4: 2017/07/28(金) 23:13:00.39 ID:KuBkzSfP.net
穂乃果 「もぅ、なんでなんでなんでぇっ!?」
海未 「これでもう70回目でしょう? いい加減諦めたらどうです?」
穂乃果 「嫌だよっ! そもそもなんでOKしてくれないの? 穂乃果のこと嫌いっ!?」
海未 「そんなことはありませんが…穂乃果の好きは恋愛的な好きではないでしょう?」
穂乃果 「そんことないもんっ! こんなに海未ちゃんのこと愛してるのに!」
海未 「はぁ…」
海未 「これでもう70回目でしょう? いい加減諦めたらどうです?」
穂乃果 「嫌だよっ! そもそもなんでOKしてくれないの? 穂乃果のこと嫌いっ!?」
海未 「そんなことはありませんが…穂乃果の好きは恋愛的な好きではないでしょう?」
穂乃果 「そんことないもんっ! こんなに海未ちゃんのこと愛してるのに!」
海未 「はぁ…」
5: 2017/07/28(金) 23:13:27.32 ID:KuBkzSfP.net
海未 「穂乃果の好きは、友達としての好きでしょう? それか憧れから来るものとか…」
穂乃果 「違うもん!」
海未 「穂乃果が勘違いしているだけです。…それでは、今日は弓道部に顔を出さなくてはいけないので失礼しますよ」
穂乃果 「あぁっ! 海未ちゃん、逃げるつもり!?」
海未 「違いますっ! もう行きますよ」
穂乃果 「うぅ…海未ちゃんのばかぁっ!!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
穂乃果 「違うもん!」
海未 「穂乃果が勘違いしているだけです。…それでは、今日は弓道部に顔を出さなくてはいけないので失礼しますよ」
穂乃果 「あぁっ! 海未ちゃん、逃げるつもり!?」
海未 「違いますっ! もう行きますよ」
穂乃果 「うぅ…海未ちゃんのばかぁっ!!」
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ーー
6: 2017/07/28(金) 23:13:54.22 ID:KuBkzSfP.net
~部室~
穂乃果 「はぁ………」
ことり 「ほ、穂乃果ちゃん…元気だして?」
にこ 「またダメだったの? 懲りないわねぇ」
穂乃果 「だって…本当に好きなんだもん」
希 「いくら好きでも、毎日のように告白してたら迷惑やない…?」
にこ 「真剣さも薄れるだろうし…。何回目だっけ?」
穂乃果 「…今日で70回目」
穂乃果 「はぁ………」
ことり 「ほ、穂乃果ちゃん…元気だして?」
にこ 「またダメだったの? 懲りないわねぇ」
穂乃果 「だって…本当に好きなんだもん」
希 「いくら好きでも、毎日のように告白してたら迷惑やない…?」
にこ 「真剣さも薄れるだろうし…。何回目だっけ?」
穂乃果 「…今日で70回目」
7: 2017/07/28(金) 23:14:44.43 ID:KuBkzSfP.net
にこ 「海未も海未よね。よくまぁ毎回しっかり返事するわ」
穂乃果 「うぅ…どうしたら振り向いてくれるんだろう」
ことり 「まぁ私たち、そもそも女の子同士だし」
穂乃果 「恋愛に性別は関係ないよ!」
凛 「穂乃果ちゃんが言うとありがたみがないにゃ」
穂乃果 「ねぇ希ちゃん、何かいい方法ない?」
にこ 「あのねぇ、希は超能力者じゃないのよ? そんなこと言っても流石に…」
希 「まぁ、ないことは無いよ?」
にこ 「はぁっ!?」
穂乃果 「うぅ…どうしたら振り向いてくれるんだろう」
ことり 「まぁ私たち、そもそも女の子同士だし」
穂乃果 「恋愛に性別は関係ないよ!」
凛 「穂乃果ちゃんが言うとありがたみがないにゃ」
穂乃果 「ねぇ希ちゃん、何かいい方法ない?」
にこ 「あのねぇ、希は超能力者じゃないのよ? そんなこと言っても流石に…」
希 「まぁ、ないことは無いよ?」
にこ 「はぁっ!?」
8: 2017/07/28(金) 23:15:45.36 ID:KuBkzSfP.net
希 「…と言っても、あくまで都市伝説みたいなものやけどね」
穂乃果 「それでもいいよっ! 教えて!」
希 「……101回目の告白の奇跡」
穂乃果 「101回目?」
希 「そう。生涯101回目の告白では、奇跡が起こるっていう伝説」
穂乃果 「へぇ…ロマンチックだねぇ」
にこ 「でも、人生で101回も告白する人なんているの?」
穂乃果 「それでもいいよっ! 教えて!」
希 「……101回目の告白の奇跡」
穂乃果 「101回目?」
希 「そう。生涯101回目の告白では、奇跡が起こるっていう伝説」
穂乃果 「へぇ…ロマンチックだねぇ」
にこ 「でも、人生で101回も告白する人なんているの?」
9: 2017/07/28(金) 23:16:40.66 ID:KuBkzSfP.net
希 「まぁ、穂乃果ちゃんの場合はほぼリーチみたいなもんやしね」
穂乃果 「そうだよ! あと31回だよ!」
ことり 「穂乃果ちゃん…本気でやるつもり?」
穂乃果 「もちろん! 奇跡ってつまり、OKされるってことでしょ!? やるよやるやる!」
ことり 「穂乃果ちゃん…」
穂乃果 「こうしちゃいられない…早速告白してくるっ!」
バタンッ!
花陽 「…行っちゃったね」
穂乃果 「そうだよ! あと31回だよ!」
ことり 「穂乃果ちゃん…本気でやるつもり?」
穂乃果 「もちろん! 奇跡ってつまり、OKされるってことでしょ!? やるよやるやる!」
ことり 「穂乃果ちゃん…」
穂乃果 「こうしちゃいられない…早速告白してくるっ!」
バタンッ!
