1: 2015/10/24(土) 23:18:49.13 ID:z7BJ+UzG0.net
にこ「部室に入ってきたと思えば、唐突になに言ってんのよ」
海未「こたつ……ですか?」
絵里「ええ。ほら、これからの季節、寒くなるでしょう?」
絵里「だから、こたつ。こたつを置きましょう」
真姫「まさか、ここに置くつもり?」
絵里「そう!ここ、部室によ!」
真姫「………………」
絵里「どうかしら?」
ことり「どうかしらって言われても……」
海未「こたつ……ですか?」
絵里「ええ。ほら、これからの季節、寒くなるでしょう?」
絵里「だから、こたつ。こたつを置きましょう」
真姫「まさか、ここに置くつもり?」
絵里「そう!ここ、部室によ!」
真姫「………………」
絵里「どうかしら?」
ことり「どうかしらって言われても……」
4: 2015/10/24(土) 23:20:11.78 ID:z7BJ+UzG0.net
にこ「別にいらないでしょ。暖房機器だってあるし」
絵里「暖房って、この小さい電気ストーブのこと?」
にこ「そうよ。確かにこれからの季節、部室は寒くなるわ」
にこ「だけどね、このストーブがあれば十分なの」
希「どれどれ……」ポチッ
真姫「…………あ、点いたわね」
穂乃果「おー!あったかいよニコちゃん!」
にこ「当然よ!ニコはこの子で二回も冬を越したんだから!」
凛「さすが経験者、説得力が違うニャ」
にこ「ふふんっ!」
絵里「暖房って、この小さい電気ストーブのこと?」
にこ「そうよ。確かにこれからの季節、部室は寒くなるわ」
にこ「だけどね、このストーブがあれば十分なの」
希「どれどれ……」ポチッ
真姫「…………あ、点いたわね」
穂乃果「おー!あったかいよニコちゃん!」
にこ「当然よ!ニコはこの子で二回も冬を越したんだから!」
凛「さすが経験者、説得力が違うニャ」
にこ「ふふんっ!」
7: 2015/10/24(土) 23:24:23.74 ID:z7BJ+UzG0.net
穂乃果「まあ電気ストーブがあるなら、こたつはいらないよね」
海未「そもそも置くところも、買うための資金もありませんし……」
真姫「こたつの導入は見送りね」
希「そうやね」
絵里「………………」
にこ「絵里、扉の前でつっ立ってないでイスに座りなさいよ」
絵里「…………電気ストーブはみんなの絆を壊すわ」
にこ「…………?なによそれ」
絵里「例えば――それはそれは、息も白くなる寒い日」
絵里「ニコが一番乗りで部室にきて、ストーブの前で暖をとる」
にこ「ええ。それで?」
海未「そもそも置くところも、買うための資金もありませんし……」
真姫「こたつの導入は見送りね」
希「そうやね」
絵里「………………」
にこ「絵里、扉の前でつっ立ってないでイスに座りなさいよ」
絵里「…………電気ストーブはみんなの絆を壊すわ」
にこ「…………?なによそれ」
絵里「例えば――それはそれは、息も白くなる寒い日」
絵里「ニコが一番乗りで部室にきて、ストーブの前で暖をとる」
にこ「ええ。それで?」
8: 2015/10/24(土) 23:26:21.82 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「そこに穂乃果と凛が部室に入ってくるじゃない?」
にこ「…………続けて」
絵里「すると何が起こるか――」
『あーニコちゃん、ストーブ独り占めしてるニャ!』
『穂乃果もー!穂乃果もストーブに当たるー!』
『もっと詰めないと、凛に当たらない!』
『もう少しちっちゃくなってよ、ニコちゃーん!』
『ああもう!うっとうしいのよあんたたち!』
にこ「…………続けて」
絵里「すると何が起こるか――」
『あーニコちゃん、ストーブ独り占めしてるニャ!』
『穂乃果もー!穂乃果もストーブに当たるー!』
『もっと詰めないと、凛に当たらない!』
『もう少しちっちゃくなってよ、ニコちゃーん!』
『ああもう!うっとうしいのよあんたたち!』
9: 2015/10/24(土) 23:28:14.84 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「ね?」
にこ「ありえそうだけど、なんだか腹が立つ」
絵里「そう、電気ストーブだと、陣取り合戦が始まるわ」
