~かぐや姫~
むかしむかし、竹取りの唯という人がいました。
唯「ロッカーはいつだってね “今”やんちゃ盛り♪」
ある日、唯は金色に輝く竹を見つけました。
唯「何かな?よし、切っちゃえ」スパッ
切り取った竹の中を見た唯は驚きました。
なんと、小さな女の子がいました。
?「おんぎゃー」
唯「うわー、どうしよう」アセアセ
唯「そうだ!憂に相談しよう」
子供を連れ帰って来た唯の姿を見て、憂は卒倒した。
むかしむかし、竹取りの唯という人がいました。
唯「ロッカーはいつだってね “今”やんちゃ盛り♪」
ある日、唯は金色に輝く竹を見つけました。
唯「何かな?よし、切っちゃえ」スパッ
切り取った竹の中を見た唯は驚きました。
なんと、小さな女の子がいました。
?「おんぎゃー」
唯「うわー、どうしよう」アセアセ
唯「そうだ!憂に相談しよう」
子供を連れ帰って来た唯の姿を見て、憂は卒倒した。
24: 2010/10/20(水) 22:53:49.42 ID:XbB6gwh+O
月日は流れました。
二人は子供に「律」と名付けました。
律は異常なまでに早い成長を遂げていました。(胸以外)
唯「りっちゃん。可愛いね」ダキッ
律「よせやい」
唯「頭、撫でてあげる」ナデナデ
律「や、やめろ!」バッ
憂「やめなよ、お姉ちゃん」
律「そうだよ」
唯「ぶー」
三人の生活は楽しい事だらけでした。
何不自由なく、ただ時間だけが過ぎて行くだけでした。
二人は子供に「律」と名付けました。
律は異常なまでに早い成長を遂げていました。(胸以外)
唯「りっちゃん。可愛いね」ダキッ
律「よせやい」
唯「頭、撫でてあげる」ナデナデ
律「や、やめろ!」バッ
憂「やめなよ、お姉ちゃん」
律「そうだよ」
唯「ぶー」
三人の生活は楽しい事だらけでした。
何不自由なく、ただ時間だけが過ぎて行くだけでした。
26: 2010/10/20(水) 22:56:33.31 ID:XbB6gwh+O
そんなある日の事、平沢家に可愛い娘がいるという噂を聞き付けた、五人の若者が唯の家にやって来ました。
なんでも、律を嫁に欲しいらしい。
和「律を私にくれるかしら?」メガネ、クイッ
紬「りっちゃんを嫁に貰うのが夢だったのー」
梓「何言ってるんですかー。律先輩は私のです」
純「よく分かりませんが、来ました」
憂「じゃあ、純ちゃんは用無しだね」ニコッ
純(さりげなく酷い)シクシク
澪「おい、律は誰のモノでもない。私だけのモノだ!」
なんでも、律を嫁に欲しいらしい。
和「律を私にくれるかしら?」メガネ、クイッ
紬「りっちゃんを嫁に貰うのが夢だったのー」
梓「何言ってるんですかー。律先輩は私のです」
純「よく分かりませんが、来ました」
憂「じゃあ、純ちゃんは用無しだね」ニコッ
純(さりげなく酷い)シクシク
澪「おい、律は誰のモノでもない。私だけのモノだ!」
28: 2010/10/20(水) 23:03:13.15 ID:XbB6gwh+O
律「いや、お前のモノでも……」
和「何言ってるのかしら?律は私の嫁になるのよ」メガネ、キラーン
紬「わ、私のよー!」
梓「私のです。あと、唯先輩も欲しいです///」モジモジ
憂「おい中野。ちょっと表出ろや」ガシッ
梓「な、何すんの!はっ、離せー!無礼だぞ!!」ズリズリ、ジタバタ
憂「お姉ちゃんを欲しいと言うだけで無礼極まりないよ!本来なら切腹モノだよ!!」
梓「私は中野家の娘だぞ!天皇家直属だぞ」
憂「お姉ちゃんの前で自分の家の家柄なんて、トイレットペーパーと同じだよ!!」グイッ
梓「うわーん!!」バタバタ
和「何言ってるのかしら?律は私の嫁になるのよ」メガネ、キラーン
紬「わ、私のよー!」
梓「私のです。あと、唯先輩も欲しいです///」モジモジ
憂「おい中野。ちょっと表出ろや」ガシッ
梓「な、何すんの!はっ、離せー!無礼だぞ!!」ズリズリ、ジタバタ
憂「お姉ちゃんを欲しいと言うだけで無礼極まりないよ!本来なら切腹モノだよ!!」
梓「私は中野家の娘だぞ!天皇家直属だぞ」
憂「お姉ちゃんの前で自分の家の家柄なんて、トイレットペーパーと同じだよ!!」グイッ
梓「うわーん!!」バタバタ
29: 2010/10/20(水) 23:05:13.84 ID:XbB6gwh+O
