1: 2017/07/10(月) 23:46:29.67 ID:ma5lZIVz.net
海未「はぁ…またですか…」

ことり「どうしたの?海未ちゃん」

海未「こ…ことり!?何でもありませんよっ」

ことり「ふーん…海未ちゃんはことりに隠し事をするんだ」

海未「な…何の事でしょうか…?」

3: 2017/07/10(月) 23:47:40.04 ID:ma5lZIVz.net
ことり「さっきのやりとり見ちゃったんだけどなあ」

海未「うっ…見てたのなら最初から言ってください…」

ことり「ふふっ。ごめんね」

5: 2017/07/10(月) 23:49:27.83 ID:ma5lZIVz.net
ことり「また一年生だったね」

海未「はい…こういうことは勘弁してほしいのですが」

ことり「なんてお返事したの?」

海未「まあ…その…そういう事は…」

ことり「もしかして、お付き合いすることにしたの!?」

6: 2017/07/10(月) 23:50:03.46 ID:ma5lZIVz.net
海未「そんなことあるわけないじゃないですか…」

ことり「ふふっ、知ってるよ」

海未「分かっているならわざわざ聞かないでください」

ことり「それにしても、海未ちゃんは人気者だね」クスクス

海未「からかうのはやめてください…もう…」

7: 2017/07/10(月) 23:50:49.60 ID:ma5lZIVz.net
ことり「あっ、髪にゴミがついてるよ」

海未「本当ですか?」

ことり「ことりが取ってあげるね」

海未「はい、お願いします」

8: 2017/07/10(月) 23:52:23.53 ID:ma5lZIVz.net
ことり「ねえ、海未ちゃん」

海未「はい」

ことり「今、海未ちゃんの髪に触ってるんだけど、どう?」

海未「どう…とは?」

ことり「ドキドキする?」

海未「いえ…特には…」

ことり「だよねえ」

9: 2017/07/10(月) 23:53:09.21 ID:ma5lZIVz.net
海未「どうしました?」

ことり「ほら、さっきの一年生に同じ事してあげてたでしょ?」

海未「そうですね。髪にほこりが付いていたので取ってあげたのですが」

ことり「あの子の顔が真っ赤になってたの気がついてなかった?」

海未「そうでしたか?」

ことり「だって、好きな先輩にそんな事をされたら嬉しいに決まってるよ」

10: 2017/07/10(月) 23:54:42.91 ID:ma5lZIVz.net
海未「そういうものなのでしょうか?」

ことり「うん」

海未「確かに、好きな人に髪を触られたらそういう感情が生まれるかもしれませんね」

ことり「じゃあ、ことりにはときめいたりしないの?」クスクス

海未「全く、何を言っているのですか……そんな事ありませんよ」

ことり「だよねー」

11: 2017/07/10(月) 23:55:34.47 ID:ma5lZIVz.net
ことり「海未ちゃんは好きな人が出来たらしたい事とかあるの?」

海未「そうですね…私は、一緒に時間を過ごせるだけで良いと思います」

ことり「海未ちゃんらしいね」クスッ

ことり「例えば、こういうデートがしたいとか、そういう希望は無いの?」

12: 2017/07/10(月) 23:56:02.23 ID:ma5lZIVz.net
海未「デート…ですか」

海未「手を繋いで散歩をしたり、登山を一緒にできたら嬉しいですね」

ことり「登山で無理に振り回しちゃったら、嫌われちゃうかも」クスクス

海未「うっ…」

ことり「だって、海未ちゃんったら、ことりと穂乃果ちゃんの事を置いて一人で行っちゃうんだもん」

海未「その節は本当に…」

13: 2017/07/10(月) 23:57:22.49 ID:ma5lZIVz.net
ことり「ことりがもう歩けないって言ったら、強引に手を引っ張るんだもん…大変だったなあ」クスクス

海未「も…もう…やめてください…」

ことり「ふふっ、もうとっくの昔に許してるよ」

海未「はぁ…そういう冗談はやめて欲しいです…」

ことり「それは、今後の海未ちゃんの行い次第って事で」クスクス

14: 2017/07/10(月) 23:57:51.90 ID:ma5lZIVz.net
ことり「でも、あの時が初めてだったなあ…」

海未「何がでしょうか?」

ことり「海未ちゃんから、ことりの手を引いた事」

海未「…そうかもしれませんね」

海未「二人に出会ってからずっと、手を引いてもらってばかりでしたから」

15: 2017/07/10(月) 23:58:23.36 ID:ma5lZIVz.net
ことり「…えいっ」

海未「ことり?」

ことり「こうして手を繋ぐのも久しぶりだね」

海未「そうですね…懐かしいです」

16: 2017/07/11(火) 00:01:11.22 ID:ur3hWqXY.net
ことり「うーん…」

海未「?」

ことり「…ねえ、海未ちゃん」

海未「はい」

ことり「海未ちゃんの理想のデートみたいに手を繋いでみたんだけど、ドキドキする?」

海未「いえ…久しぶりだなとしか」

ことり「ことりも全然ドキドキしないや」フフッ

17: 2017/07/11(火) 00:01:52.98 ID:ur3hWqXY.net
ことり「それにしても、今日は暑いね」

海未「もう七月も半ばですからね…」

海未「せっかくですし、自動販売機で飲み物を買って帰りましょうか」

ことり「そうだね…あっ」

海未「どうしました?」

18: 2017/07/11(火) 00:02:58.64 ID:ur3hWqXY.net
ことり「今日、お財布忘れてきちゃって」

海未「それなら、一緒に飲めばいいじゃないですか」

ことり「いいの?」

海未「はい、それでは…これにしましょうか」

19: 2017/07/11(火) 00:03:46.75 ID:ur3hWqXY.net
海未「…んっ」

海未「残りはことりが飲んでいいですよ」

ことり「ありがとう」

ことり「ねえ、海未ちゃん」

海未「はい」

20: 2017/07/11(火) 00:05:03.74 ID:ur3hWqXY.net
ことり「ジュースを飲みまわししても全然ドキドキしないよ」

海未「昔から、良くやっていたではありませんか。穂乃果も入れて三人で」

ことり「うん」

海未「なんだか懐かしいですね。穂乃果が一人で多く飲んでしまうのが定番となっていましたが」

ことり「ふふっ、ホントに懐かしいね」

21: 2017/07/11(火) 00:05:29.76 ID:ur3hWqXY.net
海未「はぁ…それにしても暑いですね」

ことり「そうだねえ…」

海未「っと、それでは私はここで」

ことり「うん、また明日ね」

ことり「…」

ことり「あーあ、今日はホントにあっついなあ」




おわり

23: 2017/07/11(火) 00:30:11.70 ID:kFh/1xMv.net

可愛い

引用元: ことり「夏は暑い」