絵里「一方、こたつはみんな均等に暖まれるのよ?」
真姫「まあ、確かにそうね」
絵里「でしょう?真姫はもう、こたつ買いたくなったわよね!?」
真姫「……別に」
絵里「あれ?……あれ!?」
にこ「ありえそうだけど、なんだか腹が立つ」
絵里「そう、電気ストーブだと、陣取り合戦が始まるわ」
絵里「一方、こたつはみんな均等に暖まれるのよ?」
真姫「まあ、確かにそうね」
絵里「でしょう?真姫はもう、こたつ買いたくなったわよね!?」
真姫「……別に」
絵里「あれ?……あれ!?」
11: 2015/10/24(土) 23:31:25.62 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「こたつはね、とっても優秀なの!」
絵里「あの包まれる感覚、じんわりほぐすような温かさ!」
絵里「寒い寒い雪降る日、こたつに入って寝ころべば――」
海未「………………」
穂乃果「………………」
絵里「ああ、まさに天国!」
穂乃果「まあ、あったかいよね。こたつ」
海未「ええ、私も好きですよ。こたつ」
絵里「そうでしょう、そうでしょう!?」
穂乃果「でも、部室には置かなくてもいいかな……」
海未「私も、部室には必要ないと思います……」
絵里「………………」
絵里「あの包まれる感覚、じんわりほぐすような温かさ!」
絵里「寒い寒い雪降る日、こたつに入って寝ころべば――」
海未「………………」
穂乃果「………………」
絵里「ああ、まさに天国!」
穂乃果「まあ、あったかいよね。こたつ」
海未「ええ、私も好きですよ。こたつ」
絵里「そうでしょう、そうでしょう!?」
穂乃果「でも、部室には置かなくてもいいかな……」
海未「私も、部室には必要ないと思います……」
絵里「………………」
12: 2015/10/24(土) 23:34:20.69 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「あなたたち、こたつなしで冬が越せるって言うの?」
にこ「だから、ニコが二冬越えてるって言ってるでしょ!」
絵里「それは…………」
真姫「絵里、諦めなさい」
絵里「………………」シュン
にこ「だいたい、あんた幼少期ロシアにいたんでしょ?」
絵里「……ええ、そうよ」
にこ「日本の冬より、もっと厳しい寒さに耐えてたんじゃないの?」
にこ「それに、寒さに強そうなロシアの血も入ってるし……」
絵里「ろ、ロシアの血って……でも私クォーターよ!?」
絵里「ロシアンはロシアンでも、違うの!」
にこ「だから、ニコが二冬越えてるって言ってるでしょ!」
絵里「それは…………」
真姫「絵里、諦めなさい」
絵里「………………」シュン
にこ「だいたい、あんた幼少期ロシアにいたんでしょ?」
絵里「……ええ、そうよ」
にこ「日本の冬より、もっと厳しい寒さに耐えてたんじゃないの?」
にこ「それに、寒さに強そうなロシアの血も入ってるし……」
絵里「ろ、ロシアの血って……でも私クォーターよ!?」
絵里「ロシアンはロシアンでも、違うの!」
13: 2015/10/24(土) 23:36:16.47 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「ニコは、ツキノワグマに向ってこう言うの!?」
絵里「あなたもクマだから、ポーラーベアと一緒に氷上で暮らしてね、って!」
にこ「え、ええぇぇ……よ、よくわかんないんだけど……」
絵里「いい?私のいた町、サンクトペテルブルクから少し行った山里は――そう、確かに寒いわ」
絵里「氷点下10度は当たり前の、白銀の世界――」
絵里「空気はまさに刺すような冷たさ」
絵里「アツアツの紅茶にペチカの炎が、その寒さを忘れさせてくれる……」
絵里「そして――――」
ことり「な、なんか……いきなり詩的に語りだしたよ……!?」
真姫「……ほっときましょ」
ことり「う、うん…………」
絵里「あなたもクマだから、ポーラーベアと一緒に氷上で暮らしてね、って!」
にこ「え、ええぇぇ……よ、よくわかんないんだけど……」
絵里「いい?私のいた町、サンクトペテルブルクから少し行った山里は――そう、確かに寒いわ」
