1: 2013/05/12(日) 14:58:06.73 ID:kIJz7j5p0
立ったら
※ネタバレ含みます

2: 2013/05/12(日) 14:59:22.83 ID:kIJz7j5p0
ライナー「フゥー・・・ フゥー・・・」

ライナー(クソっ・・・ なんだってこんな事に・・・)

馬「ヒヒィーン!!」フンフンフンフン!

ライナー「! 暴れるな! や、やめろぉ!」

ライナー(・・・状況を整理しよう・・・ まず、俺は今、馬小屋で下半身丸出しだ)

ライナー(そして、両肩で暴れる馬の前半身を担いでいる・・・)

ライナー(おまけにこの馬はひどく興奮していて・・・うぅ・・・)

ライナー「・・・絶望だ」

ヒィヒィーーーン!!!

4: 2013/05/12(日) 15:06:34.86 ID:kIJz7j5p0
30分前

ライナー「馬術を教えてくれてありがとうな、クリスタ」///

クリスタ「ううん いいのよ 私が得意なのってこれくらいしかないから」

ライナー「これで馬術試験もなんとかなりそうだ そ、その、この後一緒に朝食でもどうだ?」///

クリスタ「! いけない、ユミルと約束があったんだ ごめんなさい・・・」

ライナー「そ、そうか はは、いいよ また今度な」

ライナー「馬は俺が馬小屋に戻しておくよ 先に行ってくれ」

クリスタ「ライナー、ありがとう! やさしいのね!」

ライナー「! は、はは/// じゃあ、またな」(結婚しよ)

5: 2013/05/12(日) 15:14:32.67 ID:kIJz7j5p0
馬小屋

ライナー(クリスタ/// 今日も天使だったな いずれ結婚・・・したい)///

ライナー「これで、よし・・・と ん?」ガチャ ズル!

ライナー「うお! ベルトの止め具が壊れてやがる・・・ クリスタといる時にずり下がらなくて良かった・・・」ガチャガチャ

ライナー「う、パンツのゴムも伸びきってるな・・・ 宿舎に帰って新しいのに変えるか」

ヒィヒィーーーン!!

ライナー「ん?」

ドカッ!!

ライナー「う、うおおおお!?」

ライナー(な、何だ! 重っ! 後ろから何かに圧し掛かられてるぞ!?)チラッ

6: 2013/05/12(日) 15:24:53.03 ID:kIJz7j5p0
馬「ヒィヒィーーーン!!!」フンフンフン!

ライナー「う、馬ぁ!? ちょ、ちょっとやめろ! 落ち着け!」

ライナー(なんだこの馬! ひどく興奮してるぞ!? ・・・ん、なんだ? 尻に何か当たってる・・・?)グニグニ・・・

ライナー「!!!!」

ライナー(ば・・・馬鹿野郎っ! こいつ・・・俺に興奮してるのかっ!?)

7: 2013/05/12(日) 15:32:34.22 ID:kIJz7j5p0
馬「ヒィヒィーーーーン!!!」ハァハァハァハァ

ライナー「ちょっと待て! 静まれ! 静まってくれ!!」

ライナー(うぅぅぅ重いっ! クソっ! もう倒れちまった方が・・・)グニグニ・・・

ライナー(いや・・・! 駄目だっ! 後ろから圧し掛かられてる以上、前に倒れるしかない・・・そうなったら必然的に・・・)

ライナー(この馬の巨人は、俺の内門を突破する・・・!)ゾゾゾゾッ

8: 2013/05/12(日) 15:41:05.12 ID:kIJz7j5p0
30分ほど経過・・・

ライナー「フゥーーー・・・ フゥーーー・・・」

馬「ブルルルルルルルルッ!!」フンフンフンフン!

ライナー「ひっ! 動くな!」

ライナー(どのくらい時間がたったんだ・・・! 1時間か・・・2時間か!? そろそろ誰か来てもいいはずだっ!)

ライナー(・・・・っ! いや、駄目だっ! こんな姿見られたら、俺は・・・俺は・・・もうここには居られないっ・・・!)

ライナー(あああっ! 足が・・・震えてきやがったっ! 体力の限界も近いぞっ!)プルプルッ

ライナー(糞っ! どうすればっ! ・・・! そうだっ! 屈む様にして、ゆっくりと馬の前足を地面に下ろせばっ!)

12: 2013/05/12(日) 15:47:53.73 ID:kIJz7j5p0
ライナー「フゥーーーー・・・ フゥーーーー・・・ ・・・・っよし!」

ライナー(ゆっくりと・・・ ゆっくりとだ・・・! 少しずつ屈んでいくっ!)

ライナー(出来る! 俺なら出来る! もっときつい事なんていくらでもあったはずだっ! これくらいっなんて事っ!)グググッ

ライナー(よしっ! よしっ! もうすこ・・・んん!?)グニグニッ・・・ピタッ!

