P「で、似顔絵っていっても誰の似顔絵を描けばいいんだ？」

春香「何言ってるんですかプロデューサーさん、今この場所にいるのは私たちだけですよ？」

P「げぇっ！まさか……」

春香「げぇっ！ってなんですか失礼ですよ！」

春香「私の似顔絵、描いてください」ﾆｺｯ

P「(ハードル高すぎだろ……)えぇ……」

春香「(似顔絵を描いている間はプロデューサーさんとずーっと見つめ合える……我ながら完璧な作戦だわ)」

P「先にことわっておくけど俺は絵が苦手だぞ？それでもいいか？」

春香「そういう人ほど上手いものですって！仮にヘタだとしても怒ったりしませんし大丈夫ですよ！」

P「そうか……それじゃあ春香の似顔絵を描いてやる！」

春香「期待してますよ、プロデューサーさん！」

P「それじゃ、ソファーに座ったままじっとしててくれよ…」

春香「はい！(うわー、何だかドキドキしてきたなあ…)」

P「……」ｼﾞｰｯ

P「………」ｶｷｶｷ

春香「(プロデューサーさんと見つめ合えてるのはいいんだけどこれすっごい恥ずかしいなぁ)」ﾎﾟｰ

P「春香、顔赤いけど大丈夫か？熱でもあるんじゃ……」

春香「へっ？ああっ、大丈夫ですよ！あんまりまじまじと自分の顔を見られたことってないから緊張しちゃって……」

P「そうか……体調が悪くなってきたらすぐ言ってくれよ」

春香「はい」

手書きにしようかデジ絵の線画にしようか悩むな……
これから似顔絵描くのでしばらく落ちます

P「……」ｶｷｶｷ

春香「(かれこれ15分くらい描いてるなあ、これは結構力作の予感かも……！)」

P「………ふぅ」

P「描けたぞ、春香」ﾆｺｯ

春香「お疲れ様ですプロデューサーさん！早速見せてもらってもいいですか？」

P「おう、結構いい出来だと思うからお前がガッカリするようなことはないと思うぞ！」

春香「じゃあプロデューサーさんの絵、見せてもらいます……よっ」ﾋｮｲ

作品名:天海春香
作者:P
http://imgur.com/JT0D4VS.jpg" >

春香「……」

春香「…………………えっ？これ私ですか？」

P「ああ、よく描けてるだろ？特に前髪の形にはコダワリがあるんだ」

春香「(上手い下手以前にリアルすぎて恐い……)」

春香「(しかも顔のリアルさの割に私のインナーの模様適当すぎでしょ！絶対顔描いただけで力尽きたパターンだよこれ！)」

P「春香？急に黙りこんでどうしちゃったんだ？」

P「もしかして……なにかまずいところがあったか？」

春香「全部だよ！全部！」

春香「なんですかこの顔は！いくらなんでもリアルすぎですよ！こんな細かく再現されちゃったら恐怖すら覚えます！」

春香「あとリアルに描くんだったらせめて私のインナーの模様くらい丁寧に描いてくださいよ！顔で力尽きたのバレバレです！」

P「ちょ、春香」

春香「とにかく！もっとデフォルメして可愛く描いてくださいよ！この似顔絵眺めてたら呪われそうですよ！」

P「そ、そんなにダメだったか……」

P「すまなかったな春香、もっと可愛くデフォルメして描くことにするよ。また春香の似顔絵を描かせてくれないか？」

春香「分かりました、今度は可愛く描いてくださいよ！？絶対ですよ！」

P「任せとけ！」

P「できた！かなり可愛く描けたぞ！」

春香「いいんですね？期待していいんですよね？」

P「ああ、今回はリアルに描くのをやめて可愛らしさを全面に押し出して描いたから大丈夫だ！」

春香「では見、見ますよ……」ﾋｮｲ

作品名:天海春香改
作者:P

春香「スラ〇ムじゃん！ド〇クエの！！」

P「似ているけど別物だ！よく見ろ！」

P「ほら、頭のところ」

春香「リボン！リボン付けるだけで天海春香と名乗れるんですか！？もうリボンが本体じゃないですかこれ！」

P「可愛いだろ？」

春香「可愛いけど人間ですら無くなってるじゃないですか！プロデューサーさんの中での私はモンスター扱いですか？」

P「いや、スライムって春香に似てるなあと思ってさ」

春香「えっ……？」

春香「(もしかしてぷるぷるで柔らかそうな所が似てるってこと？もう、プロデューサーさんってばえOちなんだから///)」

P「いや、なんか個性が無いっていうか弱そうなとこが」

春香「は？」

P「あっ、やべぇ春香マジで怒ってる……」

春香「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

P「今の春香スライムみたいだなｗｗｗ」

春香「ﾋﾟｷｰｰ!!!」ﾀﾞｯ

P「ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｲ」ﾀﾞｯ

fin

お目汚し失礼
絵が上手くなったらもっとまともな似顔絵描いてあげるからね春香ちゃん

うっうー！ζでーす！！

デフォルメしすぎィ！

乙おーつ
版画でよく見るタッチでしたね