1: 2017/07/09(日) 00:03:37.84 ID:FajK0swe.net
~深夜 雨の日~
鞠莉 「…果南」
果南 「…ッ!? なんだ、鞠莉か。びっくりさせないでよ…」
鞠莉 「またこんな夜中に出歩いて。それに傘もささずに、風邪ひくよ?」
果南 「濡れるのは慣れてるから。それに、雨の日の方が、色々“やりやすい”し」
鞠莉 「……コンクリート、血のついたナイフ」
鞠莉 「…また、頃したの?」
鞠莉 「…果南」
果南 「…ッ!? なんだ、鞠莉か。びっくりさせないでよ…」
鞠莉 「またこんな夜中に出歩いて。それに傘もささずに、風邪ひくよ?」
果南 「濡れるのは慣れてるから。それに、雨の日の方が、色々“やりやすい”し」
鞠莉 「……コンクリート、血のついたナイフ」
鞠莉 「…また、頃したの?」
2: 2017/07/09(日) 00:05:56.17 ID:FajK0swe.net
果南 「もう少しなんだ…もう少しで完成するんだ、私のステージ」
鞠莉 「…山の中にある、あれ?」
果南 「縦と横に5個ずつ…このコンクリートブロックを並べて、私だけのステージを作る」
鞠莉 「どうして、そこまでして?」
果南 「私も、千歌達みたいに輝きたい。それだけだよ」
鞠莉 「こんなことしなくたって、果南は十分…」
果南 「ううん。足りないんだよ、私には」
鞠莉 「果南…」
鞠莉 「…山の中にある、あれ?」
果南 「縦と横に5個ずつ…このコンクリートブロックを並べて、私だけのステージを作る」
鞠莉 「どうして、そこまでして?」
果南 「私も、千歌達みたいに輝きたい。それだけだよ」
鞠莉 「こんなことしなくたって、果南は十分…」
果南 「ううん。足りないんだよ、私には」
鞠莉 「果南…」
3: 2017/07/09(日) 00:09:05.08 ID:FajK0swe.net
果南 「うんしょっ…とっ…!」ガタンッ!
鞠莉 「重そうだね、ブロック」
果南 「これをまたステージまで持っていかないと…もう何回もやってるけど、流石に骨が折れるよ」
鞠莉 「…手伝うよ」
果南 「いいよ。今日は雨だし、それに」
果南 「原型こそないけど、氏体に触れたくないでしょ?」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
鞠莉 「重そうだね、ブロック」
果南 「これをまたステージまで持っていかないと…もう何回もやってるけど、流石に骨が折れるよ」
鞠莉 「…手伝うよ」
果南 「いいよ。今日は雨だし、それに」
果南 「原型こそないけど、氏体に触れたくないでしょ?」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
4: 2017/07/09(日) 00:11:36.89 ID:FajK0swe.net
~翌日 部室 昼~
梨子 「また出たんでしょ? 行方不明者」
千歌 「怖いよね…これで20人目。ただ事じゃないよ」
曜 「連続殺人って説もあるんでしょ? 被害者は高齢の人がほとんどとは言っても、やっぱり怖いよね」
鞠莉 「ハァーイ、みんな」ガチャ
梨子 「鞠莉さん、おはようございます」
梨子 「また出たんでしょ? 行方不明者」
千歌 「怖いよね…これで20人目。ただ事じゃないよ」
曜 「連続殺人って説もあるんでしょ? 被害者は高齢の人がほとんどとは言っても、やっぱり怖いよね」
鞠莉 「ハァーイ、みんな」ガチャ
梨子 「鞠莉さん、おはようございます」
5: 2017/07/09(日) 00:15:41.67 ID:FajK0swe.net
鞠莉 「どうしたの、3人とも。珍しくそんな真面目な顔して」
千歌 「むぅっ、ちょっと失礼じゃない?」
曜 「最近沼津で起きてる、連続失踪事件の話ですよ」
鞠莉 「あぁ、あのことね…」
千歌 「早く犯人捕まらないかなー」
梨子 「20人も誘拐して、何が目的なんだろう」
鞠莉 「……さぁ、ね」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