ライナー「うっ!?」

13: 2013/05/12(日) 15:54:46.10 ID:kIJz7j5p0
ライナー(だ、駄目だっ! いくら慎重に屈んだ所で、尻は後方に突き出さなければならないっ!)

ライナー(しまった・・・っ! おかげさっきより馬の巨人の狙いが・・・正確にっ・・・・・っ!)

ライナー(すでにっ・・・! 内門のすぐ外にっ! 来ているッ!!!!)グニグニ

ライナー(失敗・・・! 失敗だ! 失敗以外に何ていえるんだっ! しかも中腰になったせいでさっきより体勢がきついっ!!!)ブルブル

ライナー(もう俺にこの馬を持ち上げる体力は・・・ないっ! ないんだ! なんて・・・なんだってこんな事に・・・っ)

ライナー「うぅ・・・」グスッ

14: 2013/05/12(日) 16:00:00.63 ID:kIJz7j5p0
ライナー(糞ッ! 泣けてきやがった・・・っ! ついさっきまで、俺は楽しくクリスタと乗馬をしてたはずだっ!)

ライナー(なのに今は・・・馬に乗られてやがるっ! しかも尻に巨人を突きつけられて・・・)ウゥゥ・・・

ライナー「っく!」

ライナー(泣くなっ! 泣くなライナー・ブラウンッ! 俺は戦士だ! 戦士はこんなことでは泣かないっ!)

馬「ヒィヒィヒィーーーーーーン!!!!」ハァハァハァハァハァ

ライナー「う・・・うおぉぉぉぉっ! やめろっ! やめてくれぇ! 体を揺するんじゃぁないっ!」

ライナー(万策・・・万策尽きたか・・・っ! もう綺麗な体のままで、クリスタに会うことは・・・出来ないのかっ!)

17: 2013/05/12(日) 16:06:40.38 ID:kIJz7j5p0
ライナー(糞っ! こうなったら・・・肉を切らせて骨を絶つしかないっ! このまま屈み続けて前足を降ろすしか・・・!)

ライナー(前に倒れこむより、屈んでちょっと尻を突き出すほうが尻に刺さる深さは短いはずだ・・・)プルプル

ライナー(馬の巨人をちょっと内門に入れることになるが・・・これしか・・・これしかもう手は・・・!)ブルブルブルブル

ライナー(それしか手はないっ! な、なぁに! ちょっとした便秘後のトイレみたいなもんだろ!)フ・・・フフ

ライナー(馬がそんな大層なものもっててたまるか! せいぜい3m級巨人って所だろッ・・・?)チラッ

馬の巨人「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

19: 2013/05/12(日) 16:12:10.78 ID:kIJz7j5p0
ライナー「!!!」ビックゥゥゥ!!!

ライナー(・・・馬鹿っ! ・・・馬鹿野郎ッ!!! なんだあれは・・・あんなものが存在するのか・・・!)ガクガクガクガク

ライナー(超大型巨人じゃないか!? 嘘だろ!! 無理! 無理だ!!!)ガクブルガクブル

ライナー(俺の内門に入るわけない・・・入りきらないっ! もし入ったら・・・壁が崩壊するっ!)ガタガタガタガタ

ライナー(いや・・・ 冷静になって考えたら、ちょっと入れるくらいなら大丈夫とかおかしいだろっ!)

ライナー(入れたら最後・・・それが1cmだろうが10cmだろがそれは人として・・・終わりだろっ!)

ライナー「う・・・うぅぅ」グスグス

ライナー(なんで・・・なんでこんなっ! また・・・また泣けて来やがった・・・ 誰か・・・誰かっ!)

ライナー(誰か・・・助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!)

ベルトルト「ラ・・・ライナーァ!! な、何をしてるんだライナー!!」

ライナー「!!」

21: 2013/05/12(日) 16:17:08.13 ID:kIJz7j5p0
ライナー「ベ、ベルトルトォォォォ!!!」プルプル

ベルトルト「な・・・いや・・・何をしてるんだ! ライナー!」

ライナー「ベルトルトォ! た、助けてくれぇ!!」プルプル

ベルトルト「ライナー!! ・・・なんだこれ・・・ライナー何してるんだ!!!」

ライナー「ベルトルトォォォ!!」プルプル

ベルトルト「いや・・・どうなってるんだ・・・これ・・・ライナー! 何してるんだァ!!!」

ライナー「ベルッ! トッ! ルトォォォォォ!!!」グスグス

ベルトルト「答えろライナー!! ・・・うっ! 何なんだ! 何をしてるんだライナァァァァ!!!」

23: 2013/05/12(日) 16:24:10.26 ID:kIJz7j5p0
ライナー「た、頼むっ! 助けてくれ! 馬がっ! 馬が俺に圧し掛かってっ!!!」プルプル