花陽 「…行っちゃったね」
10: 2017/07/28(金) 23:17:38.85 ID:KuBkzSfP.net
絵里 「…希、なんでそんな伝説教えたのよ」
希 「ふふっ。勿論、穂乃果ちゃんのため」
真姫 「とは言っても…流石に海未が可哀想じゃない?」
希 「大丈夫、2人は幼馴染みやし」
にこ 「どういう理屈よ…」
ことり 「でもっ…!」ガタッ!
絵里 「ことり…」
希 「ふふっ。勿論、穂乃果ちゃんのため」
真姫 「とは言っても…流石に海未が可哀想じゃない?」
希 「大丈夫、2人は幼馴染みやし」
にこ 「どういう理屈よ…」
ことり 「でもっ…!」ガタッ!
絵里 「ことり…」
11: 2017/07/28(金) 23:19:01.88 ID:KuBkzSfP.net
ことり 「海未ちゃんもだけど…穂乃果ちゃんも可哀想だよ…」
にこ 「…そうよね」
絵里 「穂乃果、まだ知らないの? 海未のこと」
ことり 「うん。穂乃果ちゃんには、まだ話せてないって」
にこ 「……穂乃果」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
にこ 「…そうよね」
絵里 「穂乃果、まだ知らないの? 海未のこと」
ことり 「うん。穂乃果ちゃんには、まだ話せてないって」
にこ 「……穂乃果」
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ーー
12: 2017/07/28(金) 23:20:30.79 ID:KuBkzSfP.net
~弓道部~
穂乃果 「海未ちゃん、愛してる! 付き合ってください!」
海未 「ほ、穂乃果…!」
ヒソヒソ
ヒソヒソ……
海未 「ひ、人前ではやめてくださいっ!」
穂乃果 「海未ちゃん、私は本気だよ!」
海未 「本気かどうかは関係ありません! は、恥ずかしいっ…!」
穂乃果 「むー…」
穂乃果 「海未ちゃん、愛してる! 付き合ってください!」
海未 「ほ、穂乃果…!」
ヒソヒソ
ヒソヒソ……
海未 「ひ、人前ではやめてくださいっ!」
穂乃果 「海未ちゃん、私は本気だよ!」
海未 「本気かどうかは関係ありません! は、恥ずかしいっ…!」
穂乃果 「むー…」
13: 2017/07/28(金) 23:21:58.49 ID:KuBkzSfP.net
穂乃果 「分かった、もう人前ではやめる」
海未 「はぁ、良かった……ん? 人前“では”?」
穂乃果 「うん! じゃあまた2人っきりになれたときにね!」
海未 「穂乃果っ! …行ってしまいました」
海未 「……やはり、言わないといけませんよね」
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海未 「はぁ、良かった……ん? 人前“では”?」
穂乃果 「うん! じゃあまた2人っきりになれたときにね!」
海未 「穂乃果っ! …行ってしまいました」
海未 「……やはり、言わないといけませんよね」
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14: 2017/07/28(金) 23:24:12.80 ID:KuBkzSfP.net
~その後何週間か~
穂乃果 「海未ちゃん、付き合おうか」キリッ
海未 「……お断りします」
ーー
穂乃果 「私…海未ちゃんのこと、大好きなのっ!」
海未 「……っ! お、お断りします!」
ーー
穂乃果 「♪ わた~しは~ あなた~を あいし~」
海未 「お断りします」
穂乃果 「さ、最後まで聞いてよぉっ!!」
ーーーーーー
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穂乃果 「海未ちゃん、付き合おうか」キリッ
海未 「……お断りします」
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穂乃果 「私…海未ちゃんのこと、大好きなのっ!」
海未 「……っ! お、お断りします!」
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穂乃果 「♪ わた~しは~ あなた~を あいし~」
海未 「お断りします」
穂乃果 「さ、最後まで聞いてよぉっ!!」
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15: 2017/07/28(金) 23:25:46.08 ID:KuBkzSfP.net
~部室~
穂乃果 「まるで光が見えない…」
絵里 「穂乃果が…暗いわ」
ことり 「ここのところ、毎日のように告白してるけど…一向にって感じで」
にこ 「はぁ…」
穂乃果 「でも、これで98回目だもん。あと3回…頑張らなきゃ!」
にこ 「…あんた、あんな都市伝説、本気で信じてるの?」
穂乃果 「うん。きっと奇跡は起きるよ」
にこ 「あんたねぇ…」
にこ 「そんな奇跡、起こるわけないのよ」
穂乃果 「まるで光が見えない…」
絵里 「穂乃果が…暗いわ」
ことり 「ここのところ、毎日のように告白してるけど…一向にって感じで」
にこ 「はぁ…」
穂乃果 「でも、これで98回目だもん。あと3回…頑張らなきゃ!」
にこ 「…あんた、あんな都市伝説、本気で信じてるの?」
穂乃果 「うん。きっと奇跡は起きるよ」
にこ 「あんたねぇ…」
にこ 「そんな奇跡、起こるわけないのよ」
17: 2017/07/28(金) 23:27:02.65 ID:KuBkzSfP.net
穂乃果 「にこちゃん、なんでそんなこと言うの!?」
にこ 「あんた、なんで海未があんたの告白を断り続けるのか、考えたことあるの?」
穂乃果 「そ、それは…海未ちゃんは引っ込み思案で…」
にこ 「…論外ね。本当に幼馴染みなの、あんた」
希 「にこっち…それはちょっと…」
穂乃果 「…なんで、にこちゃんにそんなこと言われなきゃいけないの」
にこ 「あんたが何もわかってないからよ」
穂乃果 「……ッ!!」バンッ!
花陽 「ひっ…!」
にこ 「あんた、なんで海未があんたの告白を断り続けるのか、考えたことあるの?」
穂乃果 「そ、それは…海未ちゃんは引っ込み思案で…」
にこ 「…論外ね。本当に幼馴染みなの、あんた」
希 「にこっち…それはちょっと…」
穂乃果 「…なんで、にこちゃんにそんなこと言われなきゃいけないの」
にこ 「あんたが何もわかってないからよ」
穂乃果 「……ッ!!」バンッ!
花陽 「ひっ…!」
19: 2017/07/28(金) 23:30:34.69 ID:KuBkzSfP.net
穂乃果 「何それ…穂乃果より海未ちゃんのこと分かってる人なんていない!」
にこ 「なんでそう言いきれるのよ」
穂乃果 「だって、私はこんなに海未ちゃんのこと愛してて…」
にこ 「そんな一方的な愛で、海未のことを分かった気になっているなら、笑いものね」
穂乃果 「……っ! じゃあにこちゃんは、穂乃果の知らない海未ちゃんのことを知ってるの!?」
にこ 「えぇ知ってるわよ! 海未があんたの告白を断り続けてる理由もね!」
穂乃果 「何!? 教えてよ!」
にこ 「いいわよ、教えてあげるわ!」
ことり 「…! にこちゃん、だめぇっ!」
にこ 「なんでそう言いきれるのよ」
穂乃果 「だって、私はこんなに海未ちゃんのこと愛してて…」
にこ 「そんな一方的な愛で、海未のことを分かった気になっているなら、笑いものね」
穂乃果 「……っ! じゃあにこちゃんは、穂乃果の知らない海未ちゃんのことを知ってるの!?」
にこ 「えぇ知ってるわよ! 海未があんたの告白を断り続けてる理由もね!」
穂乃果 「何!? 教えてよ!」
にこ 「いいわよ、教えてあげるわ!」
ことり 「…! にこちゃん、だめぇっ!」
20: 2017/07/28(金) 23:32:25.62 ID:KuBkzSfP.net
にこ 「いい…? 海未はね」
穂乃果 「海未ちゃんは…何?」
絵里 「にこ!」
凛 「にこちゃんっ!」
にこ 「海未はね、もうすぐ転校するのよ」
ことり 「……にこちゃん」
穂乃果 「……何それ」
穂乃果 「海未ちゃんは…何?」
絵里 「にこ!」
凛 「にこちゃんっ!」
にこ 「海未はね、もうすぐ転校するのよ」
ことり 「……にこちゃん」
穂乃果 「……何それ」
22: 2017/07/28(金) 23:32:55.55 ID:KuBkzSfP.net
穂乃果 「何それ、そんな嘘、信じないよ」
にこ 「嘘じゃないわよ。…みんな、知ってたのよ」
穂乃果 「嘘だよ。…ね、ことりちゃん」
ことり 「…………ごめん」
穂乃果 「…ごめんって何。何に謝ってるの」
絵里 「穂乃果、ことりに怒りをぶつけるのは違う。ことりは、穂乃果のことを思って…」
穂乃果 「絵里ちゃんは黙っててっ!」
にこ 「嘘じゃないわよ。…みんな、知ってたのよ」
穂乃果 「嘘だよ。…ね、ことりちゃん」
ことり 「…………ごめん」
穂乃果 「…ごめんって何。何に謝ってるの」
絵里 「穂乃果、ことりに怒りをぶつけるのは違う。ことりは、穂乃果のことを思って…」
穂乃果 「絵里ちゃんは黙っててっ!」
24: 2017/07/28(金) 23:35:44.32 ID:KuBkzSfP.net
穂乃果 「それに絵里ちゃんも…みんなも黙ってたんでしょ? 分かってたくせに…」
穂乃果 「そんなに面白かった? どうせ叶いもしない告白をし続ける穂乃果を見るのは」
希 「穂乃果ちゃん、違う…!」
穂乃果 「……ねぇことりちゃん。なんでことりちゃんは知ってたの…?」
ことり 「私は、海未ちゃんから聞いて…」
穂乃果 「何それ…。私たち、幼馴染みじゃなかったの?」
ことり 「違う…違うの! 分かって…!」
穂乃果 「そんなに面白かった? どうせ叶いもしない告白をし続ける穂乃果を見るのは」
希 「穂乃果ちゃん、違う…!」
穂乃果 「……ねぇことりちゃん。なんでことりちゃんは知ってたの…?」
ことり 「私は、海未ちゃんから聞いて…」
穂乃果 「何それ…。私たち、幼馴染みじゃなかったの?」
ことり 「違う…違うの! 分かって…!」
25: 2017/07/28(金) 23:41:34.71 ID:KuBkzSfP.net
穂乃果 「分からないよっ! ことりちゃんの考えてること、何にもわからないっ!」
ことり 「穂乃果ちゃん…」
穂乃果 「今まで、隠し事なんてしたことなかった。私たち…もう元の3人には戻れないの?」
ことり 「元の…3人?」
穂乃果 「今までみたいに仲良く遊んだり…私、ずっとそういう関係でいたかったのに!」
ことり 「……何それ」
穂乃果 「ことり…ちゃん?」
ことり 「…勝手なこと言わないでよ。元の3人に戻れなくさせたのは、穂乃果ちゃんでしょ」
ことり 「穂乃果ちゃん…」
穂乃果 「今まで、隠し事なんてしたことなかった。私たち…もう元の3人には戻れないの?」
ことり 「元の…3人?」
穂乃果 「今までみたいに仲良く遊んだり…私、ずっとそういう関係でいたかったのに!」
ことり 「……何それ」
穂乃果 「ことり…ちゃん?」
ことり 「…勝手なこと言わないでよ。元の3人に戻れなくさせたのは、穂乃果ちゃんでしょ」
26: 2017/07/28(金) 23:43:02.77 ID:KuBkzSfP.net
穂乃果 「ことりちゃん? 私は…」
ことり 「なんで私だけが責められるのっ!? なんで私が悪者になるの!?」
