1: 2010/10/29(金) 03:58:39.44 ID:E3LMH70lO
唯「とりあえず、トラックをパクってきました!」

唯「早速運転してみよう!」

ガチャガチャッ………

唯「お、エンジンかかった」

唯「はっしーん!」

ブロロロロロロ…………

唯「ふわぁ眠いなぁ……」

唯「あっ!澪ちゃんだ!」

唯「おーい!澪ちゃーん!」

キキィィィィィィッッッ!!!!!!!ドンッ!!!

唯「あ」
特訓!

6: 2010/10/29(金) 04:04:54.17 ID:E3LMH70lO
部室

律「澪のバカ野郎…!」ポロポロ
紬「うぅっ…!澪ちゃんどうして……」ポロポロ

梓「澪先輩…」ポロポロ

唯「惜しい人をなくしたね…」

律「くそっ!絶対犯人を見つけてやる!!」

紬「わたしも力になる…!」

梓「トラックで轢き頃してやらないと気が済まないです!」

唯「………」

12: 2010/10/29(金) 04:28:49.13 ID:E3LMH70lO
律「あれ?なんでトラックで轢かれたって知ってるんだ?」

律「澪は今朝学校に来る時に事故にあったんだぞ?」

梓「えっ?だって事故って言ったらトラックじゃないですか」

紬「まさか梓ちゃん……」

梓「ち、違います!」

梓「唯先輩は信じてくれますよね!?」

唯「………」

梓「唯…先輩?」

唯「ごめんね……」

唯「今のあずにゃんは信じられないよ……」

梓「そんな!」

16: 2010/10/29(金) 08:36:20.17 ID:E3LMH70lO
その後あずにゃんは警察でこっってり絞られました

でも証拠がなかったので数日で出てきました


部室

ガチャッ

梓「失礼します……」

律「よう人頃し、良く来れたな」

梓「ち、違います!信じてください!」

唯「全然懲りてないみたいだね」

唯「天国にいる澪ちゃんかわいそうだなぁ」

17: 2010/10/29(金) 09:02:22.75 ID:E3LMH70lO
紬「梓ちゃん、正直に話してみよ?」

紬「わたしは怒らないから」

梓「だからホントにやってないです!」ポロポロ

梓「みなさんなんで信じてくれないんですか!?」ポロポロ

梓「うぅっ…」ポロポロ

唯「あずにゃん泣いてもダメだよ?」

唯「きっと澪ちゃんも泣いてるよ」

梓「もう軽音部やめま……

ドスッ!

梓「うぐっ…!」

律「気分わりーな、みんな帰ろうぜ」

唯「そうだね」

みんな馬鹿で助かりました

あずにゃんのおかげで今日もご飯が美味しいです

18: 2010/10/29(金) 09:11:09.49 ID:E3LMH70lO
平沢家

唯「ぶーん!」キコキコ

憂「お姉ちゃんご飯だからオモチャ片付けてー」

唯「ちょっと待って今いいとこだから」キコキコ

憂「早くしないとトラックのオモチャ捨てちゃうよ?」

唯「キキィィィドーンwwww澪ちゃんドーンwwww」

憂「………」ジー

唯「ふぅ楽しかった」

唯「ういー!今日のご飯なあにー?」

憂「………」ジー

唯「憂?」

憂「えっ?あっ!キムチ鍋……」

23: 2010/10/29(金) 09:48:17.23 ID:E3LMH70lO
唯「こうやってキムチ鍋食べてると澪ちゃんのこと思い出すね」

憂「………」

唯「澪ちゃんいい人だったなぁ……」

憂「お姉ちゃん」

唯「ん?」

憂「澪さんの事故のことで何か知ってるでしょ?」

唯「うん、あずにゃんが轢き頃したんだよね」

憂「わたしは梓ちゃんがやったとは思えないよ……」


憂は他のおバカさん達と違って勘が鋭いです

ちょっと厄介なことになりそうです

26: 2010/10/29(金) 10:03:02.98 ID:E3LMH70lO
憂は聞いてもいないのにあずにゃんのことについて語りはじめました


あずにゃんは毎日クラスのみんなにいじめられているらしいです
机を窓から捨てられたり、ゴキブリを食べさせられたりしてます
先生もいじめを見てみぬフリをしてます

きっとあずにゃんが憎いのでしょう

あずにゃんの手首は傷だらけ
鼻水垂らして毎日泣いてるらしいです

想像したらキムチを吹きそうになっちゃいました

でも、今は憂を何とかしなくちゃいけません

憂より早く先手を打たないと……

29: 2010/10/29(金) 10:12:01.85 ID:E3LMH70lO
その日の夜、わたしはさわちゃんの行きつけのパチンコ屋の駐車場で待機していました

さわちゃんに用があるからです

唯「あっ!出てきた!」ガチャガチャッ

ブロロロロロロ………

さわちゃんに恨みはありません

でも、こうするしか他に道はないのです

唯「さわちゃん、澪ちゃんによろしくね……」

キキィィィィィィ!!!!!

ドーンwwwww

32: 2010/10/29(金) 10:33:36.89 ID:E3LMH70lO
次の日~部室~

唯「うぅっ…さわちゃん先生まで…!」ポロポロ

律「梓ぁ!!」

梓「ひぃっ!」

律「澪の次はさわちゃんかよ!?どういうつもりだ!?」

梓「な、なんでわたしが…」ポロポロ

紬「梓ちゃん、命はお金じゃ買えないのよ?」

紬「誰かが氏んじゃったらみんな悲しむ」

紬「一体どれだけの涙を流したら気が済むの?」

梓「そん……唯「ぶふっwwふっwwww」

梓「えっ…?」

唯「………」

何故かあずにゃんが疑われてました

36: 2010/10/29(金) 11:07:10.89 ID:E3LMH70lO
平沢家

憂「あれ?わたしのリボンどこに行っちゃったんだろ……」

憂「お姉ちゃん、リボン知らない?」

唯「………」

憂「お姉ちゃん?」

唯「憂、ちょっと大事な話があるの……」

憂「話?」

唯「今日ね、あずにゃんを見て思ったんだ……」

憂(まさかお姉ちゃん……)

唯「このままだと心が張り裂けそうで苦しいの」

唯「憂聞いてくれる?」

憂「うん、全部話してごらん」

37: 2010/10/29(金) 11:15:34.71 ID:E3LMH70lO

…………………

憂「そっか、そんなにトラックに乗りたかったんだね……」

唯「グスッ…ういぃわたしどうしたらいいのかな……」ポロポロ

憂「明日お巡りさんのとこに行こ?」

憂「わざとじゃなくても、お姉ちゃんのやったことは許されないもん」

唯「憂とはなれたくないよぉ……」ポロポロ

憂「わたしもお姉ちゃんと離れたくないよ」

憂「だって、たった1人の……グスッお姉ちゃんだもん」ポロポロ

唯「今日は一緒に寝ていい…?」

憂「うん…」

38: 2010/10/29(金) 11:21:41.37 ID:E3LMH70lO
翌朝

バタバタバタバタッ!!!

(うーん、うるさいなぁ……)

こらー!ゆいー!

(ゆい?おねえちゃんよんでるよぉ……)

全く!お巡りさん来てるのに寝たフリして!もう!

(おまわりさん…?そうだ!お姉ちゃん!)

バッ―――――

憂「あ……」

警官「やっと起きたか…?」

憂(唯)「お巡りさんコイツです」

42: 2010/10/29(金) 11:34:09.61 ID:E3LMH70lO
憂「お姉ちゃん…?」

憂「なんでわたしのカッコして…」

警官「君が平沢唯だね?ちょっと署までいいかな?」

憂「違います!わたしは妹の憂です!」

警官「君は何を言ってるんだ?妹さんならここにいるだろう」

憂(唯)「えへへ、早く楽にしてあげてください」

憂「そ、そんな……見損なったよ!お姉ちゃん!!」

憂(唯)「お巡りさん、唯は幼い頃から精神科に通ってました」

憂(唯)「色々と迷惑かけると思いますがよろしくお願いします」

警官「ふむ、しっかりした妹さんだ」

憂「わぁああああああああん!!!!!」

45: 2010/10/29(金) 11:53:14.88 ID:E3LMH70lO
冬の寒い日、妹を残して唯は連れて行かれました

でも、唯は精神の病気を患っていたのですぐに出てくる思います

少しの間お別れだね でも寂しくないよ

わたしは強い子だから

お星様になった二人の為にがんばって来てね

自慢のお姉ちゃんへ






あっ妹でしたwww

62: 2010/10/29(金) 19:04:08.29 ID:E3LMH70lO
真犯人が捕まってもあずにゃんへのいじめは収まることを知りません

あずにゃんの泣き顔は見る者を桃源郷の彼方へと連れて行ってくれるほど気持ちいいです
もちろん、わたしもその1人です

トラックで跳ねるには勿体無いです

そして、あずにゃんは休み時間になる度にわたしの所に来ます
憂が甘やかしたのでしょう

鼻水と涙で顔をグシャグシャにして何度も同じ事を言います

「憂は純達みたいに裏切らないよね……」

「憂が学校休んだら氏んじゃうかも……」

「わたしが氏んだら葬式に来てくれる…?」

ただただ、気持ち悪いばかりです

氏にたいならさっさと氏んじゃえ!

63: 2010/10/29(金) 19:24:18.14 ID:E3LMH70lO
澪ちゃん頃しの疑いが晴れたのであずにゃんは部室に行くと言い出しました

梓「律先輩たちに謝ってもらう!」

梓「憂も付き合ってもらっていい?」

また昔に戻れると思っているのかちょっと嬉しそうです

部室に着くと律っちゃんたちがいました

律っちゃんとムギちゃんは不細工な顔でつまらなそうにしてます
真犯人の妹が入部届けを持ってやってきたので当然でしょう
これから毎日顔を会わせなくてはいけません

律「チッ……」

舌打ちをしながら入部届けを受け取るとあずにゃんが口を開きました

梓「律先輩たち!わたしに何か言うことがあるんじゃないですか?」

65: 2010/10/29(金) 19:40:02.35 ID:E3LMH70lO
律「あ、わりぃ……」

梓「悪いで済むと思ってるんですか!?」

梓「わたしがどれだけ辛い目に会ったか知らないんです!!」

紬「まあまあ、終わったことじゃない」

梓「………」プルプル

梓「まあ、いつまでも怒っても仕方ないです!」

梓「特別に許してあげましょう!これからたっぷり練習するんで覚悟してくださいね!」


さっきまで泣いてたのにこの態度です

どうやら全然懲りてません

憂(唯)「あれ…?確か梓ちゃん軽音部辞めるって言ってなかった?」

74: 2010/10/29(金) 21:22:06.57 ID:E3LMH70lO
憂(唯)「お姉ちゃんが言ってたよ」

律「そういえば言ってたな……」

梓「そ、それは……」

憂(唯)「梓ちゃん、自分の言葉には責任を持たなくちゃダメだよ?」

紬「あらあら、それなら仕方ないわね」

紬「じゃあ早速お茶淹れるわね。3人分」

梓「!」

憂(唯)「わーい!ムギちゃん大好きー!」

紬「ムギちゃん…?」

憂(唯)「あっ…ゴホゴホッ!!風邪かな?」

梓「も、もう知らないです!」タッ!

バタンッ!

やっぱり誰も気づかない
さわちゃんを消した甲斐があったよぉ

78: 2010/10/29(金) 21:38:49.54 ID:E3LMH70lO
部室を出ていったあずにゃんは女子トイレの個室にこもって泣いてました

ちなみにお弁当もここで食べてます
いわば彼女の最後の砦です

コンコンッ!

憂(唯)「梓ちゃんどうしたの?」

梓「憂のバカ!憂のせいで…!」ポロポロ

憂(唯)「わ、わたしマズイこと言っちゃったかな……」

梓「うぅっ…!」ポロポロ

あずにゃんは人を喜ばせる天才です
ホントにわたしを楽しませてくれます

憂(唯)「わたし帰るね……」
梓「待って…」

梓「一緒にかえる…」

そうだよね、わたしに見捨てられたら1人になっちゃうもん

83: 2010/10/29(金) 22:14:00.69 ID:E3LMH70lO
その日あずにゃんはわたしの家に泊まっていきました

あずにゃんと一緒にお風呂に入ったのですが、髪をほどいても全く疑いません

おまけに

梓「えっ…?憂って下の毛生えてるの…?」

あずにゃんはツルツルでした
どこまでも恥ずかしい子です

憂(唯)「梓ちゃん今日は一緒に寝よっか?」

梓「う、うん///」

86: 2010/10/29(金) 22:32:13.17 ID:E3LMH70lO
ここ最近、布団に潜ると毎日のようにあの感覚が蘇ります

澪ちゃんやさわちゃんを跳ねた時の感覚

10年20年もがんばって生きた人間が物になる瞬間

もう一度あの感覚を味わいたい

梓「スースー」

あずにゃんはすぐに殺さないよ

もっともっと楽しませてくれないと嫌だから

梓「うーん、うぃぃ……ムニャムニャ」

さてと、そろそろ行かなきゃ……

99: 2010/10/30(土) 03:00:51.61 ID:VQ0fsaVyO
翌朝

梓「ういーおはよー」

憂(唯)「あ、梓ちゃん!このニュース見て!」

梓「んー?」

テレビ「昨晩、土方作業員43名が大型トラックで轢き殺される事件が起きました」

梓「えっ…?だって唯先輩はもう……」

憂(唯)「酷いことするよね……」

憂(唯)「どんな気持ちでやったんだろ……」

テレビ「なお、現場には犯人の落としたと思われる『ぶ』のキーホルダーが発見されました」

梓「!」

テレビ「警察は犯人からの何らかのメッセージの可能性もあると見て捜査を進めています」

103: 2010/10/30(土) 03:12:05.48 ID:VQ0fsaVyO
憂(唯)「これって梓ちゃんと同じキーホルダーだよね……」

梓「違う!わたしのキーホルダーはちゃんとカバンに……」


憂(唯)「………」ニヤニヤ

梓「うそ……無い……」

憂(唯)「梓ちゃん……」

梓「憂信じて!わたしじゃない!」

梓「わたしじゃないの…!」ポロポロ

梓「うぅっ…ホントに……」ポロポロ

憂(唯)「わたしは信じてるよ、梓ちゃんはそんなことしないもん」


梓「!」

憂(唯)「でも、今日は学校を休んだ方がいいかもね」

憂(唯)「律さんたちが疑うかもしれないから、わたしが誤解を解いてくるよ……」

113: 2010/10/30(土) 08:26:51.89 ID:VQ0fsaVyO
部室

憂(唯)「それで昨日の帰り道に梓ちゃんが全部話してくれたんです……」

憂(唯)「お姉ちゃんに澪さんとさわ子先生を殺させたって……」

律「マジかよ……」プルプル

紬「じゃあ今朝のニュースは!?」

憂(唯)「梓ちゃんです。あんなこと平気でやってのけるのは梓ちゃんだけです……」

114: 2010/10/30(土) 08:34:45.93 ID:VQ0fsaVyO
律「梓はどこにいるんだ!?」

憂(唯)「わかりません……グスッ」

憂(唯)「わたしも止めることが出来なくて悔しくて悔しくて……」ポロポロ

律「くそっ!見つけたら丸坊主にしてやる…!」

憂(唯)「律さん、梓ちゃんを見つけても攻めないであげてください……」

憂(唯)「梓ちゃんは闇の世界の住人なってしまったんです……」

憂(唯)「だから………ぷっww」プルプル

憂(唯)「だから梓ちゃんを陽のあたる場所に…!」プルプル

紬「憂ちゃん、大変だったわね……」

律「憂ちゃんは友達想いだな……」


この人たちはホントにチョロいです
これだからバカの相手はやめれません

バーカ!バーカ!

116: 2010/10/30(土) 08:54:14.05 ID:VQ0fsaVyO
平沢家~憂の部屋~

憂(唯)「ごめんね、説得できなかったよ……」

憂(唯)「みんな血眼になって梓ちゃんを捜してる……」

梓「そんな……」

梓「わたしどうしたら………うぅっやだよぉ……」ポロポロ

憂(唯)「しばらくここに居た方がいいかも……」

憂(唯)「かくまってあげる!」

梓「えっ?いいの!?」

憂(唯)「当たり前だよ!だって友達じゃん!」

梓「うぅっ…ありがと……」ポロポロ

梓「憂がいなかったら…わたしホントに……」ポロポロ

憂(唯)「ふふっ……」




でゅふふふwwwwww

120: 2010/10/30(土) 09:43:29.76 ID:VQ0fsaVyO
憂(唯)「そうだ!梓ちゃんに付けてもらいたい物があったんだ!」

梓「付けてもらいたい物?」

梓(なんだろ?ネコミミかな?)

憂(唯)「はい、首輪だよ!今から鎖でベッドの足に繋げとくから!」

梓「えっ……」

憂(唯)「梓ちゃんが自分の欲に負けて外に出ないようにするためだよ」

憂(唯)「警察に捕まって離ればなれなんてやだもん」

梓「………」

憂(唯)「……もしかして嫌?」

梓「ううん!そんなことない!」

梓「憂がそこまで考えてるなんて思わなかったから」

121: 2010/10/30(土) 09:45:30.94 ID:VQ0fsaVyO
憂(唯)「ありがと、あっ!首輪は鉄製で完全防水だから鍵がないと外れないからね」

憂(唯)「それと無理に外そうとすると爆発す……

梓「爆発!?」

憂(唯)「あっ…!えーと、冗談だよ冗談!」

梓「なんだぁびっくりした」

憂(唯)「じゃあわたしはお姉ちゃんの部屋で寝るから」

梓「あっ!憂!」

憂(唯)「ん?どうしたの?」

梓「色々とありがとね、憂には感謝しきれないよ」

憂(唯)「ふふっどういたしまして」

梓「そ、それと…///」モジモジ

憂(唯)「それと?」

梓「憂のこと大好き…///」モジモジ


キモッ

128: 2010/10/30(土) 11:24:42.95 ID:VQ0fsaVyO
わたしは自室に戻ると早速、憂の部屋に設置した隠しカメラであずにゃんを観察しました

生中継です

唯「えへへ、これがやりたかったんだよぉ~」

唯「そうだ!観察日記をつけよう!」

唯「あずにゃんの生態を徹底リサーチだ!」

机の引き出しから全く使ってない数学のノートを出そうとしたその時です


「アッ…アンッ……」

唯「!」

なんと、憂の下着を引っ張り出し

「ハァ…ハァ…いい匂いだよぉ……ういぃ」

唯「………」

思いがけない行動に言葉が出ませんでした

130: 2010/10/30(土) 11:39:27.87 ID:VQ0fsaVyO
あずにゃんはやりたい放題です


唯「1日目からすごい発見だよ!」カキカキ…

DOKKAN♪DOKKAN♪ツイてる~♪
唯「あっ!純ちゃんからだー!」

唯「声を憂っぽくしてと……」コキコキ…

憂(唯)「もしもし、純ちゃん?」

憂(唯)「うん、うん……」

憂(唯)「えっ!?放課後ライブ買ったの!?」

憂(唯)「今から家に行ってもいい!?」

憂(唯)「うん!ありがと!すぐに向かうね!」

ピッ!

その後、あずにゃんの世話を忘れて3日ほど家を空けてしまいました

131: 2010/10/30(土) 12:00:23.08 ID:VQ0fsaVyO
3日後~平沢家~

憂(唯)「ふぇぇっ!エサあげるのすっかり忘れてたよぉ!」

憂(唯)「あずにゃん生きてるかな~?」

小さい頃、憂に「お姉ちゃんは絶対に生き物を飼っちゃダメ!」ってほざいていたことを思い出しました

その時は憂をツネって泣かしちゃいましたが、今になって思い知らされました

わたしって生き物を飼う才能が無いのかな?

こんなことで氏んじゃったらつまんないよぉ

憂(唯)「あずにゃん!生きててね!」タッタッタッタッ…

憂の部屋のドアを思い切り蹴飛ばしました

憂(唯)「うわっ!くっさ!!」

137: 2010/10/30(土) 13:56:38.70 ID:VQ0fsaVyO
あずにゃんは汚物まみれになってぐったりしてました

首輪を無理矢理外そうと暴れたのか部屋のあちこちに汚物が飛び散っています

梓「あ……うぃ……」

憂(唯)「………」

梓「ごめんね……部屋汚しちゃった…………」

梓「首輪が外れなくてね……」

梓「うぅっ……嫌いになったよね」ポロポロ

梓「汚物漏らす子なんてやだよね……グスッ」ポロポロ

嫌いになったも何も最初から嫌いです

憂(唯)「勝手に出かけちゃったわたしも悪いよ」

憂(唯)「ごめんね、掃除したらすぐにご飯の支度するから」

梓「えへへ……ういのご飯たのしみだなぁ…………」

138: 2010/10/30(土) 14:06:32.55 ID:VQ0fsaVyO
わたしが掃除している最中、あずにゃんは横でイビキをかいて寝てました

温厚なわたしもこれにはキレそうです

一体どんな神経してればこんなことできるのかな?

あずにゃんは許されません


憂(唯)「梓ちゃーん、ご飯出来たよー」

梓「えっ…何これ…?」

憂(唯)「かりんとうだよ♪」

嘘です。あずにゃんの汚物をお皿に乗せただけです

憂(唯)「ジュースもあるから遠慮しないでね♪」

こっちはわたしの搾りたてのオシッコです

142: 2010/10/30(土) 14:21:38.01 ID:VQ0fsaVyO
梓「すごい匂いするよ……」クンクン…

憂(唯)「えっ?そうかな?」

梓「賞味期限とか大丈夫……?」

パチンッ!

梓「きゃっ!」

憂(唯)「酷いよ!せっかく用意したのに!!!」

憂(唯)「食べたくないなら食べたくないってはっきり言ってよ!!!」

梓「た、食べる!お願いだから怒んないで……」

あずにゃんはわたしに怒られるのが嫌なのか、自分の汚物をせっせと頬張ります

目には涙を浮かべて明らかに苦しそうな顔をしてました

146: 2010/10/30(土) 14:39:51.36 ID:VQ0fsaVyO
憂「ど、どう…?」

梓「ちょっとビターで苦いけど、ゲホゲホッ!」

梓「すっごく美味しいよ……」

憂(唯)「ジ、ジュースは?」ニヤニヤ

梓「うん、今飲むね」

ゴクゴクゴクゴクッ!

梓「ぷはーっ!大人の味がする!」

憂(唯)「それはそうだよ、だって憂ジュースだもん」

梓「憂ジュース?」

憂(唯)「わたしが作ってるから憂ジュースだよ」

梓「ふうん、憂ジュースかぁ……」

憂(唯)「あっ!梓ちゃん、今度から段ボール敷いとくからここで汚物してね」

梓「う、憂!今かりんとう食べてるんだよ!もうっ!」

憂(唯)「えへへ……」

あずにゃんは天井知らずの大馬鹿野郎でした

159: 2010/10/30(土) 20:01:01.88 ID:VQ0fsaVyO

わたしは今日の出来事を早速、日記につけました
自分のウOチを食べさせて、出たらまた食べさせます
これもエコです

果たして何日目に気づくのでしょうか?

あずにゃんには期待せずにいられません


10日目

梓「えっ…またかりんとう…?」

憂(唯)「ごめんね、お金が無いから、かりんとうしか用意できないの……」

梓「憂のお父さんたちは…?」

憂(唯)「………」

梓「憂…?」

憂(唯)「トラックにはねられて氏んじゃった……」

憂(唯)「お父さんとお母さん土方作業員だったの……」

169: 2010/10/31(日) 01:11:23.72 ID:WrLYXKnEO
憂(唯)「梓ちゃんのことちょっと恐いんだ……」

憂(唯)「もしかしたらって考えると……」

梓「えっ!?わたしが犯人だと思ってるの!?」

憂(唯)「ううん、そんなことないよ!梓ちゃんのこと大好きだもん!」

梓「」ピクッ

憂(唯)「ただ、もう少し時間が……

梓「ういーーーーー!!!!!」

大好きって言葉に反応したのかあずにゃんはわたしに飛び付いてきました

梓「憂ぃっ!!わたしも大好きだよ!!!」

わたしの顔をペロペロと舐め廻します
もちろん、あずにゃんの口の周りは糞だらけです

175: 2010/10/31(日) 06:03:49.66 ID:WrLYXKnEO
憂(唯)「やめてよっ!!」

匂いに耐えきれずあずにゃんを突飛ばしてしまいました

憂(唯)「くっさいなぁ……」

梓「えっ……憂?」

憂(唯)「お風呂入ってこないといけないじゃん!もう!」

梓「………」

部屋を出ようとした瞬間あずにゃんをチラッと見たら魂が抜けた用な顔をしてました

ちなみにあずにゃんは自分の服を汚物で汚してしまったので何も身に付けていません
髪留めも取り上げてあります

あずにゃんはものすごくミジメです

176: 2010/10/31(日) 06:14:16.51 ID:WrLYXKnEO
数日後

ある事件が発生しました
なんと憂が帰ってきたのです

警察「君のお姉さん、精神鑑定で異常が出たから無罪になったよ」

警察「お父さんたちがいなくて大変だけどがんばってね」

そう言うとお巡りさんは憂を玄関に置いて帰って行きました


憂「おねえちゃん……」

憂(唯)「………」

どうしよう……
憂の部屋にはあずにゃんがいる

憂(唯)「とりあえず、おねえちゃんの部屋に行きたいな~」

憂「………」

177: 2010/10/31(日) 06:28:52.24 ID:WrLYXKnEO
唯の部屋

憂(唯)「そういえば、中の生活はどうだった?」

憂「………」

憂(唯)「憂…?」

憂の身体が小さく震えています
顔を覗き込むといい歳して泣いてました

憂「うぅっ…!寂しかった!!」ポロポロ

憂「お姉ちゃん、手紙もくれないし面会も来てくれないんだもん……」ポロポロ

どうやらわたしへの怒りが完全に治まっているようです

憂「もういい子にするから、おねえちゃんと離れたくないよぉ……」ポロポロ

憂(唯)「!」

『お姉ちゃんいないと氏んじゃう病』が発症しました
この状態の憂はわたしのさじ加減一つで天使にも悪魔にもなります

さて、何しようかなww

180: 2010/10/31(日) 07:05:00.15 ID:WrLYXKnEO
その日の夜、憂にトラックの運転を教えてあげました

もの覚えがいいので、すぐに人をはねるレベルまで上がりました

キキィィィィィィ!!!ドンッ!!!

憂「………」

唯「どう?」

憂「き、気持ちいい……」

唯「だよね!?人をはね飛ばした瞬間が堪んないよ!!」

憂「お姉ちゃん!次に行こ!次!」

唯「よーし!今日は徹トラだよー!」

わたしたちは飲み屋をハシゴするかのように夜の街に繰り出しました

191: 2010/10/31(日) 10:15:44.06 ID:WrLYXKnEO
次の日、わたしは何気ない顔をして学校に行きました

あずにゃんに脅されて澪ちゃんたちを轢いたのでみんな優しかったです

紬「唯ちゃん大変だったわね……」

和「これからはちゃんと相談するのよ?」

唯「うん、心配かけちゃったね……」

ブス共と会話をしてあげてると異変に気づきました

律っちゃんがいない

唯「あれ?律っちゃんは?」


その時でした

廊下から聞き覚えのあるエンジン音が聞こえたのです

ブロロロロロロロロ……………

200: 2010/10/31(日) 12:46:56.20 ID:WrLYXKnEO
まさかと思い、わたしたちは廊下に出ました

そこには生徒を次々とはねてるトラックがいたのです
すぐに犯人がわかったのですが、とりあえずあずにゃんの名前を出しときましょう

唯「あずにゃんだ!あずにゃんだよ!」

そうこうしている内にトラックは階段を降りていき姿が見えなくなりました

和「酷い……」

唯「あずにゃんめ~」

唯「やっと学校に来たと思ったらこれだよ!」

紬「………」

紬「ホントに梓ちゃんかしら…?」

タクアンが何か言ってます

紬「一瞬、律っちゃんの姿が見えたような……」

やっぱバカですww

201: 2010/10/31(日) 12:53:03.73 ID:WrLYXKnEO
平沢家

憂「お姉ちゃんごめんなさい!」

唯「昼間は運転しちゃダメって言ったよね?」

唯「どうして分からないのかな?顔を見られたらどうするの?」

憂「大丈夫だよ、ちゃんとカチューシャして律さんの……

唯「そういう問題じゃないよ!!」

唯「言うこと聞けない子はお巡りさんだよ!今からお巡りさん呼ぶね!?」

憂「や、やだ!!もうお巡りさんは……うぅっ…!」ポロポロ

202: 2010/10/31(日) 13:07:13.32 ID:WrLYXKnEO
憂はあらかじめ、前の日の夜に律っちゃんを夜襲し学校を休むように仕向けました

そして、律っちゃんに変装しトラックに乗って暴れたのです

もう以前の憂じゃありません

今や平気で人を落とし入れる殺戮兵器です

憂「おねえちゃぁん……」ポロポロ

だけど、こうなってしまったのもわたしが原因なのかもしれません

特別に許してあげます

唯「次やったら、めっだよ?」

憂「うん!」

213: 2010/10/31(日) 17:32:46.34 ID:WrLYXKnEO
その日の夜、律っちゃんが家にやって来ました

律「唯!さっきのメールどういうことだよ!?」

律「警察が家に来たぞ!」

わたしは律っちゃんにメールをしたのです

『律っちゃんに変装した変な人が学校で暴れてたよ!』
『お巡りさんが来るからわたしの家に来て!』

唯「メールの通りだよ」

唯「わたしは犯人の顔を見てないから分からないけど、ムギちゃんが律っちゃん律っちゃんって言いふらしてて……」

律「はぁ?くそっ意味がわかんね……」

唯「そういえば律っちゃん、その頭の包帯はどうしたの?」

律「これか?これは昨日通り魔にバットでやられたんだ」

律「最近、ツイてないよ……」

憂「ぶふー!wwwwww」

律「えっ?」

憂「………」

216: 2010/10/31(日) 17:44:19.49 ID:WrLYXKnEO
唯「しばらく、わたしの家にいなよ」

唯「あずにゃんもいるし……」

律「梓いるのか!?あの野郎…!」

唯「律っちゃん、あずにゃんを攻めないであげて」

唯「あずにゃんも大変だったんだよ」

律「でもさ、お前に人頃しをさせたんだぞ?」

律「なんで庇うんだよ?」

唯「あんなクズでも、大事な後輩だからだよ……」

唯「軽音部の後の事はあずにゃんにしか任せられないもん……」

律「唯……」

憂「律さん、喉渇いてないですか?」

憂「ジュース作ってみたんです」

219: 2010/10/31(日) 17:57:05.16 ID:WrLYXKnEO
律「ジュース?」

憂「はい、憂ジュースって言います」

憂「まぁお姉ちゃんが作ったんですけど……」

律「唯が作ったのかwちょっと心配だなww」

そう言うと律っちゃんはジュースを口に運びました

憂に目を向けると、憂はプルプルと震え笑いを耐えていました

律「ぷはー!うめー!!」

律「唯にこんな才能があるなんて知らなかったよ」

律「将来はジュース屋さんで決まりだな」

唯「えへへ、ういー!就職先が決まったよー!」

憂「ちょwwお姉ちゃんやめてwwww」プルプル

律「?」

226: 2010/10/31(日) 18:56:15.84 ID:WrLYXKnEO
その後、律っちゃんをあずにゃんのいる憂の部屋に連れて行きました

事情を話して首輪もつけてもらってます

律「なあ梓、なんで唯に人頃しなんてさせたんだ?」

律「澪とさわちゃんが何かしたのか?」

梓「えっ?何のことですか?」

律「とぼけるのはやめよう」

律「今わたしたちは警察に追われてる身なんだ、隠し事は無しにしようぜ」

梓「そんなこと言われても知らないものは知らないです!」

律「………」

律「まぁいいや、気が向いた時でいい」

231: 2010/10/31(日) 19:50:03.95 ID:WrLYXKnEO
梓(でも、一体誰が何の目的でやったんだろ……)

梓(わたしの憂は絶対にそんなことしないし、唯先輩の単独犯だとしてもキーホルダー事件の時は中に入ってた)

梓(おまけに今日起きた校舎内トラック暴走事件の時は唯先輩は和さんたちといた)

梓(憂が言ってたから間違いないはず……)

梓(うーん、わからない……)

律「なぁ梓、腹減らないか?」

梓「ご飯ですか?ちょっと待ってください」

梓「食べきれない分を残してあるんです」

律「へぇ、何かあるの?」

梓「これです!かりんとうです!」

律「………」

梓「最初食べた時は苦かったんですけど、慣れるなかなか美味しいですよ……」モグモグ…

律「なかなか美味しいって、それ糞じゃねーか……」

233: 2010/10/31(日) 20:03:43.85 ID:WrLYXKnEO
梓「何言ってるんですか、律先輩」

梓「どこからどう見てもかりんとうじゃないですか」

律「いや糞だろ……」

梓「もう!怒りますよ!?」

律「じゃあ、そこの段ボールに置いてある糞と見比べてみろよ」

梓「………」ジー

律「どうだ?」

梓「うっ…!!!」

律「お前バカ過ぎだろ……」

梓「憂が……憂が汚物を食べさせたりなんかしないです…!」ポロポロ

236: 2010/10/31(日) 20:17:12.71 ID:WrLYXKnEO
唯の部屋

憂「お姉ちゃん!どうしよう!?」

憂「怪しまれちゃうよ!」

唯「慌てるようなことじゃないよ憂」

唯「今日から違うもの出せばいいじゃん」

憂「でも、でも!梓ちゃんが何言い出すか……」

唯「そんなのシカトだよ!強行突破すれば問題ないよ!」

憂「強行突破…?」

唯「お姉ちゃんがお手本を見せてあげる!」

唯「ちゃんとカメラで見て勉強してね!」

237: 2010/10/31(日) 20:32:13.10 ID:WrLYXKnEO
憂の部屋

憂(唯)「晩御飯持って来ましたー」

梓「憂!なんでわたしに汚物食べさせてたの!?嫌いになっちゃうよ!?」

憂(唯)「律さんどうぞ」

律「へぇ、オニギリとみそ汁か……」

律「モグモグ、うまい!具は何使ってるの?」

憂(唯)「特製味噌です!」

梓「憂!無視しないでよ!」

律「ふぅん、あれ?みそ汁に具が入ってない……」

憂(唯)「そっちは特製の糞し……みそ汁です」

律「まぁうまいからいいや」ズズズ…

―――――――

憂「お姉ちゃんのバカ!!」

憂「なんでわたしのカッコして!もうっ!」

242: 2010/10/31(日) 21:32:51.59 ID:WrLYXKnEO
数日後、わたしと憂は部室でムギちゃんの汲んでくれたマズイお茶を啜ってました

紬「軽音部もすっかり寂しくなったわね……」

紬「澪ちゃんに律っちゃんに梓ちゃん……」

紬「うぅっ……」ポロポロ

よく喋る豚です

唯「ねえムギちゃん、寂しいならあずにゃんたちに会わせてあげようか?」

紬「えっ?どこにいるか知ってるの!?」

唯「うん、知ってるよ!でもね……」

紬「でも…?」

唯「お願いがあるんだ……」

紬「うん」

唯「お金貸して……」

245: 2010/10/31(日) 21:44:46.19 ID:WrLYXKnEO
唯「お父さんたちがいなくてお金に困ってるの……」

紬「でも、唯ちゃんの生活と梓ちゃんたちの居場所を教えることは何の関係も……

ドンッ!

紬「!」

憂「チッ……」

憂が机を蹴飛ばしました
わたしの教えた通りに動いてくれます

紬「わ、わかったわ!いくら必要なの?」

唯「2千万あれば足りるかな……」

紬「2千万!?」

唯「無理ならいいんだよ、無茶言ってごめんね……」

紬「………」

紬「2千万あれば居場所を教えてくれるのね…?」

唯「や、やだなぁムギちゃん」

唯「まるでわたしが恐喝してるみたいな言い方だよぉ」

250: 2010/10/31(日) 22:02:17.49 ID:WrLYXKnEO
翌日、ムギちゃんはお金を振り込んでくれました

紬「さあ!二人のいる場所を教えてちょうだい!」

まさか、ホントに振り込むとは思いませんでした
でも、約束は約束なので教えなくてはいけません

わたしは約束を守る女です

紬「ん?唯ちゃん、腰に付けてるポケベルみたいなものはなあに?」

唯「これ?これは万歩計だよ」

紬「わたし万歩計って初めて見たわ~」

紬「どうやって使うの?」


唯「こうやって使うんだよ」

万歩計の数値が2000を指しました
それと同時に憂がムギちゃんをすっ転ばします

紬「きゃぁっ!!」

唯「バーカ!2千万じゃここまでしか教えてあげないよー!」ピョーンピョーン!

255: 2010/10/31(日) 22:16:27.27 ID:WrLYXKnEO
紬「うぅっ……ひどい……」ポロポロ

憂「………」

唯「ほら、憂も一緒に」

憂「で、でも……」

憂「なんかやり過ぎだよぉ……」

最近、憂の動きが鈍いです
夜のドライブにも付き合ってくれません

唯「憂、言うこと聞けないの?」

憂「!」

機嫌悪そうな顔をしたらすぐに憂は動き出しました

憂「バーカ!バーカ!」ピョーンピョーン!

紬「わぁぁあああああああん!!!!!!」

憂「お姉ちゃん!豚が泣いてるよ!」

憂「カメラに撮ってVIPにうpしようよ!」

誰もそこまでやれとは言ってません

257: 2010/10/31(日) 22:36:43.78 ID:WrLYXKnEO
それから毎日のようにムギちゃんからお金を搾りました
わざと遠回りして歩数を稼ぎ、ムギちゃんを転ばせて泣かします
ムギちゃんの泣き顔もなかなかいいものです
30億は抜いたでしょう

ですが、お金には限りがあります

紬「お父さんに勘当されちゃった……」

紬「わたしどうしよう……」ポロポロ

ブサイクな顔を両手で覆い泣き出しました

憂「つ…紬さん!元気出してください!」

唯「そうだよムギちゃん!負けるなムギちゃん!」

人が励ましてるのに泣き止む気配がしません

唯「そうだ!ムギちゃん、わたしの家に来る?」

265: 2010/10/31(日) 23:04:56.62 ID:WrLYXKnEO
あずにゃんたちは新たにムギちゃんを同居人に迎え奇妙な生活が始まりました

ムギちゃんには『卒業して働き始めたらちゃんとお金を返すね』と伝えたので二人に洩れることはないでしょう

喋ったらトラックです

ついでにムギちゃんも首輪で繋いでます
ムギちゃんだけ自由に行動出来たら二人にストレスが溜まるからです

梓「まさか、ムギ先輩も来るとは思いませんでした」

紬「ちょっと色々あってね……」

266: 2010/10/31(日) 23:16:08.31 ID:WrLYXKnEO
律「まぁ真犯人が捕まるまで唯の世話になる身だ」

律「みんなで仲良くやろう」

紬(真犯人?学校で暴れたのは律っちゃんじゃない…?)

梓「ムギ先輩も来てくれたことだし乾杯しましょう!」

律「そうだな、まだペットボトルに残りがあることだし」

紬「何かあるの?」

梓「これです!憂ジュースです!」

紬「………」

梓「ゴクゴクッ!ぷはー!効くー!」

梓「ムギ先輩もどうです?」

紬「………」

紬「そ、それってオシッコじゃ……」

269: 2010/10/31(日) 23:33:49.55 ID:WrLYXKnEO
律「はぁ?オシッコな訳ないだろ」

梓「そうです!こんな美味しいオシッコある訳ないです!」

紬「………」

紬「オシッコ飲んだことあるの…?」

律「………」ピクッ

梓「ちょっと変な匂いがするけど、さっぱりしてて美味しいです!」

律「………」

梓「金持ちには分からない味って言うんですかね」

梓「ちょっと酸っぱくて……あれ…?」ポロポロ

梓「なんで……涙が……」ポロポロ

律「梓……グスッ」

270: 2010/10/31(日) 23:43:56.45 ID:WrLYXKnEO
唯の部屋

憂「お姉ちゃん……」

憂「どうしよう…?もうごまかせないよ……」

唯「この前教えた通りにやってごらん」

唯「強行突破だよ!」

憂「そんなこと言われても……」

憂「おねえちゃぁん……」ポロポロ

唯「さっさとやって来てよ!」

唯「お巡りさん呼ぶよ!?憂は人頃しです!って言っちゃうよ!?」

憂「うぅっ………わぁぁあああああああん!!!!!!!」

唯「5、4、3、2……」

憂「グスッ……」

唯「よし、じゃあ行っておいで」

272: 2010/10/31(日) 23:55:49.59 ID:WrLYXKnEO
憂の部屋

唯(憂)「みんな~晩御飯持って来たよ~」

律「おい!唯!どういうつもりだ!?」

梓「唯先輩!オシッコとか汚物とか何考えてるんですか!?」

唯(憂)「ふぇ?何のことか分かんないよぉ」

唯(憂)「それより、かりんとう……

律「だから糞だろ!?一々かりんとうって言うな!!」

唯(憂)「うっ……」

紬「唯ちゃん、わたしたちに何か隠してない?」

唯(憂)「な、何もないよ……」

梓「みなさん気をつけた方がいいですよ!」

梓「こいつ頭イッテるかもしれないですから!」

―――――――――

唯「あずにゃんめ…」プルプル

291: 2010/11/01(月) 06:33:45.14 ID:oQrEWRvUO
憂は泣きながら帰ってきました

唯(憂)「わぁぁあああああああん!!!!」

あずにゃんはわたしに変装した憂に悪口を言いました
憂なんて別にどうでもいいですがわたしの悪口は絶対許されません

あずにゃんならなおさらです

わたしは憂の部屋に向かいました

梓「あ、バカがまた来ましたよ!」

唯「あずにゃん、ちょっとお散歩しようか……」

梓「別にいいです!近寄らな……

バッチーン!!

梓「ふぎゃ!!」

律紬「!!」

あずにゃんの鼻をグーでパンチしちゃいました
わたしは今ものすごく怒ってるのです

296: 2010/11/01(月) 07:18:55.80 ID:oQrEWRvUO
わたしはあずにゃんの首輪を外し外に連れて行きました

ちなみにあずにゃんは産まれたままのカッコです

梓「ゆ、唯先輩……」プルプル

さっきのパンチが効いてるのかもう震えています

唯「あずにゃん寒いの?」

唯「でも大丈夫だよ、すぐにあったかあったかしてあげるから」

唯「それじゃあ目隠しして!」

梓「目隠し…?」プルプル

その時、憂が軽トラに乗ってやって来ました

わたしがパクってくるように命令したのです

憂「ホ、ホントにやるの…?」

唯「当たり前だよ!あずにゃんのやったことは見逃せないよ!」

297: 2010/11/01(月) 07:20:28.81 ID:oQrEWRvUO
すみません、また休憩中に書いてきます

304: 2010/11/01(月) 09:00:15.13 ID:oQrEWRvUO
わたしはあずにゃんの腰にロープを巻き付けると軽トラの荷台に結びました

あずにゃんはもう泣いてます

梓「やだっ…!やだよぉ!」ポロポロ

梓「何する気なんですかぁ…」ポロポロ

ざまあです

唯「あずにゃんって100メートル何秒くらいで走れるの?」

梓「えっ……」

唯「いいから早く答えて」

梓「20秒です…」

唯「憂、20秒だって」

憂「てことは、時速18キロくらいかな……」

唯「約20キロだね、了解」

315: 2010/11/01(月) 12:46:46.41 ID:oQrEWRvUO
唯「それじゃあ出発進行ー!」

憂「お…おー!」

遂にトラックが動き出しました
あずにゃんはトラックに引っ張られ一生懸命走ってます

目隠しと裸足が効いているのか恐怖で顔が歪んでいます

唯「憂!見てよ!あずにゃんの顔!ウケるwwww」

憂「うん……」

あずにゃんが全力疾走した時と同じ速度で走るのがミソです

唯「これは癖になりそうだよwwww」

憂「お、お姉ちゃん!信号!」

唯「!」

キキィィィィィィ!!!ドンッ!!!!

ルームミラーに気を取られ急ブレーキを踏んでしまいました

わたしのトラックはあずにゃんにオカマを掘られてしまったのです

316: 2010/11/01(月) 12:56:08.20 ID:oQrEWRvUO
わたしはトラックから降りるとすぐにあずにゃんの元へ向かいました

あずにゃんは鼻血を垂らしぐったりしてます

唯「あずにゃん!何やってんの!?」

唯「買ったばっかりなんだよ!?」

いくら急ブレーキを踏んだからって後ろから突っ込んできた方が悪いに決まってます

唯「ねえ弁償できるの!?ねえ!!?」

唯「このトラックいくらしたと思ってるの!?」

怒鳴っても寝たフリで知らんぷりです
いい根性してます

憂「お姉ちゃん、このくらいしてあげよ?かわいそうだよ……」

唯「憂は黙ってて!甘やかしちゃダメだよ!」

梓「うっ…………」

憂「梓ちゃん!」

梓「し、真犯人は唯先輩だったんですね……」

318: 2010/11/01(月) 13:05:55.40 ID:oQrEWRvUO
梓「でも……分からないことだらけです……」

梓「キーホルダー事件に校舎内トラック暴走事件……」

梓「運転手は唯先輩じゃない……」

中々勘がいいです

特別にヒントをあげましょう

唯「憂、ちょっと来て」

憂をあずにゃんの前に呼びました

唯「そのままバンザイして」

憂「こう?」

唯「あずにゃん!これがヒントだよ!」

ズルッ!

わたしは憂のズボンとパンツを一気に下ろしました

憂「きゃあっ!!///」

梓「!」

梓「毛が無い!?」

342: 2010/11/01(月) 18:52:43.33 ID:oQrEWRvUO
憂はたまに生意気なことを言うので高校にあがる前に毛を全部むしっておきました

これは雄犬の去勢と同じです

高校に入ってもチョコチョコ抜いていたら毛が生えなくなったのです

憂「も、もうっ!///」

憂はすぐにズボンを履いてしまいました
一人前に恥ずかしがってます

梓「もう1回!もう1回だけ!」

梓「憂様お願いします!!」

あずにゃんの頭の中は憂の裸でいっぱいです
真犯人なんてどうでもよくなったんでしょう

憂「!」

憂「パトカーのサイレンが聞こえる!お姉ちゃん逃げよう!」

348: 2010/11/01(月) 20:37:44.37 ID:oQrEWRvUO
その後、わたしたちは家に避難しました
最近、パトカーが多いのでうるさくて堪らないです

何かあったのかなぁ?

憂「お姉ちゃん、梓ちゃんにばれちゃったよ……」

憂「どうするの?」

唯「大丈夫だよーわたしにはアリバイがあるもん」

憂「そんなの時間の問題だよ!!」

憂「変装なんてすぐばれちゃう!!」

唯「全部ばれたら、やっちゃえばいいんだよ」

憂「やっちゃう?」

唯「包丁で、えいっ!ってねww」

憂「………」

唯「まあやるのは憂だけど……」

憂「!」

349: 2010/11/01(月) 20:50:09.07 ID:oQrEWRvUO
憂「やだよぉ!」

唯「わたしだってやだもん!包丁は人として失格だよ」

憂「お姉ちゃんがやればいいじゃん!!」

唯「無理無理!憂がやってよ!」

唯「憂だって、いっぱい人を跳ねたじゃん」

唯「氏体が3つ増えるだけだよ」

憂「うぅっ…!」ポロポロ

最近の憂の様子がおかしいと思っていましたが、理由が分かったような気がします

わたしといることによって『お姉ちゃんいないと氏んじゃう病』が治りはじめたのです

憂「わたしなんてことしてたんだろ……」ポロポロ

憂「出来るならトラックに乗る前に戻りたいよぉ……」ポロポロ

うるさいので追い出しました
もう寝よう

351: 2010/11/01(月) 20:58:12.98 ID:oQrEWRvUO
ダンプに乗った紬「律っちゃん!そっちに行ったわ!」

生コン車に乗った律「このクズ野郎!澪を返せー!」

唯「あわわ、こっち来た……」

10トントラックに乗った梓「唯先輩のバカは轢き頃してミンチにしないと気が済まないですー!!!」

唯「ふぇぇっ!もうトラックはこりごりだよぉ!!!」テクテクテクテク…!

おしまい










唯「うわぁ!ゆ、夢だった……」

352: 2010/11/01(月) 21:00:38.75 ID:sRntLHqb0
なん・・・・・・だと・・・・・?

366: 2010/11/01(月) 21:59:15.94 ID:oQrEWRvUO
今まで何も考えてませんでした
昨晩の憂との会話が頭から離れません

全部ばれたら刑務所に入っちゃうのかなぁ……

それともあずにゃんたちにトラックで轢き殺されちゃうのかなぁ……

嫌な予感がします

唯「あれ…?」

隠しカメラのモニターに憂が写っています

あずにゃんたち3人は憂の用意したと思われるコンビニのお弁当を食べていました

368: 2010/11/01(月) 22:15:21.20 ID:oQrEWRvUO
3人が食事をしている最中、憂は土下座して泣いてました

憂「うぅっ……わたしっ…わたし…!」ポロポロ

律「憂ちゃん、頭あげなよ」

紬「よく話してくれたわ、ありがとう」

憂「グスッ……おねえちゃんが起きたらお巡りさんのとこにいきます……」ポロポロ

憂「刑期が終えたら氏んでお詫びします……」ポロポロ

梓「憂が全部悪い訳じゃないよ」

梓「95割、唯先ぱ……クズ女が悪いです」

律「なぁ憂ちゃん、この首輪の鍵持ってない?鎖がベッドに溶接してあって取れないんだ」

憂「ズズッ…!おねえちゃんの部屋にあると思うんで取ってきます…」


へぇ…憂はお姉ちゃんを裏切るんだ……

376: 2010/11/01(月) 23:02:52.66 ID:oQrEWRvUO
憂は何食わぬ顔でわたしの部屋に来ました

憂「あ、起きてたの…?」

この言い方がイライラします
もはや、わたしなんて他人としか思ってません

わたしを警察にぶちこんで英雄になりたいに決まってます

憂「今から朝ご飯作るね……」

唯「いらない」

唯「憂の作ったご飯なんていらないもん!」

憂「お、お姉ちゃん…」

唯「コ ン ビ ニ の お 弁 当 が い い ! !」

憂「」ピクッ

唯「あ ず に ゃ ん の 食 べ て た リ ュ ー タ 揚 げ 弁 当 が い い ! !」

憂「竜田揚げ弁当だね、今から買っ……

バンッ!!!!!

唯「バカにしないでよぉ!!!!」

381: 2010/11/01(月) 23:26:47.87 ID:oQrEWRvUO
唯「憂のバカ!カス!氏んじゃえ!裏切り者!」

憂「………」

唯「自分だっていっぱい人を轢いたクセに…!」

唯「うぅっ…!まるでわたしだけ悪者だよ!!」ポロポロ

気づいたらわたしは泣いてました
憂なんてどうでもいいのに涙が止まりません

唯「こうなったらみんなトラックだよ!!!!」

唯「憂もあずにゃんたちも市中引きずり回しの刑に……

憂「うるさーーーーーい!!!!!!!!!」

憂「お前なんてお姉ちゃんじゃない!!!!!」

急に大声を出したのでびっくりしました
こんな口調は初めてです

憂「頃してやる…!お姉ちゃんを頃してわたしも氏ぬ!」

背中に隠していた包丁を出してわたしに向けました
どうやら最初からわたしを頃すつもりだったらしいです

383: 2010/11/01(月) 23:37:01.53 ID:oQrEWRvUO
憂の部屋

紬「首輪が外れたら唯ちゃんどうしよう?」

律「とりあえず殴る。澪とさわちゃんの分で2発」

律「あとは丸坊主にして警察だ」

梓「わたしも殴ります!」

梓「わたしのゲンコツは痛くて有名なんですよ!」ハァーハァー!

紬「………」

紬「和解は無理かしら…?」

律「はぁ?何言ってるんだよ?」

梓「ムギ先輩、何吹いてるんですか!?唯病にでも感染したんですか!?」

紬「だって、唯ちゃん1人でかわいそうじゃない……」

390: 2010/11/01(月) 23:46:58.25 ID:oQrEWRvUO
律「ムギは甘いよ、唯は許されない」

紬「そ、そうよね……」

コンコンッ……

憂「鍵……持って来ました……」

梓「憂!どうしたの!?そのケガ!」

憂「お姉ちゃんに刺されちゃった……」

憂「でも、ちょっとかすっただけだから大丈夫だよ……」

梓「憂……」

憂「梓ちゃん、首輪を外すからバンザイして……」

梓「えっ?バンザイ?こう?」

バチバチバチバチバチバチッッッ!!!!!!!!!

梓「ぎゃぁぁああああああ!!!!!!!!」

律紬「!!」

憂「………」

419: 2010/11/02(火) 07:22:17.82 ID:7mNihqaBO
ムギちゃんのお金で買ったスタンガンは強力です
憂とあずにゃんを一撃で沈めました

トラックもいいですがスタンガンも中々です

紬「唯ちゃん…よね?」

憂(唯)「えっ?わたしは憂ですよ?」


律「嘘つけ!変装ネタはあがってんだよ!」

ホントに全部喋ったらしいです
もう誤魔化しは効きません


でももういいや、みんなトラックで引きずり回してやるんだから…!

443: 2010/11/02(火) 12:52:37.62 ID:7mNihqaBO
「……ちゃん……ずさちゃん…!」

梓「ぅっ……うい?」

憂「梓ちゃん大丈夫?」

確かわたしは憂にスタンガンで沈められたはず
でも、今憂は首輪をつけてトラックの荷台に繋げられてる

もちろん、わたしも律先輩たちも

梓「ここどこ?」

憂「ここはお姉ちゃんの車庫だよ……」

律「みんな唯にやられたんだよ」

非常事態です
わたしと憂はこのあと何が起きるか想像できます

紬「なんかドキドキしてきたわ~」

紬「みんな、裸ん坊なんだもん……フフフッ」

ムギ先輩はお気楽でいいです
ぜひ頭の中身を替えてもらいたいです

444: 2010/11/02(火) 12:59:22.69 ID:7mNihqaBO
でも、唯先輩は何回憂に変装したんだろ……

唯先輩、いや、憂が中に入っていた時はずっと唯先輩が変装していた

となると、唯先輩と一緒にお風呂に入ったことになります

そしてわたしは唯先輩の顔を舐め回しことに………

おえっ…!


ガラララララ………!!

唯「やっほー!みんな起きてるー?」

シャッターを開けて唯先輩が現れました

447: 2010/11/02(火) 13:05:13.87 ID:7mNihqaBO
憂「お姉ちゃん!!」

律「唯!どういうつもりだよ!服を返せ!」

唯「まあまあ、落ち着きなさい律っちゃん」

自分は安全圏にいるので完璧に調子に乗ってます

唯「わたしはみんなと再生の旅をしようと思ってね」

紬「再生の旅…?」

唯「ゲームがしたいのですよ!」

律「はぁ?」

憂「律さん、お姉ちゃんはこの前TSUTAYAで借りた映画に影響されてるんです」

憂「今のお姉ちゃんは『ジグソウ』になりきっ……

唯「憂は黙ってて!!」

482: 2010/11/02(火) 20:38:45.72 ID:7mNihqaBO
唯「あーあ、憂のせいでみんな氏んじゃうことになっちゃったよ」

唯「態度次第じゃ許してあげようと思ったのに…!」

最初からそんな気はありません
わたしたちを許したら自分は豚箱です

クズとは唯先輩の為にある言葉です

唯「それじゃあみんなー!澪ちゃんによろしくねー!」

そう言うと運転席に乗り込みエンジンをかけました

ブロロロロロロ………

憂「みなさん…グスッ……わたしのせいで……」ポロポロ

唯「バーカ!バーカ!」

トラックがゆっくりと動き出したその時です

律「みんなー!荷台に乗り込めー!」

唯「!?」

488: 2010/11/02(火) 20:51:20.88 ID:7mNihqaBO
梓「そっか!その手がありました!」

わたしたち急いで荷台に乗り込むと唯先輩は運転しながら大騒ぎです

唯「ずるいよー!!!!」

唯「ちゃんとルール守ってよ!反則だよ!!!」

律「そんなもん聞いてねーよ!」

律先輩が助手席の窓から入り込もうとしますが、唯先輩も負けじと助手席にドアに手を伸ばし窓を閉めようと必至です

このトラックは手回しじゃないと窓の開閉が出来ないのです

唯「あわわわわ………」

律「唯!1つ聞かせろ!!」

律「なんで澪を頃したんだ!?」

唯「頃すつもりはなかったもん!」

唯「わたしの通り道に澪ちゃんがいたのが悪いんだもん!!!」

491: 2010/11/02(火) 21:02:00.44 ID:7mNihqaBO
律「唯ぃぃぃいいいいいいいいい!!!!!!!!!」

とうとう律先輩は中に入り込み狭い車内で唯先輩と大乱闘です
トラックは大きく揺れて今にも事故を起こしそうです

紬「きゃあっ!」

梓「!」

梓「憂!前に誰かいる!」

憂「和さん!!」

唯「の、和ちゃん…!」

律「ちょうどいい!和を跳ねてやる!」

律「お前も同じ苦しみを味わえ!」

律先輩はアクセルペダルに足を伸ばし全力で踏みました

唯「ふぇぇ!!」

キキィィィィィィ!!!ドンッッ!!!!

503: 2010/11/02(火) 21:33:43.04 ID:7mNihqaBO
和さんは即氏でした
検氏とかそういう知識はないけど脳みそがこぼれていたので、おそらく助かりません

唯「わぁぁあああああああん!!!!!!」

律「唯どうだ?幼なじみを失った気持ちは?」

唯「バカ!律っちゃんのバカ!」ポロポロ

唯「律っちゃんはロクな氏に方しないよ!!!」ポロポロ

律「お前に言われたくねぇ!!!」

唯「うぇぇえええええん!!!」

紬「唯ちゃん……」

ムギ先輩は目に涙を溜めてました

たぶん唯先輩の

唯「トラ太がケガしちゃったよぉぉおおお!!!!!」ポロポロ

唯「買ったばっかりなのにぃぃいいいい!!!!」ポロポロ

律紬梓「!?」

513: 2010/11/02(火) 22:08:28.30 ID:7mNihqaBO
その場にいる全員が言葉を失いました

憂「お、お姉ちゃんは人より物を大事にするんです」

憂「人は裏切るけど、物は裏切らない」

憂「お姉ちゃんがよく言ってました」

何故か憂が唯先輩をフォローしてたけど、誰も聞いていません

呆然としているとラジオから音声が流れ始めました

『桜町○丁目で暴走トラックを見たと住人から通報がありました』

『乗員は5名。その内4名が全裸とのことです』

『この中には凶悪な殺人鬼が3名、それと強姦魔が1名乗り合わせており……

紬「………」

梓「ム、ムギ先輩……」

519: 2010/11/02(火) 22:51:27.49 ID:7mNihqaBO
紬「近所の女の子を集めてちょっとね……」

紬「お父さんが琴吹家に犯罪者は必要ないって言われたの」

憂「………」

紬「わたしのお父さんがたかが30億程度を出し惜しみすると思う?」

得意気な顔をしながらムギ先輩は言いました

律「みんな逃げよう!しっかり捕まってろ!」

唯「うぇぇえええええん!!!」

唯先輩を助手席に座らせトラックを走らせました

けど、ものの5分もしない内にパトカーが10台追いかけて来ました

空にはヘリコプターが4機います

律「くそっ!」

憂「どうしよう……」

その時でした

憂(唯)「お巡りさん助けてー!!!!律っちゃんに殺されちゃうよー!!!!」

526: 2010/11/02(火) 23:27:34.39 ID:7mNihqaBO
律「この野郎…!顔出すな!」グイ!

憂(唯)「わぁぁあああああああん!!!!」

『あーっと!凶悪犯が人質の女の子の髪を引っ張りました!!』

『女 の 子 は 泣 い て い ま す ! ! !」

憂紬梓「………」

律「生中継かよ!ふざけんなっ!!!」

梓「も、もしかして、これ日本中に放送されてるんじゃ……」

憂「きゃああああっ///」

紬「ど、どどどどどうしよう……」プルプル

531: 2010/11/02(火) 23:44:09.03 ID:7mNihqaBO
律「どうしよう!どうすれば…!」

憂(唯)「グスッ……ぶふっww」

律「!」

憂(唯)「わたし逃げ道知ってるよ!」

律「教えろ!今すぐ教えろ!教えないと電柱に助手席側から突っ込むぞ!!!!」

憂(唯)「やだよ~!律っちゃんざまあww」

梓「教えてください!唯先輩!みんな捕まっちゃいますよ!」

憂(唯)「ちょっとは自分たちで考えてよ!」

紬「唯ちゃんお願い…!」

憂「お姉ちゃん!!」

憂(唯)「もう!あとちょっと行けばホコテンがあるでしょ!」

憂(唯)「ホ コ テ ン が !」

535: 2010/11/02(火) 23:58:51.55 ID:7mNihqaBO
梓「ホコテン!?」

憂「お姉ちゃんの言う通りホコテンならパトカー来ないかも!」

憂(唯)「これくらい常識だよ!」

律「クズの唯くらいにしか思いつかないな」

紬「ふふっ……」

わたしたちのトラックはホコテンに入って行きました

心なしかみんな笑顔です

久しぶりに軽音部が1つにまとまったような気がします

律「どけどけ~!!」

ブー!ブー!

律先輩は被害者を出さないようにクラクションを鳴らしながら進みました

律「!」

キキィィィィィィ!!!ドンッッッ!!!!

ID:vhuRY8sC0「うげ」

律「バカ!一匹跳ねちまった!」

542: 2010/11/03(水) 00:13:58.96 ID:GMaY4zdGO
憂(唯)「律っちゃん!ちゃんと、前を見て運転してよね!」

憂(唯)「これ以上、手配度が上がったら戦車が来ちゃうよ」

律「唯……」

憂(唯)「ふぇ?」

律「ありがと、みんな助かりそうだ」

憂(唯)「………」

唯先輩は何も喋りませんでした
もしかしたら、憂以外の人間から初めて褒めらたのかもしれません

唯先輩の中で何かが変わったと信じたいです

憂(唯)「律っちゃんの分際で生意気だよ!上から目線はやめてよね!もう!」

唯先輩は素直じゃないです

546: 2010/11/03(水) 00:23:49.37 ID:GMaY4zdGO
憂「お姉ちゃーん!この後はどうするのー?」

憂(唯)「当分まっすぐ進むよ~」

憂(唯)「もう回り道は疲れちゃうもん」

梓「唯先輩!助手席で寝ちゃったりしないでくださいね!」

憂(唯)「わかってるよ~」

紬「唯ちゃん!律っちゃん!もっとスピード出そ!」

紬「お巡りさん来ちゃうよ?」

憂(唯)「うん!」

律「よぉーし!とばすぞーーー!」


ブォォオオオオオオオン!!!!!!


そして2年後――――

551: 2010/11/03(水) 00:35:58.88 ID:GMaY4zdGO
遠い異国の地

唯先輩は運送会社を設立しました

日本に居れなくなったわたしたちは唯先輩について行ったのです

唯先輩はベテランのトラッカーなので仕事熱心です

『律っちゃん!服装の乱れは心の乱れだよ!」

『ムギちゃん!昨日もお酒飲んで運転したね?クビにするよ?』

『あずにゃん!明日やろうはバカ野郎だよ!』

『憂!今日の夜は徹トラだよ!』

今日も唯先輩の教育は厳しいです

唯「ふわぁああ!今日も良い天気だよぉ……」

梓「唯先輩!居眠り運転はやめてくださいよ!」

唯「大丈夫だよ~!ちゃんと前を……!!!!!

キキィィィィィィ!!!ドンッッッ!!!

唯「あ」

FIN.

555: 2010/11/03(水) 00:38:44.04 ID:MFTmveXmO
良かった

ハッピーエンドだな

557: 2010/11/03(水) 00:39:11.88 ID:LzBNsITA0
氏んだのか・・・・?

引用元: 唯「トラックの運ちゃんになりたい」