千歌 「むぅっ、ちょっと失礼じゃない?」
曜 「最近沼津で起きてる、連続失踪事件の話ですよ」
鞠莉 「あぁ、あのことね…」
千歌 「早く犯人捕まらないかなー」
梨子 「20人も誘拐して、何が目的なんだろう」
鞠莉 「……さぁ、ね」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
7: 2017/07/09(日) 00:18:19.16 ID:FajK0swe.net
~深夜~
果南 「……また来たの?」
鞠莉 「ただの見学。気にしないで」
果南 「そんなこと言ってもさ…」ゴトンッ
鞠莉 「またブロック…。今日もやったの?」
果南 「…鞠莉、悪いんだけど今日は手伝ってくれない? ちょっと疲れててさ」
鞠莉 「ステージに持ってくんでしょ? …いいよ、手伝ってあげる」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
果南 「……また来たの?」
鞠莉 「ただの見学。気にしないで」
果南 「そんなこと言ってもさ…」ゴトンッ
鞠莉 「またブロック…。今日もやったの?」
果南 「…鞠莉、悪いんだけど今日は手伝ってくれない? ちょっと疲れててさ」
鞠莉 「ステージに持ってくんでしょ? …いいよ、手伝ってあげる」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
8: 2017/07/09(日) 00:20:41.72 ID:FajK0swe.net
~深夜 山道~
果南 「今日の人は切断しづらかったんだ。筋肉質な人は避けないとね…」
鞠莉 「…このコンクリートの中に人が入ってるなんて、知ってても信じられないね」
果南 「…鞠莉、どうしてこんな私といてくれるの?」
鞠莉 「どういうこと?」
果南 「初めて鞠莉に現場を見られた時、覚悟したよ。親友でも、流石に見逃されないだろうって」
鞠莉 「あの時は私も驚いた。あの果南が、人を頃すなんて」
果南 「今日の人は切断しづらかったんだ。筋肉質な人は避けないとね…」
鞠莉 「…このコンクリートの中に人が入ってるなんて、知ってても信じられないね」
果南 「…鞠莉、どうしてこんな私といてくれるの?」
鞠莉 「どういうこと?」
果南 「初めて鞠莉に現場を見られた時、覚悟したよ。親友でも、流石に見逃されないだろうって」
鞠莉 「あの時は私も驚いた。あの果南が、人を頃すなんて」
9: 2017/07/09(日) 00:24:25.11 ID:FajK0swe.net
果南 「でも鞠莉は、何も言わなかった」
鞠莉 「…言えなかった、の間違いだよ」
果南 「ねぇどうして? なんでこんな私といてくれるの?」
鞠莉 「…口より手を動かしたら? こっから坂、急になるよ」
果南 「…ごめん」
鞠莉 「……だって、私のせいだもん」ボソッ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
鞠莉 「…言えなかった、の間違いだよ」
果南 「ねぇどうして? なんでこんな私といてくれるの?」
鞠莉 「…口より手を動かしたら? こっから坂、急になるよ」
果南 「…ごめん」
鞠莉 「……だって、私のせいだもん」ボソッ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
10: 2017/07/09(日) 00:28:18.07 ID:FajK0swe.net
~ステージ~
果南 「よいしょっと…」ゴトッ
鞠莉 「これで22個…あと3個で完成だね」
果南 「…ねぇ、せっかくだから練習したいんだけど、見ててくれない?」
鞠莉 「勿論。果南のソロライブ、見てみたい」
果南 「ありがと。…じゃ、始めるね」
果南 「よいしょっと…」ゴトッ
鞠莉 「これで22個…あと3個で完成だね」
果南 「…ねぇ、せっかくだから練習したいんだけど、見ててくれない?」
鞠莉 「勿論。果南のソロライブ、見てみたい」
果南 「ありがと。…じゃ、始めるね」
11: 2017/07/09(日) 00:30:45.26 ID:FajK0swe.net
真ん中と端が欠けたステージで、果南は踊り始めた
彼女が踏みしめているコンクリートブロック1つひとつに、氏体が埋まっているなんて
そんなことを忘れてしまうほど、美しい踊りだった。
果南はステージから、まさに“生”を受けていた
--この日、観客は私1人だった
彼女が踏みしめているコンクリートブロック1つひとつに、氏体が埋まっているなんて
そんなことを忘れてしまうほど、美しい踊りだった。
果南はステージから、まさに“生”を受けていた
--この日、観客は私1人だった
12: 2017/07/09(日) 00:33:23.86 ID:FajK0swe.net
~翌週 夜 小原家~
ピリリ…ピリリリリ
鞠莉 「電話…こんな時間に?」ピッ
果南 『…もしもし』
鞠莉 「果南! どうしたの、こんな時間に」
果南 『今日、いつもの場所に来て。今日で完成するんだ』
鞠莉 「……分かった。すぐに行くわ」ピッ
鞠莉 「…終わるんだね、これで全部」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ピリリ…ピリリリリ
鞠莉 「電話…こんな時間に?」ピッ
果南 『…もしもし』
鞠莉 「果南! どうしたの、こんな時間に」
果南 『今日、いつもの場所に来て。今日で完成するんだ』
鞠莉 「……分かった。すぐに行くわ」ピッ
鞠莉 「…終わるんだね、これで全部」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
13: 2017/07/09(日) 00:36:35.15 ID:FajK0swe.net
~深夜 山中 ステージ~
鞠莉 「……すごい」
果南 「でしょ? スポットライトとか設置してみたんだ」
鞠莉 「ステージもほぼ完成してる。果南、頑張ったね」
果南 「うん。これでやっと、私も輝ける…」
鞠莉 「ねぇ、果南」
鞠莉 「どうして、真ん中だけブロックが置かれてないの?」
鞠莉 「……すごい」
果南 「でしょ? スポットライトとか設置してみたんだ」
鞠莉 「ステージもほぼ完成してる。果南、頑張ったね」
果南 「うん。これでやっと、私も輝ける…」
鞠莉 「ねぇ、果南」
鞠莉 「どうして、真ん中だけブロックが置かれてないの?」
14: 2017/07/09(日) 00:38:25.14 ID:FajK0swe.net
果南 「センターはさ、一番立つ時間が長い場所だから」
鞠莉 「…スポットライトも、そこに当たってるしね」
果南 「だから、ここに置くブロックには、中途半端な人は入って欲しくなかったんだよ」
果南 「だから……さ」
鞠莉 「…大丈夫、果南。もう分かってる」
鞠莉 「…スポットライトも、そこに当たってるしね」
果南 「だから、ここに置くブロックには、中途半端な人は入って欲しくなかったんだよ」
果南 「だから……さ」
鞠莉 「…大丈夫、果南。もう分かってる」
15: 2017/07/09(日) 00:38:56.99 ID:FajK0swe.net
鞠莉 「私はね、もう果南とは離れたくないって。もう二度と離すもんかって、あの時思った」
果南 「…うん」
鞠莉 「私たちをまた一つにしてくれた千歌っち達には、感謝してもしきれない」
果南 「………うん」
鞠莉 「私、あなたのライブ、ずっと見てる。あなたの踊る姿を、特等席で見てるよ」
果南 「…ありがとう」
果南 「…うん」
鞠莉 「私たちをまた一つにしてくれた千歌っち達には、感謝してもしきれない」
果南 「………うん」
鞠莉 「私、あなたのライブ、ずっと見てる。あなたの踊る姿を、特等席で見てるよ」
果南 「…ありがとう」
16: 2017/07/09(日) 00:39:17.45 ID:FajK0swe.net
鞠莉 「………来て、果南」
果南 「……ッ! うわぁぁぁっ!!」ダッ!
グサッ
鞠莉 「うっ…ぐぅっ……つっ…」ポタポタ
果南 「鞠莉……鞠莉ぃっ……!」
果南 「……ッ! うわぁぁぁっ!!」ダッ!
グサッ
鞠莉 「うっ…ぐぅっ……つっ…」ポタポタ
果南 「鞠莉……鞠莉ぃっ……!」
17: 2017/07/09(日) 00:40:09.76 ID:FajK0swe.net
鞠莉 「何泣いてるの…? これで…果南の目標が達成できるのに…」
果南 「鞠莉…だってっ…!」
鞠莉 「……ステージの完成が見られないのは、残念だけどね」
果南 「ねぇっ…鞠莉。私、どうしちゃったのかなぁ…?」
果南 「なんで…こんなことしてるんだろう…」
果南 「いつから、おかしくなっちゃったのかなぁっ!?」
鞠莉 「…………。」
果南 「鞠莉…だってっ…!」
鞠莉 「……ステージの完成が見られないのは、残念だけどね」
果南 「ねぇっ…鞠莉。私、どうしちゃったのかなぁ…?」
果南 「なんで…こんなことしてるんだろう…」
果南 「いつから、おかしくなっちゃったのかなぁっ!?」
鞠莉 「…………。」
18: 2017/07/09(日) 00:40:41.56 ID:FajK0swe.net
鞠莉 「…果南、歌って」
果南 「えっ…?」
鞠莉 「私…果南の歌を聴きながら……逝きたい」
果南 「……これから、嫌という程聞くことになるのに?」
鞠莉 「……それでも、いいの。お願い……」
果南 「鞠莉…………」
「ごめん」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
果南 「えっ…?」
鞠莉 「私…果南の歌を聴きながら……逝きたい」
果南 「……これから、嫌という程聞くことになるのに?」
鞠莉 「……それでも、いいの。お願い……」
果南 「鞠莉…………」
「ごめん」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
19: 2017/07/09(日) 00:41:39.40 ID:FajK0swe.net
果南は、来る日も来る日も踊り続けた
センターに立った彼女は、力を込めてステージを踏みしめ、深々とお辞儀をする
--観客は、1人もいないのに
完成されたステージは、まるで命を持っているかのように、キラキラと輝いていた
センターに立った彼女は、力を込めてステージを踏みしめ、深々とお辞儀をする
--観客は、1人もいないのに
完成されたステージは、まるで命を持っているかのように、キラキラと輝いていた
20: 2017/07/09(日) 00:42:09.00 ID:FajK0swe.net
ある日、観客が大勢やってきた
…しかしその観客達は、彼女の眼中になかった
あまりにも美しく、輝かしく踊る彼女を見て、観客は躊躇った
--彼女を、取り押さえるべきなのかを
終
…しかしその観客達は、彼女の眼中になかった
あまりにも美しく、輝かしく踊る彼女を見て、観客は躊躇った
--彼女を、取り押さえるべきなのかを
終
22: 2017/07/09(日) 00:45:12.12 ID:FajK0swe.net
読んでいただきありがとうございました
世奇妙のような世界観をコンセプトに最近書いています
夏なので丁度いいですかね?
過去作もよろしくお願いします
ことり 「悪魔のゲームソフト」
千歌 「す、スクールアイドルが!?」 雪穂 「全国的に禁止!?」
ことり 「糸」
【SS】梨子 「コワレヤスキ」 善子・鞠莉 「コワレモノよ」
世奇妙のような世界観をコンセプトに最近書いています
夏なので丁度いいですかね?
過去作もよろしくお願いします
ことり 「悪魔のゲームソフト」
千歌 「す、スクールアイドルが!?」 雪穂 「全国的に禁止!?」
ことり 「糸」
【SS】梨子 「コワレヤスキ」 善子・鞠莉 「コワレモノよ」
31: 2017/07/09(日) 01:16:25.05 ID:FajK0swe.net
必要なら詳しい解説入れようかと思うのですが…あった方がいいですかね?
43: 2017/07/09(日) 02:04:29.01 ID:FajK0swe.net
>>41
最後のセリフのことですよね
鞠莉ちゃん自身、果南が殺人鬼となってしまう前にどうして彼女の悩みに気付いてあげられなかったのかと責任を感じていたと思います
1年以上も一緒にいることが出来ず、そこの思いもあると思います。自分が氏んでも、果南と共にいれる道なら躊躇わないのも、そのことへの後悔があった…という解釈でお願いします
>>42
単純にこういう作風が好きで、書いていて楽しいんですよね…
今まで色々な作風の作品を書きましたが、自分にはこれが合っていると感じました、すいません
最後のセリフのことですよね
鞠莉ちゃん自身、果南が殺人鬼となってしまう前にどうして彼女の悩みに気付いてあげられなかったのかと責任を感じていたと思います
1年以上も一緒にいることが出来ず、そこの思いもあると思います。自分が氏んでも、果南と共にいれる道なら躊躇わないのも、そのことへの後悔があった…という解釈でお願いします
>>42
単純にこういう作風が好きで、書いていて楽しいんですよね…
今まで色々な作風の作品を書きましたが、自分にはこれが合っていると感じました、すいません
46: 2017/07/09(日) 02:41:59.75 ID:FajK0swe.net
>>45
千歌達にとって輝きは自ら生み出すもの
ですが果南にはそれができる自信がありませんでした。所詮自分の輝きは、他者に紛れて輝いているように見えるだけ、そう考えていました
そこで考えたのが、人から輝きを受け取ること。そのために果南はスクールアイドルが輝く場所、ステージに人を埋め込むことを考えつきました
ですが狂ってるのは事実ですので、深く考えなくても大丈夫です。元々設定自体も後付けみたいなものなので
もやもや感を残すのは目的の一つでもあるので、それが醍醐味ということで…
千歌達にとって輝きは自ら生み出すもの
ですが果南にはそれができる自信がありませんでした。所詮自分の輝きは、他者に紛れて輝いているように見えるだけ、そう考えていました
そこで考えたのが、人から輝きを受け取ること。そのために果南はスクールアイドルが輝く場所、ステージに人を埋め込むことを考えつきました
ですが狂ってるのは事実ですので、深く考えなくても大丈夫です。元々設定自体も後付けみたいなものなので
もやもや感を残すのは目的の一つでもあるので、それが醍醐味ということで…
49: 2017/07/09(日) 03:09:46.33 ID:FajK0swe.net
>>47
詳しい感想ありがとうございます。参考になりますし、すごくありがたいです
ちゃんと書き込むべきでしたね…心情とか背景とか、書こうとするとくどくなってしまうので、簡潔にわかりやすく描写できるよう努力します
とりあえず今回は後ほど簡潔な解説だけ入れさせていただきます
詳しい感想ありがとうございます。参考になりますし、すごくありがたいです
ちゃんと書き込むべきでしたね…心情とか背景とか、書こうとするとくどくなってしまうので、簡潔にわかりやすく描写できるよう努力します
とりあえず今回は後ほど簡潔な解説だけ入れさせていただきます
52: 2017/07/09(日) 13:31:46.77 ID:FajK0swe.net
簡単にですが解説の方を失礼します
ある日鞠莉が目撃したのは、見知らぬ男性を刺頃している果南でした。鞠莉が何をしているのかと問うと、果南はこう答えます
「人を頃して、バラバラにするんだ。それをコンクリートの中に埋め込んで、ブロックにする」
果南はそのブロックを使って、自分だけのステージを山中に作ろうとしていました
果南は自分が輝ける場所をずっと探していました。いつもは千歌達に紛れて、輝いているように“見えるだけ”。そう考えていた果南は、自分は自分の力だけでは輝くことが出来ないと悟ります。