ことり 「私の…私の気持ちも知らないでっ!」
穂乃果 「……ことりちゃんの気持ち?」
ことり 「……私だって、穂乃果ちゃんのこと好きだった」
ことり 「それは海未ちゃんも同じだよ。だから、穂乃果ちゃんが海未ちゃんのことが好きって相談してきた時、悲しかった」
穂乃果 「ことりちゃん…」
ことり 「でも、その時だったの。海未ちゃんが引っ越すことになったって話が出たの」
ことり 「なんで私だけが責められるのっ!? なんで私が悪者になるの!?」
ことり 「私の…私の気持ちも知らないでっ!」
穂乃果 「……ことりちゃんの気持ち?」
ことり 「……私だって、穂乃果ちゃんのこと好きだった」
ことり 「それは海未ちゃんも同じだよ。だから、穂乃果ちゃんが海未ちゃんのことが好きって相談してきた時、悲しかった」
穂乃果 「ことりちゃん…」
ことり 「でも、その時だったの。海未ちゃんが引っ越すことになったって話が出たの」
27: 2017/07/28(金) 23:46:50.53 ID:KuBkzSfP.net
ことり 「私ね、少し嬉しく思っちゃったの! 穂乃果ちゃんを独り占めできるって、考えちゃったの!!」
ことり 「…でも違った。穂乃果ちゃんは海未ちゃんに夢中で…まるで私のことなんて見えてなかった」
穂乃果 「ことりちゃん…なんで」
ことり 「私、最低なんだよっ! もう元の3人になんて戻れないっ!」
穂乃果 「わ、私…そんなこと…」
ことり 「…いいの、もう何も聞かない」ダッ!
穂乃果 「ことりちゃんっ!」
バタンッ!
ことり 「…でも違った。穂乃果ちゃんは海未ちゃんに夢中で…まるで私のことなんて見えてなかった」
穂乃果 「ことりちゃん…なんで」
ことり 「私、最低なんだよっ! もう元の3人になんて戻れないっ!」
穂乃果 「わ、私…そんなこと…」
ことり 「…いいの、もう何も聞かない」ダッ!
穂乃果 「ことりちゃんっ!」
バタンッ!
28: 2017/07/28(金) 23:48:09.35 ID:KuBkzSfP.net
穂乃果 「……ことりちゃん」
絵里 「…今のが、ことりの本心よ」
穂乃果 「私、全然気付けなかった…」
希 「……もう来週やね。海未ちゃんが引っ越す日」
穂乃果 「そ、そんな近く…」
にこ 「海未も、あんたのことを考えてたのよ。結局、こんなギリギリまで言えずに…」
穂乃果 「……海未ちゃんのところ、行ってくる」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
絵里 「…今のが、ことりの本心よ」
穂乃果 「私、全然気付けなかった…」
希 「……もう来週やね。海未ちゃんが引っ越す日」
穂乃果 「そ、そんな近く…」
にこ 「海未も、あんたのことを考えてたのよ。結局、こんなギリギリまで言えずに…」
穂乃果 「……海未ちゃんのところ、行ってくる」
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29: 2017/07/28(金) 23:51:14.67 ID:KuBkzSfP.net
~生徒会室~
海未 「……穂乃果?」
穂乃果 「海未ちゃん、話があるの」
海未 「はぁ、また告白ですか? それならお断…」
穂乃果 「なんで転校のこと教えてくれなかったの」
海未 「……っ! 穂乃果…誰から」
穂乃果 「みんなが教えてくれたの。…ねぇ、本当なの?」
海未 「…父の仕事の都合で、どうしても」
海未 「……穂乃果?」
穂乃果 「海未ちゃん、話があるの」
海未 「はぁ、また告白ですか? それならお断…」
穂乃果 「なんで転校のこと教えてくれなかったの」
海未 「……っ! 穂乃果…誰から」
穂乃果 「みんなが教えてくれたの。…ねぇ、本当なの?」
海未 「…父の仕事の都合で、どうしても」
31: 2017/07/28(金) 23:52:42.92 ID:KuBkzSfP.net
穂乃果 「なんで…なんで黙ってたの!」
海未 「私だって言いたかったです。…でも、言えませんでした」
穂乃果 「ことりちゃんには、教えたのに?」
海未 「そうですね。…ことりには申し訳ないですが、穂乃果は特別だったんです」
海未 「告白、すごく嬉しかったです。こんな状況でなければ、きっと了承していたでしょう」
穂乃果 「海未ちゃん…」
海未 「穂乃果、私はあなたのこと…」
穂乃果 「やめて」
海未 「穂乃果?」
海未 「私だって言いたかったです。…でも、言えませんでした」
穂乃果 「ことりちゃんには、教えたのに?」
海未 「そうですね。…ことりには申し訳ないですが、穂乃果は特別だったんです」
海未 「告白、すごく嬉しかったです。こんな状況でなければ、きっと了承していたでしょう」
穂乃果 「海未ちゃん…」
海未 「穂乃果、私はあなたのこと…」
穂乃果 「やめて」
海未 「穂乃果?」
32: 2017/07/28(金) 23:55:24.61 ID:KuBkzSfP.net
穂乃果 「…ごめん、それを聞いちゃったら、私きっと我慢出来なくなる」
海未 「穂乃果…ごめんなさい」
穂乃果 「私…諦める。海未ちゃんのこと、笑顔で送り出せるように頑張るから」
海未 「穂乃果…」
海未 「穂乃果、実はことりは…」
穂乃果 「知ってる。…私のこと、好きだったんでしょ?」
海未 「…知っていたのですね」
海未 「穂乃果…ごめんなさい」
穂乃果 「私…諦める。海未ちゃんのこと、笑顔で送り出せるように頑張るから」
海未 「穂乃果…」
海未 「穂乃果、実はことりは…」
穂乃果 「知ってる。…私のこと、好きだったんでしょ?」
海未 「…知っていたのですね」
33: 2017/07/28(金) 23:59:04.93 ID:KuBkzSfP.net
穂乃果 「こんな最低な私を、好きって言ってくれるなんて…ことりちゃん、優しいよね」
穂乃果 「きっと私が想像出来ないほど、傷ついてたはずなのに」
海未 「……。」
穂乃果 「……海未ちゃん、最後にいいかな」
海未 「…なんですか?」
穂乃果 「もう、私達はきっと元の3人には戻れない。…全部、私のせい」
海未 「穂乃果、そんなことは…!」
穂乃果 「きっと私が想像出来ないほど、傷ついてたはずなのに」
海未 「……。」
穂乃果 「……海未ちゃん、最後にいいかな」
海未 「…なんですか?」
穂乃果 「もう、私達はきっと元の3人には戻れない。…全部、私のせい」
海未 「穂乃果、そんなことは…!」
35: 2017/07/29(土) 00:01:23.72 ID:01Gxw94u.net
穂乃果 「私、自分のことに夢中だった。…一番大切な友達が傷付いてるのに」
海未 「…大丈夫です、ことりはきっと…」
穂乃果 「許してもらおうなんて思わない。…許してくれなくていい」
穂乃果 「ごめん、海未ちゃん。ことりちゃんには悪いけど…」
穂乃果 「やっぱり私、海未ちゃんのことが好き」
海未 「穂乃果…」
海未 「ごめん……なさい」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
海未 「…大丈夫です、ことりはきっと…」
穂乃果 「許してもらおうなんて思わない。…許してくれなくていい」
穂乃果 「ごめん、海未ちゃん。ことりちゃんには悪いけど…」
穂乃果 「やっぱり私、海未ちゃんのことが好き」
海未 「穂乃果…」
海未 「ごめん……なさい」
ーーーーーー
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ーー
37: 2017/07/29(土) 00:05:25.28 ID:01Gxw94u.net
それから1週間--
穂乃果が海未に告白をすることは無かった
登校するのも3人別々になり、徐々に“その時”が近づくのを、それぞれがひしひしと感じていた
……ついに、引越しを明日に控えた
クラスで別れの挨拶を済ませ、アイドル研究部でお別れパーティーを開いた後、海未は1人帰路についた
…穂乃果とことりが会話するところを、海未はこの1週間、見ることが出来なかった
穂乃果が海未に告白をすることは無かった
登校するのも3人別々になり、徐々に“その時”が近づくのを、それぞれがひしひしと感じていた
……ついに、引越しを明日に控えた
クラスで別れの挨拶を済ませ、アイドル研究部でお別れパーティーを開いた後、海未は1人帰路についた
…穂乃果とことりが会話するところを、海未はこの1週間、見ることが出来なかった
38: 2017/07/29(土) 00:05:58.63 ID:01Gxw94u.net
~引越し当日~
穂母 「穂乃果ー、今日でしょ、海未ちゃんの引越し。そろそろ行かないと!」
穂乃果 「……うん」
ピリリリ! ピリリリ!
穂乃果 「…はい、もしも」
にこ 「あんたら今どこにいんのよっ!!!」
穂乃果 「うわぁっ…!? び、びっくりしたぁ」
にこ 「…その声、もしかして寝起き? 今日の約束忘れたの!?」
穂母 「穂乃果ー、今日でしょ、海未ちゃんの引越し。そろそろ行かないと!」
穂乃果 「……うん」
ピリリリ! ピリリリ!
穂乃果 「…はい、もしも」
にこ 「あんたら今どこにいんのよっ!!!」
穂乃果 「うわぁっ…!? び、びっくりしたぁ」
にこ 「…その声、もしかして寝起き? 今日の約束忘れたの!?」
39: 2017/07/29(土) 00:08:35.27 ID:01Gxw94u.net
穂乃果 「や、約束…」
にこ 「1回学校に集まって、その後海未にサプライズで空港まで会いに行こうって決めてたじゃない!」
穂乃果 「でも私……」
にこ 「いつまでいじけてんのよ、あんた、絶対後悔するわよ」
穂乃果 「別に、いじけてなんか…」
にこ 「…てか、ことりは一緒じゃないの?」
穂乃果 「ことりちゃんも来てないの?」
にこ 「1回学校に集まって、その後海未にサプライズで空港まで会いに行こうって決めてたじゃない!」
穂乃果 「でも私……」
にこ 「いつまでいじけてんのよ、あんた、絶対後悔するわよ」
穂乃果 「別に、いじけてなんか…」
にこ 「…てか、ことりは一緒じゃないの?」
穂乃果 「ことりちゃんも来てないの?」
40: 2017/07/29(土) 00:09:23.65 ID:01Gxw94u.net
にこ 「とにかく、早く来なさいっ! 来なかったら承知しないからねっ!」ブツッ!
プープープー…
穂乃果 「にこちゃん……」
穂乃果 「…うん、決めたっ!」ガバッ!
穂乃果 「お母さん、行ってきまーす!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
プープープー…
穂乃果 「にこちゃん……」
穂乃果 「…うん、決めたっ!」ガバッ!
穂乃果 「お母さん、行ってきまーす!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
41: 2017/07/29(土) 00:10:06.23 ID:01Gxw94u.net
穂乃果 「はぁっ…はぁっ…! お願い…間に合って…!」
ことり 「……穂乃果ちゃん」
穂乃果 「……っ! ことり…ちゃん?」
ことり 「…どうしたの? こっち、学校とは反対方向だよ」
穂乃果 「ことりちゃんこそ、どうしてここに?」
ことり 「穂乃果ちゃんなら、こっちに来ると思ったから」
穂乃果 「えへへ、ことりちゃんには適わないなぁ…」
ことり 「……穂乃果ちゃん」
穂乃果 「……っ! ことり…ちゃん?」
ことり 「…どうしたの? こっち、学校とは反対方向だよ」
穂乃果 「ことりちゃんこそ、どうしてここに?」
ことり 「穂乃果ちゃんなら、こっちに来ると思ったから」
穂乃果 「えへへ、ことりちゃんには適わないなぁ…」
42: 2017/07/29(土) 00:11:00.59 ID:01Gxw94u.net
ことり 「…本当に行くの?」
穂乃果 「…うん。先に行って、海未ちゃんと2人で話がしたいの」
ことり 「ねぇ、諦めるつもりは…ない?」
穂乃果 「…どういうこと?」
ことり 「私じゃ、だめかな?」
穂乃果 「…うん。先に行って、海未ちゃんと2人で話がしたいの」
ことり 「ねぇ、諦めるつもりは…ない?」
穂乃果 「…どういうこと?」
ことり 「私じゃ、だめかな?」
43: 2017/07/29(土) 00:11:59.27 ID:01Gxw94u.net
穂乃果 「ことりちゃん…」
ことり 「海未ちゃんのことが好きなことはわかってる! でも…ことりも、穂乃果ちゃんのことが好き」
ことり 「こんな最低な私にも優しくしてくれる、穂乃果ちゃんが大好きなのっ!」
穂乃果 「……うん」
ことり 「101回なんて、到底無理だけど…これが私の、人生初めての告白」
ことり 「……私、穂乃果ちゃんのことが好き」
ことり 「海未ちゃんのことが好きなことはわかってる! でも…ことりも、穂乃果ちゃんのことが好き」
ことり 「こんな最低な私にも優しくしてくれる、穂乃果ちゃんが大好きなのっ!」
穂乃果 「……うん」
ことり 「101回なんて、到底無理だけど…これが私の、人生初めての告白」
ことり 「……私、穂乃果ちゃんのことが好き」
44: 2017/07/29(土) 00:12:31.39 ID:01Gxw94u.net
穂乃果 「…ありがとう」
ことり 「ううん…こっちこそ、聞いてくれてありがとう」
穂乃果 「…私も、ことりちゃんのこと大好き」
ことり 「…! 穂乃果ちゃん…!」
穂乃果 「でも、ごめん。ことりちゃんとは付き合えない」
ことり 「……うん」
ことり 「ううん…こっちこそ、聞いてくれてありがとう」
穂乃果 「…私も、ことりちゃんのこと大好き」
ことり 「…! 穂乃果ちゃん…!」
穂乃果 「でも、ごめん。ことりちゃんとは付き合えない」
ことり 「……うん」
45: 2017/07/29(土) 00:13:29.70 ID:01Gxw94u.net
穂乃果 「ことりちゃんのことが好きなのは本当だよ? でも、私はやっぱり…」
ことり 「…いいの、分かってる」
ことり 「…先に行って。私はみんなと一緒に行くから」
穂乃果 「ことりちゃん…。ありがとう」ダッ!
ことり 「…………。」グスッ
ことり 「…いいの、分かってる」
ことり 「…先に行って。私はみんなと一緒に行くから」
穂乃果 「ことりちゃん…。ありがとう」ダッ!
ことり 「…………。」グスッ
46: 2017/07/29(土) 00:13:59.88 ID:01Gxw94u.net
ことり 「…………ばか」
ことり 「穂乃果ちゃんのばか……海未ちゃんの……ばか…っ!」
ことり 「私のばかぁぁぁぁっ!! うわぁぁぁぁぁんっ!!!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ことり 「穂乃果ちゃんのばか……海未ちゃんの……ばか…っ!」
ことり 「私のばかぁぁぁぁっ!! うわぁぁぁぁぁんっ!!!」
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47: 2017/07/29(土) 00:14:31.07 ID:01Gxw94u.net
~空港~
穂乃果 「海未ちゃんっ!」
海未 「…っ!? 穂乃果、どうしてここに!」
穂乃果 「…本当に行っちゃうの?」
海未 「…えぇ、もう間もなく」
穂乃果 「……私、嫌だ。やっぱり嫌だっ!」
海未 「穂乃果…そんなこと言っても」
穂乃果 「嫌なものは嫌なんだもん! 海未ちゃんがいない生活なんて、考えられないっ!」
穂乃果 「海未ちゃんっ!」
海未 「…っ!? 穂乃果、どうしてここに!」
穂乃果 「…本当に行っちゃうの?」
海未 「…えぇ、もう間もなく」
穂乃果 「……私、嫌だ。やっぱり嫌だっ!」
海未 「穂乃果…そんなこと言っても」
穂乃果 「嫌なものは嫌なんだもん! 海未ちゃんがいない生活なんて、考えられないっ!」
48: 2017/07/29(土) 00:15:40.01 ID:01Gxw94u.net
穂乃果 「また海未ちゃんと…ことりちゃんの3人で、いつも通り笑って過ごしたい!」
海未 「3人…そうですね。私も同じです」
海未 「…ことりと、仲直りできたのですか?」
穂乃果 「ううん…。私のことなんて、許してくれないよ」
海未 「…そうですか」
穂乃果 「私、やっぱり最後に言っておきたかったんだ。海未ちゃんに」
海未 「3人…そうですね。私も同じです」
海未 「…ことりと、仲直りできたのですか?」
穂乃果 「ううん…。私のことなんて、許してくれないよ」
海未 「…そうですか」
穂乃果 「私、やっぱり最後に言っておきたかったんだ。海未ちゃんに」
49: 2017/07/29(土) 00:16:20.84 ID:01Gxw94u.net
穂乃果 「…私、海未ちゃんのことが大好き」
海未 「…もう聞き飽きましたよ。でも、嬉しいです」
穂乃果 「101回目の告白の奇跡…あと1回、足りなかったなぁ」
海未 「これで100回目でしたね、穂乃果からの告白」
穂乃果 「…忘れないでね、私のこと、ことりちゃんのこと。…みんなのこと」
海未 「えぇ。勿論」
海未父 「おーい、海未ーっ!」
海未 「……時間、ですね」
海未 「…もう聞き飽きましたよ。でも、嬉しいです」
穂乃果 「101回目の告白の奇跡…あと1回、足りなかったなぁ」
海未 「これで100回目でしたね、穂乃果からの告白」
穂乃果 「…忘れないでね、私のこと、ことりちゃんのこと。…みんなのこと」
海未 「えぇ。勿論」
海未父 「おーい、海未ーっ!」
海未 「……時間、ですね」
50: 2017/07/29(土) 00:16:56.68 ID:01Gxw94u.net
穂乃果 「…じゃあね、海未ちゃん」
海未 「はい。…穂乃果も、お元気で」
ことり 「はぁっ…はぁっ…! ほ、穂乃果ちゃん!?」
にこ 「海未は!? 海未はどこ!?」
穂乃果 「みんな…。今、丁度行ったよ」
絵里 「嘘…! まだ出発までは時間があるはず!」
穂乃果 「えっ、でも今確かに…」
ーーーーーー
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海未 「はい。…穂乃果も、お元気で」
ことり 「はぁっ…はぁっ…! ほ、穂乃果ちゃん!?」
にこ 「海未は!? 海未はどこ!?」
穂乃果 「みんな…。今、丁度行ったよ」
絵里 「嘘…! まだ出発までは時間があるはず!」
穂乃果 「えっ、でも今確かに…」
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51: 2017/07/29(土) 00:17:33.44 ID:01Gxw94u.net
海未 「…お父様? 出発するのでは?」
海未父 「いやぁ…それがなぁ…」
海未 「……えっ?」
ーー
にこ 「ほら、やっぱりまだなんじゃない。戻ってきたわよ」
凛 「おーい、海未ちゃーん!」
海未 「…みなさん」
海未父 「いやぁ…それがなぁ…」
海未 「……えっ?」
ーー
にこ 「ほら、やっぱりまだなんじゃない。戻ってきたわよ」
凛 「おーい、海未ちゃーん!」
海未 「…みなさん」
52: 2017/07/29(土) 00:18:55.87 ID:01Gxw94u.net
希 「もう、間に合わんかったんと思ったやん?」
海未 「す、すいません…」
凛 「これ、みんなでプレゼント作ったにゃ!」
海未 「ありがとうございます…」
花陽 「う、嬉しくなかった…?」
海未 「いえ、そんなことは! ただ…その……」
にこ 「何よもじもじして。嬉しいなら正直に…」
海未 「す、すいません…」
凛 「これ、みんなでプレゼント作ったにゃ!」
海未 「ありがとうございます…」
花陽 「う、嬉しくなかった…?」
海未 「いえ、そんなことは! ただ…その……」
にこ 「何よもじもじして。嬉しいなら正直に…」
53: 2017/07/29(土) 00:19:28.49 ID:01Gxw94u.net
海未 「……引っ越し、無しになりまして」
穂乃果 「…………えっ?」
ことり 「えっ」
8人 「ええぇぇぇぇぇぇぇっ!!!??」
海未 「ほ、本当に申し訳ありません! 父の仕事先から、急に転勤取り消しの連絡があったらしく…」
穂乃果 「な、なんでそんなこと…」
希 「……奇跡や」
穂乃果 「…………えっ?」
ことり 「えっ」
8人 「ええぇぇぇぇぇぇぇっ!!!??」
海未 「ほ、本当に申し訳ありません! 父の仕事先から、急に転勤取り消しの連絡があったらしく…」
穂乃果 「な、なんでそんなこと…」
希 「……奇跡や」
54: 2017/07/29(土) 00:20:14.22 ID:01Gxw94u.net
真姫 「もしかして、あの101回目のなんとかってヤツ?」
穂乃果 「でも、私は100回しか…!」
ことり 「ううん、違うよ」
絵里 「違う?」
ことり 「穂乃果ちゃん、告白は101回目だったんだよ。多分、私たちが来る前にも告白したんでしょ?」
穂乃果 「だから、それが100回目だって…!」
ことり 「それが違うんだよ、穂乃果ちゃん」
穂乃果 「でも、私は100回しか…!」
ことり 「ううん、違うよ」
絵里 「違う?」
ことり 「穂乃果ちゃん、告白は101回目だったんだよ。多分、私たちが来る前にも告白したんでしょ?」
穂乃果 「だから、それが100回目だって…!」
ことり 「それが違うんだよ、穂乃果ちゃん」
55: 2017/07/29(土) 00:20:45.66 ID:01Gxw94u.net
ことり 「あの時…私と穂乃果ちゃんの2人でお話した時…穂乃果ちゃん、私に告白してくれたでしょ?」
穂乃果 「…! もしかして、あれで…?」
ことり 「そう、それが100回目だったの。だから、101回目の奇跡が起きたんだよ」
穂乃果 「……もしかして、そのためにわざと?」
ことり 「それも違うかな。私はただ、私の気持ちを伝えたかっただけ」
穂乃果 「ことりちゃん……ことりちゃぁんっ!」ギュッ!
ことり 「わぁっ!? ほ、穂乃果ちゃん!?」
穂乃果 「…! もしかして、あれで…?」
ことり 「そう、それが100回目だったの。だから、101回目の奇跡が起きたんだよ」
穂乃果 「……もしかして、そのためにわざと?」
ことり 「それも違うかな。私はただ、私の気持ちを伝えたかっただけ」
穂乃果 「ことりちゃん……ことりちゃぁんっ!」ギュッ!
