9: 2011/09/17(土) 21:03:25.27 ID:dvgL0PBT0
美琴「そ、そうよ」

上条「…だったらなんなんだよ、この妙な二人の距離感は」

美琴「……」

二人の距離1メートル

上条「付き合ってるなら腕を組め手を握れとか高望みはしないけどさ、今までより遠くなるって事はありえなくね?」

美琴「い、いいじゃないのよ…別に…」

上条「やっぱりお前俺のこときらいなんj」

美琴「そんなわけないじゃないの!!」

上条「!?」

美琴「あっ…」

上条「急に怒鳴るなよ!びっくりするだろ」

美琴「ごめん、でもだってあんたが…」

13: 2011/09/17(土) 21:10:36.78 ID:dvgL0PBT0
上条「うーん、それにこのギクシャクした感じもなぁ~」

美琴「…それは、私にだって心の準備が」

上条「心の準備って?」

美琴「こ、心の準備は心の準備よ!」

上条「はぁ~」

美琴「あんたから告白されるだなんておもってもなかったし…だって今までそんな素振りとかみせてくれなかったじゃない?」

上条「そりゃ、ガツガツしてもしも嫌われたりとか考えたらほら」

美琴「…そ、そうなんだ」

上条「でも、覚悟決めて告白してよかったよ、おかげでこんな可愛い彼女ができて楽しい毎日がおくれてるし」

美琴「か、かわいい?」

上条「あとはこれでもうちょっといちゃいちゃできれば…」

15: 2011/09/17(土) 21:15:41.21 ID:dvgL0PBT0
美琴「む、無茶言わないでよね、こうやって一緒に歩くのだって結構……///」

上条「…なぁ美琴」ずいっ

美琴「な、なによ!?」

上条「俺たちの後からすごい視線を感じるんだけど……」

黒子「……」ギリギリギリ

上条「あれ、どうにかならないのか?デートのたびにこれじゃ…二人きりでいる意味がないんだけど」

美琴「…あー…ごめん、どうしてもついてくるって聞かなくて」

上条「……」

美琴「ついてくるなっていっつもいってるんだけど、黒子のやつ…あんたが私のことを…―――とか」ボソボソ

上条「ん?今なんて」

美琴「…バカッ……察しなさいよ」

19: 2011/09/17(土) 21:20:48.84 ID:dvgL0PBT0
上条「…へ?」

美琴「…………き、キスとか……」

上条「それは毎日見えないところでしてるよな?」

美琴「そうだけど……あの子そういうこと私はしてないと信じてるから」

上条「……白井ってやっぱりそっちの気があるのか?」

美琴「……私も最近ちょっと心配になるわ」

上条「そっか、ふーん…それじゃ参ったなぁ…」

美琴「何が参ったのよ」

上条「次の連休なんだけど」

美琴「あっ、3連休あるわね、それがどうかしたの?」

上条「つい彼女が出来たってうちの親にいったらさ…誰なの?ってきかれて、お前のこと伝えたら…」

20: 2011/09/17(土) 21:25:15.38 ID:dvgL0PBT0
上条「でさ、今度の連休にうちにつれてきなさいとか…」

美琴「えっ!?」

上条「で……お前さえよければ実家につれていきたいんだけど…もちろんちゃんと外出許可とって」

美琴「それって…」

上条「だからそこまで白井についてこられるとなぁ……俺も面倒だし」

美琴「それってあ、アンタの両親に挨拶にいくって…こと?」

上条「ん?まぁ一度は顔あわせてるしそんな型ッ苦しいものじゃないんだけど、ほら俺が彼女とかできるのはじめてだし、うちの親興奮して」

美琴「…や、やっぱりそれじゃ挨拶にいくって感じなんじゃ…」

上条「…そうなるのか?でもそこまで気にしなくても」

美琴「そんな大事なことどうしてもっと早くいわないのよ!!」

上条「わりぃ、っていうか用事でもあるのか?だったら…」

21: 2011/09/17(土) 21:31:01.15 ID:dvgL0PBT0
美琴「そんなのあったとしても絶対いくにきまってるじゃないの」

上条「美琴…?」

美琴「こういうのって第一印象が大事なのよ?わかってる?あっ、でもはじめてあったのは大覇星祭のときだっけ」

