1: 2010/04/09(金) 20:08:51.30 ID:1V/nhWk60
キョン「ハルヒが入院した?」

古泉「ええ、ですからSOS団でお見舞いに行こうかとおもいまして」

みくる「次の日曜日にどうですか?」

キョン「朝比奈さんが言うならもちろんオーケーですよ」

みくる「本当ですか?」

古泉「それじゃあ日曜日に新宿衛生病院に集合でよろしいですか?」

キョン「ああ」

みくる「ふふ、楽しみです」

2: 2010/04/09(金) 20:12:09.00 ID:1V/nhWk60
俺はハルヒの入院している新宿衛生病院に向かう最中の電車の中にいた

変な夢を見た

やがて世界が滅び

その世界を俺が生き抜いていく

奇妙な夢



????「次は新宿~新宿~」

キョン「ん?ああ、新宿か!降ります!」

6: 2010/04/09(金) 20:15:18.52 ID:1V/nhWk60
キョン「ふぅ…危うく乗り過ごすところだった」

ピリリリリリリリ   ピリリリリリリリリリ

キョン「ん?古泉か…もしもし」

古泉「遅いですよ、なにやっているんですか」

キョン「スマン、今着いたところだ」

古泉「はやくしてくださいよ、涼宮さんが痺れを切らしますよ」

キョン「すぐ行くから待っていろ」

古泉「お待ちしています、それでは」

キョン「ああ、じゃあまた病院でな」

10: 2010/04/09(金) 20:23:21.27 ID:1V/nhWk60

????「あれ?お兄さんこんな時期に珍しいですね」

キョン「ん?駅員さん、どういうことです?」

????「あれ?お兄さんあまりニュース見ない?そこの代々木公園で殺人事件あったじゃないですか」

キョン「殺人事件?」

????「ええ、おかしな事件でしてね…爪のような切り傷が残ってたりしてね…」

キョン「そりゃまた物騒な」

????「ですから今日はこんなに人が少ないんですよ」

キョン「…………」

????「おっと、話しすぎましたね。仕事に戻らなくちゃ」

キョン「そうですか」

????「そういやお兄さんはどちらへ行かれるんですか?」

キョン「新宿衛生病院ですが?」

????「それならそこを…………はい、そうです。途中代々木公園があるから寄ってみたらどうです?それじゃあお気をつけて」

キョン「はあ、それじゃあ」

14: 2010/04/09(金) 20:30:45.16 ID:1V/nhWk60
~代々木~

キョン「なんか騒がしいな…とここが代々木公園か…」

谷口「お、キョン!」

キョン「谷口!おまえなんでここに」

谷口「野次馬だよ!知ってるかここで殺人事件が起こったこと」

キョン「ああ、駅員に聞いた」

谷口「表向きはそうだ、でも真実は違う」

キョン「真実?」

谷口「ああ、裏ではこう言われている「悪魔に殺された」ってな」

キョン(何を言っているんだこいつ)

ピリリリリリリ  ピリリリリリリ

谷口「おい、お前の携帯じゃないのか?」

キョン「ああ、朝比奈さんか」

15: 2010/04/09(金) 20:34:18.40 ID:1V/nhWk60
キョン「もしもし」

みくる「キョン君!おそいですぅ~」

キョン「はは、すみません」

みくる「もう!涼宮さんとのお話楽しみにしているんですから」

キョン「すぐ行きます、ところで長門は?」

みくる「どうしても外せない用事らしくて来れないみたいです」

キョン「そうですか…」

みくる「と・に・か・く!早く来てくださいね」

キョン「ええ、あなたのキョンがすぐに向かいます」

みくる「もう///////それじゃあお待ちしていますね」ガチャ

16: 2010/04/09(金) 20:39:24.55 ID:1V/nhWk60
谷口「おい、あなたのキョンってどういうことだ!」

キョン「言葉の通りだ、それじゃあ俺は行く」

谷口「お前新宿衛生病院に行くのか?」

キョン「ああ、ハルヒが入院しててな」

谷口「そうか…行き先も一緒か」

キョン「誰か入院しているのか?」

谷口「いや、俺実はオカルトオタクでな…あそこはきな臭いうわさが多いんだ」

キョン「で?」

谷口「俺は今から調べに行くつもりだ…っとこれやるよ」

キョン「月刊…アヤカシ?」

谷口「ああ、まあ読んでみろよ。それじゃあな」



谷口は去って行った

17: 2010/04/09(金) 20:42:43.97 ID:1V/nhWk60
キョン「ったく…それじゃあ俺も愛しの朝比奈さんに会いに行くか」

~新宿衛生病院~

キョン(なんでこんなに人がいないんだ…?受付の人ですらいない…)

みくる「あ、キョン君!」

キョン「朝比奈さん、お待たせしました」

みくる「もう!ホント待ちましたよ」

キョン「すみません、で、古泉は?」

みくる「古泉君は涼宮さんを探しに行きましたよ」

キョン「え?」

19: 2010/04/09(金) 20:47:47.07 ID:1V/nhWk60
みくる「変じゃないですか?」

キョン「変?」

みくる「こんなに人がいないなんて…受付のひとすらいないですし…それに」

キョン「それに?」

みくる「ここって変な噂が多いんです…それで私怖くって…」

キョン「お任せください!古泉のヤローを連れ戻して一緒にハルヒの見舞いにまいりましょう!」

みくる「で、でも…この病院…なんか怖いです」

キョン「俺が探してきましょう!」

みくる「あ、ありがとうございます!………ところで気になってたんですが…その雑誌は?」

キョン「ああ、途中代々木公園に寄った時に谷口にもらったんです。読みます?」

みくる「え?谷口君に…なんか気持ち悪いなあ…でもちょっと興味あるんでお借りします」

キョン「どうぞどうぞ!それでは僕は古泉を連れ戻しに行ってきます」

みくる「はい!お気をつけて!」

20: 2010/04/09(金) 20:54:54.29 ID:1V/nhWk60

~新宿衛生病院2階~

キョン「ん?あそこの病室に入っていったのは古泉?」ガラガラガラ

古泉「うおわっ!ってびっくりするじゃないですか!」

キョン「はは、スマン古泉!こんなところで何をしているんだ?」

古泉「涼宮さんを探しているんですよ」

キョン「ああ…この病院…人少ないよな?」

古泉「異常ですよこの少なさ」

キョン「ふむ………」

古泉「これ手に入れたんでよかったらどうぞ」

キョン「これは…職員専用カード?」

古泉「ええ、これで地下のフロアーに行けます」

キョン「お前が行けよ」

古泉「僕は上の階を探してきますので…あなたはそこをお探しください。それじゃあ」

キョン「あ、おい!って…有無を言わさず行きやがった…」

21: 2010/04/09(金) 20:59:10.95 ID:1V/nhWk60
~新宿衛生病院  地下室~

キョン「カードキーっと…開いたな」

佐々木「キョン、君はこんなところまで来たのかい」

キョン「さ、佐々木?」

橘「………まあいいんじゃないですか?」

キョン「橘……」

佐々木「まあいいさ。キョン、君が生き残れるかどうかは君にかかっている」

キョン「は?生き残る?」

佐々木「………生き残って僕とともに…」

キョン「?」

橘「佐々木さん…そろそろ」

佐々木「そうだね…それじゃあ、キョン。サヨウナラ」




佐々木と橘の姿は消えた

22: 2010/04/09(金) 21:04:46.46 ID:1V/nhWk60
キョン「ったく佐々木と橘は消えるし…ん?」

何やら変な音が聞こえる

キョン「ハルヒがいるかもしれないな…入ってみるか」

ガチャ

????「誰?入ってくるのは」クルッ

椅子に座っていたのは…長門だった

キョン「長門?なぜこんなところへ?」

長門「なぜあなたがここに?」

キョン「何って…ハルヒを探しに来たんだよ」

長門「そう…蟻の穴から私の作戦が崩れる可能性は0%ではない」

キョン「計画」

長門「いずれあなたは氏ぬ…遅いか早いかだけ…」

長門の後ろに…ヤギのような化け物の姿が現れた

長門「サヨウナラ」

24: 2010/04/09(金) 21:11:27.75 ID:1V/nhWk60
キョン「ま、待て長門!」

長門「メギドラオ」

ハルヒ「待ちなさい有希!」

長門「………涼宮ハルヒ」

ハルヒ「キョンを頃すというなら私はあなたの計画に協力しないわ」

キョン「計画?」

長門「…………なぜ?」

ハルヒ「キョン一人くらいいいじゃない!私に会いに来てくれた彼を見すてるなんて出来ない!」

長門「………そう」

ハルヒ「どうなの、有希!」

25: 2010/04/09(金) 21:16:24.38 ID:1V/nhWk60
長門「かまわない、彼一人計画に支障をきたす力などない」

ハルヒ「そう、じゃあ見逃してくれるのね…キョン、屋上に来なさい」

キョン「屋上?」

ハルヒ「ええ、屋上よ」

キョン「わかった…長門…おまえ」

長門「出て行って欲しい…私は最後の時を一人で迎えたい」

キョン「最後の時?」

長門「………いずれ分かる」

キョン「そうか…」

長門「それじゃあ、サヨウナラ」

キョン「………ああ」




もう戻れない気がした

SOS団に…亀裂が入ったような………

そんな気がした

26: 2010/04/09(金) 21:20:59.82 ID:1V/nhWk60
~屋上~

ハルヒ「キョン…せっかくお見舞いに来てくれたのに…ごめんね」

キョン「どういうことだ?」

ハルヒ「……東京受胎」

キョン「東京受胎?」

ハルヒ「ええ…それが起こるわ」

キョン「お、おい!そもそも東京受胎ってなんだ?」

ハルヒ「東京は生まれ変わるの…有希の手によって」

キョン「?」

ハルヒ「詳しい内容は知らないわ…でも…東京は氏ぬ」

キョン「東京が氏ぬ?」

ハルヒ「………キョン」

27: 2010/04/09(金) 21:25:05.24 ID:1V/nhWk60
キョン「?」

ハルヒ「私に会いに来て」

キョン「どういうことだ?」

ハルヒ「私は…新しい世界の巫女になるの」

キョン「は?」

ハルヒ「今はまだ意味がわからないかもしれない…でも」

キョン「でも?」

ハルヒ「私に会いに来て…」

29: 2010/04/09(金) 21:30:07.55 ID:1V/nhWk60
キョン「ハルヒに会いに?」

ハルヒ「……待ってる」

キョン「………」

ハルヒ「キョン…あなたのこと待ってる…ずっと…ずっと…待ってる」

キョン「…………」

ハルヒ「あ…始まったわね…東京受胎」

キョン「な、なんだよこれ…」



俺がそこで見たものは…東京が丸くなっているところだった

東京だけの世界…そんなものができようとしていた…

東京が…氏ぬ…

東京は一つの世界となった

「ボルテスク界」という世界に

30: 2010/04/09(金) 21:34:30.32 ID:1V/nhWk60
~謎の場所~

佐々木「キョン…」

橘「よろこんでください、ただの人間のあなたに佐々木さんが力をプレゼントしてくれるそうです」

キョン(力…?)

橘「少し痛いかもしれませんが…一瞬です、動かないでください」

橘は俺に…俺の顔に蟲を落とした…

キョン(うぎゃああ!!!!!!!)

俺は声を上げることも…抵抗することも…何もできなかった



佐々木「これで君は…生まれ変われる…」

佐々木「……………アクマに」

31: 2010/04/09(金) 21:39:45.23 ID:1V/nhWk60
~新宿衛生病院  手術室~

キョン「こ…ここは…」

目が覚めると…手術室だった

キョン「な…なんだよこれ」

キョン「俺の上半身が…ってか体が光ってるじゃないか…」

キョン「………なんか変な空気だな…とりあえず出るか」

~新宿衛生病院  廊下~

キョン「?」

何か変な音がする部屋がある

俺は入った

キョン「ってなんでいんだよ」

谷口「キョ、キョン!会いたかったぜ~!!!!」

キョン「だ、抱きつくな!」

32: 2010/04/09(金) 21:44:26.69 ID:1V/nhWk60
谷口「ところで…お前その体どうしたんだ?」

キョン「……わからない、気がついたらこれだ」

谷口「そうか…」

キョン「すまないな」

谷口「そういやついに始まったみたいだな」

キョン「何がだよ」

谷口「東京受胎だ」

キョン「東京受胎?」

谷口「東京は氏んだ…ってお前あの雑誌読んでないのか?」

キョン「ああ、朝比奈さんが持ったまま行方不明だからな」

谷口「朝比奈さんが…そうか」

キョン「?」

谷口「とにかくお前は何かしら力をつけたみたいだな…」

33: 2010/04/09(金) 21:49:46.44 ID:1V/nhWk60
谷口「とにかくこの病院から出ないといけないからな…お前の力でなんとかならないか?」

キョン「どういうことだよ」

谷口「とにかくこの病院の出方を探ってくれないか?俺はこいつを調べてみる」

キョン「こいつってその…変なのか?」

谷口「こいつはターミナルって呼ばれる装置だ…ヒンドゥーに由来する言語らしいが…まあ調べておく」

キョン「そうか…」

谷口「病院内の調査は任せた」

キョン「お前はどうするんだ?」

谷口「ターミナルで外への出方を探してみるよ」

キョン「そうか…それじゃあ、また外で会おう!」

谷口「へへ…ああ、じゃあまた後でな」

34: 2010/04/09(金) 21:55:48.66 ID:1V/nhWk60
~新宿衛生病院~

キョン「ったくこれがエレベーターかよ…」

橘「どうやら…一般人の分際でアクマの力を手に入れたようですね」

佐々木「キョン………」

橘「せいぜい私たちを楽しませてください。余興としてマガタマの力あげたわけじゃないんですから」

佐々木「橘さん…そろそろ」

橘「そうですね…それじゃあ行きましょうか」



二人の姿は消えた

35: 2010/04/09(金) 22:01:39.13 ID:1V/nhWk60
キョン「エレベーターなんか動くのk」

????「マガ………ツヒ………」

????「クワ………せろ………」

キョン「なんだよ…こいつら!」

????「オレ…………マガツヒ………食わせろ…」

キョン「あ、あんだよ…く、くるな」

????「マガツヒ………ウマソウ………」ジュル

キョン「く、くるな!」

俺の右ストレートがアクマに当たった…

アクマは消えた…

キョン「き、消えた?」

キョン「お、俺が…こ、頃したのか?あ…アクマを…あ、ああ…頃したのか?」

キョン「頃す気はなかったんだ!頃す気は!すまない!すまない!すまないすまないすまないすまなしすまない!」

キョン「うあああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

俺は意識を失った

36: 2010/04/09(金) 22:13:16.55 ID:1V/nhWk60
俺は目を覚ますと…そこは変わらず新宿衛生病院だった

キョン「う…俺は…そうだ!俺は………アクマを頃したんだ…」

キョン「アクマを………」

キョン「…………頃すつもりはなかったのに………」

????「おい兄ちゃん」

キョン「……?誰かいるのか?」

しかし誰もいない…

キョン「?」

????「おい、ここだよ!」

キョン「あん?………って幽霊!?」

????「幽霊って…まあ似たようなもんだけどよ」

37: 2010/04/09(金) 22:19:57.98 ID:1V/nhWk60
キョン「……違うんですか?」

????「まあ、似たようなもんだけどよ」

キョン「あなたは?」

????「…………おまえ、アクマのくせにアクマを頃すことに後悔しているのか?」

キョン「俺が…アクマ?」

????「どこからどう見てもお前はアクマだよ」

キョン「ば、ばかな!俺は人間だ!SOS団の団員の雑用の」

????「お前はアクマだよ」

38: 2010/04/09(金) 22:22:05.32 ID:1V/nhWk60
キョン「そ、そんなはずはない!だって俺は」

????「アクマよ…聞け」

キョン「な、なんだよ」

????「カグツチに会いに行け…そうしたら分かる」

キョン「カグツチ?」

????「まずは外に出ろ、そしたりゃ分かるさ」

キョン「外に…」

????「ああ、しかし…あいつがいるから出れないかもな」

キョン「あいつ?」

????「フォルネウス」

キョン「フォルネウス?」

????「堕天使フォルネウスさ…気をつけな」

39: 2010/04/09(金) 22:26:52.95 ID:1V/nhWk60
キョン「堕天使?フォルネウス?」

????「ああ…まあせいぜい氏なないようにな」

キョン「…………」

????はこれ以上口を開くことはなかった…

キョン「ったく、それじゃあとりあえず先に進むか…」

キョン(しかし…東京受胎…どういうことだ?)

キョン(長門…古泉…朝比奈さん…誰でもいい、教えてくれ)

キョン(また一緒に…)

キョン(SOS団か…)

41: 2010/04/09(金) 22:58:54.53 ID:1V/nhWk60
~連絡用通路~

キョン「ったく…どうなってるんだか」

キョン「アクマばかりじゃないか…朝比奈さんと古泉は大丈夫なんだろうか」

????「ねえお兄さん」

????「お兄さんってば!」

キョン「なんだ俺のことk………ってええ!?妖精!?」

????「なんでそんなに驚いてるのよ…私は妖精ピクシー」

キョン「は?」

ピクシー「は?って何よ!あんた仲魔を探してるんでしょ?私がなってあげるって言ってんの!」

キョン「………………へ?」

ピクシー「………ったく、まあいいわ。それじゃあよろしくね?」

キョン「え?」

ピクシー「うるさい!男なら黙って「はい」って言いなさい!私は妖精ピクシー、今後ともヨロシク」

42: 2010/04/09(金) 23:04:42.42 ID:1V/nhWk60
ピクシーは…この世界の初めての友達だった

彼女の目的は「代々木公園」だという…

それまで一緒について来てくれるといった彼女…

この世界になってから俺は俺じゃなくなった

アクマの力を身に宿し…SOS団雑用のキョンはアクマの力を宿したキョンとなった

ピクシー「あんた…普通のアクマじゃないわね?」

キョン「?」

ピクシー「………大きな力を感じるわ」

キョン「………そう」

ピクシー(まるで…あの方のような)

46: 2010/04/09(金) 23:07:45.47 ID:1V/nhWk60
~新宿衛生病院1階~

キョン「ここまで来たけど…」

ピクシー「間違いなく…あそこの入り口にいるわ」

キョン「そんなに強いのか?」

ピクシー「ええ、この病院の中では間違いなく最強の力じゃないかしら」

キョン「そうか………とにかく、ここにいても仕方がない!出口が一つしかないなら進めばいい!」

ピクシー「……そうね」

キョン「それじゃあ行こうか…」

ピクシー「ええ」

47: 2010/04/09(金) 23:11:20.59 ID:1V/nhWk60
フォルネウス「ヒャーハッハッハッハッハッハ!!!!!!!」

キョン「………」

フォルネウス「ここにまた人間…でもないか。さっきは女を逃がしたけど今回はそうもいかねえぜ!」

キョン「女…?」

フォルネウス「ああ!胸のでかいとろい女だよ!」

キョン「朝比奈さん…(無事なのか?)」

フォルネウス「今度は逃がさねえぜ…妖精と一緒に丸のみだあ!」

ピクシー「来る!気をつけて!」

キョン「…………ああ!」

48: 2010/04/09(金) 23:17:17.47 ID:1V/nhWk60
フォルネウス「そんじゃあ楽しませてくれ!ブフ!」(ブフ系………氷の下級呪文)

キョン「ぐっ…」

ピクシー「キョン!ディア!」(ディア………回復の下級呪文)

キョン「す、すまない…」

フォルネウス「そんなもんか!?もっと激しくいくぜ!?ああ!?」

キョン「やられっぱなしで済むと思うなよ!」ガギン

ピクシー「今の技…ガゼルパンチ」

キョン「うおおおおおお!!!!!!!!!突撃ぃいいいいいいいい!!!!!!!」

フォルネウス「ぐ、ぐおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……………」

ピクシー「見事な突撃(デンプシーロール)だったわ」

キョン「はぁ…はぁ…」

フォルネウス「ぐ…くそぉ…マガツヒ…マグツヒがくいてえ…」シュウ

50: 2010/04/09(金) 23:28:03.90 ID:1V/nhWk60
~新宿衛生病院  外~

キョン「これが…東京?」

ピクシー「いいえ、ここがボルテクス界」

キョン「ボルテクス界…か…」

ピクシー「ここでは創世を企むアクマばかりよ…気をつけて」

キョン「創生?」

ピクシー「この世界は…コトワリを失くした世界なの」

ピクシー「この世界に必要なのは…コトワリ…そして、それを導く者」

キョン「………意味がわからない」

ピクシー「……今はそれでいいわ、でも覚えておいて」

ピクシー「あなたの…あなたの行動で世界は生まれるの」

キョン「?」

ピクシー「今はまだ分からないかもしれない…でもそれでいいの。それじゃあ行きましょ」

キョン「どこに?」

ピクシー「もう!私の目的地の代々木公園よ!」

52: 2010/04/09(金) 23:31:54.93 ID:1V/nhWk60
????「ふむ……あれが老婆からの依頼を受けた人修羅か」

????「…………」

????「ライドウよ、どう見る?」

ライドウ「………依頼は依頼だ、ゴウトに任せる」

ゴウト「うむ…では待ち伏せをするとしよう」

ライドウ「待ち伏せ?」

ゴウト「うむ、イケブクロ辺りで…どうだ?」

ライドウ「悪くない」



ゴウトとライドウの姿は消えた

53: 2010/04/09(金) 23:36:56.20 ID:1V/nhWk60
~代々木公園~

ピクシー「ああ、やっと着いた…それじゃあキョン君とはここでお別れよね?」

キョン「どうしてだ?」

ピクシー「え?だ…だって!最初の約束は代々木公園だったじゃない!」

キョン「そうか…ずっと付いてきてくれるものだと思ってた」

ピクシー「え?それって…」

キョン「残念だな…お前とせっかく仲魔になれたってのに…」

ピクシー「つ…ついてって上げてもいいわよ!」

キョン「?」

ピクシー「そこまで言うならついていくって言ってんの!」

キョン「ありがとピクシー」

ピクシー「//////////」

54: 2010/04/09(金) 23:40:07.97 ID:1V/nhWk60
キョン「それじゃあ…ここから一番近いのは…」

ピクシー「シブヤよ!シブヤが一番近いの!」

キョン「そうか!?それじゃあ行こう。シブヤに!!!!」


~シブヤ~

キョン(人少ないな………)

ピクシー「キョン君!こっちのディスコに人間がいるって情報が入ったよ!」

キョン「そうか!それじゃあさっそくいってみようぜ!」

55: 2010/04/09(金) 23:45:22.18 ID:1V/nhWk60
~ディスコ~

キョン(うわっ………なんだよこの熱気)

ピクシー(へぇ~すごいね)

キョン「とりあえず誰かに話を聞かないとな」

ピクシー「あ、あそこにいるお姉さんはどう?」

キョン「ったくしかたない!ピクシーの願いどおり話しかけてみるか」

キョン「もしもし、お嬢さん」

????「?………何々?私といいことしたいの」

キョン「ええ!」

????「私は魔獣ネコマタ…ニャー素敵!!!!」

68: 2010/04/10(土) 07:14:10.78 ID:+QaHzMG/0
ザヒュン

キョン「うぉっ!あぶねえ!」

ピクシー「ネコマタは電撃に弱いの!ジオ!」(ジオ………電撃系下級呪文)

ネコマタ「キャア!」ペタン

キョン「お、おい!いくらなんでもやりすぎじゃあ…」

ピクシー「何いってんの!?キョン君あなたアクマでしょ!?ジオ!」

ネコマタ「ギャウ」バタン

キョン「違う!俺は人間だ!」

ネコマタ「ぎゃ…た、助けて…」

キョン「ピクシー…もう襲ってくる気配はない」

69: 2010/04/10(土) 07:19:42.41 ID:+QaHzMG/0
ピクシー「見逃すの?」

キョン「もう襲ってこないさ」

ピクシー「…まあキョン君らしいわね」

ネコマタ「ニャ、ニャー素敵……」

俺たちは魔獣ネコマタからここに来る人間の情報をもらった。
人間の女の子のようだ…
それは長門なのか朝比奈さんなのか…

誰でもいい

会いたかった

この世界から逃げ出したい

70: 2010/04/10(土) 07:25:55.25 ID:+QaHzMG/0
みくる「あ、ああ…キョン君…?キョン君!」ダキッ

キョン「朝比奈さん!」

朝比奈さんは俺に抱きついてきた
心細かったのか…大粒の涙をこぼしている

キョン「朝比奈さんはどうやってここに?」

みくる「キョン君と別れてから私はロビーにいたんです」

キョン「ほうほう」

みくる「そしたら急に地震がきて…外へ逃げようとしたら」

ピクシー「逃げようとしたら?」

みくる「エイみたいなのが空中を泳いでいて…殺されかけましたけどみくるビームでなんとかここまで逃げ切りました」

キョン「そうだったんですか(みくるビーム?)」

ピクシー「大変だったんだね(みくるビーム?)」

71: 2010/04/10(土) 07:31:51.91 ID:+QaHzMG/0
キョン「朝比奈さんはこれからどうします?一緒にきますか?」

みくる「一緒に行きたいのは山々なんですが…この世界についてちょっと調べようと思うんです」

ピクシー「でも一人じゃ危ないわよ」

みくる「大丈夫です!みくるビームがありますから!」

ピクシー「そう(だからなんなのよそれ!)」

みくる「それに未来とも連絡をとらないといけませんし…」

キョン「そうですか…」

みくる「またどこかで会えますよ」ニコッ

キョン「ええ、今度はSOS団全員そろってですね」

みくる「えへへ/////それじゃあねキョン君」


朝比奈さんは満面の笑みでディスコを出て行った
あなたの笑顔があればごはんは何杯でも食べられます

次に会うときはSOS団全員で…と言ったが

会えるといいな

72: 2010/04/10(土) 07:36:07.47 ID:+QaHzMG/0
キョン「そんじゃ俺たちも行くか」

ピクシー「そうね」

~シブヤ~

キョン「そういや…この変な店ってなんだ?」

ピクシー「店?ああ、ジャンクショップのこと?」

キョン「ジャンクショップ?」

ピクシー「ええ、回復アイテムからマガタマまでなんでも売ってるわよ」

キョン「マガタマ?」

73: 2010/04/10(土) 07:40:27.35 ID:+QaHzMG/0
ピクシー「マガタマっていうのはね……………っというものなの」


マガタマとは蟲の形をしている奇妙な塊のことを指す
おそらく橘が俺の顔面に落としてきた蟲…あれがマガタマだったのか

マガタマにはそれぞれに特徴がある

火に強いマガタマ
風に強いマガタマ
電撃に強いマガタマなど

それらを飲みこむことで…マガタマは装備できるという

74: 2010/04/10(土) 07:46:50.94 ID:+QaHzMG/0
ピクシー「マガタマの説明はわかった?」

キョン「ああ、ありがとう」

ピクシー「えへへ//////」

この向かいの扉から変な音がする
俺はその扉を開けてみた



ピクシー「たのもう!!!!」ガラガラガラ

谷口「うおわっ!って小さ!」

ピクシー「誰がペチャパイだって!?ジオ!」

キョン「お、おい待て!ピクシー!」

ピクシー「だってこいつt」

キョン「俺の友達だ」

ピクシー「ええ?こんな気持ち悪い変態っぽい顔のこいつと!?」

キョン(それは言いすぎだ)

76: 2010/04/10(土) 07:53:33.75 ID:+QaHzMG/0
キョン「そんなことよりどうやってここまでこれたんだ」

谷口「ああ、聞いてくれよ!このターミナルだよ!」

ピクシー「たーみなる?」

谷口「これは…簡単にいえば転送装置だ」

キョン「転送装置?」

谷口「ああ、コイツを使って病院からここのシブヤまで来たんだよ」

キョン「へえ…便利だな」

谷口「便利だろ?」

ピクシー「便利ね」

谷口「それでだ、キョン!お前の力を頼りに頼みがある!」

キョン「?」

谷口「なんかうまくつながらないんだ…ギンザまで…」イジイジ

ピクシー「あんたがヘタクソなだけじゃないの?」

谷口「な、ヒドッ!?」

77: 2010/04/10(土) 07:59:04.37 ID:+QaHzMG/0
キョン「で?俺に頼みたいことってなんだ?」

谷口「ターミナルの内部…俺はアマラ経路と呼んでいるが、そこを調べてきてほしい」

キョン「おいおい、大丈夫なのか?」

谷口「大丈夫だ(多分)」

ピクシー「でも私たちにやるメリットなんてあるの?」

谷口「このターミナルを使わせてやるさ」

ピクシー「その気になれば力づくで・・・・」

谷口「ま、まってくれ!俺を頃すとターミナルをつなげなくなるぞ」

キョン「はあ…ピクシー」

ピクシー「もう…ほんの冗談じゃない!」

谷口(し、氏ぬかと思った…)

キョン「まあこれは便利だしな、手伝ってやろうじゃないか」

谷口「そ、そうか!?それじゃあさっそく」

キョン「お、おい!いきなr」

78: 2010/04/10(土) 08:03:29.74 ID:+QaHzMG/0
~????~

キョン「りはだめだ!」

ピクシー「………あれ?何このカオスな場所」

キョン「…気持わりい」

ピクシー「これは…」ツンツン

キョン「ピクシー!ツンツンするんじゃありません!」

ピクシー「なんか顔…みたい?」

キョン「言うなよ…考えないようにしてたんだから」

ピクシー「あ、あそこにのぞき穴があるよ」

キョン「のぞき穴?」

ピクシー「のぞこうよ!」グイグイ

キョン「いやだ!」

79: 2010/04/10(土) 08:06:50.67 ID:+QaHzMG/0
ピクシー「………怖いんだ?」

キョン「別に怖くなんか」

ピクシー「……怖いんでしょ?」

キョン「別にそんなこと」

ピクシー「じゃあのぞこうよ」

キョン「ぐっ……」

ピクシー「怖くないんでしょ?」

キョン「ったく、今回だけだからな!」



俺はのぞき穴をのぞくことにした
のぞいた瞬間…俺は何か嫌な気配がした…

82: 2010/04/10(土) 08:27:30.47 ID:+QaHzMG/0
喪服の淑女「………いらっしゃいましたか。宿命があなたをここへつれてくると承知していました。」

キョン「?」

喪服の淑女「ここはアマラの果て…人であったあなたには魔界と言ったほうがよろしいでしょうか?」

キョン「魔界?」

喪服の淑女「感じているとは思いますが…ここには数多くの強きアクマが潜んでおります」

キョン「…………」

喪服の淑女「その「神」におとしめられた者らは、ここを仮初の住居とし…再び飛び立つときを待っているのです」

キョン「…………」

喪服の淑女「アクマの力をその身に宿す少年キョン」

キョン「はい」

喪服の淑女「今はまだ弱いその力…アマラの流れにただ流されているだけ…」

キョン「………」

84: 2010/04/10(土) 08:38:54.19 ID:+QaHzMG/0
喪服の淑女「ここに来たことも…ただ流されてきたように感じるかもしれませんが…案ずることはありません」

キョン「…………」

喪服の淑女「あなたが向かおうとしていた場所まで私たちがお送りしましょう」

キョン(それはありがたい)

喪服の淑女「さあ、トウキョウの地へ戻りなさい」

キョン(そうしてくれ)

喪服の淑女「今のあなたがこの地ですることは何もありません」

キョン「この地で…すること?」

喪服の淑女「そう…今の力弱きあなたでは…」

キョン(俺が………弱い…か)

86: 2010/04/10(土) 08:42:19.31 ID:+QaHzMG/0
喪服の淑女「しかしこれは渡しておきましょう。そのロウソク立て…は、メノラーと言います」

キョン「メノラー?」

喪服の淑女「あなたが自分の力に迷い、行く手を迷ったならば…それが行き先を伝えてくれることでしょう」

キョン「………」

喪服の淑女「それではギンザまでお送りしましょう…宿命があれば、もう一度お会いできます」

キョン「…………」

喪服の淑女「それでは」



気がつけば…俺はアマラ経路にいた…
なぜここがアマラ経路と呼ばれる場所であることを知っているか…

さっきまでのは夢だったのか現実だったのか



俺の手には確かにメノラーがあった

87: 2010/04/10(土) 08:46:57.68 ID:+QaHzMG/0

ピクシー「……キョン君、さっきの」

キョン「ああ、お前もか?」

ピクシー「見たわ」

キョン「あれは…夢じゃない」

ピクシー「キョン君メノラー持ってるもんね」

キョン「ああ…ここで考えても仕方がないか」

ピクシー「そうね」

キョン「ギンザ目指して行くか」

ピクシー「そいじゃあレッツゴー!」

88: 2010/04/10(土) 08:53:01.45 ID:+QaHzMG/0
~アマラ経絡~

キョン「道はこっちであるのか?」

ピクシー「~~~」フンフンフン

キョン「ずいぶんご機嫌じゃないか」

ピクシー「まあね、こうやって旅するの夢だったの」フンフン

キョン「旅?」

ピクシー「うん!こうやってボルテクス界を旅するの」フンフーン

キョン「そうか…そりゃよかったよ」

ピクシー「うん!いっぱいいろんな所行こうね」エヘヘ

89: 2010/04/10(土) 09:01:04.63 ID:+QaHzMG/0
~アマラ経絡  出口付近~

キョン「お、ついたんじゃねえのか?」

ピクシー「そうね」

キョン「……ん?なんか変な感じが」

ピクシー「風邪?アクマでも風邪ひくのねー」

キョン「ああ、そうかもしれないな」

????「ヴォオオオオ」

キョン「のわっ!」

ピクシー「ひいっ!」ゾゾゾゾゾゾゾ

????「オレサマ 外道スペクター」

キョン「スペクター?」

????「ココノ マガツヒ オレノモノ オマエ コロス」

ピクシー(あの顔キモイ!キモすぎる!うわぁあああああ)ゾゾゾゾゾゾゾ

????「シネ」

90: 2010/04/10(土) 09:06:31.71 ID:+QaHzMG/0
ピクシー「ジオ!」

スペクター「コンナモノ カ?アギ」(アギ…………火炎系下級呪文)

ピクシー「キャア」バタッ

キョン「ピクシー!」

ピクシー「キョン君…闘って」

キョン「え?」

ピクシー「男なら…戦いなさい」

キョン「………ああ」

スペクター「オマエ アタマカラ マルカジリ」

キョン「うるせえこの…………ピカピカ野郎!」

スペクター「ピカ…ピカ…ヤロウ?」

ピクシー(ディア)コソコソ

スペクター「ヴォオオオオオオオ!!!!!!!!!」

ピクシー(こっそり回復したし…キョン君の実力見てよっかな)

92: 2010/04/10(土) 09:10:27.20 ID:+QaHzMG/0
スペクター「オマエ コロス コロス」

キョン(え?ピカピカ野郎に反応すんの?)

スペクター「シネ!アギ!」

キョン「うおっ!…あぶねえじゃねえか!」

スペクター「アギ!」

キョン「うおおおおお!!!!!!突撃ぃぃぃぃぃいいいいいい!!!!!」ボゴン

ピクシー(見事なガゼルパンチよ!)

スペクター「グゥ………」

キョン「暴れまくりぃぃぃぃいいいいいいい!!!!!!!」

ピクシー(見事なデンプシーロールね!)

スペクター「……オマエ ゼッタイニ コロス」シュン

キョン「逃げんのかよ!待て!」

93: 2010/04/10(土) 09:15:16.10 ID:+QaHzMG/0
~ギンザ~


ピクシー「さすがキョン君ね、なかなか強いじゃない」

キョン「そうか?」

ピクシー「ええ!それにしてもあの谷口ってやつ…私とキョン君を変な場所にt」

????「あれ?人修羅だホー?」

キョン・ピクシー「?」

????「サイン欲しいホー!」

ピクシー「あ!あんたジャックフロスト!」

ジャックフロスト「ジャックフロストのヒーホーというホー!」

キョン「ヒーホー…それが名前か?」

ヒーホー「そうだホー!」

キョン「それで…サインか?」

ヒーホー「サイン欲しいホー!」

キョン「まあいいけど……っと書くものがなかった」

94: 2010/04/10(土) 09:21:12.79 ID:+QaHzMG/0
ピクシー「私持ってるわよ」

キョン「ああ、スマン…ってどこに書けばいいんだ?」

ヒーホー「…忘れてきたホー」

キョン・ピクシー「………」

ヒーホー「でも人修羅のサイン欲しいホー」

ピクシー「じゃあヒーホー君私たちと一緒に来ない?」

ヒーホー「ホー?」

ピクシー「そしたらキョン君のサインなんかよりもっと価値のあるものになるわよ」

ヒーホー「ホー?」

ピクシー「みんなに「人修羅のサイン!」っていうより「人修羅と旅をした!」っていったほうが自慢になると思わない?」

ヒーホー「そうだホー!その通りだホー!」

ピクシー「それじゃあ決まりね」

ヒーホー「それじゃあ人修羅、よろしくホー!」

キョン「あ、ああ。よろしく」

96: 2010/04/10(土) 09:33:53.74 ID:+QaHzMG/0
キョン「それでこれからどこへ行くんだ」

ピクシー「そうね…ねえ、ヒーホー君はどこに行けばいいと思う?」

ヒーホー「この近くにイケブクロに行ける地下道があるホー」

キョン「イケブクロか…行ってみる価値はありそうだな」

ピクシー「ちょ…あそこはダメ!絶対ダメ!覚せい剤よりもダメ!」

キョン・ヒーホー「?」

ピクシー「あそこはマントラ軍の本拠地よ!私たちなんかが行ったら…」

キョン「行ったら?」

ピクシー「ベルベットルームまっしぐら」(※ベルベットルームまっしぐら=氏ぬことです)

キョン「そんなに危険なのか?」

ピクシー「あそこは…強い者だけが生き残る「ヨスガ」のコトワリを目指す場所なのよ!?」

キョン「ヨスガ?」

ピクシー「とにかくあそこはダメ!絶対にダメ!」

97: 2010/04/10(土) 09:38:01.28 ID:+QaHzMG/0
キョン(強い者だけが生き残る世界…まるでハルヒが望みそうな世界じゃないか…)

キョン「いや、俺は行く」

ピクシー「なんで!?危ない場所って言ったばかりじゃない!」

キョン「もしかしたらそこに…そこにハルヒが待っているかもしれないんだ」

ピクシー「ハルヒ?」

キョン「俺の…大切な人さ」

ピクシー「……………」

キョン「会いに来てくれと約束させられたからな、俺は行くよ」

ヒーホー「オイラも行くホー!」

ピクシー「ちょっと!ヒーホー君!」

ヒーホー「人修羅と旅をするんだホー!」

キョン「ヒーホー君………」

98: 2010/04/10(土) 09:44:33.21 ID:+QaHzMG/0
ピクシー「本当にわかってるの!?氏ぬかもしれないのよ!?」

キョン「それでもいいさ、俺はハルヒに会いに行く」

ピクシー「……しかたないわね、アンタ達だけじゃ心配だからついてってあげるわ」

キョン「ありがとう、ピクシー」

ピクシー「それじゃあさっさと行きましょ!って道案内はヒーホー君できるんでしょうね?」

ヒーホー「出来るホー!」

キョン「それじゃあ行くか」

99: 2010/04/10(土) 09:50:27.33 ID:+QaHzMG/0
~ギンザ大地下道~

ピクシー「………なにかいるわよ……ってあれは」

????「ひっ…アクマ…」

????は逃げ出した

キョン「なんだったんだ今の?」

ヒーホー「マネカタだホー」

キョン「マネカタ?」

ヒーホー「アサクサの泥で作られた人形だホー」

キョン「人形って……すげぇ!」

ピクシー・ヒーホー「!?」

キョン「だって泥が人形になって生きてるんだぜ?」

ピクシー「………キョン君」

ヒーホー「………あれは奴隷ホー」

100: 2010/04/10(土) 09:59:32.71 ID:+QaHzMG/0
キョン「奴隷?」

ヒーホー「マネカタはマントラ軍の奴隷だホー」

キョン「そ、そんなの許されねえだろ!」

ピクシー「マントラ軍のコトワリ…覚えてる?」

キョン「強い者だけが生き残る世界…ヨスガ」

ピクシー「彼らはその信念に基づいて世界を…コトワリを作ろうとしている」

キョン「………ダメだ」

ピクシー「優しいのね」

キョン「………強いものだけが生き残るなんて間違っている」

ヒーホー「………」

キョン「俺…マントラ軍に行く、そんで止めてみせる!弱いものを助ける世界を作る」

101: 2010/04/10(土) 10:03:06.51 ID:+QaHzMG/0
ピクシー「そう…キョン君ならきっと作れるよ!作れる!」

キョン「ありがとな、ピクシー。そんじゃさっさとイケブクロ目指そうぜ!」

ピクシー「うん!」

ヒーホー「ホー!」







ヒーホー「………………」

102: 2010/04/10(土) 10:12:04.78 ID:+QaHzMG/0
~ギンザ大地下道  マネカタ居住区~

キョン「~~~~~~っと言うわけで、別に俺たちはマントラ軍のアクマじゃないんです」

????「そ、そうだったのか…ったく驚かせんじゃねえよ」

キョン「すみません、それじゃあおr」

ピクシー「ちょおおおっと待って!」グイグイ

キョン「おあ!って首の後ろ角みたいなの引っ張らないでくれ!」

ピクシー「ここにマガタマ…ってか変な蟲ない?」

103: 2010/04/10(土) 10:14:34.29 ID:+QaHzMG/0
????「変な蟲?ああ、アイツ持ってるかも」

キョン「あいつ?」

????「ガラクタ集めのマネカタがいるんだ。そいつに聞いてみなよ」

キョン「そうか?ありがとな」

????「場所は………ああ、そこを………だ」

ピクシー「何から何までありがと」

????「気をつけてな!」

キョン「そっちもな!マントラ軍に捕まるなよ!」












ヒーホー(マネカタは臭いホー)

104: 2010/04/10(土) 10:19:54.01 ID:+QaHzMG/0
バタン!!!!

ピクシー「たのもう!!!!」

????「おお!ビックリした…ってアクマ!?」

キョン「ああ、アクマだ」

????「ぼ、ぼくのマガツヒなんかた、たかがしれ…ヒィ!」

ピクシー「そんなにビビらないでよ!あなたのマガツヒをもらいにきたわけじゃないの!」

????「な、じゃ、じゃあ何をしに来たんだよ」

キョン「マガタマ…だっけ?持ってないか?」

ピクシー「さっさと出さないと…食うわよ」

ヒーホー(そんな泥のマガツヒなんて食いたくないホー)

????「ひぃ!も、もしかしてこの蟲かい!?や、やるから」

キョン「しかしタダでってわけには…」

ピクシー「タダでくれるってんだからもらっておきなさいよ」

105: 2010/04/10(土) 10:50:33.36 ID:+QaHzMG/0
キョン「脅すようなことをして物をもらうんじゃあマントラ軍となにも変わらない」

????「あんた…いいやつだな」

キョン「当然のことを言っているまでだ」

????「なら…ひとつ欲しいものがあるんだ」

ヒーホー(つけあがってるホー)

106: 2010/04/10(土) 10:52:33.90 ID:+QaHzMG/0
????「透かしの入った「お札」というものが欲しい」

キョン「お札ってこれか?」

????「ああ!それはお札!なぜそれを!?」

キョン「なぜって…ただの千円札じゃないか」

????「いや、これくれるのかい!?」

キョン「ああ、別にいいけど」

????「ありがとう!それじゃあ…この蟲あげるよ」




俺はガラクタ集めをしているマネカタからマガタマを貰った
ワダツミ・アンク・イヨマンテ・シラヌイ・ヒフミ・カムド

効果は後々試すことにしよう

107: 2010/04/10(土) 10:57:20.06 ID:+QaHzMG/0
~ギンザ大地下道出口付近~

キョン「そろそろ着くんじゃないのか?」

ヒーホー「そろそろ着くホー」

ピクシー「なんか…ドキドキするわn」

ヒーホー「?」

キョン「ん?どうしたピクs」

ヒーホー「人修羅がきえt」




俺たちは穴に落ちていた…

廃墟のような場所がある奇妙な穴

108: 2010/04/10(土) 11:05:56.16 ID:+QaHzMG/0
~????~

????「この結界から脱出できるのはただ一人…」

キョン「この声…どこから?」

????「すなわち勝者のみがメノラーを奪い取り、持ち帰ることができる」

キョン「メノラーって…あのへんな場所でもらったあれか?」

????「メノラーを持っているということは…貴公もまた最強の力を欲するものか?」

キョン「お、おい!どういうことだよ」

????「だがそれは許されぬ、最強の力は最強の戦士にこそふさわしい!」


109: 2010/04/10(土) 11:07:51.31 ID:+QaHzMG/0
ドーーーーーーン

キョン「ひ、が、骸骨!?ってか…死神!?」

????「すなわちそれは数多の血と喝采を浴び続けてきた私にこそふさわしい!」

ピクシー「あ、いた!キョン君!」

ヒーホー「あいつ強そうだホー!」

キョン「お、俺は戦うつもりなんか別に!」

????「魔人マタドール、参る!」

ピクシー「来るわよ!」

110: 2010/04/10(土) 11:12:55.19 ID:+QaHzMG/0
マタドール「赤のカポーテ」

キョン(なんだ?)

ピクシー「ぼけっとしないの!ジオ!」

ヒーホー「ブフ!」

ヒュン

マタドール「遅いですね…」

キョン「うおおおお!!!!!!!突撃!!!!!」

マタドール「遅いですよ」スカッ

ピクシー「あ、当たらない…」

マタドール「メノラーを持つには少々力不足ですね」

キョン「くそっ………」

ピクシー「キョン君、マガタマ!」

キョン「何を!?」

ピクシー「カムド!」

111: 2010/04/10(土) 11:16:17.52 ID:+QaHzMG/0
俺はカムドを飲みこんだ

マタドール「人修羅…あなたには氏を差し上げます」

キョン「そうはいくか!」

マタドール「でやっ!!!!!」ザシュ

キョン「な!?」

ピクシー「え…?」

マタドール「見事な突きでしょう!フハハハハハハ!!!!!!」

キョン「な、なんで…」

マタドール「あなたを今刺すなんて言ってないじゃないですか!!!!アハハハハハハハハ!!!!!!」

ピクシー「ゲフッ…」バタン

ヒーホー「ピクシー大丈夫かホー?」

キョン「ああ、ピクシー!」

112: 2010/04/10(土) 11:19:56.94 ID:+QaHzMG/0
ピクシー「キョン君…私はここまで…」

キョン「そ、そんな…ヒーホー!ディアをかけてやってくれ!」

ヒーホー「ダメホー…ディアをさっきからかけているホー」

キョン「そ、そんな…」

ピクシー「キョン君…強くなって…今のあなたは弱い…」

キョン「ピクシー…」

ヒーホー「ぐっ…マタドールの足止めも限界ホー」

ピクシー「私のことはいいから…はやくヒーホー君を…」

キョン「ピ、ピクシー」ボロボロ

ピクシー「泣かないで…キョン…君」

キョン「おい…ピクシー?ピクシー!うわあああああ!!!!!!!」

114: 2010/04/10(土) 11:24:29.66 ID:+QaHzMG/0
マタドール「なかなかの動きですが…さようならジャックフロスト君」

ザシュ

ヒーホー「ヒー…ホ……」バタン

マタドール「これで残りは一人ですね、人修羅よ。私は後ろから狙うのは好まない」

キョン「………」

マタドール「?」

マタドール「なぜ口の周りが赤いのです?」

キョン「ピクシー…俺は強くなる…この世界で生きていけるくらい強くなる」

マタドール「そういえば…あの妖精の氏骸が………ない?」

キョン「俺の中で見ていてくれ…ピクシー!」

マタドール「た…食べたのか?仲魔を食べたのか!?」

キョン「……………」

マタドール「アクマといえど…仲魔を食べるなんて正気か………」

115: 2010/04/10(土) 11:28:55.43 ID:+QaHzMG/0
キョン「ヒーホー君…」

ヒーホー(ま…まだかろうじて…生きているホー………)

キョン「生きているな」

ヒーホー(は…早く回復魔法を…ディアを…ギャッ)


バクバク ムシャムシャ

バクバク ムシャムシャ

マタドール「ひ…ひぃ!い…生きている仲魔を……そ、そんなバカな…」

バクバク ムシャムシャ

ヒーホー「………………」

マタドール(こ…こんなはずでは………)ブルブル

マタドール「ふ…震えている?私が………恐怖で震えているというのか?」ブルブル



キョン「…………」ジュルリ

117: 2010/04/10(土) 11:34:53.38 ID:+QaHzMG/0
キョン「どうした?マタドール…」ヒタッヒタッ

マタドール「く…くるな」ヘタッ

キョン「魔人が腰を抜かすのか?」コツッ コツッ

マタドール「メ、メノラーは譲る!だから見逃してくれ!!!」ブンブン

キョン「そんなに剣を振り回すと危ないじゃないか」コツッ コツッ

マタドール「こ、来ないでくれ!!!!」

キョン「……………」ピタッ

マタドール(と…止まった…助かったのか…)





キョン「いただきます」

バギッ!ボリッゴリ!ムシャ!バクッ!
ゴギンゴギン!ボリボリ!

118: 2010/04/10(土) 11:43:36.30 ID:+QaHzMG/0
~イケブクロ~

キョン「イケブクロ……」

????「ようよう兄ちゃん!ここがどこか分かって来ているんだろうな?」

キョン「…マントラ軍本拠地だろ?」

????「わかってんじゃねえか、ここは弱肉強食の世界だ!」

キョン「………そうか」

????「ところでおまえ…美味そうだな」ジュルリ

キョン「…………」

????「俺の晩飯になってもらうぜ!」

119: 2010/04/10(土) 11:51:16.13 ID:+QaHzMG/0
キョン「……………」

????「俺は妖鬼オニだぁ!!!!ひゃっはーーー!!!!!」ボゴン

キョン「…………」

オニ「な…俺の一撃で怯みもしねえ!?」

キョン「マントラ軍のボスに会いたい」

オニ「え?お前ボスに会ってどうすんだよ」

キョン「どこに行けば会えるんだ?」ガシッ

オニ「ゲフッ………そこの……階段を……登れば……すぐだっ」

キョン「そうか、すまないな」パッ

オニ(俺の首を……持ち上げやがった…あいつはアクマじゃねえ…バケモノだ)ブルブル

オニ「お…おれがビビってる…そ、そんなバカな…」ブルブル

123: 2010/04/10(土) 12:24:43.47 ID:+QaHzMG/0
~マントラ軍  入口~


????「ですから!ここに涼宮さんがいるのでしょう!?会わせてください!」


中から声が聞こえてくる……
俺は中に…マントラ軍の本拠地に入ることにした


古泉「ですからここにいるすz…ってキョン君!あなたからもおn」バギン

????「貴様…人修羅か」

キョン「なぜ古泉を殴った」

????「古泉?こいつの名前か…こいつは我がマントラ軍の本拠地に忍び込んだのだ」

キョン「なら俺もだな」

????「その通りだ、私はマントラ軍のトール…雷神トールだ」

キョン「トール?まさか北欧神話の」

トール「人修羅が私のことを知っているとはな…まあいい、こいつらを連れて行け」

124: 2010/04/10(土) 12:27:30.54 ID:+QaHzMG/0
~牢獄~

????「出ろ」

キョン「…………」

????「これからお前には裁判を受けてもらう」

キョン「……裁判?」

????「強い者だけが生き残る裁判だ」

キョン「………そうか」

????「ま、せいぜいがんばりな。そんじゃあついてこい」

126: 2010/04/10(土) 12:31:48.50 ID:+QaHzMG/0
~裁判所~

????「それでは被告人キョンの裁判を始める!被告人前へ!」

キョン「…………」スッ

????「それでは最初の裁判員!前へ!」

オオオオオオオ!!!  デター!  バンケンダ!  コロシチマエ!!!

キョン「……頭が二つの犬?」

????「ワガナハ 魔獣オルトロス」

キョン「………………」

オルトロス「オマエ コンガリニクジーニシテ アタマカラ マルカジリ」

キョン「そうか…(シラヌイだな)」

オルトロス「ジャア シネ!!!」

130: 2010/04/10(土) 12:37:04.86 ID:+QaHzMG/0
キョン「ヒーホー君…君の力を借りるよ………ブフ!」

オルトロス「グガッ」カキン

オルトロスガ コオッテイル!? バカナ・・・

キョン「突撃ぃぃぃぃぃいいいいいいい!!!!!!」

オルトロス「グガァ」

キョン「暴れまくりぃぃぃぃぃぃいいいいいいい!!!!!!」

オルトロス「ウグッ」バタン

キョン「俺の勝ちだな」

ソ・・・ソンナ オルトロスガマケルナンテ

????「くっ…まさかオルトロスが負けるとは…オルトロスを病室へ連れて行k」

キョン「待てよ」

????「なんだ被告人!お前にしゃべる権限はない!」

131: 2010/04/10(土) 12:41:06.09 ID:+QaHzMG/0
キョン「まだ戦いは終わっていない…」

????「オルトロスは氏んでいる、これ以上どう戦うというんだ!」

キョン「……………」コツコツ

????「お、おい!オルトロスに近づいて何を…」

バギバギ!ボギッ!ゴリッグギャ!
モシャ!ボリゴリ!ブチン!ブチャ!

????「ひ…ひぃ!お、オルトロスを食べている!」

????「人型のアクマが…こいつ元は人間だったんじゃないのか!?」

キョン「……………」バリバリ モシャ グチャ グチャ

????「あ…あたしゃこんなイカれた野郎と戦うのはゴメンだよ!」

133: 2010/04/10(土) 12:45:31.41 ID:+QaHzMG/0
トール「ヤクシニー…それは敵前逃亡ということでいいか?」

ヤクシニー「ト、トール様…そ、そのようなことは」

トール「ならば戦え!闘って人修羅を倒せばよい!」

タクシニー「は…はっ!」

キョン「……………」モシャモシャ ズルズル ズルズル  ゴクン

キョン「……………次は?」

????「つ、次のヤクシニー姉さん!よろしく頼みます!」

キョン「おお、こりゃベッピンさんじゃないか!」

ヤクシニー「………は?」

キョン(うむ…スタイル良し、顔良し!前のネコマタとやらは毛深くてあれだったが…今回は素晴らしい!)

キョン「それじゃあお手柔らかに」

ヤクシニー「…え?」

134: 2010/04/10(土) 12:52:43.72 ID:+QaHzMG/0
キョン「とりあえず(アナライズ)………マガタマは…ヒフミを飲みこんで」ゴクン

ヤクシニー「へ…どうやらバケモノかと思ったらとんだ色ボケ野郎じゃないか!こいつは楽勝だわ」

キョン「ジオ!」

ヤクシニー「ぎゃああああ!!!!!」

キョン「おお!電気に弱いのか…アナライズしといてよかったよ」

ヤクシニー「な、なぜそんなに色んな属性攻撃ができるの!?」

キョン「俺は人修羅だ」

ヤクシニー「だ…だから何よ」

キョン「食べたアクマの能力を使うことができる…それが人修羅だ」

ヤクシニー「ば…化け物じゃない…」ヘタッ

キョン「人修羅は人に非ず、悪魔に非ず」コツコツ

ヤクシニー「お…お願い…見逃して…」

キョン「女性を食べるのは2人目だ…」

ヤクシニー「ひ…ひぃ…」

136: 2010/04/10(土) 12:56:43.61 ID:+QaHzMG/0
ギャアアアアア

バリッゴリ ゴシャゴシャ  ムキャボキボキ バクバク

????「うぐっ………これはひでえ」

ヤメテエエエエイタイイイイイイイイ!!!!!!!!!

バギンバギン ボリゴリ ムシャ バクバク

????「生きたまま食われている…マントラにもこんな外道はいねえぜ」

キョン「はあはあ」ズルズルズルズル

????「うえっぷ……俺はもうダメだ……おげえええええ!!!!!!!」

ヤクシニー「い……あ…………」

キョン「………………」バクバクバクバク

ヤクシニー「………………」

キョン「最後は頭だな」バギンバギン

137: 2010/04/10(土) 13:01:59.77 ID:+QaHzMG/0
トール「人修羅よ…私が最後の裁判員だ」

キョン「雷神トールか…アナライズ」

トール「アナライズしても無駄だ」

キョン「………弱点がない?」

トール「では行くぞ…人修羅!!!!」

キョン「赤のカポーテ」シュイン(赤のカポーテ…………仲魔一人の素早さを最高まで上げる)

トール「珍しい技を使うな、それも食したアクマの技か!」

キョン「ああ!突撃ぃぃぃぃいいいいいいい!!!!!!」

トール「ぬん!」ガシッ

キョン「と、止められた!?」

トール「氏ね!いやあああああああああ!!!!!!!!」ブオン

キョン「うおっ!」

138: 2010/04/10(土) 13:08:03.71 ID:+QaHzMG/0
トール「ぬう!今の一撃をよくぞ避けた!」

キョン(冗談じゃねえ…あんなのくらってたまるかってんだ)

トール「ではいくぞ!ジオンガ!」(ジオンガ………中級電撃魔法)

キョン「ぐあっ!」

トール「いえああああああああああ!!!!!!!!」ブオオオンン!!!!

キョン「ぐっ!!!!」

ドゴン

トール「また避けるとはな!フハハハハハハ!!!!!!」

キョン(あのハンマーから出る電撃が厄介だな…そもそもあのパワーは反則だろ)

トール「休んでいていいのか?」シュン

キョン「ぐっ!」

トール「まだまだ行くぞ!」ブオン

キョン(マタドール食ってなかったら氏んでたな)

139: 2010/04/10(土) 13:12:26.33 ID:+QaHzMG/0
~戦闘後~


キョン「し…氏ぬかと思った………」

トール「ぐっ…78時間の氏闘はついに決着つかずか…」

キョン「はあはあ…」

トール「人修羅よ…お前を私のライバルと認めよう」

キョン「…………どうも」

トール「おい!こいつに無罪を言い渡せ!」

????「え?しかしこいつは」

トール「聞こえなかったのか?」

????「は、はい!それでは判決を言い渡します…人修羅を無罪とする!」

キョン「…………ぜぇぜぇ」

トール「人修羅よ…ゴズテンノウに会え」

キョン「ゴズテンノウ?誰だそれ?」

トール「我がマントラ軍のボスだ」

キョン「は!?ハルヒじゃねえのか!?」

141: 2010/04/10(土) 13:26:39.82 ID:+QaHzMG/0
トール「ハルヒ…?知らんな」

キョン「そ…そんな…」

トール「とにかくゴズテンノウに会え…」

キョン「ゴズテンノウに会ってどうなんだよ」

トール「お前に力を与えてくれる」

キョン「俺に…力を?」

トール「ああ、だが…明日にしろ」

キョン「なんでまた」

トール「………いいから明日だ。下に道案内のアクマを連れてきている」

キョン「道案内ってどこにだよ」

トール「宿だ」

キョン「宿?」

143: 2010/04/10(土) 13:38:07.98 ID:+QaHzMG/0
トール「お前はもう客人だ、客をもてなすことは当然だ」

キョン「な、なら古泉も」

トール「あの者はダメだ。裁判を行っていない」

キョン「そ、そんな…」

トール「勝てば出られる、お前のようにな…さあ行け。道案内のアクマが痺れを切らすかもしれんぞ」

キョン「あ、ああ」

トール「それではな!」

144: 2010/04/10(土) 13:42:22.07 ID:+QaHzMG/0
俺はトールに言われるがまま、道案内のアクマのところへ行った

そこにいたのは…初めてイケブクロに来た時にいたオニだった



オニ「おう!兄貴お疲れさんです!」

キョン「兄貴?」

オニ「ええ!トール様と互角の勝負をしたあなたはもう兄貴ですぜ!」

キョン「な、なんだよその呼び方…」

オニ「まあまあ、この街に兄貴がいらっしゃった時のご無礼…申し訳ありやせん!」

キョン「あ、いや。別にいい。あの時は俺も気が気じゃなかったから…」

オニ「へえ、そうでございますか…」

キョン「ああ、それじゃあ宿につれてってもらってもいいか?」

オニ「もちろんです!こちらでございます」

145: 2010/04/10(土) 13:46:26.34 ID:+QaHzMG/0
~宿~

キョン「スマンな」

オニ「いえいえ、これもトール様直々のお頼みですからね」

キョン「そうか…(古泉…大丈夫だろうか)」

オニ「それじゃあ兄貴!明日も迎えにきやすんで」

キョン「スマンな」

オニ「いえいえ、それじゃあ失礼しますよ」バタン

キョン「それじゃあ俺も寝るか」




その日の夜…俺は夢を見た
ピクシー…ヒーホー君…マタドール…オルトロス…ヤクシニー
俺が食べたアクマが…俺を見ている夢

恨みとかそんな感情は一切ない

ただ俺を

見ているだけの

夢だった

147: 2010/04/10(土) 13:50:25.54 ID:+QaHzMG/0
~次の日~

オニ「兄貴!起きてますか!?迎えにきやしたぜ!」

キョン「あ…ああ、起きてる」

オニ「そうですか、それじゃあ行きましょう!ゴズテンノウ様がお待ちです」

キョン「ああ」



~道中~

キョン「ってことがあったんだ」

オニ「そうでございやしたか…兄貴も苦労を…グスッ」

キョン「お、おい!何で泣くんだ?」

オニ「だ…だって…兄貴があまりにも…不憫で…グスッ…グスッ」

キョン「…オニ」

オニ「へ、へい!」

キョン「お前いいやつだな…ありがとう」

オニ「へ、へい//////」

148: 2010/04/10(土) 13:52:42.60 ID:+QaHzMG/0
キョン「お前…俺と旅をしてみないか?」

オニ「た…旅ですかい?」

キョン「ああ、といっても人探しの旅だけどな」

オニ「へ、へい!ぜひともお供させていたd」

ザシュ

キョン「…………え?」

オニ「あ…お、俺の体が…真っ二つに………あに………k」バタ

150: 2010/04/10(土) 13:59:09.30 ID:+QaHzMG/0
????「ふむ…貴公が人修羅か」

????「…………」

キョン「お…オニ…」

????「ふむ、仲魔意識はあるようだ…さすがは元人間だな。まだアクマにはなりきっていないようだ」

キョン「な…なぜ頃した!なぜオニを斬った!」

????「おかしなことを言う、お前はヨスガの者か?」

キョン「俺は…違う!力なんかで…」

????「ならそいつはお前の敵だ、このボルテクス界ではコトワリが違えば敵となる」

キョン「コトワリが違えば…敵…?何言ってんだよ…」

????「かつての恋人であろうと、かつての仲間であろうとだ」

キョン「………そ、そんなことない!俺はこいつと旅をするって」

????「はっ!戯言を抜かすなよ!」

キョン「なんだって?」

????「戯言を抜かすなと言っている人修羅!…もういい、ライドウ、調査を始めるぞ」

ライドウ「…………ああ」

152: 2010/04/10(土) 14:03:34.56 ID:+QaHzMG/0
ライドウ「ゴウト…こいつを斬ってもいいのか?」

ゴウト「間違っても頃すなよ」

ライドウ「了解」

キョン「お前ら…誰だか知らないが…許さん!」

ライドウ「十四代目葛葉ライドウの名において命じる」

キョン「赤のカポーテ!うおおおおお突撃ぃぃぃぃぃいいいいいいい!!!!!!」

ライドウ「こい…モコイ、ヨシツネ」

ヨシツネ「ふっ!」ガキン

キョン「な…止められた」

ヨシツネ「なかなかの攻撃ですね…しかし!」

モコイ「ぶ~めらん~」ブォォォォォオオオン

キョン「!!!!!!」

153: 2010/04/10(土) 14:09:31.38 ID:+QaHzMG/0
キョン「ぐっ……(間一髪…あと一歩踏み込んでたら……ゾクッ)」

ライドウ「どこを見ている」ブン

キョン「な!いつの間に後ろに!」

ライドウ「今の体制からよく避けたな」

キョン「くっ…」

ライドウ「ヨシツネ!」

ヨシツネ「おう!」ガギン

キョン「ぐっ!!!!!!」

ライドウ「バックステップ…動きが思ったよりも早いな」

ヨシツネ「すまない、我が主。仕留めれなかった」

モコイ「ぶ~めらん~」ブォォォォオオオオン

キョン「ぐっ!」

ブオオオオオオオオンン!!!!!

モコイ「アゴだけ狙うのむつかし~」

キョン「コイツら……」

155: 2010/04/10(土) 14:15:45.26 ID:+QaHzMG/0
ライドウ「これは避けれるか人修羅」バンバンバンバンバンバン

キョン「ぐあ!(拳銃まで!?)」

ゴウト「人の体よりはさすがに耐久力があるみたいだな、銃弾も動きを止める程度か」

キョン(このままじゃ…氏ぬ…)

ヨシツネ「動きが若干鈍くなってますよ」ヒュンヒュン

キョン「くっ…お前が速くなってんじゃねえのかよ」

ヨシツネ「ふふ…頃しはしませんよ」

ザシュ

キョン「うああああああ!!!!!!!」




ライドウ「ヨシツネの刀は通用するみたいだな」

ゴウト「面白いデータだ、鳴海も喜ぶぞ」

ライドウ「そうでもない」

ゴウト「ふむ…凪にでも見せてやるといい」

ライドウ「……………」

156: 2010/04/10(土) 14:21:42.83 ID:+QaHzMG/0
キョン「つ…強い…」

ライドウ「お前が弱いだけなんじゃないのか?」

キョン「くっ…てめえ!」ガギン

ヨシツネ「行かせませんよ」ガギン

ライドウ「………戻れヨシツネ」

ヨシツネ「はっ!」シュン

キョン「………どういうつもりだ」

ライドウ「モコイ…お前も戻れ」

モコイ「ほほほほ~い」

キョン「一対一でやろうってのか?」

ライドウ「……来いモー・ショボー」

ゴウト「おい!ライドウ!あいつを出してはいk」

モー・ショボー「うふふ、お久しぶりさまなー」

157: 2010/04/10(土) 14:25:36.75 ID:+QaHzMG/0
ゴウト「遅かったか…」

モー・ショボー「あ!黒猫ちゃん!こんにちわ」ニコッ

ゴウト「……うむ」

キョン「女の子?しかし…」

ライドウ「……怖いのか?」

キョン「なんだと!?」

ライドウ「このアクマが怖いのか?」

キョン「てめえ…絶対食ってやる!そのアクマもてめえもそこの猫も食ってやる!」

ライドウ「怖い怖い、それじゃああと一人出そう」

キョン「出す暇なんか与えねえよ!突撃ぃぃぃぃいいいいいいいいい!!!!!!」

モー・ショボー「やん!お兄さんったらっ…そんなにあわてちゃって」ピタッ

キョン「ば…馬鹿な…指一本で…止められた?」

ライドウ「来い…アリス」

159: 2010/04/10(土) 14:32:25.40 ID:+QaHzMG/0
アリス「こんにちわ、サマナー」

ライドウ「こんにちわ」

キョン「な…この口リコン野郎!美少女二人も連れやがって!」

ライドウ「口リコン?どういう意味だ?」

ゴウト「はて?」

キョン「うるせえ!てめえだけは許さん!暴れまくりぃいぃぃぃぃぃぃい!!!!!」

モー・ショボー「きゃあああ!!!!」ペタン

ライドウ・ゴウト「!!!!!」

ゴウト「いかん!ライドウ!」

ライドウ「戻れアリス!」

アリス「………………」

モー・ショボー「うわああああん!!!!痛いよおおおおおお!!!!!!」

161: 2010/04/10(土) 14:37:56.57 ID:+QaHzMG/0
ゴウト「まさか…モー・ショボーを泣かせるだけの力があるとは…」

ライドウ「戻れ!アリス!」

アリス「………モー・ショボーちゃん、あの人にいじめられてるの?」

キョン「はあ?おr」

モー・ショボー「ヒッグ………うん」

ゴウト「いかん!人修羅を頃すわけには」

ライドウ「くっ…」

ゴウト「人修羅!呪殺無効のマガタマはないのか!?」

キョン「は?んなもん持ってねえよ」

ゴウト「くっ…仕方無い…ライドウ!」

ライドウ「これを使え」ポイッ

162: 2010/04/10(土) 14:42:08.26 ID:+QaHzMG/0
キョン「なんだこれ」

ゴウト「テトラジャの石だ!さっさと前に出せ!」

キョン「あ、ああ(なんだよさっきから)」

ゴウト「ライドウ!我らも逃げるぞ!」ダッタッタ

ライドウ「………」コクッ




アリス「よくも…モー・ショボーちゃんを…」




ゴウト「ここまでくれば…おそらく範囲外だろう」

ライドウ「すまない」

ゴウト「いや…まさか人修羅がモー・ショボーを泣かせるとは我も思ってなかったからな」

ライドウ「…終わり際に強制的に回収する」

ゴウト「頼んだぞ」

163: 2010/04/10(土) 14:46:37.52 ID:+QaHzMG/0
キョン「な…なんだよ」

アリス「あなた…モー・ショボーちゃん泣かせてごめんなさいもないの?」

キョン「いや、だってあいつアクマだし」

アリス「女の子泣かせて…それはないよ」

キョン「でも」

アリス「ねえ…人間?」ニコッ

キョン「な、なんだ」








アリス「氏んでくれる?」

165: 2010/04/10(土) 14:50:51.79 ID:+QaHzMG/0
ドワン
ファァァァァァァァァァァァ………………

ライドウ「………」

ゴウト「無事か?」

ライドウ「ああ…」

ゴウト「相変わらずスゴイ威力だな…植物までも氏んでいる。普段からこのぐらいの力を使ってほしいものよ」

ライドウ「戻れアリス!」

アリス「はーい」シュン

ゴウト「ふぅ…一安心だな」

ライドウ「…………もどれ、モー・ショボー」

モー・ショボー「……うん」シュン

ゴウト「人修羅は生きている…な、それでは続きだ。ライドウ、次は一対一だ」

ライドウ「本気でやっていいのか?」

ゴウト「頃すなよ」

167: 2010/04/10(土) 15:11:48.37 ID:+QaHzMG/0
キョン「な…なんだったんだよ今の」

キョン(周りの植物も…虫も全部氏んでんじゃねえのか?)

