1: 2013/06/10(月) 22:51:09.13 ID:fkfwN88S0
リーネ「ご、ごめんね。すぐに作り直すから……」
宮藤「……はぁ。もういいよ。……外で食べてくるから」
リーネ「……で、でも私頑張って作ったの……だから」
宮藤「しつこいなぁ、いらないって言ってるでしょ」
宮藤「結婚して1年も経つんだから学習してよ」
宮藤「それじゃ。朝までには帰ってくるから」
ガチャ バタン
宮藤「……はぁ。もういいよ。……外で食べてくるから」
リーネ「……で、でも私頑張って作ったの……だから」
宮藤「しつこいなぁ、いらないって言ってるでしょ」
宮藤「結婚して1年も経つんだから学習してよ」
宮藤「それじゃ。朝までには帰ってくるから」
ガチャ バタン
9: 2013/06/10(月) 23:00:00.68 ID:fkfwN88S0
深夜 3時
宮藤「たっだいまー」
リーネ「お、お帰り芳佳ちゃん。遅かったね」
宮藤「……まだ起きてたの?」
リーネ「芳佳ちゃんを待ってたの……」
リーネ「お風呂湧いてるよ!たまには背中でも」
宮藤「ごめん、私寝るから。お風呂は勝手に入って」
リーネ「そ、そう……ごめんね芳佳ちゃん」
宮藤「あーはいはい。おやすみリーネちゃん」
朝
リーネ「芳佳ちゃんがいない……」
宮藤「たっだいまー」
リーネ「お、お帰り芳佳ちゃん。遅かったね」
宮藤「……まだ起きてたの?」
リーネ「芳佳ちゃんを待ってたの……」
リーネ「お風呂湧いてるよ!たまには背中でも」
宮藤「ごめん、私寝るから。お風呂は勝手に入って」
リーネ「そ、そう……ごめんね芳佳ちゃん」
宮藤「あーはいはい。おやすみリーネちゃん」
朝
リーネ「芳佳ちゃんがいない……」
10: 2013/06/10(月) 23:10:01.94 ID:fkfwN88S0
リーネ「急な患者さんでも入ったのかな……」
リーネ「お弁当届けないと。待っててね芳佳ちゃん」
海軍病院
リーネ「あの、ここで勤めてる宮藤芳佳をお願いしたいんですけど……」
受付「……おかしいわね。宮藤先生は2ヶ月ほど前に退職されているのだけれど……」
受付「ご存じなかったかしら?」
リーネ「あっ、すいません。うっかり間違えたみたいです」
リーネ「失礼しますね」
リーネ「芳佳ちゃん……どこで何してるの……」
リーネ「お弁当届けないと。待っててね芳佳ちゃん」
海軍病院
リーネ「あの、ここで勤めてる宮藤芳佳をお願いしたいんですけど……」
受付「……おかしいわね。宮藤先生は2ヶ月ほど前に退職されているのだけれど……」
受付「ご存じなかったかしら?」
リーネ「あっ、すいません。うっかり間違えたみたいです」
リーネ「失礼しますね」
リーネ「芳佳ちゃん……どこで何してるの……」
11: 2013/06/10(月) 23:22:00.43 ID:fkfwN88S0
宮藤「ただいまぁー」
リーネ「お帰り芳佳ちゃん。ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな」
宮藤「……何?」
リーネ「その……お仕事のことなんだけど」
リーネ「今……何してるのかなって思って……」
宮藤「!?……関係ないでしょ、リーネちゃんには」
リーネ「で、でもこのままじゃ生活費が……」
宮藤「ウィッチの時のお金があるでしょ」
リーネ「それも芳佳ちゃんが……この前全部使っちゃったって……」
宮藤「そうだったかな?ごめんね。よく覚えてないや」
リーネ「……あれ、私と芳佳ちゃんの二人の貯金だったんだよ?」
リーネ「将来二人で家を建てようって……」
宮藤「大丈夫大丈夫、何とかなるよ」
宮藤「それじゃ出かけてくるから。先に寝てていいよ」
ガチャ バタン
リーネ「お帰り芳佳ちゃん。ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな」
宮藤「……何?」
リーネ「その……お仕事のことなんだけど」
リーネ「今……何してるのかなって思って……」
宮藤「!?……関係ないでしょ、リーネちゃんには」
リーネ「で、でもこのままじゃ生活費が……」
宮藤「ウィッチの時のお金があるでしょ」
リーネ「それも芳佳ちゃんが……この前全部使っちゃったって……」
宮藤「そうだったかな?ごめんね。よく覚えてないや」
リーネ「……あれ、私と芳佳ちゃんの二人の貯金だったんだよ?」
リーネ「将来二人で家を建てようって……」
宮藤「大丈夫大丈夫、何とかなるよ」
宮藤「それじゃ出かけてくるから。先に寝てていいよ」
ガチャ バタン
12: 2013/06/10(月) 23:29:32.01 ID:fkfwN88S0
2週間後 昼
リーネ「今日の夕飯はどうしようかなぁ……芳佳ちゃんの好きな食べ物を」
ドンドンドン
ドンドンドン
???「宮藤さーん、いるんでしょう?出てきてくださいよぉ」
ドンドンドン
リーネ「!?だ、誰?」
???「お金返してもらわなきゃ困りますよ」
リーネ「うぅ……お願い、早くいなくなって……」
ドンドン
???「ちっ、いないのか。出直すとするか」
リーネ「………怖かったぁ……芳佳ちゃん……」
???「しかし良いのでしょうか、こんなことをして」
???「これもあいつが望んだことだ。私にはこれぐらいしかしてやれん」
リーネ「今日の夕飯はどうしようかなぁ……芳佳ちゃんの好きな食べ物を」
ドンドンドン
ドンドンドン
???「宮藤さーん、いるんでしょう?出てきてくださいよぉ」
ドンドンドン
リーネ「!?だ、誰?」
???「お金返してもらわなきゃ困りますよ」
リーネ「うぅ……お願い、早くいなくなって……」
ドンドン
???「ちっ、いないのか。出直すとするか」
リーネ「………怖かったぁ……芳佳ちゃん……」
???「しかし良いのでしょうか、こんなことをして」
???「これもあいつが望んだことだ。私にはこれぐらいしかしてやれん」
13: 2013/06/10(月) 23:36:15.17 ID:fkfwN88S0
リーネ「芳佳ちゃん、あのね……今日の昼間にその……」
宮藤「ごめん、私これからカールスラントまで行ってくるから」
リーネ「えっ?」
宮藤「1ヶ月ぐらいで帰るから。それまで留守番よろしくね」
リーネ「そ、そんな!私まだ話が」
宮藤「あっ、飛行機の時間だ。ばいばいリーネちゃん」
ガチャ バタン
リーネ「よし……かちゃん?」
リーネ「芳佳ちゃん……ぐすっ……うぅ……」
宮藤「ごめん、私これからカールスラントまで行ってくるから」
リーネ「えっ?」
宮藤「1ヶ月ぐらいで帰るから。それまで留守番よろしくね」
リーネ「そ、そんな!私まだ話が」
宮藤「あっ、飛行機の時間だ。ばいばいリーネちゃん」
ガチャ バタン
リーネ「よし……かちゃん?」
リーネ「芳佳ちゃん……ぐすっ……うぅ……」
17: 2013/06/10(月) 23:46:11.93 ID:fkfwN88S0
2ヵ月後
宮藤「たっだいまー」
リーネ「お、お帰り……」
リーネ「お風呂湧いてるよ……」
宮藤「ありがと。じゃあ私入るね」
リーネ「私も一緒に」
宮藤「はい?」
リーネ「うんうん、なんでもない……なんでもないの」
宮藤「そう……」
リーネ(芳佳ちゃんの服、女の子の匂いがする……それもどこかで嗅いだような……)
リーネ(銀髪……これって……)
宮藤「たっだいまー」
リーネ「お、お帰り……」
リーネ「お風呂湧いてるよ……」
宮藤「ありがと。じゃあ私入るね」
リーネ「私も一緒に」
宮藤「はい?」
リーネ「うんうん、なんでもない……なんでもないの」
宮藤「そう……」
リーネ(芳佳ちゃんの服、女の子の匂いがする……それもどこかで嗅いだような……)
リーネ(銀髪……これって……)
18: 2013/06/10(月) 23:50:45.85 ID:fkfwN88S0
宮藤「お風呂上がったよー」
リーネ「……」
宮藤「あれ、どうしたのリーネちゃん?」
リーネ「……カールスラントで何してたの」
宮藤「何って……別に大したことじゃ」
リーネ「誰かに会ってたんだよね」
宮藤「別にそんな……」
リーネ「嘘つかないで!!」
宮藤「う、嘘なんかじゃ」
リーネ「ねぇ……じゃあどうして?」
宮藤「えっ?」
リーネ「どうして……指輪をしてないの?」
宮藤「あっ!」
リーネ「どこにやったの?自分で外したの?」
宮藤「いや、あはは。旅先で落としちゃったみたい……」
リーネ「……」
宮藤「あれ、どうしたのリーネちゃん?」
リーネ「……カールスラントで何してたの」
宮藤「何って……別に大したことじゃ」
リーネ「誰かに会ってたんだよね」
宮藤「別にそんな……」
リーネ「嘘つかないで!!」
宮藤「う、嘘なんかじゃ」
リーネ「ねぇ……じゃあどうして?」
宮藤「えっ?」
リーネ「どうして……指輪をしてないの?」
宮藤「あっ!」
リーネ「どこにやったの?自分で外したの?」
宮藤「いや、あはは。旅先で落としちゃったみたい……」
20: 2013/06/10(月) 23:53:11.27 ID:fkfwN88S0
リーネ「……ごめん芳佳ちゃん。私もうついていけない」
リーネ「ブリタニアに帰るね」
宮藤「ま、待ってよ!私が悪かったなら謝るから!」
リーネ「……さよなら」
ガチャ バタン
宮藤「……ごめんね、リーネちゃん」
リーネ「ブリタニアに帰るね」
宮藤「ま、待ってよ!私が悪かったなら謝るから!」
リーネ「……さよなら」
ガチャ バタン
宮藤「……ごめんね、リーネちゃん」
21: 2013/06/10(月) 23:55:34.16 ID:fkfwN88S0
1年前
リーネ「どうしたの、芳佳ちゃん?」
宮藤「こ、こんな時間に呼び出してごめんね」
リーネ「別に大丈夫だよ。後は荷物をまとめるだけだから」
宮藤「荷物かぁ……」
宮藤「ネウロイとの戦争が終わって、みんな故郷に帰るんだもんね」
リーネ「それで……私に話って?」
宮藤「……帰るんだよね?……リーネちゃんも、ブリタニアに……」
リーネ「……うん。家族が待ってるから……」
リーネ「大丈夫だよ、きっとまた会えるよ」
宮藤「あのねリーネちゃん……私と……」
リーネ「芳佳ちゃんと?」
宮藤「わ、私と一緒に扶桑に来てほしいの!」
リーネ「う、うん。しばらくしたら会いに行くから」
宮藤「ち、違うの、そうじゃなくて……そうじゃなくてね」
リーネ「どうしたの、芳佳ちゃん?」
宮藤「こ、こんな時間に呼び出してごめんね」
リーネ「別に大丈夫だよ。後は荷物をまとめるだけだから」
宮藤「荷物かぁ……」
宮藤「ネウロイとの戦争が終わって、みんな故郷に帰るんだもんね」
リーネ「それで……私に話って?」
宮藤「……帰るんだよね?……リーネちゃんも、ブリタニアに……」
リーネ「……うん。家族が待ってるから……」
リーネ「大丈夫だよ、きっとまた会えるよ」
宮藤「あのねリーネちゃん……私と……」
リーネ「芳佳ちゃんと?」
宮藤「わ、私と一緒に扶桑に来てほしいの!」
リーネ「う、うん。しばらくしたら会いに行くから」
宮藤「ち、違うの、そうじゃなくて……そうじゃなくてね」
23: 2013/06/11(火) 00:02:15.80 ID:0v/Gb/nS0
リーネ「違うの?」
宮藤「私と一緒に、一緒に扶桑に来てほしいの」
リーネ「それって……もしかして……そういうこと?」
宮藤「う、うん。私とその……結婚してくれないかなぁって……」
リーネ「ほ、本気なの?」
宮藤「うん、本気だよ。私リーネちゃんとずっと一緒にいたいの」
宮藤「だから、お願い!」
リーネ「嬉しい、芳佳ちゃんの気持ちは嬉しいよ。でもね」
リーネ「お姉ちゃん達やお母さんはきっと反対すると思う……」
リーネ「もしかしたらもう二度と会わせてもらえないかもしれないよ……」
宮藤「大丈夫、私が守るから!リーネちゃんを!」
宮藤「どんなときもいつまでも!ずっと側にいるから!」
宮藤「だから……私と一緒に来て……リーネちゃん」
リーネ「ほ、本当に……私でいいの?」
宮藤「リーネちゃんじゃなきゃダメなの!」
宮藤「私と一緒に、一緒に扶桑に来てほしいの」
リーネ「それって……もしかして……そういうこと?」
宮藤「う、うん。私とその……結婚してくれないかなぁって……」
リーネ「ほ、本気なの?」
宮藤「うん、本気だよ。私リーネちゃんとずっと一緒にいたいの」
宮藤「だから、お願い!」
リーネ「嬉しい、芳佳ちゃんの気持ちは嬉しいよ。でもね」
リーネ「お姉ちゃん達やお母さんはきっと反対すると思う……」
リーネ「もしかしたらもう二度と会わせてもらえないかもしれないよ……」
宮藤「大丈夫、私が守るから!リーネちゃんを!」
宮藤「どんなときもいつまでも!ずっと側にいるから!」
宮藤「だから……私と一緒に来て……リーネちゃん」
リーネ「ほ、本当に……私でいいの?」
宮藤「リーネちゃんじゃなきゃダメなの!」
27: 2013/06/11(火) 00:10:49.96 ID:0v/Gb/nS0
リーネ「じゃあ……よろしくお願いします」
宮藤「それでその、こ、これ。その……指輪。あんまり豪華じゃないけど」
リーネ「……」
宮藤「……気に入らないかな?」
リーネ「うんうん。とっても嬉しい。嬉しいよ」
リーネ「一生大事にするね」
宮藤「私も、私も一生外さない!ずっと一緒だよ!」
ブリタニア行き 船の上
リーネ「あの日……約束したのに……」
リーネ「私嫌われることしちゃったのかな……」
リーネ「私、何も分からない……」
リーネ「芳佳ちゃん……」
宮藤「それでその、こ、これ。その……指輪。あんまり豪華じゃないけど」
リーネ「……」
宮藤「……気に入らないかな?」
リーネ「うんうん。とっても嬉しい。嬉しいよ」
リーネ「一生大事にするね」
宮藤「私も、私も一生外さない!ずっと一緒だよ!」
ブリタニア行き 船の上
リーネ「あの日……約束したのに……」
リーネ「私嫌われることしちゃったのかな……」
リーネ「私、何も分からない……」
リーネ「芳佳ちゃん……」
29: 2013/06/11(火) 00:23:21.71 ID:0v/Gb/nS0
6月10日 ブリタニア
リーネ「約束の日から明日でちょうど1年……」
リーネ「私の誕生日……芳佳ちゃんと一緒に祝うって決めてたのに……」
ジリリリリ
リーネ「はい、リネットです……み、ミーナ中佐」
リーネ「はい、いますぐ基地にって……私もう軍人じゃ」
リーネ「問題無い?……でもやっぱり」
リーネ「……芳佳ちゃんのことで話?」
リーネ「……わかりました」
リーネ「……明日、ドーバーの旧501基地ですね」
リーネ「「じゃ、じゃあ失礼します……」
リーネ「約束の日から明日でちょうど1年……」
リーネ「私の誕生日……芳佳ちゃんと一緒に祝うって決めてたのに……」
ジリリリリ
リーネ「はい、リネットです……み、ミーナ中佐」
リーネ「はい、いますぐ基地にって……私もう軍人じゃ」
リーネ「問題無い?……でもやっぱり」
リーネ「……芳佳ちゃんのことで話?」
リーネ「……わかりました」
リーネ「……明日、ドーバーの旧501基地ですね」
リーネ「「じゃ、じゃあ失礼します……」
31: 2013/06/11(火) 00:30:38.98 ID:0v/Gb/nS0
リーネ「どうしても今日ってミーナ中佐は言っていたけれど……明日でいいよね」
リーネ「だって明日は誕生日だもん……誰かに祝ってほしい……」
リーネ「……そうだよ、芳佳ちゃんが祝ってくれなくたって……くれなくたって辛くなんか……」
リーネ「うぅ……芳佳ちゃん……」
リーネ「だって明日は誕生日だもん……誰かに祝ってほしい……」
リーネ「……そうだよ、芳佳ちゃんが祝ってくれなくたって……くれなくたって辛くなんか……」
リーネ「うぅ……芳佳ちゃん……」
34: 2013/06/11(火) 00:40:06.88 ID:0v/Gb/nS0
旧501基地
リーネ「失礼します」ガチャ
ミーナ「……久しぶりね、リーネさん」
ミーナ「ちょうど1年ぶりかしら」
リーネ「お久しぶりです、ミーナ中佐」
ミーナ「リーネさん、あなたはもう軍人ではないのだから中佐はいらないわ」
リーネ「で、でも……呼び慣れてますから」
ミーナ「あらそう……まあいいわ。とりあえずそこに座ってちょうだい」
ミーナ「何から話そうかしらね」
リーネ「……」
ミーナ「そうね、ここまでの道のりはどうだった?懐かしかったんじゃないかしら?」
リーネ「……あの、芳佳ちゃんの話を……」
ミーナ「……そうよね。先延ばしにしてもしょうがないし……」
ミーナ「じゃあ話すわ。最後までしっかり聞いてちょうだい」
リーネ「はい……」
リーネ「失礼します」ガチャ
ミーナ「……久しぶりね、リーネさん」
ミーナ「ちょうど1年ぶりかしら」
リーネ「お久しぶりです、ミーナ中佐」
ミーナ「リーネさん、あなたはもう軍人ではないのだから中佐はいらないわ」
リーネ「で、でも……呼び慣れてますから」
ミーナ「あらそう……まあいいわ。とりあえずそこに座ってちょうだい」
ミーナ「何から話そうかしらね」
リーネ「……」
ミーナ「そうね、ここまでの道のりはどうだった?懐かしかったんじゃないかしら?」
リーネ「……あの、芳佳ちゃんの話を……」
ミーナ「……そうよね。先延ばしにしてもしょうがないし……」
ミーナ「じゃあ話すわ。最後までしっかり聞いてちょうだい」
リーネ「はい……」
38: 2013/06/11(火) 00:50:15.03 ID:0v/Gb/nS0
ミーナ「まず最初に……誕生日おめでとう」
リーネ「えっ?……はい、ありがとうございます」
ミーナ「…………」
ミーナ「でもね……この言葉、私は言いたくなかったの」
リーネ「……ど、どういうことですか?」
ミーナ「私が言わなければいけないということは……そう」
ミーナ「落ち着いて聞いてちょうだいね、リーネさん」
ミーナ「宮藤さんは……今日、ついさっき、亡くなりました」
リーネ「…………え?」
リーネ「み、ミーナ中佐、笑えない冗談は止めてください……本当に笑えないです」
ミーナ「…………」
リーネ「……ほ、本当に?」
ミーナ「ええ……カールスラント郊外の病院で。ついさっきのことよ」
リーネ「そ、そんな……どうして!芳佳ちゃんは扶桑にいるはずじゃ!」
ミーナ「それも順を追って説明するわ……辛いだろうけど、聞いてちょうだい」
リーネ「えっ?……はい、ありがとうございます」
ミーナ「…………」
ミーナ「でもね……この言葉、私は言いたくなかったの」
リーネ「……ど、どういうことですか?」
ミーナ「私が言わなければいけないということは……そう」
ミーナ「落ち着いて聞いてちょうだいね、リーネさん」
ミーナ「宮藤さんは……今日、ついさっき、亡くなりました」
リーネ「…………え?」
リーネ「み、ミーナ中佐、笑えない冗談は止めてください……本当に笑えないです」
ミーナ「…………」
リーネ「……ほ、本当に?」
ミーナ「ええ……カールスラント郊外の病院で。ついさっきのことよ」
リーネ「そ、そんな……どうして!芳佳ちゃんは扶桑にいるはずじゃ!」
ミーナ「それも順を追って説明するわ……辛いだろうけど、聞いてちょうだい」
40: 2013/06/11(火) 00:59:39.30 ID:0v/Gb/nS0
ミーナ「ちょうど半年ほど前のことかしら。宮藤さんから連絡があったの」
ミーナ「お金を預かって欲しいって」
ミーナ「もちろん理由を聞いたわ。だってわけがわからないもの。でも教えてくれなかった」
ミーナ「真実を知ったのはそのしばらく後ね、美緒から連絡があったの」
ミーナ「宮藤さんが倒れたってね」
リーネ「……嘘……そんな……私にはまったくそんな……」
ミーナ「つい最近まで、宮藤さんがこっちに来てたのは知ってるわね?」
ミーナ「あれは欧州の最先端の医療で治療を行なっていたの」
ミーナ「本来は1ヵ月のはずが2ヶ月も治療したのに……結果は良くなかったわ」
ミーナ「高い医療費と引き換えに残ったのは余命の宣告」
ミーナ「それがちょうど今日なの」
ミーナ「お金を預かって欲しいって」
ミーナ「もちろん理由を聞いたわ。だってわけがわからないもの。でも教えてくれなかった」
ミーナ「真実を知ったのはそのしばらく後ね、美緒から連絡があったの」
ミーナ「宮藤さんが倒れたってね」
リーネ「……嘘……そんな……私にはまったくそんな……」
ミーナ「つい最近まで、宮藤さんがこっちに来てたのは知ってるわね?」
ミーナ「あれは欧州の最先端の医療で治療を行なっていたの」
ミーナ「本来は1ヵ月のはずが2ヶ月も治療したのに……結果は良くなかったわ」
ミーナ「高い医療費と引き換えに残ったのは余命の宣告」
ミーナ「それがちょうど今日なの」
42: 2013/06/11(火) 01:06:41.94 ID:0v/Gb/nS0
ミーナ「事情を知った私は501のみんなを集めたわ」
ミーナ「そしたらみんな大泣きで。トゥルーデなんかもう見ていられなくて……」
リーネ(それでサーニャちゃんの毛が服に……)
ミーナ「でもリーネさんだけは宮藤さんが呼ぶのを拒否してね」
ミーナ「その代わり、リーネさんにコレを渡すよう、頼まれたの」
ミーナ「6月10日に来たならこの通帳を」
ミーナ「そして……6月11日にきたなら……通帳と、この封筒を」
リーネ「……芳佳ちゃん……」
ミーナ「そしたらみんな大泣きで。トゥルーデなんかもう見ていられなくて……」
リーネ(それでサーニャちゃんの毛が服に……)
ミーナ「でもリーネさんだけは宮藤さんが呼ぶのを拒否してね」
ミーナ「その代わり、リーネさんにコレを渡すよう、頼まれたの」
ミーナ「6月10日に来たならこの通帳を」
ミーナ「そして……6月11日にきたなら……通帳と、この封筒を」
リーネ「……芳佳ちゃん……」
44: 2013/06/11(火) 01:21:51.27 ID:0v/Gb/nS0
リーネちゃんがこの手紙を読んでいるということは
リーネちゃんは私に会えなかったんだよね。
うんうん、いいの。私が会えなかったってことは
リーネちゃんには私はもう必要無いってことかもしれないからね。
でも謝りたいの。今更って思うかもしれないけれど。
ずっと冷たい態度をとっててごめんね。
でも私といたらリーネちゃんは不幸になっちゃうから。
ちょうど1年前の約束、覚えてる?
ずっと一緒にいるって言ったよね……ごめん、守れなかった
でもリーネちゃんが一生困らないようにって、がんばってお金を貯めておいたの。
こんな体じゃ病院jじゃ働けなくて……いろんな所で働いてた。
だから夜遅かったりしたけど、心配させてごめんね
謝ってばっかりだね。でも仕方ないよ。リーネちゃんに酷い事いっぱいしたもんね。
リーネちゃんは頑張ってね!私の分まで。
でもできれば私のことは忘れて、それが私の最後のお願い。
じゃあね。
リーネ「お金……これ私たちの貯金……使ってなかったんだ……」
リーネ「どうして芳佳ちゃん……私に黙って……こんなこと」
リーネちゃんは私に会えなかったんだよね。
うんうん、いいの。私が会えなかったってことは
リーネちゃんには私はもう必要無いってことかもしれないからね。
でも謝りたいの。今更って思うかもしれないけれど。
ずっと冷たい態度をとっててごめんね。
でも私といたらリーネちゃんは不幸になっちゃうから。
ちょうど1年前の約束、覚えてる?
ずっと一緒にいるって言ったよね……ごめん、守れなかった
でもリーネちゃんが一生困らないようにって、がんばってお金を貯めておいたの。
こんな体じゃ病院jじゃ働けなくて……いろんな所で働いてた。
だから夜遅かったりしたけど、心配させてごめんね
謝ってばっかりだね。でも仕方ないよ。リーネちゃんに酷い事いっぱいしたもんね。
リーネちゃんは頑張ってね!私の分まで。
でもできれば私のことは忘れて、それが私の最後のお願い。
じゃあね。
リーネ「お金……これ私たちの貯金……使ってなかったんだ……」
リーネ「どうして芳佳ちゃん……私に黙って……こんなこと」
46: 2013/06/11(火) 01:26:19.44 ID:0v/Gb/nS0
リーネ「あれ、裏に何か書いてある……」
ペラッ
宮藤「誕生日おめでとう!リーネちゃん!」
ポタ ポタ
リーネ「……芳佳ちゃん……嘘でしょ……どうして直接……」
リーネ「どうして直接言ってくれなかったの!」
おしまい
ただ誕生日エピソード書きたかっただけなのに何故こうなった
リーネちゃんお誕生日おめでとう
ペラッ
宮藤「誕生日おめでとう!リーネちゃん!」
ポタ ポタ
リーネ「……芳佳ちゃん……嘘でしょ……どうして直接……」
リーネ「どうして直接言ってくれなかったの!」
おしまい
ただ誕生日エピソード書きたかっただけなのに何故こうなった
リーネちゃんお誕生日おめでとう
49: 2013/06/11(火) 01:31:00.06 ID:xQ86jT480
おつ
51: 2013/06/11(火) 01:32:42.50 ID:dg8FC3WD0
寝る前に気分が沈むわ
乙
乙
53: 2013/06/11(火) 01:43:19.81 ID:d4jp4vTe0
乙です…(´・ω・`)
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります