唯「まぬけい！　あずにゃんのまぬけい！」

梓「えっ？　えっ？」

律「どうしたんだ、梓、唯？」

梓「な、なんか唯先輩の様子が変になっちゃいました」

澪「えぇっ？」

唯「まぬけい！　このまぬけい！」

紬「どうしちゃったのかしら？」

律「いつのまにか和みたいなめがねしてるぜ」

唯「あずにゃんのまぬけい！　まぬけい！」

律「まぬけっていってんのか？」

梓「唯先輩、何がまぬけなんですか？」

唯「あずにゃんの髪型、まぬけい！」

梓「えぇっ！　このあさげですか！？」ガガーン！

唯「そんな髪型だからあずにゃんはごきにゃんって言われるんだ、このまぬけい！」ギュギュッ

梓「ちょっ、引っぱらないでください！」ハラリ

唯「まぬけい！　こうしてやる！　こうしてやる！　まぬけい！」ギュッギュッ

梓「うにゃっ！　おさげがすごい下の位置に移動しちゃった！」

紬「まあ、イメチェンみたいでかわいいわ」

唯「これでもうごきにゃんなんて言われないぞ、あずにゃん！　まぬけいじゃないぞ！」ハッハッハ

梓「そ、そうですか、どうもです」

唯「立派なクツワムシだ！」

梓「く、クツワムシ！？」ガビーン！

唯「そうだ！　略してくつにゃんだ！」

梓「く、くつにゃん……」

唯「澪くん！　澪くんのまぬけい！」

澪「な、なに……？」ビクビク

唯「澪くんのベースのまぬけい！」

澪「えぇっ！？」ガーン！

唯「澪くんのベースの弦が！　まぬけい！」

澪「げ、弦……？」

唯「見たまえ！　弦が緩んでいるではないか！　これをまぬけい！　と言わずしてどうするかまぬけい！」

澪「ほ、ホントだ……」

唯「見ていたまえ！　これから張り替えてうやるから！　まぬけい！」ギュギュッ

澪「ちょっ、勝手にやるなよ……こ、これは……めちゃくちゃうまい！」

律「どうなってるんだ……？」

紬「急にしっかりし始めちゃったわね」

梓「たぶん、私のせいです……」

唯「まぬけい！　えぇいこのまぬけいめ！」ギュッギュッ

澪「し、新品の弦に張り替えられていく……」

梓「私が、唯先輩のヘアピンを左右逆に変えたから、普段ピーな唯先輩がしっかり者に」

唯「よし！　これでもうまぬけい！　とは言わせないぞ！」ワッハッハッハ

澪「すごい……」キラキラ

唯「さて、次は……」キョロキョロ

律「私かムギか……」

紬「ドキドキ」

唯「律くん！　律くんのまぬけい！」ズビシッ

律「わ、私か！？」

唯「まぬけい！　律くんの髪型のまぬけい！」

律「な、なんだとぉぅ！」ガガビーン！

澪「前髪のカチューシャのことじゃないか？」

律「そ、そうか、なら取れば……どうだ、唯！」パサッ

唯「まぬけい！　なんだその髪は！　このまぬけい！」

律「えぇーっ！？」ガガビンビーン！

唯「えぇいこのまぬけいめ！　まずはこうだ」ギュギュ

律「おわっ！　なんだよ、元の前髪アッパーに戻っちまったじゃねぇか」

唯「まぬけいめ！　まだわからぬか！　加えてこれだ！」バババッ

律「な、なにぃ！？」

紬「カチューシャが、いっぱい……」

唯「これを全部つけるんだ、まぬけい！」ギュギュギュッ

律「ちょ、おまっ！」

梓「カチューシャの上にカチューシャが乗っかっていく……」

唯「まぬけい！　このまぬけいめ！」ギュギュギュギュギュッ

律「おわわわわ……」カチャカチャカチャ

唯「どうだ！　これでもうまぬけい！　とは呼ばせないぞまぬけい！」

律「う、動けん……」プルプル

紬「りっちゃんのおでこからうなじまで全部カチューシャになっちゃったわ……」

唯「どうだ！　これで律くんも立派なアルマジロだ！」ワッハッハッハッハッハ

律「あ、アルマジロ……」プルプル

唯「さて、紬くん！」

紬「は、はい！　ドキドキ」

唯「紬くんのまぬけい！　なにがまぬけいかわかるか！　まぬけい！」

紬「わ、わかりません！　教えてください！」ドキドキ

唯「その受身の姿勢がまぬけいだ！　まぬけい！」

紬「えぇ！？　どうすれば……」

唯「さぁ、攻めかかってくるがよい！　このまぬけい！」ガバッ

梓「ゆ、唯先輩が全身を開け放した！」

紬「ドキドキ」

唯「さぁ！　さぁ、まぬけい！」

紬「ど、ドーン！」ドーン！

唯「うむっ！　いいがっぷりよいだぞ！　まぬけい！」

紬「むむ～っ」ギュギュ～

唯「さぁいくぞ！　はっけよーい」

紬「のこった！」

唯「まぬけい！　まぬけい！」グイッグイ

紬「まぬけい！　まぬけい！」グイッグイ

唯「まぬけい！　まぬけい！」グイッグイ

紬「まぬけい！　まぬけい！」グイッグイ

唯「まぬけい！　まぬけい！」グイッグイ

紬「まぬけい！　まぬけい！」グイッグイ

唯・紬「まぬけい！　まぬけい！」グイッグイ

唯・紬「まぬけい！　まぬけい！」グイッグイ

梓「何この茶番？」

澪「私もそろそろ見てるのつらくなってきた」

律「私もだよ」

梓「こういうときはやっぱり」ピピピ

憂「お姉ちゃん！？」バタン！

澪「憂ちゃん！？」

梓「はやっ！　１コール経ってないのに」

唯・紬「まぬけい！　まぬけい！」グイッグイ

唯・紬「まぬけい！　まぬけい！」グイッグイ

憂「こ、これはいったい……」

梓「あの、唯先輩のヘアピンを左右逆にしちゃったら、こんな風に」

憂「あぁ……まぬけいになっちゃったんだね、お姉ちゃん」

澪「まぬけい？」

憂「お姉ちゃんはヘアピンを左右逆にするとまぬけいになっちゃうんです。他人のことをまぬけ呼ばわりしちゃうから、封印してたんです」

律「そうだったのか」

梓「たしかに、これなら普段のほうがマシだね」

憂「治すのは簡単だよ、ヘアピンを取ってもとの位置に戻せばいいの」

律「そうか、よ～し」ジリジリ

唯「むっ！　律くんも一緒にやるか！？」くわっ

律「えっ？　いや別に……」

唯「このまぬけいめ！　そう簡単に私の体に触らせはせぬぞ！」ジリジリ

律「むむむ……」ジリジリ

紬「澪ちゃん、憂ちゃん、梓ちゃんも一緒に！」ジリジリ

澪「え？　あ、あぁ」ジリジリ

梓「は、はぁ」ジリジリ

憂「お姉ちゃん……」ジリジリ

唯「まぬけい！　まぬけい！」ジリジリ

紬「まぬけい！　まぬけい！」ジリジリ

律「（この動きはまさか……）」ジリジリ

澪「（陣地を決めて互いに相手の出方を伺い……）」ジリジリ

梓「（一瞬の隙をついて相手の体に触れるスポーツ……）」ジリジリ

憂「（一部の国では国技としても扱われいてる……）」ジリジリ

澪・律・紬・梓・憂「（カバディ！！）」ジリジリ

唯「まぬけい！　まぬけい！」ジリジリ

律「（カバディ、カバディ）」ジリジリ

唯「まぬけい！　まぬけい！」ジリジリ

澪「（カバディ、カバディ）」ジリジリ

唯「まぬけい！　まぬけい！」ジリジリ

紬「（カバディ、カバディ）」ジリジリ

唯「まぬけい！　まぬけい！」ジリジリ

梓「（カバディ、カバディ）」ジリジリ

唯「まぬけい！　まぬけい！」ジリジリ

憂「（カバディ、カバディ）」ジリジリ

　唯「まぬけい！」　完！

ごめん、初めてギャグっぽいことをやってみたんだ。

一応、ヘアピンの位置で「まけいぬ！」とか「ぬけまい！」とか考えたんだけど、やっぱり無理みたいだ。

いけぬまネタが多いから逆さからよんでまぬけいにしたんだ。でもしっかり者になるわけじゃなくて結局いけぬまのままなんだ。

ありがとうございました。

カバディがどうなるかわくわくしてたら、終わらせやがったｗｗｗｗｗ

まぬけいの雰囲気がよかったぜ。乙！

カバディﾜﾛﾀｗｗ