兄「ﾂﾏﾘ…ｿﾚ…ｹｯｶﾃｷﾆ…」ﾆｺﾆｺ
女「…」


妹（何を話してるんだろう…）

妹（ああここからじゃ聞こえない！！）


兄「ｿﾚｦ…ﾌﾏｴﾀｳｴﾃﾞ……」ﾆｺﾆｺ
女「…」


妹（私以外の女と…あんなに楽しそうに…！！）ｷﾞﾘｷﾞﾘ

妹（…？）

妹（なんか…段々早足に…）

兄「…」すたすた
女「…」すたすた


妹（うん…絶対早足になってる）

兄「…ｵﾝﾅﾁｬﾝ?」すたすた

女「…」たったった


妹（もしかして…バレた？）

兄「ﾁｮｯ…ﾊﾔ…」たったった


女「…ッ」たたたたた

妹（走り出した！）


兄「ﾏｯﾃｰ」たたたたた

女「！…ッ…ッ」たたたたたたたた


兄「ｵﾝﾅﾁｭﾜｰﾝ」しぱぱぱぱぱぱ
女「ﾋｨｲｲ」だだだだだだだだ


兄「ﾓｯﾄｵﾊﾅｼｼﾖｳﾖｰ」女「ｲﾔｧｱｱ」ダダダダダダダダダダ！！

妹「ハアッ…ハアッ…」

妹（見失った…）

妹（素晴らしいスプリントだったわ…さすがお兄ちゃん）

妹（しかしこれは確実にバレてる）

妹（なら…）

妹（もうこそこそする必要はないわ…）ｷﾞﾗﾘ

妹（あのクソ女どこ行った…）

妹（早く見つけてこｒ）
兄「お～妹何やってんだ」

妹「きゃっ！？」

妹「…あ」

妹「お兄ちゃん！」ﾊﾟｧｱｱ

兄「どうしたんだこんなところで」

妹「ううん♪なんでもな…」

妹「いや、ある！！」ｷﾞﾛ

兄「？」

妹「…お兄ちゃん、ちょっと聞きたいことｇ」

兄「…」ぐ～

妹「…」

妹「ご飯食べに行こっか」

兄「すいません」

店員「はい」

兄「僕、結構いい歳なんですけどお子様ランチって頼めますか」

店員「すいませんそちらのほうはｳﾝﾁｬﾗｶﾝﾁｬﾗ」

兄「ｲﾔｰﾃﾞﾓｺﾞﾊﾝﾆｻｻｯﾃﾙﾊﾀｶﾞ…」
店員「ｿﾉｷﾓﾁﾊｽｺﾞｸﾜｶﾙﾝﾃﾞｽｶﾞ…」

妹「すいません」

店員「はい」

妹「あたし…おこさまらんちがたべたいの…」きらきら

店員「かしこまりました」

兄「でかした妹！店員氏ね！」

妹「うふふ」ﾆｺﾆｺ

兄「もぐもぐ」

妹「それでねお兄ちゃん」

兄「ふぁい」もぐもぐ

妹「ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」

兄「なに」


「帰りに一緒にいた女…誰？」

兄「あ～女さんのこと？」

妹（へぇ～女って言うんだあのクソアマ…）

妹「…で、どういう関係？」

兄「可愛いだろ～」

妹「…」ｷﾞﾘｯ

妹「どういう関係なの…」

兄「いや、可愛いだろ？」

妹「…」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

妹「だからどういう関係なのか聞いてるの…」

兄「可愛くない？」

妹「可愛いかどうかは関係ないでしょ！！！！」ドン

兄「いやあるよ」

妹「可愛いから何だって言うのよ！！！」

兄「いや、可愛いから後を付けてったの」

妹「えっ」

妹「どういう…こと？」

兄「可愛かったからついつい隣を歩きたくなっちゃってさ」

兄「ついつい話しかけちゃったの」

兄「それだけ」

妹「うそ…でもあんなに楽しそうに話して…」

兄「そりゃ楽しいよ、女の子に話しかけてるんだもん」

妹「そっ…か」

妹「本当にそれだけ？」

兄「そうそう、ただのクラスメートだよ」

妹（クラスメート…）

妹（クラスメートでお兄ちゃんが話しかけたくなるほどの容姿…）

妹（十分危険だわ）

妹（危険の芽は早めに摘まないと…）ｷﾞﾗｷﾞﾗ

兄「妹」

妹「え！？あ、何？」

兄「帰ろう、アニメ観たい」

てくてく

兄「ふ～暗くなってきたなあ」

妹「そうだね～」

妹（こうして二人で街を歩いてると）

妹（他人からはカップルに見えたりするのかな…）

妹「…ふふ」ぎゅっ

兄「苦しい」

がやがや



兄「駅前は人がいっぱいるなあ」

妹「この時間は会社とか部活帰りの人で賑わうからね～♪」

兄「妹、街にはそれ以外にも色んな人たちがいるんだぞ、例えば…あっ！！」

妹「どうしたの！？」

兄「女さんだ！！」

妹「！？」

兄「お～い女さ～ん！！」


女「…」てくてく

ｵｰｲｵﾝﾅｻｰﾝ

女「？」ｷｮﾛｷｮﾛ

女「！！」ｷﾞｮｯ


兄「あ、こっち向いた！！」

妹「…」ﾋｸﾋｸ


兄「お～いお～い」ぶんぶん

女「…」ﾍﾟｺﾘ

兄「！！！」

女「…」ﾀﾀﾀ…

兄「は、初めて具体的な反応を…」ｼﾞｰﾝ


妹（あの女…！）

妹「…」

妹「…お兄ちゃん」

兄「ん？」

妹「私…行くね」

兄「え？」

妹「ごめん、用事あるの思い出して…」

兄「？」

妹「…」

妹「じゃあ私行くから、気をつけて帰ってね」

兄「うん」

妹「信号は青になってから渡るんだよ？」

兄「あれは明らかに緑、この訴えは毎日続けるつもりです」

妹「知らない人にもついて行っちゃダメだからね？」

兄「は～い」

女「…」ｽﾀｽﾀ

女（はあ…これから男君とデートだっていうのに…）

女（嫌なもん見ちゃったわ…）

？「すいません」

女「え？」

？「…女さん、ですね？」

女「あ、はい…」

女（誰だろこの子）

妹「…」

女「えーと…どなたですか？」

妹「いきなりですいません」

妹「兄の妹の妹といいます」

女「え、え？」

女「…ああ」

女「兄君の妹の妹ちゃんていうのね？」

妹「…はい」(馴れ馴れしく君付けすんなクソアマアアアアアアアアアアアアアアアア）

女「あーそっかそｋ…」



女「え！？」

女（こんな可愛い子があの変人の妹！？）


女（…わからない）

女（遺伝子ってわからないわぁ…）

女「…それで」

女「妹ちゃんは私に何か用なの？」

妹「はい」

妹「兄のことでちょっと」

女（ああ…話が見えてきた）

女（きっとあの変人の日頃の蛮行を）

女（この子が代わりに謝りに来たんだわ）

女（できた妹ちゃんね～）

女「兄君がどうかしたの？」

妹「私のお兄ちゃんに近寄らないでもらえますか」

女「いいのいいの気にしないｄ…」






女「はひ？」

女「え？あ、あの…え？」

妹「聞こえませんでしたか？」

妹「なら何度でも言ってあげます」

妹「私のお兄ちゃんに近寄らないでください」

女「(ﾟ-ﾟ)」

妹「…女さん？」






女「はああああああああああああああああああ！？」

女「私がいつあいつに近寄りましたか！？」

妹「今日の学校帰り思いっきり近寄ってたでしょ！！」

女「あれはあいつの方から…」

妹「どっちからとか関係ないの！！」

妹「お兄ちゃんと接近したのは事実でしょ！！」

女「好きで接近したんじゃないわよ！」

妹「とにかく！！」

妹「…もうお兄ちゃんに近寄らないでください」

妹「ほんと…」

妹「…汚らわしい」

女「」ﾌﾞﾁｯ

女「この小娘…言わせておけば…」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

女「調子に乗りやがって…」ﾋﾞｷｯ

妹「…なによ」

女「…あんた、あいつのこと好きなの？」

妹「…」

女「ふ～ん…やっぱりそうなんだぁ～…」

女「あんなやつのどこが良いわけ？」

妹「…」ﾋﾟｸｯ

女「授業中はいっつも一人で騒いでるし」

妹「…」

女「その癖、休み時間はバレバレの寝たふりしてアニソン聴いてるし」

妹「なんでお兄ちゃんのIPodの中身知ってるのよ！！」

女「思いっ切り音漏れしてんだよ！！！」

女「それにね！！」

女「あんたたち兄弟でしょ！？」

女「兄弟で恋愛なんて背徳的過ぎるわよ！」

妹「そんなの関係ないもん！！」

女「ありますぅ～兄妹は結婚はできないんですぅ～」

妹「ぐっ…」

女「わかったら考え直しなさい」

女「あなた可愛いんだから男ならいくらでも見つかるでしょ」

妹「…」

女「そもそもあいつのどこに好きになる要素が…」




妹「お兄ちゃんディスんなやああああああああああああああああああああ」バキッ

女「ぐわぁああああああああああああ」

女「うっそ信じらんないグーで殴るフツー！？」

妹「うるせえええええええ氏ねええええええええええええ」

女「クソがぁあああああああああ」ドカッ

妹「ぐふっ！？」

女「てめえいい加減しろよ！！こっちはあいつに付きまとわれて迷惑してるんだよ！！」

妹「お前が逃げれば良い話だろうが！！！」

女「あいつ無駄に足速いんだよ！！！」


妹「もうこの際接近したとか逃走したとかどうでもいい！！」

妹「お兄ちゃんを馬鹿にしたのが許せない！！」

女「うるせえ！！あいつ無駄に男子に人気あるから学校じゃ悪口言いづらいんだよ！！」バキッ

妹「ほんとに！？さすがお兄ちゃん！！」ドスッ

女「女子からの評判は最悪だけどな！！」ドゴォ

1時間後

妹「はあ…はあ…」

女「ヒュー…ヒュー…」


ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ♪ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ♪


妹「携帯なってんぜ…」ﾊｱ…ﾊｱ…


ﾑｹﾞｰﾝﾀﾞｲﾉｰﾕｰﾒﾉｰｱﾄﾉｰ♪


女「そっちこそ…」ﾋｭｰ…ﾋｭｰ…


妹「…」

女「…」


ﾋﾟｯ


妹女「「もしもし！？」」

妹「お兄ちゃん！？」女「男君！？」

妹「うん、ごめんね！もう済んだから！」女「ごめんねぇ～ちょっとぉ迷子になっちゃってぇ～ﾃﾍ」

妹「じゃあ今から帰るね！バイバイ！」女「ぅん、もぅすぐ着くから待っててね☆」


ﾋﾟｯ


妹「…」

女「…」


妹「お兄ちゃあああああん！！」女「男くぅうううううん！！」


ダッ

男「女ちゃんまだかな…」

女「ごめんね男クン☆待ったぁ～？」

男「あ！女ちゃん！全然待ってな…ぃいいい！？」

女「ごめんね遅くなってぇ～＞＜」ボロ…

男「お、女ちゃん…どうしたの？」

男「ボロボロじゃないか…」

女「あっ、これぇ～？」

女「男君のこと考えてたらぁ～ちょっとダンプと接触しちゃってぇ～（はぁと」

男「そ、そうなんだ…」

女「でも全然平気だから、早くいこっ☆」

男「…」

女「男君？」

男「ごめん…」

女「？」

男「初デートにアオタン作ってくるような娘とは付き合えないや…」

女「え」

男「さよなら…」

女「そ」


女「そんなぁ～…」へなへな

妹「ただいま～！！」

兄「おかえりなさ～いぃいいい！？」

妹「うわっどうしたのお兄ちゃん？」

兄「いやそっちがどうしたの！？」

兄「なんでそんなボロ雑巾みたいな風貌になってるんだ！？」

妹「あ、これ？大丈夫大丈夫ちょっと階段から転げ落ちただけだか…ら」　ふらり
　
兄「おっとっと」だきっ

妹「あ///」

兄「妹、少し休んでなさい」

妹「で、でも…晩御飯作らないと…///」ｷﾞｭｳｳｳｳｳｳｳ

兄「苦しい。今日はお兄ちゃんが作ってあげるから」

妹「え？ほんと！？」

兄「カップヌードルだけど」

兄妹「ごちそうさまでした」

兄「妹」

妹「なあに？」

兄「体は大丈夫かい」

妹「こんなの一晩すれば全快するよ♪」

兄「そう、じゃあ今日はゆっくり休むんだぞ」

兄「何かしてほしいことがあればすぐに言うんだぞ」

妹「ありがとうお兄ちゃん！」

妹「じゃあ早速してほしいことがあるんだけど…」もじもじ

兄「？なんだい」

妹「あ、あのね…」もじもじ

妹「久しぶりにお腹まくらしてほしいな…///」

兄「え、まあいいけど」

妹「やった～！！」


妹「あ～お兄ちゃんのお腹暖かくて柔らかくて…」

妹「今、ぽこぽこ言ってる」ｸｽｸｽ

兄「いやんそんな音聞かんといて～」

妹「お兄ちゃん」

兄「ん？」

妹「大好き♪」


おしまい

なんかこんなんで申し訳ない支援してくれた人ありがとうおやすみ

乙