………翌日、屋上


ことり「ワン、ツー、ワン、ツー」

ことり「はい！そこまでです！真姫ちゃんダンスもピッタリだね！」


海未「さすが真姫ですね。これなら次の大会も大丈夫そうです。」

凛「さすが真姫ちゃんにゃーー！>ω<」

穂乃果「うん！大丈夫そうだねっ！やっぱり真姫ちゃんはなんでもできちゃ…」



穂乃果「真姫ちゃん？」


真姫「………ねぇみんな…」






本当にこの3人でリリホワの曲を歌うの？

ことり「えっ？」

真姫「海未…凛…本当にそれでいいの…？」

海未「真姫……」

凛「もちろんだよ！！凛は、真姫ちゃんとステージに立って、歌って、踊りたいよ！」

真姫「…そうじゃなくて……」


真姫「ごめん、今日はもう練習…出来ない…っ！」

ﾊﾞﾀﾝ


穂乃果「行っちゃった……」

真姫「(わかってる……わかってるの…私がリリホワとして歌えば時間的にも、ピッタリってこと)」

ｽﾀｽﾀ

真姫「(でも……出来ない…どうしても…あの3人…あの3人が私にとっては………)」


真姫「どうしたらいいの……エリー、にこちゃん……希」

…………
部室

穂乃果「真姫ちゃん、どうしちゃったのかなぁ…」


凛「……真姫ちゃん、凛たちと一緒に歌うの嫌なのかなーー？」

ことり「そ、そんなことないと思うよ、凛ちゃん…」

凛「でも……」

花陽「……き、きっと！」

ことり「かよちゃん？」

花陽「きっと、真姫ちゃんにとってはBiBiが大切で……なんていうか、まだ馴染めないんだと思うの……だって真姫ちゃんBiBiの3人で歌ってる時…」






すごく、楽しそうだった……

………３年生卒業前



にこ「今日はユニットの新曲のレコーディングにこーー！」


絵里「とっても楽しみね！…それにしても今回はだいぶはっちゃけた曲になったわね、真姫？」


真姫「ヴェェ？そ、そうかしら？ま、た、たまにはそういう曲もいいかなーって思ってね」


にこ「……楽しそうでいい曲じゃない、Trouble Busters」

………


真姫「NIKO,NIKO,SMILE～～♪」

真姫「……どうしたら……どうしたら……」ｽﾀｽﾀ

「真姫ちゃん？」

真姫「はぁ……」ｽﾀｽﾀ

「おぉーい真姫ちゃーん？」

真姫「…………」ｽﾄﾞｵﾘｰ

「むむむむぅ……」

ﾜｼｯ

真姫「ひ、ひいっ！！こ、この手の大きさ…希ね！！」

希「あれ、真姫ちゃん、しばらく会わないうちにちょっと大きくなった？」

真姫「そりゃ少しくらい大きくなるわよ！って何言わせるの！」

希「だってぇ～真姫ちゃんったら久しぶりに会ったのに無視するんだもん、ひどいやん！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

真姫「それは…謝るわ」

希「…何かあったん？」

真姫「えっ？」




希「なにか悩み、あるんやろ？」

………希宅

希「ささ、上がって上がって～」

真姫「おじゃまします…って希、まだここに一人暮らし？」

希「いやいや！実はウチにも彼氏が……」

真姫「ヴェェ！？え、う、嘘よ！嘘でしょ？！嘘って言って！」

希「はい、嘘嘘」

真姫「もうっ！希！！」ﾑｰ

真姫「そういうところ、本当に変わらないわね…希は」

希「…真姫ちゃん？どうしちゃった？急にしみじみしちゃって」

真姫「……私の話…聞いてくれる…？」

……


希「なるほどなーー」

真姫「っていうわけなの、正直どうしたらいいのか全然わからないわ」ﾌｯ

希「話の大体はわかった。でも、まだ1番大事なこと聞いてないよ？」

真姫「？…何よ」




希「ほかのみんながどうとかじゃなくて、真姫ちゃんはどうしたいの？それに」



希「どうして、リリーホワイトとして歌うのはいけないの？」

真姫「………」


希「………」


真姫「私は…….私は、BiBiがとっても好きだったの。にこちゃんと、エリーと、わたし。この3人ならどこまでも行ける。どんなユニットにだって負けない。そう思ってたわ」

希「………」


真姫「曲だって、この曲ならBiBiにピッタリだって、納得いくまで、何度も、何度も、何度も作り直して」


真姫「そうやって一つの曲を丁寧に、歌って踊る３人を頭に思い描きながら作ってたの」

希「真姫ちゃん…」


真姫「けどね、それはBiBiだけの話じゃない」



プランタンだって、リリホワだって、歌ってる３人を、楽しそうに踊る３人をずっと思い浮かべながら、作ってたの

……部室

凛「かよちん…」

凛「でも、真姫ちゃんって、プランタンの曲を歌ってるのを見てる時も、リリホワの曲を歌ってるのを見てる時も、すっごく、す～～～っごく、



楽しそうだったよ？



……レコーディング前

真姫「さぁ！次はリリホワね！この天才真姫ちゃんが作った新曲、私のイメージ通りになるまで容赦しないわよ！」

希「うふふっ、真姫ちゃん張り切っちゃってぇー」

凛「真姫ちゃん楽しそうだにゃー」

真姫「ヴェェ？！そんなんじゃないってば！」


海未「ふふっ、さぁ二人とも、そろそろ始めますよ。真姫もよろしくお願いします」

真姫「任せなさい！」

………

真姫「だから…だから…」

希「真姫ちゃん…！」

ｷﾞｭｯ

真姫「私は……私の頭の中には……微熱からMysteryを歌う私の姿も、ふたりハピネスを歌うを私の姿も、どこにもないの…！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


真姫「…あるのはリリーホワイト…凛、海未、そして希、あなたたちの姿だけなのっ……！」


真姫「……でも、私が歌わなきゃ…大会に海未と凛が出られなくなっちゃうし、どうしたらいいの？ねぇ、希！」


希「ふふっ、真姫ちゃん、だったらもうほとんどもう答えは出てるようなものやん？」ﾖｼﾖｼ

真姫「……？」

………部室

海未「どうしたらいいんでしょうか……」

穂乃果「そうだなぁ……とりあえず今日は帰って、明日また…」



ﾊﾞｧﾝ!!

ことり「ま、ま、ま、真姫ちゃん！？さっき帰ったはずじゃ！？」

真姫「ハァ……ハァ…歌う…わよ……」

５人「？」

凛「真姫ちゃん凛たちと一緒に歌ってくれる気になったのかにゃー？」

真姫「えぇ……ハァ…歌うわよ！」

海未「よかったです、これなら一安心…」

真姫「甘いわ海未！甘すぎるわ！大変なのはこれからよ！」

海未「？真姫…？だって曲もほぼもう完璧に…」

真姫「新曲……新曲をつくるわ！凛、海未……そして私だけのね」

５人「！？」



凛「…ちょっときつくないかにゃー？」

花陽「ち、ち、ち、ちょっと待ってよ真姫ちゃん！今から曲を作って、踊る練習もするってこと…？」

真姫「そうよ、何か文句ある？」

ことり「大会ももうすぐだし…流石に間に合うかなぁ……」

真姫「普通じゃ無理ね、だから今日はみんなうちに泊まってもらうわ！合宿よ！！」

5人「えぇ～～！？」

海未「また無茶な……」

穂乃果「(でも真姫ちゃん……)」

凛「(すっごく楽しそうだにゃー！)」

真姫「そうとなればさっさと行くわよ！今夜は寝かせないわよ～～」

5人「ひ、ひぇーー！！」



ふふ、あはは……






きっと次の風が吹く
NIKO,NIKO Stage


真姫「にこっ！！」

おわりです
初めて書いたんで拙い文章かとは思いますがここまで読んでいただいた方、ありがとうございました

乙です

乙です！