690: ◆cFFmUxF1p6 2013/06/24(月) 02:24:38.10 ID:HC4NeBuJo

691: 2013/06/24(月) 02:25:08.75 ID:HC4NeBuJo
ありす「…………」ペラリ

モバP「おはようありす」

ありす「あ、Pさんおはようございます」

モバP「読書中だったか、邪魔だったかな」

ありす「いえそんな……Pさんが邪魔だなんてことないですよ」

モバP「趣味が読書だっけ。なんか感心するよ」

ありす「えっ、何でですか?」

モバP「いや俺がありすくらいのころは、本なんか読まずに遊んでばっかりだったからな」

ありす「そんな……好きで読んでいるだけですし」

692: 2013/06/24(月) 02:25:36.12 ID:HC4NeBuJo
モバP「まあ流石にこの歳になったら、色々と読むようになったけど」

モバP「ありすはミステリーが好きなんだっけ」

ありす「はい、そうです」

モバP「俺そっちのジャンル全然読まないからな」

モバP「何かオススメとかあるのか?」

ありす「オススメですか?」ガタッ!

モバP「うおっ」

ありす「それならこれなんてどうでしょう!」

ありす「読みやすいし面白くて、あまり読み慣れてなくてもスラスラ読めると思います」

693: 2013/06/24(月) 02:26:04.58 ID:HC4NeBuJo
ありす「それから他にもこれとか……」

ありす「えっと、それからそれから……」

モバP「解った、解ったから落ち着けありす」

ありす「あ、すいません……」

ありす「Pさんが興味を持ってくれたらって思うとつい……」

モバP「まあ同じ趣味のやつが身近に出来ると嬉しいもんな」

ありす「はいっ」

ありす「Pさんと本のことでお話する機会が増えたらなって……えへへ」

モバP「せっかくだから何か一冊読もうかな」

ありす「はい、是非どうぞ」

694: 2013/06/24(月) 02:26:32.29 ID:HC4NeBuJo
モバP「……」ペラリ

ありす「……」

モバP「……ふむ」

ありす「……」ジーッ

モバP「ありす、そんなに見つめられると気になるんだが」

ありす「え、あ……ごめんなさい」

モバP「いやまあいいけどさ、どうしたんだ?」

ありす「Pさんが今どこ読んでいるのか気になっちゃって……」

モバP「気持ちは解らんでもないが……」

695: 2013/06/24(月) 02:26:59.12 ID:HC4NeBuJo
モバP「っと、もうそろそろ仕事の時間だぞありす」

ありす「あ、そうですか……」

モバP「続きは家に帰って読むとするか」

ありす「絶対読んでくださいね? きっと面白いですから」

モバP「解った解った」

ありす「あ、他にも貸しましょうか? Pさんにも読んで欲しいのが……」

モバP「と、取り敢えず一冊でいいから、な?」

ありす「そうですか……」

ありす「もし他にも読みたくなったら言ってくださいね!」

モバP「おう」

696: 2013/06/24(月) 02:27:35.07 ID:HC4NeBuJo
~P宅~

モバP「うげぇ……残ってた仕事終わらせてたらこんな時間か」

モバP「ありすに貸してもらった本の続きも気になるが……」

モバP「正直疲れた……寝る」



モバP「――というわけで、まだ読んでないんだ」

ありす「そう……ですか……お仕事が忙しかったのなら……仕方ないですね……」

モバP(ああ、ありすに動物の耳と尻尾がついてたら、間違いなく垂れてるくらいしょんぼりしてる)

モバP「ほんっとうにすまん」

ありす「いえ、謝らないで下さい。疲れてるのに無理するのなんて、私も嫌です」

モバP「でもありすもがっかりしてるだろ?」

ありす「そ、それは……正直そんな気持ちはありますけれど……」

697: 2013/06/24(月) 02:28:08.30 ID:HC4NeBuJo
モバP「だろうなぁ、ありす凄い嬉しそうだったもんな」

ありす「そ、そんなにでしたか……?」

モバP「そんなにだったぞ」

ありす「うぅ……だ、だって、学校の友達じゃこういう本を読む子いませんし……」

モバP「まあ小学生でミステリー系の本読む子なんて、少ないだろうなぁとは思うな」

ありす「だからお話も出来なくて、ちょっと寂しくて……」

モバP「ちょっと時間を見つけては読むべきだったなー」

ありす「あ、あのPさんあんまり気にしないでください」

698: 2013/06/24(月) 02:28:36.22 ID:HC4NeBuJo
ありす「本ってやっぱり、読みたいときに気楽に読むものだと思いますから」

ありす「それに……いつかはちゃんと読んでくれますよね? 約束しましたから」

モバP「ああ、流石にありすとの約束を破るわけにはな」

モバP「今日にでも帰ったら絶対読んでおく」

ありす「楽しみにしてますね、Pさんと一緒にお話出来るのを」

モバP「おう任せとけ」

ありす「それとあの……」

ありす「いつか一緒に、本を選んだり読んだりしましょうね」

モバP「ああ、そういうのも楽しそうだな」

ありす「えへへ……いつかPさんとしてみたかったんです」

ありす「楽しみにしてますから……」



第五十四話 完

699: 2013/06/24(月) 02:31:29.55 ID:HC4NeBuJo
ほとんど本の趣味について弄ってなかったことに気付いたので

それにしてもSR基準で始めたからそれでずっと書いてるつもりだけど
Rでまたちょっと表面上はツンになったからなんか違和感があるようなないような

700: 2013/06/24(月) 02:50:46.07 ID:onOgW9Eno
さらに翌日が足りない

引用元: モバP「ありすといちゃいちゃしたい」