律「なんか、憂ちゃん怖かったな」
唯「そうかなー」
澪「律!」バッ
律「うわっ!」
澪「律、お前は私のモノだ。さぁ、私の家に帰ろう」
和「何やってるの!?」
紬「ずるい澪ちゃん!」
澪「うるさい!律は誰にもやらん!!」
律「私はモノじゃねぇー!」
唯「りっちゃん、モテモテだね」
律「あのなー!」
唯「そうかなー」
澪「律!」バッ
律「うわっ!」
澪「律、お前は私のモノだ。さぁ、私の家に帰ろう」
和「何やってるの!?」
紬「ずるい澪ちゃん!」
澪「うるさい!律は誰にもやらん!!」
律「私はモノじゃねぇー!」
唯「りっちゃん、モテモテだね」
律「あのなー!」
30: 2010/10/20(水) 23:08:13.09 ID:XbB6gwh+O
律「うーん。よし、じゃあ私が欲しいモノを持って来い!」
澪「じゃあ、私は私を献上する!」
律「やかましい!」
和「で、何を持って来ればいいの?」
律「そんなもん。私を嫁にしたいなら、自ずと分かるはずだ」
和「?」
律「感じろ……フォースを感じるんだ!」ゴゴゴッ
紬「はぅー」ハァハァ
澪「りぃつぅー!」ビクン
律「こらー!!」
律「もうなんでも良い!なんか持って来い!!」
澪「じゃあ、私は私を献上する!」
律「やかましい!」
和「で、何を持って来ればいいの?」
律「そんなもん。私を嫁にしたいなら、自ずと分かるはずだ」
和「?」
律「感じろ……フォースを感じるんだ!」ゴゴゴッ
紬「はぅー」ハァハァ
澪「りぃつぅー!」ビクン
律「こらー!!」
律「もうなんでも良い!なんか持って来い!!」
31: 2010/10/20(水) 23:13:48.61 ID:XbB6gwh+O
和「じゃあ私、何か持って来るわ」スタスタ
紬「何かを……ハァハァ……持って……ハァハァ」スタスタ
澪「律。必ず私のモノにしてやる」スタスタ
純「あのー、私は?」
律「ん?用無しなら帰っていいぞ」
純「はい。帰ります」シクシク
唯「りっちゃん、あんなので良かったの?」
律「いいんだよ。ところで憂ちゃんは?」
唯「まだ、表じゃないかなー」
律「ふーん」
その後、梓の悲鳴が響いたのは、言うまでもない。
紬「何かを……ハァハァ……持って……ハァハァ」スタスタ
澪「律。必ず私のモノにしてやる」スタスタ
純「あのー、私は?」
律「ん?用無しなら帰っていいぞ」
純「はい。帰ります」シクシク
唯「りっちゃん、あんなので良かったの?」
律「いいんだよ。ところで憂ちゃんは?」
唯「まだ、表じゃないかなー」
律「ふーん」
その後、梓の悲鳴が響いたのは、言うまでもない。
33: 2010/10/20(水) 23:16:38.24 ID:XbB6gwh+O
その日の夜。
律は月を眺めていました。とても綺麗な月です。
が、その表情はどこか寂しそうでした。
唯「りっちゃん、どうしたのかな?」
憂「月ばっかり見てるね」
唯「どうしたんだろうね」
律(はぁー、いつかは言わなくちゃな)
律(ただ、タイミングは大事だよな)
一方、梓は平沢家の門前で正座させられていた。
「私はいけない娘ですぅー」と立て札に書かれ、村人から晒者になっていた。
梓「ごめんなさい」ヒグッ
律は月を眺めていました。とても綺麗な月です。
が、その表情はどこか寂しそうでした。
唯「りっちゃん、どうしたのかな?」
憂「月ばっかり見てるね」
唯「どうしたんだろうね」
律(はぁー、いつかは言わなくちゃな)
律(ただ、タイミングは大事だよな)
一方、梓は平沢家の門前で正座させられていた。
「私はいけない娘ですぅー」と立て札に書かれ、村人から晒者になっていた。
梓「ごめんなさい」ヒグッ
34: 2010/10/20(水) 23:20:47.10 ID:XbB6gwh+O
翌日。
律「よーし。私が欲しいモノを出してくれ」
和「私はこれね」
唯「『女の子らしく生きる方法』だって」
律「ふざけんなー!」ビリビリ
和「ちょっと!」
律「私は女だ!」
和「私の嫁になるなら、女の子らしくしなさい!」
和「今のままじゃ、まるで男ね。なんなら、私が調教という名の矯正を施そうかしら?」
和「律を見てると、いじめたくなるの。泣きそうな顔になると、そそるわー」
紬(SMなのね!)
