督「――――む? どうかしたのか、赤城君?」

赤城「ピ?!」

提督「か、顔が赤い……というか、赤熱しているが大丈夫かね」

赤城「し、知りません……!」プイッ

提督「」



瑞鶴「……赤城さんって実は超カワイイ人?」

加賀「判断が遅い」ビンタ

瑞鶴「イッタァ!? なんで私、ビンタされたの!?」

157: 2018/05/22(火) 01:10:15.40 ID:zFuGaHOqo
《等価交換の法則》


不知火(改二)「……ぬい」フキフキ

不知火改二艤装<ビューティホー

陽炎「不知火、いつまで艤装磨いてるの? 早く報告書出してご飯行くわよー!」

不知火「む、そうでした、司令に帰還の報告をしなければ」パタパタ



漣「不知火さん、改二になってご機嫌ですねー」

妖精A「提督さん頼まれて直々にデザインしたものですからね」

妖精B「いい仕事しました」

妖精C「最近の改二ラッシュで休む暇もなくて嬉しい悲鳴ですー」


漣「……それはそれとして、聞きたいことがあるのですよ」

妖精A「なんです?」

漣「大本営から初期艦の指名受けた同期の改二についてなのですがー」

漣「工廠妖精さん。初期艦組の吹雪さんの改二が実装されたのいつでしたっけ?」

妖精B「ええと…3年前ですー」

漣「叢雲さんの改二が実装されたのは?」

妖精C「……3年前だね」

漣「もひとつ質問いいですか」

漣「同じ初期艦組の漣と電と五月雨の改二、どこに行った?」

妖精A「君のような勘のいい艦娘は嫌いだよ」

漣「ずるいー! 同期の初期艦組から改二ヤッターのメール来るの地味に辛い~!」

妖精B「でも漣さん、提督さんのご厚意で改1.5なってるです?」

妖精C「贅沢は敵ですー」

妖精A「欲しがりません、勝つまでは……です」

漣「改二が来なきゃそもそも勝てないんですよ、ヤダー!!」ジタバタ

165: 2018/06/07(木) 12:26:49.23 ID:UfRfjNLBo
【鎮守府の色恋話】《赤城さんは慢心しない》


 ここだけの話、一航戦「赤城」は恋をしていた。
 相手は鎮守府の責任者である提督。出会いの少ない艦娘とはいえ、その恋慕はあまりにベタで陳腐でありがちでお約束。
 正規空母「赤城」。それは空母機動部隊における至高にして最強の名。
 それ故に、他の艦娘に恋に現を抜かす姿は見せられない。

赤城(そう、私にはかつての大戦で名を馳せた一航戦。色恋沙汰などに!)

 しかし、どれだけ心を偽ろうと、乙女の世界は恋によって彩らるが定め。
 ある日の食堂。ロマンチストとは程遠い、実直さが取り柄の提督から投下された爆弾――――


提督「じ……自分とケッコンカッコカリを考えてもらえないか!」

赤城「ひゅっ!?」

 敵機直上、飛行看板に直撃する理外の告白。




瑞鶴「あーかぎさーん、お昼食べましょ~!」

加賀「赤城さん、ご飯一緒に……赤城さん?」

赤城「」

加賀「き、気絶している」

瑞鶴「ええ……」


 戦い以外はからっきしな一航戦艦娘・赤城。
 決めろ恋の栗田ターン!

『赤城さんは慢心しない』公開予定は未定。

166: 2018/06/07(木) 12:27:22.70 ID:UfRfjNLBo
【艦娘たちとコミュニケーション】金剛編

(提督休日)


提督「では、行くか」

T・ホイール<ツー↑リングノ時間ダァ!


ヒョッコリ剛(私服)「ヤッホー。提督、お出かけデースか?」

提督「む? あ、ああ、少し遠出をな」

金剛『訳:ふーん、どこ行くの?』

提督『訳:以前立ち寄ったことのある日帰り温泉だよ。丁度、割引券が届いたのでな』

金剛『訳:なるほど、温泉いいわね。ちょっと待ってて!』

提督「?」


(25分後)


ヘルメット剛(デニム&上着装備)『訳:準備オッケーよ、行きましょ鋼太郎!』

提督「なん……だと……?」

金剛『訳:なにしてるの? ほら、早く早く~』

提督『訳:なぜ君が後ろに座っているのだ……』

金剛『訳:なによー、ちゃんと外出申請なら出したわ。持つべきものは出来た妹よね♪』

提督「(今日の秘書艦は比叡君だったな、そういえば……)」

金剛『訳:エヘヘ、タンデム久しぶりだから緊張するかも』

提督「ぬう……」

提督『訳:手袋のスペアを渡すから、ちゃんと後ろに掴まって――――』

金剛「ン?」(腰に手回し

提督「…………」

金剛「…………」

提督『訳:……出発するよ』

金剛「ヨーソロー!」

T・ホイール<全速前進DA!

167: 2018/06/07(木) 12:27:55.90 ID:UfRfjNLBo
(提督&金剛、ツーリング中・・・)



《近場の温泉施設》


受付「いらっしゃいませ~」

提督「大人二名、お願いします」

金剛「お世話になりマース!」

受付「は~い、帰りにこちらの鍵の返却お願いします~」

受付「大浴場はあちら~、男女で分かれております~。それとも、カップルの方専用の個室風呂をご利用ですか~?」

提督「いえ、カップルではないのでお気遣いは無用です」即答

金剛「ムッ……」

受付「あら~、失礼しました~」

金剛「気にしないでくだサーイ、ただの婚約者ですカラ!」

提督「!?」

受付「それはそれは~……すでにご夫婦だったとはこの受付の目をもってしても」

提督『訳:こ、金剛いったい何を……』

金剛「ツーン!」プイチョ

提督「お、おい……」

金剛「温泉、楽しみネー!」スタスタ


受付「ごゆっくり~」

168: 2018/06/07(木) 12:32:14.73 ID:UfRfjNLBo
【バトルフリートガールズ大運動会】

前回までのあらすじ:しらぬいくん ふっとばされた!



1415水上射撃

青葉『えー、はい、不知火選手無念のリタイアで一波乱あった水上競走ですが、観客のみなさまには好評の様子』

霧島『終盤のデッドヒートからのあのオチですからね、いろんな意味で盛り上がるのは当然かと』

青葉『それ以上言われると不知火さんがまた泣いてしまうので、サクッと次の競技に移りましょう』

霧島『駆逐艦不知火の主砲がこちらを向きましたしね。不知火選手が乗っていないのにどういうことでしょう? 本当に自分の意志を持っているみたいで驚きです』

青葉『ハハソンナバカナ……で、ではでは水上射撃勝負、参加される選手の方はフィールドに集合してくださーい!!』

霧島『水上射撃勝負の内容は実にシンプル。決められたコースを進みながら海上に浮かべた的を狙撃、それだけです』

青葉『シンプルゆえに艦娘の練度差が浮き彫りになっちゃう奴ですねー』

霧島『コースにも趣向を凝らした障害物があります。先鋒が解除役を務めるなど各鎮守府の作戦を見たいところです』

青葉『先鋒が露払い……血で血を洗うまさに残虐ファイトの幕開けですね!』

霧島『いや、競技ですから。口汚くぶっ殺せなんて叫んで殴り合い始めたら即中止ですから』

178: 2018/07/04(水) 23:22:04.73 ID:ynJxAG5qo
【艦娘たちとコミュニケーション】金剛編

《鎮守府》提督宅


金剛『訳:ちょっと鋼太郎~、テレビのリモコンどこー?』

提督『訳:わ、私に聞かれても困る。おおかた、君がどこかに置き忘れたのだろう』

金剛『訳:そんなことありませんー。私、いつもテーブルのココに置いてるもの、コーコ』

提督『訳:金剛……リモコンの類はテーブル下の籠にまとめてあると言ったはずだぞ……』

金剛『訳:むー、私の部屋だとここがリモコンの定位置なのよ』

提督『訳:ここは私の私宅なのだが』

金剛『訳:そうだけど、それがどうかした?』キョトン

提督「…………」

金剛『訳:あっ、ちょっとその目、不知火とか比叡に向ける奴! 私に落ち度があるって言いたいの!?』

提督『訳:……いや、別に』

提督『訳:麦茶、飲むかね』

金剛『訳:飲むけど……納得いかないわ』

冷蔵庫<イラッシャイマセー

提督「…………金剛」

金剛『訳:なーにー? ケーキとかあった?』

提督『訳:リモコンが、あった』

リモコン<クーゥゥゥゥルッ!!

提督『訳:……金剛、疲れているならちゃんと言ってくれないか』

金剛『訳:わ、私じゃないわよ。鋼太郎こそちゃんと休むなさいよ……』

提督金剛「「…………」」



金剛「……なーんてことがあってネー。二人して困惑しちゃったヨ!」ケラケラ

漣「当たり前のよーにご主人様宅で休みを過ごしてることに困惑なのですが、漣は」

179: 2018/07/04(水) 23:23:28.77 ID:ynJxAG5qo
【艦娘たちとコミュニケーション】雷編


雷「なにかお世話することはない、司令官!」

提督「いや、大丈夫だ、問題ない」

雷「遠慮しないで! 雷に言ってくれたら、何だってお手伝いするんだから!」

提督「お……お気遣い、なく」

雷「(心の距離が開いた気がするわ!?)」



雷「もうっ、どーして司令官は雷にお世話させてくれないのかしら!」プンスカ

修道女「なにかお困りですか?」

雷「ピィッ!?」

修道女「あらあら、驚かせてしまって申し訳ありません。ずいぶんとお悩みの様子で、つい声をかけてしまいましたの」

雷「(この人、鎮守府でなにしてるのかしら?)」

修道女「ああ、警戒なさらないで? ここには通りすがりで立ち寄っただけなので。許可は頂いていますわ……ほら、あの、栗毛のポニーテールの……」

雷「文月ちゃんかしら……」

修道女「あー、そうそう、文月ちゃん!」

雷「そう……もう、しょうがないわね、文月ちゃんたら」

修道女「すぐにたちさりますので、文月のことは叱らないであげてくださいな」

修道女「それはさておき、私、あなたの悩みを解決する方法を知っていますの」

雷「雷の悩み?」

修道女「とある人に頼ってほしい、心を開いて欲しい……でしょ?」

雷「」

修道女「簡単ですわ、ちょっとしたことであの人は心を開いて開きます。たとえば……コレとか」

雷「カー…ド……?」

修道女「あなたにピッタリのカードです。これを使って……ネ?」

雷「……ワカッタ、ワ」

修道女「フフ、迷える子羊に救いの手を……」

180: 2018/07/04(水) 23:24:11.42 ID:ynJxAG5qo


雷「いくわよ司令官……! このモンスターは融合モンスター以外の雷族効果モンスター1体をリリースした時、EXデッキから特殊召喚できるわ!!」

雷「天より降り注ぐ眩き雷霆! 超雷龍-サンダー・ドラゴン!!」

提督「くっ……」

雷「アハハハ! このカードがモンスターゾーンに存在する限り、司令官はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事ができないわ!」

雷「いいの、司令官はなにもしなくて。全部、全部、雷が面倒見てあげるの、だから頼っていいのよ司令官!!」

雷「さあ、どうする? サレンダーするなら雷がイイ子イイ子してあげる!」

提督「この様子……また奴か」

瑞鳳「い、雷ちゃんの様子がおかしいんだけどぉ……。なにがあったの一体?」

提督「以前の君も似たような感じだった」

瑞鳳「ええぇっ!? 瑞鳳、あそこまで提督のこと束縛しようとか考えてないよ!」

提督「(そこ未満では考えたことごあるのか……?)」

提督「……とりあえず、雷君の目を覚ますことからだな」

提督「私のターン、ドロー。手札より《フォトン・スラッシャー》を特殊召喚。続いて《銀河眼の雲篭》を召喚。速攻魔法《破滅のフォトン・ストリーム》発動」

雷「え」

提督「(伏せも手札も無し、と)効果でリリースし、墓地の《銀河眼の光子竜》を特殊召喚。場にフォトンモンスターがいるので手札より《フォトン・アドバンサー》《フォトン・バニッシャー》を特殊召喚[」

瑞鳳「なにそれ、知らないモンスター!」

提督「こんなこともあろうかと、大本営に働きかけたのだ」

提督「アドバンサー、バニッシャーでオーバーレイ。《輝光帝ギャラクシオン》を特殊召喚し、効果発動。オーバーレイユニットを2つ使い、デッキから《銀河眼の光子竜》を特殊召喚」

雷「」

提督「場のスラッシャー、ギャラクシオンをリンクマーカーにセット。LINK2《銀河眼の煌星竜》特殊召喚」

提督「《銀河眼の光子竜》2体でオーバーレイ。リンクマーカーの先に《銀河眼の光子竜皇》を特殊召喚」

雷「」

提督「……まだやるかね」

雷「司令官の意地悪~!!」

瑞鳳「初めてデュエルした雷ちゃんにそれはないよぉ、提督……」

提督「……むう」



《この後、雷はぶっ飛んだ衝撃で正気に戻った》

200: 2018/10/18(木) 00:25:42.13 ID:08iu0Ofno
【バトルフリートガールズ大運動会】
1415水上射撃


青葉『えー、はい、不知火選手無念のリタイアで一波乱あった水上競走ですが、観客のみなさまには好評の様子』

霧島『終盤のデッドヒートからのあのオチですからね、いろんな意味で盛り上がるのは当然かと』

青葉『それ以上言われると不知火さんがまた泣いてしまうので、サクッと次の競技に移りましょう』

霧島『駆逐艦不知火の主砲がこちらを向きましたしね。不知火選手が乗っていないのにどういうことでしょう? 本当に自分の意志を持っているみたいで驚きです』

青葉『ハハソンナバカナ……で、ではでは水上射撃勝負、参加される選手の方はフィールドに集合してくださーい!!』

霧島『水上射撃勝負の内容は実にシンプル。決められたコースを進みながら海上に浮かべた的を狙撃、それだけです』

青葉『シンプルゆえに艦娘の練度差が浮き彫りになっちゃう奴ですねー』

霧島『コースにも趣向を凝らしたトラップが設置してあります。先鋒が解除役を務めるなど各鎮守府の作戦を見たいところです』

青葉『先鋒が露払い……血で血を洗うまさに残虐ファイトの幕開けですね!』

霧島『いや、競技ですから。口汚くぶっ殺せなんて叫んで殴り合い始めたら即中止ですから』

青葉『水上射撃は三人一組の小隊でゴールまでのタイムを競っていただきます!』

《与太鎮守府》
山城「本当に私が選手でいいのかしら?」
日向「コースに障害物があると聞いたらな」
山城「不幸だわ……」
古鷹「ま、まあまあ」


《井戸端鎮守府》
雪風「幸運の女神のキスを感じちゃいます!」
ヴェールヌイ「ハラショー」
五十鈴「洒落で済まないのが怖いのよねー。味方の時は頼もしいけどさ」


《放談鎮守府》
阿賀野「キッラリ~ン☆ 阿賀野に任せてー!」
筑摩「阿賀野さんは私がどうにかするから、山風ちゃんがんばってね……お願い」
山風「う、うん……わかった」


《四方山鎮守府》
球磨「ヴォー! 露払いは球磨に任せるクマー!」
朧「球磨さん気合入ってる」
敷波「これ私ら必要かー?」



青葉『各陣営、準備オッケーみたいですね! では位置について~……レース開始ぃ!!』

霧島『どこも一癖二癖ある人ばかりですねー』

202: 2018/10/18(木) 09:34:35.99 ID:0RYs6R1k0
待ってたよ久しぶり


次回はこちら


引用元: 終:鎮守府の四方山話