1: 2012/07/03(火) 20:19:51.37 ID:tzZCwtQU0
照「咲は私の嫁……え?」
咲「私、菫さんの妹になるね」
照「……え?」
咲「菫さんの妹になるよ」
照「……そ、そんなの菫だってこま」
咲「」プルル
咲「あ、菫さんですか。突然何ですけど、私菫さんの妹になりたいんです」
咲「……あ、いいんですか。ありがとうございます!」
咲「はい……はい……分かりました。それじゃ後で」ピッ
咲「そういうことだから。じゃあね。『元』お姉ちゃん」
照「……」
咲「私、菫さんの妹になるね」
照「……え?」
咲「菫さんの妹になるよ」
照「……そ、そんなの菫だってこま」
咲「」プルル
咲「あ、菫さんですか。突然何ですけど、私菫さんの妹になりたいんです」
咲「……あ、いいんですか。ありがとうございます!」
咲「はい……はい……分かりました。それじゃ後で」ピッ
咲「そういうことだから。じゃあね。『元』お姉ちゃん」
照「……」
14: 2012/07/03(火) 20:32:47.22 ID:tzZCwtQU0
照「あ、あの……」
咲「何?」
照「ど、どこ行くの?」
咲「お姉ちゃんの所だよ。これからデートなんだ」
照「で、デート……」
咲「そ。一緒に街歩いたり、喫茶店でケーキ食べたりするの」
照「……」
咲「それじゃ、行ってきます。照さん」
照「て、照さん……?」
咲「うん。だって、元お姉ちゃんって少し長いかなって思って」
咲「二文字増えるだけでも、呼ぶのってこんなに面倒になるんだね」
照「……」
咲「それじゃ、行ってきます」
照「あ……」
咲「何?」
照「ど、どこ行くの?」
咲「お姉ちゃんの所だよ。これからデートなんだ」
照「で、デート……」
咲「そ。一緒に街歩いたり、喫茶店でケーキ食べたりするの」
照「……」
咲「それじゃ、行ってきます。照さん」
照「て、照さん……?」
咲「うん。だって、元お姉ちゃんって少し長いかなって思って」
咲「二文字増えるだけでも、呼ぶのってこんなに面倒になるんだね」
照「……」
咲「それじゃ、行ってきます」
照「あ……」
17: 2012/07/03(火) 20:36:06.16 ID:tzZCwtQU0
照「……咲が、菫と、デート? 私とは一度もしたことないのに?」
照「咲は私の妹じゃなくなった……?」
照「……ああ、これは夢か。そうだきっと夢だ」
照「頬をつねったらほら、痛くな……いひゃい」
照「……冷静になろう。とりあえず、プリン食べよう……あ、プリン切れてたんだった」
照「……コンビニ行って買ってこよう」
照「咲は私の妹じゃなくなった……?」
照「……ああ、これは夢か。そうだきっと夢だ」
照「頬をつねったらほら、痛くな……いひゃい」
照「……冷静になろう。とりあえず、プリン食べよう……あ、プリン切れてたんだった」
照「……コンビニ行って買ってこよう」
22: 2012/07/03(火) 20:40:00.20 ID:tzZCwtQU0
菫「……なんでお前がここにいるんだ」
照「コンビニにプリンを買いに来ただけ。他意はない」
菫「そうか。コンビニならそこにあるぞ、ほらプリン買ってさっさと帰れ」
照「残念ながら、あそこに私の求めるプリンはなかった」
菫「……一体どんなプリンを求めているんだ」
照「北海道限定濃厚ミルクプリン」
菫「それ北海道行かないとないだろ!」
照「……マジで?」
菫「うるさいよ。分かってて言ってるだろ絶対」
照「……てへぺろ」
菫「ふん!」
照「ぐっ……ぼ、暴力反対」
菫「ちょっと黙ってろお前はもう」
照「コンビニにプリンを買いに来ただけ。他意はない」
菫「そうか。コンビニならそこにあるぞ、ほらプリン買ってさっさと帰れ」
照「残念ながら、あそこに私の求めるプリンはなかった」
菫「……一体どんなプリンを求めているんだ」
照「北海道限定濃厚ミルクプリン」
菫「それ北海道行かないとないだろ!」
照「……マジで?」
菫「うるさいよ。分かってて言ってるだろ絶対」
照「……てへぺろ」
菫「ふん!」
照「ぐっ……ぼ、暴力反対」
菫「ちょっと黙ってろお前はもう」
25: 2012/07/03(火) 20:45:44.68 ID:tzZCwtQU0
菫「……はぁ、しかし咲ちゃんはまだ来ないのか?」
照「たぶん迷ってるンだと思う」
菫「そうか……迎えに行かなくて大丈夫か?」
照「大丈夫。いつもなんだかんだ迷った挙句十分後くらいにはたどり着くから」