澪「おい、律に手を出せるのは私だけだ!」
律「やっかましいわ!ほら、次!」
律「よーし。私が欲しいモノを出してくれ」
和「私はこれね」
唯「『女の子らしく生きる方法』だって」
律「ふざけんなー!」ビリビリ
和「ちょっと!」
律「私は女だ!」
和「私の嫁になるなら、女の子らしくしなさい!」
和「今のままじゃ、まるで男ね。なんなら、私が調教という名の矯正を施そうかしら?」
和「律を見てると、いじめたくなるの。泣きそうな顔になると、そそるわー」
紬(SMなのね!)
澪「おい、律に手を出せるのは私だけだ!」
律「やっかましいわ!ほら、次!」
35: 2010/10/20(水) 23:23:47.02 ID:XbB6gwh+O
紬「これなのー」
唯「『猿でも分かる。百合入門~初級~』だって」
律「なんじゃこりゃー!」ビリビリ
紬「はぅー」
律「確かに今の状況だと同性結婚させられそうだけど!」
紬「だから、百合を勉強して知識を……」
律「お前は自分の眉毛でオXXーでもしてろ!」
紬「じゃあ、そうするわ」ベリッ
紬「ハァハァ、ハァハァ///」
澪「百合だろうがレOだろうが、私が一夜漬けで教えてやる」
律「うっさいわ!ほら、次は澪だぞ!」
唯「『猿でも分かる。百合入門~初級~』だって」
律「なんじゃこりゃー!」ビリビリ
紬「はぅー」
律「確かに今の状況だと同性結婚させられそうだけど!」
紬「だから、百合を勉強して知識を……」
律「お前は自分の眉毛でオXXーでもしてろ!」
紬「じゃあ、そうするわ」ベリッ
紬「ハァハァ、ハァハァ///」
澪「百合だろうがレOだろうが、私が一夜漬けで教えてやる」
律「うっさいわ!ほら、次は澪だぞ!」
36: 2010/10/20(水) 23:29:03.37 ID:XbB6gwh+O
澪「やっぱり律を一番理解してるのは私だな」
律「ほぉー」
澪「私はこれだ!」
唯「『媚薬』だって」
澪「そうだ。早い話、律は私だけを見てればいい。それで万事解決」
律「なんちゅー、自分勝手な!」
澪「律、さぁ飲め。私の愛が詰まった薬だ」
律「飲まねー!」
澪「なら、飲ませるだけ!」ダッ
律「澪。これじゃあ、レOプみたいじゃねぇか!」バッ
澪「関係あるか!百合もレOもレOプも似た様なものだ!」
澪「赤信号、みんなで渡れば怖くないの精神で問題解決!」ググッ
律「全然違うわボケ!ついでに、みんな撥ねられちまえ!」バッ
律「ほぉー」
澪「私はこれだ!」
唯「『媚薬』だって」
澪「そうだ。早い話、律は私だけを見てればいい。それで万事解決」
律「なんちゅー、自分勝手な!」
澪「律、さぁ飲め。私の愛が詰まった薬だ」
律「飲まねー!」
澪「なら、飲ませるだけ!」ダッ
律「澪。これじゃあ、レOプみたいじゃねぇか!」バッ
澪「関係あるか!百合もレOもレOプも似た様なものだ!」
澪「赤信号、みんなで渡れば怖くないの精神で問題解決!」ググッ
律「全然違うわボケ!ついでに、みんな撥ねられちまえ!」バッ
37: 2010/10/20(水) 23:32:04.42 ID:XbB6gwh+O
?「ねぇ、みんないるー?」
唯「ん?誰だろう」
憂「さぁ?」
和「あ、あなたは!?」
紬「ハァハァ」
澪「み、帝様!」
帝(みかど)とは、偉い人の事らしい。
さわ子「偉いも何も、偉いわよ!あと、工口いけど」エッヘン
律「威張って言う事かよ」
澪「帝様!何故こちらに」
さわ子「いやー、可愛い娘がいるから様子見に来ただけ。あと、梓ちゃんが泣いてたわ」
さわ子「んで、この娘かな?」
唯「ほぇ!」
憂「」ピキッ
唯「ん?誰だろう」
憂「さぁ?」
