409: ◆cFFmUxF1p6 2013/06/02(日) 22:40:53.29 ID:9fJ1T7fPo

410: 2013/06/02(日) 22:41:22.90 ID:9fJ1T7fPo
~P宅~

ピンポーン

ありす「Pさーん」

ありす「……あれ、いないのかな?」

ありす「今日お仕事お休みのはずだけど……」

prrrr

モバP『あーもしもし、ありすか』

ありす「あ、Pさん。お家にいないみたいですけれど、どうしたんですか?」

モバP『いやーすまんすまん。急な仕事が入って』

ありす「えっ、またですか?」

モバP『家で待っててくれ。すぐ終わると思うから』

ありす「あ、はい。解りました」

411: 2013/06/02(日) 22:42:02.42 ID:9fJ1T7fPo
ありす「お邪魔しまーす」

ありす「……またこんなに散らかってる」

ありす「もう……私が来るって解ってるのだから掃除くらいしたらいいのに」

ありす「……忙しいから仕方ないのかな」

ありす「しょうがないですね……私が綺麗にしてあげなくちゃ」

ありす「Pさんったら、私がいないと駄目なんですから♪」

ありす「ふんふ~ん」

412: 2013/06/02(日) 22:42:30.94 ID:9fJ1T7fPo

ピンポーン

ありす「あれ、Pさん……だったら呼び鈴鳴らさないだろうし……」

ありす「お客さん……? 出ていいのかな」

ピンポーン

ありす「あっ、はーい!」

ガチャ

ありす「はい、どちら様……」

???「あら、女の子?」

ありす「女の人……? えと……」

413: 2013/06/02(日) 22:42:57.84 ID:9fJ1T7fPo
???「ここってPの家で合ってる……わよね? Pはいないのかしら?」

ありす「あ、今お仕事で出ておりまして……」

???「仕事? 今日休みだって聞いたのだけど」

ありす「急に入った仕事みたいで……すぐ帰ってくるそうですが」

???「そうなの。上がってもいいかしら?」

ありす「えっと……その、どちら様ですか?」

???「あ、ごめんなさいね。私、Pの母です」

ありす「えっ、ええっ……! Pさんのお母さん!?」

Pの母「ところであなたは?」

ありす「わ、私はPさんの担当アイドルです……」

Pの母「ああ、あなたがありすちゃんね!」

ありす「えっ、私のこと……?」

Pの母「もちろん知ってるわよ。Pからあなたのこと聞くから」

ありす「あ、そうなんだ……えへへ……」

414: 2013/06/02(日) 22:43:35.35 ID:9fJ1T7fPo
ありす「あ、どうぞ上がって下さい」

Pの母「お邪魔するわね」

ありす「あ、掃除中で散らかってますけれど……」

Pの母「全然問題ないわよ。むしろもっと散らかってるものだと思ってたわ」

Pの母「今でも一人暮らし出来てるのが不思議なくらいだもの」

ありす「ふふっ、そうですね。そう思います」

ありす「お茶出しますから、少し待ってて下さい」

Pの母「あら、そんな気にしなくても」

ありす「いえ、お客様ですから」

Pの母「気の利く子ねー。あの子が気に入るのも解るわ」

ありす「そ……そんな……」

415: 2013/06/02(日) 22:45:27.81 ID:9fJ1T7fPo
ありす「どうぞ」

Pの母「いただくわね」

Pの母「ずずっ……それでありすちゃん」

ありす「はい?」

Pの母「ありすちゃんってうちのPが好きなのよね?」

ありす「ふぇっ……!? そ、それは……えと……」

Pの母「Pに話を聞いた時はえらく気に入られてたみたいだし」

Pの母「Pがいないのに家に上がって掃除までしてて」

Pの母「これで違うって言われても説得力ないわよー」

ありす「あぅ……」

Pの母「あの子からよく話を聞くから、あなたの気になっててね」

Pの母「まさか、こんなに小さい子だとは思わなかったけどねー、あははっ」

416: 2013/06/02(日) 22:48:11.21 ID:9fJ1T7fPo
ありす「え、えっと……やっぱり私じゃ駄目でしょうか……?」

ありす「まだ子供だし……」

Pの母「……正直賛成とは言いにくいけど」

Pの母「一人の女としては反対とも言いにくいわねー」

Pの母「ありすちゃん、あなた本気なのよね?」

ありす「もちろんです……! 私はPさんのこと本気で……!」

Pの母「じゃああたしとしては、特に言うことはないわ」

Pの母「まあ子供って言ったらそうだけど……待てばいい話よね」

ありす「……待ちます。もちろんです」

Pの母「だったら当人たちの気持ちの方が大事よ」

Pの母「Pのこと嫌いにならないでね」

ありす「そんなこと絶対にないですからっ!」

Pの母「はっきり言い切っちゃったわねー、ふふっ」

417: 2013/06/02(日) 22:48:58.66 ID:9fJ1T7fPo
モバP「ただいまー……って、母さんっ!?」

Pの母「お邪魔してるわよー」

モバP「え、なんで来てるの? 聞いてねえんだけど!」

Pの母「近いうちにこっちに来るからって言ったわよー、聞いてなかったの?」

モバP「そんなアバウトなので解るか!」

モバP「ありすもすまん。まさか今日に限って……」

ありす「いえ、そんな……私は別に」

Pの母「そーよそーよ、ありすちゃんもこう言ってるんだから気にしないの」

Pの母「大体、部屋の掃除くらい自分でしなさいよ全く」

モバP「うっ、それは……」

418: 2013/06/02(日) 22:50:14.57 ID:9fJ1T7fPo
Pの母「そんなんじゃありすちゃんに嫌われても知らないわよ」

ありす「Pさん大丈夫です、それくらいじゃ嫌いになんてなりませんよ」

Pの母「あーほんといい子だねえ。あんた、しっかり逃がさないようにするんだよ」

モバP「ちょ、何言って……別にそんなんじゃ」

Pの母「違うっていうのかいこの口リコンが」

モバP「うっ……違わないが……」

Pの母「えっとありすちゃんいくつだっけ?」

ありす「12歳ですが」

Pの母「じゃ最短で4年ね。結婚できる年になるまでに、そっぽ向かれないようにするんだよ」

モバP「わ、解ってるよ……ていうか母さんはいいのかよ」

Pの母「ありすちゃんが良いって言ってるんだからいいんじゃない?」

Pの母「ねーありすちゃん」

ありす「はい、お母さん」

Pの母「うーん可愛い娘が出来たみたいで嬉しいわー」

モバP「はぁ……うちの母さんは適当なんだから」

419: 2013/06/02(日) 22:50:44.81 ID:9fJ1T7fPo
Pの母「じゃ、そろそろ帰るわ」

モバP「さっさと帰れ、ったく」

Pの母「ありすちゃん、この子のことよろしくねー?」

Pの母「甲斐性のない子だけど面倒見てあげて」

ありす「えへへ……解りました」

モバP「俺が面倒見られる側かよ……」

Pの母「せめて掃除くらい自分でしてから文句言いな」

モバP「ぐっ……」

Pの母「じゃあねー。結婚式にはちゃんと呼ぶのよー」

モバP「あーもう、早く帰れ!」

420: 2013/06/02(日) 22:51:28.10 ID:9fJ1T7fPo
モバP「はぁ疲れた」

ありす「ふふふ……面白いお母さんですね」

モバP「ったく……こっちはいい迷惑だよ」

ありす「あの……でもこれで……」

ありす「Pさんのお母さんには認められたってことですよね?」

モバP「まあ、そうなるな」

ありす「えへへ……嬉しいです」

モバP「いつかありすの両親にも挨拶しないとなぁ」

ありす「それは……まだちょっと早いかも」

モバP「かもな。もう少し待ってからでもいいよな」

ありす「はい……私ちゃんと待ちますから」



第三十三話 完

421: 2013/06/02(日) 22:52:07.06 ID:9fJ1T7fPo
このネタはいつかやるつもりだった
今回のイベントでこのタイミングしかないと思った

422: 2013/06/02(日) 22:54:11.99 ID:e5RTmsqs0

なんという可愛いお母さんww

引用元: モバP「ありすといちゃいちゃしたい」