菫「そうか。それならお前よりはマシだな」
照「全く、方向音痴だなんて困った人」
菫「……私の言ったこと聞いてた?」
照「まぁでも、今の私にこの待ち時間は好都合」
菫「……なぜだ?」
照「……単刀直入に言う」
菫「……はぁ」
照「お姉さん。妹さんをください」
菫「駄目だな」
照「……」
照「たぶん迷ってるンだと思う」
菫「そうか……迎えに行かなくて大丈夫か?」
照「大丈夫。いつもなんだかんだ迷った挙句十分後くらいにはたどり着くから」
菫「そうか。それならお前よりはマシだな」
照「全く、方向音痴だなんて困った人」
菫「……私の言ったこと聞いてた?」
照「まぁでも、今の私にこの待ち時間は好都合」
菫「……なぜだ?」
照「……単刀直入に言う」
菫「……はぁ」
照「お姉さん。妹さんをください」
菫「駄目だな」
照「……」
28: 2012/07/03(火) 20:49:39.17 ID:tzZCwtQU0
照「な、何で?」
菫「お前が信用できなからだ」
照「そんな、酷い……三年間同じ部で頑張ってきた仲間なのに」
菫「三年間お前を見てきた仲間だから信用できない」
照「……三年間で私のすべてを見ぬけたと思ったら大違い」
菫「今以上に酷いのかお前は……余計に駄目だな」
照「……お、お願いしますお姉さま」
菫「うるさい。駄目」
照「……プリン奢るから」
菫「駄目」
照「……妹さんを私に譲らないでください」
菫「だ。おっと、危ない。その願いだけは叶えてやろう」
照「……ちっ」
菫「お前が信用できなからだ」
照「そんな、酷い……三年間同じ部で頑張ってきた仲間なのに」
菫「三年間お前を見てきた仲間だから信用できない」
照「……三年間で私のすべてを見ぬけたと思ったら大違い」
菫「今以上に酷いのかお前は……余計に駄目だな」
照「……お、お願いしますお姉さま」
菫「うるさい。駄目」
照「……プリン奢るから」
菫「駄目」
照「……妹さんを私に譲らないでください」
菫「だ。おっと、危ない。その願いだけは叶えてやろう」
照「……ちっ」
33: 2012/07/03(火) 20:55:43.53 ID:tzZCwtQU0
照「……お願いします」
菫「いい加減諦めろ」
照「咲が帰って来ない限り、私は諦めない」
菫「……しかしだなぁ」
照「そして咲が私の嫁となるまで、私は諦めない」
菫「それは諦めろ」
照「諦めない!」
菫「なんでそんな必氏なんだ……」
照「例え咲が帰ってこなくてもこれだけは譲れない」
菫「……何なんだお前は」
菫「いい加減諦めろ」
照「咲が帰って来ない限り、私は諦めない」
菫「……しかしだなぁ」
照「そして咲が私の嫁となるまで、私は諦めない」
菫「それは諦めろ」
照「諦めない!」
菫「なんでそんな必氏なんだ……」
照「例え咲が帰ってこなくてもこれだけは譲れない」
菫「……何なんだお前は」
37: 2012/07/03(火) 21:00:24.11 ID:tzZCwtQU0
菫「だいたい、なんでそんなに咲ちゃんを嫁にしたいんだ?」
照「だって、咲は可愛い」
菫「……まぁ」
照「それに……」
菫「それに?」
照「咲の胸にプリンを載せて咲ごと食べるのが私の夢だから」
菫「なんて嫌な夢なんだ……その夢は諦めろ。絶対叶わないから」
照「夢はあきらめない限り夢であり続け、叶うまで諦めなければ必ず叶うもの!」
菫「かっこいい。だがその夢がひどく残念だ」
照「何とでもいうがいい。私はただ我が道を進みのみ……」
菫「その道は恐らく人として絶対に歩んではいけない道だと思うぞ」
照「咲プリン食べたい。咲プリン食べたい!」
菫「……聞いてないし」
照「だって、咲は可愛い」
菫「……まぁ」
照「それに……」
菫「それに?」
照「咲の胸にプリンを載せて咲ごと食べるのが私の夢だから」
菫「なんて嫌な夢なんだ……その夢は諦めろ。絶対叶わないから」
照「夢はあきらめない限り夢であり続け、叶うまで諦めなければ必ず叶うもの!」
菫「かっこいい。だがその夢がひどく残念だ」
照「何とでもいうがいい。私はただ我が道を進みのみ……」
菫「その道は恐らく人として絶対に歩んではいけない道だと思うぞ」
照「咲プリン食べたい。咲プリン食べたい!」
菫「……聞いてないし」
40: 2012/07/03(火) 21:05:14.12 ID:tzZCwtQU0
照「咲、可愛いよ咲。必ずや全身プリンまみれにして指の先から髪の毛一本にいたるまで舐めまわしてあげる」