和「あ、あなたは!?」
紬「ハァハァ」
澪「み、帝様!」
帝(みかど)とは、偉い人の事らしい。
さわ子「偉いも何も、偉いわよ!あと、工口いけど」エッヘン
律「威張って言う事かよ」
澪「帝様!何故こちらに」
さわ子「いやー、可愛い娘がいるから様子見に来ただけ。あと、梓ちゃんが泣いてたわ」
さわ子「んで、この娘かな?」
唯「ほぇ!」
憂「」ピキッ
38: 2010/10/20(水) 23:34:17.08 ID:XbB6gwh+O
さわ子「素材としては良いわね」ジロジロ
唯「///」
律「あのー?」
さわ子「なーに?」
律「可愛い娘は私」ニコッ
さわ子「ごめん。あんたは、ないわ」
律「」ガーン
澪「あぁ、律」
さわ子「よし、この娘を私の嫁にする」
唯「えぇー!」
さわ子「帝様の命令でーす。今日から私の……」
憂「おい」ガシッ
さわ子「えっ?」
さわ子「ひぃっ!」ビクッ
唯「///」
律「あのー?」
さわ子「なーに?」
律「可愛い娘は私」ニコッ
さわ子「ごめん。あんたは、ないわ」
律「」ガーン
澪「あぁ、律」
さわ子「よし、この娘を私の嫁にする」
唯「えぇー!」
さわ子「帝様の命令でーす。今日から私の……」
憂「おい」ガシッ
さわ子「えっ?」
さわ子「ひぃっ!」ビクッ
39: 2010/10/20(水) 23:38:08.98 ID:XbB6gwh+O
憂「貴様は大罪を犯した。よって、ここに氏刑を宣告する」ゴォォー
さわ子「た、大罪!?」ガクブル
憂「お姉ちゃんは神。お姉ちゃんがいるからこそ、世界は存在する。それを貴様は気安く……」ゴォォー
さわ子「ご、ごめんなさい!」
憂「って、嘘ですよ」ニコッ
さわ子「えっ?」
憂「お姉ちゃんの可愛いさは罪ですから。みんな、罪を犯したくて仕方ないんですよ」
さわ子「そ、そうよね」パアァ
憂「だから。表で頭、冷やそうか」ニコッ
さわ子「」ガーン
憂「これで、梓ちゃも寂しくないね」ニコッ
さわ子「」ズルズル
さわ子「た、大罪!?」ガクブル
憂「お姉ちゃんは神。お姉ちゃんがいるからこそ、世界は存在する。それを貴様は気安く……」ゴォォー
さわ子「ご、ごめんなさい!」
憂「って、嘘ですよ」ニコッ
さわ子「えっ?」
憂「お姉ちゃんの可愛いさは罪ですから。みんな、罪を犯したくて仕方ないんですよ」
さわ子「そ、そうよね」パアァ
憂「だから。表で頭、冷やそうか」ニコッ
さわ子「」ガーン
憂「これで、梓ちゃも寂しくないね」ニコッ
さわ子「」ズルズル
40: 2010/10/20(水) 23:41:58.48 ID:XbB6gwh+O
その日の夜。
律はまた、月を眺めていました。
唯「りっちゃん、寂しそうだね」
憂「何かあったのかな?」
澪「あれは、恋だな」
和「間違いないわね」
澪「お前がなんでいる!えっと……わ?」
和「私の名前は『のどか』だ!『わ』とか『なごみ』とか言うな!」
紬「わちゃん」ハァハァ
和「まだしてるの?腐れ沢庵」
律「なぁ……」
唯「何、りっちゃん」
律「実はさ、言わなければならん事がある」
憂「なんですか?」
律「実は私、月の世界のお姫様なんだよねー」
律はまた、月を眺めていました。
唯「りっちゃん、寂しそうだね」
憂「何かあったのかな?」
澪「あれは、恋だな」
和「間違いないわね」
澪「お前がなんでいる!えっと……わ?」
和「私の名前は『のどか』だ!『わ』とか『なごみ』とか言うな!」
紬「わちゃん」ハァハァ
和「まだしてるの?腐れ沢庵」
律「なぁ……」
唯「何、りっちゃん」
律「実はさ、言わなければならん事がある」
憂「なんですか?」
律「実は私、月の世界のお姫様なんだよねー」
41: 2010/10/20(水) 23:44:21.83 ID:XbB6gwh+O
一同「はいー!?」
律「黙ってて悪かった」
和「何を言うかと思えば……」
紬「まさかの」ハァハァ
憂「し、信じられません」
唯「りっちゃん、おかしくなった?」
澪「そ、それでも私は構わないぞ!律がなんであろうと、私のモノに変わりない」
律「あと、明日の晩。月から迎えが来るんだ」
唯「えっ?」
律「明日は満月だ。月と地球が唯一、繋がる日なんだ。だから、帰らなくちゃならないんだ!本当に急ですまん!!」
唯「りっちゃん……」
和「そうなんだ……」
紬「お別れは辛いわね」ハァハァ
律「黙ってて悪かった」
和「何を言うかと思えば……」
紬「まさかの」ハァハァ
憂「し、信じられません」
唯「りっちゃん、おかしくなった?」
澪「そ、それでも私は構わないぞ!律がなんであろうと、私のモノに変わりない」
律「あと、明日の晩。月から迎えが来るんだ」
唯「えっ?」
律「明日は満月だ。月と地球が唯一、繋がる日なんだ。だから、帰らなくちゃならないんだ!本当に急ですまん!!」
唯「りっちゃん……」
和「そうなんだ……」
紬「お別れは辛いわね」ハァハァ
46: 2010/10/20(水) 23:56:37.12 ID:XbB6gwh+O
憂「帰る場所があるなら、やっぱり帰るべき……」
澪「やだ!」
唯「澪ちゃん?」
澪「律が帰るなんて、こんなんじゃダメだー!」バタバタ
和「我が儘言わない!」
唯「気持ちは分かるけど」
紬「仕方ないかも」ハァハァ
律「澪……すまん」
澪「うわーん!!」バタバタ
その後も、澪は泣き続けたと言う。
平沢家の門前では、梓とさわ子が正座させられたままでした。
梓「……」シュン
さわ子「……」クスン
澪「やだ!」
唯「澪ちゃん?」
澪「律が帰るなんて、こんなんじゃダメだー!」バタバタ
和「我が儘言わない!」
唯「気持ちは分かるけど」
紬「仕方ないかも」ハァハァ
律「澪……すまん」
澪「うわーん!!」バタバタ
その後も、澪は泣き続けたと言う。
平沢家の門前では、梓とさわ子が正座させられたままでした。
梓「……」シュン
さわ子「……」クスン
47: 2010/10/20(水) 23:59:48.91 ID:XbB6gwh+O
翌日の夜。とうとう、律が帰る時がやって来ました。
空には綺麗な満月が出ています。
律「澪……」
澪「なんだよー、バカ律ぅー」
律「すまんな」ナデナデ
澪「りつぅー」グスッ
紬「はぁー、律×澪。いや澪×律。もう、どっちでもいいや」ハァハァ
和「あんたは何やってんのよ?」ハァー
紬「わちゃんには分からないわ」
和「『わ』じゃねぇよ!『のどか』だよ!」
律「喧嘩すんなって」ヤレヤレ
憂(何か良い方法はないかな……)
空には綺麗な満月が出ています。
律「澪……」
澪「なんだよー、バカ律ぅー」
律「すまんな」ナデナデ
澪「りつぅー」グスッ
紬「はぁー、律×澪。いや澪×律。もう、どっちでもいいや」ハァハァ
和「あんたは何やってんのよ?」ハァー
紬「わちゃんには分からないわ」
和「『わ』じゃねぇよ!『のどか』だよ!」
律「喧嘩すんなって」ヤレヤレ
憂(何か良い方法はないかな……)
48: 2010/10/21(木) 00:05:52.06 ID:XbB6gwh+O
唯「りっちゃん!」
律「唯、ありがとな」
唯「うんうん。私も楽しかったよ」ニコッ
律「ありがとな」ニコッ
憂「うーん」
律「憂ちゃんも、ありがとな」
憂「あっ、はい。いえ、お元気で」
シャランラ、シャランラ♪