そして果南は、人の生がもつ輝きを利用して、自らを輝かせようと考えます。その結果が、氏体を用いたステージ制作でした
現場を見ても鞠莉は、通報などしませんでした
果南の悩みに気付けず、寄り添うことが出来なかった自分にも責任はあり、果南だけが罰せられるのは間違いだと思ったからです
ある日鞠莉が目撃したのは、見知らぬ男性を刺頃している果南でした。鞠莉が何をしているのかと問うと、果南はこう答えます
「人を頃して、バラバラにするんだ。それをコンクリートの中に埋め込んで、ブロックにする」
果南はそのブロックを使って、自分だけのステージを山中に作ろうとしていました
果南は自分が輝ける場所をずっと探していました。いつもは千歌達に紛れて、輝いているように“見えるだけ”。そう考えていた果南は、自分は自分の力だけでは輝くことが出来ないと悟ります。
そして果南は、人の生がもつ輝きを利用して、自らを輝かせようと考えます。その結果が、氏体を用いたステージ制作でした
現場を見ても鞠莉は、通報などしませんでした
果南の悩みに気付けず、寄り添うことが出来なかった自分にも責任はあり、果南だけが罰せられるのは間違いだと思ったからです
53: 2017/07/09(日) 13:35:59.90 ID:FajK0swe.net
一年以上、果南を孤独に晒した自分への戒めもあったのでしょう。鞠莉はステージ制作を見守り続けます。もう、なんと声をかけても果南は止まらないでしょうから
ついにステージは完成が近づきます
しかし、最後のブロックが置かれる場所は、端っこではなく、ステージの真ん中でした。練習にも使うのに、なぜそんな不便な置き方をしたのかと鞠莉は疑問に思います。
そして果南は、センターには大事な人が入ってほしいと告げ、鞠莉にナイフを向けます。
鞠莉は薄々、こうなることを察していたのでしょう。果南の意思を受け容れ、鞠莉は命を落とします
ついにステージは完成が近づきます
しかし、最後のブロックが置かれる場所は、端っこではなく、ステージの真ん中でした。練習にも使うのに、なぜそんな不便な置き方をしたのかと鞠莉は疑問に思います。
そして果南は、センターには大事な人が入ってほしいと告げ、鞠莉にナイフを向けます。
鞠莉は薄々、こうなることを察していたのでしょう。果南の意思を受け容れ、鞠莉は命を落とします
54: 2017/07/09(日) 13:39:37.75 ID:FajK0swe.net
…氏体もコンクリートで完全に処理されてしまうので、捜査は難航しましたが、警察はついに犯人を突き止めます
高校生といえど、相手は大量殺人犯。
警察は厳戒態勢で山中にいる犯人を追い詰めます。しかしそこで見たのは、驚くべき光景でした
コンクリートで出来た無機質なステージで、艶やかに踊る少女。そこにいるのが殺人鬼だとは、誰も信じられませんでした。
彼らはついに彼女を取り押さえる直前まで、その行動を躊躇っていました
高校生といえど、相手は大量殺人犯。
警察は厳戒態勢で山中にいる犯人を追い詰めます。しかしそこで見たのは、驚くべき光景でした
コンクリートで出来た無機質なステージで、艶やかに踊る少女。そこにいるのが殺人鬼だとは、誰も信じられませんでした。
彼らはついに彼女を取り押さえる直前まで、その行動を躊躇っていました
55: 2017/07/09(日) 13:42:22.18 ID:FajK0swe.net
>>47 さんの言葉、身に染みました
伝えるべきことはちゃんと伝わるように書き込むべきでした、反省します
どこか奇妙な、複雑な世界を楽しんでいただければ、幸いです
伝えるべきことはちゃんと伝わるように書き込むべきでした、反省します
どこか奇妙な、複雑な世界を楽しんでいただければ、幸いです
引用元: 【SS】鞠莉 「殺人鬼 果南」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります