〜数日前、部室にて〜

希「ほんと！？嘘じゃないよね！？」

希ママ『ほんとよ〜。長期休暇貰えたからしばらく希ちゃんと居られるわよ』

希「やったぁ〜♪あのね、お母さん、話したいこといっぱいあるの！」

希「本当にいっぱいいっぱいあるの！」

希ママ『ふふふ・・・♪楽しみにしてるわね。あ、そろそろお仕事に戻るわね。体に気をつけてね』

希「うん！じゃあ今度のお休みの日にね！お仕事頑張ってねー！」ﾋﾟｯ


希「・・・うふっ、うふふ♪」

絵里「・・・ご機嫌ね、希」

にこ「顔ものすごく緩んでるわよ〜？」

希「うっひょお！？///」

希「ええええええええええええりち！？にこっち！？！？い、いつの間に！？」

絵里「今来たばっかりよ？にこが先生の頼まれごとしていたから手伝ってて・・・」

にこ「右に同じよ」

希「そ、そっかぁ〜」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

希（あ、危なかったぁ〜・・・今の見られていたら恥ずかしさで爆発しそうやったわ・・・）

にこ「で、電話の相手誰よ？すごく嬉しそうな声で話をしてたけど」

希「ぷっひょおうおうおおお！？！！？？？！？！？」



その後男相手だと疑ったにこちゃんの誤解を解くのにめちゃくちゃ時間かかった

〜当日〜

希「・・・！・・・！！・・・！！！」ｷｮﾛｷｮﾛ

希「・・・よ、よし・・・つけられてない・・・」

希「こないだあんなことあったからすごく怖いわ・・・」ﾁﾗｯ

希「・・・あ、そろそろ時間やね・・・」


希ちゃーん！


希「・・・あっ」

希「お母さーん！こっちこっちー！！」



・・・ｺｿｺｿ
・・・・・・ｺｿｺｿ

？？「・・・ほほう・・・」

？？「・・・なるほどね・・・」

？？「この間から様子がおかしいと思ったのよ」

？？「えぇ・・・ずっと顔がニヤついていたし、普段は授業中はふざけてるか寝てるかの二つに一つなのに、あの日以来真面目に受けていたもの」

？？「にもかかわらず私に勉強教えられるレベルの学力あるってなんなの？」

？？「スピリチュアルパワーでどうにかしてるんじゃない？」

？？「腑に落ちたわ」

？？「ってそんなことはどうでもいいわよ。男じゃなくてまさか女の人・・・っていうか・・・」

？？「親と会うだけなのね・・・まぁ、一人暮らししてるし、久々に会えたらあそこまで顔が緩むのもわかるわ」

？？「そうね・・・・・・私もマ・・・お母さんがいないときはすごく寂しいもの」

？？「にこの場合は帰りが遅いだけでまだいいと思うわ。私と希の場合は会いたくても難しいところあるから」

にこ「あ・・・ごめん、絵里」

絵里「いいのよ。私には亜里沙という家族がいる。でも、希の場合は誰もいないじゃない。だからこそ、肉親に会えるとわかったらあそこまで嬉しいと思えるのよね」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ、ﾔｻﾞﾜｻﾞﾜ

絵里「ところでにこ？」

にこ「なに？」

絵里「・・・やっぱりこの格好は目立つと思うのよ。なんでランナウェイしたときのサングラスと無駄にいい立体マスクなのよ」

にこ「変装の基本よ？」

絵里「そう。さっきから通りかかる人の視線がすごく痛いんだけど、そこまで言うなら仕方ないわね。あとで覚えてなさい」

〜喫茶店〜

希ママ「それにしても希ちゃん、大きくなったわねー」

希「そ、そうかな？」

希ママ「ほんとよー？ついこの間までちっちゃくてかわいい希ちゃんだと思ってたけど、こんなに立派に育って・・・お母さん嬉しいわ♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

希「・・・えへへ・・・」


・・・ｺｿｺｿ
・・・・・・ｺｿｺｿ

絵里「・・・めっちゃ嬉しそう」

にこ「・・・あんなに無邪気な希の顔初めて見たわ。いたずらとかわしわしをするとき以上に眩しい顔してる・・・」


希「あ、あのね、お母さん、音ノ木で友達がいっぱいできたよ！みんなとっても可愛くてかっこよくてね！」

希ママ「あらあら・・・本当に良かったわねー。前は転校するたびに友達いっぱい作れたらって言ってたものね・・・ごめんね、希ちゃん。でも、夢が叶って良かったわね」

希「うんっ！」

にこえり「・・・・・・」

にこ「な、なによあれ・・・」

絵里「あんなの破壊力があるってレベルじゃないわよ・・・」

にこ「普段の希を知ってる私たちからしたらギャップがでかいってもんじゃないわ・・・」



にこえり、しばらく悶絶

希ママ「それでその友達ってどんな子たちなの？」

希「えっとね！絵里ちゃんって子はすごくかっこよくて頼りになって、にこちゃんって子はアイドルみたいに可愛らしいの！というか、本当にアイドルやってる子なの！」

希「穂乃果ちゃんって子はお饅頭屋さんの子で太陽みたいな子でね、海未ちゃんって子は凛としててすごく綺麗で、ことりちゃんって子はかわいいものが大好きな子で、それでね、それでね！」

希「凛ちゃんって子はラーメンが大好きで妹みたいで、花陽ちゃんって子はご飯が大好きですごく美味しそうに食べる子でね、真姫ちゃんって子はお医者さんの娘さんでピアノと歌が上手な子なんだよ！」

希「それでね、あのね！」

希ママ「うふふ、あわてなくていいわよー。まだまだ時間はいっぱいあるんだから♪」




にこ「ハッ！希のギャップに打ちひしがれて気を失いかけてたわ」

絵里「・・・にこ、気が付いたのね・・・私も意識を持っていかれかけたわ」

にこ「とりあえずあんたはヨダレがすごいことになってるから拭きなさい」

絵里「にこもね」ﾌｷﾌｷ

希ママ「ところで希ちゃん」

希「なーに？」ﾆｺﾆｺ

希ママ「この間会社の人に教えてもらったんだけど、これ希ちゃん？」


－希ママ、携帯の画像フォルダに入っている希のライブの写真を見せる－


希「うがっ！？？！！？」ﾋﾟｼｯ

希ママ「最近スクールアイドルって人気あるわよねー。まさか希ちゃんもやってるとは思わなかったわ〜♪」

希「あああははははっっはははああはははおおおおおっかさぁん、人違いじゃありませんかぁあああぁぁぁ？？？？？」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

希「わわわわわ私があああああああいどるるるる？そそそそそんなのああありえへん、ありえないよ？？？？？？？」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

希ママ「あら？汗と震えがすごいわよ？それに顔も青ざめてきてるし・・・風邪？無理してないわよね？」

希「ふえっ！？！？！！！？だだだだだだダイジョウブだよ！？！？？？？」



絵里「・・・にこ、今の瞬間」

にこ「バッチリこの目に焼き付けたわ。あとついでに今のくだり、動画におさめといたわ」ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ

絵里「さすがにこね。言い値で買うわ」

希（あ・・・あかん、まさかお母さんにアイドルのこと気付かれてるとは思わなかった・・・ってあれは全国ネットで広まってるやつだから、いつか知られるかー！！うちのアホー！！なんでそこに気付かないでいたんやー！！）

希「・・・あ、あはは・・・・・・は？」

希「・・・・・・あれぇ・・・・・・？」ｼﾞﾄｰ

希ママ「ん？どうしたの？」

希「え・・・っと・・・なんか見覚えあるシルエットが・・・」



－希、にこえり発見、そしてにこえりと目が合う－



希「あっ」

にこ「あっ」

絵里「あっ」




希「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁぁあqwsでfrtgyふじこlp；＠：「！！！！！？！？！？！？？？？！？！？！？」

希「・・・・・・」ﾑｯｽｰ

絵里「い、いや、その、悪気があったわけじゃないのよ」

にこ「そ、そうよ・・・た、たまたま！たまたま同じ喫茶店にいただけで〜」

絵里「そ、そうそう！にこのアイドルショップ巡りに付き合っていて、それでね、休憩がてらここでお茶しようってなってね」

希「・・・・・・むっ」ｷﾞﾛｯ←ワシワシのポーズ

にこえり「すみませんでした」


希「・・・で、どこから？」

絵里「へっ？」

希「うぅぅ・・・せやからどこから見てたんよ！うちとお母さんの様子！！どこから見てたんよ！！」ﾅﾐﾀﾞﾒ

にこ「え・・・えぇっと・・・にっこにっk」

希「ワシワシするよ！！」

にこ「最初からですごめんなさい」

希「　　　　　　」



希「っっっっっっっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！！！//////」ｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝ

希「結局後つけられたってこと！？ひどいよ二人とも！！」

希ママ「ええっと、希ちゃん、この二人は？」

希「はぁー・・・・・・紹介するね・・・」



希「私の一番の友達の絵里ちゃんとにこちゃん。普段はえりちとかにこっちって呼んでる・・・」ｽﾞｰﾝ

絵里「初めましてお義母様。絢瀬絵里と言います。いつも希さんがお世話になってます」ｷﾘｯ

にこ「にっこにっこにー♪みんなのアイドル、矢澤にこでーす♪」

希「ごめん、お母さん、やっぱこの子たちは他人だと思ってていいや」ﾄｵｲﾒ

にこえり「なんでよ！！」

絵里「・・・まぁ・・・よくはないけど、とりあえずいいわ。ところで希、さっきから気になっていたんだけど・・・」

希「・・・なに？」ﾑｽｰ

絵里「どうしていつもの関西弁じゃないの？」

希「あべべべべべべべべべべべべべべべべっぶえうづべうすべべべ！？！？！？？？？！？！？？」

希ママ「・・・え？関西・・・弁・・・？」

希「いいいいいいやだなぁえりち・・・・私がいつ関西弁で話してたかななななななな？？？？」

にこ「普段から関西弁で話してるじゃない？いつもええやんとか、スピリチュアルやねとか・・・てか、さっきのワシワシのポーズの時とか」

希「あばばばばばばばばばばばばばばばばばば」

希「ああああああああああなんでこんなことになってるのおおおおおお！！！！！ 」




希ママ「・・・へぇ〜・・・なんだか希ちゃんの新しい一面見ちゃったわ♪」ﾆﾔﾆﾔ

希「やめてください、もうやめてください、しにそうです、しんでしまいます」

にこ「でも私たちも希の新しい一面みちゃったなぁ〜♪」

絵里「本当にね。あんなに無邪気な希の姿、とってもかわいかったわ♪」

にこ「でもちょっとだけショックなことがあったなぁ〜」

希「・・・なによ・・・」ｸﾞｯﾀﾘ

にこ「μ’sのこと、なんで隠してるのよ」

希「へ？」

にこ「だ・か・ら、スクールアイドル、μ’sのことをなんで隠してるのよ？」

希「ガフッ！！！！！！」ﾄｹﾂ

希ママ「希ちゃん！？！？」

絵里「お義母様に説明しますと、私たち、希さんたちとスクールアイドルをやっているんです。μ’sという名前で」

希ママ「あら？やっぱり会社の人に教えて貰ったこれ、希ちゃんだったのね〜」

にこ「あ！これNo brand girlsの時のじゃない！」



希「・・・もういやや・・・なんでこんなに胃がいたくなるんよ・・・」ｸﾞｽｸﾞｽ

絵里「・・・それで、なんでμ’sのことをお義母様に隠していたの？」

希「・・・うぅぅ・・・だって・・・・・・恥ずかしいんだもん・・・」

にこ「え？」

希「・・・・・・うちがアイドルやってる姿なんて想像つか・・・・・・いや、自分からやると言った手前、憧れがなかったわけじゃないんだけど・・・・・・今までのイメージやキャラとかあるやないか・・・・・・」

希「それに・・・この関西弁も、元々えりちやにこっちと仲良くなりたくて使い始めただけやしぃ・・・」

希「・・・あとやっぱり、お母さんの前だと素が出ちゃって・・・こんな自分、見せちゃうの恥ずかしいやん・・・」



希ママ「全然恥ずかしいことじゃないわよー？」

希「・・・お母さん？」

希ママ「どの希ちゃんもすごく素敵で可愛いわよ？関西弁の希ちゃんも、アイドルの希ちゃんも、お友達の前で慌てふためく希ちゃんも、ぜーんぶ可愛いわよ。」

にこ「・・・そうよ。あれだけ素をさらけ出した希も、とてもかわいかったわよ」

絵里「えぇ、とてもハラショーだったわよ。本当に可愛いんだから♪」



希「えりち・・・にこっち・・・」

希ママ「ねぇ、希ちゃん・・・」




希ママ「μ’sのこと、お友達のこと、もっと教えてくれる？お母さん、興味持っちゃった♪」

希「お母さん・・・・・・うん！」



希「さて！えりち！にこっち！！」

にこえり「！！」

希「・・・覚悟はできてるんやろな・・・？」

にこえり「・・・え？」

希「あのねお母さん、えりちはね、生徒会長やってたんだけど、実はね・・・すっごく不器用で、すごくどじでおっちょこちょいでね・・・」

絵里「ののののの希！？！？！？？？？！？！？」

希「それでね、この間はね、メンバーと一緒に遊園地に行ってぇ・・・お化け屋敷でねぇ・・・」

絵里「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！その話はやめてえええええええええ！！！！！！」

〜数分後〜

絵里「あが・・・あががが・・・」ﾁｰﾝ


－絢瀬、撃沈－


希「それで、にこっちはねー、アイドル研究部の部長さんなんだけど・・・」

にこ「の！？希！？！？！？」

希「こないだ学校で合宿した時なんだけどぉ・・・１年生の子達と一緒に遊んでてー、盛大に転んじゃってー、それでねースカートの下のぉ・・・」

にこ「あああああぁぁぁぁぁぁぁ！！！そ、それはああああそれはああああああにこの！アイドル！イメージがあああああああ！！！」

〜数分後〜

にこ「にこ・・・にこぉ・・・」ﾁｰﾝ


－矢澤、撃沈－

希「ふーんだ！せっかくの親子水いらずの時間に余計な茶々入れるから悪いんですよーだ！べー！」

希ママ「・・・くすっ・・・」

希「・・・お母さん？」

希ママ「ううん、希ちゃん。二人のことが大好きなのね♪」

希「・・・うぇっ・・・？//////」ｶｧ〜

希ママ「・・・うふふっ・・・いいお友達をもったわね♪」

希「・・・うん・・・///大好きで、大切な友達だよ、二人とも、いや、μ’sのみんなも・・・///」


おしまい

勢いで書いてたら着地点見つからなくなった。
もっとのんたんの可愛いところ、見つかっていいと思います。

素晴らしかった
乙です

そして今気づいたけど絵里のお義母様呼びに誰もツッコミ入れてなかった、てへっ

百合方面に行かなくて俺はよかったと思うから大丈夫よ