咲「」ブルブルブル
菫「あ、咲ちゃん……」
照「さ、咲!?」
咲「す、菫さ……お姉ちゃん。助けて!」
照「あ……」
菫「よしよし大丈夫だぞ」
照「そう、大丈夫大丈夫」
咲「お姉ちゃん、この人全然大丈夫じゃないよ! 涎垂らしながらゾンビみたいな歩き方で近づいてきてるもん!」
照「咲ぃ……こっちにきて咲ぃ……」
咲「こ、来ないで……」ブルブル
菫「……」
咲「」ブルブルブル
菫「あ、咲ちゃん……」
照「さ、咲!?」
咲「す、菫さ……お姉ちゃん。助けて!」
照「あ……」
菫「よしよし大丈夫だぞ」
照「そう、大丈夫大丈夫」
咲「お姉ちゃん、この人全然大丈夫じゃないよ! 涎垂らしながらゾンビみたいな歩き方で近づいてきてるもん!」
照「咲ぃ……こっちにきて咲ぃ……」
咲「こ、来ないで……」ブルブル
菫「……」
48: 2012/07/03(火) 21:15:12.20 ID:tzZCwtQU0
菫「やめろ、照。怯えてるじゃないか」
咲「」ブルブル
照「うっ……で、でも……」
菫「でももなにもあるか。お前のそういう所が嫌で咲ちゃんは妹やめたんじゃないのか?」
照「違うよ」
菫「……」
照「違うよ」
菫「に、二回言うな!」
咲「」ブルブル
照「うっ……で、でも……」
菫「でももなにもあるか。お前のそういう所が嫌で咲ちゃんは妹やめたんじゃないのか?」
照「違うよ」
菫「……」
照「違うよ」
菫「に、二回言うな!」
50: 2012/07/03(火) 21:18:37.70 ID:tzZCwtQU0
菫「じゃあ何で咲ちゃんはお前の妹をやめるなんて言い出したんだ」
照「分からないけど、でもそれは違うよ」
菫「ああ、分かった。じゃあ本人に聞いてみようじゃないか……咲」
咲「な、何? お姉ちゃん」ブルブル
菫「お前は照のどんな所が嫌で妹をやめたんだ……?」
照「」ウンウン
咲「そ、それは……」
菫「それは?」
咲「全て、かな……」
菫「……だ。そうだが」
照「……」
照「分からないけど、でもそれは違うよ」
菫「ああ、分かった。じゃあ本人に聞いてみようじゃないか……咲」
咲「な、何? お姉ちゃん」ブルブル
菫「お前は照のどんな所が嫌で妹をやめたんだ……?」
照「」ウンウン
咲「そ、それは……」
菫「それは?」
咲「全て、かな……」
菫「……だ。そうだが」
照「……」
54: 2012/07/03(火) 21:22:33.25 ID:tzZCwtQU0
照「……全て、って?」
咲「えっと、私の下着を盗む無駄な行動力とか。私の部屋に勝手に入ってくるデリカシーのなさとか」
咲「鍵を掛けても入ってくる無駄な運動神経と技術とか。いつでもどこでもセクハラしてくる性格とか」
咲「その他色々なところで全体的に嫌だな」
照「……」
菫「……お前、そんなことしてて今までよく警察に突き出されなかったな」
照「咲は、優しいから」
咲「そうかな……でももし私が優しかったんだとしたら。もうその優しさにも限界が来たってことだと思うよ」
照「……」
咲「えっと、それじゃ、これからよろしくお願いします。菫お姉ちゃん」
菫「よしよし、こちらこそよろしくだぞ」
照「……」
咲「えっと、私の下着を盗む無駄な行動力とか。私の部屋に勝手に入ってくるデリカシーのなさとか」
咲「鍵を掛けても入ってくる無駄な運動神経と技術とか。いつでもどこでもセクハラしてくる性格とか」
咲「その他色々なところで全体的に嫌だな」
照「……」
菫「……お前、そんなことしてて今までよく警察に突き出されなかったな」
照「咲は、優しいから」
咲「そうかな……でももし私が優しかったんだとしたら。もうその優しさにも限界が来たってことだと思うよ」
照「……」
咲「えっと、それじゃ、これからよろしくお願いします。菫お姉ちゃん」
菫「よしよし、こちらこそよろしくだぞ」
照「……」
59: 2012/07/03(火) 21:38:33.64 ID:tzZCwtQU0
割と早く戻れた
咲「それじゃ、どこに行こうか。お姉ちゃん」
菫「そうだなぁ、どこに行こう」
照「やっぱり私とホテルに」
咲「どこでもいいよ。お姉ちゃんと一緒なら」
菫「うーん、じゃあとりあえず街を歩いてみるか」
照「わ、私もそうする」
咲「じゃ、行こう」
菫「ああ、引っ張るなよ」
照「ま、待って……待って、咲……」
照「……咲、咲。うわあああああああああああああ!」ダッ!
咲「あ、おね……照さん」
菫「……放っておけ。少しは反省するだろ」
咲「それじゃ、どこに行こうか。お姉ちゃん」
菫「そうだなぁ、どこに行こう」
照「やっぱり私とホテルに」
咲「どこでもいいよ。お姉ちゃんと一緒なら」
菫「うーん、じゃあとりあえず街を歩いてみるか」
照「わ、私もそうする」
咲「じゃ、行こう」
菫「ああ、引っ張るなよ」
照「ま、待って……待って、咲……」
照「……咲、咲。うわあああああああああああああ!」ダッ!
咲「あ、おね……照さん」
菫「……放っておけ。少しは反省するだろ」
61: 2012/07/03(火) 21:41:19.66 ID:tzZCwtQU0
照「……咲ぃ。咲ぃ。絶対私の物にする、絶対にする」グス
照「指咲から、毛咲まで全て舐めつくす。絶対に舐める」
照「……ううっ、咲ぃ。可愛いよ咲ぃ」パンツクンカクンカ
照「……さて、行くか」キリッ
照「指咲から、毛咲まで全て舐めつくす。絶対に舐める」
照「……ううっ、咲ぃ。可愛いよ咲ぃ」パンツクンカクンカ
照「……さて、行くか」キリッ
64: 2012/07/03(火) 21:43:14.80 ID:tzZCwtQU0
咲「」ゾクッ
菫「どうした?」
咲「え、えっと……何でもないよ。ほら、早く行こうお姉ちゃん」
菫「そうだな。さて何するか……」
咲「あ、あそこにゲームセンターがあるよ。入ろう」
菫「ああ、いいぞ」
菫「どうした?」
咲「え、えっと……何でもないよ。ほら、早く行こうお姉ちゃん」
菫「そうだな。さて何するか……」
咲「あ、あそこにゲームセンターがあるよ。入ろう」
菫「ああ、いいぞ」
66: 2012/07/03(火) 21:48:29.46 ID:tzZCwtQU0
咲「えっと、何やろうかな」
菫「あれなんかどうだ」
咲「UFOキャッチャー?」
菫「ああ。ぬいぐるみとか可愛いじゃないか:
咲「……ふふっ」
菫「?」
咲「あ、えっと……お姉ちゃんも可愛いものとか好きなんだなって。すごくクールなイメージがあったから」
菫「ん? ああ、好きだぞ」
咲「そっか……じゃあ、頑張って取ってみるね」
菫「あれなんかどうだ」
咲「UFOキャッチャー?」
菫「ああ。ぬいぐるみとか可愛いじゃないか:
咲「……ふふっ」
菫「?」
咲「あ、えっと……お姉ちゃんも可愛いものとか好きなんだなって。すごくクールなイメージがあったから」
菫「ん? ああ、好きだぞ」
咲「そっか……じゃあ、頑張って取ってみるね」
70: 2012/07/03(火) 21:54:18.39 ID:tzZCwtQU0
咲「んっと……とれないなぁ……」
菫「どれがほしいんだ?」
咲「えっと、あのクマのぬいぐるみ」
菫「よし、私がやってみよう」
咲「得意なの?」
菫「小さい頃欲しいぬいぐるみがあって貯めていたお年玉五万円くらい費やした」
咲「……すごいね」
菫「よっと……ここだ!」
咲「あ、落ちた……」
咲「ま、まぁこういうときもあるよね……」
菫「……もう一回だ」
咲「え、でも」
菫「次で取る……あ、また落ちた……」
菫「もう一回」
咲「……こうやって五万円がゲーム機の中に消えていったんだね」
菫「どれがほしいんだ?」
咲「えっと、あのクマのぬいぐるみ」
菫「よし、私がやってみよう」
咲「得意なの?」
菫「小さい頃欲しいぬいぐるみがあって貯めていたお年玉五万円くらい費やした」
咲「……すごいね」
菫「よっと……ここだ!」
咲「あ、落ちた……」
咲「ま、まぁこういうときもあるよね……」
菫「……もう一回だ」
咲「え、でも」
菫「次で取る……あ、また落ちた……」
菫「もう一回」
咲「……こうやって五万円がゲーム機の中に消えていったんだね」
72: 2012/07/03(火) 21:59:24.45 ID:tzZCwtQU0
菫「なんとか十回目で取れたな」
咲「うん。ありがとうお姉ちゃん」
菫「感謝されるほどの事じゃない。私も楽しんでいたしな」
咲「うん。でもありがとう。お姉ちゃん」ニコッ
菫「……あ、ああ。うん、まぁ。どういたしまして」テレテレ
咲「それじゃ、次は……あれやろう。お姉ちゃん」
菫「ああ、そうだな」
咲「うん。ありがとうお姉ちゃん」
菫「感謝されるほどの事じゃない。私も楽しんでいたしな」
咲「うん。でもありがとう。お姉ちゃん」ニコッ
菫「……あ、ああ。うん、まぁ。どういたしまして」テレテレ
咲「それじゃ、次は……あれやろう。お姉ちゃん」
菫「ああ、そうだな」
74: 2012/07/03(火) 22:04:40.60 ID:tzZCwtQU0
照「……完全復活に三十秒もかかってしまった。そのお陰で咲も見失ってしまったし」
照「……はぁ。でもまぁ、咲のパンツを携帯しておいてよかった。これがなかったら路地裏で餓氏してたかもしれない」
照「さて、咲がいるのは……こっちか」
照「待っててね咲……」
照「……はぁ。でもまぁ、咲のパンツを携帯しておいてよかった。これがなかったら路地裏で餓氏してたかもしれない」
照「さて、咲がいるのは……こっちか」
照「待っててね咲……」
77: 2012/07/03(火) 22:08:00.83 ID:tzZCwtQU0
照「えっと……このゲームセンターから咲反応が出ているんだけど」
照「一体どこに……!?」
照「い、いた……あ、あれはUFOキャッチャー?」
照「菫が咲にぬいぐるみをプレゼントして……咲、あんなに嬉しそうにして……」
照「……パンツを盗むという発想はあっても、何かをあげるという発想は私にはなかった」
照「これはまさに咲を越されたというべきか。咲だけに……」
照「思いつきで言ったけど我ながら寒すぎる……まぁ咲へのプレゼントを用意するのは仲直りの方法としていいかもしれない」
照「……まぁプレゼントは後で買うとして、今は咲を追う」
照「一体どこに……!?」
照「い、いた……あ、あれはUFOキャッチャー?」
照「菫が咲にぬいぐるみをプレゼントして……咲、あんなに嬉しそうにして……」
照「……パンツを盗むという発想はあっても、何かをあげるという発想は私にはなかった」
照「これはまさに咲を越されたというべきか。咲だけに……」
照「思いつきで言ったけど我ながら寒すぎる……まぁ咲へのプレゼントを用意するのは仲直りの方法としていいかもしれない」
照「……まぁプレゼントは後で買うとして、今は咲を追う」
80: 2012/07/03(火) 22:13:57.22 ID:tzZCwtQU0
菫「……結構疲れたな」
咲「そうだね。ダンスゲームって結構大変だったんだね……私、二回も転んじゃったよ」
菫「ああ、あれは難しさというか、咲のおっちょこちょいというか」
咲「だ、だって次から次に矢印出てくるから……」
菫「そういうゲームだろうに。まぁ楽しかったけどな」
咲「そうだね」
菫「じゃ、そろそろゲームセンター出るか。少しお腹がすいてきた」
咲「うん……あ、その前にプリクラ撮ろうよお姉ちゃん」
菫「プリクラ?」
咲「うん。ほら、いこ」
菫「あ、引っ張るなって……」
咲「そうだね。ダンスゲームって結構大変だったんだね……私、二回も転んじゃったよ」
菫「ああ、あれは難しさというか、咲のおっちょこちょいというか」
咲「だ、だって次から次に矢印出てくるから……」
菫「そういうゲームだろうに。まぁ楽しかったけどな」
咲「そうだね」
菫「じゃ、そろそろゲームセンター出るか。少しお腹がすいてきた」
咲「うん……あ、その前にプリクラ撮ろうよお姉ちゃん」
菫「プリクラ?」
咲「うん。ほら、いこ」
菫「あ、引っ張るなって……」
82: 2012/07/03(火) 22:18:37.15 ID:tzZCwtQU0
照「咲っ! プリっ! クラっ! 咲っ! プリっ! クラっ!」カベドン