ベルトルト「見ればわかる! ライナー! なんで下半身全裸なんだ! 答えてくれ!!」

ライナー「ベルトのっ! 留め具が壊れたんだ! 下着のゴムも伸びてたっ! 勝手にずり落ちて・・・そうしたらっ!」プルプル

ライナー「馬がっ! 後ろから俺にっ・・・圧し掛かって! 降ろせないんだぁっ!」プルプル

25: 2013/05/12(日) 16:30:00.39 ID:kIJz7j5p0
ベルトルト「な、なんだよそれは!」

ライナー「俺の・・・俺の後ろを見てくれっ!」プルプル

ベルトルト「う、後ろ・・・? うっ!」

ライナー「馬の巨人が・・・今にも・・・俺の内門に入りそうなんだっ!」

ライナー「あと・・・ちょっとでも力が抜ければ・・・俺は・・・俺は・・・」グスグス

ベルトルト「ま、待ってくれライナー! 今助けを呼んでくるっ!」

ライナー「それだけはダメだぁぁぁぁ!」プルプル

27: 2013/05/12(日) 16:35:32.32 ID:kIJz7j5p0
ライナー「馬の巨人が・・・内門を侵攻すれば・・・俺は人として・・・終わるっ!」

ライナー「だが、この姿を大勢に見られたら・・・俺は・・・社会的に終わるっ!」

ベルトルト「!!!」汗ダラダラ

ライナー「だから・・・助けてくれ! ベルトルトッ!」プルプルプルプル

ベルトルト「う・・・わ、わかった! 一緒に馬を持ち上げよう!!」

ライナー「うぅ・・ベルトルトっ! すまん、ありがとうっ!」プルプルプルプル

30: 2013/05/12(日) 16:40:43.41 ID:kIJz7j5p0
ベルトルト「ぐっ・・・! うぅ・・・!!! な、なんて重い馬なんだっ!」プルプルプルプル

ベルトルト「ライナーッ! 今の内に・・・抜け出すんだっ!」プルプルプルプル

ライナー「・・・くっ! ダメだ! まだこいつ、しっかり俺に乗っかってやがるっ!」プルプルプルプル

ベルトルト「うっ・・・! これ以上は一人じゃ無理だっ! どうすれば・・・!」プルプルプルプル

ライナー「く・・・く・・・うぅ・・・・ベルトルト、聞いてくれっ!」プルプルプルプル

ベルトルト「どうしたのライナーっ!」プルプルプルプル

ライナー「一つ・・・っ! たった一つだけ手がある・・・っ!」プルプルプルプル

ベルトルト「一つ・・・? あるならもっと早く・・・ハッ」プルプルプルプル

ベルトルト「あれを・・・! あれをやるのか!? いまここで!?」プルプルプルプル

31: 2013/05/12(日) 16:45:19.92 ID:kIJz7j5p0
ライナー「そ・・・そうだ・・・っ! もう・・・それしかないっ!」プルプルプルプル

ベルトルト「ライナー! ダメだ! まだ早いよ! 早すぎる! 計画もなにもないじゃないか!」プルプルプルプル

ライナー「ああ・・・! わかってるっ! だが・・・だが・・・!」プルプルプルプル

ライナー「俺は・・・戦士として生きて氏にたいっ! ここで・・・馬に侵攻された・・・変質者として氏にたくはないんだっ!」プルプルプルプル

ベルトルト「!!!!」プルプルプルプル

33: 2013/05/12(日) 16:49:10.49 ID:kIJz7j5p0
ベルトルト「ライナー・・・ わかった・・・ わかったよ!」プルプルプルプル

ベルトルト「アニには・・・ぼくから言っておくっ!」プルプルプルプル

ライナー「すまん・・・ベルトルトっ! 必ず戻ってくる!」プルプルプルプル

ベルトルト「ああ・・・ かならず、綺麗な体で故郷に帰ろう!」プルプルプルプル

ライナー「ああ・・・必ずっ! それと、クリスタに・・・よろしく言っといてくれっ!」プルプルプル

ベルトルト「わかったよ・・・ 幸運を祈るよ、ライナー!」プルプル

ライナー「ああ・・・ よし、この駄馬め・・・! 本物の巨人がどんなモノか・・・みせてやるっ!」ガリッ

34: 2013/05/12(日) 16:52:12.30 ID:kIJz7j5p0
アルミン(その日、馬小屋が鎧の巨人によって吹っ飛ばされた)

アルミン(なぜ馬小屋に現れたのか なぜ馬小屋だけを吹っ飛ばしたのか なぜ馬が一匹腰の所に張り付いていたのか)

アルミン(それは誰にもわからない)

アルミン(ただ、逃亡する巨人の目に、涙が浮かんでいたいたように見えたのは、僕の気のせいだったのだろうか?)



                                         おわり

35: 2013/05/12(日) 16:53:55.84 ID:ojzOUmZJO

引用元: ライナー「助けてくれぇぇぇぇ」