3: 2010/10/20(水) 04:32:19.41 ID:I3miL68WO
「ふわぁ……眠たい。」
「あれ、わたし何してたんだっけ。」

気持ちの良い眠りから目覚めてから数秒後。
ああ、わたしは部室で先輩方とまったりお茶してるうちにいつの間にか寝てしまったんだ、とぼやけた頭ながら思い出しました。

気だるい体を起こし、周りを見渡すと、先輩方の姿がありません。
しかも部室で寝ていたたはずなのに、今までに見たことの無い、知らない場所にいます。

「ここ、どこだろう……」

わたしは、誰かに、どこか知らない場所へと連れ去られたのでしょうか。
先輩方の行方も心配です。
なんだか不安になってきました。

それともここは夢の中なのでしょうか。

寝起きの頭でどうにかこうにか思案します。

「ゆいせんぱーい……わっ!」
けいおん!college (まんがタイムKRコミックス)
4: 2010/10/20(水) 04:35:24.18 ID:I3miL68WO
先輩を探そうと声をあげたその時、いきなりわたしの目の前にトラック大の物体が空から現れました。
よくよく見ると、それはとても大きな靴のようです。
その大きな靴からは黒いタイツ?が天に向かってスラッとのびています。

巨大な靴と巨大な黒タイツは、ズンズンとわたしから遠ざかっていきます。
わたしの存在には気づいていないようです。

黒タイツの先に何があるのかをどうにか確かめるため、首が痛くなるくらいに見上げると、見覚えのある後ろ姿がそこにはありました。

「唯先輩……?」

これでも1年と数ヶ月、毎日のように一緒にいた仲です。
見間違えるはずがありません。

しかし、その唯先輩らしき物体はいささか大きすぎます。
急激な成長を遂げた、としても限度があります。

5: 2010/10/20(水) 04:39:14.13 ID:I3miL68WO
わたしはその高層ビル並みの大きさの唯先輩を見て、固まってしまいました。

恐怖を感じるのも仕方のないことだと思います。
そんなに大きい人間が、辺りを無造作に闊歩しているのですから。
下手をしなくても踏まれてしまいます。

何が起こっているのかもわからないし、命の危険もあるのでとりあえずは物陰に隠れました。

と、ここでわたしはあることに気付きました。

今わたしがいるこの場所は、部室なのです。

6: 2010/10/20(水) 04:42:15.18 ID:I3miL68WO
先ほど、わたしはここを見たことのない、知らない場所と言いました。
しかし、ここは紛れもなく、わたしたち軽音部の部室なのです。

ですが、いつもの部室とは様子が違います。
部室にあるものが大きいのです。

机から椅子から、ドラムや食器棚、トンちゃんの水槽に至るまで。
全てが有り得ない程の大きさになっています。

混乱した頭をどうにか動かし考えた結果、周りのものが大きくなったのではなく、わたしが小さくなったのだ、という結論に達しました。
正常なのは唯先輩や部室で、わたしが異常なのです。

7: 2010/10/20(水) 04:46:26.74 ID:I3miL68WO
何故?
そんなことはわかりません。

しかし、いつまでもこんな埃臭い場所に隠れていてもどうしようもないので、意を決して唯先輩とコンタクトをとってみることにしました。
命の危険もやむを得ません。

「唯先輩!ここです!梓です!気づいてください!」

ぴょんぴょんと跳ねたり、周りを動き回ったりしましたが、唯先輩は全く気づきません。
唯先輩は難聴でしょうか。
早急に耳掻きをする必要がありそうです。

9: 2010/10/20(水) 04:49:41.85 ID:I3miL68WO
しかし、冷静になって考えてみれば、地上から数十メートルの高さもあるビルの屋上まで、拡声器も使わず声が届くわけもありません。
唯先輩が悪いのではなく、わたしの声量が問題なのでしょう。
難聴疑惑をかけてすいません。

わたしは、唯先輩に気づいてもらうため、机の上に登りそこから声をかけることにしました。
声が伝わるかどうかはわかりませんが、視覚的に見つけてくれるはずです。

そう思ってちょこちょこと机の脚を目指していると、

11: 2010/10/20(水) 04:53:32.51 ID:I3miL68WO
ミチッ

何かが潰れるような、とても不快な音がしました。
同時に、わたしの身体が脳の指令に反応しなくなり、動くことができません。

段々と視界が霞んでいくのがわかります。

「へっへー、見事仕留めてやったぜー!」
「すごいよりっちゃん!プロ並みだよ!」
「だろー?普段から鍛えてるからなー」

わたしの意識はそこで途絶えました。

――――――――
―――――


12: 2010/10/20(水) 04:58:11.42 ID:I3miL68WO

――――――――
―――――

唯「あずにゃーん」ユサユサ

梓「」

唯「あーずーにゃーん」ユサユサ

紬「梓ちゃん、昨日夜更かししたのかしら?」

律「練習がめんどくさいから、寝たフリしてるんじゃねー?」

澪「お前と一緒にするな」パコッ

律「ふぎゃっ」

13: 2010/10/20(水) 05:01:16.42 ID:I3miL68WO
唯「ほら、あずにゃん そろそろ練習しようよ~」ユサユサ

梓「」

紬「梓ちゃん、疲れてるみたいだから練習はお休みにしとく?」

澪「うーん……そうだな……
 真面目な梓がこんなになってるのなんて珍しいからな」

律「よーし、そうと決まればムギ、お茶おかわりー!」

唯「あ、わたしも~」

紬「うふふ、澪ちゃんもいる?」

澪「あ、ああ……もらおうかな」

14: 2010/10/20(水) 05:04:28.13 ID:I3miL68WO
律「そういえばさー、なんかゴキブリって間違った名前らしいぜー」

唯「どういうこと?」

律「本当はゴキカブリって名前なんだけど、
 どこかで間違って伝わってきたとかなんとか」

紬「へ~、初耳ね~」

澪「それよりお前、手洗ったっけ?」

律「うっ?!あらっ……てない……かも」

澪「ばっちい!今すぐ洗え!」

梓「……」ムク

15: 2010/10/20(水) 05:08:15.39 ID:I3miL68WO
唯「ん?あ、あずにゃんおはよ~」

澪「ああ、ごめん梓 起こしちゃったかな……?」

梓「……」

紬「大丈夫?梓ちゃん……お疲れのようだけど……」

唯「あずにゃん……か、顔に生気がないよ?」

梓「……」カサ

梓「」カサカサカサカサ

唯「う、う、うわあっ?!」

16: 2010/10/20(水) 05:12:32.09 ID:I3miL68WO
紬「ひっ!」

梓「」カサカサカサカサ

澪「お、おい、梓どうしたんだ?!……床に這いつくばったりして……」

梓「」カサカサカサカサ

律「うおっ!動き速すぎるだろ!」

唯「あ、あずにゃん、どうしたの?まだ寝ぼけてるの……?」

梓「」カサカサカサカサ

唯「うわあああ!」

――――――――
―――――


18: 2010/10/20(水) 07:34:25.15 ID:I3miL68WO

――――――――
―――――

「う……うう」

気がつくと、わたしは今度は白い、柔らかな紙に包まれていました。

先ほど、巨大な律先輩らしき人物に潰された気がしたんですけれど……
あれは夢だったのでしょうか。
しかし、身体にリアルな痛みが残っている気もします。

いったい、わたしの身に何が起こっているのでしょう。
とりあえず、外に出ないことには。

そう思い、出口を探してガサガサと紙を調べると切れ目があったので、手でかき分けながら外へでました。

19: 2010/10/20(水) 07:38:26.25 ID:I3miL68WO
外へは出られましたが、ここがどこかなのかはわかりません。

恐らく、部室の中であるとは思いますが……
筒のような箱のような場所らしく、周りには平らな壁がそびえ立っています。
辺りを見渡すと、紙やら食べ物のカスやら……

「あ、そうか」

ここはゴミ箱みたいです。
どうりであまりいい匂いがしないわけです。

ゴミ箱とわかったのはいいですが依然、状況が掴めません。
ゴミ箱の壁に阻まれ、部室の様子は全くわからないのです。

23: 2010/10/20(水) 13:13:38.95 ID:I3miL68WO
とりあえず何故小さくなったのかは置いておいて、先輩方に気づいてもらうのが先決だと思い、どうゴミ箱を抜け出そうかと腕組みをしたその時、

腕に違和感を覚えました。

良く見る必要もないくらい、とてつもなく黒いのです。
日焼けとか、そういうレベルではありません。

驚いたのはそれだけではありません。
腕が4本もあるのです。
身体もとても変わっていて、人間とは到底思えません。

とうとうわたしは人外になってしまいました。

24: 2010/10/20(水) 13:19:05.85 ID:I3miL68WO
夢ならさめてほしいですが、どうやら現実らしいです。
わたしは黒光りする腕が4本もある未確認生命体に……

「ん……?」
「黒光りして、腕が4本……?」


「これってまさか……ゴキブリ……?」

……残念ながら、わたしは未確認生命体ではなくゴキブリになってしまったようです。
なんでまた、ゴキブリなんかになってしまったのでしょう。
ゴキブリになるくらいなら、未確認生命体としてどこかで研究の対象になりたかったです。
悲しくて仕方がありません。

そうか……ゴキブリだから律先輩に潰されたのか。
ゴキブリだからわたしは生きていられたのか。
今だけはゴキブリのあらゆる時代を生き抜いてきた生命力に感謝するとします。

25: 2010/10/20(水) 13:24:34.88 ID:I3miL68WO
しかし、ゴキブリになったからといって、落ち込んでいる暇はありません。

どうにかして、元の中野梓に戻らなければ。
このままゴキブリとして一生を終えるなんて考えられません。

そのためにはまず、ゴミ箱から脱出する必要があります。
こんな臭くて汚い場所にいても、気分が滅入るだけです。

どうすればこの高い壁を……

「……あっ」

そうです、今わたしはゴキブリなんです。

わたしは6本の脚を駆使して、ゴミ箱の壁を這い上がりました。
ゴキブリってなんて便利なのだろう、とほんの少し思ってしまった自分が嫌になりました。

26: 2010/10/20(水) 13:30:07.77 ID:I3miL68WO
ゴミ箱の縁にたどり着くと、なんだか周りが騒がしいです。
騒音のする方へと目を向けると、そこに中野梓がいました。
腹這いです。カサカサしてます。まさにゴキブリのそれです。

……そうか、わたしはゴキブリになったのではなくて、ゴキブリと体が入れ替わってしまったんだ。
そう考えると、中野梓があんな行動をとっているのも頷けます。

何故身体が入れ替わったのでしょう。
わたしが眠りに落ちているとき、たまたま眠りに落ちていたゴキブリがいて、眠っている間にたまたま体から抜け出た両者の魂が、帰るべき体を間違えてしまった、とか。

27: 2010/10/20(水) 13:34:25.95 ID:I3miL68WO
言ってる自分が混乱してきました。
とにかく眠ってる間にゴキブリと入れ替わってしまったと。

どこかでそんな物語を聞いたことがあったような。
まあ、ゴキブリとではないでしょうけど。

とにもかくにも、この仮説が正しいのであれば、あそこで這い回っているゴキにゃんを眠らせ、わたしも眠る。
眠らせる、というか意識を失わせれば大丈夫でしょう。

意識を失ったら、恐らく魂が身体から抜け出るはずです。
身体と魂がまだ馴染んでない内は魂が抜け出やすい、とか。
これもお話にありがちな展開ですが。

まあ、そうすれば元に戻るはずです。たぶん。
戻ってくれなきゃ困ります。

28: 2010/10/20(水) 13:39:20.49 ID:I3miL68WO
さて、それではあのゴキにゃんを気絶させるにはどうすればいいか。
やはり頭に強い衝撃を与えるのが良いでしょう。

しかし、いちゴキブリと成り下がったわたしは人間に比べれば大変非力です。
わたしの手で、直接気絶させるのは不可能でしょう。

それでは、先輩方に叩いてもらうか。
気絶するほどの馬鹿力で後輩の頭を叩く先輩は軽音部にはいません。

やはり、ゴキにゃんに自ら気絶してもらう他ないでしょう。

29: 2010/10/20(水) 13:52:16.05 ID:I3miL68WO
わたしはまず、ゴミ箱から洗面台へと飛びました。
ええ、飛びました。ゴキブリですから。
ものすごく疲れるので、長時間飛んでいるのは無理そうですが。

段々とゴキブリの身体を使いこなしてきてしまっているわたしがいます。
慣れって怖い。

洗面台に着陸したわたしは、据え置いてある石鹸へと向かいました。
運よく、小さめの石鹸のかけらを見つけました。

ちなみに、ゴキブリの好物らしいですよ。石鹸。

そして、わたしにとっては岩石ほどの石鹸のかけらをなんとか洗面台の縁へ押していきます。

先輩方はゴキにゃんを追っかけているので、わたしには気づきません。

30: 2010/10/20(水) 13:58:15.10 ID:I3miL68WO
わたしは精一杯の力で、石鹸を洗面台から落としました。

するとしばらくしてゴキにゃんも気づき、石鹸に向かって突進してきました。
中野梓の姿を借りていても所詮はゴキブリ、好物には変わりないようです。

ゴキにゃんは石鹸をゲットすると、勢い余って目の前の机に突っ込み、そのまま壁にも激しくぶつかりパタリと動かなくなりました。

どうやら上手くいったようです。
わたしの頭脳を舐めるな、です。
あとはわたしが気絶してミッションコンプリート。

痛いでしょうけど、また律先輩にでも叩かれましょう。

――――――――
―――――


31: 2010/10/20(水) 14:03:48.11 ID:I3miL68WO

――――――――
―――――

唯「ふ~……」

律「は~……」

紬「ようやく落ち着いたわね~……」

澪「梓、大丈夫かな……」

唯「どうしちゃったんだろうね、ほんと」

律「練習したくないから、おかしくなった演技をしたとか?」

唯「まさか~」

32: 2010/10/20(水) 14:10:07.02 ID:I3miL68WO
ブーン

澪「ん……ひ、ひぃっ!ゴキブリ!」ガタッ

律「さっきのやつか?!くそぅ、生きてやがったな!
 次はきっちり息の根をとめてやる!」

唯「りっちゃん!どいて!」

律「っ?!唯?」

唯「秘密兵器、ヘアスプレーだよ!」シュー

ポトッ

紬「あ、動かなくなったわよ!」

35: 2010/10/20(水) 14:18:05.28 ID:I3miL68WO
澪「おお、すごいな唯!」

唯「えへへ~、ういに教えてもらったんだ~」

律「くそー!唯にいいところを持ってかれた!」

唯「りっちゃんプロを負かしちゃった~」

紬「それで、このゴキブリさん、どうするの?」

唯「ん~……ゴミ箱じゃ、また復活するかもしれないし、頃すのは可哀想だし……
 窓からポイすればいいんじゃない?」

紬「唯ちゃん、優しいわね~」

唯「いやいや、それほどでも~」

36: 2010/10/20(水) 14:25:48.27 ID:I3miL68WO
律「じゃあ、はい チリトリとホウキでいいか?」

唯「ばっちりだよりっちゃん!よいしょ、と」サッサッ

唯「ゴキブリさん、もう来ちゃだめだよ~」ポイッ

律「ほら、澪 もうゴキブリいないぞ」

澪「あ~……怖かった……」

紬「本当に生命力強いのね~」

律「わたしももっと確実に倒せるようにならなきゃな~」

――――――――
―――――


37: 2010/10/20(水) 14:30:39.66 ID:I3miL68WO

――――――――
―――――

やばいやばいやばいやばい。
誤算です。圧倒的誤算です。

叩いて気絶させてくれるとばかり思ってました。
まさかスプレーで固められて、窓から捨てられるとは。

早く部室に戻って気絶させられないと。
ゴキにゃんの目がさめたら、今まで頑張ってきた計画が水の泡です。

固まった身体を土の上で必氏に転がして、なんとか動けるようになりました。
急がなければ。

38: 2010/10/20(水) 14:36:38.54 ID:I3miL68WO
やはりゴキブリ、歩幅が人間とは段違いです。
全然前へ進みません。

しかし、速さはあります。
とてつもなく体力を消耗しますが、気にしてなどいられないので急いで部室を目指しました。

途中女生徒の悲鳴がいくつか聞こえましたが、立ち止まってはいられません。
必氏の形相です。

ゴキブリに表情があるかは知りませんが。

39: 2010/10/20(水) 14:40:44.05 ID:I3miL68WO
階段を急いで駆け上がります。
途中まで飛んでいたのですが、疲労がものすごいので、諦めて脚を使い登りました。

息も切れて、体がだるくなり、辛いなんてものじゃありませんでしたが、なんとか部室へたどり着きました。

が、部室の前には大きな、重い扉がそびえており、わたしの行く手を阻んでいます。

40: 2010/10/20(水) 14:48:36.06 ID:I3miL68WO
せっかくここまで来たのに、万事休すです。
こんな大きな扉にはさすがにお手上げです。

もう、一生この体で生きていかなければならないのか。
中野梓には戻れないのか。
生ゴミをあさり、人々に忌み嫌われ、いつかヘマをしてゴキブリホイホイかホウ酸団子にやられるのか。

悲しくて涙が出てきそうになりました。
ゴキブリが涙を流すなんて聞いたことありませんが。

わたしは扉の前でただただ絶望する可哀想なゴキブリでした。

パコーン

あれ?

あっ

――――――――
―――――


42: 2010/10/20(水) 15:00:06.31 ID:I3miL68WO

――――――――
―――――

ガチャ

和「ちょっと、律 今日は部長の集まりがあるって……」

唯「あ、のどかちゃん!」

律「……やべ、すっかり忘れてた」

澪「おい、部長なんだからしっかりしろよ!
 大切な話があるかもしれないだろ!」

梓「んっ……うう……」

律「わりーわりー……って、梓?」

澪「あ、梓……気がついたか?!」

梓「頭が……ズキズキします……」

紬「大丈夫?梓ちゃん!」

律「派手にぶつけてたからなー」

梓「あ……あれ……?わたし……」

43: 2010/10/20(水) 15:06:39.52 ID:I3miL68WO
和「梓、具合でも悪いの?」

梓「あ……の、和先輩っ!」ダキッ

和「え?な、なに?いきなり……」

梓「和先輩!大好きです!和先輩はわたしの恩人です!」ギュ

紬「あらあらうふふ」

澪「あ、梓……」

律「お前ら、デキてたのか……?」

梓「ち、違います!わたしは……ゴキブリだったんです!」

44: 2010/10/20(水) 15:11:21.22 ID:I3miL68WO
律「……は?」

唯「ゴキブリ?」

澪「ほ、ほんとかっ?!」ビクッ

梓「はい!ゴキブリです!」

和「そういえばさっきそこでゴキブリ潰したわ、ほら」ピラ

澪「う、うわっ!わざわざ見せなくていいから!」

紬「あら?さっきのゴキブリさんかしら」

梓「そうです!それ!わたしです!」

律「……なあ、梓……一度病院行こうぜ」

梓「本当です!嘘じゃないんです!信じてください!」

唯「あずにゃんの髪型ってゴキブリっぽいよね~」

梓「そういうことじゃありません!」



おしまい

46: 2010/10/20(水) 15:18:23.56 ID:I3miL68WO
>>1
代理ありがとうございました

読んでくれた方もありがとうございます

引用元: 梓「夢中脱魂!」