絵里「氷点下10度は当たり前の、白銀の世界――」
絵里「空気はまさに刺すような冷たさ」
絵里「アツアツの紅茶にペチカの炎が、その寒さを忘れさせてくれる……」
絵里「そして――――」
ことり「な、なんか……いきなり詩的に語りだしたよ……!?」
真姫「……ほっときましょ」
ことり「う、うん…………」
15: 2015/10/24(土) 23:39:50.14 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「――それで、私は思っていたの。冬の家族のあたたかさ、それが幸せなんだって」
絵里「だけど――違ったわ。そう、こたつとの出会いが教えてくれた…………」
絵里「はじめてこたつに入ったとき、衝撃を受けたわ」
絵里「感じたのよ。母のぬくもりを……!」
にこ「え、なに言ってんの……」
凛「なんか気持ち悪いニャ」
絵里「気持ち悪い!?こたつに浸かったことがないから言えるのよ!」
絵里「あの、暖かさ……優しさに満ちた感じ――」
絵里「まさに、それは――」
真姫「わかったから!絵里がこたつが大好きなのはわかったから!」
絵里「だけど――違ったわ。そう、こたつとの出会いが教えてくれた…………」
絵里「はじめてこたつに入ったとき、衝撃を受けたわ」
絵里「感じたのよ。母のぬくもりを……!」
にこ「え、なに言ってんの……」
凛「なんか気持ち悪いニャ」
絵里「気持ち悪い!?こたつに浸かったことがないから言えるのよ!」
絵里「あの、暖かさ……優しさに満ちた感じ――」
絵里「まさに、それは――」
真姫「わかったから!絵里がこたつが大好きなのはわかったから!」
16: 2015/10/24(土) 23:41:38.87 ID:z7BJ+UzG0.net
穂乃果「ホント、絵里ちゃんこたつが好きなんだね……」
絵里「ええ。一日中でも入っていられるわ」
ことり「ひからびそう……」
希「そうそう。エリちはホントのホントに、こたつにお熱なんよ」
希「昨年の冬はうちの家に、しょっちゅう宿題を持って遊びに来ててね」
希「エリちってば、こたつで勉強しよう。そう言って、こたつに入っては――」
希「寝てた」
真姫「…………………」
海未「絵里…………」
絵里「ええ。一日中でも入っていられるわ」
ことり「ひからびそう……」
希「そうそう。エリちはホントのホントに、こたつにお熱なんよ」
希「昨年の冬はうちの家に、しょっちゅう宿題を持って遊びに来ててね」
希「エリちってば、こたつで勉強しよう。そう言って、こたつに入っては――」
希「寝てた」
真姫「…………………」
海未「絵里…………」
17: 2015/10/24(土) 23:43:30.56 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「と、とにかくこたつはすごいのよ。だから買いましょう」
にこ「買わないっつてんでしょ!」
絵里「まあまあ、落ち着いて。アイドルらしからぬ顔になってるわよ?」
にこ「………………そ、そんなことないニコ♪」
絵里「――みんな、聞いて。こたつがあればね」
絵里「中でぬくぬくしながら着替えができるわ!」
穂乃果「それ、穂乃果も家でよくやるよ」
絵里「そうでしょう?やるわよね?便利よね?」ズイッ
穂乃果「う、うん…………絵里ちゃん、顔近いよ……」
絵里「寒い部室で、肌をさらすことも無くなるのよ?画期的ね?ね!?」
にこ「買わないっつてんでしょ!」
絵里「まあまあ、落ち着いて。アイドルらしからぬ顔になってるわよ?」
にこ「………………そ、そんなことないニコ♪」
絵里「――みんな、聞いて。こたつがあればね」
絵里「中でぬくぬくしながら着替えができるわ!」
穂乃果「それ、穂乃果も家でよくやるよ」
絵里「そうでしょう?やるわよね?便利よね?」ズイッ
穂乃果「う、うん…………絵里ちゃん、顔近いよ……」
絵里「寒い部室で、肌をさらすことも無くなるのよ?画期的ね?ね!?」
19: 2015/10/24(土) 23:44:19.96 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「次に――――凛!」
凛「は、はい……」
絵里「こたつの中で、丸くなれるわよ!」
凛「え…………いやいや、凛はネコじゃないよ!?」
絵里「そして、真姫!」
真姫「な、なに……」
絵里「こたつで食べれば、苦手なみかんだって一発で克服できるわ!」
真姫「べ、別に克服しようと思わないし……」
凛「は、はい……」
絵里「こたつの中で、丸くなれるわよ!」
凛「え…………いやいや、凛はネコじゃないよ!?」
絵里「そして、真姫!」
真姫「な、なに……」
絵里「こたつで食べれば、苦手なみかんだって一発で克服できるわ!」
真姫「べ、別に克服しようと思わないし……」
20: 2015/10/24(土) 23:45:06.85 ID:z7BJ+UzG0.net
希「エリち、こたつのいいところは、もう大分伝わってるから……」
絵里「うーん……そうかしら……」
穂乃果「うん。もう、それはそれは十分に伝わったよ?」
絵里「だけどみんな、なかなかこたつのイメージができていない様子よね……」
絵里「そこで――――なんと、今日はね…………」ガサゴソ
ことり「急にブレザーのポケット、あさりだしたね……」
真姫「まさか、どこぞの電器屋のチラシか何かじゃないでしょうね……」
絵里「こたつカタログもってきたの!さあ、どれにする?どれにする!?」
真姫「絵里……それ、ぐっしゃぐしゃなんだけど…………」
絵里「うーん……そうかしら……」
穂乃果「うん。もう、それはそれは十分に伝わったよ?」
絵里「だけどみんな、なかなかこたつのイメージができていない様子よね……」
絵里「そこで――――なんと、今日はね…………」ガサゴソ
ことり「急にブレザーのポケット、あさりだしたね……」
真姫「まさか、どこぞの電器屋のチラシか何かじゃないでしょうね……」
絵里「こたつカタログもってきたの!さあ、どれにする?どれにする!?」
真姫「絵里……それ、ぐっしゃぐしゃなんだけど…………」
21: 2015/10/24(土) 23:46:23.05 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「この丸いやつなんてどうかしら。μ's団らんが演出できるわ」
海未「演出って……なんですか。演出って」
絵里「こっちの座椅子のやつも、カワイイわね!ね、ことり?」
ことり「うえぇ!?え……うん、カワイイと思うなぁ……」
絵里「でもでも、こっちの正方形の伝統的な奴も良いわね?」
絵里「みんな、どうする?」
海未「あの……買う方向には全くもって、いってはいないのですが……」
絵里「んー?」キョトン
穂乃果「絵里ちゃん、なに言ってるかわからないみたいなポーズ、やめよう?」
海未「演出って……なんですか。演出って」
絵里「こっちの座椅子のやつも、カワイイわね!ね、ことり?」
ことり「うえぇ!?え……うん、カワイイと思うなぁ……」
絵里「でもでも、こっちの正方形の伝統的な奴も良いわね?」
絵里「みんな、どうする?」
海未「あの……買う方向には全くもって、いってはいないのですが……」
絵里「んー?」キョトン
穂乃果「絵里ちゃん、なに言ってるかわからないみたいなポーズ、やめよう?」
22: 2015/10/24(土) 23:48:03.65 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「………………」
絵里「どうして…………どうして、こたつの素晴らしさ、わかってくれないのよ……」
真姫「いや、こたつの素晴らしさはわかったから……」
絵里「それなら、部室におくっていう流れになるじゃない。普通」
穂乃果「それはどうだろう…………」
海未「とりあえず、こたつは無しです」
にこ「そうそう。海未がさっき言ってたとおり、買うお金もないし」
絵里「それは……みんなでバイトすれば――」
にこ「そんなの却下に決まってるでしょ……」
絵里「………………」
絵里「どうして…………どうして、こたつの素晴らしさ、わかってくれないのよ……」
真姫「いや、こたつの素晴らしさはわかったから……」
絵里「それなら、部室におくっていう流れになるじゃない。普通」
穂乃果「それはどうだろう…………」
海未「とりあえず、こたつは無しです」
にこ「そうそう。海未がさっき言ってたとおり、買うお金もないし」
絵里「それは……みんなでバイトすれば――」
にこ「そんなの却下に決まってるでしょ……」
絵里「………………」
23: 2015/10/24(土) 23:49:47.43 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「耐えられない…………」
海未「……はい?」
絵里「こたつのない部室なんて耐えられない!」
絵里「そんなの、イチゴのないショートケーキ、クリのないモンブランよ!」
海未「なんですかそれ」
絵里「こたつがない部室に来るくらいなら、いっそ氏んだ方がましだわ!」
穂乃果「な、なんか、ムチャクチャなこと言いだしたよ!?」
海未「……はい?」
絵里「こたつのない部室なんて耐えられない!」
絵里「そんなの、イチゴのないショートケーキ、クリのないモンブランよ!」
海未「なんですかそれ」
絵里「こたつがない部室に来るくらいなら、いっそ氏んだ方がましだわ!」
穂乃果「な、なんか、ムチャクチャなこと言いだしたよ!?」
24: 2015/10/24(土) 23:51:19.22 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「エリチカ、こたつほしい!ほしいほしいぃ!!」
ことり「絵里ちゃんが、ただの駄々っ子に……」
絵里「ほしいほしいぃ!…………」チラッ
真姫「………………」
にこ「いちいちさ……こっちをチラッチラするの、やめなさいよ……」
絵里「ほしい!こたつほしい!」
希「エリち…………駄々こねてどうにかなる歳やないやん?」
絵里「………………そ、そうね」
絵里「………………」シュン
―ガチャ
花陽「アルパカの世話してたら遅くなっちゃった……」
ことり「絵里ちゃんが、ただの駄々っ子に……」
絵里「ほしいほしいぃ!…………」チラッ
真姫「………………」
にこ「いちいちさ……こっちをチラッチラするの、やめなさいよ……」
絵里「ほしい!こたつほしい!」
希「エリち…………駄々こねてどうにかなる歳やないやん?」
絵里「………………そ、そうね」
絵里「………………」シュン
―ガチャ
花陽「アルパカの世話してたら遅くなっちゃった……」
25: 2015/10/24(土) 23:52:06.03 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「………………」
花陽「あ、あれ?絵里ちゃん?どうしたの?」
絵里「花陽は…………こたつは好き?」
花陽「こたつ?うん、好きだよ?」
絵里「そうよね……こたつ、最高よね……」
花陽「うん!……それでなんで棒立ちしたまま、うつむいてるの?」
真姫「絵里がね、部室にこたつを置きたいなんて言い出したのよ」
真姫「それで、みんながやめさせようと――」
花陽「いい!それいいと思います!」
絵里「…………うん?」
花陽「あ、あれ?絵里ちゃん?どうしたの?」
絵里「花陽は…………こたつは好き?」
花陽「こたつ?うん、好きだよ?」
絵里「そうよね……こたつ、最高よね……」
花陽「うん!……それでなんで棒立ちしたまま、うつむいてるの?」
真姫「絵里がね、部室にこたつを置きたいなんて言い出したのよ」
真姫「それで、みんながやめさせようと――」
花陽「いい!それいいと思います!」
絵里「…………うん?」
26: 2015/10/24(土) 23:53:18.96 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「花陽、今なんて?」
花陽「部室にこたつ、私は賛成ですっ!」
絵里「あ…………花陽……花陽ぉ……」グスッ
花陽「え、絵里ちゃん、どうしたの?」
絵里「みんながね、こたつなんていらない、認められないわって……」
絵里「あなたがはじめてよ……こたつを認めてくれたの……」グスッ
花陽「ええっ!?みんなこたつ、欲しくないのぉ!?」
海未「あの、部室に必要かどうかという話で……」
花陽「部室にこたつ、私は賛成ですっ!」
絵里「あ…………花陽……花陽ぉ……」グスッ
花陽「え、絵里ちゃん、どうしたの?」
絵里「みんながね、こたつなんていらない、認められないわって……」
絵里「あなたがはじめてよ……こたつを認めてくれたの……」グスッ
花陽「ええっ!?みんなこたつ、欲しくないのぉ!?」
海未「あの、部室に必要かどうかという話で……」
28: 2015/10/24(土) 23:55:06.29 ID:z7BJ+UzG0.net
花陽「こたつはすごいんだよ!?すぐに暖まるし――」
花陽「あの包まれる安心感に、身体の芯まで届くぽかぽか……」
花陽「寒い日にこたつに飛び込めば……そこは、まさに天国なの!」
にこ「それ、どっかで聞いたフレーズね……」
花陽「さらにね?こたつの中でぬくぬく着替えだってできるし――」
花陽「こたつで食べる、ごはんといったら……あぁ……すごいおいしいんだよ!?」
真姫「それは……ごはんがおいしいんじゃないかしら……」
花陽「とにかく、こたつはすごいの!ね、絵里ちゃん!」
絵里「そう……そうなのよ……花陽……花陽おぉ!!」ギュー
花陽「絵里ちゃん!!」ギュー
絵里(………………ん?この暖かで、やわらかく包まれるこの感じ――)
絵里(これは…………もしや――――)
――――――――
――――――
花陽「あの包まれる安心感に、身体の芯まで届くぽかぽか……」
花陽「寒い日にこたつに飛び込めば……そこは、まさに天国なの!」
にこ「それ、どっかで聞いたフレーズね……」
花陽「さらにね?こたつの中でぬくぬく着替えだってできるし――」
花陽「こたつで食べる、ごはんといったら……あぁ……すごいおいしいんだよ!?」
真姫「それは……ごはんがおいしいんじゃないかしら……」
花陽「とにかく、こたつはすごいの!ね、絵里ちゃん!」
絵里「そう……そうなのよ……花陽……花陽おぉ!!」ギュー
花陽「絵里ちゃん!!」ギュー
絵里(………………ん?この暖かで、やわらかく包まれるこの感じ――)
絵里(これは…………もしや――――)
――――――――
――――――
29: 2015/10/24(土) 23:55:59.75 ID:z7BJ+UzG0.net
にこ(あー寒い……今日はホント寒いわね……)
にこ(昨日の絵里のこたつ導入、結局却下になったけど)
にこ(こういう寒さを味わうと、ありなのかもしれないって少し思うわね……)
にこ(ふぅ、やっと部室に到着っと)
にこ(たぶん室内はあのストーブでいい感じに――)
―ガチャ
にこ「はぁ、あったか……って、寒!ストーブ入れてないじゃない!」
にこ(昨日の絵里のこたつ導入、結局却下になったけど)
にこ(こういう寒さを味わうと、ありなのかもしれないって少し思うわね……)
にこ(ふぅ、やっと部室に到着っと)
にこ(たぶん室内はあのストーブでいい感じに――)
―ガチャ
にこ「はぁ、あったか……って、寒!ストーブ入れてないじゃない!」
30: 2015/10/24(土) 23:58:02.19 ID:z7BJ+UzG0.net
絵里「…………あらニコ」ギュー
花陽「…………あ、ニコちゃん」ギュー
にこ「……え、二人抱き合ってなにやってんの?」
絵里「……気づいたのよ。花陽はこたつに勝ることに!」ギュー
絵里「こうやってギュッとするとね……もうね、ふわふわでぽかぽかで最高よ!」ギュー
にこ「あ、ああそう…………」
にこ「……花陽はそれでいいの?」
花陽「花陽もあったかいし、いいかなって。えへへ!」ギュー
絵里「……ふふっ!」
絵里「やっぱり寒い日は、花陽よね!」
おわり
花陽「…………あ、ニコちゃん」ギュー
にこ「……え、二人抱き合ってなにやってんの?」
絵里「……気づいたのよ。花陽はこたつに勝ることに!」ギュー
絵里「こうやってギュッとするとね……もうね、ふわふわでぽかぽかで最高よ!」ギュー
にこ「あ、ああそう…………」
にこ「……花陽はそれでいいの?」
花陽「花陽もあったかいし、いいかなって。えへへ!」ギュー
絵里「……ふふっ!」
絵里「やっぱり寒い日は、花陽よね!」
おわり
31: 2015/10/24(土) 23:58:55.47 ID:aGpMtqrB0.net
それでいいのかエリーチカ
32: 2015/10/24(土) 23:59:37.10 ID:6UGlFkMk0.net
えりぱな流行れ
引用元: 絵里「こたつを買うわよ!」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります