908: ◆IRWVB8Juyg 2013/06/30(日) 18:44:29.06 ID:qjPUF47mo



モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ




      ワイワイ…

卯月「むむむ……どうしよう……」

茜「卯月ちゃん、どうしたの?」

卯月「あっ、茜ちゃん。この前だされた課題が実はあと1ページ残ってて……すっごい難しいの」

茜「課題……? かだ……あーっ!!!??」

卯月「」ビクッ

茜「う、うわぁぁぁ!! どうしよう卯月ちゃん!!! 私すっかり忘れてた!!!!」

卯月「あ、茜ちゃんも? 珍しいね……いつもきちんとやってくるのに」

茜「うん、出された日がちょうど探索の重要な……はっ!!!!」

卯月「探索?」

茜「う、ううん!! なんでもないよ!!!! なんでもないよ!!!!!」

卯月「そう……かな? うーん、それならいいんだけど」


茜(あ、あぶなかったー。内緒にしなきゃダメって言われてたの忘れちゃってた!)

卯月(茜ちゃん……何か悩み事かな? 嘘をつくとき、いつもより声が大きくなるもんね……)








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それは、なんでもないようなとある日のこと。


その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
 
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

 
それと同じ日に、宇宙から地球を侵略すべく異星人がやってきました。
地球を守るべくやってきた宇宙の平和を守る異星人もやってきました。

異世界から選ばれし戦士を求める使者がやってきました。
悪のカリスマが世界征服をたくらみました。
突然超能力に目覚めた人々が現れました。
未来から過去を変えるためにやってきた戦士がいました。
他にも隕石が降ってきたり、先祖から伝えられてきた業を目覚めさせた人がいたり。

それから、それから――
たくさんのヒーローと侵略者と、それに巻き込まれる人が現れました。

その日から、ヒーローと侵略者と、正義の味方と悪者と。
戦ったり、戦わなかったり、協力したり、足を引っ張ったり。

ヒーローと侵略者がたくさんいる世界が普通になりました。



「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。

・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
・一発ネタからシリアス長編までご自由にどうぞ。


・アイドルが宇宙人や人外の設定の場合もありますが、それは作者次第。





シリーズはここからご覧ください
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズ一覧
    




909: 2013/06/30(日) 18:45:37.07 ID:qjPUF47mo
  キリーツ
      レーイ
         チャクセーキ……


茜「……」プシュゥ…

卯月「うぅ……また宿題が増えちゃった……」

茜「う、卯月ちゃん……」

卯月「茜ちゃん、いっしょに勉強する……? 1人だと難しいよね」

茜「うーん……そう、したいけど……その、用事が……」

卯月「用事って?」

茜「それはっ……えっと、その……と、友達!!」

卯月「友達?」

茜「うん! 友達のお手伝いしないといけないんだ!! ご、ごめんね! じゃあまた!!!」

    タッタッタッタッタ……


卯月「あ、ちょっと茜ちゃん………いっちゃった。大丈夫かなぁ」

卯月「はぁ……課題どうしよう……うーん……」

910: 2013/06/30(日) 18:46:29.53 ID:qjPUF47mo
――商店街

卯月(……むむう。参考書でもあったら簡単にとけるかも! って思ったのに)

卯月(流石にないかぁ……でもここ、なんだかノスタルジックな感じで素敵かも!)

卯月(今度調べものの課題とかが出たらここに来るのもいいかも……)

卯月(……あ。そういえば世界史でレポート書く練習を含めて好きな歴史上の人物について調べてこいって言われてたっけ?)

卯月「……うーん。でも……………多すぎて何が何だかわからないや」

卯月「学校の図書室で誰について調べるか決めてから来た方がいいかな……あとは……」

卯月「………実はこういうところに、神秘の本があったりとかして。それで剣と魔法のファンタジーに」

卯月「……もう、なってるか。えへへ、でも流石にそんな本はないよねー」


      「こ、この本買います!」
               「あ、はい……350円になります……」


卯月(よーし、じゃあ今日は早めに帰って……あぁ、帰って課題やらなきゃいけないんだった……)

911: 2013/06/30(日) 18:47:29.58 ID:qjPUF47mo
卯月「はぁ……どうしよう……」

卯月「いっそ、学校が壊れて…………って、そんなのダメダメ!」

卯月「うー、でも終わらせられる気がしないよぅ……答えがわかる能力とか目覚めないかなぁ……」

卯月「……うん。ないない! 私は私のまま頑張らなきゃ!」

卯月「そうだ。課題を終わらせたら最近できたっていうあのお店のケーキ食べにいこうっ!」

卯月「美味しいって評判だし、モチベーションが高いとなんとかかんとかがいいってテレビで聞いたし!」

卯月「よーし、島村卯月! 自分へのごほうびのためにがんばるぞーっ!」

    ワイワイ   ザワザワ…
      ガヤガヤ

卯月「……ってあれ? なんだろうあの人だかり……」

卯月「うーん、うーんっ……あっ! 何かの撮影かな?」

卯月「わー、かっこいい! ドラマかな……えへへ、ラッキーかも」

912: 2013/06/30(日) 18:47:58.17 ID:qjPUF47mo
卯月「でもよく見えないなぁ……ふぅ、仕方ないから帰ろうかな」

卯月「課題やらなきゃいけないもんね。よーし、島村卯月、ファイトッ!」

卯月「おーっ!」


          ドカァァァァン!!

卯月「どかーん?」

卯月「……最近のドラマって爆薬も使うのかな?」

卯月「そんなわけないよね。まさか……」

             「危ないぞ君、早く逃げるんだ!」
    「うわぁぁぁぁ! カースだ!」     「怪我人は!? さっきの子は大丈夫なのか!?」
         「ヒ、ヒーローを呼べ!」                   「そんなことより逃げるんだよ! お前氏にたいのか!?」


卯月「……! た、大変だぁ! えーっと、こういう時って機動警察だっけ、アイドル同盟だっけ」

卯月「電話、電話……うわーっ、電池が切れてる!? どうしよう、だ、誰か呼んでこなきゃ!」


   タッタッタッタ……

        「こ、これ以上急ぐのはつらいんですけど……!」
          「で、でも……さっき逃げてきた人たちの感じだと誰か襲われて身代わりになってるから……急がなきゃ……!」

913: 2013/06/30(日) 18:48:28.68 ID:qjPUF47mo
卯月(人を呼びにいって、戻ってこようとしたらさっきの場所が植物だらけに……)

卯月「……ナチュルスターかな? うわぁ、すごい」

卯月「本当に木が生えたりするんだ……わぁ……」

卯月「………能力かぁ。やっぱりいろいろ大変なんだろうなぁ」

卯月「私は持ってない、けど。でも……持ってる人は持ってる人で……」

卯月「……うん。私は私で頑張らなきゃ!」

卯月「さて……と……」グゥゥゥ…

卯月「………その前にコンビニとかにいって、ちょっとだけおやつ食べようかなぁ……」

914: 2013/06/30(日) 18:51:22.31 ID:qjPUF47mo
島村卯月(17)

所属:高校生
属性:人間
能力:特になし……?

いわゆる『普通』の女の子。
不思議と事件に巻き込まれないが、不思議や非日常なこと自体には興味を持っている。
交友関係は広いし、遠出も大好き。大きな事件や事故とは入れ違い気味になることが多い。
運がいいとも悪いとも言えないが……

実は神の奇跡も悪魔の誘惑にも干渉されない『普通力』とでもいうべきあるがままでいるという能力があったりする。
呪われることもなければ、奇跡が起こることもありえない。

915: 2013/06/30(日) 18:55:43.31 ID:qjPUF47mo
前スレのをいくらか借りてつなぎ合わさせてもらったよー
一般人として取り回してよし、よくわからない普通力に目をつけてもよし
たぶん人外からすると「なんだかよくわからないけれど異常に居心地悪い」オーラが出てます

916: 2013/06/30(日) 18:58:12.47 ID:daeli6OZ0
乙です
島村さんは普通だなぁw

917: 2013/06/30(日) 18:59:42.85 ID:dpNaH5Eq0
乙です
島村さんの普通力がこんな世界でも生きておるw
すれ違いっぷりがすごいなぁw

918: 2013/06/30(日) 19:22:57.58 ID:TPhvruSO0
おっつし
世に平凡のあらんことを……




【次回に続く・・・】



引用元: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part2