澪「な、なんだ?」
律「来たんだよ、迎えが」
律「唯、ありがとな」
唯「うんうん。私も楽しかったよ」ニコッ
律「ありがとな」ニコッ
憂「うーん」
律「憂ちゃんも、ありがとな」
憂「あっ、はい。いえ、お元気で」
シャランラ、シャランラ♪
澪「な、なんだ?」
律「来たんだよ、迎えが」
49: 2010/10/21(木) 00:09:28.19 ID:+LTuIs8FO
空から牛車と使者がやって来ました。
風子「姫様、お迎えに来ました」
エリ「元気してますかー」
姫子「やっほー」
いちご「……ふっ」
律「あぁ、私は元気だ」
唯「あれが、月の人」
和「私達と変わらないわね」
紬「そうね」
律「心配かけて悪かった」
エリ「いえいえ。そうだ、姫様に弟が出来ましたよ」
律「なにー、私に弟だと!?」
いちご「……聡」
律「そうか。帰ったら、とりあえず挨拶代わりに……」
澪「律、行かないでくれ!」ダキッ
風子「姫様、お迎えに来ました」
エリ「元気してますかー」
姫子「やっほー」
いちご「……ふっ」
律「あぁ、私は元気だ」
唯「あれが、月の人」
和「私達と変わらないわね」
紬「そうね」
律「心配かけて悪かった」
エリ「いえいえ。そうだ、姫様に弟が出来ましたよ」
律「なにー、私に弟だと!?」
いちご「……聡」
律「そうか。帰ったら、とりあえず挨拶代わりに……」
澪「律、行かないでくれ!」ダキッ
53: 2010/10/21(木) 00:14:21.00 ID:+LTuIs8FO
律「澪?」
澪「律、地球に残って」
律「ごめん。私にも家族があるから」
澪「唯達は家族じゃないのか!?」
律「もちろん家族だ。だけど、産んでくれた親は悲しんでるかもしれない」
澪「確かにそうだけど……」
姫子「『おお娘な。誰だっけ?』って、私達に冗談混じりに言ってたけどね」
エリ「私には『息子最高や!娘なんかいらんかったんやー』とも言ってたよ」
律「」
澪「律、地球に残って」
律「ごめん。私にも家族があるから」
澪「唯達は家族じゃないのか!?」
律「もちろん家族だ。だけど、産んでくれた親は悲しんでるかもしれない」
澪「確かにそうだけど……」
姫子「『おお娘な。誰だっけ?』って、私達に冗談混じりに言ってたけどね」
エリ「私には『息子最高や!娘なんかいらんかったんやー』とも言ってたよ」
律「」
54: 2010/10/21(木) 00:20:05.71 ID:+LTuIs8FO
澪「なら律、帰らなくても……」
律「ふざけんな!」
澪「お、おい」
律「とりあえず帰って親殴りに行く!」
唯「りっちゃん!」
律「私の育児カプセルを誤って地球行きの宅配に出す親だぞ。ぶん殴らないと気が済まない!」
和「だからって、暴力はダメよ!」
律「離せコラ!」バタバタ
澪「離すもんか!」ダキッ
律「ふざけんな!」
澪「お、おい」
律「とりあえず帰って親殴りに行く!」
唯「りっちゃん!」
律「私の育児カプセルを誤って地球行きの宅配に出す親だぞ。ぶん殴らないと気が済まない!」
和「だからって、暴力はダメよ!」
律「離せコラ!」バタバタ
澪「離すもんか!」ダキッ
58: 2010/10/21(木) 00:32:45.77 ID:+LTuIs8FO
風子「そういえば、なんで姫様を誤って宅配に出したんだっけ?」
姫子「確か、なんかのチケットの応募券を出す予定が、間違えて……」
いちご「……AKB」
律「なんだそりゃー!!」
和「AKB。私も以前、オーディションに出たけど、落ちたわ」
律「そんなの、どうでもいいわー!!」バタバタ
澪「律、暴れるな!」
姫子「確か、なんかのチケットの応募券を出す予定が、間違えて……」
いちご「……AKB」
律「なんだそりゃー!!」
和「AKB。私も以前、オーディションに出たけど、落ちたわ」
律「そんなの、どうでもいいわー!!」バタバタ
澪「律、暴れるな!」
59: 2010/10/21(木) 00:35:46.20 ID:+LTuIs8FO
唯「憂、どうしよ……」
憂「……」
唯「憂?」
憂「あっ、良い解決方法が浮かんだ」ポン
一同「?」
憂「私達も月に移住すれば良いんだよ」
一同「えっ!?」
さわ子「なんか騒がしいわね」
梓「ほんとです」
ドッカーン!ゴゴゴッ
さわ子「じ、地震!?」
梓「ち、違うです。あれです!!」
梓が指差すその先には、牛車と小型ロケットが月へ向けて飛び立つ瞬間でもありました。
憂「……」
唯「憂?」
憂「あっ、良い解決方法が浮かんだ」ポン
一同「?」
憂「私達も月に移住すれば良いんだよ」
一同「えっ!?」
さわ子「なんか騒がしいわね」
梓「ほんとです」
ドッカーン!ゴゴゴッ
さわ子「じ、地震!?」
梓「ち、違うです。あれです!!」
梓が指差すその先には、牛車と小型ロケットが月へ向けて飛び立つ瞬間でもありました。
61: 2010/10/21(木) 00:43:15.66 ID:+LTuIs8FO
唯「見て、地球だよー」
憂「綺麗だね」
律「にしても、凄い発想だな憂ちゃん」
憂「いえ、こうした方が丸く収まる気がして……」
エリ「牛車の乗り心地はどう?」
唯「うん。快適だよ」
風子「良かった。月まで、ゆっくりして下さいね」
唯・憂「はーい」
エリ「あれ、後方のロケットが月コースからの軌道を……」
唯「あっ、あの二人忘れた……まっ、いいや」
憂「綺麗だね」
律「にしても、凄い発想だな憂ちゃん」
憂「いえ、こうした方が丸く収まる気がして……」
エリ「牛車の乗り心地はどう?」
唯「うん。快適だよ」
風子「良かった。月まで、ゆっくりして下さいね」
唯・憂「はーい」
エリ「あれ、後方のロケットが月コースからの軌道を……」
唯「あっ、あの二人忘れた……まっ、いいや」
62: 2010/10/21(木) 00:44:34.27 ID:+LTuIs8FO
澪「狭すぎるだろ。このロケット」
姫子「仕方ないじゃない。緊急用のロケットなんだし」
澪「てか、なんで唯と憂ちゃんは律と同じ牛車なんだよ」
和「あみだくじだから、仕方ないでしょ」
いちご「……狭い」
紬「狭い空間で五人が……」ハァハァ
和「あんたね」
紬「なーに、なごみちゃん?」
和「『なごみ』じゃねぇよ!『のどか』だよ!落とすぞ」
姫子「あぁ、暴れれんな!」
姫子「仕方ないじゃない。緊急用のロケットなんだし」
澪「てか、なんで唯と憂ちゃんは律と同じ牛車なんだよ」
和「あみだくじだから、仕方ないでしょ」
いちご「……狭い」
紬「狭い空間で五人が……」ハァハァ
和「あんたね」
紬「なーに、なごみちゃん?」
和「『なごみ』じゃねぇよ!『のどか』だよ!落とすぞ」
姫子「あぁ、暴れれんな!」
63: 2010/10/21(木) 00:53:03.44 ID:+LTuIs8FO
エリ『姫ちゃーん。軌道からずれてるよ』
姫子「えっ、やばっ!」
和「な、何!?」
姫子「あんたらが騒ぐから、月コースの軌道から外れ始めてる」
澪「な、なんだって!?」
いちご「……」
姫子「修正可能だから、心配しないで」
澪「良かった」ホッ
その後、軌道修正したはずのロケットは、火星に不時着したらしい。
姫子「えっ、やばっ!」
和「な、何!?」
姫子「あんたらが騒ぐから、月コースの軌道から外れ始めてる」
澪「な、なんだって!?」
いちご「……」
姫子「修正可能だから、心配しないで」
澪「良かった」ホッ
その後、軌道修正したはずのロケットは、火星に不時着したらしい。
65: 2010/10/21(木) 00:55:20.62 ID:+LTuIs8FO
それから月日は流れた。
今、一人の男が月に降り立とうとしていた。
男「ここが月。ようやく、来れた。長い年月の結晶……」
姫子「ようこそ、月へ」パーン
男「な、なんだ!?」
姫子「あなたは、私達以外で月に降り立った人類第一号です」
エリ「記念品に、この石を差し上げます」
男「えっ?」
律「おーい、どうしたー?」
姫子「地球からお客さんだよ」
律「なんだ。つか、その服脱いだら?」
男(宇宙服なし、だと……)
唯「りっちゃーん」
澪「律ぅー」
今、一人の男が月に降り立とうとしていた。
男「ここが月。ようやく、来れた。長い年月の結晶……」
姫子「ようこそ、月へ」パーン
男「な、なんだ!?」
姫子「あなたは、私達以外で月に降り立った人類第一号です」
エリ「記念品に、この石を差し上げます」
男「えっ?」
律「おーい、どうしたー?」
姫子「地球からお客さんだよ」
律「なんだ。つか、その服脱いだら?」
男(宇宙服なし、だと……)
唯「りっちゃーん」
澪「律ぅー」
66: 2010/10/21(木) 00:58:45.15 ID:+LTuIs8FO
男(な、ここは月なんだよな!?なんで、人間が!?)
和「月に人が来るなんて」
紬「珍しいわねー」
男「えっと、君達は……つか、宇宙服は?」
憂「そんなのなくても平気ですよ」ニコッ
男「」
男(そうだ……これは夢だ。宇宙服もなしに人間が……)
男(多分。厳しい訓練で疲れて……今頃、僕は自分の部屋で寝てるはず)
男(なら、こんな夢から覚めなくちゃ!)
男「じゃあ、僕は夢から覚めます!あなた達の事は、見なかった事にします」ダッ
男「お母さーん!僕は今から、地球に帰還しまーす」
ロケット、ファイヤー!
律「帰っちまったよ」
和「月に人が来るなんて」
紬「珍しいわねー」
男「えっと、君達は……つか、宇宙服は?」
憂「そんなのなくても平気ですよ」ニコッ
男「」
男(そうだ……これは夢だ。宇宙服もなしに人間が……)
男(多分。厳しい訓練で疲れて……今頃、僕は自分の部屋で寝てるはず)
男(なら、こんな夢から覚めなくちゃ!)
男「じゃあ、僕は夢から覚めます!あなた達の事は、見なかった事にします」ダッ
男「お母さーん!僕は今から、地球に帰還しまーす」
ロケット、ファイヤー!
律「帰っちまったよ」
67: 2010/10/21(木) 01:01:33.70 ID:+LTuIs8FO
澪「律、律、律ぅー」スリスリ、チュッチュッ
律「うぜぇー、やめろ澪!」
澪「なんだとー!?」
和「見てられないわ」
唯「そうだね」
律と澪は結婚してませんが、毎日、ラブラブです。
それでも、唯達は何不自由なく、仲良くみんなと月で暮らしています。
また、エリが男に渡した石が「月の石」として大阪万博で人気を博した事は有名な話である。
~かぐや姫編・終~
律「うぜぇー、やめろ澪!」
澪「なんだとー!?」
和「見てられないわ」
唯「そうだね」
律と澪は結婚してませんが、毎日、ラブラブです。
それでも、唯達は何不自由なく、仲良くみんなと月で暮らしています。
また、エリが男に渡した石が「月の石」として大阪万博で人気を博した事は有名な話である。
~かぐや姫編・終~
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