キョン「じょ、冗談じゃな」

ライドウ「ふっ!」ガギン

キョン「ぐっ…不意打ちか!」

ライドウ「仲魔は無しだ、来い人修羅」

キョン「なめてんじゃねえよ!ファイヤブレス!」ゴォォォォォォォォ

ライドウ「ふっ!」ザシュ

キョン「な…俺のファイヤブレスを斬っt」

ライドウ「うおおおお!!!!!」ザシュザシュザシュザシュザシュ

キョン「ぐあああああ!!!!!」

ライドウ「…………」カチン

キョン(あ…か、顔が…斬られた…)

ライドウ「………ゴウト、これ以上やると」

168: 2010/04/10(土) 15:18:08.57 ID:+QaHzMG/0
ゴウト「そうだな、では引き揚げるか」

キョン「ぐあああああ!!!!!」

ライドウ「じゃあな、人修羅」

ゴウト「また会おう」

二人は去って行った

キョン「ぐあああああ!!!!!!!!!」

キョン(痛い痛い痛い痛い!!!!!!)

キョン「俺は強くなる!なってあいつら食ってやる!」

キョン(なにか…お、オニの氏体)

バリゴリ!モシャモシャ!ゴギンゴギン!
ボギボギ!ブチブチ!ブチュ!


169: 2010/04/10(土) 15:20:36.48 ID:+QaHzMG/0
トール「人修羅、どこで油をうってい」

キョン「あん?」バリバリ ズルズルゴギンゴギン

トール「そ…それは、そいつはオニ…か?」

キョン「………食う?」バギンバギン ゴリゴリズルッズル

トール「い、いや…遠慮しておこう」

キョン「そうか」モキュモキュゴギンバリボリ

トール(ば…化け物め……)

ズルズル バギン ゴクッ ゴギゴギ ゴグン

171: 2010/04/10(土) 15:29:50.58 ID:+QaHzMG/0
~マントラ軍本部  ゴズテンノウの間~


ゴズテンノウ「よくぞ来た、人修羅よ」

キョン「あ、ああ(でけえ…奈良の大仏ぐらいあんじゃねえの)」

ゴズテンノウ「まずは力を分け与えてやる」ピカッ

キョン「おお!俺に力が!」

ゴズテンノウ「さて…われらマントラ軍はこれからニヒロに攻める」

キョン「ニヒロ?」

ゴズテンノウ「ニヒロとは…静寂を目指す「シジマ」のコトワリを持っている」

キョン「シジマ…」

ゴズテンノウ「くだらぬ!静寂な世界などなにもわれらにもたらさぬ!」

キョン「………」

ゴズテンノウ「力こそ全て!この世は力によってのみ成り立ち、力によってのみ巡るのである!」

キョン「………」

ゴズテンノウ「わかったなら行けい!ニヒロを潰せ!」

172: 2010/04/10(土) 15:33:34.31 ID:+QaHzMG/0
~マントラ軍  本拠地~

トール「人修羅…お前もニヒロ討伐隊に参加するのか」

キョン「ああ」

トール「では、共にニヒロをつぶしに行こうぞ!」

キョン「待ってくれ、その前に会いたい奴がいる」

トール「そうか…では行ってこい」

キョン「すまんな」

173: 2010/04/10(土) 15:34:38.00 ID:+QaHzMG/0
ちょっと今から出かけてくるので再開は夜になりそうです!
グダグダだけど一応ガンバって書くんだぜ!

189: 2010/04/10(土) 21:32:01.72 ID:+QaHzMG/0
~マントラ軍  地下牢~

キョン「よお…古泉」

古泉「……あなたですか、裁判…勝ったみたいですね」

キョン「ああ、お前のことも出してやりたいが…もう少し我慢できるか?」

古泉「ふふ…この程度の牢獄、機関の…森さんからの監禁、拷問耐久の訓練に比べたらまだまだ余裕ですよ」

キョン「そうか、できるだけ早く出してやるからな」

古泉「ええ、お願いします………キョン君」

キョン「ん?どうした?」

古泉「…またオセロ勝負しましょう」

キョン「ああ」

古泉「また不思議探索…みんなで行きましょう」

キョン「もちろんだ」

古泉「…楽しかったあの頃に………」

191: 2010/04/10(土) 21:43:34.95 ID:+QaHzMG/0
キョン「もちろんだ、ハルヒのわがままを聞いて…俺がいつもおごらされて…うぅ…」ボロボロ

古泉「キョン君…」

キョン「なんでこんな世界に…」ボロボロ

古泉「…涼宮さんはニヒロ機構にいるかもしれないです」

キョン「ハルヒが…ニヒロに?」

古泉「創世の…巫女、そう呼ばれる人物がニヒロにいると門番が言っていました」

キョン「創世の巫女…ハルヒのことだろうな」

古泉「ニヒロの……シジマのコトワリを持つのは…長門さんです」

キョン「……だろうな」


192: 2010/04/10(土) 21:46:58.49 ID:+QaHzMG/0
不思議とそんな気はしていた

「静寂」

俺は初めてその言葉を耳にしたとき「長門有希」の顔が出てきた

本が大好きな少女…ハルヒに振り回されてもどこか楽しそうな少女…

うすうす感じ始めていた

もう

SOS団は――――















元には戻れないんじゃないか

193: 2010/04/10(土) 21:53:24.31 ID:+QaHzMG/0
古泉「マントラ軍がニヒロに攻めるんでしょう?長門さんと涼宮さんを…お願いします」

キョン「ああ、当然じゃないか!俺は」

古泉「「SOS団雑用係り」でしょう?」フフッ

キョン「ああ、そうだよ」フフッ

古泉「では、そろそろ行ってください。良い報告をお待ちしています」

キョン「まかせとけ、じゃあな」

古泉「ええ、お気をつけて」



この壊れた世界で
俺は久しぶりに…心の底から笑った気がする
ほんの10分…いや、5分程度の会話だったかもしれない
けれどそれはSOS団にいたあの時と
何も変わらない会話だったと思った

194: 2010/04/10(土) 21:58:23.56 ID:+QaHzMG/0
~マントラ軍  入口~


キョン「トール、先に行っててくれ。俺もすぐ行く」

トール「ああ、分かった…くれぐれも変な気は起こすなよ」

キョン「変な気」

トール「これ以上われらの仲魔を食べるのを…」

キョン「ああ…」

トール「…ではな。……全軍!目指すはニヒロ機構だ!!!!」

オオー!!

トール「行くぞ!!!」

マントラ軍はニヒロに向かっていった



キョン「…ここにいると危ないですよ」

????「……………」

キョン「柱の影に隠れても俺にはあなたのステキなオーラで分かります…朝比奈さん」

みくる「キョン君……」スッ

195: 2010/04/10(土) 22:05:01.76 ID:+QaHzMG/0
キョン「朝比奈さん、お久しぶりです」

みくる「キョン君もお久しぶりです…決闘裁判に勝った者がいるって聞いたんで…もしかしたらと思って頑張ってここまで来たんですけど」

キョン「ええ、アナタのキョンです!」

みくる「ふふ…変わらないなあ…」クスクス

キョン「朝比奈さんも変わらずにお美しい」

みくる「………ねえ、キョン君」

キョン「はい、なんでしょう!?」

みくる「聞いてほしいことがあるんだ…」

キョン「聞いてほしいこと?」

みくる「わたしね…この世界の決まりごとに従うことにしたの」

キョン「………え」

196: 2010/04/10(土) 22:11:29.18 ID:+QaHzMG/0
みくる「知っていますよね?世界がなんのためにこの姿になったのか」

キョン「………世界の法則を…変えるため?」

みくる「私、創世をやってみようと思うんです」

キョン「も、元の世界に帰りましょう!一緒に帰りましょうよ!」

みくる「ううん…元の世界には帰れないの。だって未来と通信は途絶えたままだし…それに」

キョン「それに?」

みくる「声を聞いたの…」

キョン「声…?」

みくる「………私、シブヤでキョン君と別れた後によく考えてみたんです」

みくる「この世界でどうすればいいかってことだけじゃなくて」

みくる「どうして世界はこうなってしまったのかってことを…」

キョン「この世界になったか………」

198: 2010/04/10(土) 22:15:15.85 ID:+QaHzMG/0
みくる「そしたら見えてきたこともあるんです」

キョン「見えてきたこと?」

みくる「もう前の世界は不要なものを許容することはできなくなったんだって」

キョン「不要な…もの?」

みくる「たくさんのモノがあって、たくさんの人がいましたけど…」

みくる「もう作り出すことはなく、ただ時間が流れていくだけだって」

キョン「そ…そんなこと」

みくる「ない?本当に?」

キョン「…………っ」

199: 2010/04/10(土) 22:23:01.57 ID:+QaHzMG/0
みくる「私たちは…あの世界を、元の世界を失いました。それはとても悲しいことです」

キョン「取り戻しましょうよ…俺達SOS団なら取り戻せる!」



みくる「でも私自身は受胎を生き残った」




キョン「そ、そんな…」ヘタッ

みくる「きっと選ばれたんですよ、私たちSOS団は」

キョン「あ、朝比奈…さん?」

みくる「私の中には…まだ悲しみが、SOS団に対する想いが残っています」

キョン「だ、だったら!」

みくる「でもそれを飲み下せさえすれば、ここの世界では無限の可能性があると思うんです」

キョン(は、はは…こんなの…)

みくる「「選択せよ」と声は私に言いました。きっと世界はもう不要なものを求めていないんです」

キョン(あの優しい朝比奈さんが……)

200: 2010/04/10(土) 22:25:24.83 ID:+QaHzMG/0
みくる「だから私は造ろうと思うんです」

みくる「強い者、優秀な者だけによる選ばれた楽園の世界」





みくる「「ヨスガ」の世界を」






202: 2010/04/10(土) 22:30:21.35 ID:+QaHzMG/0
キョン「は…嘘だ」

みくる「この世界を生き残ってきたキョン君なら…わかってくれますよね?」

キョン「力で…力で解決するなんてそんなこと…」

みくる「………そうですか」

キョン「俺は元の世界に――――――」

みくる「キョン君、聞いてくれてありがとう」ニコッ

キョン「…朝比奈さん」

みくる「私…これからまだどうしたらいいのか分からないけど…とりあえず、この世界を回ってみます」

キョン「そう…ですか」

みくる「それじゃあ、また会いましょうね」ニコッ

キョン「ええ」

203: 2010/04/10(土) 22:32:11.10 ID:+QaHzMG/0
朝比奈さんは出て行った

朝比奈さんの見せた笑顔はSOS団の時と同じくらい輝いていた…

けれど

なにかが

壊れた気がした

古泉―――――

SOS団は

元に戻れるよな?

205: 2010/04/10(土) 22:41:57.07 ID:+QaHzMG/0
~ニヒロ機構~


キョン「はぁ…はぁ…」

トール「遅かったな人修羅」

キョン「スマン…はぁ…はぁ」

トール「拍子抜けだ」

キョン「?」

トール「ニヒロは我らマントラ軍の手によって壊滅したわ!フハハハハハ!!!」

キョン「…そうか」

トール「では、全軍!退却!」

フハハハ!ビビッテヤガッタゼニヒロノヤロウドモ! ラクショウダッタナ

キョン(長門が…こんなにあっさりとやられるもんか?)

ヒトシュラモイラナカッタンジャネエカ アヒャヒャヒャヒャ

キョン(……あの長門が?おかしい、おかしすぎる)

206: 2010/04/10(土) 22:45:13.68 ID:+QaHzMG/0
~ニヒロ機構  内部~

キョン(思った通りだな…隠し通路がある)

キョン(マントラ軍のやつら…脳まで筋肉でできてんじゃねえのか?)

キョン「ったく…長門のやつ…何を考えているんだか」

キョン(お、ここが最深部みたいだな)



奥の部屋でなにやら音がする

俺は入ることにした

207: 2010/04/10(土) 22:51:33.56 ID:+QaHzMG/0
長門「やはりあなたが…人修羅」

キョン「よお、長門。」

長門「マントラ軍についた?」

キョン「いや、協力しただけだ。……ハルヒはどこだ?」

長門「涼宮ハルヒはここにはいない、あなたと涼宮ハルヒが会うことはもうない」

キョン「なんだって?」

長門「……あなたはマントラ軍に協力した」

キョン「それは…ハルヒを探すためであって」

長門「マントラ軍はまもなく崩壊する、我々ニヒロ機構の手によって」

キョン「…………」

長門「我々ニヒロ機構…「シジマ」の創世を邪魔するものは消さないといけない」

キョン「長門!待て!」

長門「…さようなら」シュン

長門はそれだけ言うと…俺の前から姿を消した

212: 2010/04/10(土) 23:05:07.82 ID:+QaHzMG/0
キョン「おい!待て長門!」

????「長門様に敵対するのはお前か?」

キョン「またアクマか…」

????「俺の名は堕天使オセ」

キョン(人型の豹か…アナライズ)

オセ「長門様の創世される「シジマ」の世界こそ素晴らしい」

キョン「毒…?」

オセ「アナライズしたか…まあしたところで結果は変わらん…………氏ね!」

214: 2010/04/10(土) 23:09:29.34 ID:+QaHzMG/0
オセ「ぬう!!!!」

キョン「は、気合なんかためても結果は変わんねえz」

オセ「おるるるるらあああああああ!!!!!!(ヒートウェーブ)」

キョン「赤のカポーテ!」シュイン

オセ「避けるか!?ならば…テトラカーン」ピカン

キョン(ヒートウェーブって技は…どうやら物理攻撃みたいだな…)

オセ「どうした?臆したか?」

キョン「二刀流の豹は初めて見たからな、そりゃちょっとは驚くぜ」

オセ「ふん、腰ぬけが」

キョン「ぬかしてろ!突撃ぃぃぃぃぃいいいいいい!!!!!!!」

215: 2010/04/10(土) 23:14:00.28 ID:+QaHzMG/0
ピキン

キョン「ぐわっ!」ヘタッ

キョン(な…何が起こった?俺がオセを殴ったはずなのに…俺にダメージが?)

オセ「腰を抜かしてていいのか?人修羅!」ブン

キョン「ぐっ!」

オセ「ほう…なかなかに素早い。こけた体制からもうそこまで下がるか」

キョン(物理攻撃が効かない?しかしアナライズではそんなこと…)

オセ「下がるだけでは我を倒すことは出来んぞ?」

キョン(落ち着け…考えても仕方ない…)

オセ「こないのか?人修羅…拍子抜けだな」

キョン(俺にできることをしなきゃ…氏ぬ!)

216: 2010/04/10(土) 23:19:02.81 ID:+QaHzMG/0
オセ「長門様も…我ではなくキウン程度で十分であったろうに…」

キョン「俺にできることは…」

オセ「ん?」

キョン「ただ愚直にお前を殴り!引きずりまわし!食うことだ!」

オセ「ふ…面白い。俺を食ってみろ!」

キョン「うおおおらああああ!!!!!!(暴れまくり)」

オセ「ヒートウェーブ!」

ガギン






オセ「ぎゃああああ!!!!!!」

オセ(喉に…喉に食らいつかれた!!!!)

ボギッ

オセ(ば…馬鹿な!俺は…俺は毒を持っているんだぞ!)

217: 2010/04/10(土) 23:22:55.13 ID:+QaHzMG/0
オセ「ぐ…あ…」

ボギッ!ゴリゴリ!ゴキュ!

オセ「……………」

キョン「…………」ボギボギ グチャ ベチャ

オセ「…………」

キョン「…………ぐっ!」

キョン「おええええ!!!!!」

キョン(ど…毒か…)

キョン「ぐ…あ…は…る…ひ…」バタッ



氏は公平に訪れる
人に非ずとも、悪魔に非ずとも

俺は――――――

懐かしい夢を見た

SOS団のときの夢を

219: 2010/04/10(土) 23:27:36.53 ID:+QaHzMG/0
ハルヒが俺につっかかってきて

それを朝比奈さんのお茶を飲みながら笑ってみている古泉

視線は本に向かっているままだが

意識はこちらへ向いている長門



すべてが楽しかった

ハルヒ…なんでお前はこんな世界を望んだんだ?

長門…静寂の世界なんて本当に望んでいるのか?

古泉…絶対に、元の世界でまたオセロを…SOS団を復活させような

朝比奈さん…力じゃ何も解決しないんですよ



なんで俺を見ている

俺が今まで食べたアクマは

なんの感情を込めずに

俺を見ていた

223: 2010/04/10(土) 23:29:48.20 ID:+QaHzMG/0
キョン「ぐっ…こ、ここは?」

キョン(そうだ…たしかニヒロに来て…ここはニヒロか)

キョン「オセの氏骸がない…俺食べたのか?」

キョン「…………長門」



キョン「とにかくここにいても仕方がないか、マントラ軍のことも気になるし一度イケブクロへ戻るか」

225: 2010/04/10(土) 23:35:27.69 ID:+QaHzMG/0
~イケブクロ  ゴステンノウの間~


ゴズテンノウ「おのれ…おのれニヒロ!長門!静寂の世界などゆるすわけにはいかん!」

ゴズテンノウ「憎い!憎いぞ!ニヒロ!」

ゴズテンノウ「我が体からマガツヒが抜けていく…」

ゴズテンノウ「我はもう氏ぬ」

ゴズテンノウ「しかし必ず!必ず我が後継者が現れようぞ!!!!」

ゴズテンノウ「我が「ヨスガ」のコトワリを受け継ぐ者が!!!!!」

227: 2010/04/10(土) 23:40:18.04 ID:+QaHzMG/0
~イケブクロ マントラ軍本拠地~


キョン「…………」

トール「人修羅か…もう…マントラ軍は壊滅だ」

キョン「そうか」

トール「牢獄に入れてあるお前の友人も好きにするがいい」

キョン「ああ…で、トールはどうするんだ?」

トール「私は…私のコトワリを探しに行く」

キョン「ヨスガのコトワリじゃなかったのか?」

トール「思うところがあってな…本当にこれでいいのだろうか、と」

キョン「そうか」

トール「では私はそろそろ行こう…ではまた会おう、人修羅よ」

キョン「ああ、気をつけてな」

トール「お前に心配されるとはな」フッ

231: 2010/04/11(日) 00:00:47.81 ID:N1ABq6UM0
~マントラ軍  地下牢~


キョン「古泉!」

古泉「………ちょっと遅いですよ」

キョン「スマン、これでも急いでいたほうなんだが」

古泉「そうですか、しかし…その様子だと」

キョン「ああ…というかハルヒはニヒロ機構にはいなかった」

古泉「………そうですか」

キョン「古泉、お前はこれからどうするんだ?」

古泉「もちろん、我らが団長を探しに行きます」

キョン「なら一緒に」

古泉「そうしたいのは山々なんですが…このトウキョウでは二手に分かれたほうが早いかと、まあ多少の危険は残りますが」

キョン「………氏ぬかもしれないんだぞ?」

古泉「大丈夫ですよ、こう見えて多少の荒事の心得はありますから」

232: 2010/04/11(日) 00:05:38.29 ID:N1ABq6UM0
キョン「そうか…それじゃあ気をつけてな」

古泉「ええ、次はSOS団全員そろってですね」

キョン「ああ、そうだな!」

古泉「元の世界に帰ると森さんからの説教が待っていますが…それすらも待ち遠しいですね」

キョン「お前Mなのか?」

古泉「な…何をおっしゃるんですか!僕は健全な男子高校生ですよ!」

キョン「はは、そうだったな」

古泉「そうですよ」

キョン「……………」

古泉「……………」

キョン「古泉」

古泉「はい」

キョン「生きてまた会おうな」

古泉「はい」

古泉は地下牢を出て行った

233: 2010/04/11(日) 00:09:27.44 ID:N1ABq6UM0
キョン「さて…俺はどうするかね」

キョン「ん?なんだあの穴」

キョン「……触ってみr」

ゴウト「人修羅!それに触ってはいk」

キョンの姿は消えた



ライドウ「……遅かったな」

ゴウト「致し方あるまい、人修羅を今氏なせるわけにはいかん」

ライドウ「……………」

ゴウト「ライドウ、準備はいいか?」

ライドウ「…………ああ」

ゴウト「では行くぞ」

ゴウトとライドウの姿は消えた

234: 2010/04/11(日) 00:17:53.35 ID:N1ABq6UM0
~????~


キョン「ここは…マタドールと戦った…」

ゴウト「人修羅」

キョン「てめえら!なんでここに!」

ゴウト「われらは争いに来たのではない」

キョン「うるさい!オニの敵今ここでとってやる!」

ゴウト「人修羅よ、お前「めのらー」とやらを持っているな?」

キョン「な、なんでそれを…」

ゴウト「やはりか…あの老婆…いったい…」

????「何を話しておるのじゃ?」

キョン「!」

235: 2010/04/11(日) 00:21:37.66 ID:N1ABq6UM0
????「わが名は大僧正、人修羅…お前の持っているメノラーをもらいに来た」

キョン「お前もマタドールみたいな…」

ライドウ「久しいな、大僧正」

キョン「?」

ゴウト「さすがは魔人だな、力にどん欲だ」

キョン「知り合い…か?」

ライドウ「ああ」

大僧正「おお、これはさまなーではないか。帝都以来よの」

ライドウ「………………」

大僧正「しかし、今は懐かしんでる場合ではない…人修羅よ、メノラーをよこすがいい」

キョン「断る!」

238: 2010/04/11(日) 00:26:36.30 ID:N1ABq6UM0
大僧正「そう言うと思っておった…」

ゴウト「人修羅よ、今回はライドウが力を貸そう」

キョン「なんでだよ!?」

ゴウト「今のお前ではあやつには勝てん、それに我らとて「今は」お前を頃すわけにはいかん」

キョン「……………」

ゴウト「肯定と判断するぞ?」

キョン「好きにしろよ」

大僧正「さまなーと戦うのは久しぶりじゃ……血湧き肉踊るとはこのことじゃの」

ライドウ「………………」

大僧正「相変わらず無口な男だの…では…いくぞ人修羅!さまなー!」

242: 2010/04/11(日) 00:33:03.68 ID:N1ABq6UM0
大僧正「まずは小手調べじゃ」ブン

キョン「赤のカポーテ!」シュン

大僧正「ふふ…避けるとはなかなかの動きよ」

ライドウ「……………」

大僧正「さまなーよ、腕を組んで見ているだけか?それもまた一興か」

キョン(はなっからあいつに期待なんざしてねえよ!)

キョン「おらああ!突撃ぃぃぃぃいいいいいい!!!!!!」

大僧正「ぐっ…ハハハハハハ!この大僧正相手に突っ込んでくるとは面白い!」

キョン「うおおおおお!!!!!!(気合い)」

大僧正「ではいくぞ!」

243: 2010/04/11(日) 00:37:59.65 ID:N1ABq6UM0
あれ?意外と見てる人いる?


大僧正「マハンマオン」

キョン「おっ…なんだこれは」

ゴウト「人修羅!地面に浮き上がっている紋様の外に出ろ!」

キョン「なんでだy」

ピカッ

ライドウ「…………運がよかったな」

ゴウト「…………」

キョン「なんだったんだ?今の」

大僧正「今のは即氏魔法だ」

キョン「即氏魔法」

ゴウト「人修羅、お前も一度体感しているはずだ」

キョン「?」

ゴウト「ライドウの使い魔であるアリスの技…「氏んでくれる?」を受けたはずだが」

キョン(なんだよそのネーミングセンス)

245: 2010/04/11(日) 00:42:00.64 ID:N1ABq6UM0
大僧正「ふふ…まあいい、そろそろ本気でこないと氏ぬぞ?」

キョン「言われなくても…ヒートウェーブ!」

大僧正「ぐっ…フハハハハハ!面白い!」

大僧正は目を閉じて瞑想を始めた

キョン「仏だけに祈ってんのか?」

ライドウ「どけっ」ガシッ

キョン「ぐあっ!」ズザザザザー

キョン(この野郎俺にとび蹴りをかましやがって!)

ライドウ「人修羅一人ではここまでが限界だな」

キョン「なんだと!?」

246: 2010/04/11(日) 00:47:06.67 ID:N1ABq6UM0

大僧正「……ふふ、またさまなーと戦う日がくるとはな」

キョン「てめえ!俺を」

ゴウト「落ち着け人修羅!お前では大僧正には勝てん!」

キョン「猫に何がわかるってんだ!」

ゴウト「………大僧正は強い」

キョン「んなことはわかってんだよ!」

ゴウト「人修羅よ…よく見ておけ、あれが強き者の戦い方だ」

キョン「………どっちを見たらいいんだよ」

ゴウト「ライドウはお前よりも、大僧正よりも強い」

キョン「どういう意味だ!」

ゴウト「言葉通りの意味だ、ライドウは強い。このボルテクス界の中でもずば抜けてな」

251: 2010/04/11(日) 01:01:44.82 ID:N1ABq6UM0

キョン「そんなに…強いのか?」

ゴウト「ああ」

キョン「くっ…俺一人でも…あんな骸骨住職倒せるんだよ!うおおおおお!!!!!!」

ゴウト「人修羅!待て!」

大僧正「邪魔だ」ピキン

キョン「ぐああああ!!!!!」ズザザザザーーー

ゴウト「…………大丈夫か人修羅(まるで劇を見ているかのような…)」

キョン「う、うるせえ…」

大僧正「人修羅ごときが我とサマナーとの戦いに出てくるな」

キョン「な、何!」

ライドウ「そこで黙って見てろ」

キョン「て、てめえ…」

ゴウト「ライドウ!人修羅を挑発するな!…人修羅よ、ここは我が謝る。すまない」

252: 2010/04/11(日) 01:07:36.47 ID:N1ABq6UM0
キョン「くっ…………」

ゴウト「人修羅よ、今はまだ我慢の時だ。」



大僧正「では行くぞ…さまなー!」ピカッ

ライドウ(マハンマオンか…)シュン

大僧正「相変わらず早いのう!」

ライドウ「14代目葛葉ライドウの名のもとに…」

大僧正「仲魔を呼ぶか?」

ライドウ「ヨシツネ…ヒトコトヌシ」

大僧正「ほほ!これは懐かしい!ヨシツネ殿ではないか」

ヨシツネ「お久しぶりです、そしてサヨウナラ」ガギン

大僧正「会話の途中ではないか」

ヨシツネ「ええ、ですが今は敵同士ですので…今です!サマナー!」

ライドウ「ふっ!」ブン

大僧正「ぐあ!」

253: 2010/04/11(日) 01:11:38.34 ID:N1ABq6UM0
ライドウ「ヒトコトヌシ!」

ヒトコトヌシ「ザンダイン」(ザンダイン…………疾風系上級魔法)

大僧正「ぐう…」

ライドウ「どこを見ている?」ザシュ

大僧正「ぐあ!こ…この…私は魔人だ…魔人大僧正だぞ!それを…」

ライドウ「そうか」ザシュ

大僧正「さ…さまなーよ…か、かつてのよしみで見逃してくれ…」

ライドウ「…………」

大僧正「た、頼む」

ライドウ「ゴウト、どうする?」

ゴウト「ライドウ、お前の判断に任せる」

254: 2010/04/11(日) 01:14:49.21 ID:N1ABq6UM0
大僧正「も…もう、私は戦えない…」

ライドウ「そうか」

大僧正「さまなーよ…かつてアバドン王を倒したとき…」

ライドウ「お前は危険だ」

大僧正「せ、戦意は無い!みのg」

ザシュ

ライドウ「じゃあな」

大僧正「え…体が…あ、ああ!ああ……………」バタン

ゴウト「……………斬ったか」

255: 2010/04/11(日) 01:20:04.32 ID:N1ABq6UM0
キョン「ひ…ひでぇ…」

ライドウ「何がだ?」

キョン「かつての仲魔だったんだろ!?なんで」

ライドウ「お前が言うのか?」

キョン「なんだと?」

ライドウ「かつての仲魔を斬った俺を酷いというなら、かつての仲魔を食べるお前はなんだ?」

キョン「そ、それは………」

ライドウ「こいつは敵だ、俺にとって一番大切なことは任務を遂行すること」

キョン「任務を遂行すること?」

ゴウト「特別に教えてやろう…人修羅よ、われらの任務はお前の調査だ」

キョン「俺の…調査?」

ゴウト「そうだ、依頼主など詳しいことは言えないが…調査が終わるまでお前を頃すことは出来ん」

キョン「まるでその言い方だと…調査が終わったら俺を頃すって言ってるみたいじゃないか」

258: 2010/04/11(日) 01:24:47.82 ID:N1ABq6UM0
ライドウ「そのつもりだからな」

キョン「なっ!?」

ゴウト「ライドウ!あまり挑発をするな!」

ライドウ「……………」

ゴウト「まったく……人修羅よ、われらの目的はお主の調査…それだけだ」

キョン「…………」

ゴウト「そこに敵対心は無い、お前がどのコトワリを選ぼうとわれらには関係ない」

キョン「…………」

ゴウト「しかしだ、われらの依頼主が「人修羅の殺害」を依頼したならば………」

キョン「俺を頃しにくるってことか?」

ゴウト「そうだ」

キョン「……………」

ゴウト「安心しろ、今はその気配はない」

キョン「……………」

259: 2010/04/11(日) 01:31:33.99 ID:N1ABq6UM0
ライドウ「ゴウト、そろそろ…」

ゴウト「そうだな、ではさらばだ。人修羅よ」

ライドウ「じゃあな」

ライドウとゴウトは姿を消した



~イケブクロ~

キョン(なんだってんだよ…あいつら)

キョン(…さまなーって呼ばれてたな、あの黒マント)

キョン(………あいつ…強かったな)

キョン「力が…力が欲しい…」

キョン(ってこれじゃあヨスガのコトワリになっちまうじゃねえか…力じゃ何も解決しないっていうのに)

キョン(ん?あの部屋からなんか音がするな)

俺は音のする部屋に入った

261: 2010/04/11(日) 01:36:04.01 ID:N1ABq6UM0
谷口「誰だ!ってキョン!無事だったのか!?」キャッキャ

キョン「谷口!おまえこそ!」キャッキャ

キョン「実は~~~~~~~~~ってことがあったんだ」

谷口「そうか…長門がシジマ、朝比奈さんがヨスガのコトワリを…」

キョン「ああ」

谷口「なあキョン」

キョン「ん?」

谷口「聞いた話なんだが、このマントラ軍には捕囚所があるみたいでな」

キョン「捕囚所?」

谷口「ああ…カブキチョウ捕囚所だ」

262: 2010/04/11(日) 01:41:33.91 ID:N1ABq6UM0
キョン「カブキチョウ…捕囚所…」

谷口「そこは主にマネカタとかが捕まってるみたいでよ…」

キョン「マネカタが?」

谷口「ああ、泥から作られた人形さ…知ってるだろ?」

キョン「まあな」

谷口「その人形のリーダー…フトミミがそこで捕まってる」

キョン「フトミミ?」

谷口「ああ、そのフトミミって奴は未来を予見できる能力があるみたいなんだ。一度訪ねてみて涼宮の居場所を聞くのもありじゃないか?」

キョン「……そうだな、それもありか」

谷口「ついでに俺の愛しの朝比奈さんの居場所も聞いといてくれ!」

キョン「バカ者、朝比奈さんは俺のモノだ」

谷口「えーなんだよそれ!」

キョン「お前は…そこらへんにいるアクマ適当にナンパしてろ。じゃあな」

俺はカブキチョウ捕囚所に向かった

264: 2010/04/11(日) 01:45:14.61 ID:N1ABq6UM0
~カブキチョウ捕囚所~


キョン「な…ひ、ひでぇ」

????「ひぃ!やめてくださいやめてください!」
????「許して許して!」
????「これ…以上…マガツヒを…とら…ない…で…」



ここは捕囚所というよりも拷問所だった



????「あんだぁ?お前は」

キョン「ここにいるフトミミに会いたい。俺は人修羅だ」

????「人修羅って…あのトール様と互角に戦った」

キョン「ああ、そうだ」

267: 2010/04/11(日) 02:02:23.12 ID:N1ABq6UM0
????「そうか…俺は竜王ナーガだ!」

キョン「よろしくな、ナーガ」

ナーガ「馬鹿が!てめえみてえな弱そうな奴に用はねえ!」

キョン「弱そう?」

ナーガ「てめえのマガツヒ全部食って!俺の名声も上げてやるぜ!」

キョン「…………そうか」

ナーガ「氏にな!人修羅!」

ガブッ

ナーガ「ぎゃあああああ!!!!!!!!!!」

キョン「…………」モグモグ

ナーガ「ひ、人型のアクマが!ってか俺を食べる気か!?」

キョン「……………」モグモグ

ナーガ「く、食うって普通はマガツヒだけ食べるもんだろ!俺をた、食べても筋張っててう、うまくはないぜ!?」

キョン「……………」

268: 2010/04/11(日) 02:06:30.39 ID:N1ABq6UM0
>>266 メガテン3とP3FesとP4とアバドン王くらいですかね?


ナーガ「じょ、冗談じゃねえか。なにも人修羅さんを殺そうなんて……」

キョン「…フトミミはどこにいる?」

ナーガ「フ…フトミミ?あいつは一番上の階の…はい…はい…ここです」

キョン「そうか、悪いな」

ナーガ「い、いえ」

キョン「………じゃあな」

ナーガ「は、はい」

ナーガ(殺されずに…すんだのか?)

ナーガ(何がアクマだ………バケモノじゃねえか)

272: 2010/04/11(日) 02:20:00.61 ID:N1ABq6UM0
~カブキチョウ捕囚所  最上階~


キョン「あんたがフトミミか?」

フトミミ「待っていたよ、人修羅」

キョン「?」

フトミミ「私には予見で君が来るのを知っていた…そして、何を聞きたいのかも」

キョン「なら話ははやいな…ハルヒの居場所を頼む」

フトミミ「ハルヒ…創世の巫女のことだね」

キョン「ああ」

フトミミ「………彼女は今…アサクサの近くにいる、すまないが今はそれしかわからない」

キョン「アサクサ?」

フトミミ「ああ、雷門で有名な場所さ…我々マネカタからすれば聖地だがな」

キョン「アサクサがマネカタからしたら聖地?どういうことだ?」

274: 2010/04/11(日) 02:26:29.07 ID:N1ABq6UM0
フトミミ「我々マネカタはアサクサの泥で作られた…」

キョン「だからアサクサは聖地なのか?」

フトミミ「正確にいえば、アサクサは我々マネカタの街さ。聖地はアサクサの奥にある「ミフナシロ」という場所だよ」

キョン「ミフナシロ?」

フトミミ「そこでなら完全な予見ができる…詳しく巫女の場所が知りたいならアサクサに来てくれないか?」

キョン「……ああ、わかった」

フトミミ「そうか、それじゃあ私は他のマネカタを引き連れて脱獄するとしよう…マントラ軍も崩壊しているから追手はないだろうからね」

キョン「気をつけてな」

フトミミ「ありがとう、そういえば…………この階の部屋に君の友人が閉じ込められていたね」

キョン「友人?」

フトミミ「ああ、男の…古泉君…という名前なのかな?私の予見ではそれしかわからないが…」

キョン「古泉が!?わかった、ありがとな!じゃあな!」

フトミミ「ああ!彼はいm……行ってしまったか………」



フトミミ「始まるか…創世をめぐる戦いが」

298: 2010/04/11(日) 08:12:37.80 ID:N1ABq6UM0
~カブキチョウ捕囚所  拷問部屋~


キョン「古泉…」

古泉「遅かったですね……まあ、気にしていませんが」

キョン「古泉…だよな?」

古泉「もう涼宮さんもSOS団もなにもかもこの世界では関係ないんですよ」

キョン「どういう…ことだ」

古泉「ここで捕まってからこの世界について考えました」

キョン「…………」

古泉「僕は…無力な人間です。機関の人間としてこれまで様々な訓練を受けてきましたがこの世界では役に立たない」

キョン「それがなんでSOS団t」

古泉「この世界では誰かに頼ることは氏ぬことと同じ意味」

キョン「そ、そんな…」

古泉「あなたに期待しようとも彼女に期待しようともそれは愚かなことです」

299: 2010/04/11(日) 08:20:11.83 ID:N1ABq6UM0
キョン「おい待て、いきなりどうした!?一緒にSOS団を復活させるって言ったじゃないか」

古泉「あなたもバカですね、いい加減目の前の現実を見ましょうよ」

キョン「古泉…」

古泉「夢を見たところで現実は変わらないんです…僕はこの世界が怖い」

キョン「………俺だって怖いさ」

古泉「この世界だけじゃない…アクマ達もマネカタも涼宮さんもSOS団もあなたもだ!僕はすべてが怖い」

キョン「……………」

古泉「僕は一人になりたいんです…この世界で」シュイン

キョン「な…ターミナルを…」

古泉「サヨウナラ、キョン君」

キョン「おいまt」

キョン「古泉…………お前までか…お前も…」

300: 2010/04/11(日) 08:21:18.54 ID:N1ABq6UM0
古泉はやつれた顔をしていた

捕囚所の拷問にやられたのか…

それとも本当に自分の無力を感じたのか

いずれにせよ




元の古泉一樹ではなかった




301: 2010/04/11(日) 08:30:36.42 ID:N1ABq6UM0
キョン「古泉…」

キョン「…………もうここにいても仕方がないか」

キョン「そういやフトミミがアサクサに来いって言ってたな………」

キョン「アサクサでフトミミに相談しよう…」

キョン「俺たちSOS団のことを…みんなのことを…」

キョン(SOS団は絶対復活させるさ)

キョン「そうだろ?団長さん………」



俺の声は虚しく消えた

SOS団とはなんだったのか

以前ゴウトが言っていた

コトワリが違えば敵になる…と

長門…古泉…朝比奈さん…

お前たちは―――――――

302: 2010/04/11(日) 08:34:10.74 ID:N1ABq6UM0
~アサクサ~


キョン「ここがアサクサか…意外と活気ある街じゃないか」

????「あれ?君は…」

キョン「あ、地下道で会ったガラクタマネカタじゃないか!」

????「その言い方だと僕がガラクタみたいじゃないか……そうだ、フトミミさんに君を案内するように頼まれてたんだ」

キョン「フトミミに?」

????「ああ、そろそろ来るからってね。いやー、最近物忘れが激しくって」

キョン(それは激しすぎだ)

????「そういや…あれ?あの怖いアクマ妖精ちゃんは?」

キョン「あ―――――――」

303: 2010/04/11(日) 08:38:36.15 ID:N1ABq6UM0
????「もしかして…」

キョン「ああ…俺がt」

????「お気の毒に…」

キョン「え?」

????「マントラ軍のやつらにやられたんだろ?まったく、あいつら酷いことしやがるから」

キョン「あ、ああ」

????「ニヒロ機構つぶしに行った時も返り討ちにあってほぼ壊滅状態だなんてさ…はは、馬鹿みたいだね」

キョン「…………そうだな(長門…)」

????「っと、無駄話してたらまたフトミミさんに怒られちゃうよ、そろそろ行こう」

キョン「ああ、アサクサのどこにいるんだ?」

????「フトミミさんのいるのはアサクサじゃないよ……ミフナシロだ」

????「マネカタの聖地ミフナシロ―――――彼はそこで君を待っている」

キョン「…………」

????「それじゃあ行こう」

304: 2010/04/11(日) 08:54:32.28 ID:N1ABq6UM0
~ミフナシロ~


フトミミ「待っていたよ、人修羅」

キョン「フトミミ…」

フトミミ「巫女の居場所は…オベリスクだ」

キョン「オベリスク?」

フトミミ「ああ、東京タワーのすぐ近くにある………そうだ、ニヒロ第二エントランスから……そうだ」

キョン「わかった、それじゃあ行ってくる」

フトミミ「ちょっと待ってくれ人修羅」

キョン「?」

フトミミ「これから先…君には多くの辛い選択肢が待っているだろう」

キョン「辛い…選択肢?」

フトミミ「………ああ、君にとってこれまでの人生を否定されるような…そんな辛い選択肢だ」

キョン「そうか…」

フトミミ「……それだけだ、では私は瞑想にもどろう。武運を祈る」

キョン「ありがとよ、それじゃあな」

306: 2010/04/11(日) 09:20:05.51 ID:N1ABq6UM0
~オベリスク 入口~


キョン「でけえ…横にある東京タワーよりも高いな…あの太陽みたいなのに届きそうだ」

ゴウト「人修羅、ここで何をしている」

キョン「てめえら…また俺と」

ゴウト「我らとてお前だけを追っているわけではない。この世界についても調査をしている」

キョン「この世界?」

ゴウト「ボルテクス界だ、ちなみにお前が太陽と言ったのはカグツチと呼ばれている」

キョン「カグツチ?そういやピクシーがそんなこと言ってたような……」

ゴウト「ふむ…カグツチというのは創世になくてはならないものである。創世とは「コトワリ」によって導かれ、「カグツチ」によって成されるものだ」

キョン「……つまりどういうことだ」

ライドウ「お前頭悪いな」

キョン「なんだと!?」

ゴウト「ライドウ!……すまない、今朝ライドウの大学芋がアクマに食べられていてな…それで少々機嫌が悪い」

キョン(大学芋?)

ゴウト「簡単に言えば「カグツチに会い、コトワリを見せれば創世が完了」というところだ」

308: 2010/04/11(日) 09:25:42.06 ID:N1ABq6UM0
キョン「なるほどな…それじゃあ俺は行くぜ」

ゴウト「人修羅よ!オベリスクに入るのか!?」

キョン「ああ」

ゴウト「今オベリスクはニヒロのアクマだらけだ!氏ぬぞ!」

キョン「中にハルヒがいるんだよ!俺はハルヒに会いに行く」

ライドウ「ハルヒ?」

ゴウト「シジマのコトワリを持つ者のことではないのか?」

キョン「違う!ハルヒは…創世の巫女だ」

ゴウト「ほう…創世の巫女…(これは調査せねばなるまいな)」

キョン「じゃあな」

ゴウト「待て!一人では氏ぬぞ!」

キョン「関係ないだろ」

ゴウト「「今は」お前を氏なせてはならんのだ、我々鳴海探偵事務所の威信に関わる」

309: 2010/04/11(日) 09:32:19.10 ID:N1ABq6UM0
キョン「知った事かよ」

ゴウト「我らが手伝ってやろう」

キョン「必要ない」

ゴウト「まあそう言うな、大量のアクマがお前めがけて襲ってくるんだぞ?それを一人で捌きながら巫女に会いに行くのか?」

キョン「ああ」

ゴウト「ここは創世に最も必要な場所だ、侵入者は即座に殺されるだろう…それでもか?」

キョン「…………」

ゴウト「人修羅よ、お前は巫女に会いたいんだろう?氏体として会うのか?もし会えたとして連れだせるのか?」

キョン「…………」

ゴウト「案ずるな、我らの目的は「調査」だ、創世の巫女もお前もどうするつもりもない」

キョン「………信じていいんだな」

ゴウト「ああ、お前に氏なれては困るからな」

キョン「…………今回だけだぞ」

ゴウト「ふむ、では行こうか。ライドウ、いいな?」

ライドウ「ああ」

310: 2010/04/11(日) 09:43:20.83 ID:N1ABq6UM0
~オベリスク内部~


キョン「………おい、どこにアクマがいるんだよ」

ゴウト「気を抜くな、ライドウ」

ライドウ「……………上だな」

キョン「は?」

ゴウト「上にアクマがいる…しかし」

ライドウ「たったの3体だ」

キョン「創世に必要な場所なのにか?」

ゴウト「それだけの手ダレというわけだ…気を抜くなよ」

311: 2010/04/11(日) 09:46:38.45 ID:N1ABq6UM0
キョン「………なあ、創世が行われたらどうなるんだ?」

ゴウト「どうとは?」

キョン「このボルテクス界だよ」

ゴウト「コトワリの通りになる。ヨスガなら強きものだけが生き残れる世界、シジマなら静寂な世界だ」

キョン「…………他にはないのか?」

ゴウト「他のコトワリが欲しければ自分で探すことだ、他者から得るコトワリなど自分のものではない」

キョン「………そうか」

ゴウト「ん?待てよライドウ………オベリスクはまだカグツチに届いていないではないか」

ライドウ「そうだな」

ゴウト「早くにオベリスクを守護するものか?戦力を分散してまで」

ライドウ「するだろ」

ゴウト「ふむ……それもそうか……我の考えすぎだな」

キョン「おい、行くなら早くしようぜ」

ゴウト「ああ、スマヌ」

313: 2010/04/11(日) 09:59:20.89 ID:N1ABq6UM0
~オベリスク  最上階~


キョン「はぁはぁ…何階なんだよ今…」ハァハァ

ライドウ「293階だ」

ゴウト「ふむ…ハァハァ」

キョン「ちょ…頂上か?」ハァハァ

ライドウ「ああ」

????「有希さまの言う通り人修羅が来たわね」

????「そうね、人修羅ね」

????「あと一人は誰かしら?」

ライドウ「…………女3人か」

????「女だからって甘く見てんじゃないわよ」

ゴウト「ふむ……お前らは「シジマ」の手のものだな?」

????「そうよ、有希様の目指される「シジマ」こそ至高の世界」

キョン「ハルヒはどこだ!」

314: 2010/04/11(日) 10:05:41.40 ID:N1ABq6UM0
????「創世の巫女はこの一つ上の階よ」

ライドウ(最上階だと思っていたが…間違えたのか?)

????「有希さまからあなたについてもてなすように言われていますわ」

キョン「長門から?」

????「わたし達、モイライ三姉妹の結束力で、あなたを……」

????「紡いで!」

????「測って!」

????「チョン切ってあげるわ!!」

キョン「モイライ三姉妹?」

ゴウト「運命の三女神だ!来るぞ人修羅!ライドウ!」

315: 2010/04/11(日) 10:16:03.44 ID:N1ABq6UM0
????「私の名はクロト」

????「ラケシス」

????「アトボロスよ、人修羅はともかくあなたの名前を教えてくださらない?」

ライドウ「何故?」

クロト「これから頃す相手の名前くらい知りたいわ」

ラケシス「おほほほほほ」

ゴウト「なめられたものよ」

アトボロス「なめてなんかいませんことよ、それだけ私たちが強いってことです」

ライドウ「…………ゴウト」

ゴウト「本来は人修羅のサポートに徹するつもりであったが…気が変わった、斬れライドウ」

ライドウ「了解」

316: 2010/04/11(日) 10:23:25.01 ID:N1ABq6UM0
ライドウ「俺の名はライドウ」

クロト「…ライドウ?(どこかで聞いたことあるわね)」

ライドウ「帝都守護を任されている、14代目葛葉ライドウだ」

ラケシス「葛葉!?まさか」

ライドウ「おしゃべりは終わりだ」シュン

クロト「有希さまが言っていたあいつよ!」

ゴウト「ほう…我らのこと知っているじゃないか」

アトボロス「でもなんでオベリスクに!?創世に関係ないって!」

ライドウ「そうだな」シュン

クロト「ぐっ……」

ライドウ「人修羅、もう戦いは始まっているぞ」

キョン「あ、ああ…赤のカポーテ!」シュイン

317: 2010/04/11(日) 10:30:16.60 ID:N1ABq6UM0
アトボロス「な、あなた創世に関係ないはずよ!なんで人修羅に味方を」

ライドウ「任務だからな」シュン

キョン「うおおおお!!!!!ヒートウェーブ!!!!」

アトボロス「ザンマ!」(ザンマ…………疾風系中級魔法)

キョン「ぐっ…強い」

ライドウ「人修羅、ラケシスの足止めをしろ」シュン

キョン「お前が仲魔を呼んで足止めしろよ」シュン

ライドウ「仲魔は今迷子になっている」

キョン「はあ迷子!?子供かよ!?」

ライドウ「子供2人だ、お前が泣かせたのと怒らせたな」

キョン「たく!足止めしてどうすんだよ!」

ライドウ「ラケシスは補助魔法ばかりだ、俺は回復役を先につぶす」

318: 2010/04/11(日) 10:34:47.53 ID:N1ABq6UM0
キョン「は!?ちょっ」

ライドウ「的殺!」ザシュ

クロト「ぎゃあああ!!!!」バタン

ラケシス「クロト!」

アトボロス「クロトが…即氏!?冗談じゃないわy」

ゴウト「ニャアアアアアア!!!!!!!(挑発)」

アトボロス「この猫!!!!」イライラ

ライドウ「ゴウトに何を?」バンバンバンバン

アトボロス「く…銃を」

ライドウ「的殺」ザシュ

アトボロス「うぎゃああああ!!!!!」バタン

319: 2010/04/11(日) 10:39:28.69 ID:N1ABq6UM0
ラケシス「そ…そんな…」ヘタッ

キョン「つ…強い…」

ライドウ「人修羅、もういいぞ」

キョン「何がだよ」

ライドウ「そいつに話がある」

ラケシス「わ…私に?」

ゴウト「お前は我らのことをシジマの…長門と言ったか?そいつからなんと言われている」

ラケシス「あ…く、葛葉ライドウには…手を出すな…って」

320: 2010/04/11(日) 10:43:57.56 ID:N1ABq6UM0
ゴウト「それで?」

ラケシス「そ…創世には影響ないから…ほ、ほっておけば何もしてこないって」

ゴウト「ふむ…」

ラケシス「し…知らなかったのよ!あなたたちが葛葉だったなんて…ゆ、許して」

ライドウ「…………ゴウト」

ラケシス「み、見逃して…私はもう…戦えない」

キョン「……ライドウ」

ゴウト「それでは最後の質問だ、なぜ3人でここを守っている?オベリスクを守るにはあまりにも人が少ないぞ」

322: 2010/04/11(日) 10:51:30.60 ID:N1ABq6UM0
ラケシス「そ、創世の巫女を…」

ゴウト「巫女を?」

ラケシス「土台にして…マガツヒを集めて…」

キョン「ど、どういうことだ!」

ラケシス「マガツヒ集めるには巫女の力が必要なのよ」

ゴウト「なぜマガツヒを?」

ラケシス「創世にはマガツヒを生贄にしてコトワリの神を召喚するの…」

ゴウト「ほう…初耳だな」

ラケシス「その神をカグツチに会わせて…創世が完了するのよ……」

ゴウト「ふむ、なるほどな…」

323: 2010/04/11(日) 10:57:03.31 ID:N1ABq6UM0
ラケシス「も、もう私が知っていることはないわ!お、お願い見逃して……」

キョン「ラケシス、ハルヒは上にいるんだな?」

ラケシス「え、ええ」

キョン「そうか…ライドウ、ゴウト」

ゴウト「うむ、会ってこい。われらの目的は達成できたからな」

キョン「ああ、ありがとうな。それじゃあ」

ライドウ・ゴウト「!」

ライドウ「あいつが…」

ゴウト「礼だと………?」

ライドウ「…………ふっ」

ゴウト「悪くはないな」

324: 2010/04/11(日) 10:59:56.26 ID:N1ABq6UM0
ラケシス「ね、ねえ…見逃して…」

ライドウ「ゴウト……」

ゴウト「ふむ………もう知ってることはないんだな?」

ラケシス「え、ええ!ないから…」

ゴウト「そうか……………斬れ、ライドウ」

ザシュ

ラケシス「え…そ、そんな………」バタン

ライドウ「…………」

ゴウト「では引き続き調査に戻るか」

ライドウ「ああ」

ゴウト「ここが未来の帝都とはいささか信じがたいものよ」

ライドウ「そうだな」

325: 2010/04/11(日) 11:08:52.48 ID:N1ABq6UM0
~オベリスク  最上階~

キョン「ハルヒ!」

俺が最上階へ行くとハルヒがいた

目を閉じて…マガツヒを吸い取られていた…

まるで

イケニエのような姿だった

キョン「ハルヒ!おい!ハルヒ!」

俺はハルヒを土台から下ろした

326: 2010/04/11(日) 11:11:29.75 ID:N1ABq6UM0
ハルヒ「………キョン?」

キョン「ああ、俺がわかるかハルヒ?」

ハルヒ「うん…会いに来てくれたんだ」

キョン「団長さんとの約束だからな」

ハルヒ「ありがと//////」

327: 2010/04/11(日) 11:16:57.30 ID:N1ABq6UM0
キョン「~~~~~~ってことが今まであったんだ」

ハルヒ「そうなんだ…ごめんね」

キョン「なんでお前が謝るんだよ」

ハルヒ「SOS団の活動が終わった後ね、有希に呼び出されたの」

キョン「長門に?」

ハルヒ「有希は言ったわ「この世界に満足している?」って」

キョン「…………」

ハルヒ「私は正直に言ったわ「満足していない、だってこの世界に不思議なんてないもの」って」

キョン「…………」

ハルヒ「有希は私に言ったの、「私があなたに不思議な世界を見せてあげる、だから協力して」って」

キョン「…………」

ハルヒ「もちろんオーケーしたわ、そして私は有希に言われるがまま新宿衛生病院に入院した…なんで入院できたのかは今でもわからないけど」

キョン「黒幕は…長門?」

ハルヒ「私は創世の巫女として第二の人生を歩むことにした」

328: 2010/04/11(日) 11:23:22.79 ID:N1ABq6UM0
キョン「お前は…ハルヒはそれでいいのか!?」

ハルヒ「………正直言って元の世界には飽き飽きしていたわ」

キョン「SOS団はどうすんだよ」

ハルヒ「解散ね…」

キョン「な…団長のお前がそんなのでいいのかよ!?」

ハルヒ「ごめんねキョン…でもこれは私自身が望んだこと」

キョン「ハルヒ………」

ハルヒ「最初は有希のいう「シジマ」のコトワリに協力していたわ」

キョン「シジマの世界…」

ハルヒ「でも、私は有希に利用されていただけだった…それに」

キョン「それに?」

ハルヒ「私が望むのはそんなつまらない世界じゃない、みんなが楽しく…不思議がいっぱいの世界」

キョン「…………」

ハルヒ「子供っぽいって笑う?でもね、これが私の目指す世界…まだコトワリはないけど…」

330: 2010/04/11(日) 11:29:50.21 ID:N1ABq6UM0
キョン「そうか…」

ハルヒ「ねえ、キョンはどんな世界を目指すの?」

キョン「…え?」

ハルヒ「創世よ、どんな世界にするの?」

キョン「お…俺は…」


俺には「創世」ということは考えてなかった

朝比奈さんは………強いものが生きる世界「ヨスガ」

長門は…………静寂の世界「シジマ」

古泉は…………まだわからないが孤独を望んでいた気がする

ハルヒは…………みんなが楽しく…不思議がいっぱいの世界

俺は?俺はどうなんだ?

俺は…俺は元の世界に戻りたい

また…SOS団の活動を…

331: 2010/04/11(日) 11:37:16.86 ID:N1ABq6UM0
キョン「お……俺は……元の世界に」

ハルヒ「…………」ビクッ

キョン「………ハルヒ?」

ハルヒ「…………ああ」ビクッビクッビクッ

キョン「お、おい!大丈夫かハルヒ!?」

ハルヒ「自由という名の愚か者よ!お前はなぜ元の世界に戻りたがる!」

キョン「ハル…ヒ?」

ハルヒ「自由という名の愚か者よ!元の世界は崩壊した!」

キョン「ほう…かい?」

ハルヒ「この世界は新たな神を待つ世界!自由という名の愚か者よ!お前はいかなる世界を望む!」

キョン「お、俺は…まだ…」

ハルヒ「自由という名の愚か者よ!コトワリを持たぬ者は不要!いずれわかるであろう」シュウ

キョン「は、ハルヒ!待て!」

ハルヒは消え去った

333: 2010/04/11(日) 11:41:35.18 ID:N1ABq6UM0
キョン「ハルヒ…いったい」

橘「アラディアなんかがこの世界に入り込んだみたいですね」

佐々木「そうだね」

キョン「橘!佐々木!お前らどこから」

橘「キョンさん、せいぜい私たちを楽しませてください」

キョン「なに…?」

橘「アマラ深界には行ってますか?」

キョン「アマラ…深界?」

佐々木「ターミナルから行ける場所さ…君の持っているメノラーで入れるさ」

キョン「お、おい…意味が」

橘「元の世界に戻るにはアマラ深界の最下層まで行ってください」

キョン「アマラ深界の…最下層?」

橘「そこにあるアクマがいます、それを倒すことができれば…」

334: 2010/04/11(日) 11:47:47.43 ID:N1ABq6UM0
キョン「元の世界に戻れるのか?」

橘「はい」

キョン「なんでそいつが…」

橘「………なんででしょうかね?とにかく元の世界に戻りたければコトワリを持ってはいけません」

キョン「コトワリを持ってはいけない?」

橘「はい、元の世界に戻りたければ持ってはいけません」

キョン「………元の世界に戻るには「アマラ深界の最下層にいるアクマを倒す」「コトワリを持たない」この二つを守ればいいんだな?」

橘「その通りです」

キョン「………アクマの名前は?」

336: 2010/04/11(日) 11:50:29.40 ID:N1ABq6UM0
橘「聞いてどうするんです?」

キョン「どうもしない…ただ、聞いたことあるアクマかもしれないだろ?覚悟を決めておきたい」

橘「最下層にいるアクマの名前は…」

キョン「…名前は?」

佐々木「大天使メタトロンさ、光の大天使…」

キョン「メタトロン…」

佐々木「なぜ大天使がこの混沌としたボルテクス界を守っているのか知らないけど…彼を倒せばもとの世界に戻れるのさ」

キョン「そいつを倒せばSOS団もあいつらも」

佐々木「元の鞘ってわけさ」

キョン「そうか…わかった、そいつを倒してくるよ」

橘「ありがとうございます、お待ちしていますね」ニヤッ

キョン「ところでなんでお前らそんなこと知っているんだ?」

佐々木「……………また会おう、キョン」シュン

佐々木と橘は消えた

339: 2010/04/11(日) 12:14:29.32 ID:N1ABq6UM0
~オベリスク~


キョン「橘…佐々木…待ってろよ、メタトロンってやつを倒して元の世界に…このふざけた世界を元に戻してやる」

キョン「とは言ったもののこれからどうするか…」

キョン「…………」

キョン「あ、フトミミがいるじゃないか」

キョン「フトミミに今後のこと聴きに行こう」

俺はアサクサへと向かった

340: 2010/04/11(日) 12:21:02.13 ID:N1ABq6UM0
~アサクサ~

~ミフナシロ~


キョン「ってわけだ、どうすればいい?」

フトミミ「ふむ…イケブクロ」

キョン「イケブクロ?」

フトミミ「イケブクロに…人間?いや…人のような…少女のような気配が…」

キョン「人のような少女のような?それってまさか…」

フトミミ「……シジマのコトワリを持つ者がイケブクロにいるみたいだね、会いに行ってみてはどうかな?」

キョン「……ああ、そうだな」

フトミミ「それから一つだけ忠告しておくよ」

キョン「?」

フトミミ「さきほど言っていた橘って少女はともかく………佐々木という少女には近づかないほうがいい」

キョン「なんでだよ、逆じゃねえのか?」


341: 2010/04/11(日) 12:23:09.03 ID:N1ABq6UM0
フトミミ「佐々木という少女はおそらく……いや、やめておこう。言えば私の命も危ないだろうからね」

キョン「お前の命が?」

フトミミ「とにかく、彼女たちにはなるべく近づかないほうがいい気がする。これはただの忠告だから聞くも聞かないも君の自由だ」

キョン「………わかった、一応警戒しておく」

フトミミ「それじゃあ気をつけて」

キョン「ああ、殺されないようにしねえとな」タッタッタ

キョンはイケブクロへ向かった

フトミミ(創世の巫女、涼宮ハルヒ………)

フトミミ(それに佐々木という少女…この気配はまるであのアクマだね………)

344: 2010/04/11(日) 12:28:06.66 ID:N1ABq6UM0
~イケブクロ  マントラ軍本拠地前~


キョン「長門………久しぶりだな」

長門「なぜここに…モイライ三姉妹を倒したの?」

キョン「……倒したのは俺じゃない」

長門「?」

キョン「ライドウだ、葛葉ライドウ」

長門「!」

キョン「長門…なんでお前は世界を崩壊させた」

長門「その前に聞かせて、あなたたちは手を組んでいるの?」

キョン「いや、あいつらはなんだか知らんが「今は」俺を殺せないらしい」

長門「?」

キョン「俺がハルヒを助けに行った時、あいつらは「人修羅を殺させるわけにはいかない」って手を貸してくれた」

長門「…………そう(今彼を頃すのはマズいということか)」

キョン「教えてくれ、なぜお前は前の世界を崩壊させたんだ?」

346: 2010/04/11(日) 12:33:47.50 ID:N1ABq6UM0
>>343  若干脚色してますがおおまかにはなぞっているだけです


長門「あの世界は…争い事が多かった」

キョン「?」

長門「人は無意味に人を頃す…己の私欲のために」

キョン「………」

長門「情報思念体は人からの自立進化をあきらめた、無意味な争いをする愚かな人間を見捨てた」

キョン「………」

長門「しかし、私は元の世界に触れ、SOS団に触れ…人というものを知った」

キョン「人を…知った?」

長門「人は素晴らしい進化の可能性を秘めている、情報思念体は人間を見捨てたけれど…私は違う、ここにこそ進化の可能性があると考えた」

キョン「だ…だったらなんで世界を」

長門「争いの原因は感情」

キョン「感情?」

347: 2010/04/11(日) 12:38:27.60 ID:N1ABq6UM0
長門「あらゆる欲望、嫉妬など…それが争いを生む」

キョン「…………」

長門「人は感情を無くし、統率されることで素晴らしい進化を歩むことができる」

キョン「それが…」

長門「そう、すべてのモノから感情を無くし、統率する」

キョン「…………」

長門「これが私の目指す世界「シジマ」のコトワリ」

348: 2010/04/11(日) 12:49:05.68 ID:N1ABq6UM0
長門「キョン…いえ、人修羅。あなたは私に協力する?」

キョン「…お前の言ってることよくわかる」

長門「協力してくれるの?」

キョン「確かに人は感情によって…欲望によって争いを起こす」

長門「…………ならば」

キョン「けど長門!感情がない人間は人間じゃない!おまえにも感情はないのか!?うれしい!楽しい!悲しい!くやしい!ないのか!?」

長門「ない」

キョン「俺達人間は感情を捨てることはできないんだよ」

長門「だから私のコトワリで」

キョン「バカ野郎!長門…なんで…なんで…」

350: 2010/04/11(日) 12:52:26.75 ID:N1ABq6UM0
長門「…………そう、残念」

キョン「長門…」

長門「あなたには失望した、あなたならわかってくれると信じていたのに……」

キョン「失望も感情の一つだぜ長門」

長門「分かっている…サヨウナラ」シュン

長門有希は目の前から消え去った



感情を消すことで争いを無くす

長門、お前は優しすぎる

争いをなくすために…人の進化のために世界を崩壊させ作ろうとしている

だけど俺はそんな世界を認められない

SOS団での楽しかった思い出も…ただの思い出になってしまうから…

だから

サヨウナラ 長門有希

351: 2010/04/11(日) 12:56:53.20 ID:N1ABq6UM0
~イケブクロ ターミナル~


キョン「長門とは敵対しちまったな…ターミナル使って帰るか…」

谷口「お、キョン!いいところに来た!」

キョン「谷口!どうしたんだよ!?」

谷口「ターミナル調べてたら中に古泉の奴が引きこもっちまってな」

キョン「古泉が?」

谷口「ああ、どうしようかって時にお前が来たんだ」

キョン「…………」

谷口「このままだとアマラ経絡に迷い込んで出れなくなっちまうからさっさとひっぱり出してきてくれ」

キョン「あ、ああ」

谷口「SOS団の仲間だろ?ほら!じゃあ頼んだぜ」

キョン「え、おい!スイッチを勝手におs」シュン

352: 2010/04/11(日) 13:03:05.07 ID:N1ABq6UM0
~アマラ経絡~


キョン「すな………ってあの野郎…まあいいか」

キョン「ったく、古泉のやつ…」

キョン「まだ怖がってんのか?」

キョン「………とにかく探してみるか」

スペクター「ウオオオオオオ!!!!!!ミツケタアアアアアア!!!!!!」

キョン「おわ!っててめえはピカピカ野郎!」

スペクター「ヴォオオケエエエエエエ!!!!!!!(メギド)」シュンシュンシュン

キョン「いきなりか!?赤のカポーテ!」シュン

スペクター「ヨオオオオケエエエエエタアアアア!!!!!!」

キョン「スロモーに見えるぞ!ヒートウェーブ!」ズシャーン

スペクター「グウウウ」

キョン「終わりだ!突撃ぃぃぃぃいいいいい!!!!!!」ドゴン

スペクター「グゥゥゥゥ」シュン

キョン「ふん、また逃げたか…(あれ?俺強くなってないか?)」

353: 2010/04/11(日) 13:12:08.42 ID:N1ABq6UM0
キョン「まあ…いっか。んで古泉はどこにいるんd」

????「お前…一人は…好きか?」

キョン「え?」

????「一人は…好きか?」

キョン「まあ、落ち着くしな」

????「そうか…」

キョン「?」

????「お前…一緒だな…」

キョン「へ?」

????「一樹様はこの奥にいらっしゃる…」シュン

キョン(今の…精霊ってやつか?ずいぶん赤いんだな…)

キョン(古泉はこの奥か…よし、行こう)

354: 2010/04/11(日) 13:21:46.03 ID:N1ABq6UM0
古泉「キョン君…なにしにここへ?」

キョン「お前をここから連れ出しにだよ」

古泉「やめてくださいよ…僕はここから出たくないんです」

キョン「いいから出るぞ」グイッグイッ

古泉「引っ張らないでくださいよ」

キョン「いいから来い!ハルヒも長門も朝比奈さんもみんな見つかったんだよ!」

古泉「どうでもいいです」

キョン「なんだって?」

古泉「僕はここのアマラ経絡に流れ着いてから思ったんですよ」

356: 2010/04/11(日) 13:31:07.42 ID:N1ABq6UM0
古泉「人は何を考えて生きているのか?どう思います?」

キョン「あん?」

古泉「たとえば我々機関の者は世界を守るためにいままで神人と戦ってきました」

キョン「ああ、知っている」

古泉「でも本当に世界のためだけでしょうか?」

キョン「違うのか」

古泉「世界を守る自分に酔うためですよ。善行をする人間だってそうです、いい事をしている自分がカッコイイ」

キョン「…………」

古泉「いいことしている自分を誰かに見てもらって評価されたい」

キョン「…………」

古泉「人の根源はすべて自分なんですよ、どんな理由付けをしても結局は「自分のため」です」

キョン「そんなこと」

古泉「ないんですか?本当に?」

キョン「…………っ」

357: 2010/04/11(日) 13:35:23.55 ID:N1ABq6UM0
古泉「僕は考えました…ならば最初から人は自分のためだけに…自分のためだけに生きればいい」

古泉「他者のはどうなってもかまわない…自分だけ…自分だけがよければそれでいい世界を作りたい」

キョン「そんな身勝手な!」

古泉「ええ、身勝手ですが…人の真実だと思いませんか?あなたはあなた、僕は僕…他人の人生なんて糞くらえですよ」

キョン「古泉………」

古泉「人が一番幸せなのは「自分のことだけ」考えている時でしょう?僕は誰にも干渉されず、誰にも干渉しない世界を作りたい」

古泉「ありとあらゆるものが「拒絶」する世界を作ります」

古泉「それが僕のコトワリ「ムスビ」の世界です」

キョン「ムスビ…」

古泉「ムスビの世界は幸せの世界ですよ?だって自分のことだけ考えて生きていけるんですから」



俺は思ってしまった

SOS団はもう――――――

復活しない、と

360: 2010/04/11(日) 13:49:03.85 ID:N1ABq6UM0
古泉「キョン君…あなたならわかってくれますよね?」

キョン「……いや、わからない」

古泉「なぜ?」

キョン「俺は…元のSOS団に戻りたいだけだ!コトワリも何も関係ない!俺は…俺は…元の…」

古泉「あなたは本当に馬鹿ですね」

キョン「なん…だと?」

古泉「いい加減現実を見ろと言っているんですよ、前にも言ったでしょう?」

キョン「元の世界に戻れるかもしれないんだぞ!」

古泉「ほう?」

キョン「アマラ深界最下層にいる「大天使メタトロン」を倒せば元の世界に帰れるんだぜ!」

古泉「……その情報はどこから?」

キョン「橘だ、橘京子と佐々木だ」

古泉「いつぞやのクソガキじゃないですか…そんなもの信用するなんて頭の中ついにわき出したんですか?」

361: 2010/04/11(日) 13:53:27.22 ID:N1ABq6UM0
キョン「古泉!ほんの少しでもチャンスがあれば…」

古泉「僕は戻りたいといいましたか?」

キョン「………え?」

古泉「残念ながら僕はこの世界にこれてよかったと今は思っています」

キョン「こ、古泉…SOS団は…お前副団長だろ!?」

古泉「そんなこともありましたね」

キョン「古泉…機関は…森さんはどうするんだよ」

古泉「さあ?」

キョン「ハルヒは…俺たちの団長はどうすんだよ!」

古泉「さあ?どうでにでもしたらどうです?」

キョン「長門は!朝比奈さんは!俺は!」

古泉「さあ?お好きにどうぞ…僕はもうあなたたちと係わることはありませんから」

キョン「古泉………」ヘタッ

362: 2010/04/11(日) 14:00:02.55 ID:N1ABq6UM0
古泉「では、お帰りください…僕はひとりになりたいので」

キョン「古泉!待ってくれ!まだ話は終わってないぞ!」

古泉「サヨウナラ」

バシュン




363: 2010/04/11(日) 14:02:02.43 ID:N1ABq6UM0
俺は気がつけばアサクサのターミナルにいた

俺の親友は変わってしまった

誰よりも気配りをし…誰よりも人のことを考えていた俺の親友

これでSOS団…俺とハルヒを除く3人が各々のコトワリを手にしたことになる

シジマの長門

ヨスガの朝比奈さん

ムスビの古泉

俺は…俺のコトワリはここには無い

元の世界に戻りたい

だから

アマラ深界でアクマを

大天使メタトロンを



殺そう

388: 2010/04/11(日) 18:55:36.01 ID:N1ABq6UM0

~アサクサ~

キョン「古泉…」

キョン「俺は必ず元の世界に戻してみせる」

キョン「コトワリも関係ない…俺は必ず元の世界に戻す」

キョン「………しかし、これからどうするか」

キョン「ここはアサクサだったな」

キョン「フトミミに聞きに行こう…」

391: 2010/04/11(日) 19:03:46.54 ID:N1ABq6UM0
~ミフナシロ~


フトミミ「そうか…シジマのコトワリを持つ者と…」

キョン「ああ…俺はこれからアマラ深界に行く」

フトミミ「待ってくれ、その前にヨヨギ公園に行くと良い」

キョン「ヨヨギ公園?俺は早くもとの世界に」

フトミミ「そこに「ヤヒロノヒモロギ」と呼ばれるものがある」

キョン「なんだその…ヤヒロなんたらってのは」

フトミミ「それはマガツヒを集める装置…とでも言っておこうか、それを手にすることで誰かの「創世」を食い止めることができる」

キョン「つまり…あいつらからの時間稼ぎか?」

フトミミ「もっとも…シジマのコトワリはマガツヒがもう溜まりだしているが…」

キョン「シジマが………」

フトミミ「とにかく創世の邪魔をするならヤヒロノヒモロギを回収するといい」

キョン「………わかった」

フトミミ「では気をつけて」

392: 2010/04/11(日) 19:09:55.09 ID:N1ABq6UM0
~アサクサ~


キョン「ん?………なんだこの臭い……血?こっちの方向からか…」

ガラガラ

????「なんだてめえは!」

キョン「マ、マネカタ!?なぜマネカタがマネカタを頃して…」

????「てめえは…人修羅か?」

キョン「あ、ああ」

????「俺はサカハギだ…新たな世界の王だ」

キョン「新たな世界の王?」

サカハギ「俺は新しい世界の王になる…」

キョン「マネカタがか?」

サカハギ「そうだ、そして俺はこうやって」グチャ

キョン「!」

サカハギ「マガツヒを集めてんだよぉ」グチャグチャグチャグチャ

キョン「……………」

396: 2010/04/11(日) 19:17:49.69 ID:N1ABq6UM0
サカハギ「どうだぁ?人修羅!?」グチャグチャグチャ

キョン「…………」

サカハギ「グロいか!?ひでえか!?俺はこういう世界を望んでんだよ!」

キョン「こういう…世界?」

サカハギ「てめえらみてえなヤワな創世はしねえ!俺は最強の創世を目指すんだよ!」

キョン「…………」

サカハギ「人修羅…てめえがフトミミ救出おかげでよお!思うようにマネカタどもからマガツヒを取れなくなっちまったじゃねえか!」

キョン「お前だってマネカタじゃねえか…」

サカハギ「うるせえ!俺をその辺の泥人形なんかと一緒にするんじゃねえよ!」

キョン「……………」

サカハギ「まあいい…俺はもっと上質なマガツヒを取りに行くぜ」

キョン「上等な…マガツヒ?」

サカハギ「ヨヨギだ!ヨヨギ公園に上等なマガツヒがあんだよ!」

キョン「ヨヨギ…」

サカハギ「邪魔すんじゃねえぞ人修羅!じゃあな!ひゃっははははは」

397: 2010/04/11(日) 19:22:30.74 ID:N1ABq6UM0
キョン「ヨヨギ公園…あいつもヤヒロノヒモロギを狙っているのか?」

キョン「…………創世はさせない」

キョン「俺は元の世界に…SOS団を復活させるんだ」

キョン「行こう……ヨヨギ公園へ」

キョン「そしてヤヒロノヒモロギを手に入れて」

キョン「俺が元の世界へ戻す」

キョン「SOS団を…元の世界を…」

398: 2010/04/11(日) 19:45:43.28 ID:N1ABq6UM0
~ヨヨギ公園~

キョン「…久しぶりだなここも」

キョン「思えば谷口に変なオカルト雑誌をもらったのもここだったっけな」

キョン「…………」

ガサゴソ

キョン「?」

入口近くの扉から物音がする

俺はその扉へ入った

399: 2010/04/11(日) 19:51:39.26 ID:N1ABq6UM0
ハルヒ「え…キョン!?」

キョン「ハルヒ…お前なんでここに!?」

ハルヒ「………ヤヒロノヒモロギを探してるの」

キョン「ヤヒロノヒモロギを………?」

ハルヒ「言ったでしょ?みんなが楽しく不思議を探せる世界を作るって」

キョン「……………」

ハルヒ「だから私にはマガツヒが必要なのよ」

キョン「………ハルヒ」

ハルヒ「?」

キョン「お前………元の世界に戻りたいって思わないのか?」

ハルヒ「元の世界?」

キョン「ああ、SOS団のあった…元の世界だ」

401: 2010/04/11(日) 20:04:43.51 ID:N1ABq6UM0
ハルヒ「元の…世界…」ビクッ

キョン「ハルヒ?」

ハルヒ「…………あ……ああ」ビクッビクッ

キョン「ハルヒ!おい!」

ハルヒ「自由という名の愚か者よ!お前は新たなる世界を求めるか!」

キョン「新たなる世界…なんのことだ?」

ハルヒ「自由という名の愚か者よ!お前は何故カグツチを求める!」

キョン「お…俺は元の世界に!SOS団のあった世界に戻りたい!それだけだ!」

ハルヒ「………………愚かな」

キョン「?」

ハルヒ「世界は元に戻ることはない、そしてお前たちSOS団もだ」

キョン「そ、そんなはずはない!アマラ深界の最深部にいるアクマを倒せば」

ハルヒ「自由という名の愚か者よ…創世をせよ」

キョン「俺は戻る!元の世界に!」

ハルヒ「創世をせよ」

402: 2010/04/11(日) 20:11:13.46 ID:N1ABq6UM0
キョン「…………お前は誰だ?」

ハルヒ「我はアマラの海より出でし者、アラディア」

キョン「……お前はハルヒのコトワリを持つ神か?」

ハルヒ「我はアラディア、それ以上でもそれ以下でもない」

キョン「………………」

ハルヒ「うっ………」シュン

キョン「…………ハルヒ?」

ハルヒ「キョン…私…どうしてたの」

キョン「…なんでもないさ、少し気を失ってただけだ」

ハルヒ「そう…ねえキョン」

キョン「ん?」

ハルヒ「ヤヒロノヒモロギを…探し出してきてくれない?マガツヒはあなたにあげる」

キョン「なんでだ?」

404: 2010/04/11(日) 20:17:51.76 ID:N1ABq6UM0
ハルヒ「ヤヒロノヒモロギは私の神…アラディアを召喚するのに必要なのよ」

キョン「アラディアを?」

ハルヒ「……お願いキョン、探してきて」

キョン「ハルヒ…一緒に元の世界に帰ろう」

ハルヒ「キョン…これがSOS団団長として最後のお願いよ」

キョン「SOS団…団長として?」

ハルヒ「そうよ、最後のお願い」

キョン「…最後の願い?」

ハルヒ「ええ、ヤヒロノヒモロギを持ってきて」

キョン「ハルヒ…………」

ハルヒ「お願いねキョン」

キョン「ハルヒ…お前」

ハルヒ「SOS団は…もう終わりよキョン」

キョン「そんな…」

ハルヒ「今までありがとう…そしてサヨウナラ…………キョン」

407: 2010/04/11(日) 20:26:04.85 ID:N1ABq6UM0
SOS団団長がそんなんじゃダメじゃないか

ハルヒよ

俺はいつだってお前の傍にいた

嬉しい時も悲しい時も

楽しい時も辛い時も

俺はお前だからこそ…涼宮ハルヒとだからこそ乗り越えられた

本当にSOS団は終わりなんだな?

けれど俺は終わらせない

またみんなで

朝比奈さんのお茶を飲みながら

古泉とオセロをして

ハルヒの思いつきに戸惑いながら

長門の本を閉じる音で団活を終える

そんな毎日を

もう一度―――――――せめてもう一度だけ――――――――

454: 2010/04/12(月) 12:12:05.99 ID:w/mf+EfS0
~ヨヨギ公園~


キョン「ヤヒロノヒモロギか…それがあれば創世に必要なマガツヒが集まるってことか」

キョン「ハルヒ………SOS団は俺が守ってみせる」

キョン「お前にヤヒロノヒモロギを渡しても創世はさせない」

キョン「それより先に元の世界に戻してやるさ」

キョン「元のSOS団に」

キョン「平凡な毎日に戻してやる」

456: 2010/04/12(月) 12:19:33.18 ID:w/mf+EfS0
~ヨヨギ公園内部~


キョン「………血の匂い?」

キョン「あそこの奥からか?」

俺は扉を開けた

キョン「お前…サカハギ!」

サカハギ「あん?人修羅か…お前もこのヤヒロノヒモロギを奪いに来たのか?」

キョン「おいその手はなんだ」

サカハギ「その手?ああ、この右手のことか?」ブラーンブラーン

キョン「それ…マネカタやアクマの手じゃないな」

サカハギ「ああ、さっき馬鹿な女がヤヒロノヒモロギを奪いに来てよ、右手もぎ取ってやったぜ」

キョン「…………女だと?」

サカハギ「みくるビームって変な技使ってきやがった女だよ、おかげで俺の右目はぶっとんじまったがな」

キョン「朝比奈さん…………」

サカハギ「お前も馬鹿な奴だなあ?ここに来なけりゃ氏にはしなかったかもしれねえのによ!」

キョン「よくも…朝比奈さんの手を!」

458: 2010/04/12(月) 12:29:06.63 ID:w/mf+EfS0
サカハギ「ヤヒロノヒモロギの力を見せてやるよ…来い、ギリメカラ!」シュン

キョン(一つ目の…象?)

サカハギ「じゃあな、人修羅!お前のマガツヒおいしくいただいてやるからよお!ひゃははははははは!!!!!」

ギリメカラ「グオオオオオオオオオン!!!!!!!!(毒ガスブレス)」ブゥゥゥゥゥゥゥ

キョン「汚ねえ!赤のカポーテ!」シュン

ブドドドドドドド

キョン(なんだよ今の紫色の息……後ろの植物が腐りやがった)

キョン「とりあえず一撃ぶち込んでやる!突撃いぃぃぃぃぃぃぃいいいい!!!!!!!!」

460: 2010/04/12(月) 12:40:10.91 ID:w/mf+EfS0
ガギン

キョン「ゲホッ」

ギリメカラ「グオオオオオン!」ブン

キョン「ぐっ…!」

キョン(この感じ…以前オセと戦った時と同じか?でも…)

ギリメカラ「ヴォオオオオオオオオオオオン!!!!!!」ブン

キョン「考えても仕方がない…俺にできることはただ一つだけだ」

ギリメカラ「グオオオオオンン!!!!!」ブン

キョン「ただ愚直に殴る!!!!何度でも何度でもだ!突撃ぃぃぃいいいいい!!!!」

ギリメカラ「グウウン!!!」ニヤァ

ガキン

キョン「ゲホッ…まだだ!暴れまくり!!!!」

ガギン

キョン「ゲフッ…ぐっ……」

461: 2010/04/12(月) 12:45:57.95 ID:w/mf+EfS0
~30分後~


ガギン  ガギン  ガギン

サカハギ(さすがは人修羅だな…根性はあるぜ)

サカハギ(あいつのマガツヒ美味そうだ!)ジュル

サカハギ(ギリメカラを召還したせいでヤヒロノヒモロギのマガツヒは使いきっちまったが…)

サカハギ(あいつの皮を剥いで俺の服の一部にしてやるぜ!ひゃはははははは!!!)

ゴウト「ふむ…そういうことか」

サカハギ「な、なんだてめら!」

ゴウト「「今は」まだ人修羅を殺させるわけにはいかん、マネカタよ…ここは手を引け」

サカハギ「泥人形どもと一緒にすんじゃねえよ!俺はサカハギ様だ!新世界の王だ!」

462: 2010/04/12(月) 12:52:04.55 ID:w/mf+EfS0
ゴウト「マネカタよ、人修羅から手を引け」

サカハギ「やだね」

ゴウト「…引け」

サカハギ「うるせえな!猫ごときが俺様に命令するのか!?ああ!?」

ゴウト「最後だ、あの象をしまえ、そして人修羅から手を引け」

サカハギ「この猫!人が下手にでてりゃあ調子に乗りやがって!ぶっこr」

ザシュ

ライドウ「……………」カチン

サカハギ「な…俺が…馬鹿な…こんなに…………あっさり」バタン




ゴウト「ふむ、思ったより人修羅は成長していないな」

ライドウ「弱すぎる」

ゴウト「馬鹿の一つ覚えに攻撃を繰り返しているぞ」

ライドウ「……………」

ゴウト「助太刀に行くか?」

464: 2010/04/12(月) 12:55:20.63 ID:w/mf+EfS0
ライドウ「…………」

ゴウト「ふむ…しかしさすがはアクマよ、あの攻撃力を反射されてもまだ生きている」

ライドウ「バケモノだな」

ゴウト「ライドウがそれを言うか?」

ライドウ「…………あの雑魚に助言をしに行く」

ゴウト「ほう、お前からそのような言葉を聞くとは」

ライドウ「まだ氏なれては困る」

ゴウト「それもそうだな、では行こうか」

465: 2010/04/12(月) 12:59:23.80 ID:w/mf+EfS0
キョン「ぐう…」

キョン(意識が……まだだ!コイツを倒して朝比奈さんの右手の仇をとる!)

キョン「うおおおおおおおお!!!!!!!!」

ガギン

キョン「ぐっ!」

ギリメカラ「グオオオオオオオン!!!!!!」ブン

キョン「ふっ!」

ゴウト「人修羅よ、いいことを教えてやろう」

キョン「ライドウ!ゴウト!てめえら何しに来た!」

ゴウト「お前には「まだ」氏なれては困るからな」

キョン「そうかよ!」シュン

ゴウト「その象はギリメカラというアクマだ」

キョン「それがどうしたってんだ!」

466: 2010/04/12(月) 13:04:57.51 ID:w/mf+EfS0
ゴウト「そいつは少々特殊な性質がある」シュン

キョン「特殊な性質!?」シュン

ギリメカラ「グオオオオオオン!!!!!!!」ブン

キョン「ぐっ!」ガギン

ゴウト「物理攻撃はすべて反射される。いうなれば常時テトラカーン状態だ」

キョン「オセのあれか!」シュン

ゴウト「では助言は伝えたぞ、さらばだ」シュン

キョン「は!?手伝えよ!」

ゴウト「自惚れるな人修羅!我らは貴様の味方ではない!お前を氏なせてはならんから助言をしているだけだ!」

キョン「っ!」

ゴウト「しかし安心しろ、貴様がそいつ「ごときに」負けそうになれば…このライドウがそいつを一瞬で斬る」

キョン「あんだと!」

ゴウト「それほどにお前は弱い…いや、頭が悪すぎる。ではな」シュン

ライドウとゴウトは消え去った

469: 2010/04/12(月) 13:24:33.62 ID:ZzFEm4j00

キョン「俺が…頭が悪い!?クソッ!」

キョン(しかし…こいつに物理攻撃が効かないのは間違いないな)

キョン「なら、ファイヤブレス!」ゴォォォォォォォ

ギリメカラ「グウン!」グラッ

キョン(効いてる!?なら…もう一度だ!)

キョン「ファイヤブレス!」ゴォォォォォォ

ギリメカラ「グ…………」グラッグラッ

キョン「今までの苦労が嘘のようだな…たしかにこいつ「ごとき」には負けそうにないぜ」

キョン「とどめだ!ファイヤブレス!」ゴォォォォォォォ

ギリメカラ「グオッ…………グゥ………」

キョン「やったか!?」

ギリメカラ「グオオオオオオオオオオン!!!!!!(ベノンザッパー)」ズザーーーーン

470: 2010/04/12(月) 13:31:13.54 ID:ZzFEm4j00
キョン「しまっ!!!!」

ズザーーーーン

キョン「ぐっ………この技……毒………か」バタン

ギリメカラ「グ…グウン」バタン












氏は平等に訪れる
人に非ずとも  悪魔に非ずとも


472: 2010/04/12(月) 13:39:14.61 ID:ZzFEm4j00
俺は夢を見た
SOS団の部室での日々の夢を

けれどその夢は………



朝比奈さんの持ってきてくれた湯呑みの中はお茶ではなくマガツヒだった

長門は月刊アヤカシを読んでなにやら呟いている

古泉は部屋の隅で体育座りをしていた

ハルヒは………いない

団長の席に座って俺を見ていたのは

何も感情を込めずに、ただ俺を見ていたのは




佐々木だった

佐々木の眼は――――――――

血のように赤かった

473: 2010/04/12(月) 13:48:03.09 ID:ZzFEm4j00
~ヨヨギ公園~

キョン「うっ………」

俺は起き上がり周りを見渡した

キョン「佐々木………そういえばあいつなんか変だったよな」

佐々木「何が変なんだい?」

キョン「佐々木!なんでお前ここに!」

佐々木「それは僕のセリフだよキョン、アマラ深界にいるアクマを倒して元の世界に戻すんじゃなかったのかい?」

キョン「そ、それは…」

佐々木「それともやっぱり創世を始めるつもりかい?」

キョン「……………」

佐々木「僕はそれでもかまわないよ、キョン」

キョン「佐々木?」

474: 2010/04/12(月) 13:52:47.88 ID:ZzFEm4j00
佐々木「キョンが選んだ世界ならどこだっていいさ、ヨスガでもムスビでもシジマでも」

キョン「…………」

佐々木「でもね、僕は元の世界に帰りたいと思っている」

キョン「俺だってそうだ」

佐々木「ならなんでアマラに来ないの?」

キョン「それは………」

佐々木「怖い?」

キョン「怖いさ…そりゃ怖い……」

佐々木「そうか、でもそれは当然だよキョン。氏を恐れない者なんていないさ」

キョン「佐々木…」

佐々木「キョン、行き詰ったらアマラに来ると良いよ」

キョン「行き詰ったら?」

476: 2010/04/12(月) 13:58:49.01 ID:ZzFEm4j00
佐々木「長門さんのシジマの世界も納得できない」

佐々木「古泉くんのムスビの世界も認めたくない」

佐々木「ホルスタ………朝比奈さんのヨスガの世界も賛同できない」

キョン「俺はどのコトワリも」

佐々木「キョン、もっとよく考えるんだ。SOS団の仲間だったんだろ?」

キョン「それはそうだが」

佐々木「本当にそれらのコトワリを否定できるのかよく考えるんだキョン」

キョン「……………」

佐々木「本当にどのコトワリもダメで…元の世界に戻りたいなら」

佐々木「アマラ深界のアクマを倒して」ダキッ

キョン「佐々木…」

佐々木「ふふ…君はアクマになっても優しくて温かい…」

477: 2010/04/12(月) 14:02:57.79 ID:ZzFEm4j00
佐々木「キョンはキョンだよ、どのコトワリを選んでも」

キョン「佐々木…俺は…絶対に元の世界に戻してみせる!」

佐々木「………そうかい、ありがと」ニコッ

キョン「ああ、そんでまたコーヒーでも飲みに行こうぜ」

佐々木「そうだね、っとそうだ、これ渡しておくよ」ポイッ

キョン「なんだこの三角形の変なやつ」

佐々木「それがヤヒロノヒモロギだよ、あっちに落ちてたんだ」

キョン「落ちてた?でもそれはサカハギってマネカタが…」

佐々木「キョン、僕はそろそろ行くよ」

キョン「あ、そ、そうか…もう少しお前と話したかったんだが」

佐々木「ふふ…元の世界に戻ったらいっぱい話せるじゃないか」

キョン「それもそうだな」

佐々木「それじゃあね」

佐々木は扉から出て行った

478: 2010/04/12(月) 14:08:24.11 ID:ZzFEm4j00
キョン「元の世界に戻す…か」

キョン(確かに佐々木の言う通り他のコトワリのことをもう一度よく考えてみる必要があるかもしれない)



長門は……すべてのものから感情を消し、統率する静寂の世界「シジマ」のコトワリ

朝比奈さんは……優秀なものによってのみ統治され、生存できる力の世界「ヨスガ」のコトワリ

古泉は……他者のことなど顧みずに自分のことだけを考える世界「ムスビ」のコトワリ

ハルヒは……不思議がいっぱいの世界、コトワリはまだない




キョン「とにかくこのヤヒロノヒモロギってやつをハルヒに渡すか」

キョン「そんでもう一度…みんなと話がしたい」

479: 2010/04/12(月) 14:18:09.11 ID:ZzFEm4j00
~ヨヨギ公園  とある部屋~


キョン「ハルヒ、頼まれていたもの持ってきたぞ」

ハルヒ「ありがと、キョン」

俺はハルヒにヤヒロノヒモロギを渡した

ハルヒ「……………ふふ、ダメね」

キョン「あん?」

ハルヒ「神は私にまだコトワリを授けてくれないわ」

キョン「…なあ、ハルヒ。お前の作りたい世界ってどんなのだっけ?」

ハルヒ「不思議がいっぱいの世界、そんな世界を創世したいの」

キョン「それは元の世界じゃないのか?」

ハルヒ「元の世界………あ」ビクン

キョン「またか!?」

ビクン ビクン ビクン

480: 2010/04/12(月) 14:20:55.32 ID:ZzFEm4j00
ハルヒ「自由という名の愚か者よ!お前のコトワリを見せよ!」

キョン「俺にまだコトワリはない!お前こそハルヒから出て行け!」

ハルヒ「自由という名の愚か者よ!我はこの女が望む神、アラディア」

キョン「アラディア、お前は何が目的なんだ?創世か?お前のコトワリはなんだ!?」

ハルヒ「愚か者よ…何故元の世界を望む」

キョン「俺は…戻りたいだけだ!SOS団に、みんなが集まって楽しかったあの頃に!」

ハルヒ「コトワリを持つ者にとって元の世界は不要な存在」

キョン「そ、そんなはずはねえ!」

ハルヒ「コトワリを得よ、人修羅!」シュン

キョン「待て!ハルヒ!アラディア!」

ハルヒは姿を消した

481: 2010/04/12(月) 14:26:01.41 ID:ZzFEm4j00
キョン「くそ………ん?あいつヤヒロノヒモロギ置いてってんじゃねえか…」

キョン「……これがあれば…創世を食い止められるってフトミミが言ってたな」

キョン「ん?フトミミ?」

キョン「あいつに聞けばみんなの居場所がわかるかもしれないな」

キョン「アサクサに戻るか」

キョン(っと、これ忘れちゃいけないな)ヒョイ

キョン(これがマガツヒ集めるってどういうことだ?)

482: 2010/04/12(月) 14:30:15.15 ID:ZzFEm4j00
~ミフナシロ~


フトミミ「人修羅!大変なことが起ころうとしている」

キョン「大変なこと?」

フトミミ「イケブクロ…マントラ軍本拠地前に片腕の少女がいる」

キョン「朝比奈さんだ…」

フトミミ「彼女を止めてくれ!はやくしないと我々マネカタが危ない!」

キョン「朝比奈さんを止める?」

フトミミ「とにかくイケブクロへ行ってくれ!頼む人修羅!」

キョン「あ、ああ」

フトミミ「そして…できることなら彼女を」

キョン「朝比奈さんを?」

フトミミ「…………いや、君たちは友人だったね。とにかく急いでイケブクロに、頼んだよ」

キョン「あ、ああ」

俺はイケブクロに向かうことにした
フトミミの慌てよう…未来が見えるというのは大変そうだった

483: 2010/04/12(月) 14:45:46.26 ID:ZzFEm4j00
~イケブクロ マントラ軍ゴズテンノウの間~


俺がゴズテンノウの間に入ると朝比奈さんがいた
サカハギに右手を引きちぎられた状態で―――――――


ゴズテンノウ「女よ……なぜこの地を訪れた。その身の怒りはなんだ」

みくる「私が感じていた力はあなたなんですか?…氏んでいなかたんですね」

ゴズテンノウ「ニヒロの計略に落ちて後、わが身は虚空を浪々するのみ…しかし!我が身に宿る怒りを忘れたことは一時たりともない!」

みくる「………私は力を求めてヨヨギ公園に行きました、でもそれは手に入らずじまい。」

キョン「朝比奈さん………」

みくる「どんな試練を負おうとも、どんな傷を受けても…私のコトワリは変わりません」

みくる「でもこのままじゃ私が築くコトワリはなんの力もなく、意味をなさないコトワリ………」

ゴズテンノウ「女よ、その身に我が力を得よ。かつて我は世界を静寂の輩から守らんとしていた」

みくる「………………シジマ」

ゴズテンノウ「だが我らが真に起こすのは力の帝国であった」

484: 2010/04/12(月) 14:51:26.43 ID:ZzFEm4j00
みくる「力の…帝国を興すこと…」

ゴズテンノウ「女よ」

みくる「あなたの力を貰って…私が強くなれるなら…世界が創れるなら…」

ゴズテンノウ「我がコトワリとお前のコトワリは同じ「ヨスガ」」

みくる「………………」コクッ

ゴズテンノウ「我が最後の力!お前に託そう!」ピカッ

ゴズテンノウ「女よ!我が力を得よ!悪魔を導く力魔丞なれ!」



ピカッ



485: 2010/04/12(月) 15:11:10.32 ID:ZzFEm4j00
みくる「うああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

キョン「朝比奈さん!!!!!」

みくる「ああああああああ!!!!!!!!!!!」ビクン

キョン「大丈夫ですか!?朝比奈さん!!」

みくる「う、腕が…」バギバギバギバギ


バギッ! ゴリゴリ! グギ!
バギバギバギバギバギ!!!!!!!!!!!




俺は目を疑った

引きちぎられたはずの朝比奈さんの右手が生えてきた

そして

右手はアクマのような…禍々しい形をしていた

486: 2010/04/12(月) 15:18:28.71 ID:ZzFEm4j00
みくる「熱い……手が燃えるよう…………」

キョン「朝比奈…さん?」

みくる「見て、キョン君…美しいでしょう?」

みくる「力ある者は美しいって思いませんか?」

みくる「私は自分の道を切り開く力を得ました……見えます、ヨスガを求める強きアクマたちがこの地へ集ってくるのを」

みくる「この手ならつかめますよね…理想の国が………」

キョン「朝比奈さん…」

みくる「私の理想とする世界が!…ウフフ…アハハ…」

キョン「…………そんな」

みくる「アハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

494: 2010/04/12(月) 17:26:21.44 ID:ZzFEm4j00
俺はイケブクロを出た

もう

朝比奈さんは

朝比奈みくるは

SOS団のアイドルは

――――――アクマになってしまった――――――

サヨウナラ、愛しの朝比奈みくる





そして―――――――





495: 2010/04/12(月) 17:31:18.15 ID:ZzFEm4j00
~アサクサ ターミナル~

キョン「谷口…こんなところにいたのか?」

谷口「ああ」

キョン「こんなところで何をしてるんだ?」

谷口「知ってるぜ、朝比奈さんが力を手に入れたこと」

キョン「?」

谷口「それだけじゃない、長門がトウキョウ議事堂でマガツヒを集めていることも、古泉がアマラ神殿でマガツヒを集めていることも」

キョン「おい…お前どうしたんだよ」

谷口「涼宮が消えたことも葛葉ライドウってのがトウキョウ議事堂にいることも全部だ」

キョン「谷口…お前どうs」

谷口「終わったんだよ、この世界の調査は」

キョン「…………谷口?」

谷口「この世界はすべて知り尽くした…俺だけが知っている…すべてを」

496: 2010/04/12(月) 17:35:57.48 ID:ZzFEm4j00
谷口「だから俺にこそふさわしいんだよ!創世をすべきなのは俺だ!」

キョン「…………」

谷口「涼宮でも長門でも古泉でも朝比奈さんでもねえ!俺だ!この谷口様が一番ふさわしいんd………」

谷口の触っているターミナルが光りだした

谷口「この反応…古泉の野郎だな…俺を取り込むつもりだろうがそうはいk」シュン

谷口は消え去った

俺は谷口の後を追うことにした

497: 2010/04/12(月) 17:46:14.92 ID:ZzFEm4j00
~アマラ神殿~

キョン「ここは…神殿?」

キョン(あのピラミッドはなんだ?)

古泉「キョン君、彼を追ってここまできたんですか?まったくあなたって人は」

キョン「古泉…お前何やってんだ」

古泉「見てのとおりマガツヒを集めているんですよ、もうたまりましたけどね」

キョン「………」

古泉「で、本当に何をしに来たんですか?彼を助けに…なんてことはないですよね?」

キョン「彼?」

古泉「谷口君ですよ、彼を助けに来たんですか?」

キョン「俺は…………」

古泉「…………相変わらず意志がまとまらない人ですね、まあいいでしょう。昔のよしみで面白いもの見せて差し上げますよ」

キョン「面白いもの?」

古泉「ええ、いわゆるスペクタルってやつです。そこのピラミッドを上がってきてください」

499: 2010/04/12(月) 17:51:48.28 ID:ZzFEm4j00
~ピラミッド内部~

キョン「谷口!」

谷口はマガツヒの湖の上で磔にされていた

谷口「ああ?キョンか…相変わらずうるせえな」

古泉「まったくです、谷口君、もうすぐ氏ぬ気分はいかがですか?」

谷口「最高だよ、地獄で待ってるぜ古泉」

古泉「ふふ…口が減らないのは前の世界からですね」

キョン「お前ら………」

俺は信じられなかった

否、信じたくなかった

誰にでも優しかった古泉がまるでゴミを棄てるかのように谷口を殺そうとしている

そして、他人事のようにそれを受け入れる谷口

ああ―――――――神よ、なぜこんな世界を―――――――

500: 2010/04/12(月) 17:57:20.32 ID:ZzFEm4j00
古泉「ではキョン君、いまから「ムスビ」の神を降臨させます」

キョン「「ムスビ」の…神?」

古泉「ええ、僕の「ムスビ」をつかさどる神です…では、谷口君をイケニエにして降臨させるんです」

キョン「イケニエ?」

古泉「おや?知らないんですか?コトワリの神を降臨させるにはイケニエが必要なんですよ。では谷口君」

谷口「地獄で待ってるぜホ〇野郎」ニヤッ

古泉「僕は天国に行かせていただきますよ」ニコッ


ボチャ


谷口はマガツヒの湖に落ち…

マガツヒとなって消えた






502: 2010/04/12(月) 18:02:07.01 ID:ZzFEm4j00
キョン「谷口…谷口ぃぃぃぃぃいいいいい!!!!!!!!」

古泉「うるさいなあ………あなたはSOS団の時からうるさかったんですから」

キョン「古泉…お前!」

古泉「おや…来ましたよ僕の神が…」

キョン「な、なんだコイツ…」

キョン(透明のクジラ?いや………もっと禍々しい…ちがう、悲しい感じがする)

古泉「この神に名前をつけないといけませんね…」

キョン「名前?」

古泉「そうだ!永遠に孤独に船旅をするって意味を込めて「ノア」にしましょう!」

古泉「「ノアの方舟」ってあったでしょう?それから命名するんですよ!アハハハハハハ!!!!!!」

キョン「古泉…」

古泉「ではキョン君、あなたに用はありません。帰ってください」シュン

503: 2010/04/12(月) 18:05:09.45 ID:ZzFEm4j00
俺はピラミッドから追い出された

キョン「谷口ぃぃぃぃいいいい!!!!!!古泉ぃぃぃぃいいいいい!!!!!!うあああああ!!!!!!!!」

俺は泣いた

泣き崩れた

アクマの身でありながら涙を流した

唯一まともであった友を失い

唯一の親友が友を頃した

人修羅は人に非ず

人修羅は悪魔に非ず

じゃあ俺はいったい………

506: 2010/04/12(月) 18:11:31.15 ID:ZzFEm4j00
~アサクサ ターミナル~


キョン(そうだ…フトミミに…フトミミに聞こう)

キョン(これからどうすればいいのか…俺は誰を信じればいいのか…)


~アサクサ~

キョン「あれ…おかしいな、マネカタが一人もいない」

キョン「………何かあったのか?」

キョン「ここで考えても仕方がないか…ミフナシロへ行ってフトミミの予見を聞こう」

キョン「絶対に………元の世界へ、SOS団に戻ってみせる」



俺はマネカタの聖地「ミフナシロ」へ向かった

508: 2010/04/12(月) 18:19:40.06 ID:ZzFEm4j00
~ミフナシロ~

キョン「ひ…ひでえ…」

俺がミフナシロについた時、ミフナシロの入り口はマネカタの惨殺氏体が散らばっていた

ある者は首を引きちぎられ、ある者は体の一部をえぐられ

そこに女子供は関係ない

あるのは

マネカタの惨殺氏体だけだった


キョン「フトミミ…フトミミは無事なのか!?」


俺はフトミミのところへ向かった

予言を聞きたかったというのもあったが

知り合いが氏ぬのはこれ以上

見たくなかった

509: 2010/04/12(月) 18:27:19.21 ID:ZzFEm4j00
????「見かけぬアクマがいると聞いて来てみれば人修羅じゃありませんか」

????「ここまでたどり着くとはさすが「みくる様」が気になさるだけのことはある」

キョン「みくる様……お前ら「ヨスガ」のアクマか!」

????「ええ、しかし口先だけの泥人形とは格が違うようですね」

キョン「てめえら………」

????「泥人形たちが唱える世界には心底うんざりさせられます」

????「優秀な者を引き下ろし、横並びの小さな幸福を分け与える世界など…」

????「われら「ヨスガ」にとって到底許せるものではありません」

キョン「……………」

????「そのような悪しき平等主義ははびこる前に排除しなくてはなりません、あなたもそうは思いませんか?」

510: 2010/04/12(月) 18:30:47.76 ID:ZzFEm4j00
キョン「…………思わない、俺はそうは思わない!」

????「そうですか…残念です」

????「マネカタの始末が済み次第みくる様は「ヨスガの守護」を降臨なさいます。フトミミというマネカタをイケニエにして」

キョン「フトミミを!?」

????「せめて邪魔をしないようにお願いしますよ」シュン

ヨスガのアクマは消えさった

キョン(フトミミをイケニエに神を…ヨスガの神を降臨させるだと…)

キョン「させるか!俺はもう…誰も殺させたりしたくないんだ!」ダッタッタ

513: 2010/04/12(月) 19:01:19.73 ID:ZzFEm4j00
~ミフナシロ 最深部の部屋~


この部屋はマネカタの氏体であふれていた
奥では朝比奈さんがマネカタの首をつかんでいた


みくる「思い上がった泥人形…生まれてきた意味を取り違えて…土にお還りなさい!」ガシッブンブンブンブン

グチャ

みくる「弱いのに生きることには必氏なんですね」

みくる「強くなれる夢をみたこと…それがあなたたちマネカタの罪です」

フトミミ「くっ………は、人修羅!手を貸してくれ!」

みくる「あら?キョン君じゃないですか…来てくれてちょうどよかったです、いくら片づけてもキリが無いの」

キョン「……………」ギリッ

フトミミ「君はこんなことに手を貸さないよな?いつもそうだったはず!」

フトミミ「普通のアクマには無い「心」を持っている………そうだろ?人修羅!」

みくる「今のキョン君ならわかりますよね?私が前に言ったこと………」

515: 2010/04/12(月) 19:09:16.52 ID:ZzFEm4j00
みくる「強き者、優れた者だけが生き残る世界を創るべきだって…」

みくる「弱い者は乱し、惑わすの。自分では何もできないから」

みくる「彼らの相手をしている限り、美しい世界の完成する時は来ないんですよ?」

みくる「キョン君…私の言うこと分かってくれますか?」

キョン「朝比奈さん……分かりませんよ……元の優しいあなたはどこに行ったんですか!?」

みくる「そうですか…残念です…」

キョン「朝比奈さん…」

みくる「…………ヨスガの名において命じる、来い」

キョン「天使が…3体?」

みくる「さようならキョン君………」

キョン「くっ……来る!」

519: 2010/04/12(月) 19:15:29.58 ID:ZzFEm4j00
キョン「はは………ウソだろ?」

キョン「いくら俺でも見たことある奴らじゃねえか…」

キョン「大天使「ガブリエル」「ラファエル」「ウリエル」」

ギャアアアアアアア

キョン「こんなの勝てるのかよ…赤のカポーテ!」シュン

ウリエル「メギドラ」シュンシュン

キョン「くっ!」シュイン

ウリエル「さすがは人修羅…今の一撃を避けるとはな」

ラファエル「我が一撃…フン!(不動剣)」ジャシュ

キョン「うおっ…やられっぱなしでいられるか!ベノンザッパー!」ズズーーーン

520: 2010/04/12(月) 19:21:15.32 ID:ZzFEm4j00
ラファエル「メディアラハン!」シュイン

キョン「そんな…全員回復しやがっただと…」

ガブリエル「戦闘中のよそ見は感心しませんよ、天罰!」

キョン「ぐっ!」

ウリエル「プロミネンス!」バンバン

キョン「ぐあっ!」

キョン(このままじゃ……氏ぬ!)

キョン「うおおおおおお!!!!!!!!ベノンザッパー!」ズザン

ラファエル「テトラカーン!」カキン

キョン「ぐあっ………ゲフッ………」ヨタヨタ

ウリエル「いくら3対1とは言え拍子抜けにもほどがありますよ人修羅どの」

ラファエル「みくる様もご降臨なされたようですからあなたの足止めはもう必要ありませんが…」

ガブリエル「弱き者は「ヨスガ」の世界に必要ありません」

521: 2010/04/12(月) 19:25:54.68 ID:ZzFEm4j00
キョン「俺は…氏ねない…世界を…元に戻す!」

キョン「うおおおお!!!!!!!突撃ぃぃぃっぃいいいいいいいい!!!!!!!!」

ラファエル「テトラカーン!」ガキン

キョン「ゲフッ………」バダン




氏は平等に訪れる

人に非ずとも  悪魔に非ずとも







523: 2010/04/12(月) 19:34:41.84 ID:ZzFEm4j00
ラファエル「……あっけないものですね」

ウリエル「人修羅を始末しましたし帰りますか」

ガブリエル「我々の本拠地「イケブクロ」に」

佐々木「待ってくれないか?大天使さん達」

大天使達「「「!!!!!!」」」

ウリエル「お、お前は!」

佐々木「僕のフィアンセにとんでもないことをしてくれたね」

ガブリエル「なぜここに…地獄へ追放したはず!」

佐々木「さあなんでここにいるんだろうね?」

ラファエル「く……我々では………」

佐々木「あの時の恨みも込めて……ここはひとつ、氏んでくれないかな?」

528: 2010/04/12(月) 19:40:57.77 ID:ZzFEm4j00
ウリエル「メタトロンは何をやっているんだ!」バン

佐々木「君より強い彼を呼び捨てかい?偉くなったもんだね!」シュイン

ラファエル「ウリエル!避けろ!」

佐々木「地母の晩餐」グゴゴゴゴゴゴゴ

ウリエル「ぐ…ヨスガよ……永遠なれ……あああああ!!!!!!!」ブチブチブチブチ

佐々木「大天使とあろうものがたったの一撃かい?」

ラファエル「くっ………」

佐々木「「ヨスガ」が聞いて笑わせるじゃないか…ええ?」コツコツ

ガブリエル「ラファエル!ウリエルにサマリカームを!」

佐々木「君は相変わらず馬鹿だね、そんな暇あると思うのかい?」コツコツ

ラファエル「ここは…退却しなければ!ヨスガが危ない!」

佐々木「どこへだい?」

529: 2010/04/12(月) 19:46:26.97 ID:ZzFEm4j00
ラファエル「あ…いつの間に…なんだこのアクマの数は…」

佐々木「神である涼宮ハルヒに一度はむかっただけで僕は地獄へ落とされた…」

ガブリエル「あ、あれは…天使長の命令で…」

佐々木「言い訳はいいよ、さようならガブリエル」ニコッ

ガブリエル「う…うぅ…うああああああ!!!!!!!!!!」

佐々木「螺旋の蛇」

ガブリエル「ああああああああ!!!!!!!!!!!」シュン

佐々木「久しぶりにしてはなかなか………かな?」

530: 2010/04/12(月) 19:50:53.50 ID:ZzFEm4j00
ラファエル「許してくれ……ルシ」

佐々木「その名前は言わないでくれるかい?僕は今、佐々木なんだ」

ラファエル「こ、殺さないでくれ」

佐々木「かまわないよ」ニコッ

ラファエル「な…それじゃあ」

佐々木「ただ一つ条件がある」

ラファエル「じょ、条件?」

佐々木「腕慣らしを兼ねてね、ミカエルに復讐をしたい」

ラファエル「そ、それは…」

佐々木「おや、それじゃあ君にやつあたりになるけどいいかな?」ニコニコ

531: 2010/04/12(月) 19:57:10.44 ID:ZzFEm4j00
ラファエル「そ、それだけは出来ん!あの方を呼ぶなど…」

佐々木「そうかい?できるだけ穏便に呼びたかったんだ」

ラファエル「お、穏便に…?」

佐々木「ああ、でも今考えると君たちは僕の…僕のフィアンセのキョンを頃したよね…」

ラファエル「サ、サマリカームで生き返らせr」

佐々木「ぶち頃すぞ、雑魚が!でやああああああ!!!!!(気合い)」

ラファエル「ぐ………テトラカーン!」

佐々木「メギドラオン!」バァァァァァン

ラファエル「うがあああ!!!!!」バダン

佐々木「ディアラハン」パァァァァ

ラファエル「うっ…なぜ私に回復魔法を…」

佐々木「君が原因でキョンは氏んだからね、ただ頃すだけでは許せないさ…至高の魔弾!」

532: 2010/04/12(月) 20:01:22.12 ID:ZzFEm4j00
~1時間後~


佐々木「ディアラハン」

ラファエル「こ、頃してくれ…」

佐々木「そうだね、そろそろ氏ぬかい?」

ラファエル「ゆ、許してくれ…」

佐々木「君は永遠にアマラを漂うんだ…キョンを頃した君だけは永遠に…ジャベリンレイン!」ズガガガガガガガ

シュン

佐々木「ふぅ…キョン…痛かっただろう?すぐ回復するからね…サマリカーム」

ピカッ

533: 2010/04/12(月) 20:06:33.60 ID:ZzFEm4j00
キョン「う………」

佐々木「キョン、大丈夫かい?」

キョン「佐々木?なんでここに…そ、そうだ!大天使達は!?」

佐々木「お、落ち着いてくれキョン、僕がここに来た時にはもういなかったよ…それより何があったんだい?」

キョン「ああ、実は~~~~~~~~~ってことが」

佐々木「そうか…朝比奈さんが…」

キョン「俺はまた…知り合いが氏ぬのを…仲間が人を頃すのを止められなかった!」

佐々木「キョン…」

キョン「佐々木…俺は、俺はどうすれば…」

佐々木「ひとつ気になったんだが…長門さんはどこにいるんだい?古泉君はアマラ神殿、朝比奈さんはイケブクロ、涼宮さんは行方不明ってのは分かったけど…」

キョン「長門は…谷口が言っていたな、「トウキョウ議事堂にいる」って」

佐々木「ならキョン、長門さんに会いに行っておいで」

535: 2010/04/12(月) 20:12:33.00 ID:ZzFEm4j00
キョン「佐々木?」

佐々木「キョン、君はこのボルテクス界でいろんなものを見てきたと思うんだ」

キョン「ああ」

佐々木「それを見て何を思い、何を感じたんだい?」

キョン「何を思い…感じた?」

佐々木「朝比奈さんは、前の世界は「不要なものが増え、それを受け入れられなくなって崩壊した」と考えた」

佐々木「長門さんは、「感情があるから人は衰退する、感情を無くし、統率できれば人は進化する」と考えた」

佐々木「古泉君は、「結局人間は自分のことしか考えていない、なら最初から自分のことだけ考えていれば幸せになれる」と考えた」

佐々木「キョン、君はどうだい?何を感じ、何を考えた?」

キョン「俺は………俺は……」

佐々木「無理に今答えを出さなくていいさ、君が前の世界を望むなら、それもまたコトワリの一つだろう?」

536: 2010/04/12(月) 20:18:35.00 ID:ZzFEm4j00
キョン「ああ……でも俺はアイツらのコトワリを」

佐々木「キョン、彼らは本気で自分のコトワリを見つけ出したんだよ」

キョン「ああ、そうだな」

佐々木「もう一度、長門さんの考えを聞いておいで、それでも変わらなかったらアマラ深界の最新部にいるアクマを倒してくれ」

キョン「………なあ、佐々木」

佐々木「ん?なんだい?」

キョン「最深部のアクマってたしか「大天使メタトロン」って名前だったよな?」

佐々木「……………ああ、そうだよ」

キョン「さっきのやつらも「大天使」だった…これって何か関係あるのか?」

佐々木「さあね…おそらくだけど、メタトロンも「ヨスガ」のアクマなんじゃないかな?」

キョン「「ヨスガ」の?」

佐々木「大天使だけじゃなくて、天使も「ヨスガ」に味方している…これって偶然かな?」

537: 2010/04/12(月) 20:21:04.32 ID:ZzFEm4j00
キョン「………そうか!ならヨスガを倒せば!」

佐々木「それは違う、倒すのはあくまでも「アマラ深界にいる大天使メタトロン」だ」

キョン「………」

佐々木「っと、それじゃあ僕はそろそろ行くよ」

キョン「佐々木」

佐々木「ん?なんだい?」

キョン「また……会えるよな?」

佐々木「もちろんさ」

キョン「そうか…それじゃあ気をつけろよ」ニコッ

佐々木「キョンもね」ニコッ

佐々木はミフナシロの部屋から出て行った

538: 2010/04/12(月) 20:29:00.58 ID:ZzFEm4j00
キョン「そんじゃあ、トウキョウ議事堂へ向かうとするか!」

キョンはミフナシロの部屋から出て行った



橘「佐々木さん、彼が長門さんを…シジマを選んだらどうするんですか?」

佐々木「それはそれでかまわないさ」

橘「でも、それじゃあ私たちは…」

佐々木「それが「愛」ってやつじゃないのかい?橘さん」

橘「……精神病じゃなかったんですか?」

佐々木「ふふ…たまには精神病にもなっておかないとね」

橘「はぁ…でもどっちにしろ今の強さのキョンさんがアマラ深界に来ても」

佐々木「氏ぬだろうね」

橘「本末転倒じゃないですか」

佐々木「大丈夫だよ、葛葉がいるさ」

橘「デビルサマナー葛葉ライドウ………彼らは何者なんですか?」

佐々木「さあね」

539: 2010/04/12(月) 20:38:48.00 ID:ZzFEm4j00
~トウキョウ議事堂  入口~


キョン「やっぱりいやがったか………………ライドウ!ゴウト!」

ゴウト「人修羅よ」

キョン「あんだよ」

ゴウト「もう創世は始まっている」

キョン「だからなんだよ」

ゴウト「我々としてもお主の観察を急がねばならぬ」

キョン「だからなんだよ!」

ゴウト「我らを仲魔にせぬか?一時休戦といこうではないか」

キョン「じょ、冗談じゃねえ!」

ゴウト「おや、我らの目的は一致すると思ったのだが」

キョン「目的?」

ゴウト「我らの任務は「人修羅の調査」「ボルテクス界の調査」「創世を見届ける」この3つだ」

キョン「だからなんで俺を殺せねえんだよ」

ゴウト「我々で言う調査とは殺さずに調べることだ、頃すのは我らの仕事にない」

540: 2010/04/12(月) 20:43:24.89 ID:ZzFEm4j00
キョン「オニを頃したじゃねえか!」

ゴウト「お前の感情を調べるために必要だったからな」

キョン「じゃああいつはお前らの仕事のために殺されたってのか?」

ゴウト「そうだ」

キョン「お前らは仕事のためなら……どんな無実の奴でも頃すのか!」

ゴウト「任務のためだからな」

キョン「仲間でも家族でも恋人でも頃すってのかよ!?」

ゴウト「仕事の邪魔であれば頃す、それが我々葛葉一族だ」

キョン「……………おかしいぞ、お前ら狂ってる!」

ライドウ「?」

ゴウト「?」

キョン「仕事だからって…仲間を頃しても平気なのかよ!?」

ゴウト「仕事だからな」

543: 2010/04/12(月) 20:49:32.81 ID:ZzFEm4j00
キョン「………」

ライドウ「人修羅よ、良いことを教えてやる」

キョン「………」

ライドウ「俺たちは任務に生き、任務に氏ぬ。そこに後悔などはない」

ライドウ「俺たちの任務は帝都のため、人のため、そして依頼主のため」

ライドウ「俺たちの仕事に必要なのは感情ではない、行動することだ」

ライドウ「しかしお前は違う、考えろ、好きに動け」

キョン「ライドウ………」

ライドウ「俺たちの残りの任務はお前を生かすこと、そして創世を見届けることだけだ」

キョン「…………」

ライドウ「お前はどうするんだ?俺たちを連れて行き、お前のコトワリを叶えるのか」

ライドウ「俺たちを退け、苦労しながらも夢半ばで氏ぬのか」

ライドウ「好きにしろ」

544: 2010/04/12(月) 20:53:59.62 ID:ZzFEm4j00
キョン「……元の世界に戻るのも俺のコトワリ………か」

キョン「俺は俺のコトワリを叶えたい…そのためには………一時停戦だ」

ゴウト「では決まりだな、それじゃあ頼むぞ人修羅」

ライドウ「コンゴトモ ヨロシク」

キョン「…………ああ」

キョン「長門がこの中にいる、会いに行こう」

ライドウ「お前「シジマ」にするのか?」

キョン「いや…わからない」

ライドウ「そうか」

俺たちは長門の待つ部屋へ向かった

547: 2010/04/12(月) 21:03:46.23 ID:ZzFEm4j00
~トウキョウ議事堂 最深部~


キョン「長門!」

長門「なぜここに……あなたは!」

ゴウト「ほう、貴公が「シジマ」のコトワリを持つ長門とやらだな?」

長門「やはり手を組んでいたの?」

ゴウト「利害が一致してな、もっとも手を組んだのはほんの少し前だが」

長門「………我々シジマは静寂な世界を目指している」

キョン「ああ」

長門「何故それがわからない?感情をなくせば人は幸せになれる」

キョン「幸せってのも感情じゃないのか?」

長門「……無駄」

キョン「無駄?」

長門「あなたにはわからない……感情は人に必要ない」

いまさらですがライドウわからない人用のPV
http://www.youtube.com/watch?v=D4UdESbVgyQ&feature=related

554: 2010/04/12(月) 21:13:31.04 ID:ZzFEm4j00
長門「………私は私の神を降臨する」

キョン「降臨にはイケニエが必要なことしらないのか?」

長門「知っている」パカッ



長門がどこからともなく出した棺の中に入っていたのは

ハルヒだった


キョン「ハルヒ!」バッ

ゴウト「人修羅!動くな!」

キョン「うるせえクソ猫!俺はハルヒを」

ゴウト「たわけ!もう手遅れだ!あれは氏んでいる!」

キョン「な……ウソだろ?」

長門「涼宮ハルヒは氏んでいた…異界の神「アラディア」によって」

キョン「アラディアによって?」

長門「アラディアは涼宮ハルヒのマガツヒを全て奪い取ると元の世界へと消えた」

557: 2010/04/12(月) 21:20:08.70 ID:ZzFEm4j00
長門「私が氏体を見つけたのはヨヨギ公園」

キョン「ま、まさかあの時」

長門「私は涼宮ハルヒの氏体を見た時…悲しいと感じた」

キョン「だ、だったらなんでシジマのコトワr」

長門「この感情はこの世界では不要、必要なのは感情を消し去り…人を進化させること」

キョン「ハルヒは…ハルヒは不思議がいっぱいの…楽しい世界を創世したがってた…」

長門「知っている」

キョン「そんなハルヒのことを知ってても…知っててもお前は「シジマ」の世界を創世するのか!?」

長門「する、そのために私は世界を崩壊させた」

キョン「…………長門!お前だけには創世はさせない!」バッ

長門「守護神降臨まで時間を稼ぐ…来て「サマエル」」

558: 2010/04/12(月) 21:28:54.30 ID:ZzFEm4j00
ゴウト「人修羅!我らはサポートに回る!」

キョン「なんでだよ!お前のほうが火力あるんじゃねえのか!?」

ゴウト「お前は弱い!サマエルごとき倒せぬようでは話にならん!」

キョン「くっ……こんなやつすぐ倒してやるぜ!突撃ぃぃぃぃいいいいいい!!!!!!!!」ガギン

サマエル「グガァ!」グラッ

キョン(効いてる…続けてもう一発!)

サマエル「フゥゥゥゥゥ!!!!」

キョン「突撃ぃぃぃいいいい!!!!!!」

サマエル「カアアアア!!!!!(神の悪意)」

キョン「うあああ!!!!!」ピヨピヨ

ゴウト「………………」

ライドウ「………………」

キョン「あ…て…敵は……ライ……ドウ?」

ゴウト(完全に混乱しているな)

559: 2010/04/12(月) 21:33:04.87 ID:ZzFEm4j00
ライドウ「ゴウト………」

ゴウト「うむ…一度人修羅をあそこへ連れていくか」

キョン「ベノンザッパー!」ザシュン

ライドウ「ふっ」

ゴウト「ぬっ」

ゴウト(ふむ…火力、そして赤のカポーテを使った時の素早さはライドウに劣るとも勝らない)

ゴウト(頭を使う戦い方をすればかなり違うのだが……)

ライドウ「斬るか?」

ゴウト「ライドウ……冗談でもよせ」

キョン「突撃ぃぃぃぃいいいいい!!!!!!」ガギン

ライドウ「ぐっ…(力はこいつが若干上だな…)」

560: 2010/04/12(月) 21:38:36.35 ID:ZzFEm4j00
ゴウト「ニャアアア!!!!!!!(挑発)」

キョン「ああ!?クソ猫があああ!!!!!突撃ぃぃいいいいい!!!!」ブン

ゴウト「ふっ」シュン

ライドウ「14代目葛葉ライドウの名において命じる、モー・ショボー、ヨシツネ」

ヨシツネ「フッ!」ガギン

キョン「ぐぅ…!」ユラッ

モー・ショボー「パトラ!」ピカッ

キョン「…………あ」

ライドウ「イヨマンテを飲みこめ、持ってただろ」

キョン「あ、ああ」ゴクン

ライドウ「頭を使え、馬鹿が」フゥ

キョン(イライライライライラ)

562: 2010/04/12(月) 21:44:11.77 ID:ZzFEm4j00
サマエル「グギャアア!!!!!(メギドラ)」シュンシュンシュン

キョン「赤のカポーテ!」シュン

ライドウ「……………」

サマエル「グギャアアア!!!!!!(マハラギダイン)」

キョン「ぐぅ!」

ライドウ「…………」ザシュザシュ

ゴウト「すまんな、我に対する魔法まで斬ってもらって」

ライドウ「…………」

ゴウト「人修羅のやつ…なかなか動きが良くなってきたな」

ライドウ「…………ああ」

563: 2010/04/12(月) 21:47:56.41 ID:ZzFEm4j00
キョン(だいぶ動きが見えてきだしたな…)シュン

サマエル「グアアアアア!!!!!!(メギドラ)」シュンシュン

キョン「ベノンザッパー!」ザズーーン

サマエル「ギャウ」ヨロヨロ

キョン「これでどうだ!突撃ぃぃぃっぃいいいいいいいい!!!!!!」ボゴン

サマエル「ガ………」バダン

ライドウ「よく倒したな、驚いた…と言いたいところだが残念なお知らせだ」

キョン「なんだよ」ハァハァ

ライドウ「「シジマ」の神は降臨したぞ」クイッ

キョン「な……なんで止めなかったライドウ!」

564: 2010/04/12(月) 21:54:54.92 ID:ZzFEm4j00
ライドウ「俺の仕事はお前を生かすことだけだ、シジマの神が降臨しようと関係ないからな」

キョン「くっ………」

長門「「シジマ」の神は降臨した…もうここへは用はない」

キョン「長門………」

長門「私に感情は無くなった…あとは静寂を求めるのみ」シュン

キョン「待て!長門!」



長門は消え去った

これで「俺を除いた」生きているSOS団全員に神が降臨したことになった

長門…古泉…朝比奈さん…

もうお前らと分かり合うことは無理なんだな?

ならば俺は―――――――

元の世界を創世する

アマラ深界のアクマを倒して

565: 2010/04/12(月) 22:03:59.54 ID:ZzFEm4j00
~トウキョウ議事堂  外~


キョン「俺は今から……アマラ深界に行く」

ゴウト「無理だ、今のお前では氏ぬ」

キョン「それでも行く、行ってアクマを倒して元の世界に戻る!」

ゴウト「氏にに行くつもりか?」

キョン「そんなつもりはない」

ゴウト「今のお前では氏ぬ、確実に氏ぬ」

キョン「じゃあどうすりゃいいんだよ!?」

ゴウト「アマラ深界には我々も前から興味があった故…付き合おう、だがいくらライドウでもあそこではお前を守りきれん」

ゴウト「故にお前には修行をしてもらう」

567: 2010/04/12(月) 22:10:03.33 ID:ZzFEm4j00
キョン「修行?」

ゴウト「修行をすることでより確実にお前の力は強くなる」

キョン「アマラ深界でも生き残って……」

ゴウト「ああ、元の世界に帰れるやもしれんな」

キョン「………どんな修行なんだ?」

ゴウト「ここが帝都の未来であればすぐ近くに葛葉修験堂があるはずだ」

キョン「そんなところでどうすんだ?」

ゴウト「アクマが4体いる…それをライドウと協力して倒せ」

キョン「コイツと?」

ゴウト「4体はライドウとて一人では倒せん…しかしお前と協力して倒せれば」

キョン「倒せれば?」

ゴウト「確実に二人とも強くなる、アマラ深界でも生き残れるだろう」

キョン「そうか…それじゃあ決まりだな。場所はどこだ?」

ライドウ「坂東宮」

キョン「坂東宮?」

570: 2010/04/12(月) 22:16:18.56 ID:ZzFEm4j00
ゴウト「そうだ……坂東宮、マサカドが祭られている」

キョン「そいつを倒すのか?」

ゴウト「違う、倒すのはマサカドを守護しているアクマ4体だ」

キョン「…………」

ゴウト「氏ぬかもしれぬ、それほどまでに危険だ」

キョン「それを乗り越えたら俺は強くなれるんだな?」

ゴウト「ああ、しかし気を抜くと氏ぬぞ」

キョン「そんなに強いのか?」

ライドウ「強い、特に北の……あいつはな」

キョン「北のアイツ?」

ライドウ「おそらく一体ずつ出てくるだろう、準備は怠るな……ゴウト、案内を頼む」

ゴウト「うむ、では行こうか」

571: 2010/04/12(月) 22:23:09.20 ID:ZzFEm4j00
~坂東宮~


キョン「寺?」

ライドウ「気を抜くな…まずは…おい、人修羅。お前電撃を防ぐマガタマはあるのか?」

キョン「電撃?んなもんねえよ」

ライドウ「………これをやる」ポイッ

キョン「これは?」マジマジ

ライドウ「以前ハンマーを持った雷使いの大男に絡まれた時に奪い取ったものだ」

キョン「ハンマーを持った雷使いの大男?」

ライドウ「そのマガタマはナルカミと呼ばれるマガタマだ。電撃を無効化する」

キョン「ナルカミか……そのハンマー使いの大男ってのは」ゴクン

ライドウ「……………」カチン

キョン(ライドウが刀を構えた?)

ライドウ「人修羅!構えろ、氏ぬぞ!」

574: 2010/04/12(月) 22:31:04.81 ID:ZzFEm4j00
キョン「?」

キョン「赤のカポーテ!」

ライドウ「……………」カチリ

キョン(なんもいねえじゃねえか)

ビシャアアアアア

ライドウ「ぐっ」

キョン「うおわっ………ってなんともない?」

ライドウ「ぐっ…不意打ちか?」

????「サマナーと人修羅か…珍しき組み合わせだな」

キョン「で、でけえ………」

ライドウ「ヨシツネ、ヒトコトヌシ」シュンシュン

ライドウ「人修羅、今回はお前が攻撃役だ。ゾウチョウテンの物理には気をつけろ」

キョン「お前が行けよ」

ライドウ「俺にそいつの雷を防ぐ術はない、今回俺にできるのはお前の補助だけだ」

575: 2010/04/12(月) 22:35:55.93 ID:ZzFEm4j00
ゾウチョウテン「話はすんだか?」

ライドウ「不意打ちはするが話は待つんだな?」

ゾウチョウテン「くくく……サマナーごとk」

キョン「おらあああ!!!!!!突撃ぃぃぃぃいいいいいい!!!!!!」ボゴン

ゾウチョウテン「うぐっ!」フラッ

ライドウ「的殺!」ザシュ

ゾウチョウテン「うがっ」

キョン「ベノンザッパー!」ザザーーーン

ゾウチョウテン「うがああああ!!!!!!!!!」

ライドウ「ヨシツネ!」ザシュザシュザシュ

ヨシツネ「おう!」ザシュ

ゾウチョウテン「あがああああ!!!!!!」バダン

576: 2010/04/12(月) 22:38:53.28 ID:ZzFEm4j00
キョン「やったか!?」

ライドウ「ヒトコトヌシ!」

ヒトコトヌシ「ザンダイン!」ザシュン

ゾウチョウテン「………………」

キョン「おいライドウ……倒したのか?」

ライドウ「気を抜くな」

キョン「だって動かねえぜ?ファイヤブレス」ゴォォォォォォォォォ

ゾウチョウテン「………………」

キョン「ほら、焼いても動かないってことはもう氏んでるんじゃないのか?」

ライドウ「……………戻れヒトコトヌシ」シュン

577: 2010/04/12(月) 22:44:49.49 ID:ZzFEm4j00
ライドウ「来い、アリス」

アリス「やっほーさまなーと……人修羅…だっけ?」

ライドウ「アリス、この倒れている奴に「氏んでくれる?」を頼む」

アリス「効くの?」

ライドウ「さあな、効くにしろ効かないにしろ……何かしら反応はあるはずだ」

キョン「反応?」

ライドウ「氏んでいれば氏体には何も反応はない」

ライドウ「しかし、生きているならば……反射・無効にしてもわずかに光が発する」

キョン「へー初耳だ」

ライドウ「もし耐性がなければほぼ確実に氏ぬがな」

アリス「さまなー準備できたよー」

ライドウ「人修羅、万が一に備えて構えろ」

キョン「あ、ああ」

578: 2010/04/12(月) 22:50:56.83 ID:ZzFEm4j00
アリス「氏んでくれr」

ゾウチョウテン「ブルアアアアアアア!!!!!!!」ボゴン

アリス「ゲフッ……………………」バタン

キョン「な………」

ライドウ「的殺!」ザシュ

ゾウチョウテン「ぐっ…その攻撃は痛いぞサマナーよ」

ライドウ「人修羅!アリスがやられている間になぜ攻撃しなかった!」



アリスは氏んだ

ゾウチョウテンの不意打ちの拳がアリスの腹部を貫通したのだ

俺はゾウチョウテンの不意打ちよりも

仲魔が氏んでも平然と行動するライドウに恐怖した

615: 2010/04/13(火) 06:43:25.66 ID:mEJiTD8x0
キョン「お前………仲魔が………」

ライドウ「戻れアリス」シュン

キョン「な……」

ライドウ「アリスは魔人だ、こんな一撃では氏なん」

ゾウチョウテン「うるああああああ!!!!!!(気合い)」

キョン「魔人…?」

ライドウ「話は後だ…人修羅!避けろ!」

ゾウチョウテン「ぶるあああああ!!!!!!!」ブン

キョン「うおっ!」シュン

キョン(焦げた臭い?なんだこれは…)

ライドウ「人修羅!避けたら即座に拳を叩きこめ!」

キョン「避けたら…拳?つまりカウンターってことか?」

ライドウ「かうんたー?とにかく手を出せ!そいつに魔法攻撃は効きにくい!」

616: 2010/04/13(火) 06:48:43.89 ID:mEJiTD8x0
ゾウチョウテン「ぬうん!」ピカン

ライドウ「ヨシツネ!止めろ!」

ヨシツネ「おう!」ザシュ

ゾウチョウテン「ぬう………効かんわ!!!」

キョン「突撃ぃぃぃぃいいいいい!!!!!!」ボゴン

ゾウチョウテン「ぐふっ」ヨタッ

ライドウ「こい…モー・ショボー」

モー・ショボー「こんにちわさまなー」

ライドウ「いけるか?」

モー・ショボー「アリスちゃん殺ったのアイツ?」

ライドウ「ああ、あいつは疾風に弱い…しかしヒトコトヌシでは火力不足だからな」

モー・ショボー「じゃあいっくよー…」シュゥゥゥゥゥゥ

617: 2010/04/13(火) 06:53:29.48 ID:mEJiTD8x0
ライドウ「人修羅、下がれ」

キョン「あ、ああ」シュン

モー・ショボー「真空刃!」ゴォォォォォォォォォォォ

ゾウチョウテン「ぐあああああ!!!!!!」バラバラバラ

ゾウチョウテンは跡形もなく消え去った

キョン(な…なんて力だ)

ライドウ(結局俺一人で倒したようなものか…)

ライドウ「戻れ、モー・ショボー」

モー・ショボー「また呼んでね、さまなー」シュン

キョン「なあ、ライドウ。アリスは……」

ライドウ「ヨシツネ、頼む」

ヨシツネ「サマリカーム」シュイン

ライドウ「これでアリスは生き返った」

618: 2010/04/13(火) 06:58:55.13 ID:mEJiTD8x0
キョン「そ、そうか……なあライドウ、さっき言っていた「魔人」ってのはなんだ?」

ライドウ「……お前めのらーを持っているだろ」

キョン「あ、ああ」

ライドウ「お前も会っただろ?マタドールと大僧正に」

キョン「あれと一緒なのか?じゃあアリスもめのらーを狙って」

ライドウ「…………アリスは帝都で俺と仲魔になった」

キョン「前から気になってたんだが…帝都ってなんだ?」

ライドウ「お前本当に日本帝国人か?書生なんだろ?」

キョン「書生?」

ライドウ「………ヨシツネ、話してやれ」

ヨシツネ「はっ!」

619: 2010/04/13(火) 07:05:40.05 ID:mEJiTD8x0
ヨシツネの話をまとめるとこういう感じであった――――――


ライドウというのは本名ではなく、仕事上使う名義であること

帝都というのは昔の東京のことであるということ

表向きは書生をし、裏ではデビルサマナーと呼ばれる「仕事」をしていること

デビルサマナーとは「悪魔を使う仕事」ということ

大正二十年の時代からここ、ボルテクス界に来たこと

そして



仕事のためなら平気で仲魔だろうと家族だろうと恋人だろうと斬ること






620: 2010/04/13(火) 07:11:02.22 ID:mEJiTD8x0
キョン「そうか………」

ライドウ「わかったならもう行くぞ、次の相手はコウモクテンだ」

キョン「ありがとな」

ライドウ「?」

キョン「だって…お前素性を言わなさそうじゃないか」

ライドウ「ああ」

キョン「教えてくれるたのは…仲魔って認めてくれたからか?」

ライドウ「俺の任務は……お前を殺させないことだけだ、それ以上でもそれ以下でもない」

キョン「そうか……」

ライドウ「だが、俺の素性は本来他言してはならんこと…それを言った意味をよく考えるんだな」

キョン「………ああ!」





ライドウ(氏人に口無し……「今は」殺させないからな)

621: 2010/04/13(火) 07:21:22.77 ID:mEJiTD8x0
~コウモクテン戦終了~

~ジコクテン戦終了~


ライドウ「見違えるほど強くなったな」

キョン「………」ゼェゼェ

ライドウ「では最後は北のアクマだ……いくらお前でも名前くらいは知っているだろ」

キョン「軍神……ビシャモンテン……」ゼェゼェ

ライドウ「そうだ」

キョン「強いのか?」ゼェゼェ

ライドウ「強い」

キョン「………ふぅ」

ライドウ「覚悟はいいか?」

キョン「……ああ」

ライドウ「では行くぞ」

622: 2010/04/13(火) 07:29:55.41 ID:mEJiTD8x0
????「人修羅、サマナー…見ていたぞ」スドン

キョン「お前がビシャモンテンか」

ビシャモンテン「いかにも、お前たちのことはすべて見ていた」

ビシャモンテン「よくぞ四天王を三人も倒したものよ、その力は認めよう」

ビシャモンテン「しかし…我は強いぞ?」

キョン「望むところだ!」

ビシャモンテン「このビシャモンテンには命乞いは通用せぬがいいな?」

ライドウ「ああ」

ビシャモンテン「では………その力見せよ!」

ライドウ「人修羅、先に言っておく」

キョン「なんだよ」

ライドウ「モー・ショボーを出して後方に待機させる。こいつが「ランダマイザ」といえば必ず下がって解除しろ」

キョン「俺の赤のカポーテで……」

ライドウ「俺は忠告したぞ」シュン

623: 2010/04/13(火) 07:36:11.36 ID:mEJiTD8x0
ビシャモンテン「マカカジャ!マカカジャ!マカカジャ!マカカジャ!」シュイン シュイン シュイン シュイン

ライドウ(いきなりか!?)

キョン「赤のカポーテ!」シュイン

ライドウ「ぐっ…ジライヤ!」

ビシャモンテン「メギドラオン」

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ジライヤ「ぐおおおおお!!!!!!!!」



キョン(なんだよ…この威力……)

キョン(半径50mくらいの半円ができてるじゃないか………こんなのくらったら)ゾッ

ビシャモンテン「ほう…人修羅は避け、サマナーは仲魔を盾にしたか…面白い!」

ビシャモンテン「タルカジャ!タルカジャ!タルカジャ!タルカジャ!」シュイン シュイン シュイン シュイン

624: 2010/04/13(火) 07:37:15.13 ID:mEJiTD8x0
そんじゃ出てきます!
再開は夕方の………できれば4時位を目処に頑張りたいです!

654: 2010/04/13(火) 15:29:51.62 ID:mEJiTD8x0
みんな保守サンクス!


ライドウ「人修羅!くるぞ!」

キョン「ぐっ…」

ビシャモンテン「烈風波!!!」ズザーーーン

キョン「ふっ!避けきったが……ライドウ!」

ビシャモンテンの攻撃のせいか、砂煙でライドウが見えなかった

キョン「返事をしろ!ライドウ!」

ビシャモンテン「よそ見をしてていいのか?人修羅!」

キョン「くっ!」

ビシャモンテン「ランダマイザ」シュンシュンシュン

655: 2010/04/13(火) 15:36:05.10 ID:mEJiTD8x0
キョン「ランダマイザ!?」

キョン(ライドウが言っていたやつか…な…体が重い!?)

ビシャモンテン「どこへ行くのだ人修羅!メギドラオン」ボゴーーーン

キョン「ぐあっ!!!!!」

ビシャモンテン「まだ生きているか……しかし止めだ人修羅よ!メギドr」

ライドウ「的殺!」ザシュン

ビシャモンテン「ぐぅ!」

ライドウ「モー・ショボー!デクンダを唱えてやれ!」

モー・ショボー「はーい、さまなー!デクンダ!」

キョン「ぐ………あ………」

モー・ショボー「さまなー、人修羅氏にそうだよ?」

ライドウ「くっ………(アイツを出すか?いや………ここで出すわけには……葛葉一族の恥となる)」

656: 2010/04/13(火) 15:39:33.39 ID:mEJiTD8x0
ライドウ「ディアをかけろ!」

モー・ショボー「かけてるけどダメ、氏にそうだよ?」

キョン「あ……ああ…………」

ライドウ(一度頃してサマリカームを使うか?)

ライドウ(しかしサマリカームを使うには隙がなさすぎる…どちらも成仏するのがおちだな……)

モー・ショボー「さまなー……氏んじゃった」




氏は平等に訪れる

人に非ずとも  悪魔に非ずとも







661: 2010/04/13(火) 16:06:54.30 ID:mEJiTD8x0
俺は夢を見た

SOS団の夢――――――

俺と団長の椅子に座っている奴以外誰もいない

誰も――――――――

SOS団団長の椅子に座っているのは佐々木――――――何かを言っている

佐々木…何を言っているんだ?

聞こえないよ佐々木

…………ゲル

佐々木?

………ヲアゲル

佐々木?

チカラヲアゲルヨ キョン

俺に…力を?

ボクトヒトツニナロウヨ キョン

662: 2010/04/13(火) 16:08:32.76 ID:mEJiTD8x0
佐々木は俺にキスをした

濃厚なキスを

しかしそれは愛の口付けではなく―――――――

俺の体に

マガツヒを入れるための





儀式だった






663: 2010/04/13(火) 16:14:35.11 ID:mEJiTD8x0
ライドウ「くっ………」

ビシャモンテン「さすがは葛葉一族の者……生身の人間がここまで戦うとは………」

ライドウ(どうする…やはりアイツを出すか?しかしここはマサカドが祭られている神聖な場所)

ライドウ(………くっやはり出すことは出来ん!)

ビシャモンテン「サマナーよ、続けようぞ……メギドラオン」

ライドウ「ふっ!」シュン

ビシャモンテン「貴公がアクマの身であったならと考えるとぞっとするぞ!」

ライドウ「…………(どうする?)」

ビシャモンテン「この毘沙門天をもしのぐアクマになれたであろうにな!烈風波!」

ライドウ「ぐっ……」ヨタヨタ

ライドウ(ここまでか……)



キョン「ぐおおおおるるるるるるらあああああああああ!!!!!!!!!!!!」

664: 2010/04/13(火) 16:20:34.65 ID:mEJiTD8x0
ライドウ「人修羅!?氏んだはず……」

ビシャモンテン「ほう……まだ息があったか……」

キョン「マガ……………ツヒ」ビクッ  ビクッ

ライドウ(人修羅の目が赤く?)

キョン「ササキ…………オレニ…………」

ビシャモンテン「メギドラオン!」ゴガーーーーン

ライドウ(くっ………なんて威力だ)

ビシャモンテン「さて、続けようかサマn」

ガブッ

ライドウ・ビシャモンテン「!!!!!」

キョン「マガツヒ……クワセロ」

ビシャモンテン「ぐっ……離れろ!」ブオン

ズザザザザザ

667: 2010/04/13(火) 16:25:31.58 ID:mEJiTD8x0
ライドウ「人修羅、返事をしろ」

キョン「アア?ナンダ ライドウ?」

ライドウ「どうやって生き返ったのかは知らんが……ビシャモンテンが怯んでいる今が好機だ」

ビシャモンテン「この毘沙門天が怯む…だと?」

キョン「マガツヒ…クワセロ!!!!」ダッタッタッタッタ

ビシャモンテン「北を守護するこの毘沙門天が怯むだと!?」

キョン「デスバウンド」ズガガガガガガ

ビシャモンテン「ぬわあああああ!!!!!!!」

668: 2010/04/13(火) 16:29:48.90 ID:mEJiTD8x0
ライドウ(あのビシャモンテンを一撃で……か)

キョン「マガ…ツヒ」

ビシャモンテン「ぬう…まだ我は…我は生きているぞ!人修羅!」

キョン「マガ…ツヒ…クウ」シュン

ビシャモンテン「いかなる強敵にも引かぬ!媚びぬ!省みぬ!メギドラオン!」シュイン

キョン「デスバウンド」ドゴン




ライドウ「…………相討ちか、しかしよく戦ったな…人修羅」

キョン「……………」

ライドウ「今生き返らせてやる、ヨシツネ!」




氏は平等に訪れる

人に非ずとも 悪魔に非ずとも

669: 2010/04/13(火) 16:34:49.13 ID:mEJiTD8x0
~坂東宮~

ライドウ「起きろ人修羅」

キョン「あ、ああ…」

ライドウ「よくぞビシャモンテンを倒したな……では会い行くぞ」

キョン「会いに?誰にだ?」

ライドウ「マサカド様だ」

キョン「会ってどうすんだよ」

ライドウ「四天王を倒すと、マサカド様は倒した者の前に現れる。そして力を授けてくれる」

キョン「力を……」

ライドウ「では行くぞ、マサカド様はあそこのお社にいる」

俺たちは社へ向かった

670: 2010/04/13(火) 16:42:12.38 ID:mEJiTD8x0
~社~


????「お前たち…よくぞ四天王を倒しここまで来た」

ライドウは跪いた

ライドウ「はっ!」

????「人修羅よ…お前の力は素晴らしい」

キョン「ありがとう……ございます?」

ライドウ(マサカド様になんて口を………)

????「人修羅よ…私はマサカド、平将門だ」

マサカド「私はこのボルテクス界が生まれてから今まで君たちのことを見ていた」

マサカド「お前はアマラの底へ行くのか?」

キョン「ああ、行くぜ」

マサカド「葛葉よ、お前も行くか?」

ライドウ「……人修羅を氏なせぬこと、それが私の任務です」

マサカド「そうか」

671: 2010/04/13(火) 16:47:13.33 ID:mEJiTD8x0
マサカド「では人修羅よ、このマガタマをやろう」ポイッ

キョン「なんだこのマガタマは?」マジマジ

マサカド「貫通攻撃、万能属性以外の攻撃を防ぐ最強のマガタマだ」

キョン「じゃ、じゃあコイツさえあれば……」

マサカド「氏ににくいというだけだが…まあ「全ての攻撃・補助魔法を使える」マガタマでもある」

ライドウ「……………」

キョン「そんじゃあありがたく貰っておく、すまんなマサカド様」

マサカド「そのマガタマは「マサカドゥス」と言う、人修羅よ」

キョン「ん?」

マサカド「アマラのアクマには係わるな」

キョン「………けれどメタトロンを倒さないと元の世界に戻れないんだ!」

マサカド「……………ほう?」

673: 2010/04/13(火) 16:52:54.60 ID:mEJiTD8x0
キョン「俺は元の世界に……SOS団に戻りたいだけだ!」

マサカド「そのためにアマラの奥に行くと?」

キョン「ああ」

マサカド「そうか…では行け、人修羅よ!」

キョン「ああ、行ってくる!元の世界に必ず戻してやる!」ダッタッタ

キョンは社から外へ出た



マサカド「葛葉よ……着ているな?」

ライドウ「………はっ」

マサカド「ぬかりない……ヤタガラスは」

ライドウ「……マサカド様はどこまでご存じで?」

マサカド「全てだ、全てを見ているからな……では人修羅の件任せたぞ」

ライドウ「14代目葛葉ライドウの名にかけて」

674: 2010/04/13(火) 17:03:31.44 ID:mEJiTD8x0
~坂東宮  外~

ライドウ「~~~~~~というわけだゴウト」

ゴウト「ふむ……なるほどな」

キョン「おい!早くしないと創世が始まってしまうぜ!?」

ゴウト「そうだな、では行こうか」

ライドウ「アマラ深界へ」


もうすぐSOS団が復活する

元の世界になったら何をしようか

そうだ

佐々木とコーヒーを飲みに行く約束をしてたんだったな――――――

675: 2010/04/13(火) 17:06:33.04 ID:mEJiTD8x0
~アマラ深界  第一カルバ~


キョン「………ここは」

ゴウト「人修羅よ、そこの台座にメノラーを置け」

キョン「こうか?」ズガガガガガガ

ゴウト「ふむ…道が出来たようだな」

キョン「じゃあさっさと行こうぜ!最深部のアクマを倒しに!」

ゴウト「ああ」

ライドウ「………………」




ゴウト(……見られているな)





677: 2010/04/13(火) 17:14:08.67 ID:mEJiTD8x0
~アマラ深界  第四カルバ~


キョン「ここのアクマ達、思ったより弱いじゃないか」

ライドウ「マサカド様から頂いたマガタマのおかげだろう、自惚れるな」

キョン「てめえ……」

ゴウト「ライドウ!いい加減にしろ!」

ライドウ「…………」

ゴウト「人修羅よ、冷静さを無くした者は氏ぬぞ?」

キョン「このマガタマがあれば俺は無敵だ!どんな奴にも負けねえよ!アハハハハハハ!!!!!!」

ライドウ「そうか」

キョン「そうだよ!今なら…力を手に入れた今なら…ヨスガの世界も悪くねえな…」

ゴウト「別に止めはせぬ」

????「私が止めますよ」スタスタスタ

キョン・ライドウ・ゴウト「!!!!!!!」

678: 2010/04/13(火) 17:18:16.58 ID:mEJiTD8x0
キョン「お前……橘?なんでこんなところに?」

ゴウト「人修羅!ライドウ!気を抜くな!」

ライドウ「………」カチリッ

キョン「おい!橘なんかに刀を構える必要はないだろ?」

ゴウト「たわけが!おかしいと思わないのか!」

キョン「何がだよ?」

ゴウト「強いアクマが数多住む「アマラ深界」に人の身でありながら平然といる!」

キョン「そういえば………」

ゴウト「女、貴様………アクマだな?」

橘「人間ですよ?今は………」

キョン「今は…?」

680: 2010/04/13(火) 17:24:15.97 ID:mEJiTD8x0
橘「それにしても坂東宮で四天王を退け、マサカドから力を得ましたか…」

橘「さすがですね、キョンさんに帝都のサマナーさん」

ゴウト「女、貴様は一体何者だ!なぜアマラ深界にいる!!」

橘「わたしは…地に在る天使の長」

キョン「地に在る天使の長?」

橘「黒き翼となった闇の天使と共に、混沌の悪魔を支配する最強の王」

ゴウト「!!!!!」

橘「氏と魂を司るもの………」

ライドウ「まさか貴様!?」

橘「ベルゼブブ」

681: 2010/04/13(火) 17:30:57.13 ID:mEJiTD8x0
キョン「ベルゼブブ?」

橘「早くメタトロンを倒してください、私たち混沌の悪魔はみんなその時を待っているんですよ?」

橘「そうすれば…元の世界に戻れますからニコッ

キョン「な、なあ橘?なんでその…メタトロンってのを倒したら元の世界に戻るんだ?」

橘「メタトロンが創世の鍵だからですよ、彼がいる元の世界には戻りません」

キョン「混沌の悪魔ってなんだよ?」

橘「………人間ですよ、おかしいとは思いませんか?」

キョン「おかしい?」

橘「今ボルテクス界にいるアクマはどこから来たんでしょうか?初めからトウキョウにいましたか?」

キョン「いや………」

橘「東京の人間は混沌の世界に落とされ、混沌のアクマになりました…」

橘「逆に混沌の世界にいた悪魔は、ボルテクス界に出てきました」

キョン「そ、それじゃあ」

橘「そうです、悪魔と人の居場所が入れ替わったんですよ」

682: 2010/04/13(火) 17:36:05.94 ID:mEJiTD8x0
キョン「そ、そんな」

橘「ですからアマラ深界にいる「メタトロン」を倒して「混沌の悪魔」を助け出してください」

キョン「そしたら………」

橘「ええ、元の世界に戻れるでしょう…しかし、ひとつ条件があります」

キョン「条件」

橘「コトワリを持つ……創世をたくらむ悪魔を頃してください」

キョン「それは……俺にSOS団の仲魔を殺せってのか?」

橘「はい、でも安心してください。元の世界ではみんな生き返りますから」

キョン「どういうことだよ?」

橘「あなたが創世をするんですよ、元の世界を創世するんです!」

橘「混沌の悪魔…人間を解放して、世界を戻すとどうなると思いますか?」

キョン「………元通りになる」

683: 2010/04/13(火) 17:40:02.29 ID:mEJiTD8x0
橘「そうでしょう?ですからご安心ください!」

橘「大天使メタトロンを倒して、創世をたくらむ悪魔も倒して、キョンさんが創世すれば元通りなんですよ」

キョン「なら…俺がすることは…」

橘「はい、メタトロンを倒してください!お願いします!」

橘「あ、それから創世のやり方なんですけど」

キョン「?」

橘「空に光ってたカグツチってありましたよね?」

キョン「ああ」

橘「あれを壊すんです、カグツチは何か命乞いのようなことを言ってきますが聞いちゃだめですよ?」

橘「だって「元の世界に戻すため」ですからね」ニコッ

684: 2010/04/13(火) 17:54:27.16 ID:mEJiTD8x0
キョン「分かった……」

ゴウト「待て、人修羅!その女の話どこかおかしいぞ!」

橘「おかしい?どこがです?」

ゴウト「そもそもなぜお前がそれを知っている!?」

橘「………さあ?この世界では中々強いからじゃないんですか?」

ゴウト「ライドウ!斬れ!」

キョン「な…橘を頃すのか!?」

橘「いいんですよキョンさん、どちらにせよ私はあなたたちと戦わないとダメだったんですから」

ゴウト(………まだ見られている?この蝿女ではなかったのか?)

橘「今の力でメタトロンに勝てるかどうか……審査するために私はここにいますから!」

橘「私の真の力と姿でお相手します!」

686: 2010/04/13(火) 18:07:52.83 ID:mEJiTD8x0
ちょっと出かけてきます!
できるだけ早く再開させますんでスマヌ!!!!

690: 2010/04/13(火) 18:34:36.23 ID:mEJiTD8x0
そう言って橘の姿は消えた

次の瞬間

俺の目の前に現れたのは

とてつもなく大きな蠅だった

とても禍々しく

とても威圧感があり

とても




美味そうだった





691: 2010/04/13(火) 18:38:49.65 ID:mEJiTD8x0
ライドウ「ベルゼブブか………」

ゴウト「ライドウ!あいつを出せ!」

ライドウ「………だが」

ゴウト「我とてあんなものは見たくない…しかしアイツでないとベルゼブブは倒せん!」

ライドウ「………くっ」

ゴウト「いくら人修羅がマサカドゥスを装備しているとはいえ危険すぎる相手だ!」

ライドウ「…………来い!」




ライドウ「大魔王マーラー!」





694: 2010/04/13(火) 18:47:42.18 ID:mEJiTD8x0
キョン「……………」

ライドウ「……………」

橘「……………え?」

ゴウト(相変わらずご立派だな)

マーラー「久しぶりの管の外じゃ!さまなーよ!たまには我を使わんか!」

ライドウ「マーラー、お前の仕事はおしゃべりか?」

マーラー「管越しに話しかけても返事はあるが会話は続かんでな!たまにはこうして会話させとくれ!」

キョン「………………」

ゴウト「ふむ、ではマーラーよ。敵はあそこだ」

橘「ちょ……そんな下品な仲魔がいたんですか!?冗談じゃありませんよ!」

マーラー「ほう…ではお前の煩悩を見せてみろ!(暴れまくり)」ブンブンブン

バチバチバチバチ

橘「毛が…毛がぁあああああ!!!!!!いやあああああ!!!!!!!」

696: 2010/04/13(火) 19:02:37.93 ID:mEJiTD8x0
橘「許しません!!!(気合い)」

キョン「赤のカポーテ」シュン

マーラー「まだ暴れ足りんわい!(暴れまくり)」ブンブンブンブン

橘「王の力見せましょう!」

ゴウト「いかん!下がれ!」

キョン「マサカドゥスの力なめんなよ!」

ライドウ「…………」シュン

キョン「至高の魔弾!」

橘「氏蝿の葬列」ピカン

キョン「ぐふっ……そんな……マサカドゥスを装備……してた…のに?」

橘「万能属性は効くようですね?あちらは全員回避したみたいですけど」

ライドウ「自惚れるからだ、馬鹿め」

698: 2010/04/13(火) 19:10:04.66 ID:mEJiTD8x0
ゴウト「おい、ライドウ!人修羅が危ない!」

ライドウ「マーラー、あいつの補助を頼む」

マーラー「任せろサマナーよ!」

橘「期待はずれですねキョンさん、そんなんじゃ元の世界なんて夢のまた夢ですよ?」ズン

キョン「がはっ………」

橘「佐々木さんもがっかりしますよ?そんな弱さじゃ……」

キョン「佐々木……ガハッ!」

マーラー「人修羅よ!つかまれ!」ブンブン

キョン「…………俺は一人で立てる」

マーラー「その体じゃ無理じゃ!ほれ!さっさと捕まれ!」ブンブン

キョン「ここで手を借りたら…負けなんだよ!」

マーラー「捕まらんと無理じゃ!ほれ!」ブンブン

キョン「一人で立てるさ……これくらい乗り越えないと創世は出来ない!」

マーラー「人修羅……」ジーン

699: 2010/04/13(火) 19:14:55.85 ID:mEJiTD8x0
キョン「マーラー…俺はいい、ライドウを助けてやってくれ。俺はもう倒れない!」

マーラー「ああ、任せろ人修羅!サマナーはわしが守る!」

キョン「頼んだぜマーラー」

マーラー「ああ!」

橘「本当に一人で立つとは…どういう体の造りなんですか?それとも気合いで?」

キョン「人間本気を出すとなんでもできるんだよ」

橘「人間?あなたが?アハハハハハハハ!!!!!!!!」

キョン「何がおかしい!」

橘「その力…どうやって手に入れたか覚えてないんですか?」

キョン「この力?」

橘「佐々木さんがあなたに力を与えたからじゃないですか、ほら、病院で」

キョン「だ…だからなんだよ!」

橘「あなたは人間じゃないんですよ?もちろん悪魔でもありません」

700: 2010/04/13(火) 19:22:11.52 ID:mEJiTD8x0
橘「あなたは人修羅です、人間にも悪魔にもなれなかった惨めな存在」

キョン「俺が…惨め?」

橘「そうですよ?あなたはとても惨めです」

キョン「てめえ!ドルミナー!」

橘「私を眠らせてどうするつもりだったんですか?まあ精神攻撃など無効ですが」

キョン「地母の晩餐!」ドガガガガガガ

橘「ゲフッ………」

ライドウ「的殺!」ザシュ

橘「グフッ!」ヨタヨタ

マーラー「止めじゃ!ベノンザッパー!」

橘「きゃあああああ!!!!!!!!」バタン

橘は人型に戻った

701: 2010/04/13(火) 19:27:56.00 ID:mEJiTD8x0
橘「ぐっ………」

ゴウト「真の姿に戻る力も無くなったか」

橘「でもまだ戦えますよ?」

ゴウト「そうか………聞きたいことがある」

橘「私もあなたたちにお願いがあります」

ゴウト「こちらが先だ、佐々木とやらは何者だ?」

橘「まだ分からないんですか?」

ゴウト「………貴様は「黒き翼となった闇の天使」と言っていたな?」

橘「そうですよ」

ゴウト「そうか……もういいぞ、貴様の願いとやらを聞こうじゃないか」

橘「簡単なお話です、キョンさんと二人だけで戦わせてください」

キョン「な…もう決着はついたはずじゃあ!」

702: 2010/04/13(火) 19:32:28.83 ID:mEJiTD8x0
橘「誰がいつ、どこで決着がついたと言ったんですか?たとえ誰かが言ったとしても私は認めませんよ」

キョン「………言い合うだけ無駄か?」

橘「ええ、あなたが「創世」で元の世界に戻してくれたら私も生き返りますから」

キョン「そうか…なら行くぜ橘!」

橘「いつでもどうぞ!アギダイン!」ゴォ

キョン「マサカドゥスには効かないぜ!ベノンザッパー!」ザシュン

橘「ぐふっ」

キョン「止めだ!至高の魔弾!」

ドゴン




橘(佐々木さん、任務完了です………かならず復讐を……)




703: 2010/04/13(火) 19:37:58.31 ID:mEJiTD8x0
ゴウト「ふむ…とりあえずライドウ、しまってくれ」

ライドウ「戻れ、マーラー」

マーラー「また呼んどくれ」

ゴウト(二度と見たくないものだ…しかし…)

キョン「マ……マガツ……ヒ」

ゴウト(どういうことだ?)

キョン「タ……タチバ……ナ?」

ゴウト(蠅女を頃した瞬間に眼が赤く……あのアクマのような禍々しい……)

キョン「マガツヒ……マガツヒ!」

バギッ!ボギボギ!ズチャ!ズルズルズルズル
ボギボギ!ゴリッゴリボギンズジャ!モシャモシャ


ライドウ「…………ほう」


バク!ボギゴリ!ズルズル!ガギン!ボギゴ!


ライドウ「俺の仕事ももうすぐ終わるな」

705: 2010/04/13(火) 19:41:44.66 ID:mEJiTD8x0
キョン「…………俺は?」

ライドウ「久しぶりの食事は美味かったか?」

キョン「………え?」

ライドウ「蠅は美味かったか?もっともお前が食べたのは少女の状態だったがな」

キョン「俺は橘を……食べたのか?」

ライドウ「ああ」

キョン「俺は……人を食べたのか?」

ライドウ「元は悪魔だが人型だったぞ」

キョン「橘を…………あああああああ!!!!!!!!!!」



ライドウ「……………」ニヤッ





706: 2010/04/13(火) 19:45:22.38 ID:mEJiTD8x0
ライドウ「気にすることはないだろ」

キョン「ああああああああああ!!!!!!!!!!」

ライドウ「お前は創世を、この世界を元の世界へ戻すんだろう?」

キョン「あああああ…………でも、俺は、俺は橘を……」

ライドウ「人修羅よ、創世で生き返るとあの女は言っていた」

キョン「創世で…そうだ…言っていた」

ライドウ「ならば、創世を目指せ」

キョン「ライドウ………」

ライドウ「俺達は「仲魔」だろう?」

キョン「ああ……ああ!」ボロボロ



ゴウト(ライドウも演技が上手いものだな)





708: 2010/04/13(火) 19:49:09.32 ID:mEJiTD8x0
~30分後~

キョン「それじゃあ…行こうか」

ライドウ「ああ」

キョン「俺の…俺たちの世界を取り戻しに!」



ゴウト(さて、ここからどうするか………)

ゴウト(やはりこのまま人修羅を利用するか)

ゴウト(それとも、佐々木という少女に協力するか………)

ゴウト(まあいずれにせよ結果は同じか)





710: 2010/04/13(火) 20:05:10.13 ID:mEJiTD8x0
~アマラ深界  第五カルバ~


????「聞こえる?キョン…あんたは闇に偏りすぎた」

キョン「この声……どこから……」

????「もうアンタを許すことは出来ないわ。私はあの堕天使のたくらみを…新たな悪魔の誕生を見過ごすことはできない」

キョン「新たな……悪魔?」

????「魔人よ!魂まで闇に染めた悪魔よ!」

ピカン

キョン「なん……だと?」

????「聞きなさい!そして震えなさい!」

キョン「そ…そんな……冗談だろ……?」

????「私の名はメタトロン!私と「神」は一つ!」





キョン「………ハルヒ」

711: 2010/04/13(火) 20:10:06.74 ID:mEJiTD8x0
キョン「なんでお前が………ここに?」

ハルヒ「私は「神」そうでしょ?」

キョン「ま、待て!だってお前はアラディアに………」

ハルヒ「自由の神アラディア……私はあの時コトワリを求めた、不思議で楽しい世界を」

ハルヒ「でもね、アラディアにマガツヒを食われて氏んだとき……私は思い出した」

ハルヒ「私は創世をすることが出来ない存在だったってことを」

キョン「創世が出来ない存在?」

ハルヒ「神」

ハルヒ「私は神だった…ずっと…ずっと」

キョン「な、何を言ってるんだハルヒ」

712: 2010/04/13(火) 20:15:52.40 ID:mEJiTD8x0
ハルヒ「昔……私に反旗を翻した天使がいたわ」

ハルヒ「それが佐々木さん」

キョン「な、どういうことだよ!」

ハルヒ「キョン、なんで私がSOS団作ったか覚えてる?」

キョン「宇宙人、未来人、異世界人に会って遊ぶため…じゃないのか?」

ハルヒ「そうよ…でも本当はね」

ハルヒ「あなたといたかったから作ったの」

キョン「ハルヒ………」

ハルヒ「最初はね、恋だと思ったわ」

714: 2010/04/13(火) 20:21:40.15 ID:mEJiTD8x0
ハルヒ「でも神であることを知った時、恋じゃないことを知った」

キョン「………………」

ハルヒ「佐々木さんの雰囲気が…私n」

ライドウ「的殺!」ザシュ

ハルヒ「うぐっ!」

キョン「な、ライドウ!」

ゴウト「神の演説など時間の無駄だ!人修羅!そいつを倒すのであろう?」

ハルヒ「会話の最中に攻撃とはいい度胸じゃない!」

ライドウ「敵を目の前にして演説とはいい根性だな?」

ハルヒ「減らず口を……神の怒りを受けなさい!!!!メギドラオン!」

キョン「待てハルヒ!まだ話は終わっていない!」

715: 2010/04/13(火) 20:28:42.62 ID:mEJiTD8x0
ドゴォォォォォォン

キョン「待て!ライドウ!ハルヒ!」

ライドウ「待つ意味など……無い!」ザシュ

ハルヒ「ぐっ…やるじゃない!人の分際で!アギダイン!」

キョン「まだ話は終わっていない!」

ゴウト「たわけが!戦闘前の演説や変身を待ってくれるのは「あにめ」とやらだけだ!現実は甘くない!」

キョン「だけど……」

ゴウト「会話したところで結果が変わるのか!人修羅!お前の為すべきことはなんだ!」

キョン「俺の為すべき……こと?」

ゴウト「メタトロンを倒し、元の世界を創世するのであろう!なら、メタトロンの話を聞くだけ時間の無駄だ!気も迷う!」

キョン「だけど………」

ゴウト「元の世界に戻ればメタトロンもさきほどの蝿女も元に戻るのであろう?なら迷うな人修羅!」

キョン「…………ああ!」

716: 2010/04/13(火) 20:29:59.96 ID:mEJiTD8x0
ちょっと風呂ってくる!
続きは上がってからで堪忍!

723: 2010/04/13(火) 21:30:45.19 ID:mEJiTD8x0
ハルヒ「人間の分際で神に逆らうつもり?」

ライドウ「仕事だからな」ザシュ

ハルヒ「ぐふっ」

ライドウ「来い!モー・ショボー!マーラー!」

ハルヒ「何を呼ぼうと私は神、闇に染まったものを許すわけにはいかないわ!マハンマオン!」ピカッ

マーラー「ふふ…メタトロンが相手か!血沸き肉踊る!」

ハルヒ「……………うわっ」

ゴウト(うむ、神も正しい判断をするな)

ライドウ「来い、モー・ショボー」

ハルヒ「なんてもんだしてんのよ人間!氏になさい!」ブン

ライドウ「くっ…来い!モー・ショボー!」

725: 2010/04/13(火) 21:36:24.91 ID:mEJiTD8x0
ライドウ「モー・ショボー!契約に従え!」

ハルヒ「使い魔もまともに扱えないの!?メギドラオン!」ドゴーーーン

モー・ショボー(さまなー…あれ見たくない、見るなら氏にたい)

ライドウ「仕事中だぞ、契約に従い出て来い!」シュン

モー・ショボー(やだ)

ライドウ「一四代目葛葉ライドウの名において命ずる。モー・ショボーよ、契約に従い召喚されよ」

モー・ショボー(だって…あんなのとお仕事やだ……うぅ…ヒック…ヒック…)

ライドウ(泣き出した……これだから子供は………)

ライドウ「来い、アリス」

アリス(やだ)

ライドウ「………来い、ヨシツネ」

ヨシツネ「応」

726: 2010/04/13(火) 21:42:45.13 ID:mEJiTD8x0
ハルヒ「あんたもキョンも許すわけにはいかないわ!シナイの神火!」

キョン「くっ………」シュン

マーラー「ぬるい攻撃よ!アギダイン!」ゴォ

ハルヒ「ぐぅ……」

ライドウ「ヨシツネ!」

ヨシツネ「おう!」ザシュ

ハルヒ「くっ……悪魔なんかに…闇に落ちた堕天使ごときに負けてたまるかぁぁぁあああ!!!!ゼロス・ビート!!!」ズガガガガガガ

キョン「赤のカポーテ!」シュイン

ライドウ「マーラー!人修羅の補助に行け!」

マーラー「任せとくがいいぞ!」

キョン「大丈夫だ!必要ない!」

727: 2010/04/13(火) 21:48:14.60 ID:mEJiTD8x0
ライドウ「的殺!」ザシュ

ハルヒ「ぐぅ!」ヨタヨタ

マーラー「わしの一撃じゃ!暴れまくり!」

ハルヒ「きゃあ!」シュン

マーラー(今の一撃を避けるとは、さすがはメタトロンじゃ……しかし)

キョン「隙が大きいぞ…ハルヒ!」

ハルヒ「しまっ………!」

キョン「至高の魔弾!」ドゴン

ハルヒ「うぐっ…………」バダン

729: 2010/04/13(火) 21:52:54.37 ID:mEJiTD8x0
キョン「ハルヒ…………」

俺は倒れたハルヒを抱きかかえた

ハルヒ「キョン………私たちは敵同士なのよ」

キョン「そんなことない…俺達SOS団の仲魔だろ?」

ハルヒ「キョン…ありがと」ニコッ

ライドウ「………………」

ゴウト「ふむ……………」

マーラー「うぅ…うぅ………」ボロボロ

ヨシツネ「………………」

ライドウ(この隙に……)

ゴウト「待てライドウ」

ライドウ「?」

ゴウト「時には情けも必要だ……今は見逃してやれ」

ライドウ「……………」

マーラー「うぅ…うぅ…」ボロボロ

733: 2010/04/13(火) 22:00:33.27 ID:mEJiTD8x0
ハルヒ「さっきは…あそこの人間に邪魔されたけど」

キョン「ん?」

ハルヒ「私があなたといたかった理由よ…」

キョン「ああ」

ハルヒ「佐々木さんの臭いがあなたからしたのっと言ってもその時はあんたの臭いだと思ってたけど…」

キョン「佐々木の臭い?」

ハルヒ「堕天使の臭い……地獄の臭い……そして「復讐」の臭い」

キョン「……………」

ハルヒ「だからかな、キョンを見た時他人じゃない気がして胸がドキドキして……でも恋じゃなかった」

キョン「ハルヒ………」

ハルヒ「私は氏ぬ…いえ、氏ななきゃいけない存在になってしまった」

ハルヒ「私と佐々木さんの長い長い戦いはこれで終ったわ」

735: 2010/04/13(火) 22:06:46.76 ID:mEJiTD8x0
ハルヒ「あんたはアクマになっても暖かいのね…」

キョン「…………ハルヒ」ボロボロ

ハルヒ「キョン……がっ!」

キョン「ハルヒ?」

ハルヒ「がっ………ひゅ………(声が…出ない!?なんで!?)」

キョン「ハルヒ!おいしっかりしろ!ハルヒ!」

ハルヒ「キョ…………ロ……(キョン…後ろにいるの見えないの!?)」

ハルヒ「ニ………(人間!黒猫!緑のチ○コ!侍!見えてないの!?)」

ハルヒ「サ………(佐々木さんが…大量の悪魔を引き連れて私たちを見ているのが!)」



佐々木「…………」ニヤッ

737: 2010/04/13(火) 22:16:17.40 ID:mEJiTD8x0
ハルヒは息を引き取った

原因不明の窒息だろう

けれどハルヒは最後に俺ではなく

俺の後ろを見ていた

後ろには何もない

けれどハルヒは何かを見ていた

確実に何かを

そして

氏んだ

739: 2010/04/13(火) 22:21:36.56 ID:mEJiTD8x0
佐々木「キョン、メタトロンを倒してくれたんだね?」

ライドウ・ゴウト「!!!!」

ゴウト「この女……いつの間にわれらの背後に…」

ライドウ(気配はなかった……)

マーラー「うぅ……うぅ……」ボロボロ

キョン「佐々木………」

佐々木「キョン、今は辛いかもしれない……けれど君は創世を完成させないといけないんだよ」

キョン「わかってる…わかってる」

佐々木「安心して…残りはコトワリを持つ者とカグツチを倒せば全て元通りだから」ダキッ

キョン「佐々木……俺はハルヒを……頃したのか?」

佐々木「大丈夫だよキョン、彼女は生き返るんだ…君の創世によってね」

740: 2010/04/13(火) 22:29:40.53 ID:mEJiTD8x0
ゴウト「…………待て貴様」

佐々木「なんだい?」

ゴウト「貴様がルシフ…………」

ライドウ「どうしたゴウト?」

ゴウト「な………いつの間に………」

キョン「ゴウト?」

佐々木「ねえキョン、創世さえすればすべては元通りなんだ…」

キョン「分かってる…」

佐々木「大丈夫さ、どんなに辛いことがあっても僕は君の味方だよ」

キョン「佐々木………」

ライドウ「ゴウト?」

ゴウト(視線は……この悪魔達だったのか?なぜ気付かなかったのだ……ライドウ、人修羅は気づいていない…マーラー、ヨシツネも…)

ゴウト(なぜ見ている…なんの感情もない…ただ我らを見ているだけの視線)

741: 2010/04/13(火) 22:35:03.92 ID:mEJiTD8x0
佐々木「じゃあキョン、僕はここで君の活躍を待っているよ」

キョン「佐々木………」

佐々木「なんだい?キスかい?」

キョン「なっ………」チュッ

佐々木は俺に口づけをした

濃厚な口づけだった――――――


ライドウ「!!!!」

ゴウト「ライドウ!」

ライドウ「的殺!」ザシュ

佐々木「おっと…危ないじゃないか…いきなり斬りつけるなんて」

キョン「ア……アア……」

ゴウト「人修羅にマガツヒを入れたな?しかも…これはここのマガツヒだ」

佐々木「入れたよ?だったらどうするんだい?」

ゴウト「人修羅は氏ぬのか?」

佐々木「僕の入れたマガツヒは食欲旺盛になるマガツヒさ…キョンはアクマを食べれば食べるほど力が出るからね」

743: 2010/04/13(火) 22:40:56.30 ID:mEJiTD8x0

ゴウト「氏なぬなら好きにすればいい」

佐々木「おや、意外な返答だね?」

ゴウト「「今は」殺させるわけにはいかんからな」

ボギボギ ゴリゴリ ムシャ ズルズル バギッ

佐々木「今は……ね、なら一つ聞いておこうか」

ゴウト「…………なんだ」

バギンバギン ゴリゴリ

佐々木「君たち帝都の「ヤタガラス」からの依頼はなんだい?ここに来るように依頼した老婆って誰だい?」

ゴウト「答えられぬ」

佐々木「くっくっく…だろうね、少々意地悪な質問だったよ」

ボギボギ ズルズル ヌッチャ ボギボギ ズズズズズズズ

ライドウ(…………よく食べるな)

744: 2010/04/13(火) 22:46:53.72 ID:mEJiTD8x0
佐々木「まあ、大体の予想はついているんだけどね」

ゴウト「………ほう?」

佐々木「僕はまだ争うつもりはないよ、それに……キョンが君たちに負けるとも思えない」

ゴウト「………何のことかわからんな」

佐々木「くっくっく…本当に面白いね、それじゃあ彼をよろしく頼むよ」

ゴウト「ああ」

佐々木「キョン…また会おうね」チュッ

ゴウト「ひとつ聞かせてくれ」

佐々木「なんだい?」

ゴウト「恋仲なのか?」

佐々木「くっくっく…だったらどうする?」

ゴウト「どうもせん、聞いてみただけだ」

佐々木「そうかい?それじゃあね」

748: 2010/04/13(火) 23:01:43.53 ID:mEJiTD8x0
~ボルテクス界  外~


キョン「はっ………ここは?」

ゴウト「ボルテクス界だ」

キョン「ボルテクス界?」

ゴウト「そうだ、しかし気に病むことはないぞ人修羅」

キョン「気に病む?何を?」

ゴウト「メタトロンのことだ、かつての仲魔だったのだろうがお前がコトワリを………」

キョン「ハルヒがどうかしたのか?」

ゴウト「………人修羅?」

キョン「ハルヒを食べた、でも創世で元通りじゃないか」

ゴウト「あ、ああ…それはそうだが」

キョン「ならさっさと創世をしようぜ…ってどうすればいいんだっけ?」

749: 2010/04/13(火) 23:05:00.03 ID:mEJiTD8x0
ライドウ「オベリスクに行く、そこでお前の持っているヤヒロノヒモロギを使う」

キョン「ああ、このヨヨギ公園で拾ったやつか」

ライドウ「そうだ」

キョン「そうか」

ライドウ「……………」

キョン「……………」

ゴウト(ふむ…人修羅の様子がおかしいな)

751: 2010/04/13(火) 23:13:56.58 ID:mEJiTD8x0
~オベリスク~


キョン「この扉から気配を感じる」

俺たちは扉を開け、中に入った

中にいたのは

変わり果てた姿の





長門有希





754: 2010/04/13(火) 23:21:44.99 ID:mEJiTD8x0
長門「私の静寂を乱すのは誰?シジマの国を拒もうとするのは誰?」

キョン「長門か」

長門「あなただったの………あなたには力があった、でもついに私と意は通じなかった」

長門「邪悪な悪魔…氏んでもらう」

キョン「氏ぬのはお前だ」

ライドウ「的殺」ザシュ

長門「ぐっ…中々の一撃…物理攻撃…これを禁ず」

ゴウト「気をつけろ!言霊だ!」

キョン「言霊?」

ゴウト「詳しいことを説明している暇は無い!とにかく物理攻撃はするな!」

ライドウ「了解」

ライドウ「モー・ショボー!」

755: 2010/04/13(火) 23:27:31.53 ID:mEJiTD8x0
モー・ショボー「さまなー、あいつを殺せばいいのー?」

ライドウ「ああ、だが物理攻撃はすr」

モー・ショボー「えい!!!!!」ボコン

ライドウ「……………」

ゴウト「……………」

長門「地獄への導き」シュン

モー・ショボー「あああああ!!!!!!」バダン

ライドウ(なるほど、あの女の言葉に逆らえば「氏」というわけか、単純な話だ)

キョン「うあああああ!!!!!(気合い)」

ライドウ「アリス!」

756: 2010/04/13(火) 23:29:17.63 ID:mEJiTD8x0
ダメだった…今日中に終わらなかった…

明日の朝で終わらせる!絶対に終わらせる!
残ってたら終わらせる!

ってなわけでお休み!

あと>>752メガテン3始めようぜ!

776: 2010/04/14(水) 05:57:53.13 ID:luxC3gEf0
アリス「やっほーさまなー」

ライドウ「あいつを凍らせてくれるか?」

アリス「魔法は大丈夫なの?」

ライドウ「おそらくな……俺と人修羅では今は手が出せん」

アリス「おっけー…そんじゃいっくよー!!!!」シュウウウウウ

キョン「うらあああああああ!!!!!!!(気合い)」

ライドウ「人修羅ごとやれ!アリス!」

アリス「絶対零度!!!!」ゴォォォォォォォォ

キョン「なっ!おい待てライド」

長門「そんな!彼ごと撃ってくr」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

778: 2010/04/14(水) 06:07:06.52 ID:luxC3gEf0
長門「ぐっ………魔法攻撃、これを禁ず」

ライドウ「人修羅!その女に拳を叩きこめ!」

キョン「ああ!」ボゴン

長門「ぐっ……」

キョン「まだまだだ!暴れまくり!」ドガドガドガドガ

長門「ゲフッ」

ライドウ(~を禁ずは一度に二つは使えないのか……参考になるな)

アリス「さまなー、攻撃しちゃ……まずい?」

ライドウ「ああ」

アリス「おなかすいた」クイックイッ

ライドウ「服を引っ張るな、あとで芋ようかんやるから我慢しろ」

アリス「大学芋がいい」クイックイッ

ライドウ「モー・ショボーが先日(>>306)俺の分をすべて食べたから無しだ」

アリス「………そんな」ヘタッ

779: 2010/04/14(水) 06:11:52.75 ID:luxC3gEf0
長門「末世破!」ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

キョン「これは……万能属性?」

ライドウ「いかん!戻れアリス!」

アリス「はーい」シュン

ライドウ「来い!ジライヤ!」

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ジライヤ「グオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」

長門「これでも氏なない?」

キョン「終わりだ長門…」シュン

長門「後ろをとられた!?」

キョン「至高の魔弾!」ドゴン




長門「ゲフッ」バタン

780: 2010/04/14(水) 06:16:56.79 ID:luxC3gEf0
長門は元の姿に戻った

ゴウト(創世のコトワリを持つアクマをこうもあっさり倒すとは…)

ライドウ「人修羅、とどめを」

長門「人………修羅……」

キョンは長門を抱きかかえた

長門「また………図書……館n」ビクッ

ボギン!ゴギゴギ!ズルボギ!グチャ!ゴギゴギ!
モシャ!ブチッ!ゴリン!ズチャ!ズルズル!



キョン「マガ……ツヒ」




俺は長門を食べていた

781: 2010/04/14(水) 06:20:53.47 ID:luxC3gEf0
キョン「マガ…ツヒ…クワセロ」ボギボギズルズネチャ

ライドウ「人修羅、のどに詰まらせるぞ?」

キョン「マガツヒ!」ネチャブチッ!ズルズルズルズル

ゴウト(仲魔思いだった人修羅とは思えんほど豹変しているな、これも佐々木とやらが接吻で食べさせたマガツヒの影響か?)

ゴウト(それとも………これが人修羅の本性か)

ライドウ「うまいか?」




キョン「ウマイ」





783: 2010/04/14(水) 06:27:54.50 ID:luxC3gEf0
アリス(なんか食欲無くなっちゃった…)

ライドウ「まあな」

アリス(ねえ、さまなー)

ライドウ「なんだ?」

アリス(視線を感じるんだけど……)

ライドウ「視線?」

アリス(それも一つじゃない……どこから見られてるのかわかんないけど感じるの)

ライドウ「俺は何も感じないぞ」

アリス(気のせいかなあ?)

ライドウ「気のせいだろ」

アリス(さまなーが言うならそうだね)

784: 2010/04/14(水) 06:33:46.29 ID:luxC3gEf0
キョン「……………ごちそうさま」

ゴウト(やはりおかしい…いくら創世で元に戻ると考えていても自責の念すらないのは……)

キョン「それじゃあ上に行って、次のコトワリを持つ奴を倒さないとな」

ライドウ「ああ」

ゴウト(………………見ているな)

俺たちは次のコトワリを持つ者のところへ向かった






佐々木「残さずに食べているじゃないか、関心関心」

佐々木「僕たちの子供の教育にいい影響がありそうだよ」

785: 2010/04/14(水) 06:37:08.85 ID:luxC3gEf0
~オベリスク~

次に向かった部屋は

シジマの部屋とは違う

寂しい部屋だった

久しぶりじゃないか






古泉一樹








786: 2010/04/14(水) 06:44:28.71 ID:luxC3gEf0
古泉「アハハハハ!わざわざ氏にに来たんですか?」

キョン「もとのSOS団に返すためだ……」

古泉「ムスビの世界ができるまで待てば、氏にこそすれ生まれ変われたかもしれないのに」

キョン「お前を頃す」

古泉「いくらSOS団の仲魔だったからって僕の創世の邪魔は………」

キョン「俺の創世の邪魔をするやつは………」

キョン・古泉「許さない!!!!」

キョン「ベノンザッパー!」

ガキン

キョン「なっ!反射された?」

キョン「ヨヨギの象と一緒のパターンか……」

キョン「ファイヤブレス!」ゴォォォォォォォ

ガキン

キョン(これも反射された!?)

787: 2010/04/14(水) 06:51:31.68 ID:luxC3gEf0
古泉「驚いているだけじゃ氏にますよ?ジオダイン!」ドゴン

キョン「人修羅にそんな攻撃が効くと思ってるのか?」

古泉「な…傷一つないなんて!」

キョン「驚いているだけじゃ氏ぬぜ?」

古泉「…………」イラッ

ゴウト(これは厄介だな……しばらく人修羅に様子をみさせるとするか)

ゴウト「ライドウ…念のためモー・ショボーとアリスを出しておけ」

ライドウ「モー・ショボー!アリス!」

アリス「やっほーさまなー」

モー・ショボー「さまなー元気?」

ゴウト(これで万能属性を含む、全属性の魔法が使えるな……)

788: 2010/04/14(水) 07:00:52.73 ID:luxC3gEf0
キョン「赤のカポーテ!」シュイン

古泉「デカジャ」パン

キョン「また消しやがって…」

古泉「ブフダイン!」ゴン

キョン「ぐっ……ファイヤブレス!」ゴォォォォォォォ

古泉「ぐっ…やりますね」

キョン(効いた?でもさっきは効かなかったぞ…)

アリス「アギダイン!」ボン

古泉「ぐわっ」

ゴウト「反対属性だ!攻撃してくる反対属性の魔法を使え!」

キョン「ファイヤブレスくらいしか使えねえよ」

古泉「そう簡単にいきますかね?」

789: 2010/04/14(水) 07:11:08.88 ID:luxC3gEf0
アリス「簡単にいくかもね」シュン

古泉「いつの間に後ろに!」

アリス「氏んでくれる?」ピカン

古泉「効きませんよ?」

ライドウ(隙を作るには十分だがな)

モー・ショボー「アギダイン!」ゴォォォォォォ

古泉「ぐおっ……」ヨタヨタ

ライドウ「人修羅!止めをさせ!」

キョン「ファイヤブレ」

古泉「ウソブキ!」ゴォォォォォォ

キョン「うあああああ!!!!!!!(体力が……マガツヒを……吸われた)」バタン




氏は平等に訪れる

人に非ずとも  悪魔に非ずとも

791: 2010/04/14(水) 07:22:37.12 ID:luxC3gEf0
夢を見た

SOS団の部室にいる夢

長門…なぜ俺を見ている?

ハルヒ…なぜ俺を見る

見るな

俺を見るな!

感情のない眼で俺を見るな!




佐々木「大丈夫だよキョン」

佐々木「古泉君に奪われたマガツヒを」

佐々木「奪い返せばいいだけさ」

奪い返す?――――――

佐々木「そう、そしたら彼女たちは君を――――――」

792: 2010/04/14(水) 07:26:54.98 ID:luxC3gEf0
ライドウ「なかなかやるな」

古泉「あなたこそ人の分際でよく生きていられるものです」

アリス「ブフダイン!」

古泉「夜のオーロラ」カキン

ゴウト(反対属性を撃ってもあの技で属性を変化する…か)

モー・ショボー「ザンダイン!」カキン

モー・ショボー「反射された…はずれちった」

古泉「さっきからどうしたんですか?打つ手なしですか?」フフッ

ライドウ「戯言をぬかすな」

ライドウ(とは言ったがこれは厄介だな……どうするか)



キョン「あああああああ!!!!!!!!!!」

793: 2010/04/14(水) 07:32:42.11 ID:luxC3gEf0
キョン「コイ……ズミ……マガツヒ……」

ライドウ「………戻れモー・ショボー、アリス」

ゴウト(どこだ?どこから見ている?)

古泉「てっきり氏んだと思っていましたよ、今度こそ確実にこr」

キョン「マガツヒヲカエセ!コイズミ!」

ガブッ

古泉「噛んだところで僕にダメージはありませんよ?物理こうg」

キュオオオオオオオオオオン

古泉「がっ………(体が動かない!?マガツヒが……人修羅に食われていく…)」

古泉「お………さ……さ………き!」

ゴウト(ムスビの者には見えているのか?)

古泉「あ…………」バダン

794: 2010/04/14(水) 07:38:49.45 ID:luxC3gEf0
キョン「……………」

ライドウ「よく食べるな」

キョン「…………」ギン

ゴウト(人修羅の眼が……真っ赤に!?)

ライドウ(ほう)

キョン「あと………一つ」

ライドウ「そうだな」

キョン「あと一つでSOS団が…元に…」

ライドウ「……ふっ」

キョン「ヨスガ………」

キョンは上に昇って行った

ライドウ「もうすぐ仕事が終わるな」

ゴウト「うむ、あの老婆……いや、アマラの者の依頼ももうすぐ達成できる」

795: 2010/04/14(水) 07:41:41.97 ID:luxC3gEf0
最後の部屋

そこにいたのは

変わり果てた姿の

俺の大好きだったSOS団の

愛しのマスコットキャラクター





朝比奈みくる





797: 2010/04/14(水) 07:49:49.15 ID:luxC3gEf0
みくる「よく来てくれました…キョン君とも戦う運命にあるんですよね」

キョン「…………」

みくる「………私たちはもうSOS団の仲間でも友達でもありません」

キョン「………ああ」

みくる「コトワリを違え、創世を争う敵…出会えば必ず戦闘になる」

キョン「………そうだな」

みくる「互いに涙も流れない身体になったのが幸いでしょうか」

みくる「戦を交えることなどなんともないでしょう?」

キョン「………ああ」

みくる「真に優れているのは私かキョン君か……さあ、戦いましょう」

801: 2010/04/14(水) 07:59:21.55 ID:luxC3gEf0
みくる「おいで……オセ・ハレル、フラロウス・ハレル」

オセ「久しぶりだな人修羅」

キョン「ああ」

オセ「よくも俺を喰ってくれた……今度は俺が貴様を食ってやる!」

フラロウス「タルカジャ!」キュイン

オセ「氏ね!人修羅!乱入剣!」ドゴン

キョン「……………」

オセ「な……無傷だと!?」

ライドウ「よそ見をするなど余裕だな」ギン

オセ「ぐぅ……貴様!邪魔をするな!」

ライドウ「人修羅!そこの女は任せる!この二匹は俺が引き受けよう」

キョン「ああ」

みくる「なめられたものですね……力の国「ヨスガ」のコトワリを!」

802: 2010/04/14(水) 08:08:14.73 ID:luxC3gEf0
みくる「マハンマオン!」ピカン

キョン「アイアンクロウ」ザシュ

みくる「ふっ!」シュン

キョン「ランダマイザ」シュンシュンシュン

みくる「いつから補助魔法も使えるようになったんですか?」

キョン「……………」

みくる「そうですね…聞いたところであなたは氏ぬんだからいいよね?」

キョン「至高の魔弾」ドゴン

みくる「ふっ」シュン

キョン(当たらない…)

みくる「メギドラ」シュンシュンシュンシュン

キョン「ぐっ…」

みくる「万能属性は効果ありですね」

803: 2010/04/14(水) 08:13:41.10 ID:luxC3gEf0
ライドウ「マーラー!ヨシツネ!」

オセ「ぬ……これは……」

マーラー「お主の相手は…わしじゃあああ!!!!!!」ブン

オセ「くっ(なんと立派な……)」シュン

ヨシツネ「あちらはマーラー様一人で大丈夫として……」

フラロウス「ぐるるるるるるる」

ライドウ「行くぞヨシツネ!」

ヨシツネ「応!」

フラロウス「マハザンダイン!」

ライドウ「ふっ!」ザシュ ザシュ ザシュ

ヨシツネ「応!」ザシュ

804: 2010/04/14(水) 08:19:36.89 ID:luxC3gEf0
フラロウス「効かぬ!」

ライドウ(喋れるのか……)

ヨシツネ「ベノンザッパー!」

フラロウス「ぐぅ」

ライドウ「じゃあな」

フラロウス「くそっ…みくる様……」

ライドウ「的殺!」ザシュ

フラロウス「ゲホッ」バダン

ライドウ「……残数2体か」

806: 2010/04/14(水) 08:34:31.58 ID:luxC3gEf0
オセ「ぐぅ…」

マーラー「まだまだいくぞい!暴れまくり!!!」ビクンビクン

オセ「ゲフッ」フラフラ

マーラー「アギダイン!」ドゴン

オセ「くっ」

マーラー「暴れまくり!」ビクンビクン

オセ「かはっ」バダン

マーラー「まだまだじゃのう」

オセ「ぐっ……殺せ」

マーラー「なぜじゃ?」

オセ「我らは敵同士…それに俺のコトワリは強きものが生きる世界「ヨスガ」だ。敗者に生はない」

マーラー「くだらぬ……」

807: 2010/04/14(水) 08:40:26.41 ID:luxC3gEf0
オセ「なんだと?」

マーラー「敗者が氏ぬなどとはくだらぬ…氏にたければ自分で氏ぬがよかろう」

オセ「貴様…俺に情けをかけるつもりか!」

マーラー「わしとお前は戦い、そして、決着がついた…もう戦う理由などない」

オセ「マーラー…」

マーラー「おぬしのコトワリを否定するつもりも無い…だがわしはお前を殺さぬ!」

オセ「お前は……やさs」ザシュ




ライドウ「あと一体だな」






809: 2010/04/14(水) 08:47:46.67 ID:luxC3gEf0
マーラー「な……なぜ斬ったのじゃ!サマナー!」

ゴウト「マーラーよ…お主は幾度敵に情けをかけ、我らを危険に会わせてきたと思っている」

マーラー「オセは……オセは大丈夫だった!」

ライドウ「そのセリフは聞き飽きた」

ゴウト「お主の性格のダメなところだ、優しすぎる」

ライドウ「仕事に感情は不要だ」

マーラー「ぐっ……わかっている」

ライドウ「コトワリが違えば敵となる、それがかつての仲魔であってもだ」

マーラー「…………」

ゴウト「残りは一体だけだ……どうする?助太刀に行くか?」

ライドウ「必要ない」

ゴウト「ふむ……」

810: 2010/04/14(水) 08:51:23.31 ID:luxC3gEf0
みくる「バエルの呪い」ピキン

キョン「アイアンクロウ」ザシュ

みくる「ぐっ…(万能属性以外効果なしですか…バケモノね)」

キョン「メギド」シュイン

みくる「メギドラ!」シュインシュイン

ドゴゴゴゴゴゴゴゴ

みくる「冗談でしょ?」

みくる「メギドラをメギドで相殺されるなんて……」

キョン「アイアンクロウ」ザシュ

みくる「ふっ」シュイン

キョン(また逃げたか……)

812: 2010/04/14(水) 08:56:54.03 ID:luxC3gEf0
みくる「メギドラ」シュインシュイン

キョン「メギド」シュイン

ドゴン

キョン「次は逃がさない」

みくる「どうでしょうかね?(またアイアンクロウでしょう?避けてゼロ距離でメギドラを撃つ)」

キョン「デスバウンド」

みくる「広範囲攻撃!?まずい!」シュン

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

みくる「ゲホッ…(完全には避けきれなかった)はっ!?」

キョン「サヨナラ、朝比奈さん」

みくる「バエルの呪い!」ピキン

キョン「氏亡遊戯」ザザン



朝比奈みくるは氏んだ

814: 2010/04/14(水) 09:04:24.58 ID:luxC3gEf0
元の姿に戻った朝比奈さんの右手は無いままだった


キョン「はは……悲しくない」

ゴウト「?」

キョン「むしろ清々しい!大好きな、大好きだった朝比奈さんを殺せて清々しい!アハハハハハハ!!!!」

ライドウ「創世はどうする?」

キョン「もちろんするさ、みんなに会いたいし」

ライドウ「ならさっさと行くぞ…っと悪い、忘れてた」

キョン「?」

ライドウ「食べるんだろ?その女」

キョン「アア……マガツヒ……クワセロ!」

バギバギ!ボギ!ブチブチ!グチャ!





815: 2010/04/14(水) 09:10:12.45 ID:luxC3gEf0
ライドウ「食欲旺盛だな」

ゴウト「うむ、今のうちにライドウも何か食べておけ」

ライドウ「あれを見ながらか?」

バギバギ!ズル!ムシャブチッ!ゴクゴク!ブチャ!ゴギゴギ!

ゴウト「ああ…我は遠慮しておくがな」

ライドウ「じゃあ大学芋を…」

モー・ショボー(さまなーだけずるい!)

ライドウ「お前アリスと俺の分食べて逃げただろ」

アリス(謝ったじゃん!)

ライドウ「お前は西洋菓子がいいんだろ?帝都に帰ったら「かすてら」を食わせてやる」

アリス(今がいい!)

ライドウ「………はぁ、じゃあ管の中に入れるぞ」ポイッポイッ

モー・ショボー(大学芋おいしい!)

アリス(ありがとさまなー!)

ゴウト(子守も大変だな)

818: 2010/04/14(水) 09:24:33.54 ID:luxC3gEf0
キョン「……………ごちそうさま」

ライドウ「血も残さずに食べるか……ん?」

キョン「上に行こう…カグツチを倒して…元の世界を」

ゴウト「では行こう、カグツチを倒しに」

キョンとゴウトは上に行った



ライドウ「いつの間にここにいた、なぜ俺を引きとめた」

佐々木「質問が多いね君は」

ライドウ「何用だ」

佐々木「お願いに来たんだ」

ライドウ「ほう?」




820: 2010/04/14(水) 09:28:36.51 ID:luxC3gEf0
~屋上 カグツチ~


キョン「この先にカグツチが……」

ゴウト「おい、ライドウ!何をやっていた!」

ライドウ「ああ、野暮用でな」

ゴウト「?」

ライドウ「それよりも人修羅、さっさとカグツチを倒しに行くぞ」

キョン「……ああ、そしてSOS団を取り戻す!」

ライドウ「そうか、戻るといいな?」ニコッ

キョン「ああ、戻してみせる」



ライドウ(戻せるものならな)




821: 2010/04/14(水) 09:33:05.78 ID:luxC3gEf0
~カグツチの間~


????「おお……ここに来るは何のコトワリを持たぬ悪魔!」

キョン「お前がカグツチか!とっとと氏んでもらう!」

カグツチ「コトワリを持たぬ悪魔がなぜここに来た」

キョン「コトワリならある!俺は元の世界に戻す!」

カグツチ「……愚かな、身も心も闇に落ちたお前が元の世界を望むとは」

キョン「俺は元の世界に戻すためにここまで来た!」

カグツチ「コトワリを持たぬ愚かな悪魔よ、ここで氏ぬがいい!」

ゴウト「来るぞ!人修羅!ライドウ!」

822: 2010/04/14(水) 09:38:49.12 ID:luxC3gEf0
カグツチ「ふんっ!」バシッ

キョン「ぐっ…こいつ…通常攻撃が万能属性だと?」

ライドウ「モー・ショボー!アリス!」

アリス「ランダマイザ!」シュイン

モー・ショボー「タルカジャ!」シュイン

キョン「うおおおおお!!!!!!!(気合い)」

カグツチ「貴様は…この世界の者ではないな!?」

ライドウ「ああ」

カグツチ「なぜ悪魔の味方をする!」バン

ライドウ「仕事だからな」ザシュ

823: 2010/04/14(水) 09:45:54.61 ID:luxC3gEf0
キョン「至高の魔弾!」ボゴン

カグツチ「ぐふっ…聞け!悪魔よ!」

キョン「アイアンクロウ!」ザシュ

カグツチ「ぐぅっ……我を倒せば創世は出来なくなるぞ!」

キョン(橘が>>683で言っていたな…「カグツチは何か命乞いのようなことを言ってきますが聞いちゃだめですよ」って)

カグツチ「このボルテクス界は永遠に生れ変われなくなるぞ!」

キョン「うおおおおおお!!!!!!!!!(気合い)」

カグツチ「……愚かな」

キョン「氏亡遊戯!」ズザーーーーーン

カグツチ「ぐあああああ!!!!!!!!」

カグツチは消えた

824: 2010/04/14(水) 09:50:16.04 ID:luxC3gEf0
夢を見た

SOS団の夢を

ハルヒ――――――なんで泣いている?

長門――――――見るなよ

古泉――――――俺を見るな

朝比奈さん――――――――感情の無い眼で俺を見ないでくれ!



眼が覚めると

そこは

元の世界じゃなかった

827: 2010/04/14(水) 09:55:28.27 ID:luxC3gEf0
喪服の淑女「キョン君……」

キョン「あんたは……アマラの最初に会った!」

ライドウ「依頼は完了したぞ」

キョン「なっ!?」

ライドウ「姿を変えても声でわかる」

喪服の淑女「葛葉ライドウ…あなたの働きは見事でした。かならずお礼に」

ライドウ「ヤタガラスに頼む」

キョン「ど、どういうことだよ」

佐々木「僕が説明しようか?」

828: 2010/04/14(水) 10:00:34.94 ID:luxC3gEf0
佐々木「僕とこの淑女は同盟を結んでいる」

キョン「同盟?」

佐々木「天にいる神を地に落とすため」

キョン「意味がわからない」

佐々木「長門さんが世界を崩壊させると知ったとき、僕と橘さんは病院にいた。東京受胎を生き残るために」

佐々木「そして各々が創世を目指して旅立った…「シジマ」「ヨスガ」「ムスビ」ってね」

佐々木「僕の目的は仲魔を…地獄にいる仲魔を解放し、再び天に昇ること」

佐々木「しかし僕たちを封印している天使がいた、それが」

キョン「大天使…メタトロン?」

佐々木「そうだ」

829: 2010/04/14(水) 10:07:55.93 ID:luxC3gEf0
佐々木「メタトロンを倒すには僕や橘さん…それに普通の悪魔じゃだめだった」

佐々木「それほどまでに大天使メタトロン…いや、涼宮ハルヒは強かった」

佐々木「そこでキョン、君に力をあげたんだ。僕たちを助けてもらうために」

キョン「俺は…利用されていただけなのか?」

佐々木「僕は君に生きてほしかった、どんな形であれ…なんと思われてもいい、愛した人間に生きていてほしかった」

佐々木「大魔王が人間なんかに恋をするなんて思ってなかったけどね」クックック



喪服の淑女「けれどもキョン君は弱かった…とても弱かった」

喪服の淑女「彼女に内緒でというのは悪かったけど護衛を探した」

喪服の淑女「最強の護衛…己の感情で動かない、任務を淡々とこなす悪魔使いを」

ゴウト「それが我らだ」

キョン「……………」

831: 2010/04/14(水) 10:14:59.46 ID:luxC3gEf0
喪服の淑女「最初はあなたに「カグツチ」を倒した瞬間に始末を依頼しました」

佐々木「でも僕が葛葉ライドウにお願いを2つしたんだよ」

佐々木「キョンを頃すなって」

佐々木「でも……彼は拒否をした。仕事だからって」

佐々木「っと来たみたいだね」

喪服の淑女「ええ………ではルシファー様」

佐々木「ああ」

佐々木「そして彼にしたもう1つのお願いは」

佐々木「今からくる最強やつを協力して倒すこと」

832: 2010/04/14(水) 10:19:09.53 ID:luxC3gEf0
キョン「最強の奴?」

佐々木「援軍もいるみたいだね……葛葉!依頼として受け取ってくれるんだろうね!?」

ゴウト「できれば鳴海探偵事務所を通してにしてもらいたかったが……仕方がない」

佐々木「この戦いが終わればキョンを頃しにかかってもいいよ」

ライドウ「ほう?」

佐々木「僕がさせないけどね」

キョン「な、なんだよ…世界は…SOS団は元に…」

佐々木「キョン、君はSOS団の仲魔を食べた」

キョン「ア…アア……」

佐々木「僕からもマガツヒを受け取った」

キョン「マガツヒ……マガツヒ!」

佐々木「今から来る敵のマガツヒ…全部食べていいんだよ?」

833: 2010/04/14(水) 10:25:09.36 ID:luxC3gEf0
キョン「マガツヒ…タオス!」

佐々木「くっくっく…フィアンセの扱い方は心得ているからね」

ライドウ「あれが……なるほどな」

佐々木「僕を地獄に落とした最後の大天使さ…そして後ろにいる援軍の2人は」

佐々木「「魔神ヴィシュヌ」と「破壊神シヴァ」だ」

ライドウ「生身の人間にあのレベルの神2体を殺せと?」

佐々木「キョンと協力して倒してくれればいいさ」

????「ルシファーよ……神を頃し再び天に昇ろうとする愚か者よ」

佐々木「くっくっく…相変わらずだね、ミカエル」

834: 2010/04/14(水) 10:31:01.41 ID:luxC3gEf0
キョン「マガツヒ…クワセロ!!!!」

ヴィシュヌ「心を無くした愚かな悪魔よ……私が滅してさしあげよう」



シヴァ「闇に協力した罪深き人間よ!我が破壊を受け取れい!」

ライドウ「ほう?そう言うやつほどあっさりと氏ぬもんだがな」



佐々木「君に言いたいことはたくさんある」

ミカエル「私もだ」

佐々木「でも一番やりたいことは君の顔に拳を叩きこむことかな?」

ミカエル「やってみろ!またすぐに地獄へぶち込んでやる!」

佐々木「次は君の番だよ!」

835: 2010/04/14(水) 10:33:56.18 ID:luxC3gEf0
何億年ぶりかの

地獄と天との戦いが始まった

多くの悪魔が氏に、天使が氏んだ






氏は平等に訪れる

人に非ずとも 悪魔に非ずとも

天使に非ずとも 神に非ずとも





836: 2010/04/14(水) 10:37:10.26 ID:luxC3gEf0
キョン「ん?夢か……………」





俺はハルヒの入院している新宿衛生病院に向かう最中の電車の中にいた

変な夢を見た

やがて世界が滅び

その世界を俺が生き抜いていく

奇妙な夢



????「次は新宿~新宿~」

キョン「ん?ああ、新宿か!降ります!」

837: 2010/04/14(水) 10:44:21.38 ID:luxC3gEf0
キョン「しかし…へんな夢もみるもんだ…」

キョン「ってか俺皮ジャン着てる?」

キョン「私服で来たはずなんだが…」

キョン「まあいっかなんか力が強くなった気もするしな」

キョン「そんじゃ新宿衛生病院に行くか……ってなんかデジャヴだな…」




佐々木「………ありがとうキョン」

橘「感謝ですね」

佐々木「ああ、本当に世界を創世するとはね」

橘「といってもここは元の世界じゃないですけどね」

838: 2010/04/14(水) 10:50:55.20 ID:luxC3gEf0
あの後人修羅となったキョンは他の世界に乗り込んでいった

マガツヒを食うために

その世界でもコトワリを消し、カグツチを頃す

そしてまた別の世界へ行く

これを何億回と繰り返していた

しかしキョンはふと思い出した

SOS団のこと、僕たちのことを

コトワリは「ハルヒ」という名前

明るく楽しく不思議がいっぱいの世界を創世するために

彼は神「涼宮ハルヒ」を降臨させ、創世した

840: 2010/04/14(水) 11:01:55.73 ID:luxC3gEf0
~新宿衛生病院 ナースステーション~


キョン「すみません、涼宮ハルヒの病室は……」

みくる「あ!キョン君!」

キョン「朝比奈さん」

みくる「遅いですよ!約束の時間過ぎてるんですから!」

キョン「すみません」

みくる「もう長門さんも古泉君も先に行って待ってるんですからね!」プイッ

キョン「それじゃあ急ぎましょうか」

ガチャ

古泉「遅かったですね」

長門「遅刻」

キョン「すまんすまん、ハルヒ」

ハルヒ「遅い!遅刻の言い訳ならいいわ」

キョン「ほれ、大学芋」

841: 2010/04/14(水) 11:05:29.41 ID:luxC3gEf0
ハルヒ「見舞いに大学芋?」

キョン「ああ、好きかと思って」

ハルヒ「…………ありがと」

古泉「ふふっ」ニヤニヤ

みくる「えへへ」ニヤニヤ

長門「………ふっ」ニヤニヤ

ハルヒ「な、何あんたたちニヤニヤしてんのよ!」

キョン「何照れてんだよ」ニヤニヤ

ハルヒ「う、うっさいわね////」

キョン「それ喰ってさっさと怪我治せよ」

ハルヒ「分かってるわよ!」

ハルヒ「さっさと治してSOS団で明るく楽しく不思議を探しに行くんだから!」

842: 2010/04/14(水) 11:09:58.75 ID:luxC3gEf0
東京が氏んで、俺が生まれた

この世界は元の世界じゃないかもしれない

SOS団の団員は本当の団員じゃないかもしれない

でも俺はこの世界を作った

ここではシジマもヨスガもムスビも関係ない

明るく楽しく不思議を探せる世界



佐々木「キョン、お待たせ」

キョン「いや、今来たところだ」

佐々木「くっくっく、そうかい?」

キョン「ああ」

佐々木「あ、すみません!コーヒー一つください」



終わり
~ご愛読ありがとうございました、>>1先生の次回作にご期待ください~

843: 2010/04/14(水) 11:11:24.22 ID:jKJmwLwtO
乙!

844: 2010/04/14(水) 11:11:41.78 ID:6wcOvzeC0
大変乙

846: 2010/04/14(水) 11:12:35.95 ID:luxC3gEf0
長々とすまんかった……
ってか金曜日から書いてたんだな……

みんな読んでくれてありがとう!
保守と支援さんくす!!!

一応伏線とか全部回収したつもりなんだけど

なんか補足説明とか質問ある?

引用元: キョン「東京が死んで、俺が生まれた」