女係員「お、お客様。壁を殴るというのは……」
照「咲とプリクラアアッ!」
女係員「ひっ!」
照「羨ましいすぎる! ね!」
女係員「は、はい! そうですね!」
照「どういうことだ!」
女係員「さ、さぁ……」
照「もう嫌だああああっ! うらやますぃいいい!」
女係員「……あ、あのぉ」
照「何っ!」
女係員「もう少し、お静かにお願いします……」
照「……すみませんでした」ペコリ
女係員「お、お客様。壁を殴るというのは……」
照「咲とプリクラアアッ!」
女係員「ひっ!」
照「羨ましいすぎる! ね!」
女係員「は、はい! そうですね!」
照「どういうことだ!」
女係員「さ、さぁ……」
照「もう嫌だああああっ! うらやますぃいいい!」
女係員「……あ、あのぉ」
照「何っ!」
女係員「もう少し、お静かにお願いします……」
照「……すみませんでした」ペコリ
87: 2012/07/03(火) 22:26:37.63 ID:tzZCwtQU0
咲「それじゃ、次行こうか。お姉ちゃん」
菫「ああ、そうだな」
菫(さっき雑音の中に照の声が聞こえた気がするが……気のせいか?)
咲「次はどこ行く?」
菫「喫茶店にでも行こう。お腹がすいたし、軽食が食べられるところがいいな」
咲「あ、それならこの先にパスタとかが食べられる喫茶店あるよ」
菫「じゃあ、そこだ」
咲「うん。じゃ行こう」
女係員「……本当、お願いしますよ」
照「すみませんでした……」
照「やっと終わった。あんなに説教する係員さん初めて見た」
照「えっと、咲は……あれ?」
菫「ああ、そうだな」
菫(さっき雑音の中に照の声が聞こえた気がするが……気のせいか?)
咲「次はどこ行く?」
菫「喫茶店にでも行こう。お腹がすいたし、軽食が食べられるところがいいな」
咲「あ、それならこの先にパスタとかが食べられる喫茶店あるよ」
菫「じゃあ、そこだ」
咲「うん。じゃ行こう」
女係員「……本当、お願いしますよ」
照「すみませんでした……」
照「やっと終わった。あんなに説教する係員さん初めて見た」
照「えっと、咲は……あれ?」
89: 2012/07/03(火) 22:32:13.32 ID:tzZCwtQU0
菫「これ、美味しいな」
咲「うん。ここは何でもおいしいんだよ」
菫「そうか……じゃあケーキも食べてみたいな」
咲「うん。食べ終わったらデザートに注文しよっか」
菫「ああ、咲は何がいい?」
咲「私はチョコレートケーキかな。お姉ちゃんは?」
菫「私はそうだな……モンブランにしようかな」
咲「うん。ここは何でもおいしいんだよ」
菫「そうか……じゃあケーキも食べてみたいな」
咲「うん。食べ終わったらデザートに注文しよっか」
菫「ああ、咲は何がいい?」
咲「私はチョコレートケーキかな。お姉ちゃんは?」
菫「私はそうだな……モンブランにしようかな」
94: 2012/07/03(火) 22:36:05.73 ID:tzZCwtQU0
照「ここの喫茶店にいる……」カランコロン
店員「いらっしゃいませ」
照「咲は……あそこにいる……」
店員「えっと、待ち合わせでしょうか」
照「……いえ、一人です」
店員「そうですか。それではこちらにどうぞ」
照「はい……」
照「注文は……!?」
店員「……?」
照「こ、この北海道産ミルク使用の特製プリンと、コーヒーを一つ」
店員「かしこまりました。少々お待ちください」
照「求めていたプリンがこんなところに……」ワクワク
照「おっと……咲の様子を確認しないと……」
店員「いらっしゃいませ」
照「咲は……あそこにいる……」
店員「えっと、待ち合わせでしょうか」
照「……いえ、一人です」
店員「そうですか。それではこちらにどうぞ」
照「はい……」
照「注文は……!?」
店員「……?」
照「こ、この北海道産ミルク使用の特製プリンと、コーヒーを一つ」
店員「かしこまりました。少々お待ちください」
照「求めていたプリンがこんなところに……」ワクワク
照「おっと……咲の様子を確認しないと……」
96: 2012/07/03(火) 22:40:14.42 ID:tzZCwtQU0
咲「ケーキも美味しいね」
菫「そうだな」
咲「……お姉ちゃん」
菫「何だ?」
咲「モンブラン、一口ちょうだい」
菫「いいぞ。ほら、あーん」
咲「あーん……うん、美味しい。それじゃお姉ちゃんも、あーん」
菫「わ、私はいいよ」
咲「あーん」
菫「……あ、あーん……ん、美味しいな」
咲「でしょ?」
菫「ああ、とても美味しい」
菫「そうだな」
咲「……お姉ちゃん」
菫「何だ?」
咲「モンブラン、一口ちょうだい」
菫「いいぞ。ほら、あーん」
咲「あーん……うん、美味しい。それじゃお姉ちゃんも、あーん」
菫「わ、私はいいよ」
咲「あーん」
菫「……あ、あーん……ん、美味しいな」
咲「でしょ?」
菫「ああ、とても美味しい」
100: 2012/07/03(火) 22:42:05.91 ID:tzZCwtQU0
照「……」
店員「北海道ミルクの特製プリンと、コーヒーでございます。それではごゆっくりどうぞ」
照「……」ジー
照「……あーん」パクッ
照「……」モグモグ
照「……美味しい……でも悲しい」
照「咲と一緒に食べたコンビニプリンの方が、美味しかったかもしれない……」
照「……」
照「……」パクモグモグ
店員「北海道ミルクの特製プリンと、コーヒーでございます。それではごゆっくりどうぞ」
照「……」ジー
照「……あーん」パクッ
照「……」モグモグ
照「……美味しい……でも悲しい」
照「咲と一緒に食べたコンビニプリンの方が、美味しかったかもしれない……」
照「……」
照「……」パクモグモグ
101: 2012/07/03(火) 22:44:56.95 ID:tzZCwtQU0
咲「美味しかったねお姉ちゃん」
菫「……」
咲「……どうしたの?」
菫「……あれ」
咲「え?」
菫「あれ、照じゃないか?」
咲「え。ど、どこ?」
菫「あそこで涙流しながら黙々とプリン食ってるやつ」
咲「……」
菫「……」
咲「……どうしたの?」
菫「……あれ」
咲「え?」
菫「あれ、照じゃないか?」
咲「え。ど、どこ?」
菫「あそこで涙流しながら黙々とプリン食ってるやつ」
咲「……」
104: 2012/07/03(火) 22:50:07.26 ID:tzZCwtQU0
照「ううっ……咲ぃ。咲ぃ」パクモグパクモグ
咲「……い、行った方がいいですかね?」
菫「そうだな。何があったのかは知らないが、あいつ空になった容器から透明プリンをすくって食べてるしな」
咲「ちょ、ちょっと様子見てきましょう」
菫「……ああ」
照「咲ぃ……全裸の咲にプリンかけて食べたいよ咲ぃ……」
咲「近づきたいんですけど、近づきがたいです……」
菫「……とりあえず行こう。何かあったら私が守るから」
咲「……い、行った方がいいですかね?」
菫「そうだな。何があったのかは知らないが、あいつ空になった容器から透明プリンをすくって食べてるしな」
咲「ちょ、ちょっと様子見てきましょう」
菫「……ああ」
照「咲ぃ……全裸の咲にプリンかけて食べたいよ咲ぃ……」
咲「近づきたいんですけど、近づきがたいです……」
菫「……とりあえず行こう。何かあったら私が守るから」
111: 2012/07/03(火) 22:53:43.51 ID:tzZCwtQU0
照「ううっ……咲ぃ……」
咲「あ、あの……」
照「!? ……さ、咲ぃ!」ガシッ!
咲「ひっ……あれ?」
照「咲ぃ……咲ぃ……寂しかったよ咲ぃ……」スリスリ
咲「抱きつく、だけ?」
菫「よほど堪えたらしいな……」
照「咲ぃ……ううっ……咲ぃ」
咲「……お姉ちゃん」ナデナデ
菫「……」
照「咲ぃ……」
咲「あ、あの……」
照「!? ……さ、咲ぃ!」ガシッ!
咲「ひっ……あれ?」
照「咲ぃ……咲ぃ……寂しかったよ咲ぃ……」スリスリ
咲「抱きつく、だけ?」
菫「よほど堪えたらしいな……」
照「咲ぃ……ううっ……咲ぃ」
咲「……お姉ちゃん」ナデナデ
菫「……」
照「咲ぃ……」
113: 2012/07/03(火) 22:57:39.34 ID:tzZCwtQU0
照「咲ぃ……もう離さない咲ぃ……」スリスリ
咲「お、お姉ちゃん。動きにくいよ……」
咲「菫さん今日はありがとうございました」
菫「いや、私の方こそ楽しかったよ。ありがとう」
照「咲ぃ……愛してる咲ぃ……」
咲「そ、それじゃ、お姉ちゃんがこんな感じなので、もう帰りますね」
菫「あ、ああ。そうだな」
咲「それじゃ、さようなら」
菫「咲ちゃん……」
咲「はい」
菫「そ、その。また機会があれば、しような。デート」
咲「……はい。喜んで。それじゃ、また」
菫「ああ、また……」
照「咲ぃ……」スリスリ
咲「お姉ちゃん、歩きにくい……」
咲「お、お姉ちゃん。動きにくいよ……」
咲「菫さん今日はありがとうございました」
菫「いや、私の方こそ楽しかったよ。ありがとう」
照「咲ぃ……愛してる咲ぃ……」
咲「そ、それじゃ、お姉ちゃんがこんな感じなので、もう帰りますね」
菫「あ、ああ。そうだな」
咲「それじゃ、さようなら」
菫「咲ちゃん……」
咲「はい」
菫「そ、その。また機会があれば、しような。デート」
咲「……はい。喜んで。それじゃ、また」
菫「ああ、また……」
照「咲ぃ……」スリスリ
咲「お姉ちゃん、歩きにくい……」
116: 2012/07/03(火) 23:01:06.47 ID:tzZCwtQU0
~数日後~
咲「……お姉ちゃん。下着盗まないでって言ったよね」
照「……はい」
咲「どうして盗んだのかな?」
照「どうしてでしょう?」
咲「……お姉ちゃん」
照「何?」
咲「ひゃくとーばんって何番だったっけ?」
照「110番は110番だと……け、警察だけはご勘弁を!」
咲「……はぁ。まぁそれはさすがに冗談だとしても、さすがにこれ以上やると」
咲「本気で菫さんの妹にさせて貰うよ」
照「そしたら私は咲の夫になる」
咲「意味分からないよ……」
咲「……お姉ちゃん。下着盗まないでって言ったよね」
照「……はい」
咲「どうして盗んだのかな?」
照「どうしてでしょう?」
咲「……お姉ちゃん」
照「何?」
咲「ひゃくとーばんって何番だったっけ?」
照「110番は110番だと……け、警察だけはご勘弁を!」
咲「……はぁ。まぁそれはさすがに冗談だとしても、さすがにこれ以上やると」
咲「本気で菫さんの妹にさせて貰うよ」
照「そしたら私は咲の夫になる」
咲「意味分からないよ……」
120: 2012/07/03(火) 23:04:14.48 ID:tzZCwtQU0
咲「……はぁ、まぁいいや。今回は許してあげるよ」
照「ほ、本当に……!?」
咲「その代わり、冷蔵庫に入ってるプリンは私が貰うから」
照「!? い、いやそれはその……」
咲「駄目なの?」
照「……いいえ、どうぞお召し上がりください」
咲「うん。じゃお召上がるよ」
照「……ううっ」
弘世家
菫「……咲ちゃん、可愛いな」プリクラ
菫「はっ! ……危なかった。もう少しで、照と同じ世界に迷い込むところだった」
菫「……でも、もう少し見てよう」プリクラ
菫「咲ちゃん……可愛いな」
終わり
照「ほ、本当に……!?」
咲「その代わり、冷蔵庫に入ってるプリンは私が貰うから」
照「!? い、いやそれはその……」
咲「駄目なの?」
照「……いいえ、どうぞお召し上がりください」
咲「うん。じゃお召上がるよ」
照「……ううっ」
弘世家
菫「……咲ちゃん、可愛いな」プリクラ
菫「はっ! ……危なかった。もう少しで、照と同じ世界に迷い込むところだった」
菫「……でも、もう少し見てよう」プリクラ
菫「咲ちゃん……可愛いな」
終わり
121: 2012/07/03(火) 23:04:58.58 ID:GcrwIn+U0
乙。菫は淡を妹にすればいいと思うよ
122: 2012/07/03(火) 23:05:00.52 ID:K4VUOLs60
乙どす
菫さんが…
菫さんが…
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