ことり 「わぁっ!? ほ、穂乃果ちゃん!?」
56: 2017/07/29(土) 00:21:17.79 ID:01Gxw94u.net
穂乃果 「ありがとう…ことりちゃん」
ことり 「…ううん、私は何も」
穂乃果 「…ことりちゃん言ったよね。もう元の3人には戻れないって。たしかにその通りかもしれない」
ことり 「穂乃果ちゃん…」
穂乃果 「でもね、元には戻れなくても、新しい3人にはなれるかもしれない」
ことり 「新しい…3人?」
穂乃果 「だって、今更離れ離れになるなんて、考えられないんだもん。きっとそうだよ」
海未 「…そうですね、私も同じです。ことり、また3人で、仲良く出来ますか…?」
ことり 「…ううん、私は何も」
穂乃果 「…ことりちゃん言ったよね。もう元の3人には戻れないって。たしかにその通りかもしれない」
ことり 「穂乃果ちゃん…」
穂乃果 「でもね、元には戻れなくても、新しい3人にはなれるかもしれない」
ことり 「新しい…3人?」
穂乃果 「だって、今更離れ離れになるなんて、考えられないんだもん。きっとそうだよ」
海未 「…そうですね、私も同じです。ことり、また3人で、仲良く出来ますか…?」
57: 2017/07/29(土) 00:21:49.57 ID:01Gxw94u.net
ことり 「……勿論。これからもよろしくね…2人とも」
穂乃果 「うん…うんっ!」
にこ 「はぁ、全く振り回される身にもなれって話よ」
希 「とか言って、羨ましいんちゃう?」
にこ 「べ、別に私は!」
凛 「あーっ、赤くなったにゃ!」
にこ 「うるさいうるさいうるさーい!」
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穂乃果 「うん…うんっ!」
にこ 「はぁ、全く振り回される身にもなれって話よ」
希 「とか言って、羨ましいんちゃう?」
にこ 「べ、別に私は!」
凛 「あーっ、赤くなったにゃ!」
にこ 「うるさいうるさいうるさーい!」
ーーーーーー
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58: 2017/07/29(土) 00:22:23.46 ID:01Gxw94u.net
穂乃果 「おはよー、2人とも」ガララッ
海未 「遅いですよ」
ことり 「学校遅れちゃうよ、行こっ」ギュッ
穂乃果 「手なんか繋いだら暑いよ?」
ことり 「いいのいいのー!」
穂乃果 「….海未ちゃん?」
海未 「…! い、いえ、私は何も!」
海未 「遅いですよ」
ことり 「学校遅れちゃうよ、行こっ」ギュッ
穂乃果 「手なんか繋いだら暑いよ?」
ことり 「いいのいいのー!」
穂乃果 「….海未ちゃん?」
海未 「…! い、いえ、私は何も!」
59: 2017/07/29(土) 00:22:48.91 ID:01Gxw94u.net
穂乃果 「ふふっ、海未ちゃん、ほら!」
海未 「穂乃果…。よいのですか? ことり」
ことり 「うん! 3人で仲良く、ね」
海未 「……。」ギュッ
穂乃果 「3人で手を繋ぐなんて、小学校以来だねぇ」
ことり 「あの頃とは、ちょっと意味が違うかもね」
海未 「ふふっ、そうですね」
海未 「穂乃果…。よいのですか? ことり」
ことり 「うん! 3人で仲良く、ね」
海未 「……。」ギュッ
穂乃果 「3人で手を繋ぐなんて、小学校以来だねぇ」
ことり 「あの頃とは、ちょっと意味が違うかもね」
海未 「ふふっ、そうですね」
60: 2017/07/29(土) 00:23:20.92 ID:01Gxw94u.net
海未 「…穂乃果、次はいつ告白してくれるのですか? 今なら良い返事ができますよ」
穂乃果 「うーん、悩み中!」
ことり 「贅沢だなぁ穂乃果ちゃん」
穂乃果 「えへへ…だって私、すごく幸せなんだもん!」
海未 「私もですよ、穂乃果」
ことり 「私だって負けないもん!」
穂乃果 (……これで、よかったんだよね)
穂乃果 (今は…これで。こうしていられるだけで、私は…)
ーー
終
穂乃果 「うーん、悩み中!」
ことり 「贅沢だなぁ穂乃果ちゃん」
穂乃果 「えへへ…だって私、すごく幸せなんだもん!」
海未 「私もですよ、穂乃果」
ことり 「私だって負けないもん!」
穂乃果 (……これで、よかったんだよね)
穂乃果 (今は…これで。こうしていられるだけで、私は…)
ーー
終
61: 2017/07/29(土) 00:23:55.35 ID:01Gxw94u.net
今回は珍しく綺麗なささかまでした
最近どんよりした感じのが多かったので、少し空気の入れ替えになればと思い…
読んでいただき、ありがとうございました
過去作もよろしくお願いします
ことり 「糸」
梨子 「コワレヤスキ」 善子・鞠莉 「コワレモノよ」
鞠莉 「殺人鬼 果南」
千歌 「人間オークション…?」
最近どんよりした感じのが多かったので、少し空気の入れ替えになればと思い…
読んでいただき、ありがとうございました
過去作もよろしくお願いします
ことり 「糸」
梨子 「コワレヤスキ」 善子・鞠莉 「コワレモノよ」
鞠莉 「殺人鬼 果南」
千歌 「人間オークション…?」
68: 2017/07/29(土) 09:02:52.74 ID:01Gxw94u.net
>>67
101回目のプロボーズですよね
最初はタイトルは101回目の告白の予定だったんですけど、やっぱりそれを連想させてしまうと思いボツに…
101回目のプロボーズですよね
最初はタイトルは101回目の告白の予定だったんですけど、やっぱりそれを連想させてしまうと思いボツに…
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