上条「だからそんな難しく考えないでもっと気楽に」

美琴「そうときまったら、ちゃんとちゃんと新しい服もかって……ちゃんと美容室も…あっ、でも指定のところ以外では切れないし今から予約取れるかな…」

上条「…だから」

美琴「あっーもうこういうとき常盤台の校則って面倒よね、普段制服ばかりきてるせいか、そういう服とかあまりもってないし…こうなったら」

上条「あの、御坂さーん」

美琴「なにしてるの?早くいくわよ」ガシッ

上条「えっ…?」

黒子「!?」

24: 2011/09/17(土) 21:34:41.73 ID:dvgL0PBT0
上条「…ふぅ、結局、服を買いにつき合わされまくって今日のデートは終了か…」

美琴「よし、予約も取れたし……9時でいいわよね?」

上条「9時?なにが」

美琴「連休の待ち合わせよ」

上条「はい?」

美琴「ほら、アンタの両親に挨拶に行くって話でしょ?9時くらいにでれば向こうに…」ブツブツ

上条「あっ、あぁ…そうだな…」

美琴「あとは黒子をどうにかして……初春さんと佐天さんにでもお願いしておこうかしら」

上条「……」

美琴「それじゃ私、今日買った服をちぇっくするからこれで帰るわね」

上条「えっ…ちょっと、いつもの」

26: 2011/09/17(土) 21:37:14.37 ID:dvgL0PBT0
美琴「……もうそんな時間ないのに…ほら、それじゃこっちの柱の影に」

上条「あぁ」

ちゅっ♥

美琴「それじゃまたね」



約束の日



上条「…ふぅ、8時30分…これなら美琴に怒鳴られたりすることも…」

御坂「遅い!!遅すぎる、遅すぎるわよ!!」

上条「みこと…どうして…約束は9時じゃ…」

28: 2011/09/17(土) 21:41:19.11 ID:dvgL0PBT0
刀夜「よくきたな、美琴ちゃん、当麻」

美琴「お、お久しぶりです」

刀夜「ほほぅ……お母さんと一緒で…美琴ちゃんもやっぱり…」ジロジロ

詩菜「…刀夜さん……」ゴゴゴゴッ

刀夜「か、母さんこれは違うんだ……」

上条「…これが俺の親だと思うと…」

美琴「…アンタもよくにてるわよ」ボソボソッ

上条「えっ…そうか、いや絶対違うだろ」

美琴「…そっくりよ」

詩菜「ほらほら、当麻さん、彼女を玄関にたたせたままでどうするのかしら?」

30: 2011/09/17(土) 21:48:10.07 ID:dvgL0PBT0
上条「それで、前に伝えた通り、こいつが俺の彼女と御坂美琴さん」

美琴「と、当麻さんとお付き合いさせてもらってます」ペコッ

詩菜「当麻さん」

上条「まぁ二人とも前にあってるから、大丈夫だよな」

詩菜「そうじゃなくて、琴さんの親御さんにはちゃんと付き合ってることを報告したのかしら?」

上条「…いやまだだけど?」

詩菜「美琴さんは伝えたのかしら?」

美琴「い、いえ…まだつたえてません…」

上条「っていうか母さん、そんな大げさな…別に俺たち…まだ付き合ってるだけで、それこそ年齢相応の…な?」

美琴「……えっ?うん///」

刀夜「当麻、ちゃんと避妊はしないと父さんは許さんぞ?」

32: 2011/09/17(土) 21:52:00.35 ID:dvgL0PBT0
上条「ひ、避妊だぁ!?」

刀夜「なんだ、当麻、ちゃんとしてないのか!もしもできてしまったら親御さんにどう説明するつもりなんだ?」

詩菜「まぁまぁ、当麻さん的には出来ちゃった婚が望みなのかしら…でも母さんまだお婆ちゃんとよばれたくないですけど」

上条「だ、だから!二人ともちょっと落ち着けよ」

美琴「///」

上条「俺達はそんなことはまだしてないんだって、だから年齢相応の」

刀夜「今の日本は乱れていると聞くぞ?父さんはそういうことには理解があるつもりだぞ、正直に話してみなさい」

詩菜「母さん的にはまだはやいとはおもうのですけど、できてしまったのなら仕方ないのかしら」

上条「だから!!!」

34: 2011/09/17(土) 21:56:07.48 ID:dvgL0PBT0
上条「ごめんな、変な親で……」

美琴「べ、別にいいわよ…」

上条「全く、俺と美琴はちゃんと節度ある行動をしてるっての」

美琴「……」

上条「ふぅ、全くあれが俺の親かと思うと頭がいたくなるぜ」

美琴「……ねぇ」

上条「お前もそうおもうだろ?」

美琴「アンタもやっぱり…さ…」

上条「まぁあれでも俺の親だからな…悪いけど許してくれよな」

美琴「そうじゃなくて……アンタもやっぱり他の男との人みたいに…そういうことに興味あるの…?」

上条「そういうことって、ちょっとお前まさか」

38: 2011/09/17(土) 21:59:54.85 ID:dvgL0PBT0
美琴「…だから、あんたのお父さんがいってた…」

上条「お前何を言って……!?」

美琴「…興味あるの?ないの?どっちなのよ」

上条「…そりゃ興味あるけどさ……」チラッ

美琴「なによ…・・・」

上条「さよならのちゅう以外は、こうやって二人で歩いてるときにも距離をとるお前にそんな無茶なことは…」

美琴「…う」

上条「…い、いえないだろ……?」

美琴「…ごめん」

上条「いや謝ることじゃないよ、まぁせめて並んで歩きたいとはおもうけどさ、でも俺も男だしほら、一度そういうこと覚えちゃうと」

上条「止まらなくなりそうだから」

42: 2011/09/17(土) 22:03:41.05 ID:dvgL0PBT0
上条「だから…」

美琴「ごめんね…」

上条「謝るなよ」

美琴「ううん、ごめん……私メンドクサイよね」

上条「そんなことないって」

美琴「でも」

上条「俺にはお前が一番あってるとおもうんだ、お前がどうおもっているかは判らないけどな」

美琴「わたしも…」

上条「そういうわけだから、ほらこの話は終わりな」

美琴「……」

上条「っていうかやっぱり学園都市と違ってこの辺りはバスが時間通りに来ないな…っていうか乗り損ねたのかこれ!?」

43: 2011/09/17(土) 22:06:54.66 ID:dvgL0PBT0
美琴「…バスこないね」

上条「ちくしょ!!これだから学園都市の外は!!」

ポツポツッ

美琴「あっ…」

上条「雨……不幸だ…そんなこよりも、雨宿りできる場所探さないと」

美琴「……」キョロキョロ

上条「贅沢はいわないけどせめてファミレスか、カラオケくらい…」

美琴「…あっ」

上条「あったのか!?」

美琴「……えっと」

上条「見つけたのならとにかくそこにいこう」

45: 2011/09/17(土) 22:09:16.13 ID:dvgL0PBT0
上条「あのさ、御坂さーん?ここってもしかして」

美琴「し、仕方ないじゃないの、ここしか雨を凌げそうな場所がなかったんだから」

上条「だからって…」

美琴「……それに私はここにしようだなんていってないわよ」

上条「…でよう」

美琴「えっ、ちょっとまってよ雨すごいわよ!?」

上条「でも、ここはまずいって」

美琴「風邪ひくわよ!!」

上条「……でも」

47: 2011/09/17(土) 22:12:26.54 ID:dvgL0PBT0
ガチャッ、バタンッ

上条「……」

美琴「…へぇ、こうなってるんだ…」

上条「なぁ美琴やっぱり…」

美琴「…うわっみてこれ、何年前のテレビよ」

上条「やっぱりこういうのまずいって」

美琴「……みてみてブラウン管よ?」

上条「美琴!!」

美琴「……私はいいわよ」

上条「でも…」

美琴「…わ、私だって……あんたと」

50: 2011/09/17(土) 22:17:41.31 ID:dvgL0PBT0
上条「…無理するなって、それに俺のことは気にしないでも」

美琴「私だって本当は…本当は…」

上条「み、美琴!?」

ドスッ

美琴「アンタとこうして…」

ぎゅっ

美琴「いっつもアンタと…くっついていたいって…おもってるわよ、で、でも……は、恥ずかしいって気持が先行しちゃって…」

上条「だから無理しないでいいって」


美琴「」


上条「…はぁ俺はお前の彼氏失格かな、恥ずかしがりがりやの彼女にココまでいわせるだなんて」

上条「……ごめんな、俺の気持ち一方的に押し付けてお前の気持ちに気がついてやれなくて…俺がもう少し俺にもう少し度胸があれば…」

51: 2011/09/17(土) 22:19:46.87 ID:dvgL0PBT0
美琴「……当麻……ぎゅっ……ってして」

上条「…美琴」

ぎゅっ




美琴「…とうま……すき…」

上条「俺も好きだよ」

美琴「…とうま……だいすき」

上条「俺も大好きだよ、美琴」

美琴「……とうま……あいしてる……」

上条「…俺もお前の事を愛してる」

53: 2011/09/17(土) 22:22:48.83 ID:dvgL0PBT0
ごそごそっ

上条「美琴……」

美琴「…とうまぁ……」

上条「…美琴ぉ」

美琴「…あっ……と、当麻ちょっとまって」

上条「美琴ぉぉぉおお」

美琴「待てっていってんのよぉ!!!!」ビリビリッ

上条「…あふん」

美琴「昼間汗かいたから……その……私…シャワー浴びてくる///」

スタタタタッ

上条「……」プスプスッ

55: 2011/09/17(土) 22:26:35.65 ID:dvgL0PBT0
美琴「……お待たせ」

上条「……」うずうず

美琴「ねぇ、黙ってないで何かいってよ」

上条「……」グイッ

美琴「きゃっ」

バタッ

美琴「もぉ、急にひっぱらないd」

ちゅっ♥t

美琴「……っぁ」

57: 2011/09/17(土) 22:28:49.86 ID:dvgL0PBT0
ドンッ

美琴「が、がっつきすぎよ」

上条「……」

美琴「わ、私は逃げないんだからもうちょっと…」

上条「……」

美琴「だ、だから…おちついt」

上条「……美琴」

美琴「……ばか、ちゃんと優しくしてよね…は、はじめてなんだから…」

58: 2011/09/17(土) 22:32:37.92 ID:dvgL0PBT0
事後

美琴「…すぅ~すぅ~」

上条「…」ナデナデ

プルルルルル

上条「!?」ビクッ

着信:御坂美鈴

上条「…は、はい、もしもし」

美鈴「上条君、お久しぶり~元気してた~?」

上条「お久しぶりです、おかげさまでこっちは元気ですけど」

美鈴「ねぇ、そこに美琴ちゃんいる?居るわよね?」

上条「えっ?」

61: 2011/09/17(土) 22:35:11.35 ID:dvgL0PBT0
美鈴「美琴ちゃんにかわってくれる?」

上条「……えっと」

美鈴「いいから、ほら早くして」

上条「…美琴…」ユサユサ

美琴「うぅ~ん、あと5分……」

上条「美琴……美琴ってば」

美琴「だからあと5分だって…」

電話「美琴ちゃん、おきなさーい!!」

美琴「えっ!?」

ガバッ

上条「…美琴に電話…美鈴さんから……」

美琴「えっ、……なんで…!?」

62: 2011/09/17(土) 22:40:27.19 ID:dvgL0PBT0
美鈴「上条君のお母さんから連絡あって、寮の方からも連絡があって戻ってないっていうからきっと上条君と一緒かなっておもったのよ」

美琴「…うぐっ…」

美鈴「ビンゴだったみたいね、で……彼、優しくしてくれた?男の子ってはじめてだとホント動物みたいであれだったでしょ」

美琴「そ、そんな、当麻は動物みたいじゃないわよ、ちゃんと私に優しくしてくれたし…」

美鈴「ってことは……やっぱりそーなっちゃったんだ、そっか…」

美琴「あっ…」

美鈴「あははっ、美琴ちゃんったらもうバレバレなんだから!嘘をつくのも女の資質よしっかりなさい」

美琴「う、うるさいわよ///」

美鈴「そっか、でもそうなると……今日そのままうちに上条君つれてきなさいよ」

美琴「えっ!?」

上条「ん?」

63: 2011/09/17(土) 22:42:33.75 ID:dvgL0PBT0
美鈴「私、実は私おばあちゃんになるの夢だったのよね~」

美琴「だ、だから…私は…」

美鈴「でも、美琴ちゃん、上条君のこと―――――















引用元: 上条「なぁ…俺たち付き